木村 吉宏 (())
ASO, Toshiyuki (())
THK株式会社 (〒03 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 Tokyo, 1418503, JP)
KIMURA, Yoshihiro (())
木村 吉宏 (())
| 固定プレート(2)と、この固定プレート(2)に積み重ねられると共に該固定プレート(2)に対してX方向へ移動自在な中間プレート(4)と、この中間プレート(4)に積み重ねられると共に該中間プレート(4)に対してY方向へ移動自在な可動プレート(5)と、前記固定プレート(2)に対して中間プレート(4)をX方向へ推進するX方向駆動手段と、前記可動プレート(5)を前記中間プレート(4)に対してY方向へ推進するY方向駆動手段(7)と、から構成され、 前記固定プレート(2)及び可動プレート(5)は収容溝(20)を介して対向する一対の側壁(20a)を有して夫々が略チャネル状に形成される一方、前記中間プレート(4)は略平板状に形成され、 前記固定プレート(2)及び可動プレート(5)の収容溝(20)を前記中間プレート(4)と対向させてこれら三者を積み重ねることにより、固定プレート(2)と中間プレート(4)との間には前記X方向駆動手段の収容室(60)が形成されると共に、中間プレート(4)と可動プレート(5)との間には前記Y方向駆動手段(7)の収容室(70)が形成されることを特徴とするXYテーブルアクチュエータ。 |
| 前記X方向駆動手段及びY方向駆動手段は、マグネット部材(71)と、これに対向するコイル部材(72)とから構成されるリニアモータであり、前記マグネット部材(71)は中間プレート(4)に配設される一方、コイル部材(72)は固定プレート(2)及び可動プレート(5)の収容溝(20)内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。 |
| 前記X方向駆動手段及びY方向駆動手段(107)は、マグネット部材(172)と、これに対向するコイル部材(171)とから構成されるリニアモータであり、前記X方向駆動手段及びY方向駆動手段のコイル部材(171)は共に前記中間プレート(4)に配設される一方、前記X方向駆動手段のマグネット部材(172)は固定プレート(2)に、前記Y方向駆動手段のマグネット部材(172)は可動プレート(5)に配設されていることを特徴とする請求項1記載のXYテーブルアクチュエータ。 |
| リニアモータの推進方向に沿った前記コイル部材(171)の配設長さは、対向するマグネット部材(172)の配設長さよりも大きいことを特徴とする請求項3記載のXYテーブルアクチュエータ。 |
| 前記コイル部材(171)が配設された中間プレート(4)の線膨張係数が、前記マグネット部材(172)が配設された固定プレート(2)又は可動プレート(5)の線膨張係数よりも小さいことを特徴とする請求項3記載のXYテーブルアクチュエータ。 |
| 前記X方向駆動手段及びY方向駆動手段のコイル部材(171)に対する給電線は一枚のフレキシブルプリント基板に収められて、前記中間プレート(4)から引き出されていることを特徴とする請求項3記載のXYテーブルアクチュエータ。 |
| 前記固定プレート(2)、可動プレート(5)及び中間プレート(4)の線膨張係数が10×10 -6
(μm/m/℃)よりも小さいことを特徴とする請求項5記載のXYテーブルアクチュエータ。 |
本発明は、例えば各種検査装置、計測装 、搬送装置などに利用され、対象物をXY平 内で自在に移動させ、位置決めするためのXY テーブルアクチュエータに係り、詳細には、 極めて薄型に製作することが可能なXYテーブ アクチュエータに関する。
従来、この種のXYテーブルアクチュエー としては、WO2005/124789(特許文献1)に開示され ものが知られている。この特許文献1に開示 されているXYテーブルアクチュエータは、ベ ドやコラムなどに固定される固定プレート 、この固定プレートに対してX方向へ移動自 在な中間プレートと、この中間プレートに対 してY方向へ移動自在な可動プレートとから 成されており、前記可動プレートが固定プ ートに対してX方向及びY方向へ自在に移動し 得るように3枚のプレートが積み重ねられて る。
前記固定プレート及び可動プレートは夫 が収容溝を有してチャネル状に形成される 方、前記中間プレートは前記収容溝に遊嵌 る矩形状に形成されている。中間プレート 下半体は多数のボールを介して固定プレー の収容溝内に組付けられ、かかる収容溝内 X方向へ自在に移動し得るように構成されて いる。また、中間プレートの上半体は多数の ボールを介して可動プレートの収容溝内に組 付けられ、可動プレートが中間プレートに対 してY方向へ自在に移動し得るように構成さ ている。これにより、最上位の可動プレー が最下位の固定プレートに対してX方向及びY 方向へ自在に移動しうるようになっている。
また、前記特許文献1には中間プレートを固
定プレートに対して任意量だけX方向へ進退
せ、可動プレートを中間プレートに対してY
向へ任意量だけ進退させる手段として、圧
素子を利用した超音波リニアモータが示さ
ている。この超音波リニアモータは、圧電
子によって進行波を形成する固定子と、金
薄板から形成されて前記固定子の走行面と
る可動子とから構成されている。そして、
記固定子は中間プレートに形成された収容
内に配置される一方、前記可動子は固定子
対向する位置で可動プレート又は固定プレ
トに取り付けられ、X方向への駆動手段又は
Y方向への駆動手段を構築している。
しかし、特許文献1に開示されるXYテーブ アクチュエータでは、前記中間プレートが 定プレート及び可動プレートの夫々の収容 内に遊嵌する矩形状をなしていることから 前述した超音波リニアモータの固定子の如 、中間プレート又は可動プレートを推進す 駆動手段の一部を中間プレートに設けるに たっては、かかる中間プレートの一部を切 欠いて収容室を形成することが必要となり 中間プレートの加工に手間がかかるといっ 問題点があった。
また、前記中間プレートにはX方向への駆 動手段及びY方向への駆動手段の双方が搭載 れるため、中間プレート上におけるこれら 動手段同士の干渉を避けるためには、各駆 手段の小型化が必須となり、十分な推力を 動テーブルに与えることが困難であった。
一方、可動プレートのX方向及びY方向の 動に対して十分な推力と速度を与えるとい た観点からすれば、前記駆動手段としては マグネット部材とコイル部材とから構成さ るリニアモータを用いることが考えられる 、その場合には、コイル部材からの放熱を 慮し、かかるコイル部材を可動プレート又 固定プレートに搭載し、マグネット部材を 間プレートに配列することが必要となる。 かし、前記中間プレートは固定プレート及 可動プレートの夫々の収容溝内に遊嵌する 形状をなしており、固定プレート及び可動 レートよりも一回り小さく形成されている とから、その分だけ中間プレートにおける グネット部材の配列長が短くなり、固定プ ートに対する中間プレートのストローク範 、中間プレートに対する可動プレートのス ローク範囲が制限されてしまうといった問 点もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされ ものであり、その目的とするところは、著 い小型化を達成しつつも、可動テーブルをX Y平面内において十分な推力で自在に移動さ 且つ位置決めすることが可能であると共に 簡易に且つ低コストで製作することが可能 XYテーブルアクチュエータを提供することに ある。
すなわち、本発明のXYテーブルアクチュ ータは、固定プレートと、この固定プレー に積み重ねられると共に該固定プレートに してX方向へ移動自在な中間プレートと、こ 中間プレートに積み重ねられると共に該中 プレートに対してY方向へ移動自在な可動プ レートと、前記固定プレートに対して中間プ レートをX方向へ推進するX方向駆動手段と、 記可動プレートを前記中間プレートに対し Y方向へ推進するY方向駆動手段と、から構 されており、前記固定プレート及び可動プ ートは収容溝を介して対向する一対の側壁 有して夫々が略チャネル状に形成される一 、前記中間プレートは略平板状に形成され いる。そして、前記固定プレート及び可動 レートの収容溝を前記中間プレートと対向 せてこれら三者を積み重ねることにより、 定プレートと中間プレートとの間には前記X 向駆動手段の収容室が形成されると共に、 間プレートと可動プレートとの間には前記Y 方向駆動手段の収容室が形成されるようにな っている。
このような本発明によれば、チャネル状 形成された固定プレートと平板状に形成さ た中間プレートとを積み重ねることにより これら固定プレートと中間プレートとの間 X方向駆動手段の収容室が形成される一方、 チャネル状に形成された可動プレートと平板 状に形成された中間プレートとを積み重ねる ことにより、これら可動プレートと中間プレ ートとの間にY方向駆動手段の収容室が形成 れる。このため、中間プレートは単なる平 状であって構わず、駆動手段の収容室とな 凹所を加工する必要がないので、簡易に且 低コストで生産することが可能である。
また、中間プレートはX方向及びY方向に して固定プレート及び可動プレートと同じ きさに形成されるので、かかる中間プレー を固定プレート及び可動プレートよりも一 り小さな矩形状に形成した従来の場合と比 して、X方向駆動手段及びY方向駆動手段のス トローク範囲を大きく設定することが可能と なる。その一方、X方向及びY方向における可 プレート及び固定プレートの大きさは従来 異なるところがなく、僅かに平板状の中間 レートの厚み分だけアクチュエータの高さ 増すだけである。すなわち、本発明のXYテ ブルアクチュエータによれば、従来のXYテー ブルアクチュエータと比較して、アクチュエ ータ全体のサイズを殆ど変更することなく、 可動プレートのX方向及びY方向への移動範囲 拡大することが可能である。
更に、X方向駆動手段及びY方向駆動手段 中間プレートの表裏に位置する収容室内に けられるので、X方向駆動手段とY方向駆動手 段とが互いに干渉し合うことがなく、前記収 容室に格納できるサイズであれば、X方向駆 手段及びY方向駆動手段のサイズに何ら制約 ないので、可動テーブルの推力向上を容易 図ることが可能となる。
以下、添付図面に基づいて本発明のXYテ ブルアクチュエータを詳細に説明する。
図1は本発明を適用したXYテーブルアクチ エータの第一の実施形態を示す斜視図であ 。このXYテーブルアクチュエータ1は、機械 置の筐体やベッド等の固定部に固定される 定プレート2と、リニアガイド介して前記固 定プレート2に組付けられた中間プレート4と リニアガイドを介して前記中間プレート4に 組付けられた可動プレート5とを含んでいる
前記中間プレート4は固定プレート2に対 てX方向へ、前記可動プレート5は中間プレー ト3に対してY方向へ移動自在に設けられてい 。従って、かかる可動プレート5に対して検 査ステージや搬送テーブル等の可動体を固定 することで、この可動体を前記固定プレート 2に対してX方向及びY方向へ自在に移動させる ことが可能となっている。
また、これら固定プレート2、中間プレー ト4及び可動プレート5はXY平面内における大 さが同一であり、図1に示すように、中間プ ート4及び可動プレート5をホームポジショ に設定した際には、3枚のプレート2,4,5が上 に重なって矩形体をなすようになっている 従って、XYテーブルアクチュエータ1それ自 が極めてコンパクトに構成されている。
更に、図1に示す外観からは把握すること ができないが、固定プレート2と中間プレー 4との間には該中間プレート4をX方向へ駆動 るX駆動モータが設けられる一方、中間プレ ト4と可動プレート5との間には該可動プレ ト5をY方向へ駆動するY駆動モータが収納さ ている。これらX駆動モータ及びY駆動モータ は駆動用動力ケーブル8によってドライバ9と 続されており、かかるドライバ9はX駆動モ タ及びY駆動モータに対して駆動電流を送出 ている。尚、X駆動モータ及びY駆動モータ 具体的構成については後に詳述する。
また、このXYテーブルアクチュエータ1に 固定プレート2に対する中間プレート4のX方 移動量、中間プレート4に対する可動プレー ト5のY方向移動量を計測する2組の位置検出手 段が内蔵されている。各位置検出手段は、リ ニアスケールとこのリニアスケールを読み取 る検出センサとから構成されており、検出セ ンサは前記中間プレート4に搭載される一方 リニアスケールは前記検出センサと対向す 位置で固定プレート2又は可動プレート5に保 持されている。このリニアスケールと検出セ ンサの組み合わせは、光学的な読み取り方法 によるものでも、あるいは磁気的な読み取り 方法によるものであっても良い。
そして、2つの検出センサの出力信号はセ ンサ用信号ケーブル10を介して、前記ドライ 9に入力され、ドライバ9は検出センサの出 信号を参照しながら前記X駆動モータ及びY駆 動モータの駆動信号を生成している。
図2は前記固定プレート2を示す斜視図で る。前記固定プレート2は両端に側壁20aを有 ると共に中央に収容溝20を有してチャネル に形成されており、収容溝20に面した各側壁 20aの内側面にはボールの転走溝30が形成され いる。前記可動プレート5もこの固定プレー ト2と完全に同一の形状に形成されているが 前記中間プレート4と重ね合わせた際の位相 互いに90度ずれたものとなっている。すな ち、固定プレート2では前記収容溝20がX方向 沿って形成されているが、可動プレート5で は前記収容溝20がY方向に沿って形成されてい る。
また、前記中間プレート4はX方向及びY方 に関して固定プレート2及び可動プレート5 同じ大きさの平板状に形成されており、図2 示すように、一点鎖線で示す中間プレート4 を前記固定プレート2に対して重ねることで 前記固定プレート2と中間プレート4との間に 前記収容溝20の大きさに対応した空間が形成 れ、この空間が前述したX駆動モータ6の収 室60として利用されるようになっている。こ のような空間は可動プレート5と中間プレー 4との間にも形成され、かかる空間は前述し Y駆動モータの収容室70として利用される。
図3は、前記可動プレート5を取り除いた 態を示すXYテーブルアクチュエータ1の斜視 である。前記可動プレート5と対向する中間 レート4の表面にはX方向に間隔をおいて一 のリニアガイド21がボルトを用いて固定され ている。各リニアガイド21は可動プレート5の 側壁20aに形成されたボールの転走溝30と対向 る負荷転走溝22を備えており、可動プレー 5の転走溝30とリニアガイド21の負荷転走溝22 の間を複数のボールが荷重を負荷しながら 走することにより、可動プレート5が中間プ レート4に対してY方向に自在に移動し得るよ に構成されている。また、前記リニアガイ 21はボールの無限循環路を備えており、可 プレート5は自らの転走溝30がリニアガイド21 と対向する範囲内で中間プレート4に対して 動することが可能となっている。
また、中間プレート4上には前述した一対 のリニアガイドに挟まれるようにしてY駆動 ータ7が配設されている。このY駆動モータ7 同期型リニアモータであり、前記中間プレ ト4上に一列に配列された複数のマグネット 材71と、前記可動プレート5に固定されると にこれらマグネット部材71と僅かな隙間を して対向するコイル部材72とから構成されて いる。
前記マグネット部材71はN極及びS極を交互 に前記コイル部材72に向けるように配列され いる。これらのマグネット部材71は合成樹 製の保持プレート73に配列されており、かか る保持プレート73を前記中間プレート4に固定 することで、前記マグネット部材71の中間プ ート4に対する配列を容易に行い得るように なっている。また、各マグネット部材71は接 によって前記保持プレート73に配列されて るが、前記保持プレート73を射出成形するこ とにより、マグネット部材71を該保持プレー 73と一体化することもできる。
また、前記コイル部材72は鉄等の強磁性 から形成されたコア部材に対してコイルを き回して形成されており、かかるコア部材 先端が前記マグネット部材71と僅かな隙間を 介して対向している。コイルはu相、v相、w相 の三相からなり、これらコイルに対して三相 交流電流を通電すると、コイル部材71がY方向 に沿った移動磁界を発生する。この移動磁界 に基づいて前記マグネット部材71とコイル部 72との間に磁気吸引力又は磁気反発力が作 し、コイル部材72をマグネット部材71の配列 向に沿って推進することができるようにな ている。
尚、図3は中間プレート4の表面側、すな ち可動プレート5に面した側の構造を示して るが、かかる中間プレート4の裏面側、すな わち固定プレート2に面した側にも一対のリ アガイド21が配設され、固定プレート2に対 て中間プレート4がX方向へ自在に運動し得る ようになっている。また、中間プレート4を 定プレート2に対してX方向へ駆動するX駆動 ータは、前記Y駆動モータ7と同様にマグネッ ト部材及びコイル部材から構成される同期型 リニアモータであり、マグネット部材が中間 プレート4の裏面側に、コイル部材が固定プ ート2に夫々固定されている。
また、図3中において、符号74は可動プレ ト5の収容溝20に僅かな隙間を介して対向す 隔壁であり、中間プレート4の表面側でY方 の両端に夫々設けられている。この隔壁74は 可動プレート5と中間プレート4との間に形成 れたY駆動モータ7の収容室70に対して外部か ら塵芥が侵入するのを防止すると共に、可動 プレート5に固定されたコイル部材72の移動範 囲を制限している。すなわち、前記可動プレ ート5は一対の隔壁74によって規制されたコイ ル部材72の移動範囲内においてストロークす ことが可能である。
同様にして、中間プレート4の裏面側には X方向の両端に対応して一対の隔壁75が夫々設 けられ、固定プレート2と中間プレート4との に形成されたX駆動モータの収容室60に対し 外部から塵芥が侵入するのを防止すると共 、固定プレート2に固定されたコイル部材の 移動範囲を制限している。
一方、図1又は図3に示すように、前記可 プレート5に固定されたコイル部材72には駆 用動力ケーブル8の一端が接続されている。 の駆動用動力ケーブル8は中間プレート4を してXYテーブルアクチュエータ1から引き出 れ、図1に示すドライバ9に接続されている。 この駆動用動力ケーブル8は厚さ150μm程度の 帯状FPCから形成されており、柔軟に湾曲す ことで、可動プレート5のX方向及びY方向へ 運動を許容しつつ、可動プレート5に搭載さ たY駆動モータ7のコイル部材72をドライバ9 接続している。
尚、図1及び図3ではX駆動モータをドライ 9に接続する駆動用動力ケーブルは省略され ている。X駆動モータのコイル部材は固定プ ート2に取り付けられることから、かかるコ ル部材はX方向及びY方向のいずれにも運動 ておらず、駆動用動力ケーブルを何ら問題 くドライバに接続することができるからで る。
また、図1及び図3中に示すセンサ用信号 ーブル10も平帯状のFPCからなり、中間プレー ト4から引き出されてドライバ9に接続されて る。中間プレート4から引き出されたセンサ 用信号ケーブル10は、自在に湾曲し得る方向 中間プレート4の固定プレート2に対する移 方向であるX方向に合致している。すなわち センサ用信号ケーブル10は中間プレート4のX 方向への移動に対して柔軟に追従することが 可能となっており、中間プレート4のX方向へ 移動を阻害しないように構成されている。
そして、以上のように構成されたXYテー ルアクチュエータ1では、図2を用いて説明し たように、チャネル状に形成された固定プレ ート2と平板状に形成された中間プレート4と 積み重ねることにより、固定プレート2の収 容溝20に対応して、X方向駆動手段の収容室60 これら固定プレート2と中間プレート4との に形成される。また、チャネル状に形成さ た可動プレート5と平板状に形成された中間 レート4とを積み重ねることにより、可動プ レート5の収容溝20に対応して、Y方向駆動手 7の収容室70がこれら可動プレート5と中間プ ート4との間に形成される。
すなわち、X方向駆動手段及びY方向駆動 段7の収容室を形成するにあたり、中間プレ ト4は単なる平板状であって構わず、中間プ レート4に対して何ら凹所を加工する必要が いので、その分だけXYテーブルアクチュエー タ1を簡易に且つ低コストで生産することが 能となっている。
また、前記中間プレート4はX方向及びY方 に関して固定プレート2及び可動プレート5 同じ大きさに形成されており、固定プレー 2と中間プレート4との間におけるX方向駆動 段の収容室60はそのX方向長さが固定プレー のX方向長さと合致している。また、中間プ ート4と可動プレート5との間に収容されたY 向駆動手段7の収容室70はそのY方向長さが可 動プレート5のY方向長さと合致している。こ ため、中間プレート4のX方向ストローク量 び可動プレート5のY方向ストローク量は、固 定プレート2及び可動プレート5の大きさに対 て最大限確保されており、XYテーブルアク ュエータ1の小型化を図りつつも、XY平面内 おける可動プレートの移動範囲を大きく設 することが可能となっている。
次に本発明を適用したXYテーブルアクチ エータの第二の実施形態について説明する
前述した第一の実施形態ではX方向駆動モ ータのマグネット部材を中間プレートに、コ イル部材を固定プレートに配設する一方、Y 向駆動モータのマグネット部材を中間プレ ト4に、コイル部材を固定プレート2に配設し た。しかし、この第二の実施形態のXYテーブ アクチュエータ101ではマグネット部材とコ ル部材の配設位置を逆転させ、X方向駆動モ ータ及びY方向駆動モータのコイル部材を中 プレートに配設するようにした。尚、固定 レート2、中間プレート4及び可動プレート5 関する構造、及びこれらを移動自在に支承 るリニアガイド21に関する構造は前述した第 一の実施形態と同じであり、以降の説明では 図中に第一の形態と同一の符号を付してその 詳細な説明は省略する。
図4は、XYテーブルアクチュエータ101にお て、前記可動プレート5を取り除いた状態を 示す第二の実施形態の斜視図である。中間プ レート4上には前述した一対のリニアガイド21 に挟まれるようにしてY駆動モータ107が配設 れている。このY駆動モータ107は同期型リニ モータであり、前記中間プレート4上に一列 に配列された複数のコイル部材171と、前記可 動プレート5に固定されると共にこれらコイ 部材171と僅かな隙間を介して対向するマグ ット部材172とから構成されている。
前記マグネット部材172はY方向に沿ってN 及びS極を交互に前記コイル部材171に向ける うに配列されている。これらのマグネット 材172は合成樹脂製の保持プレート173に配列 れており、かかる保持プレート173を前記可 プレート5に固定することで、前記マグネッ ト部材172の可動プレート5に対する配列を容 に行い得るようになっている。また、各マ ネット部材172は接着によって前記保持プレ ト173に配列されているが、前記保持プレー 173を射出成形することにより、マグネット 材172を該保持プレート173と一体化すること できる。
図5は、図4に示す状態から更に一対のリ アガイド21及びマグネット部材172を取り除い た状態のXYテーブルアクチュエータ101を示す のである。中間プレート上に配列された各 イル部材171は鉄等の強磁性体から形成され コア部材に対してコイルを巻き回して形成 れており、かかるコア部材の先端が可動プ ート5に保持された前記マグネット部材172と 僅かな隙間を介して対向している。コイル部 材171は三相交流電流のu相、v相、w相に対応し て設けられており、三つのコイル部材171が一 組となって、三相交流電流の通電時に移動磁 界を発生するようになっている。図5に示す では中間プレート4に対して二組六個のコイ 部材171がY方向に沿って配列されている。そ して、これらコイル部材171が発生する移動磁 界に基づいて前記マグネット部材172とコイル 部材171との間に磁気吸引力又は磁気反発力が 作用し、マグネット部材172をコイル部材171の 配列方向に沿って推進することができるよう になっている。
尚、図4及び図5は中間プレート4の表面側 すなわち可動プレート5に面した側の構造を 示しているが、かかる中間プレート4の裏面 、すなわち固定プレート2に面した側にも一 のリニアガイド21が配設され、固定プレー 2に対して中間プレート4がX方向へ自在に運 し得るようになっている。また、中間プレ ト4を固定プレート2に対してX方向へ駆動す X駆動モータは、前記Y駆動モータ107と同様に マグネット部材及びコイル部材から構成され る同期型リニアモータであり、コイル部材が 中間プレート4の裏面側に、マグネット部材 固定プレート2に夫々固定されている。
図4に示すように、可動プレート5におけ マグネット部材172のY方向の配列長さは中間 レート4におけるコイル部材171の配列長さよ りも短く設定されており、コイル部材171に対 して三相交流電流を通電すると、マグネット 部材172はコイル部材171の配列された範囲内で のみY方向へ推進される。すなわち、マグネ ト部材172はコイル部材171の配設範囲からは 出してY方向へ往復動することはなく、マグ ット部材172の磁力がコイル部材171と関係な 中間プレート4のY方向端部に作用するのを 止している。このため、マグネット部材172 磁力が中間プレート4に作用してコギングが 生する不具合を防止することができ、リニ モータの発揮する推力の殆どを可動プレー 5のY方向への推進に利用し、小型のリニア ータであっても、可動プレート5に対して十 な推力を与えることが可能となる。
このようなマグネット部材172とコイル部 171との関係はY駆動モータ107に限られず、固 定プレート2に対し中間プレート4をX方向へ駆 動するX駆動モータのマグネット部材及びコ ル部材においても同じである。
また、X方向駆動モータ及びY方向駆動モ タを構成する一対のコイル部材は中間プレ ト4に配設されるので、これらコイル部材に して電力を供給するケーブルは一つに纏め 上で中間プレート4から引き出すことが可能 となり、かかる中間プレート4がX方向にのみ 動してY方向へは移動しないことから、前記 ケーブルの中間プレート4に対する引き回し 造は簡易なものとすることができ、本発明 XYテーブルアクチュエータ101を簡易に且つ低 コストで製作することが可能となる。
一方、図5に示すように、前記中間プレー ト4には可動プレート5の側壁20aと対向する位 にエンコーダ111Yが取り付けられており、こ のエンコーダ111Yが可動プレート5の側壁20aに 定されたリニアスケールを読み取ることで 前記可動プレート5の中間プレート4に対す Y方向の実際の移動量を検出することができ ようになっている。また、同様にして、前 中間プレート4には固定プレート2の側壁20a 対向する位置にエンコーダ111Xが取り付けら ており、このエンコーダ111Xが固定プレート 2の側壁20aに固定されたリニアスケールを読 取ることで、前記中間プレート4の固定プレ ト2に対するX方向の実際の移動量を検出す ことができるようになっている。
尚、このリニアスケールとエンコーダの み合わせとしては、例えば特開2004-271423に 示される位置変位センサを使用することが きる。
以上のように構成された第二の実施形態 XYテーブルアクチュエータ101では、中間プ ート4に対してX駆動モータ及びY駆動モータ コイル部材が夫々配設され、かかる中間プ ート4の温度が上昇しやすいことに加え、中 プレート4は上下から可動プレート5及び固 プレート2によって覆われており、これらの 動プレート5及び固定プレート2に比べて冷 され難い構造となっている。このため、こ XYテーブルアクチュエータ101の運転時には、 中間プレート4の温度が可動プレート5や固定 レート2に比べて上昇し易く、また、運転後 の停止時においても中間プレート4に比べて 動プレート5及び固定プレート2の方が冷却さ れ易いことから、中間プレート4の温度が可 プレート5や固定プレート2に比べて高くなり 易いといった特質がある。
中間プレート4と可動プレート5との間に 度差が生じると、各プレート4,5は自らの温 に応じた熱膨張を生じることから、前述し リニアガイド21の負荷転走溝22と可動プレー 5の転走溝30との距離が変化することになり 時には当該距離が過少となって、リニアガ ド21のボールに対して過度に予圧が作用し また時には当該距離が過大となって、ボー が負荷転走溝22又は転走溝30から離脱してし うことになる。このことは中間プレート4と 固定プレート2との関係についても同じであ 。
この実施の形態のXYテーブルアクチュエ タ101では可動プレート5に固定された一対の 壁20aが中間プレート4に固定された一対のリ ニアガイド21を外側から挟み込んでいるので 中間プレート4の熱膨張量が可動プレート5 それよりも大きい場合には、リニアガイド21 のボールに対して過度の予圧が作用する傾向 にある一方、可動プレート5の熱膨張量が中 プレート4のそれよりも大きい場合には、ボ ルが負荷転走溝22又は転走溝30から離脱し易 い傾向にある。
可動プレート5と中間プレート4との間に 在するボールに対してこれらプレート4,5の 膨張に起因して過度の予圧が作用するのを 止するといった観点からすれば、熱膨張に る予圧の増加を見込み、XYテーブルアクチュ エータ101の組立時に負荷転走溝22と転走溝30 の間にボール直径よりも僅かに大きな距離 与えておけば良い。しかし、組立時にその うな設定を行うと、可動プレート5と中間プ ート4の熱膨張量の関係が逆転した際に、ボ ールが負荷転走溝22又は転走溝30から離脱し くなってしまう。すなわち、可動プレート5 中間プレート4の温度差がプラス/マイナス 双方向へ変位する場合には、負荷転走溝22と 転走溝30との距離の変動量が自ずと大きくな てしまうのである。このため、負荷転走溝2 2と転走溝30との距離の変動量を抑えるために は、リニアモータのコイル部材171の発熱量を 抑える必要が生じ、当該コイル部材171に対し て大きな電流を通電することができない。
しかし、本発明のXYテーブルアクチュエ タ101では、リニアモータのコイル部材171を 間プレート4に配設したことから、前述の如 運転時及び停止時の双方において中間プレ ト4の温度が可動プレート5や固定プレート2 比べて高くなり、運転時から停止時を通じ 負荷転走溝22と転走溝30との距離の変動を小 さく抑えることが可能となっている。このた め、可動プレートや固定プレートに対してコ イル部材を配設していた従来のXYテーブルア チュエータに比較して、本発明のXYテーブ アクチュエータ101ではコイル部材171に対し 大きな電流を通電することができ、その分 け大きな推力で可動プレートをX方向及びY方 向へ推進することができるようになっている 。
もっとも、コイル部材171の発熱によって 間プレート4の温度が可動プレート5の温度 りも極端に高くなり、中間プレート4の熱膨 量が可動プレート5のそれを大きく上回ると 、リニアガイド21のボールに対して過度の予 が作用し、製品寿命が著しく低下すること 懸念される。
このため、この実施の形態におけるXYテー ルアクチュエータ101では、コイル部材171が 設された中間プレート4の線膨張係数が、マ ネット部材172が配設された固定プレート2又 は可動プレート5の線膨張係数よりも小さく るように、これらプレート2,4,5の材質を選定 している。更に、固定プレート及び可動プレ ートの線膨張係数は、一般炭素鋼の線膨張係 数である10×10 -6 (μm/m/℃)よりも小さくなるように選定してい 。具体的には、中間プレートとして線膨張 数が0.8×10 -6 (μm/m/℃)の低膨張鋳物を使用する一方、固定 レート及び可動プレートとしては線膨張係 が2.5×10 -6 (μm/m/℃)の低膨張鋳物を使用した。これによ 、可動プレートと中間プレートとの間、固 プレートと中間プレートとの間のガタつき 抑えつつ、ボールに対して過度の予圧が作 するのを防止することができ、可動プレー をX方向及びY方向へ精度良く移動させるこ ができた。
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