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Patent Searching and Data


Title:
YUBA SHEET FOR SKIN PACKING AND METHOD OF PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/132855
Kind Code:
A1
Abstract:
A yuba (dried soybean curd) sheet for skin packing comprising a processed yuba sheet, which is prepared by forming a fresh yuba sheet in a face-like round shape provided with holes and cuts corresponding to the eyes, nose and mouth, and a film-type supporting member for retaining the shape of the processed yuba sheet and freeze-storing a plurality of the processed yuba sheets in a piled state which is provided on at least one face of the sheet. Owing to this constitution (in particular, the presence of the supporting member), the thin and fragile yuba sheet becomes usable for face packing without losing the shape. Moreover, it becomes possible thereby to easily handle the sheet, store over a long time as a frozen product, and easily tear one by one from the pile consisting of a plurality of sheets.

Inventors:
HOSOI NAOKO (JP)
MASUDA TOMOE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051482
Publication Date:
November 06, 2008
Filing Date:
January 31, 2008
Export Citation:
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Assignee:
I ON CO LTD (JP)
WBE CO LTD (JP)
HOSOI NAOKO (JP)
MASUDA TOMOE (JP)
International Classes:
A61K8/97; A61K8/02; A61Q19/00
Domestic Patent References:
WO2000004869A12000-02-03
Foreign References:
JP3125755U2006-10-05
JP2005187361A2005-07-14
JPS63196616U1988-12-19
JPS58180408A1983-10-21
Other References:
QLEP KYOTO HOMEPAGE NAI: "Kyoto Naradewa! Choka de Esute, Kyoyuba Pack", 8B CO., LTD., 15 September 2005 (2005-09-15), Retrieved from the Internet
Attorney, Agent or Firm:
SASAKI, Isao et al. (KAWAMURA & ASSOCIATES Toranomon Sangyo Bldg. 6th Fl., 2-29, Toranomon 1-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 シート状の生湯葉を顔面に対応する円形状に形成すると共に、目、鼻、口に対応した切り抜き孔と切り込みとを形成した加工湯葉シートと、
 該加工湯葉シートの形状維持と複数枚を積み重ねて冷凍保存するために少なくとも一方の面に貼り付けられたフィルム状の支持部材と
 からなることを特徴とする皮膚パック用湯葉シート。
 該支持部材を該加工湯葉シートの両方の面に貼り付けると共に、
 これら支持部材の内一方の面の支持部材は前記加工湯葉シートの形状に一致させたこと
 を特徴とする請求項1に記載の皮膚パック用湯葉シート。
 支持部材を貼り付けた加工湯葉シートは二つ折りにして袋体に収納されていること
 を特徴とする請求項1または2に記載の皮膚パック用湯葉シート。
 支持部材は、防水加工紙または合成樹脂フィルムの一方または双方を組み合わせて使用すること
 を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚パック用湯葉シート。
 シート状の生湯葉をフィルム状の上部の支持部材上に拡げて載置し貼り付けた状態の合体シートを形成する合体シート形成工程と、
 該合体シートを複数枚積み重ねて打ち抜き型により使用部所の輪郭形状に対応する切り抜きおよび切り込みとを行う加工湯葉シート成形工程と、
 該加工湯葉シート成形工程後に、積み重なっている合体シートを合体シート毎に分離し上部の支持部材と対向する面にフィルム状の下部の支持部材を貼り付ける工程と
 からなることを特徴とする皮膚パック用湯葉シートの製造方法。
 該使用部所が顔面である場合に、加工湯葉シート成形工程において、顔面形状に対応する円形状と、目、鼻、口に対応する切り抜きおよび切り込みを行う
 ことを特徴とする請求項5に記載の皮膚パック用湯葉シートの製造方法。
 該下部の支持部材を貼り付ける工程の後に、該下部の支持部材を貼り付けた加工湯葉シートを二つ折りにして袋体に収納する工程を有する
 ことを特徴とする請求項5または6に記載の皮膚パック用湯葉シートの製造方法。
 シート状の生湯葉を顔面形状に対応する円形状に切断した後にフィルム状の上部の支持部材上に拡げて載置して貼り付ける合体シート形成工程と、
 該合体シートを複数枚積み重ねて打ち抜き型により目、鼻、口に対応する切り抜きおよび切り込みとを行う加工湯葉シート成形工程と、
 該加工湯葉シート成形工程後に、積み重なっている合体シートを合体シート毎に分離し上部の支持部材と対向する面にフィルム状の下部の支持部材を貼り付ける工程と
 からなることを特徴とする皮膚パック用湯葉シートの製造方法。
 該下部の支持部材を貼り付ける工程の後に、該下部の支持部材を貼り付けた加工湯葉シートを二つ折りにして袋体に収納する工程を有する
 ことを特徴とする請求項8に記載の皮膚パック用湯葉シートの製造方法。
Description:
皮膚パック用湯葉シートおよび の製造方法

 本発明は、美容のために、例えば、シー 状の生湯葉をそのまま顔面に当接させて使 できるように加工し、且つ長期に保存がで るようにした皮膚パック用湯葉シートおよ その製造方法に関するものである。

 美容業界において、豆乳をスキンローシ ンとして使用することが知られている。豆 に含まれる大豆イソフラボンの化学構造が 性ホルモンのエストロゲンに類似している とから、体毛の発生・成長を抑制する働き あると考えられ、むだ毛の脱毛効果やその 毛による美白効果があると言われている。 た、豆乳には、サポニン、大豆油脂、大豆 シチン、アミノ酸、マグネシウム等が含ま ており、更に美肌効果や乾燥肌の湿潤効果 認められている。また、最近では、豆乳が 濃度に凝縮された状態になっており、且つ 効成分を高濃度で含有する湯葉がクリーム に加工されて美肌用の化粧品として使用さ るようになってきている。

 このような化粧品として、複数の皮膚パ ク用シートが公知になっている。その1つと して、例えば、特開2005-187361号公報(特許文献 1)に開示された皮膚パック用シートは、ベー シートの表側表面と裏側表面のうち少なく も一方の表面をパック剤層により被覆され シート状態を構成しており、前記パック剤 は、湯葉を主剤とする湯葉クリームにより 成されたゲル状の層により構成されたもの ある。

 この皮膚パック用シートは、湯葉皮膜自 が薄くて脆弱であって破れやすいため、こ を直接に使用者の顔面その他の皮膚面に拡 て密着させることが極めて困難であり、そ ままではパック用として使用することがで ないという問題点、および、湯葉を主剤と る湯葉クリームは、その性質上、極めて容 に腐敗するため、保存が困難であり、瓶詰 缶詰のように外気からシールされた容器に 填しても、容器開封後に一度に使い切らな 限り、容器内に残存する湯葉クリームが短 間で腐敗してしまうという問題点を解決す というものである。

 そのために、前記皮膚パック用シートは 生湯葉をミキサーなどの混練機に投入し、 れにつなぎ剤と防腐剤を添加し、破砕・攪 しながら練り、ドロドロの状態の湯葉クリ ムを形成し、この湯葉クリーム内に不織布 らなるベースシートを浸漬して引き上げる とにより、ベースシートの表裏両面に湯葉 リームを付着させ、空気中でゲル化するこ で皮膚パック用シートを形成するとしてお 、ベースシートに湯葉クリームを付着させ ことで湯葉皮膜が有する薄くて脆弱で破れ すさを解消させている。

 また、前記皮膚パック用シートは、1人1 の使用につき1枚の皮膚パック用シートを消 すればよいので、1枚づつをそれぞれ個別に 真空包装等することにより、使用時に、1枚 つ取り出して使用することができるように 、長期間の保存を可能にして腐敗の問題点 解消させている。

 また、他の例として、例えば、実用新案 録第3125755号公報(特許文献2)に開示された顔 面用皮膚パック材が公知になっている。この 顔面用皮膚パック材は、薄いシート状の湯葉 を、目、鼻、口等の形状に合わせてくり抜い ただけの構成になっている。

 この顔面用皮膚パック材は、上記特許文 1で説明している湯葉の有する効果をそのま ま丸写ししただけのものであり、湯葉自体が 有する現実の問題点、即ち、湯葉皮膜自体が 薄くて脆弱であり破れやすいため、これを直 接に使用者の顔面その他の皮膚面に密着させ ることが極めて困難であり、そのままではパ ック状に形成して使用することができないと いう問題点、および、仮に湯葉を密閉容器な どに入れて保存しても、容器開封後に一挙に 使い切らない限り、容器内に残存する湯葉は 短期間で腐敗してしまうという問題点をその まま有するものであり、この特許文献2が解 すべき問題点としては、豆乳が液体である でパックとして使用できないことを単に記 しているに過ぎず、その解決策として豆乳 成分を含む湯葉をパックとして使用するこ で、豆乳が化粧品として使用できることを 載しているだけである。

 ところで、前記特許文献1に記載の皮膚パ ック用シートは、生湯葉とつなぎ剤と防腐剤 とを一緒にミキサーでドロドロの状態にする ことによって、湯葉の成分だけしか存在しな いようになり、湯葉皮膜のもつ機能特性、即 ち弾力性および伸縮性が完全に失われた状態 になっており、しかも、つなぎ剤と防腐剤が 混入していることによって、一部ではあるが 化粧品としての安全性も失われていることに 問題点を有している。

 また、皮膚パック用シートを1枚づつそれ ぞれ個別に袋体に入れて真空包装することに よって腐食を防止するとしているが、そのた めに真空包装した後に加熱殺菌するとしてお り、加熱殺菌した場合に、つなぎ剤と防腐剤 が混入している湯葉クリームが変質する虞が あると共に、ドロドロの状態であると袋体に 付着してしまうし、逆にゲル化が進んでしま うと水分(豆乳)が少なくなってパック用シー としての貼り付き機能が失われるという問 点も有している。

 さらに、前記特許文献2に記載の皮膚パッ ク材は、この種業界で、常識的に認識されて いるように、湯葉皮膜自体は薄くて脆弱であ り破れやすいため、これをそのままの状態で 直接に使用者の顔面その他の皮膚面に密着さ せるようなパック状に形成して使用すること ができない、つまり、個々の家庭で実質的な 取り扱いができないという問題点を有すると 共に、腐食防止の対策もなされていないので 、商品化できないという問題点を有している 。

 従って、前記公知技術に係る皮膚パック シートにおいては、他の材料を混入せず変 の虞がないようにして湯葉皮膜のもつ機能 性が失われないようにすると共に、適度の 分を保有しパック用シートとしての貼り付 機能が失われないようにし、しかも、安全 に優れた状態で且つ品質を低下させないで 凍による長期保存が可能であり、個々の家 で使用時に1枚づつ取り出して使用ができる ようにし、取り扱いが容易に行えるようにし て商品化できるようにすることに解決課題を 有している。

 本発明に係る皮膚パック用湯葉シートは シート状の生湯葉を顔面に対応する円形状 形成すると共に、目、鼻、口に対応した切 抜き孔と切り込みとを形成した加工湯葉シ トと、該加工湯葉シートの形状維持と複数 を積み重ねて冷凍保存するために少なくと 一方の面に貼り付けられたフィルム状の支 部材とからなることを特徴とするものであ 。 フィルム状の支持部材は、該加工湯葉 ートの両方の面に貼り付けることが好まし 、さらに、これら支持部材の内一方の面の 持部材を前記加工湯葉シートの形状に一致 せることが好ましい。

 また、本発明に係る皮膚パック用湯葉シ トの製造方法は、シート状の生湯葉をフィ ム状の上部の支持部材上に拡げて載置し貼 付けた状態の合体シートを形成する合体シ ト形成工程と、該合体シートを複数枚積み ねて打ち抜き型により使用部所の輪郭形状 対応する切り抜きおよび切り込みとを行う 工湯葉シート成形工程と、該加工湯葉シー 成形工程の後に、積み重なっている合体シ トを合体シート毎に分離し上部の支持部材 対向する面にフィルム状の下部の支持部材 貼り付ける工程とからなること、並びに、 ート状の生湯葉を顔面形状に対応する円形 に切断した後にフィルム状の上部の支持部 上に拡げて載置して貼り付けて合体シート 形成する合体シート形成工程と、該合体シ トを複数枚積み重ねて打ち抜き型により目 鼻、口に対応する切り抜きおよび切り込み を行う加工湯葉シート成形工程と、該加工 葉シート成形工程の後に、積み重なってい 合体シートを合体シート毎に分離し上部の 持部材と対向する面にフィルム状の下部の 持部材を貼り付ける工程とからなることを 徴とするものである。

 前記皮膚パック用湯葉シートに係る発明 おいては、支持部材を貼り付けた加工湯葉 ートは二つ折りにして袋体に収納されてい ことが好ましく、また、支持部材は、防水 工紙または合成樹脂フィルムの一方または 方を組み合わせて使用することが好ましい

 さらに、前記皮膚パック用湯葉シートの 造方法に係る発明においては、使用部所が 面である場合には、加工湯葉シート成形工 において、顔面形状に対応する円形状と、 、鼻、口に対応する切り抜きおよび切り込 をおこなうことが好ましく、また、下部の 持部材を貼り付ける工程の後に、下部の支 部材を貼り付けた加工湯葉シートを二つ折 にして袋体に収納する工程を有することが ましい。

 本発明に係る皮膚パック用湯葉シートに いては、加工湯葉シートの形状維持と複数 を積み重ねて冷凍保存するために少なくと 一方の面にフィルム状の支持部材を貼り付 た構成にしたことによって、特に、支持部 の存在によって薄くて脆弱な破れやすい湯 シートを型崩れさせることなく顔面のパッ 用として使用できるようにしたものであり その取り扱いが容易であると共に、冷凍し 長期に保存でき、しかも、複数枚積み重ね 状態から一枚づつを簡単に分離して使用で るという優れた効果を奏する。

 また、加工湯葉シートの両面に支持部材 貼り付けた皮膚パック用湯葉シートにおい は、その皮膚パック用湯葉シートを二つ折 にして袋体に収納した後に該袋体を複数枚 重ねて冷凍し、長期保存ができると共に、 用時に袋体毎に分離して常温にてまたは電 レンジで解凍し、1枚づつ適正な状態で簡単 に使用できるという優れた効果を奏する。

 さらに、本発明に係る皮膚パック用湯葉 ートの製造方法においては、シート状の生 葉を拡げた状態で一枚毎にフィルム状の上 の支持部材上に拡げて載置し貼り付けた状 の合体シートを形成するものであり、これ 複数枚積み重ねて打ち抜き型により顔面形 に沿う加工湯葉シートを成形し、その後に み重なっている合体シートを合体シート毎 分離し他方の面にフィルム状の下部の支持 材を貼り付けるものであるので、破れやす 湯葉シートを型崩れさせず取り扱いが容易 皮膚パック用湯葉シートとして簡単且つ適 に製造できるという優れた効果を奏する。

本発明に係る第1の実施の形態に係る皮 膚パック用湯葉シートを略示的に示す斜視図 である。 図1のA-A線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る第2の実施の形態に係る皮 膚パック用湯葉シートを略示的に示す斜視図 である。 図3のB-B線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る第3の実施の形態に係る皮 膚パック用湯葉シートを略示的に示す斜視図 である。 図5のC-C線に沿う拡大断面図である。 合体前の生湯葉と上部の支持部材とな 防水加工紙との斜視図である。 同製造方法において、型抜き工程によ 加工湯葉シートの成形する状況を略示的に した斜視図である。 同製造方法において、型抜き工程によ 成形された積層状態の加工湯葉シートを上 から合体シート毎に剥がす状況を説明する めに略示的に示した斜視図である。 製造方法において、合体シート毎に剥 がした加工湯葉シートを下部の支持部材に載 置して1つの皮膚パック用湯葉シートにする 況を略示的に示した斜視図である。 製造方法において、複数枚の皮膚パッ ク用湯葉シートを保存のために包装した一例 を示す略示的断面図である。 前記第2の実施の形態に係る皮膚パッ 用湯葉シートの製造方法を説明するための 葉と上部の支持部材となる防水加工紙との 体シートの形成工程を略示的に示した斜視 である。 同製造方法において、型抜き工程によ り成形された積層状態の加工湯葉シートを略 示的に示した斜視図である。 前記第1の実施の形態に係る皮膚パッ 用湯葉シートにおける商品化のための他の の包装過程を略示的に示した斜視図である 同他の例の包装完了状況を略示的に示 した斜視図である。

 次に、本発明を図示の具体的な実施の形 に基づいて詳しく説明する。まず、第1の実 施の形態に係る皮膚パック用湯葉シートにつ いて、図1および図2を参照して説明する、皮 パック用湯葉シート1は、図示したように、 シート状の生湯葉2の上面と下面とにフィル またはシート状の支持部材3、4を配設し、生 湯葉2に含まれる水分(豆乳)で貼着させて、生 湯葉2を上下面から支持させたものである。

 この場合に、上面に配設される支持部材3 は、例えば、合成樹脂加工紙や硫酸紙または パラフィン紙などからなる薄手で粘りの少な い防水加工紙が使用され、好ましくは、不透 明または半透明の材料で形成したものを使用 した方が良い。そして、生湯葉2と一緒に使 部所の形状または輪郭、つまり、使用部所 顔である場合には、顔の輪郭に沿って周縁 は円形状に形成すると共に、顔の目、鼻、 の輪郭に沿った切り抜き孔5と切り込み5aと 形成して、所謂加工湯葉シート2aとしたもの である。

 また、加工湯葉シート2aの下面に配設さ る支持部材4は、例えば、透明または半透明 合成樹脂フィルムで形成され、強度的に粘 のあるフィルムが使用される。そして、こ 下部の支持部材4には、切り抜き孔や切り込 みなどは一切設けないで、原則として加工湯 葉シート2a、即ち生湯葉2と上部の支持部材3 りも広くて、全体が四角形状を呈している のが使用される。

 次に、第2の実施の形態に係る皮膚パック 用湯葉シート11について図3および図4を参照 て説明する。この皮膚パック用湯葉シート11 は、図示したように、前記第1の実施の形態 同様に、シート状の生湯葉12の上面と下面と にフィルムまたはシート状の支持部材13、14 貼着して配設し、生湯葉12を上下面から支持 させたものである。

 この場合でも、上面に配設される支持部 13は、やはり、合成樹脂加工紙や硫酸紙ま はパラフィン紙などからなる薄手で粘りの ない防水加工紙が使用され、好ましくは、 透明または半透明の材料で形成した四角形 のものをそのまま使用した方が良い。そし 、生湯葉12は予め使用部所の形状および輪郭 、つまり、顔の輪郭に沿って周縁部を円形状 に形成したものが使用され、その円形状に形 成した生湯葉12に目、鼻、口の輪郭に沿った り抜き孔15と切り込み15aとを形成する際に 上部の支持部材13にも一緒に切り抜き孔と切 り込みとを形成して加工湯葉シート12aとした ものである。

 また、下面に配設される支持部材14につ ても、前記第1の実施の形態と同様に、透明 たは半透明な合成樹脂フィルムで形成され 強度的に粘りのあるフィルムが使用される そして、この下部の支持部材14には、やは 切り抜き孔などは一切設けないで、原則と て生湯葉12よりも広く、上部の支持部材13と 同じ広さで全体が四角形状を呈しているも が使用される。

 さらに、第3の実施の形態に係る皮膚パッ ク用湯葉シート21について図5および図6を参 して説明する。この皮膚パック用湯葉シー 21は、図示したように、前記第1および第2の 施の形態と同様に、シート状の生湯葉22の 面と下面とにフィルムまたはシート状の支 部材23、24を貼着して配設し、生湯葉22を上 面から支持させたものである。

 この場合には、生湯葉22だけを予め顔の 郭に沿って円形状に形成すると共に、顔の 、鼻、口の輪郭に沿った切り抜き孔25と切り 込み25aとを形成したものが使用され、その生 湯葉22の上下面に配設される支持部材23、24に は、切り込みや切り抜き孔などの加工が一切 施されていない四角形状のものが使用され、 これら支持部材23、24を貼り付けた状態で、 体を所謂加工湯葉シート22aということがで る。

 なお、支持部材23、24の材質としては、例 えば、前記第1および第2の実施の形態と同様 、合成樹脂加工紙や硫酸紙またはパラフィ 紙などからなる薄手で粘りの少ない防水加 紙と、強度的に粘りのある合成樹脂フィル とを組み合わせて使用しても良いし、また その一方、例えば、合成樹脂フィルムのみ 上下面の支持部材23、24として使用しても良 いのである。

 いずれにしても、本願発明においては、 の輪郭形状と目、鼻、口の切り抜き孔を形 したシート状の生湯葉に対して上下面に生 葉に含まれる水分(豆乳)で貼り付け、生湯 の上下面をフィルムまたはシート状の支持 材で支持させることにより、薄くて脆弱で れやすい湯葉皮膜をそのままの状態で維持 、パック用として使用時に一方の支持部材 剥がし、他方の支持部材を持って湯葉皮膜 直接に使用者の顔面に拡げて適正に密着さ ることができ、密着後に他方の支持部材を がすようにしたものである。つまり、生湯 の皮膜をパック用としての使用する時に、 記皮膚パック用湯葉シート1、11、21にするこ とで、型崩れを生じさせないで顔面への貼り 付けを容易にしたのであり、その取り扱いが 極めて簡単にできると言えるのである。

 次に、本発明に係る皮膚パック用湯葉シ トの製造方法について説明する。まず最初 前記第1の実施の形態に係る皮膚パック用湯 葉シート1の製造方法について、図7~11に基づ て説明する。まず、図7に示したように、四 角形状を呈するシート状の生湯葉2を四角形 を呈するフィルムまたはシート状の防水加 紙などからなる支持部材3の上に位置合わせ て1枚づつ載せて貼り付け、これを合体シー ト7とする。この場合に、生湯葉2と支持部材3 の大きさは同じでも良いが、生湯葉2よりも 持部材3の方を少し大き目にした方が取り扱 の作業上好ましい。

 このように1枚の支持部材3に一枚の生湯 2を乗せて貼り付けた合体シート7を、図8に したように、複数枚、例えば、10枚程度重ね て作業台上にセットし、適宜の打ち抜き型30 より使用部所の形状および輪郭、つまり、 用部所が顔面である場合には、顔面の形状 輪郭に対応した打ち抜き型を使用し、顔面 合った円形状と目、鼻、口の輪郭に対応す 切り抜き孔5と切り込み5aとを打ち抜いて加 湯葉シート2aを成形する。この場合に、支 部材3として使用される材料は、例えば、合 樹脂加工紙や硫酸紙またはパラフィン紙な からなる薄手で粘りの少ない防水加工紙が 用され、好ましくは、不透明または半透明 材料で形成したものを使用した方が成形工 が容易に行える。

 湯葉皮膜というのは、豆乳液を加熱する とにより表面に薄い膜ができ、その薄い膜 中央部の下部に細い棒を差し込んで引き上 ることにより厚みが0.2~0.4mm程度の2枚合わせ のシート状の生湯葉2が得られるのであり、 の生湯葉2を厚さが0.1mm程度の、例えば、パ フィン紙などからなる支持部材3上に載せて り付けることで合体シート7を形成し、該合 体シート7は、生湯葉2と支持部材3とを合わせ ても全体の厚さが0.3~0.5mmにしかならないので ある。これを10枚重ねても最大で5mm程度にし ならないし、粘りの少ない防水加工紙を使 しているので、打ち抜き加工による成形工 が容易に行えるのである。

 このように打ち抜き成形された加工湯葉 ート2aは、図9に示したように、合体シート7 の10枚が積層状態になっているが、各生湯葉2 の間にはパラフィン紙の支持部材3が仕切と て介在している。この積層状態にある生湯 2を上部の支持部材3と一緒に、つまり、合体 シート7毎に上部から加工湯葉シート2aを1枚 つ剥がし、図10に示したように、例えば、合 成樹脂フィルムからなる下部の支持部材4の に裏返にして載置し、生湯葉2側に支持部材4 を貼り付けるようにする。

 また逆に、合体シート7毎に剥がした加工 湯葉シート2aにおいて、剥がした状態のまま 即ち上部の支持部材3の上に生湯葉2が貼り いて載置されている状態のままで平坦な作 台上に載置し、その生湯葉2の上に合成樹脂 ィルムからなる下部の支持部材4を被せて貼 り付け、全体の平面状態を維持させながら注 意深く裏返しにして、支持部材4の上に加工 葉シート2aが載置された状態にしても良い。

 この場合に、下部の支持部材4としては、 透明または半透明な合成樹脂フィルムで形成 され、好ましくは、強度的に粘りのあるフィ ルムが使用される。そして、この下部の支持 部材4には、切り抜き孔などは一切設けない 、原則として生湯葉2と上部の支持部材3とか らなる加工湯葉シート2aよりも広く、全体が 角形状を呈しているものが使用される。

 このように、下部の支持部材4に対して加 工湯葉シート2aを一枚づつ載置または貼り付 ることにより、図1に示したような第1の実 の形態に係る皮膚パック用湯葉シート1が製 できるのであり、この皮膚パック用湯葉シ ト1を、図11に示したように、例えば、10~30 程度重ねて適宜の包装材8により包装し、全 を急速冷凍して、要するに、冷凍品として 家庭の冷凍庫内で保管管理ができるのであ 、冷凍品とすることによって腐敗を防止し 期に保存することができるのである。

 また、他の製造例として、第2の実施の形 態に係る皮膚パック用湯葉シート11の製造方 について図12を参照して説明する。この皮 パック用湯葉シート1は、図示したように、 えば、生湯葉12の製造段階で略四角形であ たものを1枚づつ直ちに円形状に切り、その 形状に切った生湯葉12を上部の支持部材13と なるパラフィン紙などの防水加工紙上に拡げ て載置し貼り付けることで前記実施例と同様 に合体シート17に形成する。

 この合体シート17を、図13に示したように 、例えば、10枚程度重ねて作業台上にセット 、適宜の打ち抜き型(図示せず)を使用して 、鼻、口の輪郭に対応する切り抜き孔15と切 り込み15aとを打ち抜いて加工湯葉シート12aを 成形するのである。この場合に、生湯葉12は に円形状に形成されているので、その円形 の輪郭に目、鼻、口の位置が合うように設 して切り抜き孔15と切り込み15aとを形成す のである。従って、上部の支持部材13は円形 の生湯葉12よりも大きな四角形状のままであ 。

 この実施例における目、鼻、口の輪郭に 応する切り抜き孔15と切り込み15aとを打ち いて加工湯葉シート12aの成形工程において 、全体の厚みが5mm程度であり、且つ上部の 持部材13が粘りの少ない防水加工紙であるの で、簡単に打ち抜き形成することができるの である。

 そして、積層状態にある加工湯葉シート1 2aの上に下部の支持部材14となる合成樹脂フ ルムを位置合わせして貼り付け、一番上方 位置する支持部材13と貼り付けた支持部材14 を一緒に摘んで積層状態から加工湯葉シー 12aを1枚づつ剥離し、表裏を裏返して支持部 材14を下側にすることで図3に示した皮膚パッ ク用湯葉シート11が得られるのである。以下 同様に積層状態にある加工湯葉シート12aの に下部の支持部材14となる合成樹脂フィル を位置合わせして貼り付け、各合体シート17 毎に支持部材13と重ねて1枚づつ一緒に剥離す ることで生湯葉12を破ったり変形させたりす ことなく効率よく皮膚パック用湯葉シート1 1を製造することができるのである。

 さらに、第3の実施の形態に係る皮膚パッ ク用湯葉シート21の製造方法について説明す と、まず、生湯葉の製造段階の初期におい 、豆乳液の表面にできた薄い皮膜を引き上 たシート状の湯葉を一枚づつ円形状に切断 ると共に、目、鼻、口の輪郭に対応する切 抜き孔25と切り込み25aとを打ち抜いて形成 、これを下部の支持部材24となる合成樹脂フ ィルム上に拡げて載置し、その上に上部の支 持部材23となる防水加工紙を載置して貼り付 るのである。

 なお、引き上げたシート状の生湯葉をそ まま吊して水切りをし、表面が少し乾いた 態になったものを複数枚(10枚程度)重ねた状 態にし、前記図8で示したような打ち抜き型30 を使用して、円形状の輪郭と目、鼻、口の輪 郭に対応する切り抜き孔25と切り込み25aとを 成したパック用の加工湯葉シートとし、そ 後に加工湯葉シートを常温の豆乳液に漬け 一枚づつ破かないように丁寧に剥がし、合 樹脂フィルムからなる下部の支持部材24に げて載せ、パック用としての形を整えてか その上に上部の支持部材23となる防水加工紙 を載せて貼り付けることで、皮膚パック用湯 葉シート21が製造される。

 いずれの実施例においても、製造された 膚パック用湯葉シート1、11、21は、図11に示 したように、複数枚を重ねた状態で適宜の包 装材8により包装し、急速冷凍するものであ が、打ち抜き切断加工などによって生湯葉2 12、22に含まれる豆乳が押し出されて少なく なっているので、包装して冷凍する前に生湯 葉1枚毎に所要量の豆乳液を供給して余剰に 浸させるようにした方が好ましい。

 また、皮膚パック用湯葉シート1、11、21 冷凍品として、各家庭で保管する場合に、 般的には冷蔵庫の冷凍室に入れて保管する 合が多い。そこで、冷凍室に余裕のある家 では問題はないが、冷凍室にあまり余裕が い場合には皮膚パック用湯葉シートを拡げ 状態では収納し難いので、特に、包装の仕 として、例えば、二つ折りにしてコンパク に包装した形で管理するようにすることも きる。

 即ち、図14および図15に示したように、例 えば、皮膚パック用湯葉シート1を二つ折り し、個別に所要の透明な樹脂フィルムで形 した袋体9に入れ、開口部をシール9aして密 封止する。この場合に、皮膚パック用湯葉 ート1は下部の支持部材4側を内側に折って二 つ折りにした方が良いのである。そして、こ の袋体9に入れた状態で、複数個をまとめて 記と同様に、図11に示したように、適宜の包 装材8により包装して冷凍するものである。 お、他の皮膚パック用湯葉シート11、21につ ても同様である。

 ところで、二つ折りにして袋体9に収納す る場合には、特に前記第2の実施の形態およ 第3の実施の形態に係る皮膚パック用湯葉シ ト11、21については、上部または下部の支持 部材3、4の内、いずれか一方が存在すれば足 るので、その支持部材が存在する側を内側 折って袋体9の中に入れて包装する。このよ うにすることで、一方の支持部材だけ使用す ることになるので、余分な材料を使用しなく て済みムダを省くことができる。いずれにし ても複数枚を積み重ね纏めた状態で冷凍する ことによって長期保存が可能であり、また、 上部または下部のいずれかの支持部材の存在 によって薄くて脆い生湯葉が破けたり皺にな ったりせずに取り扱えるのである。

 そして、実際に使用する場合に第1の実施 の形態に係る皮膚パック用湯葉シート1につ て説明すると、複数枚の皮膚パック用湯葉 ート1が重ねた状態で冷凍されていても、下 の支持部材4と上部の支持部材3とによって 湯葉2が他の生湯葉と完全に区分された状態 なっており、フィルム状の支持部材同士は 結しても相互に結合する要因がないので、 皮膚パック用湯葉シート1は積み重ねの状態 からでも無理なく一枚づつ簡単に分離させる ことができるのである。

 この分離した皮膚パック用湯葉シート1は 、例えば、常温下の室内テーブル上に載置し て自然解凍しても良いし、または急ぎの場合 には、例えば、電子レンジに入れて、ワット 数にもよるが皮膚パック用湯葉シート1の厚 が薄いので、せいぜい10±3秒程度で解凍でき るのであり、生湯葉2の部分は製造時とほと ど同じように豆乳液を充分に含んだ状態に っている。

 皮膚パック用湯葉シート1を解凍した後に 、例えば、下部の支持部材4を剥がして加工 葉シート2aの状態、つまり生湯葉2に上部の 持部材3が貼り付いた状態にし、その剥がし 面側(下面)の生湯葉2を顔面に直に当接させ 目、鼻、口の切り抜き孔5を位置合わせしな がら全体を顔面に軽く押し付けて貼り付ける ようにし、その後に上部の支持部材3を生湯 2から剥離させるのである。このようにする とで、薄くて脆弱で破れやすい生湯葉2を顔 面全体に拡げて延ばすことができ、パック用 として顔面に略均等に貼り付けることができ るのである。

 顔面にパック用として貼り付けた生湯葉2 は、5分から20分経つと、水分が蒸発すると共 に豆乳が肌に浸透することにより、全体的に 3~10%程度縮む現象が生じる。この縮む現象に って、肌表面の汚れと肌表面および毛穴内 余分な皮脂を吸着し、穏やかなピーリング 用(効果)を発揮するという湯葉独特の特性 発揮されるのである。

 一般的にピーリングは、肌を美しく保つ めに施術されるものであり、肌を削ったり いたりして余分な角質や汚れ、皮脂などを り除くものであるが、肌に大きな刺激を与 るため頻繁に行うことができないのである そこで、生湯葉によるパックは、キメの細 い湯葉がゆっくりと時間を掛けて徐々に縮 過程の中で、肌の余分な角質や汚れおよび 脂を吸着して除去するため、肌への好まし ない刺激がなく、毎日用いることができる で安全で有効なピーリング剤ということが きるのである。

 なお、前記した実施の形態は顔面全体の ック用について説明したが、これに限定さ ず、例えば、目の下の部分とか、喉または の部分、手の甲の部分、若しくは背中の部 などに貼り付けて使用する形状のものであ ても良いのであり、この場合でも、薄くて 弱で破れやすいシート状の生湯葉2を支持す るために、少なくとも一方の面に支持部材3 たは支持部材4を貼着するのであり、それに って取り扱いが容易になり、しかも、積層 態で冷凍保存することができると共に、使 時に積層状態から1枚づつ剥がして使用する ことができるのである。

 いずれにしても本発明に係る皮膚パック 湯葉シートは、薄くて脆弱で破れやすい生 葉を少なくとも一方の面にフィルム状の支 部材を貼り付けて支持し、その支持部材を り付けた状態で切り抜きまたは切り込み加 しても型崩れせず、貼り付けたフィルム状 支持部材はそのまま上下いずれかの支持部 として使用し、脆い生湯葉をパック用とし 使用直前まで薄膜状態を維持または支持で るので、その取り扱いが容易になるであり しかも、複数枚重ねた状態で包装し冷凍状 にして長期に保存できるので、誰でもが簡 に使用できるのであり、湯葉独特の特性で るピーリング効果も失われないので、化粧 として広い範囲で有用に利用することがで るのである。