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Title:
METAL COMPOUND, POLYMERIZABLE COMPOSITION CONTAINING THE SAME, RESIN, METHOD FOR PRODUCING THE RESIN AND USE OF THE RESIN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/141984
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a metal compound represented by general formula (0). (In general formula (0), A represents a thietane ring or a monovalent group containing a thiol group; B represents a divalent group containing a heteroatom; R2 represents a divalent organic group; n represents the valence of M; p represents an integer not less than 1 but not more than n; M represents a lanthanoid atom or a Ba atom when A is a thietane ring, and M represents a lanthanoid atom when A is a monovalent group containing a thiol group; and Y represents a monovalent inorganic or organic group.  When n - p is not less than 2, a plurality of Y's independently represent a monovalent inorganic or organic group, or alternatively, the plurality of Y's may combine together to form a ring containing M.)

Inventors:
MURAKAMI MASAKAZU (JP)
TAKASHINA MAMORU (JP)
ANDO TOMOYUKI (JP)
KOBAYASHI SEIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002139
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI CHEMICALS INC (JP)
MURAKAMI MASAKAZU (JP)
TAKASHINA MAMORU (JP)
ANDO TOMOYUKI (JP)
KOBAYASHI SEIICHI (JP)
International Classes:
C07D331/04; C07C323/52; C08G75/06; G02B1/04; C07F3/00; C07F5/00
Domestic Patent References:
WO2005095490A12005-10-13
WO2007148439A12007-12-27
WO2007099702A12007-09-07
WO2007125636A12007-11-08
WO2005095490A12005-10-13
Foreign References:
JPS61166804A1986-07-28
JP2003327583A2003-11-19
JPS61166804A1986-07-28
Other References:
SUN YUANHONG ET AL.: "Studies on L-cysteine complexes of lanthanide chlorides - its' preparation, FT-IR and XPS", YINGYONG HUAXUE, vol. 6, no. 6, 1989, pages 32 - 37
ZHU JIAQIN ET AL.: "Studied on the Synthesis and Structure of Several Bi-unit and Tri-unit Complex of a-Aminoacid with Rare Earth", ZHONGSHAN DAXUE XUEBAO, vol. 31, no. 4, 1992, pages 57 - 62, XP008147167
See also references of EP 2292597A4
Attorney, Agent or Firm:
HAYAMI, Shinji et al. (JP)
Shinji Hayami (JP)
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Claims:
下記一般式(0)に示される、金属化合物。
(上記一般式(0)中、Aは、チエタン環あるいは、チオール基を含む1価の基である。Bは、ヘテロ原子を含む2価の基であり、R 2 は2価の有機基である。
 Mは、Aがチエタン環を含む1価の基である場合、ランタノイド原子またはBa原子であり、Aがチオール基を含む1価の基である場合、ランタノイド原子である。
 nは、Mの価数であり、pは、1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYが互いに結合し、Mを含む環を形成していてもよい。)
 請求項1に記載の金属化合物において、
下記一般式(1)に示される金属化合物。
(上記一般式(1)中、X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である。R 1 およびR 2 は各々独立に2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。Mはランタノイド原子またはBa原子である。nは、Mの価数であり、pは、1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYが互いに結合し、Mを含む環を形成していてもよい。)
 請求項2に記載の金属化合物において、
 MがLa原子である金属化合物。
 請求項2に記載の金属化合物において、
 MがNd原子、Gd原子,Ce原子のいずれかである金属化合物。
 請求項3または4に記載の金属化合物において、
 m=0である、金属化合物。
 請求項5に記載の金属化合物において、
 X 1 が硫黄原子である、金属化合物。
 請求項6に記載の金属化合物において、
 R 2 が-CH 2 (C=O)O-基である、金属化合物。
 請求項7に記載の金属化合物において、
 n=pである、金属化合物。
 請求項1に記載の金属化合物において、
 一般式(101)に示される、金属化合物。
(上記一般式(101)中、Bは、ヘテロ原子を含む2価の基であり、R 2 、R 4 は、各々独立に2価の有機基である。
 Mはランタノイド原子である。nは、Mの価数であり、pは、1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYが互いに結合し、Mを含む環を形成していてもよい。)
 請求項9に記載の金属化合物において、
下記一般式(102)に示される金属化合物。
(上記一般式(102)中、X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である。R 1 、R 2 、R 4 は、各々独立に2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。Mはランタノイド原子である。nは、Mの価数であり、pは、1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機または有機基である。n-pが2以上の場合、複数のYが互いに結合し、Mを含む環を形成していてもよい。)
 請求項10に記載の金属化合物において、
 前記R 4 が置換または無置換のアルキレン基である金属化合物。
 請求項11に記載の金属化合物において、
 m=0である、金属化合物。
 請求項12に記載の金属化合物において、
 X 1 が硫黄原子である、金属化合物。
 請求項13に記載の金属化合物において、
 R 2 が-CH 2 (C=O)O-基である、金属化合物。
 請求項14に記載の金属化合物において、
 n=pである、金属化合物。
 請求項9乃至15のいずれかに記載の金属化合物において、
 MがLa原子である金属化合物。
 請求項1乃至16いずれかに記載の金属化合物を含む、重合性組成物。
 請求項17に記載の重合性組成物において、
 前記金属化合物と、
 イソシアネート化合物、活性水素化合物、エポキシ化合物、エピチオ化合物、チエタン化合物からなる群から選択される一種以上とをさらに含む、重合性組成物。
 請求項17または18に記載の重合性組成物において、ブルーイング剤をさらに含む、重合成組成物。
 請求項17乃至19いずれかに記載の重合性組成物を注型重合する工程を含む、樹脂の製造方法。
 請求項17乃至19いずれかに記載の重合性組成物を重合して得られる樹脂。
 請求項21に記載の樹脂からなる光学部品。
 請求項17乃至19いずれかに記載の重合性組成物の光学部品としての使用。
 請求項17乃至19いずれかに記載の重合性組成物を重合させた樹脂の光学部品としての使用。
Description:
金属化合物、これを含む重合性 成物、樹脂およびその製造方法ならびに使

 本発明は、金属化合物、これを含む重合 組成物、樹脂およびその製造方法ならびに 用に関する。

 近年、無機ガラスに代わる透明性材料と て、透明性有機高分子材料が使用されてい 。こうした材料を光学用樹脂に用いる場合 一般に、たとえば透明性、熱的特性、機械 特性などの一般的に求められる特性を有し つ、かつ高屈折率とすることが求められる

 このような樹脂に関する技術として、特 文献1に記載のものがある。同文献には、金 属含有チエタン化合物が記載されている。ま た、屈折率(nd)1.7を超える高屈折率の光学用 脂が記載されている。また、特許文献3には ランタノイド含有のチオールを用いた樹脂 製造法が記述されている。

国際公開第2005/095490号パンフレット

特開2003-327583号公報

特開昭61-166804号公報

  ところが、上述した技術においてもな 、屈折率とアッベ数のバランスを向上させ 点で改善の余地があった。

 本発明は、以下の通りである。
[1]下記一般式(0)に示される、金属化合物。

(上記一般式(0)中、Aは、チエタン環あるいは チオール基を含む1価の基である。Bは、ヘ ロ原子を含む2価の基であり、R 2 は2価の有機基である。
 Mは、Aがチエタン環を含む1価の基である場 、ランタノイド原子またはBa原子であり、A チオール基を含む1価の基である場合、ラン タノイド原子である。
 nは、Mの価数であり、pは、1以上、n以下の 数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以 の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機 たは有機基である。n-pが2以上の場合、複数 Yが互いに結合し、Mを含む環を形成してい もよい。)
[2][1]に記載の金属化合物において、下記一般 式(1)に示される金属化合物。
(上記一般式(1)中、X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 およびR 2 は各々独立に2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。Mはランタノ イド原子またはBa原子である。nは、Mの価数 あり、pは、1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以 の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機 たは有機基である。n-pが2以上の場合、複数 Yが互いに結合し、Mを含む環を形成してい もよい。)
[3][2]に記載の金属化合物において、MがLa原子 である金属化合物。
[4][2]に記載の金属化合物において、MがNd原子 、Gd原子,Ce原子のいずれかである金属化合物
[5][3]または[4]に記載の金属化合物において、 m=0である、金属化合物。
[6][5]に記載の金属化合物において、X 1 が硫黄原子である、金属化合物。
[7][6]に記載の金属化合物において、R 2 が-CH 2 (C=O)O-基である、金属化合物。
[8][7]に記載の金属化合物において、n=pである 、金属化合物。
[9][1]に記載の金属化合物において、一般式(10 1)に示される、金属化合物。
(上記一般式(101)中、Bは、ヘテロ原子を含む2 の基であり、R 2 、R 4 は、各々独立に2価の有機基である。
 Mはランタノイド原子である。nは、Mの価数 あり、pは、1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以 の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機 たは有機基である。n-pが2以上の場合、複数 Yが互いに結合し、Mを含む環を形成してい もよい。)
[10][9]に記載の金属化合物において、下記一 式(102)に示される金属化合物。
(上記一般式(102)中、X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 、R 2 、R 4 は、各々独立に2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。Mはランタノ イド原子である。nは、Mの価数であり、pは、 1以上、n以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以 の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機 たは有機基である。n-pが2以上の場合、複数 Yが互いに結合し、Mを含む環を形成してい もよい。)
[11][10]に記載の金属化合物において、前記R 4 が置換または無置換のアルキレン基である金 属化合物。
[12][11]に記載の金属化合物において、m=0であ 、金属化合物。
[13][12]に記載の金属化合物において、X 1 が硫黄原子である、金属化合物。
[14][13]に記載の金属化合物において、R 2 が-CH 2 (C=O)O-基である、金属化合物。
[15][13]に記載の金属化合物において、n=pであ 、金属化合物。
[16][9]乃至[15]のいずれかに記載の金属化合物 おいて、MがLa原子である金属化合物。
[17][1]乃至[16]いずれかに記載の金属化合物を む、重合性組成物。
[18][17]に記載の重合性組成物において、前記 属化合物と、イソシアネート化合物、活性 素化合物、エポキシ化合物、エピチオ化合 、チエタン化合物からなる群から選択され 一種以上とをさらに含む、重合性組成物。
[19][17]または[18]に記載の重合性組成物におい て、ブルーイング剤をさらに含む、重合成組 成物。
[20][17]乃至[19]いずれかに記載の重合性組成物 を注型重合する工程を含む、樹脂の製造方法 。
[21][17]乃至[19]いずれかに記載の重合性組成物 を重合して得られる樹脂。
[22][21]に記載の樹脂からなる光学部品。
[23][17]乃至[19]いずれかに記載の重合性組成物 の光学部品としての使用。
[24][17]乃至[19]いずれかに記載の重合性組成物 を重合させた樹脂の光学部品。 

 本発明によれば、屈折率と、アッベ数と バランスに優れた透明性樹脂を得る新規な 合物が提供される。

 以下、本発明について、具体例を用いて 明するが、本発明は、これに限定されるも ではない。また、本発明において、各成分 たは基について、例示されたものを単独で いてもよいし、複数組み合わせて用いても い。また、有機基は、基中に炭素原子、水 原子以外のヘテロ原子を含有していてもよ 。ヘテロ原子の具体例としては、酸素原子 硫黄原子および窒素原子が挙げられる。

 はじめに、本発明の金属化合物について説 する。
 本発明の金属化合物は、下記一般式(0)で示 れる。

(上記一般式(0)中、Aは、チエタン環あるいは チオール基を含む1価の基である。Bは、ヘ ロ原子を含む2価の基であり、R 2 は2価の有機基である。
 Mは、Aがチエタン環を含む1価の基である場 、ランタノイド原子またはBa原子であり、A チオール基を含む1価の基である場合、ラン タノイド原子である。
 nは、Mの価数であり、pは、1以上、n以下の 数である。Yは1価の無機または有機基である 。n-pが2以上の場合、複数のYは、各々独立に1 価の無機または有機基である。n-pが2以上の 合、複数のYが互いに結合し、Mを含む環を形 成していてもよい。)
 この一般式(0)で示される金属化合物は、た えば、光学部品用の化合物である。

 一般式(0)で示される金属化合物としては、 とえば、分子内にチエタニル基および金属 子(ランタノイド原子)を含有し、下記一般 (1)で表される化合物がある。
 このような化合物を使用することで、屈折 と、アッベ数とのバランスに優れた透明性 脂を得ることができる。

(上記一般式(1)において、R 2 、Y、n、pは上記一般式(0)のR 2 、Y、n、pと同じであり、Mはランタノイド原 またはBa原子である。X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 と、R 2 とは、ぞれぞれ独立である2価の有機基であ 、mは0または1以上の整数である。)
 このような化合物を使用することで、高い 折率を有し、かつ、高いアッベ数を有する 明性樹脂を確実に得ることができる。

 また、一般式(0)で示される金属化合物と ては、たとえば、分子内にチオール基およ 金属原子(ランタノイド原子)を含有し、下 一般式(101)で表される化合物がある。

(上記一般式(101)中、B、R 2 、Y、n、pは上記一般式(0)のB、R 2 、Y、n、pと同じであり、Mは、ランタノイド 子である。R 4 とR 2 とは、ぞれぞれ独立であり、2価の有機基で る。)
 このような化合物を使用することで、高い 折率を有し、かつ、アッベ数の低下を抑制 ることができる透明性樹脂を確実に得るこ ができる。

 はじめに、上記一般式(1)で示される化合物 ついて説明する。
 上記一般式(1)において、X 1 およびX 2 は、各々独立に硫黄原子または酸素原子であ る。上記一般式(1)に示した化合物を重合して 得られる樹脂の高屈折率化の観点からは、X 1 およびX 2 として、硫黄原子がより好ましい。

 上記一般式(1)において、R 1 は2価の有機基を表す。
 かかる2価の有機基としては、鎖状または環 状脂肪族基、芳香族基および芳香族-脂肪族 が挙げられ、好ましくは、炭素数1以上20以 の鎖状脂肪族基、炭素数3以上20以下の環状 肪族基、炭素数5以上20以下の芳香族基、炭 数6以上20以下の芳香族-脂肪族基である。

 R 1 は、より具体的には、かかる2価の有機基が 状または環状脂肪族基、芳香族基または芳 族-脂肪族基であって、好ましくは、
メチレン基、エチレン基、1,2-ジクロロエチ ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基 ペンタメチレン基、シクロペンチレン基、 キサメチレン基、シクロヘキシレン基、ヘ タメチレン基、オクタメチレン基、ノナメ レン基、デカメチレン基、ウンデカメチレ 基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン 、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチ ン基等の炭素数1以上20以下の置換または無 換の鎖状または環状脂肪族基;
フェニレン基、クロロフェニレン基、ナフチ レン基、インデニレン基、アントラセニレン 基、フルオレニレン基等の置換または無置換 の炭素数5以上20以下の芳香族基;または
-C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 3 (Cl)-CH 2 -基、-C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 -C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 CH 2 -基等の置換または無置換の炭素数6以上20以 の芳香族-脂肪族基である。

 R 1 は、より好ましくはメチレン基、エチレン基 、1,2-ジクロロエチレン基、トリメチレン基 シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基 の炭素数1以上6以下の置換または無置換の鎖 状または環状脂肪族基;
フェニレン基、クロロフェニレン基、ナフチ レン基、インデニレン基、アントラセニレン 基、フルオレニレン基等の置換または無置換 の炭素数5以上15以下の芳香族基;または
-C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 3 (Cl)-CH 2 -基、-C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 -C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 CH 2 -基等の置換または無置換の炭素数6以上15以 の芳香族-脂肪族基である。

 かかる2価の有機基は、基中に炭素原子、 水素原子以外のヘテロ原子を含有していても よい。かかるヘテロ原子としては、酸素原子 または硫黄原子が挙げられるが、本発明の所 望の効果を考慮すると、硫黄原子であること が好ましい。

 上記一般式(1)において、Mは、ランタノイ ド原子またはBa原子である。なかでも、Mは、 上記一般式(1)に示した化合物を重合して得ら れる樹脂の高屈折率化の観点から、La原子、N d原子、Gd原子,Ce原子、Ba原子のいずれかであ ことが好ましい。

 上記一般式(1)において、nは、M(金属原子)の 価数である。
 また、pは、Mの価数以下の正の整数である たとえば、MがLa原子、Nd原子、Gd原子,Ce原子 いずれかの場合、pは1以上3以下の整数とな 。また、MがBa原子の場合には、pは、1以上 2以下の整数となる。

 また、mは0または1以上の整数である。mは、 好ましくは0以上4以下の整数であり、より好 しくは0以上2以下の整数であり、さらに好 しくは0または1である。
 m=0のとき、上記一般式(1)は、下記一般式(2) なる。

(上記一般式(2)において、X 1 、R 2 、Y、M、nおよびpは、それぞれ、上記一般式(1 )におけるX 1 、R 2 、Y、M、nおよびpと同じである。)

 また、上記一般式(1)中の、チエタニル基を みMに結合する基、すなわち[]内に示した1価 の基において、さらに好ましくは、m=0であり 、かつX 1 が硫黄原子である。このとき、上記一般式(1) は、下記一般式(3)で表される。

(上記一般式(3)において、R 2 、Y、M、nおよびpは、それぞれ、上記一般式(1 )におけるR 2 、Y、M、nおよびpと同じである。)

 上記一般式(3)において、さらに好ましく n=pであり、このとき上記一般式(3)は下記一 式(4)となる。

(上記一般式(4)において、R 2 、Mおよびpは、上記一般式(1)におけるR 2 、Mおよびpと同じである。)

 上記一般式(1)に戻り、R 2 は2価の有機基である。
 R 2 として、具体的には、-(C=O)O-、-R 3 (C=O)O-に示される基(上記基中、R 3 は炭素数1以上4以下のアルキレン基である。) が挙げられる。上記一般式(1)に示した化合物 の安定性や高屈折率化の観点では、R 3 がメチレン基であること、つまりR 2 が-CH 2 (C=O)O-基であることが好ましい。また、R 2 が-CH 2 (C=O)O-基であるとき、たとえばm=0、X 1 が硫黄原子であってもよい。さらに、R 2 が-CH 2 (C=O)O-基であるとき、m=0、X 1 が硫黄原子、n=pであってもよく、このとき上 記一般式(1)は下記式(5)に示す化合物となる。

(上記一般式(5)において、Mおよびpは、上記 一般式(1)におけるMおよびpと同じである。)

 上記一般式(1)に戻り、Yは、1価の無機ま は有機基であり、さらに具体的には1価の有 基である。なお、n-pが2以上の場合、複数の Yは、各々独立に1価の基である。つまり、複 のYは同じ基であってもよいし、全部または 一部が異なる基であってもよい。また、n-pが 2以上の場合、複数のYが互いに結合し、Mを含 む環を形成していてもよい。以下、Yの具体 を説明する。

 Yは特に制限されるものではないが、たと えば、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、チ オール基、置換または無置換のアルキル基、 置換または無置換のアリール基、置換または 無置換のアラルキル基、置換または無置換の アルコキシ基、置換または無置換のアルキル チオ基、置換または無置換のアリールオキシ 基、置換または無置換のアリールチオ基、置 換または無置換のカルボン酸基、置換または 無置換のスルホン酸基、が挙げられる。

 これらのうち、ハロゲン原子、置換または 置換のアルキル基、置換または無置換のア ール基、置換または無置換のアラルキル基 置換または無置換のアルコキシ(アルキルオ キシ)基、置換または無置換のアルキルチオ 、置換または無置換のアリールオキシ基、 換または無置換のアリールチオ基、置換ま は無置換のカルボン酸基、置換または無置 のスルホン酸基に関して以下説明する。
 ハロゲン原子の具体例として、フッ素原子 塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙 られる。

 置換または無置換のアルキル基の具体例と て、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n- ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、等 総炭素数1以上10以下の直鎖アルキル基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル 、イソペンチル基、sec-ペンチル基、1-メチ ペンチル基、2-メチルペンチル基、3-メチル ンチル基、4-メチルペンチル基、1-エチルブ チル基、2-エチルブチル基、1-メチルヘキシ 基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル 、4-メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基 、1-エチルペンチル基、2-エチルペンチル基 3-エチルペンチル基、1-n-プロピルブチル基 1-iso-プロピルブチル基、1-iso-プロピル-2-メ ルプロピル基、1-メチルヘプチル基、2-メチ ヘプチル基、3-メチルヘプチル基、4-メチル ヘプチル基、5-メチルヘプチル基、6-メチル プチル基、1-エチルヘキシル基、2-エチルヘ シル基、3-エチルヘキシル基、4-エチルヘキ シル基、1-n-プロピルペンチル基、2-n-プロピ ペンチル基、1-iso-プロピルペンチル基、2-is o-プロピルペンチル基、1-n-ブチルブチル基、 1-iso-ブチルブチル基、1-sec-ブチルブチル基、 1-tert-ブチルブチル基、2-tert-ブチルブチル基 tert-ブチル基、tert-ペンチル基、1,1-ジメチ ブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチ ルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチル -2-メチルプロピル基、1,1-ジメチルペンチル 、1,2-ジメチルペンチル基、1,3-ジメチルペン チル基、1,4-ジメチルペンチル基、2,2-ジメチ ペンチル基、2,3-ジメチルペンチル基、2,4- メチルペンチル基、3,3-ジメチルペンチル基 3,4-ジメチルペンチル基、1-エチル-1-メチル チル基、1-エチル-2-メチルブチル基、1-エチ ル-3-メチルブチル基、2-エチル-1-メチルブチ 基、2-エチル-3-メチルブチル基、1,1-ジメチ ヘキシル基、1,2-ジメチルヘキシル基、1,3- メチルヘキシル基、1,4-ジメチルヘキシル基 1,5-ジメチルヘキシル基、2,2-ジメチルヘキ ル基、2,3-ジメチルヘキシル基、2,4-ジメチル ヘキシル基、2,5-ジメチルヘキシル基、3,3-ジ チルヘキシル基、3,4-ジメチルヘキシル基、 3,5-ジメチルヘキシル基、4,4-ジメチルヘキシ 基、4,5-ジメチルヘキシル基、1-エチル-2-メ ルペンチル基、1-エチル-3-メチルペンチル 、1-エチル-4-メチルペンチル基、2-エチル-1- チルペンチル基、2-エチル-2-メチルペンチ 基、2-エチル-3-メチルペンチル基、2-エチル- 4-メチルペンチル基、3-エチル-1-メチルペン ル基、3-エチル-2-メチルペンチル基、3-エチ -3-メチルペンチル基、3-エチル-4-メチルペ チル基、1-n-プロピル-1-メチルブチル基、1-n- プロピル-2-メチルブチル基、1-n-プロピル-3- チルブチル基、1-iso-プロピル-1-メチルブチ 基、1-iso-プロピル-2-メチルブチル基、1-iso- ロピル-3-メチルブチル基、1,1-ジエチルブチ 基、1,2-ジエチルブチル基、1,1,2-トリメチル プロピル基、1,2,2-トリメチルプロピル基、1,1 ,2-トリメチルブチル基、1,1,3-トリメチルブチ ル基、1,2,3-トリメチルブチル基、1,2,2-トリメ チルブチル基、1,3,3-トリメチルブチル基、2,3 ,3-トリメチルブチル基、1,1,2-トリメチルペン チル基、1,1,3-トリメチルペンチル基、1,1,4-ト リメチルペンチル基、1,2,2-トリメチルペンチ ル基、1,2,3-トリメチルペンチル基、1,2,4-トリ メチルペンチル基、1,3,4-トリメチルペンチル 基、2,2,3-トリメチルペンチル基、2,2,4-トリメ チルペンチル基、2,3,4-トリメチルペンチル基 、1,3,3-トリメチルペンチル基、2,3,3-トリメチ ルペンチル基、3,3,4-トリメチルペンチル基、 1,4,4-トリメチルペンチル基、2,4,4-トリメチル ペンチル基、3,4,4-トリメチルペンチル基、1- チル-1,2-ジメチルブチル基、1-エチル-1,3-ジ チルブチル基、1-エチル-2,3-ジメチルブチル 基、2-エチル-1,1-ジメチルブチル基、2-エチル -1,2-ジメチルブチル基、2-エチル-1,3-ジメチル ブチル基、2-エチル-2,3-ジメチルブチル基等 総炭素数3以上10以下の分岐アルキル基;およ
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチ ルシクロペンチル基、メトキシシクロペンチ ル基、メトキシシクロヘキシル基、メチルシ クロヘキシル基、1,2-ジメチルシクロヘキシ 基、1,3-ジメチルシクロヘキシル基、1,4-ジメ チルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシ ル基等の総炭素数5以上10以下の飽和環状アル キル基が挙げられる。

 置換または無置換のアリール基の具体例と て、フェニル基、ナフチル基、アンスラニ 基、シクロペンタジエニル基等の総炭素数2 0以下の芳香族炭化水素;
2-メチルフェニル基、3-メチルフェニル基、4- メチルフェニル基、2-エチルフェニル基、プ ピルフェニル基、ブチルフェニル基、ヘキ ルフェニル基、シクロヘキシルフェニル基 オクチルフェニル基、2-メチル-1-ナフチル 、3-メチル-1-ナフチル基、4-メチル-1-ナフチ 基、5-メチル-1-ナフチル基、6-メチル-1-ナフ チル基、7-メチル-1-ナフチル基、8-メチル-1- フチル基、1-メチル-2-ナフチル基、3-メチル- 2-ナフチル基、4-メチル-2-ナフチル基、5-メチ ル-2-ナフチル基、6-メチル-2-ナフチル基、7- チル-2-ナフチル基、8-メチル-2-ナフチル基、 2-エチル-1-ナフチル基、2,3-ジメチルフェニル 基、2,4-ジメチルフェニル基、2,5-ジメチルフ ニル基、2,6-ジメチルフェニル基、3,4-ジメ ルフェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、3,6- ジメチルフェニル基、2,3,4-トリメチルフェニ ル基、2,3,5-トリメチルフェニル基、2,3,6-トリ メチルフェニル基、2,4,5-トリメチルフェニル 基、2,4,6-トリメチルフェニル基、3,4,5-トリメ チルフェニル基等の総炭素数20以下のアルキ 置換アリール基;
2-メトキシフェニル基、3-メトキシフェニル 、4-メトキシフェニル基、2-エトキシフェニ 基、プロポキシフェニル基、ブトキシフェ ル基、ヘキシルオキシフェニル基、シクロ キシルオキシフェニル基、オクチルオキシ ェニル基、2-メトキシ-1-ナフチル基、3-メト キシ-1-ナフチル基、4-メトキシ-1-ナフチル基 5-メトキシ-1-ナフチル基、6-メトキシ-1-ナフ チル基、7-メトキシ-1-ナフチル基、8-メトキ -1-ナフチル基、1-メトキシ-2-ナフチル基、3- トキシ-2-ナフチル基、4-メトキシ-2-ナフチ 基、5-メトキシ-2-ナフチル基、6-メトキシ-2- フチル基、7-メトキシ-2-ナフチル基、8-メト キシ-2-ナフチル基、2-エトキシ-1-ナフチル基 の炭素数10以下の置換または無置換のアル ルオキシ基が置換した総炭素数20以下のモノ アルコキシアリール基;
2,3-ジメトキシフェニル基、2,4-ジメトキシフ ニル基、2,5-ジメトキシフェニル基、2,6-ジ トキシフェニル基、3,4-ジメトキシフェニル 、3,5-ジメトキシフェニル基、3,6-ジメトキ フェニル基、4,5-ジメトキシ-1-ナフチル基、4 ,7-ジメトキシ-1-ナフチル基、4,8-ジメトキシ-1 -ナフチル基、5,8-ジメトキシ-1-ナフチル基、5 ,8-ジメトキシ-2-ナフチル基等の炭素数10以下 置換または無置換のアルキルオキシ基が置 した総炭素数20以下のジアルコキシアリー 基;
2,3,4-トリメトキシフェニル基、2,3,5-トリメト キシフェニル基、2,3,6-トリメトキシフェニル 基、2,4,5-トリメトキシフェニル基、2,4,6-トリ メトキシフェニル基、3,4,5-トリメトキシフェ ニル基等の炭素数10以下の置換または無置換 アルキルオキシ基が置換した総炭素数20以 のトリアルコキシアリール基;および
クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ト リクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジ ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、フル オロフェニル基、クロロナフチル基、ブロモ ナフチル基、ジフルオロフェニル基、トリフ ルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル 基、ペンタフルオロフェニル基等のハロゲン 原子が置換した総炭素数20以下のアリール基 挙げられる。

 置換または無置換のアラルキル基の具体 として、ベンジル基、フェネチル基、フェ ルプロピル基、ナフチルエチル基等の総炭 数12以下のアラルキル基が挙げられる。ま 、他に、置換または無置換のアリール基の 体例で挙げたアリール基を側鎖にもつメチ 基、エチル基、プロピル基が挙げられる。

 置換または無置換のアルキルオキシ基の具 例として、メトキシ基、エトキシ基、n-プ ポキシ基、iso-プロポキシ基、n-ブトキシ基 iso-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、n-ペンチル オキシ基、iso-ペンチルオキシ基、n-ヘキシル オキシ基、iso-ヘキシルオキシ基、2-エチルヘ キシルオキシ基、3,5,5-トリメチルヘキシルオ キシ基、n-ヘプチルオキシ基、n-オクチルオ シ基、n-ノニルオキシ基等の総炭素数1以上10 以下の直鎖または分岐のアルコキシ基;
 シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシル キシ基等の総炭素数5以上10以下のシクロア コキシ基;
 メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基 エトキシエトキシ基、n-プロポキシメトキ 基、iso-プロポキシメトキシ基、n-プロポキ エトキシ基、iso-プロポキシエトキシ基、n- トキシエトキシ基、iso-ブトキシエトキシ基 tert-ブトキシエトキシ基、n-ペンチルオキシ エトキシ基、iso-ペンチルオキシエトキシ基 n-ヘキシルオキシエトキシ基、iso-ヘキシル キシエトキシ基、n-ヘプチルオキシエトキシ 基等の総炭素数2以上10以下のアルコキシアル コキシ基;および
ベンジルオキシ基等のアラルキルオキシ基が 挙げられる。

 置換または無置換のアルキルチオ基の具体 として、メチルチオ基、エチルチオ基、n- ロピルチオ基、iso-プロピルチオ基、n-ブチ チオ基、iso-ブチルチオ基、sec-ブチルチオ基 、t-ブチルチオ基、n-ペンチルチオ基、iso-ペ チルチオ基、n-ヘキシルチオ基、iso-ヘキシ チオ基、2-エチルヘキシルチオ基、3,5,5-ト メチルヘキシルチオ基、n-ヘプチルチオ基、 n-オクチルチオ基、n-ノニルチオ基等の総炭 数1以上10以下の直鎖または分岐のアルキル オ基;
シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ 基等の総炭素数5以上10以下のシクロアルキル チオ基;
メトキシエチルチオ基、エトキシエチルチオ 基、n-プロポキシエチルチオ基、iso-プロポキ シエチルチオ基、n-ブトキシエチルチオ基、i so-ブトキシエチルチオ基、tert-ブトキシエチ チオ基、n-ペンチルオキシエチルチオ基、is o-ペンチルオキシエチルチオ基、n-ヘキシル キシエチルチオ基、iso-ヘキシルオキシエチ チオ基、n-ヘプチルオキシエチルチオ基等 総炭素数2以上10以下のアルコキシアルキル オ基;
ベンジルチオ基などのアラルキルチオ基;お び
メチルチオエチルチオ基、エチルチオエチル チオ基、n-プロピルチオエチルチオ基、iso-プ ロピルチオエチルチオ基、n-ブチルチオエチ チオ基、iso-ブチルチオエチルチオ基、tert- チルチオエチルチオ基、n-ペンチルチオエ ルチオ基、iso-ペンチルチオエチルチオ基、n -ヘキシルチオエチルチオ基、iso-ヘキシルチ エチルチオ基、n-ヘプチルチオエチルチオ 等の総炭素数2以上10以下のアルキルチオア キルチオ基が挙げられる。

 置換または無置換のアリールオキシ基の具 例として、フェニルオキシ基、ナフチルオ シ基、アンスラニルオキシ基、2-メチルフ ニルオキシ基、3-メチルフェニルオキシ基、 4-メチルフェニルオキシ基、2-エチルフェニ オキシ基、プロピルフェニルオキシ基、ブ ルフェニルオキシ基、ヘキシルフェニルオ シ基、シクロヘキシルフェニルオキシ基、 クチルフェニルオキシ基、2-メチル-1-ナフチ ルオキシ基、3-メチル-1-ナフチルオキシ基、4 -メチル-1-ナフチルオキシ基、5-メチル-1-ナフ チルオキシ基、6-メチル-1-ナフチルオキシ基 7-メチル-1-ナフチルオキシ基、8-メチル-1-ナ フチルオキシ基、1-メチル-2-ナフチルオキシ 、3-メチル-2-ナフチルオキシ基、4-メチル-2- ナフチルオキシ基、5-メチル-2-ナフチルオキ 基、6-メチル-2-ナフチルオキシ基、7-メチル -2-ナフチルオキシ基、8-メチル-2-ナフチルオ シ基、2-エチル-1-ナフチルオキシ基、2,3-ジ チルフェニルオキシ基、2,4-ジメチルフェニ ルオキシ基、2,5-ジメチルフェニルオキシ基 2,6-ジメチルフェニルオキシ基、3,4-ジメチル フェニルオキシ基、3,5-ジメチルフェニルオ シ基、3,6-ジメチルフェニルオキシ基、2,3,4- リメチルフェニルオキシ基、2,3,5-トリメチ フェニルオキシ基、2,3,6-トリメチルフェニ オキシ基、2,4,5-トリメチルフェニルオキシ 、2,4,6-トリメチルフェニルオキシ基、3,4,5- リメチルフェニルオキシ基等の総炭素数20 下の無置換またはアルキル置換アリールオ シ基;
2-メトキシフェニルオキシ基、3-メトキシフ ニルオキシ基、4-メトキシフェニルオキシ基 、2-エトキシフェニルオキシ基、プロポキシ ェニルオキシ基、ブトキシフェニルオキシ 、ヘキシルオキシフェニルオキシ基、シク ヘキシルオキシフェニルオキシ基、オクチ オキシフェニルオキシ基、2-メトキシ-1-ナ チルオキシ基、3-メトキシ-1-ナフチルオキシ 基、4-メトキシ-1-ナフチルオキシ基、5-メト シ-1-ナフチルオキシ基、6-メトキシ-1-ナフチ ルオキシ基、7-メトキシ-1-ナフチルオキシ基 8-メトキシ-1-ナフチルオキシ基、1-メトキシ -2-ナフチルオキシ基、3-メトキシ-2-ナフチル キシ基、4-メトキシ-2-ナフチルオキシ基、5- メトキシ-2-ナフチルオキシ基、6-メトキシ-2- フチルオキシ基、7-メトキシ-2-ナフチルオ シ基、8-メトキシ-2-ナフチルオキシ基、2-エ キシ-1-ナフチルオキシ基等の炭素数10以下 置換または無置換のアルキルオキシ基が置 した総炭素数20以下のモノアルコキシアリー ルオキシ基;
2,3-ジメトキシフェニルオキシ基、2,4-ジメト シフェニルオキシ基、2,5-ジメトキシフェニ ルオキシ基、2,6-ジメトキシフェニルオキシ 、3,4-ジメトキシフェニルオキシ基、3,5-ジメ トキシフェニルオキシ基、3,6-ジメトキシフ ニルオキシ基、4,5-ジメトキシ-1-ナフチルオ シ基、4,7-ジメトキシ-1-ナフチルオキシ基、 4,8-ジメトキシ-1-ナフチルオキシ基、5,8-ジメ キシ-1-ナフチルオキシ基、5,8-ジメトキシ-2- ナフチルオキシ基等の炭素数10以下の置換ま は無置換のアルキルオキシ基が置換した総 素数20以下のジアルコキシアリールオキシ ;
2,3,4-トリメトキシフェニルオキシ基、2,3,5-ト リメトキシフェニルオキシ基、2,3,6-トリメト キシフェニルオキシ基、2,4,5-トリメトキシフ ェニルオキシ基、2,4,6-トリメトキシフェニル オキシ基、3,4,5-トリメトキシフェニルオキシ 基等の炭素数10以下の置換または無置換のア キルオキシ基が置換した総炭素数20以下の リアルコキシアリールオキシ基;および
クロロフェニルオキシ基、ジクロロフェニル オキシ基、トリクロロフェニルオキシ基、ブ ロモフェニルオキシ基、ジブロモフェニルオ キシ基、ヨードフェニルオキシ基、フルオロ フェニルオキシ基、クロロナフチルオキシ基 、ブロモナフチルオキシ基、ジフルオロフェ ニルオキシ基、トリフルオロフェニルオキシ 基、テトラフルオロフェニルオキシ基、ペン タフルオロフェニルオキシ基等のハロゲン原 子が置換した総炭素数20以下のアリールオキ 基が挙げられる。

 置換または無置換のアリールチオ基の具体 として、フェニルチオ基、ナフチルチオ基 アンスラニルチオ基、2-メチルフェニルチ 基、3-メチルフェニルチオ基、4-メチルフェ ルチオ基、2-エチルフェニルチオ基、プロ ルフェニルチオ基、ブチルフェニルチオ基 ヘキシルフェニルチオ基、シクロヘキシル ェニルチオ基、オクチルフェニルチオ基、2- メチル-1-ナフチルチオ基、3-メチル-1-ナフチ チオ基、4-メチル-1-ナフチルチオ基、5-メチ ル-1-ナフチルチオ基、6-メチル-1-ナフチルチ 基、7-メチル-1-ナフチルチオ基、8-メチル-1- ナフチルチオ基、1-メチル-2-ナフチルチオ基 3-メチル-2-ナフチルチオ基、4-メチル-2-ナフ チルチオ基、5-メチル-2-ナフチルチオ基、6- チル-2-ナフチルチオ基、7-メチル-2-ナフチル チオ基、8-メチル-2-ナフチルチオ基、2-エチ -1-ナフチルチオ基、2,3-ジメチルフェニルチ 基、2,4-ジメチルフェニルチオ基、2,5-ジメ ルフェニルチオ基、2,6-ジメチルフェニルチ 基、3,4-ジメチルフェニルチオ基、3,5-ジメ ルフェニルチオ基、3,6-ジメチルフェニルチ 基、2,3,4-トリメチルフェニルチオ基、2,3,5- リメチルフェニルチオ基、2,3,6-トリメチル ェニルチオ基、2,4,5-トリメチルフェニルチ 基、2,4,6-トリメチルフェニルチオ基、3,4,5- リメチルフェニルチオ基等の総炭素数20以 の無置換またはアルキル置換アリールチオ ;
2-メトキシフェニルチオ基、3-メトキシフェ ルチオ基、4-メトキシフェニルチオ基、2-エ キシフェニルチオ基、プロポキシフェニル オ基、ブトキシフェニルチオ基、ヘキシル キシフェニルチオ基、シクロヘキシルオキ フェニルチオ基、オクチルオキシフェニル オ基、2-メトキシ-1-ナフチルチオ基、3-メト キシ-1-ナフチルチオ基、4-メトキシ-1-ナフチ チオ基、5-メトキシ-1-ナフチルチオ基、6-メ トキシ-1-ナフチルチオ基、7-メトキシ-1-ナフ ルチオ基、8-メトキシ-1-ナフチルチオ基、1- メトキシ-2-ナフチルチオ基、3-メトキシ-2-ナ チルチオ基、4-メトキシ-2-ナフチルチオ基 5-メトキシ-2-ナフチルチオ基、6-メトキシ-2- フチルチオ基、7-メトキシ-2-ナフチルチオ 、8-メトキシ-2-ナフチルチオ基、2-エトキシ- 1-ナフチルチオ基等の炭素数10以下の置換ま は無置換のアルキルオキシ基が置換した総 素数20以下のモノアルコキシアリールチオ基 ;
2,3-ジメトキシフェニルチオ基、2,4-ジメトキ フェニルチオ基、2,5-ジメトキシフェニルチ オ基、2,6-ジメトキシフェニルチオ基、3,4-ジ トキシフェニルチオ基、3,5-ジメトキシフェ ニルチオ基、3,6-ジメトキシフェニルチオ基 4,5-ジメトキシ-1-ナフチルチオ基、4,7-ジメト キシ-1-ナフチルチオ基、4,8-ジメトキシ-1-ナ チルチオ基、5,8-ジメトキシ-1-ナフチルチオ 、5,8-ジメトキシ-2-ナフチルチオ基等の炭素 数10以下の置換または無置換のアルキルオキ 基が置換した総炭素数20以下のジアルコキ アリールチオ基;
2,3,4-トリメトキシフェニルチオ基、2,3,5-トリ メトキシフェニルチオ基、2,3,6-トリメトキシ フェニルチオ基、2,4,5-トリメトキシフェニル チオ基、2,4,6-トリメトキシフェニルチオ基、 3,4,5-トリメトキシフェニルチオ基等の炭素数 10以下の置換または無置換のアルキルオキシ が置換した総炭素数20以下のトリアルコキ アリールチオ基;および
クロロフェニルチオ基、ジクロロフェニルチ オ基、トリクロロフェニルチオ基、ブロモフ ェニルチオ基、ジブロモフェニルチオ基、ヨ ードフェニルチオ基、フルオロフェニルチオ 基、クロロナフチルチオ基、ブロモナフチル チオ基、ジフルオロフェニルチオ基、トリフ ルオロフェニルチオ基、テトラフルオロフェ ニルチオ基、ペンタフルオロフェニルチオ基 等のハロゲン原子が置換した総炭素数20以下 アリールチオ基等が挙げられる。

 置換または無置換のカルボン酸基の具体例 して、ギ酸基、酢酸基、トリフルオロ酢酸 、プロピオン酸基、n-ブチル酸基、iso-ブチ 酸基、n-ペンタン酸基、2-メチルブタン酸基 、ピバル酸基、n-ヘキサン酸基、n-ヘキサン 基、n-ヘプタン酸基、n-オクタン酸基、n-ノ ン酸基、n-デカン酸基等の総炭素数1以上10以 下の直鎖または分岐のカルボン酸基:
 シクロペンタン酸基、シクロヘキサン酸基 の総炭素数5以上10以下のシクロアルカン酸 ;および
安息香酸基等のアリール酸基が挙げられる。

 置換または無置換のスルホン酸基の具体 として、メタンスルホン酸基、エタンスル ン酸基、トリフルオロメタンスルホン酸基 トルエンスルホン酸基等の総炭素数1以上10 下の直鎖または分岐のスルホン酸基が挙げ れる。Yはこれらに限定されるものではない 。

 かかるYにおいて、好ましい例を以下に示す 。
 好ましい例として、たとえば水素原子が挙 られる。

 また、Yの好ましい例のうち、ハロゲン原子 として、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が 挙げられる。
 置換または無置換のアルキル基として、メ ル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基 、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、等の総炭素 1以上6以下の直鎖アルキル基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル 、イソペンチル基、sec-ペンチル基、1-メチ ペンチル基、2-メチルペンチル基、3-メチル ンチル基、4-メチルペンチル基、1-エチルブ チル基、2-エチルブチル基、tert-ブチル基、te rt-ペンチル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジ チルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2,3- メチルブチル基、等の総炭素数3以上6以下の 分岐アルキル基;および
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、等の 総炭素数5または6の飽和環状アルキル基が挙 られる。

 置換または無置換のアリール基として、フ ニル基、ナフチル基、シクロペンタジエニ 基等の総炭素数12以下の芳香族炭化水素;
2-メチルフェニル基、3-メチルフェニル基、4- メチルフェニル基、2-エチルフェニル基、プ ピルフェニル基、ブチルフェニル基、2,3-ジ メチルフェニル基、2,4-ジメチルフェニル基 2,5-ジメチルフェニル基、2,6-ジメチルフェニ ル基、3,4-ジメチルフェニル基、3,5-ジメチル ェニル基、3,6-ジメチルフェニル基、2,3,4-ト リメチルフェニル基、2,3,5-トリメチルフェニ ル基、2,3,6-トリメチルフェニル基、2,4,5-トリ メチルフェニル基、2,4,6-トリメチルフェニル 基、3,4,5-トリメチルフェニル基等の総炭素数 12以下のアルキル置換アリール基;
2-メトキシフェニル基、3-メトキシフェニル 、4-メトキシフェニル基、2-エトキシフェニ 基、プロポキシフェニル基、ブトキシフェ ル基、等の炭素数6以下の置換または無置換 のアルキルオキシ基が置換した総炭素数12以 のモノアルコキシアリール基;
2,3-ジメトキシフェニル基、2,4-ジメトキシフ ニル基、2,5-ジメトキシフェニル基、2,6-ジ トキシフェニル基、3,4-ジメトキシフェニル 、3,5-ジメトキシフェニル基、3,6-ジメトキ フェニル基等の炭素数6以下の置換または無 換のアルキルオキシ基が置換した総炭素数1 2以下のジアルコキシアリール基;および
クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ト リクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジ ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、フル オロフェニル基、クロロナフチル基、ブロモ ナフチル基、ジフルオロフェニル基、トリフ ルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル 基、ペンタフルオロフェニル基等のハロゲン 原子が置換した総炭素数12以下のアリール基 挙げられる。

 置換または無置換のアラルキル基として ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロ ル基等の総炭素数12以下のアラルキル基が げられる。

 置換または無置換のアルキルオキシ基とし 、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ 、iso-プロポキシ基、n-ブトキシ基、iso-ブト シ基、tert-ブトキシ基、n-ペンチルオキシ基 、iso-ペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基 、iso-ヘキシルオキシ基等の総炭素数1以上6以 下の直鎖または分岐のアルコキシ基;
シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオ キシ基等の総炭素数5または6のシクロアルコ シ基;および
メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、 エトキシエトキシ基、n-プロポキシメトキシ 、iso-プロポキシメトキシ基、n-プロポキシ トキシ基、iso-プロポキシエトキシ基、n-ブ キシエトキシ基、iso-ブトキシエトキシ基、 tert-ブトキシエトキシ基等の総炭素数2以上6 下のアルコキシアルコキシ基が挙げられる

 置換または無置換のアルキルチオ基として メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピル オ基、iso-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基 iso-ブチルチオ基、sec-ブチルチオ基、t-ブチ チオ基、n-ペンチルチオ基、iso-ペンチルチ 基、n-ヘキシルチオ基、iso-ヘキシルチオ基 の総炭素数1以上6以下の直鎖または分岐の ルキルチオ基;
 シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチ 基等の総炭素数5または6のシクロアルキル オ基;
 メトキシエチルチオ基、エトキシエチルチ 基、n-プロポキシエチルチオ基、iso-プロポ シエチルチオ基、n-ブトキシエチルチオ基 iso-ブトキシエチルチオ基、tert-ブトキシエ ルチオ基等の総炭素数2以上6以下のアルコキ シアルキルチオ基;および
 メチルチオエチルチオ基、エチルチオエチ チオ基、n-プロピルチオエチルチオ基、iso- ロピルチオエチルチオ基、n-ブチルチオエ ルチオ基、iso-ブチルチオエチルチオ基、tert -ブチルチオエチルチオ基等の総炭素数2以上6 以下のアルキルチオアルキルチオ基が挙げら れる。

 置換または無置換のアリールオキシ基とし 、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基、2 -メチルフェニルオキシ基、3-メチルフェニル オキシ基、4-メチルフェニルオキシ基、2-エ ルフェニルオキシ基、プロピルフェニルオ シ基、ブチルフェニルオキシ基、ヘキシル ェニルオキシ基、シクロヘキシルフェニル キシ基、2,4-ジメチルフェニルオキシ基、2,5- ジメチルフェニルオキシ基、2,6-ジメチルフ ニルオキシ基、3,4-ジメチルフェニルオキシ 、3,5-ジメチルフェニルオキシ基、3,6-ジメ ルフェニルオキシ基、2,3,4-トリメチルフェ ルオキシ基、2,3,5-トリメチルフェニルオキ 基、2,3,6-トリメチルフェニルオキシ基、2,4,5 -トリメチルフェニルオキシ基、2,4,6-トリメ ルフェニルオキシ基、3,4,5-トリメチルフェ ルオキシ基等の総炭素数12以下の無置換また はアルキル置換アリールオキシ基;
2-メトキシフェニルオキシ基、3-メトキシフ ニルオキシ基、4-メトキシフェニルオキシ基 、2-エトキシフェニルオキシ基、プロポキシ ェニルオキシ基、ブトキシフェニルオキシ 、ヘキシルオキシフェニルオキシ基、シク ヘキシルオキシフェニルオキシ基等の炭素 6以下の置換または無置換のアルキルオキシ 基が置換した総炭素数12以下のモノアルコキ アリールオキシ基;
2,3-ジメトキシフェニルオキシ基、2,4-ジメト シフェニルオキシ基、2,5-ジメトキシフェニ ルオキシ基、2,6-ジメトキシフェニルオキシ 、3,4-ジメトキシフェニルオキシ基、3,5-ジメ トキシフェニルオキシ基、3,6-ジメトキシフ ニルオキシ基等の炭素数6以下の置換または 置換のアルキルオキシ基が置換した総炭素 12以下のジアルコキシアリールオキシ基;お び
クロロフェニルオキシ基、ジクロロフェニル オキシ基、トリクロロフェニルオキシ基、ブ ロモフェニルオキシ基、ジブロモフェニルオ キシ基、ヨードフェニルオキシ基、フルオロ フェニルオキシ基、クロロナフチルオキシ基 、ブロモナフチルオキシ基、ジフルオロフェ ニルオキシ基、トリフルオロフェニルオキシ 基、テトラフルオロフェニルオキシ基、ペン タフルオロフェニルオキシ基等のハロゲン原 子が置換した総炭素数12以下のアリールオキ 基が挙げられる。

 置換または無置換のアリールチオ基として フェニルチオ基、ナフチルチオ基、2-メチ フェニルチオ基、3-メチルフェニルチオ基、 4-メチルフェニルチオ基、2-エチルフェニル オ基、プロピルフェニルチオ基、ブチルフ ニルチオ基、ヘキシルフェニルチオ基、シ ロヘキシルフェニルチオ基、2,4-ジメチルフ ニルチオ基、2,5-ジメチルフェニルチオ基、 2,6-ジメチルフェニルチオ基、3,4-ジメチルフ ニルチオ基、3,5-ジメチルフェニルチオ基、 3,6-ジメチルフェニルチオ基、2,3,4-トリメチ フェニルチオ基、2,3,5-トリメチルフェニル オ基、2,3,6-トリメチルフェニルチオ基、2,4,5 -トリメチルフェニルチオ基、2,4,6-トリメチ フェニルチオ基、3,4,5-トリメチルフェニル オ基等の総炭素数12以下の無置換またはアル キル置換アリールチオ基;
2-メトキシフェニルチオ基、3-メトキシフェ ルチオ基、4-メトキシフェニルチオ基、2-エ キシフェニルチオ基、プロポキシフェニル オ基、ブトキシフェニルチオ基、ヘキシル キシフェニルチオ基、シクロヘキシルオキ フェニルチオ基等の炭素数6以下の置換また は無置換のアルキルオキシ基が置換した総炭 素数12以下のモノアルコキシアリールチオ基;
2,3-ジメトキシフェニルチオ基、2,4-ジメトキ フェニルチオ基、2,5-ジメトキシフェニルチ オ基、2,6-ジメトキシフェニルチオ基、3,4-ジ トキシフェニルチオ基、3,5-ジメトキシフェ ニルチオ基、3,6-ジメトキシフェニルチオ基 4,5-ジメトキシ-1-ナフチルチオ基、4,7-ジメト キシ-1-ナフチルチオ基、4,8-ジメトキシ-1-ナ チルチオ基、5,8-ジメトキシ-1-ナフチルチオ 、5,8-ジメトキシ-2-ナフチルチオ基等の炭素 数6以下の置換または無置換のアルキルオキ 基が置換した総炭素数12以下のジアルコキシ アリールチオ基;
クロロフェニルチオ基、ジクロロフェニルチ オ基、トリクロロフェニルチオ基、ブロモフ ェニルチオ基、ジブロモフェニルチオ基、ヨ ードフェニルチオ基、フルオロフェニルチオ 基、クロロナフチルチオ基、ブロモナフチル チオ基、ジフルオロフェニルチオ基、トリフ ルオロフェニルチオ基、テトラフルオロフェ ニルチオ基、ペンタフルオロフェニルチオ基 等のハロゲン原子が置換した総炭素数12以下 アリールチオ基が挙げられる。

 置換または無置換のカルボン酸基として ギ酸基、酢酸基、トリフルオロ酢酸基、プ ピオン酸基、n-ブチル酸基、iso-ブチル酸基 n-ペンタン酸基、2-メチルブタン酸基、ピバ ル酸基等の総炭素数1以上5以下の直鎖または 岐のカルボン酸基が挙げられる。

 置換または無置換のスルホン酸基として メタンスルホン酸基、トリフルオロメタン ルホン酸基、トルエンスルホン酸基が挙げ れる。

 Yのより好ましい例を以下に示す。
 Yのより好ましい例として、たとえば水素原 子が挙げられる。
 また、ハロゲン原子として、塩素原子およ 臭素原子が挙げられる。

 置換または無置換のアルキル基として、 チル基、エチル基、iso-プロピル基等の総炭 素数1以上3以下の直鎖または分岐アルキル基 挙げられる。

 置換または無置換のアリール基として、フ ニル基、ナフチル基、シクロペンタジエニ 基等の総炭素数12以下の芳香族炭化水素;
2-メチルフェニル基、3-メチルフェニル基、4- メチルフェニル基、2-エチルフェニル基、プ ピルフェニル基、2,3-ジメチルフェニル基、 2,4-ジメチルフェニル基、2,5-ジメチルフェニ 基、2,6-ジメチルフェニル基、3,4-ジメチル ェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、3,6-ジメ チルフェニル基等の総炭素数9以下のアルキ 置換アリール基;
2-メトキシフェニル基、3-メトキシフェニル 、4-メトキシフェニル基、2-エトキシフェニ 基、プロポキシフェニル基等の炭素数3以下 の置換または無置換のアルキルオキシ基が置 換した総炭素数9以下のモノアルコキシアリ ル基;および
クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ト リクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジ ブロモフェニル基、クロロナフチル基、ブロ モナフチル基等のハロゲン原子が置換した総 炭素数12以下のアリール基が挙げられる。

 置換または無置換のアラルキル基として ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロ ル基等の総炭素数9以下のアラルキル基が挙 げられる。

 置換または無置換のアルキルオキシ基とし 、メトキシ基、エトキシ基、iso-プロポキシ 基等の総炭素数1以上3以下の直鎖または分岐 アルコキシ基;および
シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオ キシ基等の総炭素数5または6のシクロアルコ シ基が挙げられる。

 置換または無置換のアルキルチオ基として メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピル オ基、iso-プロピルチオ基等の総炭素数1以上 3以下の直鎖または分岐のアルキルチオ基;
シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ 基等の総炭素数5または6のシクロアルキルチ 基;および
メチルチオエチルチオ基、エチルチオエチル チオ基、n-プロピルチオエチルチオ基、iso-プ ロピルチオエチルチオ基、n-ブチルチオエチ チオ基、iso-ブチルチオエチルチオ基、tert- チルチオエチルチオ基等の総炭素数2以上6 下のアルキルチオアルキルチオ基が挙げら る。

 置換または無置換のアリールオキシ基とし 、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基、2 -メチルフェニルオキシ基、3-メチルフェニル オキシ基、4-メチルフェニルオキシ基、2-エ ルフェニルオキシ基、プロピルフェニルオ シ基、2,4-ジメチルフェニルオキシ基、2,5-ジ メチルフェニルオキシ基、2,6-ジメチルフェ ルオキシ基、3,4-ジメチルフェニルオキシ基 3,5-ジメチルフェニルオキシ基、3,6-ジメチ フェニルオキシ基等の総炭素数9以下の無置 またはアルキル置換アリールオキシ基;
2-メトキシフェニルオキシ基、3-メトキシフ ニルオキシ基、4-メトキシフェニルオキシ基 、2-エトキシフェニルオキシ基、プロポキシ ェニルオキシ基等の炭素数3以下の置換また は無置換のアルキルオキシ基が置換した総炭 素数9以下のモノアルコキシアリールオキシ ;および
クロロフェニルオキシ基、ジクロロフェニル オキシ基、トリクロロフェニルオキシ基、ブ ロモフェニルオキシ基、ジブロモフェニルオ キシ基、クロロナフチルオキシ基、ブロモナ フチルオキシ基等のハロゲン原子が置換した 総炭素数12以下のアリールオキシ基が挙げら る。

 置換または無置換のアリールチオ基として フェニルチオ基、2-メチルフェニルチオ基 3-メチルフェニルチオ基、4-メチルフェニル オ基、2-エチルフェニルチオ基、プロピル ェニルチオ基、2,4-ジメチルフェニルチオ基 2,5-ジメチルフェニルチオ基、2,6-ジメチル ェニルチオ基、3,4-ジメチルフェニルチオ基 3,5-ジメチルフェニルチオ基、3,6-ジメチル ェニルチオ基等の総炭素数9以下の無置換ま はアルキル置換アリールチオ基;
2-メトキシフェニルチオ基、3-メトキシフェ ルチオ基、4-メトキシフェニルチオ基、2-エ キシフェニルチオ基、プロポキシフェニル オ基等の炭素数3以下の置換または無置換の アルキルオキシ基が置換した総炭素数9以下 モノアルコキシアリールチオ基;および
クロロフェニルチオ基、ジクロロフェニルチ オ基、トリクロロフェニルチオ基、ブロモフ ェニルチオ基、ジブロモフェニルチオ基、ク ロロナフチルチオ基、ブロモナフチルチオ基 等のハロゲン原子が置換した総炭素数12以下 アリールチオ基が挙げられる。

 置換または無置換のカルボン酸基として ギ酸基、酢酸基、トリフルオロ酢酸基、プ ピオン酸基、n-ブチル酸基、iso-ブチル酸基 の総炭素数1以上3以下の直鎖または分岐の ルボン酸基が挙げられる。

 置換または無置換のスルホン酸基として メタンスルホン酸基、トリフルオロメタン ルホン酸基が挙げられる。

 Yが環を形成しない場合、Yとして、さらに 体的には、メチル基、エチル基、プロピル 、イソプロピル基等の炭素数1以上3以下のア ルキル基;
シクロペンタジエニル基;および
メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチ 基、iso-プロピルチオ基等のMであるランタ イド原子に直接結合する硫黄原子を含み総 素数1以上3以下の直鎖または分岐のアルキル チオ基が挙げられる。

 Yがアルキル基であるとき、上記一般式(1) において、Yは、好ましくはメチル基である

 また、n-pが2以上の整数の場合、Yは互いに 合し、ランタノイド原子であるMを介して環 構造となっても構わない。つまり、複数のY が結合してランタノイド原子であるMを含む を形成していてもよい。
 環を形成している場合、環を形成するアル ル鎖としては、メチレン基、エチレン基、 ロピレン基、つまり炭素数1以上3以下のア キレン基が挙げられる。環を形成するアル ル鎖は、好ましくは、エチレン基である。 お、ランタノイド原子であるMを含む環は、 体的には、4員環から6員環であり、環を構 する原子としては、ランタノイド原子であ MおよびC(炭素)が挙げられる。
 また、環を構成する原子として、ランタノ ド原子およびC(炭素)の他に、たとえばSやO 含んでもよい。ランタノイド原子が3価の原 であり、前記環がSを含む場合のランタノイ ド原子に結合する2価の基の具体例として、-S (CH 2 ) 2 S-、-S(CH 2 ) 3 S-、-S(CH 2 ) 2 S(CH 2 ) 2 S-が挙げられる。ランタノイド原子であるMを 含む環がOを含む場合の前記Mに結合する2価の 基の具体例として、-OC(O)C(O)O-、-OC(O)CH 2 C(O)O-が挙げられる。このような化合物は、た とえば、ランタノイド原子であるMの塩とチ タン化合物を反応させるときにシュウ酸を 存させることで、製造可能と考えられる。

 なお、本発明における金属チエタン化合 の別の態様として、金属原子Mに配位子が配 位しているものもある。つまり、上記一般式 (1)に示した金属チエタン化合物は、さらに配 位結合によって金属原子と結合する配位性化 合物を含んでもよい。

 配位性化合物は、分子内に1つ以上の金属 に配位する配位性官能基を含有する。また、 配位性化合物は、たとえば上記一般式(1)に示 した化合物に配位するものであればいかなる 構造を有する化合物でも使用できるが、好ま しくは窒素、酸素、リン、硫黄原子等のヘテ ロ原子で金属に配位する化合物である。

 窒素原子で配位する配位子の具体的化合物 としてはアンモニア、メチルアミン、エチ アミン、プロピルアミン、イソプロピルア ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ- プロピルアミン、ジ-イソプロピルアミン、 リメチルアミン、トリエチルアミン、エチ ンジアミン、プロピレンジアミン、ジメチ エチレンジアミン、テトラメチルエチレン アミン、ヒドラジン、メチルヒドラジン、 メチルヒドラジン、アニリン、フェニルヒ ラジン、o-フェニレンジアミン、ヒドロキシ ルアミン、システアミン、アミノエタノール 、グリシン等のアンモニアおよびアミン化合 物;
ピリジン、2,2'-ビピリジン、1,10-フェナント リン等のピリジン化合物;
ピリダジン、ピリミジン、プリン、ピラジン 、1,8-ナフチリジン、ピラゾ-ル、イミダゾ-ル 等の窒素複素環化合物;
ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリ ジノン等のアミド化合物;
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニト リル化合物等を挙げることができる。

 リン原子で配位する配位子の具体的化合 例としてはトリフェニルホスフィン、トリ チルホスフィン、トリエチルホスフィン、1 ,2-ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、ビス(ジ メチルホスフィノ)メタン等のホスフィン化 物等を挙げることができる。

 酸素原子で配位する配位子の具体的化合物 としては、水、メタノール、エタノール、 ロパノール、イソプロパノール、エチレン リコール、プロピレングリコール、1,3-プロ パンジオール等の水およびアルコール化合物 ;
テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジメ キシエタン、エチレングリコールモノメチ エーテル等のエーテル化合物;
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン化 合物;酢酸エチル、酢酸メチル、ギ酸メチル ギ酸エチル等のエステル化合物;
ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスル ホキシド化合物およびスルホン化合物等を挙 げることができる。

 硫黄原子で配位する配位子の具体的化合 例としては、ジメチルスルフィド、ジエチ スルフィド、テトラヒドロチオフェン等の ルフィド化合物等を挙げることができるが 例示化合物のみに限定されるものではない

 これら例示した配位性化合物のうち、好ま くはアンモニア、エチレンジアミン、テト メチルエチレンジアミン、ヒドロキシルア ン等のアンモニアおよびアミン化合物;
ピリジン、2,2'-ビピリジン等のピリジン化合 ;
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等の エーテル化合物等が挙げられる。
 より好ましくはテトラヒドロフランおよび トラメチルエチレンジアミンである。

 次に、上記一般式(101)で示される化合物に いて説明する。
 上記一般式(101)におけるR 2 、Y、p、nとしては、上記一般式(1)と同様であ り、R 2 、Yは、上記一般式(1)において前述したもの ある。
 さらに、R 4 は、2価の基であればよく、好ましくは、置 または無置換のアルキレン基である。R 4 としては、メチレン基、エチレン基、1,2-ジ ロロエチレン基、トリメチレン基、テトラ チレン基、ペンタメチレン基、シクロペン レン基、ヘキサメチレン基、シクロヘキシ ン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン 、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウン カメチレン基、ドデカメチレン基、トリデ メチレン基、テトラデカメチレン基、ペン デカメチレン基等の炭素数1以上20以下の置 または無置換のアルキレン基が好ましい。
 なかでも、R 4 は、屈折率と、樹脂成分への溶解性の観点か ら、エチレン基であることが好ましい。
  Bは共重合モノマーとの相溶性の観点から テロ原子を含む2価の基であれば良く、Bが テロ原子を含む2価の有機基である場合には R 2 、R 4 の有機基と炭素原子、ヘテロ原子どちらで結 合していても良い。具体的には以下に示す構 造が好ましい。

 上記式(111)におけるX 1 、X 2 、R 1 、mは、上記一般式(1)のX 1 、X 2 、R 1 、mと同様である。

 上記一般式(112)におけるX 3 は硫黄原子、酸素原子またはNH基であり、R 5 は3価の有機基であり、R 6 は1価の有機基である。
 一般式(112)では、屈折率や、樹脂成分への 解性などの観点から、B中のヘテロ原子の数 、1以上5以下が好ましい。さらには、ヘテ 原子の数は、1以上2以下であることがより好 ましい。

 また、高屈折率化の観点からR 5 はメチン基が好ましく、R 6 はアセチル基が好ましい。X 3 がNH基の場合、以下の一般式(113)で示される( 般式(113)において、R 4 、R 2 、M、p、nは、一般式(101)と同じである)。
 なお、下記一般式(113)の場合や、Bが上記一 式(112)である場合、R 2 は、-CH 2 (C=O)O-基あるいは、-(C=O)O-基であることが特に 好ましい。なかでも、高屈折率化の観点から 、-(C=O)O-基であることが好ましい。

 一般式(113)において、Acはアセチル基(CH 3 -(C=O)-)を示す。
 また、一般式(113)の場合や、Bが上記一般式( 112)である場合、p=nであることが好ましい。

 一方、化合物の共重合モノマーとの相溶 の観点からは、Bの構造は、特に好ましくは 一般式(111)であり、この場合、上記一般式(101 )は以下の一般式(102)で示される。

 上記一般式(102)におけるX 1 、X 2 、R 1 、R 2 、Y、M、m、p、nとしては、上記一般式(1)と同 である。また、R 4 、R 1 、R 2 はそれぞれ独立であり、R 4 は、上記一般式(101)と同様であり、置換また 無置換のアルキレン基であることが好まし 。
 具体的には、上記一般式(102)においては、 屈折率化の観点からX 1 、X 2 が硫黄原子であることが好ましく、また、m=0 であることが好ましい。m=0であり、かつ、X 1 が硫黄原子であることが好ましい。R 2 は化合物の安定性の観点から-CH 2 (C=O)O-基であることが好ましい。たとえば、 下の一般式(103)で示される化合物が好ましい 。

(上記一般式(103)中、R 4 、M、Y、n、pは、上記一般式(101)のR 4 、M、Y、n、pと同じである。)

 また、式(101)、(102)、(103)では、n=pであるこ が好ましく、さらに、前述したように、R 4 は、エチレン基であることが好ましい。たと えば、以下の式(104)で示される化合物が好ま い。

 なお、一般式(101)((102)~(104)、(113))において Mは、ランタノイド原子であればよいが、な でも、高アッベ数化の観点から、La原子で ることが好ましい。
 上記一般式(1)、(101)について説明したが、 記一般式(1)、(101)以外の上記一般式(0)におい ても、R 2 、M、Y、p、nは、同様である。

 次に、上記一般式(0)に示した化合物の製造 法を説明する。
 上記一般式(0)に示した化合物は、代表的に 、下記一般式(6)で示されるMを含むハロゲン 化物と、下記一般式(7)で表される化合物との 反応により製造される。

(上記一般式(6)中、n、M、pおよびYは、それ れ、上記一般式(0)におけるn、M、pおよびYに 同じであり、Zはハロゲン原子である。)

(上記一般式(7)中、A,B、R 2 は、それぞれ、上記一般式(0)におけるA,B,R 2 に同じである。)

 上記一般式(6)に示した化合物は、工業用 料または研究用試薬として入手可能である また、上記一般式(7)で表される化合物は、 とえば、特許文献2(特開2003-327583号公報)に 載の方法に準じて製造される。

 上記一般式(6)で示した化合物と上記一般 (7)に示した化合物との反応は無溶媒で行っ もよいし、反応に不活性な溶媒の存在下に ってもよい。

 かかる溶媒としては、反応に不活性な溶媒 あれば特に限定するものではなく、石油エ テル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キ レン、メシチレンなどの炭化水素系溶媒;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ エチレングリコールジメチルエーテルなどの エーテル系溶媒;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ ブチルケトンなどのケトン系溶媒;
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミルなどの エステル系溶媒;
塩化メチレン、クロロホルム、クロルベンゼ ン、ジクロルベンゼンなどの含塩素系溶媒;
N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ アミド、N,N-ジメチルイミダゾリジノン、ジ メチルスルホキシドなどの非プロトン性極性 溶媒;
テトラヒドロチオフェン、チオフェン、スル ホラン、トリメチレンスルフィド、ジエチル スルフィド、ジ-n-プロピルスルフィド、ジ-t- ブチルスルフィド、ビス(2-メルカプトエチル )スルフィドなどの含硫系溶媒;および
水などが例示される。

 上記一般式(6)に示した化合物と上記一般 (7)に示した化合物の反応温度は、特に制限 るものではないが、通常、-78℃以上200℃以 の範囲であり、好ましくは、-78℃以上100℃ 下である。

 また、反応時間は反応温度により影響さ るが、通常、数分から100時間である。

 上記一般式(6)に示した化合物と上記一般 (7)に示した化合物の反応における、上記一 式(6)で表される化合物と上記一般式(7)で表 れる化合物の使用量は、特に限定するもの はないが、通常、上記一般式(6)で表される 合物中に含有されるハロゲン原子1モルに対 して、上記一般式(7)で表される化合物の使用 量は、0.01モル以上100モル以下である。好ま くは、0.1モル以上50モル以下であり、より好 ましくは、0.5モル以上20モル以下である。

 上記一般式(6)に示した化合物と上記一般式( 7)に示した化合物の反応を実施するに際し、 応を効率よく行うために、生成するハロゲ 化水素の捕捉剤として塩基性化合物を用い ことは好ましい。
 かかる塩基性化合物として、たとえば、水 化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭 リチウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ ム、重炭酸リチウム、水酸化マグネシウム 水酸化カルシウムなどの無機塩基;および
ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニ リン、ジエチルアニリン、1,8-ジアザビシク [5,4,0]-7-ウンデセンなどの有機塩基が例示さ る。

 なお、上記一般式(0)に示した化合物は、 述の金属ハロゲン化物を用いる方法以外の 法によっても製造できる。たとえば、金属 酸塩、金属酢酸塩、金属酸化物または金属 ミド化物を原料に用いて、上記一般式(7)で される化合物を反応させることによっても 記一般式(0)に示した化合物を製造できる。

 次に、本発明の重合性組成物について説明 る。
 本発明の重合性組成物は、上記一般式(0)に した金属化合物を含む。この重合性組成物 、たとえば光学部品の材料として用いられ 。

 本発明の重合性組成物は、上記一般式(0) 示した化合物として、一種類の化合物を含 でいてもよいし、異なる複数の化合物を含 でいてもよい。

 また、上記一般式(0)に示した金属化合物 、重合性化合物である。このため、本発明 重合性組成物中の重合性化合物が、上記一 式(0)に示した化合物から構成されていても い。また、本発明の重合性組成物中の重合 化合物が、上記一般式(0)に示した化合物に えて、他の重合性化合物を含んでいてもよ 。

 本発明の重合性組成物中に含まれる重合 化合物の総重量に占める、上記一般式(0)に した化合物の含有量は、特に限定するもの はないが、通常、1重量%以上であり、高屈 率化の観点から、好ましくは、30重量%以上 あり、より好ましくは、50重量%以上であり さらに好ましくは、70重量%以上である。

 また、上記一般式(0)に示した化合物以外 成分は、重合性組成物を用いた樹脂の屈折 を下げる要因となる場合が多いため、屈折 の高い樹脂を得る観点から、重合性化合物 総重量に占める上記一般式(0)に示した化合 の含有量を50重量%以上とすることが好まし 。

 本発明における重合性組成物は、他の成分 して、たとえば、イソシアネート化合物、 性水素化合物、エポキシ化合物、エピチオ 合物、チエタン化合物からなる群から選択 れる一種以上をさらに含んでもよい。こう ることにより、重合性組成物を重合して得 れる樹脂の機械物性および色相をより一層 上させることができる場合がある。また、 の成分が活性水素化合物、特にヒドロキシ オール類の場合、上記一般式(0)で示した化 物と、他の共重合モノマーとの相溶性を高 て添加量を増加することができる場合があ 。
 以下、各成分について、具体例を挙げて説 する。

 (活性水素化合物)
 本発明において用いられる活性水素化合物 、活性水素(たとえば、チオール基またはヒ ドロキシル基)を有する化合物であって、上 式(0)に示した化合物以外の化合物である。 性水素化合物は、具体的には、ポリオール 合物、ポリチオール化合物およびヒドロキ チオール化合物より選ばれる。

 このうち、ポリオール化合物としては、た えばエチレングリコール、ジエチレングリ ール、プロピレングリコール、ジプロピレ グリコール、ブチレングリコール、ネオペ チルグリコール、グリセリン、トリメチロ ルエタン、トリメチロールプロパン、ブタ トリオール、 1,2-メチルグルコサイド、ペ タエリスリトール、ジペンタエリスリトー 、トリペンタエリスリトール、ソルビトー 、エリスリトール、スレイトール、リビト ル、アラビニトール、キシリトール、アリ ール、マニトール、ドルシトール、イディ ール、グリコール、イノシトール、ヘキサ トリオール、トリグリセロース、ジグリペ ール、トリエチレングリコール、ポリエチ ングリコール、トリス(2-ヒドロキシエチル) イソシアヌレート、シクロブタンジオール、 シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジ オール、シクロヘプタンジオール、シクロオ クタンジオール、シクロヘキサンジメタノー ル、ヒドロキシプロピルシクロヘキサノール 、トリシクロ[5.2.1.0 2,6 ]デカン-ジメタノール、ビシクロ[4,3,0]-ノナ ジオール、ジシクロヘキサンジオール、ト シクロ[5,3,1,1]ドデカンジオール、ビシクロ[4 ,3,0]ノナンジメタノール、トリシクロ[5,3,1,1] デカン-ジエタノール、ヒドロキシプロピル トリシクロ[5,3,1,1]ドデカノール、スピロ[3,4] クタンジオール、ブチルシクロヘキサンジ ール、1,1'-ビシクロヘキシリデンジオール シクロヘキサントリオール、マルチトール ラクトース等の脂肪族ポリオール;
ジヒドロキシナフタレン、トリヒドロキシナ フタレン、テトラヒドロキシナフタレン、ジ ヒドロキシベンゼン、ベンゼントリオール、 ビフェニルテトラオール、ピロガロール、( ドロキシナフチル)ピロガロール、トリヒド キシフェナントレン、ビスフェノールA、ビ スフェノールF、キシリレングリコール、ジ(2 -ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノ ルA-ビス-(2-ヒドロキシエチルエーテル)、テ トラブロムビスフェノールA、テトラブロム スフェノールA-ビス-(2-ヒドロキシエチルエ テル)等の芳香族ポリオール;
ジブロモネオペンチルグリコール等のハロゲ ン化ポリオール;
エポキシ樹脂等の高分子ポリオールが挙げら れる。
 また、ポリオール化合物として他に、シュ 酸、グルタミン酸、アジピン酸、酢酸、プ ピオン酸、シクロヘキサンカルボン酸、β- キソシクロヘキサンプロピオン酸、ダイマ 酸、フタル酸、イソフタル酸、サリチル酸 3-ブロモプロピオン酸、2-ブロモグリコール 、ジカルボキシシクロヘキサン、ピロメリッ ト酸、ブタンテトラカルボン酸、ブロモフタ ル酸などの有機酸と上記ポリオールとの縮合 反応生成物;
上記ポリオールとエチレンオキサイドやプロ ピレンオキサイドなどアルキレンオキサイド との付加反応生成物;
アルキレンポリアミンとエチレンオキサイド や、プロピレンオキサイドなどアルキレンオ キサイドとの付加反応生成物;さらには、
ビス-[4-(ヒドロキシエトキシ)フェニル]スル ィド、ビス-[4-(2-ヒドロキシプロポキシ)フェ ニル]スルフィド、ビス-[4-( 2,3-ジヒドロキシ プロポキシ)フェニル]スルフィド、ビス-[4-(4- ヒドロキシシクロヘキシロキシ)フェニル]ス フィド、ビス-[2-メチル-4-(ヒドロキシエト シ)-6-ブチルフェニル]スルフィドおよびこれ らの化合物に水酸基当たり平均3分子以下の チレンオキシドおよび/またはプロピレンオ シドが付加された化合物;
ジ-(2-ヒドロキシエチル)スルフィド、1,2-ビス -(2-ヒドロキシエチルメルカプト)エタン、ビ (2-ヒドロキシエチル)ジスルフィド、1,4-ジ アン-2,5-ジオール、ビス(2,3-ジヒドロキシプ ピル)スルフィド、テトラキス(4-ヒドロキシ -2-チアブチル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフ ニル)スルホン(商品名ビスフェノールS)、テ ラブロモビスフェノールS、テトラメチルビ スフェノールS、4,4'-チオビス(6-tert-ブチル-3- チルフェノール)、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ ルチオエチル)-シクロヘキサンなどの硫黄原 子を含有したポリオール等が挙げられる。

 また、1価のチオール化合物としては、メ チルメルカプタン、エチルメルカプタン、プ ロピルメルカプタン、ブチルメルカプタン、 オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタ ン、tert-ドデシルメルカプタン、ヘキサデシ メルカプタン、オクタデシルメルカプタン シクロヘキシルメルカプタン、ベンジルメ カプタン、エチルフェニルメルカプタン、2 -メルカプトメチル-1,3-ジチオラン、2-メルカ トメチル-1,4-ジチアン、1-メルカプト-2,3-エ チオプロパン、1-メルカプトメチルチオ-2,3- エピチオプロパン、1-メルカプトエチルチオ- 2,3-エピチオプロパン、3-メルカプトチエタン 、2-メルカプトチエタン、3-メルカプトメチ チオチエタン、2-メルカプトメチルチオチエ タン、3-メルカプトエチルチオチエタン、2- ルカプトエチルチオチエタン等の脂肪族メ カプタン化合物、チオフェノール、メルカ トトルエン等の芳香族メルカプタン化合物 ならびに2-メルカプトエタノール、3-メルカ ト-1,2-プロパンジオール等のメルカプト基 外にヒドロキシ基を含有する化合物が挙げ れる。

 また、ポリチオール化合物としては、たと ば、メタンジチオール、1,2-エタンジチオー ル、1,1-プロパンジチオール、1,2-プロパンジ オール、1,3-プロパンジチオール、2,2-プロ ンジチオール、1,6-ヘキサンジチオール、1,2, 3-プロパントリチオール、1,1-シクロヘキサン ジチオール、1,2-シクロヘキサンジチオール 2,2-ジメチルプロパン-1,3-ジチオール、3,4-ジ トキシブタン-1,2-ジチオール、2-メチルシク ロヘキサン-2,3-ジチオール、ビシクロ[2,2,1]ペ プタ-exo-cis-2,3-ジチオール、1,1-ビス(メルカプ トメチル)シクロヘキサン、チオリンゴ酸ビ (2-メルカプトエチルエステル)、2,3-ジメルカ プトコハク酸(2-メルカプトエチルエステル) 2,3-ジメルカプト-1-プロパノール(2-メルカプ アセテート)、2,3-ジメルカプト-1-プロパノ ル(3-メルカプトアセテート)、ジエチレング コールビス(2-メルカプトアセテート)、ジエ チレングリコールビス(3-メルカプトプロピオ ネート)、1,2-ジメルカプトプロピルメチルエ テル、2,3-ジメルカプトプロピルメチルエー テル、2,2-ビス(メルカプトメチル)-1,3-プロパ ジチオール、ビス(2-メルカプトエチル)エー テル、エチレングリコールビス(2-メルカプト アセテート)、エチレングリコールビス(3-メ カプトプロピオネート)、トリメチロールプ パントリス(2-メルカプトアセテート)、トリ メチロールプロパントリス(3-メルカプトプロ ピオネート)、ペンタエリスリトールテトラ ス(2-メルカプトアセテート)、ペンタエリス トールテトラキス(3-メルカプトプロピオネ ト)、1,2-ビス(2-メルカプトエチルチオ)-3-メ カプトプロパン)等の脂肪族ポリチオール;
1,2-ジメルカプトベンゼン、1,3-ジメルカプト ンゼン、1,4-ジメルカプトベンゼン、1,2-ビ (メルカプトメチル)ベンゼン、1,3-ビス(メル プトメチル)ベンゼン、1,4-ビス(メルカプト チル)ベンゼン、1,2-ビス(メルカプトエチル) ベンゼン、1,3-ビス(メルカプトエチル)ベンゼ ン、1,4-ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2 -ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、 1,3-ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン 、1,4-ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼ ン、1,2-ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベン ゼン、1,3-ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベ ンゼン、1,4-ビス(メルカプトエチレンオキシ) ベンゼン、1,2,3-トリメルカプトベンゼン、1,2 ,4-トリメルカプトベンゼン、1,3,5-トリメルカ プトベンゼン、1,2,3-トリス(メルカプトメチ )ベンゼン、1,2,4-トリス(メルカプトメチル) ンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトメチル)ベン ゼン、1,2,3-トリス(メルカプトエチル)ベンゼ 、1,2,4-トリス(メルカプトエチル)ベンゼン 1,3,5-トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2 ,3-トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼ 、1,2,4-トリス(メルカプトメチレンオキシ) ンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトメチレンオ シ)ベンゼン、1,2,3-トリス(メルカプトエチ ンオキシ)ベンゼン、1,2,4-トリス(メルカプト エチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5-トリス(メル プトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,4-テト メルカプトベンゼン、1,2,3,5-テトラメルカ トベンゼン、1,2,4,5-テトラメルカプトベンゼ ン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプトメチル)ベ ゼン、1,2,3,5-テトラキス(メルカプトメチル) ンゼン、1,2,4,5-テトラキス(メルカプトメチ )ベンゼン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプトエ チル)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス(メルカプ エチル)ベンゼン、1,2,4,5-テトラキス(メルカ トエチル)ベンゼン、1,2,3,4-テトラキス(メル カプトエチル)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス( ルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5- トラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼ ン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプトエチレンオ キシ)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス(メルカプ エチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5-テトラキ (メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、2,2'- メルカプトビフェニル、4,4'-ジメルカプト フェニル、4,4'-ジメルカプトビベンジル、2,5 -トルエンジチオール、3,4-トルエンジチオー 、1,4-ナフタレンジチオール、1,5-ナフタレ ジチオール、2,6-ナフタレンジチオール、2,7- ナフタレンジチオール、2,4-ジメチルベンゼ -1,3-ジチオール、4,5-ジメチルベンゼン-1,3-ジ チオール、9,10-アントラセンジメタンチオー 、1,3-ジ(p-メトキシフェニル)プロパン-2,2-ジ チオール、1,3-ジフェニルプロパン-2,2-ジチオ ール、フェニルメタン-1,1-ジチオール、2,4-ジ (p-メルカプトフェニル)ペンタン等の芳香族 リチオール;
2,5-ジクロロベンゼン-1,3-ジチオール、1,3-ジ(p -クロロフェニル)プロパン-2,2-ジチオール、3, 4,5-トリブロム-1,2-ジメルカプトベンゼン、2,3 ,4,6-テトラクロル-1,5-ビス(メルカプトメチル) ベンゼン等の塩素置換体、臭素置換体等のハ ロゲン置換芳香族ポリチオール;
2-メチルアミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン 、2-エチルアミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジ ン、2-アミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン、 2-モルホリノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン、 2-シクロヘキシルアミノ-4,6-ジチオール-sym-ト リアジン、2-メトキシ-4,6-ジチオール-sym-トリ アジン、2-フェノキシ-4,6-ジチオール-sym-トリ アジン、2-チオベンゼンオキシ-4,6-ジチオー -sym-トリアジン、2-チオブチルオキシ-4,6-ジ オール-sym-トリアジン等の複素環を含有した ポリチオール;
1,2-ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3 -ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,4- ス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2-ビ (メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3-ビス( ルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,4-ビス(メ カプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3-トリス( ルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,4-トリス( メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3,5-トリ (メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3-トリ ス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4-ト ス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3,5- リス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3, 4-テトラキス(メルカプトメチルチオ)ベンゼ 、1,2,3,5-テトラキス(メルカプトメチルチオ) ンゼン、1,2,4,5-テトラキス(メルカプトメチ チオ)ベンゼン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプ トエチルチオ)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス( ルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4,5-テト キス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン等及び これらの核アルキル化物等のメルカプト基以 外に硫黄原子を含有する芳香族ポリチオール ;
ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メ ルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプ プロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメ ルチオ)メタン、ビス(2-メルカプトエチルチ )メタン、ビス(3-メルカプトプロピル)メタ 、1,2-ビス(メルカプトメチルチオ)エタン、1, 2-ビス(2-メルカプトエチルチオ)エタン、1,2- ス(3-メルカプトプロピル)エタン、1,3-ビス( ルカプトメチルチオ)プロパン、1,3-ビス(2-メ ルカプトエチルチオ)プロパン、1,3-ビス(3-メ カプトプロピルチオ)プロパン、1,2,3-トリス (メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3-トリ (2-メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3-ト リス(3-メルカプトプロピルチオ)プロパン、 トラキス(メルカプトメチルチオメチル)メタ ン、テトラキス(2-メルカプトエチルチオメチ ル)メタン、テトラキス(3-メルカプトプロピ チオメチル)メタン、ビス(2,3-ジメルカプト ロピル)スルフィド、2,5-ジメルカプト-1,4-ジ アン、ビス(メルカプトメチル)ジスルフィ 、ビス(メルカプトエチル)ジスルフィド、ビ ス(メルカプトプロピル)ジスルフィド、1,5-ジ メルカプト-3-チアペンタン等、及びこれらの チオグリコール酸及びメルカプトプロピオン 酸のエステル;
ヒドロキシメチルスルフィドビス(2-メルカプ トアセテート)、ヒドロキシメチルスルフィ ビス(3-メルカプトプロピオネート)、ヒドロ シエチルスルフィドビス(2-メルカプトアセ ート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3- メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプ ピルスルフィドビス(2-メルカプトアセテー )、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(3-メ カプトプロピオネート)、ヒドロキシメチル ジスルフィドビス(2-メルカプトアセテート) ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3-メル プトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジ ルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒ ドロキシエチルジスルフィドビス(3-メルカプ トプロピオネート)、ヒドロキシプロピルジ ルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒ ロキシプロピルジスルフィドビス(3-メルカ トプロピオネート)、2-メルカプトエチルエ テルビス(2-メルカプトアセテート)、2-メル プトエチルエーテルビス(3-メルカプトプロ オネート)、1,4-ジチアン-2,5-ジオールビス(2- メルカプトアセテート)、1,4-ジチアン-2,5-ジ ールビス(3-メルカプトプロピオネート)、チ グリコール酸ビス(2-メルカプトエチルエス ル)、チオジプロピオン酸ビス(2-メルカプト エチルエステル)、4,4-チオジブチル酸ビス(2- ルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコ ール酸ビス(2-メルカプトエチルエステル)、 チオジプロピオン酸ビス(2-メルカプトエチ エステル)、4,4-ジチオジブチル酸ビス(2-メル カプトエチルエステル)、チオジグリコール ビス(2,3-ジメルカプトプロピルエステル)、 オジプロピオン酸ビス(2,3-ジメルカプトプロ ピルエステル)、ジチオグリコール酸ビス(2,3- ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオジ ロピオン酸(2,3-ジメルカプトプロピルエステ ル)、2,5-ビス(メルカプトメチル)-1,4-ジチアン 、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジ チアオクタン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11- メルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジ メルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-ト チアウンデカン等のメルカプト基以外に硫 原子を含有する脂肪族ポリチオール;
3,4-チオフェンジチオール、2,5-ジメルカプト- 1,3,4-チアジアゾール等のメルカプト基以外に 硫黄原子を含有する複素環化合物等が挙げら れる。

 また、ヒドロキシチオール化合物として 、たとえば、2-メルカプトエタノール、3-メ ルカプト-1,2-プロパンジオール、グルセリン (メルカプトアセテート)、1-ヒドロキシ-4-メ ルカプトシクロヘキサン、2,4-ジメルカプト ェノール、2-メルカプトハイドロキノン、4- ルカプトフェノール、3,4-ジメルカプト-2-プ ロパノール、1,3-ジメルカプト-2-プロパノー 、2,3-ジメルカプト-1-プロパノール、1,2-ジメ ルカプト-1,3-ブタンジオール、ペンタエリス トールトリス(3-メルカプトプロピオネート) 、ペンタエリスリトールモノ(3-メルカプトプ ロピオネート)、ペンタエリスリトールビス(3 -メルカプトプロピオネート)、ペンタエリス トールトリス(チオグリコレート)、ペンタ リスリトールペンタキス(3-メルカプトプロ オネート)、ヒドロキシメチル-トリス(メル プトエチルチオメチル)メタン、1-ヒドロキ エチルチオ-3-メルカプトエチルチオベンゼ 、4-ヒドロキシ-4'-メルカプトジフェニルス ホン、2-(2-メルカプトエチルチオ)エタノー 、ジヒドロキシエチルスルフィドモノ(3-メ カプトプロピオネート)、ジメルカプトエタ モノ(サルチレート)、ヒドロキシエチルチ メチル-トリス(メルカプトエチルチオ)メタ 等が挙げられる。

 さらには、これらの活性水素化合物の塩 置換体、臭素置換体のハロゲン置換体を使 してもよい。これらはそれぞれ単独で用い ことも2種類以上を混合して用いることもで きる。

 活性水素化合物としてチオール化合物を いる場合、得られる樹脂の光学物性、特に ッベ数を考慮すれば、芳香族系よりも脂肪 系のチオール化合物を選択する方が好まし 。さらに、光学物性、特に屈折率の要求を 慮すれば、スルフィド結合および/またはジ スルフィド結合等のチオール基以外に硫黄原 子を有する化合物を選択すると、より一層好 ましい。得られる樹脂の耐熱性を考慮し3次 架橋性を上げる観点では、エピチオ基やチ タニル基などの重合性基を有するチオール 合物や、チオール基を3つ以上有する化合物 1種以上選択すると特に好ましい。

 以上の観点で好ましいチオール化合物と ては、3-メルカプトチエタン、1-メルカプト -2,3-エピチオプロパン、1-メルカプトメチル オ-2,3-エピチオプロパン、1-メルカプトエチ チオ-2,3-エピチオプロパン、2-メルカプトチ エタン、3-メルカプトメチルチオチエタン、2 -メルカプトメチルチオチエタン、3-メルカプ トエチルチオチエタン、2-メルカプトエチル オチエタン、2,5-ビス(メルカプトメチル)-1,4 -ジチアン、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカ ト-3,6-ジチアオクタン、4,8-ジメルカプトメ ル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカ ン、4,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプ -3,6,9-トリチアウンデカン、5,7-ジメルカプト メチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウン カン、1,1,1,1-テトラキス(メルカプトメチル) タン、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチル オ)プロパン、1,1,2,2-テトラキス(メルカプト メチルチオ)エタン、4,6-ビス(メルカプトメチ ルチオ)-1,3-ジチアン、2-(2,2-ビス(メルカプト チルチオ)エチル)-1,3-ジチエタンである。

 さらに好ましくは、3-メルカプトチエタ 、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6- チアオクタン、2,5-ビス(メルカプトメチル)-1 ,4-ジチアン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジ ルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジメ ルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリ アウンデカン、5,7-ジメルカプトメチル-1,11- メルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、1,1,1, 1-テトラキス(メルカプトメチル)メタン、1,1,3 ,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパ 、1,1,2,2-テトラキス(メルカプトメチルチオ) エタン、4,6-ビス(メルカプトメチルチオ)-1,3- チアン、2-(2,2-ビス(メルカプトメチルチオ) チル)-1,3-ジチエタンである。また、2価のチ オール化合物を選択する場合は、重合性基を 有するチオール化合物および/または3価以上 チオール化合物と混合して使用することが ましい。

 チオール化合物は、さらに具体的には、3 -メルカプトチエタン、1,2-エタンジチオール 4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジ アオクタン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジ メルカプト-3,6,9-トリチアウンデカンおよび2, 5-ビス(メルカプトメチル)-1,4-ジチアンからな る群から選択される一種以上である。

 これらチオール化合物の使用量としては 上記一般式(0)に示した化合物とチオール化 物の合計を100重量%としたとき、チオール化 合物の使用量が少なすぎると、色相の改善お よび機械強度の向上の効果が小さく好ましく ない場合がある。また、上記一般式(0)に示し た化合物とチオール化合物の合計を100重量% したとき、チオール化合物の使用量が多す ると、耐熱性の低下が著しく好ましくない 合がある。

 従って、チオール化合物の使用量は、上 一般式(0)に示した化合物とチオール化合物 合計を100重量%としたとき、1重量%以上50重 %以下使用することが好ましい。より好まし はチオール化合物の使用量は上記一般式(0) 示した化合物とチオール化合物の合計を100 量%としたとき、1重量%以上25重量%以下であ 。

 また、重合性組成物中に、チオール化合 に加えてさらにイソシアネート化合物を配 してもよい。イソシアネート化合物を加え ことにより機械物性等がさらに改良される 合がある。

 ここで用いられるイソシアネート化合物は 特に限定されないが、複数のイソシアナト を有するポリイソシアネート化合物が好ま く、さらに好ましくはジイソシアネート化 物である。具体的にはヘキサメチレンジイ シアネート、ビス(イソシアナトメチル)シ ロヘキサン、キシレンジイソシアネート、 シクロヘキシルメタンジイソシアネート、 ルエンジイソシアネート、2,5-ビス(イソシア ナトメチル)ビシクロ-[2,2,1]-へプタン、2,6-ビ (イソシアナトメチル)ビシクロ-[2,2,1]-へプ ン、イソホロンジイソシアネート等が好適 例として挙げられる。
 また、あらかじめチオール化合物とイソシ ネート化合物を反応させて得られる反応物 重合生成物中に加えてもよい。

 (イソシアネート化合物)
 本発明において使用されるイソシアネート 合物は、分子内に1つ以上のイソシアネート 基(NCO基)を含有する化合物である。イソシア ート化合物を加えることにより機械物性等 さらに改良される場合がある。

 ここで用いられるイソシアネート化合物 、特に限定されないが、複数のイソシアナ 基を有するポリイソシアネート化合物が好 しく、さらに好ましくはジイソシアネート 合物である。具体的にはヘキサメチレンジ ソシアネート、ビス(イソシアナトメチル) クロヘキサン、キシレンジイソシアネート ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート トルエンジイソシアネート、2,5-ビス(イソシ アナトメチル)ビシクロ-[2,2,1]-へプタン、2,6- ス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2,2,1]-へ タン、イソホロンジイソシアネート等が好 な例として挙げられる。

 本発明のイソシアネート化合物の使用量 しては、樹脂組成物中の成分および各成分 使用量により異なるが、得られる樹脂の屈 率を考慮すれば、本発明の重合性組成物全 に対して、25重量%以下含有すると好ましい 23重量%以下であればより好ましく、20重量% 下であればさらに好ましい。得られる樹脂 色相および機械強度を考慮すれば、2.5重量% 以上であることが好ましい。

 (エポキシ化合物)
 エポキシ化合物およびエピチオ化合物は、 れぞれ、分子内に1つ以上のエポキシ基およ びエピチオ基を含有する。また、好ましくは エポキシ基および/またはエピチオ基を合計2 以上含有する化合物である。

 このうち、エポキシ化合物として、具体的 は、ビスフェノールA、ビスフェノールF等 多価フェノール化合物と、エピハロヒドリ 化合物との縮合反応により得られるフェノ ル系エポキシ化合物(たとえば、ビスフェノ ルAグリシジルエーテル、ビスフェノールF リシジルエーテル);
水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF シクロヘキサンジメタノール等の多価アル ール化合物と、エピハロヒドリン化合物と 縮合により得られるアルコール系エポキシ 合物(たとえば、水添ビスフェノールAグリ ジルエーテル、水添ビスフェノールFグリシ ルエーテル)、およびエチレングリコールジ グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー ルジグリシジルエーテル、1,4-シクロヘキサ ジメタノールジグリシジルエーテル、トリ チロールプロパントリグリシジルエーテル のその他のアルコール系エポキシ化合物;
3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3',4'-エポ シシクロヘキサンカルボキシレートや1,2-ヘ キサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等 のグリシジルエステル系エポキシ化合物;お び
一級および二級アミン化合物とエピハロヒド リン化合物との縮合により得られるアミン系 エポキシ化合物(たとえば、イソシアヌル酸 リグリシジルエーテル)等が挙げられる。ま 、その他、4-ビニル-1-シクロヘキサンジエ キシドなどのビニルシクロヘキセンジエポ シド等の脂肪族多価エポキシ化合物等を挙 ることができる。

 スルフィド基含有エポキシ化合物とエーテ 基含有エポキシ化合物の具体的化合物例と ては、ビス(2,3-エポキシプロピル)スルフィ 、ビス(2,3-エポキシプロピル)ジスルフィド ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)メタン、1,2- ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)エタン、1,2- ス(2,3-エポキシプロピルチオ)プロパン、1,3- ス(2,3-エポキシプロピルチオ)プロパン、1,3- ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2-メチルプロ パン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ブ ン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2-メ ルブタン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチ )ブタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ )ペンタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプロピルチ )-2-メチルペンタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプ ピルチオ)-3-チアペンタン、1,6-ビス(2,3-エポ キシプロピルチオ)ヘキサン、1,6-ビス(2,3-エ キシプロピルチオ)-2-メチルヘキサン、3,8-ビ ス(2,3-エポキシプロピルチオ)-3,6-ジチアオク ン、1,2,3-トリス(2,3-エポキシプロピルチオ) ロパン、2,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ) -1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)プ パン、2,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメ ル)-1-(2,3-エポキシプロピルチオ)ブタン、1,5 -ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2-(2,3-エポキ シプロピルチオメチル)-3-チアペンタン、1,5- ス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2,4-ビス(2,3-エ ポキシプロピルチオメチル)-3-チアペンタン 1-(2,3-エポキシプロピルチオ)-2,2-ビス(2,3-エ キシプロピルチオメチル)-4-チアヘキサン、1 ,5,6-トリス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4-(2,3- ポキシプロピルチオメチル)-3-チアヘキサン 1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4-(2,3-エ キシプロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタ 、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4,5-ビ (2,3-エポキシプロピルチオメチル)-3,6-ジチ オクタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルチ )-4,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)-3 ,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロ ピルチオ)-2,5-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ チル)-3,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポ シプロピルチオ)-2,4,5-トリス(2,3-エポキシプ ロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1- トリス[[2-(2,3-エポキシプロピルチオ)エチル] オメチル]-2-(2,3-エポキシプロピルチオ)エタ ン、1,1,2,2-テトラキス[[2-(2,3-エポキシプロピ チオ)エチル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2 ,3-エポキシプロピルチオ)-4,8-ビス(2,3-エポキ プロピルチオメチル)-3,6,9-トリチアウンデ ン、1,11-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4,7- ス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)-3,6,9-ト リチアウンデカン、1,11-ビス(2,3-エポキシプ ピルチオ)-5,7-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ メチル)-3,6,9-トリチアウンデカン、1,5-ビス( リシジルチオ)-3-チアペンタン等の鎖状脂肪 の2,3-エポキシプロピルチオ化合物;
1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)シクロヘ サン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)シ ロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピル オメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2,3-エポ キシプロピルチオメチル)シクロヘキサン、2, 5-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)-1,4- チアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エポキシプロピルチ )エチル]チオメチル]-1,4-ジチアン、2,5-ビス( 2,3-エポキシプロピルチオメチル)-2,5-ジメチ -1,4-ジチアン、3-(2,3-エポキシプロピルチオ) エタン等の環状脂肪族の2,3-エポキシプロピ ルチオ化合物;
1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ベンゼン 1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ベンゼン 1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ベンゼン 、1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル) ンゼン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ チル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピ チオメチル)ベンゼン、ビス[4-(2,3-エポキシ ロピルチオ)フェニル]メタン、2,2-ビス[4-(2,3 -エポキシプロピルチオ)フェニル]プロパン、 ビス[4-(2,3-エポキシプロピルチオ)フェニル] ルフィド、ビス[4-(2,3-エポキシプロピルチオ )フェニル]スルホン、4,4'-ビス(2,3-エポキシプ ロピルチオ)ビフェニル等の芳香族の2,3-エポ シプロピルチオ化合物;
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グ リシドール、エピクロルヒドリン等の単官能 エポキシ化合物;
ビス(2,3-エポキシプロピル)エーテル、ビス(2, 3-エポキシプロピルオキシ)メタン、1,2-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシ)エタン、1,2-ビス( 2,3-エポキシプロピルオキシ)プロパン、1,3-ビ ス(2,3-エポキシプロピルオキシ)プロパン、1,3 -ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2-メチル ロパン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキ )ブタン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキ )-2-メチルブタン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロ ピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプ ピルオキシ)ペンタン、1,5-ビス(2,3-エポキシ ロピルオキシ)-2-メチルペンタン、1,5-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシ)-3-チアペンタン 1,6-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ヘキサ 、1,6-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2-メ チルヘキサン、3,8-ビス(2,3-エポキシプロピル オキシ)-3,6-ジチアオクタン、1,2,3-トリス(2,3- ポキシプロピルオキシ)プロパン、2,2-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシ)-1,3-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシメチル)プロパン、2,2-ビ (2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-1-(2,3-エ ポキシプロピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3- ポキシプロピルオキシ)-2-(2,3-エポキシプロ ルオキシメチル)-3-チアペンタン、1,5-ビス(2, 3-エポキシプロピルオキシ)-2,4-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシメチル)-3-チアペンタン、1 -(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2,2-ビス(2,3-エ キシプロピルオキシメチル)-4-チアヘキサン 、1,5,6-トリス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-4- (2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-3-チアヘ キサン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ )-4-(2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-3,6-ジ チアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピル オキシ)-4,5-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ チル)-3,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシ)-4,4-ビス(2,3-エポキシプ ピルオキシメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,8- ス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2,5-ビス(2,3- エポキシプロピルオキシメチル)-3,6-ジチアオ クタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ )-2,4,5-トリス(2,3-エポキシプロピルオキシメ ル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1-トリス[[2-(2,3- ポキシプロピルオキシ)エチル]チオメチル]-2 -(2,3-エポキシプロピルオキシ)エタン、1,1,2,2- テトラキス[[2-(2,3-エポキシプロピルオキシ) チル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシ)-4,8-ビス(2,3-エポキシプロ ピルオキシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン 1,11-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-4,7-ビ ス(2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-3,6,9- リチアウンデカン、1,11-ビス(2,3-エポキシプ ピルオキシ)-5,7-ビス(2,3-エポキシプロピル キシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン等の鎖 状脂肪族の2,3-エポキシプロピルオキシ化合 ;
1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)シクロ キサン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキ )シクロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロ ルオキシメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシメチル)シクロヘ サン、2,5-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ チル)-1,4-ジチアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エポキシ ロピルオキシ)エチル]チオメチル]-1,4-ジチ ン、2,5-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシメ ル)-2,5-ジメチル-1,4-ジチアン等の環状脂肪族 の2,3-エポキシプロピルオキシ化合物;および
1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ベンゼ 、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ベン ン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ベ ンゼン、1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ メチル)ベンゼン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロ ルオキシメチル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシメチル)ベンゼン、ビス[4- (2,3-エポキシプロピルオキシ)フェニル]メタ 、2,2-ビス[4-(2,3-エポキシプロピルオキシ)フ ニル]プロパン、ビス[4-(2,3-エポキシプロピ オキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4-(2,3-エ ポキシプロピルオキシ)フェニル]スルホン、4 ,4'-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ビフェ ル等の芳香族の2,3-エポキシプロピルオキシ 合物等を挙げることができるが、例示化合 のみに限定されるものではない。

 これら例示したエポキシ化合物のうち、好 しくは、ビス(2,3-エポキシプロピル)ジスル ィド、4-ビニル-1-シクロヘキサンジエポキ ド、ビスフェノールAグリシジルエーテル、 スフェノールFグリシジルエーテル等のフェ ノール系エポキシ化合物;
水添ビスフェノールAグリシジルエーテル、 添ビスフェノールFグリシジルエーテル、エ レングリコールジグリシジルエーテル、ネ ペンチルグリコールジグリシジルエーテル 1,4-シクロヘキサンジメタノールジグリシジ ルエーテル、トリメチロールプロパントリグ リシジルエーテル等のアルコール系エポキシ 化合物;
3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3',4'-エポ シシクロヘキサンカルボキシレートや1,2-ヘ キサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等 のグリシジルエステル系エポキシ化合物;
イソシアヌル酸トリグリシジルエーテル等の アミン系エポキシ化合物等が挙げられる。ま た、その他、ビニルシクロヘキセンジエポキ シド等の脂肪族多価エポキシ化合物等が挙げ られる。
 エポキシ化合物は、より好ましくは、ビス( 2,3-エポキシプロピル)ジスルフィド、1,4-シク ロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテ ル、ビスフェノールAグリシジルエーテル、 スフェノールFグリシジルエーテル、エチレ グリコールジグリシジルエーテル、ネオペ チルグリコールジグリシジルエーテル、ト メチロールプロパントリグリシジルエーテ 、イソシアヌル酸トリグリシジルエーテル ある。さらに好ましくは、1,4-シクロヘキサ ンジメタノールジグリシジルエーテルおよび ビスフェノールFグリシジルエーテルである

 (エピチオ化合物)
 エピチオ化合物として、具体的には、ビス( 1,2-エピチオエチル)スルフィド、ビス(1,2-エ チオエチル)ジスルフィド、ビス(エピチオエ チルチオ)メタン、ビス(エピチオエチルチオ) ベンゼン、ビス[4-(エピチオエチルチオ)フェ ル]スルフィド、ビス[4-(エピチオエチルチ )フェニル]メタン等のエピチオエチルチオ化 合物;
ビス(2,3-エピチオプロピル)スルフィド、ビス (2,3-エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(2, 3-エピチオプロピルチオ)メタン、1,2-ビス(2,3- エピチオプロピルチオ)エタン、1,2-ビス(2,3- ピチオプロピルチオ)プロパン、1,3-ビス(2,3- ピチオプロピルチオ)プロパン、1,3-ビス(2,3- エピチオプロピルチオ)-2-メチルプロパン、1, 4-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ブタン、1,4- ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-2-メチルブタ ン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ブタ 、1,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ペンタ 、1,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-2-メチ ルペンタン、1,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチ オ)-3-チアペンタン、1,6-ビス(2,3-エピチオプ ピルチオ)ヘキサン、1,6-ビス(2,3-エピチオプ ピルチオ)-2-メチルヘキサン、3,8-ビス(2,3-エ ピチオプロピルチオ)-3,6-ジチアオクタン、1,2 ,3-トリス(2,3-エピチオプロピルチオ)プロパン 、2,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-1,3-ビス (2,3-エピチオプロピルチオメチル)プロパン、 2,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)-1-(2 ,3-エピチオプロピルチオ)ブタン、1,5-ビス(2,3 -エピチオプロピルチオ)-2-(2,3-エピチオプロ ルチオメチル)-3-チアペンタン、1,5-ビス(2,3- ピチオプロピルチオ)-2,4-ビス(2,3-エピチオ ロピルチオメチル)-3-チアペンタン、1-(2,3-エ ピチオプロピルチオ)-2,2-ビス(2,3-エピチオプ ピルチオメチル)-4-チアヘキサン、1,5,6-トリ ス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4-(2,3-エピチオ ロピルチオメチル)-3-チアヘキサン、1,8-ビ (2,3-エピチオプロピルチオ)-4-(2,3-エピチオプ ロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,8- ス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4,5-ビス(2,3-エ チオプロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタ 、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4,4-ビ (2,3-エピチオプロピルチオメチル)-3,6-ジチ オクタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルチ )-2,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)-3 ,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロ ピルチオ)-2,4,5-トリス(2,3-エピチオプロピル オメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1-トリス[[ 2-(2,3-エピチオプロピルチオ)エチル]チオメチ ル]-2-(2,3-エピチオプロピルチオ)エタン、1,1,2 ,2-テトラキス[[2-(2,3-エピチオプロピルチオ) チル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2,3-エピ オプロピルチオ)-4,8-ビス(2,3-エピチオプロピ ルチオメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン、1,11 -ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4,7-ビス(2,3- ピチオプロピルチオメチル)-3,6,9-トリチア ンデカン、1,11-ビス(2,3-エピチオプロピルチ )-5,7-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)- 3,6,9-トリチアウンデカン等の鎖状脂肪族の2,3 -エピチオプロピルチオ化合物;
1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)シクロヘ サン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)シ ロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピル オメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2,3-エピ チオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、2, 5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)-1,4- チアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エピチオプロピルチ )エチル]チオメチル]-1,4-ジチアン、2,5-ビス( 2,3-エピチオプロピルチオメチル)-2,5-ジメチ -1,4-ジチアン等の環状脂肪族の2,3-エピチオ ロピルチオ化合物;
1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ベンゼン 1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ベンゼン 1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ベンゼン 、1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル) ンゼン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ チル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピ チオメチル)ベンゼン、ビス[4-(2,3-エピチオ ロピルチオ)フェニル]メタン、2,2-ビス[4-(2,3 -エピチオプロピルチオ)フェニル]プロパン、 ビス[4-(2,3-エピチオプロピルチオ)フェニル] ルフィド、ビス[4-(2,3-エピチオプロピルチオ )フェニル]スルホン、4,4'-ビス(2,3-エピチオプ ロピルチオ)ビフェニル等の芳香族の2,3-エピ オプロピルチオ化合物;
エチレンスルフィド、プロピレンスルフィド 、メルカプトプロピレンスルフィド、メルカ プトブテンスルフィド、エピチオクロルヒド リン等のエピチオ基を1つ有する化合物;
ビス(2,3-エピチオプロピル)エーテル、ビス(2, 3-エピチオプロピルオキシ)メタン、1,2-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシ)エタン、1,2-ビス( 2,3-エピチオプロピルオキシ)プロパン、1,3-ビ ス(2,3-エピチオプロピルオキシ)プロパン、1,3 -ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2-メチル ロパン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキ )ブタン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキ )-2-メチルブタン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロ ピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3-エピチオプ ピルオキシ)ペンタン、1,5-ビス(2,3-エピチオ ロピルオキシ)-2-メチルペンタン、1,5-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシ)-3-チアペンタン 1,6-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ヘキサ 、1,6-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2-メ チルヘキサン、3,8-ビス(2,3-エピチオプロピル オキシ)-3,6-ジチアオクタン、1,2,3-トリス(2,3- ピチオプロピルオキシ)プロパン、2,2-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシ)-1,3-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシメチル)プロパン、2,2-ビ (2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-1-(2,3-エ ピチオプロピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3- ピチオプロピルオキシ)-2-(2,3-エピチオプロ ルオキシメチル)-3-チアペンタン、1,5-ビス(2, 3-エピチオプロピルオキシ)-2,4-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシメチル)-3-チアペンタン、1 -(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2,2-ビス(2,3-エ チオプロピルオキシメチル)-4-チアヘキサン 、1,5,6-トリス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-4- (2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-3-チアヘ キサン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ )-4-(2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-3,6-ジ チアオクタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピル オキシ)-4,5-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ チル)-3,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシ)-4,4-ビス(2,3-エピチオプ ピルオキシメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,8- ス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2,5-ビス(2,3- エピチオプロピルオキシメチル)-3,6-ジチアオ クタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ )-2,4,5-トリス(2,3-エピチオプロピルオキシメ ル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1-トリス[[2-(2,3- ピチオプロピルオキシ)エチル]チオメチル]-2 -(2,3-エピチオプロピルオキシ)エタン、1,1,2,2- テトラキス[[2-(2,3-エピチオプロピルオキシ) チル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシ)-4,8-ビス(2,3-エピチオプロ ピルオキシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン 1,11-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-4,7-ビ ス(2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-3,6,9- リチアウンデカン、1,11-ビス(2,3-エピチオプ ピルオキシ)-5,7-ビス(2,3-エピチオプロピル キシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン等の鎖 状脂肪族の2,3-エピチオプロピルオキシ化合 ;
1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)シクロ キサン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキ )シクロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロ ルオキシメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシメチル)シクロヘ サン、2,5-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ チル)-1,4-ジチアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エピチオ ロピルオキシ)エチル]チオメチル]-1,4-ジチ ン、2,5-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシメ ル)-2,5-ジメチル-1,4-ジチアン等の環状脂肪族 の2,3-エピチオプロピルオキシ化合物;および
1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ベンゼ 、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ベン ン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ベ ンゼン、1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ メチル)ベンゼン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロ ルオキシメチル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシメチル)ベンゼン、ビス[4- (2,3-エピチオプロピルオキシ)フェニル]メタ 、2,2-ビス[4-(2,3-エピチオプロピルオキシ)フ ニル]プロパン、ビス[4-(2,3-エピチオプロピ オキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4-(2,3-エ ピチオプロピルオキシ)フェニル]スルホン、4 ,4'-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ビフェ ル等の芳香族の2,3-エピチオプロピルオキシ 合物等を挙げることができるが、例示化合 のみに限定されるものではない。

 これら例示化合物のうち好ましい化合物 しては、ビス(1,2-エピチオエチル)スルフィ 、ビス(1,2-エピチオエチル)ジスルフィド、 ス(2,3-エピチオプロピル)スルフィド、ビス( 2,3-エピチオプロピルチオ)メタンおよびビス( 2,3-エピチオプロピル)ジスルフィドであり、 り好ましい化合物としてはビス(1,2-エピチ エチル)スルフィド、ビス(1,2-エピチオエチ )ジスルフィド、ビス(2,3-エピチオプロピル) ルフィドおよびビス(2,3-エピチオプロピル) スルフィドである。また、より一層好まし 化合物は、ビス(2,3-エピチオプロピル)スル ィドおよびビス(2,3-エピチオプロピル)ジス フィドである。

 エポキシ化合物および/またはエピチオ化 合物の使用量としては、樹脂組成物中の成分 の構造や使用量により異なるが、得られる樹 脂の屈折率を考慮すれば、本発明の重合性組 成物全体に対して、25重量%以下含有すると好 ましい。23重量%以下であればより好ましく、 20重量%以下であればさらに好ましい。得られ る樹脂の色相および機械強度を考慮すれば、 2.5重量%以上であると好ましい。

 エポキシ化合物および/またはエピチオ化 合物は、いずれか一方、もしくは両方を併用 して使用することができ、その量比は特に限 定されるものではない。また、エポキシ化合 物同士であって異なるエポキシ化合物、また は、エピチオ化合物同士であって異なるエピ チオ化合物を複数併用することも可能である 。ただし、高屈折率の樹脂を得るためには、 エピチオ化合物の使用が好ましい。

 重合性組成物がエポキシ化合物および/ま たはエピチオ化合物をさらに含むとき、本発 明の重合性組成物中に含まれる重合性化合物 の総重量に占める、上記一般式(0)に示した化 合物の含有量は、特に限定するものではなく 、通常、1重量%以上である。また、上記一般 (0)に示した化合物(特に上記一般式(1))の含 量が増加するにつれて高屈折率化材料が得 れる傾向にあることから好ましくは、30重量 %以上であり、より好ましくは、50重量%以上 あり、さらに好ましくは、70重量%以上であ 。

 ただし、上記一般式(0)に示した化合物の 有量が多すぎると相対的にチオール化合物 よびエポキシ化合物および/またはエピチオ 化合物の含有量が低下するため、樹脂の色相 を改善し、機械強度の低下を抑制する観点で は、重合性組成物中の上記一般式(0)に示した 化合物の含有量を95重量%以下とすることが好 ましい。

 また、チオール化合物とエポキシ化合物 よび/またはエピチオ化合物とを併用すると き、チオール化合物の使用量としては、使用 する化合物の構造および、エポキシ化合物お よび/またはエピチオ化合物の構造や使用量 より異なるが、上記一般式(0)に示した化合 は高い屈折率を有する樹脂を与えるため、 般的にチオール化合物の添加は得られる樹 の屈折率の低下を意味する。従って、得ら る樹脂の屈折率を考慮すれば、本発明の重 性組成物全体に対して、35重量%以下含有す ことが好ましい。30重量%以下であればより ましく、25重量%以下であればさらに好まし 。得られる樹脂の色相、機械強度を勘案す と、2.5重量%以上であると好ましい。

 また、チオール化合物とエポキシ化合物 よび/またはエピチオ化合物とを併用すると き、チオール化合物とエポキシ化合物および /またはエピチオ化合物の使用量比としては チオール化合物中のチオール基と、エポキ 化合物および/またはエピチオ化合物中のエ キシ基および/またはエピチオ基との官能基 比(SH基/(エポキシ基+エピチオ基))は、樹脂色 の観点からは、0.7以上が好ましい。さらに ましくは0.9以上5以下であり、より好ましく は0.9以上3以下である。この官能基比が小さ ぎると、得られる樹脂の機械強度が低下す 場合があり、大きすぎると得られる樹脂の 熱性が低下する場合がある。

 (チエタン化合物)
 チエタン化合物は、分子内に1つ以上のチエ タニル基を含有する。上記式(0)に示した化合 物がチエタニル基を有する場合、上記式(0)に 示した化合物以外のチエタン化合物であれば 、分子構造中に金属原子を含まない非金属チ エタン化合物であってもよいし、分子構造中 に金属原子を含む金属チエタン化合物であっ てもよい。また、チエタン化合物としては、 たとえば上記一般式(0)に示した化合物と相溶 するものであればいかなる構造を有する化合 物でも使用できるが、好ましくはチエタニル 基を合計2つ以上含有する化合物である。

 非金属チエタン化合物として、具体的には ビスチエタニルスルフィド、ビス(チエタニ ルチオ)メタン、3-(((チエタニルチオ)メチル オ)メチルチオ)チエタン等のスルフィド系チ エタン化合物:
ビスチエタニルジスルフィド、ビスチエタニ ルトリスルフィド、ビスチエタニルテトラス ルフィド、ビスチエタニルペンタスルフィド 等のポリスルフィド系チエタン化合物等が挙 げられる。

 また、金属チエタン化合物の具体例として 、
メチルチオトリス(チエタニルチオ)スズ、エ ルチオトリス(チエタニルチオ)スズ、プロ ルチオトリス(チエタニルチオ)スズ、イソプ ロピルチオトリス(チエタニルチオ)スズ等の ルキル(チエタニルチオ)スズ;
ビス(メチルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ ビス(エチルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ ビス(プロピルチオ)ビス(チエタニルチオ)ス ズ、ビス(イソプロピルチオ)ビス(チエタニル チオ)スズ等のビス(アルキルチオ)ビス(チエ ニルチオ)スズ;
エチルチオ(メチルチオ)ビス(チエタニルチオ )スズ、メチルチオ(プロピルチオ)ビス(チエ ニルチオ)スズ、イソプロピルチオ(メチルチ オ)ビス(チエタニルチオ)スズ、エチルチオ( ロピルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ、エ ルチオ(イソプロピルチオ)ビス(チエタニル オ)スズ、イソプロピルチオ(プロピルチオ) ス(チエタニルチオ)スズ等のアルキルチオ( ルキルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ;
ビス(チエタニルチオ)ジチアスタンネタン、 ス(チエタニルチオ)ジチアスタンノラン、 ス(チエタニルチオ)ジチアスタンニナン、ビ ス(チエタニルチオ)トリチアスタンノカン等 ビス(チエタニルチオ)環状ジチオスズ化合 :
メチルトリス(チエタニルチオ)スズ、ジメチ ビス(チエタニルチオ)スズ、ブチルトリス( エタニルチオ)スズ等のアルキルスズ化合物 :
テトラキス(チエタニルチオ)スズ、テトラキ (チエタニルチオ)ゲルマニウム、トリス(チ タニルチオ)ビスマス等の金属チエタン化合 物等が挙げられる。

 これら例示化合物のうち、ビスチエタニ スルフィド、ビスチエタニルジスルフィド ビスチエタニルテトラスルフィド、ビス(チ エタニルチオ)メタン、3-(((チエタニルチオ) チルチオ)メチルチオ)チエタン、テトラキス (チエタニルチオ)スズ、トリス(チエタニルチ オ)ビスマス、ビス(チエタニルチオ)ジチアス タンノランからなる群から選択される一種以 上を選択することが好ましい。

 また、これら例示化合物のうちさらに好 しい化合物としては、ビスチエタニルスル ィド、ビス(チエタニルチオ)メタン、ビス エタニルジスルフィド、ビスチエタニルテ ラスルフィド、ビス(チエタニルチオ)ジチア スタンノランおよびテトラキス(チエタニル オ)スズであり、より好ましい化合物として ビスチエタニルジスルフィド、ビス(チエタ ニルチオ)ジチアスタンノランおよびテトラ ス(チエタニルチオ)スズである。

 チエタン化合物の使用量としては、使用 る化合物の構造や使用量により異なるが、 られる樹脂の屈折率を考慮すれば、本発明 重合性組成物全体に対して、たとえば25重 %以下含有する構成とすることができ、23重 %以下であれば好ましく、20重量%以下であれ より好ましい。一方、得られる樹脂の色相 よび機械強度を考慮すれば、チエタン化合 の使用量を、たとえば2.5重量%以上とする。

 他の重合性化合物の組み合わせの具体例 して、チオール化合物が、3-メルカプトチ タン、1,2-エタンジチオール、4-メルカプト チル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン、4 ,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9 -トリチアウンデカンおよび2,5-ビス(メルカプ トメチル)-1,4-ジチアンからなる群から選択さ れる一種以上であり、エポキシ化合物が、ビ ス(2,3-エポキシプロピル)ジスルフィド、エチ レングリコールジグリシジルエーテル、イソ シアヌル酸トリグリシジルエーテル、ネオペ ンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,4 -シクロヘキサンジメタノールジグリシジル ーテル、トリメチロールプロパントリグリ ジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジ エーテル、ビスフェノールAジグリシジルエ ーテル、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3 ',4'-エポキシシクロヘキサンカルボキシレー からなる群から選択される一種以上であり エピチオ化合物が、ビス(2,3-エピチオプロ ル)スルフィド、ビス(2,3-エピチオプロピル) スルフィドからなる群から選択される一種 上であり、チエタン化合物が、ビスチエタ ルジスルフィド、ビスチエタニルテトラス フィド、ビス(チエタニルチオ)メタン、3-((( チエタニルチオ)メチルチオ)メチルチオ)チエ タンからなる群から選択される一種以上であ る組み合わせが挙げられる。また、このとき 、重合性組成物が、テトラキス(チエタニル オ)スズ、トリス(チエタニルチオ)ビスマス ビス(チエタニルチオ)ジチアスタンノランを 含んでいてもよい。

 重合性組成物において、上記一般式(0)に した化合物に対するチオール化合物、エポ シ化合物、エピチオ化合物およびチエタン 合物の含有量は、屈折率の観点では、エポ シ化合物の含有量は少なく、チオール化合 、エピチオ化合物およびチエタン化合物の 有量は多い方が好ましい場合がある。また 脂色相の観点では、チオール化合物の含有 が多い方が好ましい場合がある。

 重合性組成物において、上記一般式(0)に した化合物、チオール化合物、エポキシ化 物、エピチオ化合物およびチエタン化合物 合計100重量%に対する、チオール化合物、エ ポキシ化合物、エピチオ化合物およびチエタ ン化合物の合計は、たとえば1重量%以上50重 %以下である。

 また、本発明における重合性組成物に含 れる他の重合性化合物としては、公知の各 重合性モノマーまたは重合性オリゴマーが げられ、たとえば、(メタ)アクリル酸エス ル化合物、ビニル化合物、オキセタン化合 などが挙げられる。

 また、本発明の重合性組成物は、必要に じて、重合速度を調整するため公知公用の 合触媒をさらに含んでいてもよい。

 また、本発明の重合性組成物は、必要に じて、ブルーイング剤を含んでもよい。ブ ーイング剤は、可視光領域のうち橙色から 色の波長域に吸収帯を有し、樹脂の色相を 整する機能を有する。ブルーイング剤は、 らに具体的には、青色から紫色を示す物質 含む。

 本発明の重合性組成物に用いられるブル イング剤は、特に限定されるものではなく 具体的には、染料、蛍光増白剤、蛍光顔料 無機顔料等が挙げられるが、ブルーイング として使用できるものの中からレンズに要 される物性や樹脂色相などに合わせて適宜 択される。これらのブルーイング剤は、そ ぞれ単独で用いても、2種類以上組み合わせ て使用してもよい。

 これらのブルーイング剤のうち、重合性 成物への溶解性の観点および得られる樹脂 透明性の観点からは、染料が好ましい。染 の中でも、ブルー系染料およびバイオレッ 系の染料から選ばれる1種または2種以上の 料を含む染料であることが好ましいが、場 によっては他の色の染料を混合して用いて よい。たとえば、ブルー系やバイオレット のほかに、グレー系やブラウン系やレッド 、オレンジ系の染料も使用することができ 。こうしたブルーイング剤の組み合わせの 体例として、ブルー系染料とレッド系染料 の組み合わせ、およびバイオレット系染料 レッド系染料の組み合わせ等が挙げられる

 吸収波長の観点からは、好ましくは、極大 収波長が520nm以上600nm以下の染料であり、さ らに好ましくは極大吸収波長が540nm以上580nm 下の染料が挙げられる。
 また、化合物の構造の観点からは、アント キノン系染料が好ましい。

 染料として、具体的には、「PS Blue RR」 「PS Violet RC」、「PET Blue 2000」、「PS Bril liant Red HEY」、「MLP RED V-1」(それぞれ、ダ スタージャパン社の商品名)等が挙げられる 。

 ブルーイング剤の使用量は、モノマーの 類、各種添加剤の使用の有無、使用する添 剤の種類や量、重合方法、重合条件によっ も異なるが、一般にはモノマーの全体使用 、つまり重合組成物中に含まれる重合性化 物の総重量に対して0.001ppm以上500ppm以下の 合で、好ましくは0.005ppm以上100ppm以下の割合 で、さらに好ましくは0.01ppm以上10ppm以下の割 合で使用される。ブルーイング剤の添加量が 多すぎると、レンズ全体が青くなりすぎて好 ましくない場合があり、また少なすぎると、 色相改善効果が十分に発揮されず好ましくな い場合がある。

 ブルーイング剤の添加方法については、 に限定されるものではなく、あらかじめモ マー系に添加しておくことが望ましいが、 の方法として、モノマーに溶解させておく 法、あるいは、高濃度のブルーイング剤を 有したマスター溶液を調製しておき、その スター溶液を使用するモノマーや他の添加 で希釈して添加する方法など、様々な方法 採用できる。

 さらに、重合性組成物を硬化してなる樹 の屈折率、アッベ数等の光学物性のさらな 調整や、色相、耐光性や耐候性、耐熱性、 衝撃性、硬度、比重、線膨張係数、重合収 率、吸水性、吸湿性、耐薬品性、粘弾性等 諸物性を調整、透過率や透明性の調整、重 性組成物の粘度、その他保存や輸送方法の り扱い性を調整するためなど、樹脂の改良 取り扱い性を改良する目的で、本発明の重 性組成物に精製や洗浄、保温、保冷、ろ過 減圧処理などの有機化合物を合成する際に 般的に用いられる手法、操作を施したり、 た、公知の化合物等を安定剤や樹脂改質剤 して加えたりすることは良好な樹脂を得る 的で好ましい場合がある。長期の保存安定 や、重合安定性、熱安定性などの安定性向 のために加えられるものとしては、重合遅 剤や重合禁止剤、脱酸素剤、酸化防止剤な の化合物が挙げられる。

 重合性組成物を精製するのは、硬化して られる樹脂の透明性を改良したり、色相を 良するためや純度を上げるために用いられ 手法である。本発明の重合性組成物を精製 る際には、公知の方法、たとえば、再結晶 カラムクロマト法(シリカゲル法や活性炭法 、イオン交換樹脂法など)、抽出などのいか る手法をいかなるタイミングで行ってもよ 、一般に精製して得られる組成物を硬化さ て得られる樹脂の透明性や色相が改良され いればよい。

 重合性組成物を洗浄する方法は、硬化し 得られる樹脂の透明性を改良したり、色相 改良するのに用いられる手法であるが、重 性組成物を合成して取り出す際または合成 の取り出した後などのタイミングで極性お び/または非極性溶媒で洗浄し、樹脂の透明 性を阻害する物質、たとえば、重合性組成物 を合成する際に使用されるまたは、副生する 無機塩、たとえば、アンモニウム塩などを取 り除くまたは減量する方法が挙げられる。用 いる溶媒は、洗浄される重合性組成物そのも のや重合性組成物を含有する溶液の極性等に より一概に限定はできないが、取り除きたい 成分を溶解可能で、かつ、洗浄される重合性 組成物そのものや重合性組成物を含有する溶 液と相溶しにくいものが好ましく、一種類の みならず、2種類以上を混合して使用しても い。ここで取り除く成分は目的や用途に応 て異なるが、なるべく少なくしておくこと 好ましく、通常5000ppm以下、より好ましくは1 000ppm以下とすると良い結果が得られる場合が ある。

 重合性組成物を保温・保冷・ろ過する方 は、硬化して得られる樹脂の透明性を改良 たり、色相を改良するのに用いられる手法 あるが、重合性組成物を合成して取り出す または合成後の取り出した後などのタイミ グで行うのが一般的である。保温方法とし は、たとえば、重合性組成物が保管中に結 化し、ハンドリングが悪くなった場合に、 合性組成物および重合性組成物を硬化させ なる樹脂の性能が低下しない範囲で加熱溶 する方法が挙げられる。加熱する温度範囲 加熱溶解する方法は、取り扱われる重合性 成物を構成する化合物の構造により一概に 定できないが、通常、凝固点+50℃以内の温 で行われ、好ましくは+20℃以内であり、攪 可能な装置で機械的に攪拌したり、組成物 不活性なガスでバブリングすることで内液 動かし溶解する方法などが挙げられる。保 とは重合性組成物の保存安定性を高める目 で通常行われるが、たとえば重合性組成物 融点が高い場合には、結晶化後の取り扱い を向上させるため、保管温度を考慮すると い。保冷温度は取り扱われる重合性組成物 構成する化合物の構造、保存安定性により 概に限定できないが、通常は、本発明の重 性組成物の安定性が維持できる温度以下で 存する必要がある。

 また、本発明の重合性組成物が、光学用 に用いる重合性組成物の場合、その非常に い透明性を要求されることから、通常重合 組成物を孔径の小さいフィルターでろ過す とよい。ここで用いるフィルターの孔径は 常0.05μm以上10μm以下で行われるが、操作性 性能を考慮すれば、好ましくは、0.05μm以上 5μm以下であり、より好ましくは0.1μm以上5μm 下である。本発明の重合性組成物も例外で くろ過すると良い結果が得られる場合が多 。ろ過する温度については、凝固点付近の 温で行うとさらに好ましい結果が得られる 合があるが、ろ過中に凝固が進行するよう 場合は、ろ過作業に支障を来さない温度で うと良い場合がある。

 減圧処理は、一般的に重合性組成物を硬 させてなる樹脂の性能を低下させる溶媒や 存ガス、臭気を取り除くのに行われる手法 ある。溶存溶媒は一般に得られる樹脂の屈 率低下や耐熱性低下を招くことがあるため 可能な限り取り除くとよい。溶存溶媒の許 値は、取り扱われる重合性組成物を構成す 化合物の構造、溶存する溶媒の構造により 概に限定できないが、通常1%以下とするの 好ましく、より好ましくは、5000ppm以下であ 。溶存ガスは重合の阻害を抑制する観点お び得られる樹脂に気泡が混入するのを抑制 る観点から、取り除く方が好ましい。特に 水蒸気などの水分を意味するガスについて 、とりわけ乾燥ガスでバブリングするなど て除去した方が好ましい。溶存量について 、重合性組成物を構成する化合物の構造、 存するガスの物性および構造、種類に応じ 設定できる。

 本発明における重合性組成物の製造方法 して、代表的には、上記一般式(0)に示した 合物と、必要に応じて上記の他の各種重合 化合物とを併用して、さらに必要に応じて 合触媒を添加した後、混合、溶解させる方 などが挙げられる。

 得られた重合性組成物は、上記一般式(0) 示した化合物を含むため、樹脂の高屈折率 実現しつつアッベ数の低下を抑制すること できる。このため、高屈折率かつ高アッベ の透明樹脂用の原料モノマー組成物として 用である。

 また、得られた重合性組成物は、通常、公 のチエタニル基含有化合物を重合する際の 法に準じて重合し、硬化させることができ 。
 硬化樹脂を得るための重合触媒等の種類や 、単量体の種類や割合は、重合性組成物を 成する化合物の構造により設定される。

 本発明の重合性組成物を硬化し成形する には、目的に応じて、公知の成形法と同様 、安定剤、樹脂改質剤、鎖延長剤、架橋剤 HALS系を代表とする光安定剤、ベンゾトリア ゾール系を代表とする紫外線吸収剤、ヒンダ ードフェノール系を代表とする酸化防止剤、 着色防止剤、充填剤、シリコーン系を代表と する外部離型剤または酸性燐酸エステル、4 アンモニウム塩もしくは4級ホスホニウム塩 の界面活性剤を代表とする内部離型剤、密 性向上剤などの種々の物質を添加してもよ 。ここで、内部離型剤は、前述の各種触媒 うち離型効果を示すものをも含む。

 上記の添加可能な各種添加剤の添加量は それぞれの添加剤の種類、構造、効果によ 異なり一概に限定することはできないが、 常、重合性組成物の総重量に対して0.001重 %以上10重量%以下の範囲で用いられ、好まし は0.01重量%以上5重量%以下の範囲で使用され る。これらの範囲内とすることにより、さら に良好に硬化した樹脂の製造が可能であり、 得られる樹脂の透明性、光学物性がさらに良 好なものとなる場合がある。

 上記重合性組成物を重合することにより 樹脂が得られる。重合方法としては、プラ チックレンズを製造する際に用いられる公 の各種方法が挙げられるが、代表的には、 型重合が挙げられる。

 本発明の重合性組成物を注型重合する際 は、必要に応じて、重合性組成物に対して 圧下での脱法処理やフィルターろ過を行っ 後、成型用モールドに注入し、必要に応じ 加熱して重合を行う。この場合、低温から 温へ徐々に加熱して重合することが好まし 。

 上述の成型用モールドは、たとえば、ポ エチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、 ポリ塩化ビニル等からなるガスケットを介し た鏡面研磨した二枚の鋳型により構成される 。鋳型は、代表的には、ガラスとガラスの組 み合わせであり、他にガラスとプラスチック 板、ガラスと金属板等の組み合わせの鋳型が 挙げられるが、これらに限定されるものでは ない。また、成型用モールドは2枚の鋳型を リエステル粘着テープなどのテープ等で固 したものであってもよい。必要に応じて、 型に対して離型処理など公知の処理方法を ってもよい。

 注型重合を行う場合、重合温度は重合開 剤の種類など重合条件によって影響される で、限定されるものではないが、通常、-50 以上200℃以下であり、好ましくは、-20℃以 170℃以下であり、より好ましくは、0℃以上 150℃以下である。

 重合時間は、重合温度により影響される 、通常、0.01時間以上200時間以下であり、好 ましくは、0.05時間以上100時間以下である。 た必要に応じて、定温や昇温、降温などを っていくつかの温度を組み合わせて重合を うことも可能である。

 また、本発明の重合性組成物は、電子線 紫外線や可視光線などの活性エネルギー線 照射することによっても重合を行うことが きる。この際には、必要に応じて、活性エ ルギー線によって重合開始するラジカル重 触媒やカチオン重合触媒が用いられる。

 得られた樹脂は、硬化後、必要に応じて アニール処理を施されてもよい。さらに必 に応じて、反射防止、高硬度付与、耐摩耗 向上、防曇性付与あるいはファッション性 与の目的で、表面研磨、帯電防止処理、ハ ドコート処理、無反射コート処理、染色処 、調光処理(たとえば、フォトクロミックレ ンズ化処理など)など公知の各種物理的また 化学的処理を施されてもよい。

 本発明の重合性組成物を重合することに り得られる樹脂は、高い透明性、良好な耐 性と機械的強度を有し、かつ、たとえば高 折率を有しており、たとえば、プラスチッ レンズなどの光学部品に用いられる樹脂と て有用である。

 光学部品としては、たとえば、視力矯正用 鏡レンズ、撮像機器用レンズ、液晶プロジ クター用フレネルレンズ、レンチキュラー ンズ、コンタクトレンズなどの各種プラス ックレンズ;
発光ダイオード(LED)用封止材;
光導波路;
光学レンズや光導波路の接合に用いる光学用 接着剤;
光学レンズなどに用いる反射防止膜;
基板、導光板、フィルム、シートなどの液晶 表示装置部材に用いる透明性コーティングま たは透明性基板などが挙げられる。

 なお、本発明は前述の実施形態に限定さ るものではなく、本発明の目的を達成でき 範囲での変形、改良等は本発明に含まれる のである。

 以下、実施例により本発明をさらに具体 に説明するが、本発明はこれらの実施例に 定されるものではない。

 (参考製造例1)
 特許文献2(特開2003-327583号公報)に記載の方 に従って、3-チエタノールを合成した。さら に得られた3-チエタノールを用い、3-メルカ トチエタンを合成した。

 すなわち、攪拌装置と温度計を備えた反 器中に、チオ尿素190g(2.50モル)、35重量%塩酸 水253gおよび水250gを装入して攪拌して反応液 した。反応液を攪拌しながら、反応液に3- エタノール156g(1.73モル)を1時間かけて適下し た。滴下終了後、30℃で24時間、攪拌して反 を行った後、24重量%アンモニア水177gを1時間 かけて適下した。さらに30℃で15時間反応を った後、静置して有機層(下層)を取り出し、 粗生成物134gを得た。得られた粗生成物を減 下に蒸留して、沸点40℃/106Paの留分を集め、 無色透明液体の目的物である3-メルカプトチ タンを得た。

 (参考製造例2)
 本例では、チエタニルチオ酢酸(下記式(8)に 示す化合物)の合成を行った。

 3-メルカプトチエタン29.2g(0.27モル:参考製 造例1に示した化合物)を純水50gに分散し、10 まで冷却した。続いて、水酸化カリウム19.5g (0.30モル:市販品(和光純薬社製)、純度85%)を純 水50gに溶解した溶液を30分間かけて滴下装入 た。さらに、クロロ酢酸25.4g(0.27モル:市販 (和光純薬社製))を100gの水に溶解し、炭酸ナ リウム14.3g(0.14モル:市販品(和光純薬社製)) 加えて中和した水溶液を1時間かけて滴下装 後、4時間撹拌した。その後、36%塩酸50gを滴 下装入し、200gの酢酸エチルを用いて抽出、 液した。油層を100gの水で2回洗浄し、さらに 100gの飽和食塩水で洗浄した。分液後、油層 硫酸マグネシウムを加えて撹拌、乾燥し、 過して塩を除去した後、ロータリーエバポ ーターで酢酸エチルを留去した。続けて窒 をバブリングしながら真空ポンプで減圧し オイル中の酢酸エチルを留去して目的のチ タニルチオ酢酸を40.5g得た。収率は91%であっ た。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1 H-NMR(溶媒:DMSO、内部標準物質:TMS)δ:3.24(2H)、3.3 3(2H)、3.37(2H)、4.50(1H)、12.63(1H).
13 C-NMR(溶媒:DMSO)δ:32.4、33.7、39.5、171.6.
IR(ユニバーサルATR法):3115、1688、1414、1368、123 8、1167、1139、856、671、653cm -1 .
FD-MS:m/e164(M + ).

 (実施例1)
 本実施例では、トリス(チエタニルチオ酢酸 )ランタン(III)(下記式(9)に示す化合物)の合成 行った。

 参考製造例2で合成したチエタニルチオ酢 酸32.8g(0.20モル)に純水32.8gを加えて撹拌、分 した溶液に、酸化ランタン3.3g(0.01モル:市販 (和光純薬社製))を装入し、12時間撹拌して 応を行った。この溶液をろ過して不溶物を 去した後に200gのエタノールに排出、撹拌し 晶析を行った。生成した白色固体をろ取し エタノールで洗浄後、減圧乾燥して目的の リス(チエタニルチオ酢酸)ランタン(III)を10. 8g得た。収率は86%であった。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1 H-NMR(溶媒:DMSO、内部標準物質:TMS)δ:3.14(6H)、3.2 5(6H)、3.38(6H)、4.53(3H).
13 C-NMR(溶媒:DMSO、内部標準物質:TMS)δ:33.7、35.1、 42.3、178.6
IR(ユニバーサルATR法):1540、1383、1221、1167、948 、893、787、700、651、586cm -1 .
元素分析:計算値La:22.1% 実測値La:23.3%。

 (実施例2)
 本実施例では、ビス(チエタニルチオ酢酸) リウム(II)(下記式(10)に示す化合物)の合成を った。

 参考製造例2で合成したチエタニルチオ酢 酸8.2g(0.05モル)に純水8.2gを加えて撹拌、分散 た溶液に、水酸化バリウム3.2g(0.01モル:市販 品(和光純薬社製))を装入し、12時間撹拌して 応を行った。この溶液をろ過して不溶物を 去した後に500gのエタノールに排出、冷却し て晶析を行った。生成した白色固体をろ取し てエタノールで洗浄後、減圧乾燥して目的の ビス(チエタニルチオ酢酸)バリウム(II)を1.9g た。収率は42%であった。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1 H-NMR(溶媒:DMSO、内部標準物質:TMS)δ:3.02(4H)、3.2 0(4H)、3.35(4H)、4.48(2H).
13 C-NMR(溶媒:DMSO、内部標準物質:TMS)δ:33.7、36.2、 42.3、174.4.
IR(ユニバーサルATR法):1565、1390、1225、1173、898 、777、674、440cm -1 .
元素分析:計算値Ba:29.6% 実測値Ba:30.0%。

 (重合性組成物の調製とその重合による樹脂 硬化物の製造)
 以下の実施例では、以上の製造例または実 例で製造したチエタン化合物を用いて重合 組成物を調製し、これを重合することによ 硬化させて樹脂を得た。
 得られた樹脂または光学部品(レンズ)の物 評価を下記の方法により行った。
外観:目視により透明性を確認した。
屈折率、アッベ数:プルフリッヒ屈折計を用 て20℃で測定した。

 (実施例3)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物1.5gを秤取し、実施例1で製 造した化合物0.5gを加えて撹拌、混合した。 れを65℃に加熱し撹拌して溶解させた。さら に80℃のオーブンに入れて2時間静置すると均 一で透明な油状物が得られた。これを減圧脱 気して110℃のオーブンで1日間重合した後に13 0℃で3時間重合した。

 得られた樹脂の成型片は透明性良好であり 歪みのない外観良好なものであった。
 また、得られた樹脂の屈折率を測定したと ろ、屈折率ne=1.642、アッベ数νe=37であった

 (実施例4)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物1.0gを秤取し、実施例1で製 造した化合物1.0gを加えて撹拌、混合した。 れを75℃に加熱し撹拌して溶解させた。さら に100℃のオーブンに入れて1時間静置すると 一で透明な油状物が得られた。これを減圧 気して110℃のオーブンで3日間重合した後に1 30℃で3時間重合した。

 得られた樹脂の成型片は透明性良好であり 歪みのない外観良好なものであった。
 また、得られた樹脂の屈折率を測定したと ろ、屈折率ne=1.658、アッベ数νe=40であった 実施例3と比較したところ、実施例1で製造し た化合物の割合を増加することで屈折率およ びアッベ数が向上する効果がみられた。

 (比較例1)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーにノルボルネ ンジイソシアネート2.17gを装入し、市販品の ブチルスズジクロリド1mgを装入して攪拌、 解させた。これに4-メルカプトメチル-1,8-ジ メルカプト-3,6-ジチアオクタン1.83gを加えて 一になるまで撹拌した。これを減圧脱気し 重合オーブン中で20℃から120℃まで徐々に昇 温しながら21時間かけて重合した。

 得られた樹脂の成型片は透明性良好であり 歪みのない外観良好なものであった。
 また、得られた樹脂の屈折率を測定したと ろ、屈折率ne=1.623、アッベ数νe=38であった

 (実施例5)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物0.25gを秤取し、実施例1で 造した化合物0.25gを加えて撹拌、混合した。 これを75℃に加熱し撹拌して溶解させた。さ に100℃のオーブンに入れて1時間静置すると 均一で透明な油状物が得られた。これに4-メ カプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオ クタン0.48gを加えて均一になるまで撹拌した その後、室温まで冷却してノルボルネンジ ソシアネート0.57gを装入し撹拌した。これ 減圧脱気して重合オーブン中で20℃から120℃ まで徐々に昇温しながら21時間かけて重合し 。

 得られた樹脂の成型片は透明性良好であり 歪みのない外観良好なものであった。
 また、得られた樹脂の屈折率を測定したと ろ、屈折率ne=1.634、アッベ数νe=39であった 比較例1と比較して、参考製造例2で製造した 化合物を添加することで屈折率およびアッベ 数が向上する効果がみられた。

 (実施例6)
 本実施例では、トリス(チエタニルチオ酢酸 )ネオジミウム(III)(下記式(11)に示す化合物)の 合成を行った。
 参考製造例2で合成したチエタニルチオ酢酸 18.2g(0.11モル)に純水18.2gを加えた混合物を温 浴を用いて35℃まで昇温して撹拌、分散した 溶液に、酸化ネオジミウム3.4g(0.01モル:市販 (和光純薬社製))を装入し、24時間撹拌して反 応を行った。この溶液をろ過して不溶物を除 去した後に200gのエタノールに排出、撹拌し 晶析を行った。生成した薄紫色固形物をろ してエタノールで洗浄後、減圧乾燥して目 のトリス(チエタニルチオ酢酸)ネオジミウム (III)を8.1g得た。収率は86%であった。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1H-NMR(溶媒:DMSO-d6、内部標準物質:TMS)δ:3.36(6H) 3.63(6H)、4.63(6H)、5.10(3H).すべて幅広い吸収
IR(ユニバーサルATR法):1535、1387、1218、1168、104 0、949、705、574、444cm -1

 (実施例7)
 本実施例では、トリス(チエタニルチオ酢酸 )ガドリニウム(III)(下記式(12)に示す化合物)の 合成を行った。
 参考製造例2で合成したチエタニルチオ酢酸 18.0g(0.11モル)に純水18.0gを加えた後に温水浴 35℃まで昇温して撹拌、分散した。この溶液 に、酸化ガドリニウム3.6g(0.01モル:市販品(和 純薬社製))を投入し、2日間撹拌して反応を った。この溶液をろ過して不溶物を除去し 後に150gのエタノールに排出して晶析を行っ た。生成した白色固体をろ取してエタノール で洗浄後、減圧乾燥して目的のトリス(チエ ニルチオ酢酸)ガドリニウム(III)を3.8g得た。 率は29%であった。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1H-NMR(溶媒:DMSO-d6、内部標準物質:TMS)幅広いピ クが得られ、測定不能。
IR(ユニバーサルATR法):1547、1386、1223、1168、104 0、950、704、651、588、446cm -1 .

 (実施例8)
 本実施例では、トリス(チエタニルチオ酢酸 )セリウム(III)(下記式(13)に示す化合物)の合成 を行った。
 参考製造例2で合成したチエタニルチオ酢酸 20.0g(0.12モル)に純水20.0gを加えた後に温水浴 35℃まで昇温して撹拌、分散した。この溶液 に、炭酸セリウム6.0g(0.01モル:市販品(和光純 社製))を投入し、2日間撹拌して反応を行っ 。この溶液をろ過して不溶物を除去した後 150gのエタノールに排出して晶析を行った。 生成した白色固体をろ取してエタノールで洗 浄後、減圧乾燥して目的のトリス(チエタニ チオ酢酸)セリウム(III)を11.2g得た。収率は89% であった。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1H-NMR(溶媒:DMSO-d6、内部標準物質:TMS)δ:3.26(6H) 3.50(6H)、4.03(6H)、4.84(3H).すべて幅広い吸収
13 C-NMR(溶媒:DMSO-d6)δ:34.1、42.7、44.5、170.8
IR(ユニバーサルATR法):1546、1384、1222、1168、104 1、949、701、579、447cm -1 .

 (重合性組成物の調製とその重合による樹脂 硬化物の製造)
 以下の実施例では、以上の製造例または実 例で製造したチエタン化合物を用いて重合 組成物を調製し、これを重合することによ 硬化させて樹脂を得た。
 得られた樹脂または光学部品(レンズ)の物 評価を下記の方法により行った。
外観:目視により透明性を確認した。
屈折率、アッベ数:プルフリッヒ屈折計を用 て20℃で測定した。

 (実施例9)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物1.8gを秤取し、実施例6で製 造した化合物1.2gを加えて撹拌、混合した。 れを70℃に加熱し撹拌して溶解させた。得ら れた均一で透明な油状物を70℃のオーブン中 減圧脱気した後に80℃のオーブンに入れて14 時間静置した。4時間かけて120℃まで昇温し 120℃で3日間重合した。
 得られた樹脂の成型片は紫色で透明性良好 あり、歪みのない外観良好なものであった
 また、得られた樹脂の屈折率とアッベ数を 定したところ、屈折率ne=1.649、アッベ数νe=3 7.6であった。

 (実施例10)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物1.2gを秤取し、実施例6で製 造した化合物1.8gを加えて撹拌、混合した。 れを70℃に加熱し撹拌して溶解させた。得ら れた均一で透明な油状物を70℃のオーブン中 減圧脱気した後に80℃のオーブンに入れて14 時間静置した。4時間かけて120℃まで昇温し 120℃で3日間重合した。
 得られた樹脂の成型片は紫色で透明性良好 あり、歪みのない外観良好なものであった
 また、得られた樹脂の屈折率とアッベ数を 定したところ、屈折率ne=1.653、アッベ数νe=3 8.4であった。実施例4と比較して、実施例1で 造した化合物の割合を増やすと屈折率、ア ベ数ともに増加する傾向が見られた。

 (実施例11)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物1.0gを秤取し、実施例7で製 造した化合物1.0gを加えて撹拌、混合した。 れを70℃に加熱し撹拌して溶解させた。得ら れた均一で透明な油状物を70℃のオーブン中 減圧脱気した後に80℃のオーブンに入れて14 時間静置した。4時間かけて120℃まで昇温し 120℃で3日間重合した。
 得られた樹脂の成型片は無色で透明性良好 あり、歪みのない外観良好なものであった
 また、得られた樹脂の屈折率とアッベ数を 定したところ、屈折率ne=1.665、アッベ数νe=3 9.6であった。

 (実施例12)
 室温(25℃)下、ガラスビーカーに参考製造例 2で製造した化合物0.4gを秤取し、実施例8で製 造した化合物1.6gを加えて撹拌、混合した。 れを70℃に加熱し撹拌して溶解させた。得ら れた均一で透明な油状物を70℃のオーブン中 減圧脱気した後に80℃のオーブンに入れて14 時間静置した。4時間かけて120℃まで昇温し 120℃で3日間重合した。
 得られた樹脂の成型片は無色で透明性良好 あり、歪みのない外観良好なものであった
 また、得られた樹脂の屈折率とアッベ数を 定したところ、屈折率ne=1.663、アッベ数νe=3 8.3であった。

(参考製造例3)
 攪拌機と温度計を備えた反応器にエタンジ オール(99.7g)、水(150g)を装入した。31%水酸化 ナトリウム水溶液(55.6g)を滴下装入した後、 温で1時間攪拌を継続した。この混合液を5℃ まで冷却した後、モノクロロ酢酸(20.0g)を水(1 50g)に溶解した水溶液を30分かけて滴下装入し 、室温に戻して5時間攪拌を続けた。得られ 反応混合物にトルエン(40g)を加えて過剰のエ タンジチオールをトルエン層に抽出、分液し て除去する操作を2回繰り返した。水層に35% 酸を加えてpHを1にした後、酢酸エチル(200g) 2回抽出操作をおこなった。得られた酢酸エ ル層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ して塩を除去し、減圧濃縮して溶媒を留去 た。得られたオイルをシリカゲルクロマト ラフィー(シリカゲル500g、ジクロロメタン/ セトン=7/1+酢酸0.2vol%)により精製して無色の 液体(11.0g)を得た。分析の結果、生成物は2-メ ルカプトエチルチオ酢酸であった。得られた 同定データおよび構造式(式(108))を以下に示 。

1 H-NMR(溶媒:DMSO-d6、内部標準物質:TMS)δ:2.51(1H)、 2.68(2H)、2.79(2H)、3.28(2H)、12.57(1H)
IR(ユニバーサルATR法):2917、2672、2555、1699、142 0、1291、1197、1128、893、783、694、577、460cm -1
FAB(Neg)-MS(マトリクス:m-ニトロベンジルアルコ ール):m/z151(M-H) -

(実施例13)
 攪拌機と温度計を備えた反応器内に参考製 例3の化合物(6.48g)、水(150g)とDMF(150g)を装入 、攪拌しながら炭酸ランタン(2.5g)を装入し 後、60℃まで昇温して10時間攪拌を継続した 固形物をろ過して除去した後、ろ液を減圧 縮した。得られた濃縮液にアセトン(250g)を えて攪拌すると無色の油状物が生じた。デ ンテーションにてアセトン層を除去し、残 た油状物を減圧乾燥して白色固体(4.2g)を得 。生成物は分析の結果2-メルカプトエチル オ酢酸ランタン(III)であった。得られた同定 データおよび構造式(式(106))を以下に示す。

1 H-NMR(溶媒:DMSO-d6、内部標準物質:TMS)δ:2.50(3H)、 2.70(6H)、2.78(6H)、3.07(6H)
IR(ユニバーサルATR法):2539、1538、1382、1208、115 0、943、789、693、582、446cm -1
FAB(Neg)-MS(マトリクス:DMDS、グリセリン):m/z591(M -H) -

(実施例14)
 攪拌機と温度計を備えた反応器内にN-アセ ルシステイン(8.45g)、水(200g)を装入し、攪拌 ながら炭酸ランタン(4.0g)を装入した後、40 に昇温して10時間攪拌を継続した。固形物を ろ過して除去した後、減圧濃縮して溶媒を留 去した。濃縮液にアセトン(200g)を加えて攪拌 し、生じた析出物をろ過により取り出し、減 圧乾燥して白色固体(9.8g)を得た。分析の結果 N-アセチルシステインのランタン錯体であっ 。得られた同定データおよび構造式(式(107)) を以下に示す。
1 H-NMR(溶媒:DMSO-d6、内部標準物質:TMS)δ:1.89(9H)、 2.23(3H)、2.80(6H)、3.40(3H)、4.24(3H)、7.72(3H)
IR(ユニバーサルATR法):2548、1557、1404、1292、112 6、1039、980、675、592、539cm -1
FAB(Neg)-MS(マトリクス:DMDS、グリセリン):m/z624(M -H) -

(実施例15)
実施例13の化合物(2.0重量%)を2-メルカプトエ ノール(7.9重量%)と4-メルカプトメチル-3,6-ジ アオクタン-1,8-ジチオール(31.7重量%)の混合 に溶解させた後、減圧下にて脱気した。こ にあらかじめ減圧脱気したノルボルネンジ ソシアネート(58.4重量%)を加えて冷却下5℃ て混合し、均一溶液を得た。この混合溶液 25℃~120℃まで20時間かけて徐々に昇温して重 合し、透明な樹脂を得た。
 得られた透明樹脂の物性値を表1に示す。

(実施例16~17)
 実施例15の各モノマーの組成を表1の組成に えた以外は同様の操作を行った。得られた 明樹脂の物性値を表1に示す。

(参考例1)
 2-メルカプトエタノール(8.2重量%)と4-メルカ プトメチル-3,6-ジチアオクタン-1,8-ジチオー (32.7重量%)の混合液を減圧下にて脱気した。 ルボルネンジイソシアネート(59.1重量%)に触 媒のジブチル錫ジクロリド(0.15重量%)を溶解 せて減圧脱気した溶液を先ほどのチオール 合液に加えて攪拌し、均一溶液を得た。こ 混合溶液を25℃~120℃まで20時間かけて徐々に 昇温して重合し、透明樹脂を得た。
得られた透明樹脂の物性値を表1に示す。

(実施例18)
実施例13の化合物(2.2重量%)を2-メルカプトエ ノール(6.4重量%)と4-メルカプトメチル-3,6-ジ アオクタン-1,8-ジチオール(36.5重量%)の混合 に溶解させた後、減圧下にて脱気した。こ にあらかじめ減圧脱気したキシレンジイソ アネート(54.9重量%)を加えて冷却下5℃にて 合し、均一な溶液を得た。この混合溶液を25 ℃~120℃まで20時間かけて徐々に昇温して重合 し、透明な樹脂を得た。
 得られた透明樹脂の物性値を表2に示す。

(参考例2)
 2-メルカプトエタノール(6.7重量%)と4-メルカ プトメチル-3,6-ジチアオクタン-1,8-ジチオー (37.7重量%)の混合液を減圧下にて脱気した。 ルボルネンジイソシアネート(55.6重量%)に触 媒のジブチル錫ジクロリド(0.035重量%)を溶解 せて減圧脱気した溶液を先ほどのチオール 合液に加えて攪拌し、均一溶液を得た。こ 混合溶液を25℃~120℃まで20時間かけて徐々 昇温して重合し、透明な樹脂を得た。
得られた透明樹脂の物性値を表2に示す。




 
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