JPH09195940 | AIR COMPRESSOR |
WO/2008/104435 | TRANSPORTING AWAY OF BRAKE DUST |
JPS6128998 | [Title of the device] The drain cock of an air gauge line |
YOKEDA KAZUYA (JP)
JP2004526628A | 2004-09-02 | |||
JPH09263235A | 1997-10-07 |
〇 2020/175470 31 卩(:171? 2020 /007469 請求の範囲 [請求項 1 ] 圧縮空気を送出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留 部の間に設けられており、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾 燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装置と、 を備え、 前記制御装置は、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空気を前記フィルタに順 方向に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作を実行するように前 記空気乾燥回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向 に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制御し、 前記コンブレッサの稼働状態に応じて、 1回の前記再生動作で消費 する再生空気量を設定するように構成されている、 空気供給システム。 [請求項 2] 前記制御装置は、 一定期間内の前記コンブレッサの稼働率が高い場合には、 前記再生 空気量を小さく し、 前記コンブレッサの稼働率が低い場合には、 前記 再生空気量を大きくするように構成されている、 請求項 1 に記載の空気供給システム。 [請求項 3] 前記制御装置は、 前記貯留部内の圧縮乾燥空気の湿潤状態を示す指標が高い場合には 、 前記再生空気量を大きく し、 前記貯留部内の圧縮乾燥空気の湿潤状 態を示す指標が低い場合には、 前記再生空気量を小さくするように構 成されている、 請求項 1又は 2に記載の空気供給システム。 [請求項 4] 前記制御装置は、 前記コンブレッサの稼働率が高い場合には、 前記貯留部の圧力であ 〇 2020/175470 32 卩(:171? 2020 /007469 って前記再生動作を開始するための上限圧を高く設定し、 前記コンブ レッサの稼働率が低い場合には前記上限圧を低く設定し、 前記上限圧が高い場合には、 前記再生空気量を小さく し、 前記上限 圧が低い場合には前記再生空気量を大きくするように構成されている 請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載の空気供給システム。 [請求項 5] 圧縮空気を送出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留 部の間に設けられており、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾 燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装置と、 を備え、 前記制御装置は、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空気を前記フィルタに順 方向に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作を実行するように前 記空気乾燥回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向 に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制御し、 前記圧縮空気又は前記圧縮乾燥空気の温度に応じて、 1回の前記再 生動作で消費する再生空気量を設定するように構成されている、 空気供給システム。 [請求項 6] 前記制御装置は、 前記温度が低い場合には、 前記再生空気量を小さく し、 前記温度が 高い場合には、 前記再生空気量を大きくするように構成されている、 請求項 5に記載の空気供給システム。 [請求項 7] 圧縮空気を送出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留 部の間に設けられており、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾 燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備える空気供給 システムの制御方法であって 〇 2020/175470 33 卩(:171? 2020 /007469 前記制御装置が、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空気を前記フィルタに順 方向に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作を実行するように前 記空気乾燥回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向 に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制御し、 前記コンブレッサの稼働状態に応じて、 1回の前記再生動作で消費 する再生空気量を設定する、 空気供給システムの制御方法。 [請求項 8] 圧縮空気を送出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留 部の間に設けられており、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾 燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備える空気供給 システムの制御方法であって 前記制御装置が、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空気を前記フィルタに順 方向に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作を実行するように前 記空気乾燥回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向 に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制御し、 前記圧縮空気の温度又は前記圧縮乾燥空気の温度に応じて、 1回の 前記再生動作で消費する再生空気量を設定する、 空気供給システムの制御方法。 [請求項 9] 圧縮空気を送出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留 部の間に設けられており、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾 燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備える空気供給 システムの制御プログラムであって 〇 2020/175470 34 卩(:171? 2020 /007469 前記制御装置を、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空気を前記フィルタに順 方向に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作を実行するように前 記空気乾燥回路を制御する除湿動作実行部、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向 に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制御する再生動作実行部、 及び 前記コンブレッサの稼働状態に応じて、 1回の前記再生動作で消費 する再生空気量を設定する設定部、 として機能させる、 空気供給システムの制御プログラム。 [請求項 10] 圧縮空気を送出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留 部の間に設けられており、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾 燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備える空気供給 システムの制御プログラムであって 前記制御装置を、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空気を前記フィルタに順 方向に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作を実行するように前 記空気乾燥回路を制御する除湿動作実行部、 前記空気乾燥回路を制御して前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥 空気を前記フィルタに逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流 体を排出口から排出する再生動作を実行するように前記空気乾燥回路 を制御する再生動作実行部、 及び 前記圧縮空気の温度又は前記圧縮乾燥空気の温度に応じて、 1回の 前記再生動作で消費する再生空気量を設定する設定部、 として機能さ せる 空気供給システムの制御プログラム。 |
発明の名称 :
空気供給システム、 空気供給システムの制御方法、 及び空気供給システム の制御プログラム
技術分野
[0001 ] 本開示は、 空気供給システム、 空気供給システムの制御方法、 及び空気供 給システムの制御プログラムに関する。
背景技術
[0002] トラック、 バス、 建機等の車両においては、 コンブレッサから送られる圧 縮空気を利用して、 ブレーキシステム及びサスペンションシステ ム等を含む 、 空気圧システムが制御されている。 この圧縮空気には、 大気中に含まれる 水分及びコンプレッサ内を潤滑する油分等、 液状の不純物が含まれている。 水分及び油分を多く含む圧縮空気が空気圧シ ステム内に入ると、 鲭の発生及 びゴム部材の膨潤等を招き、 作動不良の原因となる可能性がある。 このため 、 コンブレッサの下流には、 圧縮空気中の水分及び油分等の不純物を除去 す る圧縮空気乾燥装置が設けられている。
[0003] 圧縮空気乾燥装置は、 乾燥剤を含むフィルタと各種バルブとを備え ている 。 圧縮空気乾燥装置は、 圧縮空気をフィルタに通過させて圧縮空気か ら水分 等を除去する除湿動作を行う。 除湿動作によって生成された圧縮乾燥空気は 、 エアタンクに貯留される。 また、 圧縮空気乾燥装置の清浄機能は、 圧縮乾 燥空気の供給量に応じて低下する。 このため、 圧縮空気乾燥装置は、 フィル 夕に吸着された油分及び水分をフィルタから 取り除き、 取り除いた油分及び 水分をドレンとして放出する再生動作を行う (例えば、 特許文献 1参照) 。 先行技術文献
特許文献
[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 1 0 _ 2 0 1 3 2 3号公報
発明の概要 〇 2020/175470 2 卩(:171? 2020 /007469 発明が解決しようとする課題
[0005] 例えば再生動作を実行する時間、 フィルタを通過させる再生空気量等とい った実行条件は、 一定であるように設定されるか、 又はコンブレッサから送 出される圧縮空気量等に応じて決定されてい る。 しかし、 いずれの場合も、 過不足が生じることが発明者らによって判明 している。 再生時間や再生空気 量が不足すると、 乾燥剤の水分捕捉能力が本来の程度まで復帰 せず、 圧縮空 気乾燥装置から送出される空気に含有される 水分量が多くなる可能性がある 。 一方、 再生時間や再生空気量が過剰となる場合には 、 本来、 空気圧システ ムに供給するものであるエアタンク内の圧縮 乾燥空気を無駄に消費すること につながる。 圧縮乾燥空気は、 エンジン等の回転駆動源によって駆動される コンブレッサによって生成されるため、 圧縮乾燥空気の過剰な消費は回転駆 動源の負荷を増加させ、 車両の燃費を低下させることとなる。
[0006] 本開示の目的は、 空気供給システムの除湿性能を維持しつつ、 空気供給シ ステムによる圧縮乾燥空気の消費量を低減す ることにある。
課題を解決するための手段
[0007] 上記課題を解決する空気供給システムは、 圧縮空気を送出するコンブレッ サ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留部の間に 設けられており、 水分を捕捉す るフィルタを有する、 空気乾燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装 置と、 を備え、 前記制御装置は、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮 空気を前記フィルタに順方向に通過させて前 記貯留部に供給する除湿動作を 実行するように前記空気乾燥回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧 縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過さ せて前記フィルタを通過した流 体を排出口から排出する再生動作を実行する ように前記空気乾燥回路を制御 し、 前記コンブレッサの稼働状態に応じて、 1回の前記再生動作で消費する 再生空気量を設定するように構成されている 。
[0008] 上記課題を解決する空気供給システムの制御 方法は、 圧縮空気を送出する コンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯 留部の間に設けられており、 水 分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御 〇 2020/175470 3 卩(:171? 2020 /007469
する制御装置とを備える空気供給システム の制御方法であって前記制御装置 が、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空 気を前記フィルタに順方向 に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作 を実行するように前記空気乾燥 回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を 前記フィルタに 逆方向に通過させて前記フィルタを通過した 流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制 御し、 前記コンプレッサの稼働 状態に応じて、 1回の前記再生動作で消費する再生空気量を 定する。
[0009] 上記課題を解決する空気供給システムの制御 プログラムは、 圧縮空気を送 出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留 する貯留部の間に設けられてお り、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾燥回路と、 前記空気乾燥回路 を制御する制御装置とを備える空気供給シス テムの制御プログラムであって 前記制御装置を、 前記コンプレッサから送出された前記圧縮空 気を前記フィ ルタに順方向に通過させて前記貯留部に供給 する除湿動作を実行するように 前記空気乾燥回路を制御する除湿動作実行部 、 前記貯留部に貯留された前記 圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過 させて前記フィルタを通過した 流体を排出口から排出する再生動作を実行す るように前記空気乾燥回路を制 御する再生動作実行部、 及び、 前記コンブレッサの稼働状態に応じて、 1回 の前記再生動作で消費する再生空気量を設定 する設定部、 として機能させる
[0010] 上記構成によれば、 制御装置は、 コンブレッサの稼働状態に基づき、 再生 動作で消費される再生空気量を設定する。 コンブレッサは空気乾燥回路以外 の装置への圧縮乾燥空気の供給状態に応じて 駆動されるので、 再生空気量を 変更することにより、 貯留部から空気乾燥回路以外の装置への圧縮 乾燥空気 の供給及びフィルタの清浄化のいずれかを優 先することができる。
[001 1 ] 上記空気供給システムについて、 前記制御装置は、 一定期間内の前記コン プレッサの稼働率が高い場合には、 前記再生空気量を小さく し、 前記コンブ レッサの稼働率が低い場合には、 前記再生空気量を大きくするように構成さ れてよい。 〇 2020/175470 卩(:171? 2020 /007469
[0012] 上記構成によれば、 コンブレッサの稼働率が高く、 貯留部から空気乾燥回 路以外の装置への圧縮乾燥空気の供給の度合 いが大きい場合には、 再生空気 量を小さくすることにより、 貯留部に貯留された圧縮乾燥空気の消費を抑 制 し、 空気乾燥回路以外の装置への圧縮乾燥空気の 供給を優先させることがで きる。 また、 コンブレッサの稼働率が低く、 貯留部から空気乾燥回路以外の 装置への圧縮乾燥空気の供給の度合いが小さ い場合にはフィルタの清浄化を 優先させることができる。
[0013] 上記空気供給システムについて、 前記制御装置は、 前記貯留部内の圧縮乾 燥空気の湿潤状態を示す指標が高い場合には 、 前記再生空気量を大きく し、 前記貯留部内の圧縮乾燥空気の湿潤状態を示 す指標が低い場合には、 前記再 生空気量を小さくするように構成されてよい 。
[0014] 上記構成によれば、 圧縮乾燥空気の湿潤状態が高い場合には、 再生空気量 を大きくすることにより、 フィルタの清浄化を優先させることができる 。 ま た、 湿潤状態が低い場合には、 貯留部に貯留された圧縮乾燥空気の消費を抑 制することによって、 空気乾燥回路以外の装置への圧縮乾燥空気の 供給を優 先させることができる。
[0015] 上記空気供給システムについて、 前記制御装置は、 前記コンブレッサの稼 働率が高い場合には前記貯留部の圧力であっ て前記再生動作を開始するため の上限圧を高く設定し、 前記コンブレッサの稼働率が低い場合には前 記上限 圧を低く設定し、 前記上限圧が高い場合には前記再生空気量を 小さく し、 前 記上限圧が低い場合には前記再生空気量を大 きくするように構成されてよい
[0016] 上記構成によれば、 コンブレッサの稼働状態に応じて再生動作を 開始する ための上限圧が設定される。 また、 上限圧に応じて再生空気量が決定される 。 コンブレッサの稼働率が高い場合には上限圧 を高く設定し且つ再生空気量 を小さくするので、 再生動作の実行頻度を低下させるとともに貯 留部に貯留 された圧縮乾燥空気の消費を抑制し、 空気乾燥回路以外の装置への圧縮乾燥 空気の供給を優先させることができる。 また、 コンブレッサの稼働率が低い 〇 2020/175470 5 卩(:171? 2020 /007469
場合には上限圧を低く設定し且つ再生空気 量を大きくするので、 再生動作の 実行頻度を高く してフィルタを浄化する効果を高めることが できる。
[0017] 上記課題を解決する空気供給システムは、 圧縮空気を送出するコンブレッ サ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯留部の間に 設けられており、 水分を捕捉す るフィルタを有する、 空気乾燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御する制御装 置と、 を備え、 前記制御装置は、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮 空気を前記フィルタに順方向に通過させて前 記貯留部に供給する除湿動作を 実行するように前記空気乾燥回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧 縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過さ せて前記フィルタを通過した流 体を排出口から排出する再生動作を実行する ように前記空気乾燥回路を制御 し、 前記圧縮空気又は前記圧縮乾燥空気の温度に 応じて、 1回の前記再生動 作で消費する再生空気量を設定するように構 成されている。
[0018] 上記課題を解決する空気供給システムの制御 方法は、 圧縮空気を送出する コンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留する貯 留部の間に設けられており、 水 分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾燥回路と、 前記空気乾燥回路を制御 する制御装置とを備える空気供給システムの 制御方法であって前記制御装置 が、 前記コンブレッサから送出された前記圧縮空 気を前記フィルタに順方向 に通過させて前記貯留部に供給する除湿動作 を実行するように前記空気乾燥 回路を制御し、 前記貯留部に貯留された前記圧縮乾燥空気を 前記フィルタに 逆方向に通過させて前記フィルタを通過した 流体を排出口から排出する再生 動作を実行するように前記空気乾燥回路を制 御し、 前記圧縮空気の温度又は 前記圧縮乾燥空気の温度に応じて、 1回の前記再生動作で消費する再生空気 量を設定する。
[0019] 上記課題を解決する空気供給システムの制御 プログラムは、 圧縮空気を送 出するコンブレッサ及び圧縮乾燥空気を貯留 する貯留部の間に設けられてお り、 水分を捕捉するフィルタを有する、 空気乾燥回路と、 前記空気乾燥回路 を制御する制御装置とを備える空気供給シス テムの制御プログラムであって 前記制御装置を、 前記コンプレッサから送出された前記圧縮空 気を前記フィ 〇 2020/175470 6 卩(:171? 2020 /007469
ルタに順方向に通過させて前記貯留部に供 給する除湿動作を実行するように 前記空気乾燥回路を制御する除湿動作実行部 、 前記貯留部に貯留された前記 圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過 させて前記フィルタを通過した 流体を排出口から排出する再生動作を実行す るように前記空気乾燥回路を制 御する再生動作実行部、 及び、 前記圧縮空気の温度又は前記圧縮乾燥空気の 温度に応じて、 1回の前記再生動作で消費する再生空気量を 定する設定部 、 として機能させる。
[0020] 上記構成によれば、 制御装置は、 圧縮空気の温度又は圧縮乾燥空気の温度 に応じて、 再生動作で消費される再生空気量を設定する 。 圧縮空気の温度又 は圧縮乾燥空気の温度が上昇すると、 空気に含まれる水分量も多くなるため 、 空気に含まれる水分量の多さに応じて再生空 気量を変更することにより、 貯留部から空気乾燥回路以外の装置への圧縮 乾燥空気の供給、 及びフィルタ の清浄化のいずれかを優先することができる 。
[0021 ] 上記空気供給システムについて、 前記制御装置は、 前記温度が低い場合に は、 前記再生空気量を小さく し、 前記温度が高い場合には、 前記再生空気量 を大きくするように構成されてよい。
[0022] 上記構成によれば、 空気の温度が低く、 飽和水蒸気量が小さい場合には再 生空気量を小さくすることにより、 貯留部に貯留された圧縮乾燥空気の消費 を抑制し、 空気乾燥回路以外の装置への圧縮乾燥空気の 供給を優先させるこ とができる。 また、 空気の温度が高く、 飽和水蒸気量が大きい場合には再生 空気量を大きく してフィルタの清浄化を優先させることがで きる。
発明の効果
[0023] 本開示によれば、 空気供給システムの除湿性能を維持しつつ、 空気供給シ ステムによる圧縮乾燥空気の消費量を低減す ることができる。
図面の簡単な説明
[0024] [図 1 ]空気供給システムの第 1実施形態の概略構成を示す構成図。
[図 2]図 2八〜図 2 はそれぞれ図 1の実施形態の空気乾燥回路の第 1〜第 6 動作モードを示す図。 〇 2020/175470 7 卩(:171? 2020 /007469
[図 3]図 3 Aは、 図 1の実施形態の再生空気量を算出するための 準再生空気 量のマップ、 図 3巳は、 図 1の実施形態の再生空気量を算出するための 正 単位空気量のマップ。
[図 4]図 1の実施形態の過不足係数情報の模式図。
[図 5]図 1の実施形態における圧縮空気を供給する手 の一例を示すフローチ ヤート。
[図 6]図 1の実施形態における再生動作を行う手順の 例を示すフローチヤー 卜。
[図 7]図 1の実施形態における再生空気量を決定する 順の一例を示すフロー チヤート。
[図 8]図 8 Aは、 第 2実施形態の再生空気量を算出するための標 再生空気量 のマップ、 図 8巳は、 第 2実施形態の再生空気量を算出するための補 単位 空気量のマップ。
[図 9]図 8の実施形態における再生空気量を決定する 順の一例を示すフロー チヤート。
発明を実施するための形態
[0025] (第 1実施形態)
図 1〜図 6を参照して、 空気供給システムの第 1実施形態について説明す る。 空気供給システムは、 トラック、 バス、 建機等の自動車に搭載されてい る。 空気供給システムにより生成された圧縮乾燥 空気は、 例えば、 自動車の ブレーキシステム (制動装置) 又はサスペンションシステム (懸架装置) 等 の空気圧システムに用いられる。
[0026] <空気供給システム 1 0>
図 1 を参照して空気供給システム 1 〇について説明する。 空気供給システ ム 1 0は、 コンブレッサ 4と、 空気乾燥回路 1 1 と、 ECU (E l e c t r o n i c Co n t r o l U n i t) 80とを備える。 なお、 E C U 80 が、 制御装置、 除湿動作実行部、 再生動作実行部、 設定部として機能する。 [0027] E C U 80は、 複数の配線 E 6 1〜 E 67を介して空気乾燥回路 1 1 と接 〇 2020/175470 8 卩(:171? 2020 /007469
続されている。 ECU 80は、 演算部、 通信インターフェース部、 揮発性記 憶部、 不揮発性記憶部を備えている。 演算部は、 コンピュータプロセッサで あって、 不揮発性記憶部 (記憶媒体) に記憶された空気供給プログラムにし たがって、 空気乾燥回路 1 1 を制御するように構成されている。 演算部は、 自身が実行する処理の少なくとも一部を、 AS I C等の回路により実現して もよい。 空気供給プログラムは、 一つのコンビュータプロセッサによって実 行されてもよいし、 複数のコンビュータプロセッサによって実行 されてもよ い。 また、 E C U 80は、 空気乾燥回路 1 1の各動作の実行頻度を決定する ための情報を記憶する記憶部 80 Aを備える。 記憶部 80 Aは、 不揮発性記 憶部又は揮発性記憶部であり、 上記制御プログラムが記憶された記憶部と同 —のものであってもよいし、 異なるものであってもよい。
[0028] ECU 80は、 CAN (Co n t r o l l e r A r e a N e t wo r k) 等の車載ネッ トワークを介して、 例えばエンジン ECU、 ブレーキ EC U等、 車両に搭載された他の ECU (図示略) に接続されている。 ECU 8 0は、 それらの ECUから、 車両状態を示す情報を取得する。 車両状態を示 す情報には、 例えば、 イグニッシヨンスイッチのオフ情報、 車速、 エンジン の駆動情報等が含まれる。
[0029] コンブレッサ 4の状態は、 ECU 80からの指令に基づいて、 空気を圧縮 して送出する稼働状態 (負荷運転) と、 空気の圧縮を行わない非稼働状態 ( 空運転) との間で切り替えられる。 コンブレッサ 4は、 エンジン等の回転駆 動源から伝達された動力で稼働する。
[0030] 空気乾燥回路 1 1は、 いわゆる、 エアドライヤである。 空気乾燥回路 1 1 は、 ECU 80に接続され、 負荷運転中のコンブレッサ 4から送られた圧縮 空気から該圧縮空気に含まれる水分等を除去 する。 空気乾燥回路 1 1は、 乾 燥された後の圧縮空気 (以下、 圧縮乾燥空気) を、 供給回路 1 2に供給する 。 供給回路 1 2に対し供給された圧縮乾燥空気は、 エアタンク 30に貯留さ れる。
[0031] エアタンク 30に貯留された圧縮乾燥空気は、 車両に搭載されたブレーキ 〇 2020/175470 9 卩(:171? 2020 /007469
システム等の空気圧システムに供給される 。 例えば、 車両が降坂路又は市街 地を走行する状況等、 ブレーキが作動される頻度が高い場合には、 エアタン ク 3 0に貯留された圧縮乾燥空気の消費量が多く る。 逆に、 ブレーキが作 動される頻度が低い場合には、 エアタンク 3 0に貯留された圧縮乾燥空気の 消費量が少なくなる。
[0032] 空気乾燥回路 1 1は、 メンテナンス用ポート 1 2を有している。 メンテ ナンス用ポート 1 2は、 メンテナンスの際にそれを通じて空気乾燥回 路 1 1 に空気を供給するためのポートである。
[0033] 空気乾燥回路 1 1は、 ケース 1 1 八 (図 2八参照) の内部等にフィルタ 1
7を備えている。 フィルタ 1 7は、 コンブレッサ 4と供給回路 1 2とを接続 する空気供給通路 1 8の途中に設けられている。 フィルタ 1 7は、 乾燥剤を 含む。 また、 フィルタ 1 7は、 乾燥剤とは別に、 油分を捕捉する油分捕捉部 を含む。 油分捕捉部は、 ウレタンフォーム等の発泡体、 多数の通気孔を有す る金属材、 ガラス繊維フィルタ等、 空気を通過させながら油分を捕捉できる ものであればよい。
[0034] フィルタ 1 7は、 コンブレッサ 4から送出された圧縮空気を乾燥剤に通過 させることによって、 圧縮空気に含まれる水分を圧縮空気から除去 して圧縮 空気を乾燥させる。 また、 油分捕捉部は、 圧縮空気に含まれる油分を捕捉し て圧縮空気を清浄化する。 フィルタ 1 7を通過した圧縮空気は、 下流チェッ クバルブ 1 9を介して供給回路 1 2へ供給される。 下流チェックバルブ 1 9 は、 フィルタ 1 7側を上流、 供給回路 1 2側を下流としたとき、 上流から下 流への空気の流れのみを許容する。 なお、 下流チェックバルブ 1 9は、 所定 の開弁圧 (封止圧) を有していることから、 圧縮空気が流れるとき、 上流の 圧力は下流の圧力よりも開弁圧だけ高くなる 。
[0035] また、 フィルタ 1 7の下流には、 下流チェックバルブ 1 9を迂回する迂回 路としてのバイパス流路 2 0が下流チェックバルブ 1 9に対して並列に設け られている。 バイパス流路 2 0には、 再生制御弁 2 1が設けられている。
[0036] 再生制御弁 2 1は、 巳(3 11 8 0によって制御される電磁弁である。 巳〇11 〇 2020/175470 10 卩(:171? 2020 /007469
8 0は、 配線日 6 4を介して再生制御弁 2 1の電源の入り切り (駆動/非駆 動) を制御することによって、 再生制御弁 2 1の動作を切り替える。 再生制 御弁 2 1は、 電源が切れた状態において閉弁してバイパス 流路 2 0を封止し 、 電源が入った状態において開弁してバイパス 流路 2 0を連通させる。 巳〇 II 8 0は、 例えば、 エアタンク 3 0内の空気圧の値を受けて、 空気圧の値が 所定の範囲を超えたとき再生制御弁 2 1 を動作させる。
[0037] バイパス流路 2 0には、 再生制御弁 2 1 とフィルタ 1 7との間にオリフィ ス 2 2が設けられている。 再生制御弁 2 1が通電されると、 供給回路 1 2側 の圧縮乾燥空気が、 バイパス流路 2 0を介して、 オリフィス 2 2によって流 量を規制された状態でフィルタ 1 7に送られる。 フィルタ 1 7に対し送られ た圧縮乾燥空気は、 フィルタ 1 7を下流から上流に向けて逆流し、 フィルタ 1 7を通過する。 このような処理は、 フィルタ 1 7を再生させる動作であり 、 空気乾燥回路 1 1の再生動作という。 このとき、 フィルタ 1 7に対し送ら れる圧縮乾燥空気は、 空気供給通路 1 8からフィルタ 1 7等を通過して供給 回路 1 2に供給された乾燥及び清浄化された空気で るため、 フィルタ 1 7 に捕捉された水分及び油分をフィルタ 1 7から除去することができる。 巳〇 11 8 0は、 通常の制御において、 エアタンク 3 0内の圧力が上限値 (カッ ト アウト圧) に到達すると、 再生制御弁 2 1 を開弁する。 一方、 エアタンク 3 0内の圧力が下限値 (カッ トイン圧) に到達すると、 開弁した再生制御弁 2 1 を閉弁する。
[0038] コンブレッサ 4とフィルタ 1 7との間の部分から、 分岐通路 1 6が分岐し ている。 分岐通路 1 6にはドレン排出弁 2 5が設けられており、 分岐通路 1 6の末端にはドレン排出口 2 7が接続されている。
[0039] フィルタ 1 7から除去された水分及び油分を含む流体で るドレンは、 圧 縮空気とともにドレン排出弁 2 5に対し送られる。 ドレン排出弁 2 5は、 空 気圧により駆動される空気圧駆動式の弁であ って、 分岐通路 1 6において、 フィルタ 1 7とドレン排出口 2 7との間に設けられている。 ドレン排出弁 2 5は、 閉弁位置及び開弁位置の間で位置を変更する 2ポート 2位置弁である 〇 2020/175470 1 1 卩(:171? 2020 /007469
。 ドレン排出弁 2 5が開弁位置にあるとき、 ドレンはドレン排出口 2 7へ送 られる。 ドレン排出口 2 7から排出されたドレンは、 図示しないオイルセパ レータによって回収されてもよい。 なお、 ドレンがフィルタ 1 7を逆方向に 通過した流体に相当する。
[0040] ドレン排出弁 2 5は、 ガバナ 2 6八によって制御される。 ガバナ 2 6八は
、 巳〇 II 8 0によって制御される電磁弁である。 巳〇 II 8 0は、 配線巳 6 3 を介してガバナ 2 6八の電源の入り切り (駆動/非駆動) を制御することに よって、 ガバナ 2 6八の動作を切り替える。 ガバナ 2 6八は、 電源が入れら れると、 ドレン排出弁 2 5に空気圧信号を入力する入力位置に切り替 るこ とによって、 ドレン排出弁 2 5を開弁させる。 また、 ガバナ 2 6八は、 電源 が切られると、 ドレン排出弁 2 5に空気圧信号を入力せずにドレン排出弁 2 5のポートを大気圧に開放する開放位置に切 替わることによって、 ドレン 排出弁 2 5を閉弁させる。
[0041 ] ドレン排出弁 2 5は、 ガバナ 2 6 から空気圧信号が入力されていない状 態では、 分岐通路 1 6を遮断する閉弁位置に維持され、 ガバナ 2 6 から空 気圧信号が入力されると、 分岐通路 1 6を連通する開弁位置に切り替わる。 また、 ドレン排出弁 2 5においてコンブレッサ 4に接続されている入カポー 卜の圧力が上限値を超えた場合、 ドレン排出弁 2 5が強制的に開弁位置に切 り替えられる。
[0042] コンブレッサ 4とフィルタ 1 7との間であって、 かつ、 コンブレッサ 4と 分岐通路 1 6の間には、 上流チェックバルブ 1 5が設けられている。 上流チ ェックバルブ 1 5は、 コンブレッサ 4側を上流、 フィルタ 1 7側を下流とし たとき、 上流から下流への空気の流れのみを許容する 。 上流チェックバルブ 1 5は、 所定の開弁圧 (封止圧) を有していることから、 圧縮空気が流れる とき、 上流の圧力は下流の圧力よりも開弁圧だけ高 くなる。 なお、 上流チェ ックバルブ 1 5の上流には、 コンブレッサ 4の出口のリード弁が設けられて いる。 上流チェックバルブ 1 5の下流には、 分岐通路 1 6やフィルタ 1 7が 設けられている。 〇 2020/175470 12 卩(:171? 2020 /007469
[0043] コンブレッサ 4は、 アンロード制御弁 2 6巳によって制御される。 アンロ —ド制御弁 2 6巳は、 巳〇11 8 0によって制御される電磁弁である。 巳〇11 8 0は、 配線巳 6 2を介してアンロード制御弁 2 6巳の電源の入り切り (駆 動/非駆動) を制御することによって、 アンロード制御弁 2 6巳の動作を切 り替える。 アンロード制御弁 2 6巳は、 電源が切られると、 開放位置に切り 替わり、 アンロード制御弁 2 6巳とコンブレッサ 4との間の流路を大気開放 する。 また、 アンロード制御弁 2 6巳は、 電源が入れられると、 供給位置に 切り替わり、 コンブレッサ 4に圧縮空気からなる空気圧信号を送る。
[0044] コンブレッサ 4の状態は、 アンロード制御弁 2 6巳から空気圧信号が入力 されると、 非稼働状態 (空運転) に切り替わる。 例えば、 エアタンク 3 0内 の圧力がカッ トアウト圧に到達したとき、 圧縮乾燥空気の供給は不要である 。 供給回路 1 2側の圧力がカッ トアウト圧に到達し、 巳(3 11 8 0がアンロー ド制御弁 2 6巳の電源を入れる (アンロード制御弁 2 6巳を駆動する) と、 アンロード制御弁 2 6巳は、 供給位置に切り替わる。 これにより、 アンロー ド制御弁 2 6巳から、 コンブレッサ 4に空気圧信号が供給され、 コンブレッ サ 4の状態が非稼働状態に切り替わる。
[0045] コンブレッサ 4と上流チェックバルブ 1 5との間には、 圧カセンサ 5 0が 設けられている。 圧カセンサ 5 0は、 空気供給通路 1 8に対し接続されてお り、 空気供給通路 1 8の空気圧を測定して、 測定した結果を配線巳 6 1 を介 して巳〇 II 8 0に伝達する。
[0046] 下流チェックバルブ 1 9と供給回路 1 2との間には、 湿度センサ 5 1及び 温度センサ 5 2が設けられている。 湿度センサ 5 1は、 絶対湿度を検出する ものであってもよく、 相対湿度を検出するものであってもよい。 湿度センサ 5 1及び温度センサ 5 2はそれぞれ、 フィルタ 1 7の下流の圧縮空気の湿度 、 圧縮空気の温度を測定して、 測定した結果を配線日 6 5 , 日 6 6を介して 巳〇 II 8 0に出力する。 巳〇 II 8 0は、 湿度センサ 5 1及び温度センサ 5 2 から入力された湿度及び温度に基づいて圧縮 乾燥空気の湿潤状態を判定する 〇 2020/175470 13 卩(:171? 2020 /007469
[0047] さらに下流チェックバルブ 1 9と供給回路 1 2との間には、 圧カセンサ 5
3が設けられている。 圧カセンサ 5 3は、 エアタンク 3 0内の空気圧を検出 可能に設けられ、 検出した圧力値を、 配線 E 6 7を介して E C U 8 0に出力 する。 下流チェックバルブ 1 9及び供給回路 1 2の間の圧力は、 エアタンク 3 0の圧力と同じであり、 圧カセンサ 5 3の検出結果はエアタンク 3 0内の 圧力として用いることができる。 なお、 圧カセンサ 5 3は、 供給回路 1 2に 設けられてもよいし、 エアタンク 3 0に設けられてもよい。
[0048] <空気乾燥回路 1 1の動作説明 >
図 2 A〜図 2 Fに示すように、 空気乾燥回路 1 1は、 少なくとも第 1動作 モード〜第 6動作モードを含む、 複数の動作モードを有する。
[0049] (第 1動作モード)
図 2 Aに示すように、 第 1動作モードは、 通常の除湿動作 (口ード運転) を行うモードである。 第 1動作モードでは、 再生制御弁 2 1及びアンロード 制御弁 2 6 Bをそれぞれ閉弁し (図において 「C L O S E」 と記載) 、 ガバ ナ 2 6 Aを、 コンブレッサ 4に空気圧信号を入力しない開放位置とする (図 において 「C L O S E」 と記載) 。 このとき、 再生制御弁 2 1、 ガバナ 2 6 A、 及びアンロード制御弁 2 6巳には、 電源が供給されない。 また、 ガバナ 2 6 A及びアンロード制御弁 2 6巳は、 それらの下流に接続されるコンブレ ッサ 4のポート及びドレン排出弁 2 5のポートをそれぞれ大気開放する。 第 1動作モードでは、 コンブレッサ 4から圧縮空気が供給されているとき (図 において 「〇N」 と記載) 、 フィルタ 1 7で水分等が除去され、 供給回路 1 2に対し圧縮空気が供給される。
[0050] (第 2動作モード)
図 2 Bに示すように、 第 2動作モードは、 空気乾燥回路 1 1内の圧縮乾燥 空気を、 フィルタ 1 7に通過させてフィルタ 1 7を浄化するパージ動作を行 うモードである。 第 2モードでは、 再生制御弁 2 1 を閉弁し、 アンロード制 御弁 2 6 Bを供給位置とし (図において 「O P E N」 と記載) 、 ガバナ 2 6 Aを入力位置 (図において 「O P E N」 と記載) とする。 このとき、 ガバナ 〇 2020/175470 14 卩(:171? 2020 /007469
2 6 及びアンロード制御弁 2 6巳にはそれぞれ、 電源が供給されるととも に、 それらの下流に接続されるコンブレッサ 4のポート及びドレン排出弁 2 5のポートはそれぞれ上流 (供給回路 1 2側) に接続される。 これにより、 コンブレッサ 4が非稼働状態に切り替わり (図において 「〇 」 と記載)
、 ドレン排出弁 2 5が開弁される。 その結果、 下流チェックバルブ 1 9とフ ィルタ 1 7との間の圧縮乾燥空気が、 フィルタ 1 7内を、 第 1動作モード ( 除湿モード) の空気の流れとは逆方向に流れ (逆流) 、 フィルタ 1 7によっ て捕捉された水分等が、 ドレンとしてドレン排出口 2 7から排出される。 ま た、 フィルタ 1 7及び空気供給通路 1 8の空気圧が大気圧に開放される。
[0051 ] (第 3動作モード)
図 2〇に示すように、 第 3動作モードは、 フィルタ 1 7を再生する再生動 作を行うモードである。 第 3動作モードでは、 再生制御弁 2 1 を開弁し、 ガ バナ 2 6 を入力位置とし、 アンロード制御弁 2 6巳を供給位置とする (そ れぞれ図において 「〇 巳 」 と記載) 。 このとき、 ガバナ 2 6八及びアン 口ード制御弁 2 6巳に加え、 再生制御弁 2 1 にも電源が供給される。 第 3動 作モードでは、 コンブレッサ 4を非稼働状態とさせるとともに、 供給回路 1 2又はエアタンク 3 0に貯留された圧縮乾燥空気を、 フィルタ 1 7に逆流さ せて、 ドレン排出口 2 7から排出させる。 これによって、 フィルタ 1 7に捕 捉された水分等が除去される。 第 2動作モード及び第 3動作モードは、 いず れもフィルタ 1 7を浄化させるモードであるが、 第 3動作モードは、 少なく とも再生制御弁 2 1 を開弁する点で第 2動作モードと異なる。 これにより、 第 3動作モードでは、 エアタンク 3 0内の圧縮乾燥空気を、 供給回路 1 2及 びバイパス流路 2 0を介して、 フィルタ 1 7に通過させることができる。 そ のため、 フィルタ 1 7を浄化する効果が第 2動作モードよりも高い。 また、 第 3動作モードでも、 フィルタ 1 7及び空気供給通路 1 8の空気圧が大気圧 に開放される。
[0052] (第 4動作モード)
図 2 0に示すように、 第 4動作モードは、 オイルカッ ト動作を行うモード 〇 2020/175470 15 卩(:171? 2020 /007469
である。 第 4動作モードでは、 コンブレッサ 4を稼働させながら、 コンプレ ッサ 4から送られた油分過多な空気を、 フィルタ 1 7を通過させることなく ドレン排出口 2 7から排出する。 コンブレッサ 4が非稼働状態である場合、 コンブレッサ 4の圧縮室に油分が溜まることがある。 圧縮室内に油分が溜ま った状態でコンブレッサ 4の状態が稼働状態に切り替えられると、 圧縮室か ら送られる圧縮空気に含まれる油分量が多く なる。 油分が乾燥剤に付着する と、 乾燥剤の除湿性能が低下する。 そのため、 油分過多な圧縮空気を排出す るオイルカッ ト動作が実行される。 第 4動作モードでは、 再生制御弁 2 1 を 閉弁し、 アンロード制御弁 2 6 Bを開放位置 (図において 「C L O S E」 と 記載) とするとともに、 ガバナ 2 6 Aを一定期間の駆動後に開放位置とする (図において 「C L O S E」 と記載) 。 これにより、 コンブレッサ 4から比 較的多くの油分を含む圧縮空気が送出されて も、 その圧縮空気をフィルタ 1 7に通過させることなく、 ドレン排出口 2 7から排出することができる。 し たがって、 コンブレッサ 4が非稼働状態から稼働状態へ切り替えられ 直後 にフィルタ 1 7の除湿性能が低下することを抑制すること できる。 稼働状 態でエンジン回転数が大きくなるとき及びエ ンジンの高負荷時等にコンブレ ッサ 4からの油分が増加するときには、 オイルカッ ト動作を行うこともでき る。
[0053] (第 5動作モード)
図 2 Eに示すように、 第 5動作モードは、 パージ無しのコンブレッサ停止 動作を行うモードである。 第 5動作モードでは、 再生制御弁 2 1 を閉弁し、 ガバナ 2 6 Aを開放位置 (図において 「C L O S E」 と記載) とするととも に、 アンロード制御弁 2 6 Bを供給位置 (図において 「O P E N」 と記載) とする。 第 5動作モードでは、 コンブレッサ 4が非稼働状態であるとき、 空 気供給通路 1 8又はフィルタ 1 7の乾燥剤中に残留する圧縮空気又は圧縮乾 燥空気をドレン排出口 2 7から排出させないことで空気圧が維持され 。
[0054] (第 6動作モード)
図 2 Fに示すように、 第 6動作モードは、 与圧処理のためにアシスト動作 〇 2020/175470 16 卩(:171? 2020 /007469
を行うモードである。 第 6動作モードでは、 再生制御弁 2 1 を開弁し、 アン 口ード制御弁 26 Bを供給位置 (図において 「O P E N」 と記載) とすると ともに、 ガバナ 26 Aを開放位置 (図において 「CLOS E」 と記載) とす る。 第 6動作モードでは、 コンブレッサ 4が非稼働状態であるとき、 空気供 給通路 1 8及びフィルタ 1 7の乾燥剤中に供給回路 1 2の圧縮空気を供給す る (逆流させる) ことで、 空気供給通路 1 8及びフィルタ 1 7の圧力を大気 圧よりも高く して、 上流チェックバルブ 1 5の背圧 (空気圧) を大気圧より も高い圧力に維持させる。
[0055] (実行条件の設定)
次に図 3を参照して、 再生動作 (第 3動作モード) で消費される空気量 ( 以下、 再生空気量という) の決定方法について説明する。 ECU 80は、 制 御プログラムを実行することにより、 再生空気量 Amを、 以下の式 (1) に したがって算出する。 なお、 再生空気量 Amは、 体積単位で算出されても質 量単位で算出されてもよい。 なお、 この式 (1) の右辺 (又は左辺) に単位 を変換する各種の係数を用いてもよい。
[0056] 再生空気量 Am
=標準再生空気量 Am 1 _補正単位空気量 A m2X過不足係数 a (1) なお、 「標準再生空気量 A m 1」 は、 「補正単位空気量 A m 2 X過不足係 数 a」 よりも大きくなるように設定されており、 再生空気量 Amが 「0」 を 超えるようになっている。 標準再生空気量 Am 1は、 基本的に空気乾燥回路 1 1の仕様 (スペック) で決められる空気量であるが、 エアタンク 30の圧 力の上限値であるカッ トアウト圧に応じて変更される。 上述したようにカッ トアウト圧は、 再生動作及びパージ動作が開始される条件と なる圧力であり 、 コンブレッサ 4の稼働率が高いほど、 高い値が設定され、 記憶部 80 Aに 記憶されている。 例えば、 稼働率が所定値 R 1 (例えば 30%) 未満では、 相対的に低い値であるカッ トアウト圧 P〇 1が設定され、 稼働率が所定値 R 1以上所定値 R 2 (例えば 60%) 未満では、 カッ トアウト圧 P o 1 よりも 高いカッ トアウト圧 P〇 2が設定されている (P〇 2>P〇 1) 。 さらに、 〇 2020/175470 17 卩(:171? 2020 /007469
稼働率が所定値 2以上では、 カッ トアウト圧 〇 2よりも高いカッ トアウ 卜圧 〇 3が設定されている (?〇 3> 〇 2) 。 本実施形態では、 カッ ト アウト圧を、 コンブレッサ 4の稼働率に応じて 3段階に設定しているが、 こ れを 2段階に設定してもよく、 4つ以上の段階で設定してもよい。 又は、 コ ンプレッサ 4の稼働率に応じて、 カッ トアウト圧を連続的に変化させてもよ い。
[0057] カッ トアウト圧 〇をコンブレッサ 4の稼働率が高くなるに伴い高くする 理由について説明する。 コンブレッサ 4は、 エアタンク 3 0内の圧縮乾燥空 気の量等に応じて駆動されるため、 その稼働率が低い場合には、 ブレーキシ ステム等の空気圧システムによる圧縮乾燥空 気の消費量が比較的少ない状況 下にあると推定される。 このような状況では、 カッ トアウト圧を相対的に低 い値にして、 再生動作の実行頻度を相対的に高く し、 フィルタ 1 7の清浄化 を積極的に行う。 一方、 コンブレッサ 4の稼働率が高い場合には、 ブレーキ システム等の空気圧システムによる圧縮乾燥 空気の消費量が比較的多い状況 下にあると推定される。 このような状況では、 カッ トアウト圧を相対的に高 い値にして、 再生動作の実行頻度を相対的に低く し、 空気圧システムへの圧 縮乾燥空気の供給を優先する。
[0058] 図 3八は、 標準再生空気量八〇! 1 を、 限界通気量及びカッ トアウト圧に応 じて設定したマップ 1 0 0である。 このマップ 1 0 0は、 記憶部 8 0八に記 憶されている。 マップ 1 0 0の横軸は限界通気量であり、 縦軸は標準再生空 気量八 01 1である。 図では単位は体積 (リッ トル) であるが、 単位が質量で あってもよい。 限界通気量は、 空気乾燥回路 1 1 を通過する空気量の限界を 示す値であり、 空気乾燥回路 1 1 (エアドライヤ) の仕様に応じて決まる量 である。 標準再生空気量八0! 1は、 限界通気量が大きくなるに伴い小さくな り、 限界通気量が小さくなるに伴い大きくなる。 また、 標準再生空気量八 0! 1は、 限界通気量を一定としたとき、 カッ トアウト圧が高くなるに伴い小さ くなり、 カッ トアウト圧が低くなるに伴い大きくなる。 つまり、 カッ トアウ 卜圧にはコンブレッサ 4の稼働率が高くなるに伴い高い値が設定さ ている 〇 2020/175470 18 卩(:171? 2020 /007469
ので、 標準再生空気量八〇1 1は、 コンブレッサ 4の稼働率が高くなるに伴い 小さくなるといえる。 上述したように、 コンブレッサ 4の稼働率が高い場合 には、 ブレーキシステム等の空気圧システムによる 圧縮乾燥空気の消費量が 比較的多い状況下にあると推定される。 このため、 コンブレッサ 4の稼働率 が高い場合には、 標準再生空気量八 1 を小さく して、 空気圧システムへ圧 縮乾燥空気を供給することを優先する。 また、 標準再生空気量 1は、 コ ンプレッサ 4の稼働率が低くなるに伴い大きくなる。 稼働率が低い場合には 、 ブレーキシステム等の空気圧システムによる 圧縮乾燥空気の消費量が比較 的少ない状況下にあると推定される。 このため、 コンブレッサ 4の稼働率が 低い場合には、 標準再生空気量 0! 1 を大きく して、 1回の再生動作あたり のフィルタ 1 7の清浄効果を高める。
[0059] 図 3巳は、 カッ トアウト圧に応じた補正単位空気量八 2と限界通気量と の関係を示しているマップ 1 〇 1である。 このマップ 1 0 1は、 記憶部 8 0 八に記憶されている。 横軸が限界通気量、 縦軸が補正単位空気量 2であ る。 図では単位は体積 (リッ トル) であるが、 単位が質量であってもよい。 補正単位空気量 0! 2は、 標準再生空気量 0! 1 と同様に限界通気量が大き くなるほど小さくなる一方で、 限界通気量を一定としたとき、 カッ トアウト 圧が高くなるに伴い大きくなり、 カッ トアウト圧が低くなるに伴い小さくな る。
[0060] 過不足係数《 (再生過不足係数) は、 補正単位空気量 に乗算される 係数であり、 負の値、 正の値又は 「0」 に設定されている。 この過不足係数 «は、 エアタンク 3 0内に貯留された圧縮乾燥空気の湿潤状態の 向に基づ き設定されるものである。 再生動作の過不足は、 フィルタ 1 7によって捕捉 された水分量によって判定することができる が、 圧縮空気に含まれる水分量 は空気の温度や湿度によって変化するため、 フィルタ 1 7によって捕捉され た水分量を、 再生動作の実行時間やフィルタ 1 7を通過した空気量だけを用 いて推定するのは困難である。 また、 フィルタ 1 7によって捕捉された水分 量を直接的に計測することも困難である。 本実施形態のように、 貯留部内の 〇 2020/175470 19 卩(:171? 2020 /007469
圧縮乾燥空気の湿潤状態に基づき再生動作 の過不足を判定することによって 、 再生動作の過不足を間接的ではあっても適切 に判定することができる。
[0061 ] 過不足係数《の根拠となる湿潤状態の傾向は 、 前回行われた再生動作から 次の再生動作を行う前までの期間を対象とし て判定される。 また、 湿潤状態 を判定するための指標は限定されないが、 本実施形態ではエアタンク 3 0内 の圧縮乾燥空気に含有される水分量 (以下、 含有水分量) の飽和度を算出し 、 前回の再生動作の終了時における含有水分量 の飽和度から今回の含有水分 量の飽和度を減算する。 前回の再生終了時よりも今回の再生終了時の 方が含 有水分量の飽和度が高い場合、 すなわち圧縮乾燥空気の湿潤状態が高まる傾 向にある場合には、 フィルタ 1 7が捕捉している水分量が増加傾向にあると 判定される。 このため、 上記式 (1) において、 過不足係数《は、 「0」 未 満の負の値とされる。 過不足係数《が負の値である場合には、 再生空気量は 標準再生空気量よりも大きくなるように補正 される。
[0062] _方、 前回の再生終了時よりも今回の再生終了時の 方が含有水分量の飽和 度が低い場合、 すなわち圧縮乾燥空気の湿潤状態が低下する 傾向にある場合 には、 フィルタ 1 7が捕捉している水分量が減少傾向にあると 定される。 このため、 過不足係数《は、 「0」 よりも大きい正の値とされ、 再生空気量 は標準再生空気量よりも小さくなるように補 正される。 また、 圧縮乾燥空気 の湿潤状態が適した状態にあると判定した場 合には、 過不足係数は 「〇」 と され、 再生空気量 01は標準再生空気量 01 1から補正されない。
[0063] 図 4は、 過不足係数《の一例を示す過不足係数情報 2 0 0である。 過不足 係数情報 2 0 0は、 記憶部 8 0 に記憶されている。 過不足係数情報 2 0 0 は、 過不足条件 2 0 0 、 過不足係数 2 0 0(3を含んでいる。 状態 2 0 0巳 は、 過不足条件 2 0 0 が示す状態を便宜的に示したものであり、 省略可能 である。 過不足条件 2 0 0 には、 再生過不足度の範囲が設定されている。 再生過不足度は、 エアタンク 3 0内の圧縮乾燥空気に含まれる水分の飽和度 が、 増加傾向にあるか減少傾向にあるかを示す指 標である。
[0064] 過不足係数 2 0 0(3は、 再生過不足度に重み付け係数を乗算したもの であ 〇 2020/175470 20 卩(:171? 2020 /007469
る。 過不足係数 1 0 3は、 再生過不足度の範囲である過不足条件 2 0 0八に それぞれ対応している。 なお、 図 4では重み付け係数を正の整数としている が、 正の整数でなくてもよい。
[0065] 過不足係数情報 2 0 0において、 再生空気量が大幅に不足している場合、 すなわち含有水分量が大きい場合は、 再生過不足度が、 例えば 「_ 1」 以下 であり、 負の値であって且つ絶対値が大きい。 この場合には、 重み付け係数 も、 例えば 「2」 等の相対的に大きい値が設定されている。 また、 「大幅に 不足」 とまではいえなくとも再生空気量が不足して いる場合には、 再生過不 足度は、 例えば 「_ 1」 よりも大きく 「_ 0 . 5」 よりも小さい範囲であっ て、 「大幅に不足」 よりも絶対値が小さい。 また、 重み付け係数の値も、 例 えば 「1」 など、 「大幅に不足」 よりも小さい値が設定されている。
[0066] また、 再生空気量が大幅に過剰である場合、 すなわち含有水分量が小さい 場合は、 再生過不足度が、 例えば 「1」 以上であり、 正の値であって且つ絶 対値が大きい。 この場合には、 重み付け係数にも例えば 「2」 等の相対的に 大きい値が設定されている。 また、 「大幅に過剰」 とまではいえなくとも再 生空気量が過剰である場合には、 再生過不足度は、 例えば 「0 . 5」 以上で あり 「 1」 よりも小さい範囲であって、 「大幅に過剰」 よりも絶対値が小さ い。 また、 重み付け係数の値も、 例えば 「1」 など、 「大幅に不足」 よりも 小さい値が設定されている。
[0067] 再生過不足度が、 例えば 「一〇. 5」 以上 「0 . 5」 未満の範囲である場 合には、 過不足係数には 「0」 が設定されている。
これらの標準再生空気量、 補正単位空気量、 及び過不足係数を用いて算出 される再生空気量八 について、 コンブレッサ 4の稼働率が低い場合及び高 い場合と、 エアタンク 3 0内の湿潤状態が低い場合及び高い場合にと 合分 けして説明する。 なお、 限界通気量は一定であることを前提とする。
[0068] (八) コンブレッサ 4の稼働率:低、 エアタンク 3 0内の湿潤状態:高 コンブレッサ 4の稼働率が低い場合、 カッ トアウト圧は低く設定される。 これにより、 再生動作及びパージ動作の実行頻度は高めら れる。 また、 標準 \¥0 2020/175470 21 卩(:17 2020 /007469
再生空気量 1は、 カッ トアウト圧が低く設定されることにより大き くな る。
[0069] さらに、 補正単位空気量 〇! 2は、 カッ トアウト圧が低く設定されること により小さくなる。 また、 過不足係数《は、 エアタンク 3 0内の湿潤状態が 高いため、 「大幅不足」 又は 「不足」 の状態となり、 負の値となる。 このた め、 標準再生空気量に、 正の値の補正値が加算され、 再生空気量 01は大き くなる。 なお、 「大幅不足」 の状態の方が、 「不足」 の状態よりも再生空気 量八 01は大きくなる。
[0070] (巳) コンブレッサ 4の稼働率:低、 エアタンク 3 0内の湿潤状態:低 上記の状態 ( ) と 同様である。 一方、 過不足係数《は、 エアタンク 3 0内の湿潤状態が低いた め、 「大幅過剰」 又は 「過剰」 の状態となり、 正の値となる。 このため、 標 準再生空気量から補正値が減算され、 状態 ( ) の再生空気量 01に比べ、 再生空気量八 01が小さくなる。
[0071 ] (〇 コンブレッサ 4の稼働率:高、 エアタンク 3 0内の湿潤状態:高 コンブレッサ 4の稼働率が高い場合、 カッ トアウト圧は高く設定される。 これにより、 再生動作及びパージ動作の実行頻度が低くな る。 また、 標準再 生空気量八 1は、 カッ トアウト圧が高く設定されることにより小さ くなる
[0072] さらに、 補正単位空気量八 2は、 カッ トアウト圧が高く設定されること により大きくなる。 また、 過不足係数《は、 エアタンク 3 0内の湿潤状態が 高いため、 「大幅不足」 又は 「不足」 の状態となり、 負の値となる。 このた め、 標準再生空気量に、 正の値の補正値が加算されるが、 状態 ( ) の再生 空気量 に比べ、 再生空気量 〇!は小さくなる。 なお、 状態 (〇 の再生 空気量 01は、 状態 (巳) の再生空気量 01に比べて小さくてもよいし、 大 きくてもよい。 また、 状態 (巳) の再生空気量 0!及び状態 ((3) の再生空 気量八 01は同じであってもよい。
[0073] (0) コンブレッサ 4の稼働率:高、 エアタンク 3 0内の湿潤状態:低 〇 2020/175470 22 卩(:171? 2020 /007469
標準再生空気量 〇! 1及び補正単位空気量 0^ 2は、 上記の状態 (〇 と 同様である。 一方、 過不足係数《は、 エアタンク 3 0内の湿潤状態が低いた め、 「大幅過剰」 又は 「過剰」 の状態となり、 正の値となる。 このため、 標 準再生空気量から補正値が減算され、 状態 (<3) の再生空気量 0!に比べ、 再生空気量 が小さくなる。 つまり、 過不足係数《の設定値にもよるが、 基本的に、 再生空気量 0!は、 状態 ( ) の場合が最も大きく、 状態 (口) の場合が最も小さい。
[0074] (空気乾燥回路 1 1の制御)
次に図 5〜図 7を参照して、 º01\80が空気乾燥回路 1 1 を制御する手 順について説明する。
[0075] 図 5を参照して、 全体的な制御の手順について説明する。 巳〇 II 8 0は、 コンプレッサ 4の出力する圧縮空気を供給回路 1 2に供給する空気供給工程 を行う (ステップ 3 1) 。 空気供給工程は、 例えばエンジンが駆動されたと き等、 所定の条件で開始される。 また、 空気供給工程は、 エアタンク 3 0の 圧力が、 下限値であるカッ トイン圧力等の所定圧力に到達したとき等に 開始 されてもよい。 空気供給工程では、 空気乾燥回路 1 1が第 1動作モードにあ り、 除湿動作を実行している。
[0076] 空気供給工程が開始されると、 日(3 11 8 0は、 空気の供給を停止するか否 かを判断する (ステップ 3 2) 。 詳述すると、 巳〇11 8 0は、 圧カセンサ 5 3が検出したエアタンク 3 0内の圧力を取得し、 圧力がカッ トアウト圧に到 達したか否かを判断する。 巳〇 II 8 0が、 エアタンク 3 0内の圧力がカッ ト アウト圧に到達していないと判断すると (ステップ 3 2 : N0) 、 処理を空 気供給工程に戻す (ステップ 3 1) 。
[0077] 巳〇 II 8 0は、 エアタンク 3 0内の圧力がカッ トアウト圧に到達したと判 断すると (ステップ 3 2 : 丫巳3) 、 空気供給工程を終了し、 コンブレッサ 4を非稼働状態にさせるとともに、 浄化工程を実行する (ステップ 3 3) 。 浄化工程では、 巳(3 11 8 0は、 予め設定された条件にしたがって、 再生動作 及びパージ動作の要否を判定し、 再生動作が必要であると判定すると、 再生 〇 2020/175470 23 卩(:171? 2020 /007469
動作を実行し、 パージ動作が必要であると判定するとパージ 動作を実行する
[0078] 浄化工程 (ステップ 33) が終了すると、 巳(31180は、 空気非供給工程 を行う (ステップ 34) 。 空気非供給工程では、 コンブレッサ 4が非稼働状 態であるときに、 上流チェックバルブ 1 5の背圧の調整等、 空気乾燥回路 1 1の圧力調整を行う。 例えば、 空気非供給工程では、 第 2動作モード、 第 5 動作モード、 及び第 6動作モードの少なくとも一つを 1乃至複数回実行して 空気乾燥回路 1 1の空気圧の調整を行う。 圧力調整が終了すると、 º01\8 0は、 車両状態に基づいて、 空気供給を終了するか否かを判断する (ステッ プ35) 。 空気供給の終了は、 例えば、 車両のエンジン停止等の車両状態に 基づいて判定される。
[0079] 空気供給を終了しないと判定した場合 (ステップ 35 : N0) 、 º0^8
0は、 ステップ 31 に処理を戻し、 空気供給工程 (ステップ 31) 以下の処 理を実行する。 一方、 空気供給を終了すると判定した場合 (ステップ 35 : 丫巳3) 、 空気の供給を停止する。
[0080] 次に図 6を参照して、 再生動作の制御の手順について説明する。 巳〇118
0は、 予め決められた条件にしたがって、 再生動作が必要であるか否かを判 断する (ステップ 31 00) 。 このとき、 巳〇1180は、 エアタンク 30内 の圧縮乾燥空気の湿潤状態に基づいて再生動 作の要否を判断する。 例えば、 巳〇 II 80は、 エアタンク 30内の圧縮乾燥空気に含まれる水分量 (タンク 含有水分量) を算出し、 タンク含有水分量が所定値以上である場合に は、 再 生動作が必要であると判断し、 タンク含有水分量が所定値未満である場合に は、 再生動作が不要であると判断する。
[0081] 巳〇1180は、 再生動作が必要ではないと判断すると (ステップ 31 00
: N0) 、 処理を終了する。 一方、 巳(31180は、 再生動作が必要であると 判断すると (ステップ 31 00 : 丫巳3) 、 決定された再生空気量を取得す る (ステップ 31 01) 。 そして、 巳〇1180は、 取得した再生空気量を用 いて、 空気乾燥回路 1 1 を第 3動作モードに切り替え、 再生動作を実行する 〇 2020/175470 24 卩(:171? 2020 /007469
(ステップ 3 1 0 2) 。 ここで、 圧カセンサ 5 3が検出した圧力値の変化を 、 再生動作で消費された空気量に換算して、 換算した空気量が再生空気量に 到達した場合に、 再生動作を終了してもよい。 又は、 再生空気量に対応する 再生時間だけ、 空気乾燥回路 1 1 を第 3動作モードに切り替え、 再生動作を 行ってもよい。 再生時間は、 再生空気量と再生時間とを関連付けたマップ を 用いて算出したり、 再生時にフィルタ 1 7を通過する単位時間当たりの空気 量が一定であることを前提に換算式を用いて 算出したりしてもよい。 再生動 作が終了すると、 浄化工程 (ステップ 3 3) が終了し、 処理が次のステップ に進められる。
[0082] 次に図 7を参照して、 再生空気量を決定するための処理について説 明する 。 なお、 日(3 11 8 0は、 再生動作終了時から、 次の再生動作開始時までを 1 サイクルと定義する。 そして、 1サイクルにおける所定のタイミングで再生 空気量を更新する。 なお、 再生空気量の更新タイミングは特に限定され ない 。 例えば、 再生空気量の更新が、 1サイクルの開始時に行われてもよいし、
1サイクルの終了時に行われてもよいし、 1サイクルの開始時と終了時との 間に行われてもよいし、 例えば 1サイクルの平均時間よりも短い期間等、 所 定の期間毎に行われてもよい。
[0083] 巳〇11 8 0は、 再生空気量の更新を行うか否かを判断する (ステップ 3 1
1 0) 。 例えば、 巳〇 II 8 0は、 新たなサイクルの所定のタイミングに到達 したか否かを判断する。 巳〇 II 8 0は、 所定のタイミングに到達していない と判断すると (ステップ 3 1 1 0 : N 0) 、 処理を終了する。
[0084] 巳〇 II 8 0は、 再生空気量を更新すると判断すると (ステップ 3 1 1 0 : 丫巳3) 、 再生過不足度を算出する (ステップ 3 1 1 1) 。 再生過不足度は 、 上述したように、 タンク空気水分飽和度の変化に基づき算出さ れてもよい 。 タンク空気水分飽和度は、 湿度センサ 5 1 により検出された湿度、 温度セ ンサ 5 2により検出された温度等から算出すること できる。
[0085] 巳(3 11 8 0は、 再生過不足度を算出すると、 過不足係数情報 2 0 0を用い て、 過不足係数を取得する (ステップ 3 1 1 2) 。 さらに、 巳〇11 8 0は、 〇 2020/175470 25 卩(:171? 2020 /007469
再生動作の開始圧力であるカッ トアウト圧を取得する (ステップ 3 1 1 3)
。 また、 巳〇11 8 0は、 取得したカッ トアウト圧に基づいて、 マップ 1 0 0 を用いて標準再生空気量を取得するとともに (ステップ 3 1 1 4) 、 マップ 1 0 1 を用いて補正単位空気量を取得する (ステップ 3 1 1 5) 。 そして、 巳〇 II 8 0は、 標準再生空気量、 補正単位空気量、 過不足係数を用いて、 上 記した式 (1) にしたがって再生空気量を算出する (ステップ 3 1 1 6) 。 ここで算出された再生空気量は、 図 6のステップ 3 1 0 1で用いられる。 巳 8 0は、 ここで算出された再生空気量を用いて再生動 作を行う。
[0086] 以上説明したように、 第 1実施形態によれば、 以下の効果が得られる。
(1) 巳(3 11 8 0は、 コンブレッサ 4の稼働状態に基づき、 再生動作で消 費される再生空気量を設定する。 コンブレッサ 4は空気乾燥回路 1 1以外の 空気圧システムへの圧縮乾燥空気の供給状態 に応じて駆動されるので、 再生 空気量を変更することにより、 エアタンク 3 0から空他の空気圧システムへ の圧縮乾燥空気の供給及びフィルタ 1 7の清浄化のいずれかを優先すること ができる。
[0087] (2) コンブレッサ 4の稼働率が高く、 エアタンク 3 0から空気圧システ ムへの圧縮乾燥空気の供給の度合いが大きい 場合には、 再生空気量を小さく することにより、 エアタンク 3 0に貯留された圧縮乾燥空気の消費を抑制し 、 空気圧システムへの圧縮乾燥空気の供給を優 先させることができる。 また 、 コンブレッサ 4の稼働率が低く、 エアタンク 3 0から空気圧システムへの 圧縮乾燥空気の供給の度合いが小さい場合に はフィルタ 1 7の清浄化を優先 させることができる。
[0088] (3) エアタンク 3 0内の圧縮乾燥空気の湿潤状態が高い場合に 、 再生 空気量を大きくすることにより、 フィルタ 1 7の清浄化を優先させることが できる。 また、 圧縮乾燥空気の湿潤状態が低い場合には、 エアタンク 3 0に 貯留された圧縮乾燥空気の消費を抑制するこ とによって、 空気圧システムへ の圧縮乾燥空気の供給を優先させることがで きる。
[0089] (4) コンブレッサ 4の稼働状態に応じて再生動作を開始するた の上限 〇 2020/175470 26 卩(:171? 2020 /007469
圧であるカッ トアウト圧が設定され、 カッ トアウト圧に応じて再生空気量が 決定される。 コンブレッサ 4の稼働率が高い場合には、 カッ トアウト圧が高 く設定され且つ再生空気量が小さくされるの で、 再生動作の実行頻度を低下 させるとともにエアタンク 3 0に貯留された圧縮乾燥空気の消費を抑制し 空気圧システムへの圧縮乾燥空気の供給を優 先させることができる。 また、 コンブレッサ 4の稼働率が低い場合には、 カッ トアウト圧が低く設定され且 つ再生空気量が大きくされるので、 再生動作の実行頻度を高く してフィルタ 1 7を浄化する効果を高めることができる。
[0090] (第 2実施形態)
図 8及び図 9に従って、 第 2実施形態について説明する。 第 2実施形態は 、 標準再生空気量及び補正単位空気量を空気乾 燥回路 1 1の状態に応じて変 更して、 再生空気量を算出する点で、 第 1実施形態と共通している。 また、 第 1実施形態では、 カッ トアウト圧に応じて標準再生空気量及び補正 単位空 気量を変更したが、 第 2実施形態では、 圧縮乾燥空気の温度に応じて標準再 生空気量及び補正単位空気量を変更する点で 第 1実施形態と異なる。 そこで 、 以下では、 主に第 1実施形態と相違する構成について詳細に説 すること とし、 説明の便宜上、 同様の構成については詳細な説明を割愛する 。
[0091 ] 図 8 は、 標準再生空気量 1 を、 限界通気量及び温度に応じて設定し たマップ 1 1 0であり、 記憶部 8 0八に記憶されている。 マップ 1 1 0は、 第 1実施形態のマップ 1 〇〇 (図 3参照) がカッ トアウト圧に応じて標準再 生空気量を決定しているのに対し、 温度に応じて標準再生空気量を決定して いる点が異なる。 温度には、 温度センサ 5 2により検出された値を用いるこ とができる。 又は、 空気乾燥回路 1 1の入口側であってフィルタ 1 7の上流 側に温度センサを設け、 その温度センサが検出した温度を用いてもよ い。 標 準再生空気量 1は、 限界通気量を一定としたとき、 温度が低くなるに伴 い小さくなり、 温度が高くなるに伴い大きくなる。 つまり、 温度が高い場合 には、 空気の飽和水蒸気量 (飽和水蒸気圧) が大きくなるため、 圧縮空気に 含まれる水分量も多くなる傾向にある。 したがって、 フィルタ 1 7に捕捉さ 〇 2020/175470 27 卩(:171? 2020 /007469
れる水分量も多くなることが想定されるた め、 標準再生空気量 1 を大き く して、 1回の再生動作でのフィルタ 1 7から水分を除去する効果を高める 。 また、 温度が低い場合には、 空気の飽和水蒸気量 (飽和水蒸気圧) が小さ くなるため、 圧縮空気に含まれる水分量が少なくなる傾向 にある。 したがっ て、 フィルタ 1 7に捕捉される水分量も少なくなることが想 されるため、 標準再生空気量八 1 を小さくすることによって、 1回の再生動作により消 費される圧縮乾燥空気の量を低減する。
[0092] 図 8巳は、 補正単位空気量 〇! 2を、 限界通気量及び温度に応じて設定し たマップ 1 1 1であり、 記憶部 8 0八に記憶されている。 補正単位空気量八 2は、 標準再生空気量 1から減算される値であるため、 標準再生空気 量八0! 1 と同様に限界通気量が大きくなるほど小さく なる一方で、 限界通気 量を一定としたとき、 温度が高くなるに伴い小さくなり、 温度が低くなるに 伴い大きくなる。
[0093] 次に図 9を参照して、 再生空気量を決定するための処理について説 明する 。 第 2実施形態における再生空気量を決定するた の処理は、 第 1実施形態 の処理のステップ 3 1 1 0 ~ 3 1 1 2、 ステップ 3 1 1 4〜ステップ 3 1 1 6と共通とするので詳細な説明を省略する。
[0094] ステップ 3 1 2 0において、 巳〇11 8 0は、 温度センサ 5 2が検出した圧 縮乾燥空気の温度を取得する (ステップ 3 1 2 0) 。 そして、 巳〇11 8 0は 、 取得した温度と、 マップ 1 1 0を用いて、 標準再生空気量を取得する (ス テップ3 1 1 4) 。 さらに、 巳〇 II 8 0は、 取得した温度とマップ 1 1 1 と を用いて、 補正単位空気量 (ステップ 3 1 1 5) を取得する。 そして、 巳〇 II 8 0は、 標準再生空気量、 補正単位空気量、 過不足係数とを用いて、 再生 空気量を算出する (ステップ 3 1 1 6) 。
[0095] 第 2実施形態では、 以下の効果を得ることができる。
(5) 巳(3 11 8 0は、 圧縮空気の温度又は圧縮乾燥空気の温度に応 じて、 再生動作で消費される再生空気量を設定する 。 圧縮空気の温度又は圧縮乾燥 空気の温度が上昇すると、 空気に含まれる水分量も多くなるため、 空気に含 〇 2020/175470 28 卩(:171? 2020 /007469
まれる水分量の多さに応じて再生空気量を 変更することにより、 エアタンク 3 0から空気圧システムへの圧縮乾燥空気の供 、 及びフィルタ 1 7の清浄 化のいずれかを優先することができる。
[0096] ( 6 ) 空気の温度が低く、 飽和水蒸気量が小さい場合には再生空気量を 小 さくすることにより、 エアタンク 3 0に貯留された圧縮乾燥空気の消費を抑 制し、 空気圧システムへの圧縮乾燥空気の供給を優 先させることができる。 また、 空気の温度が高く、 飽和水蒸気量が大きい場合には再生空気量を 大き く してフィルタ 1 7の清浄化を優先させることができる。
[0097] 上記各実施形態は、 以下のように変更して実施することができる 。 上記各 実施形態及び以下の変更例は、 技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせ て実施することができる。
第 1実施形態では、 再生過不足度に応じて再生空気量を決定した が、 再 生過不足度に応じて再生時間を決定してもよ い。 この場合、 補正単位時間に 過不足係数を乗算して補正再生時間を算出し 、 補正再生時間を標準となる再 生時間に加算する。
[0098] 第 1実施形態では、 再生過不足度に重み付け係数を乗算すること によっ て過不足係数《を算出したが、 過不足係数《として、 再生過不足度そのもの を用いてもよい。 この場合でも、 再生の過不足に応じて、 再生空気量を増大 させたり減少させたりすることができる。
[0099] 第 1実施形態では、 再生過不足度は、 エアタンク 3 0内の圧縮乾燥空気 に含まれる水分の飽和度が、 増加傾向にあるか減少傾向にあるかを示す指 標 であるとしたが、 再生過不足度の代わりに湿度を指標として用 いてもよい。 また、 再生過不足度の代わりにタンク含有水分量を 指標として用いてもよい
[0100] 第 1実施形態の再生過不足度は、 数サイクルの間の平均値を用いてもよ い。 平均値が負の値であれば、 エアタンク 3 0内の水分量が上昇していると 推定されるため、 再生空気量が不足していると判断する。
[0101 ] 第 1実施形態では、 コンブレッサ 4の稼働率に応じてカッ トアウト圧を 〇 2020/175470 29 卩(:171? 2020 /007469
設定し、 再生空気量を構成する標準再生空気量及び補 正単位空気量をカッ ト アウト圧に応じて設定した。 この態様以外に、 コンブレッサ 4の稼働率と標 準再生空気量及び補正単位空気量とを関連付 けたマップ等を用いて、 標準再 生空気量及び補正単位空気量を設定してもよ い。
[0102] 第 2実施形態では、 温度に応じて標準再生空気量及び補正単位空 気量を 設定した。 この態様以外に、 温度に加え湿度を用いて標準再生空気量及び 補 正単位空気量を設定してもよい。 又は湿度センサ 5 1等が検出した湿度のみ を用いて、 標準再生空気量及び補正単位空気量を設定し てもよい。
[0103] 上記各実施形態では、 エアタンク 3 0の圧縮乾燥空気の湿潤状態が高い 場合には、 過不足係数を負の値として再生空気量を大き く し、 エアタンク 3 0の圧縮乾燥空気の湿潤状態が低い場合には 過不足係数を正の値として再 生空気量を小さく した。 この態様以外に、 コンブレッサ 4から送出される圧 縮乾燥空気の湿潤状態や、 外気の湿潤状態を用いて再生空気量を変化さ せて もよい。
[0104] 再生空気量は、 カッ トアウト圧と圧縮空気又は圧縮乾燥空気の温 度とに 基づいて決定されてもよい。 この態様では、 カッ トアウト圧、 温度、 及び標 準再生空気量を対応付けたマップや、 カッ トアウト圧、 温度、 及び補正単位 空気量を対応付けたマップ等が用いられる。
[0105] 上記各実施形態では、 標準再生空気量を、 補正単位空気量に過不足係数 を乗算した補正量で補正して再生空気量を算 出したが、 マップ等から再生空 気量を直接的に算出するようにしてもよい。 この場合、 マップは、 カッ トア ウト圧 (又は温度) 、 圧縮乾燥空気の湿潤状態を示す指標、 再生空気量を対 応付けたものであってもよい。
[0106] 上記各実施形態では、 フィルタ 1 7は、 油分捕捉部を含むが、 フィルタ
1 7から油分捕捉部を省略してもよい。
空気乾燥回路は、 上記した構成のものに限られない。 空気乾燥回路は、 要は、 除湿動作と再生動作とを実行できる構成であ ればよい。 したがって、 空気乾燥回路は、 第 2動作モード、 第 4動作モード〜第 6動作モードを必須 〇 2020/175470 30 卩(:171? 2020 /007469
の動作とするものではない。
[0107] 上記各実施形態では、 空気供給システム 1 0は、 トラック、 バス、 建機 等の車両に搭載されるものとして説明した。 これ以外の態様として、 空気供 給システム 1 0は、 乗用車、 鉄道車両等、 他の移動体に搭載されてもよい。
[0108] . ECU 80は、 自身が実行する全ての処理についてソフトウ ェア処理を 行うものに限られない。 たとえば、 ECU 80は、 自身が実行する処理の少 なくとも一部についてハードウェア処理を行 う専用のハードウェア回路 (た とえば特定用途向け集積回路: AS I C) を備えてもよい。 すなわち、 EC U 80は、 1) コンビュータプログラム (ソフトウェア) に従って動作する 1つ以上のプロセッサ、 2) 各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行 す る 1つ以上の専用のハードウェア回路、 或いは 3) それらの組み合わせ、 を 含む回路 (c i r c u i t r y) として構成し得る。 プロセッサは、 C P U 並びに、 RAM及び ROM等のメモリを含み、 メモリは、 処理を C P Uに実 行させるように構成されたプログラムコード または指令を格納している。 メ モリすなわちコンピュータ可読媒体は、 汎用または専用のコンピュータでア クセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む 。
符号の説明
[0109] 4 コンブレッサ、 1 0 空気供給システム、 1 1 空気乾燥回路、 1 2 供給回路、 1 5 上流チェックバルブ、 1 6 分岐通路、 1 7 フィルタ 、 1 8 空気供給通路、 1 9 下流チェックバルブ、 20 バイパス流路、
2 1 再生制御弁、 22 オリフィス、 25 ドレン排出弁、 26 A ガバ ナ、 26 B アンロード制御弁、 27 排出口としてのドレン排出口、 30 貯留部としてのエアタンク、 50 圧カセンサ、 5 1 湿度センサ、 52 温度センサ、 53 圧カセンサ、 80 ECU、 80 A 記憶部、 E 6 1 〜 E 67 配線。