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Title:
APPARATUS FOR PRODUCING LIPOSOMES AND METHOD OF PRODUCING LIPOSOMES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123103
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an apparatus for producing liposomes whereby liposomes can be produced in a sterile state while monitoring the particle size of the liposomes during an in-line process for the production of liposomes. Also provided is a method of producing liposomes. An apparatus for producing liposomes comprising a particle size-controlling means, a supply channel for supplying a solution to be treated, which contains a liposome-forming lipid, to the preceding particle size-controlling means, and a discharge channel for discharging the treated solution, which contains liposomes, from the preceding particle size-controlling means, wherein the above-described supply channel is provided with an inlet for pouring the solution to be treated, which contains the liposome-forming lipid, into the supply channel; characterized in that the above-described supply channel is provided with a first light-permeable part, which at least partly comprises a light-permeable material, and further provided with at least a first light permeability-measuring means by which light is irradiated from the outside of the first light-permeable part as described above to the first light-permeable part as described above and then the light permeability of the tested solution containing liposomes as described above is measured. A method of producing liposomes by using the apparatus.

Inventors:
NAKAMURA KOJI (JP)
YOSHINO KEISUKE (JP)
KUROSAKI YASUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056483
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 30, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TERUMO CORP (JP)
NAKAMURA KOJI (JP)
YOSHINO KEISUKE (JP)
KUROSAKI YASUO (JP)
International Classes:
A61J3/07; A61K9/127; A61K47/18; A61K47/24; A61K47/28; A61K47/34; B01J13/02
Foreign References:
JP2007007625A2007-01-18
JPH01165935A1989-06-29
JPH08266887A1996-10-15
Other References:
D.G. HUNTER ET AL.: "Effect of Extrusion Pressure and Lipid Properties on the Size and Polydispersity of Lipid Vesicles", BIOPHYSICAL JOURNAL, vol. 74, June 1998 (1998-06-01), pages 2996 - 3002
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Mochitoshi et al. (JP)
Mochitoshi Watanabe (JP)
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Claims:
 入口と出口を有するリポソームの整粒手段と、
 該整粒手段と前記入口を介して一体に形成され、該整粒手段にリポソーム形成脂質を含有する被処理液を供給する供給流路と、
 該整粒手段と前記出口を介して一体に形成され、該整粒手段からリポソームを含有する被処理液を排出する排出流路とを有し、
 前記供給流路が、前記リポソーム形成脂質を含有する被処理液を前記供給流路に投入する投入口を有するリポソームの製造装置において、
 前記排出流路が、少なくとも一部に光を透過させることができる材料で形成される第1の光透過部を有し、
 前記第1の光透過部の外部から前記第1の光透過部に光を照射して前記リポソームを含有する被処理液の光透過率を測定する第1の光透過率測定手段を少なくとも有するリポソームの製造装置。
 前記供給流路の基端と前記排出流路の末端とが結合し、流体循環回路を形成している請求項1に記載のリポソームの製造装置。
 前記供給流路が、少なくとも一部に光を透過させることができる材料で形成される第2の光透過部を有し、
 前記第2の光透過部の外部から前記第2の光透過部に光を照射して、前記リポソーム形成脂質を含有する被処理液の光透過率を測定する前記第2の光透過率測定手段をさらに有する請求項1または2に記載のリポソームの製造装置。
 前記第1の光透過率測定手段が、第1のレーザー光照射部、第1のレーザー光受光部およびこれらと接続された第1の光透過率算出部とを有し、
 前記第2の光透過率測定手段が、第2のレーザー光照射部、第2のレーザー光受光部およびこれらと接続された第2の光透過率算出部とを有する請求項3に記載のリポソームの製造装置。
 さらに、前記光透過率から前記リポソームの粒径を求めるリポソーム粒径演算手段を有する請求項1~4のいずれかに記載のリポソームの製造装置。
 前記第1の光透過率測定手段が前記リポソームを含有する被処理液の光透過率を表示し、前記第2の光透過率測定手段が前記リポソーム形成脂質を含有する被処理液の光透過率を表示する請求項3~5のいずれかに記載のリポソームの製造装置。
 リポソーム形成脂質含有液を予め整粒手段に複数回通過させる整粒化処理を行ってリポソーム含有液とし、前記整粒手段を通過する毎に得られたリポソーム含有液について所定波長における前記リポソーム含有液の光透過率を測定し、前記整粒手段を通過する毎に得られたリポソーム含有液について粒度計にて前記リポソーム含有液に含有されるリポソームの粒径を測定し、前記光透過率と前記粒径との相関関係を予め求めておく予備工程と、
 リポソーム形成脂質を含有する被処理液を請求項1~6のいずれかに記載のリポソームの製造装置にて整粒化処理を行ってリポソームを含有する被処理液とし、前記所定波長における、前記リポソームを含有する被処理液の光透過率を測定しつつリポソームを製造する本工程とを有するリポソームの製造方法。
Description:
リポソームの製造装置およびリ ソームの製造方法

 本発明は、ドラッグデリバリーシステム 有用な、リポソーム粒径の測定方法、なら にこれを用いるリポソームの製造装置およ リポソームの製造方法に関する。

 Drug delivery system(DDS)は、薬物治療の分野に いて近年に治療効果を高めている手法の一 であり、その一つとしてリン脂質二重膜構 からなる球状の中空体である薬剤を担持さ たリポソーム製剤に大きな注目が集まって る。このリポソーム製剤の特徴は、薬剤を ポソーム膜あるいはリポソームの内水相に 持させることができることである。一方、 剤の血中動態は、薬剤固有のものであり、 中での薬剤の安定性の向上あるいは半減期 延長のために、リポソームに対して、官能 を化学的に修飾したprodrug化が行われること がある。この方法により、半減期の延長を含 めて血液中での薬剤の安定性の向上が可能と なる一方で、毒性の発生や薬効の減少が認め られる例も少なくない。
 しかし、薬剤をリポソームに担持させるこ により、薬物自身の薬効を維持し、半減期 延長および血液中での薬剤の安定性の向上 期待できるだけでなく、副作用の軽減が期 できる。また、リポソーム製剤はリポソー の粒子サイズの制御と親水性高分子による ポソーム表面の被覆により、リポソームの な排泄経路である肝臓、脾臓、リンパ節お び肺に存在する細網内皮系(RES;Reticulo-Endother ial System)への取り込みを阻害できることから 、リポソームでの血中滞留性の増加にともな う病巣部位への蓄積(受動的targeting)の増加に る治療効果の向上が期待できる。

 リポソーム内に封入した薬剤の血中薬物 態は、リポソームの血中動態によるところ 大きい。このとき、リポソームの体内動態 よび組織分布は、その粒子径および粒度分 により影響を受けることが報告されている( 例えば、非特許文献1参照)。従って、これら パラメータがリポソーム製剤において重要 あり、製造工程においてこれらのパラメー は主に整粒化工程において制御されている このように、整粒化工程は、リポソームの 剤特性を決定づける工程であり、リポソー 製剤製造工程において最重要工程の一つで る。

 リポソーム製剤の粒子径は、その治療目 あるいは対象疾患に応じて目的粒子径が設 されるが、設定された粒子径を得るために リポソーム形成時あるいはそれに引き続き 粒化工程が行われる。整粒化工程はextruder 用いて行われることが多く、この場合、目 とする粒子径に到達するために数回の整粒 工程が行われる。整粒化回数は製造に先立 予め各整粒化毎での粒子径を測定し、その 果に基づき最終的に整粒化工程の回数が決 される。その一方で、整粒化時にかかる圧 により形成するリポソームの粒子径が異な ことが報告されている(例えば、非特許文献2 参照)。従って、製造工程中において何らか 影響で過度の圧力変動が生じた場合、設定 た目的粒子径とは異なる粒子が生成される そのため、このような圧力変動が生じた場 であっても目的とする粒子径に到達してい か否かについて現在知られているリポソー 製造方法では、整粒化時に判断することは きない。

 また、リポソーム製剤の多くは直接静脈 より投与されるケースが多いため、製剤の 菌性および無菌リスクの低減が求められる 従って、できる限りの無菌管理が必要であ 、製造工程において細菌介在リスクを最大 に抑止しなければならない。ここで、最終 菌を行なうことのできないリポソーム製剤 は、細菌介在リスクの最も低減できる方法 、密閉された状態で工程操作を行うことで る。しかし、リポソームの製造工程は多岐 わたり、かつリポソーム製剤には規格ある は製造工程中間体のcriteriaとして粒子径が けられている。このサンプリング時におい 、密閉環境が損なわれ、このことによる細 介在リスクが増大する。

 従って、良質な品質を持つリポソーム製剤 提供するために無菌管理と製造時における 子径管理が非接触、かつ正確にリアルタイ で監視できる粒子径測定システム構築が望 れる。
 近年、Process Analytical Technology(PAT)という概 が注目されている。この背景には、生産技 が研究開発における技術の向上よりも遅れ ちであり、この生産技術の遅れが、結果と て品質に与えることや、品質管理システム 不十分な結果、最終製品が規格適合外とな ケースも見られることが問題視されている こうした背景の中で、最新の技術を製造工 、特に製品の製造にあたり、品質に影響を える重要工程に取り入れ、連続的な品質保 すなわちリアルタイムに製品品質を監視す ことにより品質不良の発生を防止すること 求められている。また、このような技術を れることにより、オフラインによる製造工 検査などを簡略化することが可能である。
 現在、PATの対象となる測定技術として、近 外吸収やラマン分析による分光分析、音響 よび電子音響分光分析、X線分光分析、pH、 導率、電位差測定、誘電測定など様々な技 がある。この中でも、近赤外吸収による分 は、混合均一性、水分測定、成分含量の測 など幅広い分野で用いられている手法であ 。

Biochim. Biophys. Acta. 1190, 99-107, 1994. Biophys. J. 74, 2996-3002, 1998

 リポソーム製剤製造において、製剤の均質 を達成するためには粒子径の制御は重要工 である。
 しかしながら、現状としては整粒化処理完 後にその工程試験として粒子径測定を行っ いるに過ぎず、工程試験としてリポソーム 粒子径測定は整粒化工程をリアルタイム下 監視するものではない。
 したがって、本発明は、インラインでリポ ームを製造工程中にリポソームの粒子径を 視しながら無菌状態でリポソームを製造す ことを可能とするリポソームの製造装置お びリポソームの製造方法の提供を目的とす 。
 また、本発明はさらに、リポソームの粒度 布を簡易的に評価するシステムを構築する とを目的としている。その結果として、良 な品質をもつリポソーム製剤の製造を可能 するものである。

 本発明者は、以上の点を鑑みて、上記課 を解決すべく鋭意研究した結果、リポソー 製造工程において、レーザーを用いてリポ ームを含む試料溶液の透過度をmonitoringする ことにより、粒子径制御の段階で非接触且つ リアルタイムにリポソーム粒子の形成挙動を 監視するシステムを構築できることを見出し 、本発明を完成させた。

 すなわち、本発明は以下の(1)~(8)を提供する 。
 (1) 入口と出口を有するリポソームの整粒 段と、
 該整粒手段と前記入口を介して一体に形成 れ、該整粒手段にリポソーム形成脂質を含 する被処理液を供給する供給流路と、
 該整粒手段と前記出口を介して一体に形成 れ、該整粒手段からリポソームを含有する 処理液を排出する排出流路とを有し、
 前記供給流路が、前記リポソーム形成脂質 含有する被処理液を前記供給流路に投入す 投入口を有するリポソームの製造装置にお て、
 前記排出流路が、少なくとも一部に光を透 させることができる材料で形成される第1の 光透過部を有し、
 前記第1の光透過部の外部から前記第1の光 過部に光を照射して前記リポソームを含有 る被処理液の光透過率を測定する第1の光透 率測定手段を少なくとも有するリポソーム 製造装置。
 上記(1)に記載のリポソームの製造装置にお て、前記第1の光透過率測定手段は、前記光 透過率を表示することができる。
 (2) 前記供給流路の基端と前記排出流路の 端とが結合し、流体循環回路を形成してい 上記(1)に記載のリポソームの製造装置。
 (3) 前記供給流路が、少なくとも一部に光 透過させることができる材料で形成される 2の光透過部を有し、
 前記第2の光透過部の外部から前記第2の光 過部に光を照射して、前記リポソーム形成 質を含有する被処理液の光透過率を測定す 前記第2の光透過率測定手段をさらに有する 記(1)または(2)に記載のリポソームの製造装 。
 上記(3)に記載のリポソームの製造装置にお て、前記第2の光透過率測定手段は、前記リ ポソーム形成脂質を含有する被処理液の光透 過率を表示することができる。
 (4) 前記第1の光透過率測定手段が、第1のレ ーザー光照射部、第1のレーザー光受光部お びこれらと接続された第1の光透過率算出部 を有し、
 前記第2の光透過率測定手段が、第2のレー ー光照射部、第2のレーザー光受光部および れらと接続された第2の光透過率算出部とを 有する上記(3)に記載のリポソームの製造装置 。
 (5) さらに、前記光透過率から前記リポソ ムの粒径を求めるリポソーム粒径演算手段 有する上記(1)~(4)のいずれかに記載のリポソ ムの製造装置。
 (6)前記第1の光透過率測定手段が前記リポソ ームを含有する被処理液の光透過率を表示し 、前記第2の光透過率測定手段が前記リポソ ム形成脂質を含有する被処理液の光透過率 表示する上記(3)~(5)のいずれかに記載のリポ ームの製造装置。
 (7) 前記レーザー光照射部が照射するレー ー光の波長が670nmである上記(4)~(6)のいずれ に記載のリポソームの製造装置。
 (8) リポソーム形成脂質含有液を予め整粒 段に複数回通過させる整粒化処理を行って ポソーム含有液とし、前記整粒手段を通過 る毎に得られたリポソーム含有液について 定波長における前記リポソーム含有液の光 過率を測定し、前記整粒手段を通過する毎 得られたリポソーム含有液について粒度計 て前記リポソーム含有液に含有されるリポ ームの粒径を測定し、前記光透過率と前記 径との相関関係を予め求めておく予備工程 、
 リポソーム形成脂質を含有する被処理液を 記(1)~(7)のいずれかに記載のリポソームの製 造装置にて整粒化処理を行ってリポソームを 含有する被処理液とし、前記所定波長におけ る、前記リポソームを含有する被処理液の光 透過率を測定しつつリポソームを製造する本 工程とを有するリポソームの製造方法。

 本発明のリポソームの製造方法は、前記 ポソーム粒径演算手段において前記相関関 と前記リポソームを含有する被処理液の光 過率とを用いて前記リポソームを含有する 処理液に含有されるリポソームの粒径を求 ることができる。

 また、本発明のリポソームの製造装置また 本発明のリポソームの製造方法に使用する とができるリポソーム粒径の測定方法とし 、以下の(9)、(10)を提供する。
 (9) リポソームを含有する被処理液が内部 通過し、少なくとも一部に光を透過させる とができる材料で形成される光透過部を有 る流路において、前記光透過部の外部から 前記光透過部に光を照射し前記被処理液の 透過率を測定する光透過率測定手段と、前 光透過率から前記リポソームの粒径を求め リポソーム粒径演算手段とを有するリポソ ム粒径測定装置を使用することによってリ ソームの粒径を測定するリポソーム粒径の 定方法。
 (10) 前記リポソーム粒径演算手段が、
 リポソーム形成脂質含有液を予め整粒手段 複数回通過させる整粒化処理を行ってリポ ーム含有液とし、前記整粒手段を通過する に得られたリポソーム含有液について所定 長における前記リポソーム含有液の光透過 を測定し、前記整粒手段を通過する毎に得 れたリポソーム含有液について粒度計にて 記リポソーム含有液に含有されるリポソー の粒径を測定することによって得られる、 記光透過率と前記粒径との相関関係と、
 前記リポソームを含有する被処理液の光透 率とを用いて、
 前記リポソームを含有する被処理液に含有 れるリポソームの粒径を求めるものである 記(9)に記載のリポソーム粒径の測定方法。

 本発明のリポソームの製造装置および本発 のリポソームの製造方法によるリポソーム 粒子径の測定精度は極めて高く、この技術 工業スケールにも十分対応できるものであ た。
 また、粒子径制御段階で生じる整粒化前と 粒化後の粒子径の差よりリポソームの粒度 布に関する情報を得ることが可能である。
 さらに、本発明に至る過程において、閉鎖 還流システムを用いてリポソームを連続的 処理することにより完全な密閉ラインでリ ソームを調製することができた。
 副次的な効果であるが、本システムを用い ことにより整粒化工程をリアルタイムに確 することができるため、製造におけるリー タイムを短縮する効果なども期待できる。

 本発明のリポソームの製造装置は、インラ ンでリポソームを製造工程中に粒子径を監 しながら無菌状態でリポソームを製造する とができる。
 本発明のリポソームの製造方法によれば、 ンラインでリポソームを製造工程中に粒子 を監視しながら無菌状態でリポソームを製 することができる。

図1は、本発明のリポソームの製造装置 の一例の概要を模式的に示す概略図である。 図2は、本発明において使用することが できるリポソーム粒径の測定方法の一例の概 略を模式的に示す概略図である。 図3は、本発明において使用することが できるリポソーム粒径の測定方法において用 いられるリポソーム粒径測定装置が有する光 透過率測定手段の一例と、リポソーム粒径測 定装置が設置される流路の一例との概略を示 す模式的な斜視図である。 図4は、図3に示す、本発明において使 することができるリポソーム粒径の測定方 において用いられるリポソーム粒径測定装 が有する光透過率測定手段の一例と、リポ ーム粒径測定装置が設置される流路の一例 を、矢印Aの方向からの側面として示す模式 な側面図である。 図5は、本発明において使用することが できるリポソーム粒径の測定方法において用 いられるリポソーム粒径測定装置が有する光 透過率測定手段の一例と、リポソーム粒径測 定装置が設置される流路の一例との概略を示 す模式的な斜視図である。 図6は、リポソームの製造ラインの一例 を示す概略図である。 図7は、Batch式整粒化法に使用されるリ ソームの製造装置の一例の概略を模式的に す概略図である。 図8は、連続整粒化法に使用されるリポ ソームの製造装置の一例の概略を模式的に示 す概略図である。 図9は、連続整粒化法により整粒化工程 を行ったときのリポソームの粒子径と時間と の関係を示すグラフである。 図10は、予備工程において、各整粒化 に得られた粒子径とレーザー透過度の関係 表すグラフである。 図11は、レーザー透過度と粒子径相関 に関する脂質濃度の影響を示したグラフで る。 図12は、粒子径監視システムの精度を すグラフである。 図13は、粒子径監視システムを図1のよ うに設置し、リポソームを連続的に処理する 方法である、連続整粒化法を用いてリポソー ムの粒子径制御を行ったときのレーザー透過 度の経時的な推移を示すグラフである。 図14は、連続整粒化法による予測粒子 線と実測値を示すグラフである。 図15は、連続整粒化法による予測粒子 線(実線)と実測値とを示すグラフである。 図16は、透過度とリポソーム粒度分布( 動的光散乱測定)の関係を示すグラフである 図17は、透過度とリポソーム粒度分布( FFF-MALS)の関係を示すグラフである。 図18は、連続整粒化法により整粒化工 を行ったときの薬物含有リポソームの粒子 と時間との関係を示すグラフである。 図19は、レーザー透過度と粒子径の関 を示すグラフである。 図20は、連続整粒化法による予測粒子 線(実線)と実測値とを示すグラフである。

 本発明について以下詳細に説明する。
 まず初めに本発明において使用することが きるリポソーム粒径の測定方法について以 に説明する。
 本発明において使用することができるリポ ーム粒径の測定方法としては、例えば、
(1)リポソームを含有する被処理液が内部を通 過し、少なくとも一部に光を透過させること ができる材料で形成される光透過部を有する 流路において、前記光透過部の外部から、前 記光透過部に光を照射し前記被処理液の光透 過率を測定する光透過率測定手段を有するリ ポソーム粒径測定装置を使用することによっ てリポソームの粒径を測定するリポソーム粒 径の測定方法、
(2)さらに、前記光透過率から前記リポソーム の粒径を求めるリポソーム粒径演算手段を有 するリポソーム粒径測定装置を使用すること によってリポソームの粒径を測定するリポソ ーム粒径の測定方法が挙げられる。

 光透過率測定手段について以下に説明する
 リポソーム粒径測定装置が有する光透過率 定手段は、リポソームを含有する被処理液 内部を通過し、少なくとも一部に光を透過 せることができる材料で形成される光透過 を有する流路において、前記光透過部の外 から、前記光透過部に光を照射し前記被処 液の光透過率を測定する手段である。

 光透過率測定手段は、光透過部の外部(つま り流路の外部)に配置して、光透過部の外部 ら、光透過部に光を照射し被処理液の光透 率を測定することができる装置であれば特 制限されない。また、光透過率測定手段は 透過率を表示することができる。
 例えば、光を光透過部の外部から光透過部 照射する光照射部、光透過部を通過した光 受光する光受光部、およびこれらと接続さ 、光照射部から照射された光の強さと光受 部で受光した光の強さから光透過率を算出 る光透過率算出部と光透過率を表示する表 部とを有する光透過率測定装置が挙げられ 。
 表示部は光透過率算出部と一体となってい もよい。
 表示部における光透過率の表示方法は特に 限されない。
 なお、光透過率算出部が外部ユニットであ データ収集装置に収納されていてもよい。
 光照射部から照射される光は特に制限され い。例えば、レーザー光、赤外線、X線が挙 げられる。
 光の波長については、用途に応じて選択す ことが可能であるが対象物の吸収スペクト により決定することが望ましい。
 本発明は透過率測定を基本としているため この場合は可視光(約380nm~780nm)の範囲内を選 択することが一般的である。

 光透過率測定手段において使用される光は レーザー光が好ましい態様の1つとして挙げ られる。
 本発明において用いることができるレーザ 光とは、「単一の波長による単色性」、「 位相による干渉性」、「光が集中して拡散 ない指向性」の3つを有する自然には存在し ない人工的な光を意味する。
 一般的に光透過率測定手段に用いられるレ ザー光は赤色LEDが多く、その中心波長が630~ 680nmであることから本発明におけるレーザー の波長は630~680nmであることが好ましい。し し、試料溶液に応じこの波長を変更せざる 得ない状況の場合はその好適値とすること 好ましい。
 光透過率測定手段において使用される光が ーザー光である場合、光透過率測定手段は レーザー光照射部、レーザー光受光部およ これらと接続された光透過率算出部とを有 る光透過率測定装置が挙げられる。

 光透過率測定手段が配置される箇所は、 ポソームを含有する被処理液が内部を通過 、少なくとも一部に光を透過させることが きる材料で形成される光透過部を有する流 における、光透過部の外部である。

 流路について以下に説明する。
 流路は、リポソームを製造する製造ライン おいて、リポソームを含有する被処理液が 過する部分であれば特に制限されない。
 流路は、流速調整手段として、例えば、拡 手段、一時滞留手段、サンプリング手段を することができる。
 リポソームの製造ラインについては後述す 。
 リポソームを含有する被処理液は、リポソ ムを含有する液であれば特に制限されない 液は、水溶液、有機溶媒、水と有機溶媒と 混合液であってよい。

 流路は、少なくとも一部に光を透過させる とができる材料で形成される光透過部を有 る。
 流路が少なくとも一部に光を透過させるこ ができる材料で形成される光透過部を有す 場合、光透過部以外の部分は、光透過性を さないか、光透過部と光透過性が異なるこ が好ましい。
 また、流路はその全体が光を透過させるこ ができる材料で形成されていてもよい。
 流路における光透過部は、光透過率測定の 点から光を透過させることができる材料で 成されるものである。
 光を透過させることができる材料としては 透明度の高い素材や透明な素材であれば特 制限されない。例えば、石英ガラス;水晶; ラス;フッ素系樹脂(例えばPFA);ポリプロピレ 、ポリカーボネート、アクリルポリマー、 リスチレン、スチレン-ブタジエンコポリマ ー、スチレン-アクリロニトリルコポリマー アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンコポ リマー、ポリ塩化ビニル、ポリスルホン、ポ リエステル(例えば、PET)のようなプラスチッ が挙げられる。

 流路は、その形状について特に制限されな 。例えば、断面が、円形、楕円形、四角形 ものが挙げられる。
 流路の少なくとも一部が光透過部である場 、光透過部の形態は光透過率測定手段にお る光照射や光受光を阻害しないものであれ 特に制限されない。例えば、光が照射され 部分を含む、流路の周全体;円形、楕円形ま たは四角形の窓を光被照射部および光通過部 として2箇所有するものが挙げられる。
 流路の少なくとも一部が光透過部である場 、光透過部以外の部分は特に制限されない 例えば、金属のように、光を透過させない たは透過させにくい材料から形成させるも であってもよい。

 流路の少なくとも一部が光透過部である場 、光透過部は光透過部以外の部分より光透 性が高いことが好ましい。
 光透過部と光透過部以外の部分の組合せと ては、光透過部が透明度の高い素材として られ、光ファイバーなどに用いられている 英ガラスや薬剤吸着性が低く、透明度も高 フッ素樹脂のPFA(テトラフルオロエチレンと パーフルオロアルコキシエチレンとの共重合 体)である場合が好ましく、光透過部以外の 分としては、製造ラインの観点からステン スであることが好ましいが、特に限定され ものではない。

 光透過率測定手段は、光透過部の外部に配 されていれば特に制限されない。また、流 全体が光を透過することができる材料で形 されている場合、光透過率測定手段の配置 置は特に制限されない。
 また、光透過率測定手段と光透過部との間 は特に制限されない。光透過率測定手段を 透過部に接するように配置することができ 。または、光透過率測定手段を光透過部か 離して配置することができる。
 光透過率測定手段と流路との間に間隔を持 せる場合、光照射部と流路との間隔は0.1~100 cmとすることができ、光受光部と流路との間 は0.1~100cmとすることができる。実用面の観 からこの距離は短ければ短いほど精度が上 るため好ましい。

 本発明において使用することができるリポ ーム粒径の測定方法において用いられるリ ソーム粒径測定装置が有する光透過率測定 段と、リポソーム粒径測定装置が設置され 流路について添付の図面を使用して以下に 明する。なお、本発明は添付の図面に制限 れない。
 図3は、本発明において使用することができ るリポソーム粒径の測定方法において用いら れるリポソーム粒径測定装置が有する光透過 率測定手段の一例と、リポソーム粒径測定装 置が設置される流路の一例との概略を示す模 式的な斜視図である。
 図3において、流路301は、リポソームを含有 する被処理液330が内部303を矢印307の方向に通 過し、光を透過させることができる材料で形 成される光透過部305を有し、流路301の断面( 示せず。)は円形である。光透過部305は、光3 21が照射される部分325を少なくとも含む流路 外周面となる。
 リポソーム粒径測定装置300は、光透過率測 手段310とデータ収集装置320とを有する。
 光透過率測定手段310は、光透過部305の外部 ら光透過部305に光321を照射する光照射部311 、光透過部305を通過した光323を受光する光 光部313と、被処理液330の光透過率を測定す 光透過率算出部318とを有する。光透過率算 部318は、光照射部311とコード315で接続され 光受光部313とコード317で接続され、データ 集装置320とコード319で接続されている。
 光透過率は、光透過率測定手段310において 定される。
 測定された光透過率を、光透過率算出部318 たはデータ収集装置320において表示するこ ができる。

 なお、光透過率測定手段310が第1の光透過率 測定手段である場合、第1の光透過率測定手 310は第1の光照射部311と、第1の光受光部313と 、第1の光透過率算出部318とを有する。
 光透過率測定手段310が第2の光透過率測定手 段である場合、第2の光透過率測定手段310は 2の光照射部311と、第2の光受光部313と、第2 光透過率算出部318とを有する。
 第1の光透過率算出部と第2の光透過率算出 とは一体とすることができる(図示せず。)。

 図4は、図3に示す、本発明において使用す ことができるリポソーム粒径の測定方法に いて用いられるリポソーム粒径測定装置が する光透過率測定手段の一例と、リポソー 粒径測定装置が設置される流路の一例とを 矢印Aの方向からの側面として示す模式的な 面図である。
 図4において、流路401は、その断面(図示せ 。)が円形であり、その外径L3は0.5~100cmであ のが好ましい。光照射部411はコード415で光 過率算出部(図示せず。)と接続され、光受光 部413とコード417で光透過率算出部(図示せず )と接続されている。光照射部411と流路401と 間隔L1は0.1~100cmとすることができ、光受光 413と流路401との間隔L2は0.1~100cmとすることが できる。

 図5は、本発明において使用することができ るリポソーム粒径の測定方法において用いら れるリポソーム粒径測定装置が有する光透過 率測定手段の一例と、リポソーム粒径測定装 置が設置される流路の一例との概略を示す模 式的な斜視図である。
 図5において、流路501は、リポソームを含有 する被処理液530が内部503を矢印509の方向に通 過し、光を透過させることができる材料で形 成される光透過部505を有し、光透過部505は四 角形の光被照射部506と四角形の光通過部507と を有し、流路501の断面(図示せず。)は四角形 ある。
 リポソーム粒径測定装置500は、光透過率測 手段510とデータ収集装置520とを有する。
 光透過率測定手段510は、光被照射部506の外 から光被照射部506に光521を照射する光照射 511と、光通過部507を通過した光523を受光す 光受光部513と、被処理液530の光透過率を測 する光透過率算出部518とを有する。光透過 算出部518は、光照射部511とコード515で接続 れ、光受光部513とコード517で接続され、デ タ収集装置520とコード519で接続されている
 光透過率は光透過率測定手段510において測 される。
 測定された光透過率を、光透過率算出部518 たはデータ収集装置520において表示するこ ができる。

 光透過率測定手段は、光透過率算出部にお て、光照射部から照射された光の強さと光 光部で受光した光の強さから光透過率(光照 射部から照射された光の強さに対する、光受 光部で受光した光の強さの百分率)を算出す 。
 なお、本発明において、光透過率を透過度 表示することがある。
 光透過率算出部は、光照射部および光受光 とそれぞれ接続されている。光透過率算出 と、光照射部または光受光部との接続は、 線、無線のどちらでも良く、設置環境、状 に応じて使い分けることができる。
 光透過率測定手段に使用される光透過率測 装置と、リポソーム粒径演算手段を格納す データ収集装置に搭載される通信インター ェイスとしては有線、無線のどちらでも良 、設置環境、状況に応じて使い分けること できる。

 リポソーム粒径演算手段について以下に説 する。
 本発明において使用することができるリポ ーム粒径の測定方法において用いられるリ ソーム粒径測定装置が有するリポソーム粒 演算手段は、前記光透過率から前記リポソ ムの粒径を求める。

 本発明において使用することができるリ ソーム粒径の測定方法において、光透過率 定手段によって収集された光透過率のデー は、例えば、外部ユニットであるデータ収 装置によって処理され、粒子径数値として 算される。

 リポソーム粒径演算手段は、
 リポソーム形成脂質含有液を予め整粒手段 複数回通過させる整粒化処理を行ってリポ ーム含有液とし、前記整粒手段を通過する に得られたリポソーム含有液について所定 長における前記リポソーム含有液の光透過 を測定し、前記整粒手段を通過する毎に得 れたリポソーム含有液について粒度計にて 記リポソーム含有液に含有されるリポソー の粒径を測定することによって得られる、 記光透過率と前記粒径との相関関係と、
 前記リポソームを含有する被処理液の光透 率とを用いて、
 前記リポソームを含有する被処理液に含有 れるリポソームの粒径を求めるものである が好ましい。

 相関関係は、リポソーム形成脂質含有液 予め整粒手段に複数回通過させる整粒化処 を行ってリポソーム含有液とし、前記整粒 段を通過する毎に得られたリポソーム含有 について所定波長における前記リポソーム 有液の光透過率を測定し、前記整粒手段を 過する毎に得られたリポソーム含有液につ て粒度計にて前記リポソーム含有液に含有 れるリポソームの粒径を測定する予備工程 おいて得られる、リポソーム含有液の光透 率のデータと、リポソーム含有液に含有さ るリポソームの粒径のデータとから決定さ る。

 予備工程において使用される整粒手段は、b atch式整粒化法、連続整粒化法のいずれであ てもよい。
 予備工程において使用されるリポソーム形 脂質含有液は、リポソームを形成すること できるリン脂質等の成分を含有する液であ ば特に制限されない。
 整粒手段を通過する回数は、2~9回であるの 好ましい。
 本発明において、リポソーム含有液の光透 率を測定するために使用された光透過率測 装置はキーエンス社製透過度装置(型式;LX2-V 10)であり、データ収集装置はキーエンス社製 データ収集機器(型式;NR-HA08、NR-500)であり、 長670nmで光透過率が測定された。
 本発明において、リポソーム含有液に含有 れるリポソームの粒径を測定するために使 された粒度計はZetasizer 3000(MALVERN Instruments 製)であり、リポソームの粒径を動的光散乱 粒子測定によって測定し、得られた値を平均 粒子径とした。
 また、リポソームの粒度分布は、Zetasizer 30 00(MALVERN Instruments社製)を用いて動的光散乱粒 子測定で得られる多分散指数、およびField Fl ow Fractionation-Maltiangle Scattering(FFF-MALS, Whyatt 製)を用いて測定され、その結果得られる数 均粒子径および重量平均粒子径の比(n/w)と て表される。

 相関関係としての粒子径換算アルゴリズ は特に限定されないが、本発明に至る過程 収集された結果より考えると直線近似式を いることが最も好ましい。

 光透過率と粒径との相関関係としては、 えば、下記数式(I)で表されるものが挙げら る。

 [数1]
  y (n) =ax (n) +b   (I)
 式中、y (n) は光透過部におけるリポソーム粒径、aは比 定数、x (n) は一定時間ごとに測定された受光光量から算 出された光透過部における光透過率、bは定 、n=0、1、2・・・である。

 数式(I)は、リポソーム形成脂質含有液に含 されるリポソーム形成脂質の濃度によって aおよびbが変わる。
 例えば、リポソーム形成脂質含有被処理液 含有されるリポソーム形成脂質の濃度が82.5 mmol/Lの場合、数式(I)は、
y (n) =-1.0861x (n) +173.89となる(実施例1、図10参照)。

 相関関係である数式(I)の選択は、本工程 使用されるリポソーム形成脂質を含有する 処理液のリポソーム形成脂質の濃度が、予 工程で使用されたリポソーム形成脂質含有 のリポソーム形成脂質の濃度と一致してい 場合、当該予備工程において求められた相 関係を表す数式を選択する。そして当該数 に光透過率をあてはめてリポソームの粒径 予測する。

 本発明において使用することができるリポ ーム粒径の測定方法について添付の図面を いて以下に説明する。なお本発明は添付の 面に制限されない。
 図2は、本発明において使用することができ るリポソーム粒径の測定方法の一例の概略を 模式的に示す概略図である。
 図2において、リポソームの製造装置200は、 入口221と出口223とを有する整粒手段220と、
 整粒手段220と入口221を介して一体に形成さ 、整粒手段220にリポソーム形成脂質を含有 る被処理液(図示せず。)を供給する供給流 201と、
 整粒手段220と出口223を介して一体に形成さ 、整粒手段220からリポソームを含有する被 理液(図示せず。)を排出する排出流路202と 有し、
 供給流路201が、リポソーム形成脂質を含有 る被処理液(図示せず。)を供給流路201に投 する投入口205を有し、
 排出流路202が、少なくとも一部に光を透過 せることができる材料で形成される第1の光 透過部204を有し、
 供給流路201が、少なくとも一部に光を透過 せることができる材料で形成される第2の光 透過部203を有し、
 投入口205はバルブ206を有し、バルブ206によ て投入口205は開閉される。
 リポソームの製造装置200には、リポソーム 径測定装置230が設置されている。
 リポソーム粒径測定装置230は、第1の光透過 部204の外部から第1の光透過部204に光を照射 てリポソームを含有する被処理液(図示せず )の光透過率を測定する第1の光透過率測定 段213と、
 第2の光透過部203の外部から第2の光透過部20 3に光を照射してリポソームを含有する被処 液(図示せず。)の光透過率を測定する第2の 透過率測定手段211と、
 光透過率からリポソームの粒径を求めるリ ソーム粒径演算手段が格納された制御部215 データ記憶部217とを有するデータ収集装置2 19とを有する。
 光透過率は、第1の光透過率測定手段213およ び第2の光透過率測定手段211で測定される。
 測定された光透過率を、第1の光透過率測定 手段213、第2の光透過率測定手段211またはデ タ収集装置219において表示することができ 。

 第1の光透過率測定手段213と第2の光透過率 定手段211とは、データ収集装置219とコード23 1、233で接続されている。
 第1の光透過率測定手段213と第2の光透過率 定手段211とは、それぞれが光照射部、光受 部および光透過率算出部とを有する(図示せ 。)。光照射部(図示せず。)は制御部215から 信号によって作動し、所定の時間間隔で光( 例えば、パルス光)を発する。
 整粒手段220から排出流路202へリポソームを 有する被処理液(図示せず。)が排出されて る間に、第1の光透過率測定手段213において 光照射部(図示せず。)から光を照射すると 光は第1の光透過部204を透過し、第1の光透過 部204を透過後の光は、光受光部(図示せず。) 受光され、光受光部(図示せず。)から受光 量に応じた信号が光透過率算出部に出力さ 、光透過率算出部において光照射部から照 される光の発光光量に対する、光受光部に ける受光光量の比の値から光透過率が随時 出され、得られた光透過率はデータ収集装 219に入力され、データ記憶部217に記憶され 。

 制御部215は、整粒手段220におけるリポソ ムの製造開始後、下記式(1)に示すリポソー 粒径予測式に、第1の光透過率測定手段213か ら送られてきた光透過率をあてはめて計算を 随時行っていき、その結果得られたリポソー ムの粒径のデータをデータ記憶部217に記憶さ せる。

 [数2]
  y 1(n) =a 1 x 1(n) +b 1    (1)
 式中、y 1(n) は第1の光透過部におけるリポソーム粒径、a 1 は比例定数、x 1(n) は一定時間ごとに測定された受光光量から算 出された第1の光透過部における光透過率、b 1 は定数、n=0、1、2・・・である。

 リポソーム粒径y 1(n) と時間との関係をグラフに示すことによって 、得られたリポソームが所望の粒径を有する ものとなったかどうかを確認することができ る。

 また、制御部215は、整粒手段220における ポソームの製造開始後、下記式(2)に示すリ ソーム粒径予測式に、第2の光透過率測定手 段211から送られてきた光透過率をあてはめて 計算を随時行っていき、その結果得られたリ ポソームの粒径のデータをデータ記憶部217に 記憶させる。

 [数3]
  y 2(n) =a 1 x 2(n) +b 1    (2)
 式中、y 2(n) は第2の光透過部におけるリポソーム粒径、a 1 は比例定数、x 2(n) は一定時間ごとに測定された受光光量から算 出された第2の光透過部における光透過率、b 1 は定数、n=0、1、2・・・である。

 制御部215は、下記式(3)に示すリポソーム 度分布予測式の計算を随時行っていき、そ 結果をデータ記憶部217に記憶させる。

 [数4]
  光透過率差=x 1(n) -x 2(n)    (3)

 時間に対する、光透過率差と別途測定し 粒度分布の実測値データとの関係をグラフ 示すことによって、得られたリポソームの 度分布を予測することができる。

 リポソームの製造ラインについて以下に説 する。
 リポソームの製造ラインとしては、例えば 一般的なリポソームの製造工程として、均 化工程、リポソーム形成工程、未封入薬物 去工程および無菌化工程をこの順序で有す ものが挙げられる。
 本発明において、流路はリポソームを製造 る製造ライン中、リポソームを含有する被 理液が通過する部分であれば特に制限され い。
 したがって、本発明において、リポソーム 含有する被処理液は、リポソーム形成工程 降に得られるものをいう。なお、リポソー 形成工程が必要に応じて粗リポソーム形成 程のあと、整粒化工程、親水性高分子修飾 程を含む場合は、粗リポソーム形成工程以 に得られる液がリポソームを含有する被処 液に含まれる。

 光透過率測定手段が設置される箇所は、リ ソームの製造において、リポソーム形成工 以降における、リポソームを含有する被処 液が通過する流路であれば特に制限されな 。
 整粒化工程におけるリポソームの粒子の変 を観察することを考えると、整粒化工程の に設置されるのが好ましく、整粒化工程に いて使用される整粒化装置の前後に設置さ ることが最も好ましい。
 光透過率測定手段の設置数は少なくとも1個 以上であり、2個以上であるのが好ましい。

 光透過率測定手段が設置される箇所につい 添付の図面を用いて以下に説明する。なお 本発明は添付の図面に制限されない。
 図6は、リポソームの製造ラインの一例を示 す概略図である。
 図6において、リポソームの製造ライン601は 、均一化工程、リポソーム形成工程、未封入 薬物除去工程および無菌化工程を有する。そ れぞれの工程において使用される装置(図示 ず。)は流路g、a~cで接続されている。これら のなかで、リポソームを含有する被処理液は 、リポソーム形成工程以降において各工程に おいて使用される装置(図示せず。)を結合す 流路a~cを通過する。

 本発明において、予備工程で行われる均一 工程で得られる液は、リポソーム形成脂質 有液に該当する。
 また、本工程で行われる均一化工程で得ら る液は、リポソーム形成脂質を含有する被 理液に該当する。
 本発明において、本工程で行われるリポソ ム形成工程で得られる液は、リポソーム含 液に該当する。
 また、本工程で行われるリポソーム形成工 で得られる液は、リポソームを含有する被 理液に該当する。

 また、図6において、リポソームの製造ライ ン602は、均一化工程、リポソーム形成工程、 未封入薬物除去工程および無菌化工程を有し 、リポソーム形成工程が、粗リポソーム形成 工程のあと、整粒化工程、親水性高分子修飾 工程を有するものである。
 リポソーム形成工程が、粗リポソーム形成 程のあと、整粒化工程、親水性高分子修飾 程を有する場合、リポソームを含有する被 理液は、流路d~f、b、cを通過する。

 なお、本発明において、薬剤封入は、リポ ーム形成工程時のリポソーム形成脂質を含 する被処理液に封入薬剤を添加し、リポソ ム形成と同時に薬剤を封入する方法やリポ ーム形成工程後、リポソーム膜内外にイオ 濃度勾配などの勾配を生じさせ、この勾配 従って膜外に添加した薬剤をリポソーム膜 の内液に移送させリポソーム内に薬剤を封 する方法などによって実施することができ 。本発明においてこれらの工程の順序は特 限定されない。
 また、イオン勾配を用いる方法などにおい は未封入薬物除去工程を含む外液置換工程 2回入る場合、凍結乾燥工程が入る場合もあ るが、本発明がこれらの工程の重複及び追加 に影響を受けるものではない。

 リポソームの製造方法に含まれる各工程に いて以下に説明する。
 均一化工程は、リポソーム膜を構成するこ ができるリポソーム形成脂質を有機溶媒な を用いて溶解し、各成分の分散状態を均一 する工程のことを示す。

 一般的にリポソーム形成脂質としては、 ン脂質とコレステロールなど、複数の脂質 よって構成されることが多い。複数のリポ ーム形成脂質が存在する場合、リポソーム 成時のリポソーム形成脂質の不均一化を避 るため、均一化工程をとるのが好ましい。 一のリポソーム形成脂質を用いる場合、均 化工程は必ずしも必須というわけではない 、以下に示す均一化工程をとることが望ま い。均一化する方法としては、クロロホル などを用いて完全溶解させ、真空乾燥する とにより均一化する薄膜法がよく知られて る。製造スケールが大きいときの製造方法 しては、エタノールなどのアルコールのよ な有機溶媒にリポソーム形成脂質を完全溶 させることで均一化し、リポソーム形成脂 -有機溶媒溶液を次工程のリポソーム形成工 程に用い、リポソーム形成工程時に発生する 熱を利用して、あるいは外液置換工程時に有 機溶媒を除去するという方法が広く用いられ ている。

 リポソーム形成工程とは、均一化された脂 を用いて粒子径の整っていない粗リポソー を形成する(粗リポソーム形成工程)ととも 、引き続いて行なわれる粗リポソームを所 の粒子径に制御する工程(整粒化工程)を示す 。整粒化工程の後にさらにリポソームを親水 性高分子で修飾する親水性高分子修飾工程を 有することができる。
 なお本発明において、リポソームの製造方 におけるリポソーム形成工程を「本工程」 いう。

 粗リポソームの一般的な製造方法として 水和法(Bangham法)、超音波処理法、逆相蒸発 などを用いた方法が既に報告されている。 た、工業レベルでの実用化を指向したスケ ルでの製造方法としては、加温法、脂質溶 法などがある。また、内水相に保持する薬 量を多くするための方法として、DRV法(Dehydr ated/Rehydrated Vesicles)や凍結融解法なども報告 れている。

 リポソーム形成工程が含むことができる整 化工程(粒子径制御の工程)においては、膜 化及び剪断力の持続を含む様々な公知の技 をリポソームの整粒手段として用いてリポ ームの粒径を制御することができる。より 体的には、フィルターを複数回強制通過さ る膜乳化法、高圧吐出型乳化機により高圧 出させる高圧乳化法などがある。何れの製 法もG. Gregoriadis編「Liposome Technology Liposome  Preparation and Related Techniques」2 nd  edition, Vol.I-III、CRC Pressにおいて公知であ 、この記載を引用して本明細書に記載され いるものとする。
 近年、新しい製造法としては、超高圧によ 圧縮からの速度変換を利用し、液相下での ェット流により剪断乳化を行う方法(ジェッ ト流乳化)や超臨界二酸化炭素を利用したリ ソーム調製技術がある。また、近年におい は整粒化工程を簡便化する改良型エタノー 注入法などが登場している。
 本発明においてこれらの方法をリポソーム 成工程においてリポソームの整粒手段とし 使用することができる。

 整粒化工程において使用されるリポソーム 製造装置として、例えば、
 入口と出口を有するリポソームの整粒手段 、
 該整粒手段と前記入口を介して一体に形成 れ、該整粒手段にリポソーム形成脂質を含 する被処理液を供給する供給流路と、
 該整粒手段と前記出口を介して一体に形成 れ、該整粒手段からリポソームを含有する 処理液を排出する排出流路とを有し、
 前記供給流路が、前記リポソーム形成脂質 含有する被処理液を前記供給流路に投入す 投入口を有するリポソームの製造装置であ て、
 前記排出流路が、少なくとも一部に光を透 させることができる材料で形成される第1の 光透過部を有するものが挙げられる。

 整粒化工程において、リポソームの整粒手 としてextruderを用いた方法が最も一般的で り、以下リポソームの整粒手段としてextruder を用いた方法の詳細を説明する。
 extruderを用いた方法は、リポソーム形成脂 を含有する被処理液(リポソーム膜を形成し る脂質を含有する分散液)を撹拌するなどし て得られた粗リポソームを含有する液を所望 の粒径が得られるよう調整されたフィルター を通すことにより粒子径が所望の値に制御さ れたリポソームを得る手法である。この方法 は他の製造法に比べて簡便であり、実験室レ ベルから工業化レベルまで幅広く用いられて いる方法である。
 整粒化工程においてリポソームの整粒手段 して使用されるextruderは内部にフィルター 有するものであれば特に制限されない。例 ば、従来公知のものが挙げられる。
 extruderの内部のあるフィルターはそのフィ ターメッシュ、配列、材料について特に制 されない。

 extruderを用いた粒子径制御の方法は多岐に たる。
 例えば、連続整粒化法、Batch式整粒化法、 数のextruderを並列させる方法が挙げられる。

 Batch式整粒化法について以下に説明する。
 Batch式整粒化法は、一方のタンクからもう つのタンクへ輸送する際にフィルターを通 て多段階的に粒子径を制御する方法である
 Batch式整粒化法において使用されるextruderの 内部のあるフィルターはそのフィルターメッ シュ、配列、材料について特に制限されない 。
 Batch式整粒化法に使用されるリポソームの 造装置について、以下添付の図面を用いて 明する。なお、本発明は添付の図面に限定 れない。

 図7は、Batch式整粒化法に使用されるリポソ ムの製造装置の一例の概略を模式的に示す 略図である。
 図7において、Batch式整粒化法に使用される ポソームの製造装置701は、入口711、713と出 715、717を有するリポソームの整粒手段720と 整粒手段720と入口711を介して一体に形成さ 、整粒手段720にリポソーム形成脂質を含有 る被処理液(図示せず。)を供給する供給流 731と、整粒手段720と出口715を介して一体に 成され、整粒手段720からリポソームを含有 る被処理液(図示せず。)を排出する排出流路 733とを有し、供給流路731が、リポソーム形成 脂質を含有する被処理液(図示せず。)を供給 路731に投入する投入口739を有するリポソー の製造装置であって、排出流路733が、少な とも一部に光を透過させることができる材 で形成される第1の光透過部741を有し、
 排出流路733はタンク743に接続され、タンク7 43にはリポソームを含有する被処理液(図示せ ず。)が貯蔵される。
 タンク743には、タンク743からリポソームを 有する被処理液(図示せず。)を整粒手段720 供給する供給流路751が接続され、供給流路75 1は整粒手段720と入口713を介して一体に形成 れ、整粒手段720は出口717を介して排出流路75 3と一体に形成され、排出流路753はタンク755 接続され、タンク755にはリポソームを含有 る被処理液(図示せず。)が貯蔵される。
 タンク743は、リポソームを含有する被処理 (図示せず。)をリポソームの製造装置から 出するための排出口745を有し、排出口745は ルブ746で開閉することができる。
 投入口739はバルブ740を有し、投入口739はバ ブ740で開閉することができる。
 供給流路731はポンプ735を有し、ポンプ735は ポソーム形成脂質を含有する被処理液を矢 737の方向へ供給し、またはリポソームを含 する被処理液を矢印737の方向へ循環させる
 リポソームの製造装置701は、第2~第4の光透 部761、763、765を有することができる。

 リポソームの整粒手段としての連続整粒化 について以下に説明する。
 連続整粒化法は、一つのタンクから送られ リポソームを含有する被処理液(リポソーム 分散液)がextruderを通過後に同一タンクに戻り 、再びextruderへ送液されることによって粒子 を制御する方法である。
 連続整粒化法に使用されるリポソームの製 装置について、以下添付の図面を用いて説 する。なお、本発明は添付の図面に限定さ ない。

 図8は、連続整粒化法に使用されるリポソー ムの製造装置の一例の概略を模式的に示す概 略図である。
 図8において、連続整粒化法に使用されるリ ポソームの製造装置801は、
 入口811と出口813を有するリポソームの整粒 段820と、
 整粒手段820と入口811を介して末端883におい 一体に形成され、整粒手段820にリポソーム 成脂質を含有する被処理液(図示せず。)を 給する供給流路831と、整粒手段820と出口813 介して基端885において一体に形成され、整 手段820からリポソームを含有する被処理液( 示せず。)を排出する排出流路833とを有し、 供給流路831が、リポソーム形成脂質を含有す る被処理液(図示せず。)を供給流路831に投入 る投入口841を有し、排出流路833が、少なく も一部に光を透過させることができる材料 形成される第1の光透過部851を有し、共給流 路831の基端881と排出流路833の末端887とはタン ク861を介して結合し、流体循環回路889を形成 している。
 投入口841はバルブ843を有し、バルブ843によ て投入口841を開閉することができる。
 流体循環回路889はポンプ871を有し、ポンプ8 71はリポソーム形成脂質を含有する被処理液 矢印873の方向へ供給し、またはリポソーム 含有する被処理液を矢印873の方向へ循環さ る。
 リポソームの製造装置801は、第2の光透過部 853を有することができる。

 連続整粒化法に使用されるリポソームの製 装置によって閉鎖型還流システムを構成す ことができる。
 extruderを用いた粒子径制御の方法は、粒度 布の観点から後述する閉鎖型還流システム 好適である。
 なお、本発明で用いる閉鎖型還流システム は、一つのタンクから送液されたリポソー を含有する被処理液(リポソーム分散液)がex truderを通過後に同一タンクに戻る還流型のシ ステムを示す。

 親水性高分子修飾工程は粒径制御工程の後 実施することができる。
 親水性高分子修飾工程において親水性高分 をリポソーム外表面に修飾することができ 。リポソーム外表面への親水性高分子の修 は、リポソームと親水性高分子とを接触さ 、リポソーム外表面に親水性高分子を固定 することにより実施されるが、固定化にあ っては、リポソーム外表面に親水性高分子 固定化しうる部分を設けても良いし、反対 親水性高分子にリポソーム外表面を固定化 うる部分を設けても良い。本発明において 、親水性高分子そのものだけでなく、リポ ーム外表面に固定化しうる部分を有するも を含めて親水性高分子と総称する。
 親水性高分子修飾工程において親水性高分 を溶液として用いることが好ましい。親水 高分子を溶解させる溶媒は特に限定されな 。水と混和する必要性を考えると、水、ア コール類、DMF、THF、DMSOなどが望ましく、水 であることが最も好ましい。

 親水性高分子修飾工程における親水性高分 の添加の温度条件は、主膜材の相転移温度 上で行うことが好ましい。リポソームの主 材の相転移温度は、脂質の構造に依存し、 体内温度(35~37℃)より高いリン脂質を用いる ことが一般的である。具体的には、主膜材の 相転移温度は50℃以上であるのが好ましく、 の場合、親水性高分子の添加は50℃以上で るのが好ましい。
 親水性高分子修飾工程における親水性高分 添加後は、相転移温度以上に加温し、撹拌 るのが好ましい態様の1つとして挙げられる 。撹拌する時間は通常0~120分であり、好まし は0~60分であり、より好ましくは0~45分であ 。

 親水性高分子修飾工程後のリポソームは 脂質の安定性の観点から、速やかに冷却す ことが望ましい。より簡便に冷却する方法 しては氷冷が好ましい。親水性高分子修飾 程において結合されなかった親水性高分子 、次工程の未封入薬物除去工程において除 することができる。そのため、親水性高分 修飾工程以降に未封入薬物除去工程がある とが好ましい態様の1つとして挙げられる。

 未封入薬物除去工程は、薬物溶液にてリ ソーム形成工程を行った場合の、未封入薬 の除去を目的とした工程のことを示す。ま 、リポソーム外液置換工程は、薬物を含ま い溶液にてリポソーム形成工程を行った場 の、外液置換を目的とした工程のことを示 。外液置換の目的は、均一化工程を経てリ ソーム形成工程に持ち込まれた有機溶媒の 去、及びリポソーム内外のイオン勾配形成 どである。未封入薬物除去工程及び外液置 工程は、結合されなかった親水性高分子を 去する工程としても有用である。本工程で 、親水性高分子修飾工程で添加された親水 高分子のうち、リポソームに結合されなか たものを除去することができる。その方法 しては、透析法、超遠心分離法及びゲルろ 法などが知られている。実用化を目的とし 製造方法としては、例えば、ダイアライザ などの中空糸を用いた方法や、限外ろ過膜 用いたタンジェンシャルフロー及びダイア ィルトレーションなどが挙げられる。

 無菌化工程は、リポソーム形成工程後に滅 する工程を示す。滅菌の方法は特に限定さ ず、例えば、ろ過滅菌、高圧蒸気滅菌法、 式加熱滅菌法、放射線(例えば、電子線、X 、γ線など)滅菌法、オゾン水による滅菌法 過酸化水素水を用いる滅菌法を用いること できる。また、製造方法によってはこの無 化工程を設定しなくてもよい。無菌化工程 してろ過滅菌が好ましい態様の1つとして挙 られる。
 ろ過滅菌法においては、リポソームは透過 るが、指標菌として用いられるBrevundimonas d iminuta(サイズ、約0.3×0.8μm)はろ過されないこ が要求されるため、Brevundimonas diminutaに較 十分に小さい粒子であることが必要である リポソームの粒径が100nm付近であることは、 このろ過滅菌工程をより確実にする上でも重 要である。ろ過滅菌に用いるフィルターは、 孔径0.45μm以下であることが好ましく、例え 孔径0.2μmのろ過滅菌フィルターを用いるこ ができる。

 リポソーム形成工程において、整粒化工 (粒子径制御の工程)を設けることが好まし 。リポソームが球状またはそれに近い形態 とる場合には、特に限定されないが、リポ ームの直径は、通常20nm~2000nmであり、好まし くは30nm~400nmであり、より好ましくは50nm~250nm ある。

 リポソームの製造において使用される成分 ついて以下に説明する。
 リポソームは、リン脂質二重膜からなる閉 小胞であり、その小胞空間内に水相(内水相 )を含む。
 リポソームは、リポソームを担体としこれ 薬物を担持させたリポソーム製剤であって よい。
 なお、本明細書において「リポソーム」は ポソーム粒子そのものだけでなく、リポソ ム粒子の懸濁液を示す用語としても使われ 。

 ここでいう「担持」とは、担体に薬物が 有された状態を意味する。より具体的には 薬物がリポソームの内水相に存在するので よく、担体の構成成分である脂質層表層に 電的相互作用などで固定化された状態で存 するのでもよく、脂質層内に一部または全 の部分が含まれている状態であってもよい また、薬物が担持される場所としては、リ ソーム表面、脂質膜及び内水相が挙げられ が、中でもリポソームの内水相は体積が大 く、薬物担持量が多いため好ましい。リポ ーム製剤は、リポソームに薬物が担持され 状態であれば特に限定されず、リポソーム 剤が被処理液に分散あるいは懸濁されてな 状態であってもよい。

 リポソームは、脂質二重膜層の1枚膜から なるユニラメラ小胞(Small Unilamellar Vesicle,SUV Large Unilamellar Vesicle,LUV)および複数枚から る多重ラメラ小胞(Multilamellar Vesicle,MLV)など 膜構造が知られている。MLVは、リポソーム 内包された薬物の漏出を抑制するのに適し リポソームの膜構造である。

 リポソーム形成脂質は、リポソームを形成 ることができる脂質であれば特に制限され い。例えば、リン脂質、リン脂質以外の他 脂質類、その誘導体、親水性高分子の脂質 導体が挙げられる。
 リポソームを形成する際に使用されるリン 質は、一般的に、分子内に長鎖アルキル基 り構成される疎水性基とリン酸基より構成 れる親水性基とを持つ両親媒性物質である
 リン脂質としては、例えば、フォスファチ ルコリン(=レシチン)、フォスファチジルグ セロール、フォスファチジン酸、フォスフ チジルエタノールアミン、フォスファチジ セリン、フォスファチジルイノシトールの うなグリセロリン脂質;スフィンゴミエリン (Sphingomyelin,SM)のようなスフィンゴリン脂質; ルジオリピンのような天然または合成のジ ォスファチジル系リン脂質およびこれらの 導体;これらを常法に従って水素添加したも (例えば、水素添加大豆フォスファチジルコ リン(HSPC))等を挙げることができる。以下、 れらのリン脂質を「リン脂質類」と称する ともある。これらのうちでも、水素添加大 フォスファチジルコリン等の水素添加され リン脂質、スフィンゴミエリン等が好まし 。

 また、リポソームは、このようなリン脂質 用いることにより、保存時に、または、血 などの生体中で、リポソーム内に封入され 薬物がリポソームから外部へ容易に漏出し いように主膜材として相転移温度が生体内 度(35~37℃)より高いリン脂質を用いることが 好適である。これらのリポソームは、主膜材 の相転移温度以下の温度では、粒子径制御が 困難になるため、主膜材の相転移温度以上で 製造することが好ましい。例えば、主膜材の 相転移温度が50℃付近である場合、50~80℃程 が好ましく、より具体的には60~70℃程度で製 造されることが好ましい。
 リポソームは、主膜材として単一種のリン 質を、または、複数種のリン脂質を含むこ ができる。

 主要構成成分であるリン脂質の量は、膜脂 全体中、通常、20~100mol%であり、好ましくは 40~100mol%である。
 またリン脂質以外の他の脂質類の量は、膜 質全体中、通常、0~80mol%であり、好ましく 0~60mol%である。

 本発明において、脂質二重膜は、脂質二重 の表面、特に外側のみに選択的に親水性高 子を修飾させることができる。
 修飾に使用される親水性高分子としては、 に限定されないが、例えば、ポリエチレン リコール、フィコール、ポリビニルアルコ ル、スチレン-無水マレイン酸交互共重合体 、ジビニルエーテル-無水マレイン酸交互共 合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニル チルエーテル、ポリビニルメチルオキサゾ ン、ポリエチルオキサゾリン、ポリヒドロ シプロピルオキサゾリン、ポリヒドロキシ ロピルメタアクリルアミド、ポリメタアク ルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、 リヒドロキシプロピルメタアクリレート、 リヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ ロース、ポリアスパルトアミド、合成ポリ ミノ酸などが挙げられる。

 これらの中でも、リポソーム製剤の血中 留性を優れたものにする効果があることか 、本発明の主旨にかなったものとしてポリ チレングリコール類、ポリグリセリン類、 リプロピレングリコール類が好ましく、ポ エチレングリコール(PEG)、ポリグリセリン(P G)、ポリプロピレングリコール(PPG)がより好 しい。なお、このような親水性高分子は、 存安定性に優れるからであるので片末端が ルコキシ化(例えば、メトキシ化、エトキシ 、プロポキシ化)されているものが好ましい 。これらの中でも、ポリエチレングリコール (PEG)は最も汎用であり、血中滞留性を向上さ る効果があり、好ましい。

 リポソームは、リン脂質、親水性高分子 脂質誘導体の他に、他の膜構成成分を含む とができる。他の膜構成成分としては、例 ば、コレステロールや飽和・不飽和脂肪酸 どのリン脂質以外の脂質およびその誘導体( 以下、これらを「他の脂質類」と称すること もある。)が挙げられる。リポソームは、主 材として上記のリン脂質および親水性高分 の脂質誘導体とともに、他の脂質類を含む 合脂質による膜で形成されるのが好ましい このように本発明に係るリポソームは、上 脂質および親水性高分子とともに、上記膜 造を保持しうるものであって、リポソーム 含むことができる他の膜成分を、本発明の 的を損なわない範囲で含むことができる。

 リポソームには、種々の薬物を担持させる とができる。
 例えば、治療のための薬物としては、核酸 ポリヌクレオチド、遺伝子およびその類縁 、抗ガン剤、抗生物質、酵素剤、抗酸化剤 脂質取り込み阻害剤、ホルモン剤、抗炎症 、ステロイド剤、血管拡張剤、アンジオテ シン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン受 体拮抗剤、平滑筋細胞の増殖・遊走阻害剤 血小板凝集阻害剤、抗凝固剤、ケミカルメ ィエーターの遊離阻害剤、血管内皮細胞の 殖促進または抑制剤、アルドース還元酵素 害剤、メサンギウム細胞増殖阻害剤、リポ シゲナーゼ阻害剤、免疫抑制剤、免疫賦活 、抗ウイルス剤、メイラード反応抑制剤、 ミロイドーシス阻害剤、一酸化窒素合成阻 剤、AGFs(Advanced glycation endproducts)阻害剤、 ジカルスカベンジャー、タンパク質、ペプ ド、グリコサミノグリカンおよびその誘導 、オリゴ糖および多糖などが挙げられる。

 具体的には、ドキソルビシン、ダウノルビ ン、エピルビシンなどのアントラサイクリ 系、シスプラチン、オキサリプラチンなど シスプラチン系、パクリタキセル、ドセタ セルなどのタキサン系、ビンクリスチン、 ンブラスチンなどのビンカアルカロイド系 ブレオマイシンなどのブレオマイシン系、 ロリムスなどのシロリムス系の抗がん剤、 トトレキセート、フルオロウラシル、ゲム タビン、シタラビンなどの代謝拮抗剤、ヘ グロンビン、インターフェロン、インスリ などのペプチド系薬剤、スピカマインシン 導体、ポルフィリン系化合物、プレドニゾ ン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾ などの副腎皮質ステロイドやその誘導体、 スピリン、インドメタシン、イブプロフェ 、メフェナム酸、フェニルブタゾンなどの ステロイド抗炎症剤、ヘパリン、低分子ヘ リンなどのメザンギウム細胞増殖阻害剤、 クロスポリンなどの免疫抑制剤、カプトプ ルなどのACE(angiotensin converting enzyme)阻害剤 メチルグアニジンなどのAGE(advanced glycation  endoproduct)阻害剤、バイグリカン、デコリンな どのTGF-β拮抗薬、PKC(protein kinase C)阻害剤、P GE 1 やPGI 2 などプロスタグランジン製剤、パパベリン系 薬、ニコチン酸系薬、トコフェロ-ル系薬、 よびCa拮抗薬などの末梢血管拡張薬、フォス ホジエステラ-ゼ阻害剤、チクロピジン、ア ピリンなどの抗血栓薬、ワ-ファリン、ヘパ ン、抗トロンビン剤などの抗凝固剤、ウロ ナ-ゼなどの血栓溶解薬、ケミカルメディエ ーター遊離抑制剤、抗生物質、抗酸化剤、酵 素剤、脂質取込抑制剤、ホルモン剤、ビタミ ンC、ビタミンE、SODなどのラジカルスキャベ ジャ-、メサンギウム細胞の増殖抑制作用を 有するアンチセンスオリゴヌクレオチド、デ コイあるいは遺伝子などが挙げられる。

 診断のための薬物としては、X線造影剤、超 音波診断薬、放射性同位元素標識核医学診断 薬、核磁気共鳴診断用診断薬などの体内診断 薬が挙げられる。
 リポソームは、薬物のほかに、例えば、投 経路次第で医薬的に許容される、安定化剤 酸化防止剤、浸透圧調整剤、pH調整剤をさ に含むことができる。

 本発明のリポソームの製造装置について添 の図面を用いて以下に説明する。なお本発 は添付の図面に制限されない。
 図1は、本発明のリポソームの製造装置の一 例の概要を模式的に示す概略図である。
 図1において、リポソームの製造装置100は、 入口112と出口114を有するリポソームの整粒手 段110と、
 整粒手段110と入口112を介して末端164におい 一体に形成され、整粒手段110にリポソーム 成脂質を含有する被処理液(図示せず。)を 給する供給流路122と、
 整粒手段110と出口114を介して基端166におい 一体に形成され、整粒手段110からリポソー を含有する被処理液(図示せず。)を排出す 排出流路124とを有し、
 供給流路122が、リポソーム形成脂質を含有 る被処理液(図示せず。)を供給流路122に投 する投入口127を有し、投入口127はバルブ129 開閉され、少なくとも一部に光を透過させ ことができる材料で形成される第2の光透過 126を有し、
 排出流路124が、少なくとも一部に光を透過 せることができる材料で形成される第1の光 透過部128を有し、
 供給流路122の基端162と排出流路124の末端168 は、タンク152およびポンプ154を介して結合 れ、流体循環回路169となり、
 タンク152は、リポソームを含有する被処理 をリポソームの製造装置100から排出する排 口156を有し、排出口156はバルブ157で開閉さ る。

 リポソームの製造装置100にはリポソーム粒 測定装置140が設置され、リポソーム粒径測 装置140は、第1の光透過部128の外部から第1 光透過部128に光を照射してリポソームを含 する被処理液(図示せず。)の光透過率を測定 する第1の光透過率測定手段132と、
 第2の光透過部126の外部から第2の光透過部12 6に光を照射してリポソームを含有する被処 液(図示せず。)の光透過率を測定する第2の 透過率測定手段134と、
 光透過率からリポソームの粒径を求めるリ ソーム粒径演算手段が格納されているデー 収集装置146とを有し、データ収集装置146は 御部142とデータ記憶部144とを有する。

 第1の光透過率測定手段132と第2の光透過率 定手段134とは、データ収集装置146とコード14 7、148で接続されている。
 第1の光透過率測定手段132は、第1の光照射 、第1の光受光部および光第1の透過率算出部 とを有する(図示せず。)。
 第2の光透過率測定手段134は、第2の光照射 、第2の光受光部および第2の光透過率算出部 とを有する(図示せず。)。
光照射部(図示せず。)は制御部142からの信号 よって作動し、所定の時間間隔で光(例えば 、パルス光)を発する。
 整粒手段110から排出流路124へリポソームを 有する被処理液(図示せず。)排出されてい 間に、第1の光透過率測定手段132において、 照射部(図示せず。)から光を照射すると、 は第1の光透過部128を透過し、第1の光透過部 128を透過した光は、光受光部(図示せず。)に 光され、光受光部(図示せず。)から受光光 に応じた信号が光透過率算出部(図示せず。) に出力され、光透過率算出部において光照射 部から照射される光の発光光量に対する、光 受光部における受光光量の比の値から光透過 率が随時算出され、得られた光透過率はデー タ収集装置146に入力され、データ記憶部144に 記憶される。
 第1の光透過率測定手段132、第2の光透過率 定手段134またはデータ収集装置146において 光透過率を表示することができる。

 制御部142は、整粒手段110におけるリポソー の製造開始後、式(1)に示すリポソーム粒径 測式に、第1の光透過率測定手段132から送ら れてきた光透過率をあてはめて計算を随時行 っていき、その結果得られたリポソームの粒 径のデータをデータ記憶部144に記憶させる。
 データ収集装置146は得られたリポソームの 径のデータを表示することができる。

 また、制御部142は、整粒手段110におけるリ ソームの製造開始後、式(2)に示すリポソー 粒径予測式に、第2の光透過率測定手段134か ら送られてきた光透過率をあてはめて計算を 随時行っていき、その結果得られたリポソー ムの粒径のデータをデータ記憶部144に記憶さ せる。
 データ収集装置146は得られたリポソームの 径のデータを表示することができる。

 制御部142は、第1の光透過部128および第2の 透過部126における光透過率から、式(3)に示 リポソーム粒度分布予測式の計算を随時行 ていき、その結果をデータ記憶部144に記憶 せる。
 データ収集装置146は得られたデータを表示 ることができる。

 本発明のリポソームの製造装置において、 透過率測定手段(例えば、レーザー光照射部 、レーザー光受光部および光透過率算出部と を有するもの)は、リポソームの製造装置に みこまれて設置されるのが好ましい。当該 置は、無菌環境が維持された室内に存在し いることが好ましい。
 また、本発明において、データ収集装置は 単にデータ収集及びモニターを目的とする けではなく、整粒化装置と連動して一つの 御システムとすることもできる。例えば、 ータ収集装置により目的の粒子径に近づい いることが明らかになった場合、その情報 整粒装置へと送信され自動的に送液速度を 整あるいは停止することができる。
 なお、本発明において、粒径監視システム( または粒子径監視システム)とは、本発明の ポソームの製造装置または本発明のリポソ ムの製造方法を用いて、リポソームを含有 る被処理液の光透過率をインラインで測定 モニタリングすることによって、リポソー を含有する被処理液中に含有されるリポソ ムの粒径をモニタリングすることができる ステムをいう。

 通常、粒子径測定は、レーザー回折・散乱 、動的あるいは静的光散乱法を利用して行 れている。これらすべての粒子径測定装置 、レーザーを利用したものであり、一般的 粒子径測定には汎用されている。
 しかし、その原理は非常に複雑なものであ 、解析方法により得られる粒子径は異なる 従って、定められた解析方法により粒子径 測定する必要がある。その測定は、ときに 数分を必要とすることがある。
 従って、このような粒子測定装置を用いる とにより、粒子径をリアルタイムに測定す ことは実質的には困難であるといえる。
 一方、これに対して、本発明において使用 ることができるリポソーム粒径の測定方法 、予め選定した粒子径測定装置より得られ 粒子径データと連続的に得られるレーザー の透過性(透過度)の関係式から粒子径を換 するものであり、複雑な計算式を必要せず 関係式は良好な直線性を示し、その精度は い。
 さらには、本発明において使用することが きるリポソーム粒径の測定方法では、粒子 測定間隔を任意に設定することができ、数 イクロ秒からの測定が可能である。
 このような観点から本発明のリポソームの 造方法は、整粒化時における粒子径をリア タイムに監視するのに優れている方法であ 。

 本発明のリポソームの製造装置は、リポソ ムを含有する被処理液の光透過率をモニタ ングすることによって、リポソームを含有 る被処理液に含有されるリポソームの粒径 監視することができ、インラインで、無菌 態を維持してリポソームを製造することが きる。
 本発明のリポソームの製造方法によれば、 ポソームを含有する被処理液の光透過率を ニタリングすることによって、リポソーム 含有する被処理液に含有される薬物担持リ ソームの粒径を監視することができ、イン インで、無菌状態を維持してリポソームを 造することができる。

 次に実施例、試験例を挙げて本発明をさら 詳しく説明するが、本発明はこれらの実施 、試験例に限定されるべきものではない。
 各例で調製され、あるいは整粒途中でサン リングされたリポソーム製剤の粒子径(平均 粒子径)は、動的光散乱粒子測定(Zetasizer 3000 MALVERN Instruments社製)で測定し、平均粒子径 した。
 また、粒度分布に関しては、動的光散乱測 で得られる多分散指数およびField Flow Fracti onation-Maltiangle Scattering(FFF-MALS, Whyatt社製)に り得られる数および重量平均粒子径比とし 粒度分布を表した。

 実施例において、整粒手段としてEmulsiflex C 50(AVESTIN社製)を用いた。
 実施例において、供給流路および排出流路 して、流路の一部が光透過部を有し、光透 部がポリプロピレンチューブで形成され、 透過部の長さが100cmであり、光透過部以外 部分が金属で形成され、断面が円形で、断 の内部直径2cm、断面の外部直径3cmの流路を 用した。
 実施例において、供給流路または排出流路 光透過率測定装置が有する光照射部との間 は1cmとし、供給流路または排出流路と光透 率測定装置が有する光受光部との間隔は1cm した。

 実施例において、光透過率測定装置および ータ収集装置として以下の装置を使用した
 ・光透過率測定装置;キーエンス社製透過度 装置(型式;LX2-V10、レーザー光使用)
 ・データ収集装置;キーエンス社製データ収 集機器(型式;NR-HA08、NR-500)
 ・実施例で用いたレーザーの波長;670nm

 以下に、使用した各成分の略称および分子 を示す。
 ・水素添加大豆レシチン(HSPC、分子量790)
 ・コレステロール(分子量386.66)
 ・ポリエチレングリコール 5000 -ジステアロイルフォスファチジルエタノー アミン(PEG 5000 -DSPE、分子量6031)

<整粒手段として連続整粒化法を用いた場 のリポソームの製造における、リポソーム 径のばらつき>
(1)均一化工程
 水素添加大豆レシチン(HSPC)35.0g及びコレス ロール15.0gを秤量し、これらを混合したもの に無水エタノール(50mL)を添加し、加温溶解し た。この操作を2回実施し、それぞれロット1 ロット2とした。

(2)粗リポソーム形成工程
 250mMに調製した硫酸アンモニウム水溶液450mL を65℃~75℃に加温し、均一化工程を経て得ら た脂質のエタノール溶液に添加することで られた分散液を撹拌し粗リポソーム分散液 得た。

(3)整粒化工程
 整粒化工程は、整粒手段としてEmulsiflex C50( AVESTIN社製)を用いて、図8に示した連続整粒化 ラインを組み立て、粗リポソーム形成工程を 経て得られた粗リポソームを連続整粒化ライ ンに組み入れた。図8は、連続整粒化法に使 されるリポソームの製造装置の一例の概略 模式的に示す概略図である。なお、この工 において、0.4、0.2、0.1μmのポリカーボネイ 製のフィルター(Whatman社製)を上流から下流 向けてそれぞれ二枚重ねし、各ロットにつ てそれぞれ整粒化工程を行った。整粒化工 開始後、経時的(2.5、5,7.5,10,15,20,30分経過時) 試料溶液を10mlサンプリングした。また、整 粒化工程における試料供給圧力は10MPaに設定 た。結果を図9に示す。

(4)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(7.69g/200ml(RO-水:逆浸透膜浄水)を調製 た液を65℃に加温した。整粒化工程で得ら たリポソームに対して2mlのPEG 5000 -DSPE溶液を添加し、加温することでリポソー にPEG 5000 -DSPEを導入した(PEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)=0.75)。加温終了後のリポソ ム分散液は速やかに氷冷した。

 上記に示した処方に従い連続整粒化法によ 整粒化工程を行ったときの粒子径の低下曲 を図9に示した。
 図9は、連続整粒化法により整粒化工程を行 ったときのリポソームの粒子径と時間との関 係を示すグラフである。
 図9に示す結果から明らかなように、グラフ 中のリポソーム粒径の低下曲線において、同 じ処方および操作条件に従い実施したにも関 わらず得られるリポソームの粒径は異なって いることが明らかである。
 なお、本実施例には示していないが、整粒 手段としてbatch式整粒化法を用いた場合に いて形成するリポソームの粒子径について 、連続整粒によるものと同様に、同じ処方 よび操作条件に従いリポソームを製造した もかかわらず、得られるリポソームの粒径 異なっていることが確認されている。

(実施例1)本発明を利用した粒子径監視システ ムにおける透過度測定と粒子径の関係
 実施例において以下の装置を使用した(以下 同様)。
 ・光透過率測定装置;キーエンス社製透過度 装置(型式;LX2-V10、レーザー光使用)
 ・データ収集装置;キーエンス社製データ収 集機器(型式;NR-HA08、NR-500)
 ・実施例で用いたレーザーの波長;670nm

(1)粒子径監視システムの設置
 図7に示したBatch式整粒化ラインを組み立て 後、整粒化ラインに粒子監視システムを図2 に示すように装着した。
 図2は、本発明において使用することができ るリポソーム粒径の測定方法の一例の概略を 模式的に示す概略図である。
 図7は、Batch式整粒化法に使用されるリポソ ムの製造装置の一例の概略を模式的に示す 略図である。
 すなわち、エクストルーダーをフィルター ルダー内(図示せず。)に設置し、光透過率 定装置を図2に示すように整粒化ラインのフ ルターホルダーの入口と出口にそれぞれ整 化ラインを流れるリポソーム懸濁液に対し レーザー光を送受できるように取り付けた

(2)粒子径監視システムの補正
 整粒化ラインに約5Lの水で洗浄する際に透 率を測定し、粒子径監視システムの補正の めにレーザーの透過度を100%とした。

(3)均一化工程
 HSPC及びコレステロールを秤量し(モル比 HSP C:コレステロール=54:46、総脂質量として82.5mmo l)、秤量した全重量に対して約1g/mLとなるよ に無水エタノールを添加し、加温溶解した

(4)粗リポソーム形成工程
 250mMに調製した硫酸アンモニウム溶液を65℃ ~75℃に加温し、均一化工程により調製された エタノール濃度が10%となるように250mMに調製 た硫酸アンモニウム溶液を加えた。

(5)整粒化工程
 粗リポソーム形成工程を経て得られた粗リ ソームを整粒化ラインに組み入れた。なお この工程において、0.4、0.2、0.1μmのポリカ ボネイト製のフィルターを組み合わせ、整 化工程を行った。整粒化は最大9回まで行い 、各整粒化処理で10mlサンプリングを行った なお、整粒化途中でデータ-収集装置に表示 れる値(レーザー透過度)を読み取る。また 整粒化工程における試料供給圧力は10MPaに設 定した。結果を図10に示す。

(6)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(7.69g/200mL、RO-水)を調製した液を65℃ 加温した。整粒化工程で得られたリポソー に対して2mLのPEG 5000 -DSPE溶液を添加し、60~70℃に加温することで ポソームにPEG 5000 -DSPEを導入した(PEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)=0.75)。加温終了後のリポソ ム分散液は速やかに氷冷した。

 図10は、各整粒化毎に得られた粒子径とレ ザー透過度の関係を表すグラフである。
 図10に示す結果から明らかなように、リポ ームの粒子径とレーザーの透過度の関係は 線性を示し、その相関係数(r 2 )=0.9602は高い値を示した。
 従って、レーザー透過度とリポソームの粒 径とは高い相関性を有する。
 また、リポソーム粒子径は図10に示した相 式を用いることにより精度よく予測可能で ることが明らかとなった。

(実施例2)脂質濃度によるレーザー透過度と粒 径相関式への影響
(1)粒子径監視システムの設置
 図8に示した連続整粒化ラインを組み立てた 後、整粒化ラインに粒子監視システムを図2 示すように装着した。すなわち、エクスト ーダーをフィルターホルダー内(図示せず。) に設置し、光透過率測定装置を図2に示すよ に整粒化ラインのフィルターホルダーの入 と出口にそれぞれ整粒化ラインを流れるリ ソーム懸濁液に対してレーザー光を送受で るように取り付けた。

(2)粒子径監視システムの補正
 整粒化ラインに約5Lの水で洗浄する際に透 率を測定し、粒子径監視システムの補正の めにレーザーの透過度を100%とした。

(3)均一化工程
 HSPCとコレステロールのモル比として54:46、 脂質量として82.5mmol、62.8mmol、41.2mmol、20.7mmo lとなるように、HSPC及びコレステロールを秤 し、約50mLの無水エタノールを添加し、加温 溶解した。

(4)粗リポソーム形成工程
 250mMに調製した硫酸アンモニウム溶液を65℃ ~70℃に加温し、均一化工程により調製された エタノール濃度が10%となるように250mMに調製 た硫酸アンモニウム溶液を加えた。

(5)整粒化工程
 粗リポソーム形成工程を経て得られた粗リ ソームを整粒化ラインに組み入れた。なお この工程において、0.2、0.1μmのポリカーボ イト製のフィルターを組み合わせ、整粒化 程を行った。経時的に10mlサンプリングした 。また、整粒化工程における試料供給圧力は 10MPaに設定した。結果を図11に示す。

(6)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(7.69g/200mL、RO-水)を調製した液を65℃ 加温する。整粒化工程で得られたリポソー に対してPEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)が0.75%となるように、PEG 5000 -DSPE溶液を添加し、60~70℃に加温することで ポソームにPEG 5000 -DSPEを導入した。加温終了後のリポソーム分 液は速やかに氷冷した。

 図11は、レーザー透過度と粒子径相関式に する脂質濃度の影響を示したグラフである
 図11に示す結果から明らかであるように、 質濃度の低下とともに相関式の傾きは、小 くなるものの、その相関性はいずれの脂質 度においても高い(相関係数が0.9以上)ことが 明らかとなった。
 従って、いかなる脂質濃度であっても粒子 とレーザーの透過度に良好な直線関係を示 ことから、レーザー透過度から粒子径の予 が可能であることが明らかとなった。

(実施例3)本発明のリポソームの製造装置を利 用した粒子径監視システムの粒子径予測精度
(1)粒子径監視システムの設置
 図8に示すように、連続整粒化ラインを組み 立てた後、連続整粒化ラインに粒子監視シス テムを図2に示すように装着し、リポソーム 製造装置とした。すなわち、エクストルー ーをフィルターホルダー内(図示せず。)に設 置し、レーザーを図2に示すように整粒化ラ ンのフィルターホルダーの入口と出口にそ ぞれ整粒化ラインを流れるリポソーム懸濁 に対してレーザー光を送受できるように取 付けた。

(2)粒子径監視システムの補正
 整粒化ラインに約5Lの水で洗浄する際に透 率を測定し、粒子径監視システムの補正の めにレーザーの透過度を100%とした。

(3)均一化工程
 HSPC及びコレステロールを秤量し(モル比 HSP C:コレステロール=54:46、総脂質量として82.5mmo l)、秤量した全重量に対して約1g/mLとなるよ に無水エタノールを添加し、加温溶解した

(4)粗リポソーム形成工程
 250mMに調製した硫酸アンモニウム溶液を65~75 ℃に加温し、均一化工程により調製されたエ タノール濃度が10%となるように250mMに調製し 硫酸アンモニウム溶液を加えた。

(5)整粒化工程
 図8に示した連続整粒化ラインを組み立て、 粗リポソーム形成工程を経て得られた粗リポ ソームを連続整粒化ラインに組み入れた。な お、この工程において、0.4、0.2、0.1μmのポリ カーボネイト製のフィルターを組み合わせ、 整粒化工程を行った。レーザー透過度が65、7 0、75、80%となったとき10mlサンプリングした なお、整粒化工程における試料供給圧力は10 MPaに設定した。結果を図12に示す。

(6)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(7.69g/200mL、RO-水)を調製した液を65℃ 加温した。整粒化工程で得られたリポソー に対して2mLのPEG 5000 -DSPE溶液を添加し、60~70℃に加温することで ポソームにPEG 5000 -DSPEを導入した(PEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)=0.75)。加温終了後のリポソ ム分散液は速やかに氷冷した。

 本実施例においては、実施例1のbatch式の製 例における整粒化ラインを、連続整粒化ラ ンに変更した以外は実施例1と同じ条件とし たものである。
 本実施例では、実施例1を予備工程とし、実 施例1の結果から図10で得られた粒子径予測式 を相関関係の指標とし、粒子径監視システム を図2のように整粒化装置に設置して本工程 行い、透過度が65、70、75、80%となったとき サンプリングした値が図10で得られた直線式 に対してどの程度のバラツキを生じたかにつ いて検討した。
 図12は、粒子径監視システムの精度を示す ラフである。図12において直線は図10で得ら る直線であり、4つのプロットは透過度が65 70、75、80%となったときにサンプリングの粒 子径の実測値である。
 図12に示す結果から明らかなように、いず のレーザー透過度においても、粒子径予測 線上に実測値がのっている。
 このことから、レーザー透過度から粒子径 測精度は良好であることが明らかとなった

(実施例4)本発明のリポソームの製造装置
(1)粒子径監視システムの設置
 図1に示すように、連続整粒化装置を組み立 て、フィルターホルダー内(図示せず。)に整 化装置を設置し、連続整粒化装置に光透過 測定装置を図1に示すように整粒化ラインの フィルターホルダーの入口と出口にそれぞれ 取り付け、本発明のリポソームの製造装置と した。

(2)粒子径監視システムの補正
 整粒化ラインに約5Lの水で洗浄する際、粒 径監視システムの補正のためにレーザーの 過度を100%とした。

(3)均一化工程
 HSPC及びコレステロール(モル比としてHSPC:コ レステロール=54:46、総脂質量として82.5mmol)を 秤量し、秤量した全重量に対して約1g/mLとな ように無水エタノールを添加し、加温溶解 た。

(4)粗リポソーム形成工程
 250mMに調製した硫酸アンモニウム溶液を65℃ ~75℃に加温し、均一化工程により調製された エタノール濃度が10%となるように250mMに調製 た硫酸アンモニウム溶液を加えた。

(5)整粒化工程
 粗リポソーム形成工程を経て得られた粗リ ソームをリポソームの製造装置(整粒化ライ ン)にいれる。なお、この工程において、0.4 0.2、0.1μmのポリカーボネイト製のフィルタ を組み合わせ、整粒化工程を行った。なお 整粒化工程における試料供給圧力は10MPaに設 定した。また、整粒化開始後、経時的に試料 10mlをサンプリングした。結果を図13、図14に す。

(6)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(7.69g/200mL、RO-水)を調製した液を65℃ 加温した。整粒化工程で得られたリポソー に対してPEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)が0.75%となるように、PEG 5000 -DSPE溶液を添加し、加温することでリポソー にPEG 5000 -DSPEを導入した。加温終了後のリポソーム分 液は速やかに氷冷した。

 本実施例では、粒子径監視システムを図1の ように設置したリポソームの製造装置におい てレーザー光の透過度を測定し、リポソーム を連続的に処理する方法である、連続整粒化 法を用いてリポソームの粒子径制御を行った 。
 このとき、整粒手段(エクストルーダー)の 口および入口でのレーザー透過度の経時的 推移を示すグラフを図13に示した。
 さらに、図13のレーザー透過度を図10で得ら れた粒子径予測式より粒子径(粒子径予測値) 変換し、経時的な粒子径変化を示すと共に 経時的にサンプリングした試料の粒子径(実 測値)に対する粒子径予測値との精度につい も検討を行った。その結果を図14に示した。 図14は、連続整粒化法による予測粒子曲線と 測値を示すグラフである。
 連続整粒化法におけるリポソーム形成工程 おいて、これまでにリポソームの形成が経 的にどのようになっているかについては明 かとなっておらず、図9に示しているように 、同条件で連続整粒を行っても経時的な粒子 径推移は、全く異なるものであり、時間だけ で連続整粒化法における工程時間を設定する ことは非常に困難である。
 しかし、図13に示すように、本発明を用い ことにより、工程中の試料状態がレーザー 過度として示され、その透過度が経時的に 化していることが非接触で監視することが 能である。
 また、入口と出口部に粒子径監視システム 導入することにより整粒手段(本実施例にお いては、Extruderとして示される部分)を通過す る前後のリポソームのレーザー透過度の違い を監視することができる。
 さらに、このレーザー透過度は、粒子径予 式を用いることにより粒子径に変換できる ラメータであるため、整粒化前後での粒子 の差についても製造工程中で判定できるも である。つまり、この粒子径の差を整粒化 程における収束点として、整粒化工程の設 および終点としても活用できる。
 図14は、レーザー透過度より図10で得られた 予測式により連続整粒化工程における予測粒 子低下曲線と5、7.5、10、15、20、30分における リポソームの粒子径の関係を示すグラフであ る。その結果、粒子径監視システムによる粒 子径予測は、粒子径予測値に対して、実測値 がほぼ一致していることより非常に良好であ ることが明らかとなった。

(実施例5)本発明のリポソームの製造装置にお いて整粒化流速が及ぼす予測性への影響
(1)粒子径監視システムの設置
 図1に示すように整粒化ラインを組み立てた 後、フィルターホルダー内(図示せず。)に整 化装置を設置し、整粒化ラインに光透過率 定装置を図1に示すように整粒化ラインのフ ィルターホルダーの入口と出口にそれぞれ取 り付け、本発明のリポソームの製造装置とし た。

(2)粒子径監視システムの補正
 整粒化ラインに約5Lの水で洗浄する際、粒 径監視システムの補正のためにレーザーの 過度を100%とした。

(3)均一化工程
 HSPC及びコレステロール(モル比としてHSPC:コ レステロール=54:46、総脂質量として41.2mmol)を 秤量し、50mlの無水エタノールを添加し、加 溶解した。

(4)粗リポソーム形成工程
 250mMに調製した硫酸アンモニウム溶液を65℃ 以上に加温し、均一化工程により調製された エタノール濃度が10%となるように250mMに調製 た硫酸アンモニウム溶液を加える。

(5)整粒化工程
 図1に示した連続整粒化を組み立て、粗リポ ソーム形成工程を経て得られた粗リポソーム を整粒化ラインにいれる。なお、この工程に おいて、0.4、0.2、0.1μmのポリカーボネイト製 のフィルターを組み合わせ、整粒化工程を行 った。また、このときの水の透過流速を620ml/ min、700ml/min、750ml/minに調整した。さらに、整 粒化開始後、経時的に試料10mlをサンプリン した。結果を図15に示す。

(6)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(7.69g/200mL、RO-水)を調製した液を65℃ 加温した。整粒化工程で得られたリポソー に対してPEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)が0.75%となるように、PEG 5000 -DSPE溶液を添加し、加温することでリポソー にPEG 5000 -DSPEを導入した。加温終了後のリポソーム分 液は速やかに氷冷した。

 整粒化工程において、設定条件は一定とす ことができても、リポソームの処方や粗リ ソーム形成工程おけるリポソームの形成状 により実際の整粒化速度は異なってくる。 こで、本実施例において、整粒化の速度を えて、整粒化を行ったときの粒子径変化を 発明であるレーザー透過度を予測粒子径曲 と示し、この曲線に対する実測値との差を 15に示した。図15は連続整粒化法による予測 粒子曲線(実線)と実測値とを示すグラフであ 。
 本実施例においては、いずれの条件におい も、連続整粒開始後、5、7.5、10、15、20、30 でサンプリングを行い、リポソームの粒子 (実測値)を測定したが、いずれの時間にお る実測値と予測値には、大きな差は認めら ないことが明らかとなった。本発明におい レーザー透過度とリポソームの粒子径には い相関性があることは前述しているが、こ 予測性は、装置の流速に影響しないことと 同時に明らかとなった(図15)。
 本発明はBatch式整粒化での粒子径測定だけ なく、連続整粒化での粒子測定を可能とし かつ粒子監視システムを用いることにより かなる条件においても所望の粒子径を得る とができるシステムを構築できることが明 かとなった。

(実施例6)本発明のリポソームの製造装置を用 いた粒子径予測とその応用
 本発明は、図1に示すように、光透過率測定 装置をextruder前後に配置することにより、図1 3に示すように、extruder前後でのリポソームの 粒子径挙動を監視することが可能である。そ こで、extruder前後における粒子径変化よりリ ソーム粒度分布を推定できるかどうかにつ て本実施例において検証を行った。
 実施例6は実施例4と同様にして実験を行っ 。結果を図16、図17に示す。

 図16および図17は整粒装置の入口側と出口側 の透過度の差とリポソーム粒度分布の関係を 示すグラフである。本発明においては、粒度 分布を示す指標として、動的光散乱測定によ り得られる多分散指数(図16)およびFFF-MALSによ り得られるn/w比(図17)として示した。なお、 分散指数では、数値が低下することにより n/w比ではその数値が1に近づくほど粒度分布 狭いことを意味する。
 図16および図17に示したように、整粒化直後 より透過度差は大きくなっていき、やがて透 過度差は、最大を示し、さらに整粒化を行う ことにより透過度差は小さくなっていき、や がて透過度差は0に近づいていくことが明ら となった。この透過度差の傾向を粒度分布 標と照らし合わせると、透過度差と粒度分 指標の値は相関性があり、透過度差の減少 共にリポソームの粒度分布は小さくなるこ が明らかとなった。
 前述しているように、リポソームの粒子径 御は、リポソーム製造工程において重要な 程であり、リポソーム粒子径により血中で 体内動態のみならず、病巣部での蓄積性に 影響する因子である。リポソームの粒子は 均粒子径として示されることが大きいが、 均粒子径が同じでも、その粒度分布が異な ことにより、リポソーム製剤特性が異なっ くることが予想される。従って、リポソー 製剤の品質において粒子の分布は重要なパ メータの一つであり、リポソーム製剤とし 常に一定の品質を提供するためには粒度分 をも考慮する必要がある。整粒化工程中に いて、この粒度分布を評価する有用な方法 ない。これは、整粒化工程中にリアルタイ に粒子径測定ができないことがその一因で る。しかし、本発明は、リアルタイムにか 簡便に試料がextruderを通過する前と後で粒 径が測定でき、さらに、このextruder前後の粒 子径より簡便にその粒子状態の評価を可能と するものである。従って、連続整粒化工程お いて、粒子径はもとより粒度分布を予測する ことは非常に難しいものであるが、本発明は この粒度分布までも予測できるものであるこ とが明らかとなった。

 商業的にはリポソームのbatch処理を行い 粒子径の制御を行ってきたが、本発明を整 化装置に組み入れることにより、作業時間 粒子径に相関性がなく、粒子径制御のvalidati onをとることが困難なリポソーム製剤の製造 おいて一定の粒子径を持つリポソームの製 が可能である。さらに、リアルタイムかつ ンク等からの試料採取を必要とせず非接触 粒子径を測定できることから、工程中での 質不良および工程異常を発見でき、さらに の介在リスクを最大限抑えられることがで ると考える。

(実施例7)薬物を担持するリポソームの製造
 以下に、使用した各成分の略称および分子 を示す。
 ・水素添加大豆レシチン(HSPC、分子量790)
 ・コレステロール(分子量386.66)
 ・ポリエチレングリコール 5000 -ジステアロイルフォスファチジルエタノー アミン(PEG 5000 -DSPE、分子量6031)
 ・3,5-ジペンタデシルオキシベンズアミジン 塩酸塩(TRX-20、分子量609.41)
 ・薬物:リン酸プレドニゾロン(分子量440)

 実施例において以下の装置を使用した。
 ・光透過率測定装置;キーエンス社製透過度 装置(型式;LX2-V10、レーザー光使用)
 ・データ収集装置;キーエンス社製データ収 集機器(型式;NR-HA08、NR-500)
 ・実施例で用いたレーザーの波長;670nm

(1)粒子径監視システムの設置
 図8に示した連続整粒化ラインを組み立てた 後、整粒化ラインに粒子監視システムを図2 示すように装着した。すなわち、エクスト ーダーをフィルターホルダー内(図示せず。) に設置し、光透過率測定装置を図2に示すよ に整粒化ラインのフィルターホルダーの入 と出口にそれぞれ整粒化ラインを流れるリ ソーム懸濁液に対してレーザー光を送受で るように取り付けた。

(2)粒子径監視システムの補正
 整粒化ラインに約5Lの水で洗浄する際に透 率を測定し、粒子径監視システムの補正の めにレーザーの透過度を100%とした。

(3)均一化工程
 HSPC、コレステロールおよびTRX-20のモル比と して50:42:8、総脂質量として84.8mmolとなるよう に、HSPC、コレステロールおよびTRX-20を秤量 、約50mLの無水エタノールを添加し、加温溶 した。

(4)粗リポソーム形成工程
 68.0mg/mLのリン酸プレドニゾロン水溶液を65 ~70℃に加温し、均一化工程により調製され エタノール濃度が10%となるように、加温し リン酸プレドニゾロン水溶液を均一化工程 得られた溶液に加えた。

(5)整粒化工程
 粗リポソーム形成工程を経て得られた粗リ ソームを整粒化ラインに組み入れた。なお この工程において、0.4、0.2、0.1μmのポリカ ボネイト製のフィルターを組み合わせ、整 化工程を行った。経時的に光透過率測定装 によって光透過率を測定し、データ収集装 において上記の相関関係を用いてリポソー 粒径を算出し表示した。
 また、整粒化工程の開始から2.5,5,7.5,10,15,20, 30分において、リポソームを含有する被処理 を10mlずつサンプリングし、リポソームを含 有する被処理液中のリポソームの粒径を測定 し、リポソーム粒径の実測値を得た。
 なお、整粒化工程における試料供給圧力は1 0MPaに設定した。結果を図19に示す。

(6)親水性高分子修飾工程
 予めPEG 5000 -DSPE溶液(3.85g/100mL、RO-水)を調製した液を65℃ 加温する。整粒化工程で得られたリポソー に対してPEG 5000 -DSPEの導入率(mol%)が0.75%となるように、PEG 5000 -DSPE溶液を添加し、60~70℃に加温することで ポソームにPEG 5000 -DSPEを導入した。加温終了後のリポソーム分 液は速やかに氷冷した。

 図18は上記に示した処方に従い連続整粒化 により整粒化工程を行ったときのリポソー の粒子径と時間との関係を示すグラフであ 。
 図18に示す結果から明らかなように、薬物 担持したリポソームの製造において、薬物 担持していないリポソームの製造と同様に 理時間とともに粒子径が低下することが明 かとなった。

 リポソーム形成脂質含有被処理液中に含有 れるリポソーム形成脂質の濃度が171.6mmol/L あり、リポソーム形成脂質含有被処理液中 含有される薬物の濃度が15.5mmol/Lである場合 リポソーム含有液の光透過率と、リポソー 含有液に含有されるリポソームの粒径との 関関係は、式:粒子径=-1.4647×レーザー透過 +200.31、相関係数(r 2 )=0.9699として示すことができる。(図19)

 図20は、薬物を担持するリポソームを本発 のリポソームの製造装置を用いて製造する に測定された、リポソームを含有する被処 液に含有されるリポソームの粒径の予測曲 と、リポソームを含有する被処理液に含有 れるリポソームの粒径の実測値とを経時的 示すグラフである。なお、本実施例におい 、粒子径予測式:粒子径=-1.4647×レーザー透過 度+200.31を用いた。
 図20に示す結果から明らかなように、本発 のリポソームの製造装置を使用して薬物を 持するリポソームを製造する際、リポソー を含有する被処理液における粒子径の実測 は予測曲線とほぼ一致していた。
 したがって、本発明のリポソームの製造装 は、薬物を担持するリポソームを含有する 処理液の光透過率をモニタリングすること よって、薬物担持リポソームを含有する被 理液に含有される薬物担持リポソームの粒 を監視することができ、インラインで、無 状態を維持して薬物担持リポソームを製造 ることができる。

符号の説明

100、200、701、801 リポソームの製造装置
110、220、720、820 整粒手段
168、164、883、887 末端
162、166、885、881 基端
112、221、711、713、811 入口
114、223、715、717、813 出口
122、201、731、751、831 供給流路
124、202、733、753、833 排出流路
127、205、739、841 投入口
128、204、741、851 第1の光透過部
126、203、853 第2の光透過部
761、763、765 第2~第4の光透過部
129、157、206、740、746、843 バルブ
152、743、755、861 タンク  154、735、871 ポン
156、745 排出口      132、213 第1の光透過 測定手段
134、211 第2の光透過率測定手段
140、230 リポソーム粒径測定装置
889 流体循環回路
142、215 制御部     144、217 データ記憶部
146、219 データ収集装置 147、148、231、233 コ ード
301、401、501 流路  303、503 内部
307、509、737、873 矢印   305、505 光透過部
321、521、523 光   325 光321が照射される部
310 光透過率測定手段    311、411 光照射部
313、413 光受光部    323 光透過部305を通過 した光
330、530 リポソームを含有する被処理液
315、317、415、417、515、517 コード
L3 流路401の外径    L1 光照射部411と流路40 1との間隔
L2 光受光部413と流路401との間隔
506 光被照射部          507 光通過部
511 光521を照射する光照射部  513 光523を受 する光受光部
601、602 リポソームの製造ライン




 
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