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Patent Searching and Data


Title:
ARTICLE ADVANCING DEVICE AND ARTICLE ARRANGEMENT SHELF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145160
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an article advancing device and an article arrangement shelf, wherein the article advancing device has a flexible sheet on which articles can be arranged when the sheet is in the extended state, a winding roller to which one end of the sheet is fixed and which winds the sheet in the reverse extension direction, a drive means which rotates the roller in the winding direction of the sheet, and a wall member in contact with the articles in the first row of articles arranged on the sheet. When the articles are arranged on the sheet, the article advancing device stops the winding operation of the sheet by the drive means as the articles in the first row come into contact with the wall member. The article advancing device has a simple article advancing function which employs a flat shelf without an incline and does not require energy, such as electric power, and can be used regardless of the packaging state of the articles.

Inventors:
ARAKAWA TATSUO (JP)
NAKAYA KAZUNORI (JP)
YAMAZAKI KOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059557
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ARAKAWA KINZOKU CO LTD (JP)
SEKISUI PLASTICS (JP)
ARAKAWA TATSUO (JP)
NAKAYA KAZUNORI (JP)
YAMAZAKI KOICHI (JP)
International Classes:
A47F1/12; A47F3/02
Foreign References:
US6109458A2000-08-29
JP2001514950A2001-09-18
US6382431B12002-05-07
JP2006061570A2006-03-09
Attorney, Agent or Firm:
BAN Toshimitsu (JP)
Toshimitsu Ban (JP)
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Claims:
 展張された状態でその上に物品を配列可能な柔軟性を有するシートと、該シートの一端部が固定され、前記シートを反展張方向に巻き取るローラと、該シートの巻き取り方向に前記ローラを回転させる駆動手段と、前記シート上に配列される物品のうち最前列の物品が当接する塀部とを有し、前記シート上に物品が配列される際に、前記最前列の物品が前記塀部に当接することにより、前記駆動手段による前記シートの巻き取り動作を停止させることを特徴とする物品前出し具。
 前記駆動手段が、駆動力としてばね力を用いる、請求項1に記載の物品前出し具。
 前記駆動手段が、駆動力を調整可能な駆動力調整手段を備えている、請求項1または2に記載の物品前出し具。
 前記シートの巻き取り方向への動作を停止させる停止手段を備えている、請求項1~3のいずれかに記載の物品前出し具。
 前記シートに対し、前記シートが持ち上げられた状態で通過可能なシート持ち上げ部が、前記ローラ近傍に設けられている、請求項1~4のいずれかに記載の物品前出し具。
 前記シートの他端部に可動台が接続されている、請求項1~5のいずれかに記載の物品前出し具。
 前記可動台には、該可動台の移動方向に転動する転動体または前記可動台の移動方向に延びる線状体が設けられている、請求項6に記載の物品前出し具。
 前記シートと前記可動台の接続部が、外周に前記シート端部が巻き付けられる異形横断面のシート止め具と、シートが折り返された状態でシートの通過を許容する開口を備え、前記シート端部が巻き付けられた前記シート止め具をシート自身が展張する方向に対して保持する保持具とを有する、請求項6または7に記載の物品前出し具。
 前記シート止め具の少なくともシート自身が展張する方向側部分の横断面形状が多角形状に形成されており、前記保持具の内面の前記開口に至る部分が、前記多角形状に沿う形状に形成されている、請求項8に記載の物品前出し具。
 物品配列棚の棚部への装着部を有する、請求項1~9のいずれかに記載の物品前出し具。
 請求項1~9のいずれかに記載の物品前出し具が形成または装着された棚部を備えることを特徴とする物品配列棚。
 前記ローラが、前記棚部の下面側に設けられている、請求項11に記載の物品配列棚。
 前記棚部が、前記シートのローラと反対側の端部に接続された可動台の移動方向を規制するレールまたは溝部を備えている、請求項11または12に記載の物品配列棚。
 
Description:
物品前出し具および物品配列棚

 本発明は、少なくとも奥行方向に物品が 列され、最前列の物品が棚上から取り去ら ると2列目にあった物品を最前列へと送る機 能を有する物品前出し具およびそれを用いた 物品配列棚に関し、とくに商品陳列棚として 好適に用いられる物品前出し具および物品配 列棚に関する。

 従来、商品を最前列に送って空きスペー を詰める機構を有する商品陳列棚としてコ ベア式のものが知られている。たとえば特 文献1には、モータ駆動型のベルトコンベア 式商品陳列棚と、重力駆動型のころコンベア 式商品陳列棚が記載されている。また、特許 文献3には、棚板の上面に高滑り性能を付与 た重力駆動型の商品陳列棚が記載されてい 。

 また特許文献2には、物品を列状に収納可 能な収納棚として、ばねの付勢力によって物 品を物品出し入れ口に向けて押し付ける方式 のものが記載されている。さらに、特許文献 4、5には、帯状体(帯状テープ、帯状鋼板)の 元力によって押圧体が物品を前方に押し出 方式のものが記載されている。

特開平07-143927号公報

特開2003-267520号公報

特開2007-082779号公報

特開2005-110741号公報

国際公開WO2007/020725号公報

 特許文献1に記載される商品陳列棚におい て、ベルトコンベア式のものは駆動力として モータの回転力を用いているので、電力を必 要とし、製作コストおよび運転コストが高く なる。また、特許文献1に記載されるころコ ベア式のものや、特許文献3に記載される商 陳列棚は、駆動力として重力を用いている でコストは抑えられるが、棚板に所定の傾 を与えなければならない分だけ余計にスペ スを必要とし、水平な棚板の場合と比較し 陳列できる商品数が少なくなってしまう。

 また、特許文献2、4、5に記載される収納 では、駆動力としてばね力や帯状体の復元 を用いているため運転コストはかからない 、付勢力を適正にコントロールするための 構が複雑であるため製作コストが高くなる また、物品は列ごと物品出し入れ口に向け 押し付けられているので、物品の包装容器 柔らかい場合などには適用が困難である。

 このような現状に鑑み、本発明の課題は 基本的に傾斜のない水平な棚板を用いつつ 電力等のエネルギーを必要としない簡素な 品前送り機能を有し、物品の包装状態によ ず用いることができる物品前出し具および 品配列棚を提供することにある。

 上記課題を解決するために、本発明に係 物品前出し具は、展張された状態でその上 物品を配列可能な柔軟性を有するシートと 該シートの一端部が固定され、前記シート 反展張方向に巻き取るローラと、該シート 巻き取り方向に前記ローラを回転させる駆 手段と、前記シート上に配列される物品の ち最前列の物品が当接する塀部とを有し、 記シート上に物品が配列される際に、前記 前列の物品が前記塀部に当接することによ 、前記駆動手段による前記シートの巻き取 動作を停止させることを特徴とするものか なる。

 このような本発明に係る物品前出し具に いて、シート上の最前列に配置された物品 シートの上から取り去られると、それまで 前列の物品と塀部の当接により停止してい ローラが回転し、シートの巻き取り動作に って、シート上の物品がシートとともに列 とシートの前方向に向けて搬送される。そ て、前から2列目に配置されていた物品が、 シート上の最前列の位置まで移動して塀部に 当接されると、その2列目の物品の移動(搬送) が停止され、その物品の移動停止に伴ってシ ートの巻き取り方向への移動も停止されて、 ローラは再び停止する。このように、本発明 の物品前出し具によれば、簡素な機構で電力 等のエネルギーを必要とせずにシート上の物 品を最前列に送ることができるので、製作コ ストおよび運転コストを低減することができ る。また、本発明によると、シートの巻き取 り動作により物品を前列に移動(スライド)さ るため、物品自体が棚部上を直接滑ること ないので、物品の底面(棚部に対向する面) 汚れたり、破損することを防止できる。

 また、本発明に係る物品前出し具によれ 、シートが展張される棚部等を水平に形成 ることができるので、傾斜した棚板を用い 場合と比較して数多くの商品を配列するこ ができる。但し、必要に応じて(例えば、陳 列状態にて見やすくする等のために)、棚部 若干傾斜させることは差し支えない。

 本発明の物品前出し具において、シート き取りのための駆動手段は、駆動力として ね力(例えば、ぜんまいばねによるばね力) 用いることが好ましい。ばね力を用いるこ によって、簡素な機構でエネルギーを消費 ない物品前出し具を提供することができる

 本発明の物品前出し具において、駆動手 は駆動力を調整可能な駆動力調整手段を備 ていることが好ましい。シート上に配列さ る物品の重量などによって、物品前送り機 が適正に働くための駆動力の大きさが異な ので、このような調整手段がローラやシー 等に備えられていることによって、本発明 物品前出し具が多様な物品に適用可能とな 。

 本発明の物品前出し具は、シートの巻き り方向への動作を停止させる停止手段を備 ていることが好ましい。シート上に物品を 充する際や、物品入れ替えのためにシート から物品を撤去する際など、物品前送り機 が働いてしまうと不都合な場合がある。そ ような場合には一時的にシートの巻き取り 向への動作を停止させるために、このよう 停止手段を使用することができる。

 また、本発明の物品前出し具において、 ートに対し、該シートが持ち上げられた状 で通過可能なシート持ち上げ部が、ローラ 傍に設けられていることが好ましい。この うなシート持ち上げ部がローラ近傍に設け れることにより、シート上に細かい異物が ってしまった場合にも、該異物がローラ内 に持ち込まれにくくなる。なお、シート持 上げ部を形成するにあたっては、ローラを ート展張面よりも高い位置に設置し、ある は、シートが展張される棚部等の上に、シ トが乗り上げるように形成された突起部を けることができる。

 本発明の物品前出し具においては、シー の他端部に可動台が接続された構成を採用 ることができる。このような可動台がシー 端部に接続されることにより、比較的重量 大きい物品であっても、物品前送り機能が 正に働くようにすることができる。

 このような本発明の物品前出し具におい 、可動台には、該可動台の移動方向に転動 る転動体または可動台の移動方向に延びる 状体が設けられていることが好ましい。例 ば、転動体としての車輪が設けられ、ある は可動台の底面に線状体としての凸部が設 られることにより、可動台と、可動台が載 される棚部等との間の摩擦力が軽減され、 り円滑にローラを回転させることが可能と る。なお、線状体は、可動台の移動方向に 部が連続的に延びるように形成されるほか 可動台の移動方向に複数の凸部が形成され 全体として可動台の移動方向に延びるよう 形成されていてもよい。

 また、本発明の物品前出し具においては シートと可動台の接続部が、外周にローラ 反対側のシート端部が巻き付けられる異形 断面のシート止め具と、折り返された状態 シートの通過を許容する開口を備え、該シ ト端部が巻き付けられたシート止め具をシ ト自身が展張する方向に対して保持する保 具とを有する構造を採用することができる たとえば、特開2003-206651号公報に記載され シート止め具および保持具が適用可能であ 。

 上記のような接続部構造において、異形 断面とは、円形以外の形状の横断面を意味 る。横断面の異形形状としては、とくに三 形、四角形、五角形等の多角形が好ましく 中でも三角形が特に好ましい。また、上記 ート止め具の横断面形状としては、円形以 の異形横断面形状であればよく、異形横断 を有するシート止め具により、それに巻き けられたシート端部を、保持具との共働に り確実に所望の状態に保持、固定できるよ になる。とくに、シート止め具の少なくと シート自身が展張する方向側の横断面形状 三角形状に形成されていることが好ましく 保持具の内面の開口に至る部分が、この三 形状に沿う形状に形成されていることが好 しい。このような構成とすれば、シートを 設する際、くさび効果によりシート止め具 保持具の内面との間に自然にシート端部が め込まれ、所定の状態に固定される。また シート止め具の三角形状部が自動的に保持 の内面の三角形状部に沿うことになるので シート止め具の姿勢が自然に所定の姿勢に められることになる。

 また、シート端部がシート止め具と保持 との間に所定の姿勢に固定、保持された状 にて、シート端部がすり抜けたり位置がず たりするのをより確実に防止するためには シート端部が巻き付けられたシート止め具 保持する上記保持具の内面に、シート端部 抜け防止用の凹凸が付与されていることが ましい。凹凸の形状はとくに限定しないが たとえば鉤状断面の凹凸形状とすれば、シ トが食い込むのでより確実に固定できる。

 このような本発明の物品前出し具におい は、シート端部が巻き付けられたシート止 具を、シートの端縁に沿って横方向からス イドさせるように保持具の内部空間内に収 できるので、シートの取替え時において取 え操作を容易に行なうことができる。また シート取替え時にシートにおける皺の発生 防止することができる。

 本発明の物品前出し具は、物品配列棚の 部への装着部を有することが好ましい。装 部の構造としては、ねじ式、ばね式のクラ プ構造などが採用可能である。また、棚部 鉄等の金属からなる場合には、物品前出し を棚部に対して磁力で吸着させることがで る。さらに、ローラをメンテナンスしやす ように、ローラ自体が物品前出し具から容 に脱着可能に形成されている場合等におい は、物品前出し具を棚部に接着固定し、あ いは棚部と一体に形成してもよい。

 また、上記課題を解決するために、本発 に係る物品配列棚は、上述される物品前出 具が形成または装着された棚部を備えるこ を特徴とするものからなる。上述のような 成を有する物品前出し具が物品配列棚の棚 に装着されることにより、簡素な機構で電 等のエネルギーを必要とせずにシート上の 品を最前列に送ることができ、製作コスト よび運転コストが低減された物品配列棚が 現可能となる。

 本発明の物品配列棚においては、ローラ 棚部の下面側に設けられることが好ましい ローラが棚部の下面側に設けられることに り、棚上のスペースを有効活用することが き、物品配列棚上に物品を効率的に配置す ことが可能となる。また、ローラが消費者 目に入りにくくなり、消費者の購買意欲が 害されるのを回避することができる。

 本発明の物品配列棚においては、棚部が シートのローラと反対側の端部に接続され 可動台の移動方向を規制するレールまたは 部を備えていることが好ましい。可動台の 置がシートの巻き取り方向と垂直な方向に きくずれてしまうと、シートのたるみや物 の転倒が生じるおそれがある。そこで、棚 にレールまたは溝部を設けることによって このようなおそれを予防し、解消すること できる。また、上述のように、ローラの回 を円滑にするために可動台に車輪や底面凸 が設けられる場合には、上記レールまたは 部は、当該車輪や底面凸部と係合するよう 設けられることが好ましい。

 このように本発明の物品前出し具および 品配列棚によれば、傾斜のない水平な棚板 用いつつ、電力等のエネルギーを必要とし い簡素な物品前送り機能を実現することが きる。また、このような本発明の物品前出 具および物品配列棚は、包装状態によらず 様な物品に適用可能である。

本発明の一実施態様に係る物品前出し を示す概略断面図である。 図1のL形部材を示し、(A)は斜視図、(B) (A)のX方向からみた平面図である。 図1の物品前出し具を示す縦断面図であ る。 図3のローラの駆動力を調整する駆動力 調整機構を説明しており、(A)は通常時の状態 を示す概略縦断面図、(B)は駆動力調整時の状 態を示す概略縦断面図、(C)は駆動力の調整原 理を示す概略特性図である。 図3のローラの駆動を停止させる駆動停 止機構を説明しており、(A)は通常時の状態を 示す概略縦断面図、(B)は駆動停止時の状態を 示す概略縦断面図である。 本発明の第一実施態様に係る物品配列 を示す側面図である。 本発明の第二実施態様に係る物品配列 を示す斜視図である。 本発明の第三実施態様に係る物品配列 を示す側面図である。 図8の物品配列棚を示す部分平面図であ る。 図8のシート止め具を示す斜視図であ 。 図8の保持具を示し、(A)は斜視図、(B) 側面図である。 図8のシートと台車の接続部を示す側 図である。 本発明の第四実施態様に係る物品配列 棚を示す側面図である。 本発明の第五実施態様に係る物品配列 棚を示す側面図である。 本発明の第六実施態様に係る物品配列 棚を示す側面図である。

 以下に、本発明の望ましい実施の形態に いて、図面を参照しながら詳細に説明する 図1は、本発明の一実施態様に係る物品前出 し具を示す概略断面図である。物品前出し具 31は、クランプ構造を有する装着部2を介して 棚部5に装着され、全体として物品配列棚1を 成する。棚部5の上には、棚部よりもやや高 い位置に設置されたローラ6から、シート持 上げ部3を介して引き出された柔軟性のある ート7が展張され、シート端部8には可動台 してのL形部材13が、保持具17を介して取り付 けられ、シート7およびL形部材13の上には複 の物品12が配列されている。ローラ6には、 んまいばねによるばね力を駆動力とする駆 手段が備えられている。該駆動手段はシー 7をローラ内部へ(つまり、シート7の巻き取 ロール体中へと)巻き取る方向の力を常時発 させているが、図1のように最前列の物品が 塀部11に当接されている状態に達すると、シ ト7を介して駆動手段が最前列の物品におよ ぼす力と最前列の物品が塀部11から受ける力 がつり合って、それ以上にシート7が巻き取 られなくなるため、ローラ6の回転動作は停 する。

 シート7上に配列された物品12が図の左側 ら取り出されると、シート7は右から左側に 動き(巻き取られ)、その上に載置された物品1 2も左側に移動する。すなわち、最前列の物 が棚上から取り去られると、力のつり合い くずれ、シート7はローラ6に巻き取られて棚 の前方向に物品12を搬送し、前から2列目の位 置にあった物品が最前列の位置に移動する。 するとまた、最前列の物品が塀部11に当接さ た状態となるので、再びローラ6の回転動作 は停止する。

 本実施態様において、物品前出し具31の 形は、ローラ6を回転自在に支持し、ローラ6 を保護するローラカバー65によって構成され いる。ローラカバー65は、ローラ6に巻き取 れるシート7が引き出される方向に向けて開 口された開口部と、該開口部以外の部分にお いてローラ6の外周面を囲むカバー部を有し いる。なお、ローラカバー65の軸方向両端面 には、後述の図3に示されるブラケット53、63 装着されて、ローラ6の軸方向両端面を囲ん でいる。このようにして、ローラ6に塵や埃 の異物が付着することが防止されている。

 ローラカバー65の下方には、クランプ構 をなす装着部2が形成されており、ここに棚 5の一端が嵌入されることにより、物品前出 し具31を棚部5に装着することができる。また 、棚部5が鉄等の金属で作られている場合に 、装着部2の装着面に磁石を設置することに り、物品前出し具31が、簡便かつ強固に棚 5に装着可能となる。

 また、ローラカバー65には、シート7が引 出される側の上端を立ち上げることにより 成された土手部69が設けられている。例え 、物品前出し具31が冷蔵庫内等の低温環境に おいて使用される場合には、冷蔵庫の扉の開 閉等によってローラカバー65の外表面に結露 生じるおそれがあるが、ローラカバー65に 手部69が設けられることにより、結露による 水滴がローラカバー65の内側に侵入してロー 6に付着することを防止することが可能とな る。

 さらに、ローラカバー65に設けられた塀 11によって、シート7が持ち上げられた状態 通過可能なシート持ち上げ部3が、ローラ6近 傍のシート7に対して形成されている。すな ち、シート7は、塀部11によって棚部5の上面 展張された高さよりも高い位置に一旦持ち げられた後、ローラ6に巻き取られている。 このようなシート持ち上げ部3がローラ6の近 に設けられることによって、シート7上に塵 や埃等の異物が載ってしまった場合にも、異 物をローラカバー65の内側に侵入する手前で り落とすことが可能となる。このようにし 、ローラ6に異物が噛み込まれて駆動が妨げ られることが防止される。また、シート持ち 上げ部3を形成することによって、シート7が 全に巻き取られた際に、L形部材13がローラ バー65の内側に侵入してローラ6と衝突する とも防止することができる。

 本実施態様においてシート7の材質は限定 されないが、棚部5との摩擦が少なく、かつ ローラ6によって巻き取りやすい柔軟性を有 るテフロン(登録商標)などの素材又はそれ コーティングした他の素材などを使用する とができる。また、物品配列棚1に食品を配 する場合等においては、抗菌性や耐菌性の る素材(例えばPET等のポリエステル)を用い ことが好ましい。

 図2は、図1のL形部材13を示しており、(A) 斜視図、(B)は(A)のX方向からみた平面図であ 。L形部材13はアルミ材料で形成されており 底面部には、L形部材13の移動方向に沿って 4本の線状体としての凸部14が板金加工され いる。凸部14は、横断面が滑らかな曲線に 成されることによって、図1の棚部5との間の 接触面積が非常に小さく設定されているので 、L形部材13と棚部5との間の静止摩擦力およ 動摩擦力は小さい。このような凸部14が形成 されたL形部材13が、シート7の端部8に取り付 られていることにより、シート7のほぼ全長 がローラ6に巻き取られて、ローラ6の駆動力 最も弱くなった状態においても、ローラ6の 回転状態を円滑に保持することが可能となる 。

 図3は、図1の物品前出し具31を示す縦断面 図である。シート7は、その一端がローラパ プ59に接続され、ローラカバー65の開口部か ローラ6の外部に向けて引き出される。また 、ローラパイプ59の軸方向一端に設けられた ーラエンド64は、ブラケット63に対し回転自 在に支持されている。また、ローラパイプ59 軸方向他端に設けられたローテータ52は、 テータ51に対して回転自在に支持されている 。ステータ51は、インナーパイプ58およびピ ー60と一体に組み立てられている。ピロー60 、ピロー61およびプッシュナット62を介して 、ローラエンド64に対して回転自在に支持さ ている。ステータ51は、シャフトホルダ55お よび駆動力調整ダイヤル54との間で角断面形 の嵌合状態を形成しているので、回転時に シャフトホルダ55および駆動力調整ダイヤ 54と一体に回転する。また、駆動力調整ダイ ヤル54は、ブラケット53に対して回転可能に 持されている。しかしながら、通常時には シャフトホルダ55の爪部55aを介して伝達され る係止ばね56の付勢力によって、駆動力調整 イヤル54が圧接面66においてブラケット53に 接されているので、強い外力を加えない限 、駆動力調整ダイヤル54はブラケット53に対 して回転しないようになっている。

 図3において、ローラパイプ59の内周面側 はローラパイプ59を回転させる駆動手段と ての駆動ばね57が付設されており、駆動ばね 57の一端はローテータ52に接続され、駆動ば 57の他端はステータ51と一体に組み立てられ ピロー60に接続されている。したがって、 動ばね57によってローラ6に生じる駆動力は ステータ51とローテータ52との間の相対的な じれによって生起される。このような構成 採用することにより、ローラ6の径を小さく することができ、棚部5の前方に物品前出し 31を配置することが可能となる。また、生起 される駆動力の大きさは、駆動力調整ダイヤ ル54を回転させることによって調整すること 可能である。なお、ステータ51、ローテー 52、ブラケット53、63、駆動力調整ダイヤル54 、シャフトホルダ55、ピロー60、61、ローラエ ンド64を形成する素材としては、加工容易性 観点から樹脂素材が好ましく、とくに、冷 庫内等の低温環境における強度の観点から ポリアセタール(POM)が最適である。また、 止ばね56としては、畜勢を解消する方向への ねじれが阻止されるワンウェークラッチばね を用いることが好ましい。係止ばね56として ンウェークラッチばねが用いられることに り、駆動力調整操作中に、駆動力調整ダイ ル54が駆動ばね57の反力を受けて回転し、駆 動力設定値をリセットしてしまう不都合が回 避される。

 図4は、図3のローラ6の駆動力を調整する 動力調整機構32を説明するための図であり (A)は通常時の状態を示す概略縦断面図、(B) 駆動力調整時の状態を示す概略縦断面図、(C )は駆動力調整機構32による駆動力の調整原理 を概念的に示した概略特性図である。図4(A) おいては、駆動力調整ダイヤル54が圧接面66 ブラケット53に圧接されているため、駆動 調整ダイヤル54と一体にのみ回転可能な、ス テータ51、インナーパイプ58およびピロー60か らなる組立体は、ブラケット53に対して回転 きない状態にある。従って、図4(A)において は、ローテータ52、ローラパイプ59およびロ ラエンド64からなる組立体のみがブラケット 53、63に対して回転可能であり、これが回転 ることにより、駆動ばね57の蓄勢状態が変化 する。

 図4(A)に示される通常時の状態から、図4(B )に示されるように、駆動力調整ダイヤル54に 、ブラケット53と軸方向反対向きの外力を加 ることにより、駆動力調整ダイヤル54とブ ケット53の圧接状態が解除される。このよう な状態で駆動力調整ダイヤル54を回転させる 、シャフトホルダ55を介してステータ51が回 転する。このように、駆動力調整時において は、ステータ51を回転させて駆動ばね57の蓄 状態を調整することにより、ローラ6に生じ 駆動力を調整することができる。

 さらに、図4(C)を参照しつつ、ローラ6の駆 力の調整原理を説明する。シート引き出し さをx、ローラ駆動力をyとしたとき、駆動ば ね57の弾性力を示す特性関数がy=f(x)と表され ものとする。ばね弾性の性質上、シート7が ローラ6に巻き取られる長さが最大となる時(x =0の時)にyは最小となるが、このローラ駆動 の最小値が小さ過ぎると、シート7上に載置 れている物品12の数が少なくなった際に、 品前出し機能が働かなくなってしまう。そ で、x=0の場合にも物品前出し機能が働くよ にローラ駆動力を調整する必要がある。例 ばx=0の状態から、シート引き出し長さx 0 に相当する回転数だけ、図4(B)で説明したよ に駆動力調整ダイヤル54を回転させれば、ロ ーラ駆動力の最小値をf(x 0 )に設定することができる。但し、ローラ駆 力の最小値は、シート7上に載置される物品1 2の重さや底面積等に応じて適切な値に設定 る必要がある。例えば、ある物品について ーラ駆動力の最小値をf(x 0 )に設定して本発明の物品前出し具を使用し いた場合に、対象物品をより重い物品に変 した際には、ローラ駆動力の最小値を、よ 大きな値、例えばf(x 1 )に再設定しなければならない。このような 合には、図4(B)に示される駆動力調整時の状 において、駆動力調整ダイヤル54をさらに きく回転させて、初期の状態(関係式:y=f(x)) らシート引き出し長さx 1 に相当する回転数だけ回転させた状態とする ことによって、駆動力を再調整することが可 能である。このようにして、シート7上の載 物品12がほとんど取り去られた状態において も十分なローラ駆動力を保持するように駆動 力を調整することができる。

 図5は、図3のローラの駆動を停止させる 動停止機構33を説明するための図であり、図 4の変形例である。なお(A)は通常時の状態を す概略縦断面図、(B)は駆動停止時の状態を す概略縦断面図である。図5のローラ6におい ては、駆動力調整機構32に加えて、ボタン軸7 0を介してローラエンド64とともに回転可能な 駆動停止ボタン68を備えた駆動停止機構33が 設されている。図5(A)に示される通常時にお ては、ローラエンド64および駆動停止ボタ 68は、ブラケット63に対して回転することが きる。一方、図5(B)に示される駆動停止時に おいては、駆動停止ボタン68が、ローラエン 64側に押し込まれてブラケット63との間に圧 接面67を形成している。なお、係止ばね(図示 略)を用いた係止構造を用いることによって 駆動停止ボタン68をローラエンド64側に押し んでいる外力が除去されても、駆動停止ボ ン68とブラケット63の間の圧接状態が依然と して保持されるように構成することが可能で ある。このような圧接状態においては、ボタ ン軸70の回転が停止されることに伴って、ロ テータ52、ローラパイプ59およびローラエン ド64からなる組立体の回転が停止されている で、ローラ6の駆動は停止される。なお、駆 動停止機構33は、図5に示されるように駆動力 調整機構32と併設されてもよいが、駆動停止 構33のみが単独で設けられてもよい。

 図6は、本発明の第一実施態様に係る物品 配列棚を示す側面図である。物品配列棚1aに いて、シート端部8には剛性のある棒状の部 材が取り付けられている。また、図6の物品 列棚1aにおいては、図1の物品配列棚1の場合 異なり、装着部2やシート持ち上げ部3が設 られていない。その他の点については、図1 物品配列棚1と同様であるので、同一の符号 を付することにより説明を省略する。なお、 第二実施態様以降においても同様にして説明 を省略する。

 図7は、本発明の第二実施態様に係る物品 配列棚1bを示す斜視図である。本実施態様で 、図5の物品配列棚1aが3つ並列に配置された ような構造をなしているが、棚部5と塀部11b ついては3つの物品前出し具で共用されてお 、全体として1つの物品配列棚1bを構成する のである。ローラ6は塀部11bに隠れて図示さ れていないが、塀部11bの近傍には3つのロー 6が配置されている。該ローラ6はそれぞれ独 立して回転動作を行ない、それぞれ独立して シート7を巻き取ることができるようになっ いる。

 図8は、本発明の第三実施態様に係る物品 配列棚1cを示す側面図である。物品12はすべ シート7の上に積載されているが、最後列(図 の最右側)の物品12は可動台としてのL形状の 車15の上にシート7を介して載置されている 台車15は、三角形状の横断面を有するシート 止め具16と、内面が三角形状に沿う形状をな 保持具17によってシート端部8と接続されて り、棚部5上にはレール18が設置されている この状態でシート7がローラ6に巻き取られ と、台車15はレール18に沿って図の左方向に 動する。台車15は転動体としての車輪24を備 えているので、その転動により極めて小さい 力で移動できるから、物品12の移動(搬送)も めて円滑に行なわれることになる。さらに 車輪24に代えて、あるいは車輪24に加えて、 車15の下面にテフロン(登録商標)などの低摺 動性素材を貼付し、レール18や下側案内面と 摩擦を軽減させることも可能である。

 図9は、図8の物品配列棚1cを示す部分平面 図である。台車15には、台車15からみて棚の 方向(図の右方向)に延びる停止手段19が設け れている。図9において、停止手段19の回転 ッド20はレール間に押し込まれてロックさ た状態にある。この状態ではシートの巻き り方向に台車15が動かないので、ローラ6は 転動作を停止する。したがって、この状態 物品12を棚上から取り去っても、依然として シート7と台車15は、強制的に動作が停止され ており動かない。この状態で停止手段19の回 パッド20を回転させて、回転パッド20のロッ ク状態を解放すると、シート7と台車15は動作 可能となる。

 本実施態様においては、1つの台車に2組 シート止め具16と保持具17が設けられている 、これに限られずシート止め具16と保持具17 は1組、あるいは3組以上設けられてもよい。

 図10は、図8のシート止め具16を示す斜視 である。本実施態様においては横断面が三 形状であるが、これ以外に四角形、五角形 の角形などでもよい。

 図11は、図8の保持具17を示しており、(A) 斜視図である。保持具17には、シート端部8 巻き付けられたシート止め具16を収容する内 部空間21が形成されており、内部空間21はシ ト止め具16の幅方向に貫通させて形成されて いる。したがって、シート止め具16にシート 部8を巻き付けた状態にて、シート7の端縁 沿って横方向からスライドさせるように、 ート端部8が巻き付けられたシート止め具16 内部空間21に収容できるようになっている。

 図11(B)はシート端部8の抜け防止用の凹凸2 2が付与された保持具17の側面図である。凹凸 22の形状はとくに限定しないが、たとえば鉤 断面の凹凸形状とすれば、シート7が食い込 むのでより確実にシート7と台車15を接続固定 できる。

 図12は、図8のシート7と台車15の接続部を す正面図である。本実施態様では、シート め具16が横断面三角形に、保持具17の内面も 対応する三角形状に形成されているので、上 記締め込み時にくさび効果が生じて自然にス トッパ機能が発揮され、シート端部8がより 実に台車15に保持、固定される。

 本発明においては、ローラの棚部に対す 相対的な高さ位置は、任意に設定可能であ 。例えば図13に示される本発明の第四実施 様に係る物品配列棚1dのように、ローラ6を 部5dに対し、図6に示されるローラ6の位置よ も高さ方向に下げることができる。また、 部11dの高さも相対的に下げることができる さらに、塀部11dについては、高さ方向に位 調整できるようにしておいてもよく、伸縮 きる構造としておいてもよい。

 図14は、本発明の第五実施態様に係る物 配列棚1eを示す側面図である。物品配列棚1e おいては、棚部5上に、シート7の巻き込み 向と垂直方向に延びる線状の突起部4が形成 れており、ローラ6に巻き取られるシート7 、ローラ6の近傍を、突起部4に乗り上げた状 態で通過するようになっている。このように 、突起部4によってシート7がローラ6近傍で持 ち上げられてシート持ち上げ部3eを形成する とにより、シート7上の異物がローラ6の内 に持ち込まれることが防止されている。

 図15は、本発明の第六実施態様に係る物 配列棚1fを示す側面図である。物品配列棚1f おいては、シート7が、棚部5fの一端に取り けられたローラ滑車23を介して棚部5fの下面 側に展張されており、ローラ6は棚部5fの下面 側に設けられている。塀部11fは、装着部2fを してローラ滑車23に装着されている。また 棚部5fは、物品配列棚1fの前方に向けて傾斜 ている。このように、ローラ6を前方に向け て傾斜した棚部5fの下面側に設けることによ て、ローラ6が消費者から見えにくくなって いる。また、ローラ6が物品配列棚1fの後方に 配置されることにより、ローラ6の駆動力の 整等のメンテナンス作業を物品配列棚1fの後 方(例えば、物品貯蔵庫内)側から行うことが きるので、物品配列棚1f上への物品補充等 作業が円滑に行えるようになる。さらに、 ート7は、棚部5fの上面からローラ滑車23によ り折り返されて、棚部5fの下面を通過した後 ローラ6に巻き取られるので、シート7に付 した塵、埃等は、棚部5fの下面を通過する際 に落下し、ローラ6の駆動に支障が生じるこ が防止されている。

 本発明に係る物品前出し具を用いた物品 列棚によれば、基本的に傾斜のない水平な 板を用いつつ、電力等のエネルギーを必要 しない簡素な物品前送り機能を実現するこ ができる。本発明の物品前出し具を用いた 品配列棚は、コンビニエンスストアなどに 置される商品陳列棚や、倉庫に設置される 品配列棚として、物品の包装状態によらず 用可能であるが、とくに商品陳列棚として 適に用いられる。

 1、1a、1b、1c、1d、1e、1f 物品配列棚
 2、2f 装着部
 3、3e シート持ち上げ部
 4 突起部
 5、5d、5f 棚部
 6 ローラ
 7 シート
 8 シート端部
 11、11b、11d、11f 塀部
 12 物品
 13 L形部材
 14 凸部
 15 台車16 シート止め具
 17 保持具
 18 レール
 19 停止手段
 20 回転パッド
 21 内部空間
 22 凹凸
 23 ローラ滑車
 24 車輪
 31 物品前出し具
 32 駆動力調整機構
 33 駆動停止機構
 51 ステータ
 52 ローテータ
 53、63 ブラケット
 54 駆動力調整ダイヤル
 55 シャフトホルダ
 55a 爪部
 56 係止ばね
 57 駆動ばね
 58 インナーパイプ
 59 ローラパイプ
 60、61 ピロー
 62 プッシュナット
 64 ローラエンド
 65 ローラカバー
 66、67 圧接面
 68 駆動停止ボタン
 69 土手部
 70 ボタン軸