OKADA YOSHIHIRO
ONO TATSUJI
JPH10299162A | 1998-11-10 | |||
JPH0347319U | 1991-05-01 |
\¥02020/174999 26 卩(:171?2020/003459 請求の範囲 [請求項 1 ] 第 1方向に延びる長尺状で第 1方向に直交する第 2方向に間隔を空 けて平行状に配設される天井下地に第 2方向両側端部が保持される天 井パネルであって、 方形平板状のパネル本体と、 該パネル本体の第 1方向第 1端部に設 けられた被引掛部と、 該パネル本体の第 1方向第 2端部に設けられ、 第 1方向に隣接される天井パネルの被引掛部に引っ掛けられる引掛部 と、 を備えており、 前記引掛部は、 前記パネル本体の第 1方向第 2端部から第 1方向外 側に向けて延出する延出部の延出方向先端部から室内側に向けて屈曲 し更に第 1方向内側に折り返されるように形成された折返片を備え、 前記被引掛部は、 第 1方向に隣接される天井パネルの第 1方向第 2端 部を第 1方向第 1端部よりも上方側に位置させた状態で、 この天井パ ネルの前記折返片の引っ掛け保持が可能な構成とされていることを特 徴とする天井パネル。 [請求項 2] 請求項 1 において、 前記引掛部の基端側には、 第 1方向に隣接される天井パネルの前記 被引掛部に設けられた被当接面に当接されて隣接される天井パネル同 士の第 1方向近接側への移動を規制する当接面が前記折返片に対向す るように設けられていることを特徴とする天井パネル。 [請求項 3] 請求項 1 または 2において、 前記被引掛部は、 第 1方向に厚さ方向を沿わせた板状とされ、 前記 折返片が引っ掛けられる被引掛片と、 該被引掛片よりも第 1方向外側 に位置するように、 かつ該被引掛片と平行状に設けられ、 前記折返片 が揷通される揷通孔が設けられた抜止片部と、 を備えていることを特 徴とする天井パネル。 [請求項 4] 請求項 1乃至 3のいずれか 1項において、 前記被引掛部は、 前記パネル本体の第 1方向第 1端部の裏面に沿う \¥0 2020/174999 27 卩(:17 2020 /003459 ように第 2方向の概ね全体に亘って固定された補強部材に設けられて いることを特徴とする天井パネル。 |
発明の名称 : 天井パネル
技術分野
[0001 ] 本発明は、 建物の天井を構成する天井パネルに関する。
背景技術
[0002] 従来より、 天井パネルとしては、 その端部が野縁等のいわゆる在来天井下 地にビス等によって直接的に固定されて施工 されるものが知られている。 こ のようなものでは、 天井パネルの全体を下方側から保持しながら ビス止めす る必要があった。
例えば、 下記特許文献 1 には、 化粧部の一端部に係合部を設け、 化粧部の 他端部に野縁材にビスによって固定される受 部を設けたパネルが開示されて いる。 このパネルは、 野縁材に固定されたパネルに対して隣り合う パネルを 水平方向に移動させ、 このパネルの係合部を、 既に野縁材に固定されたパネ ルの受部の凹溝に嵌合させ、 他端部の受部を野縁材に固定して取り付けら れ る構成とされている。
先行技術文献
特許文献
[0003] 特許文献 1 :特開 2 0 1 4 _ 1 0 5 5 6 9号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004] しかしながら、 上記特許文献 1 に記載されたパネルでは、 既に野縁材に固 定されたパネルに対して、 パネルを下方側から保持した状態で水平に移 動さ せ、 次いで、 ビス止めする必要があり、 更なる改善が望まれる。
[0005] 本発明は、 上記実情に鑑みてなされたものであり、 施工性を向上し得る天 井パネルを提供する。
課題を解決するための手段
[0006] 上記目的を達成するために、 本発明に係る天井パネルは、 第 1方向に延び \¥02020/174999 2 卩(:171?2020/003459
る長尺状で第 1方向に直交する第 2方向に間隔を空けて平行状に配設される 天井下地に第 2方向両側端部が保持される天井パネルであ て、 方形平板状 のパネル本体と、 該パネル本体の第 1方向第 1端部に設けられた被引掛部と 、 該パネル本体の第 1方向第 2端部に設けられ、 第 1方向に隣接される天井 パネルの被引掛部に引っ掛けられる引掛部と 、 を備えており、 前記引掛部は 、 前記パネル本体の第 1方向第 2端部から第 1方向外側に向けて延出する延 出部の延出方向先端部から室内側に向けて屈 曲し更に第 1方向内側に折り返 されるように形成された折返片を備え、 前記被引掛部は、 第 1方向に隣接さ れる天井パネルの第 1方向第 2端部を第 1方向第 1端部よりも上方側に位置 させた状態で、 この天井パネルの前記折返片の引っ掛け保持 が可能な構成と されていることを特徴とする。
発明の効果
[0007] 本発明に係る天井パネルは、 上述のような構成としたことで、 施工性を向 上させることができる。
図面の簡単な説明
[0008] [図 1 ] (3) 、 (匕) は、 本発明の一実施形態に係る天井パネルの一例 を模式 的に示し、 (3) は、 概略平面図、 (13) は、 概略側面図である。
[図 2] (3) は、 同天井パネルを施工した状態を模式的に示す 一部破断概略平 面図、 ( は、 (3) における乂_乂線矢視に対応させた一部破断 略縦 断面図である。
[図 3] (3) は、 図 2 (3) における 1部に対応させた一部破断概略斜視図 、 (匕) は、 図 1 ( 3 ) における 2部に対応させた一部破断概略斜視図、 (〇) は、 図 1 (3) における 3部に対応させた一部破断概略斜視図であ る。
[図 4] ( 3 ) は、 図 1 ( 3 ) における 4部に対応させた一部破断概略分解平 面図、 (匕) は、 図 1 (3) における丫_丫線矢視に対応させた一部破断 略縦断面図、 (〇) は、 同天井パネルが備える連結部材の一変形例を 模式的 に示し、 ( ) に対応させた一部破断概略縦断面図である。 \¥02020/174999 3 卩(:171?2020/003459
[図 5] ( 3 ) は、 同天井パネルの施工手順の一例を模式的に示 す概略斜視図、 (匕) は、 同施工手順の一例を模式的に示し、 図 2 (匕) に対応させた一部 破断概略縦断面図である。
[図 6] ( 3 ) は、 同天井パネルの施工手順の一例を模式的に示 す概略斜視図、 (匕) は、 同施工手順の一例を模式的に示し、 図 2 (匕) に対応させた一部 破断概略縦断面図である。
発明を実施するための形態
[0009] 以下に本発明の実施の形態について、 図面に基づいて説明する。
なお、 一部の図では、 他図に付している詳細な符号の一部を省略し ている
〇
また、 以下の実施形態では、 本実施形態に係る天井パネルを施工した状態 または施工する状態を基準として上下方向等 の方向を説明する。
図 1〜図 6は、 本実施形態に係る天井パネルの一例及び同天 井パネルの施 工手順の一例を模式的に示す図である。
[0010] 本実施形態に係る天井パネル 1は、 図 1 ( 3 ) 、 ( b ) に示すように、 方 形平板状のパネル本体 1 〇を備えている。 この天井パネル 1は、 図 2 ( a )
、 ( b ) に示すように、 第 1方向に延びる長尺状で第 1方向に直交する第 2 方向に間隔を空けて平行状に配設される天井 下地 2 , 2に固定される。 また 、 天井パネル 1は、 第 2方向両側端部としての被保持端部 8 , 8が天井下地 2 , 2に保持される。
この天井パネル 1が固定される天井下地 2は、 木造天井下地でもよいが、 本実施形態では、 強磁性体からなる鋼製天井下地とされている 。 このような 天井下地 2としては、 軽鉄材からなり、 いわゆる軽天下地を構成するもので もよい。 また、 天井下地 2としては、 溝形鋼状 (チヤンネル状) の野縁受等 を介し、 吊木や吊ボルト等の吊部材に吊り下げられて いわゆる吊天井を構成 する野縁でもよく、 種々の構成とされたものでもよい。 この天井下地 2は、 複数本が上下方向及び第 1方向に直交する第 2方向に略等間隔を空けて (略 等ピッチで) 平行状に配設されて天井下地構造を構成する 。 \¥02020/174999 4 卩(:171?2020/003459
[001 1 ] 天井パネル 1は、 住居やオフィス等の比較的に小型の建物の天 井として施 エされるものでもよく、 体育館やホール、 ショッピングモール、 工場、 学校 等の比較的に大型の各種の建物の天井として 施工されるものでもよい。
また、 この天井パネル 1は、 単位面積 (1 〇! 2 ) 当たりの質量が 2 . 0 1< 9 以下とされたものでもよい。 また、 この天井パネル 1の質量を、 上記のよう な軽天下地からなる天井下地 2を含んだ天井システム全体の質量が 2 . 9 / 111 2 以下となるような質量としてもよい。
[0012] パネル本体 1 0は、 平面視して (厚さ方向に見て) 、 略方形状とされてい る。 本実施形態では、 パネル本体 1 0を、 平面視して略正方形状としている が、 略長方形状としてもよい。 また、 パネル本体 1 0の平面視した状態にお ける大きさは、 取扱性や施工性等の観点から適宜の大きさと してもよく、 例 えば、 1辺の長さが〇. 3 01以上とされたものでもよく、 2 . 0 01以下とさ れたものでもよい。 また、 略正方形状とされたパネル本体 1 0においては、
1辺の長さが〇. 4 以上、 1 . 5 以下とされたものでもよく、 0 . ~ 1 . 2 程度とされたものでもよい。 また、 略長方形状とされたパネル本 体 1 0においては、 短辺の長さが〇. 以上で、 長辺の長さが 2 . 〇 以 下とされたものでもよい。
また、 パネル本体 1 0の厚さは、 層構成等にもよるが、 例えば、 3 . 〇 111 ~ 1 5 . 0〇!〇!程度としてもよい。
[0013] また、 パネル本体 1 0は、 石膏ボードやけい酸カルシウム板等でもよい が 、 本実施形態では、 図 2 (匕) に示すように、 発泡樹脂系または繊維系の基 材 1 1 を含んだ構成とされている。 発泡樹脂系の基材 1 1 としては、 ポリウ レタン樹脂やポリスチレン樹脂、 ポリエチレン樹脂、 ポリプロピレン樹脂、 フエノール樹脂、 エポキシ樹脂等の樹脂組成物から形成された ものが例示さ れる。 繊維系の基材 1 1 としては、 グラスウールやロックウール等の鉱物繊 維から形成されたものが例示される。 図例では、 基材 1 1 を発泡樹脂層とし ている。 この基材 1 1は、 パネル本体 1 0の大部分を占め、 例えば、 厚さが パネル本体 1 0の厚さの 8 0 %〜 9 9 %程度であってもよい。 \¥02020/174999 5 卩(:171?2020/003459
また、 パネル本体 1 0は、 基材 1 1の室内側となる厚さ方向 _ 方側に、 表 面層 1 2を設けた構成とされている。 この表面層 1 2としては、 難燃層を含 むものでもよい。
[0014] 上記のような難燃層としては、 当該天井パネル 1が建築基準法において定 められた不燃材料等に必要な性能に関する技 術的基準を満たすように適宜の 構成とされたものでもよい。 例えば、 当該天井パネル 1が技術的基準におけ る 「難燃材料」 の基準を満たすように構成されたものでもよ く、 好ましくは 、 「準不燃材料」 の基準を満たすように構成されたものでもよ く、 より好ま しくは、 「不燃材料」 の基準を満たすように構成されたものでもよ い。 また 、 例えば、 難燃層としては、 薄シート状とされた箔状のアルミシートでも よ い。
また、 表面層 1 2に、 ガラス繊維等の強化繊維を含む補強層を設け た構成 としてもよい。 この補強層としては、 ガラスクロス等の強化繊維シートでも よく、 また、 強化繊維シートに樹脂が含浸されたガラス繊 維強化樹脂層等の 繊維強化樹脂層であってもよい。 また、 表面層 1 2の下方側 (室内側) に向 く表面 (室内側面) は、 化粧シートの貼着や、 印刷、 塗装等の適宜の表面化 粧処理が施された化粧面であってもよく、 または、 適宜の化粧シートが貼着 される下地面であってもよい。
[0015] また、 パネル本体 1 0は、 基材 1 1の裏面側 (天井下地側) に補強層 1 3 を積層した構成とされている。 このような構成とすれば、 上記のような基材 1 1 によって軽量化を図りながらも裏面側の補強 層 1 3によって垂れを抑制 することができる。 この補強層 1 3としては、 上記同様、 ガラスクロス等の 強化繊維シートでもよく、 また、 強化繊維シートに樹脂が含浸されたガラス 繊維強化樹脂層等の繊維強化樹脂層であって もよい。
また、 パネル本体 1 0は、 基材 1 1の四周の側端面に端面層を設けた構成 とされている。 この端面層は、 表面層 1 2と同様の構成とされたものでもよ い。 また、 この端面層は、 表面層 1 2から一連状に設けられたものでもよく 、 エッジシート状に別途に設けられたものでも よい。 \¥02020/174999 6 卩(:171?2020/003459
[0016] このパネル本体 1 0の第 2方向両側の被保持端部 8 , 8の裏面 1 0 3側に は、 図 1 (3) に示すように、 天井下地 2 , 2の被吸着部に吸着される磁石 9 , 9が設けられている。 また、 パネル本体 1 0の第 1方向の第 1端部 6の 裏面 1 0 3側には、 被連結部を構成する被引掛部 2 5が設けられている。 ま た、 パネル本体 1 0の第 1方向両側端部 6 , 7のうちの一方の端部としての 第 2端部 7には、 第 1方向に隣接される天井パネル 1の被引掛部 2 5に引っ 掛けられる連結部を構成する引掛部 1 6が設けられている。 このような構成 とすれば、 第 2端部 7の引掛部 1 6を、 第 1方向に隣接される天井パネル 1 の被引掛部 2 5に引っ掛け、 第 2方向両側の被保持端部 8 , 8の磁石 9 , 9 を、 各天井下地 2 , 2の被吸着部に吸着させて天井パネル 1 を取り付ける、 または仮固定することができる。 これにより、 天井パネル 1 を容易に施工す ることができ、 施工人数の少数化を図ることができ、 一人での施工も容易に 可能となる。
[0017] 磁石 9は、 図 1 ( 3 ) に示すように、 被保持端部 8に沿って第 1方向に延 びるように設けられている。 この磁石 9は、 第 2方向両側の天井下地 2 , 2 に対する吸着によって当該天井パネル 1の保持 (仮保持) が可能なように設 けられている。 また、 本実施形態では、 被保持端部 8に、 第 1方向に間隔を 空けて複数 (図例では、 5つ) の磁石 9を設けた構成としている。 図例では 、 複数の磁石 9を、 第 1方向に互いに略等間隔を空けて設けた例を してい る。 また、 第 1端部 6近傍部位及び第 2端部 7近傍部位のそれぞれにも磁石 9 , 9を設けた例を示している。 なお、 このような構成に代えて、 被保持端 部 8の第 1方向の概ね全体に亙って磁石 9を設けた構成としてもよい。 この 磁石 9の第 1方向に沿う長さ寸法及び第 2方向に沿う幅寸法は、 天井パネル 1の保持性 (仮保持性) の観点や、 垂れを抑制する観点、 軽量化を図る観点 等から適宜の寸法としてもよい。
[0018] また、 磁石 9は、 パネル本体 1 0の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた板状と されている (図 1 (13) も参照) 。 この磁石 9の厚さ寸法は、
程度であってもよい。 また、 本実施形態では、 この磁石 9を、 パネル本体 \¥02020/174999 7 卩(:171?2020/003459
1 0の裏面 1 〇 3に積層状に設けた構成としている。 この磁石 9は、 適宜の 粘着材や接着剤等によってパネル本体 1 0に固定されたものでもよい。 また 、 この磁石 9の磁力によって吸着する天井下地 2の被吸着部は、 上記のよう に天井下地 2を強磁性体からなるものとした場合には、 天井下地 2の下面 ( 室内側面) 全体となる。 なお、 このような態様に代えて、 非磁性体からなる 天井下地 2の下面側に付設状または埋込状に適宜のシ ト状磁石やシート状 強磁性体等を被吸着部として設けた構成等と してもよい。
[0019] 引掛部 1 6は、 図 1 (3) 、 (匕) に示すように、 パネル本体 1 0の第 2 端部 7から第 1方向外側に向けて延出する延出部 1 7の延出方向先端部から 室内側に向けて屈曲し更に第 1方向内側に折り返されるように形成された 返片 1 7 3 を備えている。 被引掛部 2 5は、 図 5及び図 6に示すように、 第 1方向に隣接される天井パネル 1の第 2端部 7を第 1端部 6よりも上方側に 位置させた状態で、 この天井パネル 1の折返片 1 7 3 の引っ掛け保持が可能 な構成とされている。 このような構成とすれば、 既施工の天井パネル 1の被 引掛部 2 5に対して、 第 2端部 7側を上方側にして下方側から未施工の天井 パネル 1の折返片 1 7 3を引っ掛け、 この天井パネル 1 を保持させることが できる。 これにより、 高所で水平状に保持した状態で水平移動させ る必要が あるようなものと比べて、 施工性を向上させることができる。 また、 このよ うに第 2端部 7側が保持された状態から第 2端部 7側を支点として回転させ るようにして第 1端部 6側を上昇させて天井下地 2に固定することができる 。 特に、 本実施形態では、 上述のように被保持端部 8 , 8に磁石 9 , 9を設 けた構成としているので、 第 2端部 7側を保持させた状態から第 1端部 6側 を上昇させれば、 被保持端部 8 , 8の磁石 9 , 9によって天井パネル 1 を天 井下地 2 , 2に対して容易に保持 (仮保持) させることができる。
[0020] 引掛部 1 6の基端側には、 第 1方向に隣接される天井パネル 1の被引掛部
2 5に設けられた被当接面 2 6 3に当接されて隣接される天井パネル 1 , 1 同士の第 1方向近接側への移動を規制する当接面 1 6 3 が折返片 1 7 3に対 向するように設けられている。 このような構成とすれば、 未施工の天井パネ \¥02020/174999 8 卩(:171?2020/003459
ル 1 を、 上記のように既施工の天井パネル 1 に保持させた状態で既施工の天 井パネル 1 に対して移動させて当接面 1 6 3を被当接面 2 6 3に当接させる ことで天井パネル 1 , 1同士の位置合わせを容易に行うことができ 。 これ により、 図 2 ( b ) に示すように、 第 1方向に隣接される天井パネル 1 , 1 の第 1方向に対向される端面間に目透かし状の隙 を設ける場合には、 各天 井パネル 1 , 1間の隙間を容易に均等にすることができる この第 1方向に 隣接される天井パネル 1 , 1同士の隙間は、 1 程度であって もよい。
[0021 ] また、 弓 |掛部 1 6は、 第 2端部 7の裏面 1 0 3に沿うように配される基端 側片部 1 8を有した連結部材 1 5に設けられている。 このような構成とすれ ば、 連結部材 1 5を表面側から目立ち難くすることができる この連結部材 1 5は、 図 4 ( 3 ) 、 (匕) に示すように、 第 2端部 7の裏面 におい て開口し、 かつ第 1方向に延びるように設けられた切込部 1 4からパネル本 体 1 0の層内に差し込まれた差込片部 1 9に基端側片部 1 8を貫通させるよ うに止着された固着具 4によって第 2端部 7に固定されている。 このような 構成とすれば、 差込片部 1 9と基端側片部 1 8との間にパネル本体 1 0の裏 面側層 (被挟持層) 1 3 3 を挟み込んだ状態で、 差込片部 1 9に止着した固 着具 4によって連結部材 1 5を第 2端部 7に言わば機械的に固定することが できる。 これにより、 連結部材 1 5を裏面側に設けた構成でありながらも、 基端側片部 1 8を接着剤やパネル本体 1 0のみに対して止着した固着具 4等 によって第 2端部 7に固定したようなものと比べて、 第 2端部 7に対する連 結部材 1 5の固定強度を向上させることができる。 また、 第 2方向に延びる 切込部に差込片部 1 9を差し込んだようなものと比べて、 天井パネル 1の自 重や隣接される天井パネル 1等による荷重等によって引掛部 1 6にパネル厚 さ方向に沿う負荷が掛けられた際における切 込部 1 4周囲の裏面側層に掛か る負荷を軽減することができる。
[0022] 本実施形態では、 切込部 1 4を、 パネル本体 1 0の裏面 1 0 3側の補強層
1 3を貫通させて設けた構成としている。 このような構成とすれば、 差込片 \¥02020/174999 9 卩(:171?2020/003459
部 1 9が補強層 1 3よりも内層側に潜り込むように配置される ととなる。 つまり、 差込片部 1 9と基端側片部 1 8との間に少なくとも補強層 1 3を含 む被挟持層 1 3 3 が挟み込まれることとなり、 第 2端部 7に対する連結部材 1 5の固定強度をより効果的に向上させること できる。 つまりは、 このよ うな補強層 1 3を設けずに、 発泡樹脂層や鉱物繊維層のみが被挟持層とな る ようなものと比べて、 連結部材 1 5の固定強度を向上させることができる。 また、 本実施形態では、 第 2方向に間隔を空けて平行状に 2箇所に切込部 1 4 , 1 4を設けた構成としている。 また、 差込片部 1 9は、 これら切込部 1 4 , 1 4のうちの一方から差し込まれその差込方向 端部 1 9匕が他方の 切込部 1 4を介してパネル本体 1 0の裏面 1 0 3側において露出された構成 とされている。 このような構成とすれば、 1本の切込部 1 4に差し込まれた ものと比べて、 上記のような負荷が引掛部 1 6に掛けられた際における荷重 を 2本の切込部 1 4 , 1 4周囲の裏面側層に分散させて負担させるこ がで きる。 これにより、 第 2端部 7に対する連結部材 1 5の固定強度をより効果 的に向上させることができる。
[0023] また、 本実施形態では、 基端側片部 1 8に、 差込片部 1 9よりも第 1方向 内側 (第 1端部 6側) に向けて延出する延出部 1 8匕を設けた構成としてい る。 このような構成とすれば、 上記のような負荷が掛けられて引掛部 1 6を パネル本体 1 0に対して天井下地 2側に回転させようとする荷重を、 パネル 本体 1 0の裏面 1 0 3に沿わせられる延出部 1 8匕によって受けることがで きる。 これにより、 第 2端部 7に対する連結部材 1 5の固定強度をより効果 的に向上させることができる。
また、 本実施形態では、 差込片部 1 9を、 基端側片部 1 8とは別体的に設 けた構成としている。 このような構成とすれば、 差込片部 1 9を基端側片部 1 8に一体的に設けたものと比べて、 差込片部 1 9を差し込む際に、 被挟持 層 1 3 3が引っ掛かったり、 捩れたりするようなことを抑制することがで き る。
[0024] 基端側片部 1 8は、 パネル本体 1 0の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた板状 \¥02020/174999 10 卩(:171?2020/003459
とされている。 図例では、 この基端側片部 1 8を、 厚さ方向に見て概ね方形 状とした例を示している。 また、 この基端側片部 1 8 (本実施形態では、 延 出部 1 8 13) の第 1方向内側の端部の両隅部を、 厚さ方向に見て、 突湾曲状 とした例を示している。
この基端側片部 1 8には、 固着具 4の軸部が揷通される揷通孔 1 8 3 が設 けられている。
また、 この基端側片部 1 8の第 1方向に沿う寸法は、 第 1方向内側に延出 部 1 8匕が形成されるように、 差込片部 1 9の第 1方向に沿う寸法よりも大 とされている。 延出部 1 8匕は、 基端側片部 1 8の第 1方向内側部位から一 連状に設けられている。 この基端側片部 1 8の厚さ寸法は、 強度上の観点や 軽量化を図る観点等から適宜の寸法としても よく、 例えば、 〇. 3 〜 3 01 01程度としてもよい。
[0025] 弓 |掛部 1 6は、 基端側片部 1 8の第 1方向外側端部に一連状に設けられて いる。 弓 I掛部 1 6の基端部には、 図 1 (匕) 及び図 2 (b) に示すように、 基端側片部 1 8の第 1方向外側端部から上方側 (天井下地 2側) に向けて立 ち上がるように設けられた立上片部が設けら れ、 この立上片部の第 1方向外 側に向く面が当接面 1 6 3 を構成する。 図例では、 基端側片部 1 8の第 1方 向外側端部から斜め上方側に延びる傾斜片部 を介して立上片部を設けた構成 としている。
延出部 1 7は、 立上片部の上端部から第 1方向外側に向けて延びるように 設けられている。 この延出部 1 7のパネル本体 1 0の第 2端部 7の端面から の第 1方向に沿う突出寸法は、 既施工の天井パネル 1の被引掛部 2 5に対し て下方側から引っ掛け易いように、 また、 軽量化を図る観点等から適宜の寸 法としてもよい。
[0026] また、 この延出部 1 7は、 その先端部に折返片 1 7 3 を設けたフック状と されている。 この折返片 1 7 3は、 その先端が第 1方向内側に向くように設 けられている。 図例では、 この折返片 1 7 3 の先端を、 当接面 1 6 3を構成 する立上片部と同高さに位置するように設け た例を示している。 また、 図例 \¥02020/174999 11 卩(:171?2020/003459
では、 この折返片 1 7 3 を、 第 2方向に見て、 略半円弧状 (略〇字状) とし た例を示しているが、 単一の屈折部を有した略 V字状とされたものや、 複数 の屈折部を有したような形状等としてもよい 。 また、 この折返片 1 7 3 の折 返部位の第 1方向に沿う寸法は、 既施工の天井パネル 1の被引掛部 2 5に対 して下方側から引っ掛け易いように、 また、 軽量化を図る観点等から適宜の 寸法としてもよい。
これら引掛部 1 6の傾斜片部、 立上片部、 延出部 1 7及び折返片 1 7 3 は 、 基端側片部 1 8の厚さと同厚さとされ、 適宜、 プレスや折曲加工等によっ て一連状に形成されたものでもよい。 また、 弓 I掛部 1 6の第 2方向に沿う幅 寸法は、 基端側片部 1 8の第 2方向に沿う幅寸法と同寸法とされている。
[0027] 差込片部 1 9は、 図 4 (3) 、 (匕) に示すように、 パネル本体 1 0の厚 さ方向に厚さ方向を沿わせた概ね板状とされ ている。 図例では、 この差込片 部 1 9を、 厚さ方向に見て概ね方形状とした例を示して いる。 また、 この差 込片部 1 9の差込方向先端部 1 9匕を、 厚さ方向に見て、 先端側に向かうに 従い先細状としている。 このような構成とすれば、 差込片部 1 9をパネル本 体 1 0の層内に切込部 1 4を介して容易に差し込むことができる。 また、 差 込方向先端部 1 9 13の両隅部を、 厚さ方向に見て、 突湾曲状とした例を示し ている。
また、 この差込片部 1 9には、 固着具 4の軸部が止着される止着孔 1 9 3 が設けられている。 この止着孔 1 9 3は、 固着具 4の軸部がねじ合わされる 雌ねじ孔でもよく、 固着具 4の軸部がねじ込まれる下孔でもよい。 この差込 片部 1 9の厚さ寸法は、 強度上の観点や軽量化を図る観点等から適宜 の寸法 としてもよく、 例えば、 0 . 程度としてもよい。
[0028] また、 本実施形態では、 差込片部 1 9の差込方向基端部に、 上方側 (天井 下地 2側) に向けて立ち上がる立上片部 1 9〇, 1 9 を設けた構成として いる。 図例では、 基端側片部 1 8の一側部に当接される立上片部 1 9〇, 1 9〇を第 1方向両側に離間させて設け、 これらの間に、 反差込方向に延びる 延出部から立ち上がる立上片部 1 9 を設けた例を示している。 このような \¥02020/174999 12 卩(:171?2020/003459
構成とすれば、 この立上片部 1 9 を把持して差込片部 1 9をパネル本体 1 0の層内に切込部 1 4を介して容易に差し込むことができる。
また、 両側の立上片部 1 9〇, この立上片部 1 9〇, 1 9〇か ら止着孔 1 9 3 の孔心までの差込方向に沿う寸法が基端 側片部 1 8の同方向 —側部から揷通孔 1 8 3の孔心までの同方向に沿う寸法と略同寸法 されて いる。 このような構成とすれば、 この立上片部 1 9〇, 1 9〇に基端側片部 1 8の一側部を当接させて差込片部 1 9上に基端側片部 1 8を重ね合わせれ ば、 止着孔 1 9 3と揷通孔 1 8 3とを第 2方向において孔心同士を一致させ ることができ、 位置合わせを容易に行うことができる。
[0029] これら立上片部 1 9〇, 1 9〇, 1 9 は、 差込片部 1 9の差込方向基端 部に一連状に設けられている。 また、 これら立上片部 1 9。, 1 9〇, 1 9 ¢1のパネル厚さ方向に沿う立上寸法は、 天井パネル 1の第 2方向途中部位に 設備機器等の取付や補強のため等に設けられ る場合がある下地に干渉しない ように適宜の寸法としてもよい。 図例では、 これら立上片部 1 9〇, 1 9〇 , 1 9 の立上方向先端部を、 磁石 9における天井下地 2に当接される当接 面 9 8と略同高さとした例を示している。
また、 この差込片部 1 9の立上片部 1 9〇からの差込方向 (第 2方向) に 沿う寸法は、 差込方向先端部 1 9匕がパネル本体 1 0の裏面 1 0 3側におい て露出するように、 基端側片部 1 8の第 2方向に沿う寸法よりも大とされて いる。 また、 パネル本体 1 0に形成される 2本の切込部 1 4 , 1 4間の第 2 方向に沿う寸法は、 差込片部 1 9の第 2方向に沿う寸法よりも小とされてい る。 また、 これら 2本の切込部 1 4 , 1 4の第 1方向に沿う寸法は、 差込片 部 1 9の第 1方向に沿う寸法よりも大とされている。 これら 2本の切込部 1 4 , 1 4の第 1方向に沿う寸法は、 差込片部 1 9の第 1方向に沿う寸法より も僅かに大とされたものでもよい。
なお、 この差込片部 1 9は、 適宜、 プレスや折曲加工等によって一連状に 形成されたものでもよい。 また、 この差込片部 1 9及び基端側片部 1 8を含 む引掛部 1 6は、 適宜の金属系材料から形成されたものでもよ い。 \¥02020/174999 13 卩(:171?2020/003459
[0030] 上記構成とされた連結部材 1 5は、 以下のようにしてパネル本体 1 0の第
2端部 7に固定するようにしてもよい。
まず、 パネル本体 1 0の第 2端部 7に形成された 2本の切込部 1 4 , 1 4 のうちの一方の切込部 1 4を介して差込片部 1 9をパネル本体 1 0の層内に 差し込む。 これら 2本の切込部 1 4 , 1 4は、 少なくとも補強層 1 3を貫通 させるように適宜のカツター等によって形成 されたものでもよい。 また、 差 込片部 1 9の差込方向先端部 1 9 13を他方の切込部 1 4を介してパネル本体 1 0の裏面 1 0 3側に露出させ、 差込片部 1 9をパネル本体 1 0の第 2端部 7に取り付ける。 この際、 パネル本体 1 0の基材 1 1 を圧縮変形させるよう にして差込片部 1 9を取り付けるようにしてもよい (図 4 ( b ) 参照) 。 こ の状態では、 差込片部 1 9の上方側に 2本の切込部 1 4 , 1 4間の補強層 1 3を含む被挟持層 1 3 3が配された状態となる。 なお、 この被挟持層 1 3 3 には基材 1 1の一部が含まれていてもよい。
[0031 ] そして、 差込片部 1 9の止着孔 1 9 3に揷通孔 1 8 3を一致させるように して基端側片部 1 8を被挟持層 1 3 3 上に重ね合わせ、 また、 弓 |掛部 1 6の 第 1方向外側への突出寸法が所定の寸法となる うに、 差込片部 1 9及び基 端側片部 1 8の位置を調整する。 次いで、 基端側片部 1 8の揷通孔 1 8 3 を 介して固着具 4を差込片部 1 9の止着孔 1 9 3に止着する。 これにより、 固 着具 4の軸部が基端側片部 1 8と差込片部 1 9との間に挟まれた被挟持層 1 3 3を貫通し、 差込片部 1 9及び基端側片部 1 8が第 2端部 7に固定される 。 なお、 図例では、 固着具 4の軸部を基材 1 1の厚さ方向中央部を超えるよ うに設けた例を示しているが、 このような態様に限られない。 また、 差込片 部 1 9としては、 上記のような態様に限られず、 上記のような立上片部 1 9 〇, 1 9〇, 1 9 及び裏面 1 0 3において露出される差込方向先端部 1 9 13のうちの一方または両方を設けていない構 としてもよい。 また、 基端側 片部 1 8としては、 上記のような態様に限られず、 上記のような延出部 1 8 匕を設けていない構成としてもよい。
[0032] また、 図 1 ( 3 ) に示すように、 本実施形態では、 第 2端部 7に第 2方向 \¥02020/174999 14 卩(:171?2020/003459
に間隔を空けて複数 (図例では、 3つ) の連結部材 1 5 , 1 5 , 1 5を設け た構成としている。 これら連結部材 1 5 , 1 5 , 1 5は、 互いに同様の構成 とされている。 また、 これら複数の連結部材 1 5 , 1 5 , 1 5を、 互いに略 等間隔を空けて設けた構成としている。 また、 第 2方向両側の各被保持端部 8 , 8の端面から第 2方向最外側の連結部材 1 5 , 1 5までの第 2方向に沿 う寸法を、 互いに隣接する連結部材 1 5 , 1 5間の寸法と概ね同寸法とした 例を示している。 なお、 これら連結部材 1 5 , 1 5 , 1 5は、 壁際に配され る天井パネル 1の壁際の第 2端部 7には設けていない構成としてもよい。
[0033] また、 連結部材 1 5としては、 上記したような態様に代えて、 図 4 (〇) に示すような変形例に係る天井パネル 1 が備える連結部材 1 5 としても よい。 なお、 以下の変形例では、 上記した例との相違点について主に説明し 、 同様の構成については、 同一符号を付し、 その説明を省略または簡略に説 明する。 また、 上記した例と同様に奏する作用効果や取付手 順についても説 明を省略または簡略に説明する。
本変形例に係る連結部材 1 5 は、 差込片部 1 9 を、 基端側片部 1 8八 の第 2方向一側部から屈曲させて当該連結部材 1 5八に一体的に設けた構成 とされている。 このような構成とすれば、 上記した例のように、 差込片部 1 9を連結部材 1 5 (基端側片部 1 8) と別体的に設けたものと比べて、 取扱 性を向上させることができる。 また、 差込片部 1 9 及び基端側片部 1 8八 に、 上記のような止着孔 1 9 3や揷通孔 1 8 3を設けた場合には、 これらの 位置合わせが不要となり、 取付性を向上させることができる。
[0034] つまり、 基端側片部 1 8八の第 2方向一側部に、 差込片部 1 9八が一連状 に設けられている。 これら基端側片部 1 8八と差込片部 1 9八との厚さ方向 に沿う隙間は、 被挟持層 1 3 3 の受け入れが可能なように適宜の寸法と され ている。 なお、 基端側片部 1 8八の第 2方向他側部に、 被挟持層 1 3 3 の受 入を容易とする適宜の傾斜ガイ ド面等を設けた構成としてもよい。
また、 以下では、 上記した連結部材 1 5を備えた天井パネル 1の第 1端部 6側及び施工手順について説明するが、 変形例に係る連結部材 1 5 を備え \¥02020/174999 15 卩(:171?2020/003459
た天井パネル 1 の第 1端部 6側及び施工手順についても同様である。 また、 連結部材 1 5 , 1 5 としては、 上記のような差込片部 1 9 , 1 9 八を介して第 2端部 7に固定されるものに限られない。 また、 後記する補強 部材 2 0のように、 連結部材 1 5 , 1 5 を、 第 2端部 7の第 1方向の概ね 全体に亙って設けたような構成としてもよい 。 つまりは、 引掛部 1 6を、 第 2端部 7の第 1方向の概ね全体に亙って設けられた補強部 に設けた構成と してもよい。 パネル本体 1 0の第 2端部 7に設けられる連結部材 1 5 , 1 5 八や引掛部 1 6としては、 その他、 種々の変形が可能である。
[0035] パネル本体 1 0の第 1端部 6の裏面 1 0 3側には、 図 2 (匕) に示すよう に、 第 1端部 6から第 1方向外側に向けて突出し、 天井下地 2に固定される 固定片部 2 3が設けられている。 このような構成とすれば、 第 1端部 6から 第 1方向外側に向けて突出した固定片部 2 3を介して室内側 (下方側) から 天井下地 2に向けて固着具 3を止着して天井パネル 1 を天井下地 2に固定す ることができる (図 5 (b)参照) 。 また、 このように固定片部 2 3を介し て天井下地 2に固定された天井パネル 1の第 1端部 6の被引掛部 2 5に対し て第 1方向に隣接される天井パネル 1の第 2端部 7の引掛部 1 6を引っ掛け ることができる。 また、 固定片部 2 3を、 パネル本体 1 0の裏面 1 側か ら第 1方向外側に突出させた構成としているので 第 1方向に隣接される天 井パネル 1が連結された状態では、 この天井パネル 1 によって表面側から目 立ち難くすることができる。
また、 本実施形態では、 この固定片部 2 3における天井下地 2に当接され る当接面 2 3 3と磁石 9における天井下地 2に当接される当接面 9 3とを同 —平面状としている。 このような構成とすれば、 磁石 9を埋込状に設けたり する必要性を低減しながらも、 これらの当接面 9 2 3 3を天井下地 2に 安定的に当接させることができる。 なお、 固定片部 2 3の当接面 2 3 3と磁 石 9の当接面 9 3とが同一平面状とは、 完全に同一平面状とされたものに限 られず、 パネル厚さ方向で例えば 2 程度のずれがあるようなものも含む \¥02020/174999 16 卩(:171?2020/003459
[0036] また、 固定片部 2 3は、 当該固定片部 2 3の下方側に配される第 1方向に 隣接される天井パネル 1の裏面 1 〇 3との間に当該固定片部 2 3を天井下地 2に固定する固着具 3の頭部 3 3 の軸方向に沿う寸法以上の隙間が形成さ れ るように設けられている。 このような構成とすれば、 第 1方向に隣接される 天井パネル 1の裏面 1 0 3と固定片部 2 3を天井下地 2に固定する固着具 3 の頭部 3 3との干渉を抑制することができ、 第 1方向に隣り合う天井パネル 1 , 1同士の表面における段差を生じ難くするこ ができる。
また、 本実施形態では、 この固定片部 2 3及び被引掛部 2 5を、 図 1 に示 すように、 パネル本体 1 0の第 1端部 6の裏面 1 0 3に沿うように第 2方向 の概ね全体に亙って固定された補強部材 2 0に設けた構成としている。 この ような構成とすれば、 上記同様、 この補強部材 2 0を表面側から目立ち難く することができ、 また、 この補強部材 2 0によって天井パネル 1の第 1端部 6の強度を向上させることができ、 垂れ等を抑制することができる。 また、 固定片部 2 3を天井下地 2に安定的に固定することができ、 また、 このよう に固定された補強部材 2 0の被引掛部 2 5に引っ掛けられる第 1方向に隣接 される天井パネル 1の第 2端部 7の保持強度を向上させることができる。 こ のような構成により、 従来のように、 第 2方向に比較的に小さいピッチで天 井下地を設ける必要性を低減することが可能 で、 かつ表面側においてジョイ ナー等が露出しない構成でありながらも、 当該天井パネル 1の第 2方向中央 部位の垂れを抑制することができる。 つまり、 天井下地 2を含む天井システ ム全体の軽量化を図りながらも、 天井パネル 1の保持強度を向上させること ができ、 また垂れを抑制することができ表面側の見栄 えを向上させることが できる。
[0037] 補強部材 2 0は、 パネル本体 1 0の第 2方向に長尺状とされ、 第 1端部 6 の裏面 1 0 3に沿わせられるべース部 2 1 と、 このべース部 2 1 に設けられ 、 当該補強部材 2 0をパネル本体 1 0に取り付ける取付部 2 2と、 を備えて いる。
ベース部 2 1は、 パネル本体 1 0の第 2方向の概ね全体に亙って設けられ \¥02020/174999 17 卩(:171?2020/003459
、 パネル本体 1 0の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた板状とさ ている。 本実 施形態では、 このべース部 2 1 をパネル本体 1 0の第 2方向の全体に亙って 設けた構成としている。 なお、 パネル本体 1 0の第 2方向の概ね全体に亘っ て設けられる補強部材 2 0としては、 パネル本体 1 0の第 2方向に沿う寸法 の 7 / 1 0以上の長さとされたものでもよい。
また、 このべース部 2 1の第 1方向に沿う幅寸法や厚さ寸法は、 強度上の 観点や軽量化を図る観点等から適宜の寸法と してもよい。 図例では、 このべ —ス部 2 1 に、 第 2方向に間隔を空けて第 2方向に長径状の複数の長孔を設 けた例を示している。 また、 ベース部 2 1 における長孔が設けられた部位よ りも第 1方向外側において第 1端部 6の端面から突出する部位は、 第 1方向 に隣接する天井パネル 1 , 1間に形成される隙間の底側を区画するよう 配 される構成とされている。
[0038] また、 本実施形態では、 このべース部 2 1 に、 図 3 (匕) に示すように、 パネル本体 1 0の一方の被保持端部 8の端面に当接される第 1当接片部 2 1 3と、 第 1端部 6の端面に当接される第 2当接片部 2 1 匕と、 を設けた構成 としている。 このような構成とすれば、 パネル本体 1 0に対する補強部材 2 0の取付位置の位置合わせを容易に行うこと できる。
これら第 1当接片部 2 1 3及び第 2当接片部 2 1 匕は、 ベース部 2 1の長 手方向第 1端部から下方側に向けて突出するように設 られている。 また、 図例では、 これら第 1当接片部 2 1 3と第 2当接片部 2 1 匕とを、 一方の被 保持端部 8の端面と第 1端部 6の端面との出隅部に沿わせるように一連状 かつ互いに直交状に設けた例を示している。 なお、 このような第 1当接片部 2 1 3及び第 2当接片部 2 1 匕のうちの一方または両方を、 ベース部 2 1の 長手方向第 2端部にも設けた構成としてもよい。
[0039] また、 本実施形態では、 このべース部 2 1の長手方向第 1端部に、 第 2方 向に隣接される天井パネル 1のパネル本体 1 0の被保持端部 8の端面に当接 される第 3当接片部 2 1 〇を設けた構成としている。 この第 3当接片部 2 1 〇は、 第 2方向に隣接される天井パネル 1 , 1の第 2方向に対向される端面 \¥02020/174999 18 卩(:171?2020/003459
間に上記同様な目透かし状の隙間が形成さ れるようにパネル本体 1 〇の被保 持端部 8の端面から突出するように設けられている このような構成とすれ ば、 各天井パネル 1 , 1間の隙間を容易に均等にすることができる 図例で は、 この第 3当接片部 2 1 〇を、 第 1当接片部 2 1 3から第 2方向外側に向 けて突出する突出片部を介して第 1当接片部 2 1 3に一連状に設けた例を示 している。 第 2方向に隣接する天井パネル 1 , 1間に形成される隙間の底側 には、 天井下地 2の下面が配され、 該隙間の底側を区画する構成とされてい る。
[0040] 取付部 2 2は、 ベース部 2 1の第 1方向内側側部から第 1方向内側に向け て延出するように一連状に設けられ、 ベース部 2 1 と同厚さの片部状とされ ている。 本実施形態では、 ベース部 2 1の長手方向に間隔を空けて複数 (図 例では、 3つ) の取付部 2 2 , 2 2 , 2 2を設けた構成としている。 また、 パネル本体 1 0の第 2方向両側の被保持端部 8 , 8のそれぞれの近傍に位置 するように取付部 2 2 , 2 2を設けた構成としている。 また、 これら第 2方 向両側の取付部 2 2 , 2 2間に、 互いに略等間隔を空けて他の取付部 2 2を 設けた構成としている。
また、 図 3 (匕) 、 (〇) に示すように、 これら取付部 2 2 , 2 2 , 2 2 に、 これらをパネル本体 1 0に固定する固着具 5 (図 3 (a)参照) の軸部 が揷通される揷通孔 2 2 3を設けた構成としている。 また、 図 3 (a) に示 すように、 これら取付部 2 2 , 2 2 , 2 2のパネル本体 1 0内層側に上記同 様な差込片部 3 0を設けた構成としている。 この差込片部 3 0には、 図示は 省略しているが上記同様な止着孔が設けられ ている。 また、 この差込片部 3 0には、 上記同様、 差込方向先端部 3 0 3及び立上片部 3 0 , 3 0 6 , 3 〇〇が設けられている。 なお、 当該補強部材 2 0をパネル本体 1 0に対して 固定する態様としては、 このような構成に限られず、 その他、 種々の変形が 可能である。
[0041 ] 固定片部 2 3は、 図 1 に示すように、 パネル本体 1 0の第 2方向の概ね全 体に亙って設けられ、 パネル本体 1 0の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた板状 \¥02020/174999 19 卩(:171?2020/003459
とされている。 この固定片部 2 3は、 ベース部 2 1の第 1方向外側端部から 上方側に向けて立ち上がるように設けられた 立上片部を介してべース部 2 1 に一連状に設けられている。 この立上片部の立上寸法は、 固定片部 2 3の上 方側に向く当接面 2 3 3 が上記のように磁石 9の当接面 9 3 と同一平面状と なるように適宜の寸法とされている。 また、 この立上片部の立上寸法は、 固 定片部 2 3の下方側に向く面からパネル本体 1 0の裏面 1 0 3までのパネル 厚さ方向に沿う寸法が固着具 3の頭部 3 3 の軸方向に沿う寸法以上となるよ うに適宜の寸法とされている。
[0042] この固定片部 2 3の第 1方向に沿う幅寸法や厚さ寸法は、 強度上の観点や 軽量化を図る観点等から適宜の寸法としても よい。 図例では、 この固定片部 2 3に、 ベース部 2 1 と概ね同様、 第 2方向に間隔を空けて第 2方向に長径 状の複数の長孔を設けた例を示している。
また、 図 3 (13) 、 (〇) に示すように、 この固定片部 2 3の長手方向両 端部に、 天井下地 2 , 2に止着される固着具 3の軸部が揷通される揷通孔 2 3匕, 2 3匕を設けた構成としている。 また、 これら揷通孔 2 3匕, 2 3匕 を、 第 2方向に長径状の長孔としている。
また、 本実施形態では、 この固定片部 2 3の長手方向第 2端部に、 図 3 ( 〇) に示すように、 この固定片部 2 3の長手方向第 2端部の第 2方向に対向 される天井パネル 1の被保持端部 8の端面に当接される当接片部 2 3〇を設 けた構成としている。 このような構成とすれば、 各天井パネル 1 , 1間の隙 間を容易に均等にすることができる。 図例では、 固定片部 2 3の長手方向第 2端部を第 2方向外側に向けて突出させ、 この突出部の第 1方向両側部から 下方側に向けて垂れ下がるように対状に当接 片部 2 3〇, 2 3〇を設けた構 成としている。
[0043] 被引掛部 2 5は、 図 1 (匕) 及び図 6 (匕) に示すように、 固定片部 2 3 の第 1方向外側に設けられている。
本実施形態では、 被引掛部 2 5は、 第 1方向に厚さ方向を沿わせた板状と され、 上記した引掛部 1 6の折返片 1 7 3 が引っ掛けられる被引掛片 2 6を \¥02020/174999 20 卩(:171?2020/003459
備えている。 また、 被引掛部 2 5は、 この被引掛片 2 6よりも第 1方向外側 に位置するように、 かつ被引掛片 2 6と平行状に設けられ、 折返片 1 7 3 が 揷通される揷通孔 2 9が設けられた抜止片部 2 8を備えている。 このような 構成とすれば、 折返片 1 7 3 は、 被引掛片 2 6に引っ掛け保持された状態で 、 抜止片部 2 8の揷通孔 2 9に揷通された状態とされる。 これにより、 上記 のように既施工の天井パネル 1の被引掛部 2 5に折返片 1 7 3 を保持させた 未施工の天井パネル 1 に対して、 下方側から衝撃が加えられたような場合に も、 引掛保持状態が解除され難くなり、 未施工の天井パネル 1の意図しない 脱落を抑制することができる。
[0044] 被引掛片 2 6は、 固定片部 2 3の第 1方向外側端部から上方側に向けて突 出するように設けられている。 この被引掛片 2 6の第 1方向外側に向く面が 弓 I掛部 1 6の当接面 1 6 3 に当接される被当接面 2 6 3 を構成する。
この被引掛片 2 6の第 2方向に沿う寸法は、 弓 |掛部 1 6の第 2方向に沿う 寸法よりも大とされている。 また、 この被引掛片 2 6の突出寸法は、 引掛部 1 6の折返片 1 7 3の引っ掛け保持が可能なように適宜の寸法 されている 。 また、 本実施形態では、 この被引掛片 2 6は、 図 3 ( 3 ) に示すように、 固定片部 2 3から切起状に設けられている。 また、 この被引掛片 2 6は、 引 掛部 1 6に応じた位置となるように、 パネル本体 1 0の第 1端部 6に沿って 第 2方向に間隔を空けて複数箇所 (図例では、 3箇所) に設けられている。
[0045] また、 本実施形態では、 図 6 (匕) に示すように、 固定片部 2 3に、 折返 片 1 7 3 のガイ ドとなるガイ ド傾斜片部 2 4を設けた構成としている。 この ガイ ド傾斜片部 2 4は、 これが設けられた天井パネル 1 に対して被引掛片 2 6に保持された天井パネル 1が第 1方向近接側に移動される際に、 同方向に 移動する折返片 1 7 3 のガイ ドとして機能する。 このガイ ド傾斜片部 2 4は 、 固定片部 2 3の第 1方向途中部位から被引掛片 2 6とは逆側となる下方側 に向けて切起状に設けられている。 また、 このガイ ド傾斜片部 2 4は、 第 1 方向外側に向かうに従い下り勾配状に傾斜状 とされている。 このような構成 とすれば、 被引掛片 2 6を切起状に設けた構成としながらも、 これにより形 \¥02020/174999 21 卩(:171?2020/003459
成される固定片部 2 3の孔縁に折返片 1 7 3 が引っ掛かり難くなり、 折返片 1 7 3をガイ ド傾斜片部 2 4に沿って円滑に第 1方向内側に向けてガイ ドす ることができる。 このガイ ド傾斜片部 2 4は、 被引掛片 2 6に対応した位置 となるように設けられている。 つまり、 ガイ ド傾斜片部 2 4は、 パネル本体 1 〇の第 1端部 6に沿って第 2方向に間隔を空けて複数箇所 (図例では、 3 箇所) に設けられている。
[0046] 抜止片部 2 8は、 固定片部 2 3の第 1方向外側端部から下方側に向けて垂 れ下がるように設けられた垂下片部の下端部 から第 1方向外側に向けて延出 する延出片部 2 7の先端部から上方側に向けて立ち上がるよ に設けられて いる。 これら垂下片部、 延出片部 2 7及び抜止片部 2 8は、 パネル本体 1 0 の第 2方向の概ね全体に亙って設けられている。 このような構成とすれば、 補強部材 2 0の薄型化及び軽量化を図りながらも剛性を 上させることがで きる。 図例では、 これら垂下片部、 延出片部 2 7及び抜止片部 2 8を、 パネ ル本体 1 0の第 2方向の全体に亙って設けられた固定片部 2 3の長手方向両 端部には設けていない構成とした例を示して いる (図 1 (3) 参照) 。 延出片部 2 7は、 パネル本体 1 0の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた板状と されている。 この延出片部 2 7の第 1方向に沿う幅寸法は、 後記する揷通孔 2 9を介して折返片 1 7 3 が揷通し易いように、 また、 軽量化を図る観点等 から適宜の寸法としてもよい。 また、 この延出片部 2 7は、 第 1方向に隣接 される天井パネル 1のパネル本体 1 0に略干渉しないように設けられている 。 図例では、 この延出片部 2 7の下方側に向く面がパネル本体 1 0の裏面 1 0 3と略同一平面状となるように設けた例を示 ている。 つまり、 この延出 片部 2 7の下方側に向く面は、 ベース部 2 1のパネル本体 1 〇很に向く面と 略同一平面状とされている。
[0047] 抜止片部 2 8は、 上端が被引掛片 2 6の上端よりも上方側に位置するよう に、 固定片部 2 3からの上下方向に沿う寸法が被引掛片 2 6の突出寸法より も大とされている。 また、 図例では、 この抜止片部 2 8に、 ベース部 2 1や 固定片部 2 3と概ね同様、 第 2方向に間隔を空けて第 2方向に長径状の複数 \¥02020/174999 22 卩(:171?2020/003459
の長孔を設けた例を示している (図 3 ( a ) 参照) 。 このような構成とすれ ば、 上記のような天井パネル 1の第 2方向途中部位に設備機器等の取付や補 強のため等に下地が設けられる場合には、 この下地と干渉する抜止片部 2 8 の部位を容易に切除することができる。
揷通孔 2 9は、 図 3 ( 3 ) 及び図 5 (匕) に示すように、 抜止片部 2 8と 延出片部 2 7とに亙って設けられている。 つまり、 延出片部 2 7の第 1方向 外側部位と抜止片部 2 8の下方側部位とを貫通させるように一連状 揷通孔 2 9を設けた構成としている。 この揷通孔 2 9は、 被引掛片 2 6に対応した 位置となるように、 パネル本体 1 0の第 1端部 6に沿って第 2方向に間隔を 空けて複数箇所 (図例では、 3箇所) に設けられている。
[0048] この揷通孔 2 9の第 2方向に沿う寸法は、 引掛部 1 6の延出部 1 7及び折 返片 1 7 3 の第 2方向に沿う寸法よりも大とされている。
また、 この揷通孔 2 9の上下方向に沿う寸法は、 第 1方向に隣接される天 井パネル 1の引掛部 1 6に干渉し難いように適宜の寸法としてもよ 。 図例 では、 揷通孔 2 9の下方側に向く上端開口縁部が引掛部 1 6の上面よりも上 方側に位置するように揷通孔 2 9を設けた例を示している。
また、 この揷通孔 2 9の第 1方向に沿う寸法は、 折返片 1 7 3 の揷通性の 観点等から適宜の寸法としてもよい。 図例では、 延出片部 2 7の第 1方向の 大半に亙って揷通孔 2 9を設けた例を示している。 なお、 このような抜止片 部 2 8や揷通孔 2 9を設けていない構成としてもよい。
上記構成とされた補強部材 2 0は、 適宜の金属系材料からプレスや折曲加 エ等によって一連状に形成されたものでもよ い。 また、 補強部材 2 0は、 壁 際に配される天井パネル 1の壁際の第 1端部 6には設けていない構成として もよい。
[0049] 次に、 上記構成とされた天井パネル 1の施工手順の一例について説明する 図 5 ( 3 ) 、 ( b ) に示すように、 既施工の天井パネル 1は、 第 2方向両 側の被保持端部 8 , 8が第 2方向に間隔を空けて設けられた天井下地 2 , 2 \¥02020/174999 23 卩(:171?2020/003459
に保持され、 第 1端部 6が固定片部 2 3を介して固着具 3によって天井下地 2 , 2に固定されている。 なお、 この既施工の天井パネル 1の第 2端部 7は 、 適宜の壁際下地に固定するようにしてもよく 、 種々の固定態様で固定対象 に対して固定するようにしてもよい。
[0050] 上記のように施工された天井パネル 1の第 1端部 6に対して、 第 2端部 7 を上方側として略垂直状または斜め状に保持 した未施工の天井パネル 1 を下 方側から移動させる。 そして、 図 6 ( 3 ) 、 ( b ) に示すように、 既施工の 天井パネル 1の揷通孔 2 9に未施工の天井パネル 1の引掛部 1 6を揷通し、 その折返片 1 7 3 を既施工の天井パネル 1の被引掛片 2 6に引っ掛ける。 こ のような構成とすれば、 天井高にもよるが、 脚立等を用いて高所での作業を 要することなく床上に起立した状態で未施工 の天井パネル 1の第 2端部 7を 既施工の天井パネル 1の第 1端部 6に保持させることも可能となる。
そして、 図 6 ( 13 ) の二点鎖線にて示すように、 未施工の天井パネル 1 を 、 その第 1端部 6側を上昇させるように折返片 1 7 3 を支点として概ね水平 状となるまで回転させる。 次いで、 この未施工の天井パネル 1 を、 既施工の 天井パネル 1 に対して第 1方向近接側に押すように移動させ、 未施工の天井 パネル 1の当接面 1 6 3を既施工の天井パネル 1の被当接面 2 6 3に当接さ せる (図 2 (匕) 参照) 。
[0051 ] また、 第 2方向に既施工の天井パネル 1が配されている場合には、 未施工 の天井パネル 1の第 2端部 7側の被保持端部 8の端面を、 これに対向される 既施工の天井パネル 1の当接片部 2 3〇に当接させる。 また、 未施工の天井 パネル 1の第 1端部 6の第 3当接片部 2 1 〇を、 これに対向される既施工の 天井パネル 1の被保持端部 8の端面に当接させる。
また、 未施工の天井パネル 1の第 2方向両側の被保持端部 8 , 8の磁石 9 , 9を、 天井下地 2 , 2に吸着させる。 なお、 被保持端部 8 , 8の磁石 9 ,
9を天井下地 2 , 2に吸着させた状態で、 この未施工の天井パネル 1の第 1 方向及び第 2方向への位置合わせを行うようにしてもよ 。
そして、 この未施工の天井パネル 1の第 1端部 6の固定片部 2 3を、 固着 \¥02020/174999 24 卩(:171?2020/003459
具 3によって天井下地 2 , 2に固定する。 以下、 同様にして、 複数枚の天井 パネル 1 を縦横に隣接させるようにして順次、 施工するようにしてもよい。 なお、 上記した施工手順は一例に過ぎず、 種々の変形が可能である。
[0052] また、 本実施形態では、 第 1方向に隣接される天井パネル 1 , 1間及び第
2方向に隣接される天井パネル 1 , 1間の両方に目透かし状の隙間が形成さ れる構成とした例を示しているが、 これらのうちの一方または両方に隙間が 形成されない構成としてもよい。 つまり、 隣接される天井パネル 1 , 1の端 面同士が当接される構成としてもよい。 この場合は、 上記した当接面 1 6 3 や被当接面 当接片部 2 3〇、 第 3当接片部 2 1 〇等の位置等を適宜
、 変形するようにしてもよく、 さらにはこのような位置決め部を設けていな い構成としてもよい。
また、 本実施形態では、 被引掛部 2 5及び固定片部 2 3を、 パネル本体 1 0の第 1端部 6の第 2方向の概ね全体に亙って設けられた補強部 2 0に設 けた例を示しているが、 これらのうちの一方または両方を補強部材 2 0に設 けていない構成としてもよい。 さらには、 補強部材 2 0を設けていない構成 としてもよい。 この場合には、 被引掛部 2 5及び固定片部 2 3を、 パネル本 体 1 0の第 1端部 6に個別に設けた構成としてもよい。
[0053] また、 本実施形態では、 第 2方向両側の被保持端部 8 , 8が磁石 9 , 9に よって天井下地 2 , 2に保持される態様とした例を示しているが 磁石 9 ,
9に加えて、 または代えて、 適宜の固着具によって天井下地 2 , 2に固定さ れる態様等としてもよい。 この場合は、 上記したような固定片部 2 3を設け ていない構成としてもよい。
また、 本実施形態では、 被引掛部 2 5を、 パネル本体 1 0の厚さ方向に突 出する被引掛片 2 6を有した構成とした例を示しているが、 このような構成 に限られず、 引掛部 1 6が差し込まれる係止穴状のものとしてもよ 。 引掛 部 1 6が引っ掛けられる被引掛部 2 5としては、 その他、 種々の変形が可能 である。 本実施形態に係る天井パネル 1 , 1 の各部の構成は、 上記したよ うな態様に限られず、 その他、 種々の変形が可能である。 \¥02020/174999 25 卩(:17 2020 /003459
符号の説明
[0054] 1 , 1 天井パネル
6 第 1端部 (第 1方向第 1端部)
7 第 2端部 (第 1方向第 2端部)
8 被保持端部 (第 2方向の端部)
1 0 パネル本体
1 〇 3 裏面
1 6 引掛部
1 63 当接面
1 7 延出部
1 73 折返片
20 補強部材
25 被引掛部
26 被引掛片
263 被当接面
28 抜止片部
29 揷通孔
2 天井下地