Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CHOPSTICK CONTAINING PAPER POWDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001892
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a chopstick containing a paper powder, which can overcome the disadvantages of chopsticks made from plastic materials and can be used repeatedly. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] Disclosed is a chopstick (10) containing a paper powder, which is produced by: heating and kneading a pellet-like mixture to thereby produce a molten mixture; and injecting the molten mixture into a chopstick mold to thereby mold the molten mixture into the shape of a chopstick in the mold, wherein the pellet-like mixture is produced by kneading not less than 30 wt% and less than 50 wt% of a polypropylene, 40 to 60 wt% (inclusive) of a paper powder containing no fluorescent substance, no heavy metal or no ink component and having a particle diameter of 30 to 100 μm, 5 to 10 wt% (inclusive) of a zeolite powder having a particle diameter of 5 to 50 μm, and 5 to 10 wt% (inclusive) of a silver powder having a particle diameter of 1 to 10 μm.

Inventors:
SATO MITSUHIRO (JP)
Application Number:
JP2008/061634
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 26, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KANKYOKEIEISOGOKENKYUSHO CO IN (JP)
SATO MITSUHIRO (JP)
International Classes:
A47G21/10
Foreign References:
JP3124630U2006-08-24
JP2007045863A2007-02-22
JPH0673231A1994-03-15
JPH11178693A1999-07-06
JPH08224155A1996-09-03
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Yoshitaka (14-9 Nishi-shinbashi 1-chome,Minato-k, Tokyo 03, JP)
Download PDF:
Claims:
 30重量%以上50重量%未満のポリプロピレンと、蛍光物質、重金属、インク成分を非含有であって、30~200μmの平均粒径を有する40重量%以上60重量%以下の紙粉末とを混練したペレット状混合物を使用し、前記ペレット状混合物を加熱、混練した溶融混合物を箸成形金型に注入し、前記溶融混合物を前記箸成形金型内において箸の形状に成形することから作られた紙粉末含有箸。
 前記ペレット状混合物には、5~50μmの平均粒径を有する5重量%以上10重量%以下のゼオライト粉末が含まれる請求項1記載の紙粉末含有箸。
 前記ペレット状混合物には、1~10μmの平均粒径を有する5重量%以上10重量%以下の銀粉末が含まれる請求項1または請求項2に記載の紙粉末含有箸。
 前記箸は、前記紙粉末を含有することでその耐熱温度が100℃以上190℃以下の範囲にあり、その曲げ弾性率が4000MPa以上6000MPa以下の範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載の紙粉末含有箸。
 前記ポリプロピレンには、曲げ弾性率が1500MPa以上2000MPa以下、メルトフローレート(MFR)が(230℃、2,16kg、1φオリフィス)で50g/10分以上100g/10分以下のグレードが使用されている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の紙粉末含有箸。
 前記箸の全長を100%としたときの該箸の前端から後端に向かう少なくとも20~35%の範囲の表面全域には、10~50μmの厚みを有するポリプロピレンのみの層が形成されている請求項1ないし請求項5いずれかに記載の紙粉末含有箸。
Description:
紙粉末含有箸

 本発明は、紙粉末を含有する箸に関する

 互いに並行して並ぶ二本の箸本体の中央部 それら箸本体どうしを連結する連結部が形 され、それら箸本体と連結部とがプラスチ ク材料から一体的に作られた箸がある(特許 文献1参照)。この箸は、箸本体と連結部とが ラスチック材料から作られているから、洗 性がよく、衛生的に使用することができる また、曲げ弾性率が1GPa以上、荷重たわみ温 度が190℃以上のプラスチック材料から作られ た箸がある(特許文献2参照)。この箸は、前端 からの距離1~10mmの範囲における最小径が1.0~3. 8mmの範囲にある。この箸は、塗装膜がなく、 耐熱温度も高いから、食器洗浄機を利用して 高温での洗浄が可能であり、繰り返しの使用 が可能である。

特開2004-216088号公報

特開2006-158811号公報

 前記特許文献1や特許文献2に開示の箸は、 れらがプラスチック材料で作られているか 、それらを使用するときに使用者に冷感を えるのみならず、表面が滑り易く、箸の使 中に手から滑り落ちてしまう場合がある。 た、箸を自動食器洗浄機で洗浄すると、先 りの前端部がひび割れる場合があり、繰り しの使用ができない場合がある。また、箸 電子レンジで加熱すると、不規則に変形す 場合があるとともに、プラスチック添加剤 の不純物が表面に滲出する場合がある。そ ら特許文献1,2に開示の箸は、その焼却処理 に煤煙が発生し、大気汚染の原因になる場 があるばかりか、その焼却処理時に多量のCO 2 を排出するから、地球温暖化の原因になる。 さらに、燃焼カロリーが高く、高い焼却温度 でなければそれを完全燃焼させることができ ない。

 本発明の目的は、プラスチック材料から られた箸が有する前記問題点を解決するこ ができ、繰り返しの使用が可能な紙粉末含 箸を提供することにある。

 前記課題を解決するための本発明にかか 紙粉末含有箸は、30重量%以上50重量%未満の リプロピレンと、蛍光物質、重金属、イン 成分を非含有であって、30~200μmの平均粒径 有する40重量%以上60重量%以下の紙粉末とを 練したペレット状混合物を使用し、そのペ ット状混合物を加熱、混練した溶融混合物 箸成形金型に注入し、前記溶融混合物を前 箸成形金型内において箸の形状に成形する とから作られている。

 本発明の一例として、ペレット状混合物 は、5~50μmの粒径を有する5重量%以上10重量% 下のゼオライト粉末が含まれる。

 本発明の他の一例として、ペレット状混 物には、1~10μmの粒径を有する5重量%以上10 量%以下の銀粉末が含まれる。

 本発明の他の一例として、紙粉末含有箸 、それが紙粉末を含有することでその耐熱 度が130℃以上190℃以下の範囲にあり、その げ弾性率が4000MPa以上6000MPa以下の範囲にあ 。

 本発明の他の一例として、ポリプロピレ には、曲げ弾性率が1500MPa以上2000MPa以下、 ルトフローレート(MFR)が(230℃、2,16kg、1φオ フィス)で50g/10分以上100g/10分以下のグレード が使用されている。

 本発明の他の一例として、箸の全長を100% としたときの該箸の前端から後端に向かう少 なくとも20~35%の範囲の表面全域には、10~50μm 厚みを有するポリプロピレンのみの層が形 されている。

 本発明にかかる紙粉末含有箸によれば、そ が30~200μmの粒径を有する40重量%以上60重量% 下の紙粉末を含むから、プラスチック材料 みから作られた箸と比較し、使用者に冷感 与えることがないのみならず、紙成分が抵 要素となり、手に持ったときに滑り難く、 用中に手から滑り落ちる度合いを少なくす ことができる。紙粉末含有箸は、それが紙 末を含むから、アルカリ洗剤に対する耐性 高く、さらに、箸を自動食器洗浄機で洗浄 たとしても、先細りの前端部にひび割れが じることはないから、繰り返して使用する とができ、使い捨てのように資源の無駄が じることはない。また、箸を電子レンジで 熱したとしても、不規則に変形することは く、プラスチック添加剤等の不純物が表面 滲出することもない。紙粉末含有箸は、紙 末の平均粒径が30~200μmの範囲にあり、紙粉 が混合物に略均一に分散しているから、箸 強度が部分的に低下することはなく、箸が 用意に折損してしまうことはない。この紙 末含有箸は、ポリプロピレンに紙粉末を混 した混合物から作られているから、箸の焼 処理時に煤煙の発生がなく、焼却処理時に 気を汚染することはないのみならず、それ 紙粉末を含むことで、プラスチック材料の から作られた箸と比較し、その焼却処理時 CO 2 の排出量を極端に少なくすることができる。 さらに、プラスチック材料のみから作られた 箸と比較してその燃焼カロリーが低く、低い 焼却温度で完全燃焼させることができる。

 ペレット状混合物が、ポリプロピレンや紙 末の他に、5~50μmの平均粒径を有する5重量% 上10重量%以下のゼオライト粉末を含む紙粉 含有箸は、紙粉末から発生する臭いをゼオ イト粉末に吸着させることができ、箸から 臭が発生することはなく、箸の使用中に臭 による不快感を使用者に与えることはない 紙粉末含有箸は、紙粉末が湿気を含んだと ても、紙粉末の湿気をゼオライト粉末が吸 するから、紙粉末の乾燥状態を維持するこ ができ、紙粉末が湿気を含むことによる箸 脆弱化を防ぐことができ、箸の強度を一定 保持することができる。紙粉末含有箸は、 リプロピレンに紙粉末とゼオライト粉末と 混入した混合物から作られているから、箸 焼却処理時に煤煙の発生がなく、焼却処理 に大気を汚染することはないのみならず、 れが紙粉末やゼオライト粉末を含むことで プラスチック材料のみから作られた箸と比 し、その焼却処理時のCO 2 の排出量を極端に少なくすることができる。

 ペレット状混合物が、ポリプロピレンや紙 末の他に、1~10μmの平均粒径を有する5重量% 上10重量%以下の銀粉末を含む紙粉末含有箸 、銀粉末の優れた殺菌作用により、箸に付 したバクテリアや雑菌を除去することがで るとともに、箸におけるカビの発生や繁殖 防ぐことができ、箸を常に衛生的に使用す ことができる。紙粉末含有箸は、ポリプロ レンに紙粉末と銀粉末とを混入した混合物 ら作られているから、箸の焼却処理時に煤 の発生がなく、焼却処理時に大気を汚染す ことはないのみならず、それが紙粉末や銀 末を含むことで、プラスチック材料のみか 作られた箸と比較し、その焼却処理時のCO 2 の排出量を極端に少なくすることができる。

 耐熱温度が100℃以上190℃以下の範囲にあ 、曲げ弾性率が4000MPa以上6000MPa以下の範囲 ある紙粉末含有箸は、箸を自動食器洗浄機 洗浄したとしても、先細りの前端部にひび れが生じることはないから、繰り返して使 することができ、使い捨てのように資源の 駄が生じることはない。さらに、箸を電子 ンジで加熱したとしても、不規則に変形す ことはなく、プラスチック添加剤等の不純 が表面に滲出することもない。この紙粉末 有箸は、それが紙粉末を含むから、プレス ック材料のみから作られている場合と比較 、曲げ弾性率が高く、箸の使用時に中間部 後端部とにおいて箸が不用意に撓むことは く、物を挟み取る力を指から箸の前端部に 実に伝えることができる。この紙粉末含有 は、物を挟み取る力が中間部と後端部とに いて分散することはなく、その使用時に物 確実に挟み取ることができる。

 ポリプロピレンとして、曲げ弾性率が1500 MPa以上2000MPa以下、メルトフローレート(MFR)が (230℃、2,16kg、1φオリフィス)で50g/10分以上100g /10分以下のグレードを使用している紙粉末含 有箸は、前記曲げ弾性率のポリプロピレンに 紙粉末を混合することで、箸の曲げ弾性率が 向上し、箸の使用時に中間部と後端部とにお いて箸が不用意に撓むことはなく、物を挟み 取る力を指から箸の前端部に確実に伝えるこ とができる。この紙粉末含有箸は、物を挟み 取る力が中間部と後端部とにおいて分散する ことはなく、その使用時に物を確実に挟み取 ることができる。また、ポリプロピレンのメ ルトフローレートが前記範囲にあるから、ポ リプロピレンに紙粉末を混合した混合物の流 動性が低下することはなく、混合物が箸成形 金型内でショートモールドを起こすことはな く、箸成形金型を利用して箸を確実に作るこ とができる。

 箸の全長を100%としたときの箸の前端から 後端に向かう少なくとも20~35%の範囲の表面全 域に10~50μmの厚みを有するポリプロピレンの の層が形成された紙粉末含有箸は、箸の前 から後端に向かう20~35%の部分において紙粉 が箸の表面に露出することはなく、その部 に水分や油分が滲入し難く、その部分に水 や油分が滲入することによる箸の脆弱化を ぐことができる。また、箸の前端から後端 向かう20~35%の部分において食物に紙粉末が 着することはなく、紙粉末が体内に取り込 れることはない。

一例として示す紙粉末含有箸の斜視図 図1の箸の2-2線矢視断面図。 図1の箸の3-3線矢視断面図。 後端部に形成された凹部を上から見た 。 押出機を使用してペレット状混合物を るときの模式図。 射出成形機を使用して箸を作るときの 式図。 箸の前端部にコーティング層を形成す ときの模式図。 押出機を使用してペレット状混合物を るときの他の模式図。

符号の説明

 10A 箸
 10B 箸
 11  混合物
 12  前端部
 13  中間部
 14  後端部
 15  凹部
 17  前端
 18  後端
 19  ポリプロピレン
 20  紙粉末
 21  ゼオライト粉末
 22  銀粉末
 24  ペレット状混合物

 添付の図面を参照し、本発明にかかる紙 末含有箸の詳細を説明すると、以下のとお である。図1は、一例として示す紙粉末含有 箸10Aの斜視図であり、図2は、図1の2-2線矢視 面図である。図3は、図1の3-3線端面図であ 、図4は、後端部14に形成された凹部15を上か ら見た図である。図1では、長さ方向を矢印L1 で示し、横方向を矢印L2で示す。なお、図1で は箸10Aを1本のみ図示しているが、図示の箸10 Aと同形同大の他の1本の箸と対で販売される また、図1を後記する他の一例の紙粉末含有 箸10Bの斜視図として援用する。

 紙粉末含有箸10Aは、ポリプロピレン20、 粉末21、ゼオライト粉末22、銀粉末23を混合 た混合物11であり、ペレット状混合物25(図5,6 参照)を射出成形法によって成形することか 作られている。箸10Aでは、ポリプロピレン20 に紙粉末21やゼオライト粉末22、銀粉末23が略 均一に分散している。箸10Aは、長さ方向の寸 法を三等分したときに、物を挟み取る前端部 12と、使用者が指をかける後端部14と、前後 部12,14の間に位置する中間部13とに区分され 。箸10Aの後端部14には、箸10Aの周面から周 向内方へ凹む、扁平な凹部15が形成されてい る。凹部15には、店名や料理名、ロゴマーク の宣伝表示16が刻印されている。

 箸10Aでは、中間部13と後端部14とが長さ方 向へ長い四角柱状を呈し、前端部12が長さ方 へ長い円柱状または四角柱状を呈する。箸1 0Aは、中間部13の略中央部分から前端部12の前 端17に向かって太さが次第に細くなる先細り 形成されている。なお、箸10Aの前端部12の 状を円柱状または四角柱状に限定するもの はなく、円柱状または四角柱状の他に、三 柱状や多角柱状であってもよい。また、箸10 Aの中間部13と後端部14との形状を四角柱状に 定するものではなく、四角柱状の他に、円 状や三角柱状、多角柱状であってもよい。

 箸10Aでは、その後端部14から中間部13の略中 央部分までの太さが同一であり、横方向の断 面積が65~80mm 2 の範囲、好ましくは、55~65mm 2 の範囲にある。箸10Aでは、その長さ方向の全 長を100%としたときに、その後端18から前端17 向かう65~85%の範囲の太さが同一であり、そ から前端17に向かって先細りに形成されて ればよい(この場合、前端17から後端18に向か う15~35%の範囲を前端部12とし、残余の部分を 等分して中間部13と後端部14とする)。

 箸10Aは、その後端部14から中間部13の略中央 部分までの太さが同一であり、または、その 長さ方向の全長を100%としたときに、その後 18から前端17に向かう65~85%の範囲の太さが同 であり、それら範囲の太さが55~80mm 2 の範囲にあるから、中間部13と後端部14との 性が高く、かつ、後端部14から中間部13に向 って先細りに形成されている場合と比較し 後端部14から中間部13に向かって箸10Aの剛性 が次第に低くなることはない。箸10Aは、その 使用時に中間部13と後端部14とが不用意に撓 ことはなく、物を挟み取る力を指から前端 12に確実に伝えることができる。箸10Aは、中 間部13や後端部14において物を挟み取る力が 散することはなく、その使用時に物を確実 挟み取ることができる。

 箸10Aの前端部12には、その表面を包被す 層19が形成されている。層19は、ポリプロピ ン20のみから形成されており、その厚みが10 μm以上50μm以下の範囲、好ましくは、その厚 が20μm以上30μm以下の範囲にある。層19の厚 が10μm未満では、箸10Aの使用時に層19が容易 に剥がれ、箸10Aの前端部12において紙粉末21 表面に露出し、前端部12に水分や油分が容易 に滲入してしまう。この箸10Aは、その前端部 12にポリプロピレン20のみの層19が形成されて いるから、水分や油分を含むことによる箸10A の脆弱化を防ぐことができる。また、箸10Aの 前端部12において食物に紙粉末21やゼオライ 粉末22、銀粉末23が付着することはなく、紙 末21やゼオライト粉末22、銀粉末23が体内に り込まれることはない。なお、層19は、箸10 Aの全長を100%としたときの箸10Aの前端17から 端18に向かう少なくとも20~35%の範囲に形成さ れていればよい。層19は、箸10Aの前端部12の ならず、箸10Aの全体に形成されていてもよ 。また、箸10Aに層19が形成されていなくても よい。

 ポリプロピレン20には、ブロック重合ポ プロピレン、ランダムポリプロピレン、ホ 重合ポリプロピレン、メタロセン触媒ポリ ロピレン、変成ポリプロピレンのうちのい れか1つ、または、それらを所定の割合で混 したポリプロピレンを使用することができ 。ポリプロピレン20には、線状ポリプロピ ンとイソプレンとラジカル重合開始剤とを 応させた改質ポリプロピレンを使用するこ もできる。線状ポリプロピレンには、ポリ ロピレンの単独重合体や共集合体、ブロッ 共重合体、ランダム共重合体のうちの少な とも1つを使用することができる。ラジカル 合開始剤には、過酸化物やアゾ化合物を使 することができる。

 紙粉末21は、ボールミルや攪拌ミル、ロ ラミル等の微粉砕機を使用して紙(バージン )を微粉砕して作ることができる。紙粉末21 、紙を製造するときに発生する破紙や損紙 微粉砕して作ることもでき、パルプを微粉 して作ることもできる。また、使用済みの カップや食品紙トレー、ミルクカートン等 食品用紙食器を微粉砕して作ることもでき 。紙粉末21は、それが湿気を含むことがな ように、ビニール袋に入れられ、かつ、除 機能を備えた保管場所に保管されることで その水分吸湿量が3%以上15%以下、好ましくは 3%以上10%以下に管理されている。

 紙には、バージン紙の他に、古紙を使用 ることもできる。古紙には、新聞古紙や雑 古紙、印刷古紙、包装古紙、段ボール古紙 OA古紙等を使用することができる。パルプ は、機械的パルプ、化学的機械パルプ、半 学的パルプ、化学的パルプのうちのいずれ 1つ、または、それらを所定の割合で混合し パルプを使用することができる。パルプに 、木材パルプを使用することが好ましいが 木材パルプにぼろパルプや茎かんパルプ、 皮パルプのうちの少なくとも1つを混合した パルプを使用することもできる。紙やパルプ 、食品用紙食器には、蛍光物質や重金属、イ ンクを含まないものが使用されている。紙や パルプが塩素や蛍光漂白剤を含む場合は、脱 塩素処理や脱蛍光漂白剤処理を施して塩素と 蛍光漂白剤とを排除する。ゆえに、それらか ら作られた紙粉末21にも蛍光物質や重金属、 ンクは含まれていない。

 紙粉末21には、紙やパルプに換え、また 、紙やパルプとともに他の繊維成分を使用 ることができる。繊維成分には、セルロー から形成された麻や綿、竹、ケナフ等の植 繊維、レーヨンのうちのいずれか1つ、また 、それらを所定の割合で混合した繊維を使 することができる。繊維成分を添加するこ により、箸10Aの強度を向上させることがで 、箸10Aの不用意な破損を防ぐことができる

 ゼオライト粉末22には、人工ゼオライトを 用することができる。人工ゼオライトは、 水物である石炭灰をアルカリ水熱処理する とから作られる。人工ゼオライトを使った オライト粉末22は、細孔径が5~19Aの範囲、比 面積が100~150m 2 /grの範囲にあり、吸湿能力が20~50%の範囲、吸 油能力が1.3~1.5倍の範囲にある。人工ゼオラ トから形成されたゼオライト粉末22は、細孔 径や比表面積が前記範囲にあるから、優れた 脱臭機能を有し、さらに、吸湿能力や吸油能 力が前記範囲にあるから、優れた吸湿機能お よび吸油機能を有する。

 ゼオライト粉末22には、人工ゼオライト 他に、天然ゼオライトを使用することもで る。天然ゼオライトには、湯河原沸石、菱 石、方沸石、束沸石、斜プチロル沸石、輝 石、ソーダ沸石、モルデン沸石、濁沸石、 十字沸石、重度十字沸石、トムソン沸石、 沸石、スコレス沸石、剥沸石、レビ沸石、 ウルス沸石、ポルックス石のうちのいずれ 1つ、または、それらを所定の割合で混合し 沸石を使用することができる。天然ゼオラ トから形成されるゼオライト粉末22は、微 砕機を使用して天然ゼオライトを微粉砕し 作ることができる。銀粉末23は、微粉砕機を 使用して銀を微粉砕することで作られている 。

 図5は、押出機24を使用してペレット状混 物25を作るときの模式図であり、図6は、射 成形機27を使用して箸10Aを作るときの模式 である。図7は、箸10Aの前端部12にポリプロ レン20のみの層19を形成するときの模式図で る。図5では、ダイ(金型)とカッターとの図 を省略している。紙粉末含有箸10Aの製造の 例を射出成形法を例として説明すると、以 のとおりである。箸10Aの製造工程は、押出 24を使用してペレット状混合物25を作るペレ ット成形工程と、射出成形機28を使用してペ ット状混合物25を箸10Aに成形する箸成形工 と、箸19の前端部12に層19を作る層形成工程 から形成されている。

 ペレット成形工程では、押出機24とダイ( 型)とカッターとを使用してペレット状混合 物25を製造する。ペレット成形工程では、ビ ズ状のポリプロピレン20、紙粉末21、ゼオラ イト粉末22、銀粉末23を用意する。ペレット 形工程において押出機24のホッパ26には、ビ ズ状のポリプロピレン20、紙粉末21、ゼオラ イト粉末22、銀粉末23が投入される。押出機24 の内部では、ヒーターによってポリプロピレ ン20と紙粉末21とゼオライト粉末22と銀粉末23 が加熱されるとともに、スクリュによって れらが混練される。ポリプロピレン20は、 融温度以上に加熱され、高温の溶融ポリプ ピレンになる。紙粉末21やゼオライト粉末22 銀粉末23は、ポリプロピレン20とともに押出 機24のスクリュによって混練されることで、 融ポリプロピレンの中にほぼ均一に分散混 する。ポリプロピレン20や紙粉末21、ゼオラ イト粉末22、銀粉末23は、押出機24の内部で溶 融混合物になる。

 溶融混合物は、スクリュの回転によって 出機24の先端部27に向かって次第に移動する 。押出機24の先端部27には、溶融混合物をヌ ドル状に成形するダイ(金型)と、ヌードル状 に成形された溶融混合物を所定の長さにカッ トするカッターとが取り付けられている。押 出機24の先端部27から押し出された溶融混合 は、ダイを通って複数のヌードル状に成形 れ、ヌードル状に成形された混合物がダイ ら排出された直後、カッターによって所定 さにカットされ、ペレット状に成形される ペレット状混合物25は、冷却固化し、その形 態を維持する。

 ペレット状混合物25では、ポリプロピレ 20の中に紙粉末21やゼオライト粉末22、銀粉 23が略均一に分散している。なお、紙粉末21 、その水分吸湿量が3%以上15%以下の範囲、 ましくは3%以上10%以下の範囲にある。水分吸 湿量が15%を超過すると、紙粉末21が必要以上 水分を含有し、ポリプロピレン20と混合し ときに、ポリプロピレン20の温度を低下させ るから、ポリプロピレン20に紙粉末21を均一 分散混入させることができない。また、ペ ット状混合物25は、それに含まれる紙粉末21 湿気を含むことがないように、複数のそれ がビニール袋に入れられ、かつ、除湿機能 備えた保管場所に保管されることで、混合 25における水分吸湿量が5%以下、好ましくは 3%以下に管理されている。

 箸成形工程では、ペレット成形工程で作 れたペレット状混合物25が射出成形機28のホ ッパ29に投入される。射出成形機28の内部で 、スクリュによってペレット状混合物25が混 練されつつ、ヒーターによってペレット状混 合物25が加熱され、ペレット状混合物26のう のポリプロピレン20が溶融温度以上に加熱さ れて溶融し、溶融混合物になる。溶融混合物 は、スクリュの回転によって射出成形機28の 端部30に向かって次第に移動する。射出成 機28の先端部30には、箸成形金型31が取り付 られている。箸成形金型31は、互いに重なり 合う第1金型32と第2金型33とから形成されてい る。

 第1および第2金型32,33には、図示はしてい ないが、溶融混合物が通る連絡路と、箸の形 に作られた箸成形溝とが形成されている。箸 成形溝は、前端部(箸10Aの前端部12に相当)お び後端部(箸10Aの後端部14に相当)と、前後端 の間に位置する中間部(箸10Aの中間部13に相 )とを有する。中間部の略中央部分から後端 部までは、その幅寸法が同一であり、四角柱 状を呈して直状に延びている。後端部には、 箸10Aに刻印される宣伝表示16のデボスパター が形成されている。前端部は円柱状または 角柱状を呈し、中間部の略中央部分から前 部の前端に向かってその幅寸法が次第に狭 なる先細りに形成されている。

 箸成形金型31に溶融混合物を注入すると は、図6に示すように、第1および第2金型32,33 の一面が互いに当接するようにそれら金型32, 33どうしを重ね合わせる。第1および第2金型32 ,33どうしの重ね合わせや離間は、油圧または 空気圧またはモータ駆動によって行われる。 射出成形機28から射出された溶融混合物は、 出成形機28のゲートから箸成形金型31の流入 口を通って金型31内部に流入し、連絡路を通 て箸成形溝に流入する。箸成形溝では、溶 混合物が溝の後端部から中間部を通り、前 部に向かって次第に流動する。箸成形金型3 1では、箸成形溝に流入した溶融混合物が溝 おいて冷却固化することで、図1の箸10Aが作 れる。

 なお、箸成形金型31には、複数の箸の型( 成形溝)が形成されており、一度に複数本の 箸10Aが作られる。成形された箸10Aを箸成形金 型31から取り出すには、第1金型32と第2金型33 を離間させ、成形された箸10Aを箸成形溝か 取り出す。射出成形では、溶融混合物が高 のまま外気に触れることなく箸成形金型31 注入されるから、ペレット状混合物25に雑菌 やウイルスが混入していたとしても、それら を確実に死滅させることができ、衛生的な箸 10Aを作ることができる。また、ペレット状混 合物25にカビ菌が混入したとしても、カビ菌 確実に死滅させることができ、箸10Aにおけ カビの発生を防ぐことができる。

 層形成工程では、樹脂容器34を使用して 10Aの前端部12にポリプロピレン20のみの層19 形成する。樹脂容器34は、所定の温度に加熱 されている。樹脂容器34にはポリプロピレン2 0が収容され、ポリプロピレン20が加熱されて 溶融状態にある。層形成工程では、箸成形工 程で造られた箸10Aが樹脂容器34の上方に搬送 れ、容器34の上方に位置した箸10Aが矢印L3で 示すように下降し、箸10Aの前端部12が溶融状 にあるポリプロピレン20に浸けられた後、 10Aが矢印L4で示す容器34の上方へ引き上げら る。箸10Aが容器34の上方へ引き上げられる 、溶融状態のポリプロピレン20が冷却固化し 、箸10Aの前端部12の表面にポリプロピレン20 みから形成される層19が形成される。層19を 成するポリプロピレン20は、ペレット状混 物25を形成するそれと同一のものが使用され ている。

 なお、溶融状態のポリプロピレン20に浸 られる部位は箸10Aの前端部12であるが、箸10A 全体をポリプロピレン20に浸け、箸10A全体の 面に層19を形成してもよい。また、箸10Aに 19を形成しない場合は、ペレット成形工程お よび箸成形工程から箸10Aが作られ、層形成工 程が省略される。

 ペレット成形工程と箸成形工程とにおけ 成形条件は、成形温度が160℃以上195℃以下 かつ、箸成形金型30の温度が50℃以上95℃以 である。成形温度が195℃を超過し、箸成形 型30の温度が95℃を超過すると、紙粉末21が 化して箸10Aの強度が低下するとともに、紙 末21が黄ばんで箸10Aが変色しまう場合があ 。

 ペレット状混合物25は、その水分吸湿量 5%以下、好ましくは3%以下である。ペレット 混合物25の水分吸湿量が5%を超過すると、混 合物25が射出成形機28内において溶融混合物 なり難く、混合物25を溶融混合物にするため に成形温度を195℃より高くしなければならな い場合がある。しかし、成形温度を195℃より 高くすると、紙粉末21が炭化したり、紙粉末2 1が黄ばんでしまう。この製造方法では、ペ ット状混合物25の水分吸湿量が5%以下である ら、前記成形温度でペレット状混合物25が 実に溶融し、紙粉末21の炭化や紙粉末21の黄 みを防ぐことができ、強度低下がなく、変 のおそれがない箸10Aを作ることができる。

 ペレット状混合物25の全重量に対するポ プロピレン20の割合(重量比)は、30重量%以上5 0重量%未満の範囲にある。ペレット状混合物2 5に対するポリプロピレン20の割合が30重量%未 満では、加熱しても流動性を示さない紙粉末 21、ゼオライト粉末22、銀粉末23をポリプロピ レン20中に均一に分散混入させることができ 、箸10Aに紙粉末21、ゼオライト粉末22、銀粉 末23の塊部分が形成されてしまう場合がある 紙粉末21やゼオライト粉末22、銀粉末23の塊 分が形成された部位では箸10Aの強度が著し 低下し、箸10Aが部位において容易に破損し しまう場合がある。また、溶融混合物の流 性が著しく低下し、射出成形法によって箸1 0Aを製造するときに、溶融混合物が射出成形 28のゲートから箸成形金型31に円滑に流入し なかったり、溶融混合物が箸成形金型31の内 でショートモールドを起こし易く、箸成形 型31を利用して箸10Aを作ることができない 合がある。

 ペレット状混合物25に対するポリプロピレ 20の割合が50重量%を超過すると、箸10Aの耐熱 温度が低下し、箸10Aを自動食器洗浄機で洗浄 したときに前端部12にひび割れが生じてしま 場合があり、繰り返して使用することがで ない場合がある。また、電子レンジで加熱 たときに箸10Aに不規則な変形が生じてしま 場合がある。さらに、箸10Aの焼却処理時に けるCO 2 の排出量を減少させることができないのみな らず、箸10Aの燃焼カロリーを低下させること ができず、箸10Aの焼却温度が増加し、箸10Aを 低い焼却温度で完全燃焼させることができな い。ペレット状混合物25の全重量に対するポ プロピレン20の割合が前記範囲にあるから 箸成形金型31を利用して箸10Aを確実に作るこ とができる。さらに、箸10Aの耐熱温度が低下 することはなく、箸10Aを自動食器洗浄機で洗 浄したとしても、前端部12にひび割れが生じ ことはなく、繰り返して使用することがで 、資源の無駄を防ぐことができる。

 ポリプロピレン20には、曲げ弾性率が1500M Pa以上2000MPa以下、メルトフローレート(MFR)が( 230℃、2,16kg、1φオリフィス)で50g/10分以上100g/ 10分以下のグレードが使用されている。ポリ ロピレン20の曲げ弾性率が1500MPa未満では、 10Aの曲げ弾性率が低下し、箸10Aの使用時に 間部13と後端部14とにおいて箸10Aが不用意に 撓み、物を挟み取る力を指から箸10Aの前端部 12に十分に伝えることができない。曲げ弾性 が前記範囲にあるポリプロピレン20を使用 た箸10Aは、その剛性が高く、箸10Aが中間部13 と後端部14とにおいて不用意に撓むことがな から、物を挟み取る力を指から箸10Aの前端 12に確実に伝えることができる。

 ポリプロピレン20のメルトフローレート(M FR)が50g/10分未満では、射出成形機28から射出 れる溶融混合物の流動性が著しく低下し、 出成形法によって箸10Aを製造するときに、 融混合物が射出成形機28のゲートから箸成 金型31に円滑に流入しなかったり、溶融混合 物が箸成形金型31の内部でショートモールド 起こし易く、箸成形金型31を利用して箸10A 作ることができない場合がある。なお、ポ プロピレン20はそのメルトフローレートが前 記範囲にあるから、ポリプロピレン20に紙粉 21やゼオライト粉末22、銀粉末23を混合した 融混合物の流動性が低下することはなく、 融混合物が箸成形金型31内でショートモー ドを起こすことはなく、箸成形金型31を利用 して箸10Aを確実に作ることができる。

 ペレット状混合物25の全重量に対する紙粉 21の割合(重量比)は、40重量%以上60重量%以下 範囲にある。ペレット状混合物25に対する 粉末21の割合が40重量%未満では、箸10Aの耐熱 温度が低下し、箸10Aを自動食器洗浄機で洗浄 したときに前端部12にひび割れが生じてしま 場合があり、繰り返して使用することがで ない場合がある。また、電子レンジで加熱 たときに箸10Aに不規則な変形が生じてしま 場合がある。さらに、箸10Aの焼却処理時に けるCO 2 の排出量を減少させることができないのみな らず、箸10Aの燃焼カロリーを低下させること ができず、箸10Aの焼却温度が増加し、箸10Aを 低い焼却温度で完全燃焼させることができな い。

 ペレット状混合物25に対する紙粉末21の割 合が60重量%を超過すると、過熱しても流動性 を示さない紙粉末21が溶融混合物の流動性を しく低下させるから、射出成形法によって 10Aを製造するときに、溶融混合物が射出成 機28のゲートから箸成形金型31に円滑に流入 しなかったり、溶融混合物が箸成形金型31の 部でショートモールドを起こし易く、箸成 金型31を利用して箸10Aを作ることができな 場合がある。また、ペレット状混合物25に対 する紙粉末21の量が必要以上に増加するから 紙粉末21が溶融ポリプロピレンの中で分散 良を起こし、溶融混合物の内部に紙粉末21の 塊部分が形成される場合があり、紙粉末21の 部分が存在する部位における箸10Aの強度が しく低下し、箸10Aが部位において容易に折 してしまう場合がある。ペレット状混合物2 5の全重量に対する紙粉末21の割合が前記範囲 にあるから、箸10Aの耐熱温度が低下すること はなく、箸10Aを自動食器洗浄機で洗浄したと しても、前端部12にひび割れが生じることは く、繰り返して使用することができ、資源 無駄を防ぐことができる。さらに、箸成形 型31を利用して箸10Aを確実に作ることがで る。

 紙粉末21は、その平均粒径が30μm以上200μm 以下の範囲、好ましくは、その平均粒径が50 m以上150μm以下の範囲にある。紙粉末21の平 粒径が30μm未満では、紙やパルプ、繊維成分 を30μm未満の平均粒径に加工するために複数 粉砕工程を必要とするから、紙粉末21の生 コストが上昇し、その結果、箸10Aの生産コ トも上昇してしまい、箸10Aを廉価に製造す ことができない。紙粉末21の平均粒径が200μm を超過すると、紙粉末21が溶融ポリプロピレ の中で分散不良を起こし、溶融混合物の内 に紙粉末21の塊部分が形成される場合があ 、紙粉末21の塊部分が存在する部位における 箸10Aの強度が著しく低下し、箸10Aが部位にお いて容易に折損してしまう場合がある。紙粉 末21の平均粒径は、ふるい分け法によって測 した値である。

 ペレット状混合物25の全重量に対するゼ ライト粉末22の割合(重量比)は、5重量%以上10 重量%以下の範囲にある。ペレット状混合物25 に対するゼオライト粉末22の割合が5重量%未 では、ゼオライト粉末22の脱臭機能を十分に 利用することができず、紙粉末21から発生す 臭いをゼオライト粉末22に吸着させること できない。また、ゼオライト粉末22の吸湿機 能を十分に利用することができず、紙粉末21 湿気をゼオライト粉末22に吸湿させること できない。ペレット状混合物25に対するゼオ ライト粉末22の割合が10重量%を超過すると、 熱しても流動性を示さないゼオライト粉末2 2が溶融混合物の流動性を著しく低下させる ら、射出成形法によって箸10Aを製造すると に、溶融混合物が射出成形機28のゲートから 箸成形金型31に円滑に流入しなかったり、溶 混合物が箸成形金型31の内部でショートモ ルドを起こし易く、箸成形金型31を利用して 箸10Aを作ることができない場合がある。ペレ ット状混合物25の全重量に対するゼオライト 末22の割合が前記範囲にあるから、ゼオラ ト粉末22の脱臭機能や吸湿機能を十分に利用 することができるとともに、箸成形金型31を 用して箸10Aを確実に作ることができる。

 ゼオライト粉末22は、その平均粒径が5μm 上50μm以下の範囲にある。ゼオライト粉末22 の平均粒径が5μm未満では、ゼオライトを5μm 満の平均粒径に加工するために複数の粉砕 程を必要とするから、ゼオライト粉末22の 産コストが上昇し、その結果、箸10Aの生産 ストも上昇してしまい、箸10Aを廉価に製造 ることができない。ゼオライト粉末22の平均 粒径が50μmを超過すると、ゼオライト粉末22 溶融ポリプロピレンの中で分散不良を起こ 、溶融混合物の内部にゼオライト粉末22の塊 部分が形成される場合があり、ゼオライト粉 末22の塊部分が存在する部位における箸10Aの 度が著しく低下し、箸10Aが部位において容 に折損してしまう場合がある。ゼオライト 末22の平均粒径は、ふるい分け法によって 定した値である。

 ペレット状混合物25の全重量に対する銀 末23の割合(重量比)は、5重量%以上10重量%以 の範囲にある。ペレット状混合物25に対する 銀粉末23の割合が5重量%未満では、銀粉末23の 殺菌作用を十分に利用することができず、箸 10Aに付着したバクテリアや雑菌を除去するこ とができないのみならず、箸10Aにおけるカビ の発生や繁殖を防ぐことが難しい。ペレット 状混合物25に対する銀粉末23の割合が10重量% 超過すると、過熱しても流動性を示さない 粉末23が溶融混合物の流動性を著しく低下さ せるから、射出成形法によって箸10Aを製造す るときに、溶融混合物が射出成形機28のゲー から箸成形金型31に円滑に流入しなかった 、溶融混合物が箸成形金型31の内部でショー トモールドを起こし易く、箸成形金型31を利 して箸10Aを作ることができない場合がある ペレット状混合物25の全重量に対する銀粉 23の割合が前記範囲にあるから、銀粉末23の 菌作用を十分に利用することができ、箸10A 常に衛生的に使用することができるととも 、箸成形金型31を利用して箸10Aを確実に作 ことができる。

 銀粉末23は、その平均粒径が1μm以上10μm 下の範囲にある。銀粉末23の平均粒径が10μm 超過すると、銀粉末23が溶融ポリプロピレ の中で分散不良を起こし、溶融混合物の内 に銀粉末23の塊部分が形成される場合があり 、銀粉末23の塊部分が存在する部位における 10Aの強度が著しく低下し、箸10Aが部位にお て容易に折損してしまう場合がある。銀粉 23の平均粒径は、ふるい分け法によって測 した値である。

 紙粉末含有箸10Aは、それが紙粉末21やゼ ライト粉末22、銀粉末23を含むから、プラス ック材料のみ作られた箸と比較し、その耐 温度が高い。箸10Aは、その耐熱温度が100~190 ℃である。箸10Aは、その焼却カロリーが4000~6 000Kcal/kgの範囲にある。また、箸10Aは、それ 紙粉末21を含むから、プラスチック材料のみ 作られた箸と比較し、その剛性が高い。箸10A は、その曲げ弾性率が4000MPa以上6000MPa以下の 囲にある。さらに、箸10Aは、それが紙粉末2 1やゼオライト粉末22、銀粉末23を含むから、 薬品性に優れている。

 紙粉末含有箸10Aは、プラスチック材料のみ ら作られた箸と比較し、それを使用したと に使用者に冷感を与えることがない。箸10A 、それを形成する紙粉末21が抵抗要素とな 、手に持ったときに滑り難く、手から滑っ 不用意に落としてしまうことはない。箸10A 、紙粉末21やゼオライト粉末22、銀粉末23が れに略均一に分散しているから、箸10Aの強 が部分的に低下することはなく、優れた強 を有し、繰り返しの使用に耐えることがで 、資源の無駄が生じることはない。箸10Aは ポリプロピレン20に紙粉末21やゼオライト粉 22、銀粉末23を混入した混合物11から作られ いるから、箸10Aの焼却処理時に煤煙の発生 なく、焼却処理時に大気を汚染することは いのみならず、それが紙粉末21を含むこと 、プラスチック材料のみから作られた箸と 較し、その焼却処理時のCO 2 の排出量を極端に少なくすることができる。 さらに、プラスチック材料のみから作られた 箸と比較してその燃焼カロリーが低く、低い 焼却温度で完全燃焼させることができる。

 紙粉末含有箸10Aは、それがポリプロピレ 20に紙粉末21とゼオライト粉末22と銀粉末23 を混入した混合物11から作られているが、混 合物11として、ポリプロピレン20に紙粉末21の みを混入したもの、ポリプロピレン20に紙粉 21とゼオライト粉末22とを混入したもの、ポ リプロピレン20に紙粉末21と銀粉末23とを混入 したもののうちの、いずれかの混合物11から られていてもよい。

 図1を援用し、他の一例の紙粉末含有箸10B を説明すると、以下のとおりである。他の一 例として示す紙粉末含有箸10Bは、ポリプロピ レン20、紙粉末21、石灰質から形成された動 体の外甲を焼成した外甲粉末29を混合した混 合物11であり、ペレット状混合物25(図8参照) 射出成形法によって成形することから作ら ている。箸10Bでは、ポリプロピレン20に紙粉 末21や外甲粉末29が略均一に分散している。 10Bは、長さ方向の寸法を三等分したときに 物を挟み取る前端部12と、使用者が指をかけ る後端部14と、前後端部12,14の間に位置する 間部13とに区分される。箸10Bの後端部14には 箸10Bの周面から周方向内方へ凹む、扁平な 部15が形成されている。凹部15には、店名や 料理名、ロゴマーク等の宣伝表示16が刻印さ ている。

 箸10Bでは、中間部13と後端部14とが長さ方向 へ長い四角柱状を呈し、前端部12が長さ方向 長い円柱状または四角柱状を呈する。箸10B 、中間部13の略中央部分から前端部12の前端 17に向かって太さが次第に細くなる先細りに 成されている。箸10Bでは、その後端部14か 中間部13の略中央部分までの太さが同一であ り、横方向の断面積が65~80mm 2 の範囲、好ましくは、55~65mm 2 の範囲にある。箸10Bでは、その長さ方向の全 長を100%としたときに、その後端18から前端17 向かう65~85%の範囲の太さが同一であり、そ から前端17に向かって先細りに形成されて ればよい(この場合、前端17から後端18に向か う15~35%の範囲を前端部12とし、残余の部分を 等分して中間部13と後端部14とする)。

 箸10Bは、その後端部14から中間部13の略中央 部分までの太さが同一であり、その長さ方向 の全長を100%としたときに、その後端18から前 端17に向かう65~85%の範囲の太さが同一であり それら範囲の太さが55~80mm 2 の範囲にあるから、中間部13と後端部14との 性が高く、かつ、後端部14から中間部13に向 って先細りに形成されている場合と比較し 後端部14から中間部13に向かって箸10Bの剛性 が次第に低くなることはない。箸10Bは、その 使用時に中間部13と後端部14とが不用意に撓 ことはなく、物を挟み取る力を指から前端 12に確実に伝えることができる。箸10Bは、中 間部13や後端部14において物を挟み取る力が 散することはなく、その使用時に物を確実 挟み取ることができる。

 箸10Bの前端部12には、その表面を包被す 層19が形成されている。層19は、ポリプロピ ン20のみから形成されており、その厚みが10 μm以上50μm以下の範囲、好ましくは、その厚 が20μm以上30μm以下の範囲にある。層19の厚 が10μm未満では、箸10Bの使用時に層19が容易 に剥がれ、箸10Bの前端部12において紙粉末21 表面に露出し、前端部12に水分や油分が容易 に滲入してしまう。この箸10Bは、その前端部 12にポリプロピレン20のみの層19が形成されて いるから、水分や油分を含むことによる箸10B の脆弱化を防ぐことができる。また、箸10Bの 前端部12において食物に紙粉末21や外甲粉末29 が付着することはなく、紙粉末21や外甲粉末2 9が体内に取り込まれることはない。なお、 19は、箸10Bの全長を100%としたときの箸10Bの 端17から後端18に向かう少なくとも20~35%の範 に形成されていればよい。層19は、箸10Bの 端部12のみならず、箸10Bの全体に形成されて いてもよい。また、箸10Bに層19が形成されて なくてもよい。

 外甲粉末29は、天然素材であり、薬品処 や化学処理をせず、外甲を1200~1300℃の高温 長時間焼き(焼成)、焼いた外甲をボールミル や媒体攪拌ミル、ローラミル等の微粉砕機を 使用して微粉砕することで作られている。外 甲粉末29は、人体に悪影響を与えることなく 優れた殺菌作用を有する。ポリプロピレン2 0には、箸10Aを形成するそれと同一のものが 用されている。紙粉末21は、箸10Aを形成する それと同一のものが使用されている。紙粉末 21は、それが湿気を含むことがないように、 ニール袋に入れられ、かつ、除湿機能を備 た保管場所に保管されることで、その水分 湿量が3%以上15%以下、好ましくは3%以上10%以 下に管理されている。

 図8は、押出機23を使用してペレット状混 物24を作るときの他の模式図である。箸10B 製造工程は、箸10Aのそれと同様に、押出機24 を使用してペレット状混合物25を作るペレッ 成形工程と、射出成形機28を使用してペレ ト状混合物25を箸10Aに成形する箸成形工程( 6援用)と、箸19の前端部12に層19を形成する層 形成工程(図7援用)とから形成されている。

 ペレット成形工程では、押出機24とダイ( 型)とカッターとを使用してペレット状混合 物25を製造する。ペレット成形工程では、ビ ズ状のポリプロピレン20、紙粉末21、外甲粉 末29を用意する。ペレット成形工程において 出機24のホッパ26には、ビーズ状のポリプロ ピレン20、紙粉末21、外甲粉末29が投入される 。押出機24の内部では、ヒーターによってポ プロピレン20と紙粉末21と外甲粉末29とが加 されるとともに、スクリュによってそれら 混練される。ポリプロピレン20は、溶融温 以上に加熱され、高温の溶融ポリプロピレ になる。紙粉末21や外甲粉末29は、ポリプロ レン20とともに押出機24のスクリュによって 混練されることで、溶融ポリプロピレンの中 にほぼ均一に分散混入する。ポリプロピレン 20や紙粉末21、外甲粉末29は、押出機24の内部 溶融混合物になる。

 溶融混合物は、スクリュの回転によって 出機24の先端部27に向かって次第に移動する 。押出機24の先端部27には、溶融混合物をヌ ドル状に成形するダイ(金型)と、ヌードル状 に成形された溶融混合物を所定の長さにカッ トするカッターとが取り付けられている。押 出機24の先端部27から押し出された溶融混合 は、ダイを通って複数のヌードル状に成形 れ、ヌードル状に成形された混合物がダイ ら排出された直後、カッターによって所定 さにカットされ、ペレット状に成形される ペレット状混合物25は、冷却固化し、その形 態を維持する。

 ペレット状混合物25では、ポリプロピレ 20の中に紙粉末21や外甲粉末29が略均一に分 している。なお、紙粉末21は、その水分吸湿 量が3%以上15%以下の範囲、好ましくは3%以上10 %以下の範囲にある。水分吸湿量が15%を超過 ると、紙粉末21が必要以上の水分を含有し、 ポリプロピレン20と混合したときに、ポリプ ピレン20の温度を低下させるから、ポリプ ピレン20に紙粉末21を均一に分散混入させる とができない。また、ペレット状混合物25 、それに含まれる紙粉末21が湿気を含むこと がないように、複数のそれらがビニール袋に 入れられ、かつ、除湿機能を備えた保管場所 に保管されることで、混合物25における水分 湿量が5%以下、好ましくは3%以下に管理され ている。

 箸成形工程では、図6に示すように、水分 吸湿量が5%以下に管理されたペレット状混合 25が射出成形機28のホッパ29に投入される。 出成形機28の内部では、スクリュによって レット状混合物25が混練されつつ、ヒーター によってペレット状混合物25が加熱され、ペ ット状混合物26のうちのポリプロピレン20が 溶融温度以上に加熱されて溶融し、溶融混合 物になる。溶融混合物は、スクリュの回転に よって射出成形機28の先端部30に向かって次 に移動する。射出成形機28の先端部30には、 成形金型31が取り付けられている。箸成形 型31は、互いに重なり合う第1金型32と第2金 33とから形成されている。第1および第2金型3 2,33は、箸10Aのそれと同一であり、その説明 省略する。

 射出成形機28から射出された溶融混合物 、射出成形機28のゲートから箸成形金型31の 入口を通って金型31内部に流入し、連絡路 通って箸成形溝に流入する。箸成形溝では 溶融混合物が溝の後端部から中間部を通り 前端部に向かって次第に流動する。箸成形 型31では、箸成形溝に流入した溶融混合物が 溝において冷却固化することで、図1の箸10B 作られる。成形された箸10Bを箸成形金型31か ら取り出すには、第1金型32と第2金型33とを離 間させ、成形された箸10Bを箸成形溝から取り 出す。射出成形では、溶融混合物が高温のま ま外気に触れることなく箸成形金型31に注入 れるから、ペレット状混合物25に雑菌やウ ルスが混入していたとしても、それらを確 に死滅させることができ、衛生的な箸10Bを ることができる。また、ペレット状混合物25 にカビ菌が混入したとしても、カビ菌を確実 に死滅させることができ、箸10Bにおけるカビ の発生を防ぐことができる。

 層形成工程では、図7に示すように、樹脂 容器34を使用して箸10Bの前端部12にポリプロ レン20のみの層19を形成する。樹脂容器34は 所定の温度に加熱されている。樹脂容器34に はポリプロピレン20が収容され、ポリプロピ ン20が加熱されて溶融状態にある。層形成 程では、箸成形工程で造られた箸10Bが樹脂 器34の上方に搬送され、容器34の上方に位置 た箸10Bが矢印L3で示すように下降し、箸10B 前端部12が溶融状態にあるポリプロピレン20 浸けられた後、箸10Bが矢印L4で示す容器34の 上方へ引き上げられる。箸10Bが容器34の上方 引き上げられると、溶融状態のポリプロピ ン20が冷却固化し、箸10Bの前端部12の表面に ポリプロピレン20のみから作られた層19が形 される。層19を形成するポリプロピレン20は ペレット状混合物25を形成するそれと同一 ものが使用されている。

 なお、溶融状態のポリプロピレン20に浸 られる部位は箸10Bの前端部12であるが、箸10B 全体をポリプロピレン20に浸け、箸10B全体の 面に層19を形成してもよい。また、箸10Bに 19を形成しない場合は、ペレット成形工程お よび箸成形工程から箸10Bが作られ、層形成工 程が省略される。

 ペレット成形工程と箸成形工程とにおけ 成形条件は、図1の箸10Aの製造工程における それらと同一であり、成形温度が160℃以上195 ℃以下、かつ、箸成形金型30の温度が50℃以 95℃以下である。成形温度が195℃を超過し、 箸成形金型30の温度が95℃を超過すると、紙 末21が炭化して箸10Bの強度が低下するととも に、紙粉末21が黄ばんで箸10Bが変色しまう場 がある。

 ペレット状混合物25は、その水分吸湿量 5%以下、好ましくは3%以下である。ペレット 混合物25の水分吸湿量が5%を超過すると、混 合物25が射出成形機28内において溶融混合物 なり難く、混合物25を溶融混合物にするため に成形温度を195℃より高くしなければならな い場合がある。しかし、成形温度を195℃より 高くすると、紙粉末21が炭化したり、紙粉末2 1が黄ばんでしまう。この製造方法では、ペ ット状混合物25の水分吸湿量が5%以下である ら、前記成形温度でペレット状混合物25が 実に溶融し、紙粉末21の炭化や紙粉末21の黄 みを防ぐことができ、強度低下がなく、変 のおそれがない箸10Bを作ることができる。

 ペレット状混合物25の全重量に対するポ プロピレン20の割合(重量比)は、図1の箸10Aを 形成するポリプロピレン20のそれと同一であ 、30重量%以上50重量%未満の範囲にある。ペ ット状混合物25に対するポリプロピレン20の 割合が30重量%未満では、加熱しても流動性を 示さない紙粉末21、外甲粉末29をポリプロピ ン20中に均一に分散混入させることができず 、箸10Bに紙粉末21、外甲粉末29の塊部分が形 されてしまう場合がある。紙粉末21や外甲粉 末29の塊部分が形成された部位では箸10Bの強 が著しく低下し、箸10Bが部位において容易 破損してしまう場合がある。また、溶融混 物の流動性が著しく低下し、射出成形法に って箸10Bを製造するときに、溶融混合物が 出成形機28のゲートから箸成形金型31に円滑 に流入しなかったり、溶融混合物が箸成形金 型31の内部でショートモールドを起こし易く 箸成形金型31を利用して箸10Bを作ることが きない場合がある。

 ペレット状混合物25に対するポリプロピレ 20の割合が50重量%を超過すると、箸10Bの耐熱 温度が低下し、箸10Bを自動食器洗浄機で洗浄 したときに前端部12にひび割れが生じてしま 場合があり、繰り返して使用することがで ない場合がある。また、電子レンジで加熱 たときに箸10Bに不規則な変形が生じてしま 場合がある。さらに、箸10Bの焼却処理時に けるCO 2 の排出量を減少させることができないのみな らず、箸10Bの燃焼カロリーを低下させること ができず、箸10Bの焼却温度が増加し、箸10Bを 低い焼却温度で完全燃焼させることができな い。ペレット状混合物25の全重量に対するポ プロピレン20の割合が前記範囲にあるから 箸成形金型31を利用して箸10Bを確実に作るこ とができる。さらに、箸10Bの耐熱温度が低下 することはなく、箸10Bを自動食器洗浄機で洗 浄したとしても、前端部12にひび割れが生じ ことはなく、繰り返して使用することがで 、資源の無駄を防ぐことができる。

 ポリプロピレン20には、曲げ弾性率が1500M Pa以上2000MPa以下、メルトフローレート(MFR)が( 230℃、2,16kg、1φオリフィス)で50g/10分以上100g/ 10分以下のグレードが使用されている。ポリ ロピレン20の曲げ弾性率が1500MPa未満では、 10Bの曲げ弾性率が低下し、箸10Bの使用時に 間部13と後端部14とにおいて箸10Bが不用意に 撓み、物を挟み取る力を指から箸10Bの前端部 12に十分に伝えることができない。曲げ弾性 が前記範囲にあるポリプロピレン20を使用 た箸10Bは、その剛性が高く、箸10Bが中間部13 と後端部14とにおいて不用意に撓むことがな から、物を挟み取る力を指から箸10Bの前端 12に確実に伝えることができる。

 ポリプロピレン20のメルトフローレート(M FR)が50g/10分未満では、射出成形機28から射出 れる溶融混合物の流動性が著しく低下し、 出成形法によって箸10Bを製造するときに、 融混合物が射出成形機28のゲートから箸成 金型31に円滑に流入しなかったり、溶融混合 物が箸成形金型31の内部でショートモールド 起こし易く、箸成形金型31を利用して箸10B 作ることができない場合がある。なお、ポ プロピレン20はそのメルトフローレートが前 記範囲にあるから、ポリプロピレン20に紙粉 21や外甲粉末29を混合した溶融混合物の流動 性が低下することはなく、溶融混合物が箸成 形金型31内でショートモールドを起こすこと なく、箸成形金型31を利用して箸10Bを確実 作ることができる。

 ペレット状混合物25の全重量に対する紙粉 21の割合(重量比)は、図1の箸10Aを形成する紙 粉末21のそれと同一であり、40重量%以上60重 %以下の範囲にある。ペレット状混合物25に する紙粉末21の割合が40重量%未満では、箸10B の耐熱温度が低下し、箸10Bを自動食器洗浄機 で洗浄したときに前端部12にひび割れが生じ しまう場合があり、繰り返して使用するこ ができない場合がある。また、電子レンジ 加熱したときに箸10Bに不規則な変形が生じ しまう場合がある。さらに、箸10Bの焼却処 時におけるCO 2 の排出量を減少させることができないのみな らず、箸10Bの燃焼カロリーを低下させること ができず、箸10Bの焼却温度が増加し、箸10Bを 低い焼却温度で完全燃焼させることができな い。

 ペレット状混合物25に対する紙粉末21の割 合が60重量%を超過すると、過熱しても流動性 を示さない紙粉末21が溶融混合物の流動性を しく低下させるから、射出成形法によって 10Bを製造するときに、溶融混合物が射出成 機28のゲートから箸成形金型31に円滑に流入 しなかったり、溶融混合物が箸成形金型31の 部でショートモールドを起こし易く、箸成 金型31を利用して箸10Bを作ることができな 場合がある。また、ペレット状混合物25に対 する紙粉末21の量が必要以上に増加するから 紙粉末21が溶融ポリプロピレンの中で分散 良を起こし、溶融混合物の内部に紙粉末21の 塊部分が形成される場合があり、紙粉末21の 部分が存在する部位における箸10Bの強度が しく低下し、箸10Bが部位において容易に折 してしまう場合がある。ペレット状混合物2 5の全重量に対する紙粉末21の割合が前記範囲 にあるから、箸10Bの耐熱温度が低下すること はなく、箸10Bを自動食器洗浄機で洗浄したと しても、前端部12にひび割れが生じることは く、繰り返して使用することができ、資源 無駄を防ぐことができる。さらに、箸成形 型31を利用して箸10Bを確実に作ることがで る。

 紙粉末21は、その平均粒径が30μm以上200μm 以下の範囲、好ましくは、その平均粒径が50 m以上150μm以下の範囲にある。紙粉末21の平 粒径が30μm未満では、紙やパルプ、繊維成分 を30μm未満の平均粒径に加工するために複数 粉砕工程を必要とするから、紙粉末21の生 コストが上昇し、その結果、箸10Bの生産コ トも上昇してしまい、箸10Bを廉価に製造す ことができない。紙粉末21の平均粒径が200μm を超過すると、紙粉末21が溶融ポリプロピレ の中で分散不良を起こし、溶融混合物の内 に紙粉末21の塊部分が形成される場合があ 、紙粉末21の塊部分が存在する部位における 箸10Bの強度が著しく低下し、箸10Bが部位にお いて容易に折損してしまう場合がある。紙粉 末21の平均粒径は、箸10Aを形成するそれと同 に、ふるい分け法によって測定した値であ 。

 ペレット状混合物25の全重量に対する外 粉末29の割合(重量比)は、0.5重量%以上10重量% 以下の範囲にある。外甲粉末29の割合が0.5重 %未満では、その殺菌力を十分に利用するこ とができず、箸10Bにおける雑菌やウイルスの 繁殖を防ぐことができない。また、箸10Bの繰 り返しの使用においてカビが発生し易くなる 。外甲粉末29は、その平均粒径が5μm以上100μm 以下の範囲にある。外甲粉末29の平均粒径が5 μm未満では、外甲粉末29を5μm未満の平均粒径 に加工するために複数の粉砕工程を必要とす るから、外甲粉末29の生産コストが上昇し、 の結果、箸10Bの生産コストも上昇してしま 、箸10Bを廉価に製造することができない。 甲粉末29の平均粒径が100μmを超過すると、 甲粉末29が溶融ポリプロピレンの中で分散不 良を起こし、溶融混合物の内部に外甲粉末29 塊部分が形成される場合があり、外甲粉末2 9の塊部分が存在する部位における箸10Bの強 が著しく低下し、箸10Bが部位において容易 折損してしまう場合がある。外甲粉末29の平 均粒径は、ふるい分け法によって測定した値 である。

 紙粉末含有箸10Bは、それが紙粉末21や外 粉末29を含むから、プラスチック材料のみ作 られた箸と比較し、その耐熱温度が高い。箸 10Bは、その耐熱温度が100~190℃である。箸10B 、その焼却カロリーが4000~6000Kcal/kgの範囲に る。また、箸10Bは、それが紙粉末21や外甲 末29を含むから、プラスチック材料のみ作ら れた箸と比較し、その剛性が高い。箸10Bは、 その曲げ弾性率が4000MPa以上6000MPa以下の範囲 ある。さらに、箸10Bは、それが紙粉末21や 甲粉末29を含むから、耐薬品性に優れ、外甲 粉末40の殺菌作用によって、その表面に付着 た雑菌やウイルス、カビを死滅除去するこ ができる。

 紙粉末含有箸10Bは、プラスチック材料のみ ら作られた箸と比較し、それを使用したと に使用者に冷感を与えることがない。箸10B 、それを形成する紙粉末21や外甲粉末29が抵 抗要素となり、手に持ったときに滑り難く、 手から滑って不用意に落としてしまうことは ない。箸10Bは、紙粉末21や外甲粉末29がそれ 略均一に分散しているから、箸10Bの強度が 分的に低下することはなく、優れた強度を し、繰り返しの使用に耐えることができ、 源の無駄が生じることはない。箸10Bは、ポ プロピレン20に紙粉末21や外甲粉末29を混入 た混合物11から作られているから、箸10Bの焼 却処理時に煤煙の発生がなく、焼却処理時に 大気を汚染することはないのみならず、それ が紙粉末21や外甲粉末29を含むことで、プラ チック材料のみから作られた箸と比較し、 の焼却処理時のCO 2 の排出量を極端に少なくすることができる。 さらに、プラスチック材料のみから作られた 箸と比較してその燃焼カロリーが低く、低い 焼却温度で完全燃焼させることができる。