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Title:
CLOTHING PRINT METHOD EMPLOYING INK JET PRINTER AND CLOTHING PRINT SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078386
Kind Code:
A1
Abstract:
A T shirt stretching tool (4) in a closed state is inserted into a T shirt (5) of print object. The T shirt stretching tool (4) is opened to the right and left, the body portion (51) of the T shirt (5) is spread to the right and left and then the front part (51a) and the back part (51b) of the body portion are stretched to bring about a planar state (step for stretching clothing). The T shirt (5) spread to the right and left by the T shirt stretching tool (4) is then mounted on the medium mount (22) of an ink jet printer (2) while the front part (51a) is directed upward (step for setting clothing). Thereafter, the ink jet printer (2) is driven to print a print image at a set position of the front part (51a) in the body portion (51) of the T shirt (5). Consequently, a pattern can be printed neatly on a T shirt using an ink jet printer.

Inventors:
OZAWA CHIZUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/325878
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 26, 2006
Export Citation:
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Assignee:
MASTERMIND CO LTD (JP)
OZAWA CHIZUO (JP)
International Classes:
D06P5/00; B41J2/01; D06C23/00
Foreign References:
JP2002154247A2002-05-28
JP2004291461A2004-10-21
JPS6257901A1987-03-13
JP2002154246A2002-05-28
JP2007031888A2007-02-08
Other References:
See also references of EP 2128330A4
Attorney, Agent or Firm:
YOKOZAWA, Shiro (Shimadachi Matsumoto-sh, Nagano 52, JP)
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Claims:
 インクジェットプリンタを用いて衣類などの布製品の表面に印刷を施す布製品の印刷方法において、
 伸長具を布製品における印刷対象部位に装着し、当該伸長具により前記印刷対象部位を押し広げることにより、当該印刷対象部位を平面状態とする引き伸ばし工程と、
 前記布製品における前記印刷対象部位を、インクジェットプリンタの媒体載置台に載せる布製品セット工程と、
 前記インクジェットプリンタにより、前記布製品の前記印刷対象部位に印刷を施す印刷工程とを有し、
 前記引き伸ばし工程を、前記布製品セット工程の前、あるいは後に行うことを特徴とする布製品の印刷方法。
 前記引き伸ばし工程を前記布製品セット工程の前に行い、
 当該引き伸ばし工程においては、予め定めた方向に伸長可能な前記伸長具を前記布製品の前記印刷対象部位に装着し、当該伸長具により前記印刷対象部位を押し広げることにより、当該印刷対象部位を平面状態にし、
 前記布製品セット工程においては、前記伸長具によって引き伸ばされている前記布製品の前記印刷対象部位を前記インクジェットプリンタの媒体載置台に載せることを特徴とする請求項1に記載の布製品の印刷方法。
 前記引き伸ばし工程を前記布製品セット工程の後に行い、
 前記布製品セット工程においては、前記布製品における前記印刷対象部位を、前記インクジェットプリンタの前記媒体載置台の媒体載置面に粘着させ、
 前記引き伸ばし工程においては、前記媒体載置台に粘着されている前記布製品の前記印刷対象部位に、前記伸長具を装着して、当該印刷対象部位を押し広げて平面状態にすることを特徴とする請求項1に記載の布製品の印刷方法。
 インクジェットプリンタを用いて、胴部を備えた衣類に印刷を施す衣類印刷方法において、
 伸長可能な衣類伸長具を衣類の胴部に入れ、当該衣類伸長具を伸長させて衣類の胴部を押し広げることにより、当該衣類の胴部の前面部分あるいは背面部分を引き伸ばして平面状態とする衣類引き伸ばし工程と、
 前記衣類伸長具によって押し広げられている衣類をインクジェットプリンタの媒体載置台に載せる衣類セット工程と、
 前記インクジェットプリンタにより、前記衣類の前記胴部の前面部分あるいは背面部分に印刷を施す印刷工程とを有することを特徴とする衣類印刷方法。
 前記衣類引き伸ばし工程では、衣類の袖部を押し広げて平面状態にすることのできる袖差し込み板を備えた前記衣類伸長具を用いて、衣類の胴部および袖部の前面部分における印刷対象部位、あるいは、当該衣類の胴部および袖部の背面部分における印刷対象部位を平面状態とし、
 前記印刷工程では、平面状態とされた前記衣類の胴部および袖部の前記印刷対象部位に印刷を施すことを特徴とする請求項4に記載の衣類印刷方法。
 前記印刷工程に先立って、前記媒体載置台に載せた前記衣類を撮影して、撮影画像に基づき印刷位置を設定する印刷位置設定工程を有していることを特徴とする請求項4に記載の衣類印刷方法。
 前記印刷工程の後に、前記衣類に吐出されたインクを定着させるための加熱あるいは乾燥工程を有していることを特徴とする請求項4に記載の衣類印刷方法。
 印刷対象の前記衣類はTシャツであることを特徴とする請求項4ないし7のうちのいずれかの項に記載の衣類印刷方法。
 請求項4に記載の方法により衣類に印刷を施す衣類印刷システムであって、
 衣類の胴部を左右に押し広げて平面状態にするために、当該胴部に差し込んだ状態で左右に伸長させることのできる衣類伸長具と、
 インクジェットプリンタとを有しており、
 当該インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、当該インクジェットヘッドによって印刷される衣類を載せるための媒体載置台と、この媒体載置台に載せられている衣類に所定の印刷データを印刷するために、前記インクジェットヘッドを駆動制御する制御手段とを備えていることを特徴とする衣類印刷システム。
 前記媒体載置台に載せた衣類を撮影する撮影手段を有しており、
 前記インクジェットプリンタの前記制御手段は、前記撮影手段によって取得された撮影画像に基づき印刷データの印刷位置を決定することを特徴とする請求項9に記載の衣類印刷システム。
 前記媒体載置台に載せた衣類の印刷面を加熱あるいは乾燥させるための加熱あるいは乾燥手段を有していることを特徴とする請求項9に記載の衣類印刷システム。
 前記インクジェットプリンタは、前記インクジェットヘッドの印刷位置および前記加熱あるいは乾燥手段による加熱あるいは乾燥位置を順次に経由して、前記媒体載置台を搬送する搬送手段を有していることを特徴とする請求項11に記載の衣類印刷システム。
 前記衣類伸長具は、
 長方形の板状ベースと、
 この板状ベースの表面に沿って左右にスライド可能な一対のスライド板と、
 これらのスライド板を相互に接近する方向および離れる方向にスライドさせるためのスライド機構とを有していることを特徴とする請求項9に記載の衣類印刷システム。
 前記スライド板のそれぞれには、衣類の袖部に差し込むための袖差し込み板が、一体形成され、あるいは取り付けられていることを特徴とする請求項9に記載の衣類印刷システム。
 前記スライド機構は、前記スライド板をスライドさせるために、これらスライド板のスライド方向に直交する方向に操作される操作レバーと、当該操作レバーをその操作位置に拘束するための拘束手段とを備えていることを特徴とする請求項13または14に記載の衣類印刷システム。
Description:
インクジェットプリンタを用い 衣類印刷方法および衣類印刷システム

 本発明は、インクジェットプリンタを用 てTシャツなどの衣類に印刷を施すことので きる衣類印刷方法および衣類印刷システムに 関するものである。

 Tシャツに絵柄などを印刷する場合には一 般にスクリーン印刷が採用されている。スク リーン印刷は絵柄に対応する版を製作する必 要があり、多色印刷の場合には印刷工程が増 えてしまう。このため、各種の異なる絵柄が 全面に印刷されたTシャツを製作する方法と ては、予め染めた布を縫製する方法が用い れている。しかしながら、この方法はコス が嵩み、製作時間も掛かるという問題点が る。

 ここで、インクジェットプリンタを用い ば、Tシャツ表面に任意の絵柄を簡単に印刷 することができる。しかしながら、インクジ ェットプリンタは、紙などの平坦な面に対す る印刷を前提としているので、皺などがつい て凹凸状態となっているTシャツの表面に綺 に印刷することが困難である。

 本発明の課題は、このような点に鑑みて 布製品、特にTシャツなどのように胴部を備 えた形状の衣類に、インクジェットプリンタ を用いて任意の模様を印刷することのできる 印刷方法および印刷システムを提案すること にある。

 上記の課題を解決するために、本発明は、 ンクジェットプリンタを用いて衣類などの 製品の表面に印刷を施す布製品の印刷方法 おいて、
 伸長具を布製品における印刷対象部位に装 し、当該伸長具により前記印刷対象部位を し広げることにより、当該印刷対象部位を 面状態とする引き伸ばし工程と、
 前記布製品における前記印刷対象部位を、 ンクジェットプリンタの媒体載置台に載せ 布製品セット工程と、
 前記インクジェットプリンタにより、前記 製品の前記印刷対象部位に印刷を施す印刷 程とを有し、
 前記引き伸ばし工程を、前記布製品セット 程の前、あるいは後に行うことを特徴とし いる。

 ここで、前記引き伸ばし工程を前記布製 セット工程の前に行う場合には、当該引き ばし工程において、予め定めた方向に伸長 能な前記伸長具を前記布製品の前記印刷対 部位に装着し、当該伸長具により前記印刷 象部位を押し広げることにより、当該印刷 象部位を平面状態にし、前記布製品セット 程において、前記伸長具によって引き伸ば れている前記布製品の前記印刷対象部位を 記インクジェットプリンタの媒体載置台に せるようにすればよい。

 前記引き伸ばし工程を、前記布製品セッ 工程の後に行う場合には、当該布製品セッ 工程において、前記布製品における前記印 対象部位を、前記インクジェットプリンタ 前記媒体載置台の媒体載置面に粘着させ、 記引き伸ばし工程において、前記媒体載置 に粘着されている前記布製品の前記印刷対 部位に、前記伸長具を装着して、当該印刷 象部位を押し広げて平面状態にすればよい

 次に、本発明は、インクジェットプリンタ 用いて、胴部を備えた衣類の表面に印刷を す衣類の印刷方法において、
 伸縮可能な衣類伸長具を衣類の胴部に入れ 当該衣類伸長具を伸長させて衣類の胴部を し広げることにより、当該衣類の胴部の前 部分あるいは背面部分における印刷対象部 を引き伸ばして平面状態とする衣類引き伸 し工程と、
 前記衣類伸長具によって押し広げられてい 衣類をインクジェットプリンタの媒体載置 に載せる衣類セット工程と、
 前記インクジェットプリンタにより、前記 類の前記印刷対象部位に印刷を施す印刷工 とを有することを特徴としている。

 本発明では、衣類伸長具を用いて衣類の 部を押し広げることにより、胴部の前面部 あるいは背面部分の布地を平面状態に保持 きるようにしている。したがって、平面状 に保持されている布地に対しては、インク ェットプリンタを用いて任意の絵柄などの 刷データを欠落なく綺麗に印刷することが きる。

 ここで、本発明の方法において、前記衣類 き伸ばし工程では、衣類の袖部に差し込み 当該袖部分を押し広げて平面状態にするこ のできる袖差し込み板を備えた前記衣類伸 具を用いて、衣類の胴部および袖部の前面 分、あるいは、当該衣類の胴部および袖部 背面部分を平面状態とし、
 前記印刷工程では、平面状態とされた前記 類の胴部および袖部の前面部分、あるいは 胴部および袖部の背面部分に印刷を施すこ を特徴としている。

 袖差し込み板を備えた衣類伸長具を用い ば、衣類の胴部および袖部の前面部分の全 に印刷を施すことができる。

 また、本発明の方法においては、前記印 工程に先立って、前記媒体載置台に載せた 記衣類を撮影して、撮影画像に基づき印刷 置を設定する印刷位置設定工程を有してい ことを特徴としている。印刷データを衣類 目標とする部位に印刷することができる。 論、撮影を行わずに印刷位置を特定せず、 ンダムな位置、例えば、衣類からはみ出す 態に印刷を行うこともできる。

 さらに、本発明の方法においては、前記 刷工程の後に、前記衣類に吐出されたイン を定着させるための加熱あるいは乾燥工程 有していることを特徴としている。例えば アイロンによりプレスして乾燥させること できる。

 ここで、本発明の方法は、特に、Tシャツ の印刷に適している。

 次に、本発明は、上記の方法により衣類に 刷を施す衣類印刷システムであって、
 衣類の胴部を左右に押し広げて平面状態に るために、当該胴部に差し込んだ状態で左 に伸長させることのできる衣類伸長具と、
 インクジェットプリンタとを有しており、
 当該インクジェットプリンタは、インクジ ットヘッドと、当該インクジェットヘッド よって印刷される衣類を載せるための媒体 置台と、この媒体載置台に載せられている 類に所定の印刷データを印刷するために、 記インクジェットヘッドを駆動制御する制 手段とを備えていることを特徴としている

 ここで、前記媒体載置台に載せた衣類を 影する撮影手段を有し、前記インクジェッ プリンタの前記制御手段は、前記撮影手段 よって取得された撮影画像に基づき印刷デ タの印刷位置を決定することが望ましい。 論、多数枚の絵柄などの印刷画像を含むテ プレートをディスプレイ上に表示して、印 画像を選択させるようにしてもよい。

 また、前記媒体載置台に載せた衣類の印 面を乾燥させるための加熱あるいは乾燥手 を有していることが望ましい。

 さらに、前記インクジェットプリンタと て、前記インクジェットヘッドの印刷位置 よび前記加熱あるいは乾燥手段による加熱 るいは乾燥位置を順次に経由して、前記媒 載置台を搬送する搬送手段を有したものを いることができる。

 次に、本発明に用いる前記衣類伸長具は、
 長方形の板状ベースと、
 この板状ベースの表面に沿って左右にスラ ド可能な一対のスライド板と、
 これらのスライド板を相互に接近する方向 よび離れる方向にスライドさせるためのス イド機構とを有していることを特徴として る。

 また、衣類の袖部にも印刷を行うことが きるようにするためには、前記衣類伸長具 して、前記スライド板のそれぞれに、衣類 袖部に差し込むための袖差し込み板を、一 形成し、あるいは取り付けたものを用いれ よい。

 ここで、前記スライド機構は、前記スラ ド板をスライドさせるために、これらスラ ド板のスライド方向に直交する方向に操作 れる操作レバーと、当該操作レバーをその 作位置に拘束するための拘束手段とを備え いることが望ましい。衣類の胴部に衣類伸 具を入れると、操作レバーの先端部が衣類 裾から突出した状態を形成できる。また、 し広げた状態で操作レバーを離すと、拘束 段によってその状態が保持される。したが て、この操作レバーを所定量だけ操作すれ 、衣類を左右に押し広げた状態を簡単に形 できる。

 以上説明したように、本発明によれば、 類伸長具を用いて衣類を左右に押し広げる とにより、その胴部の前面部分あるいは背 部分を平面状態に保持できる。この状態で インクジェットプリンタのインクジェット ッドと衣類の印刷面部分とのギャップを一 に保持できるので、衣類に対して綺麗に印 を施すことができる。

本発明を適用したTシャツ印刷システム の全体構成図である。 (a)および(b)は、図1のTシャツ伸長具を す平面図および断面図である。 図2のTシャツ伸長具の使用状態を示す 明図である。 Tシャツ伸長具の別の例を示す説明図で ある。 Tシャツ伸長具の更に別の例を示す説明 図である。 Tシャツ伸長具の別の例を示す説明図で ある。

 以下に、図面を参照して、本発明を適用 たTシャツ印刷システムの実施の形態を説明 する。

(全体構成)
 図1はTシャツ印刷システムの全体構成図で る。Tシャツ印刷システム1は、インクジェッ トプリンタ2と、プリンタ制御装置3と、Tシャ ツ伸長具4とを有している。

 インクジェトプリンタ2は、矩形の装置架 台21と、この装置架台21によってプリンタ前 方向(Y方向)に往復移動可能な状態で水平に 持されている縦長の矩形の媒体載置台22と、 この媒体載置台22を前後方向に搬送する搬送 構23と、媒体載置台22上にセットされたTシ ツ5に印刷を施すためのインクジェットヘッ 24と、駆動制御部26を有している。

 インクジェットヘッド24は、そのインク ズル面24aが下向きとなるようにキャリッジ27 に搭載されている。キャリッジ27はプリンタ 方向(X方向)に架け渡したガイド軸28に沿っ X方向に往復移動可能となっている。キャリ ジ27を支持している支持枠29の天板部分29aに は、キャリッジモータ(図示せず)がセットさ ており、このキャリッジモータによってキ リッジ27、および、そこに搭載されている ンクジェットヘッド24がX方向に往復移動す 。また、支持枠29の天板部分29aは、左右の端 板部分29b、29cに対して昇降可能に取り付けら れている。天板部分29aを昇降させることによ り、キャリッジ27に搭載されているインクジ ットヘッド24のインクノズル面24aと媒体載 台22の載置面22aとの間隔を調整可能である。

 媒体載置台22には、Tシャツ伸長具4によっ て左右に押し広げられた状態のTシャツ5を載 る。この状態で、媒体載置台22をY方向に移 させ、キャリッジ27によりインクジェット ッド24をX方向に往復移動させながらTシャツ5 に印刷を施すことができる。

 装置架台21には、複数台のCCDカメラ7が設 されており、これらのCCDカメラ7は、初期位 置にある媒体載置台22の載置面22aに載置され いるTシャツ5を撮影するためのものである また、装置架台2におけるインクジェットヘ ド24よりも後方側の位置には、赤外線ラン などを備えた乾燥ユニット8が設けられてい 。乾燥ユニット8により、印刷終了後のTシ ツ5の印刷面を乾燥させてインクを定着させ ようになっている。

 プリンタ制御装置3は、パーソナルコンピ ュータを中心に構成され、プロセッサなどを 収容した制御部31と、キーボードなどの入力 置32と、表示装置33とを有している。表示装 置33には、CCDカメラ7で撮影したTシャツ5の画 を表示可能である。プリンタ制御装置3では 、Tシャツ5の撮影画像が、印刷画像と重ね合 された状態で表示装置33の表画面上に表示 れる。操作者は、入力装置32を介して、Tシ ツ画像に対する印刷画像の位置を調整して 当該印刷画像の印刷位置を決定することが きる。制御部31は、決定された印刷位置に印 刷画像が印刷されるように、搬送機構23およ インクジェットヘッド24を駆動制御して印 動作を行わせる。

 制御部31の画像メモリには各種の印刷画 が記憶されており、操作者は、これらの印 画像の一つを選択することにより、当該画 をTシャツ5に印刷することができる。勿論、 スキャナなどの画像読取手段によって任意の 画像を読み込み、これを印刷することも可能 である。また、通信回線を介して外部から印 刷データを取り込み、Tシャツに印刷するこ も可能である。

 次に、図2(a)および(b)は、Tシャツ伸長具4 示す平面図および断面図であり、図3(a)およ び(b)はその使用状態を示す説明図である。T ャツ伸長具4は、Tシャツ5の胴部51に裾側から 差し込み、左右に伸長させることにより、T ャツ5を左右に押し広げて、その胴部51の前 部分51aあるいは背面部分51bを平面状態に保 するためのものである。

 本例のTシャツ伸長具4は、ステンレスス ール製の縦長の矩形のベース板41と、このベ ース板41の表面に沿って左右に開閉可能な樹 製のスライド板42、43と、スライド板42、43 幅方向に開閉するための開閉機構44とを備え ている。スライド板42、43は、横方向に長い 対のガイド穴42a、43aがそれぞれ形成されて る。これらのガイド穴42a、43aには、ベース 41に取り付けた4本のガイドピン49がそれぞれ スライド可能な状態で差し込まれている。

 開閉機構44は、縦方向に延びる操作レバ 45と二対のリンク46a、46b、47a、47bを備えてい る。操作レバー45はベース板41の表面に沿っ 縦方向にスライド可能な状態で取り付けら ている。また、操作レバー45の左右の縁には 操作位置を規制するための複数の波形のノッ チ45a、45bが形成されている。ベース板41の側 は、左右のノッチ45aの一つにばね力によっ それぞれ嵌っている一対の係合爪48a、48bが り付けられている。したがって、操作レバ 45は、これらノッチおよび係合爪によって 成されている拘束手段によって、縦方向の 定の操作位置に移動しないように保持され 。

 一対のリンク46a、46bは、操作レバー45と 方のスライド板42の間に平行に架け渡され、 これにより四節リンク機構が構成されている 。同様に、他方の一対のリンク47a、47bは操作 レバー45と他方のスライド板43の間に平行に け渡され、同様に四節リンク機構が構成さ ている。操作レバー45を縦方向に操作すると 、左右のスライド板42、43は反対方向にスラ ドして、これらが開閉する。

 この構成のTシャツ伸長具4は、図3(a)に示 ように、左右のスライド板42、43が閉じた状 態で印刷対象のTシャツ5の胴部51に下側から し込まれる。次に、操作レバー45を上方に押 して、左右のスライド板42、43を開く。この 果、図3(b)に示すように、Tシャツ5の胴部51が 左右に押し広げられて、左右のスライド板42 43の間に架け渡されているTシャツ胴部51の 面部分51aおよび背面部分51bが引き伸ばされ 平面状態に保持される。

 なお、Tシャツ伸長具4のベース板41、スラ イド板42、43およびリンク46a、46b、47a、47bは Tシャツ5を傷つけないように、角にアール、 テーパを付けるなどしておくことが望ましい 。

 ここで、Tシャツ5の左右の袖部52、53に対 ても印刷を行う場合には、袖部52、53も平面 状態の保持できるTシャツ伸長具を用いる必 がある。図4は、このためのTシャツ伸長具を 示す平面図である。

 この図に示すTシャツ伸長具4Aの基本構成 上記のTシャツ伸長具4と同一であるので、 応する部位には同一の符号を付し、それら 説明は省略する。Tシャツ伸長具4Aにおける 右のスライド板42A、43Aには、袖部52、53に差 込み可能な袖差し込み板401、402が一体形成 れている。これらの袖差し込み板401、402をT シャツ5の袖部52、53に差し込むと、これらの 部52、53が平面状態に押し広げられて平らな 状態に保持される。

 左右の袖差し込み板401、402は、スライド 42A、43Aに一体形成する代わりに、折り畳み 能、あるいは突出状態および引き込み状態 スライド可能に、スライド板42A、43Aに取り けることもできる。

 また、左右のスライド板42、43あるいは42A 、43Aを開閉するための機構としては、上記の 四節リンク機構以外の機構を用いることもで きる。例えば、図5に示すように、一対のス イド板42B、43Bの内側端部に傾斜面411、412を 成し、操作レバー45Bには、これらの傾斜面41 1、412に沿ってスライド可能な傾斜面413、414 形成した構成を採用できる。この場合にお ても、操作レバー45Bを引くと、左右のスラ ド板42B、43Bが左右に開けることができ、操 レバー45Bを押し上げると、左右のスライド 42B、43Bを閉めることができる。

 なお、図2、図4および図5に示すTシャツ伸 長具を用いてTシャツを広げる場合には、載 面22aに弱い接着力の接着面が形成されてい 媒体載置台22を用意し、載置面22aに、Tシャ 5を広げた状態で貼り付け、しかる後に、Tシ ャツ伸長具を装着して、Tシャツ5を皺の無く る状態まで押し広げるようにすれば、簡単 つ、確実に、印刷対象部位を平坦面にする とができる。

 また、この場合には、図6に示すように、 袖に対応した形状の左右対称の二枚の伸長板 61、62と、これらの間に配置される略長方形 伸長板63とを用いて、Tシャツ5を広げること できる。この場合には、粘着性のある載置 22aに、Tシャツ5の印刷対象部位が上を向く 態で当該Tシャツ5を広げて貼り付ける。次に 、左右の伸長板61、62を挿入する。最後に、 れらの間に、伸長板63を押し込み、左右の伸 長板61、62を両側に押し出して、Tシャツ5を左 右に押し広げて平面状にする。

(印刷動作)
 本例のTシャツ印刷システム1を用いたTシャ 5の印刷動作を説明する。まず、印刷対象の Tシャツ5に、閉じ状態のTシャツ伸長具4を差 込み、当該Tシャツ伸長具4を開き、Tシャツ5 胴部51を左右に押し広げることにより、当 胴部の前面部分51aおよび背面部分51bを引き ばして平面状態とする(衣類引き伸ばし工程) 。Tシャツ伸長具4Aを用いれば両袖部52、53も 面状態に引き伸ばされ、これらの前面部分 るいは背面部分にも良好に印刷を施すこと 可能になる。

 次に、Tシャツ伸長具4によって左右に押 広げられた状態のTシャツ5を、インクジェッ トプリンタ2の媒体載置台22の載置面22aに載せ る(衣類セット工程)。例えば、Tシャツ5の胴 51の前面部分51aに印刷を行う場合には、前面 部分51aが上向きとなる状態にセットする。

 このようなセット工程に前後して、プリ タ制御装置3において操作者が印刷画像を選 択する。

 次に、媒体載置台22に載せたTシャツ5をCCD カメラ7によって撮影してプリンタ制御装置3 表示装置33の画面上に、選択した印刷画像 重ね合わせた状態で表示する。操作者は、 力装置32を介して、印刷画像の位置を調整し て、印刷画像の印刷位置を設定する(印刷位 設定工程)。また、印刷画像の大きさをTシャ ツの大きさに合わせて拡大、縮小できるよう にしてもよい。さらに、画面上において、印 刷画像の色を変更できるようにすることも可 能である。

 この後は、インクジェットプリンタ2を駆 動して印刷を行う。すなわち、搬送機構23が 動して媒体載置台22をインクジェットヘッ の印刷位置に向けて搬送し、この搬送と同 させてインクジェットヘッド24を駆動して、 印刷画像をTシャツ胴部51の前面部分51aにおけ る設定位置に印刷する。

 印刷後のTシャツ5は乾燥ユニット8を通過 て搬送される。乾燥ユニット8を通過する間 に、Tシャツ5の印刷面が乾燥してインクが定 する(乾燥工程)。

 本発明による衣類印刷方法および衣類印 システムは、Tシャツ以外の衣類の印刷にも 適用することができる。例えば、セーターな どのように胴部を備えている衣類の前面部分 あるいは背面部分にも印刷を行うことができ る。

 さらに、本発明は、衣類以外の布製品の 刷にも適用できる。例えば、帽子、手袋、 下、ベルト、ペット用衣類など、各種の布 品の印刷に適用できる。