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Patent Searching and Data


Title:
COATING ROLL WORKING METHOD, COATING ROLL, AND COATING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041417
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to make it possible to grind the surface of a coating roll highly precisely, even if the roll is long. Provided is a coating roll working method for grinding the surface of a roll (14) by rotating the roll (14) while the two end sides of the spindle (22) of the roll (14) being supported by a pair of bearings. At least one of the paired bearings is a bearing member (24) having a tilting function to follow only the deflection of the roll (14) in a gravitational direction.

Inventors:
YOSHIDA DAIKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067156
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJIFILM CORP (JP)
YOSHIDA DAIKI (JP)
International Classes:
B24B5/04; B05C5/02; B24B41/06; F16C13/00; F16C13/06
Foreign References:
JP2003334481A2003-11-25
JP2007144362A2007-06-14
JPH0719238A1995-01-20
JP2002195253A2002-07-10
JP2002087656A2002-03-27
Attorney, Agent or Firm:
MATSUURA, Kenzo (P.O. Box 176 Shinjuku Sumitomo Bldg. 39F, 6-1, Nishi-shinjuku 2-chome, Shinjuku-k, Tokyo 39, JP)
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Claims:
 コーティングロールの回転軸の両端側を一対の軸受に支持した状態で前記ロールを回転させながら、前記ロール表面の研削加工を行うコーティングロールの加工方法において、
 前記一対の軸受のうち少なくとも一方は、前記ロールの重力方向の撓みにのみ追従する傾動機能を備えた軸受部材である、
 コーティングロールの加工方法。
 前記軸受部材は、前記コーティングロールを備えた塗布装置で前記コーティングロールを支持する軸受と同一である、
 請求項1に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記軸受部材は、
 前記コーティングロールの回転軸を回転自在に支持する第1軸受部と、
 前記第1軸受部を支持すると共に、前記コーティングロールの重力方向の撓みにのみ追従するように前記第1軸受部の傾動を許容する第2軸受部と、を備える、
 請求項1又は2に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記第2軸受部は、
 前記第1軸受部の外周に設けられ、前記第1軸受部を内周面で支持するすべり軸受部内輪と、
 前記すべり軸受部内輪の外周に設けられ、該内輪の外周面を摺動自在に支持するすべり軸受部外輪と、を備えたすべり軸受である、
 請求項3に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記すべり軸受部内輪は、上下に対向する一対の外周面が前記コーティングロールの軸方向に沿って円弧状の凸状曲面をなし、且つ、該軸方向を中心として左右に対向する一対の外周面が平面をなした部分円柱形状に形成され、
 前記すべり軸受部外輪は、上下に対向する一対の内周面が前記コーティングロールの軸方向に沿って前記すべり軸受部内輪の前記一対の外周面と接する円弧状の凹状曲面をなし、且つ、該軸方向を中心として左右に対向する一対の内周面が、前記すべり軸受部内輪の前記左右に対向する一対の外周面と接する平面をなした部分円柱形状の空間を有する、
 請求項4に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記コーティングロールの回転振れ精度を1μm以下にする、
 請求項1から5の何れか1項に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記円弧状の凸状曲面の曲率半径Rは、前記すべり軸受部内輪の内径dの0.8~2倍である、
 請求項5又は6に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記すべり軸受部内輪の外周面のうち、
 前記左右に対向する平面間の幅Bと前記曲率半径Rとの比B/Rは1~5である、
 請求項5から7の何れか1項に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記第1軸受部は、油圧式静圧軸受である、
 請求項3から8の何れか1項に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記油圧式静圧軸受の潤滑油の温度を測定する工程と、
 該測定の結果に基づいて、前記潤滑油を所定の温度に制御する工程と、
を含む、
 請求項9に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記コーティングロールの有効面長は3000mm以下である、
 請求項1から10の何れか1項に記載のコーティングロールの加工方法。
 前記コーティングロールの回転軸の両端側は一対の前記軸受部材により支持され、且つ、前記一対の軸受部材のうち一方の第1軸受部はスラスト軸受により支持される、
 請求項3から11の何れか1項に記載のコーティングロールの加工方法。
 請求項1から12の何れか1項に記載のコーティングロールの加工方法により作製したコーティングロール。
 塗布ヘッドと、コーティングロールに巻き掛けられて水平方向に走行する帯状のフィルムとの間のクリアランスに塗布液架橋を形成して、前記塗布ヘッドから吐出した塗布液を前記フィルムに塗布するエクストルージョン型の塗布装置であって、
 請求項13に記載のコーティングロールを備える、
 塗布装置。
Description:
コーティングロールの加工方法 コーティングロール及び塗布装置

 本発明は、コーティングロールの加工方 、コーティングロール及び塗布装置に係り 特に、幅広な塗布面を均一に形成する塗布 置に使用されるコーティングロールの加工 術に関する。

 従来、コーティングロール装置としては 種々の方式のものが提案されている。これ のコーティングロール装置は、いずれも比 的幅の小さいフィルムをガイドしながら、 布液を塗布するものである。

 ところで、液晶ディスプレイ等に使用さ る機能性フィルム(例えば、光学補償フィル ム、反射防止フィルム等)の大面積化に伴い フィルム幅も大きくなり、幅広なコーティ グロール装置が必要とされている。

 しかしながら、幅広なコーティングロー 装置では、コーティングロール(以下、単に 「ロール」ともいう)の自重による軸撓みが 加し、軸受部へのモーメントが増大するこ により回転時にロールの軸ぶれが生じる。 た、ロールの長尺化に伴なうロール重量の 加により軸受部への負荷が増大する。この 果、ロールの回転精度が著しく低下し、フ ルムに塗布する塗布膜厚さが不均一になる いう問題があった。

 これに対して、例えば、特許文献1では、 ロールを回転させる機構として、自動調心機 構付軸受(ころ軸受)を用いている。そして、 動調心機構付軸受の回転精度の低さを補う めに、ロール内部に気体軸受用外輪を固定 、該気体軸受用外輪の内側に気体軸受用支 軸を設けている。これにより、ロール回転 伴うトルクむらを抑制している。

 また、特許文献2では、ロールをアンギュ ラベアリング内輪に固定し、更に内周面にア ンギュラベアリング外輪が固定され且つ外周 面が球面体をなすハウジングと嵌合させた軸 受け構造が提案されている。これによれば、 ロールの回動を重力方向、水平方向を問わず 自在にしている。また、アンギュラベアリン グの軸方向への遊びもなくなるため、高い回 転精度を実現できるとされている。

 また、特許文献3には、回転振れ精度が1μm 下とした玉軸受とコロ軸受とからなるハウ ングをロールの軸部に嵌合し、ロールを回 させながらロール表面の最終研磨を行う方 が提案されている。

特開平6-221325号公報

特開2006-349100号公報

特開2002-336756号公報

 しかしながら、上記した従来のコーティ グロールの加工方法では、長尺なコーティ グロールの表面を精度良く最終加工して高 度なコーティングロールを製造することは 難であった。

 例えば、特許文献2のように球面型ハウジ ングを備えた軸受を用いてコーティングロー ルの研削を行う場合、長尺なコーティングロ ールの重力方向の撓みを球面型ハウジングで 吸収することができる。しかし、ロールを支 持する自由度が大き過ぎ、重力方向とは別方 向の僅かな外力で回転軸ぶれが生じ易いため 、例えば、研削バイトをロール表面に押し当 てる外力によって研削時に回転軸ぶれが発生 し易い。これにより、研削されたロールを精 度良く最終加工することができず、このよう なロールを塗布装置のコーティングロールと して使用すると、フィルムに塗布される塗布 膜の膜厚が均一にならないという問題が生じ る。

 また、上記特許文献1から3のような軸受 ロールを調心しながら加工すると、構造上 接触が多く、軸受の動特性が低下すると共 振動が生じることがあった。このような振 が生じると、精度の高い加工ができなくな おそれがあった。さらに、特許文献2のよう 球面型ハウジングでは、球面を精度よく加 するのは困難であり、軸受本体の加工コス が高くなるおそれもあった。

 さらに、機能性フィルムの生産工程では 高精度な薄層塗布を行うためのコーティン ロールとして1μm以下の高い回転精度が求め られており、この精度を満足する加工精度が 要求される。

 本発明はこのような事情に鑑みてなされ もので、長尺なコーティングロールであっ も、ロール表面を高精度に研削加工するこ ができるので、コーティングロールを塗布 置に装着して使用する際に、高い回転精度 得ることができるコーティングロールの加 方法を提供することを目的とする。

 前記目的を達成するために、本発明の第1 態様によれば、コーティングロールの回転軸 の両端側を一対の軸受に支持した状態で前記 ロールを回転させながら、前記ロール表面の 研削加工を行うコーティングロールの加工方 法において、前記一対の軸受のうち少なくと も一方は、前記ロールの重力方向の撓みにの み追従する傾動機能を備えた軸受部材である 。

 第1態様に係るコーティングロールの加工 方法では、ロール表面の研削加工を行うコー ティングロールの回転軸の両端側を支持する 軸受のうち少なくとも一方に、ロールの重力 方向の撓みにのみ追従する傾動機能を備えた 軸受部材を用いるようにしている。これによ り、長尺なコーティングロールであっても重 力方向の撓みを吸収でき、しかも研削バイト の押し当て力等の重力方向以外の外力がロー ルに加わってもロールの回転軸芯が変動する ことがない。これにより、高精度な研削加工 を行うことができるので、コーティングロー ルを塗布装置に装着して使用する際に、高い 回転精度を得ることができる。

 本発明の第2態様によれば、第1態様に係 コーティングロールの加工方法において、 記軸受部材は、前記コーティングロールを えた塗布装置で前記コーティングロールを 持する軸受と同一である。

 第2態様に係るコーティングロールの加工 方法では、加工時の軸受部材と実機での軸受 部材とを同一物としているので、軸受の形状 誤差に依存しない研削加工を行うことができ る。

 さらに、加工時の軸受部材と実機での軸 部材とを同じ構造にすることで、実機にお てはフィルム搬送方向への軸の傾動を防止 ることができる。従って、この軸受部材を ーティングロールの加工と実機との両方に 用すれば、研削精度の向上に起因する高い 転精度とフィルム搬送方向への軸の傾動防 に起因する高い回転精度の両方を得ること できる。

 本発明の第3態様によれば、第1または第2 様に係るコーティングロールの加工方法に いて、前記軸受部材は、前記コーティング ールの回転軸を回転自在に支持する第1軸受 部と、前記第1軸受部を支持し、且つ、前記 ーティングロールの重力方向の撓みにのみ 従するように前記第1軸受部の傾動を許容す 第2軸受部とを備える。

 第3態様に係るコーティングロールの加工 方法では、コーティングロールの加工を行う 際に、コーティングロールの重力方向のみの 撓みに追従するように第1軸受部の傾動を許 する第2軸受部を備えた軸受部材を用いる。 れにより、コーティングロールに重力方向 外の外力が加わっても、コーティングロー の回転軸心が変動することがなく、高い回 精度を実現できる。

 なお、第3態様に係るコーティングロール の加工方法において、第1軸受部としては、 に限定されないが、例えば、油圧式静圧軸 等が好ましく使用できる。また、第1軸受部 しては、外部から侵入する振動等の外乱が ない場合は、高精度な玉軸受やころ軸受等 使用することもできる。また、ロールの重 が小さい等、必要とする負荷容量が小さく モーメントの影響が小さい場合は、空気圧 を利用した空気圧軸受方式、磁力を利用し 磁気軸受方式等も使用することができる。

 本発明の第4態様によれば、第3態様に係 コーティングロールの加工方法において、 記第2軸受部は、前記第1軸受部の外周に設け られ、前記第1軸受部を内周面で支持するす り軸受部内輪と、前記すべり軸受部内輪の 周に設けられ、該すべり軸受部内輪の外周 を摺動自在に支持するすべり軸受部外輪と を備えたすべり軸受である。

 本発明の第5態様によれば、第4態様に係 コーティングロールの加工方法において、 記すべり軸受部内輪は、上下に対向する一 の外周面が前記コーティングロールの軸方 に沿って円弧状の凸状曲面をなし、且つ、 軸方向を中心として左右に対向する一対の 周面が平面をなした部分円柱形状に形成さ 、前記すべり軸受部外輪は、上下に対向す 一対の内周面が前記コーティングロールの 方向に沿って前記すべり軸受部内輪の前記 対の外周面と接する円弧状の凹状曲面をな 、且つ、該軸方向を中心として左右に対向 る一対の内周面が、前記すべり軸受部内輪 前記左右に対向する一対の外周面と接する 面をなした部分円柱形状の空間を有する。

 第5態様に係るコーティングロールの加工 方法では、第2軸受部を構成するすべり軸受 内輪とすべり軸受部外輪の、コーティング ールの軸方向を中心として左右に対向する 面を平面にするので、第2軸受部が該左右方 に傾動するのを制限できる。また、すべり 受部内輪の上下に対向する2つの外周面が円 弧状の凸状曲面をなすので、コーティングロ ールの軸方向への傾動を許容することができ る。

 これにより、調心に必要な自由度を確保 つつ従来の軸受よりも点接触部を削減でき ので、軸受の動特性を向上させた状態で調 することができる。また、従来の球面型の べり軸受と比べて曲面加工の精度が高いの 、すべり軸受部内輪及びすべり軸受部外輪 大径になっても、両者の合わせ加工を精度 く行うことができる。したがって、調心性 高精度化すると共に、低コスト化できる。

 本発明の第6態様によれば、第1から第5態 のいずれかに係るコーティングロールの加 方法において、前記コーティングロールの 転振れ精度を1μm以下にする。

 第6態様に係るコーティングロールの加工 方法は、高い回転精度を実現できる。ここで 、回転精度の測定方法としては、静電容量式 変位センサによるロール表面の振れ量測定が 挙げられる。すなわち、ロールの回転中に定 点に設置した変位センサにより、ロール表面 の変位量を時系列データで取得する。得られ た波形(横軸:時間、縦軸:変位量)のPeak to Peak の値を振れ精度として評価する。

 本発明の第7態様によれば、第5又は第6態 に係るコーティングロールの加工方法にお て、前記円弧状の凸状曲面の曲率半径Rは、 前記すべり軸受部内輪の内径dの0.8~2倍である 。

 すべり軸受部内輪において、円弧状の凸 曲面の曲率半径が小さすぎると構造上コー ィングロールの支持に必要となる剛性が低 し、曲率半径が大き過ぎると十分な調心性 得ることができず、いずれも好ましくない 第7態様に係るコーティングロールの加工方 法によれば、円弧状の凸状曲面の曲率半径は 、すべり軸受部内輪の内径d(50~250mm程度)の0.8~ 2倍(40~500mm程度)とすることで、上記のような 具合を抑制できる。

 本発明の第8態様によれば、第5から第7態 のいずれかに係るコーティングロールの加 方法において、前記すべり軸受部内輪の外 面のうち、前記左右に対向する平面間の幅B と前記曲率半径Rとの比B/Rは1~5である。

 第8態様に係るコーティングロールの加工 方法では、重力方向以外の力がすべり軸受部 内輪に作用しても、すべり軸受部内輪の位置 はすべり軸受部外輪に対して安定となり、す べり軸受部内輪の動特性を低下させることな く高い調心性を発揮できる。すなわち、B/R比 が1を下回るとすべり軸受部内輪の動特性が 下し易く、5を超えるとすべり軸受部内輪の 量が増加し円滑に調心し難くなる。このた 、B/R比は1~5程度が好ましい。

 本発明の第9態様によれば、第3態様から 8態様のいずれかに係るコーティングロール 加工方法において、前記第1軸受部は、油圧 式静圧軸受である。

 第9態様に係るコーティングロールの加工 方法では、コーティングロールを支持する軸 受方式として、高振動減衰性、高回転精度、 高負荷容量等を示す油圧式静圧軸受方式を採 用するので、静特性、動特性のいずれも向上 させることができる。また、長尺なコーティ ングロールを支持する第1軸受部において、 念される回転軸の外周面と第1軸受部の内周 とのかじり(接触)を防ぐこともできる。

 本発明の第10態様によれば、第9態様に係 コーティングロールの加工方法において、 記油圧式静圧軸受の潤滑油の温度を測定す 工程と、該測定の結果に基づいて、前記潤 油を所定の温度に制御する工程と、を含む

 幅や重量の大きいコーティングロールを 持する際、高い軸受剛性が必要となるが、 れにより油圧式静圧軸受は給油圧力が高く り、潤滑油が発熱し易くなる。この潤滑油 温度は±数℃の範囲の変動においても軸受 性能に影響を与えるため、潤滑油の温度制 が重要となる。第10態様に係るコーティング ロールの加工方法では、このような潤滑油の 温度をモニタリングし、潤滑油が所定の温度 になるように制御するので、軸受の性能を安 定に維持することができる。

 本発明の第11態様によれば、第1態様から 10態様のいずれかに係るコーティングロー の加工方法において、前記コーティングロ ルの有効面長は3000mm以下である。

 幅の大きなコーティングロールは、その 重により軸撓みが増加しやすい。第11態様 係るコーティングロールの加工方法では、 ーティングロールの有効面長は3000mm以下に るので、コーティングロールの撓み量を一 以下(50μm以下)にすることができる。

 本発明の第12態様によれば、第3態様から 11態様のいずれかに係るコーティングロー の加工方法において、前記コーティングロ ルの回転軸の両端側は一対の前記軸受部材 より支持され、且つ、前記一対の軸受部材 うち一方の第1軸受部はスラスト軸受により 持される。

 コーティングロールをジャーナル式静圧 受で単純に支持すると、スラスト方向への 転軸の移動が自由になる。このため、コー ィングロールのスラスト方向への移動を制 するための軸受機構として、コーティング ールの両端部においてスラスト方向を支持 る方法がある。しかし、潤滑油の発熱によ コーティングロールの軸方向への熱膨張が きた場合、軸方向への遊びがないため、圧 荷重を受けて変形するおそれがある。本発 の第12態様に係るコーティングロールの加 方法では、スラスト軸受をコーティングロ ルの一方のみに設けるので、上記のような 具合を抑制できる。

 本発明の第13態様によれば、前記目的を 成するために、コーティングロールは、第1 ら第12態様の何れかに係るコーティングロ ルの加工方法により作製される。

 第13態様によれば、回転軸ぶれが生じず 高回転精度を示すコーティングロールを得 ことができる。

 本発明の第14態様によれば、前記目的を 成するために、塗布ヘッドと、コーティン ロールに巻き掛けられて水平方向に走行す 帯状のフィルムとの間のクリアランスに塗 液架橋を形成して、前記塗布ヘッドから吐 した塗布液を前記フィルムに塗布するエク トルージョン型の塗布装置において、第13態 様に係るコーティングロールを備える。

 第14態様に係る塗布装置では、第13態様に 係るコーティングロールを備えるため、フィ ルム搬送方向にコーティングロールの回転軸 心が変動しない。このため、フィルムが巻き 掛けられるコーティングロールと塗布ヘッド との間に均一なクリアランスを形成でき、塗 布液を均一に塗布することができる。なお、 コーティングロールとしては、バックアップ ロールも含まれる。

 本発明によれば、長尺なコーティングロ ルであっても、ロール表面を高精度に研削 工することができる。また、コーティング ールを塗布装置に装着して使用する際に、 い回転精度を得ることができる。

図1は、本発明に係るコーティングロー ルを備える塗布装置の概要を説明する斜視図 であり、(A)は、塗布装置の主要部の斜視図で あり、(B)は、塗布装置における軸受部材の構 成部材の斜視図である。 図2は、図1における軸受部材の内部構 を説明する拡大断面図である。 図3は、本発明に係る加工方法を適用す る加工装置の概念図である。 図4は、ロールが重力方向に撓む様子を 説明する説明図である。 図5は、軸受部材24における動作を説明 る模式図であり、(A)は、図3の加工装置にお ける動作を正面から見た場合を説明する、軸 受部材24の重力方向での断面図であり、(B)は 図3の加工装置における動作を上方から見た 場合を説明する、軸受部材24の水平方向での 面図である。

符号の説明

10…塗布装置
10’…加工装置
12…フィルム
14…ロール
16…塗布ヘッド
22…回転軸
24…軸受部材
26…油圧式静圧軸受
27…すべり軸受
28…すべり軸受部内輪
28a、28b…すべり軸受部内輪の外周面(Z方向)
28c、28d…すべり軸受部内輪の外周面(Y方向)
30…すべり軸受部外輪、30a、30b…すべり軸受 外輪の内周面(Z方向)
30c、30d…すべり軸受部外輪の内周面(Y方向)
36…静圧ポケット
38…大気圧解放溝
56…温度計
58…潤滑油温度制御機構
60…スラスト軸受

 以下、添付図面に従って、本発明に係る ーティングロールの軸受構造及び塗布装置 好ましい実施の形態について詳説する。

 図1は、本発明に係るコーティングロール の軸受構造を備えた塗布装置の概要を説明す る斜視図である。このうち、図1の(A)は、塗 装置の主要部を示す図であり、図1の(B)は、 受部材の構成部材を示す図である。

 塗布装置10は、連続走行するフィルムに して塗布液を塗布する装置である。図1の(A) 示すように、塗布装置10は、主として、フ ルム12が巻き掛けられるバックアップロール 14(以下、単に「ロール14」という)と、このロ ール14に対して所定のクリアランスを設けて 置されるエクストルージョン型の塗布ヘッ 16とを備える。以下、ロール14の軸方向をX 向、該ロール14の軸方向を中心として左右方 向(軸方向に対して水平に直交する方向、又 フィルム搬送方向)をY方向、上下方向(重力 向)をZ方向とし、いずれもプラス側、マイナ ス側を含むものとする。

 エクストルージョン型の塗布ヘッド16の 部には、ポケット18がフィルム12の幅方向に 成されている。ポケット18は、スリット20を 介して塗布ヘッド16の先端(リップ)のスリッ 開口部20aに連通している。スリット開口部20 aはフィルム12の幅方向に細長く形成され、そ の幅寸法はフィルム12の幅寸法と略等しくな ように形成されている。そして、図示しな 塗布液供給源により供給路17を介してポケ ト18に供給された塗布液は、スリット20を介 てスリット開口部20aから吐出される。そし 、塗布ヘッド16の先端と連続走行するフィ ム12との間のクリアランスに塗布液架橋(ビ ド)が形成され、フィルム12に塗布液が転移 れる。なお、塗布ヘッド16は、図示しない支 持部材によって支持されている。

 ロール14は、フィルム12が巻き掛けられる 程度に幅が大きく形成されており、その両端 部の回転軸22は、本発明に係る軸受構造を有 る軸受部材24によって回転自在に支持され いる。

 本塗布装置10に使用されるロール14は、例 えば、ロール14の重量は約400kg程度と重く、 較的幅も大きいため自重により重力方向に み易い。この撓みが生じると、塗布ヘッド16 とロール14とのクリアランス分布が不均一と る。このため、塗布ヘッド16とロール14との クリアランス分布を均一に保つために、撓ん だロール14の形状に塗布ヘッド16の先端形状 合わせる調整を行う必要がある。この調整 際に現れる誤差量は、ロール14が持つ撓み量 により影響を受ける。具体的には、ロール14 撓み量の10%程度がクリアランスの調整誤差 して現れる。

 塗布ヘッド16とロール14とのクリアランスの 分布精度としては5μm以下が要求さ
れることから、ロール14の撓み量を50μm以下 することが好ましく、ロール14の有効面長L しては3000mm以下とすることが好ましい。

 しかし、上記調整を行っても、フィルム1 2がロール14に巻き掛けられて水平方向に搬送 されるため、ロール14に加わるフィルム12の ンションの変動やロール14に伝達される搬送 方向の外部振動により、塗布ヘッド16とロー 14とのクリアランスが変動する。これによ 、塗布層の膜厚やフィルム幅方向の膜厚分 が不均一になる。このため、ロール14の軸撓 みに追従しながら、軸ぶれ(回転軸心の変動) 生じないようにロール14を安定に支持する( 心する)必要がある。

 そこで、本発明では、フィルム搬送方向( Y方向)の調心をなくし、ロール14の軸方向(X方 向)のみに調心するように軸受部材24を構成す る。以下、本発明の特徴部分である軸受部材 24について説明する。

 軸受部材24において、ロール14の回転軸22 外周には、回転軸22を回転自在に支持する 圧式静圧軸受26(第1軸受部)が配設され、更に その外周には、油圧式静圧軸受26を支持する 共にロール14の調心を行うすべり軸受27(第2 受部)が配設されている。

 すべり軸受27は、すべり軸受部内輪28とす べり軸受部外輪30とより構成されている。

 すべり軸受部内輪28は、図1の(B)に示すよ に、すべり軸受部内輪28のZ方向(上下方向) 対向する2つの外周面28a、28bは、X方向に円弧 状の凸状曲面をなしており、Y方向(軸方向を 心として左右)に対向する2つの外周面28c、28 dは平面をなす部分円柱形状に形成されてい 。

 すべり軸受部内輪28の外周には、すべり 受部内輪28を支持するすべり軸受部外輪30が 設されており、すべり軸受部内輪28を収納 るように形成されている。すなわち、外輪30 のZ方向(上下方向)に対向する2つの内周面30a 30bは、X方向に円弧状の凹状曲面をなしてお 、Y方向(軸方向を中心として左右)に対向す 2つの内周面30c、30dは平面をなしている(後 の図4参照)。これにより、すべり軸受部内輪 28がX方向のみに傾動し、Y方向には傾動しな ようになっている。したがって、回転軸22を 支持する油圧式静圧軸受26を、X方向のみに傾 動するのを許容し、Y方向には傾動しないよ にすることができる。

 すべり軸受部内輪28の外周面28a、28bは、 率半径Rが小さすぎると構造上ロール14の支 に必要な剛性が低下し、曲率半径Rが大き過 ると調心性が低下する。このため、すべり 受部内輪28の外周面28a、28bの曲率半径Rは、 べり軸受部内輪28の内径d(50~250mm程度)の0.8~2 (40~500mm程度)とすることが好ましい。

 すべり軸受部内輪28の外周面のうち、Y方向( 軸方向を中心として左右)に対向する2つの外 面28c、28d間の幅Bと曲率半径Rとの比(以下、 れを「B/R比」と
いう)が1を下回ると、すべり軸受部内輪28の 特性が低下し易く、5を超えるとすべり軸受 内輪28の重量が増加し、円滑に調心できな なる。このため、B/R比を1~
5とすることが好ましい。

 図2は、本発明に係る軸受構造を有する軸 受部材24の内部構成を説明する拡大断面図で る。なお、同図は、スラスト軸受が設けら た側の軸受部材24を示したものである。

 図2に示すように、すべり軸受部内輪28の 周面には、回転軸22を回転自在に支持する 圧式静圧軸受26の外周部材32が固定されてお 、この外周部材32はすべり軸受部内輪28と一 体となって動くようになっている。また、す べり軸受部内輪28の内周面には、潤滑油を供 するための給油溝34が周方向に設けられて る。

 油圧式静圧軸受26の内壁面と回転軸22との 間には、静圧ポケット36及び大気圧解放溝38 、周方向及び軸方向に沿って形成されてい 。これらの静圧ポケット36及び大気圧解放溝 38は、回転軸22の外周面との間に潤滑油が通 できる程度の微細流路が形成された軸受メ ル部材40を介して連通している。大気圧解放 溝38は、シール部材42によってシールされて る。また、給油溝34に対向する外周部材32の 面には給油口44が形成され、この給油口44と 静圧ポケット36とは微細な流路状に形成され 給油孔46を介して連通している。静圧ポケ ト38、38は、重力方向の下部に軸方向に沿っ 形成された排油孔48と連通しており、排油 48は排油口50と連通している。

 これにより、潤滑油は、周方向に形成さ た給油溝34から、給油口44及び給油孔46を通 て、静圧ポケット36、軸受メタル部材40(周 向の微細流路)、及び大気圧解放溝38へ供給 れる。そして、静圧ポケット36、大気圧解放 溝38を循環した潤滑油は、排油孔48へ集めら た後、排油口50を介して外部へ排出される。

 潤滑油を貯留・供給する潤滑油供給源52 、管路54a、54bによって給油溝34、排油口50の れぞれと連通しており、潤滑油の循環路54 形成されている。潤滑油の循環路54の途中に は、潤滑油の温度を測定する温度計56と、潤 油温度制御機構58が設けられている。温度 56では、潤滑油の温度を常に監視できる状況 となっている。また、潤滑油温度制御機構58 、空冷、水冷、冷媒方式等の温調機器を用 て、潤滑油の温度を所定温度となるように 御する。これにより、温度計56における潤 油の温度測定結果に基づいて、潤滑油温度 御機構58が潤滑油の温度を所定温度となるよ うに制御する。

 油圧式静圧軸受26の内部において、ロー 14とは反対側の大気圧解放溝38の隣には、フ ンジ状にスラスト軸受60が設けられている このスラスト軸受60は、ロール14に固定され 状態でロール14と共に回転自在となってお 、外周部材32の間とねじ64によって固定され 固定部材62の間の周方向側面部に、油が潤 できる程度の微細な流路が形成されている そして、大気圧解放溝38から流出した潤滑油 が、上記微細な流路を通り、潤滑することに よりロール14の軸方向への移動を制限するよ になっている。油圧式静圧軸受26のロール14 側には、必要に応じてラビングシール66が設 られる。

 なお、上記のスラスト軸受60は、一対の 受部材24のうちいずれか一方のみに設けられ ることが好ましい。すなわち、潤滑油が発熱 した場合、ロール14の軸方向への熱膨張が起 るが、ロールが長尺化する程その膨張量は きくなる。ロール14の両端部においてスラ ト方向を支持すると、軸方向への遊びがな なるため、圧縮荷重を受けて変形するおそ もある。したがって、ロール14を支持する一 対の軸受部材24のうち、いずれか一方のみに ラスト軸受60を設けることにより、上記の うな不具合を抑制する。

 次に、本発明の加工方法の手順について 図3から図5を参照して説明する。図3は、本 明の加工方法を適用する加工装置10’の概 図である。同図では、研削されるロール14の 回転軸22を回転自在に支持する軸受として、 記塗布装置で説明したのと同一の軸受部材2 4が用いられている。図4は、ロール14が重力 向に撓む様子を示す模式図であり、図5は、 受部材24における動作を説明する模式図で る。このうち、図5の(A)は、図3における動作 を正面からみた図であり、軸受部材24の重力 向での断面図である。また、図5の(B)は、図 3における動作を上方からみた図であり、軸 部材24の水平方向での断面図である。

 まず、図3に示すように、ロール14両端部 回転軸22を軸受部材24に装着し、ロール14を 転自在に支持しながら、研削バイト68によ ロール14を研削する。このとき、ロール14の 転振れ精度が1μm以下となるようにロール14 表面を研削する。回転振れ精度とは、ロー 表面の変位量測定結果から得られる時系列 形のPeak to Peakの値をいい、例えば、静電 量式変位センサで測定できる。

 研削処理を始める際に、図4に示すように 、ロール14は自重により重力方向に撓みを有 ている。このとき、軸受部材24では、図5の( A)に示すように、ロール14の撓みに追従して すべり軸受部内輪28がX方向に傾動する(矢印 照)。

 また、このときの様子を上からみると、 5の(B)に示すように、軸受部材24において、Y 方向にはすべり軸受部内輪28の外周面28cと外 30の内周面30c、及びすべり軸受部内輪28の外 周面28dとすべり軸受部外輪30の内周面30dとが 互に平面で接している。そのため、すべり 受部内輪28はY方向に傾動することなく、安 に固定される。

 すなわち、ロール14に撓みが生じても、 の撓みに追従するようにすべり軸受部内輪28 がX方向のみに傾動し、Y方向には傾動するこ がない。このため、ロール14の回転軸心14A( 線)が変動することがなく、ロール14を高い 転精度で回転自在に支持することができる したがって、ロール14が撓んだり、重力方 以外から外力が加わったりしても、コーテ ングロールの回転軸心のふれを排除した状 で、ロール14の表面を最終加工することがで きる。

 このように、本実施形態によれば、ロー 14の重力方向のみの撓みに追従するように ール14の回転軸22を回転自在に支持した状態 ロール表面を研削するので、研削バイトの し当て力等の外的な力が付与されても、ロ ルの回転軸心が変動することがない。した って、長尺なコーティングロールであって 、ロール表面を高精度に研削加工すること できる。また、コーティングロールを塗布 置に装着して使用する際に、高い回転精度 得ることができる。さらに、加工時の軸受 材と実機での軸受部材とを同一物としてい ので、軸受の形状誤差に依存しない研削加 を行うことができる。

 また、従来の球面型のすべり軸受と比べ 、本発明の部分円柱型のすべり軸受は曲面 工の精度が高いので、すべり軸受部内輪及 すべり軸受部外輪が大径になっても両者の わせ加工を精度良く行うことができる。し がって、調心性を高精度化できるとともに 低コスト化することができる。

 なお、本発明に使用されるフィルム12と ては、公知の各種フィルムを使用できる。 般的には、ポリエチレンテレフタレート、 リエチレン-2,6-ナフタレート、セルロースダ イアセテート、セルローストリアセテート、 セルロースアセテートプロピオネート、ポリ 塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカー ボネート、ポリイミド、ポリアミド等の公知 の各種プラスチックフィルム、紙、紙にポリ エチレン、ポロプロピレン、エチレンブテン 共重合体等の炭素数が2~10のα-ポリオレフィ 類を塗布又はラミネートした各種積層紙、 ルミニウム、銅、スズ等の金属箔等、帯状 材の表面に予備的な加工層を形成させたも 、あるいはこれらを積層した各種複合材が まれる。

 以上、本発明に係るロールの加工方法の ましい実施形態について説明したが、本発 は上記実施形態に限定されるものではなく 各種の態様が採り得る。

 たとえば、上記各実施形態では、回転軸2 2を支持する第1軸受部として、高い振動減衰 、高い回転精度、高い負荷容量等において 頼性のある油圧式静圧軸受26を採用したが これに限定されず、各種軸受を使用するこ ができる。また、外部から侵入する振動等 外乱が少ない場合は、高精度な玉軸受方式 ころ軸受方式等を採用できる。また、ロー の重量が小さい等、必要とする負荷容量が さく、モーメントの影響が小さい場合は、 気圧を利用した空気圧軸受方式、磁力を利 した磁気軸受方式等も採用できる。

 上記各実施形態では、本発明に係る軸受 造を有する軸受部材24をロール14の両端に配 置したが、これに限定されることはなく、一 方のみに配置してもよい。この場合について も、上述したのと同様の効果を得ることがで きる。

 また、本実施形態では、エクストルージ ン型の塗布ヘッドを用いた塗布装置におい 、フィルムが巻き掛けられるバックアップ ールの加工方法について説明したが、これ 限定されず、例えば、ロールで掻き上げた 布液をフィルムに転写するバー塗布装置に ける塗布バーの加工方法にも適用できる。

 有効面長1500mm、ロール径100mmのテスト用 ーティングロールの回転軸22の両端部を軸受 で支持した状態で、ロール表面の研削加工を 行った。コーティングロールは、以下のよう な流れで製作した。

 まず、所望の材質(クロムモリブデン鋼、 アルミ等、使用用途によって適宜変更可能) サイズの中空の素管に対して、外径・内径 バイトにて切削仕上げした。この素管の両 部に、外径が素管の内径部と同等の円筒部 を焼き嵌めすることにより回転軸22を取り付 けて、ロールの外形を形成した。

 次いで、ロールの外径を砥石により研削 上げし(このとき、ロールの軸と砥石の軸を 平行とする)、ロール表面に30μm程度のNi-Crメ キ処理を施した。さらに、必要に応じて振 取りを行い、バーチカル研磨を行うことで 面を整えた(このバーチカル研磨では、砥石 の軸はローラーの軸に概ね垂直とする)。

 そして、最終的に以下の条件で軸受部材 嵌め合わせた状態で、表面にバフ研磨を施 精度を仕上げた。

 研磨加工時の軸受支持方式として、回転 22の一方のみを本発明の軸受部材24で支持し た場合を実施例1とし、回転軸22の両端部を本 発明の軸受部材24で支持した場合を実施例2と し、本発明の軸受部材24を用いず、従来の軸 部材(すべり軸受)で支持した場合を比較例1 した。

 加工精度は、研削加工後のロールの回転 れ精度を測定することにより行い、以下の 準で評価した。

 ○…回転振れ精度が1μm以下であり、加工精 度は極めて良好
 △…回転振れ精度が1μmを超えて3μm以下で り、加工精度は良好
 ×…回転振れ精度が3μmを超え、加工精度は 好でない
 この結果を表1に示す。

 表1に示すように、ロールの回転軸22のうち ずれか一方に本発明の軸受部材24を用いた 施例1、2では、いずれも高い加工精度(回転 れ精度)が得られることがわかった。これに して、本発明の軸受部材24を用いず、従来 軸受部材で支持した比較例1では、ロール表 の加工精度は実施例1、2に比べて数μmのオ ダで劣ることがわかった。

 以上の結果から、ロールの両端側を支持 る一対の軸受のうち少なくとも一方に本発 の軸受部材24を用いることで、加工精度を 上できることが確認できた。




 
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