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Title:
COMMUNICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107455
Kind Code:
A1
Abstract:
A communication system is provided which has no malfunctions caused by noise and allows communications between a transmission medium and a receiving electrode to be performed in a stable manner even if the distance therebetween is large. The inventive communication system comprises a transmitter (1) that converts information signals to an electric field and conveys the electric field to a human body; and a receiver (3) that detects the electric field via the human body to receive the information signals. The receiver (3) comprises a receiving electrode (31) that faces the human body; a primary coil (L1) connected to the receiving electrode (31); a secondary coil (L2) arranged such that magnetic flux intersecting the primary coil (L1) is magnetically coupled to the secondary coil (L2); and a receiving circuit (32) connected to the secondary coil (L2). The primary coil (L1) is capacitively coupled to the secondary coil (L2), by capacitance therebetween, at two or more points of each coil.

Inventors:
HEBIGUCHI HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051697
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ALPS ELECTRIC CO LTD (JP)
HEBIGUCHI HIROYUKI (JP)
International Classes:
H04B13/00
Domestic Patent References:
WO2008096676A12008-08-14
Foreign References:
JP2005094466A2005-04-07
JPH08330141A1996-12-13
Attorney, Agent or Firm:
AOKI, Hiroyoshi et al. (JP)
Hiroyoshi Aoki (JP)
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Claims:
 伝送媒体に対して情報信号を電界に変換して付与する送信機と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出して前記情報信号を受信する受信機と、を具備し、前記受信機は、前記伝送媒体に面する受信電極と、前記受信電極に接続した一次コイルと、前記一次コイルと交差する磁束が磁気結合されるように配置された二次コイルと、前記二次コイルに接続された受信回路と、を有し、前記一次コイルと前記二次コイルとの間の静電容量がコイル内において2ヶ所以上で容量結合していることを特徴とする通信システム。
 前記一次コイル及び前記二次コイルが交互に巻回されることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
 前記一次コイル及び前記二次コイルは、巻き数が少ない方のコイルを巻き数が多い方のコイルで挟むように巻回されていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
 前記一次コイル及び前記二次コイルがそれぞれスパイラル状に構成されており、これらのスパイラル状の一次コイル及び二次コイルが積層されていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
 前記一次コイル及び前記二次コイルがそれぞれスパイラル状に構成されており、同一平面内で前記一次コイル及び二次コイルの一方のコイルの線間に他方のコイルが配置されていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
 前記一次コイル及び前記二次コイルの磁路が閉じていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の通信システム。
Description:
通信システム

 本発明は、人体のような伝送媒体を介し 送受信を行う通信システムに関する。

 近年の技術発達に伴い、全く新しい通信方 として人体などの伝送媒体に誘導される電 を用いる通信方法が提案されている(特許文 献1)。このような通信システムにおいて、特 共振回路の構成としては、特許文献2に開示 されているものがある。この通信システムに おいては、受信機側に、信号源から発生され た信号を受信する受信電極と、所定の周波数 の信号を抽出する共振回路と、を有する。こ の共振回路は、空芯コイルとチップコンデン サとで構成されており、空芯コイルの一端が 人体に面する受信電極に接続されている。

特表平11-509380号公報

特開2005-94466号公報

 しかしながら、特許文献2に開示された通 信システムを携帯電話に代表されるような携 帯機器に搭載した場合、人体と受信機の受信 電極が僅かに離れるだけで通信ができなくな ったり、通信のキャリア周波数に近いノイズ (例えば、携帯機器が発するノイズ)により通 が妨害されたりするという問題がある。

 本発明はかかる点に鑑みてなされたもの あり、ノイズによる誤動作がなく、伝送媒 と受信電極との間の距離が離れても安定し 通信を行うことができる通信システムを提 することを目的とする。

 本発明の通信システムは、伝送媒体に対 て情報信号を電界に変換して付与する送信 と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出 て前記情報信号を受信する受信機と、を具 し、前記受信機は、前記伝送媒体に面する 信電極と、前記受信電極に接続した一次コ ルと、前記一次コイルと交差する磁束が磁 結合されるように配置された二次コイルと 前記二次コイルに接続された受信回路と、 有し、前記一次コイルと前記二次コイルと 間の静電容量がコイル内において2ヶ所以上 で容量結合していることを特徴とする。

 この構成によれば、分布定数的な容量結 による共振周波数が安定する効果と、それ 加えて磁気的な結合により感度が向上する 果とが発揮され、非常に安定した通信が可 である。すなわち、受信電極と受信回路と 2段以上の分布定数的な容量結合になるため 、伝送媒体と受信電極との間の距離が変動し ても、安定した通信を実現することができる 。上記特許文献2に開示されている受信電極 共振回路に直結する方法では、伝送媒体と 信電極とが僅かに離れるだけで通信できな という問題があったが、分布定数的な容量 合にすることによって伝送媒体と受信電極 の間の距離が変動しても共振周波数がずれ くくなり、安定な通信が可能になる。本出 人は、より詳しくは特願2007-69265号において 受信電極を共振回路に直結した場合と、イ ダクタに分布定数的に容量結合させて場合 を比較した説明をしている。この内容はす てここに含めておく。また、この構成では 共振周波数シフトの対策として共振周波数 ブロードにする場合に比べて、ノイズの影 を受けず、より信頼性の高い通信が可能に る。

 本発明の通信システムにおいては、前記 次コイル及び前記二次コイルが交互に巻回 れることが好ましい。また、本発明の通信 ステムにおいては、前記一次コイル及び前 二次コイルは、巻き数が少ない方のコイル 巻き数が多い方のコイルで挟むように巻回 れていることが好ましい。また、本発明の 信システムにおいては、前記一次コイル及 前記二次コイルがそれぞれスパイラル状に 成されており、これらのスパイラル状の一 コイル及び二次コイルが積層されているこ が好ましい。また、本発明の通信システム おいては、前記一次コイル及び前記二次コ ルがそれぞれスパイラル状に構成されてお 、同一平面内で前記一次コイル及び二次コ ルの一方のコイルの線間に他方のコイルが 置されていることが好ましい。

 これらの構成によれば、一次コイルと二 コイルとの間の結合容量がコイル内で均一 分布するため、共振周波数の安定化の効果 非常に大きく、より安定した通信を実現す ことができる。

 本発明の通信システムにおいては、前記 次コイル及び前記二次コイルの磁路が閉じ いることが好ましい。この構成によれば、 路が閉じているため、周囲からくる電磁ノ ズの影響を受けにくく、また、周辺回路に える影響も少ない。それにより、周辺の回 部品と非常に近接させてもノイズなどの影 が少なく、通信性能を犠牲にすることなく 小型化、薄型化を実現することができる。

 本発明の通信システムは、伝送媒体に対 て情報信号を電界に変換して付与する送信 と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出 て前記情報信号を受信する受信機と、を具 し、前記受信機は、前記伝送媒体に面する 信電極と、前記受信電極に接続した一次コ ルと、前記一次コイルと交差する磁束が磁 結合されるように配置された二次コイルと 前記二次コイルに接続された受信回路と、 有し、前記一次コイルと前記二次コイルと 間の静電容量がコイル内において2ヶ所以上 で容量結合しているので、ノイズによる誤動 作がなく、伝送媒体と受信電極との間の距離 が離れても安定して通信を行うことができる 。

(a),(b)は、本発明の実施の形態に係る通 信システムを示す概略構成図である。 (a)~(c)は、図1に示す受信機における等 回路を実現する具体的な構成例を示す。 (a)~(c)は、図1に示す受信機における等 回路を実現する具体的な構成例を示す。 (a)~(c)は、図1に示す受信機における等 回路を実現する具体的な構成例を示す。

 本発明者は、上記特許文献2に開示されて いる技術の課題である伝送媒体と受信電極と の間の距離が離れると通信ができなくなるこ と、及びノイズにより誤動作すること、を解 決するにあたり、伝送媒体と受信電極との間 の距離が離れると通信ができなくなる原因が 、伝送媒体と、この伝送媒体に面する受信機 の受信電極との間の静電容量の変化による、 受信機の共振回路における共振周波数のシフ トであることを見出した。また、本発明者は 、単に共振回路の共振特性をブロードにして 低Q値化して、共振周波数がシフトしても利 が大きく変化しないようにすると、情報信 の搬送波の周波数に近いノイズに影響され 誤動作が起こることも見出した。特に、こ 通信システムを、小型化、薄型化する携帯 器に応用する場合においては、各種部品が 常に近接して実装されるため、それぞれが すノイズによる影響はより顕著になる。し がって、本発明者は、このような観点を考 して検討を行って、受信機において、受信 極に接続した一次コイルと交差する磁束が 気結合されるように二次コイルを配置して 一次コイルと二次コイルとの間の静電容量 コイル内において2ヶ所以上で容量結合させ ことにより、分布定数的な容量結合による 振周波数が安定する効果と、それに加えて 気的な結合により感度が向上する効果とを 揮させることができることを見出し本発明 するに至った。

 すなわち、本発明の骨子は、伝送媒体に して情報信号電界に変換して付与する送信 と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出 て前記情報信号を受信する受信機と、を具 し、前記受信機は、前記伝送媒体に面する 信電極と、前記受信電極に接続した一次コ ルと、前記一次コイルと交差する磁束が磁 結合されるように配置された二次コイルと 前記二次コイルに接続された受信回路と、 有し、前記一次コイルと前記二次コイルと 間の静電容量がコイル内において2ヶ所以上 で容量結合させることにより、ノイズによる 誤動作がなく、伝送媒体と受信電極との間の 距離が離れても安定して通信を行うことがで きる通信システムを実現することである。

 以下、本発明の実施の形態について添付図 を参照して詳細に説明する。
 図1(a),(b)は、本発明の実施の形態に係る通 システムを示す概略構成図である。図1(a),(b) において、受信機内については一部を等価回 路として示す。図1(a)は、結合用キャパシタC c を2段に分けた場合を示す図であり、図1(b)は 結合用キャパシタC c を5段に分けた場合を示す図である。

 図1(a),(b)に示す通信システムは、電界を して情報信号を伝送する人体などの伝送媒 2と、伝送媒体2に対して変調された情報信号 を電界に変換して付与する送信機1と、伝送 体2を介して電界を検出し、その電界を情報 号に復調する受信機3とから主に構成されて いる。

 この通信システムにおいては、送信機1と 伝送媒体2との間、及び受信機3と伝送媒体2と の間は、電気的に容量結合しており、変調さ れた情報信号に対応する電界により情報信号 を伝送するようになっている。この場合、伝 送媒体2には、変位電流は流れるが定常電流 流れないので、電気的に導通している必要 無い。したがって、例えば送信機1をポケッ に入れたままでも、薄い布を介して送信機1 と伝送媒体2との間が容量結合するので、情 信号の伝送が可能である。

 送信機1は、伝送媒体2に対して変調され 情報信号を電界として付与する。このため 搬送波を情報信号で変調する変調回路と、 の変調信号を増幅し、電圧変化に変換する 換回路とを有する。なお変調方式としては AM、FM、ASK,FSK、PSKやその他の変調方式が使用 可能である。

 受信機3は、伝送媒体2を介して電界を検出 復調して情報信号を得る。受信機3は、伝送 体2に面しており、伝送媒体2からの電界を ける受信電極31と、受信電極31に接続した一 コイルL 1 と、一次コイルL 1 と交差する磁束が磁気結合されるように配置 された二次コイルL 2 と、二次コイルL 2 に接続された受信回路32と、一次コイルL 1 と二次コイルL 2 とを容量結合する結合用キャパシタC c と、を有する。なお、受信回路32には、電界 増幅して検出する検出回路や検出された物 量を用いて変調された情報信号を復調する 調回路が含まれる。

 この構成においては、一次コイルL 1 と二次コイルL 2 が磁気的に結合しており、かつ、一次コイル L 1 と二次コイルL 2 は結合用キャパシタC c によってコイル内において2ヶ所以上に分布 て容量結合している。

 結合用キャパシタC c は、伝送媒体2と、この伝送媒体2に面する受 電極31との間の静電容量の変化による共振 路における共振周波数のシフトを抑制する とができる。また、結合用キャパシタC c は、受信機3が通信可能な最大距離まで伝送 体から離れたときの受信機3と伝送媒体2との 間の静電容量値以下であることが好ましい。 これにより、受信機3と伝送媒体2との間の結 容量を小さくすることができ、通信可能な 送媒体2と受信電極31との間の距離を拡大す ことができる。さらに、結合用キャパシタC c は、可変容量型キャパシタであることが好ま しい。これにより、伝送媒体2と受信電極31と の間の距離を制御することが可能となり、ユ ーザの意思で通信可能な伝送媒体2と受信電 31との間の距離を設定することができる。

 受信電極31と受信回路32の間に、結合用キャ パシタを導入することによって、受信電極31 伝送媒体2との距離が変動しても通信性能が 変動しにくくなることと、この結合用キャパ シタC c を複数段に分けることでより安定することは 、本出願人の先願である特願2007-69265号に記 されている。この内容はすべてここに含め おく。本発明においては、受信電極31と受信 回路32の間に、結合用キャパシタC c に加えて、互いに交差する磁束が磁気結合さ れるように配置された一次コイルL 1 (受信電極31側)及び二次コイルL 2 (受信回路32側)を導入している。これにより 受信電極31と受信回路32の間に、結合用キャ シタC c1 ,C c2 による容量結合に加えて、一次コイルL 1 及び二次コイルL 2 の磁気的結合を付与している。このため、容 量結合と磁気的結合の2つの結合効果が働き 受信感度が向上する。また、結合容量は、 数を多くして分布させることにより、より 信性能が安定化する。

 上記構成を有する通信システムで通信を行 場合、送信機1において、伝送媒体2、例え 人体が導電性を示す周波数(数十kHz~数十MHz) 搬送波を情報信号で変調する。この変調さ た情報信号は、増幅され、電圧変化に変換 れる。この電圧変化を送信機の電極に印加 ることにより、この電極の周囲に変調され 情報信号に対応する電界を発生する。そし 、この電界が人体に付与される。人体に付 された電界は、受信機3の受信電極31で受け れる。受信電極31に電界が加わると、共振回 路(一次コイルL 1 、結合用キャパシタC c 及び二次コイルL 2 )を介して受信回路32で前記変調された情報信 号を検出し、送信機1で使用した搬送波を用 て復調して元の情報信号を取得する。この うにして、人体を伝送媒体2として情報信号 送受信を行うことができる。

 図2~図4は、図1に示す受信機における等価回 路を実現する具体的な構成例を示す。図2(a)~( c)は、フェライトなどの磁性材料からなるコ 41にソレノイド型の一次コイルL 1 (図中破線)及び二次コイルL 2 (図中実線)が一部重複して巻回された構成を す図である。図2(a),(c)に示す構成は、巻き が少ない方のコイルである一次コイルL 1 を巻き数が多い方のコイルである二次コイル L 2 で挟むように巻回されている構成である。

 図3(a)~(c)は、フェライトなどの磁性材料か なる環状のコア41にトロイダル型の一次コイ ルL 1 (図中破線)及び二次コイルL 2 (図中実線)が一部重複して巻回された構成を す図である。図3(a)~(c)に示す構成は、巻き が少ない方のコイルである一次コイルL 1 を巻き数が多い方のコイルである二次コイル L 2 で挟むように巻回されている構成である。

 図3(a)~(c)に示すトロイダル型のコイルの 合、ソレノイド型に比べて磁路が閉じてい ため、外部のノイズの影響を受けにくく、 た周囲へ影響を及ぼし難い特徴がある。そ ため、各種部品と非常に近接して実装して 型化、薄型化を実現する用途においては、 の部品と干渉しにくい特徴をもつトロイダ 型コイルが有効である。また、このコイル 、薄膜プロセスで作製することが可能であ ので、より薄型化する場合には有効である 特に、IC上に薄膜プロセスでコイルを作り込 む場合には、ICに影響を与えないトロイダル が好適である。

 なお、図2及び図3に示す構成において、一 コイルL 1 と二次コイルL 2 の巻き数が同じである場合には、両コイルを 交互に巻いても良い。また、コア41のない空 コイルで構成しても本発明の効果が得られ 。

 図4(a)は、スパイラルコイルで構成された一 次コイルL 1 及び二次コイルL 2 が積層した構成を示す。また、図4(b),(c)は、 パイラルコイルで構成された一次コイルL 1 及び二次コイルL 2 が、同一平面内で一次コイルL 1 及び二次コイルL 2 の一方のコイルの線間に他方のコイルが配置 されている構成を示す。

 図4(a)に示す構成において、一次コイルL 1 と二次コイルL 2 との間は、何も介在せずに空隙としても良い が、積極的に誘電体を介在させても良い。一 次コイルL 1 と二次コイルL 2 との間に誘電体が存在することにより、結合 容量を大きくすることが可能となる。また、 機械的強度を保ちつつ結合容量を適度に抑え る場合には、誘電体として空孔を持つ多孔質 材料を用いても良い。

 図4(b),(c)に示す構成においては、同一平面 で一次コイルL 1 及び二次コイルL 2 の一方のコイルの線間に他方のコイルが配置 されている。図4(a)に示す構成においては、 イルの積層方向に結合容量C c が形成されるが、図4(b),(c)に示す構成におい は、同一平面内の各コイルの線間での容量 主な結合容量として働く。図4(c)に示す構成 においては、一次コイルL 1 及び二次コイルL 2 をフェライトなどの磁性体42で覆うことで磁 を閉じている。図4(c)においては、一次コイ ルL 1 及び二次コイルL 2 を磁性体42で挟んだ構成としているが、コイ の厚さが薄ければこの構造でも磁路はほぼ じる。また、パーマロイなどのメッキで形 できる磁性材料を用いて、一次コイルL 1 及び二次コイルL 2 コイルの表面に磁性材料をメッキして覆って も良い。この場合には、強力に磁路を閉じる ことができる。

 図4(a)~(c)に示す構成いずれも、結合容量 コイル内でほぼ均一に分布するため、非常 安定した通信を得ることができる。また、 型化の要求が強い用途では、図4(b)に示す構 が適している。この場合において、結合容 を増やす場合には、誘電率の大きな材料を 板として用いるか、上面から誘電材料で覆 ことが好ましい。

 このように、図2~図4に示す構成において 、2つのコイルが磁気的に結合し、かつその 一部が重複しているので、磁気的結合及び容 量結合の双方の効果が得られ、通信感度が向 上する。また、静電容量がコイル内において 2ヶ所以上で容量結合しているので、2段の分 定数的結合の効果が得られ、感度向上の効 に加えて、共振周波数が安定化するという 果も発揮することができる。

 なお、本発明は、ベースバンド伝送等の 変調の伝送方式にも適用可能である。また 本発明は上記実施の形態に限定されず、種 変更して実施することが可能である。例え 、送信機における変調回路や変換回路、受 機における検出回路や復調回路などの構成 ついては適宜変更することができる。また 上記実施の形態における材質、数値などに いては特に限定されず、本発明の範囲内に いて変更することが可能である。その他、 発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実 することができる。