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Patent Searching and Data


Title:
CRUSHING AND DEWATERING APPARATUS AND DEWATERING BAG
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/113145
Kind Code:
A1
Abstract:
A crushing and dewatering apparatus and dewatering bag that facilitate the cleaning operation and residuum disposal after crushing and dewatering. The crushing and dewatering apparatus for crushing and dewatering of a hydrous substance comprises water-permeable dewatering vessel (10) provided on its superior end with opening and provided on its inferior end with a bottom part; a water-permeable dewatering bag (20) being open at its one end while closed at its other end; a supply member (4) with a supply passage (4h) for supply of a substance toward the bottom part of the dewatering bag (20), inserted in the dewatering bag (20) in the state of being fixed to the dewatering vessel (10) from the opening of the dewatering bag (20); and rotating means (3) for rotating the dewatering vessel (10). The dewatering bag (20) inside the other end is fitted with a cutting plate (22) provided on its surface facing the one end side with a cutting blade (22p). The supply member (4), in the state of being inserted in the dewatering bag (20), is disposed so that the end portion thereof on the side of the dewatering bag (20) is in the state of noncontact with the surface facing the one end side of the cutting plate (22).

Inventors:
SHIMA KENGO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054266
Publication Date:
September 17, 2009
Filing Date:
March 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SIMA SANGYO CO LTD (JP)
RES INST INNOVATIVE TECH EARTH (JP)
SHIMA KENGO (JP)
International Classes:
A47J19/00
Foreign References:
JPS5329796U1978-03-14
JPS52130965A1977-11-02
Attorney, Agent or Firm:
YAMAUCHI, Yasunobu et al. (JP)
Yasunobu Yamauchi (JP)
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Claims:
 水分を含む物質を破砕脱水する装置であって、
上端が開口し下端に底部を有し、上下方向に沿った軸周りに回転可能に設けられた、透水性を有する脱水容器と、
一端が開口し他端が閉塞した透水性を有する袋であって、他端が前記脱水容器の内底に着脱可能に取り付けられ、一端が前記脱水容器の上端に開口した状態で着脱可能に取り付けられる脱水袋と、
前記脱水容器に固定された状態における前記脱水袋内に該脱水袋の開口から挿入される、該脱水袋の底部に向かって物質を供給する供給通路を備えた供給部材と、
前記脱水容器を回転させる回転手段とを備えており、
前記脱水袋は、
その他端の内側に、一端側を向いた面に切削刃を有する切削プレートを備えており、
前記供給部材は、
前記脱水袋内に挿入された状態において、該脱水袋側の端部が、該端部と前記切削プレートの一端側を向いた面との間に隙間ができるように配設される
ことを特徴とする破砕脱水装置。
 前記切削プレートにおいて、切削刃を有する面の反対側の面には、複数の固定突起が形成されており、
前記脱水容器の内底面には、前記複数の固定突起を保持する保持孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の破砕脱水装置。
 前記供給部材は、
筒状の容器本体と、
該容器本体の一端に取り付けられる底部材とからなり、
該底部材は、
前記切削プレートの切削刃によって破砕しうる素材によって形成されたものである
ことを特徴とする請求項1または2記載の破砕脱水装置。
 前記脱水袋および前記底部材が、可燃性材料によって形成されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の破砕脱水装置。
 一端が開口し他端が閉塞した透水性を有する袋本体と、
該袋本体他端の内側に設けられた、該袋本体の一端側を向いた面に切削刃を有する切削プレートとからなる
ことを特徴とする脱水袋。
 前記袋本体および前記切削プレートが、可燃性材料によって形成されている
ことを特徴とする請求項5記載の脱水袋。
 前記切削プレートは、前記袋本体に対して着脱可能に設けられており、
前記切削プレートは、
前記切削刃が設けられている面の反対側の面に、複数の突起を備えており、
前記袋本体の底部には、
前記切削プレートの突起を挿通しうる貫通孔が形成されている
ことを特徴とする請求項5または6記載の脱水袋。
Description:
破砕脱水装置および脱水袋

 本発明は、破砕脱水装置および脱水袋に関 る。野菜や果物等の食品には多量の水分が 有されており、かかる食品を破砕したり磨 潰したりすれば、その果汁等を得ることが きる。一方、生ゴミ等の水分を含むゴミは ごみ収集日まで保管していると保管してい 間に腐る可能性があり、また、焼却処理に 大な燃料を消費するため、ゴミから水分を 離除去することが望まれる。
 本発明は、かかる多量の水分を含有する食 やゴミ等から、水分を分離除去するために 用される破砕脱水装置および脱水袋に関す 。

 食品から果汁等を得る装置として、ジュー ーがある(例えば、特許文献1~5)。
 かかるジューサーは、食品の塊を切削し摩 下ろすことによって食品から果汁などを分 して採取するものである。かかるジューサ では、通常、円盤状に形成されたカッター 、カッターの周囲に配設された破砕された 品を漉すための網状の部材とを備えている
 このため、カッターを回転させながらカッ ーに食品を押し付ければ、カッターによっ 食品の切削摩り下ろしが行われ、食品から 汁とかすとが形成される。この果汁および すはカッターの回転力によって周囲に飛散 て、網状の部材に遠心力で押し付けられる このとき、果汁は網状の部材を通過するが 食品のかすは網状の部材によって漉し取ら るから、果汁とかすとが分離され、食品か 果汁のみを分離して採取することができる である。

 しかるに、上述したジューサーでは、漉 取られた食品のかすは網状の部材に付着す ので、使用する度に網状の部材をジューサ から取り外して洗う必要がある。しかし、 すには繊維質が多く含まれているため、網 絡まったような状態で付着しており、洗浄 大変である。しかも、採取する果汁に含ま るかすを少なくする上では網状の部材の目 細かい方がよいのであるが、目が細かくな ばなるほど、洗浄作業が大変になる。

特許2643102号

特許3233132号

特許3705978号

特許3708439号

特開2000-60745号

 本発明は上記事情に鑑み、破砕脱水後の 浄作業およびかすの処理が容易である破砕 水装置および脱水袋を提供することを目的 する。

 第1発明の破砕脱水装置は、水分を含む物質 を破砕脱水する装置であって、上端が開口し 下端に底部を有し、上下方向に沿った軸周り に回転可能に設けられた、透水性を有する脱 水容器と、一端が開口し他端が閉塞した透水 性を有する袋であって、他端が前記脱水容器 の内底に着脱可能に取り付けられ、一端が前 記脱水容器の上端に開口した状態で着脱可能 に取り付けられる脱水袋と、前記脱水容器に 固定された状態における前記脱水袋内に該脱 水袋の開口から挿入される、該脱水袋の底部 に向かって物質を供給する供給通路を備えた 供給部材と、前記脱水容器を回転させる回転 手段とを備えており、前記脱水袋は、その他 端の内側に、一端側を向いた面に切削刃を有 する切削プレートを備えており、前記供給部 材は、前記脱水袋内に挿入された状態におい て、該脱水袋側の端部が、該端部と前記切削 プレートの一端側を向いた面との間に隙間が できるように配設されることを特徴とする。
 第2発明の破砕脱水装置は、第1発明におい 、前記切削プレートにおいて、切削刃を有 る面の反対側の面には、複数の固定突起が 成されており、前記脱水容器の内底面には 前記複数の固定突起を保持する保持孔が形 されていることを特徴とする。
 第3発明の破砕脱水装置は、第1または第2発 において、前記供給部材は、筒状の容器本 と、該容器本体の一端に取り付けられる底 材とからなり、該底部材は、前記切削プレ トの切削刃によって破砕しうる素材によっ 形成されたものであることを特徴とする。
 第4発明の破砕脱水装置は、第1、第2または 3発明において前記脱水袋および前記底部材 が、可燃性材料によって形成されていること を特徴とする。
 第5発明の脱水袋は、一端が開口し他端が閉 塞した透水性を有する袋本体と、該袋本体他 端の内側に設けられた、該袋本体の一端側を 向いた面に切削刃を有する切削プレートとか らなることを特徴とする。
 第6発明の脱水袋は、第5発明において、前 袋本体および前記切削プレートが、可燃性 料によって形成されていることを特徴とす 。
 第7発明の脱水袋は、第5または第6発明にお て、前記袋本体と前記切削プレートは、着 可能に設けられており、前記切削プレート 、前記切削刃が設けられている面の反対側 面に、複数の突起を備えており、前記袋本 の底部には、前記切削プレートの突起を挿 しうる貫通孔が形成されていることを特徴 する。

 第1発明によれば、脱水容器の底部に脱水袋 の他端を固定すれば、回転手段によって脱水 容器を回転させたときに、脱水袋の切削プレ ートも回転させることができる。すると、脱 水容器が回転している状態において、供給部 材の供給通路を通して破砕したい物質を供給 すれば、切削プレートによって物質を破砕す ることができる。破砕された物質は、遠心力 によって、供給部材における脱水袋側の端部 と切削プレートとの間の隙間から脱水容器の 側面に向けて排出される。すると、脱水容器 が回転しているので、破砕された物質は脱水 容器の側面に押し付けられこの側面で脱水さ れ、水分が除去されたかすのみが脱水袋内に 残る。このかすは、脱水袋を脱水容器から取 り出せば、脱水袋とともに脱水容器から取り 除くことができるから、脱水されたかすの処 理が容易である。しかも、脱水容器にはかす が直接接触しないので、破砕脱水作業後の掃 除が容易である。
 第2発明によれば、切削プレートの複数の固 定突起を脱水用器の保持孔に保持させるだけ で、脱水袋の底部を脱水用器に固定できるの で、脱水袋の設置が容易になる。
 第3発明によれば、供給部材の底部材が切削 プレートの切削刃によって破砕しうる素材に よって形成されているので、供給部材内に破 砕したい物質を入れておけば、供給部材を脱 水袋内に設置するだけで、供給部材内の物質 を底部材とともに破砕することができる。す ると、破砕脱水する物質を供給部材の供給通 路に投入する作業を行う必要がない。とくに 、生ゴミを処理する場合であれば、供給部材 を生ゴミの収集容器として使用できるし、し かも、生ゴミを入れた供給部材をそのまま運 搬することができるから装置の設置場所を自 由に設定できるという利点もある。
 第4発明によれば、袋本体や底部材を脱水さ れたかすとともに焼却処理できるので、破砕 脱水作業後のかすの処理が容易になる。
 第5発明によれば、切削プレートにより袋本 体内で物質を破砕することができ、しかも、 袋本体が透水性を有するから破砕された物質 の脱水も袋本体内で行うことができる。する と、破砕脱水作業を全て袋本体内で行うこと ができるので、破砕脱水後の処理を容易にす ることができる。
 第6発明によれば、袋本体および切削プレー トを脱水されたかすとともに焼却処理できる ので、破砕脱水作業後のかすの処理が容易に なる。
 第7発明によれば、切削プレートの突起を貫 通孔に挿通させれば、切削プレートを袋本体 に固定できるので、袋本体と切削プレートの 固定が容易になる。しかも、袋本体と切削プ レートを別々に保管しておくこともできるか ら、保管時に切削プレートによって袋本体が 損傷することもない。

 つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき 明する。
 図1は本実施形態の破砕脱水装置1の概略断 図である。図2は脱水袋20を取り付けた状態 おける脱水容器10の概略説明図である。

 図1において、符号2は、本実施形態の破 脱水装置1のケースを示している。このケー 2は、中空かつ筒状に形成された胴部2aと、 の胴部2aの上端に開閉可能に取り付けられ 蓋部2bと、胴部2aの下端に着脱可能に取り付 られた台座部2cとを備えている。

 図1に示すように、台座部2c内には、モータ の回転手段3が収容されており、この回転手 段3によって回転される回転軸3aを備えている 。この回転軸3aは、その中心軸が上下方向を くように配設されており、その上端部が台 部2cの上面から上方に突出した状態となる うに配設されている。また、台座部2cの上面 から突出した回転軸3a上端部の周囲には、液 構造を有しその内部に液体を溜めることが きるように形成された液体溜2hが設けられ いる。この液体溜2hは、その上部が開口して おり、この開口部から液体がその内部に入る ことができるようになっている。
 なお、液体溜2hにおける回転軸3a側の壁面( 体溜2h内壁)と回転軸3aとの間には、回転軸3a 周囲を囲うように下部防水壁が設けられて る。

 図1に示すように、前記台座部2cの上には、 部2aが配置されている。この胴部2aは、その 上端および下端が開口された筒状の部材であ り、この内部に後述する脱水容器10が配設さ るものである。この胴部2aは、脱水容器10が 前記回転軸3aの中心軸を中心とする軸回りに 転できる程度の大きさを有している。
 なお、胴部2aと台座部2cとの連結部分は、着 脱可能であるが液体が外部に漏れないような 構造に形成されている。また、胴部2aの内面 、その内面をつたって下方に流れる液体が 前記液体溜2hの開口部に流入するように形 されている。
 また、前記液体溜2hは胴部2aと一体となるよ うに形成してもよい。例えば、液体溜2hを樋 の部材で形成し、液体溜2hの外壁上端が胴 2aの内端に連結された構造とすれば、液体溜 2hと胴部2aとを一体とすることができる。

 また、図1に示すように、胴部2aの上端には 蓋部2bが取り付けられている。この蓋部2bは ヒンジなどを介して胴部2aに連結されており この蓋部2bによって胴部2aの上端を開閉でき るように構成されている。
 なお、蓋部2bの中央には、胴部2aの上端を閉 じたときに、蓋部2bの上下を貫通する貫通孔2 dが形成されている。言い換えれば、蓋部2bの 上方と胴部2a内とを貫通する貫通孔2dが形成 れているが、その理由は後述する。
 また、蓋部2bと胴部2aの上端とを連結する方 法は上記のごとき構造に限られず、蓋部2bに って胴部2aの上端を開閉できるように構成 れていればよく、とくに限定されない。例 ば、蓋部2bが胴部2aの上端に螺合できるよう 構造としても、蓋部2bによって胴部2aの上端 を開閉することができる。

 つぎに、脱水袋20を説明する。
 図1および図2において、符号20は脱水袋を示 している。この脱水袋20は、袋本体21と、こ 袋本体21の内部に取り付けられる切削プレー ト22とを備えている。

 袋本体21は、一端が開口し他端が閉塞した 状の透水性を有する袋である。この袋本体21 は、可燃性材料からなるシートや、可燃性材 料からなる不織布や織物などによって形成さ れている。可燃性材料からなるシートの素材 としては、例えば、ナイロンやポリエチレン 、ポリエステル、ポリプロピレン等を挙げる ことができる。また、可燃性材料からなる不 織布や織物の素材としては、ナイロンやポリ エチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等 の合成繊維や、コットン、麻、パルプ等の天 然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維な どを挙げることができる。
 なお、この袋本体21の他端には、後述する 削プレート22の固定用突起22bを挿通できる程 度の大きさに形成された複数の貫通孔21hが設 けられているが、その理由は後述する。

切削プレート22は、円板状の本体22aを有す 部材であり、袋本体21と同様に、例えば、 イロンやポリエチレン、ポリエステル、ポ プロピレン等の可燃性材料によって形成さ ている。この切削プレート22は、その一方の 面(以下、表面という)が袋本体21の開口側を き、その他方の面(以下、裏面という)が袋本 体21の他端、つまり、袋本体21の底内面に接 するように袋本体21内に配置されるものであ る。

この切削プレート22の表面には、突起状に形 された複数の切削刃22pが設けられている。 えば、切削プレート22の表面は、おろし金 ような構造を有している。
一方、切削プレート22の裏面にも、複数の固 用突起22bが形成されている。この複数の固 用突起22bは、その先端部に、その基端より わずかに膨らんだ部分(膨径部)を有してい が、その理由は後述する。

 つぎに、脱水容器10を説明する。
 図1および図2において、符号10は、ケース2 胴部2a内に配置される脱水容器10を示してい 。この脱水容器10は、上端が開口し下端に 部を備えた透水性を有する中空な筒状の容 である。
 この脱水容器10の下面には、前記回転手段3 回転軸3aに着脱可能に連結されるジョイン 10jが設けられている。このジョイント10jは 回転軸3aと連結したときに、脱水容器10が回 軸3aに対して相対的に回転できないように 結するものである。
 また、脱水容器10の内底面には、その上面 ら凹んだ複数の保持孔10hが形成されている この保持孔10hは、前記脱水袋20の複数の固定 用突起22bが挿入されると、この固定用突起22b を着脱可能に保持しうる形状に形成されてい る。具体的には、保持孔10hの内部には、僅か に拡径された部分(拡径部)が形成されており この拡径部に固定用突起22bの膨径部が掛合 るようになっている。

このため、切削プレート22を袋本体21内に配 した状態で、切削プレート22の複数の固定用 突起22bを袋本体21の貫通孔21hに挿通し、脱水 器10の複数の保持孔10hに挿入すれば、切削 レート22の表面が上方を向いた状態で、脱水 袋20を脱水容器10に固定することができる。 して、脱水袋20の袋本体21の一端縁を脱水容 10の上端に沿って引っ掛ければ、袋本体21を 開口した状態で脱水容器10に固定することが きる。
また、脱水袋20の袋本体21の一端縁と脱水容 10の上端との掛合を外して、袋本体21を上方 引っ張れば、袋本体21とともに切削プレー 22が上方に引っ張られる。すると、固定用突 起22bが保持孔10hから外れるので、脱水袋20を 水容器10から取り外すことができる。

 なお、袋本体21の一端縁を脱水容器10の上端 に引っ掛けるためには、脱水容器10の上端に 起などを設けておけばよい。そして、脱水 器10の上端の構造は、袋本体21の一端縁を着 脱可能に固定できる形状であればよく、その 形状および袋本体21の一端縁を固定する方法 特に限定されない。例えば、脱水容器10の 端を挟み込んで固定するようにしてもよい また、袋本体21として、その開口部にゴムを 有するものを使用すれば、そのゴムによって 袋本体21の上端を脱水容器10の上端に取り付 ることができる。
 また、図2(B)に示すように、保持孔10hは、脱 水容器10の内底面を貫通する貫通孔としても い。この場合には、固定用突起22bはその膨 部が脱水容器10の底部外方まで突出する長 とすれば、固定用突起22bの膨径部が脱水容 10の底部外面に引っ掛かるので、切削プレー ト22を脱水容器10に固定することができる。
 また、袋本体21には、固定用突起22bを挿通 る貫通孔21hを必ずしも設ける必要はない。 の場合でも、固定用突起22bを脱水容器10の保 持孔10hに押し込めば、固定用突起22bは袋本体 21を挟み込んだ状態で保持孔10h内に挿入でき から、切削プレート22と袋本体21とを固定で きる。

 そして、上記例では、切削プレート22が 本体21に固定されていない場合を説明したが 、袋本体21と切削プレート22とは分離できな ように固定していておいてもよいのはいう でもない。しかし、袋本体21と切削プレート 22とが固定されていない場合には、袋本体21 切削プレート22を別々に保管しておくことも できるし、保管時に切削プレート22の切削刃2 2pによって袋本体21が損傷することもないの 、好適である。

 つぎに、供給部材4を説明する。
 図1において、符号4は、前記ケース2の蓋部2 bを閉じた状態において、蓋部2bの中央に形成 された貫通孔2dに取り付けられる供給部材を している。この供給部材4は、その外径が蓋 部2bの貫通孔2dに挿入しうる大きさに形成さ た中空な筒状の部材であって、その軸方向 両端間を貫通する貫通孔(以下、供給通路4h いう)が形成されたものである。
 この供給部材4の一端(図1では上端)には、蓋 部2bの貫通孔2dよりも外径が大きいフランジ が形成されている。このため、供給部材4を 通孔2dに挿入したときに、フランジ部が蓋 2bに引っ掛かるので、供給部材4がケース2内 落下することを防ぐことができる。
 そして、供給部材4は、蓋部2bの貫通孔2dに 入されフランジ部が蓋部2bに引っ掛かった状 態において、その他端(図1では下端)と脱水容 器10に固定された状態における脱水袋20の切 プレート22表面との間に、隙間gができる程 の長さに形成されている。

 つぎに、本実施形態の破砕脱水装置1の破砕 作業について説明する。
 まず、ケース2から取り外されている脱水容 器10の内部に、脱水袋20を配置して、脱水袋20 を脱水容器10に固定する。具体的には、切削 レート22の複数の固定用突起22bを脱水容器10 の複数の保持孔10hに挿入して、脱水袋20の他 を脱水容器10の内底に固定する。ついで、 本体21の一端縁を脱水容器10の上端に引っ掛 て、袋本体21が開口した状態となるように 袋本体21の一端縁を脱水容器10の上端に固定 る。

 ついで、脱水袋20が固定された脱水容器10 を、ケース2の胴部2a内に入れる。このとき、 脱水容器10のジョイント10jを回転軸3aに連結 る。

 そして、蓋部2bを閉じて、供給部材4を蓋部2 bの貫通孔2dに挿入し、供給部材4を蓋部2bに取 り付ける。すると、供給部材4は、他端部が 水袋20内にその開口から挿入された状態とな る。しかも、供給部材4は、その他端と脱水 20の切削プレート22の表面との間に隙間gが形 成された状態で保持される。
 以上で、本実施形態の破砕脱水装置1による 破砕脱水作業の準備が完了する。

 破砕脱水作業の準備が完了すると、回転手 3を作動させて回転軸3aを回転させる。する 、回転軸3aとともに脱水容器10が回転し、脱 水容器10内の切削プレート22も回転する。
 この状態で、供給部材4の供給通路4h内に食 等の破砕脱水したい物質を投入すれば、物 は切削プレート22の破砕刃22pに接触するの 、破砕刃22pによって破砕される。

 なお、破砕の際に、供給部材4から挿入した 押し込み部材Pによって物質を切削プレート22 に押し付ければ、短時間で確実に物質を破砕 することができる。
 また、物質を供給部材4の供給通路4h内に投 してから回転手段3を作動させてもよい。と くに、物質を供給部材4の供給通路4h内に投入 後、押し込み部材Pを供給通路4h内に入れてか ら回転手段3を作動させれば、破砕された物 が供給通路4hから飛び出すことがないので、 好ましい。

 破砕された物質の破砕かすや物質に含ま ていた水分は、切削プレート22からその半 方向に沿って遠心力が加えられる。この遠 力によって破砕かすや水分は切削プレート22 の半径方向に移動され、供給部材4の他端と 削プレート22表面との間の隙間gを通って、 水容器10の内側面に向かって排出される。

 すると、脱水容器10は透水性を有してい ので、水分は脱水容器10を通ってケース2の 部2aに向かって排出され、排出された水分は 、直接または胴部2a内面をつたって、液体溜2 hに入ることになる。

 一方、破砕かすは脱水容器10、つまり、 水袋20の袋本体21を通過できないので袋本体2 1内で保持される。すると、脱水容器10が回転 しているので、破砕かすは袋本体21内部に保 された状態で脱水容器10の側面に押し付け れて、さらに脱水される。

 破砕脱水作業が終了すると、回転手段3を 停止し、供給部材4を取り外して蓋部2bを開く と、脱水袋20を脱水容器10から取り出すこと できる。すると、破砕かすは脱水袋20の袋本 体21内に保持されているから、脱水袋20とと に破砕かすを脱水容器10から取り除くことが できる。

 脱水袋20を構成する袋本体21および切削プ レート21はいずれも可燃性材料によって形成 れているので、破砕かすが入った脱水袋20 そのまま可燃ごみとして捨てることができ 。

 以上のごとく、本実施形態の破砕脱水装置1 によって物質の破砕脱水を行えば、破砕脱水 作業の終了後における破砕かすの処理が容易 になる。
 しかも、破砕脱水はいずれも脱水袋20内で われ、破砕かすは脱水袋20に保持されている から、脱水容器10には破砕かすが直接接触し い。よって、破砕脱水作業後において、脱 容器10の掃除が容易になる。

また、脱水袋20を構成する袋本体21および 削プレート22は、いずれも可燃性材料によっ て形成されていることが好ましいが、食品や 生ゴミのかすなどとともに廃棄できるもので あればよく、とくに限定されない。例えば、 食品や生ゴミのかす等と同様に、微生物等に より分解される材料によって形成されていて もよい。

 なお、図1および図2に示すように、脱水 器10の下面に、ジョイント10jの周囲を囲むよ うに上部防水壁を設けてもよい。例えば、ジ ョイント10jを回転軸3aに連結したときにおい 、前記液体溜2h内壁と下部防水壁の間の空 に位置するように上部防水壁を配設する。 ると、上部防水壁および下部部防水壁、液 溜2h内壁によって、脱水容器10から周囲に飛 した液体等が回転軸3aの位置まで到達する とを防ぐことができるから、破砕脱水作業 に液体等が台座部2c内に侵入することを防ぐ ことができる。

 また、上記実施形態では、供給部材4を蓋 部2bに取り付けて、この供給部材4の供給通路 4h内に破砕脱水する物質をいれるようにして る。しかし、図3に示すように、破砕脱水す る物質を入れるバスケット5などをそのまま 給部材4として使用できるものとすれば、破 脱水する物質を供給部材4の供給通路4hに投 する作業を行う必要がないという利点があ 。

 かかるバスケット5の一例として、図3お び図4に示すような構造を有するものを採用 ることができる。

 図3および図4に示すように、バスケット5は 容器本体6と底部7とを備えている。
 容器本体6は、中空な円筒状であって一端( 3および図4では上端)に、落下防止用のフラ ジ部を備えている。また、この容器本体6の 端(図3および図4では下端)には、底部7を固 する固定部6bを備えている。この固定部6bは 例えば、供給部材4の他端縁の周方向に沿っ て設けられた突起である。

 図4に示すように、底部7は、リング状の レーム7aと、このフレーム7a内に張られた底 材7bとから構成されている。

 フレーム7aは、その開口部が容器本体6の 端の開口と略相似形であり、また、その開 面積が容器本体6の他端の開口面積と同等以 上の大きさとなるように形成されている。こ のフレーム7aは、容器本体6の他端に着脱可能 に固定できる構造を有している。例えば、固 定部6bに掛合離脱できる掛合部を備えている

 底部材7bは、切削プレート22の切削刃22pに よって破砕でき、しかも、食品のかすや生ゴ ミなどとともに廃棄できる素材によって形成 されている。そして、この底部材7bは、フレ ム7aを容器本体6の他端に固定した状態でバ ケット5を蓋部2bに取り付けると、切削プレ ト22の切削刃22pと接触する高さに設けられ いる。

 このため バスケット5の容器本体6に底部7 取り付けて、空間6h内に破砕したい物質を入 れておけば、バスケット5を蓋部2bに取り付け るだけで、バスケット5内の物質を底部材7bと ともに切削プレート22の切削刃22pによって破 することができる。
 すると、破砕したい物質を供給部材4の供給 通路4h内に投入する作業を行う必要がないの 、破砕脱水作業が容易になる。
 とくに、破砕したい物質が生ゴミの場合に 、バスケット5を生ゴミの収集容器として使 用できる。しかも、生ゴミを処理するときに は、ゴミの入ったバスケット5を運搬して、 のまま蓋部2bに取り付ければ破砕脱水処理が できる。すると、生ゴミを捨てる場所(バス ット5を設置する場所)と破砕脱水装置1の設 場所が離れていても、破砕脱水処理を簡単 できるから、破砕脱水装置1の設置場所を自 に設定できる。

 また、脱水袋20は、切削プレート22により 袋本体21内で物質を破砕することができ、し も、袋本体21が透水性を有するから破砕さ た物質の脱水も袋本体21内で行うことができ る。つまり、脱水袋20単独で破砕脱水作業を うことも可能である。例えば、食品等を破 して水分だけを抽出したい場合や、水分と す等の繊維質を分離したい場合には、人の で食品等を切削プレート22に擦り付ければ 食品等を破砕できるし、破砕したのち袋本 21を絞れば脱水することもできる。そして、 破砕脱水作業を全て袋本体21内で行うことが きるから、破砕脱水後の処理も容易である

 なお、上述した脱水容器10および脱水袋20 の袋本体21において、透水性を有するとは、 水容器10および袋本体21を水等の液体が通過 できる構造を有していることを意味している 。例えば、細孔が形成された構造や網状の構 造等を挙げることができるが、破砕かすを捕 捉できかつ水等の液体は通過させることがで きるのであれば、これらの構造に限定される ものではない。

 本発明の破砕脱水装置は、食品を破砕し 果汁等を抽出するジューサーや、生ゴミを 砕脱水して減容化する装置に適している。

本実施形態の破砕脱水装置1の概略断面 図である。 脱水袋20を取り付けた状態における脱 容器10の概略説明図である。 他の実施形態の破砕脱水装置1の概略断 面図である。 供給部材として使用できるバスケット5 の概略説明図である。

符号の説明

  1     破砕脱水装置
  3     回転手段
  4     供給部材
  5     バスケット
  6     容器本体
  7b    底部材
 10     脱水容器
 10h    保持孔
 20     脱水袋
 21     袋本体
 22     切削プレート
 22b    固定用突起
 22p    破砕刃