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Patent Searching and Data


Title:
DRUNK DRIVING PREVENTION APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075253
Kind Code:
A1
Abstract:
A drunk driving prevention apparatus which reliably prevents drunk driving while permitting the release of restraining control for vehicle travel at an appropriate timing. The drunk driving prevention apparatus (1) prevents drunk driving of the vehicle by the driver by comprising a vehicle control part (13) which performs the restraining control for the vehicle travel when the drunk state of the driver is detected by a drunk state judgment part (12). The drunk driving prevention apparatus (1) comprises an emergency signal receiver (14) which detects the occurrence of an emergency and a vehicle control release mechanism part (16) which makes it possible to release the control made by the vehicle control part (13) when the drunk state of the driver is detected and occurrence of the emergency is moreover detected by the emergency signal receiver (14).

Inventors:
OZAKI OSAMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072269
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
OZAKI OSAMU (JP)
International Classes:
B60K28/06; G01C21/00; G08B21/10; G08B25/08; G08G1/13
Foreign References:
JP2007106277A2007-04-26
JP2006144595A2006-06-08
JP2005104327A2005-04-21
Attorney, Agent or Firm:
HASEGAWA, Yoshiki et al. (Ginza First Bldg. 10-6, Ginza 1-chome, Chuo-k, Tokyo 61, JP)
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Claims:
 運転者の飲酒状態が検知された場合に車両の走行を抑止する制御を行う制御手段を備えて当該運転者による当該車両の飲酒運転を防止する飲酒運転防止装置であって、
 緊急事態の発生を検出する検出手段と、
 前記運転者の飲酒状態が検知され、且つ、前記検出手段により緊急事態の発生が検出された場合に、前記制御手段による前記制御を解除させることを可能にする制御解除手段と、
を備えることを特徴とする飲酒運転防止装置。
 前記検出手段は、前記車両から、前記運転者の保護のための保護施設までの距離が所定距離以上であると推測される状態を緊急事態として検出することを特徴とする請求項1に記載の飲酒運転防止装置。
 前記検出手段は、前記車両から、前記運転者の保護のための保護施設までの走行に要する時間が所定時間以上であると推測される状態を緊急事態として検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の飲酒運転防止装置。
Description:
飲酒運転防止装置

 本発明は、運転者の飲酒状態が検知され 場合に車両の走行を抑止する制御を行う制 手段を備えて、当該運転者による当該車両 飲酒運転を防止する飲酒運転防止装置に関 る。

 従来、飲酒運転を防止するために、アルコ ルインターロックシステムなどの飲酒運転 止装置が知られている。例えば、特許文献1 には、アルコール濃度が所定値以上か否かを 判断して、所定濃度以上であれば自動車を発 進不能とする制御を行う技術が開示されてい る。ここで、アルコール濃度が所定値以上で あっても自動車を発進可能とする(即ち、発 不能とする制御を解除する)解除スイッチが けられており、傷病者の緊急治療のために むなく飲酒運転することが必要な緊急事態 場合等において、運転者は解除スイッチを 動させ、自動車を発進させて運転すること 可能となる。

特開2007-106277号公報

 特許文献1に記載の技術では、運転者が解 除スイッチを作動させる操作に対する制限に 関してはなんら考慮されておらず、上記のよ うな緊急事態の場合以外でも作動が可能とな ってしまうため、自動車の発進等の走行を抑 止する制御の解除を行うべきでないタイミン グでも行うことが可能であり、飲酒運転を確 実に防止することが不可能となるおそれがあ る。

 そこで本発明は、車両の走行を抑止する 御の解除が適切なタイミングで可能となる うにした上で飲酒運転を確実に防止する飲 運転防止装置を提供することを目的とする

 すなわち、本発明に係る飲酒運転防止装 は、運転者の飲酒状態が検知された場合に 両の走行を抑止する制御を行う制御手段を えて当該運転者による当該車両の飲酒運転 防止する飲酒運転防止装置であって、緊急 態の発生を検出する検出手段と、運転者の 酒状態が検知され、且つ、検出手段により 急事態の発生が検出された場合に、制御手 による制御を解除させることを可能にする 御解除手段と、を備えることを特徴とする

 本発明では、運転者の飲酒状態が検知さ 、且つ、検出手段により緊急事態の発生が 出された場合に、制御手段による制御を解 させることが制御解除手段により可能にな 。このように、飲酒状態が検知された場合 あっても、緊急事態の発生が検出された場 に、車両走行の抑止制御の解除が可能にな ため、自動車等の車両の走行を抑止する制 の解除が不適切なタイミングで行われるこ がなくなる。このため、車両の走行を抑止 る制御の解除が適切なタイミングで可能と るようにした上で、飲酒運転を確実に防止 ることができるようになる。

 また、検出手段は、車両から、運転者の 護のための保護施設までの距離が所定距離 上であると推測される状態を緊急事態とし 検出するのも好ましい。

 これにより、車両から保護施設までの距 が所定距離以上であると推測される状態が 急事態として検出手段により検出される。 のため、飲酒状態が検知された場合であっ も、上記距離が所定距離以上であると推測 れる状態のときに、車両走行の抑止制御の 除が可能になるため、車両の走行を可能に て飲酒状態の運転者の保護施設までの移動 行わせることができる。このように、車両 走行を抑止する制御の解除が適切なタイミ グで可能となるようにした上で、飲酒運転 確実に防止することができるようになる。

 また、検出手段は、車両から、運転者の 護のための保護施設までの走行に要する時 が所定時間以上であると推測される状態を 急事態として検出するのも好ましい。

 これにより、車両から保護施設までの走 に要する時間が所定時間以上であると推測 れる状態が緊急事態として検出手段により 出される。このため、飲酒状態が検知され 場合であっても、上記時間が所定時間以上 あると推測される状態のときに、車両走行 抑止制御の解除が可能になるため、車両の 行を可能にして飲酒状態の運転者の保護施 までの移動を行わせることができる。この うに、車両の走行を抑止する制御の解除が 切なタイミングで可能となるようにした上 、飲酒運転を確実に防止することができる うになる。

 本発明によれば、車両の走行を抑止する 御の解除が適切なタイミングで可能となる うにした上で飲酒運転を確実に防止する飲 運転防止装置を提供することが可能である

第一実施形態に係る飲酒運転防止装置 構成概略図である。 第一実施形態で実行される処理のフロ チャートである。 第二実施形態で実行される処理のフロ チャートである。 第三実施形態で実行される処理のフロ チャートである。 第四実施形態で実行される処理のフロ チャートである。 第五実施形態で実行される処理のフロ チャートである。 第六実施形態で実行される処理のフロ チャートである。

符号の説明

 1…飲酒運転防止装置、11…飲酒状態検知 ンサ、12…飲酒状態判断部、13…車両制御部 、14…緊急信号受信機、15…ナビゲーション ステム、16…車両制御解除機構部、151…VICS 152…GPS受信機。

 以下、添付図面を参照して本発明の好適 実施の形態について詳細に説明する。説明 理解を容易にするため、各図面において同 の構成要素に対しては可能な限り同一の符 を附し、重複する説明は省略する。

(1)第一実施形態
 まず、図1を用いて、本発明の第一実施形態 に係る飲酒運転防止装置の構成について説明 する。図1は、第一実施形態に係る飲酒運転 止装置1の構成概略図である。飲酒運転防止 置1は、ドライバー(運転者)による車両(例え ば、自動車)の飲酒運転を防止するための装 であり、車両に搭載される。

 第一実施形態に係る飲酒運転防止装置1は 、飲酒状態検知センサ11(飲酒状態検知手段) 、飲酒状態判断部12(飲酒状態検知手段)と、 両制御部13(制御手段)と、緊急信号受信機14( 検出手段)と、ナビゲーションシステム15(検 手段)と、車両制御解除機構部16(制御解除手 )と、を備えている。なお、飲酒状態判断部 12と、車両制御部13と、車両制御解除機構部16 の一部とによる機能は、例えば、車両内部に 搭載された電子制御装置であるECUにより実現 される。

 飲酒状態検知センサ11は、ドライバーの 酒状況を測定するためのセンサである。飲 状態検知センサ11にドライバーの呼気が吹き かけられると、飲酒状態検知センサ11は、こ ドライバーの呼気中のアルコール濃度を測 して飲酒状況として出力表示する。飲酒状 検知センサ11は、飲酒状況の測定(即ち、飲 検査)が可能であれば特に限定されず、ドラ イバーの飲酒量を測定するセンサでもよい。

 飲酒状態判断部12は、飲酒状態検知セン 11が測定した飲酒状況に基づいて、ドライバ ーが飲酒状態であるか否かを検知する部分で ある。飲酒状態検知センサ11がアルコール濃 を測定するセンサである場合、飲酒状態判 部12は、飲酒状態検知センサ11が測定したア ルコール濃度が所定濃度以上である場合は、 ドライバーは飲酒状態であると判断する。ま た、飲酒状態検知センサ11がドライバーの飲 量を測定するセンサである場合、飲酒状態 断部12は、飲酒状態検知センサ11が測定した 飲酒量が所定量以上である場合は、ドライバ ーは飲酒状態であると判断する。

 車両制御部13は、飲酒状態判断部12によっ てドライバーが飲酒状態であると検知された 場合に、車両の走行を抑止する制御(即ち、 ンターロック制御)を行う部分である。車両 走行を抑止する制御の具体的な例として、 両のエンジンの停止や、停止中のエンジン 始動の防止や、エンジンへの燃料の供給の 断や、車両の点火系への電流の供給の遮断 が挙げられる。

 緊急信号受信機14は、公共の電波放送(例 ばラジオ放送)によって送信される防災情報 を含む緊急信号を受信して取得し、この緊急 信号に基づいて緊急事態の発生を検出する部 分である。この防災情報の具体的な例として 、後述するように、強風や波浪や洪水や濃霧 に関する警報・注意報や、地震情報や、津波 情報や、火山情報や、台風情報等が挙げられ る。なお、緊急信号受信機14は、街頭等に設 された防災放送スピーカーにより放送され 緊急放送(例えば緊急事態を意味するサイレ ンによる放送等)に基づいて、緊急事態の発 を検出するセンサであってもよい。

 なお、緊急信号受信機14は、受信した緊 信号によって、車両の緊急避難が必要とな 場合、例えば、震源地又は震度が最大の地 から所定半径(例えば1km)の円内で示される範 囲に車両が位置することが検出された場合や 、津波被害を受けそうな海岸から車両までの 距離が所定距離(例えば1km)以内の範囲に車両 位置することが検出された場合や、噴火し 火山の噴火口から車両までの距離が所定距 (例えば2km)以内の範囲に車両が位置するこ が検出された場合や、洪水が発生したエリ から車両までの距離が所定距離(例えば2km)以 内の範囲に車両が位置することが検出された 場合に、緊急事態が発生したと判定する。

 ナビゲーションシステム15は、車両の現 位置等に関する交通情報を受信して、この 通情報やこれに基づく目的地までの情報を ライバーに対して画面表示するとともに、 の交通情報に基づいて緊急事態の発生を検 する装置である。ナビゲーションシステム15 は、後述するVICS151(検出手段)及びGPS受信機152 (検出手段)を有しており、VICS151及びGPS受信機 152等から出力される交通情報を用いて上記し た画面表示及び検出を行う。

 なお、ナビゲーションシステム15は、車 から、ドライバーの収容が可能な、ドライ ーの保護のための保護施設までの距離を取 してこの距離が所定距離以上であると推測 れる状態を、ドライバーの収容に長時間か る可能性が高い緊急事態として検出する。 ライバーの保護のための保護施設の具体的 例として、消防署、警察署、病院等の施設 挙げられる。ナビゲーションシステム15には 、予めこれらの保護施設の位置や収容可能な 人数や対応可能な時間帯に関する情報が記憶 されている。所定距離とは、例えば3kmといっ たように数kmから数十km程度の距離である。 た、ナビゲーションシステム15は、上記の保 護施設までの走行に要する時間を取得してこ の時間が所定時間以上であると推測される状 態を、ドライバーの収容に長時間かかる可能 性が高い緊急事態として検出する。所定時間 とは、例えば10分といったように数分から数 分程度の時間である。

 VICS151(Vehicle Information and Communication Syste m、即ち道路交通情報通信システム)は、車両 走行する道路近傍に設置されたビーコン等 ら送信された情報を受信して、ナビゲーシ ンシステム15に渋滞情報等を表示させる部 である。ビーコン等から送信された情報に 、VICSセンターで処理された渋滞等に関する 通情報が含まれている。

 GPS(Global Positioning System、即ち全地球測位 システム)受信機152は、衛星からの電波の到 時間等に基づいて車両の地球上における位 を測位して、ナビゲーションシステム15に現 在地に関する位置情報等を表示させる部分で ある。

 車両制御解除機構部16は、所定の場合に( は、所定の場合に限って)押下して使用する ことが可能となる機構を有する解除ボタンを 備える。所定の場合とは、飲酒状態判断部12 よってドライバーが飲酒状態であると検知 れ、且つ、緊急信号受信機14によって緊急 態の発生が検出された場合である。解除ボ ンの押下が可能になってドライバーによっ 押下されると、車両制御部13による上記の車 両走行の抑止制御が解除(即ち、抑止制御を 止することにより抑止制御を行わないよう する)されて(即ち、インターロックの解除) 車両の走行が可能となる。

 なお、車両制御解除機構部16は、上記の 合に(又は、所定の場合に限り)上記の抑止制 御を解除させることができるようになる部分 であれば特に限定されず、解除ボタンの代わ りに解除スイッチでもよい。

 引き続き、図2を用いて、飲酒運転防止装 置1で実行される、飲酒状況の測定から車両 行の抑止制御の解除までの一連の測定及び 定処理について説明する。図2は、飲酒運転 止装置1で実行される一連の測定及び判定処 理を説明するためのフローチャートである。 ここで、飲酒状態検知センサ11は、アルコー 濃度を測定するセンサであるとするが、上 したように、ドライバーの飲酒量を測定す センサでもよい。図2のフローチャートに示 される処理は、主として上記ECUによって行わ れるものであり、飲酒運転防止装置1の電源 オンされて処理が開始してからオフされる での間、所定の時間間隔で繰り返し実行さ る。

 まず、飲酒状態検知センサ11にドライバ の呼気が吹きかけられると、飲酒状態検知 ンサ11が、ドライバーの飲酒状況を測定する (ステップS01)。

 次に、飲酒状態判断部12が、飲酒状態検 センサ11が測定した飲酒状況に基づいて、ド ライバーが飲酒状態であるか否かを判定する (ステップS02)。飲酒状態検知センサ11が測定 たアルコール濃度が所定濃度未満である場 、ドライバーは飲酒状態でないと判定され 一連の処理は終了する。一方、飲酒状態検 センサ11が測定したアルコール濃度が所定濃 度以上である場合、ドライバーは飲酒状態で あると判定され、後述のステップS03に移行す る。

 ステップS03では、車両制御部13が、車両 走行を抑止する上記の制御(即ち、インター ック制御)を行う。そして、後述のステップ S04に移行する。

 ステップS04では、緊急信号受信機14が、 共の電波放送(例えばラジオ放送)によって送 信される防災情報を含む緊急信号を受信する 。ここで、この防災情報は地震に関するもの であり、例えば、震度とその震度が観測され た地点や、震源地や、震度最大地点等に関す る情報である。そして、後述のステップS05に 移行する。

 ステップS05では、緊急信号受信機14が、 信したこの緊急信号に基づいて、震源地又 震度最大地点から所定半径(例えば1km)の円内 で示される範囲に車両が位置するか否かを判 定する。この判定には、ナビゲーションシス テム15や、VICS151や、GPS受信機152等からの情報 が用いられる。この円内で示される範囲に車 両は位置していないと判定された場合は、緊 急事態は発生していないと判断されて、一連 の処理は終了する。一方、この円内で示され る範囲に車両は位置していると判定された場 合は、緊急事態は発生していると判断されて 、後述のステップS06に移行する。

 ステップS06では、車両制御解除機構部16 備えられた解除ボタンが、押下して使用す ことが可能となる。ここで、ドライバーに って解除ボタンが押下されると、車両制御 13による上記の車両走行の抑止制御が解除さ れて(即ち、インターロックの解除)、車両の 行が可能となる。そして、後述のステップS 07に移行する。

 ステップS07では、車両において緊急事態 発生しているため緊急時の飲酒運転が行わ ていることが、車両の外部に対して報知さ る。この報知の具体的な例として、車両が える外部向けライト及びランプの点灯や、 ラクションの鳴動や、警報音の出力等が挙 られる。この報知が行われている間、車両 走行が可能な状態は継続されており、この 態が継続されている間に車両は走行する。 して、一連の処理が終了する。

(2)第二実施形態
 次に、図3を用いて、本発明の第二実施形態 に係る飲酒運転防止装置について説明する。 図3は、第二実施形態に係る飲酒運転防止装 で実行される一連の測定及び判定処理を説 するためのフローチャートである。なお、 二実施形態に係る飲酒運転防止装置の構成 、第一実施形態におけるステップS03~S05に関 てのみ異なる。その他の構成については、 一実施形態と同一または同様であるので、 こでは説明を省略する。

 ステップS03では、車両制御部13が、車両 走行を抑止する上記の制御(即ち、インター ック制御)を行う。そして、後述のステップ S14に移行する。

 ステップS14では、緊急信号受信機14が、 共の電波放送(例えばラジオ放送)によって送 信される防災情報を含む緊急信号を受信する 。ここで、この防災情報は津波警報(注意報) 関するものであり、例えば、津波被害を受 そうな海岸及び地域や、津波の高さ等に関 る情報である。そして、後述のステップS15 移行する。

 ステップS15では、緊急信号受信機14が、 信したこの緊急信号に基づいて、車両から 津波被害を受けそうな海岸及び地域までの 離が所定距離(例えば1km)以下であるか否かを 判定する。この判定には、ナビゲーションシ ステム15や、VICS151や、GPS受信機152等からの情 報が用いられる。車両から津波被害を受けそ うな海岸及び地域までの距離が所定距離より 長いと判定された場合は、緊急事態は発生し ていないと判断されて、一連の処理は終了す る。一方、車両から津波被害を受けそうな海 岸及び地域までの距離が所定距離以下である と判定された場合は、緊急事態は発生してい ると判断されて、上述のステップS06に移行す る。

(3)第三実施形態
 次に、図4を用いて、本発明の第三実施形態 に係る飲酒運転防止装置について説明する。 図4は、第三実施形態に係る飲酒運転防止装 で実行される一連の測定及び判定処理を説 するためのフローチャートである。なお、 三実施形態に係る飲酒運転防止装置の構成 、第一実施形態におけるステップS03~S05に関 てのみ異なる。その他の構成については、 一実施形態と同一または同様であるので、 こでは説明を省略する。

 ステップS03では、車両制御部13が、車両 走行を抑止する上記の制御(即ち、インター ック制御)を行う。そして、後述のステップ S24に移行する。

 ステップS24では、緊急信号受信機14が、 共の電波放送(例えばラジオ放送)によって送 信される防災情報を含む緊急信号を受信する 。ここで、この防災情報は火山に関するもの であり、例えば、火山の噴火はあったか否か や、噴火があった場合において噴火した火山 の噴火口の位置等に関する情報である。そし て、後述のステップS25に移行する。

 ステップS25では、緊急信号受信機14が、 信したこの緊急信号に基づいて、噴火した 山の噴火口から所定半径(例えば2km)の円内で 示される範囲に車両が位置するか否かを判定 する。この判定には、ナビゲーションシステ ム15や、VICS151や、GPS受信機152等からの情報が 用いられる。この円内で示される範囲に車両 は位置していないと判定された場合は、緊急 事態は発生していないと判断されて、一連の 処理は終了する。一方、この円内で示される 範囲に車両は位置していると判定された場合 は、緊急事態は発生していると判断されて、 上述のステップS06に移行する。

(4)第四実施形態
 次に、図5を用いて、本発明の第四実施形態 に係る飲酒運転防止装置について説明する。 図5は、第四実施形態に係る飲酒運転防止装 で実行される一連の測定及び判定処理を説 するためのフローチャートである。なお、 四実施形態に係る飲酒運転防止装置の構成 、第一実施形態におけるステップS03~S05に関 てのみ異なる。その他の構成については、 一実施形態と同一または同様であるので、 こでは説明を省略する。

 ステップS03では、車両制御部13が、車両 走行を抑止する上記の制御(即ち、インター ック制御)を行う。そして、後述のステップ S34に移行する。

 ステップS34では、緊急信号受信機14が、 共の電波放送(例えばラジオ放送)によって送 信される防災情報を含む緊急信号を受信する 。ここで、この防災情報は洪水に関するもの であり、例えば、洪水の発生はあったか否か や、洪水が発生したエリア等に関する情報で ある。そして、後述のステップS35に移行する 。

 ステップS35では、緊急信号受信機14が、 信したこの緊急信号に基づいて、車両から 洪水が発生したエリアまでの距離が所定距 (例えば2km)以下であるか否かを判定する。こ の判定には、ナビゲーションシステム15や、V ICS151や、GPS受信機152等からの情報が用いられ る。車両から洪水が発生したエリアまでの距 離が所定距離より長いと判定された場合は、 緊急事態は発生していないと判断されて、一 連の処理は終了する。一方、車両から洪水が 発生したエリアまでの距離が所定距離以下で あると判定された場合は、緊急事態は発生し ていると判断されて、上述のステップS06に移 行する。

(5)第五実施形態
 次に、図6を用いて、本発明の第五実施形態 に係る飲酒運転防止装置について説明する。 図6は、第五実施形態に係る飲酒運転防止装 で実行される一連の測定及び判定処理を説 するためのフローチャートである。なお、 五実施形態に係る飲酒運転防止装置の構成 、第一実施形態におけるステップS03~S05に関 て異なる。その他の構成については、第一 施形態と同一または同様であるので、ここ は説明を省略する。

 ステップS03では、車両制御部13が、車両 走行を抑止する上記の制御(即ち、インター ック制御)を行う。そして、後述のステップ S44に移行する。

 ステップS44では、ナビゲーションシステ 15が、VICS151及びGPS受信機152等から出力され 交通情報に基づいて、渋滞等を考慮しなが 、車両から、ドライバーの保護のための保 施設(消防署、警察署、病院等)までの距離 推測して取得する。そして、後述のステッ S45に移行する。

 ステップS45では、ナビゲーションシステ 15が、取得した距離(即ち、車両から保護施 までの距離)が所定距離(例えば3km)以上であ と推測されるか否かを判定する。車両から 護施設までの距離が所定距離未満であると 定された場合は、緊急事態は発生していな と判断されて、一連の処理は終了する。一 、車両から保護施設までの距離が所定距離 上であると判定された場合は、緊急事態は 生していると判断されて、保護施設のうち 短距離にある保護施設までの仮想的なルー 案内をナビゲーションシステム15がドライ ーに対して開始して、上述のステップS06に 行する。

(6)第六実施形態
 次に、図7を用いて、本発明の第六実施形態 に係る飲酒運転防止装置について説明する。 図7は、第五実施形態に係る飲酒運転防止装 で実行される一連の測定及び判定処理を説 するためのフローチャートである。なお、 五実施形態に係る飲酒運転防止装置の構成 、第一実施形態におけるステップS03~S05に関 てのみ異なる。その他の構成については、 一実施形態と同一または同様であるので、 こでは説明を省略する。

 ステップS03では、車両制御部13が、車両 走行を抑止する上記の制御(即ち、インター ック制御)を行う。そして、後述のステップ S54に移行する。

 ステップS54では、ナビゲーションシステ 15が、VICS151及びGPS受信機152等から出力され 交通情報に基づいて、渋滞等を考慮しなが 、車両から保護施設(消防署、警察署、病院 等)までの走行時間を推測して取得する。な 、この走行時間の代わりに、ドライバーの 護のための車両(救急車、パトカー、消防車 )がドライバーの現在地に到着するまでに必 要な到着必要時間を推測して取得してもよい 。そして、後述のステップS55に移行する。

 ステップS55では、ナビゲーションシステ 15が、取得した走行時間(又は到着必要時間) が所定時間(例えば30分間)以上であると推測 れるか否かを判定する。車両から保護施設 での走行時間(又は到着必要時間)が所定時間 未満であると判定された場合は、緊急事態は 発生していないと判断されて、一連の処理は 終了する。一方、車両から保護施設までの走 行時間(又は到着必要時間)が所定時間以上で ると判定された場合は、緊急事態は発生し いると判断されて、保護施設のうち最短時 で到着可能な保護施設までの仮想的なルー 案内をナビゲーションシステム15がドライ ーに対して開始して、上述のステップS06に 行する。

(7)作用効果
 引き続き、第一実施形態から第六実施形態 それぞれの作用効果について説明する。第 実施形態から第四実施形態のそれぞれによ ば、ドライバーの飲酒状態が検知され、且 、緊急信号受信機14により緊急事態の発生 検出された場合に、車両制御部13による制御 を解除させることが車両制御解除機構部16に り可能になる。このように、飲酒状態が検 された場合であっても、緊急事態の発生が 出された場合に、車両走行の抑止制御の解 が可能になるため、自動車等の車両の走行 抑止する制御の解除が不適切なタイミング 行われることがなくなる。このため、緊急 難用の移動モビリティとしての車両の走行 抑止する制御の解除が適切なタイミングで 能となるようにした上で、飲酒運転を確実 防止することができるようになる。

 また、第五実施形態によれば、車両から 護施設までの距離が所定距離以上であると 測される状態が緊急事態としてナビゲーシ ンシステム15により検出される。このため 飲酒状態が検知された場合であっても、上 距離が所定距離以上であると推測される状 のときに、車両走行の抑止制御の解除が可 になるため、車両の走行を可能にして飲酒 態の運転者の保護施設までの移動を行わせ ことができる。このように、車両の走行を 止する制御の解除が適切なタイミングで可 となるようにした上で、飲酒運転を確実に 止することができるようになる。

 また、第六実施形態によれば、車両から 護施設までの走行に要する時間が所定時間 上であると推測される状態が緊急事態とし ナビゲーションシステム15により検出され 。このため、飲酒状態が検知された場合で っても、上記時間が所定時間以上であると 測される状態のときに、車両走行の抑止制 の解除が可能になるため、車両の走行を可 にして飲酒状態の運転者の保護施設までの 動を行わせることができる。このように、 両の走行を抑止する制御の解除が適切なタ ミングで可能となるようにした上で、飲酒 転を確実に防止することができるようにな 。

 以上、本発明の好適な実施形態について 明したが、本発明は上記実施形態に限定さ るものではない。例えば、上記実施形態で 、飲酒状態判断部12によってドライバーが 酒状態であると検知され、且つ、緊急信号 信機14によって緊急事態の発生が検出された 場合に、車両制御解除機構部16が押下可能と るようにしたが、この代わりに、このよう 場合に自動的に、車両制御部13による上記 車両走行の抑止制御が解除されるようにし もよい。

 また、図6のステップS45において、車両か ら保護施設までの距離が所定距離以上である と判定された場合にステップS06に移行するの ではなく、車両から保護施設までの距離が所 定距離以上であると判定され、且つ、車両か ら保護施設までの走行時間(又は到着必要時 )が所定時間以上であると判定された場合に ステップS06に移行するようにしてもよい。

 本発明によれば、車両の走行を抑止する 御の解除が適切なタイミングで可能となる うにした上で飲酒運転を確実に防止する飲 運転防止装置を提供することが可能である