Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
HUMIDITY CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/141986
Kind Code:
A1
Abstract:
A humidity control device (1) is provided with a processor (10) for dehumidifying air, regenerator (30) for regenerating a moisture absorptive liquid (L) used by the processor (10), a first moisture-absorptive-liquid pipe path (50) and a second moisture-absorptive-liquid pipe path (51) which circulate the moisture absorptive liquid (L) between the processor (10) and the regenerator (30), and a heat pump (20) having an evaporator for cooling the moisture absorptive liquid (L) used by the processor (10) and also having a condenser (22) for heating the moisture absorptive liquid (L) flowing in the first moisture-absorptive-liquid pipe path (50).  The regenerator (30) has a first regeneration processing section (31), a second regeneration processing section (34), a first tank (37) and a second tank (38) which contain the moisture absorptive liquid (L), and a heating source (44) for heating the moisture absorptive liquid (L) supplied to the second regeneration processing section (34).  The moisture absorptive liquid (L) in the first tank (37) is supplied to the first moisture-absorptive-liquid pipe path (50) and supplied again to the first regeneration processing section (31) via the condenser (22).  The construction maintains energy utilization efficiency of the humidity control device at a high level.

Inventors:
MIYAUCHI HIKOO (JP)
MIKAMI YOSHIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002149
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 15, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
DYNA AIR CO LTD (JP)
MIYAUCHI HIKOO (JP)
MIKAMI YOSHIHIRO (JP)
International Classes:
F24F3/14; B01D53/26; F24F3/00
Foreign References:
JP2005214595A2005-08-11
JP2004523718A2004-08-05
US6887303B22005-05-03
JPH11504105A1999-04-06
JPS55147130A1980-11-15
JP2008111644A2008-05-15
JP2007253067A2007-10-04
JPH05332575A1993-12-14
JP2008134813A2008-06-12
JP2005214595A2005-08-11
Attorney, Agent or Firm:
OHNO, Seiji et al. (JP)
Seiji Ono (JP)
Download PDF:
Claims:
 吸湿性液体を冷却し、冷却した吸湿性液体に空気を通すことにより、調湿空間の空気の除湿を行う処理機と、
 前記処理機による除湿処理に用いた吸湿性液体を加熱し、加熱した吸湿性液体に空気を通すことにより吸湿性液体を再生する再生機と、
 前記処理機から前記再生機に吸湿性液体を送る第1の吸湿液管路と、
 前記再生機から前記処理機に吸湿性液体を送る第2の吸湿液管路と、
 前記処理機で用いる吸湿性液体を冷却する蒸発器と前記第1の吸湿液管路を流れる吸湿性液体を加熱する凝縮器とを有するヒートポンプと、を備え、
 前記再生機は、
 吸湿性液体に空気を通して再生処理を行う第1の再生処理部および第2の再生処理部と、
 吸湿性液体を入れる第1の槽および第2の槽と、
 前記第2の再生処理部へ供給される吸湿性液体を加熱する加熱源と、
 を有し、
 前記第1の再生処理部は、前記第1の吸湿液管路を通じて供給された吸湿性液体の再生処理を行って、再生処理後の吸湿性液体を前記第1の槽に入れ、
 前記第1の槽内の吸湿性液体は、前記第1の吸湿液管路に供給されて前記凝縮器を通じて前記第1の再生処理部に再び供給されると共に、前記第2の槽にも供給され、
 前記第2の再生処理部は、前記第2の槽から供給された吸湿性液体の再生処理を行って、再生処理後の吸湿性液体を前記第2の槽に入れ、
 前記第2の槽内の吸湿性液体は、前記第2の吸湿液管路を通じて前記処理機に戻される調湿装置。
 吸湿性液体に空気を通すことにより、調湿空間の空気の湿度を調整する処理機と、
 前記処理機による湿度調整処理に用いた吸湿性液体を再生する再生機と、
 前記処理機から前記再生機に吸湿性液体を送る第1の吸湿液管路と、
 前記再生機から前記処理機に吸湿性液体を送る第2の吸湿液管路と、
 前記処理機で用いる吸湿性液体を加熱または冷却する第1の熱交換器と前記第1の吸湿液管路を流れる吸湿性液体を冷却または加熱する第2の熱交換器とを有するヒートポンプと、を備え、
 前記再生機は、
 吸湿性液体を入れる液槽であって、吸湿性液体の液面より低い高さの仕切りで第1の槽と第2の槽に仕切られた液槽と、
 吸湿性液体に空気を通して再生処理を行って処理後の吸湿性液体を前記第1の槽に入れる第1の再生処理部と、
 吸湿性液体に空気を通して再生処理を行って処理後の吸湿性液体を前記第2の槽に入れる第2の再生処理部と、
 前記第1の槽の吸湿性液体の一部を前記第1の吸湿液管路の前記第2の熱交換器の上流に戻す管と、
 前記第2の槽の吸湿性液体の一部を前記第1の再生処理部または前記第2の再生処理部に供給する管と、
 前記第2の槽から前記第1の再生処理部または前記第2の再生処理部へ供給される吸湿性液体を加熱する加熱源と、
 を有し、
 前記第2の槽が前記第2の吸湿液管路と接続されており、
 前記処理機が除湿を行う場合には、前記第1の熱交換器を蒸発器、前記第2の熱交換器を凝縮器として前記ヒートポンプを作動すると共に、前記第2の槽の吸湿性液体を前記第2の再生処理部に供給し、
 前記処理機が加湿を行う場合には、前記第1の熱交換器を凝縮器、前記第2の熱交換器を蒸発器として前記ヒートポンプを作動すると共に、前記第2の槽の吸湿性液体を前記第1の再生処理部に供給する調湿装置。
 前記再生機は、前記第2の槽に給水する給水手段を備え、
 前記処理機が加湿を行う場合に、前記給水手段は前記第2の槽に給水を行う請求項2に記載の調湿装置。
 吸湿性液体を加熱し、加熱した吸湿性液体に空気を通すことにより空気の加湿を行う処理機と、
 前記処理機による加湿処理に用いた吸湿性液体を再生する再生機と、
 前記処理機から前記再生機に吸湿性液体を送る第1の吸湿液管路と、
 前記再生機から前記処理機に吸湿性液体を送る第2の吸湿液管路と
 前記処理機で用いる吸湿性液体を加熱する凝縮器と前記第1の吸湿液管路を流れる吸湿性液体を冷却する蒸発器とを有するヒートポンプと、を備え、
 前記再生機は、
 前記第1の吸湿液管路を通じて供給された吸湿性液体に空気を通して再生処理を行う再生処理部と、
 前記再生処理部にて再生処理された吸湿性液体を入れる液槽と、
 前記液槽に給水する給水手段と、
 を有し、
 前記液槽内の吸湿性液体は、前記第1の吸湿液管路に供給されて前記凝縮器を通じて前記再生処理部に再び供給されると共に、前記第2の吸湿液管路を通じて前記処理機に戻される調湿装置。
 前記再生機は、前記液槽内の吸湿性液体を加熱する加熱源を備える請求項4に記載の調湿装置。
Description:
調湿装置 関連する出願

 本出願では、2008年5月22日に日本国に出願 された特許出願番号2008-134813の利益を主張し 当該出願の内容は引用することによりここ 組み込まれているものとする。

 本発明は、例えば、塩化リチウム(LiCl)等 吸湿性液体を用いて調湿を行う調湿装置に する。

 従来から、例えば、塩化リチウム等の吸 性液体を用いて調湿を行う調湿装置が知ら ていた。このような調湿装置は、調湿空間 ら空気を取り込み、取り込んだ空気の除湿 たは加湿を行って調湿空間に戻す処理を行 処理機と、処理機にて用いた吸湿性液体を 生する再生機を有する。

 溶液濃度の高い吸湿性液体は温度が下が と水分を吸収し、溶液濃度の低い吸湿性液 は温度が上がると水分が脱離する。調湿装 ではこの性質を利用して、処理機および再 機に供給する吸湿性液体の温度を調節する とにより、調湿および吸湿性液体の再生を う。ここで、吸湿性液体の再生とは、調湿 行うことによって濃度の変化した吸湿性液 の濃度を、調湿に用いる前の状態に戻すこ をいう。例えば、除湿の場合には、溶液濃 の高い吸湿性液体を冷却し、冷却した吸湿 液体に空気を通すことにより、吸湿性液体 よって空気中の水分を吸収する。この処理 よって吸湿性液体に水分が吸収されるので 吸湿性液体の溶液濃度は低くなる。溶液濃 が低い吸湿性液体では十分な除湿を行えな ので、吸湿性液体から水分を脱離すること よって、溶液濃度の高い吸湿性液体に戻す なお、加湿の場合は、逆に、吸湿性液体の 液濃度が高くなるので、吸湿性液体に水分 吸収させることによって溶液濃度の低い吸 性液体に戻す。

 本出願人は、ヒートポンプを用いてエネ ギーの利用効率を高めた調湿装置を提案し (特開2005-214595号公報)。ヒートポンプを用い ることによって、エネルギーの利用効率が高 くなる理由は、以下のとおりである。調湿装 置では、処理機と再生機は、吸湿性液体の温 度を反対に制御する。除湿運転を行う場合に は、処理機にて吸湿性液体を冷却して除湿を 行い、再生機では吸湿性液体を加熱して吸湿 性液体から水分を取り除く。加湿運転を行う 場合には、処理機にて吸湿性液体を加熱して 加湿を行い、再生機では吸湿性液体を冷却し て吸湿性液体に水分を含ませる。ヒートポン プを用いて冷却する側(蒸発器)で吸熱した熱 捨てることなく、加熱する側(凝縮器)で利 するので、エネルギーの利用効率を高める とができる。

 なお、特開2005-214595号公報に記載したヒ トポンプを用いた調湿装置では、再生機側 ヒートポンプの他に加熱源を有する。これ 、ヒートポンプだけで調湿および再生の制 を行うと、再生機側の再生処理が、処理機 の運転状態に縛られてしまい、処理機側と 生機側で運転のバランスがとれない場合が るためである。このような不都合を防止す ために、再生機に、ヒートポンプとは別の 熱源を設け、処理機の運転状態と独立して 生処理を行えるようにしている。

 特開2005-214595号公報に記載した調湿装置 、長時間継続して運転するとエネルギーの 用効率が低下する場合があることが分かっ きた。ここで、エネルギーの利用効率とは ヒートポンプを駆動するエネルギーと加熱 に加えるエネルギーの総和に対して、除湿 るいは加湿することができた空気量の割合 ある。

 そこで、本発明は、エネルギーの利用効 を高く維持できる調湿装置を提供すること 目的とする。

 本発明の調湿装置は、吸湿性液体を冷却 、冷却した吸湿性液体に空気を通すことに り、調湿空間の空気の除湿を行う処理機と 前記処理機による除湿処理に用いた吸湿性 体を加熱し、加熱した吸湿性液体に空気を すことにより吸湿性液体を再生する再生機 、前記処理機から前記再生機に吸湿性液体 送る第1の吸湿液管路と、前記再生機から前 記処理機に吸湿性液体を送る第2の吸湿液管 と、前記処理機で用いる吸湿性液体を冷却 る蒸発器と前記第1の吸湿液管路を流れる吸 性液体を加熱する凝縮器とを有するヒート ンプとを備え、前記再生機は、吸湿性液体 空気を通して再生処理を行う第1の再生処理 部および第2の再生処理部と、吸湿性液体を れる第1の槽および第2の槽と、前記第2の再 処理部へ供給される吸湿性液体を加熱する 熱源とを有し、前記第1の再生処理部は、前 第1の吸湿液管路を通じて供給された吸湿性 液体の再生処理を行って、再生処理後の吸湿 性液体を前記第1の槽に入れ、前記第1の槽内 吸湿性液体は、前記第1の吸湿液管路に供給 されて前記凝縮器を通じて前記第1の再生処 部に再び供給されると共に、前記第2の槽に 供給され、前記第2の再生処理部は、前記第 2の槽から供給された吸湿性液体の再生処理 行って、再生処理後の吸湿性液体を前記第2 槽に入れ、前記第2の槽内の吸湿性液体は、 前記第2の吸湿液管路を通じて前記処理機に される構成を有する。

 本発明者らは、エネルギーの利用効率が 下する原因について鋭意研究を行った結果 上記した再生機の加熱源が、ヒートポンプ 汲み上げ温度差に影響することが原因の一 であることを突き止めた。すなわち、加熱 によって再生機の液槽内の吸湿性液体を加 するため、吸湿性液体の温度が上昇する。 度が上昇した吸湿性液体が凝縮器に入るた 、ヒートポンプの汲み上げ温度差が大きく り、ヒートポンプの効率が悪くなっていた この知見に基づき、本発明者らは、ヒート ンプの汲み上げ温度差を適切に保つことが きる本発明を発明した。

 本発明では、再生機に第1の槽と第2の槽 設け、第2の槽内の吸湿性液体を加熱源によ 加熱して吸湿性液体の再生処理を行うと共 、第1の吸湿液管路へは、加熱を行っていな い第1の槽内の吸湿性液体を供給することに り、ヒートポンプの凝縮器に入る吸湿性液 の温度上昇を抑える。これにより、ヒート ンプの汲み上げ温度差を適切に保ち、エネ ギーの利用効率を高く維持することができ 。

 本発明の別の態様の調湿装置は、吸湿性 体に空気を通すことにより、調湿空間の空 の湿度を調整する処理機と、前記処理機に る湿度調整処理に用いた吸湿性液体を再生 る再生機と、前記処理機から前記再生機に 湿性液体を送る第1の吸湿液管路と、前記再 生機から前記処理機に吸湿性液体を送る第2 吸湿液管路と、前記処理機で用いる吸湿性 体を加熱または冷却する第1の熱交換器と前 第1の吸湿液管路を流れる吸湿性液体を冷却 または加熱する第2の熱交換器とを有するヒ トポンプとを備え、前記再生機は、吸湿性 体を入れる液槽であって、吸湿性液体の液 より低い高さの仕切りで第1の槽と第2の槽に 仕切られた液槽と、吸湿性液体に空気を通し て再生処理を行って処理後の吸湿性液体を前 記第1の槽に入れる第1の再生処理部と、吸湿 液体に空気を通して再生処理を行って処理 の吸湿性液体を前記第2の槽に入れる第2の 生処理部と、前記第1の槽の吸湿性液体の一 を前記第1の吸湿液管路の前記第2の熱交換 の上流に戻す管と、前記第2の槽の吸湿性液 の一部を前記第1の再生処理部または前記第 2の再生処理部に供給する管と、前記第2の槽 ら前記第1の再生処理部または前記第2の再 処理部へ供給される吸湿性液体を加熱する 熱源とを有し、前記第2の槽が前記第2の吸湿 液管路と接続されており、前記処理機が除湿 を行う場合には、前記第1の熱交換器を蒸発 、前記第2の熱交換器を凝縮器として前記ヒ トポンプを作動すると共に、前記第2の槽の 吸湿性液体を前記第2の再生処理部に供給し 前記処理機が加湿を行う場合には、前記第1 熱交換器を凝縮器、前記第2の熱交換器を蒸 発器として前記ヒートポンプを作動すると共 に、前記第2の槽の吸湿性液体を前記第1の再 処理部に供給する。

 このように第1の熱交換器、第2の熱交換 の役割を交換できる構成とすることにより 調湿装置は、除湿および加湿の両方を行う とができる。なお、第1の熱交換器と第2の熱 交換器の役割を交換するには、ヒートポンプ の冷媒の流れを逆にすればよい。また、再生 機が有する液槽は第1の槽と第2の槽に仕切ら ているので、除湿を行う場合には、上記発 と同様に、ヒートポンプの汲み上げ温度差 適切に保ち、エネルギーの利用効率を高く 持できる。加湿を行う場合には、第2の槽の 吸湿性液体が第1の再生処理部に供給されて 1の槽に入るので、加熱源によって加熱され 吸湿性液体を第1の槽から第2の熱交換器に すことができる。これにより、第2の熱交換 が蒸発器として機能する場合のヒートポン の汲み上げ温度差を適切に保ち、エネルギ の利用効率を高く維持できる。なお、第1の 槽と第2の槽は吸湿性液体の液面より低い仕 りによって仕切られているので、第1の槽か 第2の槽へ容易に吸湿性液体が流れる。液面 の高さは、調湿装置で用いる吸湿性液体の量 によって定まる。調湿装置は、運転中に液面 が一定になるように吸湿性液体を循環させる 量を調整する。また、仕切りの高さは、設計 により適宜設定することができるが、第1の の吸湿性液体と第2の槽の吸湿性液体の温度 平均化してしまわない程度の高さである必 がある。具体的には、仕切りの高さは、好 しくは、液面の高さの70~95%、さらに好まし は液面の高さの75~90%、最も好ましくは、液 の高さの80~85%である。

 上記の調湿装置において、前記再生機は 前記第2の槽に給水する給水手段を備え、前 記処理機が加湿を行う場合に、前記給水手段 は前記第2の槽に給水を行ってもよい。

 第2の槽内には比較的大量の吸湿性液体が 入っているので、給水を液槽に対して行う構 成によって吸湿性液体の急激な温度低下を防 止できる。また、吸湿性液体に水が吸収され るときに吸収熱が発生するので、給水によっ て吸湿性液体の温度が低下した場合にも、吸 湿性液体が水を吸収するに従って温度が上昇 する。このように第2の槽内の吸湿性液体の 激な温度低下を防止することにより、第2の 湿液管路を通じて処理機側に戻されてヒー ポンプの凝縮器に供給される吸湿性液体の 度低下を抑制することにつながる。これに り、処理機で用いる吸湿性液体の温度を保 て適切に加湿を行うことができ、エネルギ の利用効率を高く保つことができる。

 本発明の別の態様の調湿装置は、吸湿性 体を加熱し、加熱した吸湿性液体に空気を すことにより空気の加湿を行う処理機と、 記処理機による加湿処理に用いた吸湿性液 を再生する再生機と、前記処理機から前記 生機に吸湿性液体を送る第1の吸湿液管路と 、前記再生機から前記処理機に吸湿性液体を 送る第2の吸湿液管路と、前記処理機で用い 吸湿性液体を加熱する凝縮器と前記第1の吸 液管路を流れる吸湿性液体を冷却する蒸発 とを有するヒートポンプとを備え、前記再 機は、前記第1の吸湿液管路を通じて供給さ れた吸湿性液体に空気を通して再生処理を行 う再生処理部と、前記再生処理部にて再生処 理された吸湿性液体を入れる液槽と、前記液 槽内の吸湿性液体を加熱する加熱源と、前記 第2の槽に給水する給水手段とを有し、前記 槽内の吸湿性液体は、前記第1の吸湿液管路 供給されて前記凝縮器を通じて前記再生処 部に再び供給されると共に、前記第2の吸湿 液管路を通じて前記処理機に戻される構成を 有する。

 給水を液槽に対して行う構成により、給 された水は液槽内の比較的大量の吸湿性液 と混ざるので、吸湿性液体の急激な温度低 を防止できる。また、吸湿性液体に水が吸 されるときに吸収熱が発生するので、給水 よって吸湿性液体の温度が低下した場合に 、吸湿性液体が水を吸収するに従って温度 上昇する。このように液槽内の吸湿性液体 急激な温度低下を防止することにより、第2 の吸湿液管路を通じて処理機側に戻されてヒ ートポンプの凝縮器に供給される吸湿性液体 の温度低下を抑制することにつながる。これ により、処理機で用いる吸湿性液体の温度を 保って適切に加湿を行うことができ、エネル ギーの利用効率を高く保つことができる。

 上記調湿装置において、前記再生機は、 記液槽内の吸湿性液体を加熱する加熱源を えてもよい。

 この構成により、液槽内の吸湿性液体の 度を制御することができ、再生機からヒー ポンプの凝縮器に供給される吸湿性液体の 度を制御することができる。

 以下に説明するように、本発明には他の 様が存在する。したがって、この発明の開 は、本発明の一部の提供を意図しており、 こで記述され請求される発明の範囲を制限 ることは意図していない。

実施の形態の調湿装置の構成を示す図 ある。 実施の形態の調湿装置によって除湿を う場合の動作を示す図である。 実施の形態の調湿装置によって加湿を う場合の動作を示す図である。

 以下、本発明の実施の形態の調湿装置に いて図面を参照しながら説明する。以下に 明する実施の形態は本発明の単なる例であ 、本発明は様々な態様に変形することがで る。従って、以下に開示する特定の構成お び機能は、請求の範囲を限定するものでは い。

 図1は、実施の形態の調湿装置1の構成を す図である。調湿装置1は、調湿空間(室内) たは室外の空気を取り込んで、取り込んだ 気を吸湿性液体Lに通すことにより調湿を行 処理機10と、処理機10で調湿処理を行うため に吸湿性液体Lの温度を制御するヒートポン 20と、処理機10での調湿処理に用いた吸湿性 体Lの再生を行う再生機30とを有する。本実 の形態では、吸湿性液体Lとして、塩化リチ ウム(LiCl)を用いる。なお、吸湿性液体として は、塩化リチウムに限らず、食塩水などの潮 解性を有する塩の溶液や、グリセリン、エチ レングリコール、プロピレングリコールなど の吸湿性の高い多価アルコール、その他の吸 湿性を有する安価な液体を用いてもよい。

 処理機10は、室内の空気の調湿を行う室 機であり、再生機30は外気との間で水分の授 受を行うことにより吸湿性液体Lを再生する 外機である。図1では、一の処理機10に対し 一の再生機30が接続された例を示しているが 、複数の処理機10に対して一の再生機30を接 する構成としてもよい。例えば、集合住宅 大型スーパー等に調湿装置1を設置する場合 は、各部屋あるいは各フロアに処理機10を 置し、各処理機10と接続された一の再生機30 外部に設置する態様とすることもできる。

 処理機10と再生機30は、第1の吸湿液管路50 および第2の吸湿液管路51によって接続されて いる。第1の吸湿液管路50は、処理機10から再 機30へ吸湿性液体Lを送るための管路であり 第2の吸湿液管路51は、再生機30から処理機10 へ吸湿性液体Lを送るための管路である。第1 吸湿液管路50、第2の吸湿液管路51を用いて 処理機10と再生機30との間で吸湿性液体Lを循 環させることにより、処理機10にて用いた吸 性液体Lを再生機30にて再生し、処理機10に すことができる。

 処理機10は、吸湿性液体Lに空気を通して 湿処理を行う空気処理部11と、吸湿性液体L 入れる液槽14とを有する。空気処理部11は、 吸湿性液体Lを下に向かって噴射する複数の ズル12と、ノズル12と液槽14との間に設けら た充填材13によって構成されている。充填材 13は、吸湿性液体Lと空気との接触面積を大き くすると共に、吸湿性液体Lが飛び散らない うにする目的で設けられている。なお、充 材としては、浸水性の濾材を用いてもよい 、銅製、アルミ製あるいはステンレス製の 熱性フィンを用いてもよい。本実施の形態 は、ノズル12を用いて吸湿性液体Lを噴射す 例を説明しているが、吸湿性液体Lを充填材1 3に対して滴下する構成を採用してもよい。

 また、処理機10は、液槽14内の吸湿性液体 Lを複数のノズル12に供給するための管15を有 ている。管15にはポンプ16が取り付けられて おり、液槽14内の吸湿性液体Lを吸い上げる。 また、この管15には、ヒートポンプ20の第1の 交換器21が設けられており、第1の熱交換器2 1によって吸湿性液体Lを加熱または冷却する 吸湿性液体Lを加熱するか冷却するかは、処 理機10によって加湿するか除湿を行うかによ 。すなわち、処理機10が加湿を行う場合に 、吸湿性液体Lに含まれた水分を脱離させ、 気中に含ませるために吸湿性液体Lを加熱す る。逆に、処理機10が除湿を行う場合には、 気中の水分を吸湿性液体Lに吸収させやすく するために吸湿性液体Lを冷却する。

 液槽14内の吸湿性液体Lを再生機30に送る めの第1の吸湿液管路50は、液槽14から吸湿性 液体Lを吸い上げるための管15に三方バルブ17 介して接続されている。三方バルブ17は、 理機10の空気処理部11に送る吸湿性液体Lの量 と第1の吸湿液管路50を通じて再生機30に送る 湿性液体Lの量を制御する。本実施の形態で は、三方バルブ17は、(空気処理部11へ送る吸 性液体Lの量):(再生機30に送る吸湿性液体Lの 量)が、8:2から9:1の割合になるように制御す 。

 ヒートポンプ20の第2の熱交換器22は、第1 吸湿液管路50に設けられており、再生機30に 供給される吸湿性液体Lを冷却または加熱す 。ここでヒートポンプ20の構成について説明 する。ヒートポンプ20は、第1の熱交換器21と 第2の熱交換器22と、圧縮機23と、膨張弁24と 、これらをつなぐ冷媒管25とを備えている。 ートポンプ20は、冷媒の流れを逆転させる とにより、第1の熱交換器21を蒸発器、ある は、凝縮器として機能させることができる 第2の熱交換器22は、第1の熱交換器21とは逆 処理を行う。

 次に、再生機30について説明する。再生 30は、吸湿性液体Lに空気を通して再生処理 行う第1の再生処理部31および第2の再生処理 34と、吸湿性液体Lを入れる液槽37を有する 第1の再生処理部31は、吸湿性液体Lを下に向 って噴射する複数のノズル32a,32bと、ノズル 32a,32bの下に設けられた充填材33によって構成 されている。第2の再生処理部34も同様に、吸 湿性液体Lを下に向かって噴射する複数のノ ル35と、ノズル35の下に設けられた充填材36 よって構成されている。本実施の形態では ノズル32a,32bを用いて吸湿性液体Lを噴射する 例を説明しているが、吸湿性液体Lを充填材33 に対して滴下する構成を採用してもよい。

 再生機30の液槽37は、吸湿性液体Lの液面 り低い仕切り40によって仕切られ、第1の槽38 と第2の槽39が形成されている。仕切り40の高 は、設計により適宜設定することができる 、本実施の形態では、液面の高さの80%の高 である。第2の槽39に第2の吸湿液管路51が接 されており、再生機30によって再生された 湿性液体Lは、第2の槽39から処理機10に戻さ る。

 第1の再生処理部31は、第1の吸湿液管路50 ら供給された吸湿性液体Lをノズル32aから下 に向かって噴射することにより、吸湿性液体 Lの再生処理を行う。第1の再生処理部31にて 生処理された吸湿性液体Lは、第1の槽38に入 。第1の槽38は、管41を介して第1の吸湿液管 50に接続されている。第1の槽38内の吸湿性 体Lの一部は、管41を介して第1の吸湿液管路5 0に供給され、第2の熱交換器22を通じて第1の 生処理部31に再び供給される。このように 1の槽38内の吸湿性液体Lを循環させることに り、第1の再生処理部31によって吸湿性液体L の再生処理を繰り返し行う。

 第1の槽38と第2の槽39の仕切り40は液面よ 低いので、処理機10から供給された吸湿性液 体Lが第1の槽38に入ると、第1の槽38内の吸湿 液体Lは第2の槽39に流れ込む。

 再生機30は、第2の槽39内の吸湿性液体Lを ズル32bあるいはノズル35に供給するための 42を有している。再生機30は、管42に設けら た三方バブル47によって、吸湿性液体Lの供 先を制御することができる。三方バルブ47は 、ノズル32bとノズル35のいずれか一方に吸湿 液体Lを供給するように切り替えてもよいし 、ノズル32bとノズル35に供給する吸湿性液体L の量を変えてもよい。本実施の形態では、三 方バルブ47は、除湿運転時にはノズル35へ吸 性液体Lを供給し、加湿運転時にはノズル32b 吸湿性液体Lを供給する。

 管42にはポンプ43が取り付けられており、 第2の槽39内の吸湿性液体Lを吸い上げる。こ 管42には、加熱源44が取り付けられており、 2の槽39から吸い上げた吸湿性液体Lを加熱す る。第2の再生処理部34は、第2の槽39から吸い 上げた吸湿性液体Lを再生処理する。第2の再 処理部34にて再生処理された吸湿性液体Lは 再び第2の槽39に入る。

 再生機30は、第2の槽39に給水を行う給水 45を有する。給水管45上には、バルブ46が設 られており、バルブ46によって給水の制御を 行う。

 第2の槽39の吸湿性液体Lは、第2の吸湿液 路51を通じて処理機10に戻る。再生機30から 理機10に戻る吸湿性液体Lの量は、バルブ53に よって調整される。本実施の形態では、バル ブ53は、液槽37内の吸湿性液体Lの液面の高さ 一定になるように、処理機10へ戻す吸湿性 体Lの量を制御する。

 調湿装置1は、第1の吸湿液管路50と第2の 湿液管路51との間で熱交換を行う熱交換器54 有している。この熱交換器54は、第1の吸湿 管路50を流れる吸湿性液体Lと第2の吸湿液管 路51を流れる吸湿性液体Lの温度差を低減し、 ヒートポンプ20の汲み上げ温度差の低減に寄 する。

 図2は、本実施の形態の調湿装置1による 湿動作を示す図である。調湿装置1にて除湿 行う場合には、ヒートポンプ20は、第1の熱 換器21を蒸発器、第2の熱交換器22を凝縮器 して機能させる。処理機10の液槽14には、溶 濃度の高い吸湿性液体Lを入れておく。

 処理機10は、液槽14から溶液濃度の高い吸 湿性液体Lを吸い上げ、蒸発器21にて吸湿性液 体Lを冷却した上で空気処理部11に供給する。 空気処理部11では、吸湿性液体Lを複数のノズ ル12から下に向かって噴射する。噴射された 湿性液体Lは、充填材13を通って液槽14に戻 。

 処理機10は、上記の動作と同時に、図示 ないファンにより、調湿空間または調湿空 の外部から空気を取り込み、充填材13の間を 通した後に調湿空間に排出する。充填材13に 溶液濃度が高くかつ低温の吸湿性液体Lが存 在するので、空気中の水分が吸湿性液体Lに って吸収され、排出空気は除湿される。な 、吸湿性液体Lと空気との間で熱交換も同時 行われ、排出空気は冷却される。

 処理機10が除湿動作を継続して行うと、 湿性液体Lは希釈されて、空気中の水分を吸 しにくくなるので、吸湿性液体Lを再生機30 よって再生する。調湿装置1は、処理機10の 槽14から吸い出した吸湿性液体Lのうちの一 を第1の吸湿液管路50に供給し、再生機30に る。再生機30に送る吸湿性液体Lの量は、三 バルブ17によって調節する。

 第1の吸湿液管路50の途中には、凝縮器22 配設されており、再生機30に送られる吸湿性 液体Lは凝縮器22によって加熱される。再生機 30は、第1の吸湿液管路50から供給される溶液 度の低くなった吸湿性液体Lを、第1の再生 理部31にて再生処理する。具体的には、第1 再生処理部31は、凝縮器22によって加熱され 吸湿性液体Lをノズル32aから下に向かって噴 射する。噴射された吸湿性液体Lは、充填材33 を通って第1の液槽38に入る。

 再生機30は、上記の動作と同時に、図示 ないファンにより、外気を取り込み、充填 33の間を通す。これにより、充填材33に存在 る水分を多く含んだ高温の吸湿性液体Lから は水分が脱離して空気中に逃げ、吸湿性液体 Lの濃度が高くなる。第1の再生処理部31にて 理された吸湿性液体Lは、第1の槽38に入る。

 第1の槽38に入った吸湿性液体Lは、第1の 湿液管路50に供給されると共に、第2の槽39に 流れる。第1の吸湿液管路50に供給された吸湿 性液体Lは、凝縮器22によって加熱されて第1 再生処理部31に再び供給される。このように 、第1の再生処理部31と第1の槽38との間で吸湿 性液体Lが循環することにより、徐々に吸湿 液体Lの濃度が高くなっていく。

 再生機30は、第2の槽39内の吸湿性液体Lを い上げる。除湿時には、三方バルブ47は、 ズル35への流路を開け、ノズル32bへの流路を 閉じる。これにより、加熱源44で加熱された 湿性液体Lは、第2の再生処理部34に供給され る。第2の再生処理部34では、吸湿性液体Lを 数のノズル35から下に向かって噴射する。

 再生機30は、前述したとおり、空気を取 込んで充填材36の間を通しているので、充填 材36に存在する水分を多く含んだ高温の吸湿 液体Lからは水分が脱離して空気中に逃げ、 吸湿性液体Lの濃度が高くなる。噴射された 湿性液体Lは、充填材36を通って第2の槽39に る。

 第2の再生処理部34で噴射される吸湿性液 Lの温度は、加熱源44で加熱されており、第1 の再生処理部31における吸湿性液体Lの温度よ りも高い。従って、第2の再生処理部34のノズ ル35から噴射される吸湿性液体Lは、第1の再 処理部31のノズル32aから噴射される吸湿性液 体Lより、水分が脱離しやすい状態となって り、吸湿性液体Lの再生処理がさらに進む。 2の再生処理部34と第2の槽39との間で、吸湿 液体Lが循環することにより、徐々に吸湿性 液体Lの濃度が高くなり、吸湿性液体Lが再生 れる。

 再生処理が行われた第2の槽39内の吸湿性 体Lは、第2の吸湿液管路51を通って処理機10 戻る。吸湿性液体Lは、処理機10に戻る途中 、熱交換器54によって、再生機30に向かう吸 湿性液体Lと熱交換が行われ、温度が低下す 。以上、本実施の形態の調湿装置1の除湿の 作について説明した。

 本実施の形態の調湿装置1は、再生機30の 槽37が仕切り40によって第1の槽38と第2の槽39 に分けられ、第2の槽39内の吸湿性液体Lの再 処理には加熱源44を用い、第1の槽38内の吸湿 性液体Lの再生処理には加熱源44を用いない構 成を採用している。これにより、第1の槽38内 の吸湿性液体Lの温度上昇を抑制でき、第1の 38から第1の吸湿液管路50を経由して凝縮器22 に供給される吸湿性液体Lの温度上昇を抑制 、ヒートポンプ20の汲み上げ温度差が大きく ならないように保つことができる。ヒートポ ンプ20の凝縮器22は、吸湿性液体Lの再生処理( 脱水)を行うために第1の吸湿液管路50を通る 湿性液体Lを加熱する役割の他に、蒸発器21 て吸収した熱を放熱するという役割を有し いる。第1の吸湿液管路50を通る吸湿性液体L 温度が上昇すると、ヒートポンプ20の放熱 要するエネルギーが大きくなり、エネルギ の利用効率が低下してしまう。本実施の形 の調湿装置1では、上記したように、第1の吸 湿液管路50を通る吸湿性液体Lの温度上昇を抑 制する工夫をしているので、調湿装置1を継 的に使用してもエネルギーの利用効率を高 維持することが可能である。

 図3は、本実施の形態の調湿装置1による 湿動作を示す図である。調湿装置1にて加湿 行う場合には、ヒートポンプ20は、第1の熱 換器21を凝縮器、第2の熱交換器22を蒸発器 して機能させる。処理機10の液槽には、溶液 濃度の低い(水分を多く含んだ)吸湿性液体Lを 入れておく。加湿時の動作は、基本的には、 除湿時と反対の動作を行えばよい。

 処理機10は、溶液濃度の低い吸湿性液体L 加熱して充填材13を通すことにより、吸湿 液体Lから水分を脱離させて空気を加湿する なお、吸湿性液体Lと空気との間で熱交換も 同時に行われ、排出空気は加熱される。

 処理機10が加湿動作を継続して行うと、 湿性液体Lは濃縮されて、空気中に脱離する 分が少なくなるので、吸湿性液体Lを再生機 30によって再生する。調湿装置1は、処理機10 液槽14から吸い出した吸湿性液体Lのうちの 部を第1の吸湿液管路50に供給し、再生機30 送る。

 第1の吸湿液管路50の途中には、蒸発器22 配設されており、再生機30に送られる吸湿性 液体Lは蒸発器22によって冷却される。再生機 30の第1の再生処理部31は、冷却された濃度の い吸湿性液体Lを充填材に通すことにより、 吸湿性液体Lに水分を吸収させる再生処理を い、処理後の吸湿性液体Lを第1の槽38に入れ 。

 第1の槽38に入った吸湿性液体Lは、第1の 湿液管路50に供給されると共に、第2の槽39に 流れる。第1の吸湿液管路50に供給された吸湿 性液体Lは、蒸発器22によって冷却されて第1 再生処理部31に再び供給される。このように 、第1の再生処理部31と第1の槽38との間で吸湿 性液体Lが循環することにより、徐々に吸湿 液体Lの濃度が低くなっていく。

 再生機30は、第2の槽39内の吸湿性液体Lを い上げる。加湿時には、三方バルブ47は、 ズル32bへの流路を開け、ノズル35への流路を 閉じる。これにより、第2の槽39から吸い上げ られて加熱源44によって加熱された吸湿性液 Lは、第1の再生処理部31に供給される。

 加湿の動作を行う場合には、外気が乾燥 ているので、外気から吸湿性液体Lへの水分 の取り込みの他に、吸湿性液体Lに直接に給 することにより、吸湿性液体Lを再生(希釈) る。再生機30は、給水管45のバルブ46を開け 第2の槽39に給水を行う。また、再生機30は、 給水によって吸湿性液体Lの温度が低下した 合には、加熱源44によって吸湿性液体Lを加 する。再生処理が行われた第2の槽39内の吸 性液体Lは、第2の吸湿液管路51を通って処理 10に戻る。以上、本実施の形態の調湿装置1 加湿の動作について説明した。

 本実施の形態の調湿装置1は、第2の槽39に 対して給水を行うので、給水された水は第2 槽39内の比較的大量の吸湿性液体Lと混ざり 給水による吸湿性液体Lの急激な温度低下を 止できる。また、吸湿性液体Lに水が吸収さ れるときに吸収熱が発生するので、給水によ って吸湿性液体Lの温度が低下した場合にも 吸湿性液体Lが水を吸収するに従って温度が 昇する。第2の槽39内の吸湿性液体Lは、第2 吸湿液管路51を通じて処理機10側に戻されて ートポンプ20の凝縮器21に供給されるが、本 実施の形態の構成により、第2の槽39内の吸湿 性液体Lの急激な温度低下を防止することに り、凝縮器21に供給される吸湿性液体の温度 の急激な低下を防止できる。これにより、処 理機10で用いる吸湿性液体の温度を保って適 に加湿を行うことができ、エネルギーの利 効率を高く保つことができる。

 従来は、再生機30から処理機10へと吸湿性 液体Lを戻す第2の吸湿液管路51上で給水する 成が知られていたが、第2の吸湿液管路51を れる吸湿性液体Lの量は、第2の槽39内の吸湿 液体Lの量より相当に少ないので、給水した 水の温度の影響を受けやすかった。特に、寒 冷地においては、加湿運転を行う冬場に供給 される水の水温はきわめて低いので、第2の 湿液管路51を流れる吸湿性液体Lの温度が急 に低下し、その状態で吸湿性液体Lがヒート ンプ20の凝縮器21に供給されるので、凝縮器 21において吸湿性液体Lを十分に温めることが できなかった。この結果、十分に温まってい ない吸湿性液体Lがノズル12から噴射されるこ とになり、適切な加湿を行うことができず、 エネルギーの利用効率が低下していた。本実 施の形態の調湿装置1は、このような従来の 題を解決することができる。

 本実施の形態の調湿装置1は、加湿を行う 際には、第2の槽39から吸い上げた吸湿性液体 Lを第1の再生処理部31に供給し、処理後の吸 性液体Lを第1の槽38に入れる。これにより、 熱源44により熱せられ、また吸収熱によっ 温度が上昇した吸湿性液体Lが第1の槽38に入 、第1の槽38から管41を通じて、蒸発器22に供 給される。温度の高い吸湿性液体Lを蒸発器22 に供給することにより、蒸発器22が吸熱しや くなり、ヒートポンプ20のエネルギー利用 率を高めることができる。

 以上、本発明の調湿装置について実施の 態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上 した実施の形態に限定されるものではない

 上記した実施の形態では、除湿、加湿の 方を行なえる調湿装置1を例として説明した が、本発明は、除湿のみ、または加湿のみを 行なう調湿装置にも適用できる。除湿を専用 に行なう調湿装置の場合、上記の実施の形態 で説明した給水管45は設けなくてもよい。ま 、加湿を専用に行なう調湿装置の場合、再 機30の構成は、液槽37を分離する必要はなく 、単一の液槽としてもよい。

 上記した実施の形態では、液槽37を仕切 40で仕切ることによって第1の槽38と第2の槽39 を形成しているが、第1の槽38と第2の槽39とを 独立した別個の槽として構成してもよい。こ の場合、第1の槽38と第2の槽39の吸湿性液体L 温度が容易に平均化しない程度の量の吸湿 液体Lが第1の槽38と第2の槽39との間で行き来 きるようにしてもよいし、第1の槽38から第2 の槽39にのみ吸湿性液体Lが流れる構成として もよい。第1の槽38から第2の槽39にのみ吸湿性 液体Lが流れる構成は、例えば、両槽38,39をつ なぐパイプを第2の槽39の方に向かって低くな るように傾けておけば実現できる。

 以上に現時点で考えられる本発明の好適 実施の形態を説明したが、本実施の形態に して多様な変形が可能なことが理解され、 して、本発明の真実の精神と範囲内にある のようなすべての変形を添付の請求の範囲 含むことが意図されている。

 本発明は、ヒートポンプの汲み上げ温度 を適切に保ち、エネルギーの利用効率を高 維持することができるという効果を有し、 湿性液体を用いて調湿を行う調湿装置等と て有用である。