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Title:
MOVEMENT AUXILIARY ARM AND MOVEMENT APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110592
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a movement auxiliary arm which can constitute a small and inexpensive movement apparatus capable of moving stably on a movement surface having unevenness. Also provided is the movement apparatus which is provided with the movement auxiliary arm. At least one movement auxiliary arms (10), which are used for the movement apparatus moving on the movement surface, are installed so as to project from at least one end portion of the moving direction of the movement apparatus (1), thereby stabilizing the movement of the movement apparatus in contact with the movement surface. Therefore, the movement apparatus gets longer substantiallywith the movement auxiliary arms, thereby being capable of moving stably even on the movement surface having unevenness such as stairs. Moreover, the movement apparatus itself excepting the movement auxiliary arms is small and the movement auxiliary arms have a simple structure; thereby the movement apparatus including the movement auxiliary arms can be inexpensive.

Inventors:
HIROSE SHIGEO (JP)
GUARNIERI MICHELE (JP)
DEBENEST PAULO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054287
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
March 06, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO INST TECH (JP)
HIROSE SHIGEO (JP)
GUARNIERI MICHELE (JP)
DEBENEST PAULO (JP)
International Classes:
B62B5/02; B25J5/00; B62D55/075
Foreign References:
JPH0699866A1994-04-12
JP2005111595A2005-04-28
JPS6071177A1985-04-23
JPS6259584U1987-04-13
JP2000272554A2000-10-03
JP2000014711A2000-01-18
Attorney, Agent or Firm:
ISOYAMA, Hironobu (JP)
Hironobu Isoyama (JP)
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Claims:
移動面上にて移動する移動装置に用いられる移動補助アームであって、
 前記移動装置の移動方向の少なくとも一端部から突出するように少なくとも1本取り付けられており、前記移動面に接触して前記移動装置の移動を安定化させることを特徴とする移動補助アーム。
アーム本体部が弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動補助アーム。
アーム取付部に設けられた前記移動装置の移動方向及び上下方向と直交する軸を中心に所定角度で旋回自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動補助アーム。
アーム本体先端部にカメラが備えられ、該カメラの配線が前記アーム本体内に通されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動補助アーム。
アーム本体先端部にグリッパが備えられ、該グリッパの配線が前記アーム本体内に通されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動補助アーム。
請求項1又は2に記載の移動補助アームを備えたことを特徴とする移動装置。
移動形態がクローラ型もしくは車輪型であることを特徴とする請求項6に記載の移動装置。
Description:
移動補助アーム及び移動装置

 本発明は、移動面上にて移動する移動装 に用いられる移動補助アーム及びその移動 助アームを備えた移動装置に関し、特に段 がある移動面における移動装置の移動を安 化させることができる移動補助アーム及び の移動補助アームを備えた移動装置に関す 。

 従来より階段等の段差がある移動面をスム ズに移動可能な移動装置として、無限軌道 備えた移動装置、即ち複数のプーリとプー 間に掛け渡されたベルトにより移動可能な ローラを備えた移動装置が多用されている しかし、クローラの長さが階段の縁間の距 よりも短いときは、移動装置が階段を昇降 に不安定な姿勢となって転倒するおそれが る。そこで、主クローラ機構の後部プーリ を中心に主クローラ機構の後部側にて旋回 在な補助クローラ機構を配置した移動装置 提案されている。このような構成の移動装 によれば、階段を昇降する際には補助クロ ラ機構を主クローラ機構の後部から一直線 突出するように旋回位置決めすることによ 、移動装置は実質的に長くなるため階段を 定的に昇降することができる(特許文献1参 )。

特開2005-1445号公報

 上述した移動装置は、主クローラ機構とは に補助クローラ機構を備えているため、大 化すると共にコスト高になる傾向にある。
 本発明は、上記のような課題に鑑みなされ ものであり、その目的は、段差がある移動 を安定移動可能な小型かつ低コストな移動 置を構成できる移動補助アーム及びその移 補助アームを備えた移動装置を提供するこ にある。

 上記目的達成のため、本発明の移動補助 ームでは、移動面上にて移動する移動装置 用いられる移動補助アームであって、 前 移動装置の移動方向の少なくとも一端部か 突出するように少なくとも1本取り付けられ おり、前記移動面に接触して前記移動装置 移動を安定化させることを特徴としている これにより、移動装置は移動補助アームに り実質的に長くなるため階段等の段差があ 移動面であっても安定移動することができ 。また、移動補助アームを除く移動装置自 は小型であり、また移動補助アームは簡易 構成なため移動補助アームを含む移動装置 低コストで構成することができる。

 また、アーム本体部が弾性材料で形成され いることを特徴としている。これにより、 動補助アームが固定されていても移動面に 触したときに撓むため、移動補助アームの 損を防止することができる。
 また、アーム取付部に設けられた前記移動 置の移動方向及び上下方向と直交する軸を 心に所定角度で旋回自在に構成されている とを特徴としている。これにより、特に段 を降りるときに移動補助アームを下げて移 面に予め接触させておくことができるので 段差をスムーズに降りることができる。ま 、平坦な移動面を移動するときは移動補助 ームを上げておくことができるため、移動 助アームの移動面に対する不用意な接触を 止することができ、スムーズに移動させる とができる。

 また、アーム本体先端部にカメラが備えら 、該カメラの配線が前記アーム本体内に通 れていることを特徴としている。これによ 、カメラで周囲を監視することができるの 、移動中における障害物への衝突を回避す ことができる。また、カメラの配線が移動 等に擦れてしまうことは無いので、断線を 止することができる。
 また、アーム本体先端部にグリッパが備え れ、該グリッパの配線が前記アーム本体内 通されていることを特徴としている。これ より、グリッパで物を把持することができ ので、移動中において障害物を取り除くこ ができる。グリッパの配線が移動面等に擦 てしまうことは無いので、断線を防止する とができる。

 また、上記目的達成のため、本発明の移 装置では、上記各移動補助アームを備えた とを特徴としている。これにより、上記各 用効果を奏する移動装置を提供することが きる。また、移動形態がクローラ型もしく 車輪型であることを特徴としている。これ より、比較的不整地な場所においても容易 移動することができる。

本発明の一実施の形態に係る移動補助 ームを備えた移動装置を示す斜視図である 図1の移動装置の階段の昇降におけるモ デル図である。 テイルが無い移動装置の階段の昇降を 明する第1の図である。 テイルが無い移動装置の階段の昇降を 明する第2の図である。 テイルが有る移動装置の階段の昇降を 明する第1の図である。 テイルが有る移動装置の階段の昇降を 明する第2の図である。 テイルが無い移動装置による階段の昇 動作と、テイルが有る移動装置による階段 昇り動作の比較図である。 テイルが無い移動装置による階段の降 動作と、テイルが有る移動装置による階段 降り動作の比較図である。 テイルを有するクローラ長、重心高さ そしてテイル長の関係を示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る移動補 助アームを備えた移動装置を示す斜視図であ る。

符号の説明

 1,21 移動装置、2,22 本体、3,23 クローラ 10,30 移動補助アーム、11,31 テイル、12 テ ル駆動部

 本発明の実施形態について、図面を参照 て説明する。尚、以下に説明する実施形態 特許請求の範囲に係る発明を限定するもの はなく、また実施形態の中で説明されてい 特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段 必須であるとは限らない。尚、以下の説明 の前後は移動方向、左右は移動方向に直交 る水平方向、上下は移動方向に直交する鉛 方向とする。

 図1は、本発明の一実施の形態に係る移動 補助アームを備えた移動装置を示す斜視図で ある。図1に示す移動装置1は、本体2の左右両 側に一対のクローラ3が平行に配置されてい と共に、一対のクローラ3間であって本体2の 一側端2aに移動補助アーム10が突出して配置 れている。クローラ3は、前後に配置された 示しない一対のプーリの間にベルト4が掛け 渡され、プーリ間に図示しないモータとギア 機構等が配置されている。そして、クローラ 3は、モータの駆動力がギア機構等を介して ーリに伝達されることにより、ベルト4が図 矢印a方向に回転駆動されて前後移動及び旋 回する。

 移動補助アーム10は、テイル11とこのテイ ル11をピッチ軸周りに旋回させるテイル駆動 12を備えている。テイル11は、例えばウレタ ンゴム等の弾性体で棒状に形成されており、 一端が本体2の一側端2aに回転自在に取り付け られている。即ち、本体2の一側端2aには、本 体2の両側方向に所定間隔をあけて2つの軸受2 bが突設されており、これらの軸受2b間には、 回転軸2cが回転自在に軸支されている。そし 、テイル11の一端は、回転軸2cに固定されて 回転軸2cの回転に従って上下に旋回するよう なっている。

 テイル駆動部12は、モータ13、ウォーム14 びピニオン15を備えている。モータ13は、モ ータ軸13aが本体2の一側端2aから突出するよう に本体2に内蔵されている。そして、ウォー 14はモータ軸13aに嵌入され、ピニオン15はウ ーム14と噛合うように回転軸2cに嵌入されて いる。テイル駆動部12は、テイル11を空中で 下に振り回すことが可能な出力を有するが 移動装置1自体を持ち上げるような強力な出 を有しない。

 このような構成の移動装置1によれば、テ イル11は、テイル駆動部12の駆動により環境 応じてその角度を切り替えることができる また、テイル駆動部12はウォーム14及びピニ ン15を用いているため、テイル11はバックド ライブができないので、階段などでテイル11 姿勢をエネルギを消費することなく保持で るなどの特性を発揮できる。この移動装置1 は、クローラ3と移動補助アーム10を備えてい るので、傾斜面、凹凸面、段差等がある比較 的不整地な場所はもちろん、階段においても 容易に移動することができる。次に、この移 動装置1の階段における安定昇降について説 する。

 図2は、移動装置1の階段Sの昇降における デル図である。クローラ3のプーリ間長(以 、クローラ3長という)をB、テイル11の軸長( 下、テイル11長という)をt、移動装置1全体の 重心CGのクローラ3接地面からの高さ(以下、 心CG高さという)をhとする。

 このような移動装置1が階段Sを安定に昇 できるかどうかを、まず図3に示すテイル11 無い移動装置1´で説明する。クローラ3が階 Sと接触する部分のうち、階段Sの一番下側 接触するエッジ点Pよりも、移動装置1´全体 重心CG´が上側にあるか否かで決まる。図3 位置にある移動装置1´がこの位置より階段S 少々下降すると、重心CG´がエッジ点Pより 側になり、移動装置1´はエッジ点P回りに回 して階段Sの下側に転倒を始める。もちろん 転倒を始めても移動装置1´の下側が階段Sに 触することで完全に転倒しない場合も考え れるが、少なくとも上述の条件が転倒運動 始めるか否かの切り替え点となる。

 しかし、図4に示すように重心CG´がエッ 点Pの上にあるとき、下側の階段Sのエッジ点 が移動装置1´の下側に接触するだけクローラ 3が長いと、移動装置1´が階段Sを昇降する間 つでも移動装置1´は安定している。そのた 、この姿勢を安定走行の限界姿勢と考え、 の限界安定姿勢よりも安定性を高めるため は、次式(1)の条件が満たされる必要がある

B・cos(α)/2-h・sin(α)≧a…(1)

 ただし、aは階段Sの踏み面寸法、bは階段S の蹴上げ寸法、αは階段Sの傾斜角、rはクロ ラ3のプーリ半径である。そして、この式(1) ら次式(2)、(3)が誘導できる。

B>2√(a 2 +b 2 )+2bh/a…(2)
h<a(B/2-√(a 2 +b 2 ))/b…(3)

 これらの式(2)、(3)から、通常の階段Sでた とえばaが275mm、bが160mmであるとき、重心CG´ さhと安定性を実現するためのクローラ3長B 関係は表1のように算出できる。たとえば、 心CG´高さhが350mmのときは、クローラ3長Bは1 .044mなければならない。

 一方、図5(A)に示すテイル11が有る移動装 1では、テイル11がクローラ3長を延長する効 果を発揮し、またテイル11の質量は小さいの 、重心CGは階段Sの上方に保ったままに、階 Sの下方に等価的なクローラ3長を延長する 同様の効果を発揮する。このようなテイル11 長と安定性の関係を以降求める。図5(B)に示 ように、テイル11の先端が下側の階段Sのエ ジ部に乗っていれば、少なくとも図5(B)の姿 では安定である。

 しかし、移動装置1が少しでも上昇すると 不安定になる。そのため、テイル11長はより いことが必要である。移動装置1が階段Sに してどのような位置にいても安定性を保持 きるテイル11長がどのくらいかというと、図 5(B)で重心CGからの垂線がテイル11の先端から 段Sのエッジ点を結ぶ距離cの位置(図5(B)では エッジ点P)にあるという条件を満足する長さ その限界長さとなる。この限界の条件は以 のように求まる。まずクローラ3接地面の中 心位置から重心CGの垂線がクローラ3接地面と 交差する位置までの長さdは、次式(4)、(5)で される。

tan(α)=b/a=d/h…(4)
d=bh/a…(5)

 そして、重心CGが階段Sのエッジ点Pの真上 にある場合は、次式(6)となる。

c=t+(B/2-d)…(6)

 そして、このときのテイル11長tは、次式( 7)となる。

t=c+(d-B/2)…(7)

 重心CGの位置がより高くてこの条件が満 されない場合には、図6に示すようにテイル1 1長を長くして下側の階段Sのエッジ点Pより重 心が上側にあるという条件を満足するように すれば良い。

 図7(A)~(D)、(E)~(H)及び図8(A)~(C)、(D)~(F)は、 イル11が無い移動装置1´による階段の昇り 作及び降り動作と、テイル11が有る移動装置 1による階段の昇り動作及び降り動作の比較 である。テイル11が無い移動装置1´では、図 7(A)~(C)に示す階段Sの昇り準備動作においては 安定しているが、図7(D)に示すように階段Sの り開始動作において転倒する。

 一方、テイル11が有る移動装置1では、図7 (E)~(H)に示す階段Sの昇り準備動作から昇り開 動作に至るまで安定している。また、テイ が無い移動装置1´では、図8(A)~(B)に示す階 の踊り場から階段Sの降り動作においては途 から急激に回転を始め、図7(C)に示すように 転倒する。一方、テイル11が有る移動装置1で は、図8(D)~(F)に示す階段Sの降り準備動作から 降り開始動作に至るまで安定している。尚、 テイル11をあらかじめ下向きにしておけば、 り場から階段Sに入るときに生ずる大きな転 倒動作が防ぐことができる。

 以上の考え方で、テイル11を有するクロ ラ3長B、重心CG高さh、そしてテイル11長tの関 係を表2及び図9に示す。テイル11が無い場合 重心CG高さhが350mmだとクローラ3長Bは1.044m必 であった。しかしこの表2から、同じ条件で テイル11長tが324.3mmのテイル11を取り付ければ 、クローラ3長Bは1/3ぐらいの395mmの長さです ことが分かる。このように、軽量なテイル11 を取り付けるだけで、短い長さのクローラ3 も高い安定性を発揮することが分かる。ま 、テイル11は弾性的なものであるため、衝撃 吸収効果も生み出す。また、このようなテイ ル11を装備しても、そのサイズは非常に小さ ので、障害物に当たって邪魔になるような とは起き難い。

 図10は、本発明の別の実施の形態に係る 動補助アームを備えた移動装置を示す斜視 である。図10に示す移動装置21も、図1に示す 移動装置1と同様に、本体22の左右両側に一対 のクローラ23が平行に配置されている。クロ ラ23は、前後に配置された図示しない一対 プーリの間にベルト24が掛け渡され、プーリ 間に図示しないモータとギア機構等が配置さ れている。そして、クローラ23は、モータの 動力がギア機構等を介してプーリに伝達さ ることにより、ベルト24が図示矢印a方向に 転駆動されて前後移動及び旋回する。ただ 、図1に示す移動装置1と異なり、一対のク ーラ23間であって本体22の一側端22aに2つの移 動補助アーム30が概略平行に突出して配置さ ている。

 各移動補助アーム30は、テイル31とこのテ イル31をピッチ軸周りに旋回させる図1に示す 移動装置1と同様の構成の図略のテイル駆動 を備えている。各テイル31は、例えばウレタ ンゴム等の弾性体で棒状に形成されており、 一端が本体22の一側端22aに回転自在に取り付 られ、テイル駆動部の駆動により環境に応 てその角度を切り替えることができる。そ て、各テイル31は、テイル駆動部がウォー 及びピニオンを用いているためバックドラ ブができないので、階段などでテイル31の姿 勢をエネルギを消費することなく保持できる などの特性を発揮できる。このような構成の 移動装置21によれば、2つの平行配置された移 動補助アーム30により本体22を支えることが きるので、傾斜面、凹凸面、段差等がある 較的不整地な場所はもちろん、階段におい も図1に示す移動装置1よりも更に安定性を向 上させて容易に移動することができる。

 尚、上述した各実施形態では、テイル11,3 1は、テイル駆動部12により上下に駆動可能に 構成したが、テイル11,31のみを本体2,22の一側 端2a、22aから移動方向に突出するように固定 た構成としても良い。また、本体2,22aにテ ル11,31のスライド機構を内蔵させてテイル11, 31を本体2,22内に収納可能とした構成としても 良い。また、上下の駆動に左右の駆動も加え て360度旋回可能なテイル駆動部を備えた構成 としても良い。また、テイル11,31は弾性体の わりに剛性体としても良い。また、テイル1 1,31は本体2,22の一側端2a,22aに1本取り付けたが 、2本以上でも良く、本体2,22の他側端にも同 に取り付けても良い。

 また、テイル11,31の先端に小型全方位カ ラを装備して監視作業も可能に構成しても い。また、テイル11,31の先端にグリッパを装 備してハンドリング作業も可能に構成しても 良い。そして、カメラやグリッパの操作用の 配線をテイル11,31内に通しても良く、その場 はテイル11,31が配線保護の役割を果す。ま 、テイル11,31の先端にローラを取り付けても 良い。移動装置1,21はクローラ3,23により移動 るが、タイヤ列により移動するようにして 良い。