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Title:
OFDM TRANSMITTER, OFDM RECEIVER, AND INTERLEAVE METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/017163
Kind Code:
A1
Abstract:
In order to make an interleaving process in the OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) process more simplified than conventional methods and improve the effectiveness of retransmission, the OFDM transmitter includes an interleave section to randomize transmission data depending on random numbers generated by means of a specified random number generation method prior to the stage where the transmission data is OFDM-processed for transmission and serial/parallel conversion of the processed data is performed for carrier modulation, and a control section that controls the interleave section to randomize the transmission data differently at the retransmission time and the initial transmission time.

Inventors:
MURAKAMI YOUHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063680
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
July 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
MURAKAMI YOUHEI (JP)
International Classes:
H04L1/16; H04J11/00; H04L1/00
Domestic Patent References:
WO2006048090A12006-05-11
Foreign References:
JP2006180092A2006-07-06
JPH09511377A1997-11-11
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake (MarunouchiChiyoda-ku, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 送信データをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)処理して送信するOFDM送信装置であって、
 キャリア変調するためにシリアル/パラレル変換する前段階で、所定の乱数発生手法を用いて発生した乱数に基づいて送信データをランダム化するインタリーブ部と、
 再送信時と初回送信時とで送信データに異なるランダム化を施すようにインタリーブ部を制御する制御部と
 を具備することを特徴とするOFDM送信装置。
 前記乱数発生手法は、混合合同法であることを特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
 前記インターリーブ部は、前記キャリア変調における変調クラス、シンボル数、及び、再送信回数に基づく情報を参照して前記送信データのランダム化を行う請求項1記載のOFDM送信装置。
 請求項1に記載のOFDM送信装置のインタリーブ部に対応したデインタリーブ部を具備し、前記OFDM送信装置の送信信号を受信するOFDM受信装置。
 送信データをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)処理して送信する送信データのインタリーブ方法であって、
 キャリア変調するためにシリアル/パラレル変換する前段階で、所定の乱数発生手法を用いて発生した乱数に基づいて、再送信時と初回送信時とで送信データに異なるランダム化処理を行うインターリーブ方法。
 送信データに誤り訂正符号を付加してビット列を生成、出力する誤り訂正符号付加部と、
 前記誤り訂正符号付加部から前記ビット列を入力し、変調クラス、シンボル数、及び、再送信回数を参照して発生した乱数に基づいて前記ビット列の順番を変更して出力するインターリーブ部と、
 前記インターリーブ部から前記ビット列を入力し、サブキャリア毎にビット単位で分割して分割ビット列を出力するシリアル/パラレル変換部と、
 シリアル/パラレル変換部から前記分割ビット列を入力し、前記サブキャリアに基づいてディジタル変調して変調信号を生成、出力するサブキャリア変調部と、
 前記サブキャリア変調部から前記変調信号を入力し、逆フーリエ変換して送信信号を生成、出力する逆フーリエ変換部と、
 逆フーリエ変換部から前記送信信号を入力し、D/A変換してアナログ信号を生成、送信する無線信号送信部と
 を具備する無線送信装置。
Description:
OFDM送信装置及びOFDM受信装置並 にインターリーブ方法

 本発明は、OFDM送信装置及びOFDM受信装置並 にインターリーブ方法に関する。
 本願は、2007年7月30日に出願された特願2007-1 97381号に対し優先権を主張し、その内容をこ に援用する。

 特許文献1には、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を変調手 とし、インターリーブ処理によってフェー ング等による通信特性の劣化を軽減するデ ジタル変調装置/復調装置及びその方法が開 されている。

 このディジタル変復調装置は、時間方向に んだ入力データをグループ化し、このグル プに基づいて複数のシンボルで構成される 列を選択すると共にこの系列にグループを 像するマッパと、マッパが出力する時間方 に直列に並ぶ系列を並列に配置する直並列 換器と、直並列変換器が出力する並列に配 された系列のシンボルの順序を所定の入れ え規則に基づいてインターリーブするイン リーバーと、インタリーバーが出力するイ ターリーブされ並列に配置された系列を変 多重化した信号に変換する逆離散フーリエ 換器と、逆離散フーリエ変換器が出力する 調多重化され並列に配置された信号を時間 向に並ぶ信号に変換する並直列変換器によ て構成される。
 上記インタリーバーは、周波数方向、時間 向、及び空間方向へのインターリーブ処理 行う。

 ところで、上記従来技術においては、周 数方向、時間方向及び空間方向それぞれの ンターリーブを行う。しかし、上記従来技 においては、これら周波数方向のインター ーブ処理、時間方向のインターリーブ処理 び空間方向のインターリーブ処理は個別の ンターリーブ処理である。よって上記従来 術においては、各々のインターリーブ処理 用のプログラムが必要となる。このため、 記従来技術においては、インターリーブ処 が複雑になる。

 また、上記従来技術においては、送信デー を再送信する場合に、初回送信と再送信と 同一のインターリーブ処理を行う。この場 、初回送信と再送信とでフェージング等の 信環境に変化がないときには、受信側にお て初回送信で正常受信できなかった送信デ タを再送信によっても正常受信できない場 がある。このため、上記従来技術において 、再送信の実効性が薄いという問題がある

特開2006-295756号公報

 本発明は、上述した事情を鑑みたもので り、OFDM処理におけるインターリーブ処理を 従来よりも簡単化すると共に、再送信の実効 性を向上させることが可能なOFDM送信装置及 OFDM受信装置並びにインターリーブ方法を提 することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は例え 、以下の側面を有する。
 第1の側面は、送信データをOFDM(Orthogonal Freq uency Division Multiplexing)処理して送信するOFDM 信装置であって、キャリア変調するために リアル/パラレル変換する前段階で、所定の 数発生手法を用いて発生した乱数に基づい 送信データをランダム化するインターリー 部と、再送信時と初回送信時とで送信デー に異なるランダム化を施すようにインター ーブ部を制御する制御部とを具備する。

 第2の側面は、上記第1の側面であって、 記乱数発生手法は、混合合同法という手段 採用する。

 第3の側面は、上記第1または第2の側面で って、前記インターリーブ部は、前記キャ ア変調における変調クラス及びシンボル数 応じて依存した情報に基づいて前記送信デ タのランダム化を行う。

 第4の側面はOFDM受信装置であって、OFDM送 装置に係る第1~第3いずれかの側面のインタ リーブ部に対応したデインタリーブ部を具 し、前記OFDM送信装置の送信信号を受信する 。

 第5の側面は、送信データをOFDM(Orthogonal F requency Division Multiplexing)処理して送信する場 合における送信データのインターリーブ方法 であって、キャリア変調するためにシリアル /パラレル変換する前段階で、所定の乱数発 手法を用いて発生した乱数に基づいて再送 時と初回送信時とで送信データに異なるラ ダム化処理を行うという手段を採用する。

 上記側面によれば、キャリア変調するた にシリアル/パラレル変換する前段階で、所 定の乱数発生手法を用いて発生した乱数に基 づいて送信データをランダム化するインター リーブ部を具備するので、従来のように送信 データをシリアル/パラレル変換した後でイ ターリーブ処理する場合に比較してインタ リーブ処理を簡単化することができる。

 一般的に従来のOFDM処理におけるインター リーブ処理では、送信データをシリアル/パ レル変換した後でビットインターリーブ処 を施し、及び/あるいは上記シリアル/パラレ ル変換してキャリア変調を施した信号を階層 合成した後に時間インターリーブ処理及び周 波数インターリーブ処理を施す。しかし、こ れらビットインターリーブ処理、時間インタ ーリーブ処理及び周波数インターリーブ処理 は個別のインターリーブ処理であり、各々の インターリーブ処理専用のプログラムが必要 となっていた。

 しかしながら、上記側面によれば、キャ ア変調するためにシリアル/パラレル変換す る前段階で送信データを乱数に基づいてラン ダム化する。このため、上記従来の各種のイ ンターリーブ処理と同等のインターリーブ処 理をインターリーブ部によって一括して行う ことが可能である。これにより、インターリ ーブ処理に関するプログラムの簡単化及びイ ンターリーブ処理に要するメモリリソース等 のリソースの節約を実現することができる。

 そして、上記側面によれば、制御部が再 信時と初回送信時とで送信データに異なる ンダム化を施すようにインターリーブ部を 御する。このため、受信側において初回送 で正常受信できなかった送信データを再送 によって正常受信できる確率を従来よりも 上させることが可能である。よって再送信 実効性を向上させることができる。

図1は、一実施形態に係る基地局Aと移 端末Bによって構成される無線通信システム 概略構成を示す図である。 図2は、一実施形態に係る基地局Aのブ ック図である。 図3は、一実施形態に係る基地局A-移動 末B間におけるOFDM信号の送受信を示すシー ンス図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る基地 局Aにおけるインターリーブ処理を示すフロ チャートである。 図5は、本発明の一実施形態に係る本基 地局Aの変調クラステーブルを示す図である 図6は、本発明の一実施形態に係る本基 地局Aの擬似乱数に基づくインターリーブ処 のビット列の入れ替え方法を示す図である

符号の説明

 A…基地局
 B…移動端末
 1…OFDM信号送信部
 1a…CRC符号付加部
 1b…誤り訂正符号付加部
 1c…インターリーブ部
 1d…シリアル/パラレル変換部
 1e…サブキャリア変調部
 1f…逆フーリエ変換部
 1g…ガードインターバル挿入部
 1h…無線信号送信部
 2…OFDM信号受信部
 2a…無線信号受信部
 2b…ガードインターバル除去部
 2c…フーリエ変換部
 2d…サブキャリア復調部
 2e…パラレル/シリアル変換部
 2f…デインターリーブ部
 2g…誤り訂正部
 2h…CRC演算部
 3…制御部

 以下、図面を参照しつつ、好適な実施形 について説明する。ただし、本発明は以下 各実施例に限定されるものではなく、例え これら実施例の構成要素同士を適宜組み合 せてもよい。本実施形態は、OFDM方式を利用 した移動端末と通信する基地局に関する。

 図1は、本実施形態に係る基地局Aと移動 末Bによって構成される無線通信システムの 略構成を示す図である。図1に示すように、 この無線通信システム構成は基地局A及び移 端末Bから構成される。

 基地局Aは、変調方式が直交周波数分割多 重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方 の通信信号を移動端末Bと送受信することに り、回線交換通信またはパケット通信を行 。直交周波数分割多重(OFDM)方式とは、周波 の異なる複数のサブキャリアを使って通信 行うマルチキャリア通信の一種である。直 周波数分割多重方式におけるサブキャリア 変調方式には、ディジタル振幅変調または/ 及びディジタル位相変調が用いられる。

 移動端末Bは、上記OFDM方式の通信信号を 地局Aと送受信することにより、回線交換通 またはパケット通信を行う。

 次に、図2に示す機能ブロック図を参照して 、上記基地局Aの要部機能構成を説明する。
 本基地局Aは、OFDM信号送信部1、OFDM信号受信 部2及び制御部3を備えている。OFDM信号送信部 1は、CRC符号付加部1a、誤り訂正符号付加部1b インターリーブ部1c、シリアル/パラレル変 部1d、サブキャリア変調部1e、逆フーリエ変 換部1f、ガードインターバル挿入部1g及び無 信号送信部1hから構成される。OFDM信号受信 2は、無線信号受信部2a、ガードインターバ 除去部2b、フーリエ変換部2c、サブキャリア 調部2d、パラレル/シリアル変換部2e、デイ ターリーブ部2f、誤り訂正部2g及びCRC演算部2 hから構成されている。

 CRC符号付加部1aは、制御部3の指示に基づい 、制御部3から入力される送信データ(制御 号またはデータ信号)に冗長情報である誤り 出用のCRC符号を付加して、送信データを誤 訂正符号付加部1bに出力する。
 誤り訂正符号付加部1bは、制御部3の指示に づいて、CRC符号付加部1aから入力される送 データのビット列に畳み込み符号等の誤り 正符号を付加し、このビット列をインター ーブ部1cに出力する。

 インターリーブ部1cは、制御部3から入力 れる変調クラス及び総シンボル数に基づい 、訂正符号付加部1bから入力されるビット を所定の規則に従い順番を入れ替え、この ット列をシリアル/パラレル変換部1dに出力 る。

 シリアル/パラレル変換部1dは、制御部3の 制御の下、インターリーブ部1cから入力され ビット列を、サブキャリア毎にビット単位 分割し、各サブキャリア変調部1eに出力す 。

 サブキャリア変調部1eは、サブキャリア 同数設けられている。サブキャリア変調部1e は、サブキャリア毎に分割されたビット列を 、サブキャリアに基づいてディジタル変調し 、変調信号を逆フーリエ変換部1fに出力する なお、各サブキャリア変調部1eは、制御部3 指示された変調方式、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、1 6QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等に基づ てディジタル変調を行う。

 逆フーリエ変換部1fは、各サブキャリア変 部1eから入力される変調信号を逆フーリエ変 換して直交多重化することによりOFDM信号を 成し、このOFDM信号をガードインターバル挿 部1gに出力する。
 ガードインターバル挿入部1gは、逆フーリ 変換部1fから入力されたOFDM信号にガードイ ターバルを挿入し、無線信号送信部1hに出力 する。

 無線信号送信部1hは、ガードインターバ 挿入部1gから入力されたOFDM信号をD/Aコンバ タにより、ディジタル信号からアナログ信 に変換する。無線信号送信部1hは、このアナ ログ信号に変換されたOFDM信号をIF周波数帯か らRF周波数帯に変換する。無線信号送信部1h 、このRF周波数帯に変換されたOFDM信号を電 増幅器等により所定の送信出力レベルまで 幅させ、アンテナを介して移動端末Bに送信 る。

 無線信号受信部2aは、移動端末Bよりアン ナを介して受信したOFDM信号をRF周波数帯の 号からIF周波数帯の信号に変換する。無線 号受信部2aは、IF周波数帯のOFDM信号をローノ イズ増幅器等により増幅する。無線信号受信 部2aは、この増幅したOFDM信号をA/Dコンバータ によりアナログ信号からディジタル信号に変 換し、ガードインターバル除去部2bに出力す 。

 ガードインターバル除去部2bは、無線信号 信部2aから入力されたOFDM信号からガードイ ターバルを除去し、フーリエ変換部2cに出力 する。
 フーリエ変換部2cは、ガードインターバル 去部2bから入力されたOFDM信号をフーリエ変 することによりサブキャリア毎の変調信号 得て、この変調信号を各サブキャリア復調 2dに出力する。

 サブキャリア復調部2dは、サブキャリアと 数設けられている。サブキャリア復調部2dは 、変調信号を位相補正/周波数補正/電力補正 ると共にサブキャリアに基づいてディジタ 復調することにより受信データのデータ列 変換し、このデータ列をパラレル/シリアル 変換部2eに出力する。
 パラレル/シリアル変換部2eは、制御部3の指 示に基づいて、各サブキャリア復調部2dから 力される複数のデータ列を一つのデータ列 合成し、このデータ列をデインターリーブ 2fに出力する。

 デインターリーブ部2fは、制御部3から入 される変調クラス、総シンボル数及び再送 回数に基づいて、移動端末Bにおけるインタ ーリーブにより順番が入れ替えられたデータ 列を所定の規則に従い元の順番に戻す。デイ ンターリーブ部2fは、このデータ列を誤り訂 部2gに出力する。

 誤り訂正部2gは、制御部3の制御の下、デイ ターリーブ部2fから入力されたデータ列に して軟判定による誤り訂正を行い、このデ タ列をCRC演算部2hに出力する。
 CRC演算部2hは、制御部3の制御の下、データ に付加されている誤り検出用のCRC符号に基 いてCRC演算を行い、CRC演算の結果と共にデ タ列を制御部3に出力する。

 制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Re ad Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構 される内部メモリ、OFDM信号送信部1及びOFDM 号受信部2と各種信号の入出力を行うインタ フェース回路等から構成されている。制御部 3は、ROMに記憶された制御プログラム及びOFDM 号受信部2が受信する各種信号に基づいて基 地局Aの全体動作を制御する。なお、この制 部3は、CRC演算部2hから入力されるCRC演算結 がOKの場合は、CRC演算部2hから入力されるデ タ列によって構成される各種信号の指示に づいて所定の処理を行う。制御部3は、CRC演 算結果がNGの場合は、OFDM信号送信部1にOFDM信 の再送信要求を送信させる。

 次に、このように構成された基地局Aの再送 信時と初回送信時とで異なる入れ替え規則に 基づく送信データのインターリーブ処理につ いて、図3のシーケンス図及び図4のフローチ ートを参照して説明する。
 図3は基地局A-移動端末B間におけるOFDM信号 送受信を示すシーケンス図である。図4は基 局Aにおけるインターリーブ処理を示すフロ ーチャートである。

 一般的に、OFDM信号を出力する従来の通信 装置では、伝送路において発生するフェージ ングによる信号のバースト誤りをランダム誤 りにするインターリーブという技術が用いら れる。このインターリーブには、データを信 号の周波数に対してインターリーブする周波 数インターリーブ、データを時間方向に対し てインターリーブする時間インターリーブ等 が存在する。OFDM信号を出力する従来の通信 置では、それぞれのインターリーブを個別 処理として別々に処理している。

 本実施形態に係る基地局Aでは、簡単なイ ンターリーブ処理によって複数の異なるイン ターリーブ処理を実行したときと同じ効果を 得ることが可能になる。また、基地局Aは、 動端末BからのNACK通知によって、信号の再送 信を要求された場合には、初回に送信した送 信データとは異なる入れ替え規則に基づいて 再送信する信号をインターリーブする。

 まず、基地局Aがパケットデータ等のデー タ信号を移動端末Bに送信する場合には、制 部3はデータ信号のビット列をCRC符号付加部1 aに出力する。CRC符号付加部1aはこのビット列 を入力し、CRC符号を付加し(ステップS1)、こ ビット列を誤り訂正符合付加部1bへ出力する 。誤り訂正符号付加部1bはこのビット列を入 し、誤り訂正符号を付加し、このビット列 インターリーブ部1cへ出力する(ステップS2)

 以下、図4のフローチャートを参照して、ス テップS2のインターリーブ処理の詳細を説明 る。
 制御部3は、インターリーブ部1cでのインタ リーブ処理の為に、OFDM信号のサブキャリア の変調方式に基づいて変調クラスnを決定す 。また、制御部3は、サブチャネル数及び1サ ブチャネル内のシンボル数に基づいて総シン ボル数mを算出する(ステップS20)。

 上記変調クラスについて、変調クラステ ブルを示す図5を参照して詳細に説明する。 図5に示すように、変調方式毎に変調クラス 決まっている。予め制御部3のROMが変調クラ テーブルを記憶する。ステップS20において 制御部3はこの変調クラステーブルに基づい てサブキャリアの変調方式に応じて変調クラ スを決定する。そして、この変調クラスが、 1シンボルあたりのビット数となる。

 制御部3は、総シンボル数m及び変調クラスn インターリーブ部1cに出力する。インター ーブ部1cは以下式(1)の混合合同法の式のパラ メータとして総シンボル数m及び変調クラスn 使用することにより、擬似乱数を算出する
   a(i+1)=a(i)×b+c          …(1)
          (i=1,2,3 … n-1)
 なお、インターリーブ部1cは上記式(1)に基 いて、予め決められた定数b及び定数cを用い て、a(1)をa(i)に代入してa(i+1)、即ちa(2)を擬似 乱数として算出する。次にインターリーブ部 1cは、a(2)をa(i)に代入することによりa(3)を擬 乱数として算出する。すなわち、上記式(1) 用いて繰り返し計算することにより複数の 似乱数を算出することが出来る。なお、bは インターリーブ部1cが決定する所定の値、a(1) 及びcは以下の方法で求めることができる。

 また、制御部3は、インターリーブ部1cに 送信回数を出力する。インターリーブ部1c 再送信回数を入力し、再送信回数に基づい 再送信カウンタrを定義する。インターリー 部1cは、再送信回数が0の場合、すなわち初 送信の場合には、この再送信カウンタrの値 を0として、再送回数が1回増える度にrに1を していく。

 インターリーブ部1cは、m×n<2^kの条件を満 たしかつ最小の整数となるkを算出する。例 ば、総シンボル数mが300かつ変調クラスnが2 場合には、300×2<2^kを満たす最小の整数と るkは10となる。
 インターリーブ部1cは、以下式(2)にk及び変 クラスn及び再送信カウンタrをパラメータ して代入することによりa(1)を算出する。イ ターリーブ部1cは、以下式(3)に総シンボル mを代入することにより定数cを算出する。イ ンターリーブ部1cは、定数bに所定の値を決定 し、変数jに初期値として0を設定する(ステッ プS21)。なお、この変数jはステップS26の処理 おいて使用される。また、上記a(1)は整数で あり、下記式(2)のdは0<d<k(例えばd=4)とな 所定の値である。
   a(1)=2^kí2^d×n …(2)
   c=2m+j           …(3)

 インターリーブ部1cは、ステップS21にお て決定したa(1)、定数b及び定数cを上記式(1) 代入することによりa(2)を算出する(ステップ S22)。インターリーブ部1cは、ステップS23~ス ップS23´において擬似乱数算出用ループを実 行する。この擬似乱数算出用ループは、上記 式(1)のiの値を1すつインクリメントを行い、i が2^kになるまで実行される。なお、m、n、a(i) 、a(i+1)、b、c、k及びdの値はメモリに記憶さ 、そのメモリに記憶されている値に基づい 、インターリーブ部1cは計算を行う。

 インターリーブ部1cは、ステップS23~ステッ S23´の擬似乱数算出用ループとして、まず 下の処理(4)を実行する(ステップS24)。
   a(i)=modulo(a(i),2^k)   …(4)
 上記処理(4)は、a(i)の値を2^kによって除算を 行い、この除算より算出された余りをa(i)に 入する処理である。

 インターリーブ部1cは、ステップS24にお て算出されたa(i)が総シンボル数mと変調クラ スnを乗算した値未満であるか否か判定する( テップS25)。ステップS25において「YES」の場 合、インターリーブ部1cは、a(i)の値をalpha(j) 擬似乱数として代入し、jの値に1を加算す (ステップS26)。jの初期値は0であり、ステッ S23~ステップS23´の擬似乱数算出用ループが り返されるごとにステップS26においてjの値 が1ずつインクリメントされる。これにより alpha(0)、alpha(1)、alpha(2)・・・の順番にa(i)の が代入される。なお、alpha(j)の値はメモリ 記憶される。

 インターリーブ部1cは、ステップS26の後に a(i)の値に基づいて上記式(1)よりa(i+1)を算出 る(ステップS27)。
 インターリーブ部1cは、ステップS25におい 「NO」と判定した場合は、ステップS26の処理 を行わず、ステップS27の処理を行う。

 インターリーブ部1cは、ステップS26におい alpha(i)に代入された擬似乱数に基づいて、デ ータ信号のビット列のインターリーブ処理を 行う。
 制御部3がインターリーブ部1cに行わせるイ ターリーブ処理のビット列の入れ替え方法 ついて図6を参照して説明する。

 図6の(a)はインターリーブ前のビット列が 格納されるメモリ領域を示す図である。図6 (b)はインターリーブ後のビット列が格納さ るメモリ領域を示す図である。図6の(a)の行 向はシンボル数mのビット列であり、また列 方向は変調クラスnのビット列である。

 図6の(a)のそれぞれの格子はビット列を構 成するビット単位のデータが格納されるメモ リの最小単位を示す。x(0)、x(1)・・・x(mn-1)は メモリ領域のメモリ番地を示す。また、図6 (b)のy(0)、y(1)・・・y(mn-1)も、メモリ領域の モリ番地を示す。

 インターリーブ部1cは、ステップS28~ステ プS28´のインターリーブ用ループ1において まず、変数pに初期値として1を代入する。 ンターリーブ部1cは、ステップS29~ステップS2 9´のインターリーブ用ループ2において、ま 、変数qに初期値として1を代入する。

 インターリーブ部1cは、変数p及び変数qの 値に基づいて、alpha (q×n-p)の擬似乱数を求め る。インターリーブ部1cは、この擬似乱数に づいて、図6の(a)のメモリ番地x(alpha(q×n-p))  のメモリ領域に格納されているデータを、図 6の(b)のメモリ番地y(q×n-p)のメモリ領域に格 する(ステップS30)。

 インターリーブ部1cは、ステップS28~ステ プS28´のインターリーブ用ループ1のループ 理を1回行うごとに変数pの値を1ずつインク メントし、変数pの値が変調クラスnになる でインターリーブ用ループ1を実行する。ま 、インターリーブ部1cは、ステップS29~ステ プS29´のインターリーブ用ループ2のループ 理を1回行うごとに変数qの値を1ずつインク メントし、変数qの値が総シンボル数mにな までインターリーブ用ループ2を実行する。

 このステップS28~ステップS28´のインター ーブ用ループ1及びステップS29~ステップS29´ のインターリーブ用ループ2は、インターリ ブ部1cがステップS30の処理を繰り返し実行す る為のループ処理である。ステップS30を繰り 返しインターリーブ部1cが実行することによ 、図6の(a)のメモリ領域に格納されている全 てのビット列のデータを図6の(b)のメモリ領 に格納し、データ信号のビット列の順番を ンダム化する。

 制御部3の制御に基づき、誤り訂正符号付 加部1c及びシリアル/パラレル変換部1d等は、 ンターリーブ部1cにインターリーブされた ット列に対して各種処理を行い、OFDM信号へ 調させる(ステップS3)。制御部3の制御に基 き、無線信号送信部1hはアンテナを介してOFD M信号を移動端末Bへ送信する(ステップS4)。

 移動端末Bは、受信するOFDM信号の復調を って(ステップS5)、CRC符号に基づいたCRC演算 行う(ステップS6)。移動端末Bは、CRC演算の 果に基づいて、ACK通信またはNACK通信を基地 Aへ送信する(ステップS7)。

 このACK通知及びNACK通知について詳細を説 明する。ACK通信は、CRC演算の結果がOKの場合 すなわちビット列に誤りが発生していない 合に、続きの送信データのビット列の送信 求を行う為の通知である。また、NACK通知と は、フェージング等の影響によりCRC演算の結 果がNGの場合に、CRC演算の結果がNGである送 データのビット列の再送信要求を行う為の 知である。

 基地局Aの制御部3は、OFDM信号受信部2が受信 するACK通知またはNACK通知に基づいて、NACK通 を受信したか否か判定を行う(ステップS8)。 ステップS8が「NO」(ACK受信)の場合、制御部3 制御に基づき、CRC符号付加部は、続きのデ タ信号のビット列へCRC符号を付加する(ステ プS9)。その後、誤り訂正符号付加部1bは、 該ビット列に誤り訂正符号を付加し、イン ーリーブ部1cは当該ビット列に通常送信時の インターリーブ処理を行う(ステップS10)。ス ップS8が「YES」(NACK受信)の場合、CRC符号付 部は、再送信するデータ信号のビット列へCR C符号を付加する(ステップS11)。その後、誤り 訂正符号付加部1bはビット列に誤り訂正符号 付加し、インターリーブ部1cは制御部3が指 する再送信回数に基づいて再送信時のイン ーリーブ処理を行う(ステップS12)。
 なお、インターリーブ部1cは、ステップS10 びステップS12の処理を、図4のフローチャー に基づいて行う。

 インターリーブ部1cは、ステップS10にお てステップS2と同様に再送信カウンタrの値 0としてインターリーブ処理を行う。インタ リーブ部1cは、ステップS12では、再送信カ ンタrの値に1を足してインターリーブ処理を 実行する。ステップS12において、rの値に1を して、インターリーブ処理を行うことによ 、ステップS26においてalpha(0)、alpha(1)、alpha( 2)・・・と順番に代入される擬似乱数の値が ステップS2のインターリーブ処理と異なる のとなる。このため、ステップS30において モリ番地y(p×n-q+1)へ、ステップS2とは異なる モリ番地x(alpha(p×n-q+1))のデータが格納され 。すなわち、ステップS2とステップS12では メモリ番地y(0)、y(1)、y(2)・・・y(mn-1)のそれ れのメモリ領域へ異なるデータが格納され 初回送信と再送信とで異なる入れ替え規則 基づくインターリーブ処理が可能になる。

 ステップS10またはステップS12の後、制御 3の制御に基づき、インターリーブ部1cにイ ターリーブされたビット列に対して誤り訂 符号付加部1c及びシリアル/パラレル変換部1 d等は各種処理を行い、OFDM信号へ変調させる( ステップS13)。無線信号送信部1hはアンテナを 介してOFDM信号を移動端末Bへ送信する(ステッ プS14)。

 移動端末Bは、OFDM信号を受信すると、ステ プ7においてNACK通知を送信したか否か判定す る(ステップS15)。移動端末Bは、ステップS15が 「NO」(ACK送信)の場合、通常のOFDM信号の復調 行う(ステップS16)。移動端末Bは、ステップS 15において「YES」(NACK送信)の場合、OFDM信号を 復調する。移動端末Bは、復調することによ 得られた再送信のデータ信号のビット列と ステップS6においてCRC演算の結果がNGとなっ 初回送信のデータ信号のビット列とを用い 、チェイス合成法(Chase Combine)に基づいて、 ビット列の合成を行う(ステップS17)。
 このチェイス合成法とは、再送前データと 送されたビット列を最大比合成することに り、再送時の誤り訂正能力を向上させる方 である。

 移動端末Bは、ステップS16またはステップ S17の後、CRC符号に基づいてCRC演算を行い(ス ップS18)、CRC演算の結果に基づいてACK通知ま はNACK通知を基地局Aに送信する(ステップS19) 。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、シリアル/パラレル変換部1dによるビット の分割が行われる前段階で、インターリー 部1cが上記式(1)に基づいて複数の乱数を算 する。この乱数に基づいてビット列のデー の順番の入れ替えを行う。このため、本実 形態は、従来のように送信データをシリア /パラレル変換した後でインターリーブ処理 る場合に比較して、インターリーブ処理を 単化することができる。

 一般的に従来のOFDM変調におけるインター リーブ処理では、シリアル/パラレル変換し 送信データのビット列にビットインターリ ブ処理を施し、及び/あるいは上記シリアル/ パラレル変換してサブキャリア変調を施した 変調信号に時間インターリーブ処理及び周波 数インターリーブ処理を施す。しかし、従来 のインターリーブ処理では、これらビットイ ンターリーブ処理、時間インターリーブ処理 及び周波数インターリーブ処理が個別のイン ターリーブ処理である。よって、従来のイン ターリーブ処理では、各々のインターリーブ 処理専用のプログラムが必要となる。

 しかしながら、本実施形態では、シリア /パラレル変換する前段階で送信データのビ ット列を乱数に基づいてインターリーブ部1c ランダム化する。これにより、上記各種の ンターリーブ処理と同等のインターリーブ 理をインターリーブ部によって一括して行 ことが可能である。このため、インターリ ブ処理に関するプログラムの簡単化及びイ ターリーブ処理に要するメモリリソース等 リソースの節約を実現することができる。

 そして、本実施形態では、制御部3が再送 信回数をインターリーブ部1cに出力する。イ ターリーブ部1cは、再送信回数に基づく再 信カウンタrの値を用いることにより、再送 と初回送信とで異なる入れ替え規則に基づ てインターリーブを実行する。このため、 信側において初回送信で正常受信できなか た送信データを、再送信によって正常受信 きる確率を従来よりも向上させることが可 である。よって再送信の実効性を向上させ ことができる。

 以上、一実施形態について説明したが、本 明は上記実施形態に限定されることなく、 えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、基地局に上記インター リーブ処理を実行させたが、本発明はこれに 限定されない。
 例えば、OFDM信号を出力することが出来るPHS 端末及び携帯電話機等の移動端末に上記イン ターリーブ処理を実行させてもよい。
(2)上記実施形態では、乱数を算出する方法と して混合合同法を用いたが、本発明はこれに 限定されない。
 例えば、平方採中法及び乗算合同法等によ て乱数を算出させてもよい。

 更に、本実施形態の用途は、携帯電話やPHS どの無線端末、及びこれらの基地局に限定 れるものではない。
 例えば、本実施形態を放送波の送受信に適 しても良い。これにより、ディジタル放送 おけるインターリーブ処理の簡単化が可能 なる効果が得られる。再送信の実効性を向 することもできる。さらに、本実施形態を 線の通信におけるデータの送受信に適用し も良い。

 OFDM処理におけるインターリーブ処理を従 来よりも簡単化し、再送信の実効性を向上さ せることが可能なOFDM送信装置及びOFDM受信装 並びにインターリーブ方法を提供すること できる。