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Title:
PLASMA DISPLAY PANEL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/098733
Kind Code:
A1
Abstract:
A plasma display panel comprises a first substrate and a second substrate that face each other. The first substrate includes bus electrode pairs each constituted by a first and a second bus electrode that extend in a first direction with a discharge gap between them, and the second substrate includes barrier ribs extending in a second direction crossing the first direction. The first and the second bus electrode of each of the bus electrode pairs are provided with, in each display column area formed between the barrier ribs, a first and a second projecting electrode which respectively project along the second direction from the first and the second bus electrode to the side opposite to the area where the discharge gap is formed and adjoin the barrier ribs different from each other. The first or the second projecting electrodes that are provided on the bus electrodes pairs different from each other and are adjacent to each other in the display column area are disposed adjacent to each of one and the other of the barrier ribs forming the display column area. Consequently, image brightness can be increased.

Inventors:
SASAKI TAKASHI (JP)
SAKAMOTO TETSUYA (JP)
TAKAGI AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000164
Publication Date:
August 13, 2009
Filing Date:
February 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
SAKAMOTO TETSUYA (JP)
TAKAGI AKIHIRO (JP)
International Classes:
H01J11/12; H01J11/24
Foreign References:
JP2002134031A2002-05-10
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (19-5 Nishishinjuku 1-Chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 互いに対向する第1基板および第2基板と、
 前記第1基板の前記第2基板に対向する面上に間隔を置いて配置され、放電ギャップを挟んで第1方向に延在する第1および第2バス電極により構成される複数のバス電極対と、
 前記第2基板の前記第1基板に対向する面上に間隔を置いて配置され、前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数の隔壁と、
 前記隔壁間に形成される表示列領域毎に、前記各バス電極対の前記第1および第2バス電極にそれぞれ設けられ、前記第1および第2バス電極から前記放電ギャップが形成される領域と反対側に前記第2方向に沿ってそれぞれ突出し、互いに異なる前記隔壁にそれぞれ隣接する第1および第2突起電極とを備え、
 互いに異なる前記バス電極対に設けられ、前記表示列領域内で互いに隣接する前記第1または第2突起電極は、前記表示列領域を形成する前記隔壁の一方および他方にそれぞれ隣接して配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記表示列領域内では、前記第1または第2突起電極は、互いに異なる前記バス電極対に設けられた前記突起電極間の最短距離が、前記放電ギャップを形成する前記第1および第2バス電極間の距離より大きくなるように形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第1突起電極は、前記第1バス電極と一体に形成され、
 前記第2突起電極は、前記第2バス電極と一体に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項3記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第1および第2突起電極の少なくとも1つは、一部が前記隔壁上に位置していることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 互いに隣接する前記バス電極対は、一方のバス電極対の前記第1バス電極と、他方のバス電極対の前記第1バス電極とが隣接するように配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 互いに隣接する前記バス電極対は、一方のバス電極対の前記第1バス電極と、他方のバス電極対の前記第2バス電極とが隣接するように配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項6記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第1基板上に設けられ、前記バス電極および前記突起電極を覆う誘電体層と、
 前記誘電体層と前記第2基板との間に設けられ、前記第2方向に延在し、前記第1および第2突起電極の一方の突起電極に隣接して配置されるアドレス電極を備えていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項7記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記アドレス電極は、前記誘電体層上に設けられ、前記隔壁と前記一方の突起電極との間に配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第2基板の前記第1基板に対向する面上に設けられ、前記第2方向に延在し、前記第1突起電極と前記第2突起電極との間に配置されるアドレス電極を備え、
 前記アドレス電極は、前記第1基板に垂直な方向から見て、前記第1および第2突起電極の一方の突起電極に向かって前記第1方向に突出するアドレスパッドを備えていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第1および第2突起電極は、先端に面取りされた面取り部を備え、
 互いに異なる前記バス電極対に設けられ、前記表示列領域内で互いに隣接する前記第1または第2突起電極では、一方の突起電極の前記面取り部は、他方の突起電極の前記面取り部に対向していることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項10記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 互いに異なる前記バス電極対に設けられ、前記表示列領域内で互いに隣接する前記第1または第2突起電極では、一方の突起電極の先端は、他方の突起電極の先端よりこの他方の突起電極が接続されるバス電極側に位置していることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
Description:
プラズマディスプレイパネル

 本発明は、ディスプレイ装置に使用する ラズマディスプレイパネルに関する。

 プラズマディスプレイパネル(PDP)は、2枚 ガラス基板(前面ガラス基板および背面ガラ ス基板)を互いに貼り合わせて構成されてお 、ガラス基板の間に形成される空間に放電 発生させ、蛍光体を発光させることで画像 表示する。画像における画素に対応するセ は、自発光型であり、放電により発生する 外線を受けて赤、緑、青の可視光を発生す 蛍光体が塗布されている。

 例えば、X、Y電極およびアドレス電極を する3電極構造のPDPは、X電極およびY電極で 成される電極対でサステイン放電を発生さ ることで、画像を表示する。サステイン放 を発生させるセル(点灯させるセル)は、例え ば、Y電極およびアドレス電極間で選択的に ドレス放電を発生させることにより、選択 れる。

 一般的なPDPでは、X電極およびY電極で構成 れる電極対が間隔を置いて前面ガラス基板 配置され、X電極の直交方向に延在する隔壁 よび互いに隣接する隔壁の間に配置された ドレス電極が背面ガラス基板に配置されて る。例えば、X電極は、Xバス電極とXバス電 に接続されたX透明電極とにより構成され、 Y電極は、Yバス電極とYバス電極に接続された Y透明電極とにより構成される。一般的に、X よびY透明電極は、互いに対をなすXおよびY ス電極の間に配置される(例えば、特許文献 1参照)。

特開2006-185903号公報

 この種のPDPでは、互いに隣接する電極対 、一方の電極対でサステイン放電を発生さ るきに、一方の電極対のXバス電極と他方の 電極対のYバス電極とで誤放電が発生するこ を防止するために、間隔を置いて配置され いる。この互いに隣接する電極対に挟まれ 領域は、非発光領域である。したがって、 いに隣接する電極対の間隔が大きい場合、 発光領域が大きくなり、発光領域は小さく る。このため、画像の輝度が低下する。

 また、特許文献1のPDPでは、互いに隣接す る電極対の一方の電極対と他方の電極対との 間に、X電極に沿って延在する隔壁(横隔壁)が 配置されている。すなわち、X電極の直交方 に延在する隔壁(縦隔壁)とX電極に沿って延 する隔壁(横隔壁)とにより構成される格子状 の隔壁が、背面ガラス基板に設けられている 。この場合、横隔壁が形成される領域(非発 領域)の分だけ発光領域が小さくなり、画像 輝度が低下する。

 本発明の目的は、非発光領域を小さくし 画像の輝度を高くすることである。特に、 発明の目的は、誤放電を防止しつつ、画像 輝度を高くすることである。

 プラズマディスプレイパネルは、互いに 向する第1基板および第2基板を有している 第1基板は、放電ギャップを挟んで第1方向に 延在する第1および第2バス電極により構成さ る複数のバス電極対を有し、第2基板は、第 1方向と交差する第2方向に延在する複数の隔 を有している。また、各バス電極対の第1お よび第2バス電極には、隔壁間に形成される 示列領域毎に、第1および第2突起電極がそれ ぞれ設けられている。例えば、各バス電極対 にそれぞれ設けられた第1および第2突起電極 、第1および第2バス電極から放電ギャップ 形成される領域と反対側に第2方向に沿って れぞれ突出し、互いに異なる隔壁にそれぞ 隣接して配置されている。なお、互いに異 るバス電極対に設けられ、表示列領域内で いに隣接する第1または第2突起電極は、表 列領域を形成する隔壁の一方および他方に れぞれ隣接して配置されている。

 本発明では、非発光領域を小さくし、画 の輝度を高くできる。特に、本発明では、 放電を防止しつつ、画像の輝度を高くでき 。

一実施形態におけるPDPの要部を示す図 ある。 図1に示したPDPの概要を示す図である。 図1に示したPDPを用いて構成されたプラ ズマディスプレイ装置の一例を示す図である 。 図3に示した回路部の概要を示す図であ る。 図1に示したPDPに画像を表示するための サブフィールドの放電動作の一例を示す図で ある。 別の実施形態におけるPDPの概要を示す である。 別の実施形態におけるPDPの概要を示す である。 別の実施形態におけるPDPの概要を示す である。 別の実施形態におけるPDPの概要を示す である。 別の実施形態におけるPDPの概要を示す 図である。 図10に示したPDPを駆動するための回路 の概要を示す図である。 図10に示したPDPに画像を表示するため サブフィールドの放電動作の一例を示す図 ある。 別の実施形態におけるPDPの概要を示す 図である。 別の実施形態におけるPDPの要部を示す 図である。

 以下、本発明の実施形態を図面を用いて 明する。

 図1は、本発明の一実施形態におけるプラ ズマディスプレイパネル(以下、PDPとも称す )の要部を示している。図中の矢印D1は、第1 向D1を示し、矢印D2は、第1方向D1に画像表示 面に平行な面内で直交する第2方向D2を示して いる。PDP10は、画像表示面を構成する前面基 部12と、前面基板部12に対向する背面基板部 14とにより構成されている。前面基板部12と 面基板部14の間(より詳細には、背面基板部14 の凹部)に放電空間DSが形成される。

 前面基板部12は、ガラス基材FS(第1基板)の ガラス基材RS(第2基板)に対向する面上(図では 下側)に間隔を置いて配置された複数のバス 極対BEpを有している。各バス電極対BEpは、 電ギャップDGを挟んで第1方向D1に延在するX ス電極Xb(第1バス電極)およびYバス電極Yb(第2 ス電極)により構成されている。

 Xバス電極Xbには、Xバス電極Xbから放電ギ ップDGが形成される領域と反対側に第2方向D 2に延在するX突起電極Xp(第1突起電極)が接続 れている。また、Yバス電極Ybには、Yバス電 Ybから放電ギャップDGが形成される領域と反 対側に第2方向D2に延在するY突起電極Yp(第2突 電極)が接続されている。例えば、X電極XE( 持電極)は、Xバス電極XbおよびX突起電極Xpに り構成され、Y電極YE(走査電極)は、Yバス電 YbおよびY突起電極Ypにより構成されている そして、互いに対をなすX電極XEおよびY電極Y E間で繰り返して放電(サステイン放電)を発生 させる。

 ここで、Xバス電極XbおよびYバス電極Ybは 金属材料等で形成された不透明な電極であ 、X突起電極XpおよびY突起電極Ypは、ITO膜等 形成された可視光を透過する透明電極であ 。なお、突起電極XpおよびYpは、それぞれが 接続されるバス電極XbおよびYbとガラス基材FS との間に全面に配置されてもよい。電極Xb、X p、Yb、Ypは、誘電体層DL1に覆われており、誘 体層DL1の表面は、保護層PLに覆われている 例えば、保護層PLは、放電を容易に発生させ るために、陽イオンの衝突による2次電子の 出特性の高いMgO膜で形成される。

 放電空間DSを介して前面基板部12に対向す る背面基板部14は、ガラス基材RS上に、バス 極Xb、Ybの直交方向(第2方向D2)に延在する複 のアドレス電極AEが設けられている。例えば 、アドレス電極AEは、金属材料等で形成され 不透明な電極である。アドレス電極AEは、 電体層DL2に覆われ、誘電体層DL2上には、第2 向D2に延在する複数の隔壁(バリアリブ)BRが 成されている。すなわち、隔壁BRは、ガラ 基材RSのガラス基材FSに対向する面上に間隔 置いて配置されている。例えば、隔壁BRは 互いに隣接するアドレス電極AEの間に配置さ れている。

 隔壁BRにより、セルの側壁が構成される さらに、隔壁BRの側面と、互いに隣接する隔 壁BRの間のガラス基材RS上とには、紫外線に り励起されて赤(R)、緑(G)、青(B)の可視光を 生する蛍光体PHr、PHg、PHbが、それぞれ塗布 れている。

 PDP10の1つの画素は、赤、緑および青の光 発生する3つのセルにより構成される。ここ で、1つのセル(一色の画素)は、後述する図2 示すように、互いに隣接する一対の隔壁BRで 挟まれる領域において、互いに対をなす突起 電極Xp、Ypを含む領域に形成される。このよ に、PDP10は、画像を表示するためにセルをマ トリックス状に配置し、かつ互いに異なる色 の光を発生する複数種のセルを交互に配列し て構成されている。特に図示していないが、 バス電極Xb、Ybに沿って形成されたセルによ 、表示ラインが構成される。

 PDP10は、前面基板部12および背面基板部14 、保護層PLと隔壁BRが互いに接するように貼 り合わせ、Ne、Xe等の放電ガスを放電空間DSに 封入することで構成される。

 図2は、図1に示したPDP10の概要を示してい る。なお、図2は、画像表示面側(図1の上側) ら見た電極Xb、Xp、Yb、Yp、AEおよび隔壁BRの 態を示している。

 図の例では、互いに隣接するバス電極対B Epは、一方のバス電極対BEpのバス電極Xbと、 方のバス電極対BEpのバス電極Xbとが隣接する ように配置されている。換言すれば、互いに 隣接するバス電極対BEpは、一方のバス電極対 BEpのバス電極Ybと、他方のバス電極対BEpのバ 電極Ybとが隣接するように配置されている

 上述したように、突起電極Xp、Ypは、各バ ス電極対BEpのバス電極Xb、Ybから放電ギャッ DGが形成される領域と反対側に第2方向D2に沿 ってそれぞれ突出している。そして、互いに 対をなす突起電極Xp、Ypは、互いに隣接する 対の隔壁BR間に形成される表示列領域RA毎に 各バス電極対BEpのバス電極Xb、Ybにそれぞれ 設けられ、表示列領域RAを形成する一対の隔 BRの一方および他方にそれぞれ隣接して配 されている。すなわち、互いに対をなす突 電極Xp、Ypは、互いに異なる隔壁BRにそれぞ 隣接している。

 例えば、維持電極XEおよび走査電極YE間に 電圧を印加することにより、先ず、放電ギャ ップDGを介して対向するバス電極Xb、Yb間で放 電が発生し、この放電が互いに対をなす突起 電極Xp、Ypの方まで広がる。そして、放電に り発生する紫外線を受けた蛍光体(例えば、 述した図1に示した蛍光体PHr)は、可視光(例 ば、赤の可視光)を発生する。すなわち、こ の実施形態では、1つのセルC1(一色の画素)は 上述したように、表示列領域RAにおいて、 いに対をなす突起電極Xp、Ypを含む領域(図の 破線で囲んだ領域)に形成される。

 各表示列領域RAでは、互いに隣接するセ C1の一方のセルC1の突起電極Xp(またはYp)およ 他方のセルC1の突起電極Xp(またはYp)は、第1 向D1で互いの距離を確保するために、表示 領域RAを形成する一対の隔壁BRの一方および 方にそれぞれ隣接して配置されている。す わち、互いに異なるバス電極対BEpに設けら 、表示列領域RA内で互いに隣接する突起電 XpまたはYpは、表示列領域RAを形成する一対 隔壁BRの一方および他方にそれぞれ隣接して 配置されている。

 例えば、表示列領域RA内では、突起電極Xp 、Ypは、互いに隣接する突起電極Xp間の最短 離S1および突起電極Yp間の最短距離S1が放電 ャップDGを形成するバス電極Xb、Yb間の距離S2 より大きくなるように配置されている。例え ば、突起電極Xp間(または突起電極Yp間)の最短 距離S1は、200μm程度であり、バス電極Xb、Yb間 の距離S2は、100μm程度である。これにより、 の実施形態では、例えば、表示列領域RA内 互いに隣接するセルC1の一方のセルC1の電極X E、YE間で発生したサステイン放電が、他方の セルC1の電極YE(またはXE)まで広がることを防 できる。

 また、表示列領域RA内で互いに隣接する ルC1では、一方のセルC1の電極XE(またはYE)と 方のセルC1の電極XE(またはYE)とが隣接して る。すなわち、一方のセルC1の電極XE(または YE)は、他方のセルC1の電極YE(またはXE)から離 て配置されている。これにより、この実施 態では、表示列領域RA内で互いに隣接する ルC1の一方のセルC1の電極XE、YE間でサステイ ン放電を発生させる際に、一方のセルC1の電 XE(またはYE)と他方のセルC1の電極YE(またはXE )との間で誤放電が発生することを防止でき 。

 また、この実施形態では、表示列領域RA で互いに隣接するセルC1の突起電極Xp間(およ び突起電極Yp間)の距離が主に第1方向D1で確保 されるため、互いに隣接するセルC1間の第2方 向D2の距離を小さくできる。すなわち、この 施形態では、互いに隣接するセルC1間に形 される非発光領域を小さくでき、画像の輝 を高くできる。換言すれば、この実施形態 は、互いに対をなす突起電極Xp、Ypを含む発 領域(セルC1)を大きくでき、画像の輝度を高 くできる。特に、この実施形態では、誤放電 を防止しつつ、画像の輝度を高くできる。

 アドレス電極AEは、互いに隣接する隔壁BR の間に配置されている。なお、図の例では、 アドレス電極AEは、各セルC1の突起電極Xp、Yp を通って第2方向D2に延在して配置されてい 。これにより、アドレス電極AEと走査電極YE (突起電極Yp)との間に電圧を印加することに り、着目するセルC1でアドレス放電を発生さ せることができる。

 図3は、図1に示したPDP10を用いて構成され たプラズマディスプレイ装置の一例を示して いる。プラズマディスプレイ装置(以下、PDP 置とも称する)は、PDP10、PDP10の画像表示面16 (光の出力側)に設けられる光学フィルタ20、 PDP10の画像表示面16側に配置された前筐体30、 PDP10の背面18側に配置された後筐体40およびベ ースシャーシ50、ベースシャーシ50の後筐体40 側に取り付けられ、PDP10を駆動するための回 部60、およびPDP10をベースシャーシ50に貼り けるための両面接着シート70を有している 回路部60は、複数の部品で構成されるため、 図では、破線の箱で示している。光学フィル タ20は、前筐体30の開口部32に取り付けられる 保護ガラス(図示せず)に貼付される。なお、 学フィルタ20は、電磁波を遮蔽する機能を してもよい。また、光学フィルタ20は、保護 ガラスではなく、PDP10の画像表示面16側に直 貼付されてもよい。

 図4は、図1に示したPDP10を駆動するための 回路部60の概要を示している。回路部60は、X ライバXDRV、YドライバYDRV、アドレスドライ ADRV、電源部PWRおよび制御部CNTを有している 。ドライバXDRV、YDRV、ADRVは、PDP10を駆動する 動部として動作する。例えば、XドライバXDR Vは、バス電極Xbに共通のパルスを印加し、Y ライバYDRVは、バス電極Ybに選択的にパルス 印加し、アドレスドライバADRVは、アドレス 極AEに選択的にアドレスパルスを印加する 電源部PWRは、ドライバYDRV、XDRV、ADRVに供給 る電源電圧Vsc、Vs/2、-Vs/2、Vbx、Vsa等を生成 る。

 制御部CNTは、ドライバXDRV、YDRV、ADRVの動 を制御する。例えば、制御部CNTは、画像デ タR0-7、G0-7、B0-7に基づいて使用するサブフ ールドを選択し、ドライバYDRV、XDRV、ADRVに 御信号YCNT、XCNT、ACNTを出力する。ここで、 ブフィールドは、PDP10の1画面を表示するた の1フィールドが分割されたフィールドであ り、サブフィールド毎にサステイン放電の回 数が設定されている。そして、画素を構成す るセルC1毎に、使用するサブフィールドを選 することにより、多階調の画像が表示され 。

 図5は、図1に示したPDPに画像を表示する めのサブフィールドの放電動作の一例を示 ている。図中の星印は、放電の発生を示し いる。この例では、各サブフィールドSFは、 リセット期間RSTと、アドレス期間ADRと、サス テイン期間SUSとを有している。

 まず、リセット期間RSTでは、緩やかに下 する負の電圧(鈍波)が、維持電極XEに印加さ れ、正の電圧が、走査電極YEに印加される(図 5(a))。そして、維持電極XEは、負の書き込み 圧に維持され、緩やかに上昇する正の書き み電圧(書き込み鈍波)が走査電極YEに印加さ る(図5(b))。これにより、セルの発光を抑え がら維持電極XEと走査電極YEに正と負の壁電 荷がそれぞれ蓄積される。次に、維持電極XE 正の調整電圧が印加され、負の調整電圧(調 整鈍波)が走査電極YEに印加される(図5(c))。こ れにより、維持電極XEと走査電極YEにそれぞ 蓄積された正と負の壁電荷の量が減るとと に、全てのセルの壁電荷の量が調整される なお、例えば、正の調整電圧は、電圧Vs/2よ 低い電圧であり、負の調整電圧の最小値は 電圧-Vs/2より高い電圧である。

 アドレス期間ADRでは、アドレス放電時に 極となるバイアス電圧Vbxが維持電極XEに印 され、アドレス放電時に陰極となるスキャ パルス(電圧-Vs/2)が走査電極YEに印加され、 ドレス放電時に陽極となるアドレスパルス( 圧Vsa)が、点灯するセルに対応するアドレス 電極AEに印加される(図5(d))。スキャンパルス アドレスパルスにより選択されたセルでは 走査電極YEとアドレス電極AE間で一時的に放 電が発生(アドレス放電)し、この放電をトリ にして、維持電極XEと走査電極YE間で一時的 に放電(アドレス放電)が発生する。これによ 、サステイン期間SUSに点灯させるセルが選 される。なお、例えば、バイアス電圧Vbxは リセット期間RSTに維持電極XEに印加された の調整電圧と同じ電圧である。

 また、他の表示ラインのセルを選択する 、選択対象以外の表示ラインの走査電極YE は、例えば、電圧-Vs/2と電圧Vscとの差電圧で あるバイアス電圧Vbyが印加されている。なお 、アドレス電極AEの波形に示される2回目のア ドレスパルスは、他の表示ラインのセルを選 択するために印加される(図5(e))。

 サステイン期間SUSでは、負および正のサ テインパルス(電圧-Vs/2、電圧Vs/2)が、維持 極XEおよび走査電極YEにそれぞれ印加される( 図5(f))。これにより、アドレス期間ADRに選択 れたセル(点灯させるセル)では、維持電極XE と走査電極YE間で放電(サステイン放電)が発 する。次に、正および負のサステインパル (電圧Vs/2、電圧-Vs/2)が、維持電極XEおよび走 電極YEにそれぞれ印加され(図4(g))、点灯し セルの放電状態が維持される。互いに極性 異なるサステインパルスが、維持電極XEおよ び走査電極YEに繰り返して印加されることに り、サステイン期間SUSに点灯したセルの放 (サステイン放電)が繰り返し行われる。

 以上、この実施形態では、突起電極Xp、Yp は、各バス電極対BEpのバス電極Xb、Ybから放 ギャップDGが形成される領域と反対側に第2 向D2に沿ってそれぞれ突出している。また、 表示列領域RA内では、互いに隣接するセルC1 突起電極Xp間(および突起電極Yp間)の距離は 主に第1方向D1で確保される。この結果、こ 実施形態では、誤放電を防止しつつ、互い 隣接するセルC1間の第2方向D2の距離を小さく できる。すなわち、この実施形態では、誤放 電を防止しつつ、互いに隣接するセルC1間に 成される非発光領域を小さくでき、画像の 度を高くできる。

 図6は、別の実施形態におけるPDP10の概要 示している。なお、図6は、画像表示面側( 1の上側)から見た電極Xb、Xp2、Yb、Yp2、AEおよ び隔壁BRの状態を示している。この実施形態 は、上述した図1-図2に示した突起電極Xp、Yp の代わりに、突起電極Xp2、Yp2が形成されてい る。その他の構成は、図1-図4で説明した実施 形態と同じである。また、PDP10に画像を表示 るための放電動作は、電圧値(例えば、上述 した図5に示した電圧Vs/2、-Vs/2、Vsa)を除いて 図5と同じである。図1-図5で説明した要素と 同一の要素については、同一の符号を付し、 これ等については、詳細な説明を省略する。

 突起電極Xp2およびYp2は、バス電極Xbおよ Ybと同じ材料(金属材料等)で、バス電極Xbお びYbと一体に形成され、一部が隔壁BR上に位 するように配置されている。この実施形態 は、突起電極Xp2、Yp2がバス電極Xb、Ybと一体 に形成されるため、電極XE、YEを形成するた の工程を簡略化でき、製造コストを低減で る。

 また、この実施形態では、突起電極Xp2、Y p2の一部を隔壁BR上に位置させることにより 蛍光体の発光を遮光する突起電極Xp2、Yp2の を細くすることなく、可視光を透過しない 起電極Xp2、Yp2による非発光領域を小さくで る。これにより、この実施形態では、突起 極Xp2、Yp2の幅をある程度の大きさ(例えば、4 0μm程度)に確保でき、突起電極Xp2、Yp2が断線 ることを防止できる。すなわち、この実施 態では、突起電極Xp2、Yp2が断線することを 止しつつ、発光領域を大きくできる。なお 突起電極Xp2、Yp2は、突起電極Xp2、Yp2の一方( 例えば、突起電極Xp2)の一部のみが、隔壁BR上 に位置するように配置されてもよい。以上、 この実施形態においても、上述した図1-図5で 説明した実施形態と同様の効果を得ることが できる。また、この実施形態では、突起電極 Xp2、Yp2が断線することを防止できるため、PDP の製造歩留まり、あるいは、PDPの信頼性を向 上できる。

 図7は、別の実施形態におけるPDP10の概要 示している。なお、図7は、画像表示面側( 1の上側)から見た電極Xb、Xp、Yb、Yp、AE2およ 隔壁BRの状態を示している。この実施形態 は、上述した図1-図2に示したアドレス電極AE の代わりに、アドレスパッドApを有するアド ス電極AE2が形成されている。その他の構成 、図1-図4で説明した実施形態と同じである また、PDP10に画像を表示するための放電動 は、電圧値(例えば、上述した図5に示した電 圧Vs/2、-Vs/2、Vsa)を除いて、図5と同じである 図1-図5で説明した要素と同一の要素につい は、同一の符号を付し、これ等については 詳細な説明を省略する。

 アドレス電極AE2は、上述した図1に示した ガラス基材RS上に、第2方向D2に延在して設け れている。すなわち、アドレス電極AE2は、 ラス基材RSのガラス基材FSに対向する面上に 設けられ、第2方向D2に延在し、突起電極Ypと 起電極Xpとの間に配置されている。そして アドレス電極AE2は、画像表示面側から見て 突起電極Xp、Ypの一方の突起電極Ypに向かっ 第1方向D1に突出するアドレスパッドApを有し ている。

 例えば、アドレスパッドApは、セルC1毎に 、アドレス電極AE2と同じ材料(金属材料等)で アドレス電極AE2と一体に形成される。また 図の例では、アドレスパッドApは、画像表 面側から見た場合、一部が突起電極Ypと重な るように配置されている。なお、アドレスパ ッドApは、画像表示面側から見た場合、突起 極Ypと重ならない程度に、突起電極Ypに向か って突出して形成されてもよい。この実施形 態では、上述した図1-図5で説明した実施形態 に比べて、アドレス電極AE2(より詳細には、 ドレスパッドAp)と突起電極Ypとの距離が近い ため、アドレス電極AE2および突起電極Yp間の 電開始電圧を低くできる。これにより、こ 実施形態では、アドレス電極AE2を駆動する めの回路(例えば、上述した図4のドライバAD RV)の消費電力を小さくできる。

 ここで、アドレス電極AE2と突起電極Ypと 距離を近くするために、アドレス電極AE2の を全体的に太くする構成が、本発明の過程 考えられた。しかし、この構成では、アド ス電極AE2の配線容量が大きくなり、アドレ 電極AE2を駆動するための回路の消費電力が きくなる。

 これに対し、この実施形態では、アドレ 電極AE2の幅を全体的に太くする構成に比べ 、アドレスパッドApが設けられる部分を除 た部分のアドレス電極AE2の配線幅を細くで 、アドレス電極AE2の配線容量を小さくでき 。したがって、この実施形態では、アドレ 電極AE2を駆動するための回路の消費電力を さくできる。以上、この実施形態において 、上述した図1-図5で説明した実施形態と同 の効果を得ることができる。

 図8は、別の実施形態におけるPDP10の概要 示している。なお、図8は、画像表示面側( 1の上側)から見た電極Xb、Xp3、Yb、Yp3、AEおよ び隔壁BRの状態を示している。この実施形態 は、突起電極Xp3、Yp3の形状が上述した図1- 2に示した突起電極Xp、Ypの形状と相違してい る。その他の構成は、図1-図4で説明した実施 形態と同じである。また、PDP10に画像を表示 るための放電動作は、電圧値(例えば、上述 した図5に示した電圧Vs/2、-Vs/2、Vsa)を除いて 図5と同じである。図1-図5で説明した要素と 同一の要素については、同一の符号を付し、 これ等については、詳細な説明を省略する。

 突起電極Xp3、Yp3は、先端が面取りされた 状に形成されている。すなわち、突起電極X p3、Yp3は、先端に面取りされた面取り部TAを している。例えば、表示列領域RA内で互いの 先端が隣接する突起電極Xp3(またはYp3)では、 方の突起電極Xp3(またはYp3)の面取り部TAは、 他方の突起電極Xp3(またはYp3)の面取り部TAに 向している。すなわち、互いに異なるバス 極対BEpに設けられ、かつ、表示列領域RA内で 互いに隣接する突起電極Xp3(またはYp3)では、 方の突起電極Xp3(またはYp3)の面取り部TAは、 他方の突起電極Xp3(またはYp3)の面取り部TAに 向している。

 これにより、この実施形態では、上述し 図1-図5で説明した実施形態に比べて、互い 隣接する突起電極Xp3間の最短距離S1および 起電極Yp3間の最短距離S1を大きくできる。し たがって、この実施形態では、表示列領域RA で互いに隣接するセルC1の一方のセルC1の電 極XE、YE間でサステイン放電を発生させる際 、一方のセルC1の電極XE(またはYE)と他方のセ ルC1の電極YE(またはXE)との間で誤放電が発生 ることを確実に防止できる。以上、この実 形態においても、上述した図1-図5で説明し 実施形態と同様の効果を得ることができる

 図9は、別の実施形態におけるPDP10の概要 示している。なお、図9は、画像表示面側( 1の上側)から見た電極Xb、Xp3、Yb、Yp3、AEおよ び隔壁BRの状態を示している。この実施形態 は、突起電極Xp3、Yp3の先端の位置が上述し 図8に示した構成と相違している。その他の 構成は、図8で説明した実施形態と同じであ 。また、PDP10に画像を表示するための放電動 作は、電圧値(例えば、上述した図5に示した 圧Vs/2、-Vs/2、Vsa)を除いて、図5と同じであ 。図1-図5および図8で説明した要素と同一の 素については、同一の符号を付し、これ等 ついては、詳細な説明を省略する。

 表示列領域RA内で互いの先端TP1、TP2が隣 する突起電極Xp3(またはYp3)では、一方の突起 電極Xp3(またはYp3)の先端TP1は、他方の突起電 Xp3(またはYp3)の先端TP2より、他方の突起電 Xp3(またはYp3)が接続されるバス電極Xb(または Yb)側に位置している。すなわち、互いに異な るバス電極対BEpに設けられ、かつ、表示列領 域RA内で互いに隣接する突起電極Xp3(またはYp3 )では、一方の突起電極Xp3(またはYp3)の先端TP1 は、他方の突起電極Xp3(またはYp3)の先端TP2よ 、他方の突起電極Xp3(またはYp3)が接続され バス電極Xb(またはYb)側に位置している。

 これにより、この実施形態では、上述し 図8の構成に比べて、互いに隣接するセルC1 に形成される非発光領域を小さくでき、画 の輝度を高くできる。換言すれば、この実 形態では、互いに対をなす突起電極Xp3、Yp3 含む発光領域(図の破線で囲んだ領域、セル C1)を大きくでき、画像の輝度を高くできる。

 なお、各突起電極Xp3、Yp3の面取り部TAは 表示列領域RA内で互いに隣接する突起電極Xp3 間(および突起電極Yp3間)の距離S1が放電ギャ プDGを形成するバス電極Xb、Yb間の距離S2より 大きくなるように形成されている。これによ り、この実施形態では、表示列領域RA内で互 に隣接するセルC1の一方のセルC1の電極XE、Y E間でサステイン放電を発生させる際に、一 のセルC1の電極XE(またはYE)と他方のセルC1の 極YE(またはXE)との間で誤放電が発生するこ を防止できる。以上、この実施形態におい も、上述した図1-図5および図8で説明した実 施形態と同様の効果を得ることができる。

 図10は、別の実施形態におけるPDP10の概要 を示している。なお、図10は、画像表示面側( 図1の上側)から見た電極Xb、Xp、Yb、Yp、AEおよ び隔壁BRの状態を示している。この実施形態 は、バス電極Xb、Ybの並び順およびアドレス 電極AEの配置が上述した図1-図2に示した構成 相違している。その他の構成は、図1-図2に した構成と同じである。図1-図2で説明した 素と同一の要素については、同一の符号を し、これ等については、詳細な説明を省略 る。

 図の例では、電極XE(od)およびYE(od)は、奇 番目の表示ラインに対応する維持電極XEお び走査電極YEをそれぞれ示し、電極XE(ev)およ びYE(ev)は、偶数番目の表示ラインに対応する 維持電極XEおよび走査電極YEをそれぞれ示し いる。なお、以下、奇数および偶数を区別 ない場合等、電極XE(od)、XE(ev)を電極XE(ある は維持電極XE)とも称し、電極YE(od)、YE(ev)を 極YE(あるいは走査電極YE)とも称する。

 互いに隣接するバス電極対BEpは、一方の ス電極対BEpのバス電極Xbと、他方のバス電 対BEpのバス電極Ybとが隣接するように配置さ れている。すなわち、奇数番目の表示ライン の維持電極XE(od)は、偶数番目の表示ラインの 走査電極YE(ev)に隣接し、奇数番目の表示ライ ンの走査電極YE(od)は、偶数番目の表示ライン の維持電極XE(ev)に隣接している。

 このため、各表示列領域RAでは、互いに 接するセルC1の一方のセルC1の突起電極Xpお び他方のセルC1の突起電極Ypは、第1方向D1で いの距離を確保するために、表示列領域RA 形成する一対の隔壁BRの一方および他方にそ れぞれ隣接して配置されている。すなわち、 互いに異なるバス電極対BEpに設けられ、表示 列領域RA内で互いに隣接する突起電極Xpまた Ypは、表示列領域RAを形成する一対の隔壁BR 一方および他方にそれぞれ隣接して配置さ ている。

 例えば、表示列領域RA内では、突起電極Xp 、Ypは、互いに隣接する突起電極Xp、Yp間の最 短距離S1が放電ギャップDGを形成するバス電 Xb、Yb間の距離S2より大きくなるように配置 れている。例えば、突起電極Xp間(または突 電極Yp間)の最短距離S1は、200μm程度であり、 バス電極Xb、Yb間の距離S2は、100μm程度である 。これにより、この実施形態では、表示列領 域RA内で互いに隣接するセルC1の一方のセルC1 の電極XE、YE間でサステイン放電を発生させ 際に、一方のセルC1の維持電極XE(突起電極Xp) と他方のセルC1の走査電極YE(突起電極Yp)との で誤放電が発生することを防止できる。

 また、この実施形態では、表示列領域RA で互いに隣接するセルC1の突起電極Xp、Yp間 距離が主に第1方向D1で確保されるため、互 に隣接するセルC1間の第2方向D2の距離を小さ くできる。すなわち、この実施形態では、互 いに隣接するセルC1間に形成される非発光領 を小さくでき、画像の輝度を高くできる。 言すれば、この実施形態では、互いに対を す突起電極Xp、Ypを含む発光領域(セルC1)を きくでき、画像の輝度を高くできる。特に この実施形態では、誤放電を防止しつつ、 像の輝度を高くできる。

 図の例では、アドレス電極AEは、各セルC1 の突起電極Xp、Yp間を通って第2方向D2に延在 、突起電極Ypに隣接して配置されている。な お、アドレス電極AEは、画像表示面側から見 場合、一部が突起電極Ypと重なるように配 されてもよい。また、アドレス電極AEは、上 述した図1で説明したように、ガラス基材RS上 に設けられている。すなわち、アドレス電極 AEは、図1に示した誘電体層DL1とガラス基材RS の間に設けられ、第2方向D2に延在し、突起 極Xp、Ypの一方の突起電極Ypに隣接して配置 れている。

 この実施形態では、アドレス電極AEと突 電極Ypとが隣接しているため、アドレス電極 AEおよび突起電極Yp間の放電開始電圧を低く き、アドレス電極AEを駆動するための回路( えば、後述する図11のドライバADRV)の消費電 を小さくできる。

 図11は、図10に示したPDP10を駆動するため 回路部62の概要を示している。回路部62は、 上述した図4に示した回路部60のXドライバXDRV よび制御部CNTの代わりにXドライバXDRV2およ 制御部CNT2がそれぞれ設けられている。その 他の構成は、図4に示した回路部60と同じであ る。図4で説明した要素と同一の要素につい は、同一の符号を付し、これ等については 詳細な説明を省略する。また、図10に示した PDP10を用いて構成されたPDP装置は、図4に示し た回路部60の代わりに回路部62が設けられる 外、上述した図3の構成と同じである。

 XドライバXDRV2は、例えば、後述する図12 示すように、アドレス期間ADRに、奇数番目 表示ラインと偶数番目の表示ラインとに分 てバイアス電圧Vbxをバス電極Xb(維持電極XE) 印加する。XドライバXDRV2のその他の動作は 上述した図4に示したXドライバXDRVと同じで る。制御部CNT2は、例えば、後述する図12に すように、奇数番目の表示ラインと偶数番 の表示ラインとに分けて点灯させるセルを 択するように、ドライバXDRV2、YDRV、ADRVの動 を制御する。制御部CNT2のその他の動作は、 上述した図4に示した制御部CNTと同じである

 図12は、図10に示したPDP10に画像を表示す ためのサブフィールドの放電動作の一例を している。この実施形態の放電動作は、ア レス期間ADRの波形が上述した図5に示した波 形と相違している。その他の期間(リセット 間RST、サステイン期間SUS)の放電動作は、図5 に示した放電動作と同じである。図5で説明 た要素と同一の要素については、同一の符 を付し、これ等については、詳細な説明を 略する。図中の星印は、放電の発生を示し いる。

 アドレス期間ADRでは、先ず、奇数番目の 示ラインのセルを選択するため、バイアス 圧Vbxが奇数番目の表示ラインに対応する維 電極XE(od)に印加され、接地電圧GNDが偶数番 の表示ラインに対応する維持電極XE(ev)に印 される。例えば、アドレス放電時に陽極と るバイアス電圧Vbxが維持電極XE(od)に印加さ 、アドレス放電時に陰極となるスキャンパ ス(電圧-Vs/2)が走査電極YE(od)に印加され、ア ドレス放電時に陽極となるアドレスパルス( 圧Vsa)が、点灯するセルに対応するアドレス 極AEに印加される(図12(h))。

 スキャンパルスとアドレスパルスにより 択されたセルでは、走査電極YE(od)とアドレ 電極AE間で一時的に放電が発生(アドレス放 )し、この放電をトリガにして、維持電極XE( od)と走査電極YE(od)間で一時的に放電(アドレ 放電)が発生する。これにより、サステイン 間SUSに点灯させる偶数番目の表示ラインの ルが選択される。

 なお、バイアス電圧Vbxより低い接地電圧G NDが維持電極XE(ev)に印加されているため、維 電極XE(ev)と走査電極YE(od)間の電圧は、維持 極XE(od)と走査電極YE(od)間の電圧より小さい これにより、この実施形態では、走査電極Y E(od)とアドレス電極AE間で放電が発生した祭 、維持電極XE(ev)と走査電極YE(od)間で誤放電 発生することを防止できる。

 また、他の奇数番目の表示ラインのセル 選択する際、選択対象以外の奇数番目の表 ラインの走査電極YE(od)には、例えば、電圧- Vs/2と電圧Vscとの差電圧であるバイアス電圧Vb yが印加されている。なお、アドレス電極AEの 波形に示される2回目のアドレスパルスは、 の奇数番目の表示ラインのセルを選択する めに印加される(図12(i))。

 次に、偶数番目の表示ラインのセルを選 するため、バイアス電圧Vbxが維持電極XE(ev) 印加され、接地電圧GNDが維持電極XE(od)に印 される。例えば、アドレス放電時に陽極と るバイアス電圧Vbxが維持電極XE(ev)に印加さ 、アドレス放電時に陰極となるスキャンパ ス(電圧-Vs/2)が走査電極YE(ev)に印加され、ア ドレス放電時に陽極となるアドレスパルス( 圧Vsa)が、点灯するセルに対応するアドレス 極AEに印加される(図12(j))。

 スキャンパルスとアドレスパルスにより 択されたセルでは、走査電極YE(ev)とアドレ 電極AE間で一時的に放電が発生(アドレス放 )し、この放電をトリガにして、維持電極XE( ev)と走査電極YE(ev)間で一時的に放電(アドレ 放電)が発生する。これにより、サステイン 間SUSに点灯させる奇数番目の表示ラインの ルが選択される。なお、接地電圧GNDが維持 極XE(od)に印加されているため、走査電極YE(e v)とアドレス電極AE間で放電が発生しても、 持電極XE(od)と走査電極YE(ev)間で誤放電は、 生しない。

 また、他の偶数番目の表示ラインのセル 選択する際、選択対象以外の偶数番目の表 ラインの走査電極YE(ev)には、例えば、バイ ス電圧Vbyが印加されている。なお、アドレ 電極AEの波形に示される最後のアドレスパ スは、他の偶数番目の表示ラインのセルを 択するために印加される(図12(k))。なお、奇 番目および偶数番目の表示ラインに拘わら 、選択対象以外の表示ラインの走査電極YE 、バイアス電圧Vbyが印加されてもよい。ま 、セルの選択順序を奇数番目の表示ライン 偶数番目の表示ラインとで逆にしてもよい 例えば、偶数番目の表示ラインのセルが選 された後に、奇数番目の表示ラインのセル 選択されてもよい。

 以上、この実施形態においても、上述し 図1-図5で説明した実施形態と同様の効果を ることができる。さらに、この実施形態で 、アドレス電極AEは、上述した図7に示した ドレスパッドAp等を設けることなく、突起 極Ypに隣接して配置されている。この結果、 この実施形態では、アドレス電極AEを駆動す ための回路の消費電力を小さくできる。

 図13は、別の実施形態におけるPDP10の概要 を示している。なお、図13は、画像表示面側( 図1の上側)から見た電極Xb、Xp、Yb、Yp、AEおよ び隔壁BRの状態を示している。この実施形態 は、突起電極Ypおよびアドレス電極AEの配置 が上述した図10に示した構成と相違している その他の構成は、図10-図11で説明した実施 態と同じである。また、PDP10に画像を表示す るための放電動作は、電圧値(例えば、上述 た図5に示した電圧Vs/2、-Vs/2、Vsa)を除いて、 図12と同じである。図1-図5、図10-図12で説明 た要素と同一の要素については、同一の符 を付し、これ等については、詳細な説明を 略する。

 アドレス電極AEは、隔壁BRと突起電極Ypと 間を通って第2方向D2に延在し、突起電極Yp 隣接して配置されている。なお、突起電極Yp は、画像表示面側から見た場合、一部がアド レス電極AEと重なるように配置されてもよい この実施形態では、アドレス電極AEと突起 極Ypとが隣接しているため、アドレス電極AE よび突起電極Yp間の放電開始電圧を低くで 、アドレス電極AEを駆動するための回路(例 ば、上述した図11のドライバADRV)の消費電力 小さくできる。以上、この実施形態におい も、上述した図10-図12で説明した実施形態 同様の効果を得ることができる。

 図14は、別の実施形態におけるPDP10の要部 を示している。この実施形態では、アドレス 電極AEが前面基板部12に設けられている点が 述した図13で説明した実施形態と相違してい る。また、この実施形態の背面基板部14は、 述した図1に示した構成から誘電体層DL2が省 かれて構成されている。その他の構成は、図 13で説明した実施形態と同じである。すなわ 、画像表示面側(図14の上側)から見た電極Xb Xp、Yb、Yp、AEおよび隔壁BRの状態は、上述し た図13と同じである。

 また、PDP10に画像を表示するための放電 作は、電圧値(例えば、上述した図5に示した 電圧Vs/2、-Vs/2、Vsa)を除いて、図12と同じであ る。図1-図5、図10-図13で説明した要素と同一 要素については、同一の符号を付し、これ については、詳細な説明を省略する。

 アドレス電極AEは、誘電体層DL1上(図では 側)に、第2方向D2に延在して設けられている 。また、アドレス電極AEは、画像表示面側(図 14の上側)から見た場合、上述した図13に示し ように、隔壁BRと突起電極Ypとの間に配置さ れている。なお、アドレス電極AEは、一部が 壁BR上に配置されてもよい。また、突起電 Ypは、一部がアドレス電極AE上に配置されて よい。

 アドレス電極AEおよび誘電体層DL1は、保 層PLに覆われている。例えば、この実施形態 では、誘電体層DL1は、CVD法により形成された 二酸化シリコン膜等の絶縁膜である。放電空 間DSを介して前面基板部12に対向する背面基 部14は、ガラス基材RS上に、アドレス電極AE 沿って延在する隔壁BRを有している。すなわ ち、隔壁BRは、ガラス基材RSのガラス基材FSに 対向する面上に間隔を置いて配置され、第2 向D2に延在している。以上、この実施形態に おいても、上述した図13で説明した実施形態 同様の効果を得ることができる。

 なお、上述した実施形態では、1つの画素 が、3つのセル(赤(R)、緑(G)、青(B))により構成 される例について述べた。本発明はかかる実 施形態に限定されるものではない。例えば、 1つの画素を4つ以上のセルにより構成しても い。あるいは、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、 青(B)以外の色を発生するセルにより構成され てもよく、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、青(B) 外の色を発生するセルを含んでもよい。

 上述した実施形態では、第2方向D2が、第1 方向D1に直交する例について述べた。本発明 かかる実施形態に限定されるものではない 例えば、第2方向D2は、第1方向D1と、ほぼ直 方向(例えば、90度±5度)に交差してもよい。 この場合にも、上述した実施形態と同様の効 果を得ることができる。

 上述した図1-図9で説明した実施形態では 互いに隣接するバス電極対BEpが、一方のバ 電極対BEpのバス電極Xbと、他方のバス電極 BEpのバス電極Xbとが隣接するように配置され る例について述べた。本発明はかかる実施形 態に限定されるものではない。例えば、互い に隣接するバス電極対BEpは、一方のバス電極 対BEpのバス電極Xbと、他方のバス電極対BEpの ス電極Ybとが隣接するように配置されても い。この場合にも、上述した図1-図9で説明 た実施形態と同様の効果を得ることができ 。

 上述した図1-図5、図7-図14で説明した実施 形態では、突起電極Xp(Xp3)、Yp(Yp3)がITO膜等の 視光を透過する材料で形成される例につい 述べた。本発明はかかる実施形態に限定さ るものではない。例えば、突起電極Xp(Xp3)、 Yp(Yp3)は、バス電極Xb、Ybと同じ材料(金属材料 等)で、バス電極Xb、Ybと一体に形成されても い。この場合、電極XE、YEを形成するための 工程を簡略化でき、製造コストを低減できる 。この場合にも、上述した図1-図5、図7-図14 説明した実施形態と同様の効果を得ること できる。

 上述した図1-図6、図8-図13で説明した実施 形態では、アドレス電極AEがガラス基材RS上 設けられる例について述べた。本発明はか る実施形態に限定されるものではない。例 ば、アドレス電極AEは、上述した図14に示し ように、電極Xb、Xp、Yb、Ypを覆う誘電体層DL 1上に設けられてもよい。この場合にも、上 した図1-図6、図8-図13で説明した実施形態と 様の効果を得ることができる。

 以上、本発明について詳細に説明してき が、上記の実施形態およびその変形例は発 の一例に過ぎず、本発明はこれに限定され ものではない。本発明を逸脱しない範囲で 形可能であることは明らかである。

 本発明は、ディスプレイ装置に使用する ラズマディスプレイパネルに適用できる。