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Title:
PRINT TONE CONTROL ASSISTING METHOD AND APPARATUS, AND PRINT TONE CONTROL METHOD AND APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123001
Kind Code:
A1
Abstract:
A print tone control assisting method and apparatus, and a print tone control method and apparatus determine matching of print colors more easily and adequately regardless of an observation environment, and control the amounts of inks supplied to match the matched colors. An image to be printed by a printer (1) is displayed with the tone of a print sample on a screen (12a) of a monitor (12) as a target color image. The colors of a printed matter (15) are measured with a sensor (14). The color measurement values influence the individual device profiles of the sensor (14) and the monitor (12), so that the color image is displayed with the measured tone on the monitor screen (12a) as a detected color image. Simulated changes in the amounts of the supplied inks influence the device profiles to change the tone of the detected color image to the tone according to the simulated changes in the amounts of the supplied inks, so that the detected color image is displayed on the monitor screen (12a) as a simulatively changed color image, thereby ensuring matching determination referring to the monitor screen (12a).

Inventors:
NAKAMURA SAKIO (JP)
TAKEMOTO SHUICHI (JP)
OZAKI IKUO (JP)
NAKAMURA KENSUKE (JP)
HAYASHI KATSUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056075
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
NAKAMURA SAKIO (JP)
TAKEMOTO SHUICHI (JP)
OZAKI IKUO (JP)
NAKAMURA KENSUKE (JP)
HAYASHI KATSUHIKO (JP)
International Classes:
B41F31/02; B41F33/14; G06F3/12
Domestic Patent References:
WO2008007746A12008-01-17
Foreign References:
JP2007276311A2007-10-25
JP2001347645A2001-12-18
JP2002036513A2002-02-05
JPS6325041A1988-02-02
Attorney, Agent or Firm:
SANADA, TAMOTSU (JP)
Sanada 有 (JP)
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Claims:
 モニタ(12)の画面(12a)上に、印刷機(1,1´)で印刷する絵柄を印刷見本の色調で目標色絵柄として映し出す目標色絵柄表示ステップ(s20)と、
 前記印刷機(1,1´)で印刷された印刷物(15,15´)をセンサ(14,14´)で測色し、前記測色された測色値を前記センサ(14,14´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させて、前記センサ(14,14´)で測色された色調で検出色絵柄として前記モニタ(12)の前記目標色絵柄と同一発色特性の画面上に映し出す検出色絵柄表示ステップ(s100)と、
 前記印刷機(1,1´)のインキ供給量の模擬変更量を、インキ供給量と色値との関係を含んだ前記印刷機(1,1´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させて、前記検出色絵柄をインキ供給量の模擬変更に応じた色調に変更して模擬変更色絵柄として前記モニタ(12)の前記目標色絵柄と同一発色特性の画面上に映し出す模擬変更色絵柄表示ステップ(s130)と、をそなえている
ことを特徴とする、印刷色調制御支援方法。
 前記目標色絵柄表示ステップ(s20)では、前記印刷する絵柄の絵柄データを前記印刷見本及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させて、前記印刷見本の色調で映し出す
ことを特徴とする、請求項1記載の印刷色調制御支援方法。
 前記目標色絵柄表示ステップ(s20)では、前記印刷見本を前記センサ(14,14´)で測色した画像を前記モニタ(12)の画面(12a)上に映し出す
ことを特徴とする、請求項1記載の印刷色調制御支援方法。
 前記模擬変更色絵柄表示ステップ(s130)では、前記模擬変更色絵柄を前記モニタ(12)の前記目標色絵柄及び前記検出色絵柄と同一発色特性の画面上に映し出す
ことを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の印刷色調制御支援方法。
 前記模擬変更量の入力操作部材は、前記印刷機の実際のインキ供給量調整操作部材であって、前記模擬変更色絵柄表示ステップ(s130)では、前記インキ供給量調整操作部材の情報を受けて前記模擬変更色絵柄を前記モニタの画面上に映し出す
ことを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載の印刷色調制御支援方法。
 前記インキ供給量に対応するパラメータは、インキキー開度,インキ元ローラ回転数,及び版胴回転に対するインキ呼出ローラの呼び出し回数、並びにデジタルインキポンプの吐出量の少なくともいずれかである
ことを特徴とする、請求項1~5の何れか1項に記載の印刷色調制御支援方法。
 前記印刷機(1,1´)は、枚葉印刷機である
ことを特徴とする、請求項1~6の何れか1項に記載の印刷色調制御支援方法。
 請求項1~7の何れか1項に記載の印刷色調制御支援方法を実施すると共に、
 前記模擬変更色絵柄表示ステップ(s130)において同一発色特性の画面上に映し出された前記目標色絵柄と前記模擬変更色絵柄とを比べながら前記模擬変更量を操作しインキ供給量を模擬変化させ、前記模擬変更色絵柄の色調を前記目標色絵柄の色調に色合せする色合せステップとをそなえている
ことを特徴とする、印刷色調管理方法。
 前記印刷機(1,1´)による印刷開始前に、前記モニタ(12)の画面(12a)上に、前記印刷機(1,1´)で印刷する絵柄を印刷見本の色調で目標色絵柄として映し出すと共に、前記印刷する絵柄の絵柄データを前記印刷機(1,1´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させて前記印刷機(1,1´)で印刷する絵柄を前記印刷機(1,1´)により印刷した場合の想定色絵柄として映し出す印刷開始前絵柄表示ステップ(s50)と、
 前記印刷開始前絵柄表示ステップ(s50)で映し出された前記目標色絵柄と前記想定色絵柄とを比べながら前記模擬変更量を操作しインキ供給量を模擬変化させ、前記想定色絵柄の色調を前記目標色絵柄の色調に色合せする事前色合せステップ(s70)と、
 前記印刷開始前に、前記事前色合せステップにより操作された前記模擬変更量に合わせて実際のインキ供給量をプリセットするプリセットステップ(s70)と、をさらにそなえている
ことを特徴とする、請求項8記載の印刷色調管理方法。
 前記模擬変更色絵柄表示ステップ及び前記色合せステップ(s130)は、前記印刷機(1,1´)による印刷後に前記印刷機(1,1´)を停止させて行なう
ことを特徴とする、請求項8又は9記載の印刷色調管理方法。
 前記模擬変更色絵柄表示ステップ及び前記色合せステップ(s130)は、前記印刷機(1,1´)による印刷を続行しながら行なう
ことを特徴とする、請求項8又は9記載の印刷色調管理方法。
 前記印刷機(1,1´),前記センサ(14,14´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイル、又は、前記印刷機(1,1´),前記センサ(14,14´),前記モニタ(12)及び前記印刷見本の各デバイスプロファイルは、予めデータベース(30)に記憶され、前記色合せステップ及び/又は前記事前色合せステップで色合わせされたインキ供給量に基づいて前記データベースに記憶された対応するデバイスプロファイルを更新する
ことを特徴とする、請求項8~11の何れか1項に記載の印刷色調管理方法。
 モニタ(12)と、前記モニタ(12)の画面(12a)上に映し出す画像を制御する画像制御部(11b)とを備え、
 前記画像制御部(11b)は、印刷機(1,1´)で印刷する絵柄の印刷見本の色調である目標色絵柄と、前記印刷機(1,1´)で印刷された印刷物(15,15´)をセンサ(14,14´)で測色した測色値を前記センサ(14,14´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させた色調である検出色絵柄と、前記印刷機(1,1´)のインキ供給量の模擬変更量を、インキ供給量と色値との関係を含んだ前記印刷機(1,1´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させて、前記検出色絵柄をインキ供給量の模擬変更に応じた色調に変更したい模擬変更色絵柄とを、前記モニタ(12)の一画面上に映し出すように制御する
ことを特徴とする、印刷色調制御支援装置。
 前記画像制御部(11b)は、前記印刷する絵柄の絵柄データを前記印刷見本及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイルに作用させて、前記印刷見本の色調で前記モニタ(12)の画面(12a)上に映し出す
ことを特徴とする、請求項13記載の印刷色調制御支援装置。
 前記画像制御部(11b)は、前記模擬変更色絵柄を前記モニタ(12)の前記目標色絵柄及び前記検出色絵柄と同一発色特性の画面上に映し出す
ことを特徴とする、請求項13又は14記載の印刷色調制御支援装置。
 前記模擬変更量の入力操作部材は、前記印刷機(1,1´)の実際のインキ供給量調整操作部材であって、
 前記画像制御部(11b)は、前記インキ供給量調整操作部材の情報を受けて前記模擬変更色絵柄を前記モニタ(12)の画面(12a)上に映し出す
ことを特徴とする、請求項13~15の何れか1項に記載の印刷色調制御支援装置。
 前記インキ供給量に対応するパラメータは、インキキー開度,インキ元ローラ回転数,及び版胴回転に対するインキ呼出ローラの呼び出し回数、並びにデジタルインキポンプの吐出量の少なくとも何れかである
ことを特徴とする、請求項13~16の何れか1項に記載の印刷色調制御支援装置。
 前記印刷機(1,1´)は、枚葉印刷機である
ことを特徴とする、請求項13~17の何れか1項に記載の印刷色調制御支援装置。
 請求項13~18の何れか1項に記載の印刷色調制御支援装置と、
 前記の同一発色特性の画面上に映し出された前記目標色絵柄と前記模擬変更色絵柄とを比べながら前記模擬変更量を操作しインキ供給量を模擬変化させ、前記模擬変更色絵柄の色調を前記目標色絵柄の色調に自動で色合せする色合せ部(11e)とをそなえている
ことを特徴とする、印刷色調管理装置。
 前記画像制御部(11b)は、前記印刷機(1,1´)による印刷開始前に、前記モニタの画面上に、前記印刷機(1,1´)で印刷する絵柄を印刷見本の色調で目標色絵柄として映し出すと共に、前記印刷する絵柄の絵柄データを前記印刷機(1,1´)及び前記モニタの各デバイスプロファイルに作用させて前記印刷機(1,1´)で印刷する絵柄を前記印刷機(1,1´)により印刷した場合の想定色絵柄として映し出すように構成され、
 前記色合せ部は、前記モニタ(12)に映し出された前記目標色絵柄と前記想定色絵柄とを比べながら前記模擬変更量を操作しインキ供給量を模擬変化させ、前記想定色絵柄の色調を前記目標色絵柄の色調に自動で色合せするように構成され、
 前記印刷開始前に、前記色合せ部(11e)により操作された前記模擬変更量に合わせて実際のインキ供給量をプリセットするプリセット部をそなえている
ことを特徴とする、請求項19記載の印刷色調管理装置。
 前記色合せ部(11e)は、前記模擬変更色絵柄の色調を前記目標色絵柄の色調に自動で色合せする処理を前記印刷機(1,1´)による印刷後に前記印刷機(1,1´)を停止させて行なう
ことを特徴とする、請求項19又は20記載の印刷色調管理装置。
 前記色合せ部(11e)は、前記模擬変更色絵柄の色調を前記目標色絵柄の色調に自動で色合せする処理を前記印刷機(1,1´)による印刷を続行しながら行なう
ことを特徴とする、請求項19又は20記載の印刷色調管理装置。
 前記印刷機(1,1´),前記センサ(14,14´)及び前記モニタ(12)の各デバイスプロファイル、又は、前記印刷機(1,1´),前記センサ(14,14´),前記モニタ(12)及び前記印刷見本の各デバイスプロファイルは、予めデータベースに記憶され、前記色合せ部で色合わせされたインキ供給量に基づいて前記データベース(30)に記憶された対応するデバイスプロファイルを更新するデバイスプロファイル更新部(11d)をそなえている
ことを特徴とする、請求項19~22の何れか1項に記載の印刷色調管理装置。
Description:
印刷色調制御支援方法及び装置 並びに印刷色調管理方法及び装置

 本発明は、印刷色調を目標の印刷見本に いものにする印刷色調制御のための支援方 及び装置、並びに印刷色調管理方法及び装 に関するものである。

 インキの供給量(即ち、印刷面上のインキ の膜厚)を制御しながら印刷物の色調を制御 る印刷機において、実際に印刷を行なって その結果を目視して、所望の色に印刷でき いなければ、インキの供給量を調整して所 の色になるように操作する必要がある。通 、印刷開始時には、インキ供給量が適正で い場合が多々あり、この場合、印刷オペレ タはインキの供給量を調整しながら色合わ を行なわなくてはならず、オペレータには 熟練を要し、大きな作業負担になっていた また、色合わせが完了するまでは印刷した 紙が損紙となってしまう。

 そこで、例えば経験の浅いオペレータでも 最小限の損紙でかつ色合わせ時間を短縮し 、印刷物を印刷目標に近似させることがで るようにする色調制御技術が提案されてい (特許文献1参照)。
 この技術では、図16に示すように、印刷機10 1により印刷される印刷物の色と一致する画 を表示するようにカラーマッチングされた ニタディスプレイ(表示装置、以下、単に、 ニタという)102と、この表示装置102に、印刷 条件に合致したICCプロファイルを用いて印刷 データから印刷されるプルーフ画像102aを印 機101でのインキの供給量の調整に応じて変 するようにシミュレーション表示し、この ミュレーション表示した画像の色を印刷物10 3の色に一致するように変化させたときに両 の色が一致するのに必要なインキの調整量 予測する演算装置(装置本体)104とから色調制 御装置100を構成している。なお、印刷機101に はインキ供給量を調整するインキキー101aが 備される。

 かかる色調制御装置により、図17に示す うに、モニタ102に校正刷り(プルーフ画像、 刷見本)102aの色を映し出して(ステップa10)、 印刷を実施し(ステップa20)、この印刷により られた印刷物103の色と、モニタ102に表示さ た校正刷り102aの色とが合っているかをオペ レータが目視により判断する(ステップa30)。

 この結果、印刷物103の色とモニタ表示さ た校正刷りの色とが合っていれば、色調制 は終了し、そのままの状態で通常の印刷を 施する。一方、印刷物103の色とモニタ表示 れた校正刷りの色とが合っていなければ、 刷機101のインキキー101aのシミュレーション 操作(実際のインキキー101aの操作ではない)を して、モニタ表示された校正刷りの色が印刷 物103の色に合うように調整する(ステップa40) この際、インキキー開度と絵柄濃度との対 表が用いられ、インキキー101aを操作したら 、この操作に応じて変化する絵柄濃度を対応 表から読み取って、モニタ表示の色が変更さ れて、インキキーのシミュレーション操作に 応じた色がモニタ表示される。

 この一方で、モニタ表示の色とインキキ 開度との関係を呼び出して、これを用いて ステップa40によりモニタ表示の色を印刷物 合わせ込んだ時のシミュレーションキー操 時のインキキー開度操作量δKを計算して(ス テップa50)、現在のキー開度Kに上記δKを加算 た開度(=K+δK)となるように、印刷機の実際 インキキー101aの開度にフィードバックする( ステップa60)。

 そして、このフィードバックしたインキキ 101aの開度(=K+δK)で印刷を行なって(ステップ a20)、上記ステップa20,a30の処理を実施し、色 合わなければ合うまでステップa40~a60及びa20 ,a30の処理を繰り返す。

特開2007-301855号公報

 しかしながら、上述の特許文献1の技術では 、印刷物の色を検出するセンサ(測色計)が不 になる利点はあるものの、以下のような不 合がある。
 オペレータは、目視により実際の印刷物103 色とモニタ102に表示された画像の色とを対 させて色の判断をするので、適正な判断を なうことが困難である。つまり、印刷物103 色は反射色であるのに対して、モニタ102に 示される色は透過色であるため、これらの 質な色を対比するのは人間の視覚上難しい また、反射色の場合は照射される照明等に って色合いが変わるが、透過色の場合、画 の直近での観察では基本的に色合いは変わ ないが、モニタを見る位置や角度によって 両者の対比結果が変わってしまう。このた 、モニタ画面と印刷物とのマッチングは困 であり、適正な判断を行なうことが困難な である。

 また、シミュレーションキー操作は、実際 インキキー開度と連動しているわけではな 、シミュレーションキー操作を実際のイン キー開度調整に反映させるには、モニタ表 の色とインキキー開度との関係を呼び出し 、インキキー操作量δKを計算して、インキ ーを駆動する必要があり、この点で、より ンプルな構成も望まれる。
 また、色合わせのためのデータ(インキキー 開度と絵柄濃度との対応表)は予め持ってい 規定のものであり、色のマッチング精度の めに、データ更新までは考慮していない。

 さらに、インキ供給量と印刷の色調との関 は、印刷機周辺の環境、湿し水量、印刷資 等でも変わるので、よりカラーマッチング 度を高めるには、かかる点をも考慮してカ ーマッチングをできれば更によい。
 本発明はこのような課題に鑑み案出された ので、より容易に且つ適正に印刷色のマッ ング判断を行なうことができるようにした 印刷色調制御支援方法及び装置、並びに印 色調管理方法及び装置を提供することを目 とする。

 上記目的を達成するために、本発明の印 色調制御支援方法は、モニタの画面上に、 刷機で印刷する絵柄を印刷見本の色調で目 色絵柄として映し出す目標色絵柄表示ステ プと、前記印刷機で印刷された印刷物をセ サで測色し、前記測色された測色値を前記 ンサ及び前記モニタの各デバイスプロファ ルに作用させて、前記センサで測色された 調で検出色絵柄として前記モニタの前記目 色絵柄と同一発色特性の画面上に映し出す 出色絵柄表示ステップと、前記印刷機のイ キ供給量の模擬変更量を、インキ供給量と 値との関係を含んだ前記印刷機及び前記モ タの各デバイスプロファイルに作用させて 前記検出色絵柄をインキ供給量の模擬変更 応じた色調に変更して模擬変更色絵柄とし 前記モニタの前記目標色絵柄と同一発色特 の画面上に映し出す模擬変更色絵柄表示ス ップと、をそなえていることを特徴として る。

 前記目標色絵柄表示ステップでは、前記印 する絵柄の絵柄データを前記印刷見本及び 記モニタの各デバイスプロファイルに作用 せて、前記印刷見本の色調で映し出すこと 好ましい。
 あるいは、前記目標色絵柄表示ステップで 、前記印刷見本を前記センサで測色した画 を前記モニタの画面上に映し出すことも好 しい。

 前記模擬変更色絵柄表示ステップでは、前 模擬変更色絵柄を前記モニタの前記目標色 柄及び前記検出色絵柄と同一発色特性の画 上に映し出すことが好ましい。
 前記模擬変更量の入力操作部材は、前記印 機の実際のインキ供給量調整操作部材であ て、前記模擬変更色絵柄表示ステップでは 前記インキ供給量調整操作部材の情報を受 て前記模擬変更色絵柄を前記モニタの画面 に映し出すことが好ましい。

 前記インキ供給量に対応するパラメータは インキキー開度,インキ元ローラ回転数,及 版胴回転に対するインキ呼出ローラの呼び し回数、並びにデジタルインキポンプの吐 量の少なくともいずれかであることが好ま い。
 前記印刷機は、枚葉印刷機であることが好 しい。
 また、本発明の印刷色調管理方法は、前記 印刷色調制御支援方法を実施すると共に、 記模擬変更色絵柄表示ステップにおいて同 発色特性の画面上に映し出された前記目標 絵柄と前記模擬変更色絵柄とを比べながら 記模擬変更量を操作しインキ供給量を模擬 化させ、前記模擬変更色絵柄の色調を前記 標色絵柄の色調に色合せする色合せステッ とをそなえていることを特徴としている。

 前記印刷機による印刷開始前に、前記モ タの画面上に、前記印刷機で印刷する絵柄 印刷見本の色調で目標色絵柄として映し出 と共に、前記印刷する絵柄の絵柄データを 記印刷機及び前記モニタの各デバイスプロ ァイルに作用させて前記印刷機で印刷する 柄を前記印刷機により印刷した場合の想定 絵柄として映し出す印刷開始前絵柄表示ス ップと、前記印刷開始前絵柄表示ステップ 映し出された前記目標色絵柄と前記想定色 柄とを比べながら前記模擬変更量を操作し ンキ供給量を模擬変化させ、前記想定色絵 の色調を前記目標色絵柄の色調に色合せす 事前色合せステップと、前記印刷開始前に 前記事前色合せステップにより操作された 記模擬変更量に合わせて実際のインキ供給 をプリセットするプリセットステップと、 さらにそなえていることが好ましい。

 前記模擬変更色絵柄表示ステップ及び前記 合せステップは、前記印刷機による印刷後 前記印刷機を停止させて行なうことが好ま い。
 前記模擬変更色絵柄表示ステップ及び前記 合せステップは、前記印刷機による印刷を 行しながら行なうことが好ましい。
 前記印刷機,前記センサ及び前記モニタの各 デバイスプロファイル、又は、前記印刷機, 記センサ,前記モニタ及び前記印刷見本の各 バイスプロファイルは、予めデータベース 記憶され、前記色合せステップ及び/又は前 記事前色合せステップで色合わせされたイン キ供給量に基づいて前記データベースに記憶 された対応するデバイスプロファイルを更新 することが好ましい。

 本発明の印刷色調制御支援装置は、モニ と、前記モニタの画面上に映し出す画像を 御する画像制御部とを備え、前記画像制御 は、印刷機で印刷する絵柄の印刷見本の色 である目標色絵柄と、前記印刷機で印刷さ た印刷物をセンサで測色した測色値を前記 ンサ及び前記モニタの各デバイスプロファ ルに作用させた色調である検出色絵柄と、 記印刷機のインキ供給量の模擬変更量を、 ンキ供給量と色値との関係を含んだ前記印 機及び前記モニタの各デバイスプロファイ に作用させて、前記検出色絵柄をインキ供 量の模擬変更に応じた色調に変更したい模 変更色絵柄とを、前記モニタの一画面上に し出すように制御することを特徴としてい 。

 前記画像制御部は、前記印刷する絵柄の絵 データを前記印刷見本及び前記モニタの各 バイスプロファイルに作用させて、前記印 見本の色調で前記モニタの画面上に映し出 ことが好ましい。
 前記画像制御部は、前記模擬変更色絵柄を 記モニタの前記目標色絵柄及び前記検出色 柄と同一発色特性の画面上に映し出すこと 好ましい。

 前記模擬変更量の入力操作部材は、前記印 機の実際のインキ供給量調整操作部材であ て、前記画像制御部は、前記インキ供給量 整操作部材の情報を受けて前記模擬変更色 柄を前記モニタの画面上に映し出すことが ましい。
 前記インキ供給量に対応するパラメータは インキキー開度,インキ元ローラ回転数,及 版胴回転に対するインキ呼出ローラの呼び し回数、並びにデジタルインキポンプの吐 量の少なくともいずれかであることが好ま い。

 前記印刷機は、枚葉印刷機であることが好 しい。
 本発明の印刷色調管理装置は、前記の印刷 調制御支援装置と、前記の同一発色特性の 面上に映し出された前記目標色絵柄と前記 擬変更色絵柄とを比べながら前記模擬変更 を操作しインキ供給量を模擬変化させ、前 模擬変更色絵柄の色調を前記目標色絵柄の 調に自動で色合せする色合せ部とをそなえ いることを特徴としている。

 前記画像制御部は、前記印刷機による印 開始前に、前記モニタの画面上に、前記印 機で印刷する絵柄を印刷見本の色調で目標 絵柄として映し出すと共に、前記印刷する 柄の絵柄データを前記印刷機及び前記モニ の各デバイスプロファイルに作用させて前 印刷機で印刷する絵柄を前記印刷機により 刷した場合の想定色絵柄として映し出すよ に構成され、前記色合せ部は、前記モニタ 映し出された前記目標色絵柄と前記想定色 柄とを比べながら前記模擬変更量を操作し ンキ供給量を模擬変化させ、前記想定色絵 の色調を前記目標色絵柄の色調に自動で色 せするように構成され、前記印刷開始前に 前記色合せ部により操作された前記模擬変 量に合わせて実際のインキ供給量をプリセ トするプリセット部をそなえていることが ましい。

 前記色合せ部は、前記模擬変更色絵柄の色 を前記目標色絵柄の色調に自動で色合せす 処理を前記印刷機による印刷後に前記印刷 を停止させて行なうことが好ましい。
 前記色合せ部は、前記模擬変更色絵柄の色 を前記目標色絵柄の色調に自動で色合せす 処理を前記印刷機による印刷を続行しなが 行なうことも好ましい。

 前記印刷機,前記センサ及び前記モニタの 各デバイスプロファイル、又は、前記印刷機 ,前記センサ,前記モニタ及び前記印刷見本の デバイスプロファイルは、予めデータベー に記憶され、前記色合せ部で色合わせされ インキ供給量に基づいて前記データベース 記憶された対応するデバイスプロファイル 更新するデバイスプロファイル更新部をそ えていることが好ましい。

 本発明の印刷色調制御支援方法及び装置 よれば、印刷機のインキ供給量の模擬変更 を、インキ供給量と色値との関係を含んだ 刷機及びモニタの各デバイスプロファイル 作用させることで、検出色絵柄をインキ供 量の模擬変更に応じた色調に変更した模擬 更色絵柄を得て、この模擬変更色絵柄をモ タの目標色絵柄と同一発色特性の画面上に し出す。このように、模擬変更色絵柄と目 色絵柄とを同一発色特性の画面上に映し出 ことによって、両絵柄が環境光の外乱の影 を全く受けなくなり、モニタを見る位置や 度の影響による色味の違いも極力小さくな 。

 したがって、オペレータの視覚によって 一発色特性の画面上に映し出された模擬変 色絵柄と目標色絵柄とを比べながら、模擬 更色絵柄を目標色絵柄に近付けるように、 切に模擬変更を行なうことができる。また 模擬変更色絵柄を目標色絵柄に近付けるよ に、自動で色合せする際にも、オペレータ 同一発色特性の画面上に映し出された模擬 更色絵柄と目標色絵柄とを目視しながら、 刷の色調を把握することができる。

 特に、模擬変更色絵柄は、印刷機で印刷さ た印刷物をセンサにより測色して得られる 出色絵柄に基づいて生成されるので、模擬 更色絵柄をモニタの画面に高精度に映し出 ことができ、この点からも適切に模擬変更 行なうことができる。
 また、印刷機で印刷する絵柄を印刷見本の 調で目標色絵柄として映し出す場合、印刷 る絵柄の絵柄データを印刷見本及びモニタ 各デバイスプロファイルに作用させること 、前記印刷見本の色調によって確実に映し すことができる。

 あるいは、印刷見本をセンサで測色した画 をモニタの画面上に映し出すようにすれば 容易にしかも確実に印刷機で印刷する絵柄 印刷見本の色調で目標色絵柄として映し出 ことができる。
 模擬変更色絵柄を目標色絵柄及び検出色絵 と共にモニタの同一発色特性の画面上に映 出すことにより、検出色絵柄とこれを模擬 更した模擬変更色絵柄とを対比して視認す ことができ、画面を参照しながら模擬変更 作を適正に行なうことができる。

 模擬変更量の入力操作部材を、印刷機の実 のインキ供給量調整操作部材とすれば、印 機の実際のインキ供給量調整操作を行なう うにすることにより、実際に印刷を行なわ いでも、オペレータは実際のインキ供給量 整操作により違和感なくインキ供給量を適 にしかも容易に調整することができる。
 色調を管理する場合、印刷開始前に、印刷 る絵柄の絵柄データを印刷機及びモニタの デバイスプロファイルに作用させて印刷機 印刷する絵柄を印刷機により印刷した場合 想定色絵柄として目標色絵柄と共に映し出 、想定色絵柄の色調を目標色絵柄の色調に 合せする事前色合せをして、事前色合せに り操作された模擬変更量に合わせて実際の ンキ供給量をプリセットすることで、実際 印刷に当たって印刷開始当初から印刷した 柄の色調を目標の色調(目標色絵柄)に近づ ることができ、より速やかに、適正な印刷 実施することができ、印刷時間の短縮や損 削減に寄与する。

 かかる模擬変更色絵柄表示及び色合せを、 刷機による印刷開始後に印刷機を停止させ 行なえば、損紙の削減を一層促進すること できる。
 印刷機が枚葉印刷機である場合、通常、一 部数刷っては、印刷機を停止して印刷状態 確認(見当及び色調確認を含む)を行なって るので、このような印刷形態に適用すれば 印刷状態の確認を効率よく行なえることに り、印刷機を停止する回数を削減させ、印 時間の短縮や損紙削減を促進できる。

 また、かかる模擬変更色絵柄表示及び色 せを印刷機による印刷を続行しながら行な 場合、印刷中に得られる検出色絵柄に基づ てこれを目標色絵柄に近づけるように模擬 更により色合せを行なうことになる。検出 絵柄は所定の周期で更新していくことがで 、この略リアルタイムで得られる検出色絵 を見ながら、これが目標色絵柄に近づくよ に実際のインキ供給量を操作することも考 られる。しかし、実際のインキ供給量は変 操作をしてから一定の応答遅れをもって変 するため、この応答遅れを無視してリアル イムの検出色絵柄を目標色絵柄に近づけよ とすると、変更操作を過剰に行なうことに り易く、結果として、インキ供給量が適正 なるのに時間を要してしまうおそれがある この点、模擬変更による色合せは、得られ 検出色絵柄に対して最適な変更操作をする とになり、この模擬変更操作の間の印刷が 紙になったとしても、模擬変更結果に基づ て実際のインキ供給量を調整操作すれば、 定の応答時間を持って印刷物の色調を適正 ものにすることができ、結果として、損紙 生量や印刷時間の増大を抑えることが期待 きる。

 また、印刷機,センサ及びモニタや印刷見 本の各デバイスプロファイルを予めデータベ ースに記憶させ、色合せされたインキ供給量 に基づいてデータベースに記憶された対応す るデバイスプロファイルを更新するので、よ り適正な対応関係を作成でき、色調制御をよ り適正に行なうことができる。

図1は本発明の第1実施形態にかかる印 色調制御支援装置及び印刷色調管理装置の 要機能を説明する説明図である。 図2は本発明の第1実施形態にかかる印 色調制御支援装置及び印刷色調管理装置の 機能を説明する説明図である。 図3は本発明の第1実施形態にかかる印 色調制御支援装置及び印刷色調管理装置の 成図である。 図4は本発明の第1実施形態にかかる印 色調制御支援方法及び印刷色調管理方法を 明するフローチャートである。 図5は本発明の第1実施形態にかかる印 色調制御支援方法及び印刷色調管理方法を 明するフローチャートである。 図6(a),図6(b)は何れも本発明の第1実施形 態にかかるデータベースを説明する図であっ て、図6(a)はその第1例を示し、図6(b)はその第 2例を示す。 図7は本発明の第1実施形態にかかるデ タベースの更新を説明する図である。 図8は本発明の第1実施形態にかかるデ タベースの更新を説明する図である。 図9は本発明の第1実施形態にかかるデ タベースの更新を説明する図である。 図10は本発明の第1実施形態にかかるデ ータベースの更新を説明する図である。 図11は本発明の第1実施形態にかかるデ ータベースの作成,更新を説明する図である 図12は本発明の第1実施形態にかかる印 刷色調制御支援方法及び印刷色調管理方法を 説明するタイムチャートである。 図13は本発明の第2実施形態にかかる印 刷色調制御支援方法及び印刷色調管理方法を 説明する模式的なタイムチャートである。 図14は本発明の第2実施形態にかかる印 刷色調制御支援方法及び印刷色調管理方法の 効果を説明する模式的なタイムチャートであ る。 図15は本発明の第2実施形態の変形例に かかる印刷機の要部構成を示す模式的な側面 図である。 図16は背景技術にかかる印刷色調制御 援装置の主要機能を説明する説明図である 図17は背景技術にかかる印刷色調制御 援方法を説明するフローチャートである。

符号の説明

 1,1´ 印刷機
 1a インキキー
 1b インキ元ローラ
 1c インキ呼出ローラ
 2 版胴
 3 ブランケット胴
 11,11´ 絵柄色調管理装置本体(絵柄色調管理 端末、又は、演算装置)
 11a インキ供給量演算部
 11c CMS変換部
 11b 画像情報生成部(画像制御部)
 11c CMS変換部
 11d データ更新部
 11e 色合わせ部
 12 モニタディスプレイ(画像表示装置、モ タ)
 12a モニタ12の画面
 14,14´ センサ(測色計、ここでは、スキャナ )
 15,15´ 印刷物
 16 印刷見本の色調で映し出す画像(目標色 柄の画像)
 17 測色された色調で映し出す画像(検出色 柄の画像)
 17´ 想定される色調で映し出す画像(想定色 絵柄の画像)
 18,18´ インキ供給量の模擬変更に応じた色 に変更して映し出す画像(模擬変更色絵柄の 画像)
 19a タッチパネル
 19b スイッチ
 20 製版システム
 30~33 データベース

 以下、図面により、本発明の実施の形態に いて説明する。
[第1実施形態]
 図1~図12は本発明の第1実施形態に係る印刷 調制御支援装置及び方法を示すもので、こ らの図に基づいて説明する。
(装置構成)
 まず、本実施形態にかかる印刷色調制御支 装置を説明する。

 本印刷色調制御支援装置は、オフセット輪 印刷機や枚葉印刷機をはじめとした、刷版 用いて印刷を行う種々の印刷機に適用でき が、本実施形態では枚葉印刷機に適用する 合を説明する。
 本印刷色調制御支援装置は、図1,図3に示す うに、絵柄色調管理装置の主要素である絵 色調管理装置本体(絵柄色調管理端末、又は 、演算装置)11と、この装置本体11からの情報 基づいて画像を表示するモニタディスプレ (画像表示装置、以下、単に、モニタともい う)12と、印刷物15の色を測定するセンサ(測色 計、ここでは、スキャナ)14と、データベース 31~33とを備えている。

 なお、本実施形態では、図2に示すように 、モニタ12の画面12aには、タッチパネル19aが 設され、画面12aには、第1~3の各画像毎にイ キ供給ゾーンが表示され、何れかのインキ 給ゾーンをタッチして選択すると、タッチ ネル19aの上に、スイッチ19bが表示され、表 された各色[CYAN(藍),BLUE(青),MAGENTA(紅),RED(赤), YELLOW(黄),GREEN(緑)]の変更ボタンを操作するこ で、そのインキ供給ゾーンのインキ量を増 指令できるようになっている。

 したがって、本実施形態では、タッチパネ 19aのスイッチ19bを通じて、インキ供給状態 調整操作(実際にはインキキー開度の変更操 作)の情報が装置本体11に入力されるが、一般 的な印刷操作盤に装備されるシートパネルの インキキー開度操作を通じてインキ供給状態 の調整操作を行なうようにしてもよい。
 装置本体11は、インキ供給量演算部11aと、CM S変換部11cを有する画像情報生成部(画像制御 )11bとをそなえている。なお、画像情報生成 部11bでは、モニタ12の画面に表示する画像を 成しこの生成した画像情報をモニタ12に出 しモニタ12に画像表示させる。この際、モニ タ12に表示すべき絵柄データがインキ色系の 報(k,c,m,y)の場合には、CMS変換部11cで、モニ 系の発色情報にCMS変換する。

 装置本体11には、製版システム20から、絵 柄(製版)データのうちの、各インキ色[k(ブラ ク;墨),c(シアン;藍),m(マゼンタ;紅),y(イエロ ;黄)]の分版絵柄データ(製版データ、画像デ ータ等)として、各インキ色の印刷絵柄の各 の絵柄情報(階調情報、網点面積率情報)c,m,y, kを取得し、印刷開始時には、予め設定され いる絵柄データ(階調、網点面積率)とインキ 供給量との対応関係に基づいて、事前に、印 刷機1のインキ供給状態をプリセット指令す (この機能要素をプリセット部とする)。

 なお、印刷機1には、インキ供給状態を調 整する調整要素として、インキキー開度,イ キ元ローラ回転数,デジタルインキポンプの 出量,及び版胴回転数に対するインキ呼出ロ ーラの呼び出し回数が設けられているが、こ こでは、インキキー開度を調整するものとす る。もちろん、インキ供給状態の調整には、 インキキー1aの開度,インキ元ローラ1bの回転 ,及び版胴回転数に対するインキ呼出ローラ 1cの呼び出し回数といった各調整要素の何れ 、或いは、これらを組み合わせて用いれば いが、インキキーは印刷幅方向に多数設け れており、インキキー単位幅(インキ供給ゾ ーン)毎にインキ供給状態を調整できること ら、本実施形態ではインキキー開度を用い いる。

 また、装置本体11には、上記絵柄画像デー のほか、センサ14からの印刷物15の測色情報( 計測結果データ)が取り込まれる。なお、セ サ14は、印刷物15の色(発色状態を示す値であ る発色値)を検出できるものであればよい。 の発色値には、L * ,a * ,b * (単に、Labとも記載する)等の色座標値や分光 射スペクトル値R(λ)やI(赤外光),R(Red光),G(Gree n光),B(Blue光)の各反射濃度等を用いることが きるが、ここでは、センサ14は発色値として R,G,Bを検出する濃度センサであるものとして 明する。分光スペクトル値R(λ)を発色値と るなら分光反射率計をセンサ14に適用すれば よく、色座標値を発色値とするなら分光反射 率計や色彩色差計等をセンサ14に適用すれば い。

 また、装置本体11の画像制御部11bでは、 ニタ12の画面上に、印刷機で印刷する絵柄を 、印刷見本(校正刷り、或いは、ゲラともい )の色調で映し出す画像(目標色絵柄の画像)16 と、印刷機で印刷された印刷物15をセンサ14 測色し、測色された測色値をセンサ14及びモ ニタ12の各デバイスプロファイルに作用させ 、センサ14で測色された色調で映し出す画 (検出色絵柄の画像)17と、印刷機のインキ供 量の模擬変更量を、インキ供給量と色値と 関係を含んだ印刷機及びモニタの各デバイ プロファイルに作用させて、検出色絵柄を のインキ供給量の模擬変更に応じた色調に 更して映し出す画像(模擬変更色絵柄の画像 )18´と、を全て同一画面上に、或いは、各2つ の組み合わせで、或いは、単独で表示する。

 なお、目標色絵柄(つまり、印刷見本の色調 で映し出す印刷絵柄)の画像16は、印刷絵柄の 絵柄データを印刷見本(印刷見本を印刷した 刷機)及びモニタ12の各デバイスプロファイ に作用させて、印刷見本の色調で映し出す うにしてもよく、センサ(スキャナ)14で印刷 本を直接スキャンした画像を映し出すよう してもよい。
 印刷開始前には、画像制御部11bは、予め既 のプリセット値にインキ供給量、即ち、各 ンキキー1aの開度をプリセットするが、本 施形態では、このプリセット値についても 事前(印刷開始前)に調整するようにしてなっ ている。つまり、画像制御部11bは、印刷機1 よる印刷開始前に、モニタ12の画面12a上に、 印刷機1で印刷する絵柄を印刷見本の色調で し出す画像(目標色絵柄の画像)16と、印刷す 絵柄の絵柄データを印刷機1及びモニタ12の デバイスプロファイルに作用させて、印刷 1で印刷する絵柄を既存のプリセット値(以 更新されたプリセット値、或いは、デフォ ト値)として印刷機1により印刷した場合の色 調で映し出す画像(想定色絵柄の画像)17´とを 、同時に並べて映し出すように画像を生成す る。

 そして、モニタ12の同一画面に映し出さ た目標色絵柄の画像(モニタプルーフ画像)16 、想定色絵柄の画像17´とを比較して、目標 色絵柄に対して検出色絵柄が許容限度以上大 きな色調の差があれば、プリセット値を模擬 変更する。この際、オペレータは、画面をプ リセット値変更モードにして、プリセット値 の模擬変更、つまり、インキ供給状態の調整 操作(例えば、インキキー開度の変更操作)を なうことができる。

 このプリセット値変更モードでは、図1に 示すように、目標色絵柄の画像16と模擬変更 絵柄の画像18´と想定色絵柄の画像17´との3 を並べて表示し、模擬変更色絵柄の画像18´ は、表示当初は想定色絵柄の画像17´と同一 ものを表示し、その後、プリセット値の模 変更に応じて、プリセット値を変更した場 に生じる色の変化を模擬変更色絵柄の画像18 ´に加えていく。

 この際、印刷機1のインキキー開度の変更( ち、インキキー供給量の変更に応じた印刷 上のインキの膜厚変更)に応じた色の変化を 定することが必要になるが、印刷機1のイン キキー開度と色との関係は印刷機1のデバイ プロファイルとして用意されているので、 れを用いて、プリセット値変更(インキキー 度の模擬変更)に応じて、模擬変更色絵柄の 画像18´の色を変化させる。
 なお、ここでは、モニタ12の同一画面に、 標色絵柄の画像16,想定色絵柄の画像17´,模擬 変更色絵柄の画像18´、想定色絵柄の画像17´ この順で並べており、目標色絵柄の画像16 、模擬変更色絵柄の画像18´とを隣接させて 視認による対比を容易にさせているが、表 画像の並び方はこれに限るものではなく、 面の一端側から、目標色絵柄の画像16、想 色絵柄の画像17´、模擬変更色絵柄の画像18´ の順で表示してもよく、画面中央に、目標色 絵柄の画像16を配置し、その両側に想定色絵 の画像17及び模擬変更色絵柄の画像18´を配 してもよい。

 また、プリセット値の模擬変更は、実際の ンキ供給量を変更する操作部材、つまり、 ッチパネル19aのスイッチ19b、或いは、印刷 作盤に装備されるシートパネルのインキキ 開度操作部材を通じて行なうようになって る。
 なお、インキ供給量(インキキー開度)のプ セット値は、印刷機のデバイスプロファイ に含まれる絵柄画線率とインキ供給量とを 応付けたプリセット関数(API関数)を用いて、 絵柄画像データ(製版データ)から決めること できるが、このように、プリセット値変更 行なうのは、この印刷に関しては、現状の リセット関数が最適ではないためと判断す ことができる。そこで、本実施形態では、 のプリセット値の模擬変更によって得られ インキ供給量(インキキー開度)に基づいて プリセット関数を更新してより適正なプリ ット関数へと修正するようにしている。こ については後述する。

 ところで、この印刷前のインキ供給量のプ セット値変更の際、目標色絵柄の画像16、 定色絵柄の画像19、模擬変更色絵柄の画像18 の各画像はいずれも、等価な色として画像 示しなくては、適正に対比することができ い。
 そこで、画像制御部11bでは、目標色絵柄の 像16は、前記絵柄画像データに、印刷物15の 見本の色特性である印刷見本プロファイル( ーゲットプロファイル、印刷見本のプロフ イル)とモニタ12の色特性である画像表示プ ファイル(モニタプロファイル)とを作用させ て生成する。また、想定色絵柄の画像19は、 柄画像データに、印刷機1の印刷機プロファ イル(キーゾーン毎のインキ供給量及び画線 によって選択される印刷デバイスプロファ ル群)とモニタ12の色特性である画像表示プ ファイル(モニタプロファイル)とを作用させ て生成する。模擬変更色絵柄の画像18´は、 定色絵柄に、印刷機1の色特性である印刷機 ロファイル(キーゾーン毎のインキ供給量及 び画線率によって選択される印刷デバイスプ ロファイル群)とモニタ12の色特性である画像 表示プロファイル(モニタプロファイル)とを 用させてインキ供給量の変更操作に応じて 調を変化させるように生成する。なお、各 ロファイルは、データベース31~33(区別しな 場合は30)から呼び出して用いる。

 一方、実際に印刷を行なって印刷物15を たら、印刷物15の色をセンサ14で測色し、そ 測色情報(計測結果データ)が画像制御部11b 取り込まれ、画像制御部11bでは、測色値に じた色、即ち、実印刷物の色の画像である 出色絵柄の画像17を生成しモニタ12の画面12a 表示させる。この場合も、目標色絵柄の画 16と検出色絵柄の画像17とを、モニタ12の画 12aに同時に対比して表示させる。

 さらに、発色を模擬変更する模擬変更モ ドが選択できるようになっており、検出色 柄の画像17の表示に対し模擬変更モードが 択されたら、画像制御部11bは、このインキ 給量の模擬変更に応じて発色状態が変更さ る模擬変更色絵柄の画像18を追加表示する。 なお、オペレータにより、インキ供給状態の 模擬調整操作(インキキー開度の変更操作)の 報が入ったら、模擬変更モードが選択され ものとしてもよい。

 この模擬変更色絵柄の画像18は、検出色 柄の画像17をベースとしながらインキ供給量 の模擬変更に応じて検出色絵柄の画像17の色 変更させるものとする。この場合も、目標 絵柄の画像16と、模擬変更色絵柄の画像18と を隣接させて、視認による対比を容易にさせ ているが、この表示の並び方もこれに限るも のではなく、画面の一端側から、目標色絵柄 の画像16、検出色絵柄の画像17、模擬変更色 柄の画像18の順で表示してもよい。

 この印刷後のインキ供給量の模擬変更の際 目標色絵柄の画像16、検出色絵柄の画像17、 模擬変更色絵柄の画像18の各画像についても 等価な色として画像表示しなくては、適正 対比することができない。
 そこで、画像制御部11bでは、目標色絵柄の 像16は、前記絵柄画像データに、印刷物の 本の色特性である印刷見本プロファイル(タ ゲットプロファイル、印刷見本のプロファ ル)とモニタ12の色特性である画像表示プロ ァイル(モニタプロファイル)とを作用させ 生成する。また、検出色絵柄の画像17は、絵 柄画像データに、測色計14の色特性であるセ サプロファイルとモニタ12の色特性である 像表示プロファイル(モニタプロファイル)と を作用させて生成する。模擬変更色絵柄の画 像18は、検出色絵柄に、印刷機1の色特性であ る印刷機プロファイル(キーゾーン毎のイン 供給量及び画線率によって選択される印刷 バイスプロファイル群)とモニタ12の色特性 ある画像表示プロファイル(モニタプロファ ル)とを作用させてインキ供給量の変更操作 に応じて色調を変化させるように生成する。 この場合も、各プロファイルは、データベー ス31~33(区別しない場合は30)から呼び出して用 いる。

 また、装置本体11には、インキ供給量調整 作情報の後に色調適正情報を受けるとその 点のインキ供給量に基づいてデータベース30 に記憶された対応関係(各プロファイル)を更 する機能(データ更新部)11dをさらに備えて る。
 なお、データベース30には、印刷資材(イン ,印刷用紙,ブランケットの各種類等)毎に、 えば、図6(a),図6(b)に示すように、インキキ 開度(Kk,Kc,Km,Ky)及び画線率(Ak,Ac,Am,Ay)に各ICC ータ[たとえば、絵柄データ(k,c,m,y)と色空間 標値(L * ,a * ,b * )との関係]を対応させたものである。

 このようなインキキー開度、画線率をパラ ータにしたICCプロファイル(cmyk⇔Labの関係) 更新する例としては、図7~図9にそれぞれシ ンcに関するL * ,a * ,b * の各座標値について示すように、絵柄データ (k,c,m,y)及びキーゾーンの画線率(Ak,Ac,Am,Ay)を ラメータに現在のインキキー開度Kcに対する 各絵柄データ(k,c,m,y)の色座標値、例えばL*,a*, b*を現在印刷物のスキャナ入力画像によって 正することができる。

 さらに説明すると、以下の手順でデバイス ロファイルは更新される。
(1)まず、現在の印刷物のLabは色計測センサ( キャナ)の信号RGBをスキャナプロファイル(Lab ⇔RGB)に作用させて入手する。
(2)現在の印刷物の絵柄データ(k,c,m,y)は既知な ので、これにより、絵柄データ(k,c,m,y)に対応 する現在の印刷物のLab値は既知となる。
(3)この絵柄データ(k,c,m,y)とLab値との対応関係 によりICCプロファイルを更新することができ る。
(4)さらに、現在の各キーゾーンのキー開度は 既知であり、また、現在のキーゾーン画線率 は絵柄データから既知であるので、上記デー タにより、キー開度,画線率をパラメータに たデバイス(ICC)プロファイルを更新すること ができる。

 更に、図10を参照して、インキ供給量(イン キー開度)と発色値(ここでは色座標)のと対 関係にかかるプロファイルの一更新例につ て説明する。ただし、下記の学習方法は本 明の方法を説明する一具体例に過ぎない。
 まず、目標とする発色値(Target発色値)が与 られると、対象プロファイルのデフォルト ーブでTarget発色値となる点P1からキー開度A 設定する。対象のプロファイルが正しけれ 、このキー開度AでTarget発色値が得られるが もしも、対象のプロファイルが正しくなけ ば、このキー開度AではTarget発色値からずれ た発色値になってしまう。例えば、キー開度 Aで印刷した結果、Target発色値からずれた点P2 の発色値になってしまう場合、この点P2に沿 たプロファイルカーブを設定し、これを学 変更カーブとする。そして、この学習変更 ーブ上のTarget発色値に対応するキー開度E( P3参照)で印刷する。学習したプロファイル( 習変更カーブ)が正しければ、このキー開度 EでTarget発色値が得られるが、もしも、この ロファイルがまだ正しくなければ、もう一 、上記の処理を繰り返して、学習更新する

 なお、データベース30は、図11に示すよう に、多数のインキキー開度(Kk,Kc,Km,Ky),画線率( Ak,Ac,Am,Ay)をパラメータに絵柄データ(k,c,m,y)と 色座標値(L*,a*,b*)の関係からインキキー開度(K k,Kc,Km,Ky),画線率(Ak,Ac,Am,Ay)をパラメータのICC ロファイルデータがデータ群として作成さ 、適宜更新されることになる。

 さらに、装置本体11には、上述のオペレ タによる色合わせを自動で行なう機能(色合 せ部)11eが備えられ、この自動色合わせモー ドが選択されると、色合わせ部11eでは、目標 色絵柄画像16の色と検出色絵柄画像17の色と 差(色差)が許容限度以上あると、この色差に 応じてインキ供給量(プリセット値を含む)を 整する。この場合も、印刷機1のプロファイ ルを用いれば、色差が許容限度内になるよう に、インキ供給量若しくはインキ供給量の変 更量を容易に算出することができる。

(方法構成及び作用、効果)
 本発明の第1実施形態にかかる印刷色調制御 支援装置及び印刷色調管理装置は上述のよう に構成されているので、図4,図5に示すように 、印刷色調制御支援及び印刷色調管理を行な うことができる。

 つまり、図4に示すように、製版データ( 柄データ)を取得し(ステップs10,取得ステッ )、この絵柄データに印刷見本(校正刷り、ゲ ラ)のICCプロファイルを作用させて印刷見本 色(目標色絵柄の画像)16をモニタ12の画面12a 映し出す(ステップs20,目標色絵柄表示ステッ プ)。なお、ここで、印刷見本のICCプロファ ルを作用させる代わりに、印刷見本をスキ ナ14で直接スキャン(測色)して(ステップs10´, 取得ステップ)、スキャン(測色)情報から印刷 見本の色(目標色絵柄の画像)16をモニタ12の画 面12aに映し出してもよい。つまり、スキャナ 出力RGBをスキャナプロファイルRGB⇔Labに作用 させてLabを算出し、このLabをモニタプロファ イルLab⇔R´G´B´に作用させて、R´G´B´を得て モニタに映し出すことができる。

 そして、製版データ(絵柄画像データ)から キーゾーンの画線率を計算し(ステップs30,画 線率演算ステップ)、次に、プリセット関数(A PI関数)を用いて、各インキキーゾーンの絵柄 画線率に対応するインキキー開度に各インキ キーをプリセットする(ステップs40,プリセッ ステップ)。さらに、このプリセットしたイ ンキキー開度に応じた想定される印刷物(想 色絵柄の画像17´)の色をモニタ12の画面12aに し出す(ステップs50)。この際、インキキー 度、画線率をパラメータとしたデフォルトIC Cプロファイルデータベースを利用する。
 なお、インキキー開度に応じた色とは、イ キキー開度に応じて印刷面上へのインキ供 量(換言すれば、インキの膜厚)が設定され このインキ供給量(インキの膜厚)に応じて発 するインキ色のことである。つまり、インキ 膜厚が大きくなればそのインキの発色が強ま り、インキ膜厚が小さくなればそのインキの 発色が弱まり、印刷絵柄のうち、複数のイン キの混合色の部分は、各インキのバランスで 色調が変化するので、各インキキー開度を調 整すれば色調も変化する。

 この結果、モニタ12の画面12aには、印刷見 (目標色絵柄の画像)16の色とプリセットした ンキキー開度に応じた印刷物(想定色絵柄の 画像17´)の色とが対比表示される。
 この対比表示に基づいて、モニタ12の画面12 aに表示された、プリセットしたインキキー 度に応じた印刷物(想定色絵柄の画像17´)の が印刷見本の色(第1画像)16と合っているかを 判定する(ステップs60,判定ステップ)。

 ここで、プリセットしたインキキー開度 応じた印刷物の想定色絵柄の画像17´が印刷 見本(目標色絵柄の画像)16の色と合っていな と判断したら、オペレータはインキキー開 を調整する(ステップs70,事前色合わせステッ プ)。このとき、オペレータは、モニタに映 出される、インキキー開度調整に応じて想 色絵柄の画像17´の色を変えた模擬色変更絵 の画像18´の色を参照しながら、モニタの印 刷見本の色に容易に色合わせすることができ る。

 また、この時には、実際の印刷は行なって ないので損紙等の発生はなく印刷資材は何 消費されない。しかも、インキ供給量調整 作に応じて模擬変更色絵柄の画像18の色が 更されるので、オペレータは実際のインキ 給量調整操作により違和感なく色合わせの 前調整を行なうことができる。
 そして、色が合えば、本刷り印刷を実施す (ステップs80,印刷ステップ)。ここでは、必 最小限に枚数だけ印刷を行なって印刷を停 するものとする。例えば枚葉印刷の場合、 刷機を容易に停止することができることか 、通常、見当と色合わせとで10~100枚程度の し刷りを行い、色と見当をあわせるまで数 繰り返す。したがって、枚葉印刷の場合、 来の手順に沿いながら、印刷を停止するこ になる。本刷り印刷したら、得られた印刷 15の色をスキャナ14でスキャン(測色)して(ス テップs90,測色ステップ)、このスキャン(測色 )情報から印刷物15の色の画像(検出色絵柄の 像)17をモニタ12の画面12aに映し出す(ステッ s100,検出色絵柄表示ステップ)。

 この結果、モニタ12の画面12aには、印刷見 の色の画像(目標色絵柄)16と印刷物15の色の 像(検出色絵柄の画像)17とが対比表示される
 この対比表示に基づいて、モニタ12の画面12 aに表示された印刷見本の色の画像(目標色絵 の画像)16と印刷物15の色の画像(検出色絵柄 画像)17とが合っているかを判定する(ステッ プs110,判定ステップ)。

 ここで、印刷物15の色(検出色絵柄の画像1 7の色)が印刷見本の色(目標色絵柄の画像16の )と合っていないと判断したら、まず、現在 のインキキー開度及び画線率と今回スキャナ で取得した色データとをもとにデータベース (インキキー開度及び画線率をパラメータと たデフォルトICCプロファイルデータベース) 更新する(ステップs120,データベース更新ス ップ)。そして、オペレータはインキキー開 度を調整する(ステップs130,印刷後色合わせス テップ,模擬変更色絵柄表示ステップ)。

 このときも、モニタに映し出される、イ キキー開度調整に応じて色が変わる模擬変 色絵柄の画像18の色と印刷見本(目標色絵柄 画像)16の色とを参照しながら、模擬変更色 柄の画像18の色を印刷見本(目標色絵柄の画 )16の色に容易に色合わせすることができる また、このモニタに画像を表示する際、直 に更新されたデータベースを利用すること 、より精度の高い色表示ができ、色合わせ より高精度に行なえる。

 また、この場合も、実際のインキ供給量調 操作に応じて模擬変更色絵柄の画像18の色 変更されるので、オペレータは実際のイン 供給量調整操作により違和感なく色合わせ 調整を行なうことができる。
 この後、再び、印刷ステップ(ステップs80) 測色ステップ(ステップs90)、第2表示ステッ (ステップs100)を実施し、模擬変更色絵柄の 像18の色が印刷見本の目標色絵柄画像16の色 合うまで、ステップs110,s120,s130,s80,s90,s100の 理を繰り返す。

 この結果、実際の印刷物の検出結果を得 がら、これに基づいて、印刷見本の目標色 柄画像16と検出色絵柄の画像17とを同一の画 面12aに対比表示し、しかも、この画面12aに、 さらに、インキキー開度調整に応じて色が変 わる模擬変更色絵柄の画像18を対比表示する で、これを参照しながら、オペレータは印 色をモニタの印刷見本の色に容易に色合わ することができる。また、少数印刷しては 旦印刷を停止して色合わせを行なうので、 紙も少なくなる。

 さらに、この際、データベースがより適 に更新されるので、このデータベースを利 することにより、その後の制御をより高精 に行なうことができる。なお、このデータ ースは、印刷資材(インキ種、紙種、ブラン ケット種等)及び必要であれば環境条件(周囲 度・湿度、湿し水温度、インキ温度、ロー 群の温度等)毎に整理されて、次回の印刷の ときに必要に応じて選択されるものとする。

 なお、この際、自動色合わせモードを選 すれば、目標色絵柄画像16の色と検出色絵 画像17の色との差(色差)が許容限度内になる うに、インキ供給量(プリセット値を含む) 自動で調整するので、オペレータは、同一 面上の、印刷見本の目標色絵柄画像16と模擬 変更色絵柄の画像18,18´とを目視しながらこ 自動での調整を監視すればよい。

 本実施形態の場合、本印刷色調制御支援 置を枚葉印刷機に適用しているので、図12 示すように、通常、印刷機を起動して所定 数(例えば10~100枚程度)印刷(調整用印刷)して 印刷機の調整(例えば、見当合わせ等)を行 い、その後、再び印刷機を起動して所定枚 印刷しては印刷機の再調整を行なうことを 繰り返しながら調整を完了し(図12では調整 ための印刷を3回実施する場合を示している) 、通常印刷(本刷り)に入るようにする。

 本印刷色調制御支援及び本印刷色調制御は このような枚葉印刷機に特有な処理を利用 ながら、初回の調整用印刷の前に、インキ 給量のプリセット値の確認を行ない、確認 結果プリセット値の更新(修正)が必要な場 には更新を行なうことにより、印刷開始時 は、実際の印刷物の色調が印刷見本に極め 近づいたものにすることができる。
 そして、印刷機1で印刷した実際の印刷物の 色調をセンサ14で計測して同一のモニタ画面 印刷見本の色調と対比し確認して、インキ 給量の調整が必要であればインキ供給量の 擬調整をして、次いで、模擬調整の結果を 際の印刷時のインキ供給量に反映させて、 び印刷機1で印刷を行ない、これにより得ら れた実際の印刷物の色調を再びセンサ14で計 して同一画面で印刷見本の色調と対比し確 する。さらに、必要であればインキ供給量 模擬調整をして上記処理を繰り返す。対比, 確認の結果、実際の印刷物の色調が印刷見本 に十分に近づいた(OK)と判断したら、通常印 (本刷り)に入る。

 このように、同一のモニタ画面で実際の印 物の色調を印刷見本の色調と対比して確認 るので実際の印刷物の色調を高精度に印刷 本の色調に近づけることができ、印刷品質 向上に大きく寄与する。
 また、この実際の印刷物の色調を印刷見本 色調と対比しながらインキ供給量の模擬調 をする際にも、模擬変更色絵柄の画像18の を目標色絵柄画像16の色と比較しながら高精 度に調整できるので、少なくとも色調制御( 合わせ)に関しては調整用印刷の回数をより ないものにすることができ、損紙低減や印 時間(特に本刷り前の調整時間)の短縮を促 できる。

[第2実施形態]
 次に、本発明の第2実施形態について説明す る。なお、本実施形態は、本印刷色調制御支 援や本印刷色調制御を適用する印刷機が新聞 用や商業用オフセット輪転印刷機等の輪転機 であり、印刷機を連続で印刷しながら、印刷 色調制御支援や印刷色調制御を実施する。

 つまり、輪転機の場合、連続紙(ウェブ) 用いるため、印刷を開始したら極力印刷機 停止させたくない。そこで、通常は、図13に 示すように、印刷機を起動したら、低速運転 (調整用印刷)で印刷機の調整(例えば、印刷見 当及び断裁見当の調整や色合わせ等)を行な 、調整完了後、印刷機の運転速度を上昇さ て通常印刷(本刷り)に入るようにする。

 このような輪転機において、印刷色調制御 援や印刷色調制御を実施する場合、第1実施 形態と同様に、まず、印刷機の起動前に、イ ンキ供給量のプリセット値の確認を行ない、 確認の結果プリセット値の更新(修正)が必要 場合には更新を行なうことにより、印刷開 時には、実際の印刷物の色調が印刷見本に めて近づくようにする。
 そして、印刷機を起動し、印刷機の調整を なう低速運転時に、所定のタイミングで印 物をサンプリングし、この印刷物の色調を ンサ14で計測する。なお、この所定のタイ ングとは、低速運転開始後、印刷状態が安 するまで待ったタイミングであり、印刷機 特性から予め低速運転開始後一定時間経過 た時点として与えることができる。

 センサ14で計測した絵柄は、検出色絵柄 してモニタ12の同一画面に目標色絵柄と対比 して表示して、検出色絵柄の色調と目標色絵 柄の色調とを対比して色を確認して、インキ 供給量の調整が必要であればインキ供給量の 模擬調整をして、次いで、模擬調整の結果を 実際の印刷時のインキ供給量に反映させて( 13中に、「変更」と示す)、再び印刷機で印 を行ない、これにより得られた実際の印刷 の色調を再びセンサ14で計測して同一画面で 印刷見本の色調と対比し確認し、必要であれ ばインキ供給量の模擬調整をして上記処理を 繰り返す。

 図13に示す例では、1回の模擬調整により、 際の印刷物の色調が印刷見本に十分に近づ た(OK)と判断された場合を示しているが、複 数回の模擬調整を要する場合も考えられる。
 このように、実際の印刷物の色調が印刷見 に十分に近づいたと判断されたら、印刷機 運転速度を上昇させて通常印刷(本刷り)に る。

 本実施形態にかかる模擬変更色絵柄表示等 印刷色調制御支援及び印刷色調制御(色合せ )は、上述のように行なわれるので、印刷機 よる印刷を続行しながら、印刷中に得られ 検出色絵柄に基づいてこれを目標色絵柄に づけるように模擬変更によって色合せを行 うことになる。
 このような手法の一方で、検出色絵柄とし は所定の周期で取り込むことができるので この略リアルタイムで得られる検出色絵柄 見ながら、これが目標色絵柄に近づくよう 実際のインキ供給量を操作することも考え れる。

 特に、輪転印刷機1´の場合、図15に示す うに、印刷物15´の色を測定するセンサ(測色 計)14´を印刷ユニット1A´の直下流に、オンラ インで設けて、印刷物15´の色を連続的に測 しながら、絵柄色調管理装置本体(演算装置) 11´によって、測色された検出色絵柄が目標 絵柄に近づくように、フィードバックによ インキ供給量を調整し印刷絵柄の色調を制 する技術が開発されている。

 なお、図15に示す例では、印刷ユニット1A ´は、k(ブラック;墨),c(シアン;藍),m(マゼンタ; 紅),y(イエロー;黄)のプロセスカラー4色の版 2,ブランケット胴3が印刷物15´となるウェブ( 連続紙)の走行経路の両面に配設され、最終 (ここでは、y(イエロー;黄))の直下流にセン (測色計)14´が配置されている。

 このような技術にも本発明を適用できる。
 つまり、オンラインのセンサ14´を設けた場 合、検出色絵柄をリアルタイムで連続的に得 ることが可能になるので、モニタ12に時々刻 変化しうる検出色絵柄を映し出しながら印 を管理することができる。したがって、オ レータは、色調管理を自動モードから手動 ードに切替えて、リアルタイムでモニタ12 映し出される検出色絵柄を見ながら、映し される検出色絵柄の色が目標色絵柄の色に り近づくように、インキ供給量を手動調整 ることができる。

 しかし、実際のインキ供給量は変更操作を てから一定の応答遅れをもって変化するた 、この応答遅れを無視してリアルタイムの 出色絵柄を目標色絵柄に近づけようとする 、図14に実線で示すように、変更操作を過 に行なうことになり易く、結果として、イ キ供給量が適正になるのに時間を要してし うおそれがある。
 この点、模擬変更による色合せは、得られ 検出色絵柄に対して最適な変更操作をする とになり、この模擬変更操作の間の印刷が 紙になったとしても、模擬変更結果に基づ て実際のインキ供給量を調整操作すれば、 14に破線で示すように、一定の応答時間を って印刷物の色調を適正なものにすること でき、結果として、損紙発生量や印刷時間 増大を抑えることが期待できる。

(その他)
 以上、本発明の実施形態について説明した 、本発明の実施の形態は上述のものに限定 れない。
 例えば、上記の実施形態では、模擬変更時 、モニタ12に表示する画像の例を、目標色 柄の画像16,想定色絵柄の画像17´,模擬変更色 絵柄の画像18´の3画像、或いは、目標色絵柄 画像16,検出色絵柄の画像17,模擬変更色絵柄 画像18の3画像を、同一画面に並べて表示し いるが、模擬変更時に、想定色絵柄の画像1 7´や検出色絵柄の画像17を省き、想定色絵柄 画像17´から模擬変更に応じて変化する模擬 変更色絵柄の画像18´と目標色絵柄の画像16と の2画像の対比表示や、検出色絵柄の画像17か ら模擬変更に応じて変化する模擬変更色絵柄 の画像18と目標色絵柄の画像16との2画像の対 表示としてもよい。

 さらに、上記の実施形態では、これらの 像16,17,17´,18,18´をモニタ12の同一画面に表 するようにしているが、必ずしもモニタ12の 同一画面に表示するものとは限定されない。 つまり、複数のモニタであっても、これらの モニタが同一の発色特性となるように適正に キャリブレーションされていて、これらのモ ニタが接近して並んで配置されていれば、各 モニタに画像16,17,17´,18,18´を分割して表示し ても、上記と同様の効果を得ることができる 。

 本発明は、オフセット輪転印刷機や枚葉 刷機をはじめとして、刷版を用いて印刷を う種々の印刷機に広く適用することができ 。




 
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