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Patent Searching and Data


Title:
PRINTER PRINT EVALUATION INFORMATION DISPLAY DEVICE AND PRINT EVALUATION INFORMATION DISPLAY METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026589
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to provide a printer print evaluation information display device and its method enabling a print operator to simultaneously acquire print evaluation information and printer operation information as quality management indexes. The print evaluation information display device for a printer (100) includes: a sensor (4) for measuring a print paper on which printing has been performed by the printer (100); print evaluation information calculation means (31) for calculating at least one type of print evaluation information serving as an index for quality management of the print paper according to the measurement result obtained by the sensor (4); and a display device (22) for displaying the print evaluation information calculated by the print evaluation information calculation means (31). The print evaluation information display device further includes printer operation information acquisition means (32) for acquiring at least one type of operation information on the printer (100). The display device (22) displays the printer operation information together with the print evaluation information.

Inventors:
TAKEMOTO SHUICHI (JP)
OZAKI IKUO (JP)
TASAKA NORIFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066667
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 28, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
TAKEMOTO SHUICHI (JP)
OZAKI IKUO (JP)
TASAKA NORIFUMI (JP)
International Classes:
B41F33/00; B41F33/02
Foreign References:
JP2004237521A2004-08-26
JP2005349739A2005-12-22
JP2004106523A2004-04-08
JPS62119239U1987-07-29
JP2000168052A2000-06-20
JPS63219091A1988-09-12
JP2005349739A2005-12-22
Other References:
See also references of EP 2058127A4
Attorney, Agent or Firm:
SANADA, Tamotsu (10-31 Kichijoji-honcho 1-chom, Musashino-shi Tokyo, JP)
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Claims:
 印刷機で印刷を行った印刷用紙を測定するセンサと、前記センサの測定結果に基づいて前記印刷用紙の品質管理のための指標となる1種類以上の印刷評価情報を算出する印刷評価情報算出手段と、前記印刷評価情報算出手段により算出された前記印刷評価情報を表示する表示装置と、をそなえた印刷機の印刷評価情報表示装置であって、
 前記印刷機の1種類以上の運転情報を取得する印刷機運転情報取得手段をそなえ、
 前記表示装置は、前記印刷評価情報と共に、前記印刷機運転情報取得手段により取得された前記印刷機運転情報を表示するように構成される
ことを特徴とする、印刷機の印刷評価情報表示装置。
 前記印刷評価情報には、ドットゲイン情報,トラッピング情報,ベタ濃度情報,コントラスト情報のうちのいずれかが含まれる
ことを特徴とする、請求項1記載の印刷機の印刷評価情報表示装置。
 前記印刷機運転情報には、インキ供給量情報,湿し水供給量情報,印刷速度のうちのいずれかが含まれる
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷機の印刷評価情報表示装置。
 前記表示装置は、前記印刷評価情報及び前記印刷機運転情報の経時変化をそれぞれ同時間軸で並列にグラフ表示する
ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の印刷機の印刷評価情報表示装置。
 前記表示装置は、前記印刷評価情報及び前記印刷機運転情報の所定時間の平均値をそれぞれ表示する
ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の印刷機の印刷評価情報表示装置。
 前記表示装置は、前記印刷評価情報及び前記印刷機運転情報の各値とともにそれぞれの各情報の好適範囲を表示する
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の印刷機の印刷評価情報表示装置。
 前記センサがIRGB濃度計である
ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の印刷機の印刷評価情報表示装置。
 印刷機で印刷を行った印刷用紙をセンサにより測定し、前記センサによる測定結果に基づいて前記印刷用紙の品質管理のための指標となる1種類以上の印刷評価情報を算出し、算出された前記印刷評価情報を表示する印刷機の印刷評価情報表示方法であって、
 前記印刷機の1種類以上の運転情報を取得する印刷機運転情報取得ステップをそなえ、
 前記印刷評価情報と共に、前記印刷機運転情報取得ステップで取得された前記印刷機運転情報を表示する
ことを特徴とする、印刷機の印刷評価情報表示方法。
Description:
印刷機の印刷評価情報表示装置 び印刷評価情報表示方法

 本発明は、印刷機で印刷を行う際に印刷 紙の品質管理のための指標となる印刷評価 報を表示する印刷評価情報表示装置及び印 評価情報表示方法に関する。

 従来、印刷機において印刷を行う際の印 色調管理のために、印刷を行った印刷用紙 反射光をIRGB濃度計等の反射光センサにより 測定して得られた測定結果からドットゲイン 情報,トラッピング情報,ベタ濃度,コントラス ト情報等の印刷用紙の品質管理(色調管理)の めの指標となる各種情報(以下、印刷評価情 報という)を算出することが行われている。

 印刷オペレータは、これらの各種印刷評価 報が所定の好適領域内となるように印刷機 運転状態の調整(例えば、インキの供給量の 調整等)を行い、より品質の高い印刷用紙を るようにしている。
 例えば、特許文献1には印刷物の印刷画像情 報を3原色に分解して読み取るセンサを印刷 に配設し、センサにより得られた情報から 刷網点ドットゲイン値,トラッピング値,グレ ーバランス値等の値に変換してそれらの値と 各値の基準値とをリアルタイムに表示する技 術が提案されている。

 特許文献1の技術によれば、印刷オペレータ は印刷した印刷用紙の品質の確認をリアルタ イムに行うことができるので、印刷用紙の色 調調整を迅速に行うことができ、品質の高い 印刷用紙を得ることができる。

特開2005-349739号公報

 ところで、上述の各種印刷評価情報は、 刷機のインキ供給装置が版胴の版へ供給す インキの供給量や湿し水供給装置が版胴の へ供給する湿し水の供給量あるいは印刷機 運転速度等の印刷機の各装置の運転状態と きく関連しており、印刷オペレータが印刷 紙の色調調整を行う際には印刷機の各種運 状態をそれぞれ適宜調整することによって 刷評価情報が適正な範囲となるようにする とが必要である。

 しかしながら、特許文献1の技術では印刷オ ペレータが各種の印刷評価情報がリアルタイ ムで表示されるが、印刷機の各装置の運転状 態に関する情報(以下、印刷機運転情報とい )については表示されない。
 このため、印刷オペレータが印刷評価情報 印刷機運転情報とを同時に把握することが きず、印刷評価情報に基づいて印刷用紙の 調調整を行う際には、印刷オペレータが印 機運転情報を別途確認するなどしていた。 れにより印刷用紙の色調調整作業が遅れ、 刷品質の低い製品あるいは不良品として損 となる印刷用紙が増大する等の課題があっ 。また、印刷オペレータが印刷機運転情報 別途確認せずに色調調整作業を行う場合に 、色調調整作業の精度が低下してやはり印 品質の低下や損紙の増大につながってしま という課題もあった。

 本発明はこのような課題に鑑み創案され もので、印刷オペレータが印刷用紙の品質 理の指標となる印刷評価情報と印刷機運転 報とを同時に把握することができるように た、印刷機の印刷評価情報表示装置及び印 評価情報表示方法を提供することを目的と る。

 上述の目的を達成するために、請求項1記 載の本発明の印刷機の印刷評価情報表示装置 は、印刷機で印刷を行った印刷用紙を測定す るセンサと、前記センサの測定結果に基づい て前記印刷用紙の品質管理のための指標とな る1種類以上の印刷評価情報を算出する印刷 価情報算出手段と、前記印刷評価情報算出 段により算出された前記印刷評価情報を表 する表示装置と、をそなえた印刷機の印刷 価情報表示装置であって、前記印刷機の1種 以上の運転情報を取得する印刷機運転情報 得手段をそなえ、前記表示装置は、前記印 評価情報と共に、前記印刷機運転情報取得 段により取得された前記印刷機運転情報を 示するように構成されることを特徴として る。なお、前記センサは印刷用紙の品質に する情報を検知するものであればよく、代 的なセンサとしては例えば印刷用紙の反射 を測定する反射光センサがある。また、表 装置は、印刷評価情報と印刷機運転情報と 並列に表示するように構成することが考え れる。

 前記印刷評価情報には、ドットゲイン情報, トラッピング情報,ベタ濃度情報,コントラス 情報のうちのいずれかが含まれることが好 しく(請求項2)、前記印刷機運転情報には、 ンキ供給量情報,湿し水供給量情報,印刷速 のうちのいずれかが含まれることが好まし (請求項3)。
 これにより、印刷オペレータはこれらの印 評価情報及び印刷機運転情報を把握するこ で精度の良い印刷品質管理を行うことがで る。

 また、前記表示装置は、前記印刷評価情報 び前記印刷機運転情報の経時変化をそれぞ 同時間軸で並列にグラフ表示することが好 しい(請求項4)。
 これにより、印刷オペレータが印刷評価情 の変動が印刷機運転情報のどの要因と関連 ているのかを容易に把握することができ、 度の良い印刷品質管理を行うことができる

 また、前記表示装置は、前記印刷評価情報 び前記印刷機運転情報の所定時間の平均値 それぞれ表示することが好ましい(請求項5)
 これにより、印刷評価情報及びは印刷機運 情報のある時点においての値と所定時間の 均値とを同時に把握することができ、精度 良い印刷品質管理を行うことができる。
 なお、平均値算出のための所定時間は、操 パネル等の入力手段からの入力により適宜 定できるようにすればよい。

 前記表示装置は、前記印刷評価情報及び前 印刷機運転情報の各値とともにそれぞれの 適範囲を表示することが好ましい(請求項6) これにより、印刷オペレータが容易に各情 の好適範囲を把握することができる。
 前記センサがIRGB濃度計であることが好まし い(請求項7)。これにより、墨版印刷を含む印 刷物の色調を精度良く読み取ることができる 。

 また、請求項8記載の本発明の印刷機の印 刷評価情報表示方法は、印刷機で印刷を行っ た印刷用紙をセンサにより測定し、前記セン サによる測定結果に基づいて前記印刷用紙の 品質管理のための指標となる1種類以上の印 評価情報を算出し、算出された前記印刷評 情報を表示する印刷機の印刷評価情報表示 法であって、前記印刷機の1種類以上の運転 報を取得する印刷機運転情報取得ステップ そなえ、前記印刷評価情報と共に、前記印 機運転情報取得ステップで取得された前記 刷機運転情報を表示することを特徴として る。

 本発明の印刷機の印刷評価情報表示装置 び印刷評価情報表示方法によれば、印刷オ レータが印刷評価情報と印刷機運転情報と 同時に把握することができる。これにより 例えば、印刷評価情報が好適範囲にない場 に印刷機運転情報のうちのどの種類が要因 なっているかを容易に把握することができ ので、印刷オペレータが印刷機の適切な箇 を調整して速やかで精度の良い印刷用紙の 質管理を行うことができる。

 また、印刷オペレータが、各種印刷評価 報が好適な範囲(最適範囲)にあるときの印 機運転情報を把握することができるので印 機の特性に応じて最適な運転調整を行うこ ができる。

本発明の一実施形態にかかる印刷機の 刷評価情報表示装置を説明するためのもの あって、印刷評価情報表示装置の要部構成 示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷機の 刷評価情報表示装置を説明するためのもの あって、印刷機の概略構成を模式的に示す である。 本発明の一実施形態にかかる印刷機の 刷評価情報表示装置を説明するためのもの あって、反射光センサの配置構成を模式的 示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷機の 刷評価情報表示装置を説明するためのもの あって、印刷ユニットの構成を模式的に示 図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷機の 刷評価情報表示装置を説明するためのもの あって、表示装置の表示態様の例を示し、 軸に時間軸をとり縦軸に各種情報の値をと たグラフである。 本発明の一実施形態にかかる印刷機の 刷評価情報表示装置を説明するためのもの あって、表示装置の表示態様の例を示し、 軸に時間軸をとり縦軸に各種情報の値をと たグラフである。

符号の説明

1 印刷ウェブ(印刷用紙)
1A 印刷絵柄
1B カラーパッチ
2 インフィード装置
3 印刷ユニット
3A 上ユニット
3B 下ユニット
4 IRGB濃度計(センサ)
10 版胴
11 インキ供給装置
12 湿し水供給装置
13 ブランケット胴
14 インキキー
15 インキ元ローラ
16 インカー
17 水舟
18 湿し水元ローラ
19 湿し水ローラ
20 印刷機制御装置
21 モニタ制御装置
22 モニタ(表示装置)
23 操作パネル
31 印刷評価情報算出部(印刷評価情報算出手 )
32 印刷機運転情報取得部(印刷機運転情報取 手段)
33 モニタ制御部
50 給紙部
51 印刷部
52 ドライヤ部
53 冷却部
54 ウェブパス部
55 折加工部
100 印刷機

 以下、図面を参照しながら本発明の実施形 について説明する。
 図1~図6はいずれも本発明の一実施形態にか る印刷機の印刷評価情報表示装置及び印刷 価情報表示方法を説明するためのものであ て、図1はその印刷評価情報表示装置の要部 構成を示すブロック図、図2はその印刷機の 略構成を模式的に示す図、図3はその印刷機 反射光センサの配置構成を模式的に示す斜 図、図4はその印刷機の印刷ユニットの構成 を模式的に示す図、図5,6はいずれもその印刷 評価情報表示装置の表示態様の例を示し、横 軸に時間軸をとり縦軸に各種情報の値をとっ たグラフである。

 本実施形態は、本発明の印刷評価情報表 装置を印刷機として連続紙である印刷ウェ (印刷用紙)1の両面にそれぞれ4色の印刷を行 うオフセット輪転印刷機(以下、単に印刷機 いう)に適用したものである。なお、印刷機 しては本実施形態のものに限らず枚葉紙に 刷を行う枚葉印刷機でもよく、刷色数につ ても適宜変更可能である。

(印刷機の概略構成)
 図2に示すように本発明の印刷評価情報表示 装置を適用したオフセット輪転印刷機(以下 単に印刷機という)100は、上流側から給紙部5 0,印刷部51,ドライヤ部52,冷却部53,ウェブパス 54及び折加工部55を有して構成されており、 給紙部50では、ロールスタンドに取り付けら たロール状の印刷ウェブ1をインフィード装 置2により繰り出し、印刷部51で印刷を行うよ うになっている。

 印刷部51はC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー) ,K(ブラック)のプロセスカラーのインキ色に 応した4機の印刷ユニット3を備えている。
 そして、印刷部51で印刷されたウェブ1は、 ライヤ部52,冷却部53,ウェブパス部54を通っ 折加工部55へ搬送されて、折加工部55で折帳 作成されるようになっている。

 印刷部51とドライヤ部52との間には印刷ウェ ブ1の両面側にそれぞれラインセンサ型のIRGB 度計(印刷用紙の品質に関する情報を検知す るセンサとしての反射光センサ)4が設置され いる。
 IRGB濃度計4は印刷ウェブ1上に転写されたイ キの反射光をI(赤外光)、R(赤)、G(緑)、B(青) 反射濃度として測定する測定器である。図3 に示すように、IRGB濃度計4は印刷ウェブ1の幅 方向全幅に亘って反射濃度を測定可能に配設 されている。そして、IRGB濃度計4による測定 果は、モニタ制御装置21(図1参照)に入力さ るようになっている。

 IRGB濃度計4による反射光の測定領域は印 ウェブ1上の任意の領域に設定可能に構成さ ており、印刷部51で印刷ウェブ1上に次々に 写された後に搬送される印刷絵柄1Aの所定 域におけるI,R,G,B各色の反射濃度を測定する うにしてもよく、例えば、印刷絵柄1Aの余 部分に印刷されるカラーパッチ1BのI,R,G,B各 の反射濃度を測定するようにしてもよい。

 なお、図3では、印刷ウェブ1の表面側のみ 示しているが、裏面側にも同様のIRGB濃度計4 が設置されている。
 次に、各印刷ユニット3の構成について説明 する。図4に示すように、印刷ユニット3は、 ェブ1の上面(表面)に印刷を行う上ユニット3 Aと、ウェブ1の下面(裏面)に印刷を行う下ユ ット3Bとを備えている。

 上下の各ユニット3A,3Bは、上下反対に構成 れることを除いて実質的に同様の構成とな ているため、ここでは上ユニット3Aについて 説明する。
 上ユニット3Aには、印刷する絵柄が形成さ た刷版(図示省略)が装着される版胴10と、版 10に装着された版にインキを供給するイン 供給装置11と、版胴10に装着された版に湿し を供給する湿し装置12と、版胴10に装着され た版の画像(印刷絵柄1A及びカラーパッチ1B)を 印刷ウェブ1上に転写する転写胴であるブラ ケット胴13と、を備えている。

 インキ供給装置11はインキキー14,インキ元 ーラ15及びインカー16により構成されている
 インキキー14は印刷ウェブ1の全幅に亘って 刷ウェブ1の幅方向に複数並列され、各イン キキー14はインキ元ローラ15と対向している そして、インキ元ローラ15と複数のインキキ ー14とによりインキの供給源であるインキ壺 形成され、各インキキー14とインキ元ロー 15との隙間(これをインキキー開度という)及 インキ元ローラ15の回転速度を調整するこ により、各インキキー14に対応するインキ供 給幅毎に供給されるインキの量が調整される ようになっている。

 各インキキー14とインキ元ローラ15との隙 間から供給されたインキは複数のインキロー ラ群を含むインカー16内を次々に転写するこ により搬送され、版胴10に供給される。版 10に供給されたインキはブランケット胴13を して印刷ウェブ1に転写されて印刷絵柄1A及 カラーパッチ1Bを形成するようになってい 。なお、印刷ウェブ1はインキが転写される に上ユニット3Aのブランケット胴13と下ユニ ット3Bのブランケット胴13との間を通過する に所定の圧力(印圧)を印可されるように各ブ ランケット13の隙間量が設定されている。つ り、ここでは各ブランケット胴13がそれぞ 圧胴としての機能も併せ持っている。

 湿し装置12は、水舟17,湿し水元ローラ18及び 複数の湿し水ローラ19から構成されており、 し水が貯留された水舟17から湿し水元ロー 18,複数の湿し水ローラを介して湿し水を版 11に供給するようになっている。この湿し水 の供給量は湿し水元ローラ18の回転速度によ 調整されるようになっている。
 なお、各印刷ユニット3の各インキキー14,イ ンキ元ローラ15及び湿し水元ローラ18の作動 様は印刷機制御装置20により制御されるよう になっている。

 (表示装置の要部構成)
 ここで、印刷評価情報表示装置の要部構成 ついて説明する。
 図1に示すように、印刷評価情報表示装置の 制御系はコンピュータ等で構成される印刷機 制御装置20とモニタ制御装置21とから構成さ ており、印刷機制御装置20とモニタ制御装置 21とは電気的に接続されている。

 印刷機制御装置20は印刷ユニット3のインキ 給装置11や湿し水供給装置12等を含む印刷機 100の各装置と電気的に接続されており、各装 置に制御信号を送信して各装置の運転状態( まり、インキ供給量,湿し水供給量,印刷速度 等)を制御するように構成されている。
 また、印刷機制御装置20は操作パネル23と電 気的に接続されており、操作パネル23からの 力により印刷オペレータは印刷機100の上述 各装置の運転状態を調整可能となっている

 モニタ制御装置21はIRGB濃度計4と接続されて おり、上述したようにIRGB濃度計4からモニタ 御装置21に印刷ウェブ1の測定結果が逐次入 されるようになっている。また、モニタ制 装置21は操作パネル23にも接続されており、 操作パネル23からの入力信号がモニタ制御装 21に入力されるようになっている。
 一方、モニタ制御装置21はモニタ(表示装置) 22と接続されており、モニタ制御装置21から 入力信号に基づきモニタ22に画像表示される ようになっている。また、モニタ22は内部に ピーカ等の警告音発生装置を内蔵している

 なお、印刷機制御装置20とモニタ制御装 21とは、ここでは別体に構成されるが、一体 のコンピュータの別々の機能要素として構成 しても良い。また、モニタ22と操作パネル23 は、ここでは別々に構成されるが、モニタ22 をタッチパネルとして操作パネル23の機能を せ持つように構成してもよい。また、ここ は、警告音発生装置をモニタ22に内蔵して るが、警告音発生装置をモニタ22とは別に設 けてもよい。

 モニタ制御装置21は、機能要素として印刷 価情報算出部(印刷評価情報算出手段)31,印刷 機運転情報取得部(印刷機運転情報取得手段)3 2,モニタ制御部33を備えている。
 印刷評価情報算出部31は、IRGB濃度計4から入 力されたI,R,G,Bの各色の反射濃度の測定結果 ら印刷評価情報としてのドットゲイン値(ド トゲイン情報),トラッピング値(トラッピン 情報),コントラスト値(コントラスト情報), タ濃度値(ベタ濃度情報)を算出するようにな っている。

 これらの各種印刷評価情報についてより具 的に説明する。
 ベタ濃度値は、ベタ(画線率100%)のときの濃 値である。濃度値はI,R,G,Bの各色の反射濃度 の測定結果から求めることができる。
 また、ドットゲイン値,トラッピング値,コ トラスト値を濃度値から求める場合には以 に示すような式に基づいて算出する。

 ドットゲイン値DG(%)は、平網の濃度をDt、ベ タ濃度をDs、刷版上のドットであるフィルム ットをFdとすると下式(1)により求めること できる。
 DG(%) =[(1-10-Dt)/(1-10-Ds)]×100-Fd(%)
                                   ・・・(1)
 トラッピング値T(%)は、1色目濃度をD1、2色 濃度をD2、混色(オーバープリント)濃度をD3 すると、下式(2)により求めることができる

 T(%)= [(D3-D1)/D2]×100・・・(2)
 コントラスト値C(%)は、75%濃度をD75とすると 下式(3)により求めることができる。
 C(%)=[(Dt-D75)/Dt]×100・・・(3)
 濃度値としては、ベタ濃度、および75%、50% 25%などの平網濃度を、また測色値としてはL *a*b*表色系(CIELAB)を用いる。

 これらの印刷評価情報は印刷ウェブ1の幅方 向の任意の位置について算出可能であり、あ るいは、印刷ウェブ1の幅方向の任意領域に いて平均値を算出することもできる。
 印刷機運転情報取得部32は、印刷機制御装 20からの入力によりモニタ22で表示するため 印刷機100の各装置の運転情報である各種印 機運転情報を取得して記憶するようになっ いる。なお、印刷機運転情報取得部32によ 取得される印刷機運転情報は、印刷機100の 転速度(紙送り速度)、各インキ供給幅毎のイ ンキ供給量(インキキー開度及びインキ元ロ ラ15の回転速度)、湿し水供給量(湿し水元ロ ラ18の回転速度)を含んでいる。さらに、ド トゲイン値やコントラスト値が好適範囲か 逸脱した場合に考えられる対処方法によっ 、ドットゲイン値を修正する際に調整する 分である印圧及びブランケット胴13の材質 印刷機運転情報に含まれていることが好ま い。また、トラッピング値が好適範囲から 脱した際に調整する使用インキの粘度も印 運転情報に含まれていることが好ましい。

 なお、紙質、温度、湿度等の情報も印刷運 情報に含まれていることが好ましい。これ よって、紙質、温度、湿度等を考慮した湿 水供給量の調整やインキ供給量の調整、印 の調整、ブランケット胴の材質変更、使用 ンキの粘度変更などを行うことができるか である。
 モニタ制御部33は、モニタ22への表示内容を 制御するように構成されており、印刷評価情 報算出部31において算出した各種印刷評価情 の値及び印刷機情報取得部32により取得さ た各種印刷機運転情報の値をモニタ22に表示 するようになっている。

 なお、印刷評価情報算出部31で算出した 種印刷評価情報及び印刷機運転情報取得部32 で取得した印刷機運転情報について、それぞ れ所定時間あたりの平均値を算出してその時 点における各値ととともに所定時間の平均値 をモニタ22に表示できるようにもなっている このときの所定時間の設定は操作パネル23 らの入力で行うことができるようになって る。

 また、モニタ制御装置21には良好な品質の 刷用紙を得るために予め実験等により求め 印刷評価情報の好適範囲が各印刷評価情報 に入力され記憶されており、モニタ制御部33 は印刷評価情報の算出値やその平均値と共に 好適範囲をモニタ22に表示するようにもなっ いる。
 ここで、印刷評価情報の好適範囲とは、所 の画線率の印刷物を印刷した際の好適なド ドゲイン値又はトラッピング値又はコント スト値から損紙とならない範囲のドットゲ ン値又はトラッピング値又はコントラスト の幅を持たせた値である。

 さらに、モニタ制御部33は、印刷評価情報 値が好適範囲から逸脱した場合には、モニ 22に警告を表示するとともにモニタ22に内蔵 れたスピーカからアラーム音を発生させる うになっている。
 また、モニタ制御装置21にはそれぞれの印 評価情報(ドットゲイン値,トラッピング値, ントラスト値,ベタ濃度値)が好適範囲から逸 脱している場合の対処方法として有効と考え られる事柄情報が予め記憶されており、モニ タ22には好適範囲から逸脱した印刷評価情報 好適範囲に戻すための各種対処方法及び各 対処方法の優先順位を表示するようになっ いる。

 以下、各種印刷評価情報と対処方法との対 関係について例示する。なお、対処方法及 優先順位については一例であり、これに限 ず適宜設定可能である。
 ドットゲイン値が好適範囲から逸脱した場 に考えられる対処方法及びその優先度合い 、
 1:湿し水供給量の調整
 2:インキ供給量の調整
 3:印圧の調整
 4:ブランケット胴13の材質変更
が挙げられる。

 また、トラッピング値が好適範囲から逸脱 た場合に考えられる対処方法及びその優先 合いは、
 1:インキ供給量の調整
 2:湿し水供給量の調整
 3:印圧の調整
 4:使用インキの粘度変更
 また、コントラスト値が好適範囲から逸脱 た場合に考えられる対処方法及びその優先 合いは、
 1:インキ供給量の調整
 2:湿し水供給量の調整
 3:印圧の調整
 4:ブランケット胴13の材質変更
 以下、モニタ制御部33によるモニタ22の表示 態様について説明する。図5,図6はモニタ22の 示態様の一例を示すものであり、いずれも 軸に時間tをとり、縦軸に各種情報の値をと って示すグラフである。

 図5に示すように、モニタ22には印刷評価情 としてのドットゲイン値と、印刷機運転情 としてのインキ供給量,湿し水供給量及び紙 送り速度の各値と、が同時間軸で並列して表 示される。即ち、印刷評価情報と印刷機運転 情報とを同時に視認することができる。
 この表示はIRGB濃度計4により逐次測定され 反射濃度に基づいてリアルタイムに表示さ る。

 あるいは、操作パネル23からの入力により 去のある時間における各情報を表示できる うに構成してもよい。
 また、時間軸tの表示範囲(時間軸の長さ)に いても操作パネル23からの入力により適宜 定可能に構成されている。例えば、1日単位 各値の経時変化(履歴)を全て表示するよう してもよく、直近のあるいは注目する時間 の数分程度の経時変化を表示するようにし もよい。

 なお、印刷評価情報としてドットゲイン値 代わりに他の印刷評価情報(トラッピング値 ,コントラスト値,ベタ濃度値)を表示すること もできるようになっている。
 また、図6に示すように印刷評価情報として ドットゲイン値に加え、トラッピング値,コ トラスト値,ベタ濃度値を全て同時に表示で るようにもなっている。これらの表示の切 替えは操作パネル23からの入力によって印 オペレータが適宜行えるようになっている

 ここで、図5の表示態様をより具体的に説 明する。ドットゲイン情報,インキ供給量情 ,湿し水供給量情報,紙送り速度情報の各情報 は、それぞれ時間tにおける値の経時変化を した経時変化ライン(図中実線で表示)と、設 定された所定時間における各情報の値の平均 値を示す平均値ライン(図中破線で表示)と、 2種類が同じ時間軸tで並列して表示されて る。

 これに加えて、印刷評価情報としてのドッ ゲイン情報には、ドットゲイン値(経時変化 ライン)の好適範囲(図中二点鎖線で表示)が表 示されている。
 なお、各種の印刷評価情報は印刷ウェブ1の 任意の幅方向位置を対象として表示すること が可能であり、印刷評価情報の対象となる印 刷ウェブ1の幅方向位置(幅方向座標範囲)は操 作パネル23からの入力により指定可能となっ いる。

 本発明の一実施形態にかかるラインセン 及びこれを備えた印刷機はこのように構成 れているので、印刷を行う際に印刷オペレ タはモニタ22の表示により印刷評価情報と てのドットゲイン情報,トラッピング情報,コ ントラスト情報,ベタ濃度情報とともに印刷 運転情報としてインキ供給量,湿し水供給量, 紙送り速度の各情報を同時に把握することが できる。これらの情報は操作パネル23からの 作により印刷ウェブ1の任意の幅方向位置に ついて表示することができる。

 また、これらの各種印刷評価情報の値の所 時間あたりの平均値を同時に表示するので 印刷オペレータはその時点における各情報 値と平均値との偏差を把握することができ 印刷品質調整作業の参考にすることができ 。
 さらに、印刷評価情報,印刷機運転情報の各 値の好適範囲を表示するとともに印刷評価情 報が好適範囲にない場合には警告画面を表示 してアラーム音を発生するので、印刷オペレ ータに印刷評価情報が好適範囲から逸脱して いることを報知することができる。また、こ のとき印刷オペレータは印刷機運転情報のう ちのどの種類が要因となっているかを容易に 把握することができるので、印刷オペレータ が操作パネル23を操作して印刷機100の適切な 置箇所を調整して速やかで精度の良い印刷 紙の品質管理を行うことができる。

 ここで、本実施形態の変形例について説明 る。本変形例では、モニタ制御部33による ニタ22の表示態様が上述の実施例と異なって いる。
 この変形例では、上述の実施形態での表示 加えて、モニタ制御部33がそれぞれの印刷 価情報(ドットゲイン値,トラッピング値,コ トラスト値,ベタ濃度値等)が好適範囲から逸 脱している場合、各種印刷機運転情報のうち 、より優先して調整を行うべき印刷機運転情 報の優先順位に基づき、各種印刷機情報の中 で好適範囲から逸脱しているものの中で最も 優先順位が上位にある各種印刷機情報を表示 するように構成されている。

 例えば、上述の実施形態においてドットゲ ン値が好適範囲から逸脱した場合の優先度 い(優先順位)は、前述のように
 1:湿し水供給量の調整
 2:インキ供給量の調整
 3:印圧の調整
 4:ブランケット胴13の材質変更
となっており、このとき、湿し水供給量が、 印刷物の画線率に対して適正値(好適範囲内) なければ、湿し供給量を調整すべき旨の表 (報知)をする。

 一方、湿し水供給量が当該印刷物の画線率 対して適正値であれば、次にインキ供給量 チェックする。そして、インキ供給量が当 印刷物の画線率に対して適正値(好適範囲内 )でなければインキ供給量を調整すべき旨の 示を行う。
 一方、インキ供給量が当該印刷物の画線率 対して適正値(好適範囲内)であれば、次に 圧をチェックする。そして、印圧が当該印 物の画線率に対して適正値(好適範囲内)でな ければ印圧を調整する旨の表示を行う。一方 、印圧が当該印刷物の画線率に対して適正値 であれば、ブランケット胴13の材質変更を行 べき旨の表示を行う。

 このようにすれば、印刷オペレータがとの 刷機運転情報を調整するべきであるかを容 に視認することができる。
 なお、上述のモニタ22による表示に代えて 印刷機制御装置20が湿し水供給量、インキ供 給量、印圧の調整を自動で行うように構成し てもよい。

[その他]
 以上、本発明の実施形態について説明した 、本発明は上述の実施形態に限定されるも ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲 種々変形して実施することができる。
 例えば、実施形態では印刷機の印刷用紙の 送ラインにセンサとしてのIRGB濃度計を配設 して印刷用紙の反射濃度をオンラインで表示 するようにしているが、センサとしてはこの ような反射光センサに限定する必要はなく、 用紙の品質に関する情報を検知するものであ ればよい。また、センサの設置箇所も上述の 実施形態のごとく印刷用紙の搬送ライン上に 限定するものではない。特に枚葉印刷機等で は印刷用紙の反射光の測定を行う場合には、 印刷機から印刷用紙を抜き取り印刷機とは別 体の反射光センサを用いて行うようにしても よい。

 また、実施形態では、印刷評価情報及び 刷機運転情報をグラフ表示するように構成 ているが、表示の形式としてはグラフ表示 限らず適宜変更可能である。例えば、印刷 価情報と印刷機運転情報との各値を、数値 ータとしてそれぞれ並列してリアルタイム 表示するようにしてもよい。ただし、印刷 価情報と印刷機運転情報の表示態様は並列 示に限定するものではない。

 本発明は、印刷機の運転操作に用いること より印刷オペレータによる作業性の向上が られ、印刷技術に広く適用しうるものであ 。