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Title:
QUALITY-DEGRADED PART ESTIMATION METHOD, QUALITY-DEGRADED PART ESTIMATION DEVICE, AND PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108231
Kind Code:
A1
Abstract:
A quality-degraded part estimation device (S1) includes: a flow set decision unit (3), a flow quality information collection unit (1), a path information collection unit (2), a flow link table management unit (4), and a quality-degraded part estimation unit (8). Before creating a flow link table which correlates communication quality of a flow flowing in a network to a link through which the flow flows, the flow set decision unit (3) selects with a higher priority, the flow which passes through nearly 1/2 of the total number of links in the network, as a flow to be registered in the flow link. The flow quality information collection unit (1) collects information on the flow communication quality. The path information collection unit (2) collects path information on the network. The flow link table management unit (4) generates a flow link table by using the communication quality information and the path information. The quality-degraded part estimation unit (8) estimates a quality-degraded link according to the flow link table.

Inventors:
KOBAYASHI MASAYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053325
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
February 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
KOBAYASHI MASAYOSHI (JP)
International Classes:
H04L12/56
Domestic Patent References:
WO2006137373A12006-12-28
WO2005013567A12005-02-10
Foreign References:
JP2006238052A2006-09-07
Other References:
YOHEI HASEGAWA: "Test Flow Path Set Selection for Accurate QoS Degradation Locating from End-to-End Flow Quality Information", IEICE TECHNICAL REPORT, vol. 105, no. 179, 7 July 2005 (2005-07-07), pages 7 - 12 + ABSTR. NO. CQ2005-17
Attorney, Agent or Firm:
YAMAKAWA, Masaki et al. (8th Floor Shuwa-Tameike Building,4-2, Nagatacho 2-chome, Chiyoda-ku Tokyo 14, JP)
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Claims:
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、通過リンク数が前記ネットワークの全リンク数の1/2に近いフローを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、通過リンク数が多いフローを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で送受し得る全てのフローの集合のうち、2つのフロー間で通過リンクが異なる個数が、ネットワークの全リンク数の1/2に近いフローのペアを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で送受し得る全てのフローの集合のうち、前記集合を構成する各フローのいずれか1つが通過するリンクの集合が大きくなるようにフローを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項1記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記フロー集合決定ステップは、
 前記選択したフローを試験フローとするステップと、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示するステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項2記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記フロー集合決定ステップは、
 前記選択したフローを試験フローとするステップと、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示するステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項3記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記フロー集合決定ステップは、
 前記選択したフローを試験フローとするステップと、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示するステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項4記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記フロー集合決定ステップは、
 前記選択したフローを試験フローとするステップと、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示するステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項1記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記推定ステップは、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去ステップと、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定ステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項2記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記推定ステップは、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去ステップと、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定ステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項3記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記推定ステップは、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去ステップと、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定ステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項4記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記推定ステップは、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去ステップと、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定ステップとを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項9記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項10記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項11記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項12記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項9記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項10記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項11記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 請求項12記載の品質劣化箇所推定方法において、
 前記品質劣化箇所推定ステップは、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、通過リンク数が前記ネットワークの全リンク数の1/2に近いフローを優先的に選択するフロー集合決定手段と、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質の情報を収集するフロー品質情報収集手段と、
 前記ネットワークの経路情報を収集する経路情報収集手段と、
 前記収集された通信品質の情報及び経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成手段と、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定手段とを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、通過リンク数が多いフローを優先的に選択するフロー集合決定手段と、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質の情報を収集するフロー品質情報収集手段と、
 前記ネットワークの経路情報を収集する経路情報収集手段と、
 前記収集された通信品質の情報及び経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成手段と、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定手段とを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で送受し得る全てのフローの集合のうち、2つのフロー間で通過リンクが異なる個数が、ネットワークの全リンク数の1/2に近いフローのペアを優先的に選択するフロー集合決定手段と、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質の情報を収集するフロー品質情報収集手段と、
 前記ネットワークの経路情報を収集する経路情報収集手段と、
 前記収集された通信品質の情報及び経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成手段と、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定手段とを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で送受し得る全てのフローの集合のうち、前記集合を構成する各フローのいずれか1つが通過するリンクの集合が大きくなるようにフローを優先的に選択するフロー集合決定手段と、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質の情報を収集するフロー品質情報収集手段と、
 前記ネットワークの経路情報を収集する経路情報収集手段と、
 前記収集された通信品質の情報及び経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成手段と、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定手段とを備えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項21記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記フロー集合決定手段は、
 前記選択したフローを試験フローとする手段と、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示する手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項22記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記フロー集合決定手段は、
 前記選択したフローを試験フローとする手段と、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示する手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項23記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記フロー集合決定手段は、
 前記選択したフローを試験フローとする手段と、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示する手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項24記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記フロー集合決定手段は、
 前記選択したフローを試験フローとする手段と、
 前記試験フローを前記ネットワークに送出するよう前記ネットワーク上の端末に指示する手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項21記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記推定手段は、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去手段と、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項22記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記推定手段は、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去手段と、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項23記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記推定手段は、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去手段と、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項24記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記推定手段は、
 前記フロー・リンクテーブルから、所定の劣化閾値より品質が悪い劣化フローを除く非劣化フローの行と非劣化フローが通過するリンクの列とを除去した縮小フロー・リンクテーブルを生成する非劣化リンク除去手段と、
 前記縮小フロー・リンクテーブルに基づいて品質劣化リンクを推定する品質劣化箇所推定手段とを含むことを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項29記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項30記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項31記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項32記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された各リンクのうち、通過する劣化フローの数が最も多いリンクを品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項29記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項30記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項31記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 請求項32記載の品質劣化箇所推定装置において、
 前記品質劣化箇所推定手段は、前記縮小フロー・リンクテーブルに登録された全ての劣化フローを包含するリンク集合のうち、最小のリンク数を持つ最小リンク集合を品質劣化リンクとすることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、通過リンク数が前記ネットワークの全リンク数の1/2に近いフローを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを、ネットワーク上の品質劣化箇所推定装置として動作するコンピュータに実行させることを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、通過リンク数が多いフローを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを、ネットワーク上の品質劣化箇所推定装置として動作するコンピュータに実行させることを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で送受し得る全てのフローの集合のうち、2つのフロー間で通過リンクが異なる個数が、ネットワークの全リンク数の1/2に近いフローのペアを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを、ネットワーク上の品質劣化箇所推定装置として動作するコンピュータに実行させることを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
 ネットワークを流れるフローの通信品質とフローが通過するリンクとを対応付けたフロー・リンクテーブルを生成する前に、前記フロー・リンクテーブルに登録するフローとして、前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で送受し得る全てのフローの集合のうち、前記集合を構成する各フローのいずれか1つが通過するリンクの集合が大きくなるようにフローを優先的に選択するフロー集合決定ステップと、
 前記ネットワークを流れるフローの通信品質及び前記ネットワークの経路情報から、前記フロー・リンクテーブルを生成するフロー・リンクテーブル生成ステップと、
 前記フロー・リンクテーブルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを推定する推定ステップとを、ネットワーク上の品質劣化箇所推定装置として動作するコンピュータに実行させることを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
                                                                                
Description:
品質劣化箇所推定方法、品質劣 箇所推定装置およびプログラム

 本発明は、通信ネットワークシステムに り、特に通信品質の劣化箇所を推定する品 劣化箇所推定方法、品質劣化箇所推定装置 よび品質劣化箇所推定プログラムに関する のである。

 通信ネットワークにおいて、通信品質劣 時に高速に通信品質劣化箇所を特定するに 、ネットワーク内に監視装置を多数配備し 配備した位置での通信品質を常に監視して き、通信品質劣化時に、品質劣化が起こっ いる監視装置の位置を基に、品質劣化して る区間を推定していた(例えば、特開2002-2713 92号公報参照)。この方式では、品質劣化して いる位置の推定精度を高めるには、多数の監 視装置が必要となり、その配置コストが高い という問題がある。この問題に対処するため 、ネットワークを通過する通信フローの品質 情報とルーティング情報から品質劣化箇所を 推定する方法が提案されている(例えば、特 2006-238052号公報参照)。

 特開2006-238052号公報に開示された品質劣 箇所推定方法について説明する。まず、各 ローとそれらが通過するリンク(有向リンク) と品質とを対応付けたテーブル(以下、フロ ・リンクテーブルと呼ぶ)を作成する。例え 図15に示したルータ(あるいはパケットスイ チ)R1~R6から成るネットークにおいて、フロ F1~F5が流れているとする。図15のネットワー クに対し、図16に記すように各リンクに名前 付け、品質としてパケットロス率を使い、 ータF1~F5のパケットロス率をそれぞれ3.0%、2 .5%、3.5%、1.0%、0.5%とすると、フロー・リンク テーブルは図17のようになる。ここで、各フ ーは1秒間に100パケット流れるとし、パケッ トロス率は2秒毎のパケットロス数をもとに めるとする。図17中のビット「1」は、リン にフローが流れることを示している。

 次に、品質劣化箇所推定方法では、非劣 リンク除去処理を行う。すなわち、あらか め定められたフロー品質の劣化閾値と非劣 閾値に基づいて、劣化閾値より品質の悪い ローを劣化フロー、非劣化閾値より品質の いフローを非劣化フロー、それ以外のフロ を中間品質フローとし、フロー・リンクテ ブルから、中間品質フローの行と非劣化フ ーの行と非劣化フローが通過するリンクの とを除いた縮小フロー・リンクテーブルを 成する。

 例えばパケットロス率2%を劣化閾値、1%を 非劣化閾値とすると、図17の例では、F1~F3が 化フロー、F5が非劣化フロー、F4が中間品質 ローとなる。図17に示したフロー・リンク ーブルから、図18に示すように中間品質フロ ーF4の行と非劣化フローF5の行と非劣化フロ F5が通過するリンクL30,L45の列とを削除し、 19に示すような縮小フロー・リンクテーブル を作成する。

 最後に、品質劣化箇所推定方法では、図1 9の縮小フロー・リンクテーブルを基に品質 化箇所を推定する。例えば、品質劣化フロ 数に基づく推定法では、図19の各リンクL10,L2 0,L50,L40を通過する劣化フロー数がそれぞれ1 、3個、1個、1個なので、この中で最も通過 るフロー数が多いリンクL20を品質劣化箇所 して推定する。

 また、最小リンク数推定法では、図19の リンクL10,L20,L50,L40を通過するフロー集合を え、最小の数のリンクで、図19の全てのフロ ーを包含するようなリンク集合を求め、それ を劣化リンク集合とする。すなわち、図19の では、各リンクL10,L20,L50,L40を通過するフロ 集合は、それぞれ{F1},{F1,F2,F3},{F2},{F3}である 。例えば3つのリンクから成るリンク集合{L10, L50,L40}を通過するフロー和集合は{F1,F2,F3}とな り、全てのフローを包含できる。これ以外に も、2つのリンクから成るリンク集合{L10,L20} 、1つのリンクから成るリンク集合{L20}によ ても全てのフローを包含できる。全てのフ ーを包含するようなリンク集合のうち、最 のリンク数をもつ{L20}を最小リンク集合とし て推定する。

 特開2006-238052号公報に開示された品質劣 箇所推定方法では、品質劣化箇所の推定に 用されるフローとして、ネットワークを流 る全てのフロー、あるいは全てのフローか ランダムに選択されたフローが使用されて た。ネットワークを流れる全てのフローを 質劣化箇所の推定に使用する場合は、フロ ・リンクテーブルの行数(フロー数)が非常に 大きくなり、品質劣化箇所の推定に時間がか かるという問題点があった。また、全てのフ ローからランダムに選択されたフローを品質 劣化箇所の推定に使用する場合は、品質劣化 箇所の推定精度が悪いという問題点があった 。

 本発明の目的は、品質劣化箇所の推定に する時間を短縮し、品質劣化箇所の推定精 を向上させることにある。

 本発明の品質劣化箇所推定方法は、ネット ークを流れるフローの通信品質とフローが 過するリンクとを対応付けたフロー・リン テーブルを生成する前に、前記フロー・リ クテーブルに登録するフローとして、通過 ンク数が前記ネットワークの全リンク数の1 /2に近いフローを優先的に選択するフロー集 決定ステップと、前記ネットワークを流れ フローの通信品質及び前記ネットワークの 路情報から、前記フロー・リンクテーブル 生成するフロー・リンクテーブル生成ステ プと、前記フロー・リンクテーブルに基づ てネットワーク上の品質劣化箇所である品 劣化リンクを推定する推定ステップとを備 るものである。
 また、本発明の品質劣化箇所推定方法は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 通過リンク数が多いフローを優先的に選択 るフロー集合決定ステップと、前記ネット ークを流れるフローの通信品質及び前記ネ トワークの経路情報から、前記フロー・リ クテーブルを生成するフロー・リンクテー ル生成ステップと、前記フロー・リンクテ ブルに基づいてネットワーク上の品質劣化 所である品質劣化リンクを推定する推定ス ップとを備えるものである。
 また、本発明の品質劣化箇所推定方法は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で 送受し得る全てのフローの集合のうち、2つ フロー間で通過リンクが異なる個数が、ネ トワークの全リンク数の1/2に近いフローの アを優先的に選択するフロー集合決定ステ プと、前記ネットワークを流れるフローの 信品質及び前記ネットワークの経路情報か 、前記フロー・リンクテーブルを生成する ロー・リンクテーブル生成ステップと、前 フロー・リンクテーブルに基づいてネット ーク上の品質劣化箇所である品質劣化リン を推定する推定ステップとを備えるもので る。
 また、本発明の品質劣化箇所推定方法は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で 送受し得る全てのフローの集合のうち、前記 集合を構成する各フローのいずれか1つが通 するリンクの集合が大きくなるようにフロ を優先的に選択するフロー集合決定ステッ と、前記ネットワークを流れるフローの通 品質及び前記ネットワークの経路情報から 前記フロー・リンクテーブルを生成するフ ー・リンクテーブル生成ステップと、前記 ロー・リンクテーブルに基づいてネットワ ク上の品質劣化箇所である品質劣化リンク 推定する推定ステップとを備えるものであ 。

 また、本発明の品質劣化箇所推定装置は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 通過リンク数が前記ネットワークの全リン 数の1/2に近いフローを優先的に選択するフ ー集合決定手段と、前記ネットワークを流 るフローの通信品質の情報を収集するフロ 品質情報収集手段と、前記ネットワークの 路情報を収集する経路情報収集手段と、前 収集された通信品質の情報及び経路情報か 、前記フロー・リンクテーブルを生成する ロー・リンクテーブル生成手段と、前記フ ー・リンクテーブルに基づいてネットワー 上の品質劣化箇所である品質劣化リンクを 定する推定手段とを備えるものである。
 また、本発明の品質劣化箇所推定装置は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 通過リンク数が多いフローを優先的に選択 るフロー集合決定手段と、前記ネットワー を流れるフローの通信品質の情報を収集す フロー品質情報収集手段と、前記ネットワ クの経路情報を収集する経路情報収集手段 、前記収集された通信品質の情報及び経路 報から、前記フロー・リンクテーブルを生 するフロー・リンクテーブル生成手段と、 記フロー・リンクテーブルに基づいてネッ ワーク上の品質劣化箇所である品質劣化リ クを推定する推定手段とを備えるものであ 。
 また、本発明の品質劣化箇所推定装置は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で 送受し得る全てのフローの集合のうち、2つ フロー間で通過リンクが異なる個数が、ネ トワークの全リンク数の1/2に近いフローの アを優先的に選択するフロー集合決定手段 、前記ネットワークを流れるフローの通信 質の情報を収集するフロー品質情報収集手 と、前記ネットワークの経路情報を収集す 経路情報収集手段と、前記収集された通信 質の情報及び経路情報から、前記フロー・ ンクテーブルを生成するフロー・リンクテ ブル生成手段と、前記フロー・リンクテー ルに基づいてネットワーク上の品質劣化箇 である品質劣化リンクを推定する推定手段 を備えるものである。
 また、本発明の品質劣化箇所推定装置は、 ットワークを流れるフローの通信品質とフ ーが通過するリンクとを対応付けたフロー リンクテーブルを生成する前に、前記フロ ・リンクテーブルに登録するフローとして 前記ネットワーク上の任意の2つの端末間で 送受し得る全てのフローの集合のうち、前記 集合を構成する各フローのいずれか1つが通 するリンクの集合が大きくなるようにフロ を優先的に選択するフロー集合決定手段と 前記ネットワークを流れるフローの通信品 の情報を収集するフロー品質情報収集手段 、前記ネットワークの経路情報を収集する 路情報収集手段と、前記収集された通信品 の情報及び経路情報から、前記フロー・リ クテーブルを生成するフロー・リンクテー ル生成手段と、前記フロー・リンクテーブ に基づいてネットワーク上の品質劣化箇所 ある品質劣化リンクを推定する推定手段と 備えるものである。

 本発明によれば、フロー・リンクテーブ に登録するフローとして、通過リンク数が ットワークの全リンク数の1/2に近いフロー 優先的に選択することにより、フロー・リ クテーブルの行数(フロー数)を少なくする とができるので、従来よりも品質劣化箇所 推定に要する時間を短縮することができ、 たフロー・リンクテーブル上で縦のビット が同一となるようなリンクを少なくするこ ができるので、品質劣化箇所の推定精度を 上させることができる。

 また、本発明によれば、フロー・リンク ーブルに登録するフローとして、通過リン 数が多いフローを優先的に選択することに り、フロー・リンクテーブルの行数(フロー 数)を少なくすることができるので、従来よ も品質劣化箇所の推定に要する時間を短縮 ることができ、またフロー・リンクテーブ 上で縦のビット列が同一となるようなリン を少なくすることができるので、品質劣化 所の推定精度を向上させることができる。

 また、本発明によれば、フロー・リンク ーブルに登録するフローとして、ネットワ ク上の任意の2つの端末間で送受し得る全て のフローの集合のうち、2つのフロー間で通 リンクが異なる個数が、ネットワークの全 ンク数の1/2に近いフローのペアを優先的に 択することにより、フロー・リンクテーブ の行数(フロー数)を少なくすることができる ので、従来よりも品質劣化箇所の推定に要す る時間を短縮することができ、またフロー・ リンクテーブル上で縦のビット列が同一とな るようなリンクを少なくすることができるの で、品質劣化箇所の推定精度を向上させるこ とができる。

 また、本発明によれば、フロー・リンク ーブルに登録するフローとして、ネットワ ク上の任意の2つの端末間で送受し得る全て のフローの集合のうち、前記集合を構成する 各フローのいずれか1つが通過するリンクの 合が大きくなるようにフローを選択するこ により、フロー・リンクテーブルの行数(フ ー数)を少なくすることができるので、従来 よりも品質劣化箇所の推定に要する時間を短 縮することができ、またフロー・リンクテー ブル上で、フローが通過しないリンク数を少 なくすることができるので、品質劣化箇所の 推定精度を向上させることができる。

 また、本発明では、フロー・リンクテー ルに登録するフローとして選択したフロー 試験フローとし、試験フローをネットワー に送出するようネットワーク上の端末に指 することにより、端末間に試験フローが流 るので、端末からはこの試験フローの通信 質情報が品質劣化箇所推定装置に送信され 。この結果、フロー・リンクテーブルは、 験フローを含む、現在通信が行われている ローについて作成される。本発明では、品 劣化箇所推定のために、ネットワークユー の通信とは別に流す試験フローの最適な集 を決定することができる。また、本発明に れば、試験フローの最適な集合を決定でき ことから、この試験フローを流す端末をネ トワークに配置する際の最適な配置方法を 定することも可能である。

図1は、本発明の第1実施例に係るネッ ワークの構成例を示す図である。 図2は、本発明の第1実施例に係る品質 化箇所推定装置の内部構成を示すブロック である。 図3は、本発明の第1実施例に係る品質 化箇所推定装置のフロー集合決定部の動作 示すフローチャートである。 図4は、本発明の第1実施例における全 ロー・リンクテーブルの例を示す図である 図5は、本発明の第1実施例に係る品質 化箇所推定装置のフロー・リンクテーブル 理部の動作を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第1実施例におけるフ ー・リンクテーブルの例を示す図である。 図7は、本発明の第1実施例に係る品質 化箇所推定装置の非劣化リンク除去部の動 を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第1実施例における縮 フロー・リンクテーブルの例を示す図であ 。 図9は、本発明の第1実施例に係る品質 化箇所推定装置の品質劣化箇所推定部の動 を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第1実施例の効果を説 明するためのフロー・リンクテーブルを示す 図である。 図11は、本発明の第1実施例の効果を説 明するための縮小フロー・リンクテーブルを 示す図である。 図12は、本発明の第2実施例に係る品質 劣化箇所推定装置のフロー集合決定部の動作 を示すフローチャートである。 図13は、本発明の第3実施例に係る品質 劣化箇所推定装置のフロー集合決定部の動作 を示すフローチャートである。 図14は、本発明の第4実施例に係る品質 劣化箇所推定装置のフロー集合決定部の動作 を示すフローチャートである。 図15は、本発明に関連するネットワー の構成例とネットワークを流れるフローの を示す図である。 図16は、図15のネットワークのリンク 示す図である。 図17は、フロー・リンクテーブルの例 示す図である。 図18は、図17のフロー・リンクテーブ から中間品質フローの行と非劣化フローの と非劣化フローが経由するリンクの列とを 除する非劣化リンク除去処理を示す図であ 。 図19は、縮小フロー・リンクテーブル 例を示す図である。

[第1実施例]
 以下、本発明の第1実施例について図面を参 照して説明する。図1は本発明の第1実施例に るネットワークの構成例を示す図である。 ットワークには、ルータ(又はスイッチ)R1~RN が配置され、品質計測を行う試験端末A1~AK及 品質劣化箇所推定装置S1が接続されている また、本実施例では、ルータR1~RN間の通信リ ンクについては、同一のルータ間のリンクで あっても方向が異なるものは別のリンクであ るとして、各リンクにL1~LMの符号を付してあ 。

 試験端末A1~AKは、通信品質を計測する機 と、計測した通信品質の情報を品質劣化箇 推定装置S1に通知する機能と、品質劣化箇所 推定装置S1の指示に応じて試験フローを生成 てネットワークに送出する機能とを備えて る。

 図2に本発明の第1実施例に係る品質劣化 所推定装置S1の内部構成を示す。品質劣化箇 所推定装置S1は、フロー品質情報収集部1と、 経路情報収集部2と、フロー集合決定部3と、 ロー・リンクテーブル生成手段となるフロ ・リンクテーブル管理部4と、フロー・リン クテーブル記憶部5と、非劣化リンク除去部6 、縮小フロー・リンクテーブル記憶部7と、 品質劣化箇所推定部8と、表示部9とから構成 れている。品質劣化箇所推定装置S1は、試 端末A1~AKからフロー毎の品質情報を集めて、 ルータR1~RNから得た経路情報を基に品質劣化 所を推定し、推定結果を表示部9に出力する 。

 以下に、品質劣化箇所推定装置S1の各構 要素の動作を説明する。まず、フロー品質 報収集部1は、試験端末A1~AKが通信を開始す と、試験端末A1~AKから通信開始の通知を受け 取る。また、フロー品質情報収集部1は、通 開始以降は、試験端末A1~AKから定期的に、現 在の通信品質情報(例えばフローの送信元と る送信端末のアドレス、フローの宛先とな 受信端末のアドレス、フロー品質情報、及 フローレート)を受け取る。ここで、フロー 質情報とは、例えばパケットロス率、遅延 遅延ジッタなどの通信品質に関わる情報で る。フローレートとは、通信に使われたフ ーの1秒あたりのパケット数の情報である。 フロー品質情報収集部1は、試験端末A1~AKが通 信を終了すると、試験端末A1~AKから通信終了 通知を受け取る。

 次に、経路情報収集部2は、ルータ(又は イッチ)R1~RNから、ルーティングに関する経 情報を収集する。この情報収集は、SMTP(Simple  Network Management Protocol)等を使って行うこと 可能である。経路情報があれば、送受信端 のアドレス情報から、当該送受信端末間の 信がどの経路で行われるかを決定すること できる。ルータから収集する場合、経路情 は、具体的にはルーティングテーブル及びA RP(Address Resolution Protocol)テーブルの構成情報 である。また、スイッチから収集する場合、 経路情報は、具体的にはフォワーディングデ ーターベース及びスパニングツリーの構成情 報である。なお、経路情報については、ルー タ(又はスイッチ)R1~RNから収集せずに、ネッ ワーク管理者が与えることも可能である。

 次に、フロー集合決定部3は、試験端末A1~ AKがそれぞれ接続されたルータがどのルータ あるかという情報を試験端末A1~AKから取得 、この情報と経路情報収集部2が収集した経 情報に基づいて、どの端末間に試験フロー 流すべきかを以下に述べるように決定して 決定した端末間で試験フローを流すように 験端末A1~AKに対して指示する。図3はフロー 合決定部3の動作を示すフローチャートであ る。

 まず、フロー集合決定部3は、フローとフ ローが通過するリンクとフローの送信元とな る送信端末のアドレスとフローの宛先となる 受信端末のアドレスとを対応付けたフロー・ リンクテーブルを、K個の試験端末A1~AKのうち の任意の2つの端末間の全てのフローの組に いて生成する(図3ステップS100)。このフロー リンクテーブルを、全フロー・リンクテー ルXとする。フローの送受信の向きを区別す ると、K個の試験端末A1~AKのうちの任意の2つ 端末間のフローの組は、K×(K-1)通り存在し得 る。したがって、K×(K-1)通りのフローについ 全フロー・リンクテーブルXを生成すること になる。

 全フロー・リンクテーブルXの1例を図4に示 。図4におけるF1はフローである。図4の例で は、全て空欄になっているが、実際の全フロ ー・リンクテーブルXでは、フローの行とこ フローが通過するリンクの列とが交差する にビット「1」が設定される。
 全フロー・リンクテーブルXは、試験端末A1~ AKから取得した、試験端末A1~AKの接続先のル タを示す情報と、経路情報収集部2が収集し 経路情報とを使うことによって生成するこ が可能である。フロー集合決定部3は、全フ ロー・リンクテーブルXのK×(K-1)通りのフロー の中から、品質計測のために流す試験フロー の集合を以下の方法で決定する。

 本実施例では、フロー集合の決定方法と て、第1のフロー集合決定方法を用いる。第 1のフロー集合決定方法を用いる場合、フロ 集合決定部3は、まず全リンク数Mの1/2の値を Hとする(ステップS101)。全リンク数Mが2で割り 切れないときは、M/2の小数点以下を切り上げ あるいは切り捨てて、M/2の整数値をHとする

 次に、フロー集合決定部3は、全フロー・ リンクテーブルXから、各フローの通過リン 数を求める(ステップS102)。通過リンク数を めるには、全フロー・リンクテーブルXの行 にビット「1」が立っている数を求めればよ い。フロー集合決定部3は、通過リンク数とH の差の絶対値が小さいフローから順に並ぶ うに全フロー・リンクテーブルXの各行をソ ートする(ステップS103)。ただし、通過リンク 数が同一のフロー、すなわち通過リンク数と Hとの差の絶対値が同一のフローが複数ある 合には、これらのフロー中のソートの順は わないものとする。

 そして、フロー集合決定部3は、ソートし た全フロー・リンクテーブルXの各フローか 優先順位が高い順に、すなわち通過リンク とHとの差の絶対値が小さい方から順に、予 定められた個数Jのフローを試験フローの集 合として決定する(ステップS104)。あるいは、 フロー集合決定部3は、ソートした全フロー リンクテーブルXの各フローのうち、通過リ ク数とHとの差の絶対値が予め定められた閾 値以下であるフローを試験フローの集合とし て決定する(ステップS104)。

 最後に、フロー集合決定部3は、試験端末 A1~AKのうち、決定した試験フローの送信端末 受信端末に対して試験フローを流すように 示する(ステップS105)。

 次に、フロー・リンクテーブル管理部4は、 フロー品質情報収集部1が取得した通信品質 報と、経路情報収集部2が収集した経路情報 に基づいて、現在通信が行われているフロ について、送信端末のアドレスと受信端末 アドレスと通過するリンクとフローの品質( 例えばパケットロス率)とフローレートとを 応付けたフロー・リンクテーブルを生成し このフロー・リンクテーブルをフロー・リ クテーブル記憶部5に記憶させる。
このフロー・リンクテーブルをフロー・リン クテーブルYと呼ぶ。図5はフロー・リンクテ ブル管理部4の動作を示すフローチャートで ある。

 フロー・リンクテーブル管理部4は、フロ ー品質情報収集部1から通信品質情報を受信 (図5ステップS200)、経路情報収集部2から経路 情報を受信すると(ステップS201)、通信品質情 報から送信端末のアドレスと受信端末のアド レスとフロー品質とフローレートとを取得し (ステップS202)、送受信端末のアドレスと経路 情報を基にフローの通過リンクを決定し(ス ップS203)、フロー・リンクテーブルYを生成 て(ステップS204)、フロー・リンクテーブルY フロー・リンクテーブル記憶部5に登録する (ステップS205)。

 フロー・リンクテーブルYの1例を図6に示す 全フロー・リンクテーブルXの場合と同様に 、フローの行とこのフローが通過するリンク の列とが交差する欄にはビット「1」が設定 れる。
 前述のフロー集合決定部3の動作により、試 験端末A1~AK間に試験フローが流れるので、試 端末A1~AKからはこの試験フローの通信品質 報が品質劣化箇所推定装置S1に送信される。 したがって、フロー・リンクテーブルYは、 験フローを含む、現在通信が行われている ローについて作成されることになる。

 次に、非劣化リンク除去部6は、フロー・ リンクテーブルYに対して定期的に非劣化リ ク除去処理を行って、縮小フロー・リンク ーブルZを生成し、この縮小フロー・リンク ーブルZを縮小フロー・リンクテーブル記憶 部7に記憶させる。図7は非劣化リンク除去部6 の動作を示すフローチャートである。

 まず、非劣化リンク除去部6は、フロー・ リンクテーブル記憶部5から定期的にフロー リンクテーブルYを読み出し、あらかじめ定 られた劣化閾値より品質が悪い劣化フロー 存在するかどうか調べる(図7ステップS300)。 非劣化リンク除去部6は、劣化フローが存在 る場合、フロー・リンクテーブルYから、劣 フローを除く非劣化フローの行と非劣化フ ーが通過するリンクの列とを削除すると共 、送信端末のアドレスと受信端末のアドレ とフロー品質とフローレートとを削除して 縮小フロー・リンクテーブルZを生成し(ス ップS301)、縮小フロー・リンクテーブルZを 小フロー・リンクテーブル記憶部7に登録す (ステップS302)。縮小フロー・リンクテーブ Zの1例を図8に示す。

 図9は品質劣化箇所推定部8の動作を示す ローチャートである。品質劣化箇所推定部8 、縮小フロー・リンクテーブル記憶部7から 縮小フロー・リンクテーブルZを読み出し(ス ップS400)、品質劣化フロー数推定法あるい 最小リンク数推定法を用いて品質劣化箇所 推定し(ステップS401)、推定した品質劣化箇 を表示部9に表示させる(ステップS402)。

 図19を用いて説明したように、品質劣化フ ー数推定法は、縮小フロー・リンクテーブ Zに登録された各リンクのうち、通過する劣 フローの数が最も多いリンクを品質劣化箇 とする方法である。
 一方、最小リンク数推定法は、縮小フロー リンクテーブルZに登録された全ての劣化フ ローを包含するリンク集合(リンクの組み合 せ)のうち、最小のリンク数を持つ最小リン 集合を品質劣化箇所とする方法である。

 こうして、品質劣化箇所推定装置S1では 品質劣化箇所として推定されたリンクが表 部9に表示される。

 次に、本実施例の効果について説明する 特開2006-238052号公報に開示された品質劣化 所推定方法では、フロー・リンクテーブルY 各リンクの列に立っている縦のビット列に いて、同じビット列を持つ1つ以上のリンク があると、それらのリンクはどれが品質劣化 を起こしても、全てが品質劣化箇所の候補と なってしまう。例えば、フロー・リンクテー ブルYが図10のようであったとする。このフロ ー・リンクテーブルYでリンクL2とL4は同じビ ト列を持っているため、どちらか一方が品 劣化を起こしても、図11のような縮小フロ ・リンクテーブルZが生成される。このため 品質劣化箇所推定部8では、品質劣化フロー 数に基づく推定法あるいは最小リンク数推定 法のいずれを用いても、L2,L4の両方のリンク 品質劣化箇所と判定されてしまう。この結 、どちらか一方の品質劣化していないリン は誤って品質劣化箇所と判定されることに り、推定精度が悪化することになる。

 これに対して、本実施例のフロー集合決 部3では、できるだけ少ないフロー数で、こ のような同じビット列を持つリンクの組が少 なくなるような試験フローの集合を選択して いる。本実施例の第1のフロー集合決定方法 は、全フロー・リンクテーブルXの各行に立 ているビット数(通過リンク数)が、全リン 数の1/2に近いフローを優先的に試験フロー して決定する。

 第1のフロー集合決定方法を用いる理由は 、全フロー・リンクテーブルXの2つの行(フロ ー)に着目したときに、各行に立つビットが ンダムである場合には、1/2のビットが立っ いるような行が最も多く起こり得る上、着 した2行のビットが異なる位置の平均値が最 になるためである。このような現象が起こ ことは、全フロー・リンクテーブルXの各列 にビットが立つ確率をpとすると、2つの行で じ数だけビットが立つものについて、ビッ が異なる確立はp×(1-p)であり、この確率が 大となるのはp=1/2であることから明らかであ る。

 こうして、本実施例のフロー集合決定部3 において決定された試験フローの集合によれ ば、フロー・リンクテーブルYの行数(フロー )を少なくすることができるので、特開2006-2 38052号公報に開示された品質劣化箇所推定方 に比べて品質劣化箇所の推定に要する時間 短縮することができ、またフロー・リンク ーブルY上で縦のビット列が同一となるよう なリンクを少なくすることができるので、品 質劣化箇所の推定精度を向上させることがで きる。

[第2実施例]
 次に、本発明の第2実施例について説明する 。本実施例においても、ネットワーク及び品 質劣化箇所推定装置S1の構成は第1実施例と同 様であるので、図1、図2の符号を用いて説明 る。
 第1実施例との違いは、フロー集合決定部3 おいてフロー集合の決定方法として第2のフ ー集合決定方法を用いる点である。以下、 の第2のフロー集合決定方法について説明す る。

 図12は本実施例のフロー集合決定部3の動 を示すフローチャートである。まず、本実 例のフロー集合決定部3は、ステップS100と 様に全フロー・リンクテーブルXを生成し(ス テップS500)、ステップS101と同様に全リンク数 Mの1/2の値をHとし(ステップS501)、ステップS102 と同様に全フロー・リンクテーブルXから、 フローの通過リンク数を求める(ステップS502 )。

 続いて、フロー集合決定部3は、通過リン ク数が大きいフローから順に並ぶように全フ ロー・リンクテーブルXの各行をソートする( テップS503)。ただし、通過リンク数が同一 フローが複数ある場合には、これらのフロ 中のソートの順は問わないものとする。

 そして、フロー集合決定部3は、ソートし た全フロー・リンクテーブルXの各フローか 優先順位が高い順に、すなわち通過リンク が大きい方から順に、予め定められた個数J フローを試験フローの集合として決定する( ステップS504)。あるいは、フロー集合決定部3 は、ソートした全フロー・リンクテーブルX 各フローのうち、通過リンク数が予め定め れた閾値以上であるフローを試験フローの 合として決定する(ステップS504)。

 最後に、フロー集合決定部3は、試験端末A1~ AKのうち、決定した試験フローの送信端末と 信端末に対して試験フローを流すように指 する(ステップS505)。こうして、フロー集合 定部3の処理が終了する。
 品質劣化箇所推定装置S1のその他の構成要 の動作は、第1実施例と同じである。

 本実施例のフロー集合決定部3における第 2のフロー集合決定方法は、第1のフロー集合 定方法と同じ発想であるが、一般にネット ークトポロジを考えると、フローはネット ークの全リンク数Mの1/2より遙かに少ない数 のリンク数しか通過できない可能性が高い。 このため、全リンク数Mの1/2に近い数のリン を通るということは、現実的にはできるだ 多くのリンクを通過するということと同義 あるので、本実施例の第2のフロー集合決定 法によれば、第1のフロー集合決定方法と同 等の効果を得ることができる。

[第3実施例]
 次に、本発明の第3実施例について説明する 。本実施例においても、ネットワーク及び品 質劣化箇所推定装置S1の構成は第1実施例と同 様であるので、図1、図2の符号を用いて説明 る。
 第1実施例との違いは、フロー集合決定部3 おいてフロー集合の決定方法として第3のフ ー集合決定方法を用いる点である。以下、 の第3のフロー集合決定方法について説明す る。

 図13は本実施例のフロー集合決定部3の動 を示すフローチャートである。まず、本実 例のフロー集合決定部3は、ステップS100と 様に全フロー・リンクテーブルXを生成し(ス テップS600)、ステップS101と同様に全リンク数 Mの1/2の値をHとする(ステップS601)。続いて、 ロー集合決定部3は、全フロー・リンクテー ブルXの全てのフロー(行)の集合をUとし、集 Uの2つの要素間の距離を全ての要素の組み合 わせについて求める(ステップS602)。

 集合Uの2つの要素間の距離としては、通 リンクを示すビット列間のハミング距離、 なわち2つの要素間で異なる通過リンクの個 を用いる。例えば全フロー・リンクテーブ Xにおいて、フローF1の通過リンクがL1,L3で フローF2の通過リンクがL1であるとすれば、 合Uの2つの要素であるフローF1とF2の間で異 る通過リンクはL3である。したがって、フ ーF1とF2間の距離は1となる。なお、集合Uに いて2つの要素のとり得る組み合わせは、全 でK×(K-1)×{K×(K-1)-1}通り存在する。以下、ス テップS602で要素間距離を求めた要素の組を アと呼ぶ。

 次に、フロー集合決定部3は、ステップS60 2で要素間距離を求めた全てのペアについて 要素間距離とHとの差の絶対値を求め、要素 距離とHとの差の絶対値が小さいペアから順 に並ぶように全フロー・リンクテーブルXの 行をソートする(ステップS603)。

 フロー集合決定部3は、ソートした全フロ ー・リンクテーブルXの先頭から優先順位が い順に、すなわち要素間距離とHとの差の絶 値が小さい方から順に、予め定められた個 Pのペアを選択する(ステップS604)。あるいは 、フロー集合決定部3は、ソートした全フロ ・リンクテーブルXの各ペアのうち、要素間 離とHとの差の絶対値が予め定められた閾値 以下であるペアを選択する(ステップS604)。

 そして、フロー集合決定部3は、ステップS60 4で選択したペアの集合について、ペアの少 くとも一方に含まれる全てのフローを試験 ローとして決定する(ステップS605)。最後に フロー集合決定部3は、試験端末A1~AKのうち 決定した試験フローの送信端末と受信端末 対して試験フローを流すように指示する(ス ップS606)。こうして、フロー集合決定部3の 理が終了する。
 品質劣化箇所推定装置S1のその他の構成要 の動作は、第1実施例と同じである。

 本実施例のフロー集合決定部3における第3 フロー集合決定方法によれば、以下のよう 効果がある。
 全フロー・リンクテーブルXの任意の2行に 目したとき、その通過リンクのビットが異 る個数がハミング距離に対応している。任 の2つのフローにおいて、同じリンクに立つ ットの組は(0、0)、(0、1)、(1、0)、(1、1)の4 りしかなく、この2つのフローの品質の現れ の組み合わせにより、全リンクが4通りに分 類される。

 任意の2つのフローが(0、0)、(0、1)、(1、0) 、(1、1)の4つのリンクを含むとき、この4つの リンクに関してのハミング距離は2である。 れを全リンクに拡張すれば、ハミング距離 全リンクの数の1/2となっている場合に、最 均一に全リンクが4通りに識別されることと る。k本のフローがあったとき、k本のフロ で識別できるリンク数が最大となる(つまり 縦のビット列が同一となるようなリンクを なくできる)のは、どのフローも均一に4通 の識別を行う場合であり、このようなフロ 集合を使うことで、最も少ないフロー数で 品質劣化箇所の推定精度を最大化すること できる。

 このように、本実施例では、互いのハミ グ距離が全リンク数の1/2に近付くようなフ ー集合を集めており、少ないフロー数で品 劣化箇所推定精度が最大化されることが期 できる。

[第4実施例]
 次に、本発明の第4実施例について説明する 。本実施例においても、ネットワーク及び品 質劣化箇所推定装置S1の構成は第1実施例と同 様であるので、図1、図2の符号を用いて説明 る。
 第1実施例との違いは、フロー集合決定部3 おいてフロー集合の決定方法として第4のフ ー集合決定方法を用いる点である。以下、 の第4のフロー集合決定方法について説明す る。

 図14は本実施例のフロー集合決定部3の動 を示すフローチャートである。まず、本実 例のフロー集合決定部3は、ステップS100と 様に全フロー・リンクテーブルXを生成し(ス テップS700)、全フロー・リンクテーブルXの全 てのフロー(行)の集合をUとし、フロー集合S 空集合とし、T=0とする(ステップS701)。

 次に、フロー集合決定部3は、Tがあらか め決められた値J以上か、あるいはUが空集合 かどうかを調べ、いずれかの条件が成り立て ば図14の処理を終了し、そうでなければ、次 ステップ(ステップS703)に進む(ステップS702) フロー集合決定部3は、Sの要素であるフロ のうち、フロー・リンクテーブルXを用い、 なくとも1つのフローが通過しているリンク の総数Pを求める(ステップS703)。フロー集合 定部3は、Uの要素である各フローrのそれぞ について、Sにrを加えたフロー集合S∩{r}を め、S∩{r}の要素のフローのうち、少なくと 1つのフローが通過しているリンクの総数P (r)を求める(ステップS704)。

 フロー集合決定部3は、ステップS704で求め 各フローrについてのP’(r)と、ステップS703 求めたPとの差P’(r)-Pを求め、この差が大き ものから優先的にフローを選択し、Sに加え る(ステップS705)。フロー集合決定部3は、ス ップS705でSに加えたフローをUから除外し、 えたフローの本数をTに加算し、ステップS702 へ戻る(ステップS706)。ステップS705の処理を う度に、Tは単調に増加し、Uの要素は単調に 減少するため、いつか必ずステップS702の2つ 条件のいずれかが成立し、フロー集合決定 3は動作を停止する。
 品質劣化箇所推定装置S1のその他の構成要 の動作は、第1実施例と同じである。

 本実施例のフロー集合決定部3における第4 フロー集合決定方法によれば、以下のよう 効果がある。
 全フロー・リンクテーブルの各列に着目し とき、どのフローも通過していないリンク もし劣化が発生しても、どのフローも劣化 ならず、品質劣化の発生自体が見逃されて まい、品質劣化箇所の推定精度が悪化する 本実施例では、フロー集合の決定の際に、 のフローも通過していないリンクを少なく るようにフローを選択して追加している。 のため、少ないフロー数で、品質劣化発生 見逃す可能性を最小化する事が期待され、 質劣化箇所推定精度を最大化することが期 できる。

 なお、第1実施例~第4実施例における品質 化箇所推定装置S1は、例えばCPU、記憶装置 よびインタフェースを備えたコンピュータ これらのハードウェア資源を制御するプロ ラムによって実現することができる。この うなコンピュータを動作させるための品質 化箇所推定プログラムは、フレキシブルデ スク、CD-ROM、DVD-ROM、メモリカードなどの記 媒体に記録された状態で提供される。CPUは 読み込んだプログラムを記憶装置に書き込 、このプログラムに従って第1実施例~第4実 例で説明した処理を実行する。

 本発明は、通信ネットワークシステムにお て、通信品質の劣化箇所を推定する技術に 用することができる。