Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
RANGE SWITCHING VALVE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034766
Kind Code:
A1
Abstract:
A parking switching valve (3) has a spool (3a) capable moving to a first position and a second position, and also has a hydraulic chamber (A) for generating urging force by a difference between the areas of pressure receiving surfaces of a land section of the spool (3a). In the hydraulic chamber (A) is provided a second input port (b) into which line pressure is inputted when the spool (3a) is set to the second position. When the line pressure is inputted into the second input port (b), urging force acts on the spool (3a) and the spool (3a) is held at the second position while resisting against a spring (3b). This holds a parking device (10) in a parking release state.

Inventors:
YOSHIOKA YUHEI (JP)
NODA KAZUYUKI (JP)
KAWAMURA TATSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062099
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
July 03, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
AISIN AW CO (JP)
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
YOSHIOKA YUHEI (JP)
NODA KAZUYUKI (JP)
KAWAMURA TATSUYA (JP)
International Classes:
B60T1/06; F16H63/34; F16H61/12; F16H61/18; F16H61/22; F16H59/54
Foreign References:
JP2002533631A2002-10-08
JPH01502444A1989-08-24
JPH09280367A1997-10-28
JPH06221422A1994-08-09
Attorney, Agent or Firm:
CHIKASHIMA, Kazuo (9-7 Shibaura 1-chome,Minato-k, Tokyo 23, JP)
Download PDF:
Claims:
 油圧発生源の油圧に基づいた元圧を供給することでパーキング解除状態とし、前記元圧が供給されないときにはパーキング状態とされるパーキング装置と、
 第1位置及び第2位置に移動可能なスプールと、前記スプールを前記第1位置に付勢する付勢部材と、第1入力ポートと、前記スプールの前記第1位置にて閉塞され、かつ前記第2位置にて前記スプールに前記元圧を作用する第2入力ポートと、前記スプールの前記第2位置にて前記第1入力ポートに連通する出力ポートと、を有するパーキング切換えバルブと、
 前記スプールを前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる制御手段と、を備え、
 前記スプールが前記第2位置にあるときは、前記出力ポートを介して前記パーキング装置に前記元圧が供給されて、該パーキング装置がパーキング解除状態とされ、かつ前記第2入力ポートからの前記元圧により前記スプールが前記付勢部材に抗して前記第2位置に保持され、
 前記スプールが第1位置にあるときは、前記パーキング装置に前記元圧が供給されずに前記パーキング装置がパーキング状態とされる、
 ことを特徴とするレンジ切換え装置。
 前記制御手段は、前記元圧を調圧して制御圧を出力する第1ソレノイドバルブと、
 前記元圧を調圧して制御圧を出力する第2ソレノイドバルブと、を有し、
 前記パーキング切換えバルブは、前記スプールに対して相反する方向に制御圧を作用する第1及び第2制御ポートと、を有し、
 前記第1ソレノイドバルブの制御圧が前記第1制御ポートに作用したとき、前記スプールが前記付勢部材に抗して前記第2位置へ移動し、前記第1入力ポートからの前記元圧が前記出力ポートを介して前記パーキング装置に供給され、該パーキング装置を解除状態に切換え、かつ前記第2入力ポートからの前記元圧が前記付勢部材に抗して前記スプールを第2位置に保持することにより前記パーキング装置を解除状態に保持し、また前記スプールの前記第2位置で前記第2ソレノイドバルブからの制御圧が前記第2制御ポートに作用したとき、前記スプールが第1位置に移動して前記パーキング装置をパーキング状態にする、
 請求項1記載のレンジ切換え装置。
 前記パーキング切換えバルブが第1パーキング切換えバルブであり、かつ該第1パーキング切換えバルブと前記パーキング装置との間に配置された第2パーキング切換えバルブと、
 前記元圧を調圧して制御圧を出力する第3ソレノイドバルブと、
 前記第1ソレノイドバルブ、前記第2ソレノイドバルブ及び前記第1パーキング切換えバルブの少なくとも1つが非作用状態であることを検知する検知手段と、を備え、
 前記第1パーキング切換えバルブは、前記出力ポートが第1出力ポートであり、前記スプールの前記第1位置にて、前記第1入力ポートと連通する第2出力ポートを有し、
 前記第2パーキング切換えバルブは、第1位置及び第2位置に移動可能なスプールと、該スプールを前記第1位置に付勢する付勢部材と、前記第1パーキング切換えバルブの第1出力ポートに連通する第1入力ポートと、前記第1パーキング切換えバルブの第2出力ポートに連通する第2入力ポートと、前記パーキング装置に連通する出力ポートと、制御ポートと、を有し、前記検知手段の検知動作により、前記第3ソレノイドバルブの制御圧が前記制御ポートに作用して、前記スプールを前記第2位置へ移動させ、前記パーキング装置を前記パーキング状態と前記パーキング解除状態との前記一方の状態から他方の状態に切換えてなる、
 請求項2記載のレンジ切換え装置。
Description:
レンジ切換え装置

 本発明は、車輌に搭載される自動変速機 用いられ、運転者の操作によりパーキング( P)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ( D)レンジ及びリバース(R)レンジに等に切換え レンジ切換え装置に係り、詳しくは運転者 操作を電気信号を介して伝達するシフトバ ワイヤ方式のレンジ切換え装置に関する。

 従来、シフトバイワイヤ方式のレンジ切 え装置として、運転者の操作を電気信号に ってソレノイドバルブに伝達し、これによ 該ソレノイドバルブを操作することにより ンジ切換えバルブを切換えるものがある。

 このようなレンジ切換え装置には、例え 電源供給が停止し、全てのソレノイドバル が非通電状態となった場合、エンジンが停 されるまで、パーキング解除状態を保持す と共に、ドライブ(D)レンジ状態も保持する とができるフェールセーフ機能を備えたも が提案されている(日本国特開2002-533631号公 、参照、以下、特許文献1とする。)。

 上記特許文献1に示すレンジ切換え装置は 、ドライブ(D)レンジの際に、全てのソレノイ ドバルブが非通電状態となった場合、エンジ ンが停止されるまで、パーキング解除状態を 保持することが可能となっている。しかし、 上記レンジ切換え装置は、ニュートラル(N)レ ンジ及びリバース(R)レンジとされている際に は、全てのソレノイドバルブが非通電状態と なった場合、パーキング状態とされてしまう という問題があった。

 そこで本発明は、ドライブ(D)レンジ、ニ ートラル(N)レンジ及びリバース(R)レンジと れている際に、全てのソレノイドバルブが 通電状態となった場合にも、パーキング解 状態を保持することが可能なレンジ切換え 置を提供することを目的とする。

 本発明は(例えば図1及び図2参照)、油圧発生 源の油圧に基づいた元圧を供給することでパ ーキング解除状態とし、前記元圧が供給され ないときにはパーキング状態とされるパーキ ング装置(10)と、
 第1位置及び第2位置に移動可能なスプール(3 a)と、前記スプール(3a)を前記第1位置に付勢 る付勢部材(3b)と、第1入力ポート(c)と、前記 スプール(3a)の前記第1位置にて閉塞され、か 前記第2位置にて前記スプール(3a)に前記元 を作用する第2入力ポート(b)と、前記スプー (3a)の前記第2位置にて前記第1入力ポート(c) 連通する出力ポートと、を有するパーキン 切換えバルブと、
 前記スプール(3a)を前記第1位置と前記第2位 との間で移動させる制御手段(RS1,RS2)と、を え、
 前記スプール(3a)が前記第2位置にあるとき 、前記出力ポート(d)を介して前記パーキン 装置(10)に前記元圧が供給されて、該パーキ グ装置(10)がパーキング解除状態とされ、か つ前記第2入力ポート(b)からの前記元圧によ 前記スプール(3a)が前記付勢部材(3b)に抗して 前記第2位置に保持され、
 前記スプール(3a)が第1位置にあるときは、 記パーキング装置(10)に前記元圧が供給され に前記パーキング装置(10)がパーキング状態 とされる、
 ことを特徴とするレンジ切換え装置(1)にあ 。

 これにより、パーキング切換えバルブに 、第2入力ポートから作用する元圧が、付勢 部材に抗してスプールを第2位置に保持する とによりパーキング装置をパーキング解除 態に保持するので、制御手段が動作不能に っても、元圧が作用している間、つまり車 のエンジンが作動している間は、パーキン 装置のパーキング解除状態を保持すること できる。

 また、具体的には(例えば図1及び図2参照)、 前記制御手段は、前記元圧を調圧して制御圧 を出力する第1ソレノイドバルブ(RS1)と、
 前記元圧を調圧して制御圧を出力する第2ソ レノイドバルブ(RS2)と、を有し、
 前記パーキング切換えバルブ(3)は、前記ス ール(3a)に対して相反する方向に制御圧を作 用する第1及び第2制御ポート(a,f)と、を有し
 前記第1ソレノイドバルブ(RS1)の制御圧が前 第1制御ポート(a)に作用したとき、前記スプ ール(3a)が前記付勢部材(3b)に抗して前記第2位 置へ移動し、前記第1入力ポート(c)からの前 元圧が前記出力ポート(d)を介して前記パー ング装置(10)に供給され、該パーキング装置( 10)を解除状態に切換え、かつ前記第2入力ポ ト(b)からの前記元圧が前記付勢部材(3b)に抗 て前記スプール(3a)を第2位置に保持するこ により前記パーキング装置(10)を解除状態に 持し、また前記スプール(3a)の前記第2位置 前記第2ソレノイドバルブ(RS2)からの制御圧 前記第2制御ポート(f)に作用したとき、前記 プール(3a)が第1位置に移動して前記パーキ グ装置(10)をパーキング状態にする。

 これにより、パーキング切換えバルブに 、第2入力ポートから作用する元圧が、付勢 部材に抗してスプールを第2位置に保持する とによりパーキング装置を解除状態に保持 るので、第1及び第2のソレノイドバルブが非 通電状態になっても、元圧が作用している間 、つまり車輌のエンジンが作動している間は 、パーキング装置のパーキング解除状態を保 持することができる。

 また、上記第2位置に保持されたスプール が、第2制御ポートに作用する第2ソレノイド ルブからの制御圧によって、第2位置へ移動 させられるので、該スプールには付勢部材か らの付勢力が作用すると共に、第2ソレノイ バルブからの制御圧が作用することにより スプールの移動、つまりパーキング装置の 換えの応答性を向上させることができる。 らに、該スプールは、付勢部材からの付勢 と第2ソレノイドバルブからの制御圧が作用 る際に生じる力とによって移動させられる で、異物の噛み込みによる動作不良の防止 図ることができる。

 また、具体的には(例えば図1及び図2参照)、 前記パーキング切換えバルブが第1パーキン 切換えバルブ(3)であり、かつ該第1パーキン 切換えバルブ(3)と前記パーキング装置(10)と の間に配置された第2パーキング切換えバル (5)と、
 前記元圧を調圧して制御圧を出力する第3ソ レノイドバルブ(RS3)と、
 前記第1ソレノイドバルブ(RS1)、前記第2ソレ ノイドバルブ(RS2)及び前記第1パーキング切換 えバルブ(3)の少なくとも1つが非作用状態で ることを検知する検知手段と、を備え、
 前記第1パーキング切換えバルブ(3)は、前記 出力ポート(d)が第1出力ポートであり、前記 プール(3a)の前記第1位置にて、前記第1入力 ート(c)と連通する第2出力ポート(e)を有し、
 前記第2パーキング切換えバルブ(5)は、第1 置及び第2位置に移動可能なスプール(5a)と、 該スプール(5a)を前記第1位置に付勢する付勢 材(5b)と、前記第1パーキング切換えバルブ(3 )の第1出力ポート(d)に連通する第1入力ポート (g)と、前記第1パーキング切換えバルブ(3)の 2出力ポート(e)に連通する第2入力ポート(h)と 、前記パーキング装置(10)に連通する出力ポ ト(m)と、制御ポート(k)と、を有し、前記検 手段の検知動作により、前記第3ソレノイド ルブ(RS3)の制御圧が前記制御ポート(k)に作 して、前記スプール(5a)を前記第2位置へ移動 させ、前記パーキング装置(10)を前記パーキ グ状態と前記パーキング解除状態との前記 方の状態から他方の状態に切換えてなる。

 これにより、検知手段が第1ソレノイドバ ルブ、第2ソレノイドバルブ及び第1パーキン 切換えバルブの少なくとも1つが非作用状態 であることを検知した際に、パーキング装置 を切換える第3ソレノイドバルブを備えたの 、第1ソレノイドバルブ、第2ソレノイドバル ブ及び第1パーキング切換えバルブの少なく も1つが非作用状態となった場合にも、第3ソ レノイドバルブの動作によりパーキング装置 の切換えを行うことができる。

 なお、上記カッコ内の符号は、図面と対 するためのものであるが、これは、発明の 解を容易にするための便宜的なものであり 特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼす のではない。

本発明に係るパーキング装置を示す模 図。 本発明に係るレンジ切換え装置を示す 路図。

 以下、本発明に係る実施の形態を図1及び 図2に基づいて説明する。

 本発明に係るレンジ切換え装置1は、車輌 に搭載される自動変速機(例えば多段自動変 機や無段変速機(CVT))に組み込まれている。 ンジ切換え装置1は、運転者によってパーキ グ(P)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドラ ブ(D)レンジ及びリバース(R)レンジ等が選択 れるシフトレバー(不図示)と、このシフト バーからのシフト信号に基づいて制御信号 発生させる制御部(不図示)と、この制御部か らの制御信号に基づいて制御される、後述す る第1、第2及び第3ソレノイドバルブRS1,RS2,RS3 、これら複数のソレノイドバルブによって 換えられる、後述する第1及び第2パーキン 切換えバルブ3,5とによって構成されている

 そして、図1に示すように、これら構成要 素のうち、第1、第2及び第3ソレノイドバルブ RS1,RS2,RS3と第1及び第2パーキング切換えバル 3,5とは、自動変速機のバルブボディ22内に配 設されている。さらに、同図に示すように、 レンジ切換え装置1には、パーキング装置10が 接続されている。なお、本実施の形態に係る レンジ切換え装置1においては、上記説明し シフト信号及び制御信号が、電気信号を介 て行われるシフトバイワイヤ方式によるも であり、従ってシフトレバーによってレン の選択を行うように説明したが、例えばボ ン操作によってレンジの選択を行うように 成することもできる。

 パーキング装置10は、大まかにパーキン シリンダ11、パーキングロッド12、サポート1 6、パーキングポール17、パーキングギヤ21を えている。上記パーキングシリンダ11は、 記バルブボディ22に接続されており、パーキ ングロッド12が、その基端側において、軸方 に移動自在となるように貫通配置されてい 。該パーキングロッド12は、その先端側に いて軸方向移動自在となるように遊嵌され 円錐状のウエッジ13を備えており、該パーキ ングロッド12に固定された鍔部14と該ウエッ 13との間には、スプリング15が配置されてい 。上記サポート16は、該パーキングロッド12 の先端側の下方に配置されており、パーキン グポール17との間にウエッジ13が挿脱される うに配置されている。パーキングポール17は 、基端側の軸18を中心に略々上下方向に揺動 在に配置されており、中間部分の上方側に 、自動変速機の出力軸(不図示)に固定され パーキングギヤ21に対して係脱可能な爪部20 突設されている。

 以上の構成によりパーキング装置10は、 ーキングシリンダ11に油圧が作用すると、パ ーキングロッド12がスプリング15の付勢力に して該パーキングシリンダ11側に移動し、ウ エッジ13をサポート16とパーキングポール17と の間から離脱させ、該パーキングポール17を 方側に揺動して爪部20をパーキングギヤ21と の噛合いから外すことによりパーキング解除 状態となるように構成されている。また、パ ーキングシリンダ11に作用する油圧を抜くと パーキングロッド12がスプリング15の付勢力 によりパーキングポール17側に移動し、ウエ ジ13がサポート16とパーキングポール17との に挿入され、該パーキングポール17を上方 に揺動して爪部20をパーキングギヤ21と噛合 せることによりパーキング状態となるよう 構成されている。

 図2に本発明に係るレンジ切換え装置を示 す。該レンジ切換え装置1は、第1、第2及び第 3の3個のソレノイドバルブRS1,RS2,RS3と、第1及 第2パーキング切換えバルブ3,5を備えている 。上記3個のソレノイドバルブRS1,RS2,RS3は、い ずれも3ウェイタイプのノーマルクローズか なり、ライン圧(元圧)からなる供給圧が供給 され、運転者のレバー操作又はボタン操作等 の操作に基づく不図示の制御部からの電気信 号が入力される。

 第1パーキング切換えバルブ3は、1本のス ール3aと、該スプール3aの一端側に縮設され てX1方向側(図中上方)に向いて付勢するスプ ング(付勢部材)3bとを有しており、また該ス ール3aの一(X1方向)端に配置されて第1ソレノ イドバルブRS1からの制御圧が作用する第1制 ポートaと、該スプール3aの他(X2方向)端に配 されて第2ソレノイドバルブRS2からの制御圧 が作用する第2制御ポートfとを有している。

 さらに、第1パーキング切換えバルブ3は ドレーンポートEX1と、上記ライン圧が供給 れる第1及び第2入力ポートc,bと、ドレーンポ ートEX2と、スプール3aにより第1入力ポートc はドレーンポートEX2に切換え自在に連通す ように配置された第1出力ポートdと、ドレー ンポートEX3と、スプール3aにより第1入力ポー トc又はドレーンポートEX3に切換え自在に連 するように配置された第2出力ポートeと、を 有している。

 一方、上記スプール3aは、3個の大径ラン 部30a,30b,30c及び1個の小径ランド部30dを有し おり、該大径ランド部30a,30b,30cは、該小径 ンド部30dの外径d2よりも大きい外径d1に形成 れている。また、このうちの大径ランド部3 0aと小径ランド部30dとの間には、くびれ部30e 形成されると共に油室Aが形成されており、 スプール3aがスプリング3bの付勢に抗して移 された位置にあって、該くびれ部30eに第2入 ポートbから入力されるライン圧が作用した 場合に、上記大径ランド部30aと小径ランド部 30dとの外径差(d1-d2)、つまり受圧面積の差に って、該スプール3aがスプリング3bの付勢方 と逆方向、即ちX2方向に該スプリング3bの付 勢力よりも強い力で付勢されるように構成さ れている。

 上記第1パーキング切換えバルブ3は、第1 レノイドバルブRS1からの制御圧が第1制御ポ ートaに作用することにより、スプール3aがス プリング3bに付勢された第1位置から、X2方向 の第2位置へ、該スプリング3bの付勢力に抗 て移動され、上記第1入力ポートcと上記第1 力ポートdとが連通するように切換わり、か つ上記第2入力ポートbに上記ライン圧が作用 ることにより、第2位置が保持されるように 構成されている。

 また、第1パーキング切換えバルブ3は、 2ソレノイドバルブRS2の制御圧が第2制御ポー トfに作用すると共に、上記スプリング3bの付 勢力が作用することにより、上記第2入力ポ トbにライン圧が作用することで第2位置に保 持されたスプール3aが第1位置に移動され、上 記第1入力ポートcと第2出力ポートeとが連通 るように切換わる構成とされている。

 第2パーキング切換えバルブ5は、1本のス ール5aと、該スプール5aの一端側に縮設され てX1方向側に向いて付勢するスプリング5bと 有しており、また該スプール5aの一(X1方向) に配置されて第3ソレノイドバルブRS3からの 御圧が作用する制御ポートkを有している。 さらに、第2パーキング切換えバルブ5は、上 第1パーキング切換えバルブ3の第1出力ポー dと連結された第1入力ポートgと、第1パーキ ング切換えバルブ3の第2出力ポートeと連結さ れた第2入力ポートhと、スプール5aにより第1 力ポートg又は第2入力ポートhに切換え自在 連通するように配置された出力ポートmと、 を有している。

 上記第2パーキング切換えバルブ5は、上 第3ソレノイドバルブRS3からの制御圧が制御 ートkに作用していない状態では、第1位置 され、第1入力ポートgと出力ポートmとが連 し、制御ポートkに上記制御圧が作用するこ により、スプール5aがX2方向側に移動された 状態では、第2位置とされ、第2入力ポートhと 出力ポートmとが連通するように構成されて る。

 ついで、図2に沿って、上記レンジ切換え 装置1の作用について説明する。なお、第1,第 2及び第3ソレノイドバルブとそれらの制御圧 は同じ符号RS1,RS2,RS3を用いて説明する。

 エンジン始動(パーキング(P)レンジ)時、 1ソレノイドバルブRS1がOFF状態、第2ソレノイ ドバルブRS2がON状態にあり、図2に示すように 、第1パーキング切換えバルブ3では、スプー 3aが、第2制御ポートfに制御圧RS2が作用する と共に、スプリング3bに付勢されることによ 第1位置にされている。また、第3ソレノイ バルブRS3は、OFF状態にあり、第2パーキング 換えバルブ5では、スプール5aがスプリング5 bに付勢された第1位置にされている。

 この状態では、ライン圧PLは、第1パーキ グ切換えバルブ3において、第1入力ポートc 第2出力ポートeとが連通し、該ライン圧PLを 出力するが、第2パーキング切換えバルブ5に いて、第2入力ポートhが閉塞されており、 力しない。また、第1パーキング切換えバル 3の第2入力ポートbは閉塞されており、さら 第1出力ポートdはドレーンポートEX2に連通 、第2パーキング切換えバルブ5の出力ポート mも第1入力ポートgを介してドレーンしている 。従って、ライン圧PLは、レンジ切換え装置1 からパーキング装置10のパーキングシリンダ1 1に出力されず、該パーキング装置10はパーキ ング状態とされる。

 運転者がレバー又はボタンによりドライ (D)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、リバー (R)レンジのいずれかに操作すると、第2ソレ ノイドバルブRS2がOFF状態となり、第1ソレノ ドバルブRS1がON状態となる。すると、第1パ キング切換えバルブ3は、第1制御ポートaに 御圧RS1が作用することにより、スプール3aを X2方向側に移動し、第2位置とする。また、第 3ソレノイドバルブRS3は、OFF状態であり、第2 ーキング切換えバルブ5では、スプール5aが プリング5bに付勢された第1位置のままであ 。

 この状態では、ライン圧PLは、第1パーキ グ切換えバルブ3の第1入力ポートcと第1出力 ポートdとが連通し、第2パーキング切換えバ ブ5の第1入力ポートgと出力ポートmとが連通 しているので、パーキングシリンダ11に出力 れ、パーキング装置10をパーキング解除状 とする。また、ライン圧PLは、第1パーキン 切換えバルブ3の第2入力ポートbを介して、 述したスプール3aの大径ランド部30aと小径ラ ンド部30dとの間に形成された油室Aに供給さ 、該スプール3aをX2方向側に付勢し、第2位置 に保持する。さらに、第1パーキング切換え ルブ3の第2出力ポートeは、ドレーンポートEX 3に連通し、第2パーキング切換えバルブ5の第 2入力ポートhもドレーンしている。

 また、運転者がレバー又はボタンにより 再びパーキング(P)レンジに操作すると、第1 ソレノイドバルブRS1がOFF状態となり、第2ソ ノイドバルブRS2がON状態となる。すると、第 1パーキング切換えバルブ3は、第2制御ポート fに制御圧RS2が作用すると共に、スプリング3b に付勢されることにより、スプール3aが、上 ライン圧PLが油室Aに作用することにより生 る付勢力よりも強い力によって第2位置から 第1位置へ移動される。この状態では、上述 同様にライン圧PLがパーキングシリンダ11ま 出力されず、パーキング装置10はパーキン 状態とされる。

 そして、ドライブ(D)レンジでの車輌走行 、又はニュートラル(N)レンジ、リバース(R) ンジとされている際、例えば断線等により 1,第2及び第3のソレノイドバルブRS1,RS2,RS3が べてOFFフェールした(非作用状態となった) 合、第1パーキング切換えバルブ3は、油室A のライン圧PLの供給により、制御圧RS1及び制 御圧RS2の作用によらず、スプール3aの位置が 己保持されて、パーキングシリンダ11にも イン圧PLを出力し、パーキング装置10がパー ング解除状態に保持される。これにより、 輌は、エンジンを停止してライン圧がなく るまで、ドライブ(D)レンジ、ニュートラル( N)レンジ及びリバース(R)レンジが保持されて 行を続けることができる。

 また、このとき、車輌のエンジンが停止 れ、ライン圧PLがなくなった場合、第1パー ング切換えバルブ3は、各ポートへの油圧の 供給がなくなるので、スプリング3bの付勢力 より、スプール3aが第2位置から第1位置へ移 動される。従って、次回エンジンが始動され た場合には、パーキング装置10はパーキング 態とされる。

 一方、パーキング装置10をパーキング状 からパーキング解除状態に切換える際に、 1ソレノイドバルブRS1がOFFフェールした(非作 用状態となった)場合、つまり第1ソレノイド ルブRS1と第1制御ポートaとの間に、不図示 油圧センサ(検知手段)が配置され、第1ソレ イドバルブRS1をON状態にする信号を送信した にもかかわらず、該油圧センサから油圧を検 知する信号が送信されないことを制御部(不 示)にて検知することで、第1ソレノイドバル ブRS1のOFFフェールを判断した場合、第1パー ング切換えバルブ3のスプール3aは、上記第1 置とされており、パーキングシリンダ11に イン圧PLは出力されない。

 このとき、上記制御部は、第1ソレノイド バルブRS1のOFFフェールを判断した際に、第3 レノイドバルブRS3にON状態にする信号を送信 する。すると、第2パーキング切換えバルブ5 、制御ポートkに制御圧RS3が作用することに より、スプリング5bの付勢力に抗して、スプ ル5aが第1位置から第2位置へ移動される。こ の状態では、第1パーキング切換えバルブ3の プール3aは第1位置とされ、第1入力ポートc 第2出力ポートeとが連通しており、第2パー ング切換えバルブ5のスプール5aは第2位置と れ、第2入力ポートhと出力ポートmとが連通 る。従って、ライン圧PLは、上記第1パーキ グ切換えバルブ3及び第2パーキング切換え ルブ5を介してパーキングシリンダ11に出力 れ、パーキング装置10はパーキング状態から パーキング解除状態へと切換えられる。

 また、パーキング装置10をパーキング解 状態からパーキング状態に切換える際に、 2ソレノイドバルブRS2がOFFフェールした(非作 用状態となった)場合、つまり第2ソレノイド ルブRS2と第2制御ポートfとの間に、不図示 油圧センサが配置され、第2ソレノイドバル RS2をON状態にする信号を送信したにもかか らず、該油圧センサから油圧を検知する信 が送信されないことを上記制御部(不図示)に て検知することで、第2ソレノイドバルブRS2 OFFフェールを判断した場合、第1パーキング 換えバルブ3のスプール3aは、上記第2位置と されており、パーキングシリンダ11にライン PLが出力されている。

 このとき、上記制御部は、第2ソレノイド バルブRS2のOFFフェールを判断した際に、第3 レノイドバルブRS3にON状態にする信号を送信 する。すると、第2パーキング切換えバルブ5 、制御ポートkに制御圧RS3が作用することに より、スプリング5bの付勢力に抗して、スプ ル5aが第1位置から第2位置へ移動される。こ の状態では、第1パーキング切換えバルブ3の プール3aは第2位置とされ、第1入力ポートc 第1出力ポートdとが連通しており、第2パー ング切換えバルブ5のスプール5aは第2位置と れ、第2入力ポートhと出力ポートmとが連通 る。従って、ライン圧PLは、上記第1パーキ グ切換えバルブ3から出力されるが、第2パ キング切換えバルブ5の第1入力ポートgが閉 されるので、パーキングシリンダ11への供給 が遮断される。これにより、パーキング装置 10はパーキング解除状態からパーキング状態 と切換えられる。

 なお、本実施の形態においては、油圧セ サを第1ソレノイドバルブRS1と第1制御ポー aとの間及び第2ソレノイドバルブRS2と第2制 ポートfとの間に配置し、OFFフェールを判断 るように構成する説明をしたが、このほか も、第2パーキング切換えバルブ5とパーキ グシリンダ11との間に検知手段としての油圧 センサを配置することもできる。これにより 、上記制御部が第1ソレノイドバルブRS1又は 2ソレノイドバルブRS2をON状態にする信号を 信したにもかかわらず、該油圧センサから 圧を検知する信号が送信されないことを検 することで、第1ソレノイドバルブRS1又は第2 ソレノイドバルブRS2のOFFフェールだけでなく 、第1パーキング切換えバルブ3におけるバル スティックなどによる非作用状態を検知す ことができる。さらに、該油圧センサは、 1に示すようにバルブボディ22の外側に配置 ることができるため、バルブボディのコン クト化を図ることができる。

 以上のように、本発明に係るレンジ切換 装置1は、第1パーキング切換えバルブ3には 第2入力ポートbから作用するライン圧PLが、 スプリング3bに抗してスプール3aを第2位置に 持することによりパーキング装置10を解除 態に保持するので、第1及び第2のソレノイド バルブRS1,RS2が非通電状態になっても、ライ 圧PLが作用している間、つまり車輌のエンジ ンが作動している間は、パーキング装置10の ーキング解除状態を保持することができる

 また、上記第2位置に保持されたスプール 3aが、第2制御ポートfに作用する第2ソレノイ バルブRS2からの制御圧RS2によって、第1位置 へ移動させられるので、該スプール3aにはス リング3bからの付勢力が作用すると共に、 2ソレノイドバルブRS2からの制御圧RS2が作用 ることにより該スプール3aの移動、つまり ーキング装置10の切換えの応答性を向上させ ることができる。さらに、該スプール3aは、 プリング3bからの付勢力と第2ソレノイドバ ブRS2からの制御圧RS2が作用する際に生じる とによって移動させられるので、異物の噛 込みによる動作不良の防止を図ることがで る。

 また、検知手段が第1ソレノイドバルブRS1 、第2ソレノイドバルブRS2及び第1パーキング 換えバルブ3の少なくとも1つが非作用状態 あることを検知した際に、パーキング装置10 を切換える第3ソレノイドバルブRS3を備えた で、第1ソレノイドバルブRS1、第2ソレノイド バルブRS2及び第1パーキング切換えバルブ3の なくとも1つが非作用状態となった場合にも 、第3ソレノイドバルブRS3の動作によりパー ング装置10の切換えを行うことができる。

 なお、以上説明した本実施の形態におい は、制御手段として2つのソレノイドバルブ を用いるように説明したが、例えば第1制御 ートaと第2制御ポートfとドレーンポートと 供給する油圧を切換えられる4ウェイタイプ ソレノイドバルブを用いるようにしたり、 た1つの調圧用ソレノイドバルブと、このソ レノイドバルブからの制御圧を第1制御ポー aと第2制御ポートfとに切換える切換え弁を いるようにしてもよく、つまり第1パーキン 切換えバルブ3のスプール3aを移動させるこ ができるものであれば、どのような制御手 を用いても本発明を適用することができる

 また、元圧としてライン圧を用いるよう 説明したが、例えばライン圧を調圧した供 圧としてもよく、つまりパーキングシリン を作用させることができると共に、パーキ グ切換えバルブのスプリングの付勢力より 強い力によってスプールを保持できるもの あれば、どのような元圧を用いても本発明 適用することができる。

 また、検知手段として油圧センサを用い ように説明したが、例えばソレノイドバル の抵抗値を測り、その変化によって非作用 態を判断するようにしてもよく、つまりソ ノイドバルブの非作用状態を判断すること できるものであれば、どのような検知手段 用いても本発明を適用することができる。

 本発明に係るレンジ切換え装置は、乗用 、トラック、バス、農機等の車輌に搭載さ る自動変速機等に用いることが可能であり 特に運転者の操作を電気信号を介して伝達 るシフトバイワイヤ方式のものに用いて好 であって、例えば電源供給が停止し、全て ソレノイドバルブが非通電状態となった場 のフェールセーフ機能の向上が要求される のに適している。