Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
REGENERATIVE SWITCHED RELUCTANCE MOTOR DRIVING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/150714
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a regenerative switched reluctance motor driving system which allows a motor to have a small size, light weight, and high efficiency and which has the improved efficiency of energy collection at the time of regenerative braking without using a neodymium magnet. A constant current flip-flop circuit (2) allows two current paths to be conducted alternately according to the angle position of a rotator in a motor, applies rectangular wave current having the width of the electric angle, 180°, to two coils in the motor (3) alternately, and shifts the timing to allow the two current paths to be conducted alternately between the time of the driving of the motor (3) and the time of the braking thereof by the time of the rotation of an angle corresponding to 180°, which is the electric angle of the rotator. A direct-current constant current power supply device (1) discharges direct-current power at the time of the driving of the motor, and inputs current from a negative terminal of the direct-current power, outputs direct current to the constant current flip-flop circuit (2), and outputs to a positive terminal of the direct-current power supply direct current regenerated via the constant current flip-flop circuit (2) from the motor (3) to give a charge of electricity at the time of the braking of the motor.

Inventors:
UMEMORI TAKASHI (JP)
TANAKA MAKOTO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060588
Publication Date:
December 17, 2009
Filing Date:
June 10, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
UMEMORI TAKASHI (JP)
TANAKA MAKOTO (JP)
International Classes:
H02P3/14; H02P3/18; H02P25/08
Domestic Patent References:
WO2007007413A12007-01-18
Foreign References:
JP2003504996A2003-02-04
JPH0622589A1994-01-28
JPH08205581A1996-08-09
JP2008125195A2008-05-29
Attorney, Agent or Firm:
HIGUCHI, MASAKI (JP)
Masaki Higuchi (JP)
Download PDF:
Claims:
 直流電源と、該直流電源に接続される電圧制御手段とからなる電源装置と、
 入力端子及び出力端子が前記電源装置に接続され、第1及び第2の電流路を交互に導通させるフリップフロップ回路と、
 回転軸を有する円筒構造体の外周に、等間隔で2n(nは整数)個の凸部を設けた鉄製の回転子と、前記回転子の外周に前記凸部と空隙を介して、4n個の磁極を環状に等間隔に配置してなる鉄製の固定子と、前記磁極に1つ置きに巻回される第1のコイル、及び、前記第1のコイルが巻回されていない前記磁極に巻回される第2のコイルとからなり、前記第1のコイルが前記第1の電流路に接続され、前記第2のコイルが前記第2の電流路に接続される2相構成のモータとを有し、
 前記電圧制御手段は、前記直流電源からの電流を入力し、前記フリップフロップ回路への出力電流が負荷起電力の正負及び大小に関わらず、その方向が一定でその大きさが指令された値の直流電流となるように、出力電圧を制御し、
 前記フリップフロップ回路は、前記直流電流が前記入力端子から前記出力端子まで流れるようにしつつ、前記回転子の角度位置に応じて、前記第1及び第2の電流路を交互に導通させて、電気角180°幅の矩形波電流を前記第1及び第2のコイルに交互に流し、前記モータの駆動時と制動時とで、前記第1及び第2の電流路を交互に導通させるタイミングを、前記回転子の電気角180°に対応する角度の回転の時間だけずらし、
 前記電圧制御手段は、前記モータの駆動時には、前記直流電源の正の端子からの電流を入力し、前記直流電流を前記フリップフロップ回路へ出力するとともに、該フリップフロップ回路からの前記直流電流を入力し、前記直流電源の負の端子へ出力して前記直流電源を放電させ、前記モータの制動時には、前記直流電源の負の端子からの電流を入力し、前記直流電流を前記フリップフロップ回路へ出力するとともに、前記モータから前記フリップフロップ回路を介して回生される前記直流電流を入力し、前記直流電源の正の端子へ出力して前記直流電源を充電させるようにした回生型スイッチドリラクタンスモータ駆動システム。
 直流電源と、該直流電源に接続される電圧制御手段とからなる電源装置と、
 入力端子及び出力端子が前記電源装置に接続され、第1及び第2の電流路を交互に導通させるm(mは整数)個のフリップフロップ回路と、
 回転軸を有する円筒構造体の外周に、等間隔で2n(nは整数)個の凸部を設けた鉄製の回転子と、前記回転子の外周に前記凸部と空隙を介して、4n個の磁極を環状に等間隔に配置してなる鉄製の固定子と、前記磁極に1つ置きに巻回される第1のコイル、及び、前記第1のコイルが巻回されていない前記磁極に巻回される第2のコイルとからなり、前記第1のコイルが前記m個のフリップフロップ回路のうちの対応するフリップフロップ回路の前記第1の電流路に接続され、前記第2のコイルが前記m個のフリップフロップ回路のうちの対応するフリップフロップ回路の前記第2の電流路に接続される2相構成のm個のモータとを有し、
 前記m個のモータは、前記回転軸を共通とし、それぞれの前記回転子における前記凸部についての前記回転軸の回転方向の位置が同一であり、且つ、それぞれの前記固定子における基準位置についての前記回転軸の回転方向の間隔が90°/mであり、
 前記電圧制御手段は、前記直流電源からの電流を入力し、前記フリップフロップ回路への出力電流が負荷起電力の正負及び大小に関わらず、その方向が一定でその大きさが指令された値の直流電流となるように、出力電圧を制御し、
 前記m個のフリップフロップ回路は、前記直流電流が前記入力端子から前記出力端子まで流れるようにしつつ、対応する前記モータの前記回転子の角度位置に応じて、前記第1及び第2の電流路を交互に導通させて、電気角180°幅の矩形波電流を前記第1及び第2のコイルに交互に流し、前記モータの駆動時と制動時とで、前記第1及び第2の電流路を交互に導通させるタイミングを、前記回転子の電気角180°に対応する角度の回転の時間だけずらし、
 前記電圧制御手段は、前記モータの駆動時には、前記直流電源の正の端子からの電流を入力し、前記直流電流を前記フリップフロップ回路へ出力するとともに、該フリップフロップ回路からの前記直流電流を入力し、前記直流電源の負の端子へ出力して前記直流電源を放電させ、前記モータの制動時には、前記直流電源の負の端子からの電流を入力し、前記直流電流を前記フリップフロップ回路へ出力するとともに、前記モータから前記フリップフロップ回路を介して回生される前記直流電流を入力し、前記直流電源の正の端子へ出力して前記直流電源を充電させるようにした回生型スイッチドリラクタンスモータ駆動システム。
Description:
回生型スイッチドリラクタンス ータ駆動システム

 本発明は、回生型スイッチドリラクタン モータを利用して電気自動車等の駆動を行 回生型スイッチドリラクタンス回生型スイ チドリラクタンスモータ駆動システムに関 る。

 現在、実用あるいは提案されている直流 源を用いた代表的なモータ駆動システムに 、(1)PWMインバータ及び3相同期電動機により 構成されるもの、(2)定電流電源、定電流多相 インバータ及び定電流多相モータにより構成 されるもの、(3)PWMインバータ及び3相誘導電 機により構成されるもの、(4)スイッチドリ クタンスモータ(例えば特許文献1)により構 されるものが存在する。

 (1)のモータ駆動システムは、古くから存 するものであるが、モータに強力なネオジ ム磁石を採用することで、ここ数年で急速 発展した。(2)のモータ駆動システムは、本 明と同一の発明者によって発明されたもの 、電磁石に代えてネオジウム磁石を使用す 場合には、(1)のモータ駆動システムよりも モータの小型化、軽量化、高効率化を実現 ることができる。更には、(2)のモータ駆動 ステムは、回生制動を停止時まで行うこと 可能として、エネルギー回収効率を向上さ ることができる。

 (3)のモータ駆動システムは、古くから存 するものであり、日本において世界に先行 て実用化が進められた。(3)のモータ駆動シ テムは、モータ内の回転子の角度位置検出 不要であるため、構造を簡素化と制御性の さが評価され、今日においては電車、エレ ータ等に広く採用されている。しかし、(3) モータ駆動システムにおいて、3相誘導電動 機に供給される3相電力は、完全な正弦波と る必要がある。一方、PWMインバータが出力 る擬似正弦波は、高調波成分が多く、これ 反抗トルクの要因となる。このため、3相誘 電動機の効率は大幅に低下してしまう。ま 、回生制動は、理論上は可能であるが、別 、回生用のインバータを備える必要があり 構造が複雑になる。

 (4)のモータ駆動システムは、古くから提案 れ、多くの研究者によって研究されてきた しかしながら、上述した(3)のモータ駆動シ テムより有利である根拠はなく、特に、電 制動の具体的な手法が存在しないため、現 点では実用性に乏しい。

特開2008-125195号公報

 上述した(1)及び(2)のモータ駆動システム 、モータにネオジウム磁石を用いることが 切であるが、大量のネオジウム磁石を使用 ることは、供給面からの不安要素がある。 のため、本発明の発明者は、スイッチドリ クタンスモータの採用を前提として、ネオ ウム磁石を使用することなく、スイッチド ラクタンスモータの小型化、軽量化及び高 率化と、回生制動時のエネルギー回収効率 向上とを図ったモータ駆動システムの開発 必要であると考えた。特に、スイッチドリ クタンスモータの高効率化、及び、回生制 時のエネルギー回収効率の向上は、二酸化 素の排出の低減のためには重要である。

 そこで、本発明は、ネオジウム磁石を使 することなく、スイッチドリラクタンスモ タの小型化、軽量化及び高効率化と、回生 動時のエネルギー回収効率の向上とを図っ 回生型スイッチドリラクタンスモータ駆動 ステムを提供することを目的とする。

 本発明に係る回生型スイッチドリラクタ スモータ駆動システムは、直流電源と、該 流電源に接続される電圧制御手段とからな 電源装置と、入力端子及び出力端子が前記 源装置に接続され、第1及び第2の電流路を 互に導通させるフリップフロップ回路と、 転軸を有する円筒構造体の外周に、等間隔 2n(nは整数)個の凸部を設けた鉄製の回転子と 、前記回転子の外周に前記凸部と空隙を介し て、4n個の磁極を環状に等間隔に配置してな 鉄製の固定子と、前記磁極に1つ置きに巻回 される第1のコイル、及び、前記第1のコイル 巻回されていない前記磁極に巻回される第2 のコイルとからなり、前記第1のコイルが前 第1の電流路に接続され、前記第2のコイルが 前記第2の電流路に接続される2相構成のモー とを有し、前記電圧制御手段が、前記直流 源からの電流を入力し、前記フリップフロ プ回路への出力電流が負荷起電力の正負及 大小に関わらず、その方向が一定でその大 さが指令された値の直流電流となるように 出力電圧を制御し、前記フリップフロップ 路が、前記直流電流が前記入力端子から前 出力端子まで流れるようにしつつ、前記回 子の角度位置に応じて、前記第1及び第2の 流路を交互に導通させて、電気角180°幅の矩 形波電流を前記第1及び第2のコイルに交互に し、前記モータの駆動時と制動時とで、前 第1及び第2の電流路を交互に導通させるタ ミングを、前記回転子の電気角180°に対応す る角度の回転の時間だけずらし、前記電圧制 御手段はが前記モータの駆動時には、前記直 流電源の正の端子からの電流を入力し、前記 直流電流を前記フリップフロップ回路へ出力 するとともに、該フリップフロップ回路から の前記直流電流を入力し、前記直流電源の負 の端子へ出力して前記直流電源を放電させ、 前記モータの制動時には、前記直流電源の負 の端子からの電流を入力し、前記直流電流を 前記フリップフロップ回路へ出力するととも に、前記モータから前記フリップフロップ回 路を介して回生される前記直流電流を入力し 、前記直流電源の正の端子へ出力して前記直 流電源を充電させるようにした。

 この構成によれば、電磁石を用いること 、ネオジウム磁石が不要なモータを実現す ことができる。また、モータの構造を従来 リラクタンスモータよりも簡素化でき、小 化及び軽量化を図ることができる。また、 転子の角度位置に応じて、第1及び第2の電 路を交互に導通させるという簡易な制御で 電気角180°幅の矩形波電流を第1及び第2のコ ルに交互に流すことにより、正弦波電流等 供給する場合と比較して、回転子に効果的 回転力を発生させ、高いトルク効率を実現 ることができる。更には、モータの駆動時 制動時とで、第1及び第2の電流路を交互に 通させるタイミングを、回転子の電気角180° に対応する角度の回転の時間だけずらすこと で、電源装置は、フリップフロップ回路に対 して直流電流を供給しつつ、モータの駆動時 には放電を行い、制動時には回生電力による 充電をモータの停止時まで、換言すれば、モ ータの起電力が0になるまで行うことができ エネルギー回収効率を向上させることが可 となる。

 また、本発明に係る回生型スイッチドリ クタンスモータ駆動システムは、直流電源 、該直流電源に接続される電圧制御手段と らなる電源装置と、入力端子及び出力端子 前記電源装置に接続され、第1及び第2の電 路を交互に導通させるm(mは整数)個のフリッ フロップ回路と、回転軸を有する円筒構造 の外周に、等間隔で2n(nは整数)個の凸部を けた鉄製の回転子と、前記回転子の外周に 記凸部と空隙を介して、4n個の磁極を環状に 等間隔に配置してなる鉄製の固定子と、前記 磁極に1つ置きに巻回される第1のコイル、及 、前記第1のコイルが巻回されていない前記 磁極に巻回される第2のコイルとからなり、 記第1のコイルが前記m個のフリップフロップ 回路のうちの対応するフリップフロップ回路 の前記第1の電流路に接続され、前記第2のコ ルが前記m個のフリップフロップ回路のうち の対応するフリップフロップ回路の前記第2 電流路に接続される2相構成のm個のモータと を有し、前記m個のモータが、前記回転軸を 通とし、それぞれの前記回転子における前 凸部についての前記回転軸の回転方向の位 が同一であり、且つ、それぞれの前記固定 における基準位置についての前記回転軸の 転方向の間隔が90°/mであり、前記電圧制御 段が、前記直流電源からの電流を入力し、 記フリップフロップ回路への出力電流が負 起電力の正負及び大小に関わらず、その方 が一定でその大きさが指令された値の直流 流となるように、出力電圧を制御し、前記m のフリップフロップ回路が、前記直流電流 前記入力端子から前記出力端子まで流れる うにしつつ、対応する前記モータの前記回 子の角度位置に応じて、前記第1及び第2の 流路を交互に導通させて、電気角180°幅の矩 形波電流を前記第1及び第2のコイルに交互に し、前記モータの駆動時と制動時とで、前 第1及び第2の電流路を交互に導通させるタ ミングを、前記回転子の電気角180°に対応す る角度の回転の時間だけずらし、前記電圧制 御手段が、前記モータの駆動時には、前記直 流電源の正の端子からの電流を入力し、前記 直流電流を前記フリップフロップ回路へ出力 するとともに、該フリップフロップ回路から の前記直流電流を入力し、前記直流電源の負 の端子へ出力して前記直流電源を放電させ、 前記モータの制動時には、前記直流電源の負 の端子からの電流を入力し、前記直流電流を 前記フリップフロップ回路へ出力するととも に、前記モータから前記フリップフロップ回 路を介して回生される前記直流電流を入力し 、前記直流電源の正の端子へ出力して前記直 流電源を充電させるようにした。

 この構成によれば、電磁石を用いること 、ネオジウム磁石が不要なモータを実現す ことができる。また、モータの構造を従来 リラクタンスモータよりも簡素化でき、小 化及び軽量化を図ることができる。また、 転子の角度位置に応じて、第1及び第2の電 路を交互に導通させるという簡易な制御で 電気角180°幅の矩形波電流を第1及び第2のコ ルに交互に流すことにより、正弦波電流等 供給する場合と比較して、回転子に効果的 回転力を発生させ、高いトルク効率を実現 ることができる。更には、モータの駆動時 制動時とで、第1及び第2の電流路を交互に 通させるタイミングを、回転子の電気角180° に対応する角度の回転の時間だけずらすこと で、電源装置は、フリップフロップ回路に対 して直流電流を供給しつつ、モータの駆動時 には放電を行い、制動時には回生電力による 充電をモータの停止時まで、換言すれば、モ ータの起電力が0になるまで行うことができ エネルギー回収効率を向上させることが可 となる。

 また、m個のフリップフロップ回路が、そ れぞれ第1の電流路に、対応するモータの第1 コイルを接続し、第2の電流路に、対応する モータの第2のコイルを接続した上で、第1及 第2の電流路を交互に導通させるようにし、 更に、m個のモータについて、回転軸を共通 し、それぞれの回転子における凸部につい の回転軸の回転方向の位置を同一とし、且 、それぞれの固定子における基準位置につ ての回転軸の回転方向の間隔を90°/mとする とで、トルクゼロ点をなくし、トルクの脈 を低減させるとともに、第1及び第2のコイル の相対的なリアクタンスを低減して、導通さ せる電流路を切り替える際の過電圧を低減さ せることができる。

 本発明の回生型スイッチドリラクタンス ータ駆動システムは、ネオジウム磁石を使 することなく、スイッチドリラクタンスモ タの小型化、軽量化及び高効率化と、回生 動時のエネルギー回収効率の向上とを図る とができる。

電気自動車の構成を示す図である。 回生型スイッチドリラクタンスモータ 動システムの構成を示す図である。 定電流フリップフロップ型リラクタン モータの軸垂直方向断面図である。 定電流フリップフロップ回路の構成を す図である。 定電流フリップフロップ型リラクタン モータの駆動時のトルクの発生原理を説明 るための状態遷移を示す図である。 図5の場合における励磁コイルの起電力 の時間遷移、及び、定電流フリップフロップ 型リラクタンスモータのトルクの時間遷移を 示す図である。 定電流フリップフロップ型リラクタン モータの回生制動時のトルクの発生原理を 明するための状態遷移を示す図である。 図7の場合における励磁コイルの起電力 の時間遷移、及び、定電流フリップフロップ 型リラクタンスモータのトルクの時間遷移を 示す図である。 直流定電流電源装置の構成を示す図で る。 直流定電流電源装置内の半導体スイッ チの動作とその動作時の出力電圧を示す図で ある。 自動車の駆動状態と直流定電流電源装 置の動作を示す図である。 定電流フリップフロップ型リラクタン スモータの他の構成の軸垂直方向断面図であ る。 モータユニットの構成を示す図である 。 モータユニットを構成する各定電流フ リップフロップ型リラクタンスモータの配置 を示す図である。 図13のモータユニットを用いる場合に ける定電流フリップフロップ回路ユニット びフリップフロップ制御回路の構成を示す である。 直流定電流電源装置の他の構成を示す 図である。

符号の説明

 1 直流定電流電源装置
 2、2-1、2-2、2-3、2-4 定電流フリップフロッ 回路
 3、3-1、3-11、3-12、3-13、3-14 定電流フリップ フロップ型リラクタンスモータ
 4 ディファレンシャルギヤ
 5 機械ブレーキ
 10 回転子
 11 回転子鉄心
 12-1、12-2、12-3、12-4 回転子凸極
 13 回転軸
 14 固定子
 15 ヨーク
 16-1、16-2、16-3、16-4、16-5、16-6、16-7、16-8 固 定子磁極
 17-1、17-2、17-3、17-4、17-5、17-6、17-7、17-8 励 磁コイル
 17a A相コイル
 17b B相コイル
 20-1、20-2、20-3、20-4、131 半導体スイッチ
 21 転流コンデンサ
 22-1、22-2、22-3、22-4 ダイオード
 60 フリップフロップ制御回路
 129、139 直流電源
 130、140 リアクトル
 135、145 定電流電源制御装置
 146 充放電切換器
 147 定電流チョッパ

 回生型スイッチドリラクタンスモータ駆 システムは、電源装置がフリップフロップ 路に対して直流定電流を供給しつつ、モー の駆動時には放電を行い、制動時には回生 力による充電をモータの停止時まで行うこ ができ、エネルギー効率を向上させるよう した。

 図1は、本発明の実施形態に係る回生型ス イッチドリラクタンスモータ駆動システムを 適用した電気自動車の構成を示す。図1にお て、電気自動車は、直流定電流電源装置1、 電流フリップフロップ回路2、回生型スイッ チドリラクタンスモータとしての定電流フリ ップフロップ型リラクタンスモータ3、ディ ァレンシャルギヤ4、機械ブレーキ5を有する 。本発明の実施形態に係る回生型スイッチド リラクタンスモータ駆動システムは、これら のうち、直流定電流電源装置1、定電流フリ プフロップ回路2、定電流フリップフロップ リラクタンスモータ3を中心にして構成され る。なお、図1では、多相定電流モータ1は1つ のみ設置されているが、各タイヤに配置して 、ディファレンシャルギヤ4を省略した構成 あってもよい。機械ブレーキ5は、本発明の 施形態に係る回生型スイッチドリラクタン モータ駆動システムでは、後述するように 常の運転では不要であるが、停止後のタイ のロック、緊急時のブレーキのとしての役 を有している。

 直流定電流電源装置1は、負荷である定電 流フリップフロップ型リラクタンスモータ3 の起動力の正負、大小に関係なく、一定方 に一定の大きさの直流定電流を出力するよ に動作する。なお、直流定電流の大きさは 定値であるが、この一定値は任意に設定可 である。また、直流定電流電源装置1は、負 である定電流フリップフロップ型リラクタ スモータ3の制動時、すなわち、負荷起電力 が負の場合には、負荷側からの回生電力を回 収するように動作する。

 定電流フリップフロップ回路2は、前段の 直流定電流電源装置1からの直流定電流を入 として、後述する定電流フリップフロップ リラクタンスモータ3の2本のコイルに、交互 に矩形波電流を流す機能を有する。すなわち 、定電流フリップフロップ回路2は、2相の矩 電流を流すことができる。

 定電流フリップフロップ型リラクタンス ータ3は、前段の定電流フリップフロップ回 路2からの2相の矩形波電流を受けると、隣接 る2つの固定子磁極が回転子の回転に同期し て交互に磁化される。そして、これら隣接す る2つの固定子磁極によって吸引力が生じ、 転子に回転力が生じる。

 従来のスイッチドリラクタンスモータを いたモータ駆動システムは、3相PWMインバー タが、直流定電圧電源を入力とし、擬似正弦 波あるいは電気角120°幅の矩形波電流等を生 してスイッチドリラクタンスモータに供給 ている。このような従来のスイッチドリラ タンスモータを用いたモータ駆動システム 、直流定電圧電源、励磁コイルの大きなリ クタンス及び励磁極数と、供給電力との関 等、種々の関係によって励磁時極にトルク 生じることが必要なタイミングで、設計上 最高電流を励磁コイルに供給することがで ない。また、従来のスイッチドリラクタン モータを用いたモータ駆動システムは、励 コイルを流れる電流を0にすべきタイミング で0にすることができずに、無用の反抗トル が生じてしまう。更には、従来のスイッチ リラクタンスモータを用いたモータ駆動シ テムは、回生起電力が生じた場合に、回生 力を取り出す方法が見出されておらず、回 制動を行うことができなかった。

 これに対し、本発明の実施形態に係る回 型スイッチドリラクタンスモータ駆動シス ムは、半導体スイッチにより構成した定電 フリップフロップ回路3が、直流定電流電源 装置1の出力電流を、定電流フリップフロッ 型リラクタンスモータ3内の回転子の回転に 期して2相に構成した励磁コイルに交互に振 り分けて、回転子にトルクを発生させる。こ のような構成により、トルクが発生するタイ ミングでは、設計上の最高値の電流が事実上 瞬時に励磁コイルに供給され、トルク発生の 役目を終了したタイミングでは、励磁コイル を流れる電流を瞬時に0にして無用な反抗ト クが発生しない。また、直流定電流電源装 1の出力電流の方向を変えることなく、励磁 イルへの振り分けのタイミングを位相差180 だけシフトして負荷起電力を負にすること 、自然な形で電力回生が行われる。その結 、回生制動が停止時まで可能であり、エネ ギーの回収効率が高く、通常の運転時には 械ブレーキ5の動作を必要としない。

 図2は、本発明の実施形態に係る回生型ス イッチドリラクタンスモータ駆動システムの 基本構成のブロック図である。図2に示す回 型スイッチドリラクタンスモータ駆動シス ムは、直流定電流電源装置1、定電流フリッ フロップ回路2、定電流フリップフロップ型 リラクタンスモータ3を有する。以下、本発 の実施形態に係る回生型スイッチドリラク ンスモータ駆動システムの構成について詳 に説明する。

 図3は、図2における定電流フリップフロ プ型リラクタンスモータ3の軸垂直方向断面 である。この定電流フリップフロップ型リ クタンスモータ3は、2相4極構成である。回 子10は、回転子鉄心11と、2個の凸状の極(回 子凸極)12-1及び12-2とにより構成される。回 子鉄心11は、鉄製の円筒構造体であり、中 の回転軸13を軸として回転可能に保持されて いる。2個の回転子凸極12-1及び12-2は、回転子 鉄心11の外周に、180°の間隔を空けて配置さ ている。

 上述した回転子10の外周には、環状の固 子14が配置される。この固定子14は、ヨーク1 5及び4個の固定子磁極16-1、16-2、16-3及び16-4に より構成される。ヨーク15は環状であり、4個 の固定子磁極16-1、16-2、16-3及び16-4、このヨ ク15の内周側に、回転子凸極12-1及び12-2と空 を介して、等間隔(ここでは90°の間隔)で配 されている。

 励磁コイル17-1は、固定子磁極16-1に巻回 れている。同様に、励磁コイル17-2は固定子 極16-2に、励磁コイル17-3は固定子磁極16-3に 励磁コイル17-4は固定子磁極16-4に、それぞ 巻回されている。これらのうち、励磁コイ 17-1と励磁コイル17-3は、磁束が固定子磁極16- 1から16-3に向かう方向となるように巻回され 直列に接続されている。以下、直列に接続 れた励磁コイル17-1及び17-3をA相コイル17aと する。同様に、励磁コイル17-2と励磁コイル 17-4は、磁束が固定子磁極16-2から16-4に向かう 方向となるように巻回されて直列に接続され ている。以下、直列に接続された励磁コイル 17-2及び17-4をB相コイル17bと称する。なお、定 電流フリップフロップ型リラクタンスモータ 3は、図3の紙面垂直方向に適当な厚みで構成 れる。

 図4は、図2における定電流フリップフロ プ回路2の構成を示す図である。定電流フリ プフロップ回路2は、入力端子19-1及び出力 子19-2が直流定電流電源装置1に接続されてい る。入力端子19-1と出力端子19-2との間には、 流路24-1及び24-2が構成されている。電流路24 -1には、入力端子19-1側から順に、IGBT、サイ スタ、電力用トランジスタ等の半導体スイ チ20-1と、入力端子側をアノード、出力端子1 9-2側をカソードとするダイオード22-1と、入 端子側をアノード、出力端子19-2側をカソー とするダイオード22-3と、定電流フリップフ ロップ型リラクタンスモータ3内のA相コイル1 7aとが接続されている。

 同様に、電流路24-2には、入力端子19-1側 ら順に、IGBT、サイリスタ、電力用トランジ タ等の半導体スイッチ20-2と、入力端子19-1 をアノード、出力端子19-2側をカソードとす ダイオード22-2と、入力端子19-1側をアノー 、出力端子19-2側をカソードとするダイオー 22-4と、定電流フリップフロップ型リラクタ ンスモータ3内のB相コイル17bとが接続されて る。また、ダイオード22-1のカソードとダイ オード22-3のアノードとの間と、ダイオード22 -2のカソードとダイオード22-4のアノードとの 間は、転流コンデンサ21によって接続されて る。

 半導体スイッチ20-1及び20-2は、一方がオ の場合には他方がオフになる所謂フリップ ロップ動作を行う。半導体スイッチ20-1がオ 、半導体スイッチ20-2がオフの場合には、直 流定電流電源装置1からの直流定電流は、電 路24-1を流れてA相コイル17aに振り分けられる 。一方、半導体スイッチ20-2がオン、半導体 イッチ20-1がオフの場合には、直流定電流電 装置1からの出力電流は、電流路24-2を流れ B相コイル17bに振り分けられる。すなわち、 導体スイッチ20-1及び20-2が交互にオン、オ となることにより、A相コイル17a及びB相コイ ル17bには、直流定電流電源装置1からの直流 電流値Iをピーク値とする矩形波電流が流れ ことになる。

 転流コンデンサ21は、半導体スイッチ20-1 び20-2を切り替えて、A相コイル17aに電流が れている状態からB相コイル17bに電流が流れ いる状態に切り替わる際、あるいは、B相コ イル17bに電流が流れている状態からA相コイ 17aに電流が流れている状態に切り替わる際 、過電圧が発生することを防止するためで る。ダイオード22-1、22-2、22-3及び22-4は、転 コンデンサ21の充電動作を補助するための のである。

 励磁コイル17-1等の磁気エネルギー1/2LI 2 (L:励磁コイル17-1等のリアクタンス、I:励磁コ イル17-1等の電流)は、一旦、転流コンデンサ2 1の静電エネルギー1/2CV 2 (C:転流コンデンサ21の静電容量、V:転流コン ンサ21の充電電圧)として蓄えられる。ここ 、転流コンデンサ21の静電容量を小さくする と、過電圧は大きくなる一方で転流時間は短 くなる。一方、転流コンデンサ21の静電容量 大きくすると、過電圧は小さくなる一方で 流時間は長くなる。このような関係から、 流コンデンサ21の静電容量は、過電圧と転 時間とが適切な値となるように定められる

 フリップフロップ制御回路60は、上述し 半導体スイッチ20-1及び20-2のオン、オフ切り 替えを制御するものである。このフリップフ ロップ制御回路60は、定電流フリップフロッ 型リラクタンスモータ3内の回転子11の角度 置を示す角度位置情報を入力し、その角度 置に基づいて、半導体スイッチ20-1及び20-2 対し、これら半導体スイッチ20-1及び20-2をオ ン、オフさせるための動作信号を出力する。 また、フリップフロップ制御回路60は、制動 令を入力すると、動作信号の出力タイミン を、駆動時の出力タイミングから回転子11 電気角180°に対応する角度を回転する時間だ けずらす。

 上述したように、A相コイル17aとB相コイ 17bとに交互に矩形波電流が流れることによ て、定電流フリップフロップ型リラクタン モータ3にはトルクが発生する。図5は、定電 流フリップフロップ型リラクタンスモータ3 駆動時のトルクの発生原理を説明するため 状態遷移を示す図である。図5では、図3に示 す定電流フリップフロップ型リラクタンスモ ータ3のうち、回転子11内の回転子凸極12-1、 定子14内の固定子磁極16-1及び16-2、A相コイル 17aを構成する励磁コイル17-1、B相コイル17bを 成する励磁コイル17-2を直線状に置き換えて 示している。

 図5(a)は、半導体スイッチ20-1がオン、半 体スイッチ20-2がオフであって、A相コイル17a を構成する励磁コイル17-1に矩形波電流が流 て(斜線部)、当該励磁コイル17-1が励磁され ことにより、固定子磁極16-1が磁化され、回 子凸極12-1が固定子磁極16-1に吸引されて当 固定子磁極16-1の方向に移動して、回転子凸 12-1と固定子磁極16-1とが正対した状態を示 ている。

 図5(a)の状態となったタイミングで、フリ ップフロップ制御回路60は、半導体スイッチ2 0-1をオフ、半導体スイッチ20-2をオンに切り える。これにより、A相コイル17aを構成する 磁コイル17-1に矩形波電流が流れていた状態 から、図5(b)に示すように、B相コイル17bを構 する励磁コイル17-2に矩形波電流が流れる状 態(斜線部)に遷移する(回転子凸極12-1の右先 部がP1の位置)。

 これにより、励磁コイル17-2が励磁されて 、固定子磁極16-2が磁化され、回転子凸極12-1 固定子磁極16-2に吸引され、回転子凸極12-1 回転力が生じて固定子磁極16-2の方向に移動 る。図5(c)に示す状態(回転子凸極12-1の右先 部がP2の位置)及び図5(d)に示す状態(回転子 極12-1の右先端部がP3の位置)では、回転子凸 12-1に回転力が生じている途上にある。

 そして、図5(e)に示すように、回転子凸極 12-1と固定子磁極16-2とが正対した状態になる 、すなわち、回転子凸極12-1が図5(b)に示す 態から電気角180°に対応する角度(機械角90°) だけ回転すると(回転子凸極12-1の右先端部がP 4の位置)、フリップフロップ制御回路60は、 導体スイッチ20-1をオン、半導体スイッチ20-2 をオフに切り替える。その後は、図5(b)乃至 5(e)において、固定子磁極16-1を固定子磁極16- 2に置き換え、励磁コイル17-1を励磁コイル17-2 に置き換えた場合の図5(b)乃至図5(e)の状態遷 となり、回転子凸極16-1には継続して回転力 が生じる。

 図6は、図5(b)の状態から図5(e)の状態まで 間に励磁されるB相コイル17bを構成する励磁 コイル17-2の起電力の時間遷移(図6(a))、及び 定電流フリップフロップ型リラクタンスモ タ3のトルクの時間遷移(図6(b))を示す図であ 。図6における横軸上のtP1、tP2、tP3、tP4は、 図5(b)乃至図5(e)における回転子凸極12-1の右先 端部が位置P1、P2、P3、P4に到達する時刻を示 。

 図5(b)の状態から図5(c)の状態までの期間( 刻tP1~時刻tP2までの期間)では、励磁コイル17 -2には直流定電流Iが流れているが、回転子凸 極12-1が励磁コイル17-2を巻回した固定子磁極1 6-2に対向していないため、励磁コイル17-2は 心コイルと同じ状態であり、固定子磁極16-2 は、事実上磁束は発生しない。また、励磁 イル17-2には、直流抵抗Rと直流定電流Iの積R Iに等しい電圧降下(抵抗ドロップ)が生じる。

 一方、図5(c)の状態から図5(e)の状態まで 期間(時刻tP2~時刻tP4までの期間)では、回転 凸極12-1と励磁コイル17-2を巻回した固定子磁 極16-2とが重なっており、固定子磁極16-2には 重なり部分の面積に略比例した磁束が生じ 。この固定子磁極16-2に生じる磁束は、回転 子凸極12-1の右先端部がP1の位置にある時刻tP1 で最も小さくなり、P2、P3、P4の位置に遷移す る過程で徐々に増加する。固定子磁極16-2に 回された励磁コイル17-2を有するB相コイル17b には、ファラデーの法則により、起電力E1=N dφ/dtが生じる。ここで、Nは励磁コイル17-2の 巻回数、φは固定子磁極16-2に生じる磁束数、 tは時間である。

 図5における回転子凸極12-1の横方向の速 を一定とすると、回転子凸極12-1と固定子磁 16-2との重なり部分の面積は、時間に比例し て増大するため、B相コイル17bに生じる起電 E1は一定となる。そして、この起電力E1の極 は、直流定電流Iの方向とは逆方向となる。

 B相コイル17bを構成する励磁コイル17-2に の起電力E1が生じている間、半導体スイッチ 20-2がオンになって、直流定電流Iが励磁コイ 17-2に流れるようにすることで、直流定電流 電源装置1には、図6(a)に示す負荷起電力E1が わる。直流定電流電源装置1が、図6(a)に示す 負荷起電力E1に直流定電流Iを乗じた電力を、 負荷である定電流フリップフロップ型リラク タンスモータ3内の励磁コイル17-2に供給する とにより、抵抗ドロップRIを除いたI×E1の電 気エネルギーが定電流フリップフロップ型リ ラクタンスモータ3の回転エネルギーとなる

 また、図5(c)の状態から図5(e)の状態まで 期間では、図6(b)に示すように、定電流フリ プフロップ型リラクタンスモータ3にトルク が生じる。このトルクτ1は、負荷起電力E1に 例した一定値となる。

 一方、A相コイル17aを構成する励磁コイル 17-1の起電力波形、及び、励磁コイル17-1への 力供給により生じるトルク波形は、図6(a)の 起電力波形及び図6(b)のトルク波形を、回転 11が電気角180°に対応する角度(機械角90°)を 転する時間だけずらしたものとなる。

 なお、以上の説明は、回転子凸極12-1と、 励磁コイル17-1を巻回した固定子磁極16-1、及 、励磁コイル17-2を巻回した固定子磁極16-2 について説明したが、対向側である、回転 凸極12-2と、励磁コイル17-3を巻回した固定子 磁極16-3、及び、励磁コイル17-4を巻回した固 子磁極16-4とについても同様である。

 図7は、定電流フリップフロップ型リラク タンスモータ3の回生制動時のトルクの発生 理を説明するための状態遷移を示す図であ 。図7の状態遷移は、図5の状態遷移と比較す ると、励磁コイル17-1及び17-2に直流定電流が れるタイミングが、回転子11が電気角180°に 対応する角度(機械角90°)を回転する時間だけ ずれたものとなる。

 図7(a)は、半導体スイッチ20-1がオフ、半 体スイッチ20-2がオンであって、B相コイル17b を構成する励磁コイル17-2に矩形波電流が流 て(斜線部)、当該励磁コイル17-2が励磁され ことにより、固定子磁極16-2が磁化される一 、回転中(図7では右に移動中)の回転子凸極1 2-1と固定子磁極16-1とが正対した状態を示し いる。

 図7(a)の状態となったタイミングで、フリ ップフロップ制御回路60は、半導体スイッチ2 0-1をオン、半導体スイッチ20-2をオフに切り える。これにより、B相コイル17bを構成する 磁コイル17-2に矩形波電流が流れていた状態 から、図7(b)に示すように、A相コイル17aを構 する励磁コイル17-1に矩形波電流が流れる状 態(斜線部)に遷移する(回転子凸極12-1の右先 部がP1の位置)。

 これにより、励磁コイル17-1が励磁されて 、固定子磁極16-1が磁化され、回転子凸極12-1 は固定子磁極16-2に吸引される力が加わる。 この力が回転方向とは逆の力である制動力と なる。図7(c)に示す状態(回転子凸極12-1の右先 端部がP2の位置)及び図7(d)に示す状態(回転子 極12-1の右先端部がP3の位置)では、回転子凸 極12-1に制動力が生じている途上にある。

 そして、図7(e)に示すように、回転子凸極 12-1と固定子磁極16-2とが正対した状態になる 、すなわち、回転子凸極12-1が図7(b)に示す 態から電気角180°に対応する角度(機械角90°) だけ回転すると(回転子凸極12-1の右先端部がP 4の位置)、フリップフロップ制御回路60は、 導体スイッチ20-1をオフ、半導体スイッチ20-2 をオンに切り替える。その後は、図7(b)乃至 7(e)において、固定子磁極16-1を固定子磁極16- 2に置き換え、励磁コイル17-1を励磁コイル17-2 に置き換えた場合の図7(b)乃至図7(e)の状態遷 となり、回転子凸極16-1には継続して制動力 が生じる。

 図8は、図7(b)の状態から図7(e)の状態まで 間に励磁されるA相コイル17aを構成する励磁 コイル17-1の起電力の時間遷移(図7(a))、及び 定電流フリップフロップ型リラクタンスモ タ3のトルクの時間遷移(図7(b))を示す図であ 。図8における横軸上のtP1、tP2、tP3、tP4は、 図7(b)乃至図7(e)における回転子凸極12-1の右先 端部が位置P1、P2、P3、P4に到達する時刻を示 。

 A相コイル17aを構成する励磁コイル17-1を 回した固定子磁極16-1には、回転子凸極12-1と 当該固定子磁極16-1との重なり部分の面積に 比例した磁束が生じる。従って、固定子磁 16-1に生じる磁束は、回転子凸極12-1の右先端 部がP1の位置にある時刻tP1で最も大きくなり P2、P3、P4の位置に遷移する過程で徐々に減 する。固定子磁極16-1に巻回された励磁コイ ル17-1を有するA相コイル17aには、ファラデー 法則により、起電力E2=N・dφ/dtが生じる。

 回転子凸極12-1の横方向の速度を一定とす ると、回転子凸極12-1と固定子磁極16-1との重 り部分の面積は、時間に比例して減少する め、A相コイル17aに生じる起電力E2は一定と る。そして、この起電力E2の極性は、直流 電流Iの方向と同一方向となる。

 A相コイル17bを構成する励磁コイル17-1に の起電力E2が生じている間、半導体スイッチ 20-1がオンになって、直流定電流Iが励磁コイ 17-1に流れるようにすることで、直流定電流 電源装置1には、負荷起電力E2の絶対値から抵 抗ドロップRIを除いたものに直流定電流Iを乗 じた電気エネルギーが回生される。

 また、図7(c)の状態から図7(e)の状態まで 期間では、図8(b)に示すように、定電流フリ プフロップ型リラクタンスモータ3に制動ト ルクが生じる。このトルクτ2は、負荷起電力 E2に比例した一定値となる。

 一方、B相コイル17bを構成する励磁コイル 17-2の起電力、及び、励磁コイル17-2への電力 給により生じる制動トルクは、図8(a)の起電 力及び図8(b)の制動トルクを、回転子11が電気 角180°に対応する角度(機械角90°)を回転する 間だけずらしたものとなる。

 なお、以上の説明は、回転子凸極12-1と、 励磁コイル17-1を巻回した固定子磁極16-1、及 、励磁コイル17-2を巻回した固定子磁極16-2 について説明したが、対向側である、回転 凸極12-2と、励磁コイル17-3を巻回した固定子 磁極16-3、及び、励磁コイル17-4を巻回した固 子磁極16-4とについても同様である。

 図9は、直流定電流電源装置1の構成を示 図である。直流定電流電源装置1は、単に出 電流が一定に制御された電源装置とは異な 、負荷側の起電力の正負、大小に関係なく 定方向の一定電流(直流定電流)を出力する うに制御され、且つ、負荷側である定電流 リップフロップ型リラクタンスモータ3から 生される電力を受け入れる機能を有するこ に特徴がある。

 直流定電流電源装置1は、非対称制御のPWM (パルス幅制御)ブリッジ(非対称PWMブリッジ) 中心に構成されている。この非対称PWMブリ ジにおける半導体スイッチ131は、IGBT、サイ スタ、パワートランジスタ等が任意に選択 能である。また、非対称PWMブリッジにおけ 所謂交流端子にあたる部分には、直流電源1 29が接続され、非対称PWMブリッジの所謂直流 子Xには、定電流フリップフロップ回路2の 力端子19-1が接続され、直流端子Yには、出力 端子19-2(図4参照)が接続される。

 直流定電流電源装置1において、非対称PWM ブリッジを構成する半導体スイッチ131(S1、S2 S3、S4)は、所定の搬送周波数信号に応じて ンオフ動作し、オン期間が制御可能である 2つの半導体スイッチ131(S1、S4)の対と、2つの 半導体スイッチ131(S2、S3)の対は、通常のブリ ッジにおけるように対称的に動作するのでは なく、負荷起電力の正あるいは負に対応して それぞれが一体で非対称に動作するようにし てある。具体的には、半導体スイッチ131(S1、 S4)の対が動作すると直流端子X、Yの両端に正 平均値の電圧が出力され、その値は、半導 スイッチ131(S1、S4)のオン期間の長さで制御 れる。また、半導体スイッチ131(S2、S3)の対 動作すると、直流端子X、Yの両端に負の平 値の電圧が出力され、その値は、半導体ス ッチ131(S2、S3)のオン期間の長さで制御され 。

 半導体スイッチ131(S5)は、非対称PWMブリッ ジの出力側に並列に接続され、リアクトル130 、後段の定電流フリップフロップ回路2を通 た循環回路を構成する、この半導体スイッ 131(S5)は、半導体スイッチ131(S1、S4)の対のオ 期間、及び、半導体スイッチ131(S2、S3)の対 オフ期間にオンとなるように動作する。こ により、半導体スイッチ131(S1、S4)の対のオ 期間、及び、半導体スイッチ131(S2、S3)の対 オフ期間においても、定電流フリップフロ プ回路2に対して直流定電流を断続させるこ となく供給する。

 直流定電流制御装置1内に構成される定電 流電源制御装置135は、上述した半導体スイッ チ131(S1、S2、S3、S4、S5)を制御するためのもの である。この定電流電源制御装置35は、出力 流、負荷起電力等の制御情報を受けて、直 定電流電源装置1の出力電流が、定電流フリ ップフロップ回路2への出力電流が負荷起電 の正負及び大小に関わらず、その方向が一 でその大きさが電流設定指令によって指令 れた一定の電流(直流定電流)になるように、 半導体スイッチ131(S1乃至S5)を駆動させるため の動作信号を出力する。

 図10は、負荷起電力が正で大小、負で大 の4条件における半導体スイッチ131(S1乃至S5) 動作とその動作時の出力電圧を示す図であ 。負荷起電力が正で大の場合には、半導体 イッチ131(S1、S4)の対が選択され、オン期間 長くなる。このため、直流端子X、Yの両端 正の大きな平均値の電圧が出力される。ま 、負荷起電力が正で小の場合には、半導体 イッチ131(S1、S4)の対が選択され、オン期間 短くなる。このため、直流端子X、Yの両端に 正の小さな平均値の電圧が出力される。一方 、負荷起電力が負で絶対値が大の場合には、 半導体スイッチ131(S2、S3)の対が選択され、オ ン期間が長くなる。このため、直流端子X、Y 両端に負の絶対値の大きな平均値の電圧が 力される。また、負荷起電力が負で小の場 には、半導体スイッチ131(S1、S4)の対が選択 れ、オン期間が短くなる。このため、直流 子X、Yの両端に負の絶対値の小さな平均値 電圧が出力される。

 図11は、定電流フリップフロップ型リラ タンスモータ3の起動加速、定速回転、回生 動及び停止の一連の動作に対応する直流定 流電源装置1の動作について示したものであ る。図11(a)に示すように、定電流フリップフ ップ型リラクタンスモータ3の動作が行われ る場合、図11(b)に示すように、直流定電流電 装置1は、定電流フリップフロップ型リラク タンスモータ3の駆動時と制動時には、定速 転時よりも大きな定電流を定電流フリップ ロップ回路2に供給する必要がある。

 直流定電流電源装置1の直流端子Xから見 負荷起電力は、駆動状態では正、制動状態 は負であり、その大きさは定電流フリップ ロップ型リラクタンスモータ3の回転子の回 速度にほぼ比例する。直流定電流電源装置1 は、図11(c)の点線に示すように、正負の負荷 電力に負荷回路の抵抗分による電圧降下(抵 抗ドロップ)分を加算した電圧を出力するこ で、定電流フリップフロップ回路2に直流定 流を供給することができる。これにより、 電流フリップフロップ型リラクタンスモー 3の制動時には、停止まで回生制動が可能と なり、機械ブレーキを使用する必要がない。

 負荷側の定電流フリップフロップ型リラ タンスモータ3が制動状態では負荷起電力は 負である。この場合、直流定電流電源装置1 半導体スイッチ131(S2、S3)の対が動作して出 電圧は負になり、負荷側から回生電流が直 電源129の正端子から流れ込む。この現象は たかもバッテリーの充電と同様の態様とな ている。直流電源129は充電機能を有してお 、回生電力を充電する。一方、直流電源129 燃料電池等であり充電機能を有しない場合 は、エネルギー回収のために、直流電源129 並列にウルトラキャパシタを接続しておく 要がある。更には、直流電源129がリチウム オン電池のように充電機能を有していても 回生電力が数十秒単位の急峻な変動となる には適切に充電を行うことができない場合 も、直流電源129に並列にウルトラキャパシ を接続することが望ましい。

 このように、定電流方式の回生型スイッ ドリラクタンスモータ駆動システムでは、 電流フリップフロップ回路2が、半導体スイ ッチ20-1及び20-2の一方がオンの場合には他方 オフになる所謂フリップフロップ動作を行 ことによって、定電流直流電源装置1からの 直流定電流を、定電流フリップフロップ型リ ラクタンスモータ3内のA相コイル17a及びB相コ イル17bに交互に振り分けることによって、こ れらに矩形波電流を流す。そして、固定子磁 極16-1乃至16-4による吸引力によって回転子11 生じるトルクが理論上最大となるようにす とともに、制動時には、半導体スイッチ20-1 び20-2の切り替えタイミングを、駆動時の出 力タイミングから回転子11が電気角180°に対 する角度を回転する時間だけずらすことに り、電力回生を効率よく行うことができる

 なお、上述した実施形態では、定電流フ ップフロップ型リラクタンスモータ3は、回 転子11に2個の回転子凸極12-1及び12-2が設けら 、固定子14に4個の固定子磁極16-1、16-2、16-3 び16-4が設けられた2相4極の構成であったが 回転子にn個(nは整数)の回転子凸極が設けら れ、固定子に2n個の固定子磁極とが設けられ 2相2n極の構成であってもよい。

 図12は、2相8極の定電流フリップフロップ 型リラクタンスモータの軸垂直方向断面図で ある。図12に示す定電流フリップフロップ型 ラクタンスモータ3-1において、回転子10は 回転子鉄心11と、4個の回転子凸極12-1、12-2、 12-3及び12-4とにより構成される。4個の回転子 凸極12-1乃至12-4は、回転子鉄心11の外周に、 間隔(ここでは90°の間隔)で配置されている

 上述した回転子10の外周に配置された環 の固定子14は、ヨーク15及び8個の固定子磁極 16-1、16-2、16-3、16-4、16-5、16-6、16-7及び16-8に り構成される。8個の固定子磁極16-1乃至16-8 、ヨーク15の内周側に、回転子凸極12-1乃至1 2-4と空隙を介して、等間隔(ここでは45°の間 )で配置されている。

 励磁コイル17-1乃至17-8は、励磁コイル17-1 固定子磁極16-1に、励磁コイル17-2が固定子 極16-2に、励磁コイル17-3が固定子磁極16-3に 励磁コイル17-4が固定子磁極16-4に、励磁コイ ル17-5が固定子磁極16-5に、励磁コイル17-6が固 定子磁極16-6に、励磁コイル17-7が固定子磁極1 6-7に、励磁コイル17-8が固定子磁極16-8に、そ ぞれ巻回されている。これらのうち、励磁 イル17-1及び17-3、17-5及び17-7は、磁束が固定 子磁極16-1から16-3に向かう方向となり、且つ 磁束が固定子磁極16-5から16-7に向かう方向 なるように、巻回されて直列に接続されて り、A相コイル17aを構成する。同様に、励磁 イル17-2、17-4、17-6及び17-8は、磁束が固定子 磁極16-2から16-4に向かう方向となり、且つ、 束が固定子磁極16-6から16-8に向かう方向と るように、巻回されて直列に接続されてお 、B相コイル17bを構成する。

 この2相8極の定電流フリップフロップ型 ラクタンスモータ3-1を用いる場合には、ヨ ク15の部分の磁路断面積を小さくして小型軽 量化を図るとともに、トルクの脈動周期を高 域に移行することができる。

 また、複数の定電流フリップフロップ型 ラクタンスモータを接続したモータユニッ を用いるようにしてもよい。図13は、モー ユニットの外観斜視図、図14は、モータユニ ットを構成する各定電流フリップフロップ型 リラクタンスモータの配置を説明する図であ る。

 図13に示すように、モータユニットは、 電流フリップフロップ型リラクタンスモー 3-11、3-12、3-13及び3-14により構成される。こ ら定電流フリップフロップ型リラクタンス ータ3-11、3-12、3-13及び3-14は、それぞれ図3 示す定電流フリップフロップ型リラクタン モータ3と同様の構成である。

 定電流フリップフロップ型リラクタンス ータ3-11、3-12、3-13及び3-14は、回転軸13が共 であり、それぞれの回転子11における回転 凸極12-1及び12-2についての回転軸13の回転方 の位置が同一となっている。また、定電流 リップフロップ型リラクタンスモータ3-11、 3-12、3-13及び3-14は、それぞれの固定子14にお て定められた基準位置についての回転軸13 回転方向の間隔が22.5°となるように接続さ ている。具体的には、図14(a)に示す定電流フ リップフロップ型リラクタンスモータ3-11に ける固定子14の基準位置Aを、回転軸13の回転 方向(ここでは右回り)に22.5°回転させた位置 図14(b)に示す定電流フリップフロップ型リ クタンスモータ3-12における固定子14の基準 置Aとなる。また、図14(b)に示す定電流フリ プフロップ型リラクタンスモータ3-12におけ 固定子14の基準位置Aを、回転軸13の回転方 に22.5°回転させた位置(図14(a)に示す定電流 リップフロップ型リラクタンスモータ3-11に ける固定子14の基準位置Aを、回転軸13の回 方向45°回転させた位置)が図14(c)に示す定電 フリップフロップ型リラクタンスモータ3-13 における固定子14の基準位置Aとなり、図14(c) 示す定電流フリップフロップ型リラクタン モータ3-13における固定子14の基準位置Aを、 回転軸13の回転方向に22.5°回転させた位置(図 14(a)に示す定電流フリップフロップ型リラク ンスモータ3-11における固定子14の基準位置A を、回転軸13の回転方向67.5°回転させた位置) が図14(d)に示す定電流フリップフロップ型リ クタンスモータ3-14における固定子14の基準 置Aとなる。

 図15は、図13及び図14に示すモータユニッ を用いる場合の定電流フリップフロップ回 ユニットの構成を示す図である。定電流フ ップフロップ回路ユニットは、入力端子19-1 及び出力端子19-2が直流定電流電源装置1に接 されており、入力端子19-1と出力端子19-2と 間には、定電流フリップフロップ回路2-1、2- 2、2-3及び2-4が直列に接続されている。定電 フリップフロップ回路2-1、2-2、2-3及び2-4は それぞれ図4に示す定電流フリップフロップ 路2と同様の構成である。

 定電流フリップフロップ回路2-1の電流路2 4-1には、定電流フリップフロップ型リラクタ ンスモータ3-11内のA相コイル17aが接続されて り、電流路24-2には、定電流フリップフロッ プ型リラクタンスモータ3-11内のB相コイル17b 接続されている。また、定電流フリップフ ップ回路2-2の電流路24-1には、定電流フリッ プフロップ型リラクタンスモータ3-12内のA相 イル17aが接続されており、電流路24-2には、 定電流フリップフロップ型リラクタンスモー タ3-12内のB相コイル17bが接続されている。同 に、定電流フリップフロップ回路2-3の電流 24-1には、定電流フリップフロップ型リラク タンスモータ3-13内のA相コイル17aが接続され とともに、電流路24-2には、定電流フリップ フロップ型リラクタンスモータ3-13内のB相コ ル17bが接続されており、定電流フリップフ ップ回路2-4の電流路24-1には、定電流フリッ プフロップ型リラクタンスモータ3-14内のA相 イル17aが接続されるとともに、電流路24-2に は、定電流フリップフロップ型リラクタンス モータ3-14内のB相コイル17bが接続されている

 定電流フリップフロップ制御回路61は、 4(b)に示す定電流フリップフロップ回路60と 様の制御を、定電流フリップフロップ回路2- 1乃至2-4のそれぞれに行う。すなわち、定電 フリップフロップ制御回路61は、定電流フリ ップフロップ型リラクタンスモータ3-11内の 転子11の角度位置を示す角度位置情報を入力 し、その角度位置に基づいて、定電流フリッ プフロップ回路2-1内の半導体スイッチ20-1及 20-2に対し、これら半導体スイッチ20-1及び20- 2をオン、オフさせるための動作信号を出力 る。また、定電流フリップフロップ制御回 61は、定電流フリップフロップ型リラクタン スモータ3-12内の回転子11の角度位置を示す角 度位置情報を入力し、その角度位置に基づい て、定電流フリップフロップ回路2-2内の半導 体スイッチ20-1及び20-2に対し、これら半導体 イッチ20-1及び20-2をオン、オフさせるため 動作信号を出力する。同様に、定電流フリ プフロップ制御回路61は、定電流フリップフ ロップ型リラクタンスモータ3-13内の回転子11 の角度位置を示す角度位置情報を入力し、そ の角度位置に基づいて、定電流フリップフロ ップ回路2-3内の半導体スイッチ20-1及び20-2に し、これら半導体スイッチ20-1及び20-2をオ 、オフさせるための動作信号を出力する。 に同様に、定電流フリップフロップ制御回 61は、定電流フリップフロップ型リラクタン スモータ3-14内の回転子11の角度位置を示す角 度位置情報を入力し、その角度位置に基づい て、定電流フリップフロップ回路2-4内の半導 体スイッチ20-1及び20-2に対し、これら半導体 イッチ20-1及び20-2をオン、オフさせるため 動作信号を出力する。また、フリップフロ プ制御回路61は、制動指令を入力すると、動 作信号の出力タイミングを、駆動時の出力タ イミングから回転子11が電気角180°に対応す 角度を回転する時間だけずらす。

 これにより、定電流フリップフロップ型 ラクタンスモータ3-11乃至3-14のそれぞれのA コイル17aとB相コイル17bとに交互に矩形波電 流が流れることによって、定電流フリップフ ロップ型リラクタンスモータ3にはトルクが 生する。トルクの発生原理は、図5乃至図8に おいて説明した原理と同様である。

 モータユニット内の定電流フリップフロ プ型リラクタンスモータ3-11乃至3-14を、回 軸13を共通とし、それぞれの回転子11におけ 回転子凸極12-1及び12-2についての回転軸13の 回転方向の位置を同一とすること、それぞれ の固定子14において定められた基準位置につ ての回転軸13の回転方向の間隔が22.5°とな ように配置すること、更に、定電流フリッ フロップ回路ユニット内の定電流フリップ ロップ回路2-1、2-2、2-3及び2-4がそれぞれ上 した半導体スイッチ20-1及び20-2の切替動作を 行うことにより、トルクゼロ点がなくなって 、トルクの脈動を低減させるとともに、励磁 コイルの相対的なリアクタンスを低減して、 導通させる電流路を切り替える際の過電圧を 低減させることができる。

 また、直流定電流電源装置1の構成には、 図9以外にも様々なものが考えられる。図16は 、直流定電流電源装置1の他の構成を示す図 ある。図16に示す直流定電流電源装置1は、 流電源139、リアクトル140、充放電切換器146 び定電流チョッパ147を有する。これらのう 、充放電切換器146は、4つの半導体スイッチ4 1(S11、S12、S13、S14)によって構成される。また 、定電流チョッパ147は、2つの半導体スイッ 141(S15及びS16)によって構成される。半導体ス イッチ141(S11乃至S14)は、図9における半導体ス イッチ131(S1乃至S4)と同じ働きをし、半導体ス イッチ141(S16)は、図9における半導体スイッチ 131(S5)と同じ働きをする。一方、直流定電流 御装置1内に構成される定電流電源制御装置1 45は、動作信号により、上述した半導体スイ チ131(S1乃至S6)を制御する。

 充放電切換器146は、定電流電源制御装置1 45からの動作信号を受けて、2つの半導体スイ ッチ141(S1、S4)の対と、2つの半導体スイッチ14 1(S2、S3)の対のいずれかをオンとすることに って、直流電源39の極性切換を行う。

 定電流チョッパ147内の半導体スイッチ141( S15)は、定電流電源制御装置145からの動作信 を受けて、高速でオン、オフ切換を行う。 ンとなる期間の長さが制御されることによ 、所定の直流定電流が出力される。

 定電流チョッパ147内の半導体スイッチ141( S16)は、定電流電源制御装置145からの動作信 を受けて、半導体スイッチ141(S15)のオフ期間 中にオンとなって、リアクトル140、後段の定 電流フリップフロップ回路2を通じた循環回 を構成する。

 以上のように、本発明に係る回生型スイ チドリラクタンスモータ駆動システムは、 ネルギー回収効率の向上を図ることができ 回生型スイッチドリラクタンスモータ駆動 ステムとして有用である。




 
Previous Patent: WO/2009/150713

Next Patent: WO/2009/150722