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Patent Searching and Data


Title:
ROTARY PRESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/104434
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a rotary press having a blanket cylinder (21) and a plate cylinder (23). The plate cylinder (23) has a plate cylinder body (30), a press plate (31) wound around the outer circumference of the plate cylinder body (30), and a press plate insertion groove (32) formed in the outer circumferential surface of the plate cylinder body (30) along the axial direction thereof. The blanket cylinder (21) has a blanket cylinder body (70), a blanket (71) wound around the outer circumference of the blanket cylinder body (70), and a blanket insertion groove (72) formed in the outer circumferential surface of the blanket cylinder body (70) along the axial direction thereof. The opening widths of the press plate insertion groove (32) and the blanket insertion groove (72) are reduced to the minimum.

Inventors:
NISHIYAMA KOJI
SUGAHARA TAKAYUKI
NITTA TAKANORI
TOMOTAKI TETSUSHI
Application Number:
PCT/JP2009/050369
Publication Date:
August 27, 2009
Filing Date:
January 14, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
NISHIYAMA KOJI
SUGAHARA TAKAYUKI
NITTA TAKANORI
TOMOTAKI TETSUSHI
International Classes:
B41F7/02; B41F13/10; B41F13/12; B41F13/24; B41F27/12; B41F30/00; B41F33/06; B41N10/02
Foreign References:
JP2006199046A2006-08-03
JP2003205597A2003-07-22
JPS60168931U1985-11-09
JPH11314345A1999-11-16
JPH06134959A1994-05-17
JPH10296946A1998-11-10
JP2007290187A2007-11-08
Other References:
See also references of EP 2246189A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki et al. (JP)
Hiroaki Sakai (JP)
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Claims:
 搬送されるウェブに転接するブランケット胴および前記ブランケット胴に転接する版胴を回転させることにより、前記ウェブに印刷可能な輪転印刷機において、
 前記版胴は、
 外周に刷版が巻回された版胴本体と、
 前記版胴本体の外周面に軸方向に沿って全胴幅に亘って形成されると共に、前記刷版の咥え側端部および咥え尻側端部を挿入可能な刷版挿入溝と、
 前記刷版挿入溝に挿入された前記刷版の咥え側端部および咥え尻側端部を係止して、前記刷版を前記版胴本体に締付固定可能な版締め装置と、を備え、
 前記版胴本体は、軸方向における胴幅Wを周方向における外周長Lで割ったW/Lが1.6以上となるように構成され、
 前記版締め装置は、前記刷版挿入溝内に設けられると共に前記刷版挿入溝内に挿入された前記咥え側端部を係止する第1係止部と、前記刷版挿入溝内において前記版胴本体の軸方向に延在して回転可能に設けられると共に、前記刷版挿入溝内に挿入された前記咥え尻端部を係止する第2係止部を有するテンションバーと、を有しており、
 前記ブランケット胴は、
 外周にブランケットが巻回されたブランケット胴本体と、
 前記ブランケット胴本体の外周面に軸方向に沿って形成されると共に、前記ブランケットの咥え側端部および咥え尻側端部を挿入可能なブランケット挿入溝と、
 前記ブランケット挿入溝に挿入された前記ブランケットの咥え側端部および咥え尻側端部を係止して、前記ブランケットを前記ブランケット胴本体に締付固定可能なブランケット締め装置と、を備え、
 前記ブランケットは、巻回状態において内周側となるメタル層と、巻回状態において外周側となるブランケット層とを有していることを特徴とする輪転印刷機。
 前記版胴は、前記ブランケット胴に対し、前記版胴の一端側を前記ブランケット胴の離接方向に直交する昇降方向に調整可能なコッキング装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の輪転印刷機。
 搬送されるウェブに転接するブランケット胴および前記ブランケット胴に転接する版胴を回転させることにより、前記ウェブに印刷可能な輪転印刷機において、
 前記版胴は、
 外周に刷版が巻回された版胴本体と、
 前記版胴本体の外周面に軸方向に沿って全胴幅に亘って形成されると共に、前記刷版の咥え側端部および咥え尻側端部を挿入可能な刷版挿入溝と、
 前記刷版挿入溝に挿入された前記刷版の咥え側端部および咥え尻側端部を係止して、前記刷版を前記版胴本体に締付固定可能な版締め装置と、
 前記ブランケット胴に対し、前記版胴の一端側を前記ブランケット胴の離接方向に直交する昇降方向に調整可能なコッキング装置と、を備え、
 前記版胴本体は、軸方向における胴幅Wを周方向における外周長Lで割ったW/Lが1.6以上となるように構成されていることを特徴とする輪転印刷機。
 前記ブランケット胴は、
 外周にブランケットが巻回されたブランケット胴本体と、
 前記ブランケット胴本体の外周面に軸方向に沿って形成されると共に、前記ブランケットの咥え側端部および咥え尻側端部を挿入可能なブランケット挿入溝と、
 前記ブランケット挿入溝に挿入された前記ブランケットの咥え側端部および咥え尻側端部を係止して、前記ブランケットを前記ブランケット胴本体に締付固定可能なブランケット締め装置と、を備え、
 前記ブランケットは、巻回状態において内周側となるメタル層と、巻回状態において外周側となるブランケット層とを有していることを特徴とする請求項3に記載の輪転印刷機。
 前記コッキング装置は、前記版胴の回転軸の一端側を支持する偏心軸受と、前記偏心軸受を前記回転軸周りに回動させる回動機構とを有していることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の輪転印刷機。
 前記回動機構は、前記偏心軸受を回動させるためのコッキング用駆動源を備え、
 前記コッキング装置は、前記コッキング用駆動源を制御するコッキング制御手段を有していることを特徴とする請求項5に記載の輪転印刷機。
 搬送される前記ウェブに臨ませて設けられ、幅方向に延伸した前記ウェブを復元する幅見当修正装置を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の輪転印刷機。
 前記幅見当修正装置は、搬送される前記ウェブに転接可能なローラを前記ウェブの幅方向に複数設けて成るローラ群と、前記ローラ群を前記ウェブの離接方向に進退させるローラ群離接機構とを有していることを特徴とする請求項7に記載の輪転印刷機。
 前記ローラ群離接機構は、前記ローラ群を離接方向に進退させるための幅見当修正用駆動源を備えており、
 前記幅見当修正装置は、前記幅見当修正用駆動源を制御する幅見当修正制御手段を有していることを特徴とする請求項8に記載の輪転印刷機。
 前記幅見当修正装置は、搬送される前記ウェブにエアーを吹付け可能な吹付けノズルを前記ウェブの幅方向に複数設けて成るノズル群と、エアー供給流路を介して前記ノズル群にエアーを供給可能なエアー供給手段とを有していることを特徴とする請求項7に記載の輪転印刷機。
 印刷後の前記ウェブには、所定のページ幅および所定のページ長から成る所定サイズの印刷ページが、前記ウェブの搬送方向および幅方向に亘って複数印刷され、
 前記版胴本体は、軸方向における胴幅が、前記ページ幅の4ページ分となるように構成され、周方向における外周長が、前記ページ長の1ページ分となるように構成されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の輪転印刷機。
 前記ブランケット胴は、
 外周に2つのブランケットが巻回されたブランケット胴本体と、
 前記ブランケット胴本体の外周面に軸方向に沿って形成されると共に、前記各ブランケットの咥え側端部および咥え尻側端部を挿入可能な2つのブランケット挿入溝と、を備え、
 前記ブランケット胴本体は、前記ブランケット胴の軸方向における胴幅が、前記ページ幅の4ページ分となるように構成され、前記ブランケット胴の周方向における外周長が、前記ページ長の2ページ分となるように構成され、
 前記2つのブランケット挿入溝は、前記ブランケット胴本体の胴幅の半分の長さにそれぞれ形成されると共に、前記ブランケット胴本体の回転軸を挟んで対向した位置に形成されており、一方の前記ブランケット挿入溝は、前記ブランケット胴本体の一端側に寄せて形成され、他方の前記ブランケット挿入溝は、前記ブランケット胴本体の他端側に寄せて形成されていることを特徴とする請求項11に記載の輪転印刷機。
Description:
輪転印刷機

 本発明は、ブランケット胴および版胴を 転させることにより、搬送されるウェブに 刷を行う輪転印刷機に関するものである。

 従来の輪転印刷機として、搬送されるウ ブに転接するブランケット胴と、ブランケ ト胴に転接する版胴とを備えたものが知ら ている(例えば、特許文献1参照)。

 このとき、従来の輪転印刷機は、いわゆ 4(W)×2(L)の輪転印刷機であり、輪転印刷機の ブランケット胴の径および版胴の径は同径と なっている。ここで、4(W)×2(L)の輪転印刷機 は、版胴の軸方向における胴幅Wが、ウェブ 印刷される印刷ページのページ幅の4ページ 分となっており、また、版胴の周方向におけ る外周長Lが、ウェブに印刷される印刷ペー のページ長の2ページ分となっているもので る。

特開2007-290187号公報

 このような従来の輪転印刷機は、大ロッ 数の印刷物を高速で印刷する場合に適して る。しかしながら、従来の輪転印刷機で小 ット数の印刷物を印刷する場合、輪転印刷 の版胴に巻回された刷版は、使用寿命に達 ることなく交換されていた。つまり、輪転 刷機で印刷する印刷量が少ないため、刷版 使用回数が少なく、刷版の使用寿命に達す 前に交換されており、刷版を無駄に交換す 場合があった。

 このため、刷版の無駄を省くと共に小ロ ト数での印刷に対応すべく、版胴の周方向 おける外周長Lが、ウェブに印刷される印刷 ページのページ長の1ページ分となる、いわ る4(W)×1(L)の輪転印刷機が用いられている。 れにより、4(W)×1(L)の輪転印刷機における版 胴の外周長が、4(W)×2(L)の輪転印刷機におけ 版胴の外周長に比して半分となったため、 版の使用回数を倍とすることができ、刷版 無駄なく使用することが可能となる。

 しかしながら、版胴の外周長を短くして まうと、版胴は細長の胴(長尺胴)となり、 胴の剛性が低下してしまうため、従来に比 て版胴が撓みやすくなってしまう。版胴が みやすくなってしまうと、例えば、版胴や ランケット胴に形成されたギャップの影響 受けやすくなってしまう。なお、ギャップ は、版胴に巻回された刷版やブランケット に巻回されたブランケットを固定するため 溝の開口幅である。具体的に、ブランケッ 胴のギャップと版胴のギャップを対向させ がら、ブランケット胴に転接させて版胴を 転させる。すると、ギャップ同士が対向し 際に衝撃が発生し、この衝撃により剛性が 下した版胴は振動してしまう。つまり、版 の剛性が低下した状態において、ウェブに して印刷を行うと、全速度域でギャップの 響により版胴が振動してしまい、ウェブに 刷された印刷ページに濃淡の縞模様(いわゆ ショック目)が生じてしまったり、あるいは 印刷ズレ(天地見当ズレ)等が生じてしまい、 刷品質が低下してしまう虞があった。

 そこで、本発明は、版胴が長尺胴となっ 剛性が低下しても、印刷品質を維持しつつ 速度域で安定して印刷を行うことができる 転印刷機を提供することを課題とする。

 本発明の輪転印刷機は、搬送されるウェ に転接するブランケット胴およびブランケ ト胴に転接する版胴を回転させることによ 、ウェブに印刷可能な輪転印刷機において 版胴は、外周に刷版が巻回された版胴本体 、版胴本体の外周面に軸方向に沿って全胴 に亘って形成されると共に、刷版の咥え側 部および咥え尻側端部を挿入可能な刷版挿 溝と、刷版挿入溝に挿入された刷版の咥え 端部および咥え尻側端部を係止して、刷版 版胴本体に締付固定可能な版締め装置と、 備え、版胴本体は、軸方向における胴幅Wを 周方向における外周長Lで割ったW/Lが1.6以上 なるように構成され、版締め装置は、刷版 入溝内に設けられると共に刷版挿入溝内に 入された咥え側端部を係止する第1係止部と 刷版挿入溝内において版胴本体の軸方向に 在して回転可能に設けられると共に、刷版 入溝内に挿入された咥え尻端部を係止する 2係止部を有するテンションバーと、を有し ており、ブランケット胴は、外周にブランケ ットが巻回されたブランケット胴本体と、ブ ランケット胴本体の外周面に軸方向に沿って 形成されると共に、ブランケットの咥え側端 部および咥え尻側端部を挿入可能なブランケ ット挿入溝と、ブランケット挿入溝に挿入さ れたブランケットの咥え側端部および咥え尻 側端部を係止して、ブランケットをブランケ ット胴本体に締付固定可能なブランケット締 め装置と、を備え、ブランケットは、巻回状 態において内周側となるメタル層と、巻回状 態において外周側となるブランケット層とを 有していることを特徴とする。

 この場合、版胴は、ブランケット胴に対 、版胴の一端側をブランケット胴の離接方 に直交する昇降方向に調整可能なコッキン 装置を備えたことが、好ましい。

 また、本発明の他の輪転印刷機は、搬送 れるウェブに転接するブランケット胴およ ブランケット胴に転接する版胴を回転させ ことにより、ウェブに印刷可能な輪転印刷 において、版胴は、外周に刷版が巻回され 版胴本体と、版胴本体の外周面に軸方向に って全胴幅に亘って形成されると共に、刷 の咥え側端部および咥え尻側端部を挿入可 な刷版挿入溝と、刷版挿入溝に挿入された 版の咥え側端部および咥え尻側端部を係止 て、刷版を版胴本体に締付固定可能な版締 装置と、ブランケット胴に対し、版胴の一 側をブランケット胴の離接方向に直交する 降方向に調整可能なコッキング装置と、を え、版胴本体は、軸方向における胴幅Wを周 方向における外周長Lで割ったW/Lが1.6以上と るように構成されていることを特徴とする

 この場合、ブランケット胴は、外周にブ ンケットが巻回されたブランケット胴本体 、ブランケット胴本体の外周面に軸方向に って形成されると共に、ブランケットの咥 側端部および咥え尻側端部を挿入可能なブ ンケット挿入溝と、ブランケット挿入溝に 入されたブランケットの咥え側端部および え尻側端部を係止して、ブランケットをブ ンケット胴本体に締付固定可能なブランケ ト締め装置と、を備え、ブランケットは、 回状態において内周側となるメタル層と、 回状態において外周側となるブランケット とを有していることが、好ましい。

 これらの場合、コッキング装置は、版胴 回転軸の一端側を支持する偏心軸受と、偏 軸受を回転軸周りに回動させる回動機構と 有していることが、好ましい。

 また、この場合、回動機構は、偏心軸受 回動させるためのコッキング用駆動源を備 、コッキング装置は、コッキング用駆動源 制御するコッキング制御手段を有している とが、好ましい。

 また、これらの場合、搬送されるウェブ 臨ませて設けられ、幅方向に延伸したウェ を復元する幅見当修正装置を備えたことが 好ましい。

 また、これらの場合、幅見当修正装置は 搬送されるウェブに転接可能なローラをウ ブの幅方向に複数設けて成るローラ群と、 ーラ群をウェブの離接方向に進退させるロ ラ群離接機構とを有していることが、好ま い。

 この場合、ローラ群離接機構は、ローラ を離接方向に進退させるための幅見当修正 駆動源を備えており、幅見当修正装置は、 見当修正用駆動源を制御する幅見当修正制 手段を有していることが、好ましい。

 また、これらの場合、幅見当修正装置は 搬送されるウェブにエアーを吹付け可能な 付けノズルをウェブの幅方向に複数設けて るノズル群と、エアー供給流路を介してノ ル群にエアーを供給可能なエアー供給手段 を有していることが、好ましい。

 また、これらの場合、印刷後のウェブに 、所定のページ幅および所定のページ長か 成る所定サイズの印刷ページが、ウェブの 送方向および幅方向に亘って複数印刷され 版胴本体は、軸方向における胴幅が、ペー 幅の4ページ分となるように構成され、周方 向における外周長が、ページ長の1ページ分 なるように構成されることが、好ましい。

 また、これらの場合、ブランケット胴は 外周に2つのブランケットが巻回されたブラ ンケット胴本体と、ブランケット胴本体の外 周面に軸方向に沿って形成されると共に、各 ブランケットの咥え側端部および咥え尻側端 部を挿入可能な2つのブランケット挿入溝と を備え、ブランケット胴本体は、ブランケ ト胴の軸方向における胴幅が、ページ幅の4 ージ分となるように構成され、ブランケッ 胴の周方向における外周長が、ページ長の2 ページ分となるように構成され、2つのブラ ケット挿入溝は、ブランケット胴本体の胴 の半分の長さにそれぞれ形成されると共に ブランケット胴本体の回転軸を挟んで対向 た位置に形成されており、一方のブランケ ト挿入溝は、ブランケット胴本体の一端側 寄せて形成され、他方のブランケット挿入 は、ブランケット胴本体の他端側に寄せて 成されていることが、好ましい。

 請求項1の輪転印刷機によれば、版胴本体 に巻回される刷版の咥え側端部および咥え尻 側端部を、版胴本体の全胴幅に亘って形成さ れた刷版挿入溝に挿入し、版締め装置により 刷版を締付固定することができる。このとき 、刷版挿入溝を形成すべく、版胴本体に対し 溝加工する場合、刷版挿入溝は版胴本体の全 胴幅に亘って一直線に形成することができる ため、精度良く溝加工を行うことができる。 また、版胴において、刷版の咥え側端部およ び咥え尻側端部を、第1係止部および第2係止 に係止し、テンションバーを回転させるこ により刷版を版胴本体に締付固定するよう 構成しているが、このとき、刷版の咥え尻 端部を保持する第2係止部の先端構造を鋭角 な形状とすることで、刷版の咥え尻側端部の 曲げ代を小さくでき、刷版挿入溝の溝開口幅 (ギャップ)を大きくとる必要がなく、ギャッ を限りなく小さくすることができる。一方 ブランケット胴において、ブランケット胴 体に巻回されるブランケットの内周側をメ ル層とすることにより、ブランケット挿入 にはブランケットのメタル層のみを挿入す ばよいため、ブランケット挿入溝の溝開口 (ギャップ)を大きくとる必要がなく、ギャ プを限りなく小さくすることができる。こ により、版胴のギャップとブランケット胴 ギャップとを限りなく小さくすることがで る。このとき、ギャップが小さければ小さ ほど、ギャップを通過した際に発生する衝 を小さくすることができるため、言い換え ば、ブランケット胴に対し版胴をスムーズ 転接することができるため、ギャップによ 版胴の振動を低減することができる。これ より、版胴の振動により、印刷後のウェブ 濃淡の縞模様(ショック目)が発生することを 抑制することができる。なお、ブランケット 胴のギャップは、版胴のギャップに比して幾 分大きくなるように構成することが好ましい 。これによれば、版胴のギャップの内側にイ ンキが付着しても、インキの付着部分に、ブ ランケット胴のギャップが臨むため、版胴の ギャップに付着したインキがブランケット胴 に転写されることを抑制することができる。 また、W/Lが1.6以上となるような版胴としては 、例えば、4(W)×1(L)、6(W)×2(L)や8(W)×2(L)等の輪 転印刷機に用いられる版胴がある。

 請求項2および請求項3の輪転印刷機によ ば、ブランケット胴に対し、版胴の一端側 コッキング装置により昇降させることがで 、これにより、ブランケット胴に対し、版 を好適に転接させることができる。つまり 機械誤差や取付誤差等によりブランケット に対し版胴が好適に転接しておらず、ウェ に印刷ズレ(見当ひねり)が生じた場合、コッ キング装置により版胴の一端側を昇降方向に 調整することにより、ウェブへの印刷ズレ( 当ひねり)を補正することが可能となり、ウ ブに対し適切に印刷を行うことが可能とな 。

 請求項4の輪転印刷機によれば、ブランケ ット胴本体に巻回されるブランケットの内周 側をメタル層とすることにより、ブランケッ ト挿入溝にはブランケットのメタル層のみを 挿入すればよいため、ブランケット挿入溝の 溝開口幅(ギャップ)を大きくとる必要がなく ギャップを小さくすることができる。これ より、版胴はギャップによる影響をうけに くなり、版胴の振動を低減することができ ため、版胴の振動により、印刷後のウェブ 濃淡の縞模様(ショック目)が発生すること 抑制することができる。

 請求項5の輪転印刷機によれば、回動機構 により偏心軸受を回動させることで、版胴の 一端側を昇降させることができるため、コッ キング装置を簡易なものとすることができる 。

 請求項6の輪転印刷機によれば、コッキン グ制御手段によりコッキング用駆動源を制御 することができるため、コッキング装置の遠 隔操作が可能となる。これにより、輪転印刷 機の運転中において、印刷後のウェブに印刷 ズレ(見当ひねり)が生じた場合、コッキング 置を遠隔操作することにより、輪転印刷機 停止させることなく、ウェブへの印刷ズレ( 天地見当ズレや見当ひねり)を修正すること 可能となる。

 請求項7の輪転印刷機によれば、ウェブが 幅方向に延伸(すなわち見当ズレ(ファンアウ ))しても、幅見当修正装置によりウェブを の幅に復元することができるため、見当ズ (ファンアウト)を修正することができ、ウェ ブに対し良好に印刷することが可能となる。

 請求項8の輪転印刷機によれば、ローラ群 離接機構によりローラ群をウェブに突き当て ることで、ウェブに複数の凸面を形成するこ とができる。これにより、ウェブの幅方向に おける延伸を短縮することができるため、幅 方向に延伸したウェブを元の幅に復元する、 すなわち見当ズレ(ファンアウト)を修正する とができる。

 請求項9の輪転印刷機によれば、幅見当修 正制御手段により幅見当修正装置を制御する ことができるため、幅見当修正装置を遠隔操 作することが可能となり、輪転印刷機を停止 させることなく見当ズレ(ファンアウト)の修 を行うことが可能となる。

 請求項10の輪転印刷機によれば、ノズル からエアーをウェブに吹付けることで、ウ ブに複数の凸面を形成することができる。 れにより、ウェブの幅方向における延伸を 縮することができるため、幅方向に延伸し ウェブを元の幅に復元する、すなわち見当 レ(ファンアウト)を修正することができる。

 請求項11の輪転印刷機によれば、版胴を 4(W)×1(L)の版胴とすることができ、輪転印刷 を小ロット印刷に対応した構成とすること できる。

 請求項12の輪転印刷機によれば、2つのブ ンケット挿入溝を、ブランケット胴本体の 周面に、ブランケット胴の回転軸を挟んで 向した位置に形成することができるため、 ランケット胴をバランスのよいものとする とができる。

図1は、本実施例に係る新聞用オフセッ ト輪転印刷機を表す概略図である。 図2は、多色刷印刷装置を表す概略図で ある。 図3は、版胴およびブランケット胴を模 式的に表した模式図である。 図4は、版胴本体およびブランケット胴 本体を表す外観斜視図である。 図5は、コッキング装置周りを表す側面 図である。 図6は、版胴のギャップおよびブランケ ット胴のギャップに関する説明図である。 図7は、幅見当修正装置を表す外観斜視 図である。 図8は、変形例に係る幅見当修正装置を 表す外観斜視図である。

符号の説明

 10  輪転印刷機
 12  印刷装置
 16  多色刷印刷装置
 20a,20b,20c,20d 4個の印刷ユニット
 21  ブランケット胴
 23  版胴
 30  版胴本体
 31  刷版
 32  刷版挿入溝
 33  版締め装置
 37  刷版の咥え側端部
 38  刷版の咥え尻側端部
 40  係止溝
 41  テンションバー
 43  係止爪
 50  コッキング装置
 51  二重偏心軸受
 55  内側偏心軸受
 56  外側偏心軸受
 57  内側偏心軸受の嵌合穴
 58  外側偏心軸受の嵌合穴
 60  外側回動レバー
 61  外側レバー移動軸
 62  内側回動レバー
 63  内側レバー移動軸
 64  コッキング用モータ
 65  コッキング制御部
 70  ブランケット胴本体
 71  ブランケット
 72  ブランケット挿入溝
 73  ブランケット締め装置
 75  ブランケットの咥え側端部
 76  ブランケットの咥え尻側端部
 82  メタル層
 83  ブランケット層
 85  咥え尻側巻き軸
 86  咥え尻挿入溝
 87  咥え側係止部
 90  幅見当修正装置
 91  ローラ群
 92  ローラ群離接機構
 95  ローラ
 100a,100b 幅見当修正用モータ
 101a,101b プレート移動機構
 102a,102b 幅見当修正制御部
 200 幅見当修正装置(変形例)
 201 ノズル群
 203 エアー供給装置
 204 吹付けノズル
 W   ウェブ
 G1  刷版挿入溝のギャップ
 G2  ブランケット挿入溝のギャップ

 以下、添付した図面を参照して、本発明 かかる輪転印刷機について説明する。なお この実施例によりこの発明が限定されるも ではない。

 ここで、図1は、本実施例の輪転印刷機が 適用された新聞用オフセット輪転印刷機を表 す概略図であり、図2は、多色刷印刷装置を す概略図である。また、図3は、版胴および ランケット胴を模式的に表した模式図であ 、図4は、版胴本体およびブランケット胴本 体を表す外観斜視図である。さらに、図5は コッキング装置周りを表す側面図であり、 6は、版胴のギャップおよびブランケット胴 ギャップに関する説明図である。また、図7 は、幅見当修正装置を表す外観斜視図であり 、図8は、変形例に係る幅見当修正装置を表 外観斜視図である。

 本実施例において、図1に示すように、輪 転印刷機として適用された新聞用オフセット 輪転印刷機10は、複数の給紙装置11と、印刷 置12と、紙搬送装置13と、折機14とから構成 れている。そして、各給紙装置11には、それ ぞれウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取 Rを保持する保持アーム15が設けられ、この 持アーム15を回動させることで、巻取紙Rを 紙位置に臨ませることができる。また、こ 各給紙装置11には、図示しない紙継装置が けられており、給紙位置で繰り出されてい 巻取紙Rが残り少なくなると、この紙継装置 より給紙位置にある巻取紙Rに対して、待機 位置にある巻取紙Rを紙継することができる

 また、印刷装置12には、両面4色印刷を行 多色刷印刷装置16と、両面2色印刷を行う2色 刷印刷装置17とが設けられている。この多色 印刷装置16および2色刷印刷装置17は、各給 装置11から供給されたウェブWに対して所定 印刷を行うことができる。なお、本実施例 は、印刷装置12を、多色刷印刷装置16と2色刷 印刷装置17とにより構成したが、この構成に 定されるものではない。例えば、両面単色 刷を行う両面単色刷装置、一面4色または2 印刷を行う多色刷印刷装置など印刷物に応 て適宜各種印刷装置を組み合わせて使用す ばよい。

 紙搬送装置13は、図示は省略するが、ウ ブWの搬送方向に沿ってウェブWの幅方向の中 央部で裁断する複数のカッタと、裁断したウ ェブWの搬送経路を設定する多数のガイドロ ラやターンバー、スリッタ装置等が設けら ている。従って、印刷装置12で印刷が施され た各ウェブWは、紙搬送装置13にて、カッタに より裁断されると共に、ターンバーにより搬 送経路が変更され、所定の順番に重ね合わせ ることができる。

 折機14は、紙搬送装置13から送り出された 複数のウェブWを重ねて縦折りし、所定の長 で横裁断し、更に横折りして所望の折帳を 成した後に排紙するものである。

 次に、図2を参照して、印刷装置12につい 詳細に説明する。なお、以下の説明では、 刷装置12として、多色刷印刷装置16を例にし て説明する。

 多色刷印刷装置16は、4つのインキ色であ 藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(yellow)、墨(Black)ごと 4個の印刷ユニット20a,20b,20c,20dで構成されて おり、4個の印刷ユニット20a,20b,20c,20dは、ウ ブWの搬送方向の上流側から、藍の印刷ユニ ト20a、紅の印刷ユニット20b、黄の印刷ユニ ト20c、墨の印刷ユニット20dの順に配設され いる。なお、これら各印刷ユニット20a,20b,20 c,20dの並び順は、これに限らず、所望の並び としてもよい。そして、これら各印刷ユニ ト20a,20b,20c,20dは、ウェブWの表面および裏面 に同時に印刷可能な構成となっている。そし て、この各印刷ユニット20a,20b,20c,20dによりウ ェブWが印刷されることで、印刷後のウェブW 両面には、所定のページ幅および所定のペ ジ長から成る所定サイズの印刷ページが、 ェブWの搬送方向およびウェブWの幅方向に って複数印刷される。

 各印刷ユニット20a,20b,20c,20dは、ウェブWを 挟んで対向する一対のブランケット胴21a,21b,2 1c,21dと、各ブランケット胴21a,21b,21c,21dに対接 する一対の版胴23a,23b,23c,23dとを有している。 このとき、藍の印刷ユニット20aにおける一対 のブランケット胴21aおよび紅の印刷ユニット 20bにおける一対のブランケット胴21bは近接さ れて配設されており、黄の印刷ユニット20cに おける一対のブランケット胴21cおよび墨の印 刷ユニット20dにおける一対のブランケット胴 21dは近接されて配設されている。なお、詳細 は後述するが、各印刷ユニット20a,20b,20c,20d間 には、幅方向に延伸したウェブWを復元する めの3つの幅見当修正装置90が設けられてい 。

 図3および図4に示すように、各印刷ユニ ト20a,20b,20c,20dの各版胴23a,23b,23c,23dは、同様 構成となっているため、版胴23aを例にして 明するが、図面における版胴の符号は、23a,2 3b,23c,23dとする。版胴23aは、版胴本体30と、版 胴本体30の外周に巻回される4つの刷版31と、 胴本体30の外周面に軸方向に沿って形成さ た刷版挿入溝32と、各刷版31を版胴本体30に 付固定可能な版締め装置33とを備えている。

 版胴本体30は、その軸心に回転軸35を有し ており、回転軸35は、その一端側35aが後述す 二重偏心軸受51(図5参照)に軸支されると共 、その他端側35bが後述する一重偏心軸受に 支されている。そして、版胴本体30は、図示 しない駆動装置により回転可能となっている 。また、この版胴本体30は、軸方向における 幅Wが、印刷ページのページ幅の4ページ分 なっていると共に、周方向における外周長L 、印刷ページのページ長の1ページ分となっ ている。すなわち、版胴本体30は、4(W)×1(L)の サイズに構成されている。このとき、胴幅W 外周長Lで割ったW/Lは、1.6以上となっている なお、W/Lが1.6以上となる胴を長尺胴として る。

 この版胴本体30に巻回される各刷版31は、 印刷ページのサイズと同サイズに構成されて おり、4つの刷版31は、版胴本体30の軸方向に べて巻回される。つまり、版胴23aが1回転行 うことで、ブランケット胴21aの軸方向に4つ 印刷ページが転写される。

 図4に示すように、版胴本体30に形成され 刷版挿入溝32は、版胴本体30の全胴幅に亘っ て一直線に形成されている。このため、刷版 挿入溝32を形成すべく、版胴本体30に対し溝 工する場合、刷版挿入溝32は版胴本体30の全 幅に亘って一直線に形成すればよいため、 度良く溝加工を行うことができる。そして この刷版挿入溝32には、各刷版31の咥え側端 部37および咥え尻側端部38が挿入される。

 版締め装置33は、刷版挿入溝32内に形成さ れると共に各刷版31の咥え側端部37を係止す ための係止溝40(第1係止部)と、刷版挿入溝32 において版胴本体30の軸方向に延在して回 可能に設けられたテンションバー41とを有し ている。

 係止溝40は、刷版挿入溝32の開口部近傍に 形成されており、係止溝40と版胴本体30の外 面とが為す角度は鋭角となっている。この き、各刷版31の咥え側端部37は屈曲して形成 れているため、各刷版31の咥え側端部37が係 止溝40に挿入されると、各刷版31の咥え側端 37は係止溝40に引っ掛かり、これにより、各 版31の咥え側端部37は係止される。

 テンションバー41は、その軸心に回動軸42 を有しており、回動可能に構成されている。 また、テンションバー41の外周部には、各刷 31の巻き付け方向に屈曲して形成された係 爪43(第2係止部)が形成されており、この係止 爪43の先端部は鋭角となっている。そして、 の係止爪43には、各刷版31の咥え尻側端部38 係止される。

 そして、この版締め装置33により、版胴 体30に刷版31を固定する際は、先ず、刷版31 咥え側端部37を係止溝40に挿入して係止する 続いて、版胴本体30を回転させて、版胴本 30に刷版31を巻き付けた後、刷版31の咥え尻 端部38を係止爪43に係止し、この状態でテン ョンバー41を締付方向に回動させることで 版胴本体30に刷版31を締付固定することがで る。このような版締め装置33によれば、係 爪43を鋭角な構造とすることで、刷版31の咥 尻側端部の曲げ代を小さくできるので、刷 挿入溝32の溝開口幅(ギャップG1:図6参照)を りなく小さくすることができ、例えば、ギ ップG1を約2mmとすることができる。

 また、図5に示すように、この版胴23aには 、コッキング装置50が設けられている。コッ ング装置50は、ブランケット胴21aに対し版 23aが好適に転接可能なように、版胴23aの一 側を各ブランケット胴21aの離接方向に直交 る昇降方向(径方向)に上げ下げして調整する ものである。つまり、輪転印刷機10の初期設 時において、機械誤差や取付誤差等により 版胴23aはブランケット胴21aに対し適切に転 していない場合がある。この場合、ウェブW に対し印刷ズレ(見当ひねり)が生じる虞があ ため、コッキング装置50により版胴23aの一 側を昇降方向に調整することで、ウェブWへ 印刷ズレ(見当ひねり)を補正することが可 となる。ここで、コッキング装置50について 、具体的に説明する。

 上記したように版胴本体30の回転軸35は、 その一端側35aが二重偏心軸受51に軸支される 共に、その他端側35bが図示しない一重偏心 受に軸支されている。この一重偏心軸受お び二重偏心軸受51は、ブランケット胴21aに し版胴23aを離接方向に移動させると共に、 胴23aの一端側を昇降方向に上げ下げさせる とが可能となっている。すなわち、この一 偏心軸受および二重偏心軸受51は、コッキン グ装置50として機能する一方、ブランケット 21aに対する版胴23aの印圧を調整する印圧調 装置として機能している。

 図示は省略するが、一重偏心軸受は、平 視円形状に形成されており、その中央には 版胴本体30の回転軸35の他端側35bが嵌合する 円形の嵌合穴が偏心されて形成されている。 そして、版胴本体30の回転軸35の他端側35bは この嵌合穴に嵌合することにより軸支され 。また、一重偏心軸受と回転軸35の他端側35b との間にはベアリングが介設されており、一 重偏心軸受は回転軸35の他端側35bに対し回動 在となっている。

 一方、図5に示す二重偏心軸受51は、版胴 体30の回転軸35の一端側35aを軸支する内側偏 心軸受55(偏心軸受)と、内側偏心軸受55を軸支 する外側偏心軸受56とで構成されている。内 偏心軸受55は、上記の一重偏心軸受と同様 、平面視円形状に形成されており、その中 には、版胴本体30の回転軸35の一端側35aが嵌 する円形の嵌合穴57が偏心されて形成され いる。そして、回転軸35の一端側35aは、この 嵌合穴に嵌合することにより軸支される。な お、内側偏心軸受55と回転軸35の一端側35aと 間にも図示しないベアリングが介設されて る。

 外側偏心軸受56は、内側偏心軸受55よりも 大径の平面視円形状に形成されており、その 中央には、内側偏心軸受55が嵌合する円形の 合穴58が偏心されて形成されている。そし 、内側偏心軸受55がこの嵌合穴58に嵌合する とにより、内側偏心軸受55および回転軸35の 一端側35aを軸支することができる。なお、外 側偏心軸受56と内側偏心軸受55との間にも図 しないベアリングもしくは潤滑部材が介設 れている。

 これにより、外側偏心軸受56は、版胴本 30の回転軸35の一端側35aおよび内側偏心軸受5 5に対し、回動自在となっており、同様に、 側偏心軸受55は、版胴本体30の回転軸35の一 側35aおよび外側偏心軸受56に対し、回動自在 となっている。

 外側偏心軸受56の縁部には、外側偏心軸 56を回動させるための外側回動レバー60がボ トにより固定されている。外側回動レバー6 0は、外側偏心軸受56の径方向外側へ突出させ て配設されている。そして、この外側回動レ バー60の外端部には、外側回動レバー60を回 方向に移動させる外側レバー移動軸61の先端 部が連結されており、外側レバー移動軸61の 端部は図示しないフレームに固定されてい 。そして、この外側レバー移動軸61は伸縮 能に構成されているため、外側レバー移動 61を伸縮させることにより、外側回動レバー 60を回動させることが可能となる。

 また、内側偏心軸受55の縁部には、内側 心軸受55を回動させるための内側回動レバー 62がボルトにより固定されている。内側回動 バー62は、内側偏心軸受55の径方向外側へ突 出させて配設されている。そして、この内側 回動レバー62の外端部には、内側回動レバー6 2を回動方向に移動させる内側レバー移動軸63 の基端部が連結されており、内側レバー移動 軸63の先端部は外側回動レバーの中央部に連 されている。そして、内側レバー移動軸63 伸縮可能に構成されているため、内側レバ 移動軸63を伸縮させることにより、内側回動 レバー62を回動させることが可能となる。

 このとき、外側レバー移動軸61を伸縮さ て外側回動レバー60を回動させると、外側回 動レバー60は内側レバー移動軸63により内側 動レバー62に連結されているため、外側偏心 軸受56は、内側偏心軸受55と一体となって回 する。一方、内側レバー移動軸63を伸縮させ て内側回動レバー62を回動させると、内側回 レバー62は内側レバー移動軸63により外側回 動レバー60に連結されているため、内側偏心 受55は、外側偏心軸受56と別に回動する。

 ここで、ブランケット胴21aに対する版胴2 3aの印圧を調整する場合、すなわち印圧調整 置として機能させる場合、外側レバー移動 61により外側回動レバー60を回動させて外側 偏心軸受56および内側偏心軸受55を回動させ と共に、一重偏心軸受を回動させることに り、版胴23aを離接方向に移動させることが き、これにより、印圧を調整することがで る。一方、ウェブWの印刷ズレ(見当ひねり) 補正する場合、すなわちコッキング装置50と して機能させる場合、内側レバー移動軸63に り内側回動レバー62を回動させて内側偏心 受55を回動させることにより、版胴23aの一端 側35aを昇降方向に移動させることができ、こ れにより、印刷ズレ(見当ひねり)を補正する とができる。

 また、コッキング装置50には、内側レバ 移動軸63を伸縮させるためのコッキング用モ ータ64(コッキング用駆動源)が設けられると に、このコッキング用モータ64を制御するコ ッキング制御部65が設けられている。

 コッキング制御部65は、輪転印刷機10を制 御する図示しない制御装置に設けられており 、コッキング制御部65によりコッキング用モ タ64を制御することで、版胴23aの一端側を 降自在に制御することが可能となる。これ より、制御装置を操作することで、コッキ グ装置50の遠隔操作を行うことが可能となる ため、輪転印刷機10を停止させることなく、 ェブWへの印刷ズレ(見当ひねり)を補正する とが可能となる。

 次に、再び図3および図4を参照して、各 刷ユニット20a,20b,20c,20dの各ブランケット胴21 a,21b,21c,21dについて説明する。各ブランケッ 胴21a,21b,21c,21dは、同様の構成となっている め、ブランケット胴21aを例にして説明する 、図面におけるブランケット胴の符号は、21 a,21b,21c,21dとする。ブランケット胴21aは、ブ ンケット胴本体70と、ブランケット胴本体70 外周に巻回される2つのブランケット71(図示 では1つ)と、ブランケット胴本体70の外周面 軸方向に沿って形成された2つのブランケッ 挿入溝72と、各ブランケット71をブランケッ ト胴本体70に締付固定可能なブランケット締 装置73とを備えている。そして、各ブラン ット挿入溝72には、各ブランケット71の咥え 端部75および咥え尻側端部76が挿入される。

 ブランケット胴本体70は、その軸心に回 軸80を有しており、図示しない駆動装置によ り回転可能となっている。また、このブラン ケット胴本体70は、軸方向における胴幅Wが、 印刷ページのページ幅の4ページ分となって ると共に、周方向における外周長Lが、印刷 ージのページ長の2ページ分となっている。 すなわち、ブランケット胴本体70は、4(W)×2(L) のサイズに構成されている。このとき、胴幅 Wを外周長Lで割ったW/Lは、1.6未満となってい 。すなわち、ブランケット胴本体70は、長 に構成された版胴本体30に比して、太く構成 されている。これにより、版胴23およびブラ ケット胴21を同期させて回転させると、ブ ンケット胴21aが1周回転する間に、版胴23aが2 周回転することとなる。

 このブランケット胴本体70に巻回される ブランケット71のサイズは、その幅方向が印 刷ページのページ幅の2ページ分となってお 、その周方向が印刷ページのページ長の2ペ ジ分となっている。また、各ブランケット7 1は、ブランケット胴本体70に巻回された状態 において、その内周側となるメタル層82と、 の外周側となるブランケット層83とで構成 れており、いわゆるメタルバックブランケ トとなっている。このとき、各ブランケッ 71の咥え側端部75および咥え尻側端部76は、 タル層82のみで構成されており、各ブランケ ット挿入溝72には、このメタル層82だけが挿 される。

 図4に示すように、ブランケット胴本体70 形成された各ブランケット挿入溝72は、ブ ンケット胴本体70の胴幅の半分の長さとなる ように形成されている。そして、2つのブラ ケット挿入溝72は、ブランケット胴本体70の 転軸80を挟んで対向した位置に形成される 共に、一方のブランケット挿入溝72は、ブラ ンケット胴本体70の一端側に寄せて形成され 他方のブランケット挿入溝72は、ブランケ ト胴本体70の他端側に寄せて形成されている 。これにより、2つのブランケット挿入溝72を バランスよく配置することができるため、ブ ランケット胴21をバランスのよいものとする とができる。

 ブランケット締め装置73は、2つのブラン ット挿入溝72内にそれぞれ設けられた2つの え尻側巻き軸85を有しており、各咥え尻側 き軸85は、各ブランケット挿入溝72内におい 、ブランケット胴本体70の軸方向に延在し 配設されている。また、各咥え尻側巻き軸85 は、各ブランケット71の咥え尻側端部76を挿 する咥え尻挿入溝86が軸方向に沿って形成さ れており、この咥え尻挿入溝86内に、ブラン ット71の咥え尻側端部76を係止する図示しな い押え金が設けられている。一方、ブランケ ット71の咥え側端部75を係止する咥え側係止 87は、ブランケット挿入溝72の開口縁部に設 られている。すなわち、ブランケット胴本 70の外周面と各ブランケット挿入溝72の開口 部近傍における内面とが為す角度は鋭角とな っており、また、ブランケット71の咥え側端 75は屈曲して形成されているため、ブラン ット挿入溝72の開口縁部にブランケット71の え側端部75を引っ掛けることにより、ブラ ケット71の咥え側端部75を係止することがで る。

 そして、このブランケット締め装置73に り、ブランケット胴本体70にブランケット71 固定する際は、先ず、ブランケット71の咥 側端部75を咥え側係止部87に引っ掛けて係止 る。続いて、ブランケット胴本体70を回転 せて、ブランケット胴本体70にブランケット 71を巻き付けた後、ブランケット71の咥え尻 端部76を咥え尻挿入溝86に挿入して押え金に り係止し、この状態で咥え尻側巻き軸85を 付方向に回動させることで、ブランケット71 をブランケット胴本体70に締付固定すること できる。このようなブランケット71によれ 、各ブランケット挿入溝72にブランケット71 メタル層82のみを挿入すればよいため、各 ランケット挿入溝72の溝開口幅(ギャップG2: 6参照)を限りなく小さくすることができ、例 えば、ギャップG2を約2mmとすることができる

 これにより、版胴23aのギャップG1および ランケット胴21aのギャップG2を限りなく小さ くすることができるため、版胴23aはギャップ の影響を受けにくくなり、各ギャップG1,G2に る版胴23aの振動を低減することができる。 れにより、版胴23aの振動により、印刷後の ェブWに濃淡の縞模様(ショック目)が発生す ことを抑制することができる。なお、版胴2 3aおよびブランケット胴21aは、版胴23aのギャ プG1とブランケット胴21aのギャップG2とを対 向させて、同期回転させている。

 このとき、版胴23aのギャップG1およびブ ンケット胴21aのギャップG2は、約2mmとなって いるが、図6に示すように、ブランケット胴21 aのギャップG2は、版胴23aのギャップG1に比し 幾分大きくなるように構成することが好ま い。これによれば、版胴23aのギャップG1の 側にインキが付着しても、インキの付着部 に、ブランケット胴21aのギャップG2が臨むた め、版胴23aのギャップG1に付着したインキが ランケット胴21aに転写されることを抑制す ことができる。

 次に、図7を参照して、3つの幅見当修正 置90について説明する。上記したように、各 幅見当修正装置90は、藍の印刷ユニット20aと の印刷ユニット20bとの間、紅の印刷ユニッ 20bと黄の印刷ユニット20cとの間、黄の印刷 ニット20cと墨の印刷ユニット20dとの間にそ ぞれ介設されている。この各幅見当修正装 90は、幅方向に延伸したウェブWを印刷前の ェブWの幅に復元するものである。つまり、 搬送されるウェブWが、例えば、藍の印刷ユ ット20aおよび紅の印刷ユニット20bにより印 されると、ウェブWにはインキや水分等が含 されるため、ウェブWが幅方向に延伸してし まう、すなわち見当ズレ(ファンアウト)が生 てしまう。この状態で、黄の印刷ユニット2 0cおよび墨の印刷ユニット20dにより、ウェブW に印刷が行われると、ウェブWに印刷ズレ(フ ンアウト)が生じてしまう。このため、幅見 当修正装置90により幅方向に延伸したウェブW を印刷前のウェブWの幅に復元する、すなわ 見当ズレ(ファンアウト)を修正することによ り、ウェブWに対し適切に印刷を行うことが 能となる。同様に、藍の印刷ユニット20aと の印刷ユニット20bとの間、黄の印刷ユニッ 20cと墨の印刷ユニット20dとの間においても 同様の見当ズレ(ファンアウト)が発生する。 以下、紅の印刷ユニット20bと黄の印刷ユニッ ト20cとの間に設けられた幅見当修正装置90を に、具体的に説明する。

 幅見当修正装置90は、ウェブWの幅方向に って設けられたローラ群91と、ローラ群91を ウェブWの離接方向に進退させるローラ群離 機構92とを有している。

 ローラ群91は、同軸上において等間隔に 設された複数のローラ95と、各ローラ95の回 軸を軸支する複数の軸受96と、複数の軸受96 が固定されるローラプレート97と、で構成さ ている。ローラプレート97は、平面視長方 状に形成されており、その長手方向がウェ Wの幅方向と同方向となるように配設されて る。複数のローラ95は、その軸方向がウェ Wの幅方向と同方向となるように配設されて り、複数の軸受96は、ローラプレート97の長 手方向において等間隔に配設されている。

 ローラ群離接機構92は、駆動源となる2つ 幅見当修正用モータ100a,100b(幅見当修正用駆 動源)と、各幅見当修正用モータ100a,100bの駆 力によりローラプレート97を両端部をウェブ Wの離接方向にそれぞれ進退させる一対のプ ート移動機構101a,101bとを有している。ここ 、幅方向にウェブWが延伸している場合、す わち見当ズレが生じている場合、ローラ群 接機構92はウェブWに対しローラ群91を前進 せることにより、複数のローラ95をウェブW 突き当てる。すると、複数のローラ95がウェ ブWに突き当てられることにより、ウェブWに 複数の凸面が形成され、これにより、幅方 に延伸したウェブWを短縮して印刷前のウェ ブWの幅に復元する、すなわち見当ズレを修 することができる。

 また、幅見当修正装置90は、幅見当修正 モータ100a,100bを制御する幅見当修正制御部10 2a,102bを備えており、幅見当修正制御部102a,102 bは、図示しない制御装置に設けられている そして、幅見当修正制御部102a,102bにより幅 当修正用モータ100a,100bを制御することで、 ーラ群91を離接方向に進退移動させることが できる。これにより、制御装置を操作するこ とで、幅見当修正装置90の遠隔操作を行うこ が可能となるため、輪転印刷機10を停止さ ることなく、ウェブWの見当ズレ(ファンアウ ト)を修正することが可能となる。

 以上の構成によれば、従来に比して、版 23aのギャップG1およびブランケット胴21aの ャップG2を限りなく小さくすることができる ため、版胴23aに対するギャップG1,G2の影響を さくすることができる。すなわち、ギャッ G1,G2を小さくすることで、ブランケット胴21 aに転接する版胴23aの回転をスムーズに行う とができる。これにより、各ギャップG1,G2に よる版胴23の振動を低減することができ、印 後のウェブWに濃淡の縞模様が発生すること を抑制することができる。

 また、コッキング装置50を設けたことに り、ウェブWに印刷ズレ(見当ひねり)が生じ 場合であっても、版胴23の一端側を昇降方向 に調整することにより、ウェブWへの印刷ズ (見当ひねり)を補正することが可能となる。

 さらに、幅見当修正装置90を設けたこと より、ウェブWに見当ズレ(ファンアウト)が じた場合であっても、幅方向に延伸したウ ブWを印刷前のウェブWの幅に復元することが できるため、見当ズレ(ファンアウト)を修正 ることができる。

 なお、本実施例において、版胴23aは4(W)×1 (L)であったが、W/Lが1.6以上であればよいため 、例えば、6(W)×2(L)や8(W)×2(L)の版胴に本発明 適用してもよい。また、本実施例の輪転印 機10に設けられた幅見当修正装置90は、ウェ ブWにローラ群91を突き当てて見当ズレ(ファ アウト)を修正したが、図8に示すように、ウ ェブWにエアーを吹き付けて見当ズレ(ファン ウト)を修正しても良い。

 具体的に、図8に示す変形例に係る幅見当 修正装置200は、ウェブWにエアーを吹付け可 な吹付けノズル204をウェブWの幅方向に複数 けて成るノズル群201と、エアー供給流路202 介して複数の吹付けノズル204にエアーを供 するエアー供給装置203とを有している。ノ ル群201は、ウェブWの幅方向に亘って等間隔 に設けられた複数の吹付けノズル204と、複数 の吹付けノズル204を保持するノズル保持プレ ート205とで構成されている。

 ここで、幅方向にウェブWが延伸している 場合、すなわち見当ズレ(ファンアウト)が生 ている場合、エアー供給装置203から複数の 付けノズル204に向けてエアーを供給するこ により、複数の吹付けノズル204からエアー 吹き出される。すると、複数の吹付けノズ 204からウェブWにエアーが吹き付けられるこ とにより、ウェブWには複数の凸面が形成さ る。これにより、幅方向に延伸したウェブW 短縮して印刷前のウェブWの幅に復元するこ とができ、見当ズレ(ファンアウト)を修正す ことができる。

 以上のように、本発明にかかる輪転印刷 は、版胴およびブランケット胴により構成 れるものに有用であり、特に、版胴が長尺 である場合に適している。