NISHI NOBUHIRO (JP)
ASAO HIDEO (JP)
NISHI NOBUHIRO (JP)
JP3673601B2 | 2005-07-20 | |||
JPS54161447A | 1979-12-21 | |||
JPS5166057A | 1976-06-08 | |||
JPS55156668U | 1980-11-11 | |||
JPS4872055U | 1973-09-10 | |||
JPS4614222B1 | ||||
JPS5822697Y2 | 1983-05-14 | |||
JP3673601B2 | 2005-07-20 |
縫製方向と略直角の方向に並設された2本の針によって形成された縫い目であって、 2本の針にそれぞれ通された針糸により形成された環縫い目とロック縫い目とを有し、 前記環縫い目を形成する針糸のループは、前記ロック縫い目を形成する針糸のループに通されて糸締めが施され、且つ、縫製方向の下流側に位置する環縫い目を形成する針糸のループを通して形成されていることを特徴とする縫い目。 |
縫製方向と略直角の方向に並設された2本の針によって形成された縫い目であって、 2本の針にそれぞれ通された針糸により形成された環縫い目とロック縫い目とを有し、 前記環縫い目を形成する針糸のループは、前記ロック縫い目を形成する針糸のループに通されて糸締めが施され、且つ、縫製方向の下流側に位置するロック縫い目を形成する針糸のループを通して形成されていることを特徴とする縫い目。 |
縫製方向と略直角の方向に並設された2本の針によって形成された縫い目であって、 2本の針にそれぞれ通された針糸により形成された環縫い目とロック縫い目とを有し、 前記環縫い目を形成する針糸のループは、前記ロック縫い目を形成する針糸のループに通されて糸締めが施され、且つ、縫製方向の下流側に位置する環縫い目を形成する針糸のループ及びロック縫い目を形成する針糸のループを通して形成されていることを特徴とする縫い目。 |
縫製方向と略直角の方向に並設された2本の針によって環縫い目とロック縫い目が交互に形成される縫い目であって、 第1の縫い目と第2の縫い目とからなり、 第1の縫い目の環縫い目を形成する針糸のループは、対向する第2の縫い目のロック縫い目を形成する針糸のループに通されて糸締めが施され且つ縫製方向下流の第2の縫い目の環縫い目を形成する針糸のループを通し、 第2の縫い目の環縫い目を形成する針糸のループは、対向する第1の縫い目のロック縫い目を形成する針糸のループに通されて糸締めが施され且つ縫製方向下流の第1の縫い目の環縫い目を形成する針糸のループを通して形成されていることを特徴とする縫い目。 |
縫製方向と略直角の方向に並設され、環縫い目及びロック縫い目を形成するための針糸が供給される2本の針と、 前記2本の針を上下方向に往復運動させる上部駆動手段と、 前記2本の針の上下運動に連動して縫製素材の裏面に形成される一方の針の針糸のループを他方の針の針糸のループの内部に通過させる第1のルーパーと、 前記第1のルーパーによって形成された前記一方の針の針糸のループの内部に少なくとも1針後の前記一方の針の針糸が位置するまで保持可能な糸サバキと、 前記糸サバキに保持された前記一方の針糸のループの内部に少なくとも1針後の前記一方の針の針糸のループを通過させる第2のルーパーと、 前記第1、第2のルーパーおよび前記糸サバキを前記2本の針の上下運動に連動させて動作させる下部駆動手段と、を有し、 前記ロック縫い目により前記環縫い目に糸締めを施してなる縫い目を形成することを特徴とする縫い目形成装置。 |
縫製方向と略直角の方向に並設された2本の針の針糸によって環縫い目とロック縫い目を形成して縫製を行う縫い目の形成方法であって、 前記2本の針を駆動手段によって下降させて縫製素材の裏面側に一方の針の針糸と他方の針の針糸を突出させる第1の工程と、 前記2本の針を駆動手段によって上昇させて縫製素材の裏面側に一方の針の針糸のループと他方の針の針糸のループを形成し、前記2本の針の上昇運動に連動して突出する第1のルーパーによって縫製素材の裏面側に形成された一方の針の針糸のループを他方の針の針糸のループの内部に通過させる第2の工程と、 前記2本の針の上昇中に第1のルーパーによって保持された一方の針の針糸のループを、前記2本の針の上昇運動に連動して突出する糸サバキに保持させた後、第1のルーパーを元の位置に復帰させて第1のルーパーを一方の針糸から離脱させる第3の工程と、 第1のルーパーと連動して突出する第2のルーパーによって糸サバキに保持させた一方の針糸のループの内部を拡開させ、下降する2本の針の一方の針を、この拡開させた一方の針糸のループの内部を通過させ、第2のルーパー及び糸サバキを元の位置に復帰させて第2のルーパー及び糸サバキを一方の針糸から離脱させる第4の工程と、 からなることを特徴とする縫い目の形成方法。 |
本発明は、2本の針の針糸によって形成さ れ、緩み及び解れ難い、新規な構成の縫い目 、縫い目形成装置及び縫い目の形成方法に関 する。
従来、図14に示すように、縫製方向Tに沿っ
同一直線上に配置される環縫い目a1とロッ
縫い目a2からなる縫い目Aが存在する。当該
い目Aは、縫製方向Tに沿って一列状に並ぶ2
の針の縫製によって形成される。環縫い目a1
は、縫製方向Tの上流側に位置する針の針糸
よって形成される。ロック縫い目a2は、縫製
方向Tの下流側に位置する針の針糸によって
成される(例えば、特許文献1)。
従来の縫い目Aは、環縫い目a1とロック縫 目a2が同一直線上となる。そのため、環縫 目a1を縫う針とロック縫い目a2を縫う針は、 製方向Tに沿った同一直線上に配置される。 環縫い目a1を縫製していく針のピッチの幅P1 、環縫い目a1を縫う針とロック縫い目a2を縫 針の間隔P2より長くしなければ、当該縫い Aを形成することができない。このように、 該縫い目Aは、環縫い目a1を縫う針とロック い目a2を縫う針の位置関係を考慮して設定 なければならず、手間がかかるという問題 があった。また、従来の縫い目Aは、ロック い目a2が環縫い目a1を縫製素材の表面側(上 )に引っ張るだけで締結するようにしている で、緩み及び解れを防止するための締結力 抵抗力が若干弱いという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出した のであって、環縫い目を縫う針の位置とロ ク縫い目を縫う針の位置関係を考慮しなけ ばならないという煩わしさがなく、しかも 結力・抵抗力が増加して緩み及び解れの防 を飛躍的向上させた縫い目を提供すること 第1の目的とする。また、この縫い目を形成 する縫い目形成装置を提供することを第2の 的とする。さらにこの縫い目を形成する縫 目の形成方法を提供することを第3の目的と る。
本願請求項1に係る縫い目は、上記第1の 的を達成するため、縫製方向と略直角の方 に並設された2本の針によって形成された縫 目であって、2本の針にそれぞれ通された針 糸により形成された環縫い目とロック縫い目 とを有し、前記環縫い目を形成する針糸のル ープは、前記ロック縫い目を形成する針糸の ループに通されて糸締めが施され、且つ、縫 製方向の下流側に位置する環縫い目を形成す る針糸のループを通して形成されていること を特徴とする。
本願請求項2に係る縫い目は、上記第1の 的を達成するため、縫製方向と略直角の方 に並設された2本の針によって形成された縫 目であって、2本の針にそれぞれ通された針 糸により形成された環縫い目とロック縫い目 とを有し、前記環縫い目を形成する針糸のル ープは、前記ロック縫い目を形成する針糸の ループに通されて糸締めが施され、且つ、縫 製方向の下流側に位置するロック縫い目を形 成する針糸のループを通して形成されている ことを特徴とする。
本願請求項3に係る縫い目は、上記第1の 的を達成するため、縫製方向と略直角の方 に並設された2本の針によって形成された縫 目であって、2本の針にそれぞれ通された針 糸により形成された環縫い目とロック縫い目 とを有し、前記環縫い目を形成する針糸のル ープは、前記ロック縫い目を形成する針糸の ループに通されて糸締めが施され、且つ、縫 製方向の下流側に位置する環縫い目を形成す る針糸のループ及びロック縫い目を形成する 針糸のループを通して形成されていることを 特徴とする。
本願請求項4に係る縫い目は、上記第1の 的を達成するため、縫製方向と略直角の方 に並設された2本の針によって環縫い目とロ ク縫い目が交互に形成される縫い目であっ 、第1の縫い目と第2の縫い目とからなり、 1の縫い目の環縫い目を形成する針糸のルー は、対向する第2の縫い目のロック縫い目を 形成する針糸のループに通されて糸締めが施 され且つ縫製方向下流の第2の縫い目の環縫 目を形成する針糸のループを通し、第2の縫 目の環縫い目を形成する針糸のループは、 向する第1の縫い目のロック縫い目を形成す る針糸のループに通されて糸締めが施され且 つ縫製方向下流の第1の縫い目の環縫い目を 成する針糸のループを通して形成されてい ことを特徴とする。
本願請求項5に係る縫い目形成装置は、上 記第2の目的を達成するため、縫製方向と略 角の方向に並設され、環縫い目及びロック い目を形成するための針糸が供給される2本 針と、前記2本の針を上下方向に往復運動さ せる上部駆動手段と、前記2本の針の上下運 に連動して縫製素材の裏面に形成される一 の針の針糸のループを他方の針の針糸のル プの内部に通過させる第1のルーパーと、前 第1のルーパーによって形成された前記一方 の針の針糸のループの内部に少なくとも1針 の前記一方の針の針糸が位置するまで保持 能な糸サバキと、前記糸サバキに保持され 前記一方の針糸のループの内部に少なくと 1針後の前記一方の針の針糸のループを通過 せる第2のルーパーと、前記第1、第2のルー ーおよび前記糸サバキを前記2本の針の上下 運動に連動させて動作させる下部駆動手段と 、を有し、前記ロック縫い目により前記環縫 い目に糸締めを施してなる縫い目を形成する ことを特徴とする。
本願請求項6に係る縫い目の形成方法は、 上記第3の目的を達成するため、縫製方向と 直角の方向に並設された2本の針の針糸によ て環縫い目とロック縫い目を形成して縫製 行う縫い目の形成方法であって、前記2本の 針を駆動手段によって下降させて縫製素材の 裏面側に一方の針の針糸と他方の針の針糸を 突出させる第1の工程と、前記2本の針を駆動 段によって上昇させて縫製素材の裏面側に 方の針の針糸のループと他方の針の針糸の ープを形成し、前記2本の針の上昇運動に連 動して突出する第1のルーパーによって縫製 材の裏面側に形成された一方の針の針糸の ープを他方の針の針糸のループの内部に通 させる第2の工程と、前記2本の針の上昇中に 第1のルーパーによって保持された一方の針 針糸のループを、前記2本の針の上昇運動に 動して突出する糸サバキに保持させた後、 1のルーパーを元の位置に復帰させて第1の ーパーを一方の針糸から離脱させる第3の工 と、第1のルーパーと連動して突出する第2 ルーパーによって糸サバキに保持させた一 の針糸のループの内部を拡開させ、下降す 2本の針の一方の針を、この拡開させた一方 針糸のループの内部を通過させ、第2のルー パー及び糸サバキを元の位置に復帰させて第 2のルーパー及び糸サバキを一方の針糸から 脱させる第4の工程とからなることを特徴と る。
本願発明に係る縫い目は、縫製方向と略 角の方向に並設された2本の針によって、環 縫い目とロック縫い目を縫製することにより 形成されるので、従来の縫い目と異なり、環 縫い目を縫製していく針の送りピッチの幅と 、環縫い目を縫う針とロック縫い目を縫う針 の間隔を考慮して、環縫い目を縫う針とロッ ク縫い目を縫う針の位置関係を設定しなけれ ばならない、という手間がなく形成すること ができるという効果がある。
また、本願発明に係る縫い目は、従来の い目のように、環縫い目とロック縫い目が 一直線上ではなく、所定間隔離れて配置さ 、ロック縫い目を形成する針糸のループが 環縫い目を形成する針糸のループを、一旦 側方(ロック縫い目側)に引き寄せてから、 製素材の表面側(上方)に引っ張って締結する ので、締結力・抵抗力が増加して緩み及び解 れの防止を格段に向上でき、糸締めを確実に 施すことができるという効果がある。
本願発明に係る縫い目形成装置及び形成 法によれば、上記効果を有する縫い目を、 率よく簡単に形成することができるという 果がある。
本願発明に係る縫い目の第1の実施の形態 を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は、本 願発明に係る縫い目の斜視図である。図2は 図1の縫い目の形成過程を示す斜視図である 図3は、図1の縫い目の形成工程を示す説明 である。図4は、図1の縫い目の縫製素材への 取り付け状態を示す説明図であって、(a)が表 面側から見た平面図、(b)が裏面側から見た途 中段階を示す平面図、(c)が裏面側から見た最 終段階を示す平面図である。
図1に示すように、縫い目1は、環縫い目10 とロック縫い目20とからなる。縫い目1は、縫 製方向(図1のT方向)と略直角の方向に並設さ た2本の針11,21によって形成される。図3に示 ように、環縫い目10は、2本の針の内、一方 針11に通された針糸12により形成される。ロ ック縫い目20は、2本の針の内、他方の針21に された針糸22により形成される。図2(b)、(c) 示すように、前記環縫い目10を形成する針 12のループ13は、前記ロック縫い目20を形成 る針糸22のループ23に通されて糸締めが施さ 、さらに、縫製方向Tの下流側に位置する環 縫い目10を形成する針糸12のループ13を通して いる。
図4(a)に示すように、環縫い目10を形成す 針糸12とロック縫い目20を形成する針糸22は 縫製素材として布の表面側において、所定 隔あけて略平行に延設されている。図4(b)に 示すように、環縫い目10は、裏面側において 針11の一針毎にループ13が形成され、上流側 のループ13が下流側のループ13を通して結束 15が形成されている(図2(c)参照)。ロック縫い 目20は、裏面側において、針21の一針毎にル プ23が形成され、隣の針11によって形成され ループ13の結束部15の下流側をループ23に通 て締結部25を形成し、環縫い目10の糸締めを 行っている(図2(d)参照)。
縫い目1は、一方の針糸12で環縫い目10を 成し、同時に、他方の針糸22でロック縫い目 20を形成し、環縫い目10の結束部15の図1矢印T て示す縫製方向の下流側をロック縫い目20 締結部25で締結して糸締めするようにされて おり、これにより、環縫い目10の解れ易さを 実に防止することができるようになってい 。
また、縫い目1は、布の表面および裏面の それぞれで生地を圧着させる糸が各2本とな 、環縫い目10による伸縮性を保持したうえで 環縫い目10の欠点である縫合後の弱さを防止 るとともに、肌当たりを良好とするなど縫 状態を高品質とすることができる。さらに 縫い目1は、2本の針糸12,22を用いて形成され るので、各針糸12,22を糸量の多い図示しない 巻きから供給することができ、長時間の縫 作業を効率よく行うことができる。さらに た、縫い目1は、2本の針糸12,22の糸経路が分 割されているので、目飛びを確実に防止して 高い縫製品質を保持することができる。
図3に示すように、縫い目1を形成する縫 目形成装置30は、縫製方向(図1矢印T方向)と 直角の方向に間隔を隔てて並んで配設され 2本の針11,21を備えている。なお、縫い目形 装置30は、図示しない公知のミシン、特に、 工業用ミシンに配設して用いられるものであ り、布送り機構、天秤機構などの各部の機構 の説明は省略する。
この2本の針11,21は、ミシンモータを駆動 として回転駆動する上軸に連動する針棒駆 機構などと称される公知の上部駆動手段(図 示せず)によって、上下方向に所定のストロ クをもって往復運動自在とされた針棒に針 をもって取着されるようになっている。従 て、2本の針11,21は、上部駆動手段によって 下方向に往復運動させられる。なお、この 部駆動手段についての詳しい説明は省略す 。
縫い目形成装置30は、図3(a),(b)に示すよう に、前記2本の針11,21の上下運動に連動して布 裏に形成される一方の針11の針糸12のループ13 を他方の針21の針糸22のループ23の内部に通過 させる第1のルーパー31を備えている。また、 図3(c),(d)に示すように、前記第1のルーパー31 よって形成された前記一方の針11の針糸12の ループ13の内部に少なくとも1針後の前記一方 の針11の針糸12が位置するまで保持可能な糸 バキ32を有する。さらに、図3(e),(f)に示すよ に、前記糸サバキ32に保持された前記一方 針糸12のループ13の内部に、次の一方の針11 針糸12のループ13を通過させる第2のルーパー 33とを有する。さらに又、縫い目形成装置30 、前記第1のルーパー31、第2のルーパー33お び前記糸サバキ32を前記2本の針11,21の上下運 動に連動させて動作させる図示しない下部駆 動手段が設けられている。
前記2本の針11,21のうちの図2矢印Tにて示 縫製方向の左側に位置する一方の針11は、環 縫い目10を形成するためのものであり、環縫 目10を形成するための針糸12が供給される。 図2矢印Tにて示す縫製方向の右側に位置する 方の針21は、ロック縫い目20を形成するため のものであり、ロック縫い目20を形成するた の針糸22を供給される。図3(a)に示すように 第1のルーパー31によって、一方の針11の針 12のループ13を他方の針21の針糸22のループ23 内部に通過させるので、他方の針21の長さ 一方の針11の長さより長くしてある。
縫い目形成装置30は、以下のように作動 て縫い目1を形成する。縫い目形成装置30は 図示しない電源を入れ、スイッチを入れる 、上部駆動手段及び上部駆動手段と連動す 下部駆動手段が作動し、前記2本の針11,21が 下往復運動を行い、第1のルーパー31、糸サ キ32、第2のルーパー33も所定の運動を行う。
図3(a)に示すように、2本の針11,21が下降し て縫製素材である布の裏面側に一方の針11の 糸12と他方の針21の針糸22を突出させ、2本の 針11,21が上昇すると、布の裏面側に一方の針1 1の針糸12のループ13と他方の針21の針糸22のル ープ23を形成する(図2(a)参照)。さらに、図3(b) に示すように、第1のルーパー31が突出し、第 1のルーパー31によって布の裏面側に形成され た一方の針11の針糸12のループ13を他方の針21 針糸22のループ23の内部に通過させる。
図3(c)に示すように、前記2本の針11,21の上 昇中に第1のルーパー31によって保持された一 方の針11の針糸12のループ13を、前記2本の針11 ,21の上昇運動に連動して突出した糸サバキ32 保持させた後、第1のルーパー31を元の位置 復帰させて一方の針糸12から離脱させる。 3(d)に示すように、第1のルーパー31と連動し 第2のルーパー33が突出する。
図3(e)に示すように、第2のルーパー33によ り糸サバキ32に保持させた一方の針糸12のル プ13の内部を拡開させる一方、糸サバキ32が 出状態を維持したまま一方の針11側に移動 、他方の針21がこの拡開されたループ13内部 入らないようにする(図2(b)参照)。図3(f)に示 すように、2本の針11,21が下降し、一方の針11 、この拡開させた一方の針糸12のループ13の 内部に通過させ、糸サバキ32及び第2のルーパ ー33を元の位置に復帰させて一方の針糸12か 離脱させる(図2(c)参照)。
図3(g)に示すように、針糸12のループ13が 11に引っ掛かった状態となっている。図3(g) 示すように、2本の針11,21が上昇すると、図3( a)と同じ状態となって、布の裏面側に一方の 11の針糸12のループ13と他方の針21の針糸22の ループ23を形成し、上記工程を繰り返す。こ ようにして、縫い目形成装置30は、図2(d)に す縫い目1を形成する。
縫い目1は、環縫い目10とロック縫い目20 同一直線上ではなく、所定間隔離れて略平 に配置され、ロック縫い目20を形成する針糸 22のループ23内に環縫い目10を形成する針糸12 ループ13を通して締結部25を形成し、この締 結部25により環縫い目10を形成する針糸12のル ープ13をロック縫い目20側に引っ張るように て締結するので、締結力が増加して緩み及 解れの防止が格段に向上する。
本願発明に係る縫い目の第2の実施の形態 を図5乃至図7に基づいて説明する。図5は、本 願発明に係る縫い目の斜視図である。図6は 図5の縫い目の形成過程を示す斜視図である 図7は、図5の縫い目の縫製素材への取り付 状態を示す説明図であって、(a)が裏面側か 見た途中段階を示す平面図、(b)が裏面側か 見た最終段階を示す平面図である。なお、 面側から見た平面図は、図4(a)と同じである で、省略する。
縫い目41は、縫い目1と同様に、縫製方向T と略直角の方向に並設された2本の針11,21によ って形成されている。図5に示すように、2本 針11,21にそれぞれ通された針糸12,22のうちの 一方の針糸12によって第1の縫い目42が形成さ 、他方の針糸22によって第2の縫い目43が形 されている。第1の縫い目42は、交互に形成 れた環縫い目45とロック縫い目46とからなる 同様に、第2の縫い目43も、交互に形成され 環縫い目47とロック縫い目48とからなる。
図5に示すように、前記第1の縫い目42を形 成する針糸12と第2の縫い目43を形成する針糸2 2は略平行に配置されている。第1の縫い目42 環縫い目45を形成する針糸12のループ51は、 向する第2の縫い目43のロック縫い目48を形成 する針糸22のループ53内に通されて糸締めが され且つ縫製方向T下流の第2の縫い目43の環 い目47を形成する針糸22のループ52を通して る(図6(c)参照)。第2の縫い目43の環縫い目47 形成する針糸22のループ52は、対向する第1の 縫い目42のロック縫い目46を形成する針糸12の ループ54内に通されて糸締めが施され且つ縫 方向T下流の第1の縫い目42の環縫い目45を形 する針糸12のループ51を通している(図6(d)、 7(a)参照)。このように、縫い目41は、環縫い 目45,47とロック縫い目46,48が左右交互に入れ わるので、平行した一定の幅で縫製素材を さえる形となり、縫製素材への圧着力が強 される。
本願発明に係る縫い目の第3の実施の形態 を図8乃至図10に基づいて説明する。図8は、 願発明に係る縫い目の斜視図である。図9は 図8の縫い目の形成過程を示す斜視図である 。図10は、図8の縫い目の縫製素材への取り付 け状態を示す説明図であって、(a)が裏面側か ら見た途中段階を示す平面図、(b)が裏面側か ら見た最終段階を示す平面図である。なお、 表面側から見た平面図は、図4(a)と同じであ ので、省略する。
縫い目61は、縫製方向Tと略直角の方向に 設された2本の針11,21によって形成されてい 。図8に示すように、縫い目61は、2本の針11, 21にそれぞれ通された針糸12,22のうちの一方 針糸12により形成された環縫い目65と、他方 針糸22により形成されたロック縫い目70とを 有する。図9(a)に示すように、前記環縫い目65 を形成する針糸12と前記ロック縫い目70を形 する針糸22は略平行に配置されている。図9(b )に示すように、縫い目61は、隣り合う前記環 縫い目65を形成する針糸12のループ68を前記ロ ック縫い目70を形成する針糸22のループ71内に 通して糸締めを施し、図9(c)に示すように、 記環縫い目65を形成する針糸12のループ68内 、縫製方向Tの下流側に位置する環縫い目65 形成する針糸12のループ68及びロック縫い目7 0を形成する針糸22のループ71を通して形成さ ている。
図9(c)に示すように、縫い目61は、環縫い 65を形成する針糸12のループ68の内部に、下 の環縫い目65のループ68とロック縫い目70の ープ71の両方を通して形成するので、図2(c) 示すように、環縫い目10のループ13の内部に 、下流の環縫い目10のループ13のみを通して 成する縫い目1と構成が異なり、これを形成 る機構が簡単となり、平行に伸びる環縫い 65とロック縫い目70の間隔を狭くすることで きる。
本願発明に係る縫い目の第4の実施の形態 を図11乃至図13に基づいて説明する。図11は、 本願発明に係る縫い目の斜視図である。図12 、図11の縫い目の形成過程を示す斜視図で る。図13は、図11の縫い目の縫製素材への取 付け状態を示す説明図であって、(a)が裏面 から見た途中段階を示す平面図、(b)が裏面 から見た最終段階を示す平面図である。な 、表面側から見た平面図は、図4(a)と同じで あるので、省略する。
縫い目81は、縫製方向Tと略直角の方向に 設された2本の針11,21によって形成されてい 。図11に示すように、縫い目81は、2本の針11 ,21にそれぞれ通された針糸12,22のうちの一方 針糸12により形成された環縫い目85と、他方 の針糸22により形成されたロック縫い目90と 有する。図12(a)に示すように、前記環縫い目 85を形成する針糸12と前記ロック縫い目90を形 成する針糸22は略平行に配置されている。図1 2(b)に示すように、縫い目81は、隣り合う前記 環縫い目85を形成する針糸12のループ88を前記 ロック縫い目90を形成する針糸22のループ91内 に通して糸締めを施し、図12(c)に示すように 縫製方向Tの下流側に位置するロック縫い目 90を形成する針糸22のループ91を前記環縫い目 85を形成する針糸12のループ88に通して形成さ れている。
図12(c)に示すように、縫い目81は、環縫い 目85のループ88の内部に、下流のロック縫い 90のループ91を通して形成するので、図2(c)に 示すように、環縫い目10のループ13の内部に 下流の環縫い目10のループ13を通して形成す 縫い目1と構成が異なるが、縫い目1と略同 の効果を備えている。
上記したように、縫い目1は、縫製方向T 略直角の方向に並設された2本の針11,21によ て形成され、2本の針11,21にそれぞれ通され 針糸12,22により形成された環縫い目10とロッ 縫い目20とを有し、前記環縫い目10を形成す る針糸12のループ13は、前記ロック縫い目20を 形成する針糸22のループ23に通されて糸締め 施され、且つ、縫製方向Tの下流側に位置す 環縫い目10を形成する針糸12のループ13を通 て形成されている。
また、縫い目41は、縫製方向Tと略直角の 向に並設された2本の針11,21によって環縫い 45,47とロック縫い目46,48が交互に形成され、 第1の縫い目42と第2の縫い目43とからなり、第 1の縫い目42の環縫い目45を形成する針糸12の ープ51は、対向する第2の縫い目43のロック縫 い目48を形成する針糸22のループ53に通されて 糸締めが施され且つ縫製方向T下流の第2の縫 目43の環縫い目47を形成する針糸12のループ5 2を通し、第2の縫い目43の環縫い目47を形成す る針糸22のループ52は、対向する第1の縫い目4 2のロック縫い目46を形成する針糸12のループ5 4に通されて糸締めが施され且つ縫製方向T下 の第1の縫い目42の環縫い目45を形成する針 12のループ51を通して形成されている。
さらに、縫い目61は、縫製方向Tと略直角 方向に並設された2本の針11,21によって形成 れ、2本の針11,21にそれぞれ通された針糸12,2 2により形成された環縫い目65とロック縫い目 70とを有し、前記環縫い目65を形成する針糸12 のループ68は、前記ロック縫い目70を形成す 針糸22のループ71に通されて糸締めが施され 且つ、縫製方向の下流側に位置する環縫い 65を形成する針糸12のループ68及びロック縫 目70を形成する針糸22のループ71を通して形 されている。
さらにまた、縫い目81は、縫製方向Tと略 角の方向に並設された2本の針11,21によって 成され、2本の針11,21にそれぞれ通された針 12,22により形成された環縫い目85とロック縫 い目90とを有し、前記環縫い目85を形成する 糸12のループ88は、前記ロック縫い目90を形 する針糸22のループ91に通されて糸締めが施 れ、且つ、縫製方向Tの下流側に位置するロ ック縫い目90を形成する針糸22のループ91を通 して形成されている。
縫い目1,41,61,81は、縫製方向Tと略直角の 向に並設された2本の針11,21によって、環縫 目とロック縫い目を縫製することにより形 されるので、従来の縫い目と異なり、環縫 目を縫製していく針の送りピッチの幅と、 縫い目を縫う針とロック縫い目を縫う針の 隔を考慮して、環縫い目を縫う針とロック い目を縫う針の位置関係を設定しなければ らない、という手間がなく形成することが きる。
また、縫い目1,41,61,81は、環縫い目とロッ ク縫い目が所定間隔離れて配置され、ロック 縫い目を形成する針糸のループが、環縫い目 を形成する針糸のループを、直ちに縫製素材 の表面側(上方)に引っ張るのではなく、一旦 縫製素材の裏面側に沿って、側方(ロック縫 い目側)に引き寄せてから、縫製素材の表面 (上方)に引っ張って締結するので、締結力・ 抵抗力が増加して緩み及び解れの防止を格段 に向上でき、糸締めを確実に施すことができ る。
本願発明に係る縫い目は、衣服等の布製 、鞄等の革製品に利用可能である。
T 縫製方向
1 縫い目
10 環縫い目
11 針
12 針糸
13 ループ
15 結束部
20 ロック縫い目
21 針
22 針糸
23 ループ
25 締結部
30 縫い目形成装置
31 第1のルーパー
32 糸サバキ
33 第2のルーパー
41 縫い目
42 第1の縫い目
43 第2の縫い目
45 環縫い目
46 ロック縫い目
47 環縫い目
48 ロック縫い目
51 ループ
52 ループ
53 ループ
54 ループ
61 縫い目
65 環縫い目
66 結束部
68 ループ
70 ロック縫い目
71 ループ
81 縫い目
85 環縫い目
88 ループ
90 ロック縫い目
91 ループ