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Patent Searching and Data


Title:
SOUND REPRODUCING ROBOT AND DRIVING MECHANISM CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090898
Kind Code:
A1
Abstract:
A sound reproducing robot, which controls a driving mechanism in accordance with an output sound corresponding to a user's personality or taste, is provided with a genre analyzing unit (36) for analyzing an output sound data sequence; an action pattern data storing unit (15) for storing data with respect to a plurality of action patterns to be realized by a driving mechanism (11); a buffer processing unit (34) for sequentially storing the output sound data sequence; a sound analyzing unit (35) for extracting a characteristic amount in connection with a sound including a tempo and/or a peak from the sound data sequence stored in the buffer processing unit (34); and a driving mechanism control unit (12) which, on the one hand, controls the driving mechanism (11) in accordance with action pattern data acquired from the action pattern data storing unit (15) on the basis of a genre analyzing result of the genre analyzing unit (36) and, on the other, changes the control of the driving mechanism (11) in accordance with the data in response to the character amount extracted by the sound analyzing unit (35), so that the driving mechanism (11) acts in synchronism with an output sound.

Inventors:
TANIGUCHI HISASHI (JP)
AJIOKA YOSHITAKA (JP)
KOIKE HIROAKI (JP)
SEGAWA MASAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050834
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ZMP INC (JP)
TANIGUCHI HISASHI (JP)
AJIOKA YOSHITAKA (JP)
KOIKE HIROAKI (JP)
SEGAWA MASAKI (JP)
International Classes:
A63H11/00; B25J13/00; G05D1/02; G05D3/12; G10L11/00
Foreign References:
JP2005231012A2005-09-02
JP3702297B22005-10-05
JPH066645A1994-01-14
JPH08265669A1996-10-11
JPH01109869A1989-04-26
Other References:
SAKUMA Y.: "ZMP, iPod o Naizo shite Odoreru Music Robot 'miuro' o Happyo", ASCII24, ASCII MEDIA WORKS, 31 August 2006 (2006-08-31), Retrieved from the Internet
MIURA Y.: "Kaden x Robot! ZMP kara Robot Gijutsu o Tosai shita Audio Kiki 'miuro'", NIKKEI TRENDY NET, NIKKEI BUSINESS PUBLICATIONS, INC., 31 August 2006 (2006-08-31), Retrieved from the Internet
AV WATCH HENSHUBU: "ZMP, Jiritsu Ido Kano na Robot Audio Player - Onshitsu Kojo ni Kenwood ga Kyoryoku, WMP/iTunes Saisei ni Taiyo", AV WATCH, IMPRESS WATCH CORPORATION, 31 August 2006 (2006-08-31), Retrieved from the Internet
MORIYAMA K.: "ZMP, iPOD o Tosai Kano na Robot Ongaku Player 'miuro' o Juchu Kaishi", ROBOT WATCH, 1 September 2006 (2006-09-01), Retrieved from the Internet
"Sekaihatsu! Saisentan Robot Gijutsu Tosai Network Ongaku Player o Kaihatsu, Senko Yoyaku Uketsuke Kaishi", HODO SHIRYO, ZMP INC., 31 August 2006 (2006-08-31), Retrieved from the Internet
Attorney, Agent or Firm:
HIRAYAMA, Kazuyuki (Shinjukugyoen Bldg.2-3-10, Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 22, JP)
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Claims:
 駆動機構と、音響データ列を順次蓄積するバッファー処理部と、該バッファー処理部に蓄積した音響データ列から音響に関する特徴量を抽出する音響解析部と、該音響解析部で抽出された特徴量の入力に応じて上記駆動機構を制御する駆動機構制御部と、を備える、音響再生ロボット。
 音響データを出力しながら駆動機構で行動する音響再生ロボットであって、
 出力する音響データに関するジャンルを解析するジャンル解析部と、
 上記駆動機構で実現される複数の行動パターンに関しデータを格納する行動パターンデータ格納部と、
 音響データ列を順次蓄積するバッファー処理部と、
 上記バッファー処理部に蓄積した音響データ列からテンポ、ピーク及び/又はゲインを含む音響に関する特徴量を抽出する音響解析部と、
 上記ジャンル解析部におけるジャンル解析結果に基づいて上記行動パターンデータ格納部から行動パターンに関するデータを取得し、取得したデータに基づいて上記駆動機構を制御する一方、上記音響解析部で抽出した特徴量の入力に応じて該データに基づく上記駆動機構に対する制御を変化させる駆動機構制御部と、を備える、音響再生ロボット。
 前記ジャンル解析部は、出力する音響データのジャンル解析結果に拘らず特定の結果を出力し、
 前記駆動機構制御部は、前記音響解析部で抽出した特徴量としてのテンポ、ピーク及び/又はゲインに基づいて前記駆動機構を制御する、請求の範囲2に記載の音響再生ロボット。
 前記駆動機構制御部は、前記音響解析部から特徴量としてピークを抽出した旨の入力を受ける毎に繰り返し数をカウントし、予め規定されている回数を超えると前記行動パターンデータ格納部から行動パターンに関する新たなデータを取得し、取得した新たなデータに基づいて上記駆動機構を制御する、請求の範囲2に記載の音響再生ロボット。
 段差や障害物を検知するためのセンサーを備え、
 前記駆動機構制御部は、上記センサーの検知状況に応じて前記駆動機構に対する制御を変化させる、請求の範囲1乃至3の何れかに記載の音響再生ロボット。
 音響データを出力しながら駆動機構で行動する音響再生ロボットであって、
 出力する音響データに関するジャンルを解析するジャンル解析部と、
 上記駆動機構で実現される複数の行動パターンに関するデータと行動パターン毎に障害物を避けるために上記駆動機構で実現される回避パターンに関する補助データとを格納する行動パターンデータ格納部と、
 音響データ列を順次蓄積するバッファー処理部と、
 上記バッファー処理部に蓄積した音響データ列からテンポ、ピーク及び/又はゲインを含む音響に関する特徴量を抽出する音響解析部と、
 障害物の方向を検出する複数の障害物検出センサーと、
 上記ジャンル解析部におけるジャンル解析結果に基づいて上記行動パターンデータ格納部から行動パターンに関するデータを取得し、取得したデータに基づいて上記駆動機構を制御すると共に、上記音響解析部で抽出した特徴量の入力に応じて該データに基づく上記駆動機構に対する制御を変化させる駆動機構制御部と、を備え、
 上記駆動機構制御部が、上記障害物検出センサーからの検出データに基づいて障害物の分布状況を把握し、障害物の多い方向に行動しないように上記行動パターンデータ格納部から補助データを取得し、該補助データに基づいて上記駆動機構を制御する、音響再生ロボット。
 リモートコントローラーから受信した信号に応じて駆動機構を制御する駆動機構制御装置であって、
 上記リモートコントローラーからの信号を受信する複数の受光センサーと、
 上記複数の受光センサーにおける上記リモートコントローラーからの信号受信の有無を検出する受信処理部と、
 上記リモートコントローラーからの信号に含まれる指令を処理する演算処理部と、を備え、
 上記演算処理部が、上記受信処理部で受信した信号に含まれる指令を判断する指令判断部と、上記リモートコントローラーの方向を算出する方向判断部と、駆動機構制御装置の既定方向が上記方向判断部で求めたリモートコントローラーの方向に一致するよう上記駆動機構に対する指令情報を生成する指令情報生成部と、該指令情報生成部で生成した指令情報に基づいて駆動機構を制御する機構制御部とを備える、駆動機構制御装置。
 前記方向判断部は、前記受信処理部で受信を検出した受光センサーの位置情報から上記リモートコントローラーの方向を求める、請求の範囲7に記載の駆動機構制御装置。
 前記方向判断部は、前記駆動機構で実測された量に基づいて前記リモートコントローラーの方向を求める、請求の範囲7に記載の駆動機構制御装置。
Description:
音響再生ロボット及び駆動機構 御装置

 本発明は、出力される音響に対応させて 動機構を制御することで音響に合わせて振 舞うことが可能な音響再生ロボットと、ユ ザに向かって出力できるよう画面や出力口 どの出力部をユーザの正面に旋回できるよ にした駆動機構制御装置とに関する。

 移動ロボットとして、肩や脚などの各関 部に設けられた移動機構を作動して歩行す 動物型ロボットや、肩や脚などの各関節部 設けられた移動機構を作動して自律歩行す 二足歩行ロボットなどの人型ロボットが知 れている。移動ロボットの一タイプとして 移動ロボットの周りの環境状況を検知して ッピングや位置推定を行い、指定された目 地への移動経路を計画し、この計画された 動経路に従って移動する、所謂自律移動ロ ットも開発されている(特許文献1及び2)。自 律移動型ロボットはロボットの周りの環境に 応じて自律移動することができ、例えばユー ザからの入力に応じて特定の動作を中止した り予めプログラムされた特定の動きを行った りすることもできる。また移動ロボットを遠 隔操作するために、携帯電話機を採用するこ とも検討されている(特許文献3)。

 一方、移動ロボットがインターネットを じて音楽BGMをダウンロードして再生するこ も考えられている(特許文献4)。このような ボットは単に利便性を求めた実用的な機能 り、むしろ動作することで人を和ませ或い 楽しませたりするよう設計され、所謂エン テイメントロボットとしても注目を浴びて る。

 また、音響装置、テレビジョン装置その の情報機器にはユーザからの指令を入力す ための入力部が情報機器本体に設けられ、 らに遠隔操作できるようリモートコントロ ラーが情報機器本体とは別個に付属品とし 設けられている。クーラーなどの空調設備 照明設備やブラインド設備の一部にも、遠 操作用のリモートコントローラーが備えら ている。リモートコントローラーにおいて これら各種装置や設備に対する指令情報の 信キャリアには赤外線が通常使用されてい 。

特開2004-280404号公報

特開2005-117621号公報

特開2005-246503号公報

特開2002-205291号公報

 しかしながら、今日の社会においてユー の嗜好性や価値観は多種多様であるにも拘 ず、エンタテイメントロボットは一定の行 を行ったり、環境の変化やユーザから入力 れた情報により行動パターンを変えたりす よう設計されているため、ユーザ毎に行動 ターンを決定することはできない。また、 ンタテイメントロボットやバーチャルな世 では、従来繰り返し処理や動作を行うこと 、一定の表現を示そうとしているが、実行 れる動きの変化が乏しく、エンターテイメ ト性に欠ける。

 ところで、通常、リモートコントローラ の出射部にはエポキシ樹脂などで成形され レンズが備えられていて、このレンズによ リモートコントローラーから出力される赤 線が所定の方向に向かうよう指向性が付与 れている。一方、各種情報機器や設備に設 られている受光センサーは、受光面に対し 直交方向に入射する光に対しては感度が高 が、受光面に斜めに入射する光に対しては 度が低い。そのため、ユーザは意識的にリ ートコントローラーを各種情報機器や設備 向け、必要により、受光面に入射するよう ーザ自身が移動するなどして、できるだけ 光センサーに対向した位置で遠隔操作を行 ことが必要である。

 さらに、各種情報機器において画面情報 音響情報が出力される方向はユーザの位置 よらず一定の方向であり、例えばテレビジ ン装置ではモニターの正面にユーザが位置 るようユーザ自身が移動するか、モニター 向きを自ら変える必要があり、ユーザにと て煩わしい、という課題がある。

 本発明は上記課題に鑑み、ユーザの個性 嗜好性に対応して出力する音響に基づいて 動機構を制御する、音響再生ロボットを提 することを第1の目的とする。

 さらに本発明は上記課題に鑑み、各種情 機器や設備の出力方向と各種情報機器や設 からみたユーザの方向とが一致するよう、 種情報機器や設備の出力部の向きを制御す ことができる駆動機構制御装置を提供する とを第2の目的とする。

 上記第1の目的を達成するために、本発明の 音響再生ロボットは、駆動機構と、音響デー タ列を順次蓄積するバッファー処理部と、バ ッファー処理部に蓄積した音響データ列から 音響に関する特徴量を抽出する音響解析部と 、音響解析部で抽出された特徴量の入力に応 じて駆動機構を制御する駆動機構制御部と、 を備える。
 具体的には、音響データを出力しながら駆 機構で行動する音響再生ロボットであって 出力する音響データに関するジャンルを解 するジャンル解析部と、駆動機構で実現さ る複数の行動パターンに関しデータを格納 る行動パターンデータ格納部と、音響デー 列を順次蓄積するバッファー処理部と、バ ファー処理部に蓄積した音響データ列から ンポ、ピーク及び/又はゲインを含む音響に 関する特徴量を抽出する音響解析部と、ジャ ンル解析部におけるジャンル解析結果に基づ いて行動パターンデータ格納部から行動パタ ーンに関するデータを取得し、取得したデー タに基づいて駆動機構を制御する一方、音響 解析部で抽出した特徴量の入力に応じて該デ ータに基づく駆動機構に対する制御を変化さ せる駆動機構制御部と、を備える。
 上記構成において、好ましくは、ジャンル 析部は、出力する音響データのジャンル解 結果に拘らず特定の結果を出力し、駆動機 制御部は、音響解析部で抽出した特徴量と てのテンポ、ピーク及び/又はゲインに基づ いて前記駆動機構を制御する。
 駆動機構制御部は、音響解析部から特徴量 してピークを抽出した旨の入力を受ける毎 繰り返し数をカウントし、予め規定されて る回数を超えると行動パターンデータ格納 から行動パターンに関する新たなデータを 得し、取得した新たなデータに基づいて駆 機構を制御することが好ましい。
 本発明の音楽再生ロボットはさらに、段差 障害物を検知するためのセンサーを備え、 動機構制御部は、センサーの検知状況に応 て駆動機構に対する制御を変化させる。

 上記構成により、バッファー部に音響デ タ列を順次蓄積し、音響解析部がこの蓄積 れた音響データ列から音響に関する特徴量 抽出して駆動機構制御部に入力するので、 動機構を制御する駆動機構制御部は、音響 析部で抽出された特徴量の入力に応じて駆 機構を変化させることができる。よって、 ーザが好みの音楽を流すことで、音響解析 で音響データ列を解析して解析結果に基づ て駆動機構を制御することができる。さら 、ジャンル解析部などを備えることで、よ 的確に再生される音響に沿って駆動機構を 御することができる。

 音響データを出力しながら駆動機構で行 する本発明の音響再生ロボットの他の構成 、出力する音響データに関するジャンルを 析するジャンル解析部と、駆動機構で実現 れる複数の行動パターンに関するデータと 動パターン毎に障害物を避けるために駆動 構で実現される回避パターンに関する補助 ータとを格納する行動パターンデータ格納 と、音響データ列を順次蓄積するバッファ 処理部と、バッファー処理部に蓄積した音 データ列からテンポ、ピーク及び/又はゲイ ンを含む音響に関する特徴量を抽出する音響 解析部と、障害物の方向を検出する複数の障 害物検出センサーと、ジャンル解析部におけ るジャンル解析結果に基づいて行動パターン データ格納部から行動パターンに関するデー タを取得し、取得したデータに基づいて駆動 機構を制御すると共に、音響解析部で抽出し た特徴量の入力に応じて取得したデータに基 づく駆動機構に対する制御を変化させる駆動 機構制御部と、を備え、駆動機構制御部が、 障害物検出センサーからの検出データに基づ いて障害物の分布状況を把握し、障害物の多 い方向に行動しないように行動パターンデー タ格納部から補助データを取得し、補助デー タに基づいて駆動機構を制御する。

 上記構成により、行動パターン毎に障害 の方向に接近しないよう駆動機構を制御す 補助データを備え、駆動機構制御部が、複 の障害物検出センサーからの検出データを けて障害物分布情報を把握し、現に駆動機 を制御している行動パターンの補助データ 基づいて障害物に向かって行動しないよう 駆動機構を制御する。障害物に近づかない 、同一の行動パターンに基づいて駆動機構 制御するので、音響再生ロボットは同じ行 パターンをとりながら障害物を回避する。

 上記第2の目的を達成するため、本発明は、 リモートコントローラーから受信した信号に 応じて駆動機構を制御する駆動機構制御装置 であって、リモートコントローラーからの信 号を受信する複数の受光センサーと、複数の 受光センサーにおけるリモートコントローラ ーからの信号受信の有無を検出する受信処理 部と、リモートコントローラーからの信号に 含まれる指令を処理する演算処理部と、を備 え、演算処理部が、受信処理部で受信した信 号に含まれる指令を判断する指令判断部と、 リモートコントローラーの方向を算出する方 向判断部と、駆動機構制御装置の既定方向が 方向判断部で求めたリモートコントローラー の方向に一致するよう駆動機構に対する指令 情報を生成する指令情報生成部と、指令情報 生成部で生成した指令情報に基づいて駆動機 構を制御する機構制御部とを備える。
 上記構成において、方向判断部は、受信処 部で受信を検出した受光センサーの位置情 からリモートコントローラーの方向を求め 。方向判断部は、駆動機構で実測された量 基づいてリモートコントローラーの方向を める。

 上記構成により、演算処理部は、指令判 部で方向転換に関する指令を受けたと判断 ると、この指令を受信した受光センサーの 置情報から方向判断部においてリモートコ トローラーの方向を求め、駆動機構制御装 の既定方向が方向判断部で求めたリモート ントローラーの方向に一致するよう指令情 生成部において駆動機構に対する指令情報 生成する。機構制御部は、指令情報を基に て駆動機構を制御する制御情報を作成して 際に駆動制御するため、駆動機構によりリ ートコントローラーの方向に向くよう制御 れる。

 本発明の音響再生ロボットによれば、出 する音響データの解析結果に基づいて駆動 構制御部が駆動機構を制御するので、出力 る音響データにマッチした演出を行うこと できる。従って、エンターテイメントに富 だ音響再生ロボットを実現することができ 。また、ユーザの好みの音楽やユーザの居 環境に応じてロボットが駆動するので、ユ ザの嗜好性などに適応することができる。

 本発明の駆動機構制御装置によれば、リ ートコントローラーからの指令を受光セン ーで受信して指令に係るコマンドを実行す だけでなく、複数の受光センサーのうちど がリモートコントローラーからの信号を検 したかを判断することでリモートコントロ ラーの方向を求め、駆動機構制御装置の既 方向をリモートコントローラーの方向に向 るよう駆動機構を制御することができる。 って、ユーザがリモートコントローラーか 信号を送信することで、各種情報機器や設 の出力部をユーザの方向に向くよう制御す ことができる。各種情報機器や設備には複 の受光センサーが設置されていることから 従来のようにユーザは意識的にリモートコ トローラーを各種情報機器や設備に向け、 つ一つの受光センサーに向かって遠隔操作 行う必要がなく、何れかの受光センサーで 号を検知することができる。

本発明の実施形態に係る音響再生ロボ トを示す概略斜視図である。 図1に示す音響再生ロボットに設けられ ている各種センサーを模式的に示す図である 。 図1に示す音響再生ロボットの機能ブロ ック構成図である。 バッファー処理について模式的に示す である。 本発明の音響再生ロボットにおける駆 機構制御部を主とした制御を示すフロー図 ある。 出力しようとする音響のジャンルが特 できない場合に使用されるテーブルの具体 を示す図である。 本発明の別の実施形態に係る音響再生 ボットの機能ブロック図である。 音響再生ロボットの周りの空間がどの うに区分けされるかを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る駆動機構制御 置を組み込んだ遠隔操作システムを模式的 示すブロック図である。 図9に示す方向判断部及び指令情報生 部で行われる処理を説明するための模式図 ある。 図9における指令情報生成部で指令情 がどのように生成されるかを説明するため 説明図である。 図9に示す遠隔操作システムにおける 動機構制御方法の一形態を示すフロー図で る。 被制御装置の具体例1を示す斜視図で る。 被制御装置の具体例2を示す斜視図で る。 被制御装置の具体例3を示す斜視図で る。 被制御装置の具体例4を示す斜視図で る。 被制御装置の具体例5を示す斜視図で る。

符号の説明

 1,10:音響再生ロボット
 2a,2b:車輪
 3a,3b:スピーカーボックス
 3c,3d:スピーカー
 4:ロボット本体
 5:携帯音響デバイス
 6:表示出力部
 7a,7b:バンパー
 8a,8b:支持円盤部
 11:駆動機構
 12:駆動機構制御部
 12A:障害物分布状況把握部
 12B:モーション決定部
 13:マップデータ格納部
 14:位置推定部
 15:行動パターンデータ格納部
 16:移動経路計画部
 17:マップデータ生成更新部
 21(21a~21e):障害物検出センサー
 22(22a~22d):段差検出センサー
 23:測位センサー
 24:加速度センサー
 31:音響ファイル格納部
 32:音響処理部
 33:音響信号出力制御部
 34:バッファー処理部
 35:音響解析部
 36:ジャンル解析部
 41:制御指令情報入力部
 42:制御指令情報解析部
 43:ネットワーク接続部
 44:出力表示制御部
100:遠隔操作システム
110:リモートコントローラー
120:被制御装置
121:出力部
122:出力制御部
123:駆動機構
123a,123b:駆動モータ
123c,123d:伝達手段
123e,123f,151a,151b:車輪
130:駆動機構制御装置
131(131a~131f):受光センサー
132:受信処理部
132a:検出処理部
132b:感度調整処理部
133:演算処理部
133a:指令判断部
133b:方向判断部
133c:指令情報生成部
133d:機構制御部
150:ロボット
151:ロボット本体
152a、52b:スピーカーボックス
153a,153b,161a,161b:スピーカー
154:携帯音響デバイス
155a,155b:支持円盤部
156:表示部
160:テレビモニター装置
161c:センタースピーカー
161d:ウーハー
162:筐体
163:表示部
164:支持手段
170:照明装置
171:取付台座
172:回転台
173a,173b:支柱
174:照明部
180:エアコンディショナー
181,192:ルーバー
190:ブラインド装置
191a,191b:支持部

 以下、添付図面を参照しつつ、本発明を実 するための最良の形態について説明する。
〔音響再生ロボット〕
 図1は、本発明の実施形態に係る音響再生ロ ボット1を示す模式図である。音響再生ロボ ト1は自律走行するロボットであり、例えば 1に示すように、撮影センサーやセンサー窓 部を介して内蔵されている測位センサーで自 らの位置や移動速度を測定しながら駆動機構 で左右一対の車輪2a,2bを回転することで、前 に直進したり左右に旋回したりすることが きる。車輪2a,2bの外側には半円球状のスピ カーボックス3a,3bが、駆動機構で回転しない ようにロボット本体4に固定されている。ス ーカーボックス3a,3bには大小のスピーカー3c, 3dが設けられ、大小のスピーカー3c,3dの一方 低音用、他方は高音用である。音響再生ロ ット1のロボット本体4には、携帯音響デバイ ス5が取り外し可能に搭載される。携帯音響 バイス5は、内蔵メモリに音楽ファイルその の一以上の音響ファイルを格納し、音響フ イルの再生機能によりユーザが選択した音 ファイルを再生することができる。また、 ボット本体4の正面には出力表示部6が設け れている。

 図2は、図1に示す音響再生ロボット1に設 られている各種センサーを模式的に示す図 、(A)は平面図、(B)は車輪2aの車輪2bと対向す る面を部分的に示す図である。障害物検出セ ンサー21は5個備え付けられている。即ち、こ れらのセンサーは、ロボット本体4の前側即 ロボットの進行側において、進行方向の障 物を検知するための障害物検出センサー21a 、左側車輪2aを支持する支持円盤部8aの前側 部に進行方向右斜め前方の障害物を検知す 障害物検出センサー21bと、左側車輪2aを支 する支持円盤部8aの後側上部に後退方向右斜 め後方の障害物を検知する障害物検出センサ ー21cと、右側車輪2bを支持する支持円盤部8b 前側上部に進行方向左斜め前方の障害物を 知する障害物検出センサー21dと、右側車輪2b を支持する支持円盤部8bの後側上部に後退方 左斜め後方の障害物を検知する障害物検出 ンサー21eと、が具備されている。

 一方、段差検出センサー22は4個備え付け れている。即ち、左側車輪2aを支持する支 円盤部8aの前側下部に進行方向右斜め前方の 段差を検知する段差検出センサー22aと、左側 車輪2aを支持する支持円盤部8aの後側下部に 退方向右斜め後方の段差を検知する段差検 センサー22bと、右側車輪2bを支持する支持円 盤部8bの前側下部に進行方向左斜め前方の段 を検知する段差検出センサー22cと、右側車 2bを支持する支持円盤部8bの後側下部に後退 方向右斜め後方の段差を検知する段差検出セ ンサー22dと、である。

 このように、車輪2a,2bを支持する支持円 部8a,8bに、それぞれ対向する側に斜め方向に 障害物を検出する障害物検出センサー21、段 を検出する段差検出センサー22が設けられ いる。

 図3は、図1に示す音響再生ロボット1の機 ブロック構成図である。音響再生ロボット1 は、図1に示す左右一対の車輪2a,2bを回転させ るなど移動手段を動作させる駆動機構11と、 動機構11を制御する駆動機構制御部12と、音 響再生ロボット1の移動空間内の障害物位置 報をマップデータとして記憶するマップデ タ格納部13と、音響再生ロボット1の位置を 定する位置推定部14と、音響再生ロボット1 行動パターンに関するデータを記憶する行 パターンデータ格納部15と、現在位置から移 動経路を計画し駆動機構制御部12に対して移 経路情報として出力する移動経路計画部16 、を備える。

 これにより、移動経路計画部16は、行動 ターンデータ格納部15から行動パターンに関 するデータを参照し、かつマップデータ格納 部13に格納されているマップデータを参照し がら、位置推定部14で推定した現在位置か 移動経路を求めて移動経路情報として駆動 構制御部12に出力する。移動経路情報の入力 を受けた駆動機構制御部12は、移動経路情報 基づいて駆動機構11を制御し移動経路情報 基づいて移動経路に沿って自律移動する。

 また、図3に示す音響再生ロボット1には 衝突センサーや赤外線センサーなどの各種 ンサーからの出力信号を受けて障害物を検 する障害物検出センサー21が設けられ、さら に、障害物検出センサー21から障害物の存在 びその方向に関する情報の入力を受けると 位置推定部14で推定された位置を参照し、 終的な障害物の位置情報を生成したり更新 たりするマップデータ生成更新部17が備えら れている。衝突センサーはロボットの周囲と の接触を検知する。赤外線センサーは、ロボ ットの進行方向及びその他の方向に所定距離 離れてある物体を検知する。これらのセンサ ーからの出力信号を受けると、障害物検出セ ンサー21は、音響再生ロボット1近傍における 障害物の有無やロボットからの障害物の方向 を判定し、マップデータ生成更新部17にその 果を出力する。マップデータ生成更新部17 、障害物検出センサー21から障害物の存在及 びその方向に関する情報の入力を受けると、 位置推定部14で推定した位置を参照し、最終 な位置情報を作成してマップデータとして 得する。マップデータは、例えば格子状に 分された二次元空間座標に障害物の有無に する情報を対応して構成される。ここで、 ップデータの作成や更新は、CMOSやCCDを搭載 したカメラで撮影した情報に基づいて作成し てもよい。

 更に、音響再生ロボット1の周りの状況を 入手するために、段差検出センサー22を備え いる。段差検出センサー22は、赤外線を照 して床面や壁などで反射する光を検知し、 射から検出までの時間が連続している場合 は段差なしと判断し、不連続になると段差 りと判断する。この判断結果によりマップ ータ生成更新部17でマップデータ格納部13に 納されているマップデータに障害物の位置 報のほか、段差の有無に関する情報を付属 せても良い。

 一方、駆動機構制御部12で駆動機構11が制 御されることで音響再生ロボット1は移動す ので、例えば左右一対の車輪2a,2bに測位セン サー23を設けることで移動距離を計算するこ もできる。この測位センサー23から出力さ る移動距離や移動方向に関する情報は位置 定部14にフィードバックされ、音響再生ロボ ット1の現状位置を正確に求めることができ 。

 以上のように、音響再生ロボット1は、自 らロボット移動空間内の障害物位置情報をマ ップデータとして作成し、既にマップデータ 格納部13に記憶されている障害物位置情報が 状とあわない場合にはマップデータを更新 、移動経路に沿って移動することができる

 本発明の音響再生ロボット1は、携帯音響 デバイス5を搭載することで携帯音響デバイ 5の外部出力部として機能させることができ 。即ち、音響再生ロボット1は、携帯音響デ バイス5から配信される音響データを受けて 要な処理を行う音響処理部32と、音響処理部 32から音響データの入力を受けスピーカー3c,3 dからの出力制御を行う音響信号出力制御部33 とを備えている。また、音響再生ロボット1 音響ファイルを格納するための音響ファイ 格納部31を設け、音響処理部32で音響信号に 換して音響信号出力制御部33を経由してス ーカー3c及び3dから出力できるように構成さ ていてもよい。

 本発明の音響再生ロボット1は、自律走行 機能と音響出力機能とを単に備えるだけでな く、出力する音響データに基づいて駆動機構 制御部12で駆動機構11を制御することにより 「踊るロボット」として演じることもでき 。以下詳細に説明する。

 本発明の音響再生ロボット1は、携帯音響 デバイス5から順次配信される音響データ列 蓄積するバッファー処理部34と、バッファー 処理部34に蓄積されている音響データ列から 響に関する特徴量を抽出して音響解析を行 音響解析部35とを備える。

 バッファー処理部34は音響データ列を順 蓄積する際、携帯音響デバイス5から一定の 則に従ってデータ列が配信されてバッファ 処理を行う。バッファー処理を行う際、一 のデータ圧縮がなされるため、音響解析部3 5で容易にかつ再生される音響出力とタイミ グを合わせて音響解析を行うことができる

 ここで、バッファー処理について説明する
 図4は、バッファー処理について模式的に示 す図である。音響データは、例えば4.8kHzのサ ンプリング周波数で時系列に元データD 0 (i)の列で構成される。この状態を図では最上 段に元データD 0 として模式的に示している。ここで、iはデ タの番号を示す数であるので任意の整数で る。また、再生出力しようとするデータをD 0 (0)と表現することにする。このデータは音響 信号波形の振幅に相当する。

 先ず、一段階目の圧縮として、元データD 0 の32サンプルを1サンプルとして圧縮する。一 段階圧縮されたデータ列をD 1 (i)とする。この状態を図では中段に一段階圧 縮データD 1 として模式的に示している。即ち、例えばD 0 (-31)からD 0 (0)までのデータを圧縮してD 1 (0)とする。次に、二段階目の圧縮として一段 階圧縮データD 1 (i)の16サンプルを1サンプルとして圧縮する。 この状態を図では最下段に二段階圧縮データ D 2 として模式的に示している。即ち、例えばD 1 (-15)からD 1 (0)までのデータを圧縮してD 2 (0)とする。

 音響解析部35は、バッファー処理部34に蓄 積されている音響データ列から音響に関する 特徴量を抽出する。ここで、音響に関する特 徴量とは、テンポ、ピーク及びゲインの何れ か一つ又はその組み合わせである。テンポは 、音楽などの音調を決める単位時間当たりの 拍数(Beat Per Minute:BPM)であり、ビート密度に 当するものでもある。ピークは、横軸が時 軸で示した場合の音響波形の振幅が最大と る時点に相当する。ゲインはピーク時の音 波形の振幅に相当する。

 音響解析部35が音響に関する特徴量をどの うに抽出するかについて説明する。特徴量 してテンポの解析処理について説明する。
 バッファー処理部34には、前述のように圧 処理されたデータ列D 2 が蓄積されている。よって、最新のNサンプ 区間(Nは例えば8)について、過去のデータ列 どの区間と似ているか判断する。x秒前のN 間のデータ列と似ていると判断すると、(60/x )テンポとして求まる。具体的には、60~120を ンポ候補とし、例えば60テンポの場合には1 前のN区間のサンプルと比較し、120テンポの 合には0.5秒前のN区間と比較する。テンポ候 補毎に類似する値を加算して最も類似する値 の高いテンポ候補をその時点でのテンポとし て求める。

 ピーク解析及びゲイン解析の場合、バッフ ー処理部34に蓄積されているデータ列D 2 が蓄積されているので、先ず、最新のN区間(N は例えば5)についてD 2 の大小関係を検討する。次いでその区間での 最大時点を求め、最大時点のデータ列の値が 閾値を越えている場合に求めた最大時点にピ ークがあり、その時のデータ列の値をゲイン として求めることができる。
 例えば、データ列の最小関係が次のような 係式で示される場合、
  D 2 (-4)<D 2 (-3)<D 2 (-2)>D 2 (-1)>D 2 (-0)
 D 2 (-2)が閾値を超えている場合に、i=-2のときピ クがあり、即ち音響信号の振幅が最大と判 でき、D 2 (-2)がゲイン即ち音響信号の振幅の最大値と 断できる。ここで、次のピークが発見され と、ゲインが更新される。

 ところで、本発明の音響再生ロボット1は 一定の振る舞いを行うよう行動パターンデー タ格納部15には、音響再生ロボット1が人の姿 を検知すると検知した人に追尾するような行 動パターンや、障害物検出センサー21で障害 を検出した際障害物を回避するような移動 画を行う行動パターンや、段差検出センサ 22で段差を検出した際段差を回避するよう 移動計画を行う行動パターンのほか、出力 る音響、特に音楽のジャンルに合わせて行 パターンがデータとして複数格納されてい 。出力する音響に合わせて駆動させるため 行動パターンに関するデータは、音楽ジャ ルに合わせてグルーピングされて格納され いる。一方、障害物や段差を回避する行動 ターンとして、音響再生ロボット1の現在位 から前・後・左斜め前・右斜め前・左斜め ・右斜め前に移動するようデータが格納さ ている。

 また、音響再生ロボット1には、行動パタ ーンデータ格納部15に格納されている複数の 動パターンデータを適切に選択できるよう ジャンル解析部36が備えられている。ジャ ル解析部36は、ジャンル名を特定するための キーワード群がジャンル毎にテーブルとして 有しているので、携帯音響デバイス5から音 データ列が配信されてくる際音響データの 属情報と照合してジャンル名を特定する。 こで、付属情報は、曲名、ジャンル名、ア バム名、アーティスト名など音響データに 係する情報である。一方、ジャンル解析部36 には、ジャンル特定用のキーワード群を格納 したテーブルと、携帯音響デバイス5から配 される付属情報とこのテーブルとを照合し ットしたテーブル名からジャンルを特定す 照合機能とを備えている。付属情報のみな ず音響データ中に含まれる歌詞を用いてジ ンルを特定してもよい。一例を挙げると、 属情報として「フラダンス」、「ハワイ」 「癒し」、「ヒーリング」がある音響ファ ルでは、「フラダンス」のジャンルである 特定できる。

 ところで、音響再生ロボット1には、ユー ザとのインタフェースとなる制御指令情報入 力部41と、この制御指令情報入力部41から入 されたユーザからの指令を解析する制御指 情報解析部42とを備え、音響再生ロボット1 対してユーザからの指令入力を行える。こ で、制御指令情報入力部41は押しボタン式や スイッチ式の入力部で構成されるか、リモー トコントローラー(図示せず)から赤外線をキ リアとした遠隔操作をするための受光部な で構成されてよい。

 一方、音響再生ロボット1には出力表示部 6を制御するための出力表示制御部44が備えら れる。出力表示制御部44は、出力表示部6に対 し、ユーザから音響再生ロボット1に対する 種指令、例えば出力する音響データの選択 ニューを表示したり、出力中の曲名などを 力表示する。

 さらに、音響再生ロボット1には、外部コ ンピュータ(図示しない)とネットワーク接続 るネットワーク接続部43が備えられ、外部 ンピュータからの指令を受けたり、音響処 部32やバッファー処理部34を受けとしてスト ーミング配信を受けたりすることができる

 よって、音響再生ロボット1の制御指令情 報入力部41に、音響データの出力と同時に音 データの曲調に沿って演出するよう指令が 力されると、先ず、制御指令情報解析部42 おいて指令内容が解析される。すると、音 処理部32は、携帯音響デバイス5から音響デ タの配信を受ける。これと同時に、配信さ てくる音響データの付属情報からジャンル 析部36は出力する音響のジャンルを解析し、 解析結果に基づいて行動パターンデータ格納 部15からジャンルに対応した行動パターンデ タを取得し、駆動機構制御部12へ出力する これにより、音響処理部32は、順次配信され る音響データを処理して音響信号出力制御部 33を経由してスピーカー3c及び3dから音響出力 すると同時に、駆動機構制御部12は、出力す 音響データのジャンルに沿った行動パター を演じるよう、駆動機構11を制御する。

 本発明の音響再生ロボット1は以上のよう に構成されているので、音響出力と同時に、 出力される音響のジャンルに沿った行動パタ ーンを演じる。さらに、出力されようとする 音響データは順次バッファー処理部34で圧縮 理され、音響解析部35は圧縮データの解析 より音響に関する特徴量、即ち、テンポ、 ーク及び/又はゲインを抽出する。そして新 に抽出した特徴量は駆動機構制御部12に入 されるので、駆動機構制御部12は入力された 特徴量に応じて駆動機構11を制御して、音響 沿って実演することができる。以下この点 詳しく説明する。

 図5は、本発明の音響再生ロボット1におけ 駆動機構制御部12を主とした制御を示すフロ ー図である。
 音響再生ロボット1は、前述のように、ジャ ンル解析部36で出力する音楽ジャンルを特定 、この特定された音楽ジャンルに合った行 パターンを行動パターンデータ格納部15か 取得して駆動機構制御部12に入力する。よっ て、駆動機構制御部12は出力する音響データ ジャンルに対応した行動パターンに沿って 動機構11を制御するので、音響再生ロボッ 1は出力する音響に合わせて実演している。

 いま、バッファー処理部34に対して、出 されようとする音響データ列が入力され(STEP 1)、入力されたデータ列が圧縮処理される(STE P2)とする。すると、音響解析部35は、バッフ ー処理部34に蓄積されているデータ列から 響に係る特徴量を抽出しようとする(STEP3)。 動機構制御部12は、音響解析部35から新たな 特徴量の抽出がされなかった場合には、いま 駆動機構11で行っている行動パターンを続行 てモーション再生を行う(STEP4)。よって、音 響再生ロボット1は、数秒間の規則的な動き 繰り返す。

 一方、出力しようとする音響のスピード 変化するために音響解析部35で新たにテン が抽出されると、駆動機構制御部12には抽出 された新たなテンポに関する情報が入力され る。すると、駆動機構制御部12は入力された たなテンポに対応するよう駆動機構11を制 するので、音響再生ロボット1は、動きの速 を変化させる。即ち、音響再生ロボット1は 再生出力しようとする音響のテンポに合わせ てモーションの再生スピードを変動させる(ST EP4a)。例えば音響再生ロボット1は、テンポが 60の場合では一倍速の動きをするのに対し、1 20テンポでは二倍速の動きをする。

 出力しようとする音響のゲインが変化す ために音響解析部35で新たにゲインが抽出 れると、駆動機構制御部12には抽出された新 たなゲインに関する情報が入力される。する と、駆動機構制御部12は入力された新たなゲ ンに対応するよう駆動機構11を制御するの 、音響再生ロボット1は、動きの大きさを変 させる。即ち、音響再生ロボット1は出力し ようとする音響のゲインに合わせてモーショ ンの大きさを変動させる(STEP4b)。これにより ーザに対し音響再生ロボット1の振り付けが 大きくなったり小さくなったりすると感じさ せることができる。

 音響解析部35において出力しようとする 響にピークを抽出すると、駆動機構制御部12 には抽出された新たなピークに関する情報が 入力される。すると、駆動機構制御部12は、 イフ値を1減少させる。ここで、ライフ値と はモーションの繰り返し回数であり、予めラ イフ値の初期値が定められており、ピークが 生じる毎にライフ値を減少させて所定の繰り 返し数を超えると、モーションの切り替えを 行う。即ち、行動パターンデータ格納部15で 一カテゴリーのジャンルの行動パターンか 異なるデータを取得し、取得した行動パタ ンに沿って駆動機構11を制御する。よって 音響再生ロボット1が演じるモーションの切 替えがなされる(STEP4c)。即ち、音響解析部35 から特徴量としてピークを抽出した旨の入力 を受ける毎に繰り返し数をカウントし、予め 規定されている回数(当初のライフ値)を超え と行動パターンデータ格納部15から行動パ ーンに関する新たなデータを取得し、取得 たデータに基づいて駆動機構11を制御する。

 ここで、駆動機構制御部12は、当初のラ フ値が大きい程モーションの切り替えがさ 難いことになる。当初のライフ値は再生さ る音響のジャンル毎に設定されてもよい。 ークが生じ難い音響では当初のライフ値が きいとモーションの切り替えが生じず、同 行動パターンを繰り返しているに過ぎない 判断されるためである。

 逆に、当初のライフ値を再生される音響 ジャンル毎にあまり変化させないようにし 、音響がビートの利いた激しい曲の場合で 、頻繁にモーションの切り替えが発生し、 に穏やかな曲の場合では、なかなかモーシ ンの切り替えが発生しないことになる。こ により、音響再生ロボット1がダンス音楽を 出力しようとしても、曲調によってかなり異 なった実演を行うことになるという利点があ る。これは例えば、同じ繰り返しモーション においても、1繰り返し中に4回規則的にキッ するモーションを行う場合を想定すると、 となしい曲では規則的に4回キックして実演 しているように見えるのに対し、激しい曲で はキックの途中で別のモーションに切り替え られるため、モーションの切り替えで音響再 生ロボット1の動きを大きく変化させること できる。これにより、激しい曲では音のピ クに合わせて複雑なキックを繰り出してい 印象をユーザに与えることができる。

 以上のように、駆動機構制御部12は、音 解析部35による音響に係る特徴量に応じて音 響再生ロボット1の演じる行動の要素を変更 る。特徴量としてのテンポに応じてモーシ ンの再生スピードを変更し、特徴量として ピークに応じてモーションの切り替えを生 させ、特徴量としてのゲインに応じて再生 幅を変更する。

 次に、音響再生ロボット1が同一のジャンル の音響データを出力して演じる場合について 更に説明する。
 行動パターンデータ格納部15には、同じジ ンルの行動パターンであっても、基本モー ョンとして例えば10の行動パターンに関する データが格納されており、さらに、音響再生 ロボット1に設けられている段差検出センサ 22により段差を検出した場合に用いる段差回 避の行動パターンに関するデータと、音響再 生ロボット1に設けられている障害物検出セ サー21により障害物を検出した場合に用いる 障害物回避の行動パターンに関するデータと が格納されている。

 駆動機構制御部12は、音響データからジ ンル解析部36でジャンルが特定されると、行 動パターンデータ格納部15からジャンルに対 した行動パターンのうち基本パターンの一 を取得する。そして、前述したように音響 析部35で出力しようとする音響データ列中 ピークを発見したとする(図5のSTEP3)。すると 、駆動機構制御部12は、行動パターンデータ 納部15中の基本パターンから一つをランダ に選択するか否かを判断する。選択するか かの判断は、再生中のモーションのライフ に応じて決定され、例えばライフ値の逆数 求めることができる。よって、駆動機構制 部12は、ライフ値の逆数で選択の有無を判断 し、行動パターンデータ格納部15に格納され いる同一カテゴリー中の基本モーションか 行動パターンに関するデータを取得し、取 した行動パターンのデータに基づいて駆動 構11を制御する。その際、音響再生ロボッ 1が演じているモーションの終了如何を問わ 、取得した行動パターンデータの最初のフ ームから開始する。このようにして、音響 生ロボット1が演じるモーションの切り替え がなされる(STEP4c)。

 駆動機構制御部12は、以上のように、出 しようとする音響データ列を音響解析した 果に基づいて駆動機構11を制御する。ところ で、駆動機構制御部12は、音響再生ロボット1 に設けられた障害物検出センサー21や段差検 センサー22により、音響再生ロボット1の周 の状況を把握することができる。従って、 動機構制御部12は、これらのセンサーの検 結果と組み合わせて駆動機構11を制御する。

 再度図5を参照して説明する。段差検出セ ンサー22で段差を検出すると(STEP6)、駆動機構 制御部12に検出結果が入力される。すると、 ップデータ格納部13からマップデータを参 し、位置推定部14から音響再生ロボット1の 在の推定位置を取得し、段差を回避する必 があるか否かを判断する(STEP7)。

 段差を回避することが必要であると駆動 構制御部12が判断すると、行動パターンデ タ格納部15から同じジャンル中の段差回避の 行動パターンに関するデータを取得し、この 取得したデータに基づいて駆動機構11を制御 る。これにより、音響再生ロボット1が演じ るモーションが切り替えられる(STEP4c)。この き、駆動機構制御部12は、段差回避の行動 ターンに関するデータの最初のフレームか 開始せず、回避前に用いた行動パターンの ータの中断するフレームに対応するフレー から開始する。これで、音響再生ロボット1 演じるモーションは、前に演じていたモー ョンの再生フレームを引き続いて再生する よって、音楽性と関係のないタイミングで ーションを切り替えても、音響再生ロボッ 1はリズムを外さずダンスステップを演じる ように見える。

 逆に、駆動機構制御部12が、段差を回避 る必要がないと判断した場合には、さらに 害物検出センサー21から障害物の検出情報が 入力されないと音響再生ロボット1はモーシ ンの切り替えを行わない。

 障害物検出センサー21で障害物を検出す と(STEP8)、駆動機構制御部12に検出結果が入 される。すると、マップデータ格納部13から マップデータを参照し、位置推定部14から音 再生ロボット1の現在の推定位置を取得し、 障害物を回避する必要があるか否かを判断す る(STEP9)。

 駆動機構制御部12が障害物を回避する必 があると判断すると、行動パターンデータ 納部15から同じジャンル中の障害物回避の行 動パターンに関するデータを取得し、この取 得したデータに基づいて駆動機構11を制御す 。これにより、音響再生ロボット1が演じる モーションが切り替えられる(STEP4c)。このと 、駆動機構制御部12は、障害物回避の行動 ターンに関するデータの最初のフレームか 開始せず、回避前に用いた行動パターンの ータの中断するフレームに対応するフレー から開始する。これで、音響再生ロボット1 演じるモーションは、前に演じていたモー ョンの再生フレームを引き続いて再生する よって、障害物を回避する場合も段差を回 する場合と同様、音楽性と関係のないタイ ングでモーションを切り替えても、音響再 ロボット1はリズムを外さずダンスステップ を演じるように見える。

 逆に、駆動機構制御部12が、障害物を回 する必要がないと判断した場合には、さら 音響解析部35からピーク発見の入力がされな いと音響再生ロボット1はモーションの切り えを行わない。

 さらに、本発明の音響再生ロボット1は姿 勢制御のために一軸、二軸又は三軸の加速度 センサー24を備え、常時許容範囲を超えて傾 ないように駆動機構制御部12で制御してい 。すなわち、駆動機構制御部12は加速度セン サー24から傾きに関する情報の入力を受ける (STEP10)、音響再生ロボット1のロボット本体4 が許容範囲を超えて傾斜していないか判断し (STEP11)、傾斜していると判断した場合にロボ ト本体4がさらに傾斜するように駆動機構11 制御しようとするか否かを判断する(STEP12) その結果、ロボット本体4がさらに傾斜する 合には、傾斜を抑制するために駆動機構11 制御を補正して、ロボット本体4のモーショ 補正を行う(STEP4d)。これで、音響再生ロボ ト1に障害物検出センサー21として設けたバ パー7a,7bが床面などの設置面と接触すること が防止される。

 次に、変形例を説明する。
 変形例は、携帯音響デバイス5から配信され る音響データ中にジャンルを特定するための 付属情報が格納されていない場合や、ジャン ルを特定できない場合に対処するためのもの である。

 行動パターンデータ格納部15は、予備的行 パターンに関するデータを、ジャンル毎の 動パターンに関するデータとは別に格納す 。例えば、リズミカルな曲、穏やかな曲、 ラシック的な曲の三種類の予備的行動パタ ンに関するデータを格納している。
 ジャンル解析部36は、出力する音響データ ジャンルが解析できない場合には、ジャン 解析結果に拘らず所定の一定の結果を算出 る。

 駆動機構制御部12は、出力する音響のジ ンルが特定不可又は不能である場合には、 ャンル解析部36から一定の結果の入力を受け るので、この入力があった場合には、出力し ようとする音響のジャンルが解析不可又は不 能であると判断し、予め行動パターンデータ 格納部15中に格納されているデフォルトの行 パターンに関するデータを取得し、駆動機 11を制御する。それと同時に、音響解析部35 では出力しつつある音響データのテンポ、ピ ーク及びゲインが適宜求められるので、この 結果に基づいて、行動パターンデータ格納部 15にジャンル解析不可又は不能の場合に対処 るために格納されている予備的行動パター のうちのどれかを選択する。その際、テン 、ピーク数及びゲイン毎に、行動パターン ータ格納部15中の予備的行動パターンを一 に特定するためのテーブルを用いる。この ーブルは駆動機構制御部12に参照可能に格納 されている。

 図6は、出力しようとする音響のジャンル が特定できない場合に使用されるテーブルの 具体例を示す図である。テンポが60~75、76~90 91~105、106~120のどれであっても、ゲインが大 くピークの回数が多い場合には再生しよう する音響は「リズミカルな曲」であり、ゲ ンが小さくピークの回数が少ない場合には 生しようとする音響は「穏やかな曲」であ とする。一方、テンポが不安定な場合には ゲイン、ピークの回数を問わず「クラシッ 的な曲」であるとする。

 以上のように、実際に出力される音響デ タ列のテンポ、ピーク回数及びゲインを音 解析部35で求め、この求めた各値から行動 ターンデータ格納部15中に予備的に備えてい る行動パターンのデータを選択し、予備的行 動パターンのデータに沿って駆動機構11を制 する。よって、ジャンルが特定されなくて 、音響データ列の解析結果に基づいて、駆 機構11を制御することができる。

 以上説明したように、駆動機構制御部12 、出力される音響データ列の解析結果に基 いて行動パターンを選択して駆動機構11を制 御するので、音響再生ロボット1は出力され 音響にマッチした演出を行うことができる 従ってエンターテイメントに富んだ音響再 ロボット1を実現することができる。また、 力される音響データ列を常に解析し、テン 、ピーク及び/又はゲインを取得し、これら の特徴量に基づいて駆動機構11を制御するの 、これらの特徴量が変化し易い曲にも対応 て演出することができる。なお、上述した では携帯音響デバイス5からストリーミング 配信される場合を想定して説明しているが、 音響ファイル格納部31を備えている場合には 納されている音響ファイルを再生する場合 、ネットワーク接続部43を経由してインタ ネットと接続したり外部コンピュータから 楽のストリーミング配信など各種の配信を て出力する場合にも適用できることは言う でもない。

 次に音響再生ロボット1の別の実施形態を説 明する。
 図3に示す音響再生ロボット1内の駆動機構 御部12において障害物検出センサー21から障 物の検出情報を受けると、障害物を検出す 度に障害物回避のモーションを行う。する 、音響再生ロボット1にとって障害物が多い 空間では、音響再生ロボット1は再生する音 に基づいた振舞いを演じ得ない場合も生じ 。そこで、図3に示す音響再生ロボット1の機 能ブロック図を次のように変形してもよい。

 図7は音響再生ロボット10の機能ブロック図 ある。図3とは以下の点で異なる。
 行動パターンデータ格納部15は、駆動機構11 で実現される複数の行動パターンに関するデ ータと、行動パターン毎に障害物を避けるた めに駆動機構11で実現される回避パターンに する補助データとを格納する。
 駆動機構制御部12は、さらに、障害物分布 況把握部12Aと、モーション決定部12Bとを有 る。これにより、障害物分布状況把握部12A 障害物検出センサー21からの検出データに基 づいて障害物の分布状況を把握し、モーショ ン決定部12Bが、障害物の多い方向に行動しな いように行動パターンデータ格納部15から補 データを取得し、補助データに基づいて駆 機構11を制御する。

 障害物分布状況把握部12Aは、絶対座標系 マップを備え、障害物検出センサー21b~21eか ら各検出データが入力されると、マップに障 害物検出センサー21の位置をプロットする。 のプロットは一定時間経過するとマップか 消去される。以下、具体的に説明すると、 2に示すように、障害物検出センサー21bで進 行方向右斜め前方の障害物を検知し、障害物 検出センサー21cで後退方向右斜め後方の障害 物を検知し、障害物検出センサー21dで前方方 向左斜め前方の障害物を検知し、障害物検出 センサー21eで後退方向右斜め後方の障害物を 検知する。なお、前後方向及び左右方向は進 行方向及び後退方向を問わず進行方向を基準 にしている。各障害物検出センサー21b~21eは 音響再生ロボット10からそれぞれの方向で所 定の距離、例えば40cm±5cm離れた点に障害物の 位置を特定する。よって、障害物分布状況把 握部12Aのマップには、近時の障害物の分布状 況が観測点として表される。

 モーション決定部12Bは、音響再生ロボッ 10の現に存在する位置及び音響再生ロボッ 10の向きを基準として、音響再生ロボット10 周りの空間を区分けし、その区分けされた 領域内の障害物スコアを計算する。以下、 体的に説明する。

 図8は、音響再生ロボット10の周りの空間 どのように区分けされるかを示す平面図で る。音響再生ロボット10はその中心の回り 等間隔で8領域に区分けされる。この区分け は4区間でも16区間でもよい。図示した例で 、時計回りの順に、「前領域」、「右斜め 領域」、「右領域」、「右斜め後領域」、 後領域」、「左斜め後領域」、「左領域」 「左斜め前領域」の8領域である。

 モーション決定部12Bは、障害物分布状況把 部12Aに保持されている情報を元に、8領域に 存在する障害物の数を求め、各領域の障害物 スコアを計算する。各領域に存在する障害物 観測数をC(i)とする。なお、iは、8領域を示す 変数であり、F(Front)、FR(Front of the Right)、R(R ight)、BR(Back of the Right)、B(Back)、BL(Back of th e Left)、L(Left)、FL(Front of the Left)とする。
 各領域に存在する障害物数は、障害物分布 況把握部12A内のマップ上に現に存在するプ ット数により決定される。これは、時間の 過によりマップ上のプロットは消去される でマップ上に存在するプロット数は障害物 を決定する毎に変化するからである。

 一方、障害物分布状況把握部12Aは、左右 対の車輪2a,2bに設けた測位センサー23により 、左右の各車輪2a,2bの回転量、即ちオドメト を常に得る。よって、駆動機構制御部12に り駆動機構11を制御し始めた時、即ち音響再 生を開始して音響に合わせて演出し始めた時 、マップの原点(0,0)に音響再生ロボット10が るとして、左右の各車輪2a,2bの回転量から、 絶対座標系での音響再生ロボット10の位置と 向きを絶えず計算することができる。つま 、マップを絶対座標系で規定し、音響再生 ボット10が絶えず移動しても、マップ上で 音響再生ロボット10の位置と向きを正確に求 めことできる。

 よって、障害物分布状況把握部12Aは、マッ を用いて各領域の障害物スコアS(i)を次の要 領で計算する。
 音響再生ロボット10は例えば前に障害物が ると後に避けるため、前領域の障害物観測 C(F)から後領域の障害物観測数C(B)を引いて求 めた数を、前領域の障害物スコアS(F)として める。即ち、S(F)=C(F)-C(B)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば後に障害物が ると前に避けるため、後領域の障害物観測 C(B)から前領域の障害物観測数C(F)を引いて求 めた数を、後領域の障害物スコアS(B)として める。即ち、S(B)=C(B)-C(F)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば左に障害物が ると右に避けるため、左領域の障害物観測 C(L)から右領域の障害物観測数C(R)を引いて求 めた数を、左領域の障害物スコアS(L)として める。即ち、S(L)=C(L)-C(R)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば右に障害物が ると左に避けるため、右領域の障害物観測 C(R)から左領域の障害物観測数C(L)を引いて求 めた数を、右領域の障害物スコアS(R)として める。即ち、S(R)=C(R)-C(L)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば左斜め前に障 物があると左斜め後に避けるため、左斜め 領域の障害物観測数C(FL)から左斜め後領域の 障害物観測数C(BL)を引いて求めた数を、左斜 前領域の障害物スコアS(FL)として求める。 ち、S(FL)=C(FL)-C(BL)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば右斜め前に障 物があると右斜め後に避けるため、右斜め 領域の障害物観測数C(FR)から右斜め後領域の 障害物観測数C(BR)を引いて求めた数を、右斜 前領域の障害物スコアS(FR)として求める。 ち、S(FR)=C(FR)-C(BR)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば左斜め後に障 物があると左斜め前に避けるため、左斜め 領域の障害物観測数C(BL)から左斜め前領域の 障害物観測数C(FL)を引いて求めた数を、左斜 後領域の障害物スコアS(BL)として求める。 ち、S(BL)=C(BL)-C(FL)で求める。
 音響再生ロボット10は例えば右斜め後に障 物があると右斜め前に避けるため、右斜め 領域の障害物観測数C(BR)から右斜め前領域の 障害物観測数C(FR)を引いて求めた数を、右斜 後領域の障害物スコアS(BR)として求める。 ち、S(BR)=C(BR)-C(FR)で求める。
 なお、各障害物スコアS(i)の計算式は駆動機 構11が二軸構造であるので、障害物に接近す 側の車輪を障害物に近づかないように逆側 回転させていることに基づいている。

 モーション決定部12Bは、上述のように求 た各障害物スコアS(i)から最も点数の高い方 向に向かないように、音響再生ロボット10の きを決定する。具体的には、モーション決 部12Bは、先ず、現に駆動機構11を制御して る行動パターンに関するデータに対応した 助データを、行動パターンデータ格納部15か ら取得する。なお、この補助データの取得は 、行動パターンを選択して基本となるデータ を取得する際に行ってもよい。この補助デー タは、各領域への移動を回避するために駆動 機構11をどのように制御すべきかに関するデ タで構成されている。よって、モーション 定部12Bは、補助データのうち、障害物スコ が最も大きい領域への移動を回避するため データを選択し、選択したデータに基づい 駆動機構を制御する。よって音響再生ロボ ト10は、障害物の多い方向に行動しない。

 以上説明したように、図7に示すブロック 機能を搭載した音響再生ロボット10では、音 再生ロボット10が置かれた状態において、 害物の分布状況を把握しながら、障害物に 近しないように駆動機構11を駆動させること ができる。よって、図5に示すフローにおい STEP4cのようにモーション切替を行わないで 音響再生ロボット10が障害物の分布状況を把 握し、音響再生ロボット10が接近すべきでな 方向を障害物スコアから算出し、障害物ス アの低い方に誘導する。これにより、音響 生ロボット10にとって障害物が多くあるよ な環境の下で、モーション切替が繰り返し われることで音響再生ロボットの軌跡が直 やカーブに限定されない。即ち、音響再生 ボット10がブレイクダンスのように高速回転 する場合でも、その回転軸を僅かにずらしな がら、再生される音響のリズムに沿って回転 することができる。

〔駆動機構制御装置〕
 音響再生ロボット1,10に内蔵される駆動機構 制御装置について説明する。
 図9は、本発明の実施形態に係る駆動機構制 御装置を組み込んだ遠隔操作システムを模式 的に示すブロック図である。図9に示すよう 、遠隔操作システム101は、遠隔操作のため リモートコントローラー110と、リモートコ トローラーによって制御される被制御装置12 0とで構成され、被制御装置120に駆動機構制 装置130が組み込まれている。

 リモートコントローラー110は、ユーザが 作入力するための各種ボタンと、各種ボタ の押圧入力に対応して発光ダイオードのス ッチをON/OFFして信号を生成して送信する制 部と、を備える。この信号は所定のフォー ットで送信され、リーダコードと送信デー を構成するカスタムコード及びデータコー とで構成されている。このデータコードは タンの押圧入力に対応してユーザからの操 情報に該当する。

 被制御装置120は、スピーカーなどの音響 力部、液晶ディスプレイ画面出力部などの 力部121と、出力部121から出力する画像や音 等を制御する出力制御部122と、本発明の駆 機構制御装置130と、を備える。被制御装置1 20には、テレビジョン装置その他の表示装置 オーディオコンポやスピーカーなどの音響 置のほか、表示装置や音響装置を載置する ャビネット、送風口を備えた空調設備など 含まれる。

 駆動機構制御装置130はモータや歯車を組 合わせて構成された駆動機構123を備え、被 御装置120の出力部121の向きを変えることが きるように構成されている。また、駆動機 制御装置130は、リモートコントローラー110 らの信号を受信するための複数の受光セン ー131と、複数の受光センサー131における信 受信の有無を検出し、何れの受光センサー1 31が有効にリモートコントローラー110からの 号を受信したかを判断する受信処理部132と 受信処理部131で検出した信号を処理し駆動 構123を制御する演算処理部133とを備える。

 受光センサー131は、所定の波長領域を検 するよう設計されている受光素子とプリア プ回路とを含み、受光素子で受光検出によ 生じる検出信号をアンプで増幅し、帯域フ ルターでキャリア周波数成分だけ抽出して 波器で検波し、波形成形回路で波形成形を い、リモートコントローラー110からの遠隔 号を再生する。受光センサー131は被制御装 120の所定位置にそれぞれ配置されている。 受光センサー131には番号などのセンサー情 が付されており、受光センサー131に付され センサー情報と被制御装置120の中心位置か 見た位置情報とが対として、演算処理部133 設けられている位置情報テーブル(図示せず )に格納されている。

 受信処理部132は、受光センサー131毎に再 された信号が入力され、入力される信号の 度と閾値とを比較することで受光センサー1 31毎に受光の有無と、入力される信号の配列 ら有効なカスタムコード及びデータコード あるか否かを判断する検出処理部132aと、検 出処理部132aで受光したか否かの基準となる 値を設定する感度調整処理部132bとを備える よって、受信処理部131は、一定以上の強度 有する信号のみに関しカスタムコード及び ータコードの有効性を受光センサー131毎に 断し、受光した受光センサーの情報を付属 報とし、リモートコントローラー110からの 令、即ちデータコードを演算処理部133へ出 する。

 演算処理部133は、受信処理部132から入力 れたデータコード、即ちリモートコントロ ラー110からの指令を判断する指令判断部133a と、リモートコントローラー110の方向を求め る方向判断部133bと、駆動機構制御装置130の 定方向が方向判断部133bで求めた方向に一致 るよう駆動機構123に対する指令情報を生成 る指令情報生成部133cと、この指令情報生成 部133cで生成した指令情報に基づいて駆動機 123を制御する機構制御部133dと、を備える。 お、「既定方向」の意義については後述す 。

 以下、演算処理部133での処理について詳細 説明する。
 演算処理部133は、前述のように、リモート ントローラー110からの信号を有効に受光し 受光センサー131のセンサー情報と、リモー コントローラー110からの信号を変換したデ タコード、即ちリモートコントローラー110 らの指令とが、受信処理部132から随時入力 れる。先ず、指令判断部133aでは、入力され た指令、即ちデータコードから実行すべきコ マンドを判断する。そのため、指令判断部133 aにはデータコードとコマンドとの対応関係 示すコマンドテーブルが格納されている。 令判断部133aで、データコードを翻訳した結 コマンドが方向転換に関するコマンドであ か否かも判断される。判断が否定的であれ 、コマンドを従来のように実行させる。例 ば、被制御装置120が音響装置や表示装置で って、音量を増加させるコマンドである場 には、出力制御部122に対して、コマンドを 力する。これに対し、判断が肯定的、即ち 方向転換に関するコマンドである場合には 受信処理部132から入力された一以上のセン ー情報と共に方向判断部133bに入力する。

 すると、方向判断部133bは、被制御装置120 から見たリモートコントローラー110の方向を 求める。図10は、方向判断部133b及び指令情報 生成部133cで行われる処理を説明するための 式図である。被制御装置120には、複数の受 センサー131(131a~131f)が配置されており、図10 示す場合には被制御装置120の中心位置を示 符号「O」(白丸)を囲むように、受光センサ 131が6個配置されている。

 方向判断部133bは、方向転換に関するコマ ンドとかかるコマンドを受信した受光センサ ー131のセンサー情報とが入力されるので、位 置情報テーブルを参照し、入力されたセンサ ー情報に基づいてリモートコントローラーの 方向を算出する。方向転換に関するコマンド を実質的に同時に入力されたセンサー情報が 一つである場合には、一つの受光センサー131 しか有効に受光していないことから、被制御 装置120の中心位置からみた受光センサー131の 方向にリモートコントローラー110があると判 断する。これに対し、方向転換に関するコマ ンドを実質的に同時に入力されたセンサー情 報が複数である場合には、入力された各セン サー情報に対応する位置情報を位置情報テー ブルから取得し、有効に受光した受光センサ ー131で構成される多角形などの図形の重心位 置を求め、被制御装置120の中心から見た多角 形の重心位置の方向をリモートコントローラ ー110の方向とする。例えば、図10に示すよう 、受光センサー131a,131b及び131cの3つのセン ーがほぼ同時に方向転換のコマンドを受信 たとすると、受光センサー131a,131b及び131cで 成される三角形の重心位置Gを求め、OGベク ルを計算することでリモートコントローラ 110の方向を求めることができる。このよう して求められたリモートコントローラー110 方向に関する情報(以下、「方向情報」とす る。)は、指令情報生成部133cに随時出力され 。

 指令情報生成部133cは、方向判断部133bか 入力されたリモートコントローラー110の方 情報に基づいて、駆動機構制御装置の既定 向がリモートコントローラー110の方向に一 するよう、駆動機構123に対する指令情報を 成する。

 ここで、駆動機構制御装置の既定方向と 、駆動機構制御装置を組み込んだ被制御装 120の出力部121に応じて決められた方向であ 。例えば、被制御装置120が表示装置である 合には、既定方向は表示装置が表示出力す 方向と定められる。よって、被制御装置120 しての表示装置は、リモートコントローラ 110の方向に出力表示するように、駆動機構1 23に対する指令情報を生成する。被制御装置 一対のスピーカー装置である場合には、同 に、一対のスピーカー装置がそれぞれ配置 れている位置の中点からみて前側の向きが 既定方向と定められる。逆に、被制御装置1 20がルームエアコンなどの空調設備である場 には、駆動機構123がルーバー(風向板)の軸 直接又は間接的に回転させることで風向き 調整するので、風向きが既定方向と定めら る。部屋の窓際に設けられたウインドウカ テンにおいても同様であり、外光が入射す 方向が既定方向と定められる。このように 既定方向は、被制御装置120において出力情 が出力部から出力される方向や通過するも が進む方向として定められるが、場合によ てはその逆向きに定めても良い。よって、 制御装置120において駆動機構が制御された 果、被制御装置120から出力される方向が被 御装置120から見たリモコンの方向となるが 既定方向の定め方によっては逆向きとなる で、本発明において、「駆動機構制御装置 既定方向がリモートコントローラーの方向 一致する」とは方向が一致する場合と方向 向きが一致する場合を含む。

 図11は、図9における指令情報生成部133cで 指令情報がどのように生成されるかを説明す るための説明図であり、(A)は駆動機構123が被 制御装置120の中心Oに対して二軸方向にそれ れ旋回できる場合を説明した図で、(B)は駆 機構123が被制御装置120の中心Oに対して一軸 向にそれぞれ旋回できる場合を説明した図 ある。なお、被制御装置120には中心座標Oを 中心としてローカル座標としてxyz座標が設置 されるものとする。ここでローカル座標とは 被制御装置120上に設けられた座標軸であり、 被制御装置120が駆動機構123により動いても変 化しない座標系である。

 先ず、駆動機構123が被制御装置120の中心Oに 対して二軸方向にそれぞれ旋回できる場合を 説明する。xyz軸は、一つの軸が中心座標Oのy 回りに旋回し、他方の軸が中心座標Oのz軸 りに旋回できるように、設定されているも とする。
 いま、リモートコントローラー110の方向が 図示するようにOGベクトルの方向であると 、既定方向がx軸方向であるとする。ここで OGベクトルは、x軸の向きをy軸回りにφ度回 し、さらにz軸回りにθ度回転した向きであ とする。すると、駆動機構123によりy軸回り に-φ度だけ回転し、かつz軸回りに-θ度回転 ればよいことが分かる。そして、例えばy軸 z軸に対する回転速度が予め設定されている 場合には、例えば何秒だけそれぞれ回転させ ればよいかを算出する。即ち、指令情報生成 部133cは、駆動機構123の駆動軸、一般には二 に対するそれぞれの回動量を指令情報とし 算出してもよいし、回転速度が定められて る場合には回動させる軸毎の回動時間を指 情報として算出してもよい。指令情報生成 133cは、求められた指令情報を機構制御部133d に出力する。

 次に、駆動機構123が、被制御装置120の中心 対して一軸方向に旋回する場合を説明する xyz軸は、旋回軸がy軸であり、旋回軸に垂直 な面上にx軸及びy軸が設定されているものと る。
 いま、リモートコントローラー110の方向が 図示するようにOGベクトルの方向であると 、既定方向がx軸方向であるとする。ここで OGベクトルは、x軸の向きをy軸回りにφ度回 し、さらにz軸回りにθ度回転した向きであ とする。この場合、リモートコントローラ 110の方向を、旋回軸に垂直な面となるxy平 に正射影したベクトルの方向、即ち、図11(B) に示すOG1ベクトルの方向とみなし、駆動機構 123によりy軸回りに-φ度だけ回転すればよい そして、例えばy軸回りの回転速度は予め設 されている場合には、例えば何秒だけ回転 せればよいかを算出する。即ち、指令情報 成部133cは、駆動機構123の旋回軸回りの回動 量を指令情報として算出してもよいし、回転 速度が定められている場合には回動させる軸 の回転時間を指令情報として算出してもよい 。
 以上のようにして求められた指令情報は、 令情報生成部133cにより機構制御部133dに出 される。

 機構制御部133dは、入力された指令情報か ら駆動機構123の構成及び配置関係に応じて制 御情報を作成し、駆動機構123に出力する。例 えば駆動機構123が図9に示すように、左右一 の駆動モータ123a,123bと、各駆動モータ123a,123 bからギアなどの左右一対の伝達手段123c,123d 、各伝達手段123c,123dにより直接駆動される 対の車輪123e,123fとで構成されている場合に 、指令情報に対応して左右の各車輪123e,123f 駆動する駆動モータ123a,123bの回転速度及び 転時間とを、左右の駆動モータ123a,123b毎に めて駆動機構123へ出力する。

 駆動機構123は、入力された制御情報に応 て制御を行い、出力部121が既定方向に向く う、即ちユーザの方向を向くよう制御する これで、例えば出力部121が出力画面である 合にはリモートコントローラー110の方向に 行となり、ユーザの対向向きに出力部121が 回することになる。

 本発明の駆動機構制御装置130を含む被制御 置120は以上のように構成されているので、 に示す駆動機構制御方法が実現される。
 図12は、図9に示す遠隔操作システム101にお る駆動機構制御方法の一形態を示すフロー である。図12に示すフロー図は、ユーザが モートコントローラー110の所定ボタンが一 の短時間のみ、例えば数秒だけ押圧した場 を想定している。受光センサー131が赤外線 どの電磁波を受信する(STEP11-1)。すると、受 センサー131は、リモートコントローラー110 らの信号を検波して波形整形し、カスタム ード及びデータコードに変換し受信処理部1 32に出力する。このとき、受光センサー131毎 信号受信及び信号処理が行われ、受信処理 132に出力される。

 次に、受信処理部132の検出処理部132aが、 感度調整処理部132bで設定されている閾値よ 信号強度が高いものだけを有効な信号と判 すると共に、入力された信号のコードを検 する(STEP11-2)。この際、複数の受光センサー1 31で実質的に同時に受信検出した信号は受光 ンサー131毎に判断され、その受光センサー1 31のセンサー情報と検出したコードとが演算 理部133に判断結果として送信される。する 、演算処理部133は、指令判断部133aに入力さ れたコードに基づいて実行すべきコマンドを 判断して実行する(STEP11-3)。このとき指令判 部133aが、データコードを翻訳した結果コマ ドが方向転換に関するコマンドであるか否 を判断し、方向転換に関するコマンドであ 場合には、受信処理部132から入力された一 上のセンサー情報と共に方向判断部133bに入 力する。

 方向判断部133bは、方向転換に関するコマ ンドとかかるコマンドを受信した受光センサ ー131のセンサー情報との入力を受けると、位 置情報テーブルを参照し、入力されたセンサ ー情報に基づいて被制御装置120からのリモー トコントローラーの方向を求め、方向情報と して指令情報生成部133cに随時出力する(STEP11- 4)。方向情報の入力を受けた指令情報生成部1 33cは、駆動機構制御装置130の既定方向がリモ ートコントローラー110の方向に沿うよう、駆 動機構123に対する指令情報を方向情報に基づ いて生成し、機構制御部133dに入力される(STEP 11-5)。機構制御部133dは入力された指令情報を 基に駆動機構123の構成及び配置関係に応じて 制御情報を作成し、作成された制御情報に沿 って駆動機構123へ出力する(STEP11-6)。ここで 御情報とは、駆動機構の駆動モータ123a,123b 幾らの回転駆動速度で何秒回転させるかと う情報である。

 制御情報の入力を受けた駆動機構123は、 力された制御情報に応じて制御を行い、出 部121が既定方向に向くよう制御する(STEP11-7) 。これで、例えば出力部121が出力画面である 場合にはリモートコントローラー110の方向が 既定方向と一致し、ユーザの対向向きに出力 部121が旋回することになる。

 次に、図12に示すフロー図の変形例を説 する。変形例1として、ユーザがリモートコ トローラー110の所定ボタンを長時間押圧し 場合を想定する。ここで、長時間とは、出 部121がユーザの正面を向くまでの時間であ 、例えば数秒から十数秒の範囲を想定して る。

 ユーザがリモートコントローラー110の方 転換を行うボタンを押圧している限り、受 センサー131の何れかはリモートコントロー ー110から同一コマンドを含む信号を受信し ける。この場合も受信処理部132で有効なコ ド検出がなされ、演算処理部133に出力され ける。演算処理部133に入力されたコードが 指令判断部133aでデータコードが方向転換に 関するものか否かが判断され、肯定的判断の 場合には、受信処理部132から入力された一以 上のセンサー情報と共に方向判断部133bに入 され続ける。

 方向判断部133bは、方向転換に関するコマ ンドとかかるコマンドを受信した受光センサ ー131のセンサー情報との入力を受けると、位 置情報テーブルを参照し、入力されたセンサ ー情報に基づいて被制御装置120からのリモー トコントローラー110の方向を求め、方向情報 として指令情報生成部133cへ出力する。その 、リモートコントローラー110の方向が求め れない場合が生じる。例えば受光している 光センサー131の数が多い場合には、感度調 処理部132bにおける受光感度を下げ、有効な 出であるか否かを判断するための閾値を下 るよう調整する一方、例えば受光している 光センサー131の数が少ない場合には、受信 理部132の感度調整処理部132bにおける受光感 度を上げて有効な検出であるか否かを判断す るための閾値を上げるように調整する。これ で受光センサー131の数を適切に調整し、効率 よくかつ正確にリモートコントローラー110の 方向を求めることができる。つまり、受信処 理部132の感度調整処理部132bには予め閾値が ンク毎に設定されており、演算処理部133に ける方向判断部133bは、リモートコントロー ー110の方向が求められてないと判断した場 、受信処理部132の感度調整処理部132bに対し 閾値をワンランク上下するための指示を通知 し、感度調整処理部132bのランクを変動する とができる。

 被制御装置120がリモートコントローラー1 10から同一コマンドを含む信号を受信してい 場合においては、指令判断部133aにおいて方 向転換のコマンドを受信したと判断した際に 求めたリモートコントローラー110の当初の方 向が一時的に格納されており、リモートコン トローラー110の当初の方向と機構制御部133d 駆動機構123を制御して被制御装置120におけ 中心位置回りの旋回量とを比較することで 現在のリモートコントローラー110の方向を 出することができる。よって、駆動機構123 駆動制御し始めた時からの任意時間経過し 際のリモートコントローラー110の方向を、 動機構123からのフィードバック量と当初の 向とから推測することができる。そのため 駆動機構123には駆動モータ123a,123b毎にエン ーダー(図示せず)が設けられ、エンコーダー で駆動モータ123a,123bの回転数を測定すること で、駆動機構123による被制御装置120の旋回量 を求め、方向判断部133bはこの旋回量をフィ ドバック量として入力を受けることで、入 のタイミング毎にリモートコントローラー11 0の方向を推測することもできる。なお、こ リモートコントローラー110の推測は前述し 図12の場合でも適用することができる。

 方向判断部133bは以上のようにしてリモー トコントローラー110の方向を任意のタイミン グ毎に方向情報として求め、指令情報生成部 133cへ出力する。指令情報生成部133cは、入力 れた方向情報に基づいて、駆動機構制御装 の既定方向がリモートコントローラーの方 に一致するよう駆動機構123に対する指令情 を生成し、機構制御部133dに入力する。機構 制御部133dは入力された指令情報を基に駆動 構123の構成及び配置関係に応じて制御情報 作成し、作成された制御情報に沿って駆動 構123に出力する。ここで、制御情報は、既 述べたように、駆動機構123の駆動モータ123a, 123bに幾らの回転駆動速度で何秒回転させる という情報である。制御情報の入力を受け 駆動機構123は、入力された制御情報に応じ 制御を行い、出力部121が既定方向に向くよ 制御する。

 さらに、変形例2を説明する。同一コマン ドを含む信号をリモートコントローラー110が 送信する点では変形例1と同じであるが、リ ートコントローラー110の絶対位置が変化す 点で変形例1とは異なる。この場合、受光セ サー131によるリモートコントローラー110か の受信、受信処理部132における信号に含ま るコードの有効性判断、指令判断部133aでの コマンド解釈などのコード受信処理、方向判 断部133bにおけるリモートコントローラー110 方向判断処理が適宜繰り返して行われ、指 情報生成部133cでは被制御装置120の旋回の向 が変わる可能性がある。よって、旋回の向 が変化する度に旋回の速度を減少させ一定 方向に向くよう収束させることもできる。 のとき、旋回速度の大きさが所定量以下で れば、受光センサー131で受信した信号に含 れる方向転換のコマンド処理を終了する。

 以上のように、本発明の実施形態に係る 動機構制御装置130では、リモートコントロ ラー110からの指令を受光センサー131で受信 て指令に係るコマンドを実行するだけでな 、複数の受光センサー131のうちどれがリモ トコントローラー110からの信号を検知した を判断することでリモートコントローラー1 10の方向を求め、出力部121がリモートコント ーラー110の方向に向くよう駆動機構を制御 ることができる。よって、ユーザがリモー コントローラー110から方向転換コマンドを む信号を送信することで、各種情報機器や 備の出力部121がリモートコントローラー110 方向に向くよう制御することができる。

 次に、駆動機構制御装置130を搭載した被制 装置120の具体例を説明する。
 図13は、被制御装置120の具体例1を示す斜視 である。具体例1は自律走行するロボット150 であり、撮影センサーやセンサー窓部を介し て内蔵されている距離センサーで自らの位置 や移動速度を測定しながら、内蔵された駆動 機構で左右一対の車輪151a、151bを回転して自 走行するものである。車輪151a,151bの外側に 円球状のスピーカーボックス152a,152bが回転 ないようにロボット本体151に固定されてい 。スピーカーボックス152a,152bには大小のス ーカー153a,153bが収容され、一方は低音用で り他方は高音用である。ロボット本体151に 携帯音響デバイス154を搭載することができ 携帯音響デバイス154により各種音楽ファイ を再生して左右の各スピーカー153a,153bから 力する。

 ここで、リモートコントローラー110から 信号を受信する受光センサー131は、ロボッ 本体151の表側及び裏側にそれぞれ1個ずつ、 車輪151a,151bを回転可能に支持する一対の支持 円盤部155a,155bの対向裏側に2個ずつ設けられ いる。具体的には、受光センサー131はロボ ト本体151表側の表示部156の鉛直下方近傍と 側のセンサー窓部の鉛直下方近傍とに対称 に1個ずつ設けられ、支持円盤部155a,155bの対 裏面に2個ずつ設置され、合計6個設けられ いる。その際、支持円盤部155a,155bに設置さ る受光センサー131は、左右対称の位置に設 ても良いし、左右非対称に設けても良い。 た、支持円盤部155a,155bのそれぞれにおいて 前後対称に設けても良いし、前後非対称に けても良い。

 よって、ロボット150に対しリモートコン ローラー110から正面を向くよう方向転換の 令を出力すると、内蔵されている駆動機構 御装置130により、受光センサー131がリモー コントローラー110からの信号を受信し、受 信号が方向転換のコマンドを含んだ信号を 断すると、ロボット150の中心位置に対する モートコントローラー110の方向を判断し、 モートコントローラー110の方向に対向する う駆動機構が制御される。このロボット150 、音楽データファイルの再生音楽リズムに わせて駆動機構を制御することで、前進、 退、回転、反転など恰も踊るように振舞う ともできる。

 図14は、被制御装置120の具体例2を示す斜視 である。
 具体例2はテレビモニター装置160であり、左 右のスピーカー161a,161bやセンタースピーカー 161cやウーハー161dを載置する筐体162と、液晶 蛍光表示管など各種表示デバイスで構成さ た表示部163と、駆動機構を備えた支持手段1 64と、を備えている。筐体162には左右両端部 中央部とに同一線上に受光センサー131a,131b, 131cが設置されている。よって、ユーザの正 を向くよう方向転換の指令がリモートコン ローラー110からテレビモニター装置160に対 出力されると、支持手段164に内蔵されてい 駆動機構制御装置130は、受光センサー131a,131 b及び131cがリモートコントローラー110からの 号を受信し、受信信号が方向転換のコマン を含んだ信号であると判断すると、リモー コントローラー110の方向を求め、表示部163 リモートコントローラー110の方向に向くよ 駆動機構が制御される。また、左右のスピ カー161a,161bとセンタースピーカー161cとウー ハー161dとで構成されたスピーカーコンポな の音響システムに駆動機構が備えられてい 場合には、これらスピーカー161a,161bなどの 響システム中の各音響出力手段がユーザの 向を向くよう駆動機構で制御され、各音響 力の方向と音響システムから見たユーザの 向とが一致し、その結果ユーザの左右の聴 で聴く音響が実質的に同じになるよう制御 れる。このように、本発明の駆動機構制御 置130は、例えば5.1CHの音響システム中に組み 込まれて臨場感のある音響空間を実現させる ことができる。

 図15は、被制御装置120の具体例3を示す斜視 である。
 具体例3は照明装置170であり、円盤状の取付 台座171に駆動機構(図示せず)で回動可能に回 台172が設けられ、回動台172から鉛直下方に 対の支柱173a,173bが延設されて構成されてい 。一対の支柱173a,173bに円筒状の照明部174が り付けられている。この照明装置170には、 付台座171の外周縁に等間隔に6個の受光セン サー131と、各支柱173a,173bの表側にそれぞれ鉛 直方向に等間隔に3個の受光センサー131とが けられている。よって、ユーザの正面を向 よう方向転換の指令がリモートコントロー ー110から照明装置170に対し出力されると、 蔵されている駆動機構制御装置130により、 光センサー131がリモートコントローラー110 らの信号を受信し、受信信号が方向転換の マンドを含んだ信号であると判断すると、 モートコントローラー110の方向を求め、ユ ザの方向に照明部174からの照明が照射され ように駆動制御される。さらには、照明装 170の鉛直軸回りの回転のみならず、照明部17 4が一対の支柱173a,173bに対する支持軸で回動 るよう駆動機構が構築され、ユーザに対す 照射角度も合うよう構成されている方が好 しい。

 図16は、被制御装置120の具体例4を示す斜視 である。
 具体例4はエアコンディショナー180であり、 送風口に設けられたルーバー181を駆動機構( 示せず)で制御することで風向きを変えるこ ができる。このエアコンディショナー180の 体には等間隔で一直線上に受光センサー131 複数(図示の場合は3個)取り付けられている ユーザが静止位置でリモートコントローラ 110を操作して、ユーザ側に向かって送風す よう方向転換の指令をエアコンディショナ 180に対して出力すると、内蔵されている駆 機構制御装置130により、受光センサー131が モートコントローラー110からの信号を受信 、受信信号が方向転換のコマンドを含むと 断すると、リモートコントローラー110の方 を求め、ユーザの方向に送風するよう駆動 構が制御される。

 図17は、被制御装置120の具体例5を示す斜視 である。
 具体例5はブラインド装置190であり、上下の 支持部191a,191bでルーバー192を回動可能に支持 し、ルーバー192を駆動機構(図示せず)で回動 御することで、ブラインド装置190の裏側か 入射する光の量を変えることができる。こ ブラインド装置180の上側支持部191aには等間 隔で一直線上に受光センサー131が複数(図示 場合は3個)取り付けられている。よって、ユ ーザ側に入射する光を多くするよう方向転換 の指令がリモートコントローラー110からブラ インド装置190に対し出力されると、内蔵され ている駆動機構制御装置130で、受光センサー 131がリモートコントローラー110からの信号を 受信し、受信信号が方向転換のコマンドを含 んでいると判断すると、リモートコントロー ラー110の方向を求め、ブラインドを開けるよ うに駆動制御される。

 本発明の駆動機構制御装置はテレビモニ ー装置や音響装置など各種に組み込まれ、 れぞれ出力する方向などを制御することが きる。

 本発明は請求の範囲に記載した発明の範 を逸脱しない範囲において、様々な形態で 施することができる。即ち、音響再生ロボ トは、上述した具体例のみならず、自律移 型に限定されることなく、ミラーボールの うな音響に合わせて駆動されるロボットに 適用される。また、駆動機構制御装置は、 述した具体例のみならず、各種分野におい 適用される。