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Patent Searching and Data


Title:
STRADDLE-RIDING TYPE VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102781
Kind Code:
A1
Abstract:
A two-wheeled motor vehicle (10) having a vehicle frame (30) for forming the frame of a vehicle body (10A) and also having a helmet stowage section (100) capable of stowing a helmet (HL). A projection (121) projecting upward so as to form a depression (123) opened downward of the vehicle (10) is provided at a bottom surface (110) of the helmet stowage section (100). At least a part of the vehicle frame (30) is provided in the depression (123).

Inventors:
OHIRA MASARU
Application Number:
PCT/JP2008/052777
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YAMAHA MOTOR CO LTD (JP)
OHIRA MASARU
International Classes:
B62J9/00; B62J35/00
Foreign References:
JPS62155181A1987-07-10
JPH09150773A1997-06-10
JPS6234870A1987-02-14
JP2004268840A2004-09-30
JP2006315503A2006-11-24
JPH05185972A1993-07-27
JP2007042802A2007-02-15
Other References:
See also references of EP 2128006A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chome,Minato-k, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 車体の骨格を形成する車体フレームと、ヘルメットを収納可能なヘルメット収納部とを備える鞍乗型車両であって、
 前記ヘルメット収納部の底面には、前記鞍乗型車両の下方に向かって開口する第1凹状部が形成されるように上方に向かって突出させた第1凸状部分が設けられ、
 前記車体フレームの少なくとも一部は、前記第1凹状部内に配設されている鞍乗型車両。
 前記車体フレームは、前記鞍乗型車両の車幅方向における車体中心線からずれた位置に配設されるオフセット部を有し、
 前記オフセット部は、前記ヘルメット収納部の下方から前記第1凹状部に入り込んでいる請求項1に記載の鞍乗型車両。
 前記鞍乗型車両は、車輪を備え、
 前記ヘルメット収納部は、前記車輪の上方に配設され、
 前記ヘルメット収納部の底面において前記車輪と対向する位置には、前記鞍乗型車両の下方に向かって開口する第2凹状部が形成されるように上方に向かって突出させた第2凸状部分が設けられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
 前記ヘルメット収納部は、前端部と後端部とを有し、
 前記前端部と前記後端部とは、前記車体によって支持される請求項1に記載の鞍乗型車両。
 前記ヘルメット収納部は、前記車体フレームに支持される請求項4に記載の鞍乗型車両。
 前記ヘルメット収納部は、前記車体フレームから車幅方向に沿って車体内側に向かって延びる支持部を介して前記車体フレームに支持される請求項4に記載の鞍乗型車両。
 前記鞍乗型車両は、前記車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
 前記車輪支持部と前記オフセット部とに連結され、前記車輪が受けた衝撃を吸収する緩衝機構とを備え、
 前記緩衝機構は、前記オフセット部の車幅方向外側部分に連結される請求項3に記載の鞍乗型車両。
 ライダーが着座するシートと、
 車輪に伝達される駆動力を発生するエンジンユニットと、前記エンジンユニットに供給される燃料を蓄える燃料タンクと
を備え、
 前記燃料タンクは、前記シートの下方に配設され、
 前記ヘルメット収納部は、前記燃料タンクの後方に配設される請求項1に記載の鞍乗型車両。
 前記ヘルメット収納部は、前記車輪の車軸よりも前方に配設される請求項8に記載の鞍乗型車両。
 前記エンジンユニットを懸架する懸架部を備え、
 前記懸架部は、前記燃料タンクの下方に配設される請求項8に記載の鞍乗型車両。
 前記エンジンユニットの後端部から上方に向かって延び、車輪が受けた衝撃を吸収する緩衝機構を備え、
 前記ヘルメット収納部は、前記緩衝機構よりも前方に配設される請求項8に記載の鞍乗型車両。
 前記燃料タンクは、前記シートを回動可能に支持するシート支持部を有する請求項8に記載の鞍乗型車両。
 前記シート支持部は、車幅方向に沿った回動軸を有し、前記シートの前部を支持する請求項12に記載の鞍乗型車両。
Description:
鞍乗型車両

 本発明は、ヘルメットを収納するヘルメ ト収納部を備える鞍乗型車両に関する。

 ライダーが両足を載置することができるフ トボード(足載せ部)を有するスクータ型自 二輪車や、一般的な自動二輪車と比較して 体フレームが下方に配設されるアンダーボ ン型の自動二輪車などの鞍乗型車両では、 イダーが着座するシートの下方にヘルメッ 収納部を設ける構造が広く用いられている( えば、特許文献1参照)。

特開平5-185972号公報(第3頁、第1図)

 ところで、近年、スクータ型自動二輪車 アンダーボーン型の自動二輪車では、取回 性の向上及びデザイン上の要求から、自動 輪車の車幅、特に、シート周辺の車幅を狭 る傾向がある。また、自動二輪車の走行安 性や乗り心地の向上及びデザイン上の要求 ら、車輪の外径が大きくなる傾向がある。

 このような要求に対応する場合、上述し 自動二輪車には、次のような問題があった すなわち、シートの下方にヘルメット収納 が設けられるため、シート周辺の車幅を狭 ることが難しいといった問題があった。さ に、車輪の外径が大きくなるため、自動二 車の車幅を狭めつつ、ヘルメット収納部を 保することが難しいといった問題があった

 そこで、本発明は、このような状況に鑑 てなされたものであり、スクータ型自動二 車やアンダーボーン型の自動二輪車などの 乗型車両において、車幅、特に、シート周 の車幅を狭めつつ、ヘルメット収納部を確 することができる鞍乗型車両を提供するこ を目的とする。

 上述した問題を解決するため、本発明は 次のような特徴を有している。まず、本発 の第1の特徴は、車体(車体10A)の骨格を形成 る車体フレーム(車体フレーム30)と、ヘルメ ット(ヘルメットHL)を収納可能なヘルメット 納部(ヘルメット収納部100)とを備える鞍乗型 車両(自動二輪車10)であって、前記ヘルメッ 収納部の底面(底面110)には、前記鞍乗型車両 の下方に向かって開口する第1凹状部(凹部123) が形成されるように上方に向かって突出させ た第1凸状部分(凸部121)が設けられ、前記車体 フレームの少なくとも一部は、前記第1凹状 内に配設されていることを要旨とする。

 本発明の第1の特徴によれば、車体フレー ムの少なくとも一部は、ヘルメット収納部に おいて、第1凸状部分によってヘルメット収 部の底面に形成される第1凹状部内に配設さ るので、車体フレームとヘルメット収納部 の干渉を回避しつつ、ヘルメット収納部に ルメットを収納するため必要な容量を確保 ることができる。

 従って、本発明の特徴に係る鞍乗型車両 よれば、鞍乗型車両の車幅、特に、シート 辺の車幅を狭めつつ、ヘルメット収納部を 保することができる。

 本発明の第2の特徴は、本発明の1の特徴 係り、車体フレーム(車体フレーム30)は、前 鞍乗型車両(自動二輪車10)の車幅方向におけ る車体中心線(車体中心線CL)からずれた位置 配設されるオフセット部(後側フレーム部分3 2r)を有し、前記オフセット部は、前記ヘルメ ット収納部の下方から前記第1凹状部に入り んでいることを要旨とする。

 本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特 に係り、前記鞍乗型車両(自動二輪車10)は、 輪(後輪90)を備え、前記ヘルメット収納部( ルメット収納部100)は、前記車輪の上方に配 され、前記ヘルメット収納部の底面におい 前記車輪と対向する位置には、前記鞍乗型 両の下方に向かって開口する第2凹状部(凹 124)が形成されるように上方に向かって突出 せた第2凸状部分(凸部122)が設けられること 要旨とする。

 本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特 に係り、ヘルメット収納部(ヘルメット収納 100)は、前端部(前端部100a)と後端部(後端部10 0b)とを有し、前記前端部と前記後端部とは、 前記車体によって支持されることを要旨とす る。

 本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特 に係り、ヘルメット収納部(ヘルメット収納 100)は、前記車体フレームに支持されること を要旨とする。

 本発明の第6の特徴は、本発明の第4の特 に係り、ヘルメット収納部(ヘルメット収納 100)は、前記車体フレームから車幅方向に沿 って車体内側に向かって延びる支持部(リヤ テー34及びタンクステー39)を介して前記車体 フレームに支持されることを要旨とする。

 このような鞍乗型車両によれば、ヘルメ ト収納部100は、車体中心線CLからずれた位 に配設される後側フレーム部分32rに対して ヘルメット収納部100の後端部100bは確実に支 される。

 また、ヘルメット収納部は、前端部及び 端部で車体フレームに支持されるため、ヘ メット収納部の側端部における支持構造が 要となる。従って、鞍乗型車両のシート周 の車幅を狭めることができる。

 本発明の第7の特徴は、本発明の第3の特 に係り、前記鞍乗型車両は、前記車輪を回 可能に支持する車輪支持部(後端部60a)と、前 記車輪支持部と前記オフセット部とに連結さ れ、前記車輪が受けた衝撃を吸収する緩衝機 構(リヤクッションユニット80)とを備え、前 緩衝機構は、前記オフセット部の車幅方向 側部分(外側面32out)に連結されることを要旨 する。

 本発明の第8の特徴は、本発明の第1の特 に係り、ライダーが着座するシート(シート4 0)と、車輪(後輪90)に伝達される駆動力を発生 するエンジンユニット(エンジンユニット60) 、前記エンジンユニットに供給される燃料 蓄える燃料タンク(燃料タンク70)とを備え、 記燃料タンクは、前記シートの下方に配設 れ、前記ヘルメット収納部は、前記燃料タ クの後方に配設されることを要旨とする。

 このような鞍乗型車両によれば、シート 下方に配設される燃料タンクの後方のスペ スをヘルメット収納部として活用すること できる。このため、鞍乗型車両の車幅、特 、シート周辺の車幅を狭めた場合でもヘル ット収納部を確保することができる。

 本発明の第9の特徴は、本発明の第8の特 に係り、前記ヘルメット収納部は、前記車 の車軸(車軸90a)よりも前方に配設されること を要旨とする。

 本発明の第10の特徴は、本発明の第8の特 に係り、前記エンジンユニットを懸架する 架部(懸架部36)を備え、前記懸架部は、前記 燃料タンクの下方に配設されることを要旨と する。

 本発明の第11の特徴は、本発明の第8の特 に係り、前記エンジンユニットの後端部か 上方に向かって延び、車輪が受けた衝撃を 収する緩衝機構(リヤクッションユニット80) を備え、前記ヘルメット収納部は、前記緩衝 機構よりも前方に配設されることを要旨とす る。

 本発明の第12の特徴は、本発明の第8の特 に係り、前記燃料タンクは、前記シートを 動可能に支持するシート支持部(シート支持 ブラケット71,シャフト72)を有することを要旨 とする。

 本発明の第13の特徴は、本発明の第12の特 徴に係り、前記シート支持部は、車幅方向に 沿った回動軸(シャフト72)を有し、前記シー の前部(前部40a)を支持することを要旨とする 。

図1は、本発明の実施形態に係る自動二 輪車の左側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る自動二 輪車を構成する車体の一部左側面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るヘルメ ット収納部及びヘルメット収納部周辺の右斜 め後方からの斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係るヘルメ ット収納部及びヘルメット収納部周辺の斜め 下方からの斜視図である。 図5は、図1に示したF5-F5線に沿った断面 図である。 図6は、本発明の実施形態の変形例に係 るヘルメット収納部の断面図である。 図7は、本発明の実施形態の変形例に係 るヘルメット収納部の断面図である。

 次に、本発明に係る鞍乗型車両の実施形 について、図面を参照しながら説明する。 お、以下の図面の記載において、同一また 類似の部分には、同一または類似の符号を している。ただし、図面は模式的なもので り、各寸法の比率などは現実のものとは異 ることに留意すべきである。

 したがって、具体的な寸法などは以下の 明を参酌して判断すべきものである。また 図面相互間においても互いの寸法の関係や 率が異なる部分が含まれていることは勿論 ある。

 (鞍乗型車両の全体概略構成)
 図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である 自動二輪車10の左側面図である。図1に示すよ うに、自動二輪車10は、ライダーが両脚を揃 て乗車することができるスクータ型である

 自動二輪車10は、前輪20と後輪90とを備え エンジンユニット60が発生する駆動力によ て後輪90を駆動する。

 自動二輪車10は、車体10A(図1において不図 示、図2参照)の骨格を形成する車体フレーム3 0を有する。車体フレーム30には、エンジンユ ニット60を略上下方向に揺動可能に懸架する 架部36が設けられる。

 また、自動二輪車10は、車体フレーム30を 覆うレッグシールド51、フートボード52及び イドカバー53Lを備える。

 車体フレーム30は、車体11の骨格を形成す る。車体フレーム30には、エンジンユニット6 0、燃料タンク70、後輪90、リヤクッションユ ット80、リヤフェンダ91、ヘルメット収納部 100等が取り付けられる。

 すなわち、車体11は、エンジンユニット60 、燃料タンク70、後輪90、リヤクッションユ ット80、リヤフェンダ91、ヘルメット収納部1 00を含む。シート40、レッグシールド51、フー トボード52及びサイドカバー53Lは、車体11に り付けられる。

 レッグシールド51は、ライダーの両脚の 方に配設される。フートボード52には、ライ ダーの両足が載置される。本実施形態におい て、フートボード52は、足載せ部を構成する

 サイドカバー53Lは、自動二輪車10の左側 に配設される。具体的には、サイドカバー53 Lは、ライダーが着座するシート40の下方から リヤフェンダ91の上方に渡って設けられる。 お、自動二輪車10の右側部には、サイドカ ー53Lと略対称な形状を有するサイドカバー53 R(図1において不図示、図5参照)が配設される

 シート40の下方には、エンジンユニット60 に供給される燃料を蓄える燃料タンク70が配 される。シート40は、燃料タンク70によって 回動可能に支持される。

 エンジンユニット60は、エンジン本体(不 示)と、エンジン本体が発生した動力を後輪 90に伝達する伝動装置(不図示)とによって構 される。つまり、エンジンユニット60は、後 輪90に伝達される駆動力を発生する。

 エンジンユニット60の後端部60aでは、車 90aを有する後輪90が回転可能に支持される。 本実施形態において、エンジンユニット60の 端部60aは、車輪支持部を構成する。

 また、エンジンユニット60の後端部60aに 、リヤクッションユニット80が連結される。 リヤクッションユニット80は、エンジンユニ ト60の後端部60aから上方に向かって延びる リヤクッションユニット80は、コイルスプリ ングとダンパーとによって構成され、後輪90 受けた衝撃を吸収する。

 後輪90の上方には、リヤフェンダ91が配設 される。リヤフェンダ91は、後輪90が巻き上 た雨水などの飛散を抑制する。

 燃料タンク70によって回動可能に支持さ るシート40の下方には、ヘルメット収納部100 が配設される。また、ヘルメット収納部100は 、燃料タンク70の後方に配設される。つまり 本実施形態では、ヘルメット収納部100は、 輪90の上方に配設される。ヘルメット収納 100は、ヘルメットHLを収納することができる 。本実施形態では、ヘルメットHLは、オープ フェイス型(ジェット型)である。

 (ヘルメット収納部)
 次に、ヘルメット収納部100の配設位置及び 状について説明する。

 (1)ヘルメット収納部の位置
 図2は、自動二輪車10を構成する車体10Aの一 左側面図である。図2に示すように、車体フ レーム30は、ダウンチューブ31、左側サブフ ーム32、右側サブフレーム33を有する。左側 ブフレーム32の前端及び右側サブフレーム33 の前端は、ダウンチューブ31に接合される。

 左側サブフレーム32は、自動二輪車10の後 方に向かって延びる。右側サブフレーム33は 左側サブフレーム32と接合される。具体的 は、右側サブフレーム33は、左側サブフレー ム32の右側において左側サブフレーム32に沿 て後方に向かって延びる。右側サブフレー 33の後端は、左側サブフレーム32に接合され 。

 左側サブフレーム32は、右側サブフレー 33の後端との接合部分よりもさらに後方に向 かって延びる。本実施形態では、左側サブフ レーム32と右側サブフレーム33の後端との接 部分よりも後方に位置する左側サブフレー 32の部分を後側フレーム部分32rとして図示す る。後側フレーム部分32rには、車幅方向に沿 って配設されるリヤステー34が接合される。

 懸架部36の前方には、車幅方向に沿って び、左側サブフレーム32と右側サブフレーム 33とに接合されるクロスチューブ37が設けら る。また、懸架部36の周囲には、懸架部36を 強するガセット38が設けられる。

 ヘルメット収納部100は、リヤステー34及 タンクステー39に取り付けられる。ヘルメッ トHLは、頭部側を上にした状態、かつ前部側 自動二輪車10の後方に向けた状態でヘルメ ト収納部100に収納される。

 また、車体フレーム30は、燃料タンク70を 支持するタンク支持サブフレーム35を有する タンク支持サブフレーム35は、左側サブフ ーム32及び右側サブフレーム33と接合される タンク支持サブフレーム35は、燃料タンク70 の前方に配設され、燃料タンク70を支持する また、燃料タンク70の後方には、タンクス ー39が配設される。燃料タンク70は、タンク テー39に取り付けられる。

 燃料タンク70は、シート40(図1参照)を回動 可能に支持するシート支持ブラケット71を有 る。具体的には、シート支持ブラケット71 、シート40の前部40a(図1参照)を回動可能に支 持する。シート支持ブラケット71には、シャ ト72が挿通される。本実施形態において、 ャフト72は、車幅方向に沿った回動軸を構成 する。また、本実施形態では、シート支持ブ ラケット71とシャフト72とによって、シート 持部が構成される。

 シート40の後部40b(図1参照)には、シート ックバー(不図示)が設けられる。当該シート ロックバーは、リヤステー34の内部に設けら たシートロックフック(不図示)と係合する

 リヤクッションユニット80は、後側フレ ム部分32rに連結される。具体的には、リヤ ッションユニット80の上端部80aは、後側フレ ーム部分32r、具体的には、外側面32out(図2に いて不図示、図4参照)に連結される。また、 リヤクッションユニット80の下端部80bは、上 したように、エンジンユニット60の後端部60 a(図1参照)に連結される。

 (2)ヘルメット収納部の形状
 図3は、ヘルメット収納部100及びヘルメット 収納部100周辺の右斜め後方からの斜視図であ る。図4は、ヘルメット収納部100及びヘルメ ト収納部100周辺の斜め下方からの斜視図で る。なお、図3では、リヤフェンダ91の図示 、省略されている。また、図4では、後輪90 びリヤフェンダ91の図示は、省略されている 。図5は、図1に示したF5-F5線に沿った断面図 ある。

 図3~図5に示すように、ヘルメット収納部1 00は、上部が開口した箱状である。上述した うに、ヘルメット収納部100は、リヤステー3 4及びタンクステー39に取り付けられる。

 図4に示すように、後側フレーム部分32rに は、車幅方向に沿って配設されるリヤステー 34が接合される。具体的に、リヤステー34は 後側フレーム部分32rから車幅方向に沿って 体内側に向かって延びる。本実施形態にお て、リヤステー34は、車体フレームから車幅 方向に沿って車体内側に向かって延びる支持 部を構成する。

 ヘルメット収納部100の底面110には、自動 輪車10の下方に向かって開口する凹部123が 成されるように上方に向かって突出させた 部121が設けられる。本実施形態において、 部123は、第1凹状部を構成する。また、凸部1 21は、第1凸状部分を構成する。

 ヘルメット収納部100の底面110において、 輪90と対向する位置には、自動二輪車10の下 方に向かって開口する凹部124が形成されるよ うに上方に向かって突出させた凸部122が設け られる。本実施形態において、凹部124は、第 2凹状部を構成する。また、凸部122は、第2凸 部分を構成する。

 本実施形態では、凸部122は、凸部121に隣 する。

 また、ヘルメット収納部100の前部の深さ 、ヘルメット収納部100の後部の深さよりも い。

 後側フレーム部分32rは、ヘルメット収納 100の下方から凸部121に入り込んでいる。す わち、後側フレーム部分32rは、凹部123の内 に配設される。つまり、凸部121は、ヘルメ ト収納部100の下方に位置する後側フレーム 分32rの形状に沿って形成される。

 凸部122は、ヘルメット収納部100の底面110 おいて後輪90、具体的には、後輪90の径方向 外側に配設されるリヤフェンダ91と対向する 置に形成される。

 後側フレーム部分32rは、自動二輪車10の 幅方向における車体中心線CL(図5参照)からず れた位置に配設される。本実施形態において 、後側フレーム部分32rは、オフセット部を構 成する。つまり、凸部121は、車体中心線CLか ずれた位置に形成される。ただし、凸部121 、ヘルメットHLの側端部B1と、側端部B1と反 側の側端部B2との間に位置する。

 燃料タンク70及びヘルメット収納部100は タンクステー39に取り付けられる。具体的に は、ヘルメット収納部100の前端部100aは、ボ ト131を用いてタンクステー39に取り付けられ る。また、燃料タンク70の後端部70aは、ヘル ット収納部100の前端部100aの下側に配設され る。燃料タンク70の後端部70a及びヘルメット 納部100の前端部100aは、ボルト73を用いてタ クステー39に取り付けられる。

 ヘルメット収納部100の後端部100bは、ボル ト132を用いてリヤステー34に取り付けられる

 リヤクッションユニット80の上端部80aは 後側フレーム部分32rの車幅方向外側部分で る外側面32outに連結される。

 図5に示すように、ヘルメット収納部100の 外側の左側面には、サイドカバー53Lが取り付 けられる。また、ヘルメット収納部100の外側 の右側面には、サイドカバー53Rが取り付けら れる。

 (作用・効果)
 自動二輪車10によれば、シート40の下方に配 設される燃料タンク70の後方のスペースをヘ メット収納部100として活用することができ 。このため、自動二輪車10の車幅、特に、 ート40周辺の車幅を狭めた場合でもヘルメッ ト収納部を確保することができる。

 本実施形態では、ヘルメット収納部100は 後輪90の車軸90aよりも前方に配設される。 なわち、ヘルメットHLの収納時には比較的重 量が重くなるヘルメット収納部100は、自動二 輪車10の重心寄りに配設される。また、本実 形態では、懸架部36は、燃料タンク70の下方 に配設される。すなわち、自動二輪車10を構 する部品の中で重量が重い燃料タンク70及 懸架部36によって懸架されるエンジンユニッ ト60を自動二輪車10の重心に近付けることが きる。このため、自動二輪車10の操縦安定性 や運動性能が向上する。

 本実施形態では、ヘルメット収納部100は リヤクッションユニット80よりも前方に配 される。このため、リヤクッションユニッ 80とヘルメット収納部100との干渉を回避しつ つ、ヘルメット収納部100にヘルメットHLを収 するため必要な容量を確保することができ 。

 本実施形態では、後側フレーム部分32rは ヘルメット収納部100の下方から凸部121に入 込んでいる。すなわち、後側フレーム部分3 2rは、凹部123の内部に配設される。また、後 フレーム部分32rは、車体中心線CLからずれ 位置に配設される。

 このため、後側フレーム部分32rと後輪90 の干渉を回避しつつ、ヘルメット収納部100 燃料タンク70の後方のスペース、つまり、後 輪90の上方のスペースに配設することができ 。特に、後輪90の外径が大きくなった場合 もヘルメット収納部100を配設することがで る。

 さらに、本実施形態では、リヤクッショ ユニット80の上端部80aは、後側フレーム部 32rの車幅方向外側部分である外側面32outに連 結される。このため、凸部121を、ヘルメット HLの側端部B1と側端部B2との間に位置させるこ とができる。

 仮に、リヤクッションユニット80の上端 80aを後側フレーム部分32rの車幅方向内側部 に連結した場合、エンジンユニット60とも連 結されるリヤクッションユニット80の伸縮方 を後輪90の揺動方向と略並行とするため、 側フレーム部分32rの位置が、ヘルメットHLの 側端部B1(または側端部B2)と重なってしまう。

 本実施形態では、シート40は、シート支 ブラケット71及びシャフト72によって回動可 に支持される。このため、シート40の下方 配設されたヘルメット収納部100にヘルメッ HLを容易に収納したり、取り出したりするこ とができる。

 本実施形態では、後側フレーム部分32rに 、車幅方向に沿って配設されるリヤステー3 4が接合される。具体的に、リヤステー34は、 後側フレーム部分32rから車幅方向に沿って車 体内側に向かって延びる。従って、リヤステ ー34は、車体中心線CLからずれた位置に配設 れる後側フレーム部分32rとの間に介在して ヘルメット収納部100の後端部100bを確実に支 することができる。

 本実施形態では、ヘルメット収納部100の 端部100aは、ボルト131を用いてタンクステー 39に取り付けられる。また、燃料タンク70の 端部70aは、ヘルメット収納部100の前端部100a 下側に配設されて、ボルト73を用いて、共 タンクステー39に取り付けられる。また、ヘ ルメット収納部100の後端部100bは、ボルト132 用いてリヤステー34に取り付けられる。

 すなわち、ヘルメット収納部100の前端部1 00a及び後端部100bが車体フレーム30に支持され る。従って、ヘルメット収納部100を車体フレ ーム30に支持するための、ヘルメット収納部1 00の側端部における支持構造が不要となる。 れにより、自動二輪車10のシート40周辺の車 幅を狭めることができる。

 (その他の実施形態)
 上述したように、本発明の一実施形態を通 て本発明の内容を開示したが、この開示の 部をなす論述及び図面は、本発明を限定す ものであると理解すべきではない。この開 から当業者には様々な代替実施の形態が明 かとなろう。

 図6,図7は、ヘルメット収納部の変形例を す断面図である。図6,図7は、図1に示したF5- F5線に沿った断面図である。

(1)変形例1
 図6では、左側サブフレーム32と右側サブフ ーム33の後端との接合部分よりも後方に位 する左側サブフレーム32及び右側サブフレー ム33の部分を後側フレーム部分32ar,33arとして 示する。

 後側フレーム部分32ar,33arは、自動二輪車1 0の車幅方向における車体中心線CL(図6参照)に 対して略対称位置に配設される。

 ヘルメット収納部101の底面110aには、自動 二輪車10の下方に向かって開口する凹部123aが 形成されるように上方に向かって突出させた 凸部121aが設けられる。また、自動二輪車10の 下方に向かって開口する凹部123bが形成され ように上方に向かって突出させた凸部121bが けられる。

 本変形例において、凹部123a,123bは、第1凹 状部を構成する。また、凸部121a,121bは、第1 状部分を構成する。

 後側フレーム部分32arは、ヘルメット収納 部101の下方から凸部121aに入り込んでいる。 なわち、後側フレーム部分32arは、凹部123aの 内部に配設される。つまり、凸部121aは、ヘ メット収納部101の下方に位置する後側フレ ム部分32arの形状に沿って形成される。

 後側フレーム部分33arは、ヘルメット収納 部101の下方から凸部121bに入り込んでいる。 なわち、後側フレーム部分33arは、凹部123bの 内部に配設される。つまり、凸部121bは、ヘ メット収納部101の下方に位置する後側フレ ム部分33arの形状に沿って形成される。

 凸部121a,121bは、ヘルメットHLの側端部B1と 、側端部B1と反対側の側端部B2との間に位置 る。

 ヘルメット収納部101の底面110aにおいて後 輪90と対向する位置、具体的には、後輪90の 方向外側に配設されるリヤフェンダ91と対向 する位置には、自動二輪車10の下方に向かっ 開口する凹部124aが形成されるように上方に 突出させた凸部122aが設けられる。

 本変形例では、凹部124aは、第2凹状部を 成する。また、凸部122aは、第2凸状部分を構 成する。

 ヘルメット収納部101において、凸部121a,12 1bは、凸部122aの一部が更に上方に突出したも のである。

 このように、変形例1によれば、後側フレ ーム部分32ar,33arと後輪90との干渉を回避しつ 、ヘルメット収納部101を燃料タンク70の後 のスペース、つまり、後輪90の上方のスペー スに配設することができる。特に、後輪90の 径が大きくなった場合でもヘルメット収納 101を配設することができる。

 なお、変形例1では、後側フレーム部分32a r,33arの断面形状は、略円形とした。しかし、 断面形状は、略円形に限定されない。例えば 、断面形状は、角状や、楕円状であってもよ い。

(2)変形例2
 図7では、左側サブフレーム32と右側サブフ ーム33の後端との接合部分よりも後方に位 する左側サブフレーム32及び右側サブフレー ム33の部分を後側フレーム部分32ar,33arとして 示する。

 後側フレーム部分32ar,33arは、自動二輪車1 0の車幅方向における車体中心線CL(図7参照)に 対して略対称位置に配設される。

 ヘルメット収納部102の底面110bには、自動 二輪車10の下方に向かって開口する凹部123cが 形成されるように上方に突出させた凸部121c 設けられる。

 本変形例において、凹部123cは、第1凹状 を構成している。また、凸部121cは、第1凸状 部分を構成している。

 凸部121cは、ヘルメット収納部102の下方に 位置する後側フレーム部分32ar及び後側フレ ム部分33arを共に覆う形状に形成される。

 後側フレーム部分32ar及び後側フレーム部 分33arは共に、ヘルメット収納部102の下方か 凸部121cに入り込んでいる。すなわち、後側 レーム部分32ar及び後側フレーム部分33arは 凹部123cの内部に配設される。つまり、凸部1 21cは、ヘルメット収納部101の下方に位置する 後側フレーム部分32ar及び後側フレーム33arの 状に沿って形成される。

 凸部121cは、ヘルメットHLの側端部B1と、 端部B1と反対側の側端部B2との間に位置する

 また、凸部121cは、ヘルメット収納部102の 底面110bにおいて後輪90、具体的には、後輪90 径方向外側に配設されるリヤフェンダ91と 向する位置に形成される。すなわち、変形 2では、凸部121cは、第2凸状部分を構成する

 このように、変形例2によれば、後側フレ ーム部分32ar,33arと後輪90との干渉を回避しつ 、ヘルメット収納部102を燃料タンク70の後 のスペース、つまり、後輪90の上方のスペー スに配設することができる。特に、後輪90の 径が大きくなった場合でもヘルメット収納 102を配設することができる。

 なお、変形例2では、後側フレーム部分32a r,33arの断面形状は、略円形とした。しかし、 断面形状は、略円形に限定されない。例えば 、断面形状は、角状や、楕円状であってもよ い。

(3)その他
 上述した実施形態では、ヘルメット収納部1 00の下方には、後側フレーム部分32rが配設さ ていたが、ヘルメット収納部100の下方には 必ずしも後側フレーム部分32rが配設されて なくても構わない。例えば、ヘルメット収 部100の両側部を支持するステーを用いてヘ メット収納部100を支持するようにしてもよ 。或いは、自動二輪車10は、パイプ状のフ ームを用いないモノコック構造としてもよ 。

 上述した実施形態では、ヘルメット収納 100は、リヤステー34及びタンクステー39等の 支持部を介して車体フレーム30に支持される した。しかし、ヘルメット収納部100は、車 フレーム30に直接支持されてもよい。また ヘルメット収納部100は、上述した支持部の か、車幅方向に沿って車体内側に延びる車 フレームに支持されてもよい。

 上述した実施形態では、ヘルメット収納 100には、オープンフェイス型のヘルメットH Lが収納されていたが、ヘルメット収納部100 収納されるヘルメットHLは、フルフェイス型 であってもよい。

 上述した実施形態では、エンジンユニッ 60によって後輪90が回転可能に支持されてい たが、エンジンユニット60ではなく、リヤア ムを用いて後輪90を回転可能に支持しても い。

 このように、本発明は、ここでは記載し いない様々な実施の形態などを含むことは 論である。したがって、本発明の技術的範 は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲 係る発明特定事項によってのみ定められる のである。

 なお、日本国特許出願第2007-42802号(2007年2 月22日出願)の全内容が、参照により、本願明 細書に組み込まれている。

 以上のように、本発明に係る鞍乗型車両 、車幅、特にシート周辺の車幅を狭めつつ ヘルメット収納部を確保することができる め、スクータ型自動二輪車などの鞍乗型車 において有用である。




 
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