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Patent Searching and Data


Title:
TREATMENT METHOD AND TREATMENT SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175603
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a treatment method and treatment system which can effectively irradiate near infrared radiation on an antibody-photosensitizer bonded to a tumour cell. The treatment method, in which near infrared radiation is irradiated on an antibody-photosensitizer bonded to a tumour cell membrane of a tumour cell, comprises: a step in which an antibody-photosensitizer is intravenously administered; a step in which ultrasonic images are percutaneously obtained and identified, and a hollow outer needle (84) percutaneously punctures a tumour (C) or the vicinity thereof; a step in which an inner needle (86) comprising a plurality of sharp inner needle tips (88) is made to protrude from the outer needle (84), and the inner needle tips (88) puncture the tumour (C) or the vicinity thereof; and a step in which, 12-36 hours after the intravenous administration, near infrared radiation is irradiated from an optical fibre (41), inserted in the inner needle (86), toward the antibody-photosensitizer which has bonded to a tumour cell membrane.

Inventors:
OTSU KEIKO (JP)
ONIMURA YUUJI (JP)
YAMAMOTO KEIICHIROU (JP)
KAI MIHO (JP)
ISHIZUKA TAKANOBU (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007932
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 27, 2020
Export Citation:
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Assignee:
TERUMO CORP (JP)
International Classes:
A61N5/06
Foreign References:
US6730061B12004-05-04
JP2018528268A2018-09-27
US20170246472A12017-08-31
US20110213349A12011-09-01
Attorney, Agent or Firm:
YAMADA, Makito (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175603 30 卩(:170? 2020 /007932

請求の範囲

[請求項 1 ] 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質に対して 近赤外線を照射する治療方法であって、

抗体 _光感受性物質を静脈投与するステップと、 経皮的に超音波画像を取得して確認しつつ、 中空の外針を経皮的に 腫瘍またはその近傍に穿刺するステップと、

複数の鋭利な内針先を有する内針を前記外針から突出させて、 前記 内針先を前記腫瘍またはその近傍に穿刺するステップと、

前記静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に、 前記腫瘍細胞膜に結合 させた前記抗体一光感受性物質へ向けて、 前記内針に挿入された光フ ァイバーから近赤外線を照射するステップと、 を有することを特徴と する治療方法。

[請求項 2] 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質に対して 近赤外線を照射する治療方法であって、

経皮的に超音波画像を取得して確認しつつ、 中空の外針を経皮的に 腫瘍またはその近傍に穿刺するステップと、

複数の鋭利な内針先を有する内針を前記外針から突出させて、 前記 内針先を前記腫瘍またはその近傍に穿刺するステップと、

前記内針を介して抗体一光感受性物質を前記腫瘍またはその近傍へ 投与するステップと、

前記腫瘍細胞膜に結合させた前記抗体一光感受性物質へ向けて、 前 記内針に挿入された光ファイバーから近赤外線を照射するステップと 、 を有することを特徴とする治療方法。

[請求項 3] 前記光ファイバーから近赤外線を照射するステップにおいて、 前記 抗体一光感受性物質への近赤外線の照射をモニタリングすることを特 徴とする請求項 1 または 2に記載の治療方法。

[請求項 4] 前記モニタリングにおいて、 近赤外線を照射する前記光ファイバー により、 前記抗体一光感受性物質が結合された腫瘍細胞膜を有する腫 \¥0 2020/175603 31 卩(:170? 2020 /007932

瘍細胞またはその近傍の温度をモニタリングすることを特徴とする請 求項 3に記載の治療方法。

[請求項 5] 前記モニタリングにおいて、 接触型の温度センサを前記外針に挿入 し、 当該温度センサにより、 前記抗体一光感受性物質が結合された腫 瘍細胞膜を有する腫瘍細胞またはその近傍の温度をモニタリングする ことを特徴とする請求項 3に記載の治療方法。

[請求項 6] 前記モニタリングにおいて、 超音波を送受信できる探触子を有する 硬さ測定装置を前記外針に挿入し、 当該硬さ測定装置により、 前記抗 体一光感受性物質が結合された腫瘍細胞膜を有する腫瘍組織塊の硬さ をモニタリングすることを特徴とする請求項 3に記載の治療方法。

[請求項 7] 前記光ファイバーから近赤外線を照射するステップの後、 近赤外線 を照射された部位を特定するステップを有することを特徴とする請求 項 1〜 6のいずれか 1項に記載の治療方法。

[請求項 8] 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質に対して 近赤外線を照射することが可能な治療システムであって、

超音波診断装置と、

中空の外針と、

前記外針に揷入可能であって、 複数の鋭利な内針先を有する内針と 前記内針に配置可能であって、 近赤外線を照射可能な光ファイバー と、

前記外針または内針に配置可能であって、 近赤外線を照射される部 位への近赤外線の照射をモニタリングする測定装置と、 を有すること を特徴とする治療システム。

Description:
\¥0 2020/175603 1 卩(:17 2020 /007932 明 細 書

発明の名称 : 治療方法および治療システム

技術分野

[0001 ] 本発明は、 腫瘍細胞を死滅させるための治療方法および 治療システムに関 する。

背景技術

[0002] がん細胞などの腫瘍細胞を死滅させるための 治療方法として、 光感受性物 質を用いた方法が知られている。 この治療方法では、 がん細胞の表面にある 特有の抗原のみに特異的に結合する抗体と、 その抗体と対になる光感受性物 質とを結合させた抗体一光感受性物質を、 薬剤として使用する。 例えば、 波 長 7 0 0 付近の近赤外線に反応する物質である親水性 フタロシアニン (

I 7 0 0) と抗体を結合した抗体一光感受性物質を用い た治療方法は、 腫 瘍に集積した光感受性物質に対して近赤外線 を照射することで、 正常細胞な どの非標的細胞を死滅させずに、 標的細胞を特異的に死滅させることができ る。 このため、 この方法を用いることで、 副作用を軽減しながら高い治療効 果を得ることが期待される。

[0003] 一方で、 光感受性物質の高い治療効果を得るためには 、 腫瘍細胞膜に結合 した抗体一光感受性物質に対して、 確実に近赤外線を照射することが必要で ある。 しかしながら、 近赤外線の組織内への深達度は短い。 このため、 非侵 襲的に体表面から光を届けることは困難であ る。 したがって、 侵襲性を抑え ながら確実に光を腫瘍に届ける手段が望まれ る。 例えば特許文献 1 には、 光 ファイバーを備える長尺なデバイスを、 経血管的に腫瘍の近くへ揷入し、 血 管内から光を照射する方法が開示されている 。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :米国特許出願公開第 2 0 1 8 - 0 1 1 3 2 4 6号明細書

発明の概要 \¥0 2020/175603 2 卩(:17 2020 /007932 発明が解決しようとする課題

[0005] 特許文献 1 に開示される方法のように、 経血管的に光を照射する場合であ っても、 腫瘍が形成される器官によっては、 光を腫瘍に届けることが困難な 場合がある。

[0006] 本発明は、 上述した課題を解決するためになされたもの であり、 腫瘍細胞 に結合された抗体 _光感受性物質に近赤外線を効果的に照射で る治療方法 および治療システムを提供することを目的と する。

課題を解決するための手段

[0007] 上記目的を達成する本発明に係る治療方法の 一態様は、 腫瘍細胞中の腫瘍 細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質に対 して近赤外線を照射する治療方 法であって、 抗体一光感受性物質を静脈投与するステップ と、 経皮的に超音 波画像を取得して確認しつつ、 中空の外針を経皮的に腫瘍またはその近傍に 穿刺するステップと、 複数の鋭利な内針先を有する内針を前記外針 から突出 させて、 前記内針先を前記腫瘍またはその近傍に穿刺 するステップと、 前記 静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に、 前記腫瘍細胞膜に結合させた前記抗 体 _光感受性物質へ向けて、 前記内針に揷入された光ファイバーから近赤 外 線を照射するステップと、 を有することを特徴とする。

発明の効果

[0008] 上記のように構成した治療方法は、 超音波画像を確認しつつ、 外針および 内針を望ましい位置へ高精度かつ容易に穿刺 できる。 このため、 腫瘍に対す る内針の位置を良好に保持して、 内針に配置される光ファイバーにより、 近 赤外線を腫瘍へ向けて照射できる。 したがって、 本治療方法は、 腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に、 腫瘍の内部または近傍から近赤外線を 効果的に照射できる。

[0009] 上記目的を達成する本発明に係る治療方法の 他の態様は、 腫瘍細胞中の腫 瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質に 対して近赤外線を照射する治療 方法であって、 経皮的に超音波画像を取得して確認しつつ、 中空の外針を経 皮的に腫瘍またはその近傍に穿刺するステッ プと、 複数の鋭利な内針先を有 \¥0 2020/175603 3 卩(:170? 2020 /007932

する内針を前記外針から突出させて、 前記内針先を前記腫瘍またはその近傍 に穿刺するステップと、 前記内針を介して抗体一光感受性物質を前記 腫瘍ま たはその近傍へ投与するステップと、 前記腫瘍細胞膜に結合させた前記抗体 _光感受性物質へ向けて、 前記内針に揷入された光ファイバーから近赤 外線 を照射するステップと、 を有することを特徴とする。

[0010] 上記のように構成した治療方法は、 超音波画像を確認しつつ、 外針および 内針を望ましい位置へ高精度かつ容易に穿刺 できる。 このため、 腫瘍に対す る内針の位置を良好に保持して、 内針に配置される光ファイバーにより、 近 赤外線を腫瘍へ向けて照射できる。 したがって、 本治療方法は、 腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に、 腫瘍の内部または近傍から近赤外線を 効果的に照射できる。 また、 抗体一光感受性物質を局所投与するため、 抗体 _光感受性物質を短時間かつ高い確率で腫瘍 胞膜に結合させることができ る。 また、 抗体一光感受性物質を、 必要な場所にのみ投与できるため、 生体 への負担を低減できる。

[001 1 ] 前記光ファイバーから近赤外線を照射するス テップにおいて、 前記抗体一 光感受性物質への近赤外線の照射をモニタリ ングしてもよい。 これにより、 抗体一光感受性物質が近赤外線を受けて温度 上昇することで腫瘍細胞が死滅 されることを確認しつつ、 手技を進めることができる。

[0012] 前記モニタリングにおいて、 近赤外線を照射する前記光ファイバーにより 、 前記抗体一光感受性物質が結合された腫瘍細 胞膜を有する腫瘍細胞または その近傍の温度をモニタリングしてもよい。 これにより、 近赤外線の照射を 受けた抗体一光感受性物質の温度上昇によっ て腫瘍細胞が死滅することを確 認しつつ、 手技を進めることができる。 また、 温度の測定に光ファイバーも 用いることで、 離れた位置の温度を非接触で効果的にモニタ リングできる。 また、 近赤外線を照射する光ファイバーを利用して モニタリングするため、 温度計測用の他のデバイスをカテーテルに揷 入する必要がなく、 手技が容易 となる。

[0013] 前記モニタリングにおいて、 接触型の温度センサを前記外針に挿入し、 当 \¥0 2020/175603 4 卩(:170? 2020 /007932

該温度センサにより、 前記抗体一光感受性物質が結合された腫瘍細 胞膜を有 する腫瘍細胞またはその近傍の温度をモニタ リングしてもよい。 これにより 、 近赤外線の照射を受けた抗体一光感受性物質 の温度上昇によって腫瘍細胞 が死滅することを確認しつつ、 手技を進めることができる。

[0014] 前記モニタリングにおいて、 超音波を送受信できる探触子を有する硬さ測 定装置を前記外針に挿入し、 当該硬さ測定装置により、 前記抗体一光感受性 物質が結合された腫瘍細胞膜を有する腫瘍組 織塊の硬さをモニタリングして もよい。 これにより、 腫瘍細胞が死滅することを確認しつつ、 手技を進める ことができる。 また、 超音波を利用する硬さ測定装置を用いること で、 離れ た位置の硬さを非接触で効果的にモニタリン グできる。

[0015] 前記治療方法は、 前記光ファイバーから近赤外線を照射するス テップの後 、 近赤外線を照射された部位を特定するステッ プを有してもよい。 これによ り、 近赤外線の照射を完了した部位を特定して、 この後の手技を円滑に進め たり、 術後の経過観察を効果的に行うことができる 。 例えば、 複数の場所で 近赤外線の照射を行う場合等には、 近赤外線の照射が完了した部位を正確に 把握できるため、 有効である。

[0016] 上記目的を達成する本発明に係る治療装置は 、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜に 結合させた抗体一光感受性物質に対して近赤 外線を照射することが可能な治 療システムであって、 超音波診断装置と、 中空の外針と、 前記外針に揷入可 能であって、 複数の鋭利な内針先を有する内針と、 前記内針に配置可能であ って、 近赤外線を照射可能な光ファイバーと、 前記外針または内針に配置可 能であって、 近赤外線を照射される部位への近赤外線の照 射をモニタリング する測定装置と、 を有することを特徴とする。

[0017] 上記のように構成した治療システムは、 超音波画像を確認しつつ、 外針お よび内針を望ましい位置へ高精度かつ容易に 穿刺することを可能とする。 こ のため、 腫瘍に対する内針の位置を良好に保持して、 内針に配置される光フ ァイパーにより、 近赤外線を腫瘍へ向けて照射できる。 したがって、 本治療 方法は、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 に、 腫瘍の内部または \¥0 2020/175603 5 卩(:170? 2020 /007932

近傍から近赤外線を効果的に照射でき、 腫瘍細胞を死滅させる効果を高める ことができる。 また、 抗体一光感受性物質が近赤外線を受けて温度 上昇し、 腫瘍細胞が死滅することを測定装置により確 認しつつ、 手技を進めることが できる。

図面の簡単な説明

[0018] [図 1]第 1実施形態に係る治療方法に用いられる治療 ステムを示す平面図で ある。

[図 2]第 1実施形態に係る治療方法により肝がんを治 する際の体内の状態を 示す概略図である。

[図 3]肝がんを治療する際の治療システムを示 断面図であり、 (八) は近赤 外線を先端方向へ照射する場合、 (巳) は近赤外線を光ファイバーと直交す る方向へ照射する場合を示す。

[図 4]バルーンカテーテルを用いて肝がんを治 する際の治療システムを示す 断面図であり、 ( ) は近赤外線を先端方向へ照射する場合、 (巳) は近赤 外線を光ファイバーと直交する方向へ照射す る場合を示す。

[図 5]第 3実施形態に係る治療方法に用いられる治療 ステムを示す平面図で ある。

[図 6]治療システムの変形例を示す平面図であ 、 ( ) は長尺管の変形例、 (B) は長尺管の他の変形例を示す。

[図 7]第 3実施形態に係る治療方法により胃がんを治 する際の体内の状態を 示す概略図である。

[図 8]胃がんを治療する際の治療システムを示 断面図である。

[図 9]変形例である長尺管を用いて胃がんを治 する際を示す断面図であり、 (八) は外針を腫瘍に穿刺した状態、 (巳) は内針を腫瘍に穿刺した状態を 示す。

[図 10]第 5実施形態に係る治療方法に用いられる治療 ステムを示す平面図 である。

[図 1 1]第 5実施形態に係る治療方法により乳がんを治 する際の体内の状態 \¥0 2020/175603 6 卩(:17 2020 /007932

を示す概略図である。

[図 12]治療システムを用いて乳がんを治療する際 を示す断面図であり、 (八 ) は外針を腫瘍に穿刺した状態、 (巳) は内針を腫瘍に穿刺した状態を示す 発明を実施するための形態

[0019] 以下、 図面を参照して、 本発明の実施の形態を説明する。 なお、 図面の寸 法は、 説明の都合上、 誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある 。 また、 本明細書及び図面において、 実質的に同一の機能構成を有する構成要素に つ いては、 同一の符号を付することにより重複説明を省 略する。 本明細書にお いて、 デバイスの生体管腔に挿入する側を 「先端側」 、 操作する手元側を 「 基端側」 と称することとする。

[0020] <第 1実施形態>

[0021 ] 第 1実施形態に係る治療方法は、 標的細胞の細胞膜に結合させた抗体 _光 感受性物質に、 経血管的に近赤外線を照射して、 標的細胞を死滅させる光免 疫療法である。 標的細胞は、 がん細胞等の腫瘍細胞である。 この治療方法で は、 腫瘍細胞の表面にある特有の抗原のみに特異 的に結合する抗体と、 その 抗体と対になる光感受性物質とを結合させた 抗体一光感受性物質を、 薬剤と して使用する。 抗体は、 特に限定されないが、 例えば、 パニツムバブ、 トラ スツズマブ、 1 ~ 1リ」 5 9 1等である。 光感受性物質は、 例えば、 約 7 0 0 n の波長の近赤外線に反応する物質 ( I 8 7 0 0) である親水性フタロシア ニンであるが、 これに限定されない。 約 6 6 0〜 7 4 0门〇1 の波長の近赤外線を受けると光を吸収し、 化学変化を生じて発熱することで 、 腫瘍細胞を死滅させることができると言われ ている。 また、 他の説によれ ば、 細胞膜に付いた 約 6 6 0〜 7 4 0 n の波長の近赤外線 を受けると、 水溶性を担保している官能基のリガンドが切 れ、 水溶性から疎 水性へ構造変化を生じる。 この構造変化によって膜たんぱく質が引き抜 かれ 、 細胞膜に穴が開いて細胞内に水が入り込むこ とで、 がん細胞を破裂させて 死滅させることができる。 いずれの説においても、 丨 7 0 0は、 約 6 6 0 \¥0 2020/175603 7 卩(:170? 2020 /007932

〜 7 4 0 n の波長の近赤外線を受けることで、 がん細胞を死滅させること ができる。 第 1実施形態に係る治療方法は、 例えば、 体表面から離れている ために、 体表面から近赤外線を照射することが困難な 器官のがん治療に好適 である。 第 1実施形態に係る治療方法は、 例えば、 肝臓がん、 肺がん等の治 療に好適に使用できる。

[0022] 第 1実施形態に係る治療方法では、 標的細胞に結合された抗体 _光感受性 物質に、 経血管的に近赤外線を照射するために、 図 1 に示すように、 血管に 揷入可能な治療システム 1 〇を使用する。 まず、 治療システム 1 0について 説明する。

[0023] 治療システム 1 0は、 ガイ ドワイヤ 2 0と、 カテーテル 3 0と、 カテーテ ル 3 0に挿入可能な光照射装置 4 0と、 カテーテル 3 0に挿入可能な測定装 置 5 0とを備えている。

[0024] ガイ ドワイヤ 2 0は、 カテーテル 3 0を生体内の目的の位置まで誘導する ための長尺なワイヤである。 カテーテル 3 0は、 例えばマイクロカテーテル であり、 先端から基端へ貫通するルーメン 3 1 を有している。 マイクロカテ —テルは、 治療対象となる器官の末梢血管内に揷入可能 な細いカテーテルで ある。 マイクロカテーテルの直径は、 0 . 5〜 1 . 0 程度である。 なお 、 カテーテル 3 0は、 治療する場所によっては、 マイクロカテーテルよりも 太いカテーテル 3 0であってもよい。 また、 カテーテル 3 0は、 図 4に示す ように、 先端部に拡張可能なバルーン 3 2を備えるバルーンカテーテル 3 0 であってもよい。 バルーンカテーテル 3 0は、 バルーン 3 2へ拡張用の流体 を供給するための第 2ルーメン 3 3を有している。

[0025] 光照射装置 4 0は、 図 1、 3 (八) に示すように、 光ファイバー4 1 と、 光ファイバ _ 4 1へ近赤外線を供給する光出力部 4 2とを備えている。 光出 力部 4 2は、 光ファイバー4 1へ、 任意の波長の近赤外線を任意の線量で出 力できる。 光出力部 4 2は、 例えば 6 6 0〜 7 4 0 n の波長で、 例えば 1 〜 5 0」 〇 - 2 の線量で光を照射できるように、 光ファイバ _ 4 1へ出力を 行う。 近赤外線を出力する光ファイバー4 1は、 1本のファイバーで構成さ \¥0 2020/175603 8 卩(:170? 2020 /007932

れても、 バンドルされた複数本のファイバーで構成さ れてもよい。 光ファイ バ _ 4 1は、 光出力部 4 2に対して着脱可能であることが好ましいが これ に限定されない。 光ファイバ _ 4 1の先端には、 光を照射する照射部 4 3が 設けられる。 また、 光ファイバ _ 4 1の先端部には、 位置確認マーカー 4 4 が設けられる。

[0026] 照射部 4 3は、 光ファイバ _ 4 1の基端側から入った光を、 外部へ照射す る。 照射部 4 3は、 例えば、 コアが露出した部位、 レンズ、 ディフューザー 、 またはミラー等により構成され得る。 照射部 4 3は、 コアが露出した部位 、 レンズ、 ディフューザー、 またはミラー等を用いて、 所定の方向へ所定の 照射角度で近赤外線を照射できるように、 適宜設計される。 なお、 照射部 4 3は、 光を外部へ照射できるのであれば、 その構造は限定されない。 照射部 4 3は、 例えば、 図 3 (八) に示すように、 近赤外線を所定の照射角度で先 端方向へ照射する。 なお、 照射方向 (照射角度の中心が位置する方向) は、 特に限定されない。 例えば、 照射部 4 3は、 図 3 (巳) に示すように、 光フ ァイバ _ 4 1 と略直交する方向へ、 近赤外線を照射してもよい。

[0027] 位置確認マーカー 4 4は、 体内の位置を術者が確認するための部位であ る 。 位置確認マーカー 4 4は、 例えば X線不透過性の材料により形成される。

X線不透過性の材料は、 例えば、 金、 白金、 タングステン等の金属またはこ れらを含む合金等のような金属材料である。 これにより、 術者は、 体外にお ける X線造影下で、 位置確認マーカー 4 4の位置を確認できる。 なお、 位置 確認マーカー 4 4は、 術者が体内における位置を確認できるのであ れば、 X 線造影性のマーカーでなくてもよい。

[0028] 測定装置 5 0は、 図 1、 3 ( ) に示すように、 標的細胞を有する腫瘍〇 に対して、 近赤外線を照射できていることをリアルタイ ムでモニタリングす る装置である。 測定装置 5 0は、 例えば、 腫瘍<3の温度を非接触で、 または 接触して計測できる温度測定装置である。 測定装置 5 0は、 例えば、 測定用 光ファイバ _ 5 1 と、 測定用光ファイバ _ 5 1で検出した光を受け取る光計 測部 5 2と、 測定用光ファイバ _ 5 1の先端部に位置する測定用マーカー 5 \¥0 2020/175603 9 卩(:170? 2020 /007932

3とを備えている。 測定用光ファイバ _ 5 1は、 先端部で、 温度が上昇した 物体が放射する赤外線を受けて、 光計測部 5 2へ伝達する。 光計測部 5 2は 、 計測された赤外線の線量等から、 物体の温度を非接触で検出できる。

[0029] なお、 測定用光ファイバ _ 5 1は、 光照射装置 4 0の光ファイバ _ 4 1 と 共通してもよい。 すなわち、 光照射装置 4 0の光ファイバ _ 4 1 を利用して 、 腫瘍〇の温度を計測してもよい。

[0030] 測定装置 5 0は、 近赤外線が、 抗体一光感受性物質が結合された腫瘍細胞 に照射されていることをモニタリングできる のであれば、 光ファイバー4 1 を利用した温度測定装置に限定されず、 例えば、 熱電対を用いた接触式の温 度測定装置や、 超音波を利用した硬さ測定装置 5 0であってもよい。 測定装 置 5 0は、 超音波を利用した硬さ測定装置 5 0である場合、 カテーテル 3 0 に挿入可能な長尺な管体の先端部に、 超音波探触子を備える。 硬さ測定装置 5 0は、 探触子により超音波を外部へ送信するととも に、 超音波の反射波を 受信して、 組織の断層画像を算出する。 硬さ測定装置 5 0は、 断層画像の輝 度の変化から、 死滅した腫瘍細胞を含む腫瘍<3の硬さ (腫瘍細胞膜を有する 腫瘍組織塊の硬さ) の変化を検出できる。 または、 測定装置 5 0は、 死滅し た腫瘍細胞を含む腫瘍<3の弾性変化や、 血流の変化を検出できるセンサであ ってもよい。

[0031 ] 次に、 第 1実施形態に係る治療方法を、 肝臓がんを治療する場合を例とし て説明する。 なお、 本説明は、 治療する器官を限定するものではない。

[0032] 始めに、 抗体一光感受性物質を、 静脈投与する。 静脈投与から約 1 2〜 3

6時間経過後に、 術者は、 図 2に示すように、 例えば大腿動脈、 上腕動脈、 橈骨動脈等から、 ガイ ドワイヤ 2 0を血管内に挿入する。 次に、 ガイ ドワイ ヤ 2 0の基端をカテーテル 3 0のルーメン 3 1 に揷入し、 ガイ ドワイヤ 2 0 に沿って、 カテーテル 3 0を血管内に揷入する。 次に、 ガイ ドワイヤ 2 0を 先行させつつ、 カテーテル 3 0を、 腫瘍<3が形成された肝臓の主要動脈 (例 えば、 栄養動脈) である肝動脈に揷入する。 この後、 術者は、 カテーテル 3 0からガイ ドワイヤ 2 0を抜去する。 なお、 肺がんの治療の場合、 肺の主要 \¥0 2020/175603 10 卩(:170? 2020 /007932

動脈は、 気管支動脈である。

[0033] 次に、 術者は、 カテーテル 3 0の基端側から、 ルーメン 3 1 に光ファイバ — 4 1 を揷入する。 光ファイバー4 1の先端部は、 図 3 (八) に示すように 、 カテーテル 3 0から先端側へ突出する。 次に、 術者は、 光ファイバー4 1 の位置確認マーカー 4 4の位置を、 X線造影下で確認しつつ、 目的の位置へ 到達させる。 目的の位置とは、 腫瘍<3に近く、 かつ腫瘍<3へ近赤外線を照射 可能な位置である。

[0034] 次に、 術者は、 カテーテル 3 0の基端側から、 ルーメン 3 1 に測定用光フ ァイバ _ 5 1 を揷入する。 測定用光ファイバ _ 5 1の先端部は、 カテーテル 3 0から先端側へ突出する。 次に、 術者は、 測定用光ファイバ _ 5 1の測定 用マーカー 5 3の位置を、 X線造影下で確認しつつ、 目的の位置へ到達させ る。 目的の位置とは、 がん細胞のある腫瘍<3に近く、 かつ腫瘍<3の温度を測 定可能な位置である。 測定用光ファイバ _ 5 1は、 光ファイバ _ 4 1からの 近赤外線の照射を阻害しない位置に配置され ることが好ましい。

[0035] 次に、 術者は、 カテーテル 3 0の基端側から、 ルーメン 3 1 に生理食塩水 を供給する。 このとき、 例えば、 術者は、 カテーテル 3 0の基端部に位置す るハブに丫コネクタを接続して、 ガイ ドワイヤ 2 0が導出されるポートとは 異なるポートから、 生理食塩水を供給する。 生理食塩水は、 光ファイバ _ 4 1および測定用光ファイバ _ 5 1 を揷入されているルーメン 3 1内の隙間を 通り、 肝動脈へ流入する。 これにより、 生理食塩水が、 カテーテル 3 0から 肝動脈へ注入 (フラッシュ) される。 このため、 光ファイバー4 1および測 定用光ファイバ _ 5 1が位置する肝動脈内の血液が押し流され、 肝動脈内が 生理食塩水で一時的に満たされた状態となる 。 生理食塩水は、 カテーテル 3 0のルーメン 3 1 と光ファイバー 4 0の間を通つて動脈内へ注入される。 こ れにより、 他のデバイスを用いずに、 光ファイバ _ 4 0が揷入されている力 テーテル 3 0を利用して、 生理食塩水を肝動脈内へ注入できる。

[0036] 図 4 (八) に示すように、 カテーテル 3 0がバルーン 3 2を有する場合に は、 生理食塩水をフラッシュする前、 フラッシュしている際、 またはフラッ \¥0 2020/175603 1 1 卩(:170? 2020 /007932

シュした後に、 バルーン 3 2を拡張させてもよい。 これにより、 肝動脈の血 流が遮断されるとともに、 肝動脈内が生理食塩水で一時的に満たされる 。 こ のため、 肝動脈内をより確実に生理食塩水で満たすこ とができる。 なお、 術 者は、 生理食塩水をフラッシュすることなく、 バルーン 3 2を拡張させても よい。

[0037] 肝動脈内を生理食塩水で満たした後、 または肝動脈内の血流を遮断した後 、 術者は、 光ファイバ _ 4 1 または測定用光ファイバ _ 5 1 により、 肝動脈 内を観察してもよい。 これにより、 術者は、 肝動脈内が生理食塩水で満たさ れたこと、 および/または肝動脈内の血流が遮断された とを正確に確認で きる。 なお、 光ファイバー 4 1 または測定用光ファイバー 5 1 による肝動脈 内の血液の観察は、 行われなくてもよい。

[0038] 次に、 図 3 (八) または図 4 (八) に示すように、 光ファイバー4 1から 近赤外線を照射しつつ、 測定用光ファイバ _ 5 1 により、 腫瘍 <3の温度を測 定する。 近赤外線の照射は、 静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に開始され る。 腫瘍 <3の温度測定を持続することで、 近赤外線が、 抗体一光感受性物質 が結合された腫瘍細胞に照射されていること をモニタリングできる。 このと き、 肝動脈内が生理食塩水で満たされており、 および/または肝動脈内の血 流が遮断されているため、 近赤外線の照射および温度計測が、 血液に影響さ れ難い。 このため、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体 _光感受性物質に、 近赤外 線を効果的に到達させることができる。 したがって、 近赤外線の照射および 温度計測を、 効果的に行うことができる。 光ファイバ _ 4 1から近赤外線を 照射する際には、 近赤外線は、 光ファイバ _ 4 1から生体組織へ直接的に照 射される。 すなわち、 近赤外線は、 例えば、 バルーンの内部からバルーンを 介して間接的に照射されるのではない。 このため、 近赤外線を、 抗体一光感 受性物質が結合された腫瘍細胞へ効果的に照 射できる。

[0039] 光ファイバ _ 4 1からの近赤外線の照射方向は、 光ファイバ _ 4 1の先端 方向である。 または図 3 (巳) または図 4 (巳) に示すように、 近赤外線の 照射方向は、 光ファイバ _ 4 1の軸方向と直交する方向であってもよい。 術 \¥0 2020/175603 12 卩(:170? 2020 /007932

者は、 光ファイバ _ 4 1 を揷入する血管に対する腫瘍 0の位置に応じて、 使 用する光ファイバ _ 4 1 を適宜選択できる。

[0040] 術者は、 測定装置 5 0によりモニタリングする腫瘍(3の温度によ 、 近赤 外線の照射による腫瘍細胞の死滅を確認しつ つ、 近赤外線の照射を持続する 。 術者は、 近赤外線の照射中の光ファイバ _ 4 1 を手元で操作して、 照射方 向および位置を調節してもよい。

[0041 ] 術者は、 腫瘍細胞の死滅が十分に行われたと判断する 場合や、 これ以上の 照射は望ましくないと判断した場合や、 所定時間が経過した場合に、 近赤外 線の照射を停止し、 測定装置 5 0によるモニタリングを停止する。 腫瘍細胞 の死滅が十分に行われたと判断しやすいよう に、 照射を停止する条件となる 温度の閾値が、 予め設定されてもよい。 測定される腫瘍<3の温度が閾値を超 える場合に、 術者は、 近赤外線の照射の停止を容易に判断できる。 閾値は、 光計測部 5 2に設定されてもよい。 これにより、 光計測部 5 2は、 測定され る腫瘍<3の温度が閾値を超える場合に、 モニターやスピーカー等を介して、 術者へ通知することができる。 なお、 近赤外線の照射の停止の条件は、 腫瘍 〇の温度が閾値を超えることではなく、 閾値を超えた腫瘍〇の広さ (体積や 面積) であってもよい。 または、 光計測部 5 2は、 近赤外線の照射時間が予 め設定されていてもよい。

[0042] 次に、 術者は、 近赤外線の照射を行った腫瘍<3の位置を特 し、 記録に残 す。 腫瘍<3の位置は、 予め取得されている患者の<3丁画像や1\/| [¾ I画像等の データの位置情報と対応するように、 電子的なデータとして記録されること が望ましい。 これにより、 この後の手技を円滑に進めたり、 術後の経過観察 を効果的に行ったりすることができる。 例えば、 複数の腫瘍〇に対して近赤 外線の照射を行う場合等には、 近赤外線の照射が完了した腫瘍<3を正確に 握できることで、 全ての腫瘍<3への照射を、 円滑かつ確実に行うことができ る。

[0043] 近赤外線の照射のモニタリングは、 測定用光ファイバ _ 5 1 に替えて、 近 赤外線照射用の光ファイバ _ 4 1や、 熱電対を用いた温度測定装置や、 超音 \¥0 2020/175603 13 卩(:170? 2020 /007932

波を利用した硬さ測定装置により行われて もよい。 また、 近赤外線の照射の モニタリングは、 体外に位置するセンサ、 または体腔内に揷入されたセンサ により行われてもよい。 次に、 術者は、 カテーテル 3 0を、 光ファイバ _ 4 1および測定装置 5 0とともに皮膚から抜去する。

[0044] 以上のように、 第 1実施形態に係る治療方法は、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に対して近 赤外線を照射する治療方法であ って、 抗体一光感受性物質を静脈投与するステップ と、 腫瘍細胞を有する器 官の主要の動脈にガイ ドワイヤ 2 0を挿入し、 当該ガイ ドワイヤ 2 0に沿っ てカテーテル 3 0を揷入するステップと、 カテーテル 3 0からガイ ドワイヤ

2 0を抜去するステップと、 カテーテル 3 0に光ファイバー 4 1 を挿入し、 光ファイバー 4 1 に配置される位置確認マーカー 4 4により当該光ファイバ 一 4 1の位置を確認しつつ、 光ファイバー 4 1 を目的の位置へ進めるステッ プと、 静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に、 動脈内の血液の近赤外線への 影響を減少させつつ、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 へ向けて 、 光ファイバ _ 4 1から近赤外線を照射するステップと、 を有する。

[0045] 上記のように構成した治療方法は、 血管に揷入した光ファイバ _ 4 1 によ り、 腫瘍細胞に結合された抗体一光感受性物質へ 向けて近赤外線を照射でき る。 このため、 本治療方法は、 経血管的に、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一 光感受性物質へ近赤外線を効果的に照射でき 、 腫瘍細胞を死滅させる効果を 高めることができる。

[0046] また、 第 1実施形態において使用される治療システム 1 0は、 腫瘍細胞中 の腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物 質に対して近赤外線を照射する ことが可能な治療システム 1 0であって、 ルーメン 3 1 を有するカテーテル

3 0と、 ルーメン 3 1 に揷入可能であって、 近赤外線を照射可能な光ファイ バ _ 4 1 と、 ルーメン 3 1 に揷入可能であって、 近赤外線を照射される部位 への近赤外線の照射をモニタリングする測定 装置 5 0と、 を有する。

[0047] 上記のように構成した治療システム 1 0は、 血管に揷入した光ファイバー 4 1 により、 経血管的に近赤外線を抗体一光感受性物質へ 向けて照射できる \¥0 2020/175603 14 卩(:170? 2020 /007932

。 このため、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 に近赤外線を効果 的に照射でき、 腫瘍細胞を死滅させる効果を高めることがで きる。 また、 術 者は、 抗体一光感受性物質が近赤外線を受けて温度 上昇し、 腫瘍細胞が死滅 することを測定装置 5 0により確認しつつ、 手技を進めることができる。

[0048] <第 2実施形態>

[0049] 第 2実施形態に係る治療方法は、 第 1実施形態に係る治療方法と同様に、 経血管的に到達可能な器官のがん治療に適用 される。 第 2実施形態に係る治 療方法は、 例えば、 肝臓がん、 肺がん等の治療に好適に使用できる。 なお、 第 2実施形態に係る治療方法は、 抗体一光感受性物質を静脈投与するのでは なく、 腫瘍<3が形成される器官の栄養血管へ局所 与する点で、 第 1実施形 態と異なる。 なお、 治療システムは、 第 1実施形態に係る治療方法に用いる 治療システム 1 0と同様である。

[0050] 第 2実施形態に係る治療方法において、 術者は、 抗体一光感受性物質を静 脈投与せずに、 例えば大腿動脈、 上腕動脈、 橈骨動脈等から、 ガイ ドワイヤ

2 0を先行させつつカテーテル 3 0を肝動脈に揷入する。 次に、 術者は、 力 テーテル 3 0からガイ ドワイヤ 2 0を抜去する。 次に、 術者は、 カテーテル

3 0の基端側からルーメン 3 1 を介して肝動脈内へ、 抗体一光感受性物質を 局所投与する。 なお、 肺がんの治療の場合、 治療対象である肺の栄養動脈で ある気管支動脈へ、 抗体一光感受性物質を局所投与する。

[0051 ] 肝動脈へ抗体一光感受性物質を局所投与した 後、 術者は、 抗体一光感受性 物質が標的細胞膜に結合するまで、 待機する。 治療対象である腫瘍<3が存在 する器官の栄養動脈に、 抗体一光感受性物質を局所投与した場合、 抗体一光 感受性物質が標的細胞膜に結合するまでの時 間は、 静脈投与の場合よりも格 段に短く、 例えば 5〜 1 0分程度と考えられる。

[0052] 次に、 術者は、 カテーテル 3 0の基端側から、 ルーメン 3 1 に光ファイバ _ 4 1 を挿入する。 この後の手技については、 第 1実施形態に係る治療方法 と同様であるため、 説明を省略する。 なお、 近赤外線の照射は、 抗体一光感 受性物質の局所投与から約 5〜 1 0分経過後に開始される。 近赤外線の照射 \¥0 2020/175603 15 卩(:170? 2020 /007932

の開始は、 約 5〜 1 0分経過後でなくてもよい。

[0053] 以上のように、 第 2実施形態に係る治療方法は、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に対して近 赤外線を照射する治療方法であ って、 腫瘍細胞を有する器官の主要の動脈にガイ ドワイヤ 2 0を揷入し、 当 該ガイ ドワイヤ 2 0に沿ってカテーテル 3 0を揷入するステップと、 カテー テル 3 0からガイ ドワイヤ 2 0を抜去するステップと、 カテーテル 3 0を介 して抗体一光感受性物質を動脈内へ投与する ステップと、 カテーテル 3 0に 光ファイバー 4 1 を挿入し、 光ファイバー 4 1 に配置される位置確認マーカ — 4 4により当該光ファイバー 4 1の位置を確認しつつ、 光ファイバー 4 1 を目的の位置へ進めるステップと、 動脈内の血液の近赤外線への影響を減少 させつつ、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 へ向けて、 光ファイ バ _ 4 1から近赤外線を照射するステップと、 を有する。

[0054] 上記のように構成した治療方法は、 血管に揷入した光ファイバ _ 4 1 によ り、 腫瘍細胞に結合された抗体一光感受性物質へ 向けて近赤外線を照射でき る。 このため、 本治療方法は、 経血管的に、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一 光感受性物質へ近赤外線を効果的に照射でき 、 腫瘍細胞を死滅させる効果を 高めることができる。 また、 本治療方法は、 抗体一光感受性物質を局所投与 するため、 抗体一光感受性物質を短時間かつ高い確率で 腫瘍細胞膜に結合さ せることができる。 また、 抗体一光感受性物質を、 必要な場所にのみ投与で きるため、 生体への負担を低減できる。

[0055] <第 3実施形態>

[0056] 第 3実施形態に係る治療方法は、 口、 鼻または肛門から内視鏡を用いて到 達可能な器官のがん治療に適用される。 第 3実施形態に係る治療方法は、 例 えば、 脖がん、 肺がん、 胃がん、 十二指腸がん、 食道がん、 大腸がん等の治 療に好適に使用できる。

[0057] 第 3実施形態に係る治療方法では、 標的細胞に結合された抗体 _光感受性 物質に近赤外線を照射するために、 図 5に示すように、 口、 鼻または肛門か ら揷入可能な治療システム 6 0を使用する。 まず、 治療システム 6 0につい \¥0 2020/175603 16 卩(:170? 2020 /007932

て説明する。

[0058] 治療システム 6 0は、 内視鏡 7 0と、 内視鏡 7 0に揷入可能な長尺管 8 0 と、 長尺管 8 0に挿入可能な光照射装置 4 0と、 長尺管 8 0に挿入可能な測 定装置 5 0とを備えている。

[0059] 内視鏡 7 0は、 口、 鼻または肛門から揷入可能であり、 先端部に、 画像を 取得可能なカメラ 7 1 と、 超音波画像装置 7 2とが配置されている。

[0060] 内視鏡 7 0は、 カメラ 7 1 により画像をリアルタイムで取得できる。 また 、 内視鏡 7 0は、 超音波画像装置 7 2により、 超音波画像をリアルタイムで 取得できる。 内視鏡 7 0は、 カメラ画像または超音波画像の少なくとも一 方 を取得できる。

[0061 ] 長尺管 8 0は、 先端に鋭利な針先 8 1が形成されている。 長尺管 8 0は、 中空であり、 先端の針から基端へ貫通するルーメン 8 2が形成されている。

[0062] 測定装置 5 0は、 第 1実施形態と同様に、 近赤外線を照射する光ファイバ - 4 1 を用いた温度測定装置、 光ファイバ _ 4 1 とは異なる測定用光ファイ バ _ 5 1 を用いた温度測定装置、 熱電対を用いた温度測定装置、 または超音 波を利用した硬さ測定装置である。 第 2実施形態における測定装置 5 0は、 第 1実施形態と異なり、 腫瘍<3に接触して温度を計測できる。 したがって、 測定装置 5 0は、 熱電対を用いた温度測定装置も、 好適に使用できる。 また は、 測定装置 5 0は、 死滅した腫瘍細胞を有する腫瘍<3の弾性変 や、 血流 の変化を検出できるセンサであってもよい。

[0063] 次に、 第 3実施形態に係る治療方法を、 胃がんを治療する場合を例として 説明する。 なお、 本説明は、 治療する器官を限定するものではない。

[0064] 始めに、 抗体一光感受性物質を、 静脈投与する。 静脈投与から約 1 2〜 3

6時間経過後に、 術者は、 図 7に示すように、 口または鼻から内視鏡 7 0を 挿入し、 内視鏡 7 0を、 胃がんの近傍へ到達させる。 次に、 術者は、 内視鏡 7 0の基端部に長尺管 8 0を挿入し、 内視鏡 7 0の先端部から長尺管 8 0を 突出させる。 次に、 術者は、 図 8に示すように、 内視鏡 7 0のカメラ画像お よび/または超音波画像を確認しつつ、 長尺管 8 0の針先 8 1 を腫瘍<3に接 \¥0 2020/175603 17 卩(:170? 2020 /007932

触させて穿刺する。 これにより、 長尺管 8 0の位置が、 腫瘍 <3に対して固定 される。 なお、 長尺管 8 0は、 内視鏡 7 0に予め配置された状態で、 内視鏡 7 0とともに口、 鼻または肛門へ揷入されてもよい。

[0065] 次に、 術者は、 長尺管 8 0のルーメン 8 2の基端側から、 光ファイバ _ 4

1および測定装置 5〇を揷入する。 光ファイバ _ 4 1および測定装置 5 0の 先端部は、 針先 8 1 によって腫瘍 0に形成された穴の内部で、 針先 8 1から 先端側へ突出する。 なお、 光ファイバ _ 4 1および測定装置 5 0は、 針先 8 1から突出しなくてもよい。 また、 光ファイバ _ 4 1および/または測定装 置 5 0は、 長尺管 8 0に予め配置された状態で、 内視鏡 7 0に揷入されても よい。

[0066] 次に、 術者は、 光ファイバ _ 4 1から近赤外線を照射しつつ、 測定装置 5 〇により、 腫瘍 <3の温度または硬さを測定する。 腫瘍 <3の測定を持続するこ とで、 近赤外線が、 抗体一光感受性物質が結合された腫瘍細胞に 照射されて いることをリアルタイムでモニタリングでき る。 近赤外線の照射は、 静脈投 与から 1 2〜 3 6時間経過後に開始される。

[0067] 光ファイバ _ 4 1からの近赤外線の照射方向は、 適宜選択される。 例えば 、 近赤外線の照射方向は、 光ファイバ _ 4 1の先端方向、 光ファイバ _ 4 1 の軸方向と直交する方向、 または全方位であってもよい。 術者は、 腫瘍〇に 応じて、 使用する光ファーバーを適宜選択できる。

[0068] 術者は、 測定装置 5 0によるモニタリングにより、 近赤外線の照射による 腫瘍細胞の死滅を確認しつつ、 近赤外線の照射を持続する。 術者は、 近赤外 線の照射中の光ファイバ _ 4 1 を手元で操作して、 照射方向を調節できる。

[0069] なお、 術者は、 長尺管 8 0の針先 8 1 を、 腫瘍〇に穿刺せずに、 腫瘍〇に 接触させてもよい。 長尺管 8 0は、 腫瘍〇に接触するのみであっても、 腫瘍 〇に対する位置を固定できる。 したがって、 長尺管 8 0の先端部は、 鋭利な 針先 8 1が形成されなくてもよい。 なお、 長尺管 8 0が腫瘍(3に接触する際 には、 穿刺しない場合であっても、 ある程度食い込むことが好ましい。 長尺 管 8 0が、 腫瘍 <3に穿刺されない場合、 腫瘍 <3が他の部位へ飛散することを \¥0 2020/175603 18 卩(:170? 2020 /007932

抑制できる。

[0070] 術者は、 腫瘍細胞の死滅が十分に行われたと判断する 場合や、 これ以上の 照射は望ましくないと判断した場合や、 所定時間が経過した場合に、 近赤外 線の照射を停止し、 測定装置 5 0によるモニタリングを停止する。 この後、 術者は、 近赤外線の照射を行った腫瘍<3の位置を特 し、 記録に残す。 次に 、 術者は、 長尺管 8 0および光ファイバ _ 4 1 を、 内視鏡 7 0に回収する。

[0071 ] 長尺管 8 0の変形例として、 長尺管 8 0の先端部は、 近赤外線を透過可能 な透明な材料により形成される光透過部を有 してもよい。 この場合、 光ファ イバー4 1は、 針先 8 1から突出しなくてもよい。 光ファイバー4 1は、 長 尺管 8 0の内部から近赤外線を、 長尺管 8 0を透過して腫瘍(3へ照射できる 。 また、 測定装置 5 0は、 透明な長尺管 8 0を介して、 非接触で腫瘍<3の温 度または硬さを測定できる。 なお、 光透過部は、 長尺管 8 0の先端側の部位 のみに設けられることが好ましい。 このように構成することで、 腫瘍<3以外 の場所に近赤外線を照射することを防止する ことが可能となる。

[0072] また、 長尺管 8 0は、 図 6 ( ) に示す他の変形例のように、 針先 8 1 に 少なくとも 1つのスリッ ト 8 3が形成されてもよい。 スリッ ト 8 3の数や形 状等は、 特に限定されない。 この場合、 光ファイバ _ 4 1は、 針先 8 1から 突出しなくてもよい。 光ファイバー4 1は、 長尺管 8 0の内部から近赤外線 を、 スリッ ト 8 3を介して腫瘍(3へ照射できる。 また、 測定装置 5 0は、 ス リッ ト 8 3を介して、 非接触で腫瘍<3の温度または硬さを測定で る。 なお 、 スリッ ト 8 3は、 長尺管 8 0の先端側の部分のみに設けられることが好 しい。 このように構成することで、 腫瘍<3以外の場所に近赤外線を照射する ことを防止することが可能となる。

[0073] また、 長尺管 8 0は、 図 6 (巳) に示すさらに他の変形例のように、 先端 に外針先 8 5を備える中空の外針 8 4と、 外針 8 4の内部に揷入可能な内針 8 6とを有してもよい。 内針 8 6は、 先端部が先端方向へ向かって広がる複 数本の中空の分岐針 8 7を有している。 複数の分岐針 8 7は、 広がっている 先端部以外は、 束となって固定されていることが好ましい。 分岐針 8 7は、 \¥0 2020/175603 19 卩(:170? 2020 /007932

弾性的に変形可能である。 分岐針 8 7の数は、 特に限定されないが、 2本以 上であることが好ましい。 各々の分岐針 8 7の先端には、 鋭利な内針先 8 8 が形成されている。 長尺管 8 0が複数本の分岐針 8 7を有する場合、 光ファ イバ _ 4 1は、 各々の分岐針 8 7に揷入可能に複数本設けられることが好ま しい。

[0074] 長尺管 8 0が、 外針 8 4および内針 8 6を有する場合には、 術者は、 図 9 (八) に示すように、 内針 8 6を外針 8 4に収容した状態で、 外針 8 4を腫 瘍〇に穿刺する。 この後、 術者は、 図 9 (巳) に示すように、 内針 8 6を外 針 8 4から突出させることができる。 これにより、 内針 8 6は腫瘍(3の内部 で広がる。 この後、 各々の分岐針 8 7に光ファイバ _ 4 1 を揷入し、 各々の 分岐針 8 7から、 近赤外線を照射する。 このため、 複数の光ファイバー4 1 によって、 腫瘍<3の全体へ近赤外線を効率よく照射で る。 なお、 各々の分 岐針 8 7には、 光ファイバー4 1が、 固定的に配置されてもよい。

[0075] 以上のように、 第 3実施形態に係る治療方法は、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に対して近 赤外線を照射する治療方法であ って、 抗体一光感受性物質を静脈投与するステップ と、 口、 鼻または肛門か ら内視鏡 7 0を揷入し、 口、 鼻または肛門から到達可能な腫瘍<3の近傍 内 視鏡 7 0を到達させるステップと、 内視鏡 7 0から、 ルーメン 8 2が形成さ れた管状の長尺管 8 0を突出させるステップと、 内視鏡 7 0により得られる カメラ画像および/または超音波画像を確認 つつ、 長尺管 8 0を腫瘍〇に 接触させるステップと、 長尺管 8 0のルーメン 8 2に揷入された光ファイバ - 4 1 を腫瘍<3の内部または近傍に到達させるス ップと、 静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体 _光感受性物質へ向け て、 光ファイバ _ 4 1から近赤外線を照射するステップと、 を有する。

[0076] 上記のように構成した治療方法は、 口、 鼻または肛門から揷入される内視 鏡 7 0のカメラ画像および/または超音波画像を確 しつつ、 長尺管 8 0を 、 高精度かつ容易に腫瘍〇に接触させることが できる。 このため、 腫瘍〇に 対する長尺管 8 0の位置を良好に保持して、 長尺管 8 0に揷入される光ファ \¥0 2020/175603 20 卩(:170? 2020 /007932

イバー4 1 により、 近赤外線を腫瘍<3へ向けて照射できる。 したがって、 本 治療方法は、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 に、 腫瘍<3の内部 または近傍から近赤外線を効果的に照射でき 、 腫瘍細胞を死滅させる効果を 高めることができる。

[0077] また、 第 3実施形態において使用される治療システム 6 0は、 腫瘍細胞中 の腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物 質に対して近赤外線を照射する ことが可能な治療システム 1 0であって、 カメラ 7 1および/または超音波 画像装置 7 2を備える内視鏡 7 0と、 内視鏡 7 0に揷入可能であって、 ルー メン 8 2が形成された管状の長尺管 8 0と、 ルーメン 8 2に揷入可能であっ て、 近赤外線を照射可能な光ファイバ _ 4 1 と、 ルーメン 8 2に揷入可能で あって、 近赤外線を照射される部位への近赤外線の照 射をモニタリングする 測定装置 5 0と、 を有する。

[0078] 上記のように構成した治療システム 6 0は、 内視鏡 7 0のカメラ画像およ び/または超音波画像を確認しつつ、 内視鏡 7 0を通る長尺管 8 0を、 高精 度かつ容易に腫瘍<3に接触させることが可 とする。 このため、 腫瘍(3に対 する長尺管 8 0の位置を良好に保持して、 長尺管 8 0に揷入される光ファイ バー4 1 により、 近赤外線を腫瘍<3へ向けて照射できる。 このため、 腫瘍細 胞膜に結合させた抗体 _光感受性物質に、 腫瘍<3の内部または近傍から近赤 外線を効果的に照射できる。 また、 抗体一光感受性物質が近赤外線を受けて 温度上昇し、 腫瘍細胞が死滅することを測定装置 5 0により確認しつつ、 手 技を進めることができる。

[0079] <第 4実施形態>

[0080] 第 4実施形態に係る治療方法は、 第 3実施形態に係る治療方法と同様に、 口、 鼻または肛門から到達可能な器官のがん治療 に適用される。 第 4実施形 態に係る治療方法は、 例えば、 脖がん、 肺がん、 胃がん、 十二指腸がん、 食 道がん、 大腸がん等の治療に好適に使用できる。 なお、 第 4実施形態に係る 治療方法は、 抗体一光感受性物質を静脈投与するのではな く、 腫瘍<3内また はその近傍へ局所投与する点で、 第 3実施形態と異なる。 なお、 治療システ \¥0 2020/175603 21 卩(:170? 2020 /007932

ムは、 第 3実施形態に係る治療方法に用いる治療シス ム 6 0と同様である

[0081 ] 第 4実施形態に係る治療方法においては、 術者は、 抗体一光感受性物質を 静脈投与せずに、 口、 鼻または肛門から内視鏡 7 0を挿入し、 内視鏡 7 0を 、 腫瘍<3の近傍へ到達させる。 次に、 術者は、 内視鏡 7 0の基端部に長尺管 8 0を挿入し、 内視鏡 7 0の先端部から長尺管 8 0を突出させる。 次に、 術 者は、 内視鏡 7 0のカメラ画像および/または超音波画像を確 しつつ、 長 尺管 8 0の針先 8 1 を腫瘍(3に穿刺する。 これにより、 長尺管 8 0の位置が 腫瘍<3に対して固定される。

[0082] 次に、 術者は、 長尺管 8 0の基端側からルーメン 8 2を介して腫瘍(3内へ 、 抗体一光感受性物質を局所投与する。 腫瘍<3内へ抗体一光感受性物質を局 所投与した後、 術者は、 抗体一光感受性物質が標的細胞膜に結合する まで、 待機する。 治療対象である腫瘍<3に抗体一光感受性物 を局所投与した場合 、 抗体一光感受性物質が標的細胞膜に結合する までの時間は、 静脈投与の場 合よりも格段に短く、 例えば 5〜 1 0分程度と考えられる。

[0083] 次に、 術者は、 長尺管 8 0のルーメン 8 2の基端側から、 光ファイバ _ 4

1および測定装置 5 0を揷入する。 次に、 光ファイバ _ 4 1から近赤外線を 照射しつつ、 測定装置 5 0により、 近赤外線が、 抗体一光感受性物質が結合 された腫瘍細胞に照射されていることをモニ タリングする。 近赤外線の照射 は、 抗体一光感受性物質の局所投与から約 5〜 1 0分経過後に開始される。 近赤外線の照射の開始は、 約 5〜 1 0分経過後でなくてもよい。 この後の手 技については、 第 3実施形態に係る治療方法と同様であるため 説明を省略 する。

[0084] 以上のように、 第 4実施形態に係る治療方法は、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に対して近 赤外線を照射する治療方法であ つて、 口、 鼻または肛門から内視鏡 7 0を揷入し、 口、 鼻または肛門から到 達可能な腫瘍細胞の近傍に内視鏡 7 0を到達させるステップと、 内視鏡 7 0 から、 ルーメン 8 2が形成されるとともに端部に鋭利な針先 8 1が形成され \¥0 2020/175603 22 卩(:170? 2020 /007932

た管状の長尺管 8 0を突出させるステップと、 内視鏡 7 0により得られる力 メラ画像および/または超音波画像を確認し つ、 針先 8 1 を腫瘍<3に穿刺 するステップと、 長尺管 8 0を介して抗体一光感受性物質を腫瘍(3内へ 与 するステップと、 長尺管 8 0のルーメン 8 2に挿入された光ファイバー 4 1 を腫瘍<3の内部または近傍に到達させるス ップと、 腫瘍細胞膜に結合させ た抗体一光感受性物質へ向けて、 光ファイバ _ 4 1から近赤外線を照射する ステップと、 を有する。

[0085] 上記のように構成した治療方法は、 口、 鼻または肛門から揷入される内視 鏡 7 0のカメラ画像および/または超音波画像を確 しつつ、 長尺管 8 0を 、 高精度かつ容易に腫瘍〇に穿刺することがで きる。 このため、 腫瘍〇に対 する長尺管 8 0の位置を良好に保持して、 長尺管 8 0に揷入される光ファイ バー4 1 により、 近赤外線を腫瘍<3へ向けて照射できる。 したがって、 本治 療方法は、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 に、 腫瘍<3の内部ま たは近傍から近赤外線を効果的に照射でき、 腫瘍細胞を死滅させる効果を高 めることができる。 また、 抗体一光感受性物質を局所投与するため、 抗体一 光感受性物質を短時間かつ高い確率で腫瘍細 胞膜に結合させることができる 。 また、 抗体一光感受性物質を、 必要な場所にのみ投与できるため、 生体へ の負担を低減できる。

[0086] <第 5実施形態>

[0087] 第 5実施形態に係る治療方法は、 経皮的に到達可能な器官のがん治療に適 用される。 第 5実施形態に係る治療方法は、 例えば、 乳がん、 肝臓がん、 皮 膚がん、 頭頸部がん等の治療に好適に使用できる。

[0088] 第 5実施形態に係る治療方法では、 標的細胞に結合された抗体 _光感受性 物質に近赤外線を照射するために、 図 1 0に示すように、 経皮的に穿刺して 体内に揷入可能な治療システム 9 0を使用する。 治療システム 9 0は、 外針 8 4および内針 8 6を備える長尺管 8 0と、 長尺管 8 0に挿入可能な光照射 装置 4 0と、 長尺管 8 0に挿入可能な測定装置 5 0と、 超音波診断装置 1 0 0とを備えている。 \¥0 2020/175603 23 卩(:170? 2020 /007932

[0089] 長尺管 8 0は、 第 3実施形態の変形例として図 6 (巳) で示された長尺管

8 0であり、 外針 8 4と内針 8 6とを有している。 超音波診断装置 1 0 0は 、 超音波画像を取得可能な公知の装置である。 超音波診断装置 1 0 0は、 超 音波を送受信する探触子 1 〇 1 を有している。 光照射装置 4 0は、 内針 8 6 の分岐針 8 7の数に対応して、 複数の光ファイバ _ 4 1 を備えている。 各々 の光ファイバー4 1は、 分岐針 8 7に揷入可能である。 または、 光ファイバ — 4 1は、 分岐針 8 7の内部に固定されていてもよい。

[0090] 次に、 第 5実施形態に係る治療方法を、 乳がんを治療する場合を例として 説明する。 なお、 本説明は、 治療する器官を限定するものではない。

[0091 ] 始めに、 術者は、 抗体一光感受性物質を、 静脈投与する。 静脈投与から約

1 2〜 3 6時間経過後に、 術者は、 図 1 1 に示すように、 超音波診断装置 1 0 0の探触子 1 0 1 を皮膚に接触させる。 次に、 術者は、 超音波画像を確認 しつつ、 図 1 2 (八) に示すように、 内針先 8 8が弾性的に変形した内針 8 6を収容した外針 8 4を、 腫瘍 <3の近傍に位置する皮膚から腫瘍(3に穿刺 す る。 なお、 外針 8 4は、 腫瘍〇ではなく、 腫瘍〇の近傍に穿刺されてもよい 。 術者は、 外針 8 4を腫瘍(3またはその近傍に穿刺した後、 図 1 2 (巳) に 示すように、 内針 8 6を外針 8 4から先端側へ突出させる。 これにより、 内 針 8 6は腫瘍〇またはその近傍の内部で広がる。 これにより、 内針 8 6の位 置が腫瘍 <3に対して固定される。 このとき、 複数の分岐針 8 7の少なくとも 1つが、 腫瘍〇に穿刺されることが好ましく、 より好ましくは、 全ての分岐 針 8 7が、 腫瘍〇に穿刺される。 なお、 全ての分岐針 8 7が、 腫瘍〇ではな く、 腫瘍〇の近傍に穿刺されることもあり得る。

[0092] 次に、 術者は、 各々の分岐針 8 7に光ファイバ _ 4 1 を揷入する。 各々の 光ファイバ _ 4 1の照射部 4 3は、 分岐針 8 7から突出する。 これにより、 術者は、 各々の分岐針 8 7に揷入された光ファイバ _ 4 1から、 近赤外線を 照射できる。 このため、 複数の光ファイバ _ 4 1 によって、 腫瘍 <3の全体へ 近赤外線を効率よく照射できる。 なお、 光ファイバー4 1は、 分岐針 8 7か ら突出しなくてもよい。 また、 光ファイバ _ 4 1および/または測定装置 5 \¥0 2020/175603 24 卩(:170? 2020 /007932

0は、 穿刺する前の分岐針 8 7に、 予め配置されてもよい。

[0093] 分岐針 8 7の先端部は、 近赤外線を透過する透明な材料により形成さ れる 光透過部を有してもよい。 これにより、 光ファイバー4 1は、 分岐針 8 7か ら突出しなくてもよい。 光ファイバー4 1は、 分岐針 8 7の内部から近赤外 線を、 分岐針 8 7を透過して腫瘍(3へ照射できる。 なお、 光透過部は、 分岐 針 8 7の先端側の部位のみに設けられることが好 しい。 このように構成す ることで、 腫瘍 <3以外の場所に近赤外線を照射することを 止することが可 能となる。

[0094] また、 分岐針 8 7は、 スリッ トを有してもよい。 これにより、 光ファイバ _ 4 1は、 分岐針 8 7から突出しなくてもよい。 光ファイバー4 1は、 分岐 針 8 7の内部から近赤外線を、 スリッ トを介して腫瘍 <3へ照射できる。 なお 、 スリッ トは、 分岐針 8 7の先端側の部分のみに設けられることが好 しい 。 このように構成することで、 腫瘍 <3以外の場所に近赤外線を照射すること を防止することが可能となる。

[0095] 次に、 術者は、 長尺管 8 0の外針 8 4のルーメン 8 2の基端側から、 測定 装置 5 0を挿入する。 測定装置 5 0の先端部は、 外針 8 4によって腫瘍〇に 形成された穴の内部で、 外針 8 4から先端側へ突出する。

[0096] 次に、 術者は、 複数の光ファイバ _ 4 1から近赤外線を照射しつつ、 測定 装置 5 0により、 腫瘍 <3の温度または硬さを測定する。 腫瘍 <3の測定を持続 することで、 近赤外線が、 抗体 _光感受性物質が結合された標的細胞に照射 されていることをリアルタイムでモニタリン グできる。 近赤外線の照射は、 静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に開始される。

[0097] 光ファイバ _ 4 1からの近赤外線の照射方向は、 適宜選択される。 例えば 、 近赤外線の照射方向は、 光ファイバ _ 4 1の先端方向、 光ファイバ _ 4 1 の軸方向と直交する方向、 または全方位であってもよい。

[0098] 術者は、 測定装置 5 0によるモニタリングにより、 近赤外線の照射による 腫瘍細胞の死滅を確認しつつ、 近赤外線の照射を持続する。 術者は、 腫瘍細 胞の死滅が十分に行われたと判断する場合や 、 これ以上の照射は望ましくな \¥0 2020/175603 25 卩(:170? 2020 /007932

いと判断した場合や、 所定時間が経過した場合に、 近赤外線の照射を停止し 、 測定装置 5 0によるモニタリングを停止する。 次に、 術者は、 内針 8 6を 基端側へ引き、 外針 8 4に収容する。 これにより、 分岐針 8 7が直線状に変 形しつつ、 外針 8 4に収容される。 この後、 術者は、 近赤外線の照射を行っ た腫瘍<3の位置を特定し、 記録に残す。 次に、 術者は、 外針 8 4を、 内針 8 6、 光ファイバ _ 4 1および測定装置 5 0とともに皮膚から抜去する。

[0099] 近赤外線の照射のモニタリングは、 近赤外線照射用の光ファイバ _ 4 1 に より行われてもよい。 光ファイバ _ 4 1は複数設けられるため、 各々の光フ ァイバー4 1 により、 温度を測定できる。 したがって、 各々の光ファイバー 4 1 により計測される温度に従って、 各々の光ファイバ _ 4 1からの近赤外 線の照射を別々に制御することもできる。 測定装置 5 0は、 熱電対を用いた 温度測定装置や、 超音波を利用した硬さ測定装置であってもよ い。 また、 近 赤外線の照射のモニタリングは、 体外に配置したセンサ、 または体腔内に揷 入されたセンサにより行われてもよい。

[0100] 以上のように、 第 5実施形態に係る治療方法は、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に対して近 赤外線を照射する治療方法であ って、 抗体 _光感受性物質を静脈投与するステップと、 経皮的に超音波画像 を取得して確認しつつ、 中空の外針 8 4を経皮的に腫瘍<3またはその近傍に 穿刺するステップと、 複数の鋭利な内針先 8 8を有する内針 8 6を外針 8 4 から突出させて、 内針先 8 8を腫瘍〇またはその近傍に穿刺するステッ と 、 静脈投与から 1 2〜 3 6時間経過後に、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光 感受性物質へ向けて、 内針 8 6に挿入された光ファイバ _ 4 1から近赤外線 を照射するステップと、 を有する。

[0101 ] 上記のように構成した治療方法は、 超音波画像を確認しつつ、 外針 8 4お よび内針 8 6を望ましい位置へ高精度かつ容易に穿刺で る。 このため、 腫 瘍〇に対する内針 8 6の位置を良好に保持して、 内針 8 6に配置される光フ ァイバー4 1 により、 近赤外線を腫瘍<3へ向けて照射できる。 したがって、 本治療方法は、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 に、 腫瘍<3の内 \¥0 2020/175603 26 卩(:170? 2020 /007932

部または近傍から近赤外線を効果的に照射 でき、 腫瘍細胞を死滅させる効果 を高めることができる。

[0102] また、 第 5実施形態において使用される治療システム 9 0は、 腫瘍細胞中 の腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物 質に対して近赤外線を照射する ことが可能な治療システム 9 0であって、 超音波診断装置 1 0 0と、 中空の 外針 8 4と、 外針 8 4に挿入可能であって、 複数の内針先 8 8を有する内針 8 6と、 内針 8 6に配置可能であって、 近赤外線を照射可能な光ファイバー 4 1 と、 外針 8 4または内針 8 6に配置可能であって、 近赤外線を照射され る部位への近赤外線の照射をモニタリングす る測定装置 5 0と、 を有する。

[0103] 上記のように構成した治療システム 9 0は、 超音波画像を確認しつつ、 外 針 8 4および内針 8 6を望ましい位置へ高精度かつ容易に穿刺す ことを可 能とする。 このため、 腫瘍<3に対する内針 8 6の位置を良好に保持して、 内 針 8 6に配置される光ファイバ _ 4 1 により、 近赤外線を腫瘍<3へ向けて照 射できる。 したがって、 本治療方法は、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感 受性物質に、 腫瘍<3の内部または近傍から近赤外線を効 的に照射でき、 腫 瘍細胞を死滅させる効果を高めることができ る。 また、 抗体一光感受性物質 が近赤外線を受けて温度上昇し、 腫瘍細胞が死滅することを測定装置 5 0に より確認しつつ、 手技を進めることができる。

[0104] <第 6実施形態>

[0105] 第 6実施形態に係る治療方法は、 第 5実施形態に係る治療方法と同様に、 経皮的に到達可能な器官のがん治療に適用さ れる。 第 6実施形態に係る治療 方法は、 例えば、 乳がん、 肝臓がん、 皮膚がん、 頭頸部がん等の治療に好適 に使用できる。 なお、 第 6実施形態に係る治療方法は、 抗体一光感受性物質 を静脈投与するのではなく、 長尺管 8 0の分岐針 8 7により腫瘍(3内または その近傍へ局所投与する点で、 第 5実施形態と異なる。 なお、 治療装置は、 第 5実施形態に係る治療方法に用いる装置と同 である。

[0106] 第 6実施形態に係る治療方法においては、 術者は、 抗体一光感受性物質を 静脈投与せずに、 超音波画像を確認しつつ、 長尺管 8 0の外針 8 4を、 腫瘍 \¥0 2020/175603 27 卩(:170? 2020 /007932

〇の近傍に位置する皮膚から腫瘍(3また その近傍まで穿刺する。 術者は、 外針 8 4を穿刺した後、 内針 8 6を外針 8 4から突出させることができる。 これにより、 内針 8 6は、 腫瘍〇またはその近傍の内部で広がる。 これによ り、 内針 8 6の位置が腫瘍(3に対して固定される。

[0107] 次に、 術者は、 内針 8 6の基端側から内針 8 6の内部を通って腫瘍(3内ま たはその近傍へ、 抗体一光感受性物質を局所投与する。 抗体一光感受性物質 を局所投与した後、 術者は、 抗体一光感受性物質が標的細胞膜に結合する ま で、 待機する。 治療対象である腫瘍 <3に抗体一光感受性物質を局所投与した 場合、 抗体一光感受性物質が標的細胞膜に結合する までの時間は、 静脈投与 の場合よりも格段に短く、 例えば 5〜 1 0分程度と考えられる。

[0108] 次に、 術者は、 各々の分岐針 8 7に光ファイバ _ 4 1 を揷入する。 この後 の手技については、 第 5実施形態に係る治療方法と同様であるため 説明を 省略する。 近赤外線の照射は、 抗体 _光感受性物質の局所投与から約 5〜 1 〇分経過後に開始される。 近赤外線の照射の開始は、 約 5〜 1 0分経過後で なくてもよい。

[0109] 以上のように、 第 6実施形態に係る治療方法は、 腫瘍細胞中の腫瘍細胞膜 に結合させた抗体一光感受性物質に対して近 赤外線を照射する治療方法であ って、 経皮的に超音波画像を取得して確認しつつ、 中空の外針 8 4を経皮的 に腫瘍〇またはその近傍に穿刺するステップ と、 複数の鋭利な内針先 8 8を 有する内針 8 6を外針 8 4から突出させて、 内針先 8 8を腫瘍(3またはその 近傍に穿刺するステップと、 内針 8 6を介して抗体一光感受性物質を腫瘍〇 またはその近傍へ投与するステップと、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感 受性物質へ向けて、 内針 8 6に揷入された光ファイバ _ 4 1から近赤外線を 照射するステップと、 を有する。

[01 10] 上記のように構成した治療方法は、 超音波画像を確認しつつ、 外針 8 4お よび内針 8 6を望ましい位置へ高精度かつ容易に穿刺で る。 このため、 腫 瘍〇に対する内針 8 6の位置を良好に保持して、 内針 8 6に配置される光フ ァイバー4 1 により、 近赤外線を腫瘍 <3へ向けて照射できる。 したがって、 \¥02020/175603 28 卩(:170? 2020 /007932

本治療方法は、 腫瘍細胞膜に結合させた抗体一光感受性物質 に、 腫瘍<3の内 部または近傍から近赤外線を効果的に照射で き、 腫瘍細胞を死滅させる効果 を高めることができる。 また、 抗体一光感受性物質を局所投与するため、 抗 体一光感受性物質を短時間かつ高い確率で腫 瘍細胞膜に結合させることがで きる。 また、 抗体一光感受性物質を、 必要な場所にのみ投与できるため、 生 体への負担を低減できる。

[0111] なお、 本発明は、 上述した実施形態のみに限定されるものでは なく、 本発 明の技術的思想内において当業者により種々 変更が可能である。

[0112] 本出願は、 201 9年2月 28日に出願された日本特許出願 201 9— 0

36324号に基づいており、 それらの開示内容は、 参照され、 全体として 、 組み入れられている。

符号の説明

[0113] 1 0、 60、 90 治療システム

20 ガイ ドワイヤ

30 カテーテル

30 バルーンカテーテル

3 1 ルーメン

32 バルーン

40 光照射装置

4 1 光ファイバー

42 光出力部

43 照射部

44 位置確認マ _力 _

50 測定装置

5 1 測定用光ファイバー

52 光計測部

53 測定用マーカー

70 内視鏡 \¥02020/175603 29 卩(:170? 2020 /007932

7 1 カメラ

72 超音波画像装置

80 長尺管

81 針先

82 ルーメン

83 スリッ ト

84 外針

85 外針先

86 内針

87 分岐針

88 内針先

1 00 超音波診断装置

1 01 探触子

0 腫瘍