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Title:
VIBRATION-DAMPING SUPPORT DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/104754
Kind Code:
A1
Abstract:
A vibration-damping support device occupies a less installation space. The vibration-damping support device has a rubber mount (2) which is fitted to a mounting section (1a) for mounting thereon an object, such as an engine (1) vibrating in the vertical and horizontal directions, mounted on a hydraulic excavator and to be isolated from vibration and which has an elastic member made of rubber or the like for absorbing vibration of the engine (1); a support bracket (3) which is fixed to a support member, such as a rotating frame (not shown), for supporting the rubber mount (2); and stoppers (8, 9) which are mounted integrally on the support bracket (3) and prevent excessive deformation of the elastic member of the rubber mount (2) caused by vibration of the engine (1). The stopper (8) is placed above the support bracket (3), and the stopper (9) is placed below the support bracket (3). The stoppers (8, 9) are constructed from plate-like members (8a, 8b, 9a, 9b) having a circular arc-shape in a plan view.

Inventors:
NAKAMURA MASAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053072
Publication Date:
August 27, 2009
Filing Date:
February 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI CONSTRUCTION MACHINERY (JP)
NAKAMURA MASAO (JP)
International Classes:
F16F15/08; B60K5/12; F16F1/36; F16F1/38
Foreign References:
JPH0324333A1991-02-01
JPH09177888A1997-07-11
JPH0479780U1992-07-10
JPH05332381A1993-12-14
JPS60139936U1985-09-17
JPS5428815U1979-02-24
JPH09177888A1997-07-11
Other References:
See also references of EP 2253864A4
Attorney, Agent or Firm:
The Patent Body Corporate TAKEWA INTERNATIONAL PATENT OFFICE (JP)
Patent business corporation Takekazu international patent firm (JP)
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Claims:
 防振対象物に取り付けられ、この防振対象物の振動を吸収する弾性部材を有するマウントと、このマウントを支持する支持部材と、上記振動に伴う上記弾性部材の上下方向の過度の変形を阻止するストッパとを備えた防振支持装置において、
 上記支持部材に、上記ストッパを一体に設けたことを特徴とする防振支持装置。
 上記請求項1記載の防振支持装置において、
 建設機械に備えられ、上記防振対象物がエンジンから成り、
 上記ストッパは、上記マウントの上記弾性部材を囲む板状部材から成ることを特徴とする防振支持装置。
 上記請求項2記載の防振支持装置において、
 上記ストッパは、複数の板状部材から成ることを特徴とする防振支持装置。
 上記請求項3記載の防振支持装置において、
 上記板状部材を、平面視円弧形状に、または平面視多角折り曲げ形状に形成したことを特徴とする防振支持装置
 上記請求項2~4のいずれか1項記載の防振支持装置において、
 上記マウントの上記弾性部材は、互いに上下対称に配置された一対の截頭円錐体から成り、
 この一対の截頭円錐体のうちの上側に配置された截頭円錐体を上記エンジンに接近する側に配置し、
 上記支持部材は、上記弾性部材の上下方向の中央部分を支持する支持ブラケットから成り、
 上記板状部材を、上記一対の截頭円錐体のうちの上側に配置された截頭円錐体を囲むように、上記支持ブラケットの上側に配置したことを特徴とする防振支持装置。
Description:
防振支持装置

 本発明は、建設機械のエンジンの防振支 等に活用される防振支持装置に関する。

 この種の従来技術として、特許文献1に示 されるものがある。図4は、この特許文献1に される防振支持装置と略同等の従来技術を す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のF断面 図である。

 この図4に示す従来技術は、建設機械等の 上下方向における振動の激しい機械に設けら れるエンジン防振支持装置である。このエン ジン防振支持装置は、防振対象物すなわちエ ンジン21の取り付け部21aに取り付けられ、エ ジン21の上下方向、および左右方向すなわ 水平方向の振動を吸収する弾性部材22aを有 るラバーマウント22と、このラバーマウント 22を支持する支持部材すなわち支持ブラケッ 23と、エンジン21の振動に伴うラバーマウン ト22の弾性部材22aの過度な変形を阻止し、そ ぞれ椀形状に形成されたストッパ28,29とを えている。

 ストッパ28は、支持ブラケット23の上側に 配置され、ストッパ29は支持ブラケット23の 側に配置されている。上側に配置されたス ッパ28はボルト25を介してエンジン21の取り け部21aに一体に取り付けられ、下側に配置 れたストッパ29はボルト25に一体的に取り付 られている。これらのストッパ28とストッ 29とによって、ラバーマウント22の弾性部材2 2aが上下方向に挟まれた状態となっている。

 なお、この防振支持装置をエンジン21の り付け部21aに取り付けた際に、ストッパ28、 及びラバーマウント22の弾性部材22aがエンジ 21の自重によって沈み込むように予め保持 れる。これによって、ストッパ28と支持ブラ ケット23との隙間が、ストッパ29と支持ブラ ット23との隙間に比べて小さくなる。これに 伴って、エンジン21の上下方向の振動に伴う 性部材22aの変形阻止は、主に上側のストッ 28が支持ブラケット23に当接することによっ て行なわれている。

 このように構成される従来技術は、エン ン21が駆動して、このエンジン21が上下方向 、及び水平方向に振動すると、このエンジン 21の振動がラバーマウント22の弾性部材22aの 形によって吸収される。エンジン21の上下方 向の振動が大きくなり、エンジン21に一体に けられた上側のストッパ28が支持ブラケッ 23の上面に当接すると、弾性部材22aのそれ以 上の過度な変形が阻止される。なお、何らか の理由によりエンジン21の上下方向の振動が 例えば一時的に著しく大きくなったような きには、下側のストッパ29が支持ブラケッ 23の下面に当接する。これにより弾性部材22a の過剰な変形が阻止される。

 このように、ストッパ28,29によってエンジ 21の振動に伴うラバーマウント22の弾性部材2 2aの過度な変形が阻止され、弾性部材22aの損 が防止される。これによって、ラバーマウ ト22の耐久性が確保される。

特開平9-177888号公報

 上述のように従来技術は、エンジン21の り付け部21aに一体にストッパ28が取り付けら れ、ストッパ28をエンジン21の取り付け部21a 取り付けるボルト25に一体にストッパ29が取 付けられていることから、エンジン21の水 方向の振動と一体的にストッパ28,29が水平方 向へ移動する。この水平方向へのストッパ28, 29の移動時に、ストッパ28,29とラバーマウン 22の弾性部材22aとが干渉して、これらのスト ッパ28,29によって弾性部材22aを傷つけないよ にするために、従来技術では、ストッパ28,2 9と、ラバーマウント22の弾性部材22aとの間の 水平方向に対するクリアランス、すなわち隙 間を比較的大きく設定せざるを得ない。これ に伴ってストッパ28,29の外径寸法が大きくな 、当該防振支持装置の設置スペースが大き なりやすい。したがって、この防振支持装 の周囲に配置される機器と、防振支持装置 が干渉しないようにするために、防振支持 置の周囲に配置される機器の配置スペース 小さくしてしまう問題がある。

 特に、この従来の防振支持装置が備えら る機械が、小旋回型油圧ショベル等のよう 、機器の設置スペースに制約を受けやすい 械である場合には、上述した従来の防振支 装置を設置することが困難となることもあ 。

 なお、上述の従来技術は、ストッパ28,29 椀形状から成り、このような椀形状は板材 プレス加工することによって形成されてい 。このために、容量の大きなプレス機械を いてストッパ28,29を加工することが必要にな り、この防振支持装置の製作が大掛かりにな って製作コストが高くなりやすい。ストッパ 28,29を製作する板材の厚さ寸法が大きい場合 は、このようなプレス加工による椀形状の トッパ28,29の製作を実現できなくなる虞も る。

 本発明は、上述した従来技術における実 からなされたもので、その目的は、自己の 置スペースを小さくすることができる防振 持装置を提供することにある。

 この目的を達成するために、本発明に係 防振支持装置は、防振対象物に取り付けら 、この防振対象物の振動を吸収する弾性部 を有するマウントと、このマウントを支持 る支持部材と、上記振動に伴う上記弾性部 の上下方向の過度の変形を阻止するストッ とを備えた防振支持装置において、上記支 部材に、上記ストッパを一体に設けたこと 特徴としている。

 このように構成した本発明も、防振対象 が駆動してこの防振対象物が振動すると、 の振動がマウントの弾性部材の変形によっ 吸収される。防振対象物の上下方向の振動 大きくなり、防振対象物が支持部材に一体 設けられたストッパに当接すると、弾性部 のそれ以上の変形が阻止され、弾性部材の 傷が防止される。これによってマウントの 久性を確保することができる。

 また、防振対象物を駆動してこの防振対 物が振動した場合、防振対象物の振動に伴 て支持部材に支持されたマウントの弾性部 が変形するものの、ストッパは、静的に保 され得る支持部材に一体に設けられている とから、防振対象物の振動に伴って移動す ようなことがなく、静止された状態に保つ とができる。また、マウントの弾性部材を 持する同じ支持部材上にストッパを一体に けたことから、弾性部材の形状寸法を考慮 ることにより、マウントの弾性部材とスト パとを、隙間をほとんど設けないにも拘わ ず、防振対象物の振動に伴うストッパと弾 部材との干渉を生じさせないように配置さ ることができる。これらにより、ストッパ 外径寸法を小さくすることができ、本発明 係る防振支持装置の自己の設置スペースを さくすることができる。

 また、本発明に係る防振支持装置は、上 発明において、建設機械に備えられ、上記 振対象物がエンジンから成り、上記ストッ は、上記マウントの上記弾性部材を囲む板 部材から成ることを特徴としている。

 このように構成した本発明は、建設機械 備えられるエンジンの防振に有効であると もに、ストッパを椀形状に形成しないで済 ことから、プレス加工によってストッパを 作する場合に容量が比較的小さなプレス機 を用いて製作することができる。また、場 によってはプレス加工よりも簡単な切断加 によってストッパを製作することができる いずれにしても、ストッパの製作が容易に る。

 また、本発明に係る防振支持装置は、上 発明において、上記ストッパは、複数の板 部材から成ることを特徴としている。

 このように構成した本発明は、エンジン 、板状部材のそれぞれとが当接する際の板 部材それぞれの接触面積が、エンジンの当 によって損傷しない強度を保つ接触面積と るように、これらの板状部材それぞれの厚 寸法を予め設定することにより、板状部材 よる望ましいストッパ機能、すなわちマウ トの弾性部材の変形阻止機能を確保できる ともに、板状部材の端部間に隙間を形成す ように配置することにより、ストッパの製 に際しての材料費を節減することができる

 また、本発明に係る防振支持装置は、上 発明において、上記板状部材を、平面視円 形状に、または平面視多角折り曲げ形状に 成したことを特徴としている。このように 成した本発明は、板状部材の形状が単純で るので、この板状部材の製作が容易である

 また、本発明に係る防振支持装置は、上 発明において、上記マウントの上記弾性部 は、互いに上下対称に配置された一対の截 円錐体から成り、この一対の截頭円錐体の ちの上側に配置された截頭円錐体を上記エ ジンに接近する側に配置し、上記支持部材 、上記弾性部材の上下方向の中央部分を支 する支持ブラケットから成り、上記板状部 を、上記一対の截頭円錐体のうちの上側に 置された截頭円錐体を囲むように、上記支 ブラケットの上側に配置したことを特徴と ている。

 このように構成した本発明は、エンジン 駆動してこのエンジンが振動すると、その 動がマウントの一対の截頭円錐体によって 収される。エンジンの上下方向の振動が大 くなり、エンジンが支持ブラケットの上側 ストッパを構成する板状部材に当接すると 一対の截頭円錐体のうちの上側に配置され 截頭円錐体のそれ以上の変形が阻止され、 の一対の截頭円錐体の損傷が防止される。 れによって、マウントの耐久性を確保する とができる。

 また、エンジンを駆動してこのエンジン 振動した場合、エンジンの振動に伴って支 ブラケットに支持された一対の截頭円錐体 変形するものの、ストッパを構成する板状 材は、静的に保持され得る支持ブラケット 一体に設けられていることから、静的に保 ことができる。また、一対の截頭円錐体と トッパを構成する板状部材とを、隙間をほ んど設けないにも拘わらず、エンジンの振 に伴う一対の截頭円錐体と板状部材との干 を生じさせないように配置させることがで る。これらにより、ストッパを構成する板 部材の外径寸法を小さくすることができ、 発明に係る防振支持装置の自己の設置スペ スを小さくすることができる。

 本発明は、防振対象物の振動を吸収する 性部材を有するマウントに、防振対象物の 動に伴う弾性部材の上下方向の過度な変形 阻止するストッパを一体に設けたことから 防振対象物の振動に際してストッパを静的 保つことができ、また、マウントの弾性部 を支持する同じ支持部材上にマウントを設 てあるので弾性部材の形状寸法を考慮する とにより、マウントの弾性部材とストッパ を隙間をほとんど設けないにも拘わらず、 振対象物の振動に伴うストッパと弾性部材 の干渉を生じさせないように配置させるこ ができる。これらにより、ストッパの外径 法を小さくすることができ、本発明に係る 振支持装置の自己の設置スペースを小さく ることができる。したがって、本発明に係 防振支持装置の周囲に配置される機器の配 設計に対する自由度を従来に比べて大きく ることができ、小旋回型油圧ショベル等の うに、機器の設置スペースに制約を受けや い機械への設置も可能となる。

 以下,本発明に係る防振支持装置を実施す るための最良の形態を図に基づいて説明する 。

 図1は本発明に係る防振支持装置の第1実 形態を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a) のA断面図、(c)図は(a)図のB断面図である。

 この第1実施形態に係る防振支持装置は、 建設機械例えば油圧ショベルにおいて、エン ジン1を車体(旋回)フレームに搭載する際に用 いられるものであり、図1の(a)(b)図に示すよ に、防振対象物、例えばエンジン1の取り付 部1aに取り付けられ、エンジン1の上下方向 および水平方向の振動を吸収するゴム等か 成る弾性部材を有するマウント、例えばラ ーマウント2と、このラバーマウント2を支 する支持部材、例えば図示しない旋回フレ ムに固定される支持ブラケット3と、エンジ 1の振動に伴うラバーマウント2の弾性部材 過度の変形を阻止するストッパ8,9とを備え いる。

 ラバーマウント2の弾性部材は、例えば互 いに上下対称に配置された一対の截頭円錐体 2aから成っている。この一対の截頭円錐体2a 上側に配置された截頭円錐体2aをエンジン1 接近するように配置してある。この一対の 頭円錐体2aから成る弾性部材の上下方向の中 央部分が、例えば金属製のフランジ2cを介し 上述の支持ブラケット3によって支持されて いる。

 一対の截頭円錐体2aの中央部を縦に貫通 る透孔2a1には、例えば金属パイプ2bが挿通さ れ、この金属パイプ2b内に、エンジン1の取り 付け部1aにラバーマウント2を固定させるボル ト5を、ワッシャ4を介して挿入させてある。 ルト5の頭部とは反対側に位置する先端部に は、例えば円形の板体6を係着させてあり、 の板体6はボルト5に螺合するナット7によっ 金属パイプ2bの下端に当接するように締結さ せてある。したがって、ラバーマウント2の 性部材を構成する一対の截頭円錐体2aのそれ ぞれは、エンジン1の取り付け部1aと板体6と よって挟まれた状態で、支持ブラケット3に 持されている。

 ストッパ8,9のそれぞれは、支持ブラケッ 3に一体に設けてある。これらのストッパ8,9 は、例えばラバーマウント2の弾性部材、す わち一対の截頭円錐体2aを囲む複数の板状部 材から成っている。支持ブラケット3の上側 固定されるストッパ8は、例えば平面視円弧 状に形成され、端部間に、互いに隙間を設 て配置された2つの板状部材8a,8bから成り、 持ブラケット3の下側に固定されるストッパ 9も、板状部材8a,8bと同等の2つの板状部材9a,9b から成っている。

 支持ブラケット3の上側に配置されたスト ッパ8の板状部材8a,8bは、同図1に示すように 一対の截頭円錐体2aのうちの上側に配置され た截頭円錐体2aの大径の基部との間にほとん 隙間を設けずに、この截頭円錐体2aに接近 て位置させてある。また、エンジン1の取り け部1aとの間に、一定の隙間を有するよう 、支持ブラケット3に設けてある。

 同様に、支持ブラケット3の下側に配置さ れたストッパ9の2つの板状部材9a,9bも、一対 截頭円錐体2aのうちの下側に配置された截頭 円錐体2aの大径の基部との間にほとんど隙間 設けずに、この截頭円錐体2aに接近して位 させてある。また、ボルト5に係着させた板 6との間に、一定の隙間を有するように、支 持ブラケット3に設けてある。

 このように構成した第1実施形態は、エン ジン1が駆動してこのエンジン1が上下方向、 び水平方向に振動すると、その振動がラバ マウント2の一対の截頭円錐体2aの弾性変形 よって吸収される。エンジン1の上下方向の 振動が大きくなり、エンジン1の取り付け部1a が支持ブラケット3の上側のストッパ8を構成 る板状部材8a,8bに当接すると、一対の截頭 錐体2aのそれ以上の過度の変形が阻止される 。これによって、この一対の截頭円錐体2aの 傷が防止され、ラバーマウント2の耐久性を 確保することができる。

 なお、この第1実施形態に係る防振支持装 置を、エンジン1の取り付け部1aに取り付けた 際に、エンジン1の自重によって一対の截頭 錐体2aのうちの上側に位置する截頭円錐体2a 沈み込むように保持されるので、ストッパ8 とエンジン1の取り付け部1aとの隙間が、スト ッパ9と板体6との隙間に比べて予め小さく設 される。これにより、エンジン1の上下方向 の振動に伴う一対の截頭円錐体2aに対する過 の変形阻止は、ストッパ8が支配的になる。 すなわち、主に上側のストッパ8がエンジン1 取り付け部1aに当接することによって一対 截頭円錐体2aに対する過度の変形が阻止され る。

 また、エンジン1の上下方向の振動が例え ば一時的に著しく大きくなり、ボルト5に係 させた板体6が支持ブラケット3の下側に設け たストッパ9のそれぞれに当接した場合には 一対の截頭円錐体2aの過剰な変形が阻止され る。

 この第1実施形態に係る防振支持装置によ れば、油圧ショベルのエンジン1の防振に有 である。また、エンジン1を駆動してこのエ ジン1が振動した場合、エンジン1の振動に って支持ブラケット3に支持された、ラバー ウント2の一対の截頭円錐体2aが弾性変形す ものの、ストッパ8,9を構成する板状部材8a,8 b,9a,9bは、旋回フレームに固定された支持ブ ケット3に設けられていることから、静的に たれる。また上述のように、一対の截頭円 体2aと、ストッパ8,9のそれぞれを構成する 状部材8a,8b,9a,9bとを、隙間をほとんど設けな いにも拘わらず、エンジン1の振動に伴う一 の截頭円錐体2aと板状部材8a,8b,9a,9bとの干渉 生じさせないように配置することができる これらにより、ストッパ8,9を構成する板状 材8a,8b,9a,9bの外径寸法を小さくすることが き、この第1実施形態に係る防振支持装置の 己の設置スペースを小さくすることができ 。したがって、この第1実施形態に係る防振 支持装置の周囲に配置される機器の配置設計 に対する自由度を大きくすることができ、小 旋回型油圧ショベル等のように、機器の設置 スペースに制約を受けやすい機械への設置も 可能となる。

 また、ストッパ8,9は、ラバーマウント2の 一対の截頭円錐体2aを囲む板状部材8a,8b,9a,9b ら成り、これらのストッパ8,9を椀形状に形 しないで済むことから、プレス加工によっ ストッパ8,9を製作する場合に、容量が比較 小さなプレス機械を用いて製作することが きる。また、場合によっては、プレス加工 りも簡単な切断加工によってストッパ8,9を 作することができる。いずれにしても、こ らのストッパ8,9の製作が容易になり、この 1実施形態に係る防振支持装置の製作工数を なくすることが可能となる。

 また、エンジン1と、ストッパ8,9の板状部 材8a,8b,9a,9bとが当接する際の板状部材8a,8b,9a,9 bの接触面積が、エンジン1の当接によって損 しない強度を保つ接触面積となるように、 れらの板状部材8a,8b,9a,9bそれぞれの厚さ寸 を予め設定することにより、板状部材8a,8b,9a ,9bのそれぞれによって望ましいストッパ機能 、すなわちラバーマウント2の一対の截頭円 体2aの過度の変形阻止機能を確保できるとと もに、板状部材の端部間、例えば同図1の(c) に示すように、ストッパ8の板状部材8aと板 部材8bとの端部間に隙間を形成するように配 置することにより、ストッパ8,9の製作に際し ての材料費を節減することができる。

 また、ストッパ8,9の板状部材8a,8b,9a,9bは 平面視円弧形状という単純な形状であるの 、これらの板状部材8a,8b,9a,9bの製作が容易で 、ストッパ8,9の製作作業工数を少なくするこ とに貢献する。

 図2は本発明の防振支持装置の第2実施形 を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のC 面図である。

 この第2実施形態に係る防振支持装置は、 前述した第1実施形態に係る防振支持装置か 、支持ブラケット3の下側に配置されたスト パ9を除き、円形の板体6に代えて形状寸法 小さなワッシャ4aをボルト5に係着させた構 にしてある。その他の構成は、前述した第1 施形態に係る防振支持装置と同等である。

 エンジン1の駆動によって生じるこのエン ジン1の通常の振動は、前述の第1実施形態に いて述べたように、主に支持ブラケット3の 上側に配置したラバーマウント2の截頭円錐 2aによって吸収されるので、この図2に示す 2実施形態にあっても、エンジン1の振動を第 1実施形態におけるのと同様に吸収させるこ ができる。また、2つの板状部材8a,8bから成 ストッパ8を支持ブラケット3に設けてあるの で、第1実施形態と同等の効果が得られる。

 この第2実施形態では、第1実施形態とは なって支持ブラケット3の下側にストッパ9を 備えていないので、エンジン1の一時的な大 な振動等によるラバーマウント2の一対の截 円錐体2aの過剰な変形は阻止できないが、 トッパ9を備えず、板体6に比べて形状寸法の 小さいワッシャ4aを備えた構成にしてあるこ から、材料費を節減できる。また、支持ブ ケット3の下側の截頭円錐体2aの周囲に配置 れる機器の配置スペースを大きく確保する とができる。

 図3は本発明の第3実施形態を示す図で、(a )図は正面図、(b)図は(a)図のD断面図、(c)図は( a)図のE断面図である。

 この第3実施形態に係る防振支持装置も、 前述した第2実施形態に係る防振支持装置と 様に、支持ブラケット3の上側だけにストッ 10を設けてある。このストッパ10は、例えば 平面視多角折り曲げ形状の2つの板状部材10a,1 0bから成っている。これらの板状部材10a,10bを 、ラバーマウント2を囲むように、また、ラ ーマウント2との間でほとんど隙間を設けず 、このラバーマウント2に接近させて支持ブ ラケット3に取り付けてある。さらに、スト パ10の板状部材10a,10bの端部間に形成される 口部12が、この第3実施形態に係る防振支持 置の周囲に配置される機器11に臨むように、 ストッパ10を構成する2つの板状部材10a,10bを 置してある。その他の構成は、前述した第2 施形態に係る防振支持装置と同等である。

 このように構成した第3実施形態も、2つ 板状部材10a,10bから成るストッパ10を支持ブ ケット3の上側だけに設けてあるので、第2実 施形態と同様の効果が得られる。また、スト ッパ10の板状部材10a,10bは、平面視多角折り曲 げ形状という単純な形状であり、これらの形 状は曲げ加工によって実現させることができ 、製作が容易である。したがって、ストッパ 10の製作作業工数を少なくすることに貢献す 。

 また、ストッパ10の2つの板状部材10a,10bの 端部間に形成される開口部12を、この第3実施 形態に係る防振支持装置の周囲に設置される 機器11に臨むように、ストッパ10を構成する2 の板状部材10a,10bを配置したことから、機器 11をこの第3実施形態に係る防振支持装置に十 分に接近させて配置させることができる。こ れにより、この第3実施形態に係る防振支持 置の横方向に配置される機器11の設置スペー スを大きく確保することができる。

 なお、上記第1実施形態はストッパ8,9を、 それぞれ2つの板状部材8a,8b、及び板状部材9a, 9bによって構成し、第2実施形態はストッパ8 2つの板状部材8a,8bによって構成し、第3実施 態はストッパ10を2つの板状部材10a,10bによっ て構成してあるが、これらのストッパ8,9,10を 、それぞれ3つ以上の板状部材で構成しても い。また、継ぎ目を有する筒体を形成する 状部材で構成してもよい。

 さらに、ストッパ8,9,10を、継ぎ目を持た い筒体を形成する板状部材で構成してもよ 。このような筒体を形成する板状部材から るストッパは、例えば金属パイプを切断加 するだけで簡単に製作することができる。

本発明に係る防振支持装置の第1実施形 態を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図の A断面図、(c)図は(a)図のB断面図である。 本発明の防振支持装置の第2実施形態を 示す図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のC断 図である。 本発明の第3実施形態を示す図で、(a)図 は正面図、(b)図は(a)図のD断面図、(c)図は(a) のE断面図である。 特許文献1に示される防振支持装置と略 同等の従来技術を示す図で、(a)図は正面図、 (b)図は(a)図のF断面図である。

符号の説明

 1  エンジン(防振対象物)
 1a 取り付け部
 2  ラバーマウント(マウント)
 2a 截頭円錐体(弾性部材)
 2a1 透孔
 2b 金属パイプ
 2c フランジ
 3  支持ブラケット(支持部材)
 4  ワッシャ
 4a ワッシャ
 5  ボルト
 6  板体
 7  ナット
 8  ストッパ
 8a 板状部材
 8b 板状部材
 9  ストッパ
 10  ストッパ
 10a 板状部材
 10b 板状部材
 11  機器
 12  開口部




 
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