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Patent Searching and Data


Title:
WIRE HARNESS EXTERIOR PROTECTING TUBE AND WIRE HARNESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/087893
Kind Code:
A1
Abstract:
A wire harness exterior protecting tube minimizes sagging of a wire harness laid in a straddling manner in a vehicle and allows smooth bending of the wire harness. The wire harness exterior protecting tube has longitudinal opposite ends supported in a straddling manner by the vehicle without support between the opposite ends. The protecting tube is formed from a flexible elastic material and has at one side section thereof a vertical flat plate section and also has the other section having a square U-shaped or semicircular ring-shaped cross-section. The other section connects to the one side section to form a square or semicircular cross-sectional shape. That portion of the other section which faces the flat plate section is a bellows section having corrugated shape in which ridges and grooves are continuously alternated with intervals in the longitudinal direction. The thickness of the flat plate section is adapted to suppress the sagging of the protecting tube caused by the weight of the wire harness and to be bendable by bending of the bellows.

Inventors:
MURAYAMA SHIGEKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073387
Publication Date:
July 16, 2009
Filing Date:
December 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AUTONETWORKS TECHNOLOGIES LTD (JP)
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
MURAYAMA SHIGEKI (JP)
International Classes:
H02G11/00; B60R16/02; H02G3/04
Domestic Patent References:
WO2007029705A12007-03-15
Foreign References:
JP2007159337A2007-06-21
JP2007181267A2007-07-12
JP2000115944A2000-04-21
JP2007181268A2007-07-12
JP2001258129A2001-09-21
Other References:
See also references of EP 2234234A4
Attorney, Agent or Firm:
OWADA, Kazumi (11-20 Nishitemma 1-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka, JP)
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Claims:
  長さ方向の両側が車体とドアとに支持され、その間が支持されずに渡り配索されるワイヤハーネスの外装保護用チューブであって、
  可撓性を有する弾性材から成形され、垂直方向の平板部を一側部に備えると共に、該一側部と連続してワイヤハーネス貫通用の断面四角形状または断面半円形状を構成する断面コ字型または断面半円環型の他部を備え、
  前記他部の前記平板部と対向する部分は、長さ方向に間隔をあけて凸部と凹部を交互に連続させたコルゲート形状を有する蛇腹部とし、
  前記平板部の厚さは前記ワイヤハーネスの重量による垂れ下がりを抑制する一方、前記蛇腹部により屈曲自在としていることを特徴とするワイヤハーネスの外装保護用チューブ。
 前記平板部を長さ方向の全長に渡って開閉可能として、前記ワイヤハーネスはチューブ側面から挿入され、
  前記平板部を内側平板部と外側平板部とに分割して重ね合わせ、該内側平板部と外側平板部のいずれか一方の上端を前記他部の上辺部と連続させると共に、他方の下端を前記他部の下辺部と連続させている請求項1に記載のワイヤハーネスの外装保護用チューブ。
  前記平板部の内側平板部と外側平板部との合計厚さは、前記蛇腹部の厚さより大とし、
 前記内側平板部の肉厚は前記蛇腹部の肉厚と同等とすると共に該内側平板部の下端を薄肉ヒンジ部を介して前記他部と連続する一方、
 前記外側平板部の肉厚は内側平板部の肉厚より大とし、該外側平板部の上端を同一肉厚とした屈曲部を介して前記他部と連続させている請求項2に記載のワイヤハーネスの外装保護用チューブ。
 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の外装保護用チューブで外装され、スライドドアと車体との間に配索されるワイヤハーネス。
 前記平板部は、ワイヤハーネスの配索状態でスライドドア全閉時に車外側となる垂直部に位置させ、蛇腹部はスライドドア全閉時に車内側に位置させている請求項4に記載のワイヤハーネス。
 前記スライドドアの開閉動作で湾曲され、該湾曲角度を規制する必要がある領域には、前記外装保護用チューブの蛇腹部あるいは/および平板部に、肉厚を大とし所要長さの湾曲規制用リブを設けている請求項4または請求項5に記載のワイヤハーネス。
Description:
ワイヤハーネスの外装保護用チ ーブおよびワイヤハーネス

 本発明は、ワイヤハーネスの外装保護用 ューブおよびワイヤハーネスに関し、特に 車両のスライドドアと車体との間に渡り配 されるワイヤハーネスの垂れ下がりを抑制 つつ、ワイヤハーネスの滑らかな湾曲動作 可能とするものである。

 従来、車両に配索されるワイヤハーネス 、周辺部品との干渉などによる電線の損傷 断線を防止するために種々の外装保護材で 護されている。例えば、特開2001-258129号公 (特許文献1)等において、図7に示すような、 状の凸部と凹部が長さ方向に交互に設けら たコルゲートチューブ1が開示されている。 コルゲートチューブ1は、あらゆる方向に屈 可能な構造を有するため、ワイヤハーネス 滑らかに湾曲させながら可動部材の動作に イヤハーネスを追従させることができる。

 しかし、柔軟なコルゲートチューブ1で外 装されて車両に渡り配索されるワイヤハーネ スは、その重量により垂れ下がりが生じ、垂 れ下がったワイヤハーネスが周辺部材と干渉 して損傷しやすいという問題がある。

特開2001-258129号公報

 本発明は前記問題に鑑みてなされたもの あり、車両に渡り配索されるワイヤハーネ の垂れ下がりを抑制しつつ、ワイヤハーネ の滑らかな湾曲動作を可能とすることを課 としている。

 前記課題を解決するため、第1の発明は、長 さ方向の両側が車体とドアとに支持され、そ の間が支持されずに渡り配索されるワイヤハ ーネスの外装保護用チューブであって、
  可撓性を有する弾性材から成形され、垂 方向の平板部を一側部に備えると共に、該 側部と連続してワイヤハーネス貫通用の断 四角形状または断面半円形状を構成する断 コ字型または断面半円環型の他部を備え、
  前記他部の前記平板部と対向する部分は 長さ方向に間隔をあけて凸部と凹部を交互 連続させたコルゲート形状を有する蛇腹部 し、
  前記平板部の厚さは前記ワイヤハーネス 重量による垂れ下がりを抑制する一方、前 蛇腹部により屈曲自在としていることを特 とするワイヤハーネスの外装保護用チュー を提供している。

 前記のように、長さ方向の両側がドアと 体とに支持されて渡り配索されるワイヤハ ネスの外装保護用チューブにおいて、垂直 向の一側部を平板部とすることにより、外 保護用チューブの垂直方向への撓みを規制 ることができ、前記外装保護用チューブで 装したワイヤハーネスの重量による垂れ下 りを効果的に抑制することができる。

 また、前記のように、外装保護用チュー を可撓性を有する弾性材から成形すると共 、前記平板部からなる一側部と連続して設 た断面コ字型または断面半円環型の他部の ち、前記平板部と対向する部分に、長さ方 に間隔をあけて凸部と凹部を交互に連続さ たコルゲート形状の蛇腹部を設ける構成と ている。この構成により、渡り配索された イヤハーネスの外装保護用チューブにおい 垂直方向の一側部を平板部としていても、 平板部に対向する前記蛇腹部によって、外 保護用チューブを長さ方向(水平方向)に滑 かに湾曲させることが可能となり、柔軟に 縮する蛇腹部が湾曲の際に生じる内周・外 差を吸収することができるため、過度な屈 なく見映えよくワイヤハーネスを湾曲させ ことができる。

 したがって、外装保護用チューブで外装 たワイヤハーネスを、例えば、スライドド などの可動部材と車体との間に配索した場 には、前記外装保護用チューブで外装した イヤハーネスの重量による垂れ下がりを抑 しつつ、ワイヤハーネスを長さ方向に湾曲 せながら可動部材の動作にスムーズに追従 せることができる。

 前記外装保護用チューブを成形する材料 しては、可撓性を有する弾性材であれば特 限定されるものではないが、例えば、エチ ン-プロピレンゴム(EPDM)等のゴムや各種エラ ストマーなどを用いることができる。前記外 装保護用チューブを成形する材料として、例 えばEPDMを用いた場合、ワイヤハーネスの垂 下がり防止と長さ方向への滑らかな湾曲を 立させるために、前記平板部の厚さを2mm~3mm 度、前記蛇腹部の厚さを1mm~2mm程度とし、前 記平板部の硬度(JIS A)を45度~90程度とするこ によりが好ましい。

 前記断面コ字型または断面半円環型の他部 、前記平板部に対向する部分のみを前記蛇 部としてもよいが、前記他部全体を前記蛇 部としてもよい。
 また、前記他部の形状を断面コ字型とする 、あるいは断面半円環型とするかは、外装 護用チューブを貫通させるワイヤハーネス 形態により適宜選択することができる。例 ば、複数の電線を並列させフラット状に保 したワイヤハーネスを貫通する場合には前 他部の形状を断面コ字型とすることが好ま い一方、電線を束線状に保持したワイヤハ ネスを貫通する場合には、前記他部の形状 断面半円環型とすることが好ましい。

 前記平板部の内側平板部と外側平板部との 計厚さは、前記蛇腹部の厚さより大とし、
 前記外側平板部の肉厚は内側平板部の肉厚 り大とし、該外側平板部の上端を同一肉厚 した屈曲部を介して前記他部と連続させて ることが好ましい。
 前記のように、平板部の厚さを蛇腹部の厚 よりも大としておくことにより、前記ワイ ハーネスの重量による垂れ下がりをより確 に防止することができる。

 従来のワイヤハーネスの外装保護材として 図7(B)に示すように、コルゲートチューブ1 長さ方向に連続したスリット(割り)2を設け 外装保護用チューブ1が知られており、ワイ ハーネスをチューブに貫通させる通し作業 はなく、チューブの長さ方向に対して直交 る側方からの挿入が可能となり、ワイヤハ ネス端末にコネクタが接続されている場合 は、コネクタ接続後にチューブを後付けも 能となり、組付作業性が向上するという利 を有している。
 しかし、スリット2によって外装保護用チュ ーブ1が常に開放された状態となるため、ス ット2から異物が進入したり、外部干渉材に イヤハーネスが接触してワイヤハーネスを 傷させるおそれもあり、ワイヤハーネス保 の観点でさらなる改善の余地がある。

 これに対して、本発明の前記構成では、 板部を内側平板部と外側平板部とに分割し 重ね合わせ、該内側平板部と外側平板部の ずれか一方の上端を前記他部の上辺部と連 させると共に、他方の下端を前記他部の下 部と連続させて、前記平板部を長さ方向の 長に渡って開閉可能としている。したがっ 、ワイヤハーネス挿入時には、前記内側平 部や外側平板部を側方に開いてチューブ側 よりワイヤハーネスを容易に挿入すること できるため、組付作業性を高めることがで る。一方、ワイヤハーネス挿入後には、前 内側平板部と外側平板部を重ね合わせてチ ーブ側面を閉鎖することもできるため、ワ ヤハーネスを外部に露出させずに確実に保 することも可能となる。

 前記内側平板部の肉厚は前記蛇腹部の肉厚 同等とすると共に該内側平板部の下端を薄 ヒンジ部を介して前記他部と連続する一方
 前記外側平板部の肉厚は内側平板部の肉厚 り大とし、該外側平板部の上端を同一肉厚 した屈曲部を介して前記他部と連続させて ることが好ましい。

 前記のように、内側平板部の肉厚を前記蛇 部の肉厚と同等とすると共に、前記内側平 部の下端を薄肉ヒンジ部を介して前記他部 連続することにより、ワイヤハーネスを外 保護用チューブに挿入した後、内側平板部 容易に屈曲させて外側平板部の内側に重ね わせチューブ側面を閉鎖することができる
 また、前記のように、外側平板部の肉厚を 側平板部の肉厚より大とすると共に、外側 板部の上端を同一肉厚とした屈曲部を介し 前記他部と連続させておくことにより、ワ ヤハーネスに外装した外装保護用チューブ 外側平板部が外方に撓んで平板部が開放さ るのを防止することができる。
 前記外側平板部の肉厚としては、例えば、 記内側平板部および蛇腹部の肉厚の2倍程度 とすることが好ましい。

 第2の発明は、前記構成の外装保護用チュ ーブで外装され、スライドドアと車体との間 に配索されるワイヤハーネスを提供している 。

 前記のように、スライドドアと車体との にワイヤハーネスを配索する場合、ワイヤ ーネスの渡り部分はスライドドアと車体の の狭い空間で湾曲しながらスライドドアに 従する必要がある。このような狭い空間で り部分のワイヤハーネスが垂れ下がると、 れ下がったワイヤハーネスに周辺部材が干 してワイヤハーネスを損傷させる可能性が まるため、前記構成の外装保護用チューブ ワイヤハーネスを外装することは非常に効 的である。

 前記平板部は、ワイヤハーネスの配索状態 スライドドア全閉時に車外側となる垂直部 位置させ、蛇腹部はスライドドア全閉時に 内側となる垂直部に位置させていることが ましい。
 なお、車体とサイドドアとの間に渡り配索 れるワイヤハーネスへの適用も可能である

 ワイヤハーネスをスライドドアと車体と 間に渡り配索してスライドドアの開閉動作 行う際、ワイヤハーネスの配索状態でスラ ドドア全閉時に車内側となる垂直部は、追 動作のために大きな伸縮性を要する部分で る。したがって、前記のように、外装保護 チューブの前記蛇腹部をスライドドア全閉 に車内側となる垂直部に位置させ、外装保 用チューブの前記平板部をスライドドア全 時に車外側となる垂直部に位置させること 、渡り配索されるワイヤハーネスの垂れ下 りを効果的に防止しつつ、伸縮性の大きな 腹部によってワイヤハーネスを滑らかに湾 させながらスライドドアの動きに追従させ ことが可能となる。

 前記スライドドアの開閉動作で湾曲され 該湾曲角度を規制する必要がある領域には 前記外装保護用チューブの蛇腹部あるいは/ および平板部に、肉厚を大とし所要長さの湾 曲規制用リブを設けていることが好ましい。

 外装保護チューブで外装されたワイヤハー スをスライドドアと車体との間に渡り配索 てスライドドアの開閉動作に応じて湾曲さ る場合、ワイヤハーネスと周辺部材との干 を防止するために所定領域においてワイヤ ーネスの湾曲角度を規制しなければならな 場合がある。そこで、前記のように、湾曲 度を規制する必要がある領域の前記外装保 用チューブの蛇腹部あるいは/および平板部 に、肉厚を大とした所要長さの湾曲規制用リ ブを設けることにより、ワイヤハーネスの湾 曲角度を適切に規制することが可能となり、 スライドドアの動きにワイヤハーネスをスム ーズに追従させつつ、ワイヤハーネスと周辺 部材との干渉も防止することができる。
 例えば、ワイヤハーネスの配索状態でスラ ドドア全閉時に車外側となる垂直部に前記 板部を位置させている場合に、車体側のワ ヤハーネス支持部材との固定端近傍領域の 記平板部に前記湾曲規制用リブを設けてお ことにより、スライドドア全開時にワイヤ ーネスが過度に湾曲してワイヤハーネスの り部分がタイヤハウスに干渉するのを防止 ることができる。

 前記湾曲規制用リブの材質としては、例 ば、ゴム材や金属板などの弾性材から形成 ることが好ましく、前記湾曲規制用リブの 厚を徐々に変化させてワイヤハーネスをよ 滑らかに湾曲させるようにすることも好ま い。

 前述したように、本発明によれば、長さ 向の両側が車体とドアに支持されて渡り配 されるワイヤハーネスの外装保護用チュー において、垂直方向の一側部を平板部とす ことにより、外装保護用チューブの垂直方 への撓みを規制することができ、前記外装 護用チューブで外装したワイヤハーネスの 量による垂れ下がりを効果的に抑制するこ ができる。

 また、前記のように、外装保護用チュー を可撓性を有する弾性材から成形すると共 、前記平板部からなる一側部と連続して設 た断面コ字型または断面半円環型の他部の ち、前記平板部と対向する部分に、長さ方 に間隔をあけて凸部と凹部を交互に連続さ たコルゲート形状の蛇腹部を設けることに り、垂直方向の一側部を平板部としていて 、対向する蛇腹部によって外装保護用チュ ブを長さ方向(水平方向)に滑らかに湾曲さ ることが可能となる。

 さらに、前記のように、平板部を内側平 部と外側平板部とに分割して重ね合わせ、 内側平板部と外側平板部のいずれか一方の 端を前記他部の上辺部と連続させると共に 他方の下端を前記他部の下辺部と連続させ 、前記平板部を長さ方向の全長に渡って開 可能な構造とすることで、ワイヤハーネス 入時には、前記内側平板部や外側平板部を 方に開いてチューブ側面よりワイヤハーネ を容易に挿入することができ、組付作業性 高めることができる。また、ワイヤハーネ 挿入後は前記内側平板部と外側平板部を重 合わせてチューブ側面を閉鎖することがで るため、ワイヤハーネスを外部に露出させ に確実に保護することができる。

 また、前記のように、外装保護用チュー の前記蛇腹部をワイヤハーネス配索状態で ライドドア全閉時に車内側となる垂直部に 置させ、外装保護用チューブの前記平板部 スライドドア全閉時に車外側となる垂直部 位置させることにより、渡り配索されるワ ヤハーネスの垂れ下がりを効果的に防止し つ、伸縮性の大きな蛇腹部によってワイヤ ーネスを滑らかに湾曲させながらスライド アの動きに追従させることが可能となる。

 さらに、前記のように、湾曲角度を規制 る必要がある領域の前記外装保護用チュー の蛇腹部あるいは/および平板部に、肉厚を 大とした所要長さの湾曲規制用リブを設ける ことによりワイヤハーネスの湾曲角度を適切 に規制することが可能となり、スライドドア の動きにワイヤハーネスをスムーズに追従さ せつつ、ワイヤハーネスと周辺部材との干渉 も効果的に防止することができる。

第1実施形態のワイヤハーネスの外装保 護用チューブを示し、(A)は平板部側から見た 外装保護用チューブの概略斜視図、(B)は蛇腹 部側から見た外装保護用チューブの概略斜視 図、(C)は(B)の概略断面図である。 (A)は外装保護用チューブにワイヤハー スを挿入している状態を示す断面図、(B)は 入が完了した状態を示す断面図である。 第1実施形態におけるワイヤハーネスの 配索構造を示す図である。 第2実施形態におけるワイヤハーネスの 配索構造を示す図である。 平板部の一部に湾曲規制用リブを設け 外装保護用チューブの概略斜視図である。 第3実施形態の外装保護用チューブにワ イヤハーネスを挿入した状態を示す断面図で ある。 従来例を示す図である。

符号の説明

10 外装保護用チューブ
 11 平板部
  11A 内側平板部
  11B 外側平板部
 12 蛇腹部
 13 薄肉ヒンジ部
 14 屈曲部
15 湾曲規制リブ
20 スライドドア
21 車体
22 スライドドア側支持部材
23 車体側支持部材

 本発明の実施形態を図面を参照して説明す 。
 図1乃至図3に、本発明の第1実施形態を示す
 図3に示すように、ワイヤハーネスW/Hの外装 保護用チューブ10は、自動車のスライドドア2 0と車体21との間に配索されるワイヤハーネス W/Hに外装されるものであり、具体的には、長 さ方向の両側がスライドドア側支持部材22と 体側支持部材23に支持され、その間が支持 れずに渡り配索されるワイヤハーネスW/Hに 外装保護用チューブ10を外装している。

 外装保護用チューブ10はEPDMから成形し、 1に示すように、外装保護用チューブ10の垂 方向の一側部を平板部11とすると共に、一 部と連続してワイヤハーネス貫通用の断面 角形状を構成する断面コ字型の他部を形成 、平板部11に対向する部分を含む前記他部全 体を、長さ方向に間隔をあけて凸部と凹部を 交互に連続させたコルゲート形状の蛇腹部12 している。

 平板部11は、内側平板部11Aと外側平板部11B 分割して重ね合わせたものとし、内側平板 11Aの下端11A-2を蛇腹部12の下辺部12-2と連続さ せると共に、外側平板部11Bの上端11B-1を蛇腹 12の上辺部12-1と連続させている。内側平板 11Aの肉厚d1Aは蛇腹部12の肉厚d2と同等とし、 内側平板部11Aの下端11A-2を薄肉ヒンジ部13を して蛇腹部12の下辺部12-2と連続させている 一方、外側平板部11Bの肉厚d1Bは内側平板部11 Aの肉厚d1Aより大とし、外側平板部11Bの上端11 B-1を同一肉厚とした屈曲部14を介して蛇腹部1 2の上辺部12-1と連続させている。
 なお、本実施形態においては、内側平板部1 1Aの肉厚d1Aおよび蛇腹部12の肉厚d2を1.4mm、外 平板部11Bの肉厚d1Bを2.5mmとし、平板部11全体 の硬度(JIS A)を60度としている。

 一方、本実施形態の外装保護用チューブで 装するワイヤハーネスW/Hとしては、並列配 した複数本の被覆電線を熱融着フィルムで ミネートや、接着テープ、あるいは超音波 よるフィルム融着等によりフラット状に保 したワイヤハーネスW/Hを用いている。
 外装保護用チューブのワイヤハーネスW/Hへ 外装は、まず、図2(A)に示すように内側平板 部11Aを外方に開いて内側平板部11Aと外側平板 部11Bとの間に長さ方向に連続する隙間Sを形 し、外装保護用チューブ10の側面側よりワイ ヤハーネスW/Hを隙間Sを通して内部へ挿入す 。ワイヤハーネスW/H挿入後は、薄肉ヒンジ 13を介して内側平板部11Aを屈曲させて外側平 板部11Bの内側に重ね合わせることにより外装 保護用チューブ10の側面を閉鎖し、ワイヤハ ネスW/Hへの外装が完了する[図2(B)参照]。こ ように、外装保護用チューブ10は平板部11を 長さ方向の全長に渡って開閉可能な構造とし ている。

 前記したように、外装保護用チューブ10で 装されたワイヤハーネスW/Hをスライドドア20 と車体21との間に配索する(図3)。この際、外 保護用チューブ10の平板部11はスライドドア 20全閉時(P3)に車外側となる垂直部に位置させ 、外装保護用チューブ10の蛇腹部12はスライ ドア20全閉時(P3)に車内側となる垂直部に位 させている。
 また、外装保護用チューブ10の一端をスラ ドドア側支持部材22に嵌合固定していると共 に、外装保護用チューブ10の他端を車体側支 部材23に嵌合固定し、外装保護用チューブ10 で外装されたワイヤハーネスW/Hのスライドド ア側支持部材22側端末に接続したコネクタを ライドドア20内に配索されたドアハーネス 端末のコネクタに接続すると共に、ワイヤ ーネスW/Hの車体側支持部材23側端末に接続し たコネクタを車体20に配索したワイヤハーネ 端末のコネクタに接続している。なお、本 施形態では、スライドドア側支持部材22に 転端を設け、ワイヤハーネスW/Hを回転自在 支持できる構造としている。

 図3のP1はスライドドア20の全開状態を示 、P3は全閉状態を示している。また、P2は、 の中間段階である半開状態を示している。 装保護用チューブ10で外装されたワイヤハ ネスW/Hは滑らかに湾曲しながらスライドド 20の開閉動作に追従する。

 前記のように、長さ方向の両側がスライ ドア20と車体21に支持されて渡り配索される ワイヤハーネスW/Hの外装保護用チューブ10に いて、垂直方向の一側部を平板部11とする とにより、外装保護用チューブ10の垂直方向 への撓みを規制することができ、外装保護用 チューブ10で外装したワイヤハーネスW/Hの重 による垂れ下がりを効果的に抑制すること できる。

 また、前記のように、外装保護用チュー 10をオレフィン系エラストマー等の可撓性 有する弾性材から成形すると共に、平板部11 からなる一側部と連続して設けた断面コ字型 の他部全体を蛇腹部12としているため、渡り 索されたワイヤハーネスW/Hの外装保護用チ ーブ10の垂直方向の一側部を平板部11として いても、対向する蛇腹部12によって外装保護 チューブを長さ方向に滑らかに湾曲させる とが可能となる。

 また、前記のように、平板部11を内側平 部11Aと外側平板部11Bとに分割して重ね合わ 、内側平板部11Aの下端11A-2を蛇腹部12の下辺 12-2と連続させると共に、外側平板部11Bの上 端11B-1を蛇腹部12の上辺部12-1と連続させて、 板部11を長さ方向の全長に渡って開閉可能 構造としているため、ワイヤハーネスW/H挿 時には、内側平板部11Aを外方に開いてチュ ブ10側面よりワイヤハーネスW/Hを容易に挿入 することができ、組付作業性を高めることが できると共に、ワイヤハーネスW/H挿入後は、 内側平板部11Aと外側平板部11Bを重ね合わせて チューブ10側面を閉鎖することができるため ワイヤハーネスW/Hを外部に露出させずに確 に保護することができる。

 さらに、前記のように、内側平板部11Aの肉 d1Aを蛇腹部12の肉厚d2と同等とすると共に、 内側平板部11Aの下端11A-2を薄肉ヒンジ部13を して蛇腹部12の下辺部12-2と連続することに り、ワイヤハーネスW/Hを挿入した後に、内 平板部11Aを容易に屈曲させて外側平板部11B 内側に重ね合わせることができる。
 また、前記のように、外側平板部11Bの肉厚d 1Bを内側平板部11Aの肉厚d1Aより大とすると共 、外側平板部11Bの上端11B-1を同一肉厚とし 屈曲部14を介して蛇腹部12の上辺部12-1と連続 させておくことにより、ワイヤハーネスW/Hに 外装した外装保護用チューブ10の外側平板部1 1Bが外方に撓んで平板部11が開放されるのを 止することができる。

 さらに、前記のように、外装保護用チュ ブ10の蛇腹部12をスライドドア全閉時(P3)に 内側となる垂直部に位置させ、外装保護用 ューブ10の平板部11をスライドドア全閉時(P3) に車外側となる垂直部に位置させることによ り、渡り配索されるワイヤハーネスW/Hの垂れ 下がりを効果的に防止しつつ、伸縮性の大き な蛇腹部12によってワイヤハーネスW/Hを滑ら に湾曲させながらスライドドア20の動きに 従させることが可能となる。

 図4および図5に第2実施形態を示す。
 第2実施形態は、車体側支持部材23の固定端 傍領域Aにおける外装保護用チューブ10の平 部11に肉厚が3mmの湾曲規制用リブ15を設けた 点以外は、第1実施形態と同様としている。

 第2実施形態においても第1実施形態と同 、渡り配索されるワイヤハーネスW/Hの垂れ がりを効果的に防止しつつ、ワイヤハーネ W/Hを滑らかに湾曲させながらスライドドア20 の動きに追従させることができ、さらに、前 記のように、湾曲角度を規制する必要がある 領域Aの外装保護用チューブ10の平板部11に、 厚を大とした湾曲規制用リブ15を設けてお ことにより、ワイヤハーネスW/Hの湾曲角度 適切に規制して、ワイヤハーネスW/Hとタイ ハウス21aとの干渉を確実に防止することが きる。

 図6に第3実施形態を示す。
 第3実施形態では、一側部と連続する他部の 形状を断面半円環型とした点以外は第1実施 態と同様としている。
 なお、第3実施形態では、電線を束線状に保 持したワイヤハーネスW/Hを外装保護用チュー ブ10で外装している。

 第3実施形態においても第1実施形態と同 、渡り配索されるワイヤハーネスW/Hの垂れ がりを効果的に防止しつつ、ワイヤハーネ W/Hを滑らかに湾曲させながらスライドドア20 の動きに追従させることが可能となる。