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Title:
VOLATILIZING AGENT CONTAINER, VOLATILIZER, AND VOLATILIZER MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057539
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a volatilizing agent container, which manifests no roughness on a volatilizing face. The volatilizing agent container comprises a container body (11) formed in a cylindrical shape and opened on at least one side in the axial direction. Further comprised are caps (12 and 13), which engage with the container body (11) thereby to seal the opening. The caps (12 and 13) are so formed that at least their portions leave the container body (11) as they move relative to the container body (11). This container body (11) has such an injection port (21), through which a liquid volatilizing agent is injected, in the area avoiding the engagingarea of the caps (12 and 13).

Inventors:
TONE BUNJIROU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069410
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOBAYASHI PHARMA (JP)
TONE BUNJIROU (JP)
International Classes:
A61L9/12; A01M1/20; B65D83/00
Foreign References:
JPH0430539U1992-03-11
JPH04104855U1992-09-09
JPS5659030U1981-05-20
JP2004222747A2004-08-12
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Claims:
 筒形状に形成され、軸方向のうち少なくとも一方が開口する容器本体と、
 前記容器本体に係合して、前記開口を封止する封止部材と
を備え、
 前記封止部材は、前記容器本体に対して相対的に移動することにより、少なくとも一部が前記容器本体から離れるように形成され、
 前記容器本体は、前記封止部材が係合する領域を避けた領域に、液状の揮散剤を注入する注入口を有する、揮散剤収容器。
 前記容器本体は、円筒形状に形成されている、請求項1に記載の揮散剤収容器。
 前記封止部材は、前記開口を覆うように形成されている端面部を有し、
 前記端面部は、少なくとも一部が曲面状に形成されている、請求項1または2に記載の揮散剤収容器。
 前記封止部材は、前記容器本体から取り外すことができるように形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の揮散剤収容器。
 請求項1から4のいずれかに記載の揮散剤収容器と、
 前記揮散剤収容器に収容されているゲル状の揮散剤と
を備える、揮散器。
 請求項5に記載の揮散器の製造方法であって、
 前記容器本体の前記注入口を上側に向けた状態で、前記注入口から液状の前記揮散剤を注入する工程を含む、揮散器の製造方法。
Description:
揮散剤収容器、揮散器および揮 器の製造方法

 本発明は、揮散剤収容器、揮散器および 散器の製造方法に関する。

 近年、居間や自動車の車内などの居住空 に香りを付与したり、居住空間に殺虫成分 放出したりするために、芳香性または防虫 を有する揮散性物質を居住空間に放出する 散器が知られている。このような揮散剤と ては、取り扱いが容易であり、また安全性 高いことから、ゲル状揮散剤が多用されて る。ゲル状揮散剤は、例えば、高温の水に ゲル化剤、揮散性物質などを溶解または分 した揮散剤溶液を冷却したものである。高 の揮散剤溶液は、容器に配置されて冷却さ る。揮散剤溶液は、冷却と同時に容器に対 した形状に固化して成型される。

 特開平8-196612号公報においては、薬剤ゲル 容器本体と蓋体とからなる薬剤容器の内部 収容し、薬剤が容器に設けられた開口部か 外部に揮散するように形成し、収容装置を 転させた場合に薬剤ゲルが蓋体に落下して 薬剤ゲルの空気接触面積が変化する収容装 が開示されている。

特開平8-196612号公報

 揮散器には、搬送や販売などの流通時に 散剤収容器が密閉され、使用時に揮散剤収 器の一部を開放して使用する揮散器がある このような揮散器においては、使用時まで 散剤に含まれる揮散性物質が放散すること 防止できて、無駄に揮散性物質が放出され ことを抑制できる。

 使用時まで密封される揮散剤収容器は、 器本体を備え、容器本体の開口がアルミニ ムシール等で覆われている(たとえば、特開 平8-196612号公報参照)。使用時には、アルミニ ウムシート等が取り外される。この揮散器の 製造方法においては、容器本体の開口から揮 散剤溶液が注入された後に冷却および固化さ れる。このため、揮散剤溶液とアルミニウム シート等との間には、空間が形成されて気泡 が混入していた。この結果、たとえば揮散面 に気泡の混入することにより揮散面に凹凸が 発現していた。

 本発明は、揮散面に凹凸が発現すること 抑制する揮散剤収容器、揮散器および揮散 の製造方法を提供することを課題とする。

 本発明の揮散剤収容器は、筒形状に形成 れ、軸方向のうち少なくとも一方が開口す 容器本体を備える。容器本体に係合して、 口を封止する封止部材を備える。封止部材 、容器本体に対して相対的に移動すること より、少なくとも一部が容器本体から離れ ように形成されている。容器本体は、封止 材が係合する領域を避けた領域に、液状の 散剤を注入する注入口を有する。

 上記発明において好ましくは、容器本体 、円筒形状に形成されている。

 上記発明において好ましくは、封止部材 、開口を覆うように形成されている端面部 有する。端面部は、少なくとも一部が曲面 に形成されている。

 上記発明において好ましくは、封止部材 、容器本体から取り外すことができるよう 形成されている。

 本発明の揮散器は、上記の揮散剤収容器 、揮散剤収容器に収容されているゲル状の 散剤とを備える。

 本発明の揮散器の製造方法は、上記の揮 器の製造方法であって、容器本体の注入口 上側に向けた状態で、注入口から液状の揮 剤を注入する工程を含む。

 本発明によれば、揮散面に凹凸が発現す ことを抑制する揮散剤収容器、揮散器およ 揮散器の製造方法を提供することができる

 図1から図8を参照して、実施の形態にお る揮散剤収容器、揮散器および揮散器の製 方法について説明する。

 図1は、本実施の形態における揮散器の概 略斜視図を示す。矢印51は、水平方向を示す 矢印52は、鉛直方向を示す。本実施の形態 おける揮散器1は、外ケース2を備える。外ケ ース2の内部には、揮散剤を収容するための 散剤収容器3が配置されている。本実施の形 においては、揮散剤収容器3の軸方向の両側 から、外ケース2が嵌め込まれている。

 図2に、本実施の形態における外ケースの 概略斜視図を示す。本実施の形態における外 ケース2は、正面から見たときに、ほぼ四角 になるように形成されている。外ケース2の 面には、開口部2aが形成されている。開口 2aは、揮散剤が外気と接触するための空間を 構成する。本実施の形態における開口部2aは 正面から見たときに、ほぼ四角形になるよ に形成されている。

 図3に、本実施の形態における揮散剤収容 器の概略斜視図を示す。本実施の形態におけ る揮散剤収容器3は、容器本体11を備える。容 器本体11の両側には、容器本体11の開口を封 する封止部材として、キャップ12,13が配置さ れている。

 図4に、本実施の形態における揮散剤収容 器の概略断面図を示す。図5に、本実施の形 における揮散剤収容器の概略分解斜視図を す。図4は、揮散剤収容器3の内部に揮散剤10 配置されている状態を示している。図3から 図5を参照して、本実施の形態における容器 体11は、筒状に形成されている。容器本体11 、胴部11bを含む。本実施の形態における胴 11bは、円筒状に形成されている。容器本体1 1は、胴部11bの周りに形成されているリブ16を 含む。

 リブ16は、胴部11bを補強すると共に、外 ース2の断面形状に対応するように形成され いる。本実施の形態におけるリブ16は、平 視したときの形状が四角形に形成されてい 。容器本体11にリブ16が形成されていること より、外ケース2の内部で容器本体11が回転 ることを防止できる。

 揮散器1は、揮散性物質を含む揮散剤10を える。揮散剤10は、容器本体11の内部に配置 されている。本実施の形態における揮散剤10 、ゲル状の芳香剤である。ゲル状の揮散剤 、例えば、水に、ゲル化剤、界面活性剤、 散性物質、芳香成分などを溶解または分散 た水溶液をゲル状としたものである。芳香 分としては、任意のものを採用することが きる。たとえば、芳香成分としては、天然 料や合成香料などを使用することができる

 容器本体11の胴部11bの端部の外周面には ねじ部11aが形成されている。ねじ部11aは、 ャップ12,13のそれぞれのねじ部が係合するよ うに形成されている。本実施の形態における 容器本体11は、揮散剤溶液を容器本体11の内 に注入するための注入口21を有する。注入口 21は、容器本体11の胴部11bに形成されている 注入口21は、容器本体11のうちキャップ12,13 係合する領域を避けた領域に形成されてい 。注入口21は、胴部11bを貫通している。注入 口21は、蓋23にて封止される。

 本実施の形態における容器本体11は、使 時に揮散剤10の形状を保持するための保持部 材22を有する。保持部材22は、帯状に形成さ ている。保持部材22は、容器本体11の内周面 沿って配置されている。保持部材22は、容 本体11に固定されている。容器本体11の内部 保持部材22が配置されていることにより、 用中に揮散剤10の形状が崩れることを抑制で きる。

 本実施の形態における揮散剤収容器3は、 一方の封止部材としてのキャップ12を備える 揮散剤収容器3は、他方の封止部材としての キャップ13を備える。キャップ12,13は、容器 体11の軸方向の両側からねじ込まれて固定さ れる。キャップ12,13は、回すことにより容器 体11の軸方向に沿って移動する。このよう 、キャップ12,13は、容器本体11に対して相対 に移動するように形成されている。キャッ 12,13は、容器本体11から取り外すことができ るように形成されている。本実施の形態にお けるキャップ12,13は、熱可塑性の樹脂で形成 れている。

 キャップ13は、端面部13aを有する。端面 13aは、容器本体11の開口を覆うように形成さ れている。本実施の形態における端面部13aは 、平面状の部分を有する。キャップ13は、挿 部13cを有する。挿入部13cは、容器本体11の 部に向かって容器本体11の軸方向に延びるよ うに形成されている。挿入部13cは、筒状に形 成されている。本実施の形態における挿入部 13cは、円筒状に形成されている。挿入部13cの 先端には、キャップ12の挿入部12cと嵌合する めの嵌合部13dが形成されている。嵌合部13d 、凸形状になるように形成されている。

 本実施の形態におけるキャップ13の端面 13aは、挿入部13cに連接する曲面部13bを有す 。曲面部13bは、挿入部13cに向けて開口が小 くなるように湾曲している。端面部13aが曲 部13bを有することにより、高温の揮散剤溶 が容器本体に注入されたときに、熱により ャップ13が変形することを抑制できる。特に 、端面部13aに曲面部13bが形成されていること により、注入された揮散剤溶液からキャップ 13に加わる圧力を曲面部13b全体に分散するこ ができて、端面部13aの変形を抑制すること できる。この結果、揮散剤収容器に規定の よりも多い揮散剤溶液が注入されたり、外 が悪化したりすることを抑制できる。

 本実施の形態におけるキャップ12は、嵌 部12dの構成を除いてキャップ13と同様の構成 を有する。キャップ12は、曲面部12bを有する 面部12aと、挿入部12cとを有する。キャップ1 2の嵌合部12dは、キャップ13の嵌合部13dの凸形 状に対応するように凹形状に形成されている 。嵌合部12dは、キャップ13の嵌合部13dが嵌合 るように形成されている。

 挿入部12cの先端の嵌合部12dと挿入部13cの 端の嵌合部13dとが、容器本体11の内部で嵌 することにより、挿入部12c,13cは揮散剤10を 通する。揮散剤10には、貫通する孔部10aが形 成される。本実施の形態における孔部10aは、 円柱状である。本実施の形態における揮散剤 10は、容器本体11と挿入部12c,13cとの間に充填 れている。

 図1から図5を参照して、本実施の形態に ける揮散器は、容器本体の軸方向を略水平 して使用される。たとえば、揮散器が水平 向に延びる平坦な面に載置されたときには 揮散面は水平方向に向くように形成されて る。

 本実施の形態における揮散器は、使用す 時には、始めに外ケース2を取り外す。次に 、容器本体11からキャップ12,13を取り外す。 ャップ12,13の挿入部12c,13cが円筒形状に形成 れていることにより、揮散剤10を傷つけずに 滑らかにキャップ12,13を取り外すことができ 。揮散剤10には、孔部10aが形成される。容 本体11の端部から揮散剤の揮散面が露出する 。次に、容器本体11に対して、再び外ケース2 を嵌め込む。外ケース2の開口部2aから揮散剤 10の揮散面が露出する状態で、揮散器を使用 る。

 本実施の形態における揮散器は、揮散剤 揮散面が横方向を向くように形成されてい 。この構成により、揮散剤と空気とが接触 る効率を高めることができて、揮散剤の揮 効果を高めることができる。たとえば、容 が縦長の揮散器において、容器の上端が開 している場合には、揮散剤が減量すること より、揮散面上を流れる空気の流れが悪く ってしまう。しかしながら、本実施の形態 おける揮散器は、揮散面が横方向を向いて るために、横方向の空気の流れを阻害する となく高い揮散効果を持続することができ 。

 本実施の形態における揮散剤10には、孔 10aが形成されている。この構成により、揮 面を大きくすることができる。孔部10aの内 も揮散面とすることができて揮散剤の揮散 果を高めることができる。本実施の形態に いては、揮散剤10の一方の端面から他方の端 面まで貫通するように孔部10aが形成されてい るために、揮散面をより大きくすることがで きる。

 図6に、本実施の形態における揮散器の製 造方法を説明する概略断面図を示す。揮散器 の製造方法においては、筒形状の容器本体11 製造する。本実施の形態においては、円筒 状の容器本体11を製造する。容器本体11の胴 部11bには、注入口21を形成する。胴部11bの軸 向のほぼ中央部に注入口21を形成する。胴 11bの端部には、ねじ部11aを形成する。

 次に、別工程で形成したキャップ12,13を 器本体11に取り付ける。キャップ12,13を取り けることにより、容器本体11の開口を封止 る。容器本体11にキャップ12,13が固定される とにより、注入口21の部分を除いて揮散剤 容器の内部が密閉される。

 次に、矢印54に示すように、液状の揮散 としての揮散剤溶液15を注入口21から注入す 注入工程を行う。揮散剤溶液15は、たとえ 70℃の高温の液体である。このときに、注入 口21を上側に向けた状態で揮散剤溶液15を注 する。揮散剤溶液15の液面は、矢印53に示す うに上昇する。揮散剤収容器の内部の空気 、注入口21を通して排出される。本実施の 態においては、容器本体11とキャップ12,13で まれる空間に、空気の混入を回避しながら 散剤溶液15を充填することができる。揮散 溶液15が注入された後に蓋23にて施栓を行う

 次に、揮散剤溶液15を冷却および固化す 冷却工程を行う。揮散剤溶液15が固化するこ とにより、揮散剤10が成型される。本実施の 態においては、冷却工程においても注入口2 1を上側に向けた状態で行う。この方法によ 、蓋23を閉じる時に僅かに混入する空気を注 入口21の部分に留めておくことができ、揮散 10の揮散面に凹凸が発現することを抑制す ことができる。

 参考例の製造方法としては、たとえば、 器本体に注入口を形成せずに、キャップの 方を取り外した状態で揮散剤溶液を注入す 方法が考えられる。この方法においては、 散剤のいずれかの場所に空気の層または気 が混入してしまう。本実施の形態において 、容器本体に形成した注入口から揮散剤溶 を注入するために、揮散面に凹凸が発現す ことを抑制することができる。

 特に、本実施の形態においては、揮散剤 揮散面となる領域を避けた領域から揮散剤 液の注入を行っている。すなわち、キャッ に注入口を形成して、この注入口から揮散 溶液を注入する方法は避けている。このた 、揮散面に空気が混入した痕跡が残ること 抑制することができる。揮散面に凹凸が発 することを抑制することができる。本実施 形態においては、キャップ12,13の端面部12a,1 3aの内面の部分に凹凸が発現することを抑制 きる。

 本実施の形態における揮散器1は、キャッ プ12,13を透明な部材で形成することにより、 通時にキャップ12,13を通して揮散剤10を目視 することができる。キャップの内面に気泡の 痕が残存していたり、キャップの内面に形成 された空気層によりキャップの内面が結露し ていたりすると、製品の質が劣っていると誤 解される場合がある。または、美観を損ねて しまう。しかし、本実施の形態においては、 キャップの内面に空気が混入することを抑制 できて、品質劣化の誤認や美観を損なうこと を回避できる。

 従来の技術における揮散器においては、 散剤の揮散面は美しいものではなく、揮散 の上にカバー等を設けて揮散面が見えない うに形成されていた。本実施の形態におけ 揮散器は、揮散剤の揮散面が端面部と接触 ているため、開封時の揮散面を綺麗にする とができ、揮散面を露出して外側から目視 きるようにすることができる。この結果、 散面を見えなくするためのカバー等が不要 なり、揮散剤の揮散効果を高めることがで る。

 本実施の形態における容器本体11は、円 形状に形成されている。この構成により、 散剤溶液15を容器本体11に注入するときに、 器本体11の上部に溜まる空気を注入口21から 確実に排出することができる。揮散剤10の揮 面に凹凸が発現することをより確実に抑制 ることができる。

 また、容器本体は、断面視したときの形 が略五角形等の多角形の形状に形成されて ても構わない。容器本体の断面形状が多角 に形成される場合には、注入口が多角形の 部に形成されることが好ましい。この構成 より、揮散剤溶液を揮散剤収容器に注入す ときに、残存する空気が角部に集まって、 散剤収容器の内部の空気をより確実に排出 ることができる。

 本実施の形態における容器本体の注入口 、完全に密閉せずに開けておくことにより 製造から使用までの間、揮散性物質の逃し 路として用いることができる。揮散剤収容 は密閉されていても僅かながら漏れが生じ 。容器本体の注入口を開けておくことによ 、揮散剤の揮散性物質の優先的な逃げ道を 成することができる。揮散性物質の優先的 逃げ道が形成されるために、揮散面から揮 性物質が揮散することを抑制することがで る。この結果、揮散面に凹凸が発現するこ を抑制できる。さらに、容器本体の注入口 位置を通るように揮散剤の周りに溝部を形 しても構わない。この構成により、揮散面 りも優先的に揮散させる部分の面積を大き することができて、揮散面からの揮散を抑 することができる。

 図7に、本実施における他の揮散剤収容器 の概略断面図を示す。他の揮散剤収容器にお いては、容器本体11に、キャップ12,13の挿入 12c,13cを支持するための支持部材14が形成さ ている。支持部材14は、挿入部12c,13cを内部 支持するための筒状部14aと、筒状部14aを容 本体11の胴部11bに固定するための固定部14bと を有する。筒状部14aは、挿入部12c,13cが嵌合 ることにより、挿入部12c,13cを支持するよう 形成されている。

 他の揮散剤収容器においては、キャップ1 2,13を緩めることにより端面部12a,13aが容器本 11から離れる一方で、キャップ12,13の挿入部 12c,13cが支持部材14に支持された状態で使用さ れる。キャップ12,13と容器本体11との間に隙 が形成される。揮散性物質は、この隙間か 放散される。

 このように、揮散剤収容器は、キャップ 容器本体から取り外される形態に限られず キャップが容器本体に対して相対的に移動 ることにより、キャップの少なくとも一部 容器本体から離れるように形成されていれ よい。

 図8に、本実施の形態におけるさらに他の 揮散剤収容器の概略断面図を示す。さらに他 の揮散剤収容器は、封止部材としてのキャッ プ17,18を備える。キャップ17は、端面部17aを する。端面部17aは、挿入部を有さずに、全 が曲面状に形成されている。すなわち、端 部17a全体が曲面部を構成する。この構成に り、注入された揮散剤溶液からキャップ17に 加わる圧力を端面部17a全体に分散することが できて、端面部17aの変形を抑制することがで きる。キャップ18は、端面部18aを有する。端 部18aは、挿入部を有さずに平面状に形成さ ている。また、揮散剤収容器の内部に配置 れている揮散剤19は、孔部を有さずに塊状 形成されている。

 このように封止部材は、端面部の一部が 面状に形成されている形態に限られず、端 部全体が曲面状に形成されていても構わな 。または、端面部が平面状に形成されてい も構わない。また、封止部材が挿入部を有 ずに、揮散剤に孔部が形成されていなくて 構わない。

 本実施の形態においては、容器本体およ キャップにねじ部が形成され、ねじ込みに りキャップが容器本体に固定されていたが この形態に限られず、キャップは、任意の 法で容器本体に固定することができる。

 本実施の形態における容器本体は、軸方 の両側の端部が開口しているが、この形態 限られず、軸方向の一方の端部が開口して り、他方の端部が閉塞していても構わない また、キャップに挿入部が形成されている 合には、挿入部が揮散剤を貫通していなく も構わない。

 本実施の形態における揮散器は、据え置 型の揮散器であるが、この形態に限られず 任意の揮散器に本発明を適用することがで る。たとえば、吊り下げ式の揮散器に本発 を適用することができる。

 本実施の形態における揮散剤は、芳香剤 あるが、この形態に限られず、任意の揮散 を用いることができる。揮散剤としては、 とえば、消臭剤、防虫剤または防腐剤など 用いることができる。

 上記に記載の実施の形態は、本発明を限 するものではなく例示である。また、それ れの図において、同一の部分または相当す 部分には同一の符号を付している。

実施の形態における揮散器の概略斜視 である。 実施の形態における外ケースの概略斜 図である。 実施の形態における揮散剤収容器の概 斜視図である。 実施の形態における揮散剤収容器の概 断面図である。 実施の形態における揮散剤収容器の概 分解斜視図である。 実施の形態における揮散剤収容器に揮 剤溶液を注入するときの概略断面図である 実施の形態における他の揮散剤収容器 概略断面図である。 実施の形態におけるさらに他の揮散剤 容器の概略断面図である。

符号の説明

1 揮散器
2 外ケース
2a 開口部
3 揮散剤収容器
10,19 揮散剤
10a 孔部
11 容器本体
11a ねじ部
11b 胴部
12,13,17,18 キャップ
12a,13a,17a,18a 端面部
12b,13b 曲面部
12c,13c 挿入部
12d,13d 嵌合部
14 支持部材
14a 筒状部
14b 固定部
15 揮散剤溶液
16 リブ
21 注入口
22 保持部材
23 蓋
51,52,53,54 矢印