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Patent Searching and Data


Title:
ABSORPTIVE ARTICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/104581
Kind Code:
A1
Abstract:
An absorptive article (1A) has a rear region (S1), a crotch region (S2), and a belly region (S3) which are arranged in this order in the longitudinal direction (L) from the rear side (Ba) to the belly side (Fr). The absorptive article (1A) is provided with an absorptive article body (2), a pair of side flaps (10), and a pair of waist flaps (20) provided in the rear region (S1) so as to extend outward from the side flaps (10) in the lateral direction (W) of the absorptive article body. Each of the pair of waist flaps (20) has formed thereon an waist stretchable region (23) extended so as to reach that edge of the waist flap (20) which is on the belly side (Fr). The waist stretchable regions (23) are adapted such that the dimension of the waist stretchable region (23) stretched at the end thereof on the belly side (Fr) in the lateral direction (W) of the absorptive article body (1A) is greater than the dimension of the waist stretchable region (23) stretched at the end thereof on the rear side (Ba) in the lateral direction (W) of the absorptive article body (1A).

Inventors:
OKU TOMOMI
SAKAGUCHI SATORU
Application Number:
PCT/JP2009/052646
Publication Date:
August 27, 2009
Filing Date:
February 17, 2009
Export Citation:
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Assignee:
UNICHARM CORP (JP)
OKU TOMOMI
SAKAGUCHI SATORU
International Classes:
A61F13/15; A61F13/49; A61F13/56
Foreign References:
JP2000513642A2000-10-17
JPH079350T
JP2007014802A2007-01-25
JPH01168902A1989-07-04
JPH06508282A1994-09-22
JP2003180752A2003-07-02
JP2004290400A2004-10-21
Other References:
See also references of EP 2250982A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, HIDEKAZU (JP)
Hidekazu Miyoshi (JP)
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Claims:
 背側及び腹側が決められており、該背側から該腹側に向かう長手方向に沿って順に背側領域と股下領域と腹側領域とが設けられている吸収性物品であって、
 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置され、液体を吸収し保持する吸収体とを具備する吸収性物品本体と、
 前記吸収性物品本体の幅方向の両側において、かつ、両側端縁部周辺において、該吸収性物品本体の幅方向の外側に設けられている一対のサイドフラップ部と、
 前記背側領域において、前記一対のサイドフラップ部から前記吸収性物品本体の幅方向の外側に張り出すように設けられている一対のウエストフラップ部とを具備しており、
 前記一対のウエストフラップ部の各々には、胴回り延伸領域が設けられており、
 前記胴回り延伸領域の各々は、前記腹側の端部において前記吸収性物品本体の幅方向に延ばした寸法が、前記背側の端部において該吸収性物品本体の幅方向に延ばした寸法よりも大きくなるように形成されており、
 前記胴回り延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラップ部の各々における前記腹側の端縁に達するように形成されていることを特徴とする吸収性物品。
 前記胴回り延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラップ部の各々における前記背側の端縁には達しない範囲で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
 前記胴回り延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラップ部の各々における前記背側の端縁にまで達する範囲で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
 前記胴回り延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラップ部の各々の根元位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
 前記胴回り延伸領域の各々における前記腹側の端縁は、1.1~3.0倍の範囲で延伸されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
Description:
吸収性物品

 本発明は、着用者へのフィット性が良好 オムツ等の吸収性物品に関する。

 この種の従来のオムツとしては、特開2004 -290400公報に開示されたものが知られている このオムツ100は、図1に示すように、液透過 のトップシート101aと、液不透過性のバック シート(図示せず)と、トップシート101aとバッ クシートとの間に配置され、液体を吸収し保 持する吸収体101cとからなる吸収性物品本体10 1を備えている。

 ここで、かかるオムツ100には、「背側(後 側)Ba」及び「腹側(前側)Fr」が決められてい 。背側Baは、オムツ100が着用されている時に 着用者の背側に来るサイドであり、腹側Frは オムツ100が着用されている時に着用者の腹 に来るサイドである。

 また、かかるオムツ100には、背側Baから 側Frに向かう長手方向Lに沿って順に背側領 S1と股下領域S2と腹側領域S3とが設けられて る。

 吸収性物品本体101は、着用者の背側から 側に渡って、着用者の股下部分を全体的に うことができるように構成されている。

 吸収性物品本体101の幅方向Wの両側には、 トップシート101a及びバックシートが延在さ ることによって、サイドフラップ部110が設 られている。

 各サイドフラップ部110には、吸収性物品 体101の長手方向Lに、延伸状態で弾性部材111 が設けられている。

 各サイドフラップ部110の背側領域S1には 一対のウエストフラップ部120が設けられて る。

 各ウエストフラップ部120は、細長の帯状 あり、着用者の胴回り方向に対応する方向( 吸収性物品本体101の幅方向W)に対して傾斜(約 30度)して設けられている。

 各ウエストフラップ部120の端部には、係 部130が取り付けられている。一方のウエス フラップ部120の端部に取り付けられている 止部130を、他方のウエストフラップ部120に 止させることにより、オムツ100の着用者の 回りへの着用が行われる。

 止着部140は、吸収性物品本体101の腹側領 S3に取り付けられている。

 かかる止着部140を、着用者の胴回りに着 された状態のウエストフラップ部120に、外 から止着させることにより、吸収性物品本 101が、着用者の股下部分を覆うようになる

 かかるオムツ100では、着用時には、着用 の胴回り方向に対して着用者の背側に傾斜 せる方向に、一対のウエストフラップ部120 配置することができるため、身体へのフィ ト性が高い。

 しかしながら、かかるオムツ100では、ウ ストフラップ部120を、着用者の胴回り方法 対応する方向(吸収性物品本体101の幅方向W) 傾斜して配置する必要があるため、製造工 が複雑となり、又、使用資材が増加する問 がある。

 そこで、本発明は、使用資材を増加させ 、製造工程が面倒でなく、しかも、身体へ フィット性が高い吸収性物品を提供するこ を目的とする。

 本発明の第1の特徴は、背側及び腹側が決 められており、該背側から該腹側に向かう長 手方向に沿って順に背側領域と股下領域と腹 側領域とが設けられている吸収性物品であっ て、液透過性のトップシートと、液不透過性 のバックシートと、前記トップシートと前記 バックシートとの間に配置され、液体を吸収 し保持する吸収体とを具備する吸収性物品本 体と、前記吸収性物品本体の幅方向の両側に おいて、前記長手方向に沿って、該吸収性物 品本体の幅方向の外側に設けられている一対 のサイドフラップ部と、前記背側領域におい て、前記一対のサイドフラップ部から前記吸 収性物品本体の幅方向の外側に張り出すよう に設けられている一対のウエストフラップ部 とを具備しており、前記一対のウエストフラ ップ部の各々には、胴回り延伸領域が設けら れており、前記胴回り延伸領域の各々は、前 記腹側の端部において前記吸収性物品本体の 幅方向に延ばした寸法が、前記背側の端部に おいて該吸収性物品本体の幅方向に延ばした 寸法よりも大きくなるように形成されており 、前記胴回り延伸領域の各々は、前記一対の ウエストフラップ部の各々における前記腹側 の端縁に達するように形成されていることを 要旨とする。

 本発明の第1の特徴において、前記胴回り 延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラ ップ部の各々における前記背側の端縁には達 しない範囲で設けられていてもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記胴回り 延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラ ップ部の各々における前記背側の端縁にまで 達する範囲で設けられていてもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記胴回り 延伸領域の各々は、前記一対のウエストフラ ップ部の各々の根元位置に設けられていても よい。

 本発明の第1の特徴において、前記胴回り 延伸領域の各々における前記腹側の端縁は、 1.1~3.0倍の範囲で延伸されていてもよい。

図1は、従来例のオムツの平面図である 。 図2は、本発明の第1の実施形態を示し オムツの展開状態の平面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態を示し 図2のA-A線断面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態を示し 図2のB-B線断面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態を示し 図2のC-C線断面図である。 図6は、本発明の第1の実施形態を示し 装着状態を展開して示す平面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態を示し 延伸装置の断面図である。 図8は、本発明の第1の実施形態を示し 装着状態の側面図である。 図9は、本発明の第2の実施形態を示し (A)は着用前の平面図、(B)は着用後の平面図 ある。 図10は、本発明の第3の実施形態を示し 、(A)は着用前の平面図、(B)は着用後の平面図 である。 図11は、本発明の第4の実施形態を示し 、オムツの展開状態の平面図である。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て説明する。

 (第1の実施形態)
 図2~図8は、本発明の第1の実施形態を示し、 図2は、オムツの展開状態の平面図を示し、 3は、図2のA-A線断面図を示し、図4は、図2のB -B線断面図を示し、図5は、図2のC-C線断面図 示し、図6は、延伸装置の要部断面図を示し 図7は、胴回り延伸領域の延伸状態の平面図 を示し、図8は、オムツの装着状態の側面図 ある。

 図2~図6に示すように、吸収性物品である ムツ1Aは、吸収性物品本体2と、一対のサイ フラップ部10と、一対の背側ウエストフラ プ部(ウエストフラップ部)20と、一対の腹側 エストフラップ部21とを備えている。

 図2に示すように、かかるオムツ1Aでは、 側Ba及び腹側Frが決められており、背側Baか 腹側Frに向かう長手方向Lに沿って順に背側 域S1と股下領域S2と腹側領域S3とが設けられ いる。

 図2に示すように、一対のサイドフラップ 部10は、吸収性物品本体2の幅方向Wの両側に いて、吸収性物品本体2の長手方向Lに沿って 、吸収性物品本体2の幅方向Wの外側に設けら ている。

 また、一対の背側ウエストフラップ部20 、背側領域S1において、一対のサイドフラッ プ部10から吸収性物品本体2の幅方向Wの外側 張り出すように設けられている。

 さらに、一対の腹側ウエストフラップ部2 1は、腹側領域S3において、一対のサイドフラ ップ部10から吸収性物品本体2の幅方向Wの外 に張り出すように設けられている。

 吸収性物品本体2は、液透過性のトップシ ート3と、液不透過性のバックシート4と、ト プシート3とバックシート4との間に配置さ 、液体を吸収して保持する吸収体5とから少 くとも構成されている。

 トップシート3は、親水性不織布、織布、 開孔を有する疎水性不織布等により形成され る。

 バックシート4は、液不透過性不織布、液 不透過性フィルム、親水性不織布及び液不透 過性フィルムを貼り合わせたシート等により 形成される。本実施形態では、バックシート 4は、液不透過性フィルム4aと液不透過性不織 布4bとを貼り合わせたものが使用されている

 吸収体5は、吸収性のパルプ及び高吸収性 ポリマーを混合した積層体が使用される。

 一対のサイドフラップ部10は、吸収性物 本体2の幅方向Wの両側から延在されたトップ シート3とバックシート4によって形成されて る。

 一対のサイドフラップ部10の少なくとも 下領域S2には、長手方向Lに沿って弾性部材12 が伸長状態で設けられている。

 弾性部材12は、4本のポリウレタン系弾性 470dtexを、倍率2.2倍で伸長させたものが使用 されている。

 一対の背側ウエストフラップ部20及び一 の腹側ウエストフラップ部21は、着用者の胴 回り方向に対応する方向(吸収性物品本体2の 方向W)に延びている。

 すなわち、一対の背側ウエストフラップ 20は、一対のサイドフラップ部10の背側領域 S1から吸収性物品本体2の幅方向Wの外側に張 出すように設けられており、一対の腹側ウ ストフラップ部21は、一対のサイドフラップ 部10の腹側領域S3から吸収性物品本体2の幅方 Wの外側に張り出すように設けられている。

 ここで、背側背側ウエストフラップ部20 び腹側ウエストフラップ部21は、液不透過性 不織布によって形成されている。

 この内、特に、一対の背側ウエストフラッ 部20は、液不透過性で且つ加熱延展性の不 布により形成されるものであり、本実施形 における一対の背側ウエストフラップ部20は 、SMS13g/m 2 のシート素材を2枚貼り合わせことにより形 されている(図4参照)。

 一対の背側ウエストフラップ部20の先端 には、係止部22が設けられている。

 係止部22は、腹側ウエストフラップ部21に 係合するものであり、機械的な係止力で係止 する面ファスナーや粘着力によって係止する 粘着テープを用いることができる。

 係止部22を面ファスナーとする場合には 腹側ウエストフラップ部21の素材は、少なく ともその表面が不織布となっているシート材 料が用いられる。

 一対の背側ウエストフラップ部20の各々 は、胴回り延伸領域23が形成されている。

 胴回り延伸領域23の各々は、サイドフラ プ部10の近傍、つまり、根元位置に設けられ ている。

 また、胴回り延伸領域23の各々は、腹側Fr の端縁から吸収性物品本体2の長手方向Lに沿 て延びるように形成される。

 胴回り延伸領域23における背側Baの端部は 、各背側ウエストフラップ部20における背側B aの端縁の手前までであり、胴回り延伸領域23 が、各背側ウエストフラップ部20における背 Baの端縁に達していないため、各背側ウエ トフラップ部20における背側Baの端縁周辺に 非延伸領域Fが存在する。

 本実施形態において、胴回り延伸領域23 長さは、100mmに設定され、非延伸領域Fの長 は、10mmに設定されている。

 胴回り延伸領域23は、延伸加工によって の領域より低秤量化された領域である。

 延伸加工によって形成された胴回り延伸 域23は、図4に示すように、サイドフラップ 10の幅方向Wに沿って延伸量が小さい密部(符 号を付さず)と延伸量が大きい粗部(符号を付 ず)とが交互に設けられた構造となっている 。

 延伸加工は、胴回り延伸領域23bにおける 側Frの端部の幅方向Wに延ばした寸法が、胴 り延伸領域23bにおける背側Baの端部の幅方 Wに延ばした寸法よりも大きくなるように行 れる。

 このような延伸加工を行うことにより、 用者が、オムツ1Aを着用したとき、背側ウ ストフラップ部20における背側Baの延びが小 いのに対し、背側ウエストフラップ部20に ける腹側Frの延びが大きいため、オムツ1Aが 着用者の股下部分にフィットすることがで る。

 図6により、胴回り延伸領域23について具 的に説明する。図6において、Xは、延伸前 おける胴回り延伸領域23の幅方向Wの寸法(す わち、延伸量)であり、Yは、延伸によって 長した胴回り延伸領域23の幅方向Wの寸法(す わち、延伸量)である。

 上述したように、X<Yに設定されるが、Y とXとの寸法差は、0.5~10cmとなるように設定す ることが好ましい。

 かかる寸法差が0.5cm未満の場合、ウエス 部分とヒップ部分との周長差が最小でも1cm 上ある子供に対しては、延伸前後の距離差 少なくなって、ウエスト部分とヒップ部分 の周囲長のギャップを胴回り延伸領域23の伸 長距離で補うことができない。

 これにより、ウエスト部分に隙間が発生 てフィット性が悪くなり、着用中にオムツ ズレたり、排泄物の漏れの原因になる。

 一方、かかる寸法差が10cmを越えると、ウ エスト部分とヒップ部分との周長差が最大で も20cm程度の大人に対しては、延伸部分と非 伸部分との距離差が大きいために、延伸に り伸ばされたヒップ部分に隙間が発生して ィット性が悪くなる。これにより、着用中 オムツがズレたり、排泄物の漏れ発生の原 になる。

 図7は、延伸加工を行うための延伸装置30 示す。延伸装置30は、互いに対向し、且つ 噛み合い可能な一対の延伸刃列部31を有する 。

 各延伸刃列部31では、刃の深さが2mmであ 、一対の刃のピッチ間が1.25mmであり、刃数 17本である。

 一対の背側ウエストフラップ部20は、軟 点近辺の温度まで昇温された後、延伸刃列 31の間に挿入され、延伸刃列部31の設定温度 100℃として延伸加工が施される。

 延伸刃列部31を昇温させることにより、 対の背側ウエストフラップ部20の資材が軟化 点に近づくため、伸長し易くなって延伸加工 による資材破損を軽減することができる。

 また、加工速度が大きくなることにより 一対の背側ウエストフラップ部20の資材へ 刃からの加熱が十分でない場合は、延伸刃 部31の手前で、予備加熱しても良い。

 このような延伸装置30で延伸することに って、一対の背側ウエストフラップ部20にお いて、延伸量が小さい密部及び延伸量が大き い粗部が幅方向Wに交互に設けられる。

 図8は、上述の構成のオムツ1Aの着用状態 示す。かかるオムツ1Aは、一対の背側ウエ トフラップ部20の係止部22を、一対の腹側ウ ストフラップ部21の表面に係止することに り着用状態となる。

 着用者が、オムツ1Aを着用すると、各サ ドフラップ部10の外周が、各弾性部材12a~12d 収縮によって着用者の足回りに密着する。

 一対の背側ウエストフラップ部20におい は、非延伸領域Fが、吸収性物品本体101の幅 向Wに延びないが、胴回り延伸領域23が、吸 性物品本体101の幅方向Wに延びるため、上述 したように、XとYの寸法差が発生する。

 このため、ウエスト周りだけでなく、ウ スト周りよりも大きな周囲長のヒップ周り も良好にフィットすることができる。

 この場合、一対の背側ウエストフラップ 20の胴回り延伸領域23における腹側Frの端縁 、ヒップ部分を十分に包み込む大きさにで る点及び資材破損の恐れもない点を考慮し 場合、1.1~3.0倍の範囲で延伸されることが好 ましい。

 延伸量が1.1倍未満であると、一対の背側 エストフラップ部21の胴回り寸法が小さく ヒップ部分を十分に包み込むことができな 恐れがあり、延伸量が3.0倍を越すと、延伸 よるダメージが大きくて破れや穴あき等の 材破損が発生する恐れがあることによる。

 また、胴回り延伸領域23における腹側Frの 端縁は、ヒップ部分へのフィット性と資材破 損の防止を配慮した場合、1.2~2.0倍の範囲で 伸されることが更に好ましい。

 また、各背側ウエストフラップ20は、着 者の胴回り方向に対応する方向(吸収性物品 体2の幅方向W)に設けることができるため、 用資材を増加させることがなく、しかも製 工程が面倒となることがない。

 本施形態では、一対の背側ウエストフラ プ部20は、胴回り延伸領域23だけが延び、全 体が伸長しないため、オムツ1Aの着用時にも 着用前の胴回り寸法が維持され、オムツ1A ずれることがない。

 本実施形態では、一対の背側ウエストフ ップ部20の長手方向Lには、胴回り延伸領域2 3以外の箇所(非延伸領域F)が存在するため、 対の背側ウエストフラップ部21の強度の低下 を極力防止できる。

 本実施形態では、一対の背側ウエストフ ップ部20の根本位置(サイドフラップ部10の 傍)に胴回り延伸領域23が設けられているの 、一対の背側ウエストフラップ部20における 幅方向Wの先端における傾斜に対する変移量 大きく稼ぐことができるため、小さな幅の 回り延伸領域23の幅で所望の変移量とするこ とができる。

 なお、一対の背側ウエストフラップ部20 長手方向Lの寸法は、着用者の体型やオムツ 体の意匠性により決定される項目であるた 、特に制約はないが、オムツ1Aの着用時に 一対の背側ウエストフラップ部20が伸長する ことにより生じるオムツ1Aの幅方向Wの仮想線 とのなす角は、0~30°であることが好ましい。

 かかる角度が、0°未満の場合には、ヒッ 周りの距離よりもウエスト周りの距離が長 なるため、フィット性が得られず、かかる 度が、30°を越える場合には、ウエスト周り の方向に背側ウエストフラップ部20の張力が かり難くなり、フィット性が低下するため ましくない。

 また、本実施形態では、一対の背側ウエ トフラップ部20及び一対の腹側ウエストフ ップ部21は、一対のサイドフラップ部10と別 材にて構成したが、これらは、同一部材で 成されていてもよい。このように構成すれ 、オムツ1Aの製造を簡素化できる。

(第2の実施形態)
 図9は、本発明の第2実施形態に係るオムツ1B の平面図であり、図9(A)は、着用前のオムツ1B の平面図を示し、図9(B)は、着用後のオムツ1B の平面図を示す。

 第2の実施形態に係るオムツ1Bは、第1の実 施形態に比べて、胴回り延伸領域23が、各背 ウエストフラップ部20の長手方向Lにおける 方の端縁まで形成されている。

 すなわち、胴回り延伸領域23は、一対の 側ウエストフラップ部20の全長にわたって形 成されている。

 また、胴回り延伸領域23は、背側ウエス フラップ部20の全長にわたって延伸加工が施 された幅寸法が同じであるが、単位長さ当た りの延伸量が異なる。

 これによって、腹側Frにおける胴回り延 領域部23が、背側Baにおける胴回り延伸領域 23よりも、引き延ばした際(着用時)の幅寸法 が大きくなるように構成されている。

 つまり、図9(A)に示すように、着用前の胴 回り延伸領域23の幅寸法は、H寸法であるが、 図9(B)に示すように、着用後の背側Baにおける 胴回り延伸領域部23がI寸法(H<I)となり、着 後の腹側Frにおける胴回り延伸領域部23がJ 法(H<J、且つ、I<J)となる。

 このような延伸量の関係とすることによ 、第1の実施形態と同様のフィット性を確保 できる。

 本実施形態のオムツ1Bの製造における延 加工は、背側Baと腹側Frとの間で、延伸刃列 31の刃の深さを変化させることにより可能 ある。

 他の構成は、第1の実施形態と同一である ため、重複説明を省略すると共に図面の同一 箇所には同一符号を付して明確化を図る。

 本実施形態では、胴回り延伸領域23は、 手方向Lの延伸幅が同じであっても、胴回り 伸領域23の端部は、胴回り延伸領域23でない 箇所に拘束されているため、端部での延伸量 が小さく、端部より遠ざかると延伸量が大き くなる。

 このため、傾斜形状を形成するに際して 駄のない胴回り延伸領域23とすることがで る。

(第3の実施形態)
 図10は、本発明の第3の実施形態に係るオム 1Cの平面図であり、図10(A)は、着用前のオム ツ1Bの平面図を示し、図10(B)は、着用後のオ ツ1Bの平面図を示す。

 第3の実施形態に係るオムツ1Cは、第2の実 施形態と同様に、胴回り延伸領域23は、一対 背側ウエストフラップ部20の全長にわたっ 形成されている。

 本実施形態では、胴回り延伸領域23は、 対の背側ウエストフラップ部20の全長にわた って延伸加工が施された幅寸法が異なり、腹 側Frにおける胴回り延伸領域部23aの幅寸法が きく、背側Baにおける胴回り延伸領域部23b 幅寸法が小さく設定されている。

 これによって、腹側Frにおける胴回り延 領域部23aが、背側Baにおける胴回り延伸領域 部23bよりも、引き延ばした際(着用時)の幅寸 が大きく設けられている。

 つまり、図10(A)に示すように、着用前の 回り延伸領域23の幅寸法は、H寸法であるが 図10(B)に示すように、着用後の背側Baにおけ 胴回り延伸領域部23bの幅がI寸法(H<I)とな 、着用後の腹側Frにおける胴回り延伸領域 23aの幅がJ寸法(H<J、且つ、I<J)となる。

 このような延伸量の関係とすることによ 、第1の実施形態と同様のフィット性を確保 できる。

 他の構成は、第2の実施形態と同一である ため、重複説明を省略すると共に図面の同一 箇所には同一符号を付して明確化を図る。

 本実施形態では、一対の背側ウエストフ ップ部20における幅方向Wの先端における傾 に対する変移量を大きく稼ぐことができる め、胴回り延伸領域23の幅寸法や延伸程度 を極力小さくして所望の変移量とすること できる。

(第4の実施形態)
 図11は、本発明の第4の実施形態に係るオム 1Dの平面図である。

 第4の実施形態に係るオムツ1Dは、ベルト イプであり、一対の背側ウエストフラップ 20が、吸収性物品本体2の長手方向Lと直交す る方向(幅方向W)に長く延びるように設けられ ている。

 一方の背側ウエストフラップ部20には、 止部22が設けられている。

 一対の腹側ウエストフラップ部21も、吸 性物品本体2の幅方向Wに設けられており、そ の面には、係止部24が設けられており、オム 1Dの着用が可能となっている。

 本実施形態においても、各サイドフラッ 部10の外側に、胴回り延伸領域23を設けるこ とによりフィット性が向上する。

 なお、日本国特許出願第2008-037921号(2008年 2月19日出願)の全内容が、参照により、本願 細書に組み込まれている。

 以上のように、本発明に係る吸収性物品 よれば、製品製造時には、一対のウエスト ラップ部20を、着用者の胴回り方向に対応 る方向(吸収性物品本体2の幅方向W)に延設す ことができ、着用時には、各胴回り延伸領 23によって、着用者の胴回り方向に対して 用者の背側に傾斜させる方向に一対のウエ トフラップ部20を配置することができる。

 従って、本発明によれば、使用資材を増 させず、製造工程が面倒でなく、しかも、 体へのフィット性が高い吸収性物品を提供 きる。




 
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