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Title:
HOST DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/113238
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a host device, wherein a card controller (21) receives data from a media card (23) through a socket (22). A read clock is transmitted by a primary transmission line (37), and data is transmitted by a data transmission line (38). The read clock is drawn out from the card controller (21) by an outward transmission line (39) and drawn back to the card controller (21) by an inward transmission line (40) thereafter. The outward transmission line (39) and the primary transmission line (37) have equal delay amount, and the inward transmission line (40) and the data transmission line (38) have equal transmission delays. The card controller (21) synchronizes with the read clock drawn back by the inward transmission line (40) and receives data.

Inventors:
SHIBATA OSAMU
SUENAGA HIROSHI
SAITO YOSHIYUKI
Application Number:
PCT/JP2009/000531
Publication Date:
September 17, 2009
Filing Date:
February 10, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
SHIBATA OSAMU
SUENAGA HIROSHI
SAITO YOSHIYUKI
International Classes:
G06F1/10; G06F13/42; G06K17/00
Domestic Patent References:
WO2007145544A12007-12-21
Foreign References:
JPH08221315A1996-08-30
JP2007249753A2007-09-27
JPH08139713A1996-05-31
JP2004038276A2004-02-05
JP2002015569A2002-01-18
JPH0747699A1995-02-21
JP2004135128A2004-04-30
GB2305419A1997-04-09
Attorney, Agent or Firm:
OKADA, KAZUHIDE (JP)
Kazuhide Okada (JP)
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Claims:
 リードクロックを生成する基準クロック発生器と、
 記録用カードが着脱可能にかつ信号送受信可能に装着されるソケットと、
 前記リードクロックを前記ソケットに送信するとともに、前記ソケットを介して前記リードクロックを受信する前記記録用カードが前記リードクロックに同期して送信するデータを、前記ソケットを介して受信するカードコントローラと、
 前記リードクロックを伝送するクロック伝送配線と、
 前記データを伝送するデータ伝送配線と、
 を有し、
 前記クロック伝送配線は、
 前記リードクロックを前記カードコントローラから前記ソケットに伝送する主伝送配線と、
 前記リードクロックを前記カードコントローラから引出す往路伝送配線と、
 前記往路伝送配線が前記カードコントローラから引出した前記リードクロックを、前記カードコントローラに引戻す復路伝送配線と、
 を備え、
 前記往路伝送配線の伝送遅延量を前記主伝送線路と同等に設定し、
 前記復路伝送配線の伝送遅延量を前記データ伝送線路と同等に設定し、
 前記カードコントローラは、前記記録用カードが送信する前記データを、前記復路伝送配線によって引戻された前記リードクロックに同期して受信する、
 ホスト機器。
 前記カードコントローラは、コントローラ第1端子,コントローラ第2端子,コントローラ第3端子,およびコントローラ第4端子を備え、
 前記ソケットは、ソケット第1端子とソケット第2端子とを備え、
 前記主伝送配線は、前記コントローラ第1端子と前記ソケット第1端子とに接続され、
 前記データ伝送配線は、前記コントローラ第2端子と前記ソケット第2端子とに接続され、
 前記往路伝送配線は、前記コントローラ第3端子に接続され、
 前記復路伝送線路は、前記コントローラ第4端子に接続される、
 請求項1のホスト機器。
 前記カードコントローラの負荷と見なした前記記録用カードと同等の負荷が、前記往路伝送配線と前記復路伝送配線との間の折り返し点に接続される、
 請求項1のホスト機器。
 前記負荷は、コンデンサである、
 請求項3のホスト機器。
 前記折り返し点における配線幅は、前記往路伝送配線の配線幅および前記復路伝送配線の配線幅より狭小である、
 請求項3のホスト機器。
 前記主伝送配線と前記往路伝送配線とを略平行に配線し、
 前記主伝送配線で伝送させる前記リードクロックの位相と、前記往路伝送配線で伝送させるリードクロックの位相とを、互いに180度ずれさせる、
 請求項1のホスト機器。
 前記主伝送配線と前記往路伝送配線と前記復路伝送配線とを相互に略平行に配線するとともに、前記主伝送配線を前記往路伝送配線と前記復路伝送配線との間に配置し、
 前記主伝送配線で伝送させる前記リードクロックの位相と前記往路伝送配線で伝送させる前記リードクロックの位相とを、互いに180度ずれさせ、
 前記主伝送配線で伝送させる前記リードクロックの位相と前記復路伝送配線で伝送させる前記リードクロックの位相とを、互いに180度ずれさせる、
 請求項1のホスト機器。
 前記折り返し点に、前記往路伝送配線と前記復路伝送配線とを接続する接続配線が設けられ、
 前記往路伝送配線と前記復路伝送配線と前記接続配線とのうちのいずれか一つに、ダンピング用抵抗、もしくはインダクタンスが接続される、
 請求項5のホスト機器。
 前記記録用カードはSDカードである、
 請求項1のホスト機器。
Description:
ホスト機器

 本発明は、SD(Secure Digital)カード等の各種 カード対応のホスト機器におけるカードイン ターフェース技術に関するものである。

 デジタル機器として、音声,音楽,静止画, 画等の各種コンテンツデータの記録や再生 能を備えたものがある。以下、このような ジタル機器をホスト機器と呼ぶ。ホスト機 は、デジタルビデオカメラ,デジタルカメラ ,ノート型パーソナルコンピュータ(PC),PDA(Perso nal Digital Assistants),携帯電話,デジタルテレビ ,DVDレコーダ,DVDプレーヤー,プリンタ,複写機 がある。

 ホスト機器においては、着脱自在な小型 録媒体に対して各種コンテンツデータをリ ド(読み出し)、ライト(書き込み)可能なカー ドインターフェースを搭載したものが多くな ってきている。近年では、デジタル機器の小 型化進展に伴い、装備される小型記録媒体も 並行して小型化されてきている。そして、よ り小型の記録媒体として、半導体メモリを使 用した、いわゆるメモリカードが利用される ようになっている。SD規格に準拠したSDカー は、こうしたメモリカードの中でも著作権 護に対応したメモリカードとして多く製品 されてきている。SDカードは、内部の半導体 メモリチップに情報を記憶する記憶装置であ り、半導体メモリチップに形成された不揮発 性メモリにデータを直接的、かつ、電気的に アクセスしてリード/ライトすることから、 械系の制御が無い分、他の記憶装置に比べ リード/ライトの時間が速いうえに、形状が 較的小型であって軽いという特徴を有して る。

 図10を参照して、こうしたSDカードからデ ータを読み出すホスト機器について説明する 。ホスト機器1は、基準クロック発生器3を備 、この基準クロック発生器3が発生する基準 クロックをリードクロックとしてバッファ( ライバ)4を介してSDカード2に送る。SDカード2 は、リードクロックがバッファ(レシーバ)5を 経てDフリップフロップ6のクロック入力端子 入力されるタイミングで、Dフリップフロッ プ6のデータ入力端子Dに入力されるデータ(リ ードデータ)を出力端子Q,バッファ7を経てホ ト機器1のバッファ8に送る。ホスト機器1で 、データがDフリップフロップ9のデータ入力 端子Dに入力されると共に基準クロック発生 3のリードクロックがDフリップフロップ9の ロック入力端子に入力されることで、Dフリ プフロップ9のデータ出力端子Qからデータ 出力される。

 上記データ伝送形態においては、ホスト 器1とSDカード2との間で、クロック伝送配線 10やデータ伝送配線11を介してリードクロッ とデータとが送信されるので、リードクロ クとデータとの間の位相ずれが問題となる

 上記位相ずれを図11を参照して説明する 図11の(a)は、基準クロック発生器3の基準ク ックAの波形を示し、図11の(b)は、クロック 送配線10での伝送に起因して基準クロックに 対して任意の位相ずれ(クロックスキュー)で 延したリードクロックを示し、図11の(c)は リードクロックに基づいてSDカード2のDフリ プフロップ6のデータ出力端子Qに出力され データを示し、図11の(d)は、データ伝送配線 11での伝送に起因する任意の位相ずれで遅延 たデータを示す。このような位相ずれが、 ードクロックやデータにおいて生じると、S Dカード2からデータを高速でリードすること できなくなる。

 このような不都合を回避した従来技術と て、ソースシンクロナス方式と、コモンク ック折り返し方式とが提案されている。ソ スシンクロナス方式は特許文献1を、コモン クロック折り返し方式は特許文献2をそれぞ 参照することができる。

 ソースシンクロナス方式を、図12を参照 て説明する。ソースシンクロナス方式では 伝送送り手側であるホスト機器1がデータと ースクロックとを同じ伝送経路で伝送する 、伝送受け手側であるSDカード2は、伝送さ てきたソースクロックをリードクロックに いたうえで、そのリードクロックをSDカー 2側のバッファ12とホスト機器1のバッファ13 を介して、ホスト機器側のDフリップフロッ 9に同期させた状態でホスト機器1に転送す 。これにより、伝送経路の遅延時間のばら きやクロックスキューが抑制されて、ホス 機器1とSDカード2との間でデータの高速転送 実現される。

 コモンクロック方式を、図13を参照して説 する。コモンクロック方式では、基準クロ クをバッファ4にて増幅したうえで、増幅後 基準クロックをリードクロックとして往路 送配線10aを介して送り手側(ホスト機器1)か 受け手側(SDカード2)に伝送したうえで、往 伝送配線10a上でリードクロックを別の復路 送配線10bを介してホスト機器1のレシーバ15 フィードバックさせて、このフィードバッ クロックをホスト機器1のDフリップフロップ 9用のクロックとする。

特開2000-347993号

特開2008-21038号

 しかしながら、ソースシンクロナス方式 おいては、SDカード2側にはソースクロック ホスト機器1側に伝送するためのピン端子14a と、データを送るためのピン端子14bと、リー ドクロックをSDカード2からカードコントロー ラ1に送るためのピン端子14cとを追加する必 があり、他のカードとの互換性が無くなる

 また、コモンクロック折り返し方式にお ては、往路伝送配線10aから復路伝送配線10b 分岐していると共にその分岐箇所10cにあた もSDカード2がコンデンサとして接続されて るのと等価な状態になっている。そのため 分岐箇所10cでのインピーダンス不整合によ 信号反射が起こる。信号反射はリードクロ クの波形を乱してデータの高速伝送に不具 を生じさせる。なお、ホスト機器1側にイン ピーダンス整合を図る構成を設けることも考 えられるが、SDカード2やその他のカードでは インピーダンスが様々であるために、特定の SDカード2のインピーダンスに適応できても、 他のカードに適応することはできないため、 カードの相互接続性が低下する。

 本発明は、カード側でのピン増設の必要 をなくし、かつ、リードクロック品質の低 防止ならびにカード側とホスト機器側との 互接続性の向上を図ることにより、データ 高品質な高速伝送を可能とすることである

 本発明によるホスト機器は、
 リードクロックを生成する基準クロック発 器と、
 記録用カードが着脱可能にかつ信号送受信 能に装着されるソケットと、
 前記リードクロックを前記ソケットに送信 るとともに、前記ソケットを介して前記リ ドクロックを受信する前記記録用カードが 記リードクロックに同期して送信するデー を、前記ソケットを介して受信するカード ントローラと、
 前記リードクロックを伝送するクロック伝 配線と、
 前記データを伝送するデータ伝送配線と、
 を有し、
 前記クロック伝送配線は、
 前記リードクロックを前記カードコントロ ラから前記ソケットに伝送する主伝送配線 、
 前記リードクロックを前記カードコントロ ラから引出す往路伝送配線と、
 前記往路伝送配線が前記カードコントロー から引出した前記リードクロックを、前記 ードコントローラに引戻す復路伝送配線と
 を備え、
 前記往路伝送配線の伝送遅延量を前記主伝 線路と同等に設定し、
 前記復路伝送配線の伝送遅延量を前記デー 伝送線路と同等に設定し、
 前記カードコントローラは、前記記録用カ ドが送信する前記データを、前記復路伝送 線によって引戻された前記リードクロック 同期して受信する。

 なお、前記カードコントローラは、コント ーラ第1端子,コントローラ第2端子,コントロ ーラ第3端子,およびコントローラ第4端子を備 え、
 前記ソケットは、ソケット第1端子とソケッ ト第2端子とを備え、
 前記主伝送配線は、前記コントローラ第1端 子と前記ソケット第1端子とに接続され、
 前記データ伝送配線は、前記コントローラ 2端子と前記ソケット第2端子とに接続され
 前記往路伝送配線は、前記コントローラ第3 端子に接続され、
 前記復路伝送線路は、前記コントローラ第4 端子に接続される、
 のが好ましい。

 また、前記カードコントローラの負荷と見 した前記記録用カードと同等の負荷が、前 往路伝送配線と前記復路伝送配線との間の り返し点に接続される、
 のが好ましい。

 なお、上記リードクロックは、リードの めのみのクロックに限定するものではなく ライトとリード双方に用いるクロックも含 ことができる。また、往路伝送配線と復路 送配線との間の折り返し点の位置は特に限 しない。

 また、記録用カードや前記負荷はその種 を特に限定しない。

 また、記録用カードにはSDカード等のご くデータを記憶してある記憶装置ないし記 媒体に限定されず、記録用カードは、単な インターフェース装置とし外部からデータ 送り込むカードも含む。

 また、カードコントローラはLSI(集積回路 装置)で構成することが好ましい。

 また、ソケットはその名称により限定さ るものではなく、ソケットにおけるカード 着脱形態はなんでもよい。

 本発明では、カードコントローラからソ ットに伝送されるリードクロックの時間遅 による位相ずれはホスト機器内部に配置し 往路伝送配線にて吸収され、ソケットから ードコントローラに伝送されるデータの時 遅延による位相ずれがホスト機器内部に配 した復路伝送配線にて吸収される。さらに 、装着する記録用カードが有する負荷(イン ピーダンス)ごとに対応した位相ずれが往路 送配線と復路伝送配線との間に設けた負荷 より吸収される。結果として、クロックと ータとのスキューが抑制されるようになる そのため、データの高速伝送が可能となる 共に、記録用カードにソースクロックをホ ト機器に送るためのピン端子を追加する必 がなく、また、データを高速伝送する場合 おけるリードクロック波形の乱れによるそ 品質の低下や相互接続性の低下といった課 も解消される。

 本発明において、好ましい態様は、負荷 コンデンサを用いることである。この態様 は、実際の記録用カードに対応した擬似伝 配線がホスト機器内部に構成されることに る。したがって、ソケットに装着される記 用カードの状態に依存することなく、ホス 機器側でリードクロックの品質の向上を図 、データの高速伝送の改善を図ることがで るようになる。

 本発明において、別の好ましい態様は、 記折り返し点における配線幅は、前記往路 送配線の配線幅および前記復路伝送配線の 線幅より狭小である、ことである。この態 では、インピーダンス不整合が生じて反射 の不具合が生じることを、往路伝送配線と 路伝送配線との間に接続する負荷により抑 することができる。

 本発明において、さらに別の好ましい態様 、
 前記主伝送配線と前記往路伝送配線とを略 行に配線し、
 前記主伝送配線で伝送させる前記リードク ックの位相と、前記往路伝送配線で伝送さ るリードクロックの位相とを、互いに180度 れさせる、
 ことである。

 この態様では主伝送配線を通過する電流 より発生する磁界と往路伝送配線を通過す 電流により発生する磁界とが互いに打ち消 合うことになる。これにより、リードクロ クの高速伝送における波形歪みが抑制され リードクロックの品質が向上し、これによ データの高速伝送精度が改善される。

 本発明において、さらに別の好ましい態様 、
前記主伝送配線と前記往路伝送配線と前記復 路伝送配線とを相互に略平行に配線するとと もに、前記主伝送配線を前記往路伝送配線と 前記復路伝送配線との間に配置し、
 前記主伝送配線で伝送させる前記リードク ックの位相と前記往路伝送配線で伝送させ 前記リードクロックの位相とを、互いに180 ずれさせ、
 前記主伝送配線で伝送させる前記リードク ックの位相と前記復路伝送配線で伝送させ 前記リードクロックの位相とを、互いに180 ずれさせる、
 ことである。

 この態様では、主伝送配線を通過する電 により発生する磁界と往路伝送配線を通過 る電流により発生する磁界とが互いに打ち し合うことになるとともに、主伝送配線を 過する電流により発生する磁界と復路伝送 線を通過する電流により発生する磁界とが いに打ち消し合うことになる。これにより リードクロックの高速伝送における波形歪 を抑制してリードクロックの品質の向上を り、データの高速伝送の改善を図ることが きるようになる。

 本発明において、さらに別の好ましい態様 、前記折り返し点に、前記往路伝送配線と 記復路伝送配線とを接続する接続配線が設 られ、
 前記往路伝送配線と前記復路伝送配線と前 接続配線とのうちのいずれか一つに、ダン ング用抵抗、もしくはインダクタンスが接 される、
 ことである。

 この態様では往路伝送配線や復路伝送配 を伝送させるリードクロックの波形歪みを 善することができる。

 本発明において、さらに別の好ましい態 は、上記記録用カードとして、SDカードを いることである。

 本発明によれば、往路伝送配線と復路伝 配線とによって伝送されるリードクロック 波形の乱れが抑制されて高品質なリードク ックとなる。その結果、このリードクロッ を用いたデータの読み出しを高速で行うこ ができるようになる。さらにに、このよう 高精度なデータの読み出し処理を、記録用 ード側に端子ピンを増設する必要もなく実 することができる。

図1は本発明の実施の形態に係り、ホス ト機器と、このホスト機器に装着されている カードとをブロック回路で示す図である。 図2Aはホスト機器の側面の断面構成を 略示す図である。 図2Bはホスト機器の平面の構成を概略 す図である。 図3は図2Bの要部を拡大して示す図であ 。 図4は図3のA-A線断面図である。 図5は図3のB-B線断面図である。 図6Aは他の実施の形態にかかるホスト 器の要部を平面から見て拡大して示す図で る。 図6Bは図6AのD-D断面構成であり磁界の 用を説明するための図である。 図7Aはさらに他の実施の形態にかかる スト機器の要部を平面から見て拡大して示 図である。 図7Bは図7AのE-E断面構成であり磁界の 用を説明するための図である。 図8はさらに他の実施の形態にかかるホ スト機器の要部を平面から見て拡大して示す 図である。 図9Aはさらに他の実施の形態にかかる スト機器の要部を平面から見て拡大して示 図である。 図9Bはさらに他の実施の形態にかかる スト機器の要部を平面から見て拡大して示 図である。 図10は従来のホスト機器とSDカードの 路ブロック構成を示す図である。 図11はソースシンクロナス方式の図10 ホスト機器の動作タイミングを示す図であ 。 図12はソースシンクロナス方式のホス 機器とSDカードの回路ブロック構成を示す である。 図13はコモンクロック折り返し方式の スト機器とSDカードの回路ブロック構成を す図である。

符号の説明

20 ホスト機器
21 カードコントローラ
22 ソケット
23 SDカード
24 基準クロック発生器
31 コントローラ第1端子
32 コントローラ第2端子
33 コントローラ第3端子
34 コントローラ第4端子
35 ソケット第1端子
36 ソケット第2端子
37 主伝送配線
38 データ伝送配線
39 往路伝送配線
40 復路伝送配線

 以下、添付した図面を参照して、本発明 実施の形態に係るデータ読み出し可能なカ ドの着脱が自在なホスト機器を説明する。 1は、ホスト機器と、このホスト機器に装着 されている記録用カードとをブロック回路で 示し、図2A,図2Bはそれぞれホスト機器を機構 な構成でその側面断面と平面構成とを概略 て示す。

 ホスト機器20は、カードコントローラ21と ソケット22とを備える。ソケット22には破線 示すように、記録用カードの一例であるSDカ ード23が挿入装着される。カードコントロー 21は、LSI(半導体集積回路)で構成される。カ ードコントローラ21は、基準クロック発生器2 4と、バッファ25-28と、リード用Dフリップフ ップ29と、ライト用Dフリップフロップ30とを 備える。カードコントローラ21は、第1-第4端 31-34を有する。カードコントローラ21は、コ ントローラ第1-第4端子31-34以外にも端子を有 るが、本実施形態ではそれらの図示や説明 略する。

 ソケット22は、SDカード23のカード端子(図 示省略)との接続用にソケット第1,第2端子35,36 を備える。ソケット22は、ソケット第1,第2端 35,36以外にもSDカード23との接続用端子を有 るが、本実施形態ではそれらの図示や説明 略する。

 コントローラ第1端子31とソケット第1端子 35とは主伝送配線37によって接続され、コン ローラ第2端子32とソケット第2端子36とはデ タ伝送配線38によって接続される。コントロ ーラ第3端子33には、リードクロックをカード コントローラ21から引出す往路伝送配線39が 続される。コントローラ第4端子34には、往 伝送配線39がカードコントローラ21から引出 たリードクロックを、カードコントローラ2 1に引戻す復路伝送配線40が接続される。往路 伝送配線39の先端と復路伝送配線40の先端と 接続されており、両配線39,40とをその折り返 し点で接続する接続配線50にはコンデンサ41 接続される。コンデンサ41は、SDカード23を ードコントローラ21の負荷と見なした場合に おけるSDカード23と同等の負荷(容量)を有する 。主伝送配線37と往路伝送配線39と復路伝送 線40とは、クロック伝送配線を構成する。

 ホスト機器20は、図2A,図2Bに示すように、 ハウジング47内部に基板48を内蔵する。基板48 にはカードコントローラ21とソケット22とが 装される。ソケット22はハウジング47に設け れる。

 SDカード23は、バッファ42-44,リード用Dフ ップフロップ45,ライト用Dフリップフロップ4 6を備える。SDカード23の端子は図示省略する

 以上の構成を備えた本実施の形態におい 、ソケット22にSDカード23を装着し、この装 したSDカード23からデータをリードする場合 の動作を説明する。

 カードコントローラ21の基準クロック発 器24で生成される基準クロックは、バッファ (ドライバ)25,カードコントローラ第1端子31,主 伝送配線37,ソケット第1端子35,およびバッフ (レシーバ)42を介してDフリップフロップ45の ロック入力端子に、カード用リードクロッ として入力される。SDカード23は、Dフリッ フロップ45のクロック入力端子に入力される カード用リードクロックに応答して、データ を、バッファ43,ソケット第2端子36,データ伝 配線38,コントローラ第2端子32,およびバッフ 27を介してリード用Dフリップフロップ29の ータ入力端子Dに入力する。なお、SDカード23 のバッファ44,Dフリップフロップ46,およびカ ドコントローラ21において、Dフリップフロ プ30とバッファ28とは、データライト用であ 、本実施形態ではそれらの説明を省略する

 また、基準クロック発生器24で生成され 基準クロックは、コントローラ用リードク ックとして、コントローラ第3端子33,往路伝 配線39,復路伝送配線40,およびコントローラ 4端子34を介して、カードコントローラ21の ード用Dフリップフロップ29のクロック入力 子に入力される。往路伝送配線39と復路伝送 配線40との接続点にはコンデンサ41が接続さ る。コンデンサ41の容量は、SDカード23が有 る負荷に相当する。

 以下、往路伝送配線39,復路伝送配線40,お びコンデンサ41について説明する。主伝送 線37とデータ伝送配線38は、いずれもホスト 器20内部に設けられており、主伝送配線37を 伝送する基準クロック(カード用リードクロ ク)の伝送遅延量と、データ伝送配線38を伝 するデータの伝送遅延量とは、測定により 知である。また、往路伝送配線39は、カード コントローラ用のリードクロックを伝送する ために設けられたものである。そこで、本実 施の形態では、往路伝送配線39を伝送する基 クロック(カードコントローラ用のリードク ロック)の伝送遅延量を、主伝送配線37を伝送 するカード側用リードクロックの伝送遅延量 と同等に設定する。また、復路伝送配線40を 送する基準クロック(コントローラ用リード クロック)の伝送遅延量を、データ伝送配線38 を伝送するデータの伝送遅延量と同等に設定 する。

 往路伝送配線39と復路伝送配線40とを接続 する接続配線50に接続させたコンデンサ41の 量は、上述したようにSDカード23のインピー ンスに相当するインピーダンス(カード相当 負荷)に設定されているので、往路伝送配線39 と復路伝送配線40との折り返し点には擬似的 SDカード23が接続されているのと等価な回路 構成となる。なお、本実施の形態では、コン デンサ41の容量値を、各種負荷コンデンサと たてたSDカード23の容量値のほぼ中間の値に 設定しており、これによって各種SDカードに 応することができる。

 図3はカードコントローラ21の往路伝送配 39と復路伝送配線40とを含む回路の平面構成 を示し、図4は図3のA-A線断面を示し、図5は図 3のB-B線断面を示す。これら図3-図5に示すよ に、接続配線50の配線幅αは、往路伝送配線3 9や復路伝送配線40の配線幅βより狭い。接続 線50に近傍には接地配線51が設けられており 、コンデンサ41は接続配線50と接地配線51とを 接続する状態で配置される。なお、接地配線 51は基板48の導体ビアホール53を介して基板48 面の接地配線52に接続される。

 以上の構成により、このコンデンサ41にお る特性インピーダンスZは、(1)式で表わされ 。
Z=√(L/Ci) …(1)
Lは単位長当たりのインダクタンス成分
Ciは、キャパシタンスおよびコンデンサ41の 位長当たりのキャパシタンス
 このように、特性インピーダンスZは(L/Ci)の 平方根で表わされる。接続配線50の配線幅α 、往復路伝送配線39,40の配線幅βより狭くし 接続配線50の抵抗値を大きくしてあるので コンデンサ41のキャパシタンスCiによるGHz帯 の高周波インピーダンスは大きくなる。こ により特性インピーダンスZは低くなり、そ の結果、往路伝送配線39と復路伝送配線40と 間の折り返し点(具体的には接続配線50)にお る両配線39,40のインピーダンスが整合され 、ここでのリードクロックの反射をほぼゼ に調整することが可能になる。

 以下、折り返し点(接続配線50)におけるイ ンピーダンスを整合させる方法を具体的に説 明する。折り返し点におけるインピーダンス を整合させるためには、接続配線50にコンデ サ41が接続された状態における特性インピ ダンスZleftと、往復路伝送配線39,40における 性インピーダンスZuとを等しくすればよい

 特性インピーダンスZleftは、(2)式により算 できる。
Zleft=√(Ll/(Cl+Ci/Pitch)) …(2)
Llは、接続配線50に生じるインダクタンス
Clは、接続配線50に生じるキャパシタンス
Ciは、コンデンサ41のキャパシタンス
Pitchは、接続配線50の線路長
 一方、特性インピーダンスZuは、(3)式によ 算出できる。
Zu=√(Lu/Cu) …(3)
Luは、往路伝送配線39と復路伝送配線40とに生 じるインダクタンス
Cuは、往路伝送配線39と復路伝送配線40とに生 じるキャパシタンス
 したがって、インダクタンスLl,Luや容量Cl,Cu ,Ciとして予め規定値が設定されていることを 前提にした場合、特性インピーダンスZleftと 性インピーダンスZuとを等しくするために 本実施の形態では、(4)式を満たすように、 路長Pinchが設定されている。
Zu=Zleft=√[Ll/(Cl+Ci/Pitch)] …(4)
 さらに本実施の形態を説明する。本実施の 態では、図6Aに示すように、主伝送配線37と 往路伝送配線39とをほぼ平行に配線するとと にこれら両伝送配線37,39間のクロックCLK1,CLK 2を、互いに180度位相ずれさせている。これ より、図6B(図6AのD-D断面)に示すように、主 送配線37に流れる電流に起因して配線37周囲 発生する磁界H1と、往路伝送配線39に流れる 電流に起因して配線39周囲に発生する磁界H2 は相互にキャンセルされる。これにより、 線37,39それぞれを流れる高周波電流による電 磁波放射ノイズ、いわゆるEMI(電磁波妨害)を 制することができる。

 さらには、本実施の形態では、図7Aに示 ように、往路伝送配線39と復路伝送配線40と 間に主伝送配線37を相互にほぼ平行に配線 るとともに、主伝送配線37に伝送するクロッ クの位相と、往復路伝送配線39,41に伝送する ロックの位相とを180度で位相ずれさせてい 。これにより、図7B(図7AのE-E断面)に示すよ に、主伝送配線37に流れる電流に起因して 線37周囲に発生する磁界H1と、往路伝送配線3 9に流れる電流に起因して配線39周囲に発生す る磁界H21とは相互にキャンセルされる。同様 に、主伝送配線37に流れる電流に起因して配 37周囲に発生する磁界H1と、復路伝送配線40 流れる電流に起因して配線40周囲に発生す 磁界H222とは相互にキャンセルされる。これ より、各配線37,39,40それぞれを流れる高周 電流に起因して生じる電磁波放射ノイズを 制することができる。

 さらには、本実施の形態では、図8に示す ように、往路伝送配線39と復路伝送配線40と それぞれに、ミアンダ抵抗を設けている。 れにより、往路伝送配線39と復路伝送配線40 をソケット23近傍にまで延ばして折り返す 要がなくなる。

 さらには、本実施の形態では、図9Aに示 ように、往路伝送配線39にダンピング抵抗60 設けている。これにより、往路伝送配線39 復路伝送配線40との接続点(折り返し点)にお て多少のインピーダンス不整合が生じたと ても、それにより生じる信号反射の影響を さく抑制することができる。

 さらには、本実施の形態では、図9Bに示 ように、接続配線50にインダクタンス60を設 ている。これにより、往路伝送配線39と復 伝送配線40との接続点で多少のインピーダン ス不整合があったとしても、それにより生じ る信号反射の影響を小さく抑制することがで きる。

 以上説明したように本実施形態では、
・リードクロックが主伝送配線37を伝送する とに起因して生じるクロックの位相ずれを ホスト機器20内部に設けた往路伝送配線39に よって吸収させた。
・データがデータ伝送配線38を伝送すること 起因して生じるクロックの位相ずれを、ホ ト機器20内部に設けた復路伝送配線40によっ て吸収させた。
・装着するSDカード23が有する負荷インピー ンスに応じて生じるクロック位相ずれの変 を、SDカード23の負荷に相当する容量(負荷) 有するコンデンサ41を接続配線50に設けるこ により吸収させた。

 以上の結果として、本実施形態では、
・クロックとデータとのスキューが抑制され て、データの高速伝送が可能となる。
・このようなデータ高速伝送を、カード側に ソースクロックをホスト機器20に送るための ン端子を追加する必要がなく実現できる。
・データを高速伝送する場合に問題となって いたリードクロック波形の乱れに起因するデ ータ品質の低下や相互接続性の低下といった 課題も解消される。