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Patent Searching and Data


Title:
SUBSTRATE FOR OPTICAL DEVICE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SUBSTRATE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119159
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a substrate for an optical device having a gallium nitride layer, which has excellent surface planarity even a gallium oxide substrate member is used, and excellent crystal qualities. A method for manufacturing such substrate for the optical device is also provided. The Ga2O3 substrate member to which thermal cleaning is performed is nitrided, a first buffer layer composed of hexagonal GaN is formed on a surface of the Ga2O3 substrate member, and a second buffer layer composed of hexagonal GaN is grown on the surface of the first buffer layer at a growing temperature of 480-520°C. Then, on the surface of the second buffer layer, a hexagonal GaN layer is grown as a surface layer of the optical device substrate at a growing temperature of 650-750°C.

Inventors:
NANISHI YASUSHI (JP)
ARAKI TSUTOMU (JP)
TAKAHASHI KOJI (JP)
OOHIRA SHIGEO (JP)
SUZUKI NORIHITO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051871
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
February 04, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON LIGHT METAL CO (JP)
RITSUMEIKAN TRUST (JP)
NANISHI YASUSHI (JP)
ARAKI TSUTOMU (JP)
TAKAHASHI KOJI (JP)
OOHIRA SHIGEO (JP)
SUZUKI NORIHITO (JP)
International Classes:
C30B29/38; C23C14/02; C23C14/06; C30B23/08; H01L21/203; H01L33/12; H01L33/32
Foreign References:
JP2007137728A2007-06-07
JP2006310765A2006-11-09
JP2007134463A2007-05-31
Attorney, Agent or Firm:
AKAZAWA, HIDEO (JP)
Hideo Akazawa (JP)
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Claims:
 酸化ガリウム単結晶基板部材を備えると共に表面層として所定の成長温度で成長形成された窒化ガリウム層を有する光デバイス用基板において、
 前記酸化ガリウム単結晶基板部材の表面上に窒化処理により形成された六方晶窒化ガリウムからなる第1のバッファ層と、
 前記第1のバッファ層の表面上に所定の成長温度より低い温度で成長形成された六方晶窒化ガリウムからなる第2のバッファ層と、
 前記第2のバッファ層の表面上に前記所定の成長温度で成長形成された六方晶窒化ガリウム層と
 を備えたことを特徴とする光デバイス用基板。
 酸化ガリウム単結晶基板部材を備えると共に表面層として所定の成長温度で成長形成された窒化ガリウム層を有する光デバイス用基板の製造方法において、
 前記酸化ガリウム単結晶基板部材を窒化処理することにより前記酸化ガリウム単結晶基板部材の表面上に六方晶窒化ガリウムからなる第1のバッファ層を形成し、
 前記第1のバッファ層の表面上に所定の成長温度より低い温度で六方晶窒化ガリウムからなる第2のバッファ層を成長形成し、
 前記第2のバッファ層の表面上に前記所定の成長温度で六方晶窒化ガリウム層を成長形成する
 ことを特徴とする光デバイス用基板の製造方法。
 前記第1のバッファ層は、高周波窒素プラズマを用いた窒化処理により形成される請求項2に記載の光デバイス用基板の製造方法。
 前記窒化処理は、前記酸化ガリウム単結晶基板部材の温度300~400℃、窒化時間60~100分により行われる請求項3に記載の光デバイス用基板の製造方法。
 前記第2のバッファ層及び前記窒化ガリウム層は、高周波分子線エピタキシー法により成長形成される請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の光デバイス用基板の製造方法。
 前記第2のバッファ層は、前記酸化ガリウム単結晶基板部材の温度480~520℃、成長時間5~15分で成長形成される請求項5に記載の光デバイス用基板の製造方法。
 前記窒化ガリウム層は、前記酸化ガリウム単結晶基板部材の温度650~750℃、成長時間50~90分で成長形成される請求項5または請求項6に記載の光デバイス用基板の製造方法。
Description:
光デバイス用基板及びその製造 法

 本発明は、光デバイス用基板及びその製 方法に係り、特に酸化ガリウム単結晶基板 材を備えると共に表面層として所定の成長 度で成長形成された窒化ガリウム層を有す 光デバイス用基板及びその製造方法に関す 。

 窒化ガリウム(GaN)系窒化物半導体層は、 デバイス用材料として応用され、すでに青 LED、緑色LED、白色LED、青紫LEDなどが市販さ ている。このような光デバイス用の基板部 として、サファイア及びSiCが用いられてい 。基板部材が導電性であれば、基板部材の 面から電極を引き出して縦型のデバイス構 を形成することができるので、横型構造よ も大きな電流を流すことが可能となり、発 効率の向上が見込まれる。また、基板部材 発光波長に対して透明であれば、基板部材 両面から光を取り出すことができ、光の取 出し効率の向上を図ることができる。この め、導電性があり且つ透明な基板部材が望 れている。しかしながら、実用化されてい サファイアは透明であるが導電性がない。 方、SiCは導電性があるが不透明である。

 これに対し、酸化ガリウム(Ga 2 O 3 )は、導電性があり且つ透明である、という 性を有するため、GaN系窒化物半導体層の成 用基板部材として注目されている。
 ところが、Ga 2 O 3 とGaNとの格子定数のミスマッチが大きいため 、Ga 2 O 3 基板部材上にGaNを成長させようとするとき、 欠陥や転位が入ってしまい、高品質のGaN層を 成長させることができないという問題があっ た。そこで、本発明者等は、Ga 2 O 3 基板部材を窒化処理することでその表面にGaN 層を形成し、その後に成長させるGaN層との格 子整合させる方法を提案した(下記特許文献1 び2参照)。

特開2007-137727号公報

特開2007-137728号公報

 しかしながら、窒化処理したGa 2 O 3 基板部材上にGaN層を成長させても、必ずしも 平坦で高品質な層であるとは言い難く、発光 効率を向上させるためには、さらなる高品質 なGaN層成長方法が必要となった。また、従来 の方法では、Ga 2 O 3 基板部材の窒化処理にはプラズマ密度の高い 電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマを用い 分子線エピタキシー(MBE)法によるGaN層成長 は高周波(RF)プラズマを用いていたため、窒 処理とGaN層成長とで使用する装置が異なっ いた。このため、これらの工程を連続処理 ることができず、窒化処理後の半製品を一 大気中に出して、次工程であるGaN層成長用 装置へ移動させる必要があった。

 本発明は、このような従来の問題点を解 するためになされたもので、酸化ガリウム 板部材を用いながらも表面平坦性に優れ且 結晶品質性に優れた窒化ガリウム層を有す 光デバイス用基板及びその製造方法を提供 ることを目的としている。

 上述した課題を解決するため、本発明に る光デバイス用基板は、酸化ガリウム単結 基板部材を備えると共に表面層として所定 成長温度で成長形成された窒化ガリウム層 有する光デバイス用基板において、前記酸 ガリウム単結晶基板部材の表面上に窒化処 により形成された六方晶窒化ガリウムから る第1のバッファ層と、前記第1のバッファ の表面上に所定の成長温度より低い温度で 長形成された六方晶窒化ガリウムからなる 2のバッファ層と、前記第2のバッファ層の表 面上に前記所定の成長温度で成長形成された 六方晶窒化ガリウム層とを備えたことを特徴 とする。

 また、本発明に係る光デバイス用基板の 造方法は、酸化ガリウム単結晶基板部材を えると共に表面層として所定の成長温度で 長形成された窒化ガリウム層を有する光デ イス用基板の製造方法において、前記酸化 リウム単結晶基板部材を窒化処理すること より前記酸化ガリウム単結晶基板部材の表 上に六方晶窒化ガリウムからなる第1のバッ ファ層を形成し、前記第1のバッファ層の表 上に所定の成長温度より低い温度で六方晶 化ガリウムからなる第2のバッファ層を成長 成し、前記第2のバッファ層の表面上に前記 所定の成長温度で六方晶窒化ガリウム層を成 長形成することを特徴とする。

本発明の実施の形態に係る光デバイス 基板の構造を示す断面図である。 実施の形態に係る光デバイス用基板の 造工程を示す図である。 実施例1における窒化前後のGa 2 O 3 基板部材表面のRHEEDパターンを示す図である 実施例1における第2のバッファ層表面 RHEEDパターンを示す図である。 実施例1におけるGaN層表面のRHEEDパター とSEM像を示す図である。 実施例1に係る光デバイス用基板の断面 TEM像を示す図である。 実施例1におけるGaN層のX線ロッキング ーブを示す図である。 比較例1に係る光デバイス用基板の製造 工程を示す図である。 比較例1におけるGaN層表面のRHEEDパター とSEM像を示す図である。 比較例2に係る光デバイス用基板の断 TEM像を示す図である。

 以下、本発明の実施の形態を添付図面に基 いて説明する。
 図1に本発明の実施の形態に係る光デバイス 用基板の断面構造を示す。酸化ガリウム(Ga 2 O 3 )単結晶基板部材1の表面部分に窒化処理によ 形成された六方晶窒化ガリウム(GaN)からな 第1のバッファ層2が配置されている。この第 1のバッファ層2の表面上に所定の成長温度よ 低い温度で成長形成された六方晶GaNからな 第2のバッファ層3が配置され、さらに第2の ッファ層3の表面上に所定の温度で成長形成 された六方晶GaN層4が配置されている。

 この光デバイス用基板は、図2に示すような 工程により製造することができる。
 まず、Ga 2 O 3 基板部材1に対して、アセトン、メタノール よる有機洗浄をそれぞれ10分行った後、窒化 前の前処理として、シリコン(Si)の酸化物処 に通常使用しているフッ化水素(HF)により10 のHF処理を行い、さらに、ガリウム砒素(GaAs) 基板の洗浄に通常用いている溶液(H 2 O:H 2 SO 4 :H 2 O 2 =1:4:1)により60℃、5分のエッチャント処理を う。

 このような前処理が施されたGa 2 O 3 基板部材1を真空容器内にセットし、サーマ クリーニングを行う。サーマルクリーニン はGa 2 O 3 基板部材1を加熱してクリーニングする方法 、温度750℃~850℃、好ましくは800℃、加熱時 10分~60分とする。
 次に、Ga 2 O 3 基板部材1を窒化処理する。窒化処理は、窒 プラズマを用いるが、プラズマ励起の方法 して高周波(RF)プラズマを用いる。この場合 分子状窒素(N 2 )に高周波の磁界をかけて、励起したプラズ を発生させる。RFプラズマよりプラズマ密度 が高い電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ 用いることもできるが、GaN層の成長にはRF ラズマ励起による分子線エピタキシー(MBE)法 を用いるため、窒化処理にRFプラズマを使用 れば、同一装置内で窒化からGaN層成長まで 続的に処理できることとなり、効率的な処 が可能となる。

 窒化処理は、Ga 2 O 3 基板部材1の温度300~400℃、プラズマパワー300~ 350W、窒素流量2~3sccm、窒化時間60~100分として う。窒化時間が60分より短いと、窒化層の 成が不十分となり、立方晶GaNが優先的に形 されてしまい、六方晶GaN形成には60分を超え る窒化時間が必要である。逆に、窒化時間が 100分を超えても、窒化層の厚さは飽和して一 定になる。このため、窒化時間60~100分が好ま しい。このような窒化処理により、六方晶GaN からなる第1のバッファ層2が形成される。

 次に、窒化処理したGa 2 O 3 基板部材1の表面上に六方晶GaNからなる第2の ッファ層3を成長形成させる。このとき、Ga 2 O 3 基板部材1の温度480~520℃、プラズマパワー250~ 350W、窒素流量1.5~2.5sccm、成長時間5~15分とす 。成長時間が5分に満たないと、GaN層の成長 不十分となり、逆に15分を越えて層厚が厚 なると、応力発生により欠陥や転位が誘発 れ、その後のGaN層成長に影響を及ぼすため この範囲内の成長時間で成長させることが ましい。

 続いて、第2のバッファ層3の表面上に六方 GaN層4を成長形成させる。このGaN層4の成長は 、Ga 2 O 3 基板部材1の温度650~750℃、プラズマパワー250~ 350W、窒素流量1.5~2.5sccm、成長時間50~90分で行 。
 このようにして、Ga 2 O 3 基板部材1上に窒化処理により六方晶GaNから る第1のバッファ層2を形成した後、さらに六 方晶GaNからなる第2のバッファ層3を成長形成 、この第2のバッファ層3を介してGaN層4を成 させることで、表面平坦性及び結晶品質性 優れた六方晶GaN層4を得ることができる。

 なお、本発明に係る光デバイス用基板を用 ることにより、発光素子、受光素子等の各 の光デバイスを製造することができる。
 また、この光デバイス用基板をテンプレー 基板として使用し、表面層となるGaN層の上 六方晶GaN層を再現性よく作製することもで る。

(実施例1)
 まず、Ga 2 O 3 単結晶をフローティングゾーン(FZ)法で育成 た。このとき、Ga 2 O 3 粉末(純度4N)をラバーチューブで成形後、焼 し、これを原料棒として単結晶育成を行っ 。単結晶育成条件は、ドライエア雰囲気中 、成長速度7.5mm/hである。
 育成した単結晶を8mm×8mm×0.8mm厚に切り出し (100)面が表面になるように研磨加工し、0.4mm 厚とした。さらに、基板部材洗浄としてアセ トン、メタノールによる有機洗浄をそれぞれ 10分行った後、窒化前の基板部材の前処理と て、HF処理10分、溶液(H 2 O:H 2 SO 4 :H 2 O 2 =1:4:1)によるエッチャント処理5分を行った。

 この基板部材をRF-MBE装置に導入し、温度8 00℃付近まで加熱した後、10分間保持するこ によるサーマルクリーニングを行った。そ 後、RF励起した窒素プラズマによる窒化処理 を行った。窒化条件は、基板部材温度300℃、 RFプラズマパワー350W、窒素流量2.5sccm、窒化 間90分である。

 図3に、窒化前後のGa 2 O 3 基板部材表面の反射高速電子回折(RHEED)パタ ンを観察した結果を示す。窒化前のGa 2 O 3 基板部材表面に対しては電子線を[010]方位か 入射させたときのパターン、窒化後のGa 2 O 3 基板部材表面に対しては電子線を[11-20]方位 たは[1-100]方位から入射させたときのパター が示されている。Ga 2 O 3 基板部材を窒化することで、シャープなスト リークパターンが得られた様子を確認するこ とができる。この窒化後のパターンは解析の 結果、六方晶GaNであることがわかった。

 次に、同じRF-MBE装置内で第2のバッファ層形 成のためのGaN成長を行った。成長条件は、基 板部材温度500℃、RFパワー300W、窒素流量2.0scc m、Gaセル温度940℃、成長時間10分である。こ 第2のバッファ層表面に対して電子線を[11-20 ]方位または[1-100]方位から入射させたときのR HEEDパターンを図4に示す。図3に示した窒化後 のGa 2 O 3 基板部材表面と同様にシャープなストリーク パターンが観察された。

 さらに、第2のバッファ層の表面上にGaN層 形成のためのGaN成長を行った。成長条件は、 第2のバッファ層形成のための成長条件とは 板部材温度と成長時間が異なり、基板部材 度650℃、RFパワー300W、窒素流量2.0sccm、Gaセ 温度940℃、成長時間60分である。図5は、形 されたGaN層表面に対して電子線を[11-20]方位 ら入射させたときのRHEEDパターンとGaN層の 面SEM写真を示す。RHEEDはストリーク状のパタ ーンで、SEM写真から表面は優れた平坦性を有 することが確認される。

 このようにして製造された光デバイス用基 におけるGa 2 O 3 基板部材表面からGaN層にかけてのTEM断面を図 6に示す。
 また、この実施例1で作製したGaN層の結晶性 をX線ロッキングカーブで評価したところ、 7に示すように、シングルピークで、GaN(002) 半値幅(FWHM)は22.0 arcminであった。

(実施例2)
 第2のバッファ層の表面上にGaN層を形成する 際の基板部材温度を700℃とした他は、上記の 実施例1と同様の条件で光デバイス用基板を 造した。
 作製したGaN層の結晶性をX線ロッキングカー ブで評価したところ、GaN(002)ピークのFWHMは22. 1 arcminであった。

(比較例1)
 図8に示されるように、第2のバッファ層を 成することなく、窒化したGa 2 O 3 基板部材表面上に直接GaN層を高温で成長させ た。Ga 2 O 3 基板部材のサーマルクリーニング及び窒化処 理を上記の実施例と同じ条件で行った後、RF- MBE装置内で成長温度を780℃と700℃の2通りで れぞれ成長時間60分としてGaN層形成のための GaN成長を行った。
 形成されたGaN層表面に対して電子線を[11-20] 方位から入射させたときのRHEEDパターンとGaN の表面SEM写真を図9に示す。成長温度が780℃ の場合は、GaN層に剥離が発生していることが 確認された。一方、成長温度700℃で成長させ たGaN層は、剥離を抑えることができたが、RHE EDパターンはストリーク状とはならずにスポ ト状となり、また、SEM写真から表面平坦性 低いことが判明した。

 X線ロッキングカーブによりGaN(002)ピーク FWHMを測定した結果は、以下の表1に示すよ に、成長温度780℃の場合は41.8arcmin、成長温 700℃の場合は83.0arcminであり、実施例1及び2 得られたGaN層におけるGaN(002)ピークのFWHMに して2~4倍大きい値となった。このことから 本発明における第2のバッファ層の形成が、 GaN層の平坦性だけでなく、結晶性改善にも有 効であることが判明した。

(比較例2)
 図10に、文献E.G.Villora et al., Appl. Phys. Lett ., 90 (2007) 234102.に記載された光デバイス用 板の断面TEM像を示す。図中、aで示されるGa 2 O 3 基板部材表面の窒化層の上に第2のバッファ を形成することなく、厚さ400nm程度のGaN層が 形成されている。このGaN層のうちcで示され 上層部分には積層欠陥がほとんど存在しな が、窒化層直上のbで示される厚さ約200nmの 分には水平方向の積層欠陥が大量に形成さ ていることが確認される。

 これに対し、図6に示した実施例1の断面TEM では、積層欠陥自体がないGaN層が厚さ100nm程 度の第2のバッファ層の上に形成されている
 すなわち、第2のバッファ層を形成しない場 合には、積層欠陥をなくすために厚さ約200nm GaN成長が必要になるのに対し、Ga 2 O 3 基板部材表面の窒化層の上に厚さ100nm程度のG aN成長により第2のバッファ層を形成すること で、積層欠陥のないGaN層が得られる。従って 、生産効率、製造コストなどの観点から、第 2のバッファ層の形成が有効であることがわ る。

 本発明によれば、酸化ガリウム単結晶基 部材を窒化処理して第1のバッファ層を形成 した後、所定の成長温度より低い温度で窒化 ガリウムからなる第2のバッファ層を成長形 し、さらに、第2のバッファ層の表面上に所 の成長温度で窒化ガリウム層を成長形成す ので、酸化ガリウム基板部材を用いながら 表面平坦性に優れ且つ結晶品質性に優れた 化ガリウム層を有する光デバイス用基板を ることができる。