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Patent Searching and Data


Title:
INTERMEDIATE IMAGE GENERATING METHOD, DEVICE, AND PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122725
Kind Code:
A1
Abstract:
When an intermediate image in the middle of changing from one to the other of two pseudo three-dimensional images generated by performing ray casting under the set conditions of two different opacity degrees, respectively, is generated, an opacity degree to be allocated correspondingly to each pixel value is determined so that, when the stage of the change in the intermediate image is closer to a pseudo three-dimensional image generated under the set condition of a smaller opacity degree to be allocated correspondingly to each pixel value out of the set conditions of the two different opacity degrees, the change of the opacity degrees to be allocated with respect to the change of the stage becomes smaller, thereby determining the set conditions of the opacity degrees. An intermediate image is generated by performing the ray casting of a three-dimensional image from an arbitrary point of view under the determined set conditions of the opacity degrees to generate an intermediate image which is changing in a shape close to linear in appearance to a linear change in the stage of the change.

Inventors:
MIYAMOTO MASAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001495
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 31, 2009
Export Citation:
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Assignee:
FUJIFILM CORP (JP)
MIYAMOTO MASAKI (JP)
International Classes:
A61B5/00; A61B5/055; A61B6/03; A61B8/00; G06T15/00
Domestic Patent References:
WO2006048802A22006-05-11
Foreign References:
JP2001084409A2001-03-30
JP2000090283A2000-03-31
JP2005202791A2005-07-28
Other References:
See also references of EP 2266457A4
Attorney, Agent or Firm:
YANAGIDA, Masashi et al. (JP)
Seiji Yanagida (JP)
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Claims:
 3次元画像を、任意の視点から、画素値に対応して割り当てられる不透明度の2つの異なる設定条件下でそれぞれレイキャスティングすることにより生成される2つの擬似3次元画像の、一方から他方へ変化する途中の中間画像を生成する方法であって、
 各画素値に対応して割り当てる不透明度を、前記中間画像における変化の段階が、前記2つの異なる不透明度の設定条件のうち前記各画素値に対応して割り当てられる不透明度が小さい方の設定条件下で生成された前記擬似3次元画像に近いほど、前記段階の変化に対する、前記割り当てる不透明度の変化が小さくなるように決定することにより不透明度の設定条件を決定し、
 該決定された不透明度の設定条件下で、前記3次元画像を任意の視点からレイキャスティングすることにより前記中間画像を生成することを特徴とする中間画像生成方法。
 前記不透明度の決定を、下記式(1)により行うことを特徴とする請求項1記載の中間画像生成方法。
(ただし、gは画素値であり、F A (g)は、前記変化が開始する擬似3次元画像の生成に適用される不透明度の設定条件を表す関数であり、F B (g)は、前記変化が終了する擬似3次元画像の生成に適用される不透明度の設定条件を表す関数であり、α(0<α<1)は、前記変化の段階であり、t(α)は、F A (g)≦F B (g)である場合にはt(α)<u(α)、F A (g)>F B (g)である場合にはt(α)>u(α)となる単調増加関数であり、u(α)=αであり、F α (g)は、前記中間画像の生成に適用する不透明度の設定条件を表す関数である。)
 前記t(α)が、下記式(2)により規定される関数であることを特徴とする請求項2記載の中間画像生成方法。
(ただし、xは、1<x≦(-m/logβ)の実数であり、mは、前記不透明度に有効な変化が生ずる単位不透明度の有効数字の桁数であり、βは、前記不透明度に有効な変化が生ずる前記段階の単位変化量である。)
 3次元画像を、任意の視点から、画素値に対応して割り当てられる不透明度の2つの異なる設定条件下でそれぞれレイキャスティングすることにより生成される2つの擬似3次元画像の、一方から他方へ変化する途中の中間画像を生成する中間画像生成装置であって、
 各画素値に対応して割り当てる不透明度を、前記中間画像における変化の段階が、前記2つの異なる不透明度の設定条件のうち前記各画素値に対応して割り当てられる不透明度が小さい方の設定条件下で生成された前記擬似3次元画像に近いほど、前記段階の変化に対する、前記割り当てる不透明度の変化が小さくなるように決定することにより不透明度の設定条件を決定する設定条件決定手段と、
 前記設定条件決定手段により決定された不透明度の設定条件下で、前記3次元画像を任意の視点からレイキャスティングすることにより前記中間画像を生成する中間画像生成手段と
 を備えたことを特徴とする中間画像生成装置。
 前記不透明度決定手段が、前記不透明度の決定を、下記式(1)により行うことを特徴とする請求項4記載の中間画像生成装置。
(ただし、gは画素値であり、F A (g)は、前記変化が開始する擬似3次元画像の生成に適用される不透明度の設定条件を表す関数であり、F B (g)は、前記変化が終了する擬似3次元画像の生成に適用される不透明度の設定条件を表す関数であり、α(0<α<1)は、前記変化の段階であり、t(α)は、F A (g)≦F B (g)である場合にはt(α)<u(α)、F A (g)>F B (g)である場合にはt(α)>u(α)となる単調増加関数であり、u(α)=αであり、F α (g)は、前記中間画像の生成に適用する不透明度の設定条件を表す関数である。)
 前記t(α)が、下記式(2)により規定される関数であることを特徴とする請求項5記載の中間画像生成装置。
(ただし、xは、1<x≦(-m/logβ)の実数であり、mは、前記不透明度に有効な変化が生ずる単位不透明度の有効数字の桁数であり、βは、前記不透明度に有効な変化が生ずる前記段階の単位変化量である。)
 3次元画像を、任意の視点から、画素値に対応して割り当てられる不透明度の2つの異なる設定条件下でそれぞれレイキャスティングすることにより生成される2つの擬似3次元画像の、一方から他方へ変化する途中の中間画像を生成するためのプログラムであって、
 コンピュータに、
 各画素値に対応して割り当てる不透明度を、前記中間画像における変化の段階が、前記2つの異なる不透明度の設定条件のうち前記各画素値に対応して割り当てられる不透明度が小さい方の設定条件下で生成された前記擬似3次元画像に近いほど、前記段階の変化に対する、前記割り当てる不透明度の変化が小さくなるように決定することにより不透明度の設定条件を決定し、
 該決定された不透明度の設定条件下で、前記3次元画像を任意の視点からレイキャスティングすることにより前記中間画像を生成することを実行させる中間画像生成プログラム。
Description:
中間画像生成方法および装置な びにプログラム

本発明は、3次元画像を2つの異なる不透明 の設定条件下でそれぞれレイキャスティン することにより生成される2つの擬似3次元 像の、一方から他方へ変化する途中の中間 像を生成する中間画像生成方法および装置 らびにプログラムに関するものである。

被写体の3次元的な構造等の把握を容易に るため、CT装置、MRI装置、超音波診断装置等 により取得された多数の2次元画像の群から る被写体の3次元画像データを、コンピュー グラフィックスの技術等を用いて2次元平面 上に立体的に可視化した擬似3次元画像を生 ・表示する処理が行われている。

このような擬似3次元画像を生成する方法 しては、ボリュームレンダリング法が知ら ている。これは、3次元画像を構成する各画 (ボクセル)に対して設定された不透明度(Opac ity)と輝度値とに基づき、視線に沿った各探 点におけるこれらの値をサンプリングし、 れらの積を加算していくことによって投影 素の画素値を求め、半透明な投影画像を生 する処理である。

具体的には、図1に示すように、視点と投影 T上の投影画素の各々とを結ぶ複数の視線E j (j=1、2、…、L;Lは、視線の数)に沿って3次元 像Vを所定の間隔でサンプリングした複数の 査点P ji (i=1、2、…、n;nは、視線E j 上の探査点の数)を設定する。次に、各視線E j に沿って、各探査点P ji における輝度値b(P ji )と不透明度f(P ji )とを順次取得し、次の式(3)により、視線E j が通る投影面上の投影画素の出力画素値C j を決定する。このような処理を各視線につい て行い、投影面上のすべての投影画素の出力 画素値を決定し、投影画像を生成する。

ここで、各探査点P ji における不透明度f(P ji )は、予め画素値毎に定義された不透明度に づき、その探査点P ji おける画素値により決定されるので、画素値 に対応して割り当てられる不透明度の設定を 調節することにより、被写体を可視化する程 度を調節することができる。

たとえば、図2Aから図4Aに示すように、投影 像を表示する表示画面上にスライダボック 91を設け、そのスライダ92の位置を左の端(α= 0)から右の端(α=1)へスライドさせることに応 て、2つの異なる不透明度の設定関数下でそ れぞれ生成された2つの擬似3次元画像の、一 I A から他方I B へ変化する画像を表示画面に表示させること が行われている。

具体的には、スライダ92が、左の端(α=0)に位 するときには図2Bのグラフに示す不透明度 設定関数F A (g)を適用させ、図2Aに示すような肋骨部が完 に透明である画像I A を生成し、右の端(α=1)に位置するときには図 4Bのグラフに示す不透明度の設定関数F B (g)を適用させ、図4Aに示すような肋骨部が完 に不透明である画像I B を生成する。また、スライダ92が両端の間(0&l t;α<1)に位置するときには、下記の式(4)に りスライダ92の位置αに応じて設定関数F A (g)、F B (g)を線形補間して得られた設定関数F H (g)を適用させ、図3Aに示すような画像I A から画像I B へ変化する途中の中間画像I H を生成する(特許文献1参照)。

なお、図3Aに示す中間画像は、スライダ92がα =0.2の位置にあるときに、図3Bのグラフに示す 不透明度の設定関数F H (g)を適用させ、生成したものである。また、 ここでは、投影画像I A 、I H 、I B が、肋骨部の投影画像に、心臓部の3次元画 を一定の不透明度の設定関数F K (g)の条件下でレイキャスティングすることに より生成された心臓部の投影画像が重ね合わ せられたものである場合を例示している。

特開2005‐202791号公報

上記従来の技術では、スライダ92の位置αの 形的な変化に対して、各探査点に割り当て れる不透明度は、上記式(4)により、線形的 変化するが、上記式(4)の設定関数F H (g)を上記式(3)に代入すると、式(3)は、αに関 る最大(n+1)次の多項式関数となり、投影画 の出力画素値の変化はほとんどが非線形的 ものとなってしまう。

例えば、設定関数F A (g) =0.0の条件下で生成される擬似3次元画像I A から設定関数F B (g) =1.0の条件下で生成される擬似3次元画像I B へ変化する投影画像を、視線E j に沿って設定される探査点の数nを4としたボ ュームレンダリングにより生成する場合、 の変化の段階αに対する出力画素値Cのグラ 71aは図5に示すようになる。グラフ71aでは、 変化が開始する段階(α=0)から出力画素値Cが 激に変化し、変化の段階αが0.2であるときに 出力画素値Cは既に全変化の半分以上の変化 進行してしまった状態となり、変化が終了 る段階(α=1)に近づくほど出力画素値Cの変化 極端に小さくなっている。

また、設定関数F A (g) =1.0の条件下で生成される擬似3次元画像I A から設定関数F B (g) =0.0の条件下で生成される擬似3次元画像I B へ変化する投影画像を生成する場合、その変 化の段階αに対する出力画素値Cのグラフ71bは 図6に示すようになる。

このように、上記従来の技術では、変化の 段階αを線形的に変化させるだけでは、投影 像の一方から他方へ線形的に変化する中間 像は得られないという問題がある。

本発明は、上記事情に鑑み、3次元画像を 画素値に対応して割り当てられる不透明度 2つの異なる設定条件下でそれぞれレイキャ ティングすることにより生成される2つの擬 似3次元画像の、一方から他方へ変化する途 の中間画像を生成する際に、変化の段階の 形的な変化に対して、見た目が線形に近い で変化する中間画像を生成することができ 中間画像生成方法および装置ならびにプロ ラムを提供することを目的とするものであ 。

本発明の中間画像生成方法は、3次元画像 、任意の視点から、画素値に対応して割り てられる不透明度の2つの異なる設定条件下 それぞれレイキャスティングすることによ 生成される2つの擬似3次元画像の、一方か 他方へ変化する途中の中間画像を生成する 法であって、各画素値に対応して割り当て 不透明度を、中間画像における変化の段階 、その2つの異なる不透明度の設定条件のう 各画素値に対応して割り当てられる不透明 が小さい方の設定条件下で生成された擬似3 次元画像に近いほど、段階の変化に対する、 割り当てる不透明度の変化が小さくなるよう に決定することにより不透明度の設定条件を 決定し、決定された不透明度の設定条件下で 、3次元画像を任意の視点からレイキャステ ングすることにより中間画像を生成するこ を特徴とするものである。

ここで「3次元画像」というのは、多数の2 元画像の群からなる3次元画像データにより 構成される仮想的3次元画像であり、「擬似3 元画像」というのは、ボリュームレンダリ グ法によって生成され、3次元的に可視表示 される2次元画像を意味する。

本発明の中間画像生成装置は、3次元画像 、任意の視点から、画素値に対応して割り てられる不透明度の2つの異なる設定条件下 それぞれレイキャスティングすることによ 生成される2つの擬似3次元画像の、一方か 他方へ変化する途中の中間画像を生成する 間画像生成装置であって、各画素値に対応 て割り当てる不透明度を、中間画像におけ 変化の段階が、その2つの異なる不透明度の 定条件のうち各画素値に対応して割り当て れる不透明度が小さい方の設定条件下で生 された擬似3次元画像に近いほど、段階の変 化に対する、割り当てる不透明度の変化が小 さくなるように決定することにより不透明度 の設定条件を決定する設定条件決定手段と、 設定条件決定手段により決定された不透明度 の設定条件下で、3次元画像を任意の視点か レイキャスティングすることにより中間画 を生成する中間画像生成手段とを備えたこ を特徴とするものである。

本発明の中間画像生成プログラムは、上記 中間画像生成方法をコンピュータに実行させ るものである。

上記方法および装置ならびにプログラムは、 不透明度の決定を、下記式(1)により行うもの であってもよい。

ただし、gは画素値であり、F A (g)は、変化が開始する擬似3次元画像の生成 適用される不透明度の設定条件を表す関数 あり、F B (g)は、変化が終了する擬似3次元画像の生成 適用される不透明度の設定条件を表す関数 あり、α(0<α<1)は、変化の段階であり、t (α)は、F A (g)≦F B (g)である場合にはt(α)<u(α)、F A (g)>F B (g)である場合にはt(α)>u(α)となる単調増加 数であり、u(α)=αであり、F α (g)は、中間画像の生成に適用する不透明度の 設定条件を表す関数である。

また、t(α)は、下記式(2)により規定される関 であってもよい。

ただし、xは、1<x≦(-m/logβ)の実数であり mは、不透明度に有効な変化が生ずる単位不 透明度の有効数字の桁数であり、βは、不透 度に有効な変化が生ずる、前記段階の単位 化量である。

本発明の中間画像生成方法および装置なら びにプログラムによれば、3次元画像を、任 の視点から、画素値に対応して割り当てら る不透明度の2つの異なる設定条件下でそれ れレイキャスティングすることにより生成 れる2つの擬似3次元画像の、一方から他方 変化する途中の中間画像を生成する際に、 画素値に対応して割り当てる不透明度を、 間画像における変化の段階が、その2つの異 る不透明度の設定条件のうち各画素値に対 して割り当てられる不透明度が小さい方の 定条件下で生成された擬似3次元画像に近い ほど、段階の変化に対する、割り当てる不透 明度の変化が小さくなる非線形関数を用いて 決定し、決定された不透明度の設定条件下で 、3次元画像を任意の視点からレイキャステ ングすることにより中間画像を生成するよ にしたので、変化の段階の線形的な変化に して、見た目が線形に近い形で変化する中 画像を生成することができる。

上記方法および装置ならびにプログラムにお いては、不透明度の決定を、下記式(1)により 行うことができる。

ただし、gは画素値であり、F A (g)は、変化が開始する擬似3次元画像の生成 適用される不透明度の設定条件を表す関数 あり、F B (g)は、変化が終了する擬似3次元画像の生成 適用される不透明度の設定条件を表す関数 あり、α(0<α<1)は、変化の段階であり、t (α)は、F A (g)≦F B (g)である場合にはt(α)<u(α)、F A (g)>F B (g)である場合にはt(α)>u(α)となる単調増加 数であり、u(α)=αであり、F α (g)は、中間画像の生成に適用する不透明度の 設定条件を表す関数である。

例えば、設定関数F A (g) =0.0の条件下で生成される擬似3次元画像I A から設定関数F B (g) =1.0の条件下で生成される擬似3次元画像I B へ変化する投影画像を、視線に沿って設定さ れる探査点の数を4としたボリュームレンダ ングにより生成する場合、不透明度の決定 、下記式(2)により規定される関数t(α)を用い て、上記式(1)により行うようにすれば、その 変化の段階αに対する出力画素値Cのグラフ81a (x=2)、82a(x=3)は、図5に示すように、従来技術 よるグラフ71aに比べ、変化の段階αの線形 な変化に対して、出力画素値Cの変化が線形 近い形で変化するものとなる。また、設定 数F A (g) =1.0の条件下で生成される擬似3次元画像I A から設定関数F B (g) =0.0の条件下で生成される擬似3次元画像I B へ変化する投影画像を生成する場合、不透明 度の決定を、下記式(2)により規定される関数 t(α)を用いて、上記式(1)により行うようにす ば、その変化の段階αに対する出力画素値C グラフ81b(x=2)、82b(x=3)は、図6に示すように 従来技術によるグラフ71bに比べ、変化の段 αの線形的な変化に対して、出力画素値Cの 化が線形に近い形で変化するものとなる。 れにより、変化の段階の線形的な変化に対 て、見た目がより線形に近い形で変化する 間画像を生成することができる。

ただし、xは、1<x≦(-m/logβ)の実数であり mは、不透明度に有効な変化が生ずる単位不 透明度の有効数字の桁数であり、βは、不透 度に有効な変化が生ずる、前記段階の単位 化量である。

以下、図面を参照して、本発明の一実施の 形態について説明する。

図7は、3次元医用画像処理システムの概要 示すハードウェア構成図である。図に示す うに、このシステムでは、モダリティ1と、 画像保管サーバ2と、画像処理ワークステー ョン3とが、ネットワーク9を経由して通信可 能な状態で接続されている。

モダリティ1は、被検体を表す3次元医用画 V(3次元画像)を取得するものであり、具体的 には、CT装置やMRI装置、超音波診断装置等で る。

画像保管サーバ2は、モダリティ1で取得さ た3次元医用画像Vや画像処理ワークステー ョン3での画像処理によって生成された医用 像を画像データベースに保存・管理するコ ピュータであり、大容量外部記憶装置やデ タベース管理ソフトウェア(たとえば、ORDB(O bject Relational Database)管理ソフトウェア)を備 ている。

画像処理ワークステーション3は、読影者 らの要求に応じて、モダリティ1や画像保管 ーバ2から取得した3次元医用画像Vに対して 像処理を行い、生成された画像を表示する ンピュータであり、特に、読影者からの要 を入力するキーボードやマウス等の入力装 と、取得した3次元医用画像Vを格納可能な 量の主記憶装置と、生成された画像を表示 るディスプレイとを備えている。

画像データの格納形式やネットワーク9経 での各装置間の通信は、DICOM(Digital Imaging an d Communications in Medicine)等のプロトコルに基 いている。

図8は、画像処理ワークステーション3のボ ュームレンダリング機能に関連する部分を すブロック図である。図に示すように、画 処理ワークステーション3は、読影者からの 要求に応じて、読影対象の患者の3次元医用 像Vをモダリティ1や画像保管サーバ2から取 する画像取得手段10、任意の視点と投影面上 の各画素とを結ぶ複数の視線に沿って、3次 医用画像Vを所定の間隔でサンプリングした 数の探査点の輝度値と不透明度とを用いて 投影面上の画素の画素値を決定し、ボリュ ムレンダリング画像(擬似3次元画像)を生成 るレイキャスティング手段60、および生成 れたボリュームレンダリング画像をディス レイに表示する画像表示手段70から構成され ており、レイキャスティング手段60は、各探 点における輝度値と不透明度をそれぞれ決 する不透明度決定手段40と輝度値決定手段50 とを備える。

次に、この医用画像処理システム、特に画 像処理ワークステーション3によって、ボリ ームレンダリング画像を生成する処理の流 について説明する。

まず、画像取得手段10が、読影者からの要 に応じて、読影対象の患者の3次元医用画像 Vをモダリティ1や画像保管サーバ2から取得す る。この3次元医用画像Vは、マルチスライス 像をボクセルに分割し、3次元座標空間内に 配列してなるものであり、各ボクセルの位置 は、被写体の左右方向をx軸、前後方向をy軸 上下方向をz軸とする3次元座標系で定義さ 、各ボクセルの画素値は、そのボクセルの 置の座標と関連づけられている。

次に、レイキャスティング手段60が、画像取 部10によって取得された3次元医用画像Vのボ リュームレンダリング画像を構成する画素の 画素値(出力画素値)を求める。まず、初期設 ファイルや読影者によるキーボードやマウ 等からの入力等により設定された視点、光 S、投影面F(大きさ、位置、画素数)により、 たとえば、図1に示すように、その視点と投 面F上の投影画素の各々とを結ぶ複数の視線E j (j=1、2、…、L;Lは、視線の数)に沿って3次元 用画像Vを所定の間隔でサンプリングした複 の探査点P ji (i=1、2、…、n;nは、視線E j 上の探査点の数)を設定する。次に、各視線E j に沿って、各探査点P ji における輝度値b(P ji )と不透明度f(P ji )とを後述する不透明度決定手段40および輝度 値決定手段50により順次取得し、次の式(3)に すように、それらの積を加算していき、不 明度αの累積が所定の閾値となるか、また レイが対象としている3次元医用画像Vから抜 け出たとき、その視線E j に対する処理を終了し、加算結果をその視線 E j が通る投影面上の投影画素の出力画素値C j として決定する。

このような処理を各視線について行い、投 影面上のすべての投影画素の出力画素値を決 定し、ボリュームレンダリング画像を生成す る。生成されたボリュームレンダリング画像 は、画像表示手段70によって画像処理ワーク テーション3のディスプレイに表示される。

次に、不透明度決定手段40によって、上記各 査点P ji における不透明度f(P ji )を決定する処理について説明する。

各探査点P ji における不透明度f(P ji )は、予め画素値に対応して割り当てられる 透明度の設定条件F(g)が与えられている場合 は、その設定条件F(g)に基づき、その探査点 P ji おける画素値g(P ji )により決定する。なお、各探査点P ji における画素値g(P ji )は、探査点P ji が含まれる格子を構成する8つのボクセルの 素値を線形補間して算出される。以下同じ

一方、3次元画像を、画素値に対応して割り てられる不透明度の設定関数F A (g)の条件下でレイキャスティングすることに より生成される擬似3次元画像I A から、設定関数F B (g)の条件下でレイキャスティングすることに より生成される擬似3次元画像I B へ変化する途中の中間画像I α を生成する場合には、それらの設定関数F A (g)、F B (g)を補間することにより得られた設定関数F α (g)に基づき、その探査点P ji おける画素値g(P ji )により決定する。

具体的には、まず、各画素値gに対応して割 当てる不透明度fを、中間画像における変化 段階α(0<α<1)が、その2つの異なる不透 度の設定条件F A (g)、F B (g)のうち各画素値gに対応して割り当てられ 不透明度が小さい方の設定条件下で生成さ た擬似3次元画像に近いほど、段階の変化α 対する、割り当てる不透明度の変化が小さ なるように決定することにより不透明度の 定関数F α (g)を決定する。次に、その決定された不透明 度の設定関数F α (g)に基づき、次の式(5)により、各探査点P ji における不透明度f (P ji )をその探査点P ji おける画素値g(P ji )により決定する。

なお、この不透明度の設定条件F α (g)は、たとえば次の式(1)により算出されたも のを用いることができる。

ここで、t(α)は、補間計数関数であり、たと ば次の式(2)により規定される関数を用いる とができる。

ここで、xは、1<x≦(-m/logβ)の実数であり mは、不透明度に有効な変化が生ずる単位不 透明度の有効数字の桁数であり、βは、不透 度に有効な変化が生ずる、前記段階の単位 化量である。

次に、輝度値決定手段50によって、各探査点P ji における輝度値b(P ji )を決定する処理について説明する。各探査 P ji における輝度値b(P ji )は、次の式(6)により算出する。

ここで、hは、拡散反射によるシェーディン 係数である。なお、本実施形態では、環境 や鏡面反射光については考慮していない。 た、N(P ji )は、探査点P ji における法線ベクトルであり、次の式(7)によ り算出される。

ここで、∇f(P ji )は、探査点P ji における不透明度の勾配であり、探査点P ji にx軸方向、y軸方向、又はz軸方向で近接する 6つの近傍点における不透明度fを用いて、次 式(8)により算出される。なお、ここでは、 略化のため、P ji =(x、y、z)としている。

さらに、Lは、探査点P ji から光源Sへの単位方向ベクトル、「・」は クトルの内積、c(P ji )は、予め被検体の組織毎(CT値等の画素値毎) 定義された色情報に基づき、割り当てられ 色情報である。

なお、上記不透明度の決定処理と輝度値の 決定処理とは、互いに独立した処理のため、 直列処理で行う場合にはどちらの処理を先に 行ってもよいし、並列処理により同時並行で 行ってもよい。

このように本発明による画像処理の実施形 態となる3次元医用画像処理システムでは、3 元画像を、任意の視点から、画素値に対応 て割り当てられる不透明度の2つの異なる設 定条件下でそれぞれレイキャスティングする ことにより生成される2つの擬似3次元画像の 一方から他方へ変化する途中の中間画像を 成する際に、不透明度決定手段40が、各画 値に対応して割り当てる不透明度を、中間 像における変化の段階が、その2つの異なる 透明度の設定条件のうち各画素値に対応し 割り当てられる不透明度が小さい方の設定 件下で生成された擬似3次元画像に近いほど 、段階の変化に対する、割り当てる不透明度 の小さくなるように決定することにより不透 明度の設定条件を決定し、レイキャスティン グ手段60が、決定された不透明度の設定条件 で、3次元画像を任意の視点からレイキャス ティングすることにより中間画像を生成する ようにしたので、変化の段階の線形的な変化 に対して、見た目が線形に近い形で変化する 中間画像を生成することができる。

上記の実施形態におけるシステム構成、処 理フロー、モジュール構成等に対して、本発 明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な改変を 行ったものも、本発明の技術的範囲に含まれ る。また、上記の実施形態はあくまでも例示 であり、上記のすべての説明が本発明の技術 的範囲を限定的に解釈するために利用される べきものではない。

例えば、上記の実施形態では、画像処理ワ ークステーション3で画像処理と画像表示の 方を行うようにしたが、画像処理サーバを 途設けてネットワーク9に接続し、画像処理 この画像処理サーバに行わせるようにして よい。これにより、分散処理が図られ、た えば、画像の表示を複数の端末で行う場合 は、高性能の画像処理ワークステーション 複数台設置する必要がなくなり、システム 体のコストの低減に資する。

ボリュームレンダリング法により投影 像を生成する処理を説明するための図 変化が開始する段階(α=0)のとき生成さ れる投影画像を表す図 図2Aの投影画像の生成に適用される不 明度の設定関数を表すグラフ 従来の技術により、変化の段階αが0.2 あるとき生成される中間画像を示す図 図3Aの投影画像の生成に適用される不 明度の設定関数を表すグラフ 変化が終了する段階(α=1)のとき生成さ れる投影画像を表す図 図4Aの投影画像の生成に適用される不 明度の設定関数を表すグラフ 変化の段階に対する出力画素値の変化 表すグラフ 変化の段階に対する出力画素値の変化 表すグラフ 本発明の実施の形態となる3次元医用画 像処理システムの概略構成図 図7の画像処理ワークステーションのボ リュームレンダリング機能を示すブロック図

符号の説明

1   モダリティ
2     画像保管サーバ
3     画像処理ワークステーション
9     ネットワーク
40   不透明度決定手段
50   輝度値決定手段
60   レイキャスティング手段
S     光源
T     投影面
f     不透明度
Ej   視線
P ji     探査点




 
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