Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL TRANSMISSION MEDIUM, FERRULE, OPTICAL TERMINATION CONNECTOR, OPTICAL STRUCTURE AND OPTICAL APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/153930
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an optical transmission medium, a ferrule, an optical termination connector, an optical structure and an optical apparatus that have functions of an optical termination and an optical connector without exchanging components in accordance with applications.  An optical transmission medium is characterized in that at least one end is defined as an APC cut surface and a refractive index matching member is arranged on the APC cut surface.  A ferrule is characterized in that at least one end is defined as an APC polishing surface and a refractive index matching member is arranged on the APC polishing surface.  An optical termination connector is characterized in comprising a ferrule holding an optical transmission medium and an adapter, from one side of which the ferrule is inserted, wherein the optical transmission medium has at least one end defined as an APC cut surface and a refractive index matching member is arranged on the APC cut surface.

Inventors:
HASHIMOTO NOBUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002569
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 08, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TOMOEGAWA CO LTD (JP)
HASHIMOTO NOBUHIRO (JP)
International Classes:
G02B6/38
Foreign References:
JPS63179304A1988-07-23
JPH08240744A1996-09-17
JPH0850214A1996-02-20
JPH0540210A1993-02-19
JPH07294780A1995-11-10
JPH0634849A1994-02-10
JPH06214120A1994-08-05
JPS61226715A1986-10-08
Other References:
See also references of EP 2296024A4
Attorney, Agent or Firm:
SUENARI, Mikio (JP)
He is a 成幹 student at last. (JP)
Download PDF:
Claims:
 少なくとも一端がAPCカット面であり、該APCカット面に屈折率整合体を設けたことを特徴とする光伝送媒体。
 請求項1記載の光伝送媒体を保持することを特徴とするフェルール。
 光伝送媒体を保持したフェルールと、該フェルールを一方から挿入したアダプタとからなり、該光伝送媒体は、少なくとも一端がAPCカット面であり、該APCカット面に屈折率整合体を設けたことを特徴とする光終端コネクタ。
 一端がAPCカット面であり、他端が平面カット面またはPCカット面であることを特徴とする請求項3記載の光終端コネクタ。
 前記屈折率整合体は、硬度80以下の物または貯蔵弾性率1×10 3 MPa以上の物質であることを特徴とする請求項1記載の光伝送媒体。
 前記屈折率整合体の厚さは8~100μmであることを特徴とする請求項1記載の光伝送媒体。
 請求項1記載の光伝送媒体のAPCカット面で終端されていることを特徴とする光学構造。
 請求項1記載の光伝送媒体のAPCカット面が光伝送媒体または光機能部品と接続されていることを特徴とする光学構造。
 請求項1記載の光伝送媒体を備えることを特徴とする光学機器。
 少なくとも一端がAPC研磨面であり、該APC研磨面に屈折率整合体を設けたことを特徴とするフェルール。
 光伝送媒体を保持したフェルールと、該フェルールを一方から挿入したアダプタとからなり、該フェルールは、少なくとも一端がAPC研磨面であり、該APC研磨面に屈折率整合体を設けたことを特徴とする光終端コネクタ。
 一端がAPC研磨面であり、他端が平面研磨面またはPC研磨面であることを特徴とする請求項11記載の光終端コネクタ。
Description:
光伝送媒体、フェルール、光終 コネクタ、光学構造及び光学機器

 本発明は、光伝送媒体、フェルール、光 端コネクタ、光学構造及び光学機器に関す ものである。

 従来の光ファイバ通信回路においては、 信器からの光信号をスターカプラ等を用い 分配し、複数のユーザに信号を伝送する方 が用いられている。この方式では、スター プラの空きポートや、ユーザーが受信器を 続しない場合など、光コネクタが接続され に放置される状態が起こり得る。このよう 光コネクタが接続されない状態では、光フ イバ端面と空気との境界において、フレネ 反射によって反射戻り光が大きいため、送 器側に悪影響を及ぼすことがある。

 上記の光コネクタが接続されない状態に ける反射戻り光は、光ファイバ端面に光終 器を接続することにより抑制されている。 のような光終端器として、例えば、フェル ルの細径孔に、所定長さの光ファイバの前 部分を挿入し、その先端面をフェルール端 と同一面に研磨し、光ファイバの後方部分 終端面をフェルールの太径孔内に位置して 学接着剤中に埋込ませることによって、伝 光を光ファイバの終端面から光学接着剤中 出射し、その出射光を光学接着剤中で散乱 せて無反射化した、光コネクタ型無反射終 器が提案されている(例えば、特許文献1参 。)。

 また、光コネクタとしては、アダプタと ファイバフェルールを収容したハウジング により、対向するフェルール端面を突き合 せる光コネクタであって、ハウジングに弾 変形可能な腕部を設けることによりアダプ への挿入を容易にするとともに、固定強度 増すことを可能とした、光コネクタが提案 れている(例えば、特許文献2参照。)。

 しかしながら、上記のように、光終端器 光コネクタとはそれぞれ異なる機能を発揮 る別製品であり、用途に応じて使い分ける 要があった。

特開平06-214120号公報

特開昭61-226715号公報

 本発明は、以上のような問題点に鑑みて されたものであり、用途に応じて付け替え ことなく、光終端機能と光コネクタ機能と 兼ね備えた光伝送媒体、フェルール、光終 コネクタ、光学構造及び光学機器を提供す ことを目的としている。

 本発明の光伝送媒体は、少なくとも一端 APC(Angled Physical Contact)カット面であり、該A PCカット面に屈折率整合体を設けたことを特 としており、本発明のフェルールは、上記 伝送媒体を保持することを特徴としている また、本発明の光終端コネクタは、光伝送 体を保持したフェルールと、該フェルール 一方から挿入したアダプタとからなり、該 伝送媒体は、少なくとも一端がAPCカット面 あり、該APCカット面に屈折率整合体を設け ことを特徴としている。

 本発明の光伝送媒体、フェルール及び光 端コネクタによれば、他の光ファイバを接 させない場合には、光伝送媒体の少なくと 一端がAPCカット面であり、光軸に対して傾 させているため、伝搬光が光源方向に反射 ることを防ぐとともに、光伝送媒体のAPCカ ト面に設けられた屈折率整合体によって、 搬光を光伝送媒体のAPCカット面から屈折率 合体中に出射、散乱させて、光伝送媒体のA PCカット面における反射戻り光を抑制するこ ができるといった効果を奏する。一方、他 光ファイバを接続する場合には、光伝送媒 のAPCカット面に設けられた屈折率整合体を することによって、接続抵抗を増大させる となく、光伝送媒体同士または光伝送媒体 光機能部品とを接続することができるとい た効果を奏する。

本発明の光ファイバの側面図である。 本発明の光導波路の側面図である。 本発明のフェルールの側面図である。 本発明のフェルールの側面図である。 本発明の光終端コネクタの側面断面図 ある。 (a)は本発明の光終端コネクタの光終端 能発現状態を示す側面断面図、(b)は本発明 光終端コネクタの光コネクタ機能発現状態 示す側面断面図である。 本発明の光終端コネクタの側面断面図 ある。 (a)は本発明の光終端コネクタの光終端 能発現状態を示す側面断面図、(b)は本発明 光終端コネクタの光コネクタ機能発現状態 示す側面断面図である。 基準実験の回路図である。 評価実験の回路図である。 基準実験の回路図である。 評価実験の回路図である。

 1…光ファイバ、2、6、11…接続面、3…APC ット面、7、12…APC研磨面、4…屈折率整合体 、5…光導波路、8…コア部、9…クラッド部、 10a、10b…フェルール、13a、13b…光終端コネク タ、14a、14b…アダプタ、15…光機能部品、16 ハウジング、17…接続相手の光伝送媒体、18 接続相手のフェルール、19…接続相手の接 面、20…接続相手のハウジング、31…クラン 部材、100…光パワーメータ、C…FCコネクタ C3…メス型FCコネクタ、F1、F2、F3…石英系シ ングルモードの光ファイバ、V…V溝基板、X… 基準実験用光ファイバ。

 まず、図1~図2を用いて本発明の光伝送媒 について説明する。図1は本発明の光ファイ バの側面図、図2は本発明の光導波路の側面 である。1は光伝送媒体である光ファイバ、2 は接続面、3はAPCカット面、4は屈折率整合体 5は光伝送媒体である光導波路、6は接続面 7はAPC研磨面、8はコア部、9はクラッド部で る。図1および図2に示すように、本発明の光 伝送媒体1及び5は、少なくとも一端がAPCカッ 面3またはAPC研磨面7であり、該APCカット面3 たはAPC研磨面7に屈折率整合体4を設けたこ を特徴とする。接続面2または6はどのような 形態でもよいが、平面カット面またはPCカッ 面であることが好ましい。また、相手に応 てAPCカット面でもよい。

 このような光伝送媒体1及び5の接続面2ま は6を光機能部品等に接続すると、光機能部 品等から入射した光はAPCカット面3またはAPC 磨面7で光ファイバ外に反射され、終端され 。本発明においては、APCカット面3またはAPC 研磨面7に屈折率整合体4が設けられても反射 り光はほとんど存在しない。以上のように て光終端機能が発現する光学構造が形成さ る。

 そして、接続面2または6を光機能部品等 接続させたまま、他の光伝送媒体等を屈折 整合体4を介してAPCカット面3またはAPC研磨面 7に接続すると、光機能部品等から入射した はAPCカット面3またはAPC研磨面7及び屈折率整 合体4を透過して他の光伝送媒体等へ出射さ る。このとき、屈折率整合体4の存在により 他の光伝送媒体等の先端は不研磨面や平面 ット面やPCカット面であってもAPCカット面3 たはAPC研磨面7と接続することができ、特別 なアダプタも必要ない。もちろん他の光伝送 媒体等の先端はAPCカット面でもよい。以上の ようにして光コネクタ機能が発現する光学構 造が形成される。なお、このような光伝送媒 体1及び5の接続面2または6にはさまざまな光 機器に備えることができ、必要に応じて光 端機能または光コネクタ機能を発現させる とができる。

 次に、図3を用いて本発明のフェルールに ついて説明する。図3は本発明のフェルール 側面図である。10aはフェルールである。図3 示すように、本発明のフェルール10aは、本 明の光伝送媒体を保持することを特徴とす 。接続面11はどのような形態でもよいが、 面研磨面またはPC研磨面であることが好まし い。また、相手に応じてAPC研磨面でもよい。 このようなフェルール10aによれば、本発明の 光ファイバを容易に取り扱うことができ、必 要に応じて光終端機能または光コネクタ機能 を発現させることができる。

 次いで、図4を用いて本発明のフェルール について説明する。図4は本発明のフェルー の側面図である。10bはフェルールである。 4に示すように、本発明のフェルール10bは、 なくとも一端がAPC研磨面12であり、該APC研 面12に屈折率整合体4を設けたことを特徴と る。接続面11はどのような形態でもよいが、 平面研磨面またはPC研磨面であることが好ま い。また、相手に応じてAPC研磨面でもよい このようなフェルール10bによれば、本発明 光ファイバを容易に取り扱うことができ、 要に応じて光終端機能または光コネクタ機 を発現させることができる。

 次に、図5および図6を用いて本発明の光 端コネクタについて説明する。図5は本発明 光終端コネクタの側面断面図である。13aは 終端コネクタ、14aは、V溝基板と押さえ基板 等からなるアダプタ、31はクランプ部材であ 。図5に示すように、本発明の光終端コネク タ13aは、光伝送媒体1を保持したフェルール10 aと、該フェルール10aを一方から挿入したア プタ14aとからなり、該光伝送媒体1は、少な とも一端がAPCカット面3であり、該APCカット 面3に屈折率整合体4を設けたことを特徴とす 。このような光終端コネクタ13aによれば、 発明の光ファイバを容易に取り扱うことが き、光終端機能および光コネクタ機能を発 することができる。

 図6(a)は本発明の光終端コネクタの光終端 機能発現状態を示す側面断面図、図6(b)は本 明の光終端コネクタの光コネクタ機能発現 態を示す側面断面図である。15は光機能部品 、16はハウジング、17は接続相手の光伝送媒 、19は接続相手の接続面である。図6(a)に示 ように、本発明の光終端コネクタ13aの接続 11を光機能部品15に接続すると、光機能部品1 5から入射した光はAPCカット面3で光ファイバ に反射され、終端される。本発明において 、APCカット面3に屈折率整合体4が設けられ も反射戻り光はほとんど存在しない。以上 ようにして光終端機能が発現する。

 そして、図6(b)に示すように、接続面11を 機能部品15に接続させたまま、接続する他 光伝送媒体17を屈折率整合体4を介してAPCカ ト面3に接続すると、光機能部品15から入射 た光はAPCカット面3および屈折率整合体4を透 過して接続相手の他の光伝送媒体17へ出射さ る。このとき、屈折率整合体4の存在により 、接続相手の他の光伝送媒体17の接続面19は 研磨面や平面カット面やPCカット面であって もAPCカット面3と接続することができ、特別 アダプタも必要ない。もちろん他の光伝送 体17の接続面19は、APCカット面でもよい。以 のようにして光コネクタ機能が発現する。 のような光終端コネクタ13aによれば、本発 の光ファイバを容易に取り扱うことができ 必要に応じて光終端機能または光コネクタ 能を発現させることができる。

 次に、図7および図8を用いて本発明の光 端コネクタについて説明する。図7は本発明 光終端コネクタの側面断面図である。13bは 終端コネクタ、14bはアダプタである。図7に 示すように、本発明の光終端コネクタ13bは、 光伝送媒体1を保持したフェルール10bと、該 ェルール10bを一方から挿入したアダプタ14b からなり、該フェルール10bは、少なくとも 端がAPC研磨面12であり、該APC研磨面12に屈折 整合体4を設けたことを特徴とする。このよ うな光終端コネクタ13bによれば、本発明の光 ファイバを容易に取り扱うことができ、光終 端機能および光コネクタ機能を発現すること ができる。

 図8(a)は本発明の光終端コネクタの光終端 機能発現状態を示す側面断面図、図8(b)は本 明の光終端コネクタの光コネクタ機能発現 態を示す側面断面図である。15は光機能部品 、16はハウジング、17は接続相手の光伝送媒 、18は接続相手のフェルール、19は接続相手 接続面、20は接続相手のハウジングである 図8(a)に示すように、本発明の光終端コネク 13bの接続面11を光機能部品15に接続すると、 光機能部品15から入射した光はAPC研磨面12で ファイバ外に反射され、終端される。本発 においては、APC研磨面12に屈折率整合体4が けられても反射戻り光はほとんど存在しな 。以上のようにして光終端機能が発現する

 そして、図8(b)に示すように、接続面11を 機能部品15に接続させたまま、接続する他 光伝送媒体17を保持したフェルール18の接続 19を屈折率整合体4を介してAPC研磨面12に接 すると、光機能部品15から入射した光はAPC研 磨面12及び屈折率整合体4を透過して接続相手 の他の光伝送媒体17へ出射される。このとき 屈折率整合体4の存在により、接続相手の他 の光伝送媒体17の接続面19は不研磨面や平面 磨面やPC研磨面であってもAPC研磨面12と接続 ることができ、特別なアダプタも必要ない もちろん他の光伝送媒体17の接続面19はAPC研 磨面でもよい。以上のようにして光コネクタ 機能が発現する。このような光終端コネクタ 13bによれば、本発明の光ファイバを容易に取 り扱うことができ、必要に応じて光終端機能 または光コネクタ機能を発現させることがで きる。

 本発明に用いられる光ファイバとしては 石英、プラスチック等のいずれの材料から るものであってもよく、用途に応じて適宜 択することができる。本発明における光フ イバは、少なくとも一端がAPCカットされて ることが必須であるが、その傾斜は6~10°で ることが好ましく、8°であることがより好 しい。このような端面であると、光ファイ の終端面において伝搬光が光源方向に反射 ることを防ぐことができ、光ファイバ終端 おける反射戻り光を好適に抑制することが きる。また、本発明には、各種光導波路を いることもできる。なお、フェルールとと に用いる場合には、光ファイバの端面をフ ルールごとAPC研磨することでAPC研磨面を形 できる。

 本発明における屈折率整合体は、光伝送 体のAPCカット面に設けられた構成であり、 の光伝送媒体の屈折率と同等又は近似した 折率を有し、この屈折率整合体を介して光 送媒体同士あるいは光機能部品を接続する とにより、不研磨面、平面カット面、PCカ ト面などでも、APCカット面と接続でき、特 なアダプタも必要ない。本発明における屈 率整合体の屈折率は、接続する光伝送媒体 屈折率に近いものであれば特に限定される のではないが、フレネル反射の回避による 送損失の面からそれらの屈折率の差が、±0.0 3以内であることが好ましく、±0.02以内であ ものが特に好ましく使用される。

 また、屈折率整合体としては、接続する光 送媒体を接触させた際に、適度なタック性 伴って上記の光伝送媒体に密着する部材で ることが好ましい。より好ましくは、接続 る光伝送媒体との間で脱着性を有し、凝集 壊せず、取り外した光伝送媒体に粘着性物 が付着しない材料がよい。例えば、硬度がJ IS(A型)80以下の材料や、貯蔵弾性率1×10 3 MPa以上の材料が挙げられる。このような材料 からなる屈折率整合体によれば、光伝送媒体 の端面にバリ等があっても屈折率整合体に傷 が付き難く、かつ表面にタック性を有するこ とで、光伝送媒体の端面に容易に密着させ、 これを保持することができる。その上、光伝 送媒体を密着させる際に過剰な押圧力を加え る必要がなく、光伝送媒体の折れや破損等が 生じるおそれもない。また、再剥離性を有す ることで、複数回の着脱を行っても繰り返し 使用することも可能である。

 屈折率整合体の材料としては、具体的に 、高分子材料(例えば、アクリル系、エポキ シ系、ビニル系、シリコーン系、ゴム系、ウ レタン系、メタクリル系、ナイロン系、ビス フェノール系、ジオール系、ポリイミド系、 フッ素化エポキシ系、フッ素化アクリル系等 の各種粘着材料)の使用が好ましい。これら 中でも、耐環境性及び接着性の面から、シ コーン系及びアクリル系が特に好ましい。 た、架橋剤、添加剤、軟化剤、粘着調整剤 の添加により適宜に接着力、濡れ性を調節 てもよく、また、耐水性や耐湿性、耐熱性 付加してもよい。

 さらに、本発明における屈折率整合体は 単一の層から構成されていることが好まし 。これは、複数層のもののように異種材料 接する界面が内部に存在しないという意味 あり、光の波長オーダで均一に混ざり合っ 系を排除するものではない。すなわち、屈 率整合体は、粘着性を持つ単一の層からな 極めて単純な構成を有しており、このよう 単層構造の部材を用いることで、光反射が きることなく光伝送媒体を接続でき、低損 な接続を行うことが可能となる。また、そ 厚さは8~100μmが好ましく、17~50μmがより好ま しい。

 本発明における屈折率整合体を光伝送媒 のAPCカット面に設ける方法としては、一般 知の方法を用いることができるが、具体的 は、APCカット面近傍に液状の屈折率整合体 配設させた状態で、光伝送媒体を帯電させ ことにより、APCカット面にのみ液状屈折率 合体を供給し、その後、上記のタック性を する程度にこの液状屈折率整合体を硬化さ る方法が挙げられる。このように、APCカッ 面にのみ液状屈折率整合体を供給すること よって、光伝送媒体側面への屈折率整合体 回り込みを防ぎ、APCカット面付近の汚染や それによる埃などの付着を防止するととも 、光伝送媒体として他の光伝送媒体を接続 る際に高い芯出し精度を得ることができる この際、液状屈折率整合体の粘度としては 特に限定されないが0.005~200Pa・s程度である とが好ましい。また、屈折率整合体をフェ ールのAPC研磨面に設けるには、フェルール 合わせて切り取った屈折率整合体にフェル ルの先端を押し当てる方法等を用いること できる。

 光機能部品としては、光学レンズ、フィ タ、測定器、レーザーダイオード、フォト イオードなどが挙げられ、その種類に関し は特に限定されるものではない。光学レン は、例えば、両凸、凹凸、平凸、非球面等 各種形状を有するものや、コリメートレン 、ロッドレンズなどが挙げられ、フィルタ しては、例えば、一般光通信用フィルタの か、多層膜フィルタやポリイミドフィルタ が挙げられる。

 また、本発明におけるフェルール及びハ ジングについては、特に限定されるもので なく、従来の光コネクタに用いられている 般公知のものを利用することができる。

<実施例1>
 まず、光伝送媒体として、光ファイバ心線( 古河電気工業社製、外径250μm、クラッド外径 125μm、長さ200mm、屈折率1.45)を用意し、その 端から20mmの範囲の被覆を除去して光ファイ を剥き出しにした後、上記一端から10mmの部 位で光ファイバをAPCカットし、APCカット面を 作製した。

 次に、他端から20mmの範囲の被覆を除去し て光ファイバを剥き出しにした後、上記一端 から10mmの部位で光ファイバを平面カットし 平面カット面である接続面を作製した。

 また、n-ブチルアクリレート/メチルアク レート/アクリル酸/2-ヒドロキシエチルメタ クリレート共重合体(配合比=82/15/2.7/0.3)から るアクリル系樹脂の30%酢酸エチル溶液100部 、トリメチロールプロパンのトリレンジイ シアネートアダクト(商品名:コロネートL、 本ポリウレタン工業社製)1.0部を混合し、屈 率1.45、粘度0.1Pa・sの液状屈折率整合体を調 製した。

 そして、上記光ファイバを古河電工社製 ホルダ(光伝送媒体保持手段)のV溝内に配置 て、APCカット面から100μm離間させて液状屈 率整合体を配設した。この状態で光ファイ を静電チャックにより帯電させ、APCカット にのみ液状屈折率整合体を供給し、その後 100℃で1.5時間加熱して硬化させた。屈折率 合体の厚さは25μmであり、硬度はJIS(A型)8だ た。以上のようにして実施例1の光伝送媒体 を作製した。

<実施例2>
 まず、光伝送媒体として、光ファイバ心線( 古河電工社製、外径250μm、クラッド外径125μm 、長さ200mm、屈折率1.45)を用意し、フェルー (パイロットプレシジョン社製)に挿入して接 着剤で固定した。そして、フェルールの一端 をAPC研磨してAPC研磨面を作製し、他端を平面 研磨して平面研磨面である接続面を作製した 。

 次に、APC研磨面にシート状屈折率整合体( 商品名:FITWELL、巴川製紙所社製、屈折率1.45、 厚さ20μm)を貼付した。そして、図7に示すよ に、該フェルールのAPC研磨面をアダプタ(商 名:SC-SC(プラスチック)、住友電気工業社製) 挿入し、実施例2の光終端コネクタを作製し た。

<比較例1>
 APCカット面を平面カット面とした以外は、 施例1と同様にして比較例1の光伝送媒体を 製した。

<比較例2>
 シート状屈折率整合体を用いなかった以外 、実施例2と同様にして比較例2の光終端コ クタを作製した。

 実施例および比較例の主な条件を表1に示す 。

(評価方法)
<光終端機能>
 実施例および比較例の光伝送媒体と光終端 ネクタについて、接続面をバックリフレク ョンメータ(商品名:RM3 BACK REFLECTION METER、 式:RM3750+IFA7、JDS Uniphase社製)に接続し、波 1310nmの光を出射して、反射した光量から、 射減衰量を導出した。具体的には、一端にAP Cコネクタを有する石英系シングルモードの ファイバ(APCコネクタ付光ファイバ250μm心線 長さ1m、住友電気工業社製)を用意して、そ 一端のAPCコネクタをバックリフレクション ータに接続した。そして、他端の光ファイ を実施例・比較例の光伝送媒体と融着接続 、または他端の光ファイバを市販のSCコネ タを介して実施例・比較例の光終端コネク と接続した。なお、測定は20℃において行っ た。評価基準としては、反射減衰量が60dB以 であれば実用上問題ない。

<光コネクタ機能>
[基準実験A]
 接続損失0の標準状態を示すために基準実験 Aを行った。図9は、基準実験Aの回路図である 。符号100は光パワーメータ(商品名:OPTICAL MULT I POWER METER Q8221、ADVANTEST社製)、CはFCコネク 、F2は一端にFCコネクタを有する石英系シン グルモードの光ファイバ(FCコネクタ付光ファ イバ250μm心線、長さ1m、住友電気工業社製)、 Xは両端を平面カットした基準実験用光ファ バ(外径250μm、クラッド外径125μm、長さ200mm 屈折率1.45)である。なお、光パワーメータ100 は、センサーユニットとして商品名:Q82208を 1.55μmLDユニットとして商品名:Q81212を用いた

 まず、光ファイバF2を2本用意し、それぞ のFCコネクタを光パワーメータ100の入射用 子と出射用端子に接続した。次いで、光フ イバXについて、両端をそれぞれ光ファイバF 2とV溝基板(ハタ研削社製)により接続した。 の状態で波長1550nmの光を入射用端子から5回 射させ、出射用端子から出射された光パワ を測定した。そして、5回の平均値を基準値 Aとした。

[実施例及び比較例の評価]
 次に、実施例1の光伝送媒体について接続損 失を評価した。図10は、評価実験の回路図で る。光ファイバXに代えて上記のように作製 した光伝送媒体1を用いた以外は基準実験Aと 様にして光パワーを測定した。そして、5回 の平均値と基準値Aとの差異を実施例1の接続 失とした。比較例1の光伝送媒体についても 同様に評価した。

[基準実験B]
 接続損失0の標準状態を示すために基準実験 Bを行った。図11は、基準実験Bの回路図であ 。符号C3はメス型FCコネクタ、F1は両端にオ 型FCコネクタを有する石英系シングルモード の光ファイバ(250μm心線、長さ1m、住友電気工 業社製)、F3は一端にオス型、他端にメス型の FCコネクタを有する石英系シングルモードの ファイバ(250μm心線、長さ1m、住友電気工業 製)である。

 まず、光ファイバF1及びF3を用意し、それ ぞれのオス型FCコネクタを光パワーメータ100 入射用端子と出射用端子に接続した。次い 、図に示すように、光ファイバF1及びF3の他 端にあるオス型コネクタCとメス型コネクタC3 とを接続した。この状態で波長1550nmの光を入 射用端子から5回入射させ、出射用端子から 射された光パワーを測定した。そして、5回 平均値を基準値Bとした。

[実施例及び比較例の評価]
 次に、実施例2の光終端コネクタについて接 続損失を評価した。図12は、評価実験の回路 である。図に示すように、光ファイバF1の ス型FCコネクタを光終端コネクタ13bのAPC研磨 面と接続し、光ファイバF3のメス型FCコネク を光終端コネクタ13bの接続面と接続した。 の状態で波長1550nmの光を入射用端子から5回 射させ、出射用端子から出射された光パワ を測定した。そして、5回の平均値と基準値 Bとの差異を実施例2の接続損失とした。比較 2の光終端コネクタについても同様に評価し た。なお、評価基準としては、接続損失が0.2 5dB未満であれば実用上問題がなく、0.15dB未満 であれば特に優れている。

<評価結果>
 表2から明らかなように、実施例の光伝送媒 体及び光終端コネクタでは、反射減衰量72.7dB 、接続損失0.1dBでともに実用上問題がなかっ 。これに対し、比較例1の光伝送媒体は反射 減衰量14.7dBで実用上問題があり、光終端機能 を有さなかった。また、比較例2の光終端コ クタは接続損失3.0dBで実用上問題があり、光 コネクタ機能を有さなかった。なお、実施例 1の光伝送媒体と実施例2・比較例2の光終端コ ネクタは、他の光伝送媒体または他の光コネ クタと接続したときも60dB以上の良好な反射 衰量を示していた。




 
Previous Patent: OPTICAL IMAGE MEASURING DEVICE

Next Patent: TOILET SEAT DEVICE