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Title:
ACTIVE VIBRATION/NOISE CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147937
Kind Code:
A1
Abstract:
An active vibration/noise control device which is provided with a plurality of cancel signal generation parts for generating output signals for respectively cancelling noises generated at a plurality of vibration/noise generation sources.  The effect of the suspension of either of first and second cancel signal generation parts (11, 12) on the other is reduced.  According to the operating state (a gain G1 is 0 or 1) of the first cancel signal generation part (11), the simulated transmission properties (C^) of the second cancel signal generation part (12) are adjusted.  Consequently, without regard to the operating state of the first cancel signal generation part (11), the noise control performance of the second cancel signal generation part (12) can be maintained.

Inventors:
SAKAMOTO KOSUKE (JP)
INOUE TOSHIO (JP)
TAKAHASHI AKIRA (JP)
KOBAYASHI YASUNORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058965
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
May 14, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
SAKAMOTO KOSUKE (JP)
INOUE TOSHIO (JP)
TAKAHASHI AKIRA (JP)
KOBAYASHI YASUNORI (JP)
International Classes:
B60R11/02; G10K11/178
Foreign References:
JPH10214119A1998-08-11
JPH03203497A1991-09-05
JP2003165394A2003-06-10
JP2006213297A2006-08-17
JPH07104767A1995-04-21
JPH07104767A1995-04-21
Other References:
See also references of EP 2289739A4
Attorney, Agent or Firm:
CHIBA Yoshihiro et al. (JP)
Takehiro Chiba (JP)
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Claims:
 第1の騒音事象に関する周波数の第1基準信号(sr1)を生成し、自身が出力した第1相殺信号(Sc1)が音場を通じて誤差信号(e)として自身に戻るまでの第1伝達特性を模擬した第1模擬伝達特性(112)に基づいて、前記第1相殺信号(Sc1)を生成する第1相殺信号生成部(11)と、
 第2の騒音事象に関する周波数の第2基準信号(Sr2)を生成し、自身が出力した第2相殺信号(Sc2)が前記音場を通じて誤差信号(e)として自身に戻るまでの第2伝達特性を模擬した第2模擬伝達特性(C^)に基づいて、第2相殺信号(Sc2)を生成する第2相殺信号生成部(12)と、
 を備える能動型振動騒音制御装置(10)において、
 前記第2相殺信号生成部(12)は、前記第1相殺信号生成部(11)の動作状態に応じて、前記第2模擬伝達特性(C^)を調整する
 ことを特徴とする能動型振動騒音制御装置。
 請求項1記載の能動型振動騒音制御装置において、
 前記第2相殺信号生成部(12)は、前記第1相殺信号生成部(11)の動作・停止に応じて、前記第2模擬伝達特性(C^)を調整する
 ことを特徴とする能動型振動騒音制御装置。
 請求項1記載の能動型振動騒音制御装置において、
 前記第1相殺信号生成部(11)には、前記動作状態を規定するためにゲイン(G1)が設定されるゲイン設定器(39)が含まれ、
前記第2相殺信号生成部(12)は、前記ゲイン設定器(39)のゲインに応じて、前記第2模擬伝達特性(C^)を調整する
 ことを特徴とする能動型振動騒音制御装置。
Description:
能動型振動騒音制御装置

 この発明は、複数の振動騒音発生源で発 される騒音をそれぞれ相殺するための出力 号を生成する複数の相殺信号生成部を備え 能動型振動騒音制御装置に関し、例えば車 の車室内騒音を低減する車両用能動型振動 音制御装置に適用して好適な能動型振動騒 制御装置に関する。

 従来から、複数の騒音事象、例えばエン ン騒音、ロードノイズ、風切り音等の騒音 象の車室内での騒音を、各相殺信号生成部 より低減する車両用騒音低減装置が提案さ ている(特開平7-104767号公報)。

 この特開平7-104767号公報に係る技術では エンジン騒音を制御する相殺信号生成部を 周波から高周波までの全周波数領域で動作 せる。そして、低周波では、前記風切り音 相殺信号生成部を動作させずに前記エンジ 騒音と前記ロードノイズの各相殺信号生成 を動作させる一方、高周波では、前記ロー ノイズの相殺信号生成部を動作させずに前 エンジン騒音と前記風切り音の各相殺信号 成部を動作させる。

 ところで、後述するように、複数の相殺 号生成部を動作させている場合に、ある相 信号生成部の動作を切り替えたとき、動作 の残りの相殺信号生成部による騒音制御に 響が与えることがあるということが分かっ 。

 しかしながら、上記した特開平7-104767号 報に係る技術では、ある相殺信号生成部の 作を切り替えたとき、動作中の残りの相殺 号生成部に与える影響については何も記載 れていない。

 実際上、ある相殺信号生成部を停止させ 場合に、動作中の残りの相殺信号生成部の 作が不安定になったり追従性が悪化したり 最悪の場合には騒音を増加してしまう恐れ あることが分かった。

 この発明はこのような課題を考慮してな れたものであり、複数の相殺信号生成部の 作中に、ある相殺信号生成部の動作状態が 化しても、残りの相殺信号生成部の動作に える影響を低減乃至払拭することを可能と る能動型振動騒音制御装置を提供すること 目的とする。

 この発明に係る能動型振動騒音制御装置 、第1の騒音事象に関する周波数の第1基準 号を生成し、自身が出力した第1相殺信号が 場を通じて誤差信号として自身に戻るまで 第1伝達特性を模擬した第1模擬伝達特性に づいて、前記第1相殺信号を生成する第1相殺 信号生成部と、第2の騒音事象に関する周波 の第2基準信号を生成し、自身が出力した第2 相殺信号が前記音場を通じて誤差信号として 自身に戻るまでの第2伝達特性を模擬した第2 擬伝達特性に基づいて、第2相殺信号を生成 する第2相殺信号生成部と、を備える能動型 動騒音制御装置において、前記第2相殺信号 成部は、前記第1相殺信号生成部の動作状態 に応じて、前記第2模擬伝達特性を調整する とを特徴とする。

 この発明によれば、第1相殺信号生成部の 動作状態に応じて、第2相殺信号生成部の第2 達特性を調整するように構成しているので 第1相殺信号生成部の動作状態に拘わらず、 動作中の残りの第2相殺信号生成部の動作に える影響を低減乃至払拭することができる

 例えば、前記第1相殺信号生成部の動作、 停止に応じて前記第2模擬伝達特性を調整す ように構成することができる。

 この場合において、前記第1模擬伝達特性 に、自身の第1相殺信号生成部の前記動作状 を規定するためにゲインが設定されるゲイ 設定器が含まれているとき、前記ゲイン設 器のゲインに応じて、前記第2相殺信号生成 の前記第2伝達特性の模擬伝達特性を調整す るようにすることで、簡易な構成で能動型振 動騒音制御装置の騒音制御性能を維持するこ とができる。

 前記第1相殺信号生成部の動作、停止を切 り替えるとき、停止のとき、前記ゲインをゲ イン=0に切り替えることで、容易に前記第1相 殺信号生成部の動作、停止を切り替えること ができる。

 この発明によれば、複数の相殺信号生成 の動作中に、ある相殺信号生成部の動作状 が変化した場合に、残りの相殺信号生成部 伝達特性の模擬伝達特性を調整するように 成しているので、ある相殺信号生成部の動 状態に拘わらず、残りの相殺信号生成部の 作に与える影響を低減乃至払拭できる。

 結果として、ある相殺信号生成部の動作 態に拘わらず、残りの相殺信号生成部の騒 制御性能を維持することができる。

この発明の一実施形態に係る能動型振 騒音制御装置の構成を示すブロック図であ 。 第2相殺信号生成部の出力ポートから入 力ポートまでの伝達特性(伝達関数)の構成要 の説明図である。 第1相殺信号生成部の動作状態がオフ( 止中)のときの第2模擬伝達特性C^の測定数値 を示す説明図である。 第1相殺信号生成部の動作状態がオン( 作中)のときの第2模擬伝達特性C^の測定数値 を示す説明図である。 第1相殺信号生成部の動作状態がオフの ときとオンのときのベクトルの説明図である 。 第1相殺信号生成部の動作状態に対応す るベクトルの大きさの変化特性を示す説明図 である。 第1相殺信号生成部の動作中と停止中に おける出力ポートから入力ポートまでの振幅 ・周波数特性を示す説明図である。 第1相殺信号生成部の動作中と停止中に おける出力ポートから入力ポートまでの位相 ・周波数特性を示す説明図である。

 以下、この発明の実施形態について図面 参照して説明する。

 図1は、この発明の一実施形態に係る車両 用能動型振動騒音制御装置10の基本的な構成 示すブロック図である。

 車両に搭載される車両用能動型振動騒音 御装置10は、基本的には、ロードノイズを 殺する相殺音を発生するための第1相殺信号S c1を生成する第1相殺信号生成部11(ロードノイ ズ制御部)と、エンジン騒音を相殺する相殺 を発生するための第2相殺信号Sc2を生成する 2相殺信号生成部12(エンジン騒音制御部)と 備える。

 第1及び第2相殺信号生成部11、12は、コン ュータを含んで構成され、CPUが各種入力に づきROM等のメモリに記憶されているプログ ムを実行することで各種の機能を実現する 能実現部(機能実現手段)としても動作する

 評価点(評価位置、受聴点)において、エ ジン騒音(エンジンこもり音)、ロードノイズ 及びこれらの相殺音の干渉による残留騒音を 誤差信号eとして検出するマイクロフォン(誤 信号検出器)22は、車室内空間24に設けられ いる。

 加算器50で加算されて、D/A変換器28から供 給される第1相殺信号Sc1及び第2相殺信号Sc2を 成した相殺信号Sc3{Sc3=Sc1+Sc2}に基づいて前記 ロードノイズ及び(又は)前記エンジン騒音を 殺するための前記相殺音を車室内空間24に 力するスピーカ(相殺音出力器)26も、車室内 間24に設けられている。

 マイクロフォン22から出力される誤差信 eは、A/D変換器30を通じてデジタル信号の誤 信号eとされ第1相殺信号生成部11と第2相殺信 号生成部12に入力信号として供給される。

 第1相殺信号生成部11は、バンドパスフィ タとして機能する適応ノッチフィルタ111と 第1模擬伝達特性部112とから構成される。

 適応ノッチフィルタ111は、車種により固 の、例えば42[Hz]程度のロードノイズ周波数f d[Hz]に同期した第1基準信号Sr1{余弦波信号cos(2 πfdt)と正弦波信号sin(2πfdt)}を生成する第1基 信号生成器31と、第1基準信号Sr1から減算器33 の減数入力端子で誤差信号e中のロードノイ 周波数fdの成分の振幅と位相を備える原第1 殺信号Sco1を生成する第1適応型フィルタ36と 第1基準信号Sr1と1サンプル遅延器35で遅延さ れた、誤差信号eから原第1相殺信号Sco1を減算 した信号(e-Sco1)とが供給され該信号(e-Sco1)が 小となる適応制御アルゴリズム、例えば最 降下法の一種であるLMS(Least Mean Square)アル リズムに基づいて1タップ適応型フィルタで る第1適応型フィルタ36のフィルタ係数W1を 新するフィルタ係数更新器(アルゴリズム演 器)38と、を備える。

 第1模擬伝達特性部112は、移相器37とゲイ 設定器39とから構成される。移相器37には、 原第1相殺信号Sco1の位相がマイクロフォン22 位置でロードノイズの位相と逆相となるよ な移相量が予め設定される。ゲイン設定器39 には、移相器37で移相された原第1相殺信号Sco 1の振幅がマイクロフォン22の位置でのロード ノイズの振幅に対して等振幅に近づくような ゲインG1が設定される。マイクロフォン22の 置で受聴されるロードノイズの大きさ(振幅) は、車速に応じて変化するので、車速計41の 速に応じて予め取得されたゲインG1が設定 れる。車両が停止しているときには、ロー ノイズは存在しないでゲインG1は、G1=0に設 される。

 一方、第2相殺信号生成部12は、フィード ォワード型のfilterd-X LMSアルゴリズムを利 した回路である。

 この第2相殺信号生成部12は、図示しない 料噴射ECU(FIECU)から供給されるエンジン回転 信号(エンジンパルス)からエンジンクランク( 回転体)の回転周波数feを検出する周波数カウ ンタにより構成される周波数検出器(回転周 数検出器)42と、回転周波数feの周波数を有す る第2基準信号Sr2{余弦波信号cos(2πfet)と正弦 信号sin(2πfet)}を生成する第2基準信号生成器3 2と、第2基準信号Sr2から第2相殺信号Sc2を生成 する第2適応型フィルタ46と、第2適応型フィ タ46の出力端から加算器50→D/A変換器28→ス ーカ26→車室内空間24(音場)→マイクロフォ 22→A/D変換器30を通じて第2相殺信号生成部12 入力端(後述するフィルタ係数更新器48の入 端)までの回転周波数fe(回転周波数feは、エ ジン回転信号に応じて変化するので、各回 周波数fe毎)の音の伝達特性を模擬した第2模 擬伝達特性C^が設定され第2基準信号Sr2を畳み 込んで参照信号r2を生成する参照信号生成器( フィルタ)44と、参照信号r2と誤差信号eとが供 給され誤差信号eが最小となる適応制御アル リズム、例えば最急降下法の一種であるLMS(L east Mean Square)アルゴリズムに基づいて1タッ 適応型フィルタである第2適応型フィルタ46 フィルタ係数W2を更新するフィルタ係数更 器(アルゴリズム演算器)48と、を備える。

 このように構成すれば、第2相殺信号Sc2の マイクロフォン22の位置での位相が、マイク フォン22の位置で受聴されるエンジン騒音 位相と逆相となり、第2相殺信号Sc2のマイク フォン22の位置での振幅が、マイクロフォ 22の位置で受聴されるエンジン騒音の振幅と 同一の振幅となり、エンジン騒音をマイクロ フォン22の位置で消音することができる。

 なお、加算器50により第1相殺信号Sc1と第2 相殺信号Sc2とが加算され、D/A変換器28及びス ーカ26を通じて相殺音としてマイクロフォ 22で受聴される。

 ここで、第1相殺信号生成部11の動作状態 応じてゲイン設定器39のゲインG1を可変し、 ゲイン設定器39のゲインG1を可変したときに 第2相殺信号生成部12の参照信号生成器44の第 2模擬伝達特性C^を調整する必要がある理由( 題)について図2も参照して説明する。

 車両用能動型振動騒音制御装置10の一部 図1より、より詳細に描いた図2において、電 子回路基板60には、第1及び第2相殺信号生成 11、12が搭載されている。

 この図2は、第2相殺信号生成部12の出力点 であるポート(出力ポート)A(図1も参照)から入 力点であるポート(入力ポート)B(図1も参照)ま での伝達特性(伝達関数)の構成要素を説明す 図である。

 この伝達特性は、出力ポートAから出力さ れる信号である第2相殺信号Sc2が、入力ポー Bに誤差信号eとして戻る経路の周波数伝達特 性になる。

 具体的には、出力ポートAから加算器50、D /A変換器28、ローパスフィルタ(LPF)62、増幅器( AMP)64、端子74、配線78、パワーAMP66、スピーカ 26、音場特性を形成する車室内空間24、マイ ロフォン22、ハイパスフィルタ(HPF)68、配線80 、端子76、増幅器70、LPF72、及びA/D変換器30を じて誤差信号eが発生する入力ポートBまで 経路と、分岐点51(図1も参照)から第1相殺信 生成部11を介して加算器50までの経路とから る並列経路の伝達特性になることが分かる

 つまり、図2から理解されるように、第2 殺信号生成部12の出力ポートAから入力ポー Bまでの伝達特性の経路には、並列的に第1相 殺信号生成部11が接続されているので、その 果、第1相殺信号生成部11の動作状態{例えば 、動作(オン)と停止(オフ)}に応じて、第2相殺 信号生成部12の出力ポートAから入力ポートB での伝達特性が変わることが理解される。

 すなわち、第1及び第2相殺信号生成部11、 12の両方を動作させている場合に、例えば、 ードノイズを低減する第1相殺信号生成部11 み動作を停止させたとき、エンジン騒音を 減する第2相殺信号生成部11の騒音を制御す 経路の伝達特性(周波数に対する振幅と位相 の伝達特性)が変化することが理解され、動 中の残りの第2相殺信号生成部12による振動 音制御(この場合、エンジン騒音の相殺制御) が不十分あるいは不安定になる場合があると いう課題が理解される。

 この課題を解決するために、この実施形 では、第1相殺信号生成部11の動作状態に応 て、第2相殺信号生成部12は、第2相殺信号生 成部12の参照信号生成器44を構成する第2模擬 達特性C^を調整するように構成している。

 この第2模擬伝達特性C^に対応する、図2の ポートAからポートBに至る経路の伝達特性(周 波数に対する振幅と位相の伝達特性)を、第1 殺信号生成部11の動作状態に応じて予め測 する。

 なお、ポートAからポートBまでの伝達特 は、第2相殺信号生成部12を取り外した状態 、ポートAでの定振幅の信号発生器の周波数 化に対するポートBでの位相の変化と振幅の 変化をプロットすることにより得られるが、 デジタル演算を行うために、各周波数の実部 と虚部とからなるベクトルとして測定する。

 図3は、第1相殺信号生成部11の動作状態が 停止時、すなわち車速計41による車速がゼロ ゲイン設定器39のゲインG1がG1=0のときの第2 擬伝達特性C^(G1=0)の測定数値例を示してい 。

 図4は、第1相殺信号生成部11の動作状態が 作動時、すなわち車両が走行していて車速計 41による車速が所定車速で、ゲイン設定器39 ゲインG1(G1>0)のときの第2模擬伝達特性C^(G1 >0)の測定数値例を示している。なお、以下 、理解の容易化のため、所定車速での第1相 信号生成部11の動作中のゲインG1をG1=1に規格 化して説明する。

 第1相殺信号生成部11が動作中(G1=1)の図4の 第2模擬伝達特性C^(G1=1)において、例えば、ロ ードノイズ周波数fd=42[Hz]で、実部=0.705、虚部 =0.473が、第1相殺信号生成部11が停止中(G1=0)の 図3の第2模擬伝達特性C^(G1=1)において、実部=1 .269、虚部=0.855に変化することが理解される

 図5は、これらの場合のベクトルを示して いる。ベクトルの大きさは、G1=1のときには |C^|on=0.720、G1=0のときには|C^|off=1.635になる。

 図6は、その42[Hz]での、第1相殺信号生成 11の動作状態(G1=0~1)に対応するベクトルの大 さ|C^|の変化特性90を示している。

 図7は、第1相殺信号生成部11の動作中(on、 G1=1)と停止中(off、G1=0)における出力ポートAか ら入力ポートBまでの振幅・周波数特性82、84( [dB]-[Hz])を、それぞれ実線と破線で示してい 。

 図8は、第1相殺信号生成部11の動作中(on、 G1=1)と停止中(off、G1=0)における出力ポートAか ら入力ポートBまでの位相・周波数特性86、88( [゜]-[Hz])をそれぞれ実線と破線で示している

 図7、図8の特性82、84、86、88は、図3、図4 第2模擬伝達特性C^(G1=0)、C^(G1=1)に対応する

 以上説明したように、上述した実施形態 係る能動型振動騒音制御装置10は、第1の騒 事象としてのロードノイズに関する周波数 第1基準信号Sr1を生成し、自身が出力した第 1相殺信号Sc1が車室内空間24を含む音場を通じ て誤差信号eとして自身に戻るまでの第1伝達 性{概ね加算器50からD/A変換器28、車室内空 24(スピーカ26及びマイクロフォン22を含む経 )、A/D変換器30を通じて分岐点51までの経路 伝達特性}を模擬した第1模擬伝達特性(第1模 伝達特性部112)に基づいて、第1相殺信号Sc1 生成する第1相殺信号生成部11と、第2の騒音 象としてのエンジン騒音に関する周波数fe 第2基準信号Sr2を生成し、自身が出力した第2 相殺信号Sc2が前記音場を通じて誤差信号eと て自身に戻るまでの第2伝達特性{概ね加算器 50からD/A変換器28、車室内空間24(スピーカ26及 びマイクロフォン22を含む経路)、A/D変換器30 通じて分岐点51までの経路の伝達特性}を模 した第2模擬伝達特性C^に基づいて、第2相殺 信号Sc2を生成する第2相殺信号生成部12と、を 備え、第2相殺信号生成部12は、第1相殺信号 成部11の動作状態に応じて、第2模擬伝達特 C^を調整するように構成しているので、第1 殺信号生成部11の動作状態に拘わらず、動作 中の残りの第2相殺信号生成部S12の動作に与 る影響を低減乃至払拭することができる。

 例えば、第1相殺信号生成部11の動作、停 に応じて第2模擬伝達特性C^を調整するよう 構成することができる。

 この場合において、図1に示すように、第 1模擬伝達特性(第1模擬伝達特性部112)に、自 の第1相殺信号生成部11の前記動作状態を規 するためにゲインG1が設定されるゲイン設定 器39が含まれているとき、ゲイン設定器39の インG1に応じて、第2相殺信号生成部12が、該 第2相殺信号生成部12の第2模擬伝達特性C^を調 整するようにすることで、簡易な構成で動作 中の第2相殺信号生成部12を含む能動型振動騒 音制御装置10の騒音制御性能を維持すること できる。

 前記第1相殺信号生成部11の動作、停止を り替えるとき、停止のとき、ゲインG11をゲ ンG1=0に切り替えることで、簡易に第1相殺 号生成部11の動作、停止を切り替えることが できる。

 もちろん、第1相殺信号生成部11の前記動 状態をオフ状態にする際、ゲインG1=0とする ことに代替して、第1相殺信号生成部11への電 源の供給を遮断するように構成してもよい。

 なお、この発明は、上述した実施形態に らず、例えば、第1相殺信号生成部11に代替 て、車体表面を流れる風切り音の相殺信号 成部を設けたときも同様に、停止中はゲイ を0に設定して適用する等、この明細書の記 載内容に基づき種々の構成を採り得ることは 勿論である。