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Patent Searching and Data


Title:
ADHESION PREVENTING SHEET
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084847
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an adhesion preventing sheet which is excellent in light resistance, while being sufficiently suppressed in adhesion of dust, gum or adhesive sheets as well as grease fouling. Specifically disclosed is an adhesion preventing sheet (10) comprising a film layer (11) composed of a film, a coating layer (12) arranged on the front surface of the film layer (11), and an image portion (13) formed on the back surface of the film layer (11). The coating layer (12) is composed of a crosslinked product obtained by crosslinking a fluororesin and a silicone-modified acrylic resin.

Inventors:
SAKAI YASUHIRO (JP)
MAKIGANO YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050256
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SAKAI SILK SCREEN CO LTD (JP)
SAKAI YASUHIRO (JP)
MAKIGANO YUJI (JP)
International Classes:
B32B27/30; B05D7/24
Foreign References:
JPH04218539A1992-08-10
JP2005319589A2005-11-17
JP2006218798A2006-08-24
JPH08323920A1996-12-10
JP2005122147A2005-05-12
JP2002273841A2002-09-25
Attorney, Agent or Firm:
SHIRASAKI, Shinji et al. (Takadanobaba 1-chome Shinjuku-ku Tokyo, 75, JP)
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Claims:
 フィルムからなるフィルム層と、
 該フィルム層の表面に積層されたコート層と、
 前記フィルム層の裏面に形成された画像部と、
を備え、
 前記コート層が、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが架橋された架橋体からなることを特徴とする付着防止シート。
 前記フッ素系樹脂と前記シリコーン変性アクリル樹脂とが共に水酸基を有しており、
 前記架橋体が、前記フッ素系樹脂の水酸基と前記シリコーン変性アクリル樹脂の水酸基とがイソシアネート架橋剤を介して架橋されたものであることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記フィルム層の裏面に、前記画像部を介して接着層が積層されていることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記フッ素系樹脂が、フルオロオレフィン及び水酸基含有ビニル単量体を共重合させたものであることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記シリコーン変性アクリル樹脂が、シラン化合物及び水酸基含有アクリル系モノマーを共重合させたものであることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記コート層が、フィラーを更に含むことを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記フィルム層の裏面に前記画像部を介してバックコート層が積層されており、
 該バックコート層の裏面に接着層が積層されており、
 前記バックコート層が、合成樹脂と白色顔料とを含むことを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記フィルム層の裏面に前記画像部を介して粘着層が積層されており、
 該粘着層の裏面に金属箔からなる金属箔層が積層されており、
 該金属箔層の裏面に接着層が積層されていることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記バックコート層の裏面に粘着層が積層されており、
 該粘着層の裏面に金属箔からなる金属箔層が積層されており、
 該金属箔層の裏面に接着層が積層されていることを特徴とする請求項7記載の付着防止シート。
 前記コート層の表面にエンボス加工が施されていることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
 前記コート層が、前記フィルム層にシリコーン変性アクリル樹脂、フッ素系樹脂及び有機溶剤を含む塗料組成物と、イソシアネート架橋剤とを付与し、架橋させることにより、形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の付着防止シート。
Description:
付着防止シート

 本発明は、埃やガムや粘着シートの付着 防止する付着防止シートに関する。

 付着防止シートは、建築物の内装、道路や に設置されるサイン等に用いられる。
 このような付着防止シートは、道路や床に 置されるため、汚れやすいという欠点があ 。また、付着防止シートは、恒常的に設置 れるため、汚れが蓄積され易く、紫外線等 よる黄変も問題となっている。

 これに対し、撥水性を備えるシリコーン系 塗布する方法が検討されている。
 例えば、シリコーンアクリル系樹脂からな 表面保護層が設けられた外装用化粧パネル( 例えば、特許文献1参照)や、トップコート層 シリコーンオイルを含有させた化粧紙(例え ば、特許文献2参照)が開示されている。

 一方、基材フィルム上に、絵柄層を設け、 絵柄層上に密着性の良い合成樹脂層を介し 、合成樹脂層とは異なる樹脂層すなわちシ コーン樹脂層またはフッ素樹脂層の合成樹 を設けた化粧シートが提案されている(例え ば、特許文献3参照)。

特開平05-222819号公報

特開平10-58611号公報

特開平11-58614号公報

 しかしながら、上記特許文献1~3に記載の化 パネル、化粧紙及び化粧シートにおいて用 られるシリコーン系樹脂は、埃やガムや粘 シート等の付着を十分に抑制できない傾向 あり、また、耐光性も十分に優れるとはい ない。
 中でも、上記特許文献3記載の化粧シートに おいて用いられるフッ素樹脂層は、一応、埃 やガムや粘着シート等の付着を防止し、耐光 性にも優れるものの、脂汚れに弱いという欠 点がある。

 本発明は上記事情に鑑みてなされたもの あり、埃やガムや粘着シート等の付着及び 汚れを十分に抑制でき、耐光性にも優れる 着防止シートを提供することを目的とする

 本発明者らは、上記課題を解決するため 意検討したところ、シリコーン樹脂とフッ 系樹脂とを混合して付着防止シートに用い ばよいのではないかと考えた。また、シリ ーン系樹脂とフッ素系樹脂とを混合したと ろ、両者は相溶性に劣り、均一に混合でき いことがわかった。そして、本発明者らは 意検討を繰り返し、シリコーン系樹脂をシ コーン変性アクリル樹脂とし、フッ素系樹 と架橋させることにより、上記課題を解決 きることを見出し、本発明を完成させるに った。

 すなわち、本発明は、(1)フィルムからな フィルム層と、該フィルム層の表面に積層 れたコート層と、フィルム層の裏面に形成 れた画像部と、を備え、コート層が、フッ 系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが 橋された架橋体からなる付着防止シートに する。

 本発明は、(2)フッ素系樹脂とシリコーン 性アクリル樹脂とが共に水酸基を有してお 、架橋体が、フッ素系樹脂の水酸基とシリ ーン変性アクリル樹脂の水酸基とがイソシ ネート架橋剤を介して架橋されたものであ 上記(1)記載の付着防止シートに存する。

 本発明は、(3)フィルム層の裏面に、画像 を介して接着層が積層されている上記(1)記 の付着防止シートに存する。

 本発明は、(4)フッ素系樹脂が、フルオロ レフィン及び水酸基含有ビニル単量体を共 合させたものである上記(1)記載の付着防止 ートに存する。

 本発明は、(5)シリコーン変性アクリル樹 が、シラン化合物及び水酸基含有アクリル モノマーを共重合させたものである上記(1) 載の付着防止シートに存する。

 本発明は、(6)コート層が、フィラーを更 含む上記(1)記載の付着防止シートに存する

 本発明は、(7)フィルム層の裏面に画像部 介してバックコート層が積層されており、 バックコート層の裏面に接着層が積層され おり、バックコート層が、合成樹脂と白色 料とを含む上記(1)記載の付着防止シートに する。

 本発明は、(8)フィルム層の裏面に画像部 介して粘着層が積層されており、該粘着層 裏面に金属箔からなる金属箔層が積層され おり、該金属箔層の裏面に接着層が積層さ ている上記(1)記載の付着防止シートに存す 。

 本発明は、(9)バックコート層の裏面に粘 層が積層されており、該粘着層の裏面に金 箔からなる金属箔層が積層されており、該 属箔層の裏面に接着層が積層されている上 (7)記載の付着防止シートに存する。

 本発明は、(10)コート層の表面にエンボス 加工が施されている上記(1)記載の付着防止シ ートに存する。

 本発明は、(11)コート層が、フィルム層に フッ素系樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂 及び有機溶剤を含む塗料組成物と、イソシア ネート架橋剤とを付与し、架橋させることに より、形成されたものである上記(1)記載の付 着防止シートに存する。

 なお、本発明の目的に添ったものであれ 、上記(1)~(11)を適宜組み合わせた構成も採 可能である。

 本発明の付着防止シートにおいては、コー 層を表面とし、画像部をフィルム層の裏面 形成することで、画像部の破損を確実に抑 できる。
 また、上記コート層はシリコーン変性アク ル樹脂とフッ素系樹脂とが架橋された架橋 からなるので、埃やガムや粘着シート等の 着及び脂汚れを十分に抑制でき、耐光性に 優れる。
 なお、上記コート層においては、シリコー 系樹脂としてシリコーン変性アクリル樹脂 用いることで、フッ素系樹脂と均一に混合 能となり、且つコート層の耐久性が向上す 。

 上記付着防止シートにおいては、フッ素 樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが共 水酸基を有しており、架橋体が、フッ素系 脂の水酸基とシリコーン変性アクリル樹脂 水酸基とがイソシアネート架橋剤を介して 橋されたものであると、コート層の強度が 上すると共に柔軟性を有するようになる。

 上記付着防止シートにおいては、フィル 層の裏面に、画像部を介して接着層が積層 れていると、接着層を介して容易に床等の 面や壁等に設置できる。

 上記付着防止シートにおいては、フッ素 樹脂が、フルオロオレフィン及び水酸基含 ビニル単量体を共重合させたものであると 上述した効果を奏するフッ素系樹脂が容易 得られる。

 上記付着防止シートにおいては、シリコ ン変性アクリル樹脂が、シラン化合物及び 酸基含有アクリル系モノマーを共重合させ ものであると、上述した効果を奏するシリ ーン変性アクリル樹脂が容易に得られる。

 上記付着防止シートにおいては、コート層 、フィラーを更に含むと、表面のつやを消 ことができる。
 したがって、この場合、光の反射等により 画像が見難くなることが抑制される。

 上記付着防止シートにおいては、フィル 層の裏面に画像部を介してバックコート層 積層されており、該バックコート層の裏面 接着層が積層されており、バックコート層 、合成樹脂と白色顔料とを含むと、画像部 浮き出たような印象を与え、画像部がより え易くなる。

 上記付着防止シートにおいては、フィルム の裏面に画像部を介して、又は、バックコ ト層の裏面に、粘着層が積層されており、 粘着層の裏面に金属箔からなる金属箔層が 層されており、該金属箔層の裏面に接着層 積層されていると、フィルム層及びコート が金属箔層に追従するようになる。
 すなわち、例えば、凹凸した場所に上記付 防止シートを設置する場合、フィルムには 性があるため、凹凸面に沿って設置させる とが困難であるが、金属箔層を備えている 、金属箔層は曲がった形でも固定されるた 、凹凸面に沿って設置することができ、か 金属箔層にフィルム層及びコート層を追従 せることができる。

 上記付着防止シートにおいては、コート の表面にエンボス加工が施されていると、 等の地面等に設置した場合、表面が滑りに くなるという利点を有する。

 上記付着防止シートにおいては、コート が、フィルム層にシリコーン変性アクリル 脂とフッ素系樹脂と有機溶剤とを含む塗料 成物を付与し、乾燥させることにより、形 されたものであると、気泡が入るのが抑制 れ、フィルム表面に均一に塗布できるので より十分に埃やガムや粘着シート等の付着 び脂汚れを抑制できる。

 以下、必要に応じて図面を参照しつつ、 発明の好適な実施形態について詳細に説明 る。なお、重複する説明は省略する。また 上下左右等の位置関係は、特に断らない限 、図面に示す位置関係に基づくものとする 更に、図面の寸法比率は図示の比率に限ら るものではない。更にまた、本明細書にお る「(メタ)アクリル」とは、それに対応す 「アクリル」及び「メタクリル」を意味し 「(メタ)アクリレート」とは、それに対応す る「アクリレート」及び「メタクリレート」 を意味する。

[第1実施形態]
 図1は、本発明の付着防止シートの第1実施 態を示す断面図である。
 図1に示すように、本実施形態に係る付着防 止シート10は、フィルムからなるフィルム層1 1と、該フィルム層11の表面に積層されたコー ト層12と、フィルム層11の裏面に形成された 像部13と、フィルム層11の裏面に、画像部13 介して積層された接着層14と、該接着層14の 面に積層された離型紙層15と、を備える。
 すなわち、本実施形態に係る付着防止シー 10は、コート層12、フィルム層11、接着層14 び離型紙層15がこの順序で積層された構造を 有しており、フィルム層11と接着層14との間 画像部13が設けられている。

 本実施形態に係る付着防止シート10におい は、フィルム層11の表面にコート層12を設け フィルム層11の裏面に画像部13を形成するの で、画像部13の破損を確実に抑制できる。
 また、上記付着防止シート10においては、 ィルム層11の裏面に、画像部13を介して接着 14が積層されているので、接着層14を介して 容易に床等の地面や壁等に設置できる。

 以下、フィルム層11、コート層12、画像部 13、接着層14及び離型紙層15について更に詳細 に説明する。

(フィルム層)
 フィルム層11は、フィルムからなる層であ 。

 かかるフィルムの材料としては、ポリエチ ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ ロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニ アルコール、ポリエステル、ナイロン、ポ 塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリ チレン、スチロール、ポリウレタン、アク ル又はポリカーボネート等の合成樹脂や、 、銅、アルミニウム等の金属等が挙げられ 。なお、これらは単独で用いても、複数を 合して用いてもよい。
 また、複数のフィルムを成形した後、それ を積層させたものを用いてもよい。

 これらの中でも、安価であり、取扱い性 優れることから、合成樹脂フィルムである とが好ましく、柔軟性の観点から、ポリウ タン、アクリル、ポリカーボネート又はポ エステルであることがより好ましく、ポリ レタンであることが更に好ましい。

 なお、フィルム層11には、合成樹脂、紫 線吸収剤、帯電防止剤、消泡剤、粘度調整 、レベリング剤、分散剤、湿潤剤、潤滑剤 防腐剤、pH調整剤、難燃剤等の添加剤が含ま れていてもよい。

 上記フィルム層11の厚みは、0.02~5mmであるこ とが好ましい。
 厚みが0.02mm未満であると、厚みが上記範囲 にある場合と比較して、耐久性が劣る傾向 あり、厚みが5mmを超えると、厚みが上記範 内にある場合と比較して、重量が大きくな ため取扱い性に劣る傾向にある。

 上記フィルム層11を構成するフィルムは、 ラスト処理やコロナ処理等の表面処理が施 れていてもよい。
 この場合、フィルムの表面が凹凸となるの 、コート層12等との接着性が優れるものと る。

(コート層)
 コート層12は、上述したフィルム層11の表面 に積層された層である。
 本実施形態に係る付着防止シートにおいて このコート層12には、シリコーン変性アク ル樹脂とフッ素系樹脂とが架橋された架橋 からなる。

 まず、フッ素系樹脂について説明する。
 フッ素系樹脂は、公知のフッ素系樹脂を用 ることができる。その中でも、水酸基を有 るフッ素系樹脂であることが好ましい。
 この場合、後述する水酸基を有するシリコ ン変性アクリル樹脂と容易に架橋させるこ が可能となる。

 水酸基を有するフッ素系樹脂としては、 ッ化ビニリデン-四フッ化エチレン-六フッ プロピレン共重合体(THV)、四フッ化エチレン -六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、ポリフッ 化ビニル(PVF)、ポリテトラフルオロエチレン( PTFE)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロ アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テト フルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)、 ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ク ロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体( ECTFE)、パーフロ環状重合体等に水酸基を付加 させたものが挙げられる。なお、これらは、 1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混 して用いてもよい。

 また、水酸基を有するフッ素系樹脂は、 ルオロオレフィンと水酸基含有ビニル単量 との共重合によっても得られる。なお、フ オロオレフィンと水酸基含有ビニル単量体 の重合方法は、ラジカル重合、カチオン重 、アニオン重合等、特に限定されない。

 上記フルオロオレフィンとしては、テト フルオロエチレン、クロロトリフルオロエ レン、トリフルオロエチレン、3,3,3-トリフ オロプロピレン、ペンタフルオロプロピレ 、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニ デン、フッ化ビニル、パーフルオロアルキ ビニルエーテル等が挙げられる。なお、こ らは、1種類を単独で用いてもよく、2種類 上を混合して用いてもよい。

 一方、水酸基含有ビニル単量体としては ヒドロキシアルキルビニルエーテル、ヒド キシアルキルアリルエーテル、ヒドロキシ ルボン酸ビニルエステル、ヒドロキシカル ン酸アリルエステル、ヒドロキシアルキル( メタ)アクリレート、N-ヒドロキシアルキル( タ)アクリルアミド等が挙げられる。なお、 れらは、1種類を単独で用いてもよく、2種 以上を混合して用いてもよい。

 ヒドロキシアルキルビニルエーテルとし は、炭素数4~10のヒドロキシアルキルビニル エーテルが挙げられ、具体的には、ヒドロキ シエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピ ルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニ ルエーテル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル ニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエ テル、ヒドロキシイソブチルビニルエーテ 、4-ヒドロキシ-2-メチルブチルビニルエー ル、ヒドロキシペンチルビニルエーテル、 ドロキシヘキシルビニルエーテル、4-ヒドロ キシシクロヘキシルビニルエーテル、2-(4-ヒ ロキシシクロヘキシルエチル)ビニルエーテ ル、2,3-ジヒドロキシプロピルビニルエーテ 等が挙げられる。

 ヒドロキシアルキルアリルエーテルとし は、炭素数5~11のヒドロキシアルキルアリル エーテルが挙げられ、具体的には、ヒドロキ シエチルアリルエーテル、ヒドロキシプロピ ルアリルエーテル、ヒドロキシブチルアリル エーテル、ヒドロキシイソブチルアリルエー テル、ヒドロキシヘキシルアリルエーテル、 4-ヒドロキシシクロヘキシルアリルエーテル 2-(4-ヒドロキシシクロヘキシルエチル)アリ エーテル、2,3-ジヒドロキシプロピルアリル エーテル等が挙げられる。

 ヒドロキシカルボン酸ビニルエステルと ては、炭素数4~10のヒドロキシカルボン酸ビ ニルエステルが挙げられ、具体的には、ヒド ロキシ酢酸ビニル、ヒドロキシプロパン酸ビ ニル、ヒドロキシブタン酸ビニル、ヒドロキ シヘキサン酸ビニル、4-ヒドロキシシクロヘ シル酢酸ビニル等が挙げられる。

 ヒドロキシカルボン酸アリルエステルと ては、炭素数5~11のヒドロキシカルボン酸ア リルエステルが挙げられ、具体的には、ヒド ロキシ酢酸アリル、ヒドロキシプロパン酸ア リル、ヒドロキシブタン酸アリル、ヒドロキ シヘキサン酸アリル、4-ヒドロキシシキロヘ シル酢酸アリル等が挙げられる。

 ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート しては、炭素数5~8のヒドロキシアルキル(メ )アクリレートが挙げられ、具体的には、ヒ ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロ シプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキ ブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。

 N-ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミ ドとしては、炭素数5~8のヒドロキシアルキル (メタ)アクリルアミドが挙げられ、具体的に 、N-ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド 、N-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミ 、N-ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド が挙げられる。

 また、フルオロオレフィンと、水酸基含 ビニル単量体との共重合の際には、他の単 体を混合して、共重合させてもよい。

 他の単量体としては、アルキルビニルエ テル、アルキルアリルエーテル、カルボン ビニルエステル、カルボン酸アリルエステ 、α-オレフィン、アルキル(メタ)アクリレ ト、N-アルキル(メタ)アクリルアミド等が挙 られる。なお、これらは、1種類を単独で用 いてもよく、2種類以上を混合して用いても い。

 アルキルビニルエーテルとしては、炭素 4~10のアルキルビニルエーテルが挙げられ、 具体的には、エチルビニルエーテル、プロピ ルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、 イソブチルビニルエーテル、ヘキシルビニル エーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、 シクロヘキシルエチルビニルエーテル、2-エ ルヘキシルビニルエーテル等が挙げられる

 アルキルアリルエーテルとしては、炭素 5~11のアルキルアリルエーテルが挙げられ、 具体的には、エチルアリルエーテル、プロピ ルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、 イソブチルアリルエーテル、ヘキシルアリル エーテル、シクロヘキシルアリルエーテル、 シクロヘキシルエチルアリルエーテル、2-エ ルヘキシルアリルエーテル等が挙げられる

 カルボン酸ビニルエステルとしては、炭 数4~10のカルボン酸ビニルエステルが挙げら れ、具体的には、酢酸ビニル、プロパン酸ビ ニル、ブタン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、 シクロヘキシル酢酸ビニル等が挙げられる。

 カルボン酸アリルエステルとしては、炭 数5~11のカルボン酸アリルエステルが挙げら れ、具体的には、酢酸アリル、プロパン酸ア リル、ブタン酸アリル、ヘキサン酸アリル、 シクロヘキシル酢酸アリル等が挙げられる。

 α-オレフィンとしては、炭素数2~8のα-オ フィンが挙げられ、具体的には、エチレン プロピレン、ブチレン、イソブチレン、1- キセン、スチレン等が挙げられる。

 アルキル(メタ)アクリレートとしては、 素数5~8のアルキル(メタ)アクリレートが挙げ られ、具体的には、エチル(メタ)アクリレー 、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ )アクリレート、シクロヘキシルメチル(メ )アクリレート等が挙げられる。

 N-アルキル(メタ)アクリルアミドとしては 、炭素数5~8のアルキル(メタ)アクリルアミド 挙げられ、具体的には、N-エチル(メタ)アク リルアミド、N-プロピル(メタ)アクリルアミ 、N-ブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げら る。

 上記フルオロオレフィンの配合割合は、フ 素系樹脂全体に対して、40~80モル%となるよ に調整することが好ましく、45~70モル%とな ように調整することがより好ましい。
 一方、水酸基含有ビニル単量体の配合割合 、フッ素系樹脂全体に対して、20~60モル%と るように調整することが好ましく、30~55モ %となるように調整することがより好ましい なお、他の単量体を含む場合、他の単量体 配合割合は、フッ素系樹脂全体に対して、3 0~70モル%となるように調整することが好まし 、40~60モル%となるように調整することがよ 好ましい。

 フッ素系樹脂の水酸基価(mgKOH/g)は、50~120が ましい。
 この場合、埃の付着に対する防汚性がより 上する。なお、上記水酸基価は、JIS K0070-19 92に準拠して、キシレンを溶媒として測定し 値である。

 フッ素系樹脂は、分子量が5000~15000であるこ とが好ましい。
 この場合、フッ素系樹脂を有機溶剤に溶か ことが可能となるので、フッ素系樹脂をフ ルム層11に均一に付与できる。

 次に、シリコーン変性アクリル樹脂につい 説明する。
 シリコーン変性アクリル樹脂は、アクリル モノマーとシラン化合物とを公知の方法で 合して得られるものである。なお、アクリ 系モノマーとシラン化合物との重合方法は ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重 等、特に限定されない。

 上記アクリル系モノマーとしては、例え 、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル( メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t-ブチ (メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アク レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー 、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2- ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒド キシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロ キシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキ -3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、 2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)ア リレート、グリシジル(メタ)アクリレート、 N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N'-ジメ チルアミノエチル(メタ)アクリレート、メト シメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロ ルオキシエチルモノサクシネート又はアク ロイルモルフォリン等が挙げられる。なお これらは単独で用いても、複数を混合して いてもよい。

 これらの中でも、アクリル系モノマーは、2 -ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒ ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒド ロキシブチル(メタ)アクリレート及び2-ヒド キシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレー トからなる群より選ばれる少なくとも一つで あることが好ましい。
 この場合、水酸基を含有するシリコーン変 アクリル樹脂を製造できる。

 上記シラン化合物は、テトラメトキシシラ 、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジ トキシシラン、フェニルトリメトキシシラ 、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエ キシシラン、メチルトリエトキシシラン、 メチルジエトキシシラン、フェニルトリエ キシシラン、ジフェニルジエトキシシラン ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルト エトキシシラン、デシルトリメトキシシラ 、デシルトリメトキシシラン、トリフルオ プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリ ロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、 ニルトリエトキシシラン、p-スチリルトリ トキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメ チルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプ ピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキ プロピルメチルジエトキシシラン、3-メタク リロキシプロピルトリエトキシシラン、3-ア リロキシプロピルトリメトキシシラン、N-2( アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメト キシシラン、N-2(アミノエチル)3-アミノプロ ルトリメトキシシラン、N-2(アミノエチル)3- ミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミ プロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロ ピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシ ル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミ ン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキ シラン、N-(ビニルベンジル)-2-アミノエチル -3-アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸 塩、3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン 3-クロロプロピルトリメトキシシラン、3-メ ルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、 3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、 ス(トリエトキシシリルプロピル)テトラス フィド及び3-イソシアネートプロピルトリエ トキシシランからなる群より選ばれる少なく とも一つであることが好ましい。
 この場合、撥水性及び脂汚れに対する防汚 が特に向上する。

 なお、上記シリコーン変性アクリル樹脂 おいても、上述した他の単量体を混合させ 、共重合してもよい。かかる他の単量体は 上述したフッ素系樹脂における他の単量体 同義である。

 シリコーン変性アクリル樹脂が水酸基を有 る場合の水酸基価(mgKOH/g)は、60~240が好まし 、100~180がより好ましい。
 この場合、コート層12の強度がより向上す 。なお、上記水酸基価は、JIS K0070-1992に準 して、キシレンを溶媒として測定した値で る。

 シリコーン変性アクリル樹脂は、分子量が5 000~20000であることが好ましい。
 この場合、シリコーン変性アクリル樹脂を 機溶剤に溶かすことが可能となるので、シ コーン変性アクリル樹脂をフィルム層11に 一に付与できる。

 次に、架橋体について説明する。
 架橋体は、上述したフッ素系樹脂とシリコ ン変性アクリル樹脂とを架橋させることに り得られる。

 架橋させる方法としては、架橋剤を添加す 方法が挙げられる。
 かかる架橋剤としては、イソシアネート系 橋剤、メラミン系架橋剤、尿素樹脂系架橋 、多塩基酸系架橋剤、エポキシ系架橋剤等 挙げられる。

 イソシアネート系架橋剤としては、多価 ソシアネートが含まれ、ヘキサメチレンジ ソシアネート、イソホロンジイソシアネー 、及び、これらのイソシアヌレート変性体 ウレトジオン変性体、ビウレット変性体等 挙げられる。

 メラミン系架橋剤としては、ブチル化メ ミン、メチル化メラミン、エポキシ変性メ ミン、アルキルエーテル化メラミン等が挙 られる。

 尿素樹脂系架橋剤としては、メチル化尿 樹脂、ブチル化尿素樹脂等が挙げられる。

 多塩基酸系架橋剤としては、ヘキサンジ ルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、オク デカンジカルボン酸、ナフタリンジカルボ 酸、トリメリット酸等が挙げられる。

 エポキシ系架橋剤としては、ジシクロペ タジエンジオキシド等が挙げられる。

 これらの中でも、架橋剤がイソシアネート 架橋剤であり、フッ素系樹脂とシリコーン 性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分で ソシアネート系架橋剤と結合し、ウレタン 合を形成するものであることが好ましい。
 この場合、ウレタン結合を形成するので、 ート層12の強度が向上すると共に柔軟性を するようになる。

 架橋剤の添加量は、フッ素系樹脂100質量部 対して、20~50質量部であることが好ましく 40~50質量部であることがより好ましい。
 この場合、コート層12が強固になると共に 埃の付着に対する防汚性が向上する。

 また、フッ素系樹脂及びシリコーン変性ア リル樹脂と、架橋剤との架橋反応の際には 反応触媒を加えてもよい。
 かかる反応触媒としては、イソシアネート 架橋剤用であるジブチル錫ジラウレート、 リエチルアミン等、メラミン系架橋剤又は 素樹脂系架橋剤用である酸性触媒等が挙げ れる。

 これらの反応触媒の配合割合は、反応速 調整の観点から、架橋剤50質量部に対して 0.0001~5質量部であることが好ましい。

 架橋体が、帯電防止剤を含んでいることが ましい。
 この場合、埃の付着に対する防汚性が一層 上する。
 かかる帯電防止剤は、公知のものが使用で 、商品名としては、例えば、Baytron S V2(H.C. STACK社製)、ORMECON NW-D102MT(日産化学工業社製) ノプコスタットHS(サンノプコ社製)、サンコ ノール0862-20R(三光化学工業社製)、サンコノ ルN-0220R(三光化学工業社製)、サンコノールPE O-20R(三光化学工業社製)、SE ECON-801(エネック 社製)、CIL-312(日本カーリット社製)等が挙げ られる。なお、これらは、1種類を単独で用 てもよく、2種類以上を混合して用いてもよ 。

 上記架橋体には、帯電防止剤以外にも、 成樹脂、紫外線吸収剤、消泡剤、粘度調整 、レベリング剤、分散剤、湿潤剤、潤滑剤 防腐剤、pH調整剤、難燃剤等の添加剤が含 れていてもよい。

 上記コート層12の厚みは、5~1000μmであるこ が好ましい。
 厚みが5μm未満であると、厚みが上記範囲内 にある場合と比較して、耐久性が劣る傾向に あり、厚みが1000μmを超えると、厚みが上記 囲内にある場合と比較して、ひび割れが発 する場合がある。

 また、上記厚みは、20~1000μmであることがよ り好ましい。
 この場合、難燃性が向上し、塩素ガス等の 害ガスの発生も防止できる。

 本実施形態に係る付着防止シート10にお ては、コート層12がシリコーン変性アクリル 樹脂と、フッ素系樹脂とが架橋された架橋体 からなるので、埃やガムや粘着シート等の付 着及び脂汚れを十分に抑制でき、耐光性にも 優れるものとなる。

 また、上記コート層12においては、シリ ーン系樹脂としてシリコーン変性アクリル 脂を用いることで、フッ素系樹脂と均一に 合可能となり、且つコート層の耐久性が向 する。

(画像部)
 画像部13は、フィルム層11の裏面、すなわち 、フィルム層11のコート層12とは反対側の面 形成されており、フィルム層11と、後述する 接着層14との間に挟まれた状態となっている
 このように、本実施形態に係る付着防止シ ト10は、紫外線がコート層12及びフィルム層 11により遮断されるので、耐光性に優れるも となる。

 上記付着防止シート10において、画像部13に は、地図、模様、標識等の図柄や文字等の画 像が形成される。
 かかる画像は、公知の染料や顔料により描 れる。

 上記染料としては、天然染料、合成染料、 光染料等が挙げられる。
 上記顔料としては、天然鉱物顔料、合成無 顔料、セラミック顔料等の無機顔料、不溶 色素、アゾ系顔料、多環式系顔料、レーキ 料等の有機顔料が挙げられる。
 なお、この染料又は顔料は、水性であって 油性であってもよい。
 これらの中でも、耐光性に優れることから 無機顔料を用いることが好ましい。

 上記画像部13は、染料又は顔料の他、紫外 吸収剤を含むことが好ましい。
 かかる紫外線吸収剤としては、ベンゾフェ ン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系 外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、 ンダートアミン系紫外線吸収剤、サリチレ ト系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系 外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤 が挙げられる。なお、これらは、1種類を単 独で用いてもよく、2種類以上を混合して用 てもよい。

 画像部13は、紫外線吸収剤以外にも、合 樹脂、帯電防止剤、消泡剤、粘度調整剤、 ベリング剤、分散剤、湿潤剤、潤滑剤、防 剤、pH調整剤、難燃剤等の添加剤が含まれて いてもよい。

(接着層)
 接着層14は、フィルム層11の裏面に、画像部 13を介して積層された層である。
 該接着剤により、フィルム層11が床、壁等 設置箇所に固定されることになる。

 接着層14には、例えば、天然ゴム、SBR、 生ゴム、ポリイソブチレン、ブロックゴム 等のゴム系接着剤、ポリオレフィン系接着 、ポリエステル系接着剤、ポリウレタン系 着剤、アクリル系接着剤、シリコーン系接 剤、(塩化)ビニル系接着剤等の材料が用いら れる。なお、これらは、一液タイプであって も、二液タイプであってもよい。

 これらの中でも、接着性の観点から、上述 たフィルム11と同質の材料を用いることが ましい。
 例えば、上記フィルム11がポリウレタンフ ルムであれば、ポリウレタン系接着剤を用 ることが好ましい。なお、接着層14として、 両面テープを用いてもよい。

(離型紙層)
 離型紙層15は、上述した接着層14のフィルム 層11とは反対側の面に積層された層である。

 かかる離型紙層15は、公知の離型紙からな 。
 また、本実施形態に係る付着防止シートは 離型紙層15を剥がし、接着層14を被付着物に 貼り合せることにより設置される。
 よって、上記離型紙層15は、接着層14から剥 がし易いものであることが好ましい。

 上記付着防止シート10は、建築物の内装 に用いられる化粧シート、道路や床に設置 れるサイン板等に好適に用いられる。

 次に、本実施形態に係る付着防止シート10 製造方法について説明する。
 まず、フィルムを準備する。
 そして、そのフィルムの表面に、シリコー 変性アクリル樹脂、フッ素系樹脂及び有機 剤を含む塗料組成物と、架橋剤とを付与し 乾燥させる。
 こうして、フィルム層11の上面に架橋体(コ ト層12)が形成される。

 ここで、有機溶剤としては、例えば、脂 族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコ ル類、エステル類、エーテル類、ケトン類 アミド類、スルホン酸エステル類、アセテ ト類等が挙げられる。なお、これらは、1種 類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合 て用いてもよい。

 脂肪族炭化水素類としては、例えば、ヘ サン、シクロヘキサン等が挙げられる。

 芳香族炭化水素類としては、例えば、ベ ゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる

 アルコール類としては、例えば、メタノー 、エタノール、プロパノール、イソプロパ ール、ブタノール、t-ブタノール、オクタ ール、ノナノール、ベンジルアルコール、 クロヘキサノール、エチレングリコール、 エチレングリコール、ポリエチレングリコ ル(重合度3~100)、CF 3 CH 2 OH、F(CF 2 ) 2 CH 2 OH、(CF 3 ) 2 CHOH、F(CF 2 ) 3 CH 2 OH、F(CF 2 ) 4 C 2 H 5 OH、H(CF 2 ) 2 CH 2 OH、H(CF 2 ) 3 CH 2 OH、H(CF 2 ) 4 CH 2 OH、酢酸エチレングリコール、酢酸ジエチレ グリコール等が挙げられる。

 エステル類としては、例えば、酢酸メチ 、酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸n-ブチ ル、ヒドロキシ酢酸エチル、2-ヒドロキシ-3- チル酪酸メチル、2-ヒドロキシプロピオン メチル、2-ヒドロキシプロピオン酸エチル、 2-ヒドロキシプロピオン酸プロピル、2-ヒド キシプロピオン酸ブチル、2-ヒドロキシ-2-メ チルプロピオン酸エチル、3-メトキシプロピ ン酸メチル、3-メトキシプロピオン酸エチ 、エトキシ酢酸エチル、3-エトキシプロピオ ン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピ ビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸ベ ジル、安息香酸エチル、炭酸ジエチル、し う酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ-ブ ロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレ 、乳酸エチル等が挙げられる。

 エーテル類としては、例えば、ジメチル ーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエー ル、エチレングリコールモノメチルエーテ 、エチレングリコールモノエチルエーテル エチレングリコールモノプロピルエーテル エチレングリコールモノブチルエーテル、 ロピレングリコールモノメチルエーテル、 ロピレングリコールモノエチルエーテル、 ロピレングリコールモノプロピルエーテル エチレングリコールジメチルエーテル、エ レングリコールジエチルエーテル、エチレ グリコールジブチルエーテル、ジエチレン リコールモノメチルエーテル、ジエチレン リコールモノエチルエーテル、ジエチレン リコールモノブチルエーテル、ジエチレン リコールジメチルエーテル、ジエチレング コールジエチルエーテル、ジエチレングリ ールジプロピルエーテル、ジエチレングリ ールジブチルエーテル、テトラヒドロフラ 、クラウンエーテル、ベンジルエチルエー ル、酢酸エチレングリコールモノメチルエ テル、酢酸エチレングリコールモノエチル ーテル、酢酸エチレングリコールモノブチ エーテル、酢酸ジエチレングリコールモノ チルエーテル、酢酸ジエチレングリコール ノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコ ルモノブチルエーテル等が挙げられる。

 ケトン類としては、例えば、アセトン、 チルエチルケトン、メチルイソブチルケト 、2-ブタノン、2-ペンタノン、3-メチル-2-ブ ノン、2-ヘキサノン、2-ヘプタノン、2-オク ノン、3,3-ジメチル-2-ブタノン、3-メチル-2- ンタノン、4-メチル-2-ペンタノン、シクロ ンタノン、シクロヘキサノン、3-メチルシク ロペンタノン、2-メチルシクロヘキサノン、2 ,6-ジメチルシクロヘキサノン、イソホロン等 が挙げられる。

 アミド類としては、N,N-ジメチルホルムア ミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N-メチルホ ルムアミド、N-メチルアセトアミド、アセト ミド、N-メチルピロリドン等が挙げられる

 スルホン酸エステル類としては、例えば ジメチルスルホキシド等が挙げられる。

 アセテート類としては、例えば、エチレ グリコールモノメチルエーテルアセテート エチレングリコールモノエチルエーテルア テート、エチレングリコールモノプロピル ーテルアセテート、プロピレングリコール ノメチルエーテルアセテート、プロピレン リコールモノエチルエーテルアセテート、 ロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテ アセテート、プロピレングリコールモノ-i- ロピルエーテルアセテート、プロピレング コールモノ-n-ブチルエーテルアセテート、 ロピレングリコールモノ-i-ブチルエーテル セテート、プロピレングリコールモノ-sec- チルエーテルアセテート、プロピレングリ ールモノ-t-ブチルエーテルアセテート、3-メ トキシブチルアセテート、3-メチル-3-メトキ ブチルアセテート等が挙げられる。

 これらの中でも、芳香族炭化水素を用いる とが好ましい。
 特に、トルエン、キシレン等の沸点が120~210 ℃の芳香族炭化水素であることがより好まし い。
 この場合、フッ素系樹脂を容易に溶解でき ので、後述するスプレー等の方式で容易に 体に付与できる。

 上記塗料組成物の配合割合は、フッ素系樹 100質量部に対して、シリコーン変性アクリ 樹脂が1~30質量部、有機溶剤が100~300質量部 まれていることが好ましい。
 更に好ましくは、フッ素系樹脂100質量部に して、シリコーン変性アクリル樹脂が10~15 量部、有機溶剤が150~250質量部含まれている とである。

 この場合、フッ素系樹脂及びシリコーン変 アクリル樹脂が有機溶剤に均一に溶け易く る。
 したがって、塗料組成物をフィルム層11に 与しやすくなると共に、フィルム層11に付与 しコート層12を形成した場合の接着性を向上 せることができる。

 上記塗料組成物の粘度は、50~150cpsであるこ が好ましい。
 この場合、取扱いが容易であり、形成され 膜も容易に均一になる。 

 塗料組成物をフィルムに付与する方法と ては、スクリーン印刷法、インクジェット 、転写、ロールコーティング法、スプレー 等が挙げられる。

 次に、フィルム層11の裏面に画像部13を設け る。
 画像部13を設ける方法としては、スクリー 印刷法、インクジェット法、転写、ロール ーティング法、スプレー法等が挙げられる

 次に、フィルム層11の裏面に画像部13を介し て接着層14を付与する。
 接着層14をフィルムに付与する方法として 、スクリーン印刷法、インクジェット法、 写、ロールコーティング法、スプレー法等 挙げられる。なお、接着層14として両面テー プを用いてもよい。

 そして、接着層14の裏面に離型紙15を貼り 合せることにより、本実施形態に係る付着防 止シート10が得られる。

 かかる付着防止シート10においては、コー 層12が、フィルム層11にシリコーン変性アク ル樹脂、フッ素系樹脂及び有機溶剤を含む 料組成物と、架橋剤とを付与し、乾燥させ ことにより、形成されるので、コート層12 気泡が入るのが抑制され、かつフィルム表 に均一に塗布できる。
 よって、上記方法により得られる付着防止 ート10は十分に埃やガムや粘着シート等の 着及び脂汚れを抑制できる。

[第2実施形態]
 図2は、本発明の付着防止シートの第2実施 態を示す断面図である。
 図2に示すように、本実施形態に係る付着防 止シート20は、フィルムからなるフィルム層1 1と、該フィルム層11の表面に積層されたコー ト層12と、フィルム層11の裏面に形成された 像部13と、フィルム層11の裏面に、画像部13 介して積層されたバックコート層26と、該バ ックコート層26の裏面に積層された接着層14 、該接着層14の裏面に積層された離型紙層15 、を備える。
 すなわち、本実施形態に係る付着防止シー 20は、コート層12、フィルム層11、バックコ ト層26、接着層14及び離型紙層15がこの順序 積層された構造を有しており、フィルム層1 1とバックコート層26との間に画像部13が設け れている。

 本実施形態に係る付着防止シート20にお ては、フィルム層11及び画像部13と、接着層1 4との間に、バックコート層26を有する点で、 第1実施形態に係る付着防止シート10とは異な る。

 以下、バックコート層26について更に詳細 説明する。
(バックコート層)
 バックコート層26は、フィルム層11の裏面に 、画像部13を介して積層される層である。
 すなわち、バックコート層26は、フィルム 11及び画像部13と、接着層14との間に設けら ている。

 かかるバックコート層26には、合成樹脂と 色顔料とが含まれる。
 上記合成樹脂としては、例えば、ポリエチ ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ ロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニ アルコール、ポリエステル、ナイロン、ポ 塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリ チレン、スチロール、ポリウレタン、ポリ ニルアルコール、アクリル又はポリカーボ ート等が挙げられる。

 上記白色顔料としては、酸化亜鉛、二酸 チタン、酸化ジルコニウム等を原料とした 色顔料が好適に用いられる。

 上記付着防止シート20においては、バッ コート層26が、合成樹脂と白色顔料とを含む と、画像部13が浮き出たような印象を与え、 像部13がより見え易くなるという利点があ 。

 本実施形態に係る付着防止シート20の製 方法は、バックコート層26を設けること以外 は、第1実施形態に係る付着防止シートと同 に製造することができる。

 なお、バックコート層26は、フィルム層11の 裏面に画像部13を介して合成樹脂と白色顔料 を含む混合物を付与する。
 混合物をフィルムに付与する方法としては スクリーン印刷法、インクジェット法、転 、ロールコーティング法、スプレー法等が げられる。

[第3実施形態]
 図3は、本発明の付着防止シートの第3実施 態を示す断面図である。
 図3に示すように、本実施形態に係る付着防 止シート30は、コート層32がフィラー31を含む 点で、第2実施形態に係る付着防止シート20と は異なる。

 以下、コート層32について更に詳細に説明 る。
(コート層)
 コート層32は、フィラー31を含むこと以外は 、第1実施形態に係る付着防止シートのコー 層12と同じである。

 上記付着防止シート30においては、コート 32が、フィラー31を含むので、表面のつやを すことができる。
 したがって、この場合、光の反射等により 画像が見難くなることが抑制される。

 かかるフィラー31としては、シリカ系粉末 フッ素、アクリル、ウレタン、ポリエステ 、ポリスチレン、ナイロン等のプラスチッ 粉末、ガラス粉末、グラファイト粉末等が げられる。
 これらの中でも、フッ素系粉末又はガラス 粉末を用いることが好ましい。

 フィラー31の粒子径は、30~80μmであることが 好ましい。
 また、フィラー31の表面が露出しているこ が好ましい。
 これらの場合、埃やガムや粘着シート等の 着及び脂汚れをより十分に抑制でき、つや し効果も発揮できる。

 フィラー31の混合割合は、コート層32の全固 形分に対し、2~30質量%であることが好ましく 3~25質量%であることが更に好ましい。
 フィラー31の混合割合が2質量%未満であると 、混合割合が上記範囲内にある場合と比較し て、つや消し効果が十分に得られない傾向に あり、混合割合が30質量%を超えると、混合割 合が上記範囲内にある場合と比較して、表面 が白っぽくなり、画像を認識しにくくなる傾 向にある。

 なお、本実施形態に係る付着防止シート30 製造方法は、第1実施形態に係る付着防止シ ト10の製造方法における塗料組成物にフィ ー31を分散させればよい。
 すなわち、フィルムの表面に、フッ素系樹 、シリコーン変性アクリル樹脂、フィラー3 1及び有機溶剤を含む塗料組成物と、架橋剤 を付与し、乾燥させればよい。

[第4実施形態]
 図4は、本発明の付着防止シートの第4実施 態を示す断面図である。
 図4に示すように、本実施形態に係る付着防 止シート40は、コート層42の表面が凹凸(エン ス)となっている点で、第2実施形態に係る 着防止シート20とは異なる。

 以下、コート層42について更に詳細に説明 る。
(コート層)
 コート層42は、表面にエンボス加工が施さ ていること以外は、第1実施形態に係る付着 止シートのコート層12と同じである。

 上記付着防止シート40においては、コー 層32の表面にエンボス加工が施されているの で、床等の地面等に設置した場合、表面が滑 りにくくなるという利点を有する。

 上記エンボスは、一般のエンボスのみな ず、マイクロエンボスであってもよく、花 があしらわれていてもよい。

 本実施形態に係る付着防止シート40の製造 法は、フィルムの表面にコート層を形成し 後、エンボス加工を施せばよい。
 エンボス加工は、フィルム層11及びコート をゴムのロールと凸凹の加工をした金属の ールとの間に通して、型押しすることによ 得られる。

[第5実施形態]
 図5は、本発明の付着防止シートの第5実施 態を示す断面図である。
 図5に示すように、本実施形態に係る付着防 止シート50は、フィルムからなるフィルム層1 1と、該フィルム層11の表面に積層されたコー ト層52と、フィルム層11の裏面に形成された 像部13と、フィルム層11の裏面に、画像部13 介して積層されたバックコート層26と、該バ ックコート層26の裏面に積層された粘着層53 、該粘着層53の裏面に積層された金属箔から なる金属箔層54と、該金属箔層54の裏面に積 された接着層14と、該接着層14の裏面に積層 れた離型紙層15と、を備える。
 すなわち、本実施形態に係る付着防止シー 50は、コート層52、フィルム層11、バックコ ト層26、粘着層53、金属箔層54、接着層14及 離型紙層15がこの順序で積層された構造を有 しており、フィルム層11とバックコート層26 の間に画像部13が設けられている。

 本実施形態に係る付着防止シート50にお ては、コート層52がフィラー51を含む点、及 、バックコート層26と接着層14との間に、粘 着層53と金属箔層54とを備える点で、第4実施 態に係る付着防止シート40とは異なる。な 、上記フィラー51は、第3実施形態に係る付 防止シート30におけるフィラー51と同義であ 。

 上記付着防止シート50においては、粘着層53 及び金属箔層54を備えるので、フィルム層11 びコート層52が金属箔層54に追従するように る。
 すなわち、例えば、凹凸した場所に上記付 防止シート50を設置する場合、フィルムに 弾性があるため、凹凸面に沿って設置させ ことが困難であるが、金属箔層54を備えてい ると、金属箔層54は曲がった形でも固定され ため、凹凸面に沿って設置することができ かつ金属箔層54にフィルム層11及びコート層 52を追従させることができる。

 以下、粘着層53及び金属箔層54について更に 詳細に説明する。
(粘着層)
 粘着層53は、バックコート層26の裏面に、画 像部13を介して積層される。
 該粘着層53により、バックコート層26及び画 像部13と後述する金属箔とが固着されること なる。

 粘着層53には、例えば、天然ゴム、SBR、再 ゴム、ポリイソブチレン、ブロックゴム系 のゴム系粘着剤、ポリオレフィン系粘着剤 ポリエステル系粘着剤、ポリウレタン系粘 剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着 、(塩化)ビニル系粘着剤等の材料が用いられ る。なお、これらは、一液タイプであっても 、二液タイプであってもよい。
 また、粘着層53として両面テープを用いて よい。
 さらに、かかる粘着剤は、上述した接着剤 同一であってもよい。

(金属箔層)
 金属箔層54は、金属箔からなる層であり、 記粘着層53と接着層14との間に設けられる。

 上記金属箔としては、銀箔、銅箔、アルミ ウム箔等が挙げられる。
 これらの中でも、軽量であり、汎用性に優 るアルミニウム箔を用いることが好ましい

 かかる金属箔の厚みは、0.1~1.0mmであること 好ましい。
 厚みが0.1mm未満であると、厚みが上記範囲 にある場合と比較して、十分な形態維持性 得られない傾向にあり、厚みが1.0mmを超える と、厚みが上記範囲内にある場合と比較して 、折り曲げることが困難となる傾向にある。

 次に、本実施形態に係る付着防止シート50 製造方法について説明する。
 まず、フィルムを準備する。
 そして、そのフィルムの表面に、フッ素系 脂、シリコーン変性アクリル樹脂、フィラ 51及び有機溶剤を含む塗料組成物と、架橋 とを付与し、乾燥させる。
 こうして、フィルム層11の上面にコート層52 が形成される。

 ここで、上記有機溶剤としては、第1実施 形態に係る付着防止シート50の製造方法で用 た有機溶剤と同義である。

 塗料組成物をフィルムに付与する方法と ては、スクリーン印刷法、インクジェット 、転写、ロールコーティング法、スプレー 等が挙げられる。

 次に、フィルム層11の裏面に画像部13を設け る。
 画像部13は、第1実施形態に係る付着防止シ ト10の製造方法における画像部13と同様な方 法で設けられる。

 次に、フィルム層11の裏面に画像部13を介し てバックコート層26を設ける。
 バックコート層26は、第2実施形態に係る付 防止シート20の製造方法におけるバックコ ト26と同様な方法で設けられる。

 次に、フィルム層11の裏面に画像部13を介し て粘着層53を付与する。
 粘着層53をフィルムに付与する方法として 、スクリーン印刷法、インクジェット法、 写、ロールコーティング法、スプレー法等 挙げられる。
 なお、粘着層53として両面テープを用いて よい。

 次に、粘着層53の裏面に金属箔層54を設ける 。
 金属箔層54は、粘着層53の裏面に金属箔を貼 り合わせることにより形成される。

 次に、金属箔層54の裏面に接着層14を設ける 。
 接着層14は、第1実施形態に係る付着防止シ ト10の製造方法における接着層14と同様な方 法で設けられる。

 次に、接着層14の裏面に離型紙15を貼り合 せ、コート層52の表面に第4実施形態に係る付 着防止シート40の製造方法におけるコート層4 2と同様な方法でエンボス加工を施すことに り、本実施形態に係る付着防止シート50が得 られる。

 以上、本発明の好適な実施形態について 明したが、本発明は上述した実施形態に限 されるものではない。

 例えば、本発明の付着防止シートは、コー 層12とフィルム層11と画像部13とを備えてい ば、接着層14、離型紙層15は必ずしも備える 必要がない。
 この場合、上記付着防止シートの使用時に 適宜市販の接着剤等で貼り合わせたり、表 からガラス板等で押さえる等して固定すれ よい。

 第1~第5実施形態に係る付着防止シート10,20,3 0,40,50において、画像部13はフィルム層11の裏 全体に層状に形成されていてもよい。
 また、第2~第5実施形態に係る付着防止シー 20,30,40,50においては、バックコート層26に白 色顔料が含まれているが、他の色であっても よい。

 以下、実施例により本発明を更に具体的 説明するが、本発明はこれらの実施例に限 されるものではない。

(実施例1)
[フィルム層]
 厚みが1mmのポリウレタンフィルムを準備し このポリウレタンフィルムの表面にショッ ブラスト装置を用いてアルミナショットブ スト加工を行った。

[コート層]
 次いで、フッ素系樹脂(商品名;ルミフロンLF 200、旭硝子株式会社製、水酸基価52mgKOH/g、40% キシレン溶液)100質量部(固形分の量)と、シリ コーン変性アクリル樹脂(商品名;BYK-SILCLEAN3700 、ビックケミー・ジャパン株式会社製)13質量 部(固形分の量)と、有機溶剤(キシレン)150質 部と、を混合し、塗料組成物を得た。
 そして、これにイソシアネート系架橋剤(商 品名;コロネートHX、日本ポリウレタン工業株 式会社製)を46質量部添加して、上記ポリウレ タンフィルムの表面に、スプレー塗装法で塗 料組成物を塗布し、硬化させることにより、 コート層を形成した。なお、かかるコート層 の厚みは、500μmであった。
 こうしてサンプルAを得た。

(実施例2)
 塗料組成物に帯電防止剤(商品名;CIL-312、日 カーリット社製、N-ブチル-3-メチルピリジ ウムとビストリフルオロメタンスルホニル ミドとの混合物)を5質量部加えたこと以外は 、実施例1と同様にしてサンプルBを得た。な 、市販の帯電防止剤のなかでも、CIL-312は、 塗料組成物と均一に混合することができ、埃 付着防止効果も最も優れるものであった。

(実施例3)
 フッ素系樹脂としてルミフロンLF200の代わ にルミフロンLF906N(旭硝子株式会社製、水酸 価118mgKOH/g、35%キシレン溶液)を用いたこと 外は、実施例1と同様にしてサンプルCを得た 。

(比較例1)
 イソシアネート系架橋剤を用いなかったこ 以外は、実施例1と同様にしてサンプルDを た。

(比較例2)
 シリコーン変性アクリル樹脂を用いなかっ こと以外は、実施例1と同様にしてサンプル Eを得た。

[評価方法]
1.筆記ハジキ性
 実施例1~3及び比較例1,2で得られたサンプルA ~Eそれぞれの表面に、油性ペン(商品名;油性 ジックインキ、寺西化学工業社製)又は水性 ン(商品名;ホワイトボードマーカー、ペン ル社製)を用いて、直線を引いた。
 そして、直線のハジキ具合を目視で観察し 。
 筆記ハジキ性は、下記基準で評価した。す わち、ハジキが完全にあるものを◎とし、 ジキが全くないものを×とし、その中間を 、△とした。なお、◎及び○が実用可能な 囲である。
 得られた結果を表1に示す。

2.布除去性
 実施例1~3及び比較例1,2で得られたサンプルA ~Eそれぞれの表面に、油性ペン又は水性ペン 用いて、直線を引いた。
 そして、それを不織布(商品名;キムテック 、株式会社クレシア製)で拭き取る操作を10 繰り返し、付着防止体の表面の油性ペン又 水性ペンの残存具合を目視で観察した。
 布除去性は、下記基準で評価した。すなわ 、油性ペン又は水性ペンの残存が全くない のを◎とし、残存するものを×とし、その 間を○、△とした。なお、◎及び○が実用 能な範囲である。
 得られた結果を表1に示す。

3.テープ除去性
 実施例1~3及び比較例1,2で得られたサンプルA ~Eそれぞれの表面に、油性ペン又は水性ペン 用いて、直線を引いた。
 そして、その上にテープ(ニチバン社製)を り、剥がす際の除去性を目視で観察した。
 テープ除去性は、下記基準で評価した。す わち、油性ペン又は水性ペンの残存が全く いものを◎とし、完全に残存するものを× し、その中間を○、△とした。なお、◎及 ○が実用可能な範囲である。
 得られた結果を表1に示す。

4.ダスト付着性
 実施例1~3及び比較例1,2で得られたサンプルA ~Eそれぞれを、トンネル内にて1週間放置し、 ダストの付着具合を目視で観察した。
 ダスト付着性は、下記基準で評価した。す わち、ダストの付着が極めて少ないものを とし、ダストの付着が少なく下地が十分に められるものを○とし、ダストの付着があ ものの下地が認められるものを△とし、ダ トの付着が多いものを×とした。なお、◎ び○が実用可能な範囲である。
 得られた結果を表1に示す。

5.耐候性試験
 実施例1~3及び比較例1,2で得られたサンプルA ~Eをサンシャインウェザーメーター(スガ試験 機製)で780時間まで照射させ、その際の表面 化具合を目視で観察した。表面劣化は、下 基準で評価した。すなわち、黄変がないも を◎とし、黄変があるものを×とし、その中 間を○、△とした。なお、◎及び○が実用可 能な範囲である。
 得られた結果を表1に示す。

 表1の結果より、本発明の実施例1~3のサンプ ルA~Cによれば、筆記ハジキ性、布除去性、テ ープ除去性、ダスト付着性のいずれにおいて も、比較例1,2のサンプルD,Eよりも優れること がわかった。
 したがって、本発明によれば、埃やガムや 着シート等の付着及び脂汚れを十分に抑制 き、耐光性にも優れることが確認された。
 なお、フィルム層の裏面に、画像部、接着 、離型紙層、バックコート層、粘着層、金 箔層等を設けても、同様の結果が得られる 推測される。

 本発明の付着防止シートは、建築物の内装 に用いられる化粧シート、道路や床に設置 れるサイン板等に好適に用いられる。
 なお、上記付着防止シートは、埃やガムや 着シート等の付着及び脂汚れを十分に抑制 き、耐光性にも優れるので、屋外使用又は 内使用に限定されない。

図1は、本発明の付着防止シートの第1 施形態を示す断面図である。 図2は、本発明の付着防止シートの第2 施形態を示す断面図である。 図3は、本発明の付着防止シートの第3 施形態を示す断面図である。 図4は、本発明の付着防止シートの第4 施形態を示す断面図である。 図5は、本発明の付着防止シートの第5 施形態を示す断面図である。

符号の説明

 10,20,30,40,50…付着防止シート
 11…フィルム層
 12,32,42,52…コート層
 13…画像部
 14…接着層
 15…離型紙層
 26…バックコート層
 31,51…フィラー
 53…粘着層
 54…金属箔層