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Patent Searching and Data


Title:
ADHESIVE FOR ENDOSCOPE, CURED PRODUCT THEREOF, AND ENDOSCOPE AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175278
Kind Code:
A1
Abstract:
An adhesive for an endoscope, the adhesive comprising (a)-(c), a cured product thereof, an endoscope in which members are fixed using the cured product, and a manufacturing method thereof. (a) an epoxy resin including at least one kind among bisphenol A epoxy resin, bisphenol F epoxy resin, and phenol novolak epoxy resin; (b) a polyamine compound which, in a molecule thereof, comprises an oxygen atom but does not comprise an amide bond; and (c) a metal alkoxide compound.

Inventors:
NAKAI YOSHIHIRO (JP)
FURUKAWA KAZUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006543
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 19, 2020
Export Citation:
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Assignee:
FUJIFILM CORP (JP)
International Classes:
C08G59/50; A61B1/00; C08G59/68; C09J11/06; C09J163/02; C09J163/04
Domestic Patent References:
WO2017204012A12017-11-30
WO2018105056A12018-06-14
WO2020013003A12020-01-16
Foreign References:
JP2015117283A2015-06-25
JP2016130307A2016-07-21
JP2004231869A2004-08-19
JP2001059013A2001-03-06
JP2005036080A2005-02-10
JP2001288244A2001-10-16
JPH08100107A1996-04-16
JP2002238834A2002-08-27
JP2019032974A2019-02-28
Other References:
See also references of EP 3932971A4
Attorney, Agent or Firm:
IIDA & PARTNERS et al. (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175278 50 卩(:17 2020 /006543

請求の範囲

[請求項 1 ] 下記 (3) 〜 (〇) を含む内視鏡用接着剤:

(a) ビスフエノール八型エポキシ樹脂、 ビスフエノール 型エポキ シ樹脂及びフエノールノボラック型エポキシ樹脂の少なくとも 1種を 含むエポキシ樹脂;

(b) 分子内に酸素原子を有しアミ ド結合を有しないポリアミン化合 物;

(〇) 金属アルコキシド化合物。

[請求項 2] 前記ポリアミン化合物がオキシアルキレン構造を有する、 請求項 1 に記載の内視鏡用接着剤。

[請求項 3] 前記金属アルコキシド化合物としてケイ素アルコキシド化合物を含 む、 請求項 1又は 2に記載の内視鏡用接着剤。

[請求項 4] 前記金属アルコキシド化合物として、 オキシラン環を有するケイ素 アルコキシド化合物を含む、 請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載の内 視鏡用接着剤。

[請求項 5] 前記金属アルコキシド化合物として、 オキシラン環が縮合してなる 脂環を有するケイ素アルコキシド化合物を含む、 請求項 1〜 4のいず れか 1項に記載の内視鏡用接着剤。

[請求項 6] 前記金属アルコキシド化合物として、 チタンアルコキシド化合物、 アルミニウムアルコキシド化合物及びジルコニウムアルコキシド化合 物の少なくとも 1種を含む、 請求項 1〜 5のいずれか 1項に記載の内 視鏡用接着剤。

[請求項 7] 前記チタンアルコキシド化合物が、 1\1、 及び 3の少なくとも 1種 の原子を含み、 又はアセタ ト構造を有する、 請求項 6に記載の内視鏡 用接着剤。

[請求項 8] 前記アルミニウムアルコキシド化合物が、 アセトナト構造及びアセ 夕卜構造の少なくとも 1種を含む、 請求項 6に記載の内視鏡用接着剤 〇 2020/175278 51 卩(:171? 2020 /006543

[請求項 9] 前記ジルコニウムアルコキシド化合物が、 アセトナト構造、 アセタ 卜構造及びラクタト構造の少なくとも 1種を含む、 請求項 6に記載の 内視鏡用接着剤。

[請求項 10] 請求項 1〜 9のいずれか 1項に記載の内視鏡用接着剤を硬化してな る硬化物。

[請求項 1 1 ] 請求項 1 〇に記載の硬化物により構成部材が固定された内視鏡。

[請求項 12] 請求項 1〜 9のいずれか 1項に記載の内視鏡用接着剤を用いて構成 部材を固定することを含む、 内視鏡の製造方法。

Description:
\¥0 2020/175278 1 ?01/^2020/006543

明 細 書

発明の名称 :

内視鏡用接着剤及びその硬化物、 並びに内視鏡及びその製造方法

技術分野

[0001 ] 本発明は、 内視鏡用接着剤及びその硬化物、 並びに内視鏡及びその製造方 法に関する。

背景技術

[0002] 人体の体腔内、 消化管内、 食道等を観察するための内視鏡は繰り返し使 用 される。 そのため、 内視鏡の揷入部を構成する可撓管は使用のた びに洗浄さ れ、 また薬品を用いて消毒される。 特に気管支等の感染可能性の高い部位に 揷入する場合には、 消毒を越える滅菌レベルの清浄性が求められ る。 したが って、 内視鏡には消毒ないし滅菌処理の繰り返しに も耐える高度な耐久性が 求められる。

[0003] 内視鏡の揷入部は、 口腔ないし鼻腔を通して体内に揷入される。 揷入時に おける患者の異物感および痛みを軽減するた め、 内視鏡の揷入部をより細径 化することが望まれる。 そのため、 揷入部を構成する部材の結合に、 ネジ、 ビス等の嵩張る部材に代えて、 主として接着剤が用いられている。

[0004] 接着剤のなかでもエポキシ系接着剤は作業性 に優れ、 その硬化物の接着性 、 耐熱性、 耐湿性等にも優れるため、 内視鏡の構成部材の接着にも使用され ている。

例えば特許文献 1 には、 エポキシ樹脂にゴムおよび/またはプラスチ ク を 1〜 5 0重量%添加した主剤と、 脂肪族アミン、 ポリアミ ドアミン、 芳香 族アミン、 環状アミン、 および脂肪芳香族アミンからなる群から選ば れた少 なくとも 1種のアミンからなる硬化剤を、 1 0 : 1〜 1 0 : 7の配合比で混 合して得た 2液反応型接着剤を用いて、 内視鏡を構成する部品同士を接合し てなることを特徴とする内視鏡装置が記載さ れている。 特許文献 1 によれば 、 この内視鏡は、 様々な消毒方法によっても接着強度が低下す ることがなく 〇 2020/175278 2 卩(:171? 2020 /006543

、 長期にわたり性能を維持できるとされる。

先行技術文献

特許文献

[0005] 特許文献 1 :特開 2 0 0 2— 2 3 8 8 3 4号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006] 内視鏡は長期に亙り繰り返し使用されるため 、 接着剤による内視鏡部材の 固定化状態は、 内視鏡を長期間、 繰り返し使用しても十分に維持できること が要求される。 すなわち、 体内に挿入したり消毒液に浸潰したりして湿 潤状 態に繰り返し曝されても、 上記固定化状態を十分に維持できることが求 めら れる。 また、 滅菌処理に繰り返し曝されても、 上記固定化状態を十分に維持 できる耐久性も重要である。 しかし、 本発明者らが上記特許文献記載の接着 剤をはじめ従来のエポキシ系接着剤について 検討したところ、 内視鏡への適 用において要求される湿潤耐久性と滅菌耐久 性の両立を十分に高いレベルで 実現するには至っていないことがわかってき た。

[0007] 本発明は、 内視鏡の構成部材を固定するのに好適な内視 鏡用接着剤であっ て、 部材の固定化に用いた状態 (硬化物の状態) で湿潤状態に長期間曝して も、 また滅菌処理に繰り返し付しても、 十分な接着力を維持することができ る内視鏡用接着剤、 及びその硬化物を提供することを課題とする 。 また、 本 発明は、 湿潤状態に長期間曝しても、 また滅菌処理に繰り返し付しても、 性 能の低下を生じにくい内視鏡及びその製造方 法を提供することを課題とする 課題を解決するための手段

[0008] 本発明者らは上記課題に鑑み鋭意検討を重ね た結果、 エポキシ系接着剤に おいて、 主剤のエポキシ樹脂と組合せる硬化成分とし て特定のポリアミン化 合物を用い、 さらに金属アルコキシド化合物を配合するこ とにより、 この接 着剤を用いて接合した部材の固定化状態を、 湿潤状態に長期間曝しても、 ま 〇 2020/175278 3 卩(:171? 2020 /006543

た滅菌処理に繰り返し付しても、 十分に維持できることを見出した。 本発明 は、 これらの知見に基づきさらに検討を重ねて完 成されるに至ったものであ る。

[0009] 本発明の上記課題は下記の手段により解決さ れた。

〔1〕

下記 (3) 〜 (〇) を含む内視鏡用接着剤:

(a) ビスフエノール八型エポキシ樹脂、 ビスフエノール 型エポキシ樹脂 及びフエノールノボラック型エポキシ樹脂の 少なくとも 1種を含むエポキシ 樹脂;

(b) 分子内に酸素原子を有しアミ ド結合を有しないポリアミン化合物;

(〇) 金属アルコキシド化合物。

〔2〕

上記ポリアミン化合物がオキシアルキレン構 造を有する、 〔1〕 に記載の 内視鏡用接着剤。

〔3〕

上記金属アルコキシド化合物としてケイ素ア ルコキシド化合物を含む、 〔 1〕 又は 〔2〕 に記載の内視鏡用接着剤。

〔4〕

上記金属アルコキシド化合物として、 オキシラン環を有するケイ素アルコ キシド化合物を含む、 〔1〕 〜 〔3〕 のいずれかに記載の内視鏡用接着剤。

〔5〕

上記金属アルコキシド化合物として、 オキシラン環が縮合してなる脂環を 有するケイ素アルコキシド化合物を含む、 〔1〕 〜 〔4〕 のいずれかに記載 の内視鏡用接着剤。

〔6〕

上記金属アルコキシド化合物として、 チタンアルコキシド化合物、 アルミ ニウムアルコキシド化合物及びジルコニウム アルコキシド化合物の少なくと も 1種を含む、 〔1〕 〜 〔5〕 のいずれかに記載の内視鏡用接着剤。 〇 2020/175278 4 卩(:171? 2020 /006543

〔7〕

上記チタンアルコキシド化合物が、 1\1、 及び 3の少なくとも 1種の原子 を含み、 又はアセタト構造を有する、 〔6〕 に記載の内視鏡用接着剤。

〔8〕

上記アルミニウムアルコキシド化合物が、 アセトナト構造及びアセタト構 造の少なくとも 1種を含む、 〔6〕 に記載の内視鏡用接着剤。

〔9〕

上記ジルコニウムアルコキシド化合物が、 アセトナト構造、 アセタト構造 及びラクタト構造の少なくとも 1種を含む、 〔6〕 に記載の内視鏡用接着剤

〔1 0〕

〔1〕 〜 〔9〕 のいずれかに記載の内視鏡用接着剤を硬化し てなる硬化物

[ 1 1 ]

〔1 0〕 に記載の硬化物により構成部材が固定された 内視鏡。

〔1 2〕

〔1〕 〜 〔9〕 のいずれかに記載の内視鏡用接着剤を用いて 構成部材を固 定することを含む、 内視鏡の製造方法。

[0010] 本発明の説明において 「〜」 とは、 その前後に記載される数値を下限値及 び上限値として含む意味で使用される。

本明細書において置換又は無置換を明記して いない置換基 (連結基につい ても同様) については、 所望の効果を奏する範囲で、 その基に任意の置換基 を有していてもよい意味である。 これは置換又は無置換を明記していない化 合物についても同じである。

本明細書において、 ある基の炭素数を規定する場合、 この炭素数は、 基全 体の炭素数を意味する。 つまり、 この基がさらに置換基を有する形態である 場合、 この置換基を含めた全体の炭素数を意味する 。

発明の効果 〇 2020/175278 5 卩(:171? 2020 /006543

[001 1] 本発明の内視鏡用接着剤は、 内視鏡部材の固定化に用いた状態 (硬化物の 状態) で湿潤状態に長期間曝しても、 また滅菌処理に繰り返し付しても、 十 分な接着力を維持することができる。 また、 本発明の硬化物は、 長期の湿潤 耐久性に優れ、 また、 滅菌処理の繰り返しに対する耐久性にも優れ る。 また 、 本発明の内視鏡は、 湿潤状態に長期間曝しても、 また滅菌処理に繰り返し 付しても、 性能の低下を生じにくい。 さらに、 本発明の内視鏡の製造方法に よれば、 湿潤状態に長期間曝しても、 また滅菌処理に繰り返し付しても、 性 能の劣化を生じにくい内視鏡を得ることがで きる。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本発明の内視鏡の一実施形態の構成を示 外観図である。

[図 2]図 1 に示す内視鏡の揷入部の構成を示す部分断面 図である。

[図 3]上記揷入部の先端部の外観斜視図である

[図 4]上記先端部の一部切り欠き部分断面図で る。 レンズ及びプリズムの断 面を示すハツチングは省略した。

発明を実施するための形態

[0013] [内視鏡用接着剤]

本発明の内視鏡用接着剤の好ましい実施形態 について説明する。

[0014] 本発明の内視鏡用接着剤 (以下、 「本発明の接着剤」 とも称す。 ) は、 下 記成分 ( 3) 〜 (〇) を含む。

(a) ビスフエノール八型エポキシ樹脂、 ビスフエノール 型エポキシ樹脂 及びフエノールノボラツク型エポキシ樹脂の 少なくとも 1種を含むエポキシ 樹脂;

(b) 分子内に酸素原子を有しアミ ド結合を有しないポリアミン化合物;

(〇) 金属アルコキシド化合物。

上記 (3) のエポキシ樹脂 (以下、 単に 「成分 (3) 」 とも称す。 ) は接 着剤の主剤であり、 上記 (匕) のポリアミン化合物 (以下、 単に 「成分 (匕 ) 」 とも称す。 ) はエポキシ樹脂と反応して接着剤を硬化させ る硬化成分で ある。 本発明の接着剤は、 上記主剤と硬化成分に加え、 上記 (〇) の金属ア 〇 2020/175278 6 卩(:171? 2020 /006543

ルコキシド化合物 (以下、 単に 「成分 (〇) 」 とも称す。 ) を含有する。

[0015] 本発明の接着剤は、 上記各成分を含んでいれば、 その形態は制限されない 。 例えば、 本発明の内視鏡用接着剤は上記成分 (3) 〜 (〇) の混合物を含 有する形態でもよく (1液型) 、 上記成分 (3) 〜 (〇) の一部の成分が他 の成分とより分けられた状態で、 成分 (3) 〜 (〇) を含んでいてもよい ( 2液型) 。 また、 本発明の内視鏡用接着剤は、 成分 (3) 〜 (〇) の各々が 互いにより分けられた状態で、 成分 (3) 〜 (〇) を含んでいてもよい (3 液型) 。 これらのいずれの形態も本発明の接着剤に包 含される。

本明細書において接着剤中における各成分の 含有量を説明したり、 本発明 において接着剤中における各成分の含有量を 規定したりする場合、 2液型及 び 3液型等の形態においては、 使用時の成分 (3) 〜 (〇) の混合を、 混合 物中において各成分が上記の所望の含有量を 満たすように行うことを意味す る。 すなわち、 成分がより分けられた状態においては、 成分 (3) 〜 (〇) の各含有量は、 本明細書で説明された含有量、 あるいは本発明で規定する含 有量を満たしている必要はない。 つまり、 2液型及び 3液型等の形態におい ては、 使用時に成分 (3) 〜 (〇) を混合した時点において、 本明細書で説 明された含有量、 あるいは本発明で規定する含有量を満たすこ とを意味する

[0016] 本発明の内視鏡用接着剤が 1液型の場合、 及び 2液型等でも互いに反応し 得る成分が混合されている場合 (例えば、 エポキシ樹脂とポリアミン化合物 とが混合されている場合) には、 成分同士の反応を生じずに又は十分に抑制 して各成分が安定に維持された状態を保つた め、 上記接着剤が反応を事実上 生じないレベルまで低温で保存することが好 ましい。 例えば、 一2 0 ° 〇以下 で保存することができ、 好ましくは一 3 0 ° 〇以下、 より好ましくは一 4 0 ° 〇 以下、 さらに好ましくは一 5 0 °〇以下で保存する。 また、 必要により遮光し て保存することができる。

[0017] 本発明の接着剤は、 本発明の効果を損なわない範囲で、 例えば、 溶媒、 可 塑剤、 密着向上剤 (シランカップリング剤等) 、 界面活性剤、 着色剤 (顔料 〇 2020/175278 7 卩(:171? 2020 /006543

、 染料等) 、 耐候剤、 酸化防止剤、 熱安定剤、 滑剤、 帯電防止剤、 増白剤、 離型剤、 導電剤、 粘度調節剤、 充填剤 (シリカ、 炭酸カルシウム等) 、 チキ ソ性付与剤、 希釈剤、 及び難燃剤等を含むことができる。

[0018] 本発明の接着剤を硬化して得られる硬化物は 、 湿潤条件に長期間曝しても 、 また滅菌処理に繰り返し付しても、 十分な接着力を維持することができる 。 この理由は定かではないが、 成分 (匕) が分子中に酸素原子を有しかつア ミ ド結合を有しないことにより、 硬化物にほどよく柔軟性が付与されてより 強靭な物性となること、 成分 (〇) が接着界面において化学的な接合を生じ たり、 他の成分と反応ないし相互作用したりするこ となどが複合的に作用し ているものと推定される。

[0019] 本発明の接着剤は、 内視鏡を構成する各種の部材 (内視鏡構成部材) の固 定化に好適である。 すなわち、 本発明の接着剤は、 内視鏡構成部材を内視鏡 の別の構成部材と接着 (接合) して固定するために好適に用いられる。 内視 鏡構成部材の固定に用いた接着剤は硬化物と なって内視鏡の接着部を構成す る。

本発明の接着剤を用いて固定される部材に特 に制限はなく、 好ましくは金 属部材、 ガラス部材、 樹脂部材等を挙げることができる。 内視鏡構成部材の 「固定」 は、 内視鏡構成部材を、 内視鏡を構成する別の部材 (支持部材) と 接着することにより行われる。 なお、 支持部材は内視鏡の管壁等又は管壁等 に固定された非可動部材であってもよく、 チューブのように内視鏡内におけ る相対的な位置が移動しうる部材であっても よい。 また、 本発明において 「 固定」 との用語は、 内視鏡構成部材と、 この部材が組み込まれる支持部材と の間の空間を接着剤の硬化物で埋めること、 すなわち封止することを含む意 味に用いる。

本発明の接着剤を構成する各成分について以 下に説明する。

[0020] < (3) エポキシ樹脂 >

本発明の接着剤は成分 (3) としてエポキシ樹脂を含み、 このエポキシ樹 脂はビスフエノール八型エポキシ樹脂、 ビスフエノール 型エポキシ樹脂及 〇 2020/175278 8 卩(:171? 2020 /006543

びフエノールノボラック型エポキシ樹脂の 少なくとも 1種を含む。 本発明の 接着剤は、 ビスフエノール八型エポキシ樹脂、 ビスフエノール 型エポキシ 樹脂及びフエノールノボラック型エポキシ樹 脂から選ばれるエポキシ樹脂を 1種含んでもよいし、 2種以上含んでもよい。

本発明の接着剤に含まれるエポキシ樹脂の総 量に占める、 ビスフエノール 八型エポキシ樹脂、 ビスフエノ _ル 型エポキシ樹脂及びフエノールノボラ ック型エポキシ樹脂の総量の割合は、 7 0質量%以上が好ましく、 8 0質量 %以上がより好ましく、 9 0質量%以上がさらに好ましい。 さらに好ましく は、 本発明の接着剤に含まれる上記エポキシ樹脂 は、 ビスフエノール八型エ ポキシ樹脂、 ビスフエノ _ル 型エポキシ樹脂及びフエノールノボラック型 エポキシ樹脂の少なくとも 1種である。

本発明の接着剤に含まれるエポキシ樹脂のエ ポキシ当量は、 1 0〜 1 0 0 0が好ましく 5 0〜 5 0 0がより好ましく、 8 0〜 4 0 0がさらに好ましく 、 1 0 0〜 3 0 0が特に好ましい。 本発明の接着剤に含まれるエポキシ樹脂 は、 通常は 1分子中にエポキシ基を 2つ以上有する。

エポキシ当量は、 エポキシ化合物の分子量を、 エポキシ化合物が有するエ ポキシ基のモル数で除した値である。

[0021] 本発明の接着剤に用い得るビスフエノ _ル八型エポキシ樹脂は特に制限さ れず、 エポキシ系接着剤の主剤として一般的に用い られるものを広く用いる ことができる。 好ましい具体例として、 ビスフエノール八ジグリシジルエー テル し 巳[¾ 8 2 5、 」 巳[¾ 8 2 8及び」 巳[¾ 8 3 4 (いずれも商品名) 、 三菱化学社製) 及びビスフエノール八プロポキシレートジグ リシジルエーテ ル (シグマアルドリッチ社製) が挙げられる。

[0022] 本発明の接着剤に用い得るビスフエノ _ル 型エポキシ樹脂は特に制限さ れず、 エポキシ系接着剤の主剤として一般的に用い られるものを広く用いる ことができる。 好ましい具体例として、 ビスフエノール ジグリシジルエー テル (商品名 : 巳? 1 〇!_〇 8 3 0、 0 I 〇社製) 及び 4 , 4 ,ーメチレン ビス (!\1 , !\1 -ジグリシジルアニリン) が挙げられる。 〇 2020/175278 9 卩(:171? 2020 /006543

[0023] 本発明の接着剤に用い得るフエノールノボラ ック型エポキシ樹脂は特に制 限されず、 エポキシ系接着剤の主剤として一般的に用い られるものを広く用 いることができる。 このようなフエノールノボラック型エポキシ 樹脂は、 例 えば、 シグマアルドリッチ社から製品番号 4 0 6 7 7 5として販売されてい る。

[0024] 本発明の接着剤に含まれるエポキシ樹脂の含 有量は、 例えば 5〜 9 0質量 %とすることができ、 1 0〜 9 0質量%がより好ましい。 また、 2 0〜 9 0 質量%とすることも好ましく、 3 0〜 9 0質量%とすることも好ましく、 4 〇〜 9 0質量%とすることも好ましく、 5 0〜 8 5質量%とすることも好ま しく、 6 0〜 8 5質量%とすることも好ましい。

[0025] < (匕) ポリアミン化合物 >

本発明の接着剤は、 成分 (匕) として 1種又は 2種以上のポリアミン化合 物を含有する。 成分 (匕) のポリアミン化合物は分子内に酸素原子を有 する 。 また、 成分 (匕) のポリアミン化合物は分子内にアミ ド結合 (一

〇一) を有さず、 この点においてポリアミ ドアミンと区別される。 成分 (匕 ) のポリアミン化合物は、 活性水素を有するアミノ基を 1分子中に 2つ以上 有する化合物である。 このポリアミン化合物は無置換アミノ基 (一 を 有することが好ましく、 無置換アミノ基を 2つ以上有することがより好まし い。 このポリアミン化合物は、 さらに好ましくは第一級ポリアミン化合物( ア ミノ基のすべてが無置換アミノ基であるポリ アミン化合物)である。

成分 (匕) のポリアミン化合物 1分子が有する、 活性水素を有するアミノ 基の数は、 2〜 1 0が好ましく、 2〜 8がより好ましく、 2〜 6がさらに好 ましく、 2〜 4がさらに好ましく、 2又は 3が特に好ましい。 なかでもジア ミン化合物及びトリアミン化合物から選ばれ る少なくとも 1種を好適に用い ることができる。

成分 (13) のポリアミン化合物の活性水素当量 (アミノ基が有する活性水 素の当量) は 1 〇〜 2 0 0 0が好ましく、 2 0〜 1 0 0 0がより好ましく、

3 0〜 9 0 0がさらに好ましく、 4 0〜 8 0 0がさらに好ましく、 6 0〜 7 〇 2020/175278 10 卩(:171? 2020 /006543

0 0がさらに好ましく、 6 5〜 6 0 0が特に好ましい。

活性水素当量は、 ポリアミン化合物の分子量を、 ポリアミン化合物が有す るアミノ基の活性水素のモル数で除した値で ある (ポリアミン化合物におけ るアミノ基の活性水素 1つ当たりの分子量を意味する) 。

[0026] 成分 (匕) のポリアミン化合物の分子量は 1 0 0〜 6 0 0 0が好ましく、

1 0 0〜 3 0 0 0がより好ましい。 ポリアミン化合物がポリマーである場合 (例えば後述のポリオキシアルキレン基を有 する場合) には、 上記分子量は 数平均分子量である。

[0027] なかでも成分 (匕) のポリアミン化合物は、 硬化物により柔軟性を与え、 より強靭な物性となることから、 分子中にオキシアルキレン構造を有するこ とが好ましく、 ポリオキシアルキレン構造を有することがよ り好ましい。 オキシアルキレン構造を有するポリアミン化 合物は、 ポリオキシアルキレ ンジアミン化合物、 又はポリオキシアルキレントリアミン化合物 であること がより好ましい。

上記オキシアルキレン構造のアルキレン基は 、 直鎖アルキレン基でもよく 、 分岐を有するアルキレン基でもよい。 また、 上記オキシアルキレン構造の アルキレン基は、 炭素数が 1〜 1 0が好ましく、 2〜 6がより好ましく、 2 〜 4がさらに好ましい。

上記オキシアルキレン構造は、 より好ましくは、 オキシエチレン構造、 又 はオキシプロピレン構造である。

成分 (匕) のポリアミン化合物がポリオキシアルキレン 構造を有する場合 、 このポリオキシアルキレン構造を構成する複 数のオキシアルキレン基は、 互いに同一でもよく、 異なってもよい。 また、 上記のポリオキシアルキレン 構造が有するオキシアルキレン基の平均繰り 返し数は、 2〜 1 0 0 0が好ま しく、 3〜 5 0 0がより好ましい。 また、 この平均繰り返し数は、 2〜 1 0 0であることも好ましく、 2〜 5 0であることも好ましく、 2〜 3 5である ことも好ましく、 2〜 2 5であることも好ましい。 成分 (匕) のポリアミン 化合物は、 ポリオキシアルキレン構造を複数有していて もよい。 \¥0 2020/175278 1 1 卩(:17 2020 /006543

[0028] 本発明に用い得るポリアミン化合物の好まし い具体例を以下に示す。 括弧 に付した数は括弧内の繰り返し単位の平均繰 り返し数である。

[0029] [化 1 ]

巳-7

巳- 14

[0030] Ut2]

B-18 B-22

[0031] Hb3]

B-27

[0032]

[0033] \¥0 2020/175278 15 卩(:17 2020 /006543

[化 5]

巳~41

[0034] 成分 (6) のポリアミン化合物は常法により合成するこ とができる。 また 、 市販品を用いてもよい。

[0035] 本発明の接着剤において、 成分 (6) のポリアミン化合物の含有量は、 活 性水素当量、 分子量等を考慮して適宜に設定することがで きる。 例えば、 エ ポキシ樹脂 1 0 0質量部に対し、 5〜 3 0 0質量部とすることができ、 1 〇 〜 2 5 0質量部がより好ましく、 1 5〜 2 2 0質量部がさらに好ましい。 ま た、 エポキシ樹脂 1 0 0質量部に対し、 成分 (6) のポリアミン化合物の含 有量を 5〜 2 0 0質量部とすることも好ましく、 1 〇〜 1 5 0質量部とする 〇 2020/175278 16 卩(:171? 2020 /006543

ことも好ましく、 1 〇〜 1 〇〇質量部とすることも好ましく、 1 5〜 7 0質 量部とすることも好ましく、 1 5〜 5 0質量部とすることも好ましい。 また 、 エポキシ樹脂のエポキシ当量に対するポリア ミン化合物の活性水素当量 ( 活性水素当量/エポキシ当量) を〇. 0 5〜 1 . 5として用いることが好ま しく、 〇. 0 5 ~ 1 . 2とすることがより好ましく、 〇. 0 6 ~ 1 . 0とす ることがさらに好ましい。

[0036] 本発明の接着剤は、 成分 ( ) のポリアミン化合物以外の硬化成分を含有 してもよく、 硬化成分に占める成分 (匕) のポリアミン化合物の割合は 8 0 質量%以上が好ましく、 9 0質量%以上がより好ましい。 また、 硬化成分の すべてが成分 (13) のポリアミン化合物であることも好ましい。 本発明の接 着剤がポリアミン化合物以外の硬化成分を含 む場合、 この硬化成分として、 エポキシ系接着剤の硬化成分として知られて いる種々の硬化剤ないし硬化助 剤を用いることができる。 例えば、 酸無水物系化合物、 イミダゾール系化合 物、 リン系化合物、 チオール系化合物、 ジシアンジアミ ド系化合物及びフエ ノール系化合物の少なくとも 1種を、 ポリアミン化合物と併用することがで きる。

[0037] < (〇) 金属アルコキシド化合物 >

本発明の接着剤は、 成分 (〇) として 1種又は 2種以上の金属アルコキシ ド化合物を含有する。 本発明において 「金属アルコキシド化合物」 とは、 金 属原子にアルコキシ基が少なくとも 1つ結合した構造を有する化合物を意味 する。 このアルコキシ基は置換基を有していてもよ い。 この置換基は 1価で もよく、 2価 (例えばアルキリデン基) でもよい。 また、 1つの金属原子に 結合する 2つのアルコキシ基が互いに結合して環を形 していてもよい。

[0038] 成分 (〇) の金属アルコキシド化合物を構成する金属と しては、 例えば、

でも 3 し 7 \ , 八 丨又は 「が好ましい。

本発明の接着剤は、 金属アルコキシド化合物としてケイ素アルコ キシド化 〇 2020/175278 17 卩(:171? 2020 /006543

合物を含むことが好ましい。 また、 ケイ素アルコキシド化合物に代えて、 又 はケイ素アルコキシド化合物に加えて、 チタンアルコキシド化合物、 アルミ ニウムアルコキシド化合物及びジルコニウム アルコキシド化合物の少なくと も 1種を含むことも好ましい。

[0039] 上記ケイ素アルコキシド化合物は、 オキシラン環を有するケイ素アルコキ シド化合物を含むことが好ましく、 オキシラン環が縮合してなる脂環を有す るケイ素アルコキシド化合物を含むことがよ り好ましい。

また、 ケイ素アルコキシド化合物はアミノ基、 イソシアネート基、 チオー ル基、 エチレン性不飽和基、 及び酸無水物基から選ばれる基を有すること も 好ましい。

上記のオキシラン環、 アミノ基、 イソシアネート基、 チオール基、 エチレ ン性不飽和基、 及び酸無水物基は、 ケイ素アルコキシド化合物が有する非加 水分解性の基 (例えばアルキル基) が有する置換基として、 又は非加水分解 性の基が有する置換基中に存在していること が好ましい。

[0040] 上記チタンアルコキシド化合物は、 1\1、 及び 3の少なくとも 1種の原子 を含むことが好ましい。 また、 上記チタンアルコキシド化合物はアセタト構 造を有することも好ましい。 また、 上記アルミニウムアルコキシド化合物は 、 アセトナト構造及びアセタト構造の少なくと も 1種を含むことが好ましい 。 また、 上記ジルコニウムアルコキシド化合物は、 アセトナト構造、 アセタ 卜構造及びラクタト構造の少なくとも 1種を含むことが好ましい。

[0041 ] 成分 (〇) の金属アルコキシド化合物を、 一般式を用いてより詳細に説明 する。

成分 (〇) の金属アルコキシド化合物は、 下記一般式 (1) 又は (2) で 表される化合物の少なくとも 1種を含むことが好ましい。

[0042] —般式 (1) : [¾ 一1\/1 - (〇 )

[0043] —般式 ( 1) 及び (2) 中、 IV!は 3 丨、 八 I、 巳、 巳 3、 巳 丨、 0 3 , 0 〇 2020/175278 18 卩(:171? 2020 /006543

V、 丫、 又は 「を示す。 IV!は 3 丨、 丁 丨、 八 丨、 又は 「であることが好 ましい。

[0044] は水素原子、 アルキル基、 シクロアルキル基、 アシル基、 アリール基、 又は不飽和脂肪族基を示す。

直鎖アルキル基及び分岐アルキル基並び にアラルキル基を含む。 このアルキル基の炭素数は 1〜 2 0の整数が好まし く、 1〜 1 5がより好ましく、 1〜 1 0がさらに好ましく、 1〜 8が特に好 ましいが、 アラルキル基の場合は 7〜 3 0が好ましい。 このアルキル基の好 ましい具体例として、 例えば、 メチル、 エチル、 プロピル、 イソプロピル、 门 _ブチル、 5 _ブチル、 イソプチル、 1: _プチル、 ペンチル、 キシル、 —ヘプチル、 —オクチル、 —デシル、 〇— オクタデシル、 ベンジル、 及びフエネチルが挙げられる。

。 この場合、 IV!は 3 丨が好ましい。 すなわち、 IV!が 3 丨で、 かつ がエポキ シアルキル基である金属アルコキシドは、 成分 (〇) として好適である。 ま た、 IV!が 3 丨で、 かつ がエポキシシクロアルキルアルキル基である 金属ア ルコキシドもまた、 成分 (〇) として好適である。 として探り得るエポキ シシクロアルキルアルキル基におけるシクロ アルキル基 (オキシラン環が縮 合した構造のシクロアルキル基) の環員数は 4〜 8が好ましく、 5又は 6が より好ましく、 6であること (すなわちエポキシシクロヘキシル基である こ と) がさらに好ましい。

また、 イソシアネート基、 チオ —ル基、 エチレン性不飽和基、 及び酸無水物基から選ばれる基を有すること も好ましい。

[0045] として採り得るシクロアルキル基は、 炭素数が 3〜 2 0の整数が好まし く、 3〜 1 5がより好ましく、 3〜 1 0がさらに好ましく、 3〜 8が特に好 ましい。 このシクロアルキル基の好ましい具体例とし ては、 例えば、 シクロ プロピル、 シクロペンチル、 及びシクロヘキシルが挙げられる。 \¥0 2020/175278 19 卩(:17 2020 /006543

[0046] 1 として採り得るアシル基は、 炭素数が 2〜 4 0の整数が好ましく、 2〜

3〇がより好ましく、 2〜 2 0がさらに好ましく、 2〜 1 8が特に好ましい

[0047] として採り得るアリール基は、 炭素数が 6〜 2 0の整数が好ましく、 6

〜 1 5がより好ましく、 6〜 1 2がさらに好ましく、 6〜 1 0が特に好まし い。 このアリール基の好ましい具体例としては、 例えば、 フエニル及びナフ チルが挙げられ、 フエニルがさらに好ましい。

[0048] として採り得る不飽和脂肪族基は、 炭素一炭素不飽和結合の数が 1〜 5 であることが好ましく、 1〜 3がより好ましく、 1又は 2がさらに好ましく 、 1であることが特に好ましい。 不飽和脂肪族基はヘテロ原子を含んでもよ く、 炭化水素基であることも好ましい。 不飽和脂肪族基が炭化水素基の場合 、 炭素数は 2〜 2 0が好ましく、 2〜 1 5がより好ましく、 2〜 1 0がさら に好ましく、 2〜 8がさらに好ましく、 2〜 5であることも好ましい。 不飽 和脂肪族基はより好ましくはアルケニル基又 はアルキニル基である。

[0049] は水素原子、 アルキル基、 シクロアルキル基、 又はアリール基が好まし く、 アルキル基、 又はシクロアルキル基がより好ましい。

—般式 (1) の化合物が 1 を 2つ以上有する場合、 は互いに連 結して環を形成していてもよい。

[0050] 2 は水素原子、 アルキル基、 シクロアルキル基、 アシル基、 アルケニル基

、 アリール基、 ホスホネート基 (ホスホン酸基) 、 又は一 を示す。

8 5 は置換基を示す。

として採り得るアルキル基、 シクロアルキル基、 アシル基、 及びアリー ル基は、 それぞれ、 シクロアルキル基、 アシ ル基、 及びアリール基と同義であり、 各基の好ましい形態も同じである。 ま た、 として採り得るアルキル基は、 置換基としてアミノ基を有することも 好ましい。

[0051 ] として採り得るアルケニル基は、 直鎖アルケニル基及び分岐アルケニル 基を含む。 このアルケニル基の炭素数は好ましくは 2〜 1 8の整数であり、 \¥0 2020/175278 20 卩(:17 2020 /006543

より好ましくは 2〜 7、 さらに好ましくは 2〜 5である。 このアルケニル基 の好ましい具体例として、 例えば、 ビニル、 アリル、 ブテニル、 ペンテニル 及びヘキセニルが挙げられる。 このアルケニル基は置換アルケニル基が好ま しい。

[0052] として採り得るホスホネート基は、

表される基である。 は水素原子又は置換基を示し、 この置換基 はアルキル基、 又はホスホネート基が好ましい。 として採り得 るアルキル基は上述した 1 として採り得るアルキル基と同義であり 、 アルキ ル基の好ましい形態も同じである。 として採り得るホスホネー 卜基は、 として採り得るホスホネート基と同義であり 、 好ましい形態も同 じである。 がホスホネート基の場合、 このホスホネート基を構 成する 8 及び 8 はアルキル基が好ましい。

がともにアルキル基で あるか、 又は、 が水素原子で、 がホスホネート基であることが好ま しい。

なお、 ホスホネート基はホスファイ ト基 (亜リン酸基) と互変異性である ため、 本発明においてホスホネート基は、 ホスファイ ト基を含む意味である

[0053] として採り得る一 において、 置換基 としてはアルキル基又 はアリール基が好ましい。 として採り得るアルキル基及びアリール基の 好 ましい形態として、 それぞれ、 上述した として採り得るアルキル基及びア リール基の好ましい形態を挙げることができ る。 なかでも はアルキル基を 置換基として有するフエニルが好ましい。 このアルキル基の好ましい形態は 、 上述した として採り得るアルキル基の好ましい形態と 同じである。

[0054] 一般式 (1) の化合物又は一般式 (2) の化合物が を 2つ以上有する場 合、 2つの 2 は互いに連結して環を形成していてもよ い。

[0055] 门は1\/1の価数である。 また、 を満たす。

しく、 より好ましくは 0である。 〇 2020/175278 21 卩(:171? 2020 /006543

[0056] IV!が丁 丨の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) で表される化合物は、 、 及び 3の少なくとも 1種の原子を含むことが好ましい。 一般式 (1) 又 は (2) で表される化合物が 1\!を有する場合、 この 1\!をアミノ基として有す ることが好ましい。

—般式 (1) 又は (2) で表される化合物が を有する場合、 この をホ スフエート基 (リン酸基) ないしホスホネート基 (ホスホン酸基) として有 することが好ましい。

—般式 (1) 又は (2) で表される化合物が 3を有する場合、 この 3をス ルホニル基 (一 3 0 2 —) として有することが好ましい。

また、 IV!が丁 丨の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) で表される化合物 は、 としてアシル基を有すること、 すなわち、 〇[¾ 2 として後述するアセ 夕卜構造を有することも好ましい。

丁 丨 は通常は 4価である。

[0057] 1\/1が八 丨の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) において、 〇[¾ 2 の少なく とも 1つがアセトナト構造を有することが好まし 。 このアセトナト構造は 、 アセトン又はアセトンが置換基を有した構造 の化合物から水素イオンが 1 つ除かれて IV!に配位している構造を意味する。 この IV!に配位する配位原子は 通常は酸素原子である。 このアセトナト構造は、 アセチルアセトン構造 ( 「 〇1 ~ 1 3 -〇 (=〇) 一〇1 ~ 1 2 -〇 (=〇) _〇1 ~ 1 3 」 ) を基本構造とし、 そこか ら水素イオンが 1つ除かれて、 酸素原子を配位原子として IV!に配位している 構造 (すなわちアセチルアセトナト構造) が好ましい。 上記の 「アセチルア セトン構造を基本構造とする」 とは、 上記アセチルアセトン構造の他、 上記 アセチルアセトン構造の水素原子が置換基で 置換された構造を含む意味であ る。 1\/1が八 丨で、 かつ〇 がアセトナト構造を有する形態として、 例えば、 後述する化合物 一 2及び 一 3が挙げられる。

また、 1\/1が八 丨の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) において、 少なくとも 1つがアセタト構造を有することが好ましい 本発明において、 アセタト構造は、 酢酸もしくは酢酸エステル又はこれらが置換 基 (酢酸のメ 〇 2020/175278 22 卩(:171? 2020 /006543

チル基が置換基としてアルキル基を有する 形態を含む) を有した構造の化合 物から水素イオンが 1つ除かれて IV!に配位している構造を意味する。

この IV!に配位する配位原子は通常は酸素原子であ る。 このアセタト構造は、 アルキルアセトアセタート構造 ( (=〇) — 0 1 ~ 1 2 〇 (=〇) はアルキル基 (好ましくは炭素数 1〜 1 0のアルキル 基であり、 より好ましくは炭素数 1〜 4のアルキル基である。 ) を示す。 )

) を基本構造とし、 そこから水素イオンが 1つ除かれて、 酸素原子を配位原 子として IV!に配位している構造 (すなわちアルキルアセトアセタト構造) が 好ましい。 上記の 「アルキルアセトアセタート構造を基本構造 とする」 とは 、 上記アルキルアセトアセタート構造の他、 上記アルキルアセトアセタート 構造の水素原子が置換基で置換された構造を 含む意味である。 1\/1が Iで、 がアセタト構造を有する形態として、 例えば、 後述する化合物八_ 3、 八一4、 及び八一5が挙げられる。

八 丨 は通常は 3価である。

[0058] 1\/1が 「の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) において、 〇[¾ 2 の少なく とも 1つがアセトナト構造を有することが好まし 。 このアセトナト構造は 、 1\/1が八 丨の形態で説明したアセトナト構造と同義で ある。 1\/1が 「で、 か つ〇[¾ 2 がアセトナト構造を有する形態として、 例えば、 後述する化合物 3及び 一6が挙げられる。

また、 1\/1が 「の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) において、 少なくとも 1つがアセタト構造を有することが好ましい このアセタト構造 は、 1\/1が八 丨の形態で説明したアセタト構造と同義であ る。 1\/1が 「で、 か つ〇[¾ 2 がアセタト構造を有する形態として、 例えば、 後述する化合物 7 が挙げられる。

また、 1\/1が 「の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) において、 少なくとも 1つがラクタト構造を有することが好ましい このラクタト構造 は、 乳酸イオン (ラクタート) を基本構造とし、 そこから水素イオンが 1つ 除かれて IV!に配位している構造を意味する。 上記の 「乳酸イオンを基本構造 〇 2020/175278 23 卩(:171? 2020 /006543

とする」 とは、 上記乳酸イオンの他、 上記乳酸イオンの水素原子が置換基で 置換された構造を含む意味である。 この IV!に配位する配位原子は通常は酸素 原子である。 IV!が 「で、 かつ〇 がラクタト構造を有する形態として、 例 えば、 後述する化合物 一4が挙げられる。

また、 1\/1が 「の場合、 上記の一般式 (1) 又は (2) において、 なくとも 1つがアシル基である形態も好ましい。 1\/1が 「で、 がアシ ル基の形態として、 例えば、 後述する化合物 一5が挙げられる。

「は通常は 4価である。

[0059] 上記 1 又は 2 として採り得る各基は、 対カチオンを有するアニオン性基 (塩型の置換基) を置換基として有していてもよい。 アニオン性基とは、 ア ニオンを形成し得る基を意味する。 上記対カチオンを有するアニオン性基と しては、 例えば、 アンモニウムイオンを対カチオンとするカル ボン酸イオン の基が挙げられる。 この場合、 上記対カチオンは、 上記の一般式 (1) 又は (2) で表される化合物中において、 化合物全体の電荷が 0となるように存 在していればよい。

[0060] 一般式 (1) で表される化合物の具体例を以下に示すが、 本発明はこれら に限定されるものではない。

[0061 ] (IV!が 3 丨の例)

2 - (3 , 4—エポキシシクロヘキシル) エチルトリメ トキシシラン、

5 , 6—エポキシヘキシルトリエトキシシラン、

3—グリシドキシプロピルトリメ トキシシラン、

3—アミノプロピルトリメ トキシシラン、

3—イソシアネートプロピルトリエトキシシ ン、

3—メルカプトプロピルトリメ トキシシラン、

(3—メタクリロキシプロピル) トリメ トキシシラン、

3 -トリメ トキシシリルプロピルコハク酸無水物、

アリノレトリメ トキシシラン、

テトラエトキシシラン、 〇 2020/175278 24 卩(:171? 2020 /006543

ビニルトリメ トキシシラン、

ースチリルトリメ トキシシラン、

トリス- (トリメ トキシシリルプロピル) イソシアヌレート、

3—ウレイ ドプロピルトリアルコキシシラン、

4—アミノ _ 3 , 3—ジメチルプチルトリメ トキシシラン、

1\1— (2—アミノエチル) 一 3—アミノプロピルトリメ トキシシラン、 ビス (3—トリメ トキシシリルプロピル) アミン、

3—アセトキシプロピルトリメ トキシシラン、

1\1 _ (ヒドロキシエチル) _ 1\1 _メチルアミノプロピルトリメ トキシシラ ン〇

[0062] (IV!が丁 丨の例)

イソプロピルトリイソステアロイルチタネー ト、

イソプロピルトリ ドデシルベンゼンスルホニルチタネート、

イソプロピルトリオクタノイルチタネート、

イソプロピルトリ (ジオクチルホスファイ ト) チタネート、

イソプロピルトリス (ジオクチルピロホスフエート) チタネート、 イソプロピルトリ (ジオクチルスルフエート) チタネート、

イソプロピルトリクミルフエニルチタネート 、

イソプロピルトリ (1\1 _アミノエチルーアミノエチル) チタネート、 イソプロピルジメタクリルイソステアロイル チタネート、

イソプロピルイソステアロイルジアクリルチ タネート、

イソブチルトリメチルチタネ _ 卜、

ジイソステアロイルエチレンチタネート、

ジイソプロピルビス (ジオクチルピロホスフエート) チタネート、 ジオクチルビス (ジトリデシルホスファイ ト) チタネート、

ジクミルフエニルオキシアセテートチタネー ト、

ビス (ジオクチルピロホスフエート) オキシアセテートチタネート、 ビス (ジオクチルピロホスフエート) エチレンチタネート、 〇 2020/175278 25 卩(:171? 2020 /006543

ビス (ジオクチルピロホスフエート) オキシアセテートチタネート、 テトライソプロピルチタネート、

テトラ !! _プチルチタネート、

テトラオクチルチタネート、

テトラステアリルチタネート、

テトライソプロピルビス (ジオクチルホスファイ ト) チタネート、 テトラオクチルビス (ジートリデシルホスファイ ト) チタネート、 テトラ (2 , 2—ジアリルオキシメチルー 1 —ブチル) ビス (ジートリデシ ル) ホスファイ トチタネート、

ブチルチタネ _ トダイマ _

チタンテトラアセチルアセトネート、

チタンエチルアセトアセテート、

チタンオクチレングリコレート、

チタニウムジ _ 2—エチルヘキソキシビス (2—エチルー 3—ヒドロキシへ キソキシド) 。

[0063] (IV!が八 Iの例)

アルミニウムトリエチレート、

アルミニウムトリイソプロピレート、

アルミニウムトリ ㊀〇—ブチレート、

アルミニウムトリス (エチルアセトアセテート) 、

エチルアセトアセテートアルミニウムジイソ プロピレート、

アルミニウムモノアセチルアセトネートビス (エチルアセトアセテート) 、 アルミニウムトリス (アセチルアセトネート)

ジイソプロポキシアルミニウムー 9 -オクタデセニルアセトアセテート、 アルミニウムジイソプロボキシモノエチルア セトアセテート、

アルミニウムトリスエチルアセトアセテート 、

アルミニウムトリスアセチルアセトネート、

モノ 3㊀〇—ブトキシアルミニウムジイソプロピ ート、 〇 2020/175278 26 卩(:171? 2020 /006543

エチルアセトアセテートアルミニウムジイ ソプロピレート、

ジエチルアセトアセテートアルミニウムイソ プロピレート、

アルミニウムビスエチルアセトアセテートモ ノアセチルアセトネート、 アルミニウムトリスエチルアセトアセテート 、

アルミニウムオクタデシルアセトアセテート ジイソプロピレート。

[0064] (IV!が の例)

テトラー门 _プロポキシジルコニウム (別名 ジルコニウムテトラ n _プロ ポキシド) 、

テトラー门 _ブトキシジルコニウム (別名 ジルコニウムテトラ n _ブトキ シド) 、

ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、

ジルコニウムトリブトキシモノアセチルアセ トネート、

ジルコニウムジブトキシビス (アセチルアセトネート) 、

ジルコニウムジブトキシビス (エチルアセトアセテート) 、

ジルコニウムトリブトキシエチルアセトアセ テート、

ジルコニウムモノブトキシアセチルアセトネ ートビス (エチルアセトアセテ

-卜) 、

ジルコニウムトリブトキシモノステアレート (別名 ステアリン酸ジルコニ ウムトリ n -ブトキシド) 、

ステアリン酸ジルコニウム、

ジルコニウムラクテートアンモニウム塩、

ジルコニウムモノアセチルアセトネート。

[0065] また、 1\/1が巳の例としてホウ酸トリエチル、 IV!が巳 3の例としてバリウム アセチルアセトネート水和物、 IV!が巳 丨の例としてビスマストリ 6 「 1: _ アミロキシド、 IV!が〇 3の例としてカルシウム I 6 「 1:—ブトキシド、 IV!が ◦ 3の例としてガリウムトリイソプロポキシド IV!が◦ 6の例としてゲルマ ニウムテトラエトキシド、 1\/1が1 ~ 1干の例としてハフニウムテトラ门ーブ キ シド、 IV!が丨 nの例としてインジウムトリ トリイソプロポキシド、 IV!が !_ 3 〇 2020/175278 27 卩(:171? 2020 /006543

の例としてランタリウムトリイソプロポキ シド、 1\/1が1\/1 9の例としてマグネ シウムビス (2—メチルー 2—プロパノラート) 、 1\/1が1\1 13の例としてニオ ブペンタ n -ブトキシド、 1\/1が の例としてリン酸トリメチル、 IV!が 3 「の 例としてストロンチウムイソプロポキシド、 1\/1が3门の例としてスズ门ーブ トキシド、 IV!が丁 3の例としてタンタルペンタ n—ブトキシド、 1\/1が の例 としてバナジウムトリー门ーブトキシドオキ シド、 1\/1が丫の例としてイツ ト リウム n -ブトキシドを挙げることができる。

[0066] 本発明において、 接着剤が成分 (〇) の金属アルコキシド化合物を含むと は、 成分 (〇) の金属アルコキシド化合物がそのまま含まれ ている形態の他 、 成分 (〇) の金属アルコキシド化合物が接着剤中で加水 分解した状態で含 まれている形態や、 接着剤中で加水分解してエポキシ樹脂、 ポリアミン化合 物等と反応ないし相互作用した状態で含まれ ている形態を包含する意味であ る。

[0067] 本発明の接着剤中、 成分 (〇) の含有量は目的に応じて適宜に調整するこ とができる。 例えば、 エポキシ樹脂 1 0 0質量部に対し、 〇. 0 5〜 3 0質 量部とすることができ、 〇. 1〜 2 0質量部がより好ましく、 〇. 2〜 1 0 質量部がさらに好ましく、 〇. 2〜 6質量部がさらに好ましく、 〇. 3〜 4 質量部がさらに好ましく、 〇. 3〜 2質量部が特に好ましく、 〇. 3〜 1 .

2質量部とすることも好ましく、 〇. 3〜 1 . 0質量部とすることも好まし く、 〇. 3〜〇. 9質量部としてもよく、 〇. 3 5〜〇. 8質量部としても よい。

[0068] [硬化物]

本発明の硬化物は、 本発明の接着剤を硬化することにより生じる 硬化物で ある。 すなわち、 本発明の硬化物は、 内視鏡の接着部を構成する部材として 用いられる。 本発明の接着剤の硬化温度は特に制限されず 、 被接着部材の耐 熱性、 硬化時間等を考慮し、 目的に応じて適宜に調整される。 各成分の混合 は気泡を除去しながら行うことが好ましく、 そのため通常は減圧下で行われ る。 上記硬化温度は 1 0 0 ° 〇以下が好ましく、 9 0 ° 〇以下がより好ましく、 〇 2020/175278 28 卩(:171? 2020 /006543

8 0 ° 〇以下がさらに好ましい。 また、 硬化反応を十分に行わせるために、 硬 化温度は〇°〇以上が好ましく、 1 0 °〇以上がより好ましい。 硬化反応時間は 目的に応じて適宜に設定することができる。 通常は 1 . 5〜 2 0 0時間、 硬 化反応させて硬化物を得る。

[0069] [内視鏡]

本発明の内視鏡は、 本発明の硬化物により構成部材が固定されて いる。 「 本発明の硬化物により構成部材が固定される 」 とは、 内視鏡を構成する少な くとも一部の部材が本発明の硬化物を介して 支持部材に固定されていること を意味する。

[0070] 本発明の内視鏡 (電子内視鏡) の一例を説明する。 電子内視鏡には内視鏡 用可撓管が組み込まれており (以下、 内視鏡用可撓管を単に 「可撓管」 と称 することもある) 、 医療用機器として広く用いられる。 図 1 に示した例にお いて、 電子内視鏡 2は、 体腔内に揷入される揷入部 3と、 揷入部 3の基端部 分に連設された本体操作部 5と、 プロセッサ装置や光源装置に接続されるユ ニパーサルコード 6とを備えている。 揷入部 3は、 本体操作部 5に連設され る可撓管 3 3と、 そこに連設されるアングル部 3 13と、 その先端に連設され 、 主に金属 (例えば、 ステンレス) 部材で構成された先端部 3〇とから構成 される。 この先端部 3〇には、 体腔内撮影用の撮像装置 (図示せず) が内蔵 されている。 揷入部 3の大半の長さを占める可撓管 3 3は、 そのほぼ全長に わたって可撓性を有し、 特に体腔等の内部に揷入される部位はより可 撓性に 富む構造となっている。

図 1 において、 本体操作部 5から、 先端部 3〇の先端面には、 揷入部 3の 軸線方向に貫通するチャンネル (チューブ、 図示せず) が複数形成されてい る。

[0071 ] 図 1 における可撓管 3 3は、 図 2に示すように、 可撓管基材 1 4の外周面 に樹脂層 1 5が被覆された構成となっている。

1 4 3 が先端側 (先端部 3〇側) であり、 1 4匕が基端側 (本体操作部 5 側) である。 〇 2020/175278 29 卩(:171? 2020 /006543

可撓管基材 1 4は、 最内側に金属帯片 1 1 3を螺旋状に巻回することによ り形成される螺旋管 1 1 に、 金属線を編組してなる筒状網体 1 2を被覆して なる。 その両端には口金 1 3がそれぞれ嵌合されている。 この樹脂層 1 5は 接着剤硬化物層 1 7を介して可撓管基材 1 4と接着されている。 この接着剤 硬化物層 1 7は、 本発明の接着剤を適用してこれを硬化させる ことにより形 成することができる。 接着剤硬化物層 (接着部) 1 7は図示の便宜のために 均一な厚みのある層として図示したが、 必ずしもその形態でなくてもよく、 不定形に樹脂層 1 5と可撓管基材 1 4との間に介在されていてもよい。 むし ろ厚みがほとんどなく、 樹脂層 1 5と可撓管基材 1 4とが実質的に接した形 で接着されていてもよい。

樹脂層 1 5の外面には、 耐薬品性のある例えばフッ素等を含有したコ ート 層 1 6をコーティングしている。 なお、 接着剤硬化物層 1 7、 樹脂層 1 5及 びコート層 1 6は、 層構造を明確に図示するため、 可撓管基材 1 4の径に比 して厚く描いている。

[0072] 図 3に示すように、 先端部 3〇の先端面には、 照明窓 3 1、 観察窓 3 2お よび鉗子口 3 3が形成されている。 また、 必要に応じて先端面を洗浄するた め、 水および空気を送り出すノズル 3 4が形成されている。 照明窓 3 1、 観 察窓 3 2、 鉗子口 3 3およびノズル 3 4は、 チャンネルにより、 本体操作部 5と連接している。

[0073] 図 4に示すように、 先端部 3〇は、 金属からなる先端部本体 3 5と、 電気 絶縁性部材からなる先端キャップ 3 6とから構成される。

[0074] 観察窓 3 2に、 光学系装置である観察ユニッ ト 4 3が設置されている。 観 察ユニッ ト 4 3は、 レンズホルダ 3 7内に、 レンズ から構成され る対物光学系が、 接着剤硬化物 4 1および 4 2により固定されている。 この 接着剤硬化物 4 1および 4 2は、 本発明の接着剤を適用してこれを硬化させ ることにより形成することができる。 この対物光学系において、 八は空気層 である。 レンズホルダ 3 7の端面にはプリズム 3 8が接着され固定されてい る。 このプリズム 3 8により対物光学系の光軸が直角に曲げられ 。 このプ 〇 2020/175278 30 卩(:171? 2020 /006543

リズム 3 8は、 固体撮像素子 4 0に固定されている。 固体撮像素子 4 0は基 板 3 9に固定されている。 これらの固定にも本発明の接着剤を適用する こと ができる。

[0075] <内視鏡の製造方法>

本発明の内視鏡の製造方法は、 本発明の接着剤を用いて、 内視鏡構成部材 を固定することを含む限り特に制限はなく、 内視鏡構成部材の固定以外のエ 程は、 通常の製造工程を採用して本発明の内視鏡を 製造することができる。 固定される内視鏡構成部材の材質に特に制限 はなく、 例えば、 樹脂部材、 金属部材及びガラス部材が挙げられる。 内視鏡構成部材は、 例えば、 本発明 の接着剤に含まれる各成分を好ましくは減圧 下混合した後、 この混合物を適 用箇所に注入ないし塗布し、 一 1 0〜 6 0 ° 〇 (好ましくは〇〜 6 0 ° 〇、 より 好ましくは 1 0〜 5 0 °〇) で 1 . 5〜 2 0 0時間加熱することにより、 内視 鏡を構成する支持部材等に固定することがで きる。

以下、 本発明の内視鏡の製造方法における接着剤の 使用形態について具体 例を挙げて説明するが、 本発明はこれらに限定されない。

[0076] 本発明の接着剤により固定される内視鏡構成 部材のうち、 樹脂部材として は、 例えば、 内視鏡の揷入部内に揷通されるチューブが挙 げられる。 上記チ ューブを構成する樹脂材料としては、 テフロン (登録商標) などのフッ素樹 月旨、 ポリサルフォン、 ポリエステル、 ポリオレフイン、 シリコーンなどが挙 げられる。 本発明の接着剤は、 例えば、 内視鏡の揷入部を構成する金属部材 またはガラス部材と上記チューブとの接着 (金属部材またはガラス部材の上 記チューブへの固定) に用いることができる。

また、 上述のように、 図 2における接着剤硬化物層 1 7を形成するために 用いることもできる。 また、 図 2における樹脂層 1 5とコート層 1 6の接着 に用いることもできる。

[0077] 本発明の接着剤は、 可撓性外皮チューブ (樹脂層 1 5) の端部 (可撓管 3

3の先端側 (アングル部 3 匕側) の端部) の外面仕上げ及び固定に用いるこ とができる。 具体的には、 可撓管 3 3 の樹脂層 1 5の端部を外側から糸で緊 縛してその内側の部材に固定した後、 その糸を被覆するように接着剤を塗布 し、 硬化させる。 可撓管 3 aの先端側端部の最外層を本発明の接着剤で 成 することにより、 この先端側端部の糸をほつれにくく し、 揷入部を体腔内に 揷入しやすくするためである。

また、 本発明の接着剤は、 先端部 3 cとアングル部 3 bとの接着および/ または揷入部 3と本体操作部 5との接着に用いることができる。 例えば、 先 端部 3 cとアングル部 3 bとを本発明の接着剤を用いて接着し、 次いで先端 部 3 cとアングル部 3 bとの接着部及びその近傍を糸で巻き締め接 を補強 し、 その糸を被覆するように接着剤を塗布し、 硬化させる。 揷入部 3と本体 操作部 5との接着についても同様である。

また、 本発明の接着剤は、 内視鏡の揷入部内に揷通される各種チューブ の 、 先端部 3 cおよび/または本体操作部 5への固定に使用することもできる

[0078] また、 本発明の接着剤は、 先端部 3 cにおいて、 照明窓 3 1および観察窓

3 2の封止 (ガラス部材の固定) に用いることも好ましい。 接着剤を厚塗り することにより、 レンズ外周の角部を滑らかにすることができ 、 また、 レン ズ横方向からの光の入射を遮ることができる 。

また、 本発明の接着剤は、 先端部 3 cに内蔵される撮像装置の組立て、 部 品の接着、 固体撮像素子 4 0の封止等の、 部材の固定に用いることができる 。 撮像装置は、 レンズ L 1〜 L 5およびプリズム 3 8等の複数個の光学部品 からなる光学系と、 この光学系によって結像された光学画像を撮 像信号に光 電変換する C C D (Charge Coup led Dev i ce) 等の固体撮像素子 4 0とを有 する。 本発明の接着剤は、 ガラス等の材料からなるレンズ L 1〜 L 5および プリズム 3 8等の光学部品どうしの接着、 並びに、 レンズ L 1〜 L 5、 プリ ズム 3 8等と、 樹脂または金属からなる基板 3 9との接着等に用いることが でき、 この接着により、 ガラス部材を固定することができ、 また金属部材を 固定することができる。

また、 本発明の接着剤は、 固体撮像素子 4 0と基板 3 9の接着固定、 封止 〇 2020/175278 32 卩(:171? 2020 /006543

に用いることができる。 この接着により、 固体撮像素子、 基板等を構成する 金属部材を固定することができる。

このように本発明の内視鏡の製造方法は、 本発明の接着剤を用いて、 内視 鏡構成部材を固定する工程を含むものである 。

実施例

[0079] 実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明す るが、 本発明が下記実施例に より限定して解釈されるものではない。 下記実施例において、 「室温」 は 2 5 を意味する。 また、 成分の配合量は、 成分そのものの配合量を意味する 。 すなわち、 原料が溶媒を含む場合には、 溶媒を除いた量である。

[0080] [調製例] 接着剤の調製

下表に示す成分 (3) 〜 (〇) を下表に示す配合比 (質量部) で混合し、 この混合物を 「泡とり練太郎 [¾ ー3 1 0 (商品名、 シンキー社製) 」 により、 室温下、 1 . 〇 3に減圧した状態で、 2 0 0 0 「 で撹拌しな がら 5分間脱泡し、 接着剤を得た。 なお、 下記の各試験例では、 調製直後の 接着剤を用いた。

[0081] [試験例]

<湿潤耐久性>

フッ素ゴムシート (長さ を 2枚用意 し、 各々の長さ方向の一方の端部 3 を、 上記調製例で得ら れた各接着剤を介して重ね合わせた後、 この接着剤を 8 0 ° 〇で 1 2時間加熱 することにより硬化して試験体を作製した。 この試験体を用いて、 」 丨 3 < 6 8 5 2 _ 1 9 9 4に準拠して、 引張速度 温度 2 5 °〇の 条件下でせん断強度 (初期) を測定した。 せん断強度が大きいほど接着性に 優れている。

また、 上記と同様に作製した試験体を、 5 0 ° 〇、 相対湿度 9 5 %の環境下 で 1 0日間放置した。 なお、 5 0 ° 〇という高温にしているのは加速試験の 意 味合いである。 この試験体を用いて、 上記と同様にせん断強度 (湿熱劣化後 ) を測定した。 せん断強度保持率 (%) を下記式から算出し、 得られたせん 〇 2020/175278 33 卩(:171? 2020 /006543

断強度保持率の値を下記評価基準に当ては め評価した。 せん断強度保持率が 高いほど湿潤耐久性に優れている。 せん断強度保持率 (%) = (湿熱劣化後のせん断強度/初期のせん断強 ) X 1 0 0 評価基準

八 :せん断強度保持率が 8 0 %以上 1 0 0 %未満

巳 :せん断強度保持率が 6 0 %以上8 0 %未満

0 :せん断強度保持率が 4 0 %以上 6 0 %未満

〇 :せん断強度保持率が 4 0 %未満

結果を下表に示す。

[0082] <過酸化水素プラズマ滅菌耐久性試験>

上記の調製例で得られた接着剤を、 縦 1 0〇 横 2〇 厚さ 0 . のテフロン (登録商標) 製の型に流し込み、 3 0 °〇で 1 7 0時間静置 し、 シート状サンプル (硬化物) を得た。

ステラッ ド (登録商標) 乂 (ジョンソンアンドジョンソン社製) 、 アド バンスコースを用いて、 このシート状サンプルを室温で過酸化水素プ ラズマ 滅菌処理に付した。 滅菌処理前のシート状サンプル (丨) と、 過酸化水素プ ラズマ滅菌処理に 1 〇〇回繰り返し付したシート状サンプル (II) を試験片 として、 才一トグラフ八〇3 -乂 (商品名、 島津製作所社製) を用いて、 引 張速度を 2 0 /〇! 丨 つかみ具間距離を 2 0 01 01として、 縦軸方向に 引っ張る引張試験を行った。

シート状サンプル (丨) の破断強度に対するシート状サンプル (II) の破 断強度の割合 (1 〇〇 [シート状サンプル (II) の破断強度] / [シート 状サンプル (丨) の破断強度] ) を破断強度の維持率として、 下記評価基準 に当てはめ滅菌処理耐久性を評価した。

[0083] 評価基準 〇 2020/175278 34 卩(:171? 2020 /006543 八八 :破断強度の維持率が 9 0 %以上

八 :破断強度の維持率が 8 0 %以上 9 0 %未満

巳 :破断強度の維持率が 6 0 %以上 8 0 %未満

〇 :破断強度の維持率が 4 0 %以上 6 0 %未満

〇 :破断強度が滅菌処理前の 4 0 %未満、 又は過酸化水素プラズマ滅菌 処理を行っている間にサンプルが劣化破損し て引張試験ができなかった。 結果を下表に示す。

[0084]

〔¾二 表

2

表 〔〕〔姍 008 5 - 表 3

4

表 表 5

6

表 〇 2020/175278 38 卩(:171? 2020 /006543

[0087] [成分 (3) :エポキシ樹脂]

( 3 - 1) :

ビスフエノール八ジグリシジルエーテル (商品名 「」 巳[¾ 825」 、 三菱 化学社製、 エポキシ当量 1 70)

(3-2) :

ビスフエノール八ジグリシジルエーテル (商品名 「」 巳[¾828」 、 三菱 化学社製、 エポキシ当量 1 90)

( 3 - 3) :

ビスフエノール八ジグリシジルエーテル (商品名 「」 巳[¾834」 、 三菱 化学社製、 エポキシ当量 230)

( 3 - 4) :

ビスフエノール ジグリシジルエーテル (商品名 「巳 丨 〇!_〇 830 」 、 〇 丨 〇社製、 エポキシ当量 1 70)

( 3 - 5) :

エポキシノボラツク樹脂 (製品番号 406775、 シグマアルドリツチ社 製、 エポキシ当量 1 70)

[0088] [成分 ( ) :ポリアミン]

( 1) :

ポリオキシアルキレントリアミン (商品名 : 丁 403、 三井化学ファイン 社製、 活性水素当量 73)

( 2) :

ポリオキシアルキレンジアミン (商品名 : 0400, 三井化学ファイン社 製、 活性水素当量 1 〇〇)

( 3) :

ポリオキシアルキレンジアミン (商品名 : 02000、 三井化学ファイン 社製、 活性水素当量 500)

( 4) :

ポリアミ ドアミン (商品名 : 3丁 1 3、 三菱ケミカル社製) 〇 2020/175278 39 卩(:171? 2020 /006543

( 5) :

ーキシレンジアミン (商品名 : 1\/1乂0八、 三菱ガス化学社製)

( b - 6) :

テトラエチレンペンタミン (東京化成工業社製)

( 7) :

1 , 3—ビスアミノメチルシクロヘキサン (商品名 : 1 , 3—巳八〇、 三 菱ガス化学社製)

( 8) :

イソホロンジアミン (東京化成工業社製)

( 9) :

ーフエニレンジアミン (東京化成工業社製)

[0089] [成分 (〇) :金属アルコキシド]

<ケイ素アルコキシド>

(〇 - 1) :

2 - (3, 4 -エポキシシクロヘキシル) エチルトリメ トキシシラン (商 品名 : [<巳1\/1_303、 信越化学工業社製)

(〇-2) :

5, 6 -エポキシヘキシルトリエトキシシラン (商品名 : 3 丨 巳4675 . 0、 06 I 63 1社製)

(〇 - 3) :

3 -グリシドキシプロピルトリメ トキシシラン (商品名 : <巳1\/1-403 、 信越化学工業社製)

(〇 - 4) :

3 -アミノプロピルトリメ トキシシラン (商品名 : 巳1\/1- 903、 信越 化学工業社製)

(〇 - 5) :

3 -イソシアネートプロピルトリエトキシシラ (商品名 : <巳1\/1-90

〇 71\1、 信越化学工業社製) 〇 2020/175278 40 卩(:171? 2020 /006543

(〇— 6)

3 -メルカプトプロピルトリメトキシシラン (商品名 : <巳1\/1-803、 信越化学工業社製)

(〇-7)

(3 -メタクリロキシプロピル) トリメトキシシラン (商品名: <巳1\/1- 503、 信越化学工業社製)

(〇-8)

3 -トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水 (商品名:乂一 1 2-9 67(3、 信越化学工業社製)

(〇 - 9)

アリルトリメトキシシラン (商品名: 3 1 八 054〇. 0、 06 1 631 社製)

(〇— 1 0) :

テトラエトキシシラン (東京化成工業社製)

[0090] <チタンアルコキシド>

(0- 1 1) :

テトラ 1·! _ブチルチタネート (商品名:オルガチックス丁八_21、 マツ モトファインケミカル社製、 下記丁一 1)

[化 6]

[0091] (〇 - 1 2) :

门 _ブチルチタネートダイマー (商品名:オルガチックス丁八_ 23、 マ \¥02020/175278 41 ?<:17 2020 /006543

ツモトファインケミカル社製、 下記丁一 2)

[化 7]

[0092] (〇- 1 3) :

イソプロピルトリイソステアロイルチタネー ト (商品名 : プレンアクト T 丁 3、 味の素ファインテクノ社製、 下記丁一 3)

[化 8]

0

^ 17 -◦—1 —^ /35

X

1-3

^ 17 ^ 35

[0093] (〇- 1 4) :

ジオクチルビス (ジトリデシル) ホスフエートチタネート (商品名 : プレ ンアクト 46巳、 味の素ファインテクノ社製、 丁一4)

[化 9]

1 3 7

1-4

[0094] (〇- 1 5) 〇 2020/175278 42 卩(:171? 2020 /006543 ジイソプロピルビス (ジオクチルピロホスフエート) チタネート (商品名 : プレンアクト 383、 味の素ファインテクノ社製、 下記丁一 5)

[化 10]

[0095] (〇— 1 6) :

ビス (ジオクチルピロホスフエート) オキシアセテートチタネート (商品 名 : プレンアクト 1 383、 味の素ファインテクノ社製、 下記丁一 6)

[化 11]

[0096] (〇- 1 7) :

ビス (ジオクチルピロホスフエート) エチレンチタネート (商品名 : プレ ンアクト 2383、 味の素ファインテクノ社製、 下記丁一 7)

[化 12]

〇 2020/175278 43 卩(:171? 2020 /006543

[0097] (〇- 1 8) :

イソプロピルトリ (1\1 _アミノエチルーアミノエチル) チタネート (商品 名 : プレンアクト 44、 味の素ファインテクノ社製、 下記丁一 8)

[化 13]

[0098] (〇- 1 9) :

イソプロピルトリ ドデシルベンゼンスルホニルチタネート (商品名 : プレ ンアクト 93八、 味の素ファインテクノ社製、 下記丁一 9)

[化 14]

[0099] (〇-20) :

チタニウムジ _ 2—エチルヘキソキシビス (2—エチルー 3—ヒドロキシ ヘキソキシド) (商品名 :オルガチックス丁〇一 201、 マツモトファイン ケミカル社製、 下記丁一 1 0)

[化 15]

[0100] (〇-21) : 〇 2020/175278 44 卩(:171? 2020 /006543 アルミニウム 36 ブトキシド (商品名 : 八3巳〇、 川研ファインケミ カル社製、 下記八一 1)

[化 16]

[0101] (〇-22) :

アルミニウムトリスアセチルアセトネート (商品名 :オルガチックス八 !_ -3 1 00、 マツモトファインケミカル社製、 下記八一2)

[化 17]

[0102] (〇-23) :

アルミニウムビスエチルアセトアセテートモ ノアセチルアセトネート (商 品名 :オルガチックス八 !_-3200、 マツモトファインケミカル社製、 下 記八— 3)

[化 18]

[0103] (〇-24) : 〇 2020/175278 45 卩(:171? 2020 /006543 アルミニウムトリスエチルアセトアセテート (商品名 :オルガチックス八 !_ - 3 2 1 5、 マツモトファインケミカル社製、 下記八一 4)

[化 19]

[0104] (〇- 2 5) :

アルミニウムオクタデシルアセトアセテート ジイソプロピレート (商品名 : プレンアクト八!_ - 1\/1、 味の素ファインテクノ社製、 八一 5)

[化 20]

[0105] (〇 - 2 6) :

ジルコニウムテトラ门ープロポキシド (商品名 :オルガチックス 八一 4 5、 マツモトファインケミカル社製、 下記 一 1)

[化 21 ]

[0106] (〇 - 2 7) :

ジルコニウムテトラ门ーブトキシド (商品名 :オルガチックス 八一 6 5

、 マツモトファインケミカル社製、 下記 一2) \¥02020/175278 46 卩(:17 2020 /006543

[化 22]

[0107] (〇-28) :

ジルコニウムテトラアセチルアセトネート (商品名 :オルガチックス 〇 - 1 50、 マツモトファインケミカル社製、 下記 一3)

[化 23]

[0108] (〇-29) :

ジルコニウムラクテートアンモニウム塩 (商品名 :オルガチックス 〇_ 300、 マツモトファインケミカル社製、 下記 一4)

[化 24]

[0109] (〇-30) :

ステアリン酸ジルコニウムトリ -ブトキシド (商品名 :オルガチックス 〇一320、 マツモトファインケミカル社製、 下記 一5) \¥02020/175278 47 卩(:17 2020 /006543

[化 25]

[0110] (0-3 1) :

ジルコニウムトリ n -ブトキシモノアセチルアセトネート (商品名 :オル ガチックス 〇一540、 マツモトファインケミカル社製、 下記 一6)

[化 26]

[0111] (〇-32) :

ジルコニウムジ11 -ブトキシビス (エチルアセトアセテート) (商品名 : オルガチックス 〇_ 580、 マツモトファインケミカル社製、 下記 _7

[0112] 上記表に示されるように、 接着剤成分として、 成分 (3) のエポキシ樹脂 と成分 (匕) のポリアミン化合物を組合せて用いても、 成分 (〇) を含有し ない場合、 得られる接着剤の硬化物は湿潤耐久性に劣る 結果となった (比較 〇 2020/175278 48 卩(:171? 2020 /006543

例 1〜 5) 。 また、 ポリアミン化合物の構造が成分 (匕) の規定を満たさな い場合には、 滅菌耐久性に劣る結果となった (比較例 6〜 1 2) 。

これに対し、 成分 (3) 〜 (〇) のすべてを含有してなる接着剤は、 湿潤 条件下で長期間放置しても、 また滅菌処理に繰り返し付しても、 劣化しにく いものであった (実施例 1〜 49) 。

[0113] 本発明をその実施態様とともに説明したが、 我々は特に指定しない限り我 々の発明を説明のどの細部においても限定し ようとするものではなく、 添付 の請求の範囲に示した発明の精神と範囲に反 することなく幅広く解釈される べきであると考える。

[0114] 本願は、 201 9年2月 26日に日本国で特許出願された特願 201 9—

032974に基づく優先権を主張するものであり、 これはここに参照して その内容を本明細書の記載の一部として取り 込む。

符号の説明

[0115] 2 電子内視鏡 (内視鏡)

3 揷入部

33 可撓管

3匕 アングル部

3〇 先端部

5 本体操作部

6 ユニバーサルコード

1 1 螺旋管

1 1 3 金属帯片

1 2 筒状網体

1 3 口金

1 4 可撓管基材

1 43 先端側

1 4 基端側

1 5 樹脂層 〇 2020/175278 49 卩(:171? 2020 /006543

1 6 コート層

1 7 接着剤硬化物層

3 1 照明窓

32 観察窓

33 鉗子口

34 ノズル

35 先端部本体

36 先端キャップ

37 レンズホルダ

38 プリズム

39 基板

40 固体撮像素子

4 1 接着剤硬化物

42 接着剤硬化物

43 観察ユニッ ト

!_ 1〜!_ 5 レンズ