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Title:
AIR CONDITIONER AND METHOD OF CONTROLLING AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051015
Kind Code:
A1
Abstract:
An air conditioner has a refrigerant circuit in which a refrigerant discharged from a compressor (1) circulates, a pilot-operated four-way valve (2) for switching the flow of the refrigerant in the refrigerant circuit, a control section (30) for controlling the four-way valve (2) and the compressor (1), and an EEPROM (31) for storing positional information on the four-way valve (2) when operation of the compressor is stopped. When the compressor (1) is started for the first time after electric power is turned off, if positional information on the four-way valve (2) read from the EEPROM (31) does not correspond to the next operation mode, the control section (30) operates the compressor (1) at a predetermined frequency to activate the four-way valve (2), switching the four-way valve (2) to a position corresponding to the next operation mode.

Inventors:
YAMAGUCHI NOBUYUKI (JP)
TOYODA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067897
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
YAMAGUCHI NOBUYUKI (JP)
TOYODA DAISUKE (JP)
International Classes:
F24F11/02; F25B13/00
Foreign References:
JPH037858B21991-02-04
JPH09189456A1997-07-22
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building 3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
 圧縮機(1)と、上記圧縮機(1)から吐出された冷媒の流れを切り換えるパイロット式の四路弁(2)とを含む冷媒回路と、
 上記四路弁(2)と上記圧縮機(1)を制御する制御部(30)と、
 運転停止時に上記四路弁(2)の位置情報を記憶する不揮発性記憶部(31)と
を備え、
 上記制御部(30)は、
 電源投入後の運転開始前に、上記冷媒回路の上記四路弁(2)前後の差圧を確保するために上記圧縮機(1)を所定周波数で運転して上記四路弁(2)を作動可能にする四路弁動作保証制御を行うことが可能であり、
 電源オフ後の次の上記圧縮機(1)の起動時に、上記不揮発性記憶部(31)から読み出した上記四路弁(2)の位置情報が次の運転モードに対応しないときは、上記四路弁動作保証制御を行って上記次の運転モードに対応する位置に上記四路弁(2)を切り換える一方、上記不揮発性記憶部(31)から読み出した上記四路弁(2)の位置情報が上記次の運転モードに対応するときは、上記四路弁動作保証制御を行わないことを特徴とする空気調和機。
 請求項1に記載の空気調和機において、
 出荷時は、上記四路弁(2)の位置に関わらず、不定であることを表す位置情報を上記不揮発性記憶部(31)に記憶していることを特徴とする空気調和機。
 請求項1または2に記載の空気調和機において、
 上記不揮発性記憶部(31)に書き込む上記四路弁(2)の位置情報は、冷房運転時の冷房位置と、暖房運転時の暖房位置と、上記冷房位置と上記暖房位置のいずれであるか定まらないときの不定位置であり、
 上記冷房位置と上記暖房位置と上記不定位置は、暖房運転時に上記四路弁のコイルに通電するか、または、冷房運転時に上記四路弁(2)のコイルに通電するかのいずれかの通電モードと、暖房サイクルまたは冷房サイクルのいずれかによる運転モードと、上記圧縮機(1)を上記所定周波数で運転して上記四路弁(2)を作動させる上記四路弁動作保証制御の状態に基づいて決まることを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記制御部(30)は、運転中の運転状態に基づいて得られた現在の上記四路弁(2)の位置情報を運転停止時に上記不揮発性記憶部(31)に書き込むことを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記制御部(30)は、
 暖房運転時に上記四路弁(2)のコイルに通電した状態で上記圧縮機(1)を上記所定周波数で運転することにより、上記冷媒回路の冷媒の流れが暖房サイクルになるように上記四路弁(2)を切り換える一方、
 冷房運転時に上記四路弁(2)のコイルに通電しない状態で上記圧縮機(1)を上記所定周波数で運転することにより、上記冷媒回路の冷媒の流れが冷房サイクルになるように上記四路弁(2)を切り換えることを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記制御部(30)は、
 冷房運転時に上記四路弁(2)のコイルに通電した状態で上記圧縮機(1)を上記所定周波数で運転することにより、上記冷媒回路の冷媒の流れが冷房サイクルになるように上記四路弁(2)を切り換える一方、
 暖房運転時に上記四路弁(2)のコイルに通電しない状態で上記圧縮機(1)を上記所定周波数で運転することにより、上記冷媒回路の冷媒の流れが暖房サイクルになるように上記四路弁(2)を切り換えることを特徴とする空気調和機。
 圧縮機(1)から吐出された冷媒が循環する冷媒回路と、上記冷媒回路の冷媒の流れを切り換えるパイロット式の四路弁(2)と、上記四路弁(2)と上記圧縮機(1)を制御する制御部(30)と、運転停止時に上記四路弁(2)の位置情報を記憶する不揮発性記憶部(31)とを備えた空気調和機の制御方法であって、
 上記制御部(30)により、電源オフ後の次の上記圧縮機(1)の起動時に、上記不揮発性記憶部(31)から読み出した上記四路弁(2)の位置情報が次の運転モードに対応しないとき、上記圧縮機(1)を所定周波数で運転して上記四路弁(2)を作動させることにより次の運転モードに対応する位置に上記四路弁(2)を切り換える四路弁動作保証制御を行うと共に、
 出荷時は、上記四路弁(2)の位置に関わらず、不定であることを表す位置情報を上記不揮発性記憶部(31)に記憶することを特徴とする空気調和機の制御方法。
Description:
空気調和機および空気調和機の 御方法

 この発明は、空気調和機および空気調和 の制御方法に関する。

 従来、空気調和機としては、冷媒回路の 媒の流れを切り換えるパイロット式の四路 を切り換える場合、四路弁前後の差圧を確 して確実に切り換える必要があるため、所 周波数以上の運転周波数で圧縮機を所定時 運転する四路弁作動保証制御を行うものが る(例えば、特公平3-7858号参照)。

 この空気調和機では、冷房サイクルから 房サイクルまたは暖房サイクルから冷房サ クルの変更時に四路弁作動保証制御により 路弁を切り換えると共に、電源投入後の圧 機の起動時に、前回と今回が同じ冷凍サイ ルであっても、前回の運転モードが不明な めに四路弁作動保証制御を毎回行っている

 このような空気調和機では、四路弁作動 証制御において圧縮機の運転周波数を所定 以上で運転するため、冷房運転時は冷媒通 音の発生や室内ファンローターが結露して 飛びするという問題がある。

 そこで、この発明の課題は、電源オフ後 圧縮機の起動時、四路弁作動保証制御をで る限り行わずに、冷媒通過音の発生や結露 よる水飛びを抑制できる空気調和機および 気調和機の制御方法を提供することにある

 上記課題を解決するため、この発明の空気 和機は、
 圧縮機と、上記圧縮機から吐出された冷媒 流れを切り換えるパイロット式の四路弁と 含む冷媒回路と、
 上記四路弁と上記圧縮機を制御する制御部 、
 運転停止時に上記四路弁の位置情報を記憶 る不揮発性記憶部と
を備え、
 上記制御部は、
 電源投入後の運転開始前に、上記冷媒回路 上記四路弁前後の差圧を確保するために上 圧縮機を所定周波数で運転して上記四路弁 作動作動可能にする四路弁動作保証制御を うことが可能であり、
 電源オフ後の次の上記圧縮機の起動時に、 記不揮発性記憶部から読み出した上記四路 の位置情報が次の運転モードに対応しない きは、上記四路弁動作保証制御を行って上 次の運転モードに対応する位置に上記四路 を切り換える一方、上記不揮発性記憶部か 読み出した上記四路弁の位置情報が上記次 運転モードに対応するときは、上記四路弁 作保証制御を行わないことを特徴とする。

 ここで、電源オフとは、運転停止中に室 機の電源をオフして待機電力を節約するモ ド(以下、待機電力セーブという)を含むも とする。

 上記構成によれば、運転停止時に四路弁 位置情報を不揮発性記憶部に記憶すること より、電源オフや待機電力セーブ後の圧縮 の起動時であっても、不揮発性記憶部に記 された四路弁の位置情報により前回の冷凍 イクルがわかるため、前回と今回が同じ冷 サイクルの場合は四路弁作動保証制御を行 なくてもよくなる。したがって、電源オフ の圧縮機の起動時、四路弁作動保証制御を きる限り行わずに、冷媒通過音の発生や結 による水飛びを抑制できる。

 また、一実施形態の空気調和機では、出 時は、上記四路弁の位置に関わらず、不定 あることを表す位置情報を上記不揮発性記 部に記憶している。

 工場で暖房運転や冷房運転の試験を行っ 後に四路弁がいずれかの位置で出荷される 、運搬時の振動などにより四路弁の切換位 がずれる可能性がある。そこで、上記実施 態によれば、出荷時は、四路弁の位置に関 らず、不定であることを表す位置情報を不 発性記憶部に記憶することによって、据付 の試運転において不揮発性記憶部から読み した四路弁の位置情報(不定位置)が次の運 モードに対応していないから必ず四路弁動 保証制御を行うので、四路弁の位置がずれ 状態で運転を開始することがなく、信頼性 向上する。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記不揮発性記憶部に書き込む上記四路弁 位置情報は、冷房運転時の冷房位置と、暖 運転時の暖房位置と、上記冷房位置と上記 房位置のいずれであるか定まらないときの 定位置であり、
 上記冷房位置と上記暖房位置と上記不定位 は、暖房運転時に上記四路弁のコイルに通 するか、または、冷房運転時に上記四路弁 コイルに通電するかのいずれかの通電モー と、暖房サイクルまたは冷房サイクルのい れかによる運転モードと、上記圧縮機を上 所定周波数で運転して上記四路弁を作動さ る四路弁動作保証制御の状態に基づいて決 る。

 上記実施形態によれば、暖房運転時に四 弁のコイルに通電するか、または、冷房運 時に四路弁のコイルに通電するかのいずれ の通電モードと、暖房サイクルまたは冷房 イクルのいずれかによる運転モードと、圧 機を所定周波数で運転して四路弁を作動さ る四路弁動作保証制御の状態に基づいて、 揮発性記憶部に書き込む四路弁の位置情報( 冷房位置,暖房位置,不定位置)を決めることに よって、運転停止したときの正確な四路弁の 位置情報を不揮発性記憶部に記憶することが できる。

 また、一実施形態の空気調和機では、上 制御部は、運転中の運転状態に基づいて得 れた現在の上記四路弁の位置情報を運転停 時に上記不揮発性記憶部に書き込む。

 上記実施形態によれば、運転中の運転状 に基づいて得られた現在の四路弁の位置情 を、運転停止時に上記制御部により不揮発 記憶部に書き込むことによって、運転停止 たときの正確な四路弁の位置情報を不揮発 記憶部に記憶することができる。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記制御部は、
 暖房運転時に上記四路弁のコイルに通電し 状態で上記圧縮機を上記所定周波数で運転 ることにより、上記冷媒回路の冷媒の流れ 暖房サイクルになるように上記四路弁を切 換える一方、
 冷房運転時に上記四路弁のコイルに通電し い状態で上記圧縮機を上記所定周波数で運 することにより、上記冷媒回路の冷媒の流 が冷房サイクルになるように上記四路弁を り換える。

 上記実施形態によれば、上記四路弁作動 証制御において、冷凍サイクルに応じて四 弁のコイルの通電,非通電により冷媒回路の 冷媒の流れを確実に切り換えることができる 。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記制御部は、
 冷房運転時に上記四路弁のコイルに通電し 状態で上記圧縮機を上記所定周波数で運転 ることにより、上記冷媒回路の冷媒の流れ 冷房サイクルになるように上記四路弁を切 換える一方、
 暖房運転時に上記四路弁のコイルに通電し い状態で上記圧縮機を上記所定周波数で運 することにより、上記冷媒回路の冷媒の流 が暖房サイクルになるように上記四路弁を り換える。

 上記実施形態によれば、上記四路弁作動 証制御において、冷凍サイクルに応じて四 弁のコイルの通電,非通電により冷媒回路の 冷媒の流れを確実に切り換えることができる 。

 また、この発明の空気調和機の制御方法で 、
 圧縮機から吐出された冷媒が循環する冷媒 路と、上記冷媒回路の冷媒の流れを切り換 るパイロット式の四路弁と、上記四路弁と 記圧縮機を制御する制御部と、運転停止時 上記四路弁の位置情報を記憶する不揮発性 憶部とを備えた空気調和機の制御方法であ て、
 上記制御部により、電源オフ後の次の上記 縮機の起動時に、上記不揮発性記憶部から み出した上記四路弁の位置情報が次の運転 ードに対応しないとき、上記圧縮機を所定 波数で運転して上記四路弁を作動させるこ により次の運転モードに対応する位置に上 四路弁を切り換える四路弁動作保証制御を うと共に、
 出荷時は、上記四路弁の位置に関わらず、 定であることを表す位置情報を上記不揮発 記憶部に記憶する。

 上記空気調和機の制御方法によれば、運 停止時に四路弁の位置情報を不揮発性記憶 に記憶することにより、電源オフや待機電 セーブ後の圧縮機の起動時であっても、不 発性記憶部に記憶された四路弁の位置情報 より前回の冷凍サイクルがわかるため、前 と今回が同じ冷凍サイクルの場合は四路弁 動保証制御を行わなくてもよくなる。した って、電源オフ後の圧縮機の起動時、四路 作動保証制御をできる限り行わずに、冷媒 過音の発生や結露による水飛びを抑制でき 。また、出荷時は、四路弁の位置に関わら 、不定であることを表す位置情報を不揮発 記憶部に記憶することによって、据付後の 運転において必ず四路弁動作保証制御を行 ので、四路弁の位置がずれた状態で運転を 始することがなく、信頼性が向上する。

 以上より明らかなように、この発明の空 調和機によれば、電源オフ後の圧縮機の起 時、四路弁作動保証制御をできる限り行わ に、冷媒通過音の発生や結露による水飛び 抑制できる空気調和機を実現することがで る。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 出荷時は、四路弁の位置に関わらず、不定 あることを表す位置情報を不揮発性記憶部 記憶することによって、据付後の試運転に いて必ず四路弁動作保証制御を行うので、 路弁の位置がずれた状態で運転を開始する とがなく、信頼性が向上する。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 暖房運転時に四路弁のコイルに通電するか または、冷房運転時に四路弁のコイルに通 するかのいずれかの通電モードと、暖房サ クルまたは冷房サイクルのいずれかによる 転モードと、圧縮機を所定周波数で運転し 四路弁を作動させる四路弁動作保証制御に づいて、不揮発性記憶部に書き込む四路弁 位置情報(冷房位置,暖房位置,不定位置)を決 めることによって、運転停止したときの正確 な四路弁の位置情報を不揮発性記憶部に記憶 することができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 運転中の運転状態に基づいて得られた現在 四路弁の位置情報を、運転停止時に上記制 部により不揮発性記憶部に書き込むことに って、運転停止したときの正確な四路弁の 置情報を不揮発性記憶部に記憶することが きる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 四路弁動作保証制御において、暖房運転時 四路弁のコイルに通電した状態で上記圧縮 を所定周波数で運転することにより、冷媒 路の冷媒の流れが暖房サイクルになるよう 四路弁を切り換える一方、冷房運転時に四 弁のコイルに通電しない状態で圧縮機を所 周波数で運転することにより、冷媒回路の 媒の流れが冷房サイクルになるように四路 を切り換えることによって、冷凍サイクル 応じて四路弁のコイルの通電,非通電により 冷媒回路の冷媒の流れを確実に切り換えるこ とができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 四路弁動作保証制御において、冷房運転時 四路弁のコイルに通電した状態で圧縮機を 定周波数で運転することにより、冷媒回路 冷媒の流れが冷房サイクルになるように四 弁を切り換える一方、暖房運転時に四路弁 コイルに通電しない状態で圧縮機を所定周 数で運転することにより、冷媒回路の冷媒 流れが暖房サイクルになるように四路弁を り換えることによって、冷凍サイクルに応 て四路弁のコイルの通電,非通電により冷媒 回路の冷媒の流れを確実に切り換えることが できる。

 また、この発明の空気調和機の制御方法 よれば、電源オフ後に圧縮機を起動すると 、四路弁作動保証制御をできる限り行わず 、冷媒通過音の発生や結露による水飛びを 制でき、さらに出荷時は、四路弁の位置に わらず、不定であることを表す位置情報を 揮発性記憶部に記憶することによって、据 後の試運転において必ず四路弁動作保証制 を行うので、四路弁の位置がずれた状態で 転を開始することがなく、信頼性が向上す 。

図1はこの発明の実施の一形態の空気調 和機の冷媒回路の回路図である。 図2は上記空気調和機の制御部の動作を 説明するためのフローチャートである。 図3は図2に続くフローチャートである 図4は図3に続くフローチャートである 図5は暖房運転時の四路弁位置を示す図 である。

 以下、この発明の空気調和機および空気 和機の制御方法を図示の実施の形態により 細に説明する。

 図1はこの発明の実施の一形態の空気調和 機の冷媒回路の回路図を示している。この空 気調和機は、図1に示すように、圧縮機1と、 記圧縮機1の吐出側が一端に接続されたパイ ロット式の四路弁2と、上記四路弁2の他端に 端が接続された室外熱交換器3と、上記室外 熱交換器3の他端に一端が接続された電動膨 弁4と、上記電動膨張弁4の他端に連絡配管L1 介して一端が接続された室内熱交換器5と、 上記室内熱交換器5の他端に連絡配管L2,四路 2を介して一端が接続され、他端が圧縮機1の 吸入側に接続されたアキュムレータ6とを備 ている。上記圧縮機1,四路弁2,室外熱交換器3 ,電動膨張弁4,室内熱交換器5およびアキュム ータ6で冷媒回路を構成している。

 また、この空気調和機は、室外熱交換器3 近傍に配置され、外気を室外熱交換器3に供 する室外ファン7と、室内熱交換器5近傍に配 置された室内ファン8と、上記圧縮機1,電動膨 張弁4,室外ファン7,室内ファン8等を制御する 御部30と、四路弁2の位置情報を記憶する不 発性記憶部の一例としてのEEPROM(電気的消去 書込み可能な読出し専用メモリ)31とを備えて いる。上記制御部30は、マイクロコンピュー と入出力回路などからなり、四路弁作動保 タイマTM1と、電源オフ判定タイマTM2を有し いる。

 上記圧縮機1,四路弁2,室外熱交換器3,電動 張弁4,アキュムレータ6,室外ファン7,制御部3 0およびEEPROM31で室外機10を構成し、室内熱交 器5,室内ファン8で室内機20を構成している

 上記構成の空気調和機において、冷房運 時、四路弁2を実線の切換え位置に切り換え て、圧縮機1を起動すると、圧縮機1から吐出 れた高圧冷媒が四路弁2を通って室外熱交換 器3に入る。そして、上記室外熱交換器3で凝 した冷媒は、電動膨張弁4で減圧された後に 室内熱交換器5に入る。上記室内熱交換器5で 発した冷媒が四路弁2およびアキュムレータ 6を介して圧縮機1の吸入側に戻る。こうして 上記圧縮機1,室外熱交換器3,電動膨張弁4,室 熱交換器5およびアキュムレータ6で構成さ た冷媒回路を冷媒が循環することにより、 内ファン8により室内熱交換器5を介して室内 空気を循環させて室内を冷房する。

 これに対して、暖房運転時は、四路弁2を 点線の切換え位置に切り換えて、圧縮機1,室 熱交換器5,電動膨張弁4,室外熱交換器3およ アキュムレータ6で構成された冷媒回路に冷 を循環させることにより室内を暖房する。

 図2は上記空気調和機の制御部30の動作を 明するためのフローチャートを示し、図3は 図2に続くフローチャートを示し、図4は図3に 続くフローチャートを示している。

 まず、電源が投入されて処理がスタート ると、図2に示すステップS1で運転開始要求 有無を判定して、運転開始要求があるとき ステップS2に進む一方、運転開始要求がな ときはステップS1を繰り返す。

 次に、ステップS2で四路弁2の位置情報をE EPROM31から読み込む。ここで、四路弁2の位置 報は、出荷時に不定位置に初期設定されて る。

 次に、ステップS3に進み、ステップS2で読 み込んだ四路弁2の位置情報が目標四路弁位 (運転モードに対応した位置)であると判定す ると、図3のステップS11に進む。上記目標四 弁位置は、暖房サイクルによる暖房運転モ ドでは暖房位置であり、冷房サイクルによ 冷房運転や除湿運転では冷房位置である。

 一方、ステップS2で読み込んだ四路弁2の 置情報が目標四路弁位置でないと判定する 、ステップS4に進み、ステップS4で四路弁作 動保証制御を開始する。この四路弁作動保証 制御では、圧縮機1を所定周波数で運転して 路弁2を作動させることにより次の運転モー に対応する位置に四路弁2を切り換える。

 次に、ステップS5に進み、四路弁作動保 タイマTM1をスタートさせる。ここで、四路 作動保証タイマTM1は、四路弁作動保証制御 行う時間として例えば30秒に設定する。

 次に、ステップS6に進み、四路弁作動保 タイマTM1がタイムアップしたとき、ステッ S7に進み、四路弁2の記憶情報を更新する。

 一方、ステップS6で四路弁作動保証タイ TM1がタイムアップしていないときは、ステ プS8に進み、停止要求の有無を判定して、停 止要求がないときはステップS6に戻る一方、 止要求があるときは図3に示すステップS21に 進む。

 次に、図3に示すステップS11では、四路弁 作動保証制御を終えて通常制御を行い、ステ ップS12に進み、運転モードの変更の有無を判 定する。

 そして、ステップS12で運転モードの変更 あると判定すると、図2に示すステップS4に る一方、運転モードの変更がないと判定す と、ステップS13に進む。

 次に、ステップS13で停止要求の有無を判 して、停止要求があるときはステップS14に む一方、停止要求がないときはステップS11 戻る。

 次に、ステップS14で冷房運転からの停止 あるときは、ステップS22に進み、四路弁位 情報を冷房位置として、ステップS25に進む

 一方、ステップS14で冷房運転からの停止 ないときは、ステップS15に進む。

 そして、ステップS15で電源オフ判定タイ TM2をスタートした後、ステップS16に進み、 源オフ判定タイマTM2がタイムアップしたか かを判定する。ここで、電源オフ判定タイ TM2は、例えば3分に設定する。

 ステップS16で電源オフ判定タイマTM2がタ ムアップしたときはステップS23に進み、四 弁位置情報を不定位置としてステップS25に む。一方、ステップS16で電源オフ判定タイ TM2がタイムアップしていないときはステッ S24に進み、四路弁位置情報を暖房位置とし ステップS26に進む。

 また、図2に示すステップS8で停止要求が いと判定したときは、図3に示すステップS21 に進み、四路弁位置情報を不定位置としてス テップS25に進む。

 次に、ステップS25で四路弁位置情報をEEPR OM31に書き込み、図4に示すステップS31に進む

 また、ステップS26で四路弁位置情報をEEPR OM31に書き込み、図4に示すステップS36に進む

 次に、図4に示すステップS31でサスペンド 突入であると判定すると、ステップS33に進む 一方、サスペンド突入でないと判定すると、 ステップS32に進む。ここで、サスペンドとは 、運転停止時に待機電力カットのために、室 外機への給電を遮断する機能のことであり、 暖房シーズンで室外温度が低い場合は、暖房 立ち上がり優先で、圧縮機を暖める予熱運転 を行うため、サスペンド機能が入らないとき があるが、冷房シーズンは室外温度が高いた め、ほとんど運転停止中はサスペンド機能が 作動する。

 そして、ステップS32で電源オフか否かを 定して、電源オフであるときはステップS33 進む一方、電源オフでないときはステップS 35に進む。

 次に、電源がオフとなって、ステップS33 制御部30に用いられているマイクロコンピ ータ(図4ではマイコン)がリセットされ、ス ップS34で、四路弁2の位置情報をEEPROM31に保 し、この処理を終了する。

 一方、ステップS35で運転開始要求の有無 判定して、運転開始要求があるときは図2に 示すステップS2に戻る一方、運転開始要求が いときはステップS31に戻る。

 また、ステップS36で運転開始要求の有無 判定して、運転開始要求があるときは図2に 示すステップS2に戻る一方、運転開始要求が いときはステップS37に進む。

 そして、ステップS37で電源オフか否かを 定して、電源オフであるときはステップS33 進む一方、電源オフでないときは図3に示す ステップS16に戻る。

 次に、図5は運転モードと四路弁作動保証 制御の状態と四路弁2のコイル通電と四路弁2 位置情報の関係を示している。この図5では 、暖房運転時に四路弁2のコイルに通電(オン) する場合の四路弁位置を説明する。

 図5に示すように、運転モードにより四路 弁作動保証制御の状態が異なる。

 具体的には、冷房サイクルによる冷房運 や除湿運転では、四路弁作動保証制御が作 中は、四路弁2のコイルが非通電状態(オフ) 四路弁位置情報は不定位置であり、四路弁 動保証制御の作動後は、四路弁2のコイルが 非通電状態(オフ)で四路弁位置情報は冷房位 である。

 また、暖房サイクルによる暖房運転では 四路弁作動保証制御が作動中は、四路弁2の コイルが通電状態(オン)で四路弁位置情報は 定位置であり、四路弁作動保証制御の作動 は、四路弁2のコイルが通電状態(オン)で四 弁位置情報は暖房位置である。

 また、冷房運転から停止では、四路弁作 保証制御の作動中の停止は、四路弁2のコイ ルが非通電状態(オフ)で四路弁位置情報は不 位置であり、四路弁作動保証制御の作動後 、四路弁2のコイルが非通電状態(オフ)で四 弁位置情報は冷房位置である。

 また、暖房運転から停止では、四路弁作 保証制御の作動中の停止は、停止から一定 間(3分)以内は四路弁2のコイルを通電状態( ン)とし、四路弁切換位置を不定位置とし、 路弁作動保証制御の作動中の停止から一定 間(3分)経過後は、四路弁2のコイルを非通電 状態(オフ)とし、四路弁切換位置を不定位置 する。

 さらに、暖房運転から停止では、四路弁 動保証制御の作動後の停止は、停止から一 時間(3分)以内は四路弁2のコイルを通電状態 (オン)とし、四路弁切換位置を暖房位置とし 四路弁作動保証制御の作動後の停止から一 時間(3分)経過後は、四路弁2のコイルを非通 電状態(オフ)とし、四路弁切換位置を不定位 とする。

 このように、暖房運転時に四路弁2のコイ ルに通電(オン)する場合は、冷房運転中およ 停止中は四路弁2のコイルを非通電(オフ)と る。また、暖房運転からの停止により、す に四路弁2のコイルを非通電(オフ)にすると 四路弁2が暖房位置から冷房位置に切換って しまい冷媒の高圧と低圧が逆転する異音が発 生するため、3分経過後、四路弁2のコイルを 通電(オフ)にしている。また、暖房運転か 停止の変化から約3分(一定時間)後の四路弁2 位置は、差圧があれば冷房位置に切り替わ が、差圧がなければ暖房位置のままとなる め、冷房/暖房の位置限定ができないため、 不定位置となる。

 上記構成の空気調和機および空気調和機 制御方法よれば、電源オフ後(運転停止中に 室外機の電源をオフして待機電力を節約する 待機電力セーブを含む)の圧縮機1の起動時、 路弁作動保証制御をできる限り行わずに、 媒通過音の発生や結露による水飛びを抑制 ることができる。

 また、この空気調和機の出荷時は、四路 2の位置に関わらず、不定であることを表す 位置情報をEEPROM31に記憶することによって、 付後の試運転において必ず四路弁動作保証 御を行うので、運搬時の振動などにより四 弁2の位置がずれてもその状態で運転を開始 することがなく、信頼性が向上する。

 また、暖房運転時に四路弁2のコイルに通 電するか、または、冷房運転時に四路弁2の イルに通電するかのいずれかの通電モード 、暖房サイクルまたは冷房サイクルのいず かによる運転モードと、圧縮機1を所定周波 で運転して四路弁2を作動させる四路弁動作 保証制御に基づいて、EEPROM31に書き込む四路 2の位置情報(冷房位置,暖房位置,不定位置) 決めることによって、運転停止したときの 確な四路弁2の位置情報をEEPROM31に記憶する とができる。

 また、運転中の運転状態に基づいて得ら た現在の四路弁2の位置情報を、運転停止時 に制御部によりEEPROM31に書き込むことによっ 、運転停止したときの正確な四路弁2の位置 情報をEEPROM31に記憶することができる。

 また、暖房運転時にコイルに通電するタ プや冷房運転時にコイルに通電するタイプ 四路弁を用いて、冷凍サイクルに応じて四 弁のコイルの通電,非通電により冷媒回路の 冷媒の流れを確実に切り換えることができる 。

 上記実施形態では、暖房運転時に四路弁2 のコイルに通電(オン)する場合について説明 たが、冷房運転時に四路弁2のコイルに通電 (オン)する空気調和機にこの発明を適用して よい。その場合、暖房運転中および停止中 四路弁2のコイルを非通電(オフ)とする。冷 運転からの停止により、すぐに四路弁2のコ イルを非通電(オフ)にすると、四路弁が冷房 置から暖房位置に切換ってしまい、冷媒の 圧と低圧が逆転する異音が発生するため、3 分経過後、四路弁2のコイルを非通電(オフ)す る。

 また、上記実施形態では、不揮発性記憶 としてのEEPROM31を用いたが、不揮発性記憶 はこれに限らず、強誘電体メモリや電源バ クアップされたRAM(ランダム・アクセス・メ リー)等の他の不揮発性メモリを用いてもよ い。