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Patent Searching and Data


Title:
AIR CONDITIONING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069285
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an air conditioning apparatus which can adjust air to be conditioned to be in a target state, even in the case of using low-temperature waste heat or the like.

Inventors:
AIZAWA TAKU
SHINOHARA MASAAKI
KATOU HIROYUKI
Application Number:
PCT/JP2008/003470
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KUBOTA KK (JP)
KUBOTA AIR CONDITIONER LTD (JP)
AIZAWA TAKU
SHINOHARA MASAAKI
KATOU HIROYUKI
International Classes:
F24F6/14; F24F3/153; F24F6/00
Foreign References:
JP2000312810A2000-11-14
JPS5334348A1978-03-30
JPS63172824U1988-11-10
JPH08327085A1996-12-10
Attorney, Agent or Firm:
HARADA, Yohei (10-10 Nishi-Hommachi 1-chome,Nishi-ku, Osaka-sh, Osaka 05, JP)
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Claims:
 空気入口から空気出口へ向けて空気流が生じる本体ケーシングと、本体ケーシングの水噴霧室内に配置する熱交換コイルと、熱交換コイルの上流側に配置し、加湿用水を噴霧して空気流を加湿する上流側加湿手段と、熱交換コイルの下流側に配置し、加湿用水を噴霧して空気流を加湿する下流側加湿手段と、循環水を散水して熱交換コイルを濡らす散水手段と、少なくとも熱交換コイルを伝って流下する循環水を貯留する貯水槽と、貯水槽の循環水を散水手段へ循環供給するとともに、上流側加湿手段と下流側加湿手段の少なくとも何れか一方に循環水を加湿用水として循環供給する循環水供給系を含むことを特徴とする空気調和機。
 上流側加湿手段と下流側加湿手段の少なくとも何れか一方が、空気流中に循環水を噴霧する噴霧ノズルと、噴霧ノズルから噴霧するミストを捕捉するワッシャメディアを含むことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
 空気入口から空気出口へ向けて空気流が生じる本体ケーシングと、本体ケーシングの水噴霧室内に配置する熱交換コイルと、熱交換コイルの上流側に配置し、加湿用水を噴霧して空気流を加湿する上流側加湿手段と、熱交換コイルの下流側に配置し、加湿用水を噴霧して空気流を加湿する下流側加湿手段と、少なくとも熱交換コイルを伝って流下する循環水を貯留する貯水槽と、少なくとも上流側加湿手段に貯水槽の循環水を加湿用水として循環供給する循環水供給系を含み、上流側加湿手段は空気流を加湿するとともに、熱交換コイルを濡らすように加湿用水を噴霧することを特徴とする空気調和機。
 上流側加湿手段が、空気流中に循環水を噴霧する噴霧ノズルと、噴霧ノズルの下流側に位置して一部のミストが空気流に伴われて通過するワッシャメディアを含むことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
 下流側加湿手段が空気流中に加湿用水を噴霧する噴霧ノズルと、噴霧ノズルの下流側に位置して加湿用水のミストの通過を阻止する気液分離能を有するワッシャメディアを含み、循環水供給系が下流側加湿手段に貯水槽の循環水を加湿用水として循環供給することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
 下流側加湿手段による加湿運転の有無を切り替え可能としたことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の空気調和機。
Description:
空気調和機

 本発明は、空気調和機に関し、特に外気 処理する外気処理機のガス除去装置の構造 よび制御に係るものである。

 近年、空気に冷水や温水を噴霧して空調 るエアワッシャは、例えば半導体工場のク ーンルーム用外気処理機等において、ガス 去装置として採用されている。半導体の生 工程では、外気中の微量ガス成分を高効率 除去するために、純水のガス吸収力を活用 たエアワッシャを採用している。

 このエアワッシャには、例えば日本国特 公報 特開2000-312810号公報に開示するものが ある。エアワッシャは、その本体ケーシング が空気入口と空気出口の間に水噴霧室を有し ており、空気入口に最上流ワッシャメディア を配置し、水噴霧室の最下流位置に最下流ワ ッシャメディアを配置している。最上流ワッ シャメディアより下流側の水噴霧室内には噴 霧ノズルを配置し、最下流ワッシャメディア の下流側に冷却コイルを配置している。

 上述したワッシャメディアは、空気流の 路断面とほぼ等しい形状を有しており、た えば25mm~50mm程度の厚みを有するマット状の のであり、ポリ塩化ビニルデン系繊維やス ンレスの線材等からなる。

 また、日本国特許公報 特開2005-249367号公 報に記載する空調機は、吸気口と給気口とを 有するチャンバ内に、第1の加熱コイルと冷 コイル部と第2の加熱コイルとを配設し、冷 コイル部の下部に水槽を配設している。

 冷却コイル部は、上流側冷却コイルおよ 下流側冷却コイルからなり、上流側冷却コ ルの上流側には第1の気化式加湿器素材が配 設され、下流側冷却コイルの下流側には第2 気化式加湿器素材が配設されている。

 この構成において、第2の気化式加湿器素 材の上方から純水を供給すると共に、上流側 冷却コイル、下流側冷却コイル及び第1の気 式加湿器素材には上方から滴下水を循環供 する。

 また、日本国特許公報 特開2004-28526号公 に記載する除湿兼加湿システムは、第1の水 膜と第2の水膜が所定の気液接触面積を有す 気化式加湿膜から成り、両水膜間で所定の 度の吸放湿性溶液が循環するものであり、 1の水膜の前段に加熱コイルを配設し、第1の 水膜と第2の水膜の間に冷却コイルを配設し いる。

 そして、夏季の除湿モードでは、第1の水 膜が加湿部(再生部)として機能し、第2の水膜 が除湿部として機能する。冬季の除湿モード では、第1の水膜及び第2の水膜が共に加湿部 なる。中間期の除湿モードでは、第1の水膜 が加湿部(再生部)として機能し、第2の水膜が 除湿部として機能する。

 また、日本国特許公報 特許第3371043号公 に記載する噴霧式加湿器用エリミネータは 二枚の濾材を枠体内に収納し、その相互間 空間部を形成したものであり、二枚の濾材 繊維材料から成形した一定の厚さの濾材を 枚に分割したものである。

 枠体は外周枠と同外周枠の両側を囲む額 状の枠及び仕切枠とからなり、仕切枠は二 の濾材の間に空間部を形成するためのもの あり、二枚の濾材をその相互間に所定の間 をあけて装着するためのものである。外周 と仕切枠で形成される溝の底部には水抜き が形成してある。

 ところで、空気調和機においては、その 交換コイルの熱交換効率の性能が空調対象 気の温度と湿度の制御、および消費エネル ーの多寡に大きな影響を及ぼす。等エンタ ピー変化の水加湿を行う場合には、予熱コ ルに高い温度の熱媒体が必要であり、温水 霧のエアワッシャでは噴霧水量を多く必要 する。

 一方、近年においては、エネルギーの有 活用を図るために、排熱などの未利用エネ ギーを利用する技術開発が行われている。 かしながら、排熱などの未利用エネルギー その温度が低いものが多く、利用可能な用 は少なかった。

 本発明は上記した課題を解決するもので り、温度の低い排熱等を利用する場合にあ ても、空調対象空気を目的とする状態に調 することができる空気調和機を提供するこ を目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明の空 調和機は、空気入口から空気出口へ向けて 気流が生じる本体ケーシングと、本体ケー ングの水噴霧室内に配置する熱交換コイル 、熱交換コイルの上流側に配置し、加湿用 を噴霧して空気流を加湿する上流側加湿手 と、熱交換コイルの下流側に配置し、加湿 水を噴霧して空気流を加湿する下流側加湿 段と、循環水を散水して熱交換コイルを濡 す散水手段と、少なくとも熱交換コイルを って流下する循環水を貯留する貯水槽と、 水槽の循環水を散水手段へ循環供給すると もに、上流側加湿手段と下流側加湿手段の なくとも何れか一方に循環水を加湿用水と て循環供給する循環水供給系を含むことを 徴とする。

 また、本発明の空気調和機において、上 側加湿手段と下流側加湿手段の少なくとも れか一方が、空気流中に循環水を噴霧する 霧ノズルと、噴霧ノズルから噴霧するミス を捕捉するワッシャメディアを含むことを 徴とする。

 本発明の空気調和機は、空気入口から空 出口へ向けて空気流が生じる本体ケーシン と、本体ケーシングの水噴霧室内に配置す 熱交換コイルと、熱交換コイルの上流側に 置し、加湿用水を噴霧して空気流を加湿す 上流側加湿手段と、熱交換コイルの下流側 配置し、加湿用水を噴霧して空気流を加湿 る下流側加湿手段と、少なくとも熱交換コ ルを伝って流下する循環水を貯留する貯水 と、少なくとも上流側加湿手段に貯水槽の 環水を加湿用水として循環供給する循環水 給系を含み、上流側加湿手段は空気流を加 するとともに、熱交換コイルを濡らすよう 加湿用水を噴霧することを特徴とする。

 また、本発明の空気調和機において、上 側加湿手段が、空気流中に循環水を噴霧す 噴霧ノズルと、噴霧ノズルの下流側に位置 て一部のミストが空気流に伴われて通過す ワッシャメディアを含むことを特徴とする

 また、本発明の空気調和機において、下 側加湿手段が空気流中に加湿用水を噴霧す 噴霧ノズルと、噴霧ノズルの下流側に位置 て加湿用水のミストの通過を阻止する気液 離能を有するワッシャメディアを含み、循 水供給系が下流側加湿手段に貯水槽の循環 を加湿用水として循環供給することを特徴 する。

 また、本発明の空気調和機において、下 側加湿手段による加湿運転の有無を切り替 可能としたことを特徴とする。

 以上のように本発明によれば、熱交換コ ルは伝熱面において空気を加熱するととも 、伝熱面を濡らす循環水の水滴を加熱して 化を促進する。このとき、熱交換コイルは 空気流の気相との間でのみ熱交換する場合 比べて、空気流の気相との間および水滴の 相との間で熱交換することで熱交換効率を めることができる。

 加熱された水滴は熱交換コイルを伝って 下し、その水滴を水噴霧室から流下する水 とともに貯水槽が受け止める。加熱された 滴が混ざり込むことで貯水槽の循環水の温 が上昇する。

 したがって、熱交換コイルで与える熱量 よって空気流のみならず循環水を加熱する とができ、熱交換コイルの伝熱面における 滴の気化および温度を高めた循環水を空気 中へ噴霧して加湿し、加温することで、加 後の露点を高めることができる。

 このため、本発明によれば、熱交換効率 露点を同時に高めることで、省エネルギー を図ることができ、温度の低い排熱等を利 する場合にあっても、空調対象空気を目的 する状態に調整することができる。

本発明の実施の形態における空気調和 の要部を示す模式図 同空気調和機の異なる構成の要部を示 模式図 同空気調和機の異なる構成の要部を示 模式図 本発明の実施の形態における後段ワッ ャメディアの要部を示す模式図 本発明の実施の形態におけるノズル構 造を示す側面図 本発明の実施の形態における異なる構 成のノズル構造を示す側面図 同実施の形態におけるメッシュ部材を 示す平面図 同実施の形態におけるメッシュ部材を 示す側面図 同実施の形態における各運転モードの 様を示す図表 本発明の実施例1における空気調和機を 示す模式図 本発明の方式と従来の方式との比較を す空気線図 従来の方式に係る空気調和機を示す模 式図 本発明の方式に係る空気調和機を示す 模式図 本発明の方式に係る空気調和機の他の 構成を示す模式図 本発明の他の構成の空気調和機におけ る夏期の状態変化を示す空気線図 本発明の他の構成の空気調和機を示す 模式図

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て説明する。以下においては本発明の作用 理を空気調和機の要部に基づいて説明し、 に空気調和機の全体について説明する。

 図1において、本体ケーシング1は内部に 噴霧室2が形成してあり、上流側の空気入口3 から下流側の空気出口4へ向けて空気流Aが生 る。水噴霧室2の空気入口3に近い上流位置 は前段噴霧ノズル5が上下に多段に配置して り、前段噴霧ノズル5の下流位置には前段ワ ッシャメディア6が上下に多段に配置してあ 。この前段噴霧ノズル5と前段ワッシャメデ ア6とが上流側加湿手段を構成し、後述する ように加湿用水として循環水を噴霧して空気 流を加湿する。しかしながら、前段噴霧ノズ ル5だけで上流側加湿手段を構成することも 能である。

 本実施の形態では、前段噴霧ノズル5は下 流側に向けて噴霧するが、前段噴霧ノズル5 上流側に向けて噴霧するように配置するこ も可能であり、さらには前段ワッシャメデ ア6の下流側に配置して上流側に向けて噴霧 るように配置することも可能である。

 前段ワッシャメディア6の下流位置には熱 交換コイルとして冷温水コイル7が配置して り、冷温水コイル7の上流位置には散水手段 なす散水ノズル30が配置してあり、散水ノ ル30から散水する循環水が冷温水コイル7を らす。散水ノズル30は冷温水コイル7の上方 置に配置することも可能であり、冷温水コ ル7の下流側に配置して上流側に向けて散水 るように配置することも可能である。

 冷温水コイル7の下流側には後段ワッシャ メディア8が上下に多段に、かつ空気流方向 多重に配置してあり、後段ワッシャメディ 8の上流側に後段噴霧ノズル9が配置してある 。この後段ワッシャメディア8と後段噴霧ノ ル9とが下流側加湿手段を構成し、後述する うに加湿用水として循環水を噴霧して空気 を加湿する。しかしながら、後段噴霧ノズ 9だけで下流側加湿手段を構成することも可 能である。

 後段ワッシャメディア8の上流側の上部位 置には補給水ノズル10が配置してあり、本体 ーシング1の下部には循環水を貯溜する貯水 槽11が配置してある。この貯水槽11に連通す 循環水供給系12が前段噴霧ノズル5と後段噴 ノズル9と散水ノズル30に接続している。

 前段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズル9 、系内で循環する循環水を加湿用水として 気流中に噴霧するものであり、図5Aに示すよ うに、前段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズ 9はノズル口が空気流Aの流れ方向に対して垂 直な方向で、かつ上方に向いており、加湿用 水(循環水)を上方へ噴霧する形状をなす。

 前段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズル9 ノズル前方には、金網等からなる所定メッ ュのメッシュ部材13が配置してある。メッシ ュ部材13は、図6Aおよび図6Bに示すように、前 段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズル9の上方 覆って半円形に湾曲した形状をなしており 前段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズル9か 噴霧する加湿用水(循環水)を分散させるもの である。メッシュ部材13を通過したミストは 段ワッシャメディア6もしくは後段ワッシャ メディア8に噴霧される。

 このように上向きのノズルのみとするこ で、下向きのノズルを無くしてノズル数の 制を図りつつも、前段ワッシャメディア6も しくは後段ワッシャメディア8においては水 が流下することで必然的に下部領域にも十 な水分を供給することができる。また、メ シュ部材13が上方に向けて半円形をなすこと で、上段のメッシュ部材13が下段の前段噴霧 ズル5もしくは後段噴霧ノズル9の噴霧を阻 することがない。

 図5Bに示すように、メッシュ部材13を設け ない場合にあっても、前段噴霧ノズル5およ 後段噴霧ノズル9のノズル口を上方に向けて けることで、前段ワッシャメディア6もしく は後段ワッシャメディア8に噴霧することが きる。

 前段ワッシャメディア6および後段ワッシ ャメディア8は樹脂製メディア14からなる。本 実施の形態では樹脂製メディア14を使用する 、前段ワッシャメディア6および後段ワッシ ャメディア8に使用するメディアは、通気性 有してミストを捕捉する所定の能力を有す ものであればその形態は限定されるもので なく、種々のものを採用できる。

 前段ワッシャメディア6は、複数の樹脂製 メディア14を一面状に配置して支持枠15で支 したものであり、空気流Aの流れ方向におい 1枚の樹脂製メディア14を配置している。

 この樹脂製メディア14は気液分離能を有 て前段噴霧ノズル5から噴霧する加湿用水の ストを捕捉するが、その気液分離能は加湿 水のミストの一部が空気流Aに伴われて通過 する程度のものであってもよく、この場合に は樹脂製メディア14を通過したミストが冷温 コイル7の伝熱面に到達する。

 後段ワッシャメディア8は、複数の樹脂製 メディア14を一面状に配置して支持枠16で支 したものであり、さらに図4に示すように、 気流Aの流れ方向に所定間隙をあけて一対の 樹脂製メディア14を配置した2重構造をなし、 樹脂製メディア14の相互間にスペーサ17が配 してある。樹脂製メディア14で補足した水滴 や凝縮水は支持枠16で受け止められた後に貯 槽11へ流入する。

 この構成により、後段ワッシャメディア8 は、飽和効率を高めるとともにミストの通過 を阻止するエリミネータとしての十分な気液 分離能を具現するものである。

 補給水ノズル10は、補給水系(図示省略)に 連通し、循環水の減少量に応じて純水を補う ものであり、後段ワッシャメディア8の上部 向けて補給水を噴霧する。

 貯水槽11は前段噴霧ノズル5および後段噴 ノズル9から噴霧した加湿用水の水滴や、散 水ノズル30から散水した循環水の水滴等を受 止めるものである。水噴霧室2の空気流中か ら落下する水滴や、前段ワッシャメディア6 後段ワッシャメディア8、冷温水コイル7を伝 って流下する水滴(凝縮水)が貯水槽11に流入 る。

 循環水供給系12はポンプ18を備えており、 吸引側が貯水槽11に連通し、吐出側が前段噴 ノズル5および後段噴霧ノズル9と散水ノズ 30に連通している。循環系を構成する貯水槽 11は、図3に示すように、タンク19を別途に設 た別置型で構成することも可能である。こ では、スクリーン20で仕切った流出側に循 水供給系12を接続するとともに補給水系21を 続しており、流入側には、前段ワッシャメ ィア6、後段ワッシャメディア8、冷温水コ ル7を伝って流下する水滴(凝縮水)および、 噴霧室2の空気流中から落下する加湿用水が 入する。タンク19の流入側にはオーバーフ ー配管22および排水管23が接続している。

 上述した図1に示す構成では、上流側加湿 手段をなす前段噴霧ノズル5と散水手段をな 散水ノズル30を別途に配置した。

 しかしながら、図2に示すように、上流側 加湿手段の前段噴霧ノズル5だけで、空気流 加湿するとともに、冷温水コイル7を濡らす うに加湿用水を噴霧することも可能である この場合に、樹脂製メディア14の気液分離 は、前段噴霧ノズル5から噴霧する加湿用水 ミストの一部が空気流Aに伴われて通過(水 び又はキャリーオーバー)する程度のものと 、樹脂製メディア14を通過したミストが冷 水コイル7の伝熱面に到達する構成とする。

 前段ワッシャメディア6は、熱交換効率を 高めるためにも、前段ワッシャメディア6を 過したミストの多くが冷温水コイル7によっ 加熱できるようにするためにも、冷温水コ ル7に近接して配置するのがよく、接触する 程に配置することでその効果をより高めるこ とができる。

 しかしながら、前段ワッシャメディア6は 必ずしも配置する必要がなく、前段噴霧ノズ ル5を冷温水コイル7から所定距離をあけて配 することで代替でき、前段噴霧ノズル5から 噴霧する加湿用水が空気流と十分に接触した 後に冷温水コイル7に到達することで、同等 機能を実現できる。

 以下、上記した構成における作用を説明 る。図7に示すように、冬季運転モードでは 前段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズル9から 環水を噴霧し、冷温水コイル7に温水を通水 して加熱コイルとして使用する。夏季運転モ ードでは前段噴霧ノズル5から循環水を噴霧 、後段噴霧ノズル9の噴霧を停止し、冷温水 イル7に冷水を通水して冷却コイルとして使 用する。除塵運転モードでは前段噴霧ノズル 5および後段噴霧ノズル9から循環水を噴霧し 冷温水コイル7に冷水を通水して冷却コイル として使用する。

 冬季運転モードと夏季運転モードの制御 、後述する外部空気の温度を測定する湿球 度計の測定温度を指標として切り替える。

 除塵運転モードは、夏季運転モードにお て砂塵や海塩粒子などの塵埃が空調対象空 に多く混入する可能性がある場合に行うも であり、夏季運転モード時に停止させてい 下流側加湿手段の加湿運転を稼動させて除 機能を高めるものである。夏季運転モード ら除塵運転モードに切り替えは、人的判断 しくは風速、気圧、降雨量、微粒子数等の 部環境情報をもとに行う。このように、外 の温度および汚染の程度に応じた適切な運 モードを設定することで、省エネルギー化 図れる。

 各運転モードについては後に詳述する。 こでは冬季運転モードを例に説明する。循 水供給系12のポンプ18を駆動して貯水槽11の 環水を前段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズ ル9から加湿用水として噴霧する。本体ケー ング1の空気入口3から空気出口4へ向けて流 る空気流中に前段噴霧ノズル5から噴霧した 環水のミストは、空気を加湿するとともに 気流中の塵埃を捕捉し、空気流Aに伴われて 前段ワッシャメディア6に達する。

 前段ワッシャメディア6は空気流中のミス トを捕捉し、捕捉したミストで前段ワッシャ メディア6内に水膜を形成して空気流の飽和 率を高めるとともに、空気流中の塵埃やガ を捕捉する。

 散水ノズル30から散水する循環水は冷温 コイル7を濡らし、冷温水コイル7は伝熱面に おいて空気を加熱するとともに、伝熱面に付 着した循環水の水滴を加熱して気化を促進す る。あるいは、空気流Aとともに一部のミス が前段ワッシャメディア6を通過して冷温水 イル7に達する場合に、冷温水コイル7は伝 面に付着した加湿用水の水滴を加熱して気 を促進する。

 この際に、冷温水コイル7は空気流Aの気 との間でのみ熱交換する場合に比べて、空 流Aの気相との間および水滴の液相との間で 交換することで熱交換効率を高めることが きる。

 加熱した水滴は冷温水コイル7を伝って流 下し、その水滴を貯水槽11が受け止める。こ 加熱した水滴が混ざり込むことで貯水槽11 循環水の温度が上昇する。この温度が上昇 た循環水を前段噴霧ノズル5および後段噴霧 ズル9から空気流中に噴霧すること、および 冷温水コイル7の伝熱面における水滴の気化 より飽和効率が高まるとともに、露点を高 ることができる。

 後段噴霧ノズル9から空気流中に噴霧した 循環水のミストは、空気を加湿するとともに 空気流中の塵埃を捕捉し、空気流Aに伴われ 後段ワッシャメディア8に達する。後段ワッ ャメディア8は空気流中のミストおよび塵埃 を捕捉し、気液を分離して空気のみを通過さ せる。

 したがって、本実施の形態によれば、冷 水コイル7で与える熱量によって空気流Aの 気のみならず循環水を加熱することができ 循環水を加熱する熱交換機能を機内に収納 ることができる。また、温度を高めた循環 を空気流中へ噴霧して加湿することで、加 後の露点を高めることができる。

 よって、本発明によれば、露点と熱交換 率を同時に高めることで、温度の低い排熱 を利用する場合にあっても、排熱の温度に 動があっても空調対象空気を目的とする状 に調整することができる。

 さらに、温度の低い排熱の利用を可能に るだけでなく、供給空気の露点が高いので 装置の後段に設ける加温装置等のエネルギ 負荷を低減することができ、システム全体 の大幅な省エネルギー化を図ることができ 。

 図8に本発明の実施例1を示す。上述した 施の形態で説明したものと同様の構成要素 は同符号を付して説明を省略する。本体ケ シング1は外部空気OAが流入する外気流入口31 と供給空気SAを送出する送気口32の間に、上 側から下流側へ順次に外気室33、前室34、水 霧室2、後室35、送風機室36、送気室37を形成 している。

 外気室33は外気流入口31を有し、湿球温度 計38を備え、内部にプレフィルタ39を配置し いる。外気室33の下流側に続く前室34には前 熱交換コイルをなす予冷予熱コイル40を配 しており、予冷予熱コイル40は媒体管路41に ルブ装置42を設けている。

 水噴霧室2に配置した冷温水コイル7は媒 管路43にバルブ装置44を設けており、後段ワ シャメディア8の支持枠16で受け止めた水滴 凝縮水の温度を測定する温度測定装置45を けている。予冷予熱コイル40のバルブ装置42 よび冷温水コイル7のバルブ装置44は温度測 装置45で測定する温度を指標として開度制 もしくは開閉制御を行う。

 後室35には冷却コイル46を配置しており、 冷却コイル46は媒体管路47にバルブ装置48を設 けている。冷却コイル46の下流側には乾球温 計49を設けており、バルブ装置48は乾球温度 計49で測定する温度を指標として開度制御も くは開閉制御を行う。

 送風機室36には送風機50を設けており、冷 却コイル46を通過した後室35の空気を吸引し 送気室37へ吐出する。送気室37には最後段の ィルタとして中性能フィルタ51を設けてい 。

 上記した構成における作用を説明する。
基本的制御
ポンプ18の駆動によってタンク19の循環水を 段噴霧ノズル5および後段噴霧ノズル9(夏期 停止)から噴霧する。前段ワッシャメディア6 、冷温水コイル7、後段ワッシャメディア8、 却コイル46を伝って流下するミストの水滴 よび凝縮水、あるいは水噴霧室2の空気流中 ら落下する循環水はタンク19に流入して系 で循環する。

 送風機50を運転することにより、本体ケ シング1には外気流入口31から送気口32に向け て空気流Aが生じる。外気流入口31から流入す る外部空気OAはプレフィルタ39、予冷予熱コ ル40、前段ワッシャメディア6、冷温水コイ 7、後段ワッシャメディア8、冷却コイル46、 風機50を通過し、最後段の中性能フィルタ51 を通過した後に供給空気SAとして送り出す。 述するように、前段ワッシャメディア6およ び後段ワッシャメディア8が除塵機能を有す ことで、最下流位置に配置した中性能フィ タ51に加わる負荷を抑制することができ、中 性能フィルタ51のフィルタ寿命の延命化を図 る。

 冬季運転モードと夏季運転モードは湿球温 計38の測定温度を指標として切り替える。 季運転モードと除塵運転モードの切り替え 、人的判断もしくは風速、気圧、降雨量、 粒子数等の外部環境情報をもとに行う。
冬期運転モード
 冬期運転モードにおいては、予冷予熱コイ 40および冷温水コイル7に所定温度の温水、 こでは28℃の排熱を有する水を通水し、冷 コイル46に所定温度の冷水を通水する。外部 空気OAはプレフィルタ39で除塵し、予冷予熱 イル40で所定温度に加温する。

 予冷予熱コイル40を通過した所定温度の 気流中に前段噴霧ノズル5から循環水を噴霧 て加湿し、前段噴霧ノズル5の下流側に位置 する前段ワッシャメディア6で空気流中のミ トおよび塵埃を捕捉する。前段噴霧ノズル5 ら噴霧した循環水の一部のミストは空気流A に伴われて前段ワッシャメディア6を通過し 冷温水コイル7に達する。

 冷温水コイル7は伝熱面において空気を加 熱するとともに、伝熱面に付着した水滴を加 熱する。加熱した水滴は冷温水コイル7を伝 て流下し、その水滴をタンク19が受け止める 。この加熱した水滴が混ざり込んで温度が上 昇した循環水を前段噴霧ノズル5および後段 霧ノズル9から空気流中に噴霧することで飽 効率と露点が高まる。

 後段噴霧ノズル9は冷温水コイル7を通過し 空気流中に循環水を噴霧し、循環水のミス が空気を加湿するとともに空気流中の塵埃 捕捉し、空気流Aに伴われて後段ワッシャメ ィア8に達する。後段ワッシャメディア8は 気流中のミストおよび塵埃を捕捉し、気液 分離して空気のみを通過させる。後段ワッ ャメディア8を通過した空気は送風機50、中 能フィルタ51を通過し、供給空気SAとして送 出される。
夏期運転モード
 夏期運転モードにおいては、予冷予熱コイ 40、冷温水コイル7および冷却コイル46のそ ぞれに所定温度の冷水を通水する。外部空 OAはプレフィルタ39で除塵し、予冷予熱コイ 40で所定温度に減温する。

 予冷予熱コイル40を通過した所定温度の 気流中に前段噴霧ノズル5から循環水を噴霧 て加湿し、前段噴霧ノズル5の下流側に位置 する前段ワッシャメディア6で空気流中のミ トおよび塵埃を捕捉する。前段噴霧ノズル5 ら噴霧した循環水の一部のミストは空気流A に伴われて前段ワッシャメディア6を通過し 冷温水コイル7に達する。

 冷温水コイル7は伝熱面において空気を冷 却する。冷却した水滴は冷温水コイル7を伝 て流下し、その水滴をタンク19が受け止める 。夏期運転モードでは後段噴霧ノズル9の噴 を停止する。

 後段ワッシャメディア8は空気流中のミスト および塵埃を捕捉し、気液を分離して空気の みを通過させる。後段ワッシャメディア8を 過した空気は送風機50、中性能フィルタ51を 過し、供給空気SAとして送り出される。
除塵運転モード
 除塵運転モードにおいては、予冷予熱コイ 40、冷温水コイル7および冷却コイル46のそ ぞれに所定温度の冷水を通水する。外部空 OAはプレフィルタ39で除塵し、予冷予熱コイ 40で所定温度に減温する。

 予冷予熱コイル40を通過した所定温度の 気流中に前段噴霧ノズル5から循環水を噴霧 て加湿し、前段噴霧ノズル5の下流側に位置 する前段ワッシャメディア6で空気流中のミ トおよび塵埃を捕捉する。前段噴霧ノズル5 ら噴霧した循環水の一部のミストは空気流A に伴われて前段ワッシャメディア6を通過し 冷温水コイル7に達する。

 冷温水コイル7は伝熱面において空気を冷 却する。冷却した水滴は冷温水コイル7を伝 て流下し、その水滴をタンク19が受け止める 。

 後段噴霧ノズル9は冷温水コイル7を通過 た空気流中に循環水を噴霧し、循環水のミ トが空気を加湿するとともに空気流中の塵 を捕捉し、空気流Aに伴われて後段ワッシャ ディア8に達する。

 後段ワッシャメディア8は空気流中のミス トおよび塵埃を捕捉し、気液を分離して空気 のみを通過させる。後段ワッシャメディア8 通過した空気は送風機50、中性能フィルタ51 通過し、供給空気SAとして送り出される。

 次に、本発明の効果を従来の方式との比 において説明する。図11は本発明の構成を 式的に示すものであり、上述したものと同 の構成要素には同符号を付して説明を省略 る。図10は従来の方式に係る気化式加湿器を 用いた構成であり、図9は両者における冬期 状態線を示す空気線図である。図10および図 11の図中に記載した括弧書きの番号は図9の各 状態点に付した括弧書きの番号に対応する。

 図10において、本体ケーシング60の内部に は、外気流入口61から送気口62の間に、予冷 熱コイル63、第1の気化式加湿器素材64、冷温 水コイル65、第2の気化式加湿器素材66、冷却 イル67、送風機68が順次に配置してあり、第 1の気化式加湿器素材64と第2の気化式加湿器 材66のそれぞれに補給水を滴下する。

 ここで、図10に示す従来構成と図11に示す 本発明の構成において、予冷予熱コイル40を 過した後の空気温度をDB25℃、WB10.3℃とし、 各コイル能力は同等とし、予冷予熱コイル63 冷温水コイル65におけるコイルの入口温水 度28℃、出口温水温度20℃とする運転条件下 比較する。

 従来の構成では、図9において破線で示す ように、予冷予熱コイル63による加熱時[(1)か ら(2)への変化]、および冷温水コイル65による 加熱時[(3)から(4)への変化]の状態変化は、絶 湿度の変化を伴わない温度変化であり、第1 の気化式加湿器素材64による加湿時[(2)から(3) への変化]、および第2の気化式加湿器素材66 よる加湿時[(4)から(5)への変化]はエンタルピ が一定で絶対湿度の変化を伴なう温度変化で ある。

 本発明の構成では、図9において実線で示 すように、予冷予熱コイル40による加熱時[(1) から(2)への変化]の状態変化は、絶対湿度の 化を伴わない温度変化であり、従来と同様 ある。

 しかしながら、冷温水コイル7による加熱 時[(3)から(4)への変化]の状態変化は、伝熱面 おけるミストの気化による絶対湿度の変化 伴なう温度変化であり、従来よりも高い絶 湿度を実現できる。さらに、前段噴霧ノズ 5および前段ワッシャメディア6による加湿 [(2)から(3)への変化]は、噴霧する循環水の昇 温に起因して、エンタルピの変化および絶対 湿度の変化を伴なう温度変化であり、従来よ りも高い湿球湿度を実現できる。

 よって、本発明においては、循環水を冷 水コイル7で加熱して温水を噴霧することで 、[(2)から(3)への変化]において温水ワッシャ して機能するので、温度の低い排熱等を有 利用して露点を高めることができる。さら 、冷温水コイル7での[(3)から(4)への変化]に いて加湿を伴った加熱を実現することで温 の低い排熱等を有効利用して露点と熱交換 率を同時に高めることができる。

 本発明は、図12に示すように、循環水供 系12において前段噴霧ノズル5に供給するポ プ18aと後段噴霧ノズル9に供給するポンプ18b を別途に設ける構成とすることも可能であ 。

 また、図13に示すように、夏期運転モー では、循環水を冷温水コイル7で冷却して冷 を噴霧することで、[(2)から(3)への変化]に いて冷水ワッシャとして機能するので、熱 換効率を高めることができる。

 また、図14に示すように、上流側および 流側の加湿手段として気化式加湿器素材を 置し、加湿用水を滴下する構成とすること 可能である。この場合に、下流側加湿手段 下流側に気液分離のためのエリミネータを 置することが望ましい。