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Patent Searching and Data


Title:
AQUEOUS DISPERSION AND AQUEOUS COSMETIC PREPARATION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129955
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an aqueous dispersion wherein a hydrophobic powder is stably dispersed in an aqueous solvent. Also disclosed is an aqueous cosmetic preparation exhibiting good skin compatibility and less stickiness during use, which is excellent in water resistance and dispersibility. Specifically disclosed is an aqueous dispersion characterized by containing a hydrophobic powder and cellulose-containing fine particles having an average particle diameter of not more than 5 μm and containing a cellulose having an average polymerization degree (DP) of not more than 300 and a crystallization rate of not more than 50%.

Inventors:
KOJIMA TAKAKO
Application Number:
PCT/JP2008/057112
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
April 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAI ICHI KOGYO SEIYAKU CO LTD (JP)
MORI TOSHIKI
KOJIMA TAKAKO
International Classes:
A61K8/73; A61K8/04; A61K8/27; A61K8/29; A61K8/89; A61Q1/02; A61Q17/04
Foreign References:
JP2001049031A2001-02-20
JP2000026229A2000-01-25
JP2002308730A2002-10-23
JPS5862106A1983-04-13
JP2007015979A2007-01-25
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13 Nishi-Shimbashi,1-chome, Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 平均重合度(DP)が300以下であり、結晶化率が50%以下であるセルロースを含有し且つ平均粒子径が5μm以下であるセルロース含有微粒子と、疎水性粉体とを含有することを特徴とする水系分散体。
 さらに、アルコール及び分散剤のうち少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1記載の水系分散体。
 前記アルコールが、多価アルコールを含有することを特徴とする請求項2に記載の水系分散体。
 請求項1~3の何れかに記載の水系分散体を含有することを特徴とする水系化粧料。
Description:
水系分散体及び水系化粧料

 本発明は、水系分散体及び水系化粧料に する。

 水性溶媒を用いた水系化粧料は、みずみず く、のびの良い使用感を有することから、 えば、ファンデーション、アイシャドー等 メイクアップ化粧品、サンスクリーン化粧 、乳液、クリームなどの各種化粧料として まれている。
 しかし、該水系化粧料は、通常、親水性の 化剤や親水性の粉体を含んで構成されてい ため、該化粧料を塗布してなる化粧膜が耐 性に劣るという問題がある。

 そこで、斯かる水系化粧料に、粉体表面 疎水化処理されてなる疎水性粉体を配合し これによって化粧膜の耐水性を向上させる 法が提案されている。しかるに、該疎水性 体は表面が疎水化処理されているため、水 化粧料への分散性が悪く、粒子同士が凝集 たり、経時により沈降するといった新たな 題を招きやすい。

 斯かる問題に対し、例えば、下記特許文 1に開示されたような方法、即ち、疎水性粉 体とともにノニオン界面活性剤および水溶性 高分子を添加する方法が提案されている。

特開2004-91423号公報

 しかしながら、前記特許文献1記載の方法 では、疎水性粉体の分散性を改善するべく充 分な量の界面活性剤を添加すると、耐水性の 低下という問題を生じやすく、逆に、界面活 性剤の添加量を減らすと疎水性粉体の分散性 が悪化するという問題を生じやすい。また、 水溶性高分子を添加した化粧料は、水溶性高 分子特有のべたつき感をもたらす、という問 題もある。

 本発明は、水性溶媒中に疎水性粉体が安 的に分散されてなる水系分散体を提供する とを一の目的とする。また、本発明は、使 時に肌なじみが良くべたつき感の少ない水 化粧料であって、且つ、耐水性と分散性に れた水系化粧料を提供することを他の目的 する。

 このような課題を解決すべく、本発明に る水系分散体は、平均重合度(DP)が300以下で あり、結晶化率が50%以下であるセルロースを 含有し且つ平均粒子径が5μm以下であるセル ース含有微粒子と、疎水性粉体とを含有す ことを特徴とする。

 また、本発明に係る水系化粧料は、前記 系分散体を含有することを特徴とする。

 本発明に係る水系分散体によれば、平均 合度(DP)が300以下であり結晶化率が50%以下で あるセルロースを含有し且つ平均粒子径が5μ m以下であるセルロース含有微粒子が、前記 水性粉体を安定的に分散させるため、水性 媒中に疎水性粉体が安定的に分散された水 分散体となる。

 また、本発明に係る水系化粧料によれば 前記セルロース含有微粒子を用いて疎水性 体の安定的な分散が図られているため、耐 性が維持されやすく、しかも肌なじみが良 べたつき感の少ない水系化粧料となる。

 以下、本発明の実施形態について説明する
 本発明で用いられるセルロースは、平均重 度(DP)が300以下であり、好ましくは10以上100 下であり、より好ましくは20以上50以下であ る。
 平均重合度(DP)が300を超える場合には、分散 媒体に微細かつ高度に均一分散したセルロー ス分散体を得ることが難しく、増粘性や分散 安定性に乏しいものとなる。
 また、平均重合度(DP)が10未満の場合には、 部分のセルロースが水溶性となり、粘性の 動力となる微粒子が形成されにくくなるた 、該セルロースによる粘度調整の効果が得 れ難くなる虞がある。
 尚、セルロースの平均重合度(DP)は、下記実 施例に記載された方法により測定されるもの である。

 また、本発明で用いられるセルロースは、 晶化率が50%以下であり、好ましくは30%以下 あり、より好ましくは1~30%である。
 結晶化率が50%を超える場合には、セルロー 含有微粒子自体の分散性が低下するため、 水性粉体の分散性改善を図ることができな 。

 また、本発明で用いられるセルロースは I型結晶成分及びII型結晶成分の割合につい は特に限定されるものではないが、セルロ ス全重量に対して、I型結晶成分の量が好ま しくは10重量%以下、より好ましくは6%重量以 であり、II型結晶成分の量が好ましくは40重 量%以下、好ましくは30%重量以下である。

 尚、セルロースの結晶化率は、下記実施 に記載された方法により測定されるもので る。

 前記セルロースの結晶化率を調整する方 としては、例えば、セルロースを溶解させ る一般的な溶媒(硫酸、ジメチルアセトアミ ド、銅エチレンジアミン錯体)等にセルロー を一旦溶解させ、その後、該セルロースを 生させる方法が挙げられる。

 また、本発明で用いられる前記セルロー 含有微粒子としては、前記セルロースを少 くとも一部に有してなるものを使用でき、 体的には、前記セルロースのみで構成され セルロース微粒子や、該セルロースと他の 料とが複合されてなるセルロース複合体微 子を使用できる。

 セルロース複合体微粒子を構成する他の材 としては、例えば、オイル系化合物、水溶 高分子、保湿剤、界面活性剤、金属酸化物 紫外線遮蔽剤、無機塩、金属粉、ガム類、 料、顔料、肥料、カーボンブラック、シリ 化合物、ラテックス、エマルジョン剤、ア ノ酸類、香料、生薬及び防腐剤からなる群 ら選ばれた少なくとも一種が挙げられる。
 より詳しくは、メチルポリシロキサン、シ コーンポリエーテルコポリマー等のシリコ オイル、オリーブ油、マカデミアナッツ油 ヒマシ油等の植物油、動物油、ラノリン、 動パラフィン、スクワラン等のオイル系化 物、水溶性高分子、ヒアルロン酸、グリセ ン、1,3-ブチリレングリコール、ソルビトー ル、ポリプロピレングリコール、ジプロピレ ングリコール、部分アセチル化キチン、シフ ィンゴ脂質等の保湿剤、アルキル硫酸塩、ア ルキルエーテル硫酸塩、N-アシルグルタミン 塩、N-アシルメチリタウリン、アシルコラ ゲンペプチド、酢酸ベタイン、ショ糖脂肪 エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ レンアルキルエーテル、アルキルグルコシ 、レシチン等の界面活性剤、酸化チタン、 化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化 ルミニウム等の金属化合物、ウロカニン酸 オキシベンゾン、フェニルサリシレート、 リチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸 チルヘキシルエステル、パラアミノ安息香 、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ 息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安 香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸 クチル、ジベンゾイルメタン等の紫外線遮 剤、スチレン-ブタジエンラテックス、アク ル系ラテックス等のラテックスが挙げられ 。

 また、前記水溶性高分子としては、カラ ーナン、寒天、ファーセラン、グアーガム クインスシード(マルメロ)、コンニャクマ ナン、タマリンドガム、タラガム、デキス リン、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレ ショ、コムギ)ローカストビーンガム、アラ ビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラ ガカントガム、アラビノガラクタン、ペクチ ン、カードラン、キサンタンガム、ジェラン ガム、シクロデキストリン、デキストラン、 サクシノグルカン、プルラン、カゼイン、ア ルブミン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン の他、カルボキシメチルセルロース、メチル セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、 ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロー ス誘導体、カルボキシビニルポリマー、ポリ ビニルアルコールなどが挙げられる。特に、 疎水性粉体の分散安定化作用の向上という観 点から、該水溶性高分子のうち、非イオン性 の水溶性高分子を好適に使用することができ る。

 また、セルロース複合体微粒子に占める前 セルロースの割合は、好ましくは50重量%以 とし、より好ましくは70重量%以上とする。
 セルロース複合体微粒子に占める前記セル ースの割合を50重量%以上とすることにより 前記疎水性粉体の分散性が向上するという 果がある。

 該セルロース含有微粒子の平均粒子径は5μm 以下であり、好ましくは5~500nm、より好まし は5~200nmである。
 セルロース含有微粒子の平均粒子径が5μmを 超える場合、疎水性粉体を安定化させる作用 が低下し、該疎水性粉体の凝集や沈降が生じ る虞がある。

 尚、セルロース含有微粒子の平均粒子径 、下記実施例に記載された方法により測定 れるものである。

 本発明で使用される疎水性粉体は、粉体 撥水化処理したもの、又は親油性の粉体で る。該粉体としては任意の粉体、即ち、球 、板状、針状等の任意の形状を有し、煙霧 、微粒子状、顔料級等の任意の粒子径を有 、多孔質、無孔質等の任意の粒子構造を有 るものを使用でき、斯かる粉体としては、 機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色 粉体類、複合粉体類等が挙げられる。該粉 として、具体的には、酸化チタン、低次酸 チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄 化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニ ム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化 ルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カル ウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボ ブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ ネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウ 、雲母、合成雲母、合成セリサイト、セリ イト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸 リウム、ベントナイト、スメクタイト、窒 硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス 雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸 鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、 ルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナ ロンパウダー、ポリメチルメタクリレート ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウ ー、オルガノポリシロキサンエラストマー ウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパ ダー、ウールパウダー、シルクパウダー、 晶セルロース、N-アシルリジン等の有機粉 類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ 料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆 母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン 硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン 有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等 複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は 種以上用いることができる。

 特に、本発明の水系分散体では、これま 均一分散が困難であるとされていた粒子径0 .03~0.1μmの疎水性粉体についても使用でき、 かる粒子径の疎水性粉体についても、優れ 分散安定化を図ることができる。

 前記粉体を撥水化処理するための処理剤と ては、例えば、ジメチルポリシロキサン,メ チルハイドロジェンポリシロキサン、高粘度 シリコーン、架橋型シリコーン、アクリル変 性シリコーン、シリコーン樹脂等のシリコー ン化合物、非イオン界面活性剤、リン脂質等 の界面活性剤、ラウリン酸亜鉛,ステアリン 亜鉛等の金属石鹸、ポリイソブチレン、イ ステアリルセバシン酸等のエステル油、ポ エチレン、ワックス,高級脂肪酸、高級アル ール等の油剤、N-ラウロイルリジン等のN-長 鎖アシルアミノ酸、パーフルオロアルキルリ ン酸及びその塩、パーフルオロポリエーテル 、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸 、ポリビニルピロリドン-ヘキサデセンのコ リマー等のポリビニルピロリドン変性ポリ ー等が挙げられ、これらを一種又は二種以 用いることができる。
 前記処理剤のうち、水分散体における粉体 分散性、該水分散体を化粧料に使用した場 の使用感、及び該化粧料の撥水性の観点か 、シリコーン化合物が好ましい。

 本発明に係る水系分散体は、前記セルロー 含有微粒子と前記疎水性粉体とが水系溶媒 に分散されてなるものである。
 該水系溶媒としては、水、又は、水と相溶 の溶媒との混合液を使用することができ、 混合液としては、例えば、混合液の全重量 対して、水10重量%以上、好ましくは20重量% 上とメタノール、エタノール、プロパノー 等のアルコール類との混合液、又は、ソル トール、ショ糖等の固形状の糖アルコール 水溶液を挙げることができる。

 また、本発明に係る水系分散体は、さら 、アルコール及び分散剤のうち少なくとも 種を含有することが好ましい。アルコール び分散剤のうち少なくとも一種を含有する とにより、前記疎水性粉体の分散性がより 層良好となり、安定性にも優れたものとな 。しかも、該水系分散体を化粧料に使用し 場合、皮膚へ塗布する際のべたつきが抑制 れ、のびの良い使用感が得られやすくなる

 該アルコールとしては、一価のアルコー であるエタノール、メタノール、プロパノ ル、t-ブタノール、イソプロピルアルコー 等が挙げられ、これらを一種又は二種以上 いることができる。中でも、化粧品に用い ことができ、且つ、疎水性粉体の分散が容 になり、安定性も向上するという観点から エタノールを好適に使用することができる 水系分散体中の該アルコールの含有量は、 常、水系分散体の全重量に対して、1~70重量% であり、好ましくは5~30重量%である。

 また、該分散剤としては、非イオン性界面 性剤や水溶性高分子を使用でき、非イオン 界面活性剤として、ポリオキシエチレンラ リルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ テル、ポリオキシエチレンオクチルフェニ エーテル、ラウリン酸ジエタノールアミド ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオ シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ オキシエチレンポリオキシプロピレン、ポ オキシエチレンアルキルアミン、ジステア ン酸スクロース、ステアリン酸スクロース パルミチン酸スクロース、ミリスチン酸ス ロース、ラウリン酸スクロース、セスキオ イン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビ ン、モノステアリン酸ソルビタン、ヤシ油 肪酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオ シエチレンソルビタン、イソステアリン酸 カグリセリル、ポリエーテル変性シリコン が挙げられ、これらを一種又は二種以上用 ることができる。
 中でも、ゲル化を阻害し難いという観点か 、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ ーテル変性シリコン、イソステアリン酸デ グリセリル等を好適に使用することができ 。
 また、水溶性高分子としては、前記セルロ ス複合体微粒子を構成する他の材料として げたものと同様のものを使用することがで る。

 前記水系分散体における、分散剤の含有 は、特に限定されるものでなく、通常水系 散体の全重量に対して、0.05~10重量%、好ま くは、0.1~5重量%である。

 また、本発明に係る水系分散体は、さら 、多価アルコールを含有することが好まし 。多価アルコールを含有することにより、 記疎水性粉体の分散性がより一層優れたも となる。

 該多価アルコールとしては、1,3-ブチレン グリコール、プロピレングリコール、グリセ リン、ポリエチレングリコール、ジグリセリ ン、ジプロピレングリコール等が挙げられ、 これらを一種又は二種以上用いることができ る。中でも、疎水性粉体の分散安定化作用の 向上という観点から、1,3-ブチレングリコー 、プロピレングリコールを好適に使用する とができる。

 また、本発明の水系分散体を得る方法と ては、例えば、前記疎水性粉体と、前記セ ロース含有微粒子と、前記水系溶媒とを、 えば、ホモディスパー型攪拌混合機(プライ ミクス社製、T.K.ロボミックス)を用いて同時 混合して分散させる方法や、予め前記疎水 粉体と、前記アルコールや多価アルコール を、例えば、ホモディスパー型攪拌混合機( 同上)を用いて分散させておき、その後、前 セルロース含有微粒子を添加して、例えば ホモミキサー型攪拌混合機(同上)を用いて分 散させる方法などを採用することができる。

 前記水系分散体中におけるセルロース含有 粒子及び疎水性粉体の含有量は、該水系分 体の用途等に応じて適宜調整しうるが、好 しくは、前記疎水性粉体100重量部に対する ルロース含有微粒子の量は、2~200重量部で り、より好ましくは5~50重量部である。 疎 性粉体100重量部に対してセルロース含有微 子の量を2~200重量部とすることにより、該疎 水性粉体の分散安定性をより一層向上させて 凝集や沈降を低減し、さらに、該セルロース 含有微粒子による系のゲル化作用をより一層 向上させることができる。
 前記水系分散体中における水系溶媒の含有 は、水系分散体の全重量に対して40~95重量% あり、好ましくは50~92重量%である。

 本発明に係る水系化粧料は、上述のよう 水系分散体を含有するものである。該水系 粧料中におけるセルロース固形分濃度は、 ましくは0.5~30重量%とし、より好ましくは1~2 0重量%とする。セルロース固形分濃度を0.5~30 量%とすることにより、疎水性粉体に対する 分散安定化作用がより一層向上し、凝集や沈 降をより効果的に抑制するという効果がある 。

 本発明に係る水系化粧料は、油を配合す 必要はなく、また、油相と水相との比率も に限定されないが、好ましくは重量比で油 :水相=60:40~1:99、より好ましくは油相:水相=40 :60~20:80である。油剤を入れることにより保湿 性を高め、使用感を向上させることができる が、油相が60重量%を超えると粉体を分散させ る水相が少なくなり、好ましくない。

 本発明に係る水系化粧料には、本発明の 果を損わない範囲内において、通常、化粧 に添加される成分を配合することができる このような成分としては、例えば水、油分 保湿剤、ワックス、界面活性剤、顔料、分 剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤、増粘剤 が挙げられる。

 本発明に係る水系化粧料は、例えば、上 のような水系分散体と、油剤、保湿剤、分 剤、防腐剤等を添加し、ホモミキサー型攪 混合機(同上)を用いて分散させる方法など よって得ることができる。

 本発明に係る水系化粧料は、種々の形態 化粧料として適用されうるものである。適 される化粧料の具体例としては、例えば、 粧下地、リップグロス、口紅、マスカラ、 ァンデーション、アイカラー、アイライナ 、アイブロウ、チークカラー等のメイクア プ化粧料や、サンスクリーン剤等の化粧料 どが挙げられる。

 以下、実施例を挙げて本発明についてさ に詳細に説明する。

(1)セルロース微粒子分散体の調製
 -5℃の65重量% 硫酸水溶液に、セルロース( ルファイト法により木材パルプから製造し サルファイトパルプ)を、濃度2~10重量%とな よう溶解させ、セルロースドープを得た。 いて、セルロースドープに対して2.5倍重量 5℃に維持された水中に、前記ドープを攪拌 ながら添加し、セルロースをフロック状に 集させた。得られた産物を、85℃で20分間維 持し、ついで、pH4以上になるまで、該産物の 水洗と脱水とを繰り返し、ゲル状物を得た。

 次に、前記ゲル状物に、固形分濃度4重量 %となるように水を添加した。その後、得ら た産物を、分散機(プライミクス社製、機種 :TKロボミックス)に供して、10000rpmにて10分 処理することにより分散させた。さらに、 られた産物を、超高圧ホモジナイザー(みづ 工業社製、機種名:マイクロフルイダイザー M-110-E/H、圧力:100MPa)に供して超高圧分散処理 、ゲル状のセルロース微粒子の分散体(固形 分濃度4重量%)を得た。

(2)セルロースの平均重合度の測定
 前記(1)で得られたゲル状のセルロース微粒 の分散体を、70℃で乾燥させた。乾燥させ セルロース微粒子 200mg、400mg、600mg、800mgま は1000mgを、カドキセン 50mlに溶解して得ら た希薄セルロース溶液の25℃における比粘 をウベローデ型粘度計を用いて測定し、極 粘度数ηを、濃度0に外挿したときの比粘度 して算出した。ついで、得られた極限粘度 ηに基づき、式(I):
η=3.85×10 -2 ×Mw 0.76           (I)
(式中、Mwは、重量平均分子量を示す)
と、式(II):
平均重合度=Mw/162           (II)
(式中、Mwは、重量平均分子量を示す)
とにより、平均重合度を算出した。
 その結果、得られた分散体中のセルロース 平均重合度は、約40であった。

(3)セルロースの結晶化率の測定
 前記(1)で得られたゲル状のセルロース微粒 の分散体を、70℃で乾燥させた後、粉砕し 錠剤に成形して、線源CuKα、反射法での広角 X線回折法(リガク社製、RINT-ULtimaIII)により得 れた回折図において、セルロースI型結晶(11 0)面ピークに帰属される2θ=15.0°における絶対 ピーク強度h 0 と、この面間隔におけるベースラインからの ピーク強度h 1 から下記(III)式よりセルロースI型結晶成分の 分率(χI)を求めた。同様に、前記回折図にお て、セルロースII型結晶(110)面ピークに帰属 される2θ=12.6°における絶対ピーク強度h 0 *と、この面間隔におけるベースラインから ピーク強度h 1 *から下記(IV)式よりセルロースII型結晶成分 分率(χII)を求めた。
 χI=h 1 /h 0         (III)
 χII=h 1 */h 0 *      (IV)
 そして、セルロースI型結晶成分の分率(χI) セルロースII型結晶成分の分率(χII)とを用 、下記(V)式よりセルロースの結晶化率を求 た。
 結晶化率(%)=(χI+χII)×100    (V)
 その結果、得られた分散体中のセルロース 結晶化率は、20(%)であった。

(4)セルロース微粒子の平均粒子径の測定
 前記(1)で得られたセルロース微粒子の分散 を、1.5重量%濃度となるように、水で希釈し 、続いて超高圧ホモジナイザー(マイクロフ タイザーM-110-E/H、圧力:100MPa)により超高圧分 散処理した。得られた分散液を、マイクロト ラック粒度分布測定装置UPA(日機装社製)で平 粒子径を測定した。なお、平均粒子径とし は、体積基準径における50%径である累積中 径(メジアン径)を採用した。
 その結果、セルロース微粒子の平均粒子径 、20nmであった。

水系分散体についての試験
(実施例1)
 シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(三好化成社 製、SAS-UFZO-450(13%))9重量部と、シリコーン処 微粒子酸化チタン(三好化成社製、SA-TTO-S-4(10 %)、平均粒径0.05μm)5重量部とを混合して均一 状態とし、得られた産物を、前記(1)により られたセルロース微粒子分散体(セルロース の結晶化率20%、平均重合度40、平均粒子径20nm )86重量部と混合し、ホモディスパー型攪拌混 合機(プライミクス社製、商品名:TKロボミッ ス)にて3000rpmで60分間処理し、実施例1の水系 分散体を調製した。

(実施例2)
 シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(同上)9重量 、シリコーン処理微粒子酸化チタン(同上)5 量部と、エタノール12.5重量部とをホモディ スパー型攪拌混合機(同上)にて3000rpmで10分間 理することにより均一に分散し、得られた 物と、前記セルロース含有微粒子分散体(同 上)73.5重量部とを混合し、ホモミキサー型攪 混合機(同上)にて10000rpmで10分間処理し、実 例2の水系分散体を調製した。

(実施例3)
 前記エタノール12.5重量部に替えて、エタノ ール6.25重量部と1,3-ブチレングリコール6.25重 量部とを用いること以外、実施例2と同様に て実施例3の水系分散体を調製した。

(実施例4)
 前記シリコーン処理微粒子酸化チタンに替 てシリコーン処理酸化チタン(三好化成社製 、SA-チタン CR-50(100%)、平均粒径0.25μm)を用い ること以外、実施例1と同様にして実施例4の 系分散体を調製した。

(実施例5~10)
 疎水性粉体として以下の材料を用い、表1及 び表2に記載した配合量とすることを除き、 は実施例1と同様にして、実施例5~10の水系分 散体をそれぞれ調製した。
<疎水性粉体>
・パーフルオロアルキルリン酸DEA処理酸化チ タン:PF-5 TiO 2  CR-50,大東化成工業社製、平均粒径0.25μm
・ラウロイルリジン処理酸化チタン:LL-5 TiO 2  CR-50,大東化成工業社製、平均粒径0.25μm
・n-オクチルトリエトキシシラン処理酸化チ ン:OTS-2 TiO 2  CR-50,大東化成工業社製、平均粒径0.25μm
・パーフルオロアルキルリン酸DEA及びトリエ トキシカプリルシラン複合化処理酸化チタン :FSx TiO 2  CR-50,大東化成工業社製、平均粒径0.25μm
・(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマ ー処理酸化チタン:ASC-2,TiO 2  CR-50,大東化成工業社製、平均粒径0.25μm
・ レシチン処理酸化タルク:L1-タルク,三好 成社製
・ 酸化チタン:(TIPAQUE CR-50)(石原産業株式会 製))

(比較例1)
 n-オクチルトリエトキシシラン処理酸化チ ン9重量部とパーフルオロアルキルリン酸DEA びトリエトキシカプリルシラン複合化処理 化チタン5重量部とを均一に混合し、得られ た産物と、精製水86重量部とをホモディスパ 型攪拌混合機(同上)にて3000rpmで60分間処理 、比較例1の水系分散体を調製した。
(比較例2)
  前記(1)により得られたセルロース微粒子 散体95重量部と酸化チタン(TIPAQUE CR-50)(石原 業株式会社製))5部と混合し、ホモディスパ にて3000rpmで60分間処理し、比較例2の水系分 散体を調整した。

[経時安定性の評価]
 実施例及び比較例の水系分散体を、ガラス サンプル瓶に充填し、40℃で1ヶ月放置した 、組成物の分離状態を目視にて観察し、下 の基準に従い評価した。
 ◎:全く分離が認められない。
 ○:ほとんど分離が認められない。
 △:わずかに分離が認められる。
 ×:完全に分離している。
 評価結果を表1及び表2に示す。
[分散性の評価]
 各実施例及び比較例の水系分散体を1時間静 置した後目視で観察した時、凝集がないか、 水とのなじみが良好であるかを下記の基準に 従い評価した。結果を表1及び2に示す。
 ◎:非常によい
 〇:良い
 △:やや悪い
 ×:悪い
[使用感(のびの軽さ)の評価]
 各実施例及び比較例の水系分散体について5 名のパネルによる官能評価を行い、顔面での 使用感(のびの軽さ)を下記の基準に従い評価 た。結果を表1及び2に示す。
 ◎:非常によい
 〇:良い
 △:やや悪い
 ×:悪い
[撥水性の評価]
  各実施例及び比較例の水系分散体をスラ ドガラスに塗布し、固液界面解析装置(協和 面科学(株)製)にて塗布膜上に滴下した液滴 所定の角度から撮影し、撮影された画像と 影角度とを用いて液滴の接触角を算出した 上記で算出したものを下記の基準に従い評 した。結果を表1、表2に示す。
 ◎:接触角90℃以上
 〇:接触角70℃以上90℃未満
 △:接触角30℃以上70℃未満
 ×:接触角30℃未

 表1及び表2に示したように、比較例1の水 分散体では、疎水性粉体が完全に分離して まい、分散体の経時安定性が悪かったのに し、実施例の水系分散体では、疎水性粉体 ほとんど分離せず、経時安定性に優れてい ことが認められた。 比較例2の水系分散体 は実施例の水分散体と比較して、撥水性が 良であることが認められた。特に実施例1か ら4の水系分散体においては他の水系分散体 比較して各評価項目において優れた性能が められた。

水系化粧料についての試験
 水系化粧料の一実施形態であるサンスクリ ン剤として、表3に示した成分と配合により 実施例及び比較例のサンスクリーン剤を作成 した。具体的な手順を以下に示す。
(実施例11)
(a)メトキシケイヒ酸オクチル(アイエスピー ャパン社製、商品名「エスカロール557」)5重 量部と、オクタン酸イソセチル(高級アルコ ル工業社製、商品名「ICEH」)12重量部と、デ メチルシクロペンタシロキサン(信越化学工 業社製、商品名「シリコンKF995」)5重量部と ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(第一工業 薬社製、商品名「ノイゲンHC-800」)1重量部 を、手攪拌で75℃に加熱しながら混合した。
(b)さらに、シリコーン処理微粒子酸化チタン (三好化成社製、SA-TTO-S-4(10%)、平均粒径0.05μm) 5重量部と、シリコーン処理微粒子酸化亜鉛( 好化成社製、SAS-UFZO-450(13%))9重量部と、エタ ノール12.85重量部とをホモディスパー型攪拌 合機(同上)にて均一に分散した。
(c)前記(1)で調製したセルロース微粒子分散体 50重量部と、メチルパラベン0.1重量部と、フ ノキシエタノール0.05重量部とをホモミキサ ー型攪拌混合機(同上)にて均一に分散した。
(d)前記(b)工程で得た産物に前記(a)工程で得た 産物を加え、ホモミキサー型攪拌混合機(同 )を用いて乳化させた。
(e)前記(d)工程で得た産物に前記(c)工程で得た 産物を加え、ホモミキサー型攪拌混合機(同 )を用いて均一な分散状態とすることにより 実施例11のサンスクリーン剤を得た。

(実施例12)
 前記(a)工程においてポリオキシエチレン硬 ヒマシ油(「ノイゲンHC-800」)の添加量を0.5 量部とし、前記(b)工程においてポリオキシ チレンオレイルセチルエーテル(第一工業製 社製、「ノイゲンET-69」)0.5重量部をさらに 加することを除き、他は実施例11と同様に て実施例12のサンスクリーン剤を得た。

(実施例13)
 前記(a)工程においてポリオキシエチレン硬 ヒマシ油(「ノイゲンHC-800」)に替えてショ 脂肪酸エステル(第一工業製薬社製、商品名 S-160」)を0.5重量部添加し、前記(b)工程にお てショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬社製 、商品名「S-50」)をさらに添加するとともに られた産物に1,3-ブチレングリコール6重量 を添加して加熱混合することにより(b)の産 を得ることを除き、他は実施例11と同様にし て実施例13のサンスクリーン剤を得た。

(比較例3)
 前記(c)工程においてセルロース微粒子分散 に替えて、精製水50重量部と、カルボキシ ニルポリマー(ノベオン社製、商品名「カー ポール」)を用いることを除き、他は実施例 13と同様にして比較例3のサンスクリーン剤を 得た。

[経時安定性の評価]
 各実施例及び比較例のサンスクリーン剤を ラス製サンプル瓶に充填し、40℃で1ヶ月放 した後、組成物の分離状態を目視にて観察 、下記の基準に従い評価した。結果を表3に 示す。
 ◎:全く分離が認められない。
 ○:ほとんど分離が認められない。
 △:わずかに分離が認められる。
 ×:完全に分離している。

[使用感の評価]
 各実施例及び比較例のサンスクリーン剤に いて5名のパネルによる官能試験を行い、顔 面での使用感(のびの軽さ、べたつきのなさ) 下記の基準に従い評価した。結果を表3に示 す。
 ◎:非常に良い。
 ○:良い。
 △:やや悪い。
 ×:悪い。

 表3に示したように、実施例のサンスクリ ーン剤は、比較例のサンスクリーン剤に比し て経時安定性に優れ、しかも使用感も良好で あることが認められた。

(実施例14)
 水系化粧料の一実施形態である水中油型乳 ファンデーションとして、表4に示した成分 と配合により実施例及び比較例の水中油型乳 化ファンデーションを作成した。具体的な手 順を以下に示す。
(f)スクワラン(日光ケミカルズ社製、商品名 スクワラン」)10重量部と、デカメチルシク ペンタシロキサン(信越化学工業社製、商品 「シリコンKF995」)5重量部と、ショ糖脂肪酸 エステル(第一工業製薬社製、商品名「コス ライクS-160」)を0.5重量部とを手攪拌で分散 せた。
(g)前記(1)で調製したセルロース微粒子分散体 50重量部と、1,3-ブチレングリコール8重量部 、グリセリン5重量部と、ショ糖脂肪酸エス ル(第一工業製薬社製、商品名「コスメライ クS-50」)0.5重量部と、メチルパラベン0.1重量 と、フェノキシエタノール0.05重量部とを手 攪拌で分散させた。
(h)シリコーン処理酸化チタン(三好化成社製 SA-チタン CR-50(100%)、平均粒径0.25μm)8重量部 、シリコーン処理タルク(三好化成社製、SA- JA-68R、平均粒径10μm)4重量部と、シリコーン 理酸化黄酸化鉄(三好化成社製、SA-LL-XLO、平 粒径10μm)0.5重量部と、シリコーン処理酸化 酸化鉄(三好化成社製、SA-BL-100、平均粒径0.4 μm)0.06重量部と、シリコーン処理ベンガラ(三 好化成社製、SA-ベンガラ七宝)0.5重量部と、 タノール7.79重量部とをホモディスパー型攪 混合機(同上)を用いて均一な分散状態とし 。
(i)前記(g)工程で得た産物に(f)工程で得た産物 を加え、ホモミキサー型攪拌混合機を用いて 乳化させた。
(e)前記(i)工程で得た産物に前記(h)工程で得た 産物を加え、ホモミキサー型攪拌混合機を用 いて均一な分散状態とすることにより、実施 例14の水中油型乳化ファンデーションを得た

(実施例15)
 前記(f)工程においてショ糖脂肪酸エステル( 第一工業製薬社製、商品名「コスメライクS-1 60」)に替えてポリオキシエチレン硬化ヒマシ 油(第一工業製薬社製、「ノイゲンHC-800」)を い、前記(g)工程においてショ糖脂肪酸エス ル(第一工業製薬社製、商品名「コスメライ クS-50」)に替えてポリオキシエチレンオレイ セチルエーテル(第一工業製薬社製、「ノイ ゲンET-69」)を用いることを除き、他は実施例 14と同様にして、実施例15の水中油型乳化フ ンデーションを得た。
 (実施例16)
  前記(h)工程においてシリコーン処理タル (三好化成社製、SA-JA-68R、平均粒径10μm)に替 てレシチン処理タルク(三好化成社製、L1タ ク)を用いることを除き、他は実施例14と同 にして、実施例16の水中油型乳化ファンデ ションを得た。

(比較例4)
 前記(g)工程においてセルロース微粒子分散 50重量部に替え、精製水49.3重量部、カルボ シメチルセルロースナトリウム0.2重量部、 びベントナイト0.5重量部を用いることを除 、他は実施例14と同様にして、比較例4の水 油型乳化ファンデーションを得た。

 得られた実施例及び比較例の水中油型乳 ファンデーションにつき、前記サンスクリ ン剤と同様にして、経時安定性、使用感(の びの軽さ、べたつきの無さ)及び撥水性の評 を行った。結果を表4に示す。

 表4に示したように、実施例の水中油型乳化 ファンデーションは、比較例の水中油型乳化 ファンデーションに比して経時安定性に優れ 、しかも使用感も撥水性も良好であることが 認められた。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照し て説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱す ることなく様々な変更や修正を加えることが できることは当業者にとって明らかである。
 本出願は、2007年4月13日出願の日本特許出願 (特願2007-106301)に基づくものであり、その内 はここに参照として取り込まれる。

 本発明に係る水系分散体は、化粧下地、 ップグロス、口紅、マスカラ、ファンデー ョン、アイカラー、アイライナー、アイブ ウ、チークカラー等のメイクアップ化粧料 、サンスクリーン剤等の化粧料、及びクリ ム製剤などの医薬軟膏品などに好適に使用 ることができる。

 また、本発明に係る水系化粧料は、例え 、化粧下地、リップグロス、口紅、マスカ 、ファンデーション、アイカラー、アイラ ナー、アイブロウ、チークカラー等のメイ アップ化粧料や、サンスクリーン剤等の化 料として好適に適用することができる。