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Title:
ATOMIC LAYER FILM-FORMING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116576
Kind Code:
A1
Abstract:
The atomic layer film-forming device is provided with multiple gas supply pipes (121-123) for supplying starting material gas to a film-forming chamber (101), and an exhaust part (105) for evacuating the interior of the film-forming chamber (101). Valves (131-133) are provided for the gas supply pipes (121-123), respectively. Film-forming chamber monitors (141-149) are disposed inside the film-forming chamber (101) for measuring the state within the film-forming chamber (101). The degree of opening or period of opening of the valves (131-133) is controlled by a control part (107) based on the measurement results of the film-forming chamber monitors (141-149). Thereby, it is possible to improve the uniformity of a gas when multiple gas supply ports are used.

Inventors:
MURATA KAZUTOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055297
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 18, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
MURATA KAZUTOSHI (JP)
International Classes:
C23C16/52
Foreign References:
JPH03281780A1991-12-12
JPH09165684A1997-06-24
JPH0718441Y21995-05-01
JP2004292852A2004-10-21
JP2005048208A2005-02-24
JP2003507880A2003-02-25
JP2007157885A2007-06-21
Other References:
See also references of EP 2267183A4
Attorney, Agent or Firm:
YAMAKAWA, Masaki et al. (JP)
Masaki Yamakawa (JP)
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Claims:
 成膜対象の基板が配置される成膜室と、
 前記基板に薄膜を形成するための原料を含むガスを前記成膜室の第1側部の側より前記成膜室に供給する複数のガス供給配管と、
 前記複数のガス供給配管の各々に設けられた複数のバルブと、
 前記成膜室の前記第1側部に対向する第2側部の側より前記成膜室の内部を排気する排気部と、
 前記成膜室の内部に配置されて前記基板の上における前記成膜室内の状態を測定する成膜室状態測定部と、
 前記成膜室状態測定部により測定された結果をもとに前記複数のバルブの開度および開放時間の少なくとも一方を個別に制御する制御部と
 を備えることを特徴とする原子層成膜装置。
 請求項1記載の原子層成膜装置において、
 前記排気部は、複数の排気配管を備え、
 前記原子層成膜装置は、前記複数の排気配管の各々に設けられて前記複数の排気配管内の状態を測定する複数の排気配管内状態測定部を備え、
 前記制御部は、前記成膜室状態測定部により測定された結果に加え、前記複数の排気配管内状態測定部により測定された結果をもとに制御するようになされている
 ことを特徴とする原子層成膜装置。
 請求項1記載の原子層成膜装置において、
 前記成膜室状態測定部は、
 前記成膜室内の前記基板の上を流れるガスの量を測定するガス量測定部、前記薄膜の膜厚を測定する膜厚測定部、前記薄膜の屈折率を測定する屈折率測定部、および前記基板上に発生する異物の状態を測定する異物測定部の少なくとも1つを備える
 ことを特徴とする原子層成膜装置。
 請求項1記載の原子層成膜装置において、
 前記排気配管内状態測定部は、前記排気配管に流れるガスの量を測定するガス量測定部を備える
 ことを特徴とする原子層成膜装置。
Description:
原子層成膜装置

 本発明は、原子層および分子層単位で薄 の形成が可能な原子層成膜装置に関する。

 近年、300℃以下の低温で良質な薄膜がよ 均質な状態で形成可能であるなどの種々の 徴を備える技術として、原子層および分子 単位で薄膜の形成が可能な原子層成長(Atomic  Layer Deposition:ALD)法が注目されている。原子 層成長法は、形成しようとする膜を構成する 各元素の原料を基板に交互に供給することに より、原子層単位で薄膜を形成する技術であ る。原子層成長法では、各元素の原料を供給 している間に1層あるいはn層(nは2以上の整数) だけを表面に吸着させ、余分な原料は成長に 寄与させないようにしている。これを、成長 の自己停止作用という。原子層成長法によれ ば、一般的なCVDに比較して極めて優れた形状 適応性と膜厚制御性を併せ持っており、より 低温でより広い面積に対して均一な薄膜を再 現性よく形成できる技術として、大画面のフ ラットパネルディスプレイ製造への適用が検 討されている。

 大型化に対応する原子層成長装置として 、1辺が数十cmを超える矩形の基板が対象と るため、基板に平行にガスを供給する横型 装置が提案されている。横型の装置では、 く知られているように、基板に平行にガス 供給しており、装置の構成が単純であり、 板の大型化に適用しやすい構成となってい 。また、原子層成長法は、前述したように 長の自己停止作用を備えており、他の化学 気相成長法に比較し、形成される膜の状態 供給されるガスの分布にあまり影響をされ い。このため、基板の大型化に伴い、ガス 供給口からの距離が大きく異なる状態とな ていても、基板全域に対して均一な膜の形 を期待できる。

 ところが、横型の薄膜形成装置で原子層 長を行う場合であっても、基板のガスの流 る中心領域と、この領域より離れる基板端 の領域とで、膜の状態に分布が発生するこ などのことが、発明者らにより確認されて る。この分布は、基板の大型化でより顕著 なってきている。これを解消するために、 開2007-157885に、ガスの供給口を増やして一 の側部のより広い領域からガスを供給する 成とし、ガスが均一に供給される状態とし 不均一を解消しようとする技術が提案され いる。

 しかしながら、複数のガス供給口を用い これらから均一にガスを供給(噴出)しても 均一性が確保されない場合が発生すること 、発明者らにより確認された。このように 従来の技術では、複数のガス供給口を用い も、必ずしも均一性が確保できないという 題があった。

 本発明は、このような課題を解消するた になされたものであり、複数のガス供給口 用いた場合のガスの均一性を向上させるこ を目的とする。

 本発明に係る原子層成膜装置は、成膜対 の基板が配置される成膜室と、基板に薄膜 形成するための原料を含むガスを成膜室の 1側部の側より成膜室に供給する複数のガス 供給配管と、複数のガス供給配管の各々に設 けられた複数のバルブと、成膜室の第1側部 対向する第2側部の側より成膜室の内部を排 する排気部と、成膜室の内部に配置されて 板の上における成膜室内の状態を測定する 膜室状態測定部と、成膜室状態測定部によ 測定された結果をもとに複数のバルブの開 および開放時間の少なくとも一方を個別に 御する制御部とを備えるものである。

 本発明によれば、基板の上における成膜 内の状態の測定結果をもとに、各バルブの 度および開放時間の少なくとも一方を個別 制御するようにしたので、複数のガス供給 を用いた場合のガスの均一性を向上させる とができる。

図1は、本発明の一実施例における原子 層成膜装置の平面構成を示す図である。 図2は、図1に示した原子層成膜装置の 面構成を示す図である。 図3は、本発明の他の実施例における原 子層成膜装置の断面構成を示す図である。

 以下、本発明の実施例について図を参照 て説明する。図1は、本発明の一実施例にお ける原子層成膜装置の平面構成を示す図であ る。

 本実施例における原子層成膜装置は、原料 スやオゾンガスなどの酸化ガスが導入され 成膜対象の基板W上に薄膜形成を行う成膜室 101と、薄膜を形成するための原料を含むガス を、成膜室101の一方の側部(第1側部)より成膜 室101の領域に対して供給するためのガス供給 配管121,122,123と、ガス供給配管121,122,123の各 に設けられたバルブ131,132,133とを備える。
 なお、図示していないが、ガス供給配管121~ 123には、よく知られているように、液体原料 を気化する気化器などを含むガス供給機構が 接続され、トリメチルアルミニウム(TMA)など 原料ガスやオゾンなどの酸化ガス、また、 ルゴン(Ar)などのパージガスが供給可能とさ れている。

 原子層成膜装置はまた、成膜室101の内部 配置された成膜室モニター(成膜室状態測定 部)141,142,143,144,145,146,147,148,149を備える。

 原子層成膜装置はまた、成膜室101の他方 側部(第2側部)より成膜室101の内部を排気す ための排気配管151,152と、排気配管151,152の 中に各々設けられた排気配管モニター(排気 管内状態測定部)161,162とを備える。なお、 示していないが、よく知られているように 排気配管151,152には、ドライポンプなどの排 機構が接続され、これらにより成膜室101の 部の排気を可能としている。ここで、ガス 給配管121~123からなる一連のガス供給部102と 、排気配管151,152からなる一連の排気部105は 成膜室101内で対向して配置されている。

 加えて、原子層成膜装置は、成膜室モニ ー141~149および排気配管モニター161,162によ 測定された結果により、バルブ131~133の開度 たは開放時間を各々個別に制御する制御部1 07を備える。

 ここで、成膜室モニター141~149は、例えば図 2に示すように、成膜室101の内部において、 板Wの上の天井101aの部分に配置されている。
 成膜室モニター141,142,143は、成膜室101内の ス供給部102の側に配置されている。成膜室 ニター147,148,149は、成膜室101内の排気部105の 側に配置されている。成膜室モニター144,145,1 46は、成膜室内のガス供給側と排気側との中 位置に配置されている。

 成膜室モニター141,144,147は、ガス供給側か 排気側へのガスの流れ方向の例えば左側(左 )に配列され、成膜室モニター142,145,148は、 ス供給側から排気側へのガスの流れ方向の 央部(中央列)に配列され、成膜室モニター14 3,146,149は、ガス供給側から排気側へのガスの 流れ方向の右側(右列)に配列されている。
 従って、成膜室101の内部では、その天井に 3行3列に配列された9個の成膜室モニター141~ 149が配置され、基板Wに形成される薄膜を含 て基板Wの上における成膜室101の内部の状態 モニター可能としている。

 成膜室モニター141~149としては、水晶発振 式のモニター(例えば、株式会社アルバック 水晶発振式膜厚モニターCRTM-9000)を用いるこ ができる。このモニターによれば、水晶振 子からなる検出部に基板Wの上と同様に堆積 する膜の質量を測定可能であり、測定した質 量により膜厚が測定可能である。なお、この モニターは、モニターの配置場所(成膜室101 の基板の上)に流れるガスの量が間接的に測 されることにもなる。従って、このモニタ は、膜厚測定部およびガス量測定部として 能する。

 このような成膜室モニター141~149を備えた 原子層成膜装置によれば、成膜室101において 基板Wの上に形成される薄膜と同様の薄膜が 出部に形成されるようになるため、基板Wの に形成される薄膜の膜厚を間接的に測定す ことができる。従って、成膜室モニター141~ 149により、基板Wの上に形成される薄膜の膜 の分布が間接的に測定されることになる。 た、成膜室モニター141~149により、基板Wの上 に流れるガスの量の分布が間接的に測定され ることになる。

 このようにして測定された結果により、 御部107は、バルブ131~133の開度または開放時 間を個別に制御する。例えば、左列に配列さ れた成膜室モニター141,144,147により測定され 膜厚が、他の列の成膜モニターにより測定 れる膜厚より厚い場合、制御部107は、バル 131の開度を小さくしまたは開放時間を短く 、ガス供給配管121により供給されるガスの を減少させる。

 また、制御部107は、例えば、左列に配列 れた成膜室モニター141,144,147により測定さ るガス量が、他の列の成膜モニターにより 定される結果より多い場合、制御部107は、 ルブ131の開度を小さくしまたは開放時間を くし、ガス供給配管121により供給されるガ の量を減少させる。

 また、成膜室モニター141~149として、エリ プソメータを用いることもできる。エリプソ メータによれば、基板Wの上に形成される薄 の膜厚および屈折率が測定可能である。従 て、このエリプソメーターは、膜厚測定部 よび屈折率測定部として機能する。このよ な成膜室モニター141~149を備えた原子層成膜 置によれば、成膜室101において基板Wの上に 形成される薄膜の膜厚を直接測定することが できる。従って、成膜室モニター141~149によ 、基板Wの上に形成される薄膜の膜厚の分布 測定されることになる。

 このようにして測定された結果により、 御部107は、バルブ131~133の開度または開放時 間を個別に制御する。例えば、左列に配列さ れた成膜室モニター141,144,147により測定され 膜厚が、他の列の成膜モニターにより測定 れる膜厚より厚い場合、制御部107は、バル 131の開度を小さくしまたは開放時間を短く 、ガス供給配管121により供給されるガスの を減少させる。

 また、成膜室モニター141~149として、基板 Wの上部空間に発生する異物(発塵)の状態を測 定するパーティクルモニター(異物測定部、 えばHACH Ultra Analytics社)を用いることもでき る。このような成膜室モニター141~149を備え 原子層成膜装置によれば、成膜室101におい 基板Wの上部において発生しているパーティ ル(異物、発塵)の状態を測定することがで る。発塵の状態は、基板Wの上に流れるガス 量に影響され、例えば、必要以上にガスが 給されている領域においては、パーティク が発生しやすい状態となる。従って、成膜 モニター141~149により、基板Wの上に流れて るガスの分布が間接的に測定されることに る。

 このようにして測定された結果により、 御部107は、バルブ131~133の開度または開放時 間を個別に制御する。例えば、左列に配列さ れた成膜室モニター141,144,147により測定され 発塵量が、他の列の成膜モニターにより測 される発塵量より多い場合、制御部107は、 ルブ131の開度を小さくしまたは開放時間を くし、ガス供給配管121により供給されるガ の量を減少させる。

 排気配管モニター161は、排気配管151内の 態を測定し、排気配管モニター162は、排気 管152内の状態を測定する。

 排気配管モニター161,162としては、水晶発 振式のモニターを用いることができる。この モニターによれば、前述したように、水晶振 動子からなる検出部に基板Wの上と同様に堆 する膜の質量を測定可能であり、測定した 量により膜厚が測定可能である。このよう 排気配管モニター161,162を備えた原子層成膜 置によれば、排気配管151,152に流れるガスに より、基板Wの上に形成される薄膜と同様の 膜が検出部に形成されるようになる。従っ 、排気配管モニター161,162により、排気配管1 51,152に流れるガスの量が間接的に測定される ことになり、排気配管モニター161,162はガス 測定部として機能する。

 このようにして測定された結果により、 御部107は、バルブ131~133の開度または開放時 間を個別に制御する。例えば、排気配管モニ ター161により測定されるガス量が、排気配管 モニター162により測定される量より多い場合 、制御部107は、バルブ131の開度を小さくしま たは開放時間を短くし、ガス供給配管121によ り供給されるガスの量を減少させる。

 以上に説明したように、本実施例におけ 原子層成膜装置では、制御部107が、成膜室 ニター141~149により、基板Wの上における成 室101内の状態を測定し、この測定結果をも にバルブ131~133の開度または開放時間を個別 制御するようにした。例えば、成膜室モニ ー141~149の各々の測定結果より、供給される ガスの流れていく方向に対する幅方向の左側 において、膜厚が厚く形成されるという分布 が確認されると、この左側におけるガスの流 量が減少するように、バルブ131の開度または 開放時間を小さくする。また、右側における ガスの流量が増加するように、バルブ133の開 度を大きくしまたは開放時間を長くする。こ の結果、成膜室モニター141~149により測定さ た成膜室101内におけるガスの流量分布や基 Wの上に形成される膜厚の分布に対応し、こ 分布の偏りが解消されるようになる。

 なお、上述では、成膜室101の一方の側部(第 1側部)に、3つのガス供給配管121~123を備える うにした。しかし、これに限るものではな 、2つのガス供給配管を設けるようにしても く、また、4つ以上のガス供給配管を設ける ようにしてもよい。
 また、上述では、左列,中央列,および右列 、各々3個の成膜室モニターを配置するよう した。しかし、これに限るものではなく、 えば、各列に1つの成膜室モニターを配置す るようにしてもよい。また、左側と右側との 2箇所に成膜室モニターを設けるようにして よい。また、ガスの流れる方向に平行な4つ 上の複数の列を設定し、これら各列に各々 膜室モニターを配置または配列させるよう してもよい。

 また、図3に示すように、成膜室101の一方の 側部(第1側部)のガス供給部において、成膜室 101の上下方向に、ガス供給配管122a,122bを設け るなど、複数のガス供給配管を設けるように してもよい。例えば、ガス供給配管122aから 酸化ガスが供給され、ガス供給配管122bから 原料ガスが供給されるようにすればよい。 お、ガス供給配管122a,122bに、各々バルブ132a ,132bを設ける。
 同様に、成膜室101の他方の側部(第2側部)の 気部において、成膜室101の上下方向に、排 配管152a,152bを設けるなど、複数の排気配管 設けるようにしてもよい。例えば、酸化ガ の排気は排気配管152aで行い、原料ガスの排 気は排気配管152bで行うようにすればよい。

 また、制御部107の制御により、排気配管151, 152,152a,152bによる排気量の制御を各々個別に うようにしても、上述と同様の効果が得ら る。
 また、以上では、制御部107は、成膜室モニ ー141~149および排気配管モニター161,162によ 測定された結果により、バルブ131~133の開度 たは開放時間の各々を個別に制御する例を したが、バルブ131~133の開度と開放時間の両 方を制御するようにしてもよい。また、成膜 室モニター141~149または排気配管モニター161,1 62により測定された結果により制御するよう してもよい。