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Title:
AXIAL PISTON EQUIPMENT AND HYDRAULIC CIRCUIT, AND OPERATING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/125505
Kind Code:
A1
Abstract:
Axial piston equipment comprises a cylinder block integrally rotated with the rotary shaft of the main body of a housing, and a valve plate (76) having first to third ports (38 to 40). The opening interval (S2) of the second port (39) is smaller than the opening interval (S1) of the first port (38), and the sum (S2+S3) of the opening intervals of the second port (39) and third port (40) is set the same as the opening interval (S1) of the first port (38). The axial piston equipment and a hydraulic cylinder are connected in a closed loop manner with a first oil passage (33) which connects the first port (38) and a bottom oil chamber (35) and a second oil passage (34) which connects the second port (39) and a rod oil chamber (36). The third port (40) is connected to a hydraulic oil tank. A ratio (S2/S1) of the opening interval of the second port (39) to that of the first port (38) is set the same as a ratio (R/B) of a pressure receiving area of the bottom oil chamber (35) and the rod oil chamber (36). Consequently, the capacity variable axial piston equipment can be provided wherein a hydraulic circuit can be constructed without using a charge pump for preventing cavitation or a flow rate control valve.

Inventors:
SHIOZAKI SHUJI (JP)
ICHINOSE NOBUHIKO (JP)
MATSUYAMA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059357
Publication Date:
October 15, 2009
Filing Date:
May 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YANMAR CO LTD (JP)
SHIOZAKI SHUJI (JP)
ICHINOSE NOBUHIKO (JP)
MATSUYAMA HIROSHI (JP)
International Classes:
F04B53/10; F04B1/22; F04B49/00; F15B11/02
Foreign References:
JPH10169547A1998-06-23
JPH11107926A1999-04-20
JPH04219568A1992-08-10
JPS5570670U1980-05-15
JPH07286583A1995-10-31
Attorney, Agent or Firm:
ISHII, Akeo et al. (JP)
Akio Ishii (JP)
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Claims:
 ハウジング本体の回転軸と一体回転するシリンダブロックと、第1~第3ポートを有するバルブプレートとを備えている可変容量型のアキシャルピストン装置であって、
 前記第1及び前記第2ポートはそれぞれ油圧アクチュエータに接続されており、前記第3ポートは作動油タンクに接続されている一方、前記第2ポートの開口区間は、前記第1ポートの開口区間よりも小さく、且つ、前記第2ポートと前記第3ポートとの開口区間の和が前記第1ポートの開口区間と同じに設定されている、
アキシャルピストン装置。
 前記油圧アクチュエータは片ロッド複動型の油圧シリンダであり、
 請求項1に記載したアキシャルピストン装置と前記油圧シリンダとは、前記第1ポートと前記油圧シリンダのボトム油室とをつなぐ第1油路、及び、第2ポートと前記油圧シリンダのロッド油室とをつなぐ第2油路にて閉ループ状に接続されており、
 前記第1ポートと前記第2ポートとの開口区間比が前記ボトム油室と前記ロッド油室との受圧面積比と同じに設定されている、
油圧回路。
 前記第1油路と前記第2油路との間をつなぐチャージリリーフ回路から延びる中継油路が、調整ポンプに接続されている、
請求項2に記載した油圧回路。
 前記アキシャルピストン装置における前記シリンダブロックの前記各シリンダ室は、前記シリンダブロックの一方向回転に伴い、回転上流側から前記第1ポート、前記第3ポート、前記第2ポートの順に連通するように構成されており、且つ、前記第3ポートの開口面積は、前記第1ポートと前記第2ポートとの開口面積の差よりも大きく設定されている、
請求項2に記載した油圧回路。
 前記第1油路及び前記第2油路のうち少なくとも一方は、エアブリード弁を介して前記作動油タンクに分岐接続されている、
請求項2に記載した油圧回路。
 請求項2~5のうちいずれかに記載した油圧回路を有する作業機械であって、
 前記アキシャルピストン装置は機体に搭載されたエンジンの回転にて駆動するように構成されており、前記油圧シリンダは前記機体に装着されたブームを上下に首振り回動させるブームシリンダである、
作業機械。


                                                                                
Description:
アキシャルピストン装置及び油 回路並びに作業機械

 本願発明は、アキシャルピストン装置、 び前記アキシャルピストン装置を使用した 圧回路、並びに前記油圧回路を有する作業 械に関するものである。

 従来、バックホウのような作業機械の可 部(例えばブーム等)を駆動させる油圧シリ ダに対する油圧ポンプは、ハウジング本体 回転軸と一体回転するシリンダブロックと 2つのポートを有するバルブプレートとを備 ており、シリンダブロックの一方向回転に 動して、シリンダブロックに形成された複 のシリンダ室内のピストンを往復動させる とにより、各シリンダ室からバルブプレー の各ポートに作動油を供給するように構成 れている(例えば特許文献1等参照)。この場 、第1ポートの開口区間と第2ポートの開口 間とはほぼ同じに設定されている。

 この種の油圧ポンプを利用した作業機械 の油圧回路としては、特許文献2に記載のも のがある。図15は特許文献2の第1図に開示さ たものと同様の油圧回路図である。

 図15に示す従来の油圧回路300は、片ロッ 複動型の油圧シリンダ301と、油圧シリンダ30 1に作動油を供給する可変容量型の油圧ポン 302とを備えている。油圧シリンダ301と油圧 ンプ302とは、第1油路303及び第2油路304にて閉 ループ状に接続されている。

 この場合、油圧シリンダ301のボトム油室3 05が第1油路303を介して油圧ポンプ302の第1ポ ト(図示省略)に接続され、ロッド油室306が第 2油路304を介して油圧ポンプ302の第2ポート(図 示省略)に接続されている。なお、油圧ポン 302は、駆動源321(例えばエンジンや電動モー )の回転動力にて駆動するように構成されて いる。

 第1油路303と第2油路304との間には、3ポー 3位置切換型の流量制御弁308が配置されてい る。流量制御弁308は、油圧シリンダ301におけ る両油室305,306の受圧面積差に起因して、一 の油室305から流出する作動油量が他方の油 306に流入する作動油量より多い場合の余剰 を排出するためのものである。

 流量制御弁308の第1入口ポート308aは第1入 油路309を介して第1油路303に接続され、第2 口ポート308bは第2入口油路310を介して第2油 304に接続されている。流量制御弁308の出口 ート308cは出口油路311を介して作動油タンク3 13に接続されている。出口油路311中にはリリ フ弁312が設けられている。

 第1油路303と第2油路304とをつなぐバイパ 油路314中には、第1油路303の方向にのみ開く 1逆止弁315と、第2油路304の方向にのみ開く 2逆止弁316とが設けられている。バイパス油 314における両逆止弁315,316の間は、チャージ 油路317を介して作動油タンク313に接続されて いる。

 チャージ油路317中には、作動油の不足分 第1又は第2油路303,304に補給するためのチャ ジポンプ318が設けられている。チャージ油 317におけるチャージポンプ318より上流側か 分岐したドレイン油路319も作動油タンク313 接続されている。ドレイン油路319中にはリ ーフ弁320が設けられている。

 かかる構成において、外部からの負荷がX 1方向に作用している場合に、油圧ポンプ302 ら第1油路303に作動油を供給すると、作動油 ボトム油室305に流入して、油圧シリンダ301 伸長動する。これに伴い、ロッド油室306か は作動油が流出し、流出した作動油は第2油 路304を介して油圧ポンプ302に戻る。

 ここで、ロッド油室306の受圧面積(断面積 )は、ボトム油室305の受圧面積と比べて油圧 リンダ301におけるピストンロッド307の断面 分だけ小さいから、このままでは、ロッド 室306から流出して油圧ポンプ302に戻る作動 量が油圧ポンプ302から吐出してボトム油室30 5に流入する作動油量より少なく、油圧ポン 302の吸入側でキャビテーションが生ずるこ になる。

 そこで、キャビテーション防止のために チャージポンプ318の駆動にて、不足分の作 油が作動油タンク313からチャージ油路317、 イパス油路314及び第2逆止弁316を介して第2 路304に補給される。

 同様の負荷状態で油圧ポンプ302から第2油 路304に作動油を供給すると、作動油がロッド 油室306に流入して、油圧シリンダ301が短縮動 する。これに伴い、ボトム油室305からは作動 油が流出し、流出した作動油は第1油路303を して油圧ポンプ302に戻る。

 この場合は、ボトム油室305から流出して 圧ポンプ302に戻る作動油量が油圧ポンプ302 ら吐出してロッド油室306に流入する作動油 より多くなるから、このままでは、油圧ポ プ302が余剰分の作動油を吸引できず、第1油 路303及びボトム油室305内の圧力が上昇してピ ストンロッド307の動きを止めることになる。

 そこで、ピストンロッド307の動きを止めな ために、第2油路304内の圧力にて流量制御弁 308のスプールを図14の右位置に切り換えるこ により、余剰分の作動油が第1油路303から第 1入口油路309、出口油路311及びリリーフ弁312 介して作動油タンク313に排出される。

実開昭60-131681号公報

特開昭59-133804号公報

 しかし、従来の油圧回路300では、第1油路 303と第2油路304との間に配置された流量制御 308にハンチング現象が生じて、油圧シリン 301がスムーズに作動しなくなる場合があっ 。

 すなわち、油圧シリンダ301が短縮動する 際して、外部の負荷がX2方向に作用してい ば、油圧シリンダ301のロッド油室の圧力が トム油室よりも高くなるため、先に述べた うに油圧ポンプ302から供給される作動油は ッド油室306に流入する一方、ボトム油室305 らは作動油が流出し、油圧シリンダ301の断 積差によって生ずる余剰分の作動油を、流 制御弁308を介して排出しつつ、必要流量を 圧ポンプ302に戻す。

 この状態のシリンダ速度は、油圧ポンプ302 流出側流量によって制御される。すなわち 油圧ポンプ302の流量をQ、油圧シリンダ301の ロッド油室306の受圧面積をA R とすると、シリンダ速度はQ/A R となる。

 一方、外部の負荷がX1方向に作用してい 場合は、油圧シリンダ301のボトム油室305の 力がロッド油室306の圧力よりも高くなり、 圧シリンダ301から排出される作動油はその ま油圧ポンプ302に戻され、油圧ポンプ302か 吐出される作動油は、油圧シリンダ301の断 積差によって生ずる余剰分の作動油を、流 制御弁308を介して排出しつつ、必要流量を 圧シリンダ301に供給する。

 この状態のシリンダ速度は、油圧ポンプ302 吸入側流量によって制御される。すなわち 油圧ポンプ302の流量をQ、油圧シリンダ301の ボトム油室305の受圧面積をA B とすると、シリンダ速度はQ/A B となる。

 このように外部負荷の方向変化が激しい場 、ロッド油室306のボトム油室305に対する断 積比A R /A B に相当する速度変化がシリンダ速度に対して 生ずるため、ハンチング現象が生ずるという 問題があった。

 そこで、本願発明は以上の問題を解消す ことを技術的課題とするものである。

 本願発明は、アキシャルピストン装置、 び前記アキシャルピストン装置を使用した 圧回路、並びに前記油圧回路を有する作業 械を含んでいる。

 請求項1の発明は、ハウジング本体の回転 軸と一体回転するシリンダブロックと、第1~ 3ポートを有するバルブプレートとを備えて いる可変容量型のアキシャルピストン装置で あって、前記第1及び前記第2ポートはそれぞ 油圧アクチュエータに接続されており、前 第3ポートは作動油タンクに接続されている 一方、前記第2ポートの開口区間は、前記第1 ートの開口区間よりも小さく、且つ、前記 2ポートと前記第3ポートとの開口区間の和 前記第1ポートの開口区間と同じに設定され いるというものである。

 請求項2の発明は、請求項1に記載したア シャルピストン装置を有する油圧回路に係 ものである。当該発明では、前記油圧アク ュエータとして、片ロッド複動型の油圧シ ンダが採用されている。そして、前記アキ ャルピストン装置と前記油圧シリンダとは 前記第1ポートと前記油圧シリンダのボトム 室とをつなぐ第1油路、及び、第2ポートと 記油圧シリンダのロッド油室とをつなぐ第2 路にて閉ループ状に接続されており、前記 1ポートと前記第2ポートとの開口区間比が 記ボトム油室と前記ロッド油室との受圧面 比と同じに設定されている。

 請求項3の発明は、請求項2に記載した油 回路において、前記第1油路と前記第2油路と の間をつなぐチャージリリーフ回路から延び る中継油路が、調整ポンプに接続されている というものである。

 請求項4の発明は、請求項2に記載した油 回路において、前記アキシャルピストン装 における前記シリンダブロックの前記各シ ンダ室は、前記シリンダブロックの一方向 転に伴い、回転上流側から前記第1ポート、 記第3ポート、前記第2ポートの順に連通す ように構成されており、且つ、前記第3ポー の開口面積は、前記第1ポートと前記第2ポ トとの開口面積の差よりも大きく設定され いるというものである。

 請求項5の発明は、請求項2に記載した油 回路において、前記第1油路及び前記第2油路 のうち少なくとも一方は、エアブリード弁を 介して前記作動油タンクに分岐接続されてい るというものである。

 請求項6の発明は、請求項2~5に記載した油 圧回路を有する作業機械に係るものであり、 前記アキシャルピストン装置は機体に搭載さ れたエンジンの回転にて駆動するように構成 されており、前記油圧シリンダとして、前記 機体に装着されたブームを上下に首振り回動 させるブームシリンダが採用されている。

 請求項1の発明に係るアキシャルピストン 装置によると、バルブプレートの第1及び第2 ートはそれぞれ油圧アクチュエータに接続 れており、第3ポートは作動油タンクに接続 されている一方、前記第2ポートの開口区間 、前記第1ポートの開口区間よりも小さく、 つ、前記第2ポートと前記第3ポートとの開 区間の和が前記第1ポートの開口区間と同じ 設定されている。

 このため、前記第1ポートに接続された油 路、前記第2ポートに接続された油路、及び 前記第3ポートに接続された油路の3系統にお いて、互いに独立した作動油の流れを形成で きることになり、前記油圧アクチュエータに 対する作動油の流量や圧力を個別に設定でき るという効果を奏する。

 請求項2の発明に係る油圧回路によると、 前記油圧アクチュエータとしての片ロッド複 動型の油圧シリンダと前記アキシャルピスト ン装置とは、前記第1ポートとボトム油室と つなぐ第1油路、及び、第2ポートとロッド油 室とをつなぐ第2油路にて閉ループ状に接続 れており、前記第1ポートと前記第2ポートと の開口区間比が前記ボトム油室と前記ロッド 油室との受圧面積比と同じに設定されている から、前記ボトム油室と前記ロッド油室とで 受圧面積に差があるとしても、前記アキシャ ルピストン装置にて、前記各油室にその受圧 面積に合わせた適量の作動油を供給できる。 すなわち、前記油圧シリンダの高圧側が切り 換わったりしても、前記ボトム油室が高圧の ときのシリンダ速度と、前記ロッド油室が高 圧のときのシリンダ速度とは変わらない(同 である)。

 このため、前記油圧シリンダと前記アキ ャルピストン装置とをつなぐ油圧回路中に 従来のような流量制御弁によるシリンダ受 面積差に対処する流量調整機構がなくても 前記アキシャルピストン装置の構成だけで 前記油圧シリンダの挙動を安定化できると う効果を奏する。

 また、前記油圧回路の構成を採用すれば 前記油圧シリンダを伸長動させる際は、前 ロッド油室から流出して前記アキシャルピ トン装置に戻る作動油量が、前記アキシャ ピストン装置から吐出して前記ボトム油室 流入する作動油量より少なくなるものの、 記アキシャルピストン装置自身の駆動(自吸 力)にて、前記作動油タンクから前記第3油路 び前記第3ポートを介して、不足分の作動油 を補給できる。従って、従来のような流量制 御弁によるシリンダ受圧面積差に対処する流 量調整機構がなくても、キャビテーションの 発生を防止できるという効果を奏する。

 一方、前記油圧シリンダを短縮動させる場 においては、背景技術に記載した説明から かるように、油圧シリンダにおいてロッド 室のボトム油室に対する断面積比(後述する 図2ではA R /A B )と、バルブプレートの開口区間比に比例し 決まる油圧ポンプにおける流出側流量の吸 側流量に対する流量比(後述する図2ではQ R /Q B )とは同じになっているため、Q R /A R ≒Q B /A B となり、シリンダ外部負荷の方向変化が生じ てもシリンダ速度が一定となる。このため、 激しい負荷変動に対してもハンチング現象が 起こらなくなるという効果を奏する。

 特に請求項3の発明を採用すると、前記第 1油路と前記第2油路との間をつなぐチャージ リーフ回路から延びる中継油路が調整ポン に接続されているから、前記油圧シリンダ 伸長動させる際に、前記調整ポンプの駆動 より、前記中継油路及び前記チャージリリ フ回路を介して不足分の作動油を補給でき 。従って、従来のような流量制御弁による リンダ受圧面積差に対処する流量調整機構 なくても、前記アキシャルピストン装置の 吸力を効果的に補完でき、キャビテーショ の発生を確実に防止できるという効果を奏 る。

 請求項4の発明では、前記アキシャルピス トン装置における前記シリンダブロックの前 記各シリンダ室は、前記シリンダブロックの 一方向回転に伴い、回転上流側から前記第1 ート、前記第3ポート、前記第2ポートの順に 連通するように構成されており、前記第3ポ トの開口面積を前記第1ポートと前記第2ポー トとの開口面積の差よりも大きく設定してい るから、前記油圧シリンダを短縮動させるに 際して、外部の負荷が短縮方向と逆(後述す 図2のX2方向)に作用していても、前記ボトム 室から流出する作動油のうち受圧面積差に 因して生ずる余剰分を、前記第3ポートから 前記作動油タンクにスムーズに排出できる。 従って、第3ポートでの圧力上昇による動力 失を簡単に抑制できるという効果を奏する

 また、前記油圧シリンダを伸長動させる 際しては、外部の負荷が伸長方向と逆(後述 する図2のX1方向)に作用していても、前記ロ ド油室から流出する作動油のうち受圧面積 に起因して生ずる不足分を、前記作動油タ クから前記第3ポートにスムーズに吸入でき 。従って、第3ポートでの吸入抵抗によるキ ャビテーションの発生も簡単に抑制できると いう効果を奏する。

 請求項5の発明によると、前記第1油路及 前記第2油路のうち少なくとも一方は、エア リード弁を介して前記作動油タンクに分岐 続されているから、仮に油圧回路内でキャ テーションが発生したとしても、その初期 階において、前記油圧回路内の圧力、すな ち空気混入の作動油が、前記エアブリード の作用にて前記作動油タンク側に排出され と共に、前記調整ポンプの駆動にて、前記 出分に相当する量の作動油が前記油圧回路 に補給されることになる。その結果、前記 圧回路内に侵入した空気を速やかに除去で (簡単にエア抜きでき)、キャビテーション 確実に解消できるという効果を奏する。

 請求項6の発明に係る作業機械によると、 前記アキシャルピストン装置は機体に搭載さ れたエンジンの回転にて駆動するように構成 されており、前記油圧シリンダは前記機体に 装着されたブームを上下に首振り回動させる ブームシリンダであるから、掘削作業時にシ リンダ外部負荷の作用する方向が頻繁に激し く変化したりしても、従来のような流量制御 弁によるシリンダ受圧面積差に対処する流量 調整機構を備えていない簡単な構成の油圧回 路を用いて、前記ブームシリンダひいては前 記ブームをスムーズに作動できるという効果 を奏する。

実施形態におけるバックホウの側面図 ある。 バックホウの油圧回路図である。 アキシャルピストンポンプモータの側 断面図である。 バルブプレートの正面図である。 参考例におけるバックホウの側面図で る。 キャビン内の平面図である。 バックホウの油圧系統図である。 閉ループ油圧回路周りの拡大説明図で る。 油圧調整機構周りの拡大説明図である 制御手段の機能ブロック図である。 負荷制御のフローチャートである。 微調節制御サブルーチンのフローチャ ートである。 参考例における油圧系統の別例を示す 説明図である。 別例における制御手段の機能ブロック 図である。 従来例の油圧回路図である。

符号の説明

B ボトム油室の受圧面積
R ロッド油室の受圧面積
P ピストンロッドの断面積
S1 第1ポートの開口区間
S2 第2ポートの開口区間
S3 第3ポートの開口区間
1 作業機械としてのバックホウ
7 エンジン
11 ブーム
16 油圧シリンダとしてのブームシリンダ
30 油圧回路
32 アキシャルピストン装置としてのアキシ ルピストンポンプモータ
33 第1油路
34 第2油路
35 ボトム油室
36 ロッド油室
37 ピストンロッド
38 第1ポート
39 第2ポート
40 第3ポート
42 作動油タンク
43 油圧サーボ機構
45 調整ポンプ
61 チャージリリーフ回路
68 中継油路
91,92 エアブリード弁

 (1).本願発明の実施形態
 以下に、本願発明を作業機械としてのバッ ホウに採用した場合の実施形態を図面(図1~ 4)に基づいて説明する。図1はバックホウの 面図、図2はバックホウの油圧回路図、図3 アキシャルピストンポンプモータの側面断 図、図4はバルブプレートの正面図である。

 (1-1).バックホウの概要
 まず始めに、図1を参照しながら、バックホ ウ1の概要について説明する。

 作業機械の一例であるバックホウ1は、左 右一対の走行クローラ3(図1では左側のみ示す )を有するクローラ式の走行装置2と、走行装 2上に水平旋回可能に設けられた旋回台4(機 )とを備えている。走行装置2の前部には排 板5が昇降回動可能に装着されている。

 旋回台4には、操縦部としてのキャビン6 駆動源としてのエンジン7とが搭載されてい 。旋回台4の前部には、掘削作業のためのブ ーム11、アーム12及びバケット13を有する作業 部10が設けられている。なお、詳細は図示し いないが、キャビン6の内部には、オペレー タが着座する操縦座席と、バックホウ1にお る各種操作用のレバー群とが配置されてい 。

 作業部10の構成要素であるブーム11は、先 端側を前向きに突き出して側面視く字状に屈 曲した形状に形成されている。ブーム11の基 部は、旋回台4の前部に取り付けられたブー ムブラケット14に、横向きのブーム軸15を中 にして首振り回動可能に枢着されている。 ーム11の内面(前面)側には、油圧シリンダの 例として、ブーム11を上下に首振り回動さ るための片ロッド複動型のブームシリンダ16 が配置されている。ブームシリンダ16のシリ ダ側端部は、ブームブラケット14の前端部 回動可能に枢支されている。ブームシリン 16のロッド側端部は、ブーム11における屈曲 の前面側(凹み側)に固定された前ブラケッ 17に回動可能に枢支されている。

 ブーム11の先端部には、長手角筒状のア ム12の基端部が、横向きのアーム軸19を中心 して首振り回動可能に枢着されている。ブ ム11の上面前部側には、アーム12を首振り回 動させるための片ロッド複動型のアームシリ ンダ20が配置されている。アームシリンダ20 シリンダ側端部は、ブーム11における屈曲部 の背面側(突出側)に固定された後ブラケット1 8に回動可能に枢支されている。アームシリ ダ20のロッド側端部は、アーム12の基端側外 (前面)に固着されたアームブラケット21に回 動可能に枢支されている。

 アーム12の先端部には、掘削用アタッチ ントとしてのバケット13が、横向きのバケッ ト軸22を中心にして掬い込み回動可能に枢着 れている。アーム12の外面(前面)側には、バ ケット13を掬い込み回動させるための片ロッ 複動型のバケットシリンダ23が配置されて る。バケットシリンダ23のシリンダ側端部は 、アームブラケット21に回動可能に枢支され いる。バケットシリンダ23のロッド側端部 、連結リンク24及び中継ロッド25を介してバ ット13に回動可能に枢支されている。

 (1-2).バックホウの油圧回路
 次に、図2を参照しながら、バックホウ1の 圧回路について説明する。

 図2に示すバックホウ1の油圧回路30は、先 に説明したブームシリンダ16と、ブームシリ ダ16に作動油を供給するアキシャルピスト 装置としての可変容量型のアキシャルピス ンポンプモータ31(以下、油圧ポンプモータ31 と称する)とを備えている。ブームシリンダ16 と油圧ポンプモータ31とは、第1油路33及び第2 油路34にて閉ループ状に接続されている。

 ブームシリンダ16は前述の通り片ロッド 動型のものであり、ボトム油室35の受圧面積 B(断面積)が、ロッド油室36の受圧面積Rと比べ て、ピストンロッド37の断面積P分だけ大きく なっている。すなわち(ボトム油室35の受圧面 積B)=(ロッド油室36の受圧面積R)+(ピストンロ ド37の断面積P)の関係が成り立っている。

 油圧ポンプモータ31は、第1ポート38、第2 ート39及び第3ポート40からなる3つのポート 有しており、ブームシリンダ16のボトム油 35が第1油路33を介して油圧ポンプモータ31の 1ポート38に接続され、ブームシリンダ16の ッド油室36が第2油路34を介して油圧ポンプモ ータ31の第2ポート39に接続されている。油圧 ンプモータ31の第3ポート40は、第3油路41を して作動油タンク42に接続されている。

 油圧ポンプモータ31はいわゆる斜板タイ のものであり(図3参照)、エンジン7の動力に 駆動するように構成されている。そして、 ックホウ1のキャビン6内に配置された操作 バー(図示省略)の操作量に応じて油圧ポンプ モータ31における可動斜板80の傾斜角度を変 することにより、油圧ポンプモータ31からの 作動油の吐出方向及び吐出量を調節するよう に構成されている。

 なお、図示は省略しているが、油圧ポン モータ31から突出した回転軸74は、別のポン プを貫通している。すなわち、油圧ポンプモ ータ31の回転軸74と別のポンプの回転軸とは 共通する1本の軸になっている。回転軸74の 心回りの回転にて別のポンプを駆動させる とにより、別系統の油圧回路を介して、前 したアームシリンダ12及びバケットシリンダ 13に作動油を供給するように構成されている

 図2に示す油圧回路30は、油圧ポンプモー 31における可動斜板80の傾斜角度に基づいて 、油圧ポンプモータ31からの作動油の吐出方 及び吐出量を制御する油圧サーボ機構43を えている。油圧サーボ機構43は、油圧ポンプ モータ31における可動斜板の傾斜角度を変更 せる片ロッド複動型の調整シリンダ44と、 整シリンダ44に作動油を供給する調整ポンプ 45と、調整ポンプ45からの作動油の吐出方向 び吐出量を調節するための4ポート3位置切換 型の電磁サーボ弁46とを有している。

 この場合、キャビン6内に配置された操作 レバー(図示省略)の操作量に応じた電磁サー 弁46のスプール位置の切換にて、調整シリ ダ44を伸縮動させることにより、油圧ポンプ モータ31における可動斜板80の傾斜角度が変 ・調節される。

 電磁サーボ弁46の入口ポート46aは調整ポ プ45を介して作動油タンク42に接続され、出 ポート46dは直接作動油タンク42に接続され いる。電磁サーボ弁46のボトム側ポート46bは 、調整シリンダ44のボトム油室47に接続され ロッド側ポート46cは調整シリンダ44のロッド 油室48に接続されている。調整シリンダ44に けるピストンロッド49の先端は、油圧ポンプ モータ31の可動斜板80に連動連結されている

 第1油路33中には、ブームシリンダ16のボ ム油室35からの作動油の漏れ出しを防止する 第1パイロットチェック弁51が設けられている 。第1パイロットチェック弁51は通常、ブーム シリンダ16のボトム油室35の方向にのみ開く 、例えば操作レバーのシリンダ短縮の操作 連動して、パイロット油路52から作動油が供 給されると、油圧ポンプモータ31における第1 ポート38の方向に開くように構成されている

 第1油路33における第1パイロットチェック 弁51とボトム油室35との間は、第1ドレイン油 53を介して作動油タンク42に接続されている 。第1ドレイン油路53中には、第1油路33内の圧 力が高くなり過ぎたときに作動油タンク42方 に作動油を逃がすためのリリーフ弁54が設 られている。

 一方、第2油路34中には、ブームシリンダ1 6のロッド油室36からの作動油の漏れ出しを防 止する第2パイロットチェック弁55が設けられ ている。第2パイロットチェック弁55は通常、 ブームシリンダ16のロッド油室36の方向にの 開くが、例えば操作レバーのシリンダ伸長 操作に連動して、パイロット油路56から作動 油が供給されると、油圧ポンプモータ31にお る第2ポート39の方向に開くように構成され いる。

 第2油路34における第2パイロットチェック 弁55とロッド油室36との間は、第2ドレイン油 57を介して作動油タンク42に接続されている 。第2ドレイン油路57中には、第2油路34内の圧 力が高くなり過ぎたときに作動油タンク42方 に作動油を逃がすためのリリーフ弁58が設 られている。

 第1油路33と第2油路34との間には、2つのリ リーフ弁64,65と2つの逆止弁66,67とを有するチ ージリリーフ回路61が配置されている。チ ージリリーフ回路61は、一方の油路33(34)内の 圧力が高くなり過ぎると、作動油をブームシ リンダ16における一方の油室35(36)に供給せず 、他方の油路34(33)や作動油タンク42に逃が ことによって、油圧回路30の過負荷を防止す るものである。

 実施形態では、第1油路33と第2油路34とに 、一対のバイパス油路62,63が並列状に接続 れている。シリンダ側バイパス油路62中には 、第1油路33内の圧力(作動油)を逃がすための 1リリーフ弁64と、第2油路34内の圧力(作動油 )を逃がすための第2リリーフ弁65とが設けら ている。ポンプ側バイパス油路63中には、第 1油路33の方向にのみ開く第1逆止弁66と、第2 路34の方向にのみ開く第2逆止弁67とが設けら れている。

 シリンダ側バイパス油路62における両リ ーフ弁64,65の間と、ポンプ側バイパス油路63 おける両逆止弁66,67との間は、中継油路68に てつながっている。中継油路68の先端は、電 サーボ弁46の入口ポート46aと調整ポンプ45と をつなぐ入口側油路69に接続されている。す わち、チャージリリーフ回路61から延びる 継油路68は調整ポンプ45に連通している。

 図2に示すように、第1油路33及び第2油路34 のうち少なくとも一方は、エアブリード弁91( 92)を介して作動油タンク42に分岐接続されて る。実施形態では、第1油路33における第1パ イロットチェック弁51とボトム油室35との間 ら分岐した副ドレイン油路93が作動油タンク 42に連通しており、副ドレイン油路93中に第1 アブリード弁91が設けられている。また、 2油路34における第2パイロットチェック弁55 ボトム油室36との間から分岐した副ドレイン 油路94も作動油タンク42に連通しており、副 レイン油路94中に第2エアブリード弁92が設け られている。

 エアブリード弁91,92は、油圧回路30内に侵 入した空気を取り除くエア抜きのためのもの であり、油圧回路30内の圧力が設定値より小 いときに、侵入した空気を外部(作動油タン ク42)に逃がす一方、油圧回路30内の圧力が設 値以上のときに完全に遮断状態となるよう 構成されている。なお、エアブリード弁91,9 2が遮断状態となる設定値は、油圧回路30から の作動油の排出を抑制すると共に、油圧回路 30内への空気の侵入を防ぐために、0(零)に近 正圧にするのが望ましい。

 (1-3).油圧ポンプモータの詳細構造
 次に、図3及び図4を参照しながら、油圧ポ プモータ31の詳細構造について説明する。

 図3に示すように、油圧ポンプモータ31は 中空箱状のハウジング本体71内に軸受72,73を 介して回転可能に軸支された回転軸74と、回 軸74に一体回転するようにスプライン嵌合 れたシリンダブロック75と、複数のポート38~ 40を有するバルブプレート76とを備えている シリンダブロック75には、回転軸74を中心と る同一円周上に、回転軸74と平行状に延び 複数のシリンダ室77が形成されている。各シ リンダ室77内には、ピストン78が往復摺動可 に嵌挿されている。

 ハウジング本体71内のうち軸受72側には、 油圧サーボ機構43の作用にて傾斜角度を変更 能な可動斜板80が配置されている。可動斜 80のうちシリンダブロック75と対峙する側の ストン摺動面には、ピストン78の先端部に けられたピストンシュー79が当接している。 可動斜板80のうちピストン摺動面と反対側の 球面部は、ハウジング本体74内に設けられ 斜板ホルダ81の凹球面部に摺動可能に接触し ている。

 シリンダブロック75内の収容室86には、回 転軸74に被嵌した状態で圧縮バネ82が配置さ ている。当該圧縮バネ82の作用(押圧付勢力) よって、ピストンシュー79が可動斜板80のピ ストン摺動面に押し付けられている。

 ハウジング本体71を構成する取り外し可 なエンドキャップ83とシリンダブロック75と 間には、回転軸74に被嵌した状態でバルブ レート76が配置されている。前述した圧縮バ ネ82は、その押圧付勢力にて、バルブプレー 76にシリンダブロック75を押し付ける役割も 担っている。従って、シリンダブロック75は バルブプレート76に面接触した状態で回転 74と共に一体回転する。

 バルブプレート76には、厚み方向に貫通 る3つのポート38~40が、回転軸74を中心とする 同一円周に沿って延びる円弧状に、適宜間隔 を空けて形成されている(図4参照)。実施形態 では、第1ポート38の開口区間S1が、第2ポート 39の開口区間S2と比べて、第3ポート40の開口 間S3分だけ大きくなっている。すなわち、第 2ポート39と第3ポート40との開口区間S2,S3の和 第1ポート38の開口区間S1と同じに設定され いる(S1=S2+S3の関係が成り立っている)。

 このため、第1ポート38に接続された第1油 路33、第2ポート39に接続された第2油路34、及 、第3ポート40に接続された第3油路41の3系統 において、互いに独立した作動油の流れを形 成でき、油圧アクチュエータ(実施形態では ームシリンダ16)に対する作動油の流量や圧 を個別に設定することが可能になる。

 第1ポート38の開口区間S1に対する第2ポー 39の開口区間S2の比は、ボトム油室35の受圧 積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比と 同じに設定されている。すなわち、S2/S1=R/Bの 関係が成り立っている。そして、図4に示す うに、第3ポート40の開口面積a3が第1ポート38 と第2ポート39との開口面積a1,a2の差よりも大 く設定されている。すなわち、a3>a1-a2の 係が成り立っている。

 なお、実施形態では、ハウジング本体71 らエンドキャップ83を取り外して、バルブプ レート76を付け替えることも可能である。こ ため、油圧シリンダが片ロッド複動型のも であれば、その大きさがブームシリンダ16 違っていても、油圧ポンプモータ31全体を交 換することなく、バルブプレート76の取り替 だけで対処できる。従って、実施形態にお る油圧ポンプモータ31の汎用性は高いので る。

 一方、シリンダブロック75のうちバルブ レート76に接触する側の端面には、各シリン ダ室77に連通する連通穴84が形成されている 各連通穴84は、シリンダブロック75の回転に ってバルブプレート76の各ポート38~40に選択 的に連通するように構成されている。

 また、ハウジング本体71のエンドキャッ 83には、第1油路33の一部を構成する第1キャ プ通路と、第2油路34の一部を構成する第2キ ップ通路と、中継油路68の一部を構成する 3キャップ通路と、チャージリリーフ回路61 が形成されている。バルブプレート76の第1 ート38は第1キャップ通路を介して第1油路33 連通し、第2ポート39は第2キャップ通路を介 て第2油路34に連通している。第3ポート40は 第3キャップ通路を介して第3油路41ひいては 作動油タンク42に連通している。

 油圧ポンプモータ31の回転軸74は、エンジ ン7の動力にて一方向(図4では反時計方向(矢 R方向))にのみ回転するように構成されてい 。このため、シリンダブロック75は、回転軸 74と共に、図4の矢印R方向にのみ回転する。 して、シリンダブロック75の各シリンダ室77 、シリンダブロック75の一方向回転に伴い 回転上流側から第1ポート38、第3ポート40、 2ポート39の順に連通するように構成されて る。

 エンジン7の動力にて回転軸74を軸心回り 回転させると、シリンダブロック75が回転 74と共に一体回転し、ピストンシュー79が可 斜板80のピストン摺動面上を摺動する。こ ときの可動斜板80(ピストン摺動面)の傾斜角 に基づいて、各ピストン78はシリンダ室77内 を往復摺動して、各シリンダ室77の容積を変 させる。

 このため、各シリンダ室77では、吸引行 と吐出行程とが順次実行される一方、シリ ダブロック75の回転に伴って、各シリンダ室 77に対する各ポート38~40の切換も、回転上流 から第1ポート38、第3ポート40、第2ポート39 順で自動的に実行される。その結果、作動 が第1ポート38(又は第2、第3ポート39,40)から い込まれ、第2、第3ポート39,40(又は第1ポー 38)から吐き出されることになる。

 油圧サーボ機構43の作用にて可動斜板80の 傾斜角度を変更すれば、各ピストン78の行程 トロークが変化する。かかる行程ストロー の変化によって、油圧ポンプモータ31から 作動油の吐出方向及び吐出量が調節される

 (1-4).作用効果
 以上の構成において、油圧ポンプモータ31 ら第1ポート38を経由して第1油路33に作動油 供給すると、作動油がブームシリンダ16のボ トム油室35に流入して、ブームシリンダ16が 長動する(ブームシリンダ16のピストンロッ 37が突出動する)。これに伴い、ブームシリ ダ16のロッド油室36からは作動油が流出し、 出した作動油は第2油路34から第2ポート39を して油圧ポンプモータ31に戻る。

 ここで、ロッド油室36の受圧面積Rは、ボ ム油室35の受圧面積Bと比べて、ピストンロ ド37の断面積P分だけ小さいから、仮にこの まであれば、ロッド油室36から流出して油 ポンプモータ31に戻る作動油量は、油圧ポン プモータ31から吐出してボトム油室35に流入 る作動油量より少なく、油圧ポンプモータ31 内でキャビテーションが生ずることになる。

 これに対して実施形態では、第1ポート38 開口区間S1に対する第2ポート39の開口区間S2 の比が、ボトム油室35の受圧面積Bに対するロ ッド油室36の受圧面積Rの比と同じ(S2/S1=R/B)に っている。そして、第1油路33と第2油路34と 間をつなぐチャージリリーフ回路61から延 る中継油路68が油圧サーボ機構43の調整ポン 45に接続されている。

 この場合、調整ポンプ45の駆動によって 作動油タンク42から中継油路68及びチャージ リーフ回路61を介して不足分の作動油が補 されることになるから、油圧ポンプモータ31 の自吸力を効果的に補完して、キャビテーシ ョンの発生を抑制できる。また、油圧ポンプ モータ31自身の自吸力によっても、作動油タ ク42から第3油路41及び第3ポート40を介して 足分の作動油を補給できるから、この点も ャビテーション防止に高い効果を発揮する

 実施形態では、第1油路33及び第2油路34の ち少なくとも一方がエアブリード弁91(92)を して作動油タンク42に分岐接続されている ら、仮に油圧回路30内でキャビテーションが 発生したとしても、その初期段階において、 油圧回路30内の圧力、すなわち空気混入の作 油が、エアブリード弁91(92)の作用にて作動 タンク42側に排出されると共に、調整ポン 45の駆動にて、前記排出分に相当する量の作 動油が油圧回路30中に補給されることになる その結果、油圧回路30内に侵入した空気を やかに除去でき(簡単にエア抜きでき)、キャ ビテーションを確実に解消できるのである。

 一方、油圧ポンプモータ31から第2ポート3 9を経由して第2油路34に作動油を供給すると 作動油がブームシリンダ16のロッド油室36に 入して、ブームシリンダ16が短縮動する(ブ ムシリンダ16のピストンロッド37が後退動す る)。これに伴い、ブームシリンダ16のボトム 油室35からは作動油が流出し、流出した作動 は第1油路33から第1ポート38を介して油圧ポ プモータ31に戻る。

 この場合は、ボトム油室35から流出して 圧ポンプモータ31に戻る作動油量が、油圧ポ ンプモータ31から吐出してロッド油室36に流 する作動油量より多くなるから、仮にこの まであれば、油圧ポンプモータ31が余剰分の 作動油を吸引できず、第1油路33及びボトム油 室35内の圧力が上昇してピストンロッド37の きを止めることになる。

 これに対して実施形態では、前述の通り 油圧ポンプモータ31の第3ポート40が作動油 ンク42に接続されており、且つ、S2/S1=R/Bとい う関係が成立しているので、油圧ポンプモー タ31自身の駆動にて、余剰分の作動油を第3ポ ート40から排出できる。

 従って、従来のような流量制御弁308(図15 照)によるシリンダ受圧面積差に対処する流 量調整機構がなくても、余剰分の作動油に起 因して、ピストンロッド37の動きが止まるこ はない。その上、前述の通り、従来のよう 流量調整機構が要らないから、流量制御弁3 08の作動に起因したハンチング現象もなくな 、ブームシリンダ16をスムーズに作動でき 。そして、油圧回路30のコンパクト化(構造 簡単化)や、部品点数削減に伴う製造コスト 抑制に貢献できるという利点もある。

 しかも、シリンダブロック75の各シリン 室77は、シリンダブロック75の一方向回転に い、回転上流側から第1ポート38、第3ポート 40、第2ポート39の順に連通するように構成さ ており、且つ、第3ポート40の開口面積a3を 1ポート38と第2ポート39との開口面積a1,a2の差 よりも大きく設定しているから(a3>a1-a2)、 ームシリンダ16を短縮動させるに際して、外 部の負荷が短縮方向と逆(図2のX2方向)に作用 ていても、ボトム油室35から流出する作動 のうち受圧面積差に起因して生ずる余剰分 、第3ポート40から作動油タンク42にスムーズ に排出できる。従って、第3ポート40での圧力 上昇による動力損失を簡単に抑制できる。

 また、ブームシリンダ16を伸長動させる 際しては、外部の負荷が伸長方向と逆(図2の X1方向)に作用していても、ロッド油室36から 出する作動油のうち受圧面積差に起因して ずる不足分を、作動油タンク42から第3ポー 40にスムーズに吸入できる。従って、第3ポ ト40での吸入抵抗によるキャビテーション 発生も簡単に抑制できるのである。

 以上まとめると、実施形態の構成によれ 、ブームシリンダ16のボトム油室35とロッド 油室36とで受圧面積に差(B>R)があるにも拘 ず、各油室35,36にその受圧面積B,Rに併せた適 量の作動油を供給できる。すなわち、ブーム シリンダ16の高圧側が切り換わったりしても 第1油路33側(ボトム油室35側)が高圧時のシリ ンダ速度と、第2油路34側(ロッド油室36側)が 圧時のシリンダ速度とが変わらない(同じで る)。このため、ブームシリンダ16の挙動が 定化するのである。

 (2).作業機械における負荷制御の参考例
 次に、図5~図12を参照しながら、作業機械に おける負荷制御の参考例について説明する。 図5は参考例におけるバックホウの側面図、 6はキャビン内の平面図、図7はバックホウの 油圧系統図、図8は閉ループ油圧回路周りの 大説明図、図9は油圧調整機構周りの拡大説 図、図10は制御手段の機能ブロック図、図11 は負荷制御のフローチャート、図12は微調節 御サブルーチンのフローチャートである。

 ここで、当該参考例に関する背景技術に いて説明する。特開2006-177397号公報は本願 願人による過去の出願に係るものである。 記文献に記載のバックホウでは、パイロッ 圧を利用して、油圧ポンプの吐出ポート側 圧力と油圧シリンダの吸入ポート側の圧力 の差を所定範囲内に調整することにより、 圧シリンダに掛かる負荷の大小に拘らず、 圧シリンダに供給される作動油量を略一定 保持する(油圧シリンダの作動速度を略一定 保持する)ロードセンシング制御が採用され ている。

 また、前記文献に記載のバックホウでは エンジン負荷が所定値以上になったときに パイロット圧を利用して両油圧ポンプから 出する作動油量を抑制することにより、エ ジンの過負荷によるエンジンスト-ルを回避 する負荷制御も採用されている。

 しかし、前記文献に開示された各制御は 複数の油圧ポンプを有するにも拘らず、パ ロット圧を利用したフィードバック制御で るため、かかるフィードバック制御用の油 系統が長く且つ複雑なものになりがちであ 。そうすると、各油圧シリンダに対する作 油の供給量を十分に確保しておく必要から 各油圧ポンプを容量の大きなものにせざる 得ず、結果的にコストの上昇を招来するこ になる。また一般に、パイロット圧による ィードバック制御は応答速度の点で改善の 地がある。以下に説明する参考例は、この うな現状の改善を図るためになされたもの ある。

 (2-1).参考例におけるバックホウの概要
 参考例における作業機械としてのバックホ 101の構成は、概ね第1実施形態のものと同じ であり、左右一対の走行クローラ103(図5では 側のみ示す)を有するクローラ式の走行装置 102と、走行装置102上に設けられた旋回台104( 体)とを備えている。旋回台104は、旋回モー 109(図7参照)にて、360°の全方位にわたって 平旋回可能に構成されている。走行装置102 前部には排土板105が昇降回動可能に装着さ ている。

 旋回台104には、操縦部であるキャビン106 エンジン107とが搭載されている。旋回台104 前部には、掘削作業のためのブーム111、ア ム112及びバケット113を有する作業部110が設 られている。キャビン106の内部には、オペ ータが着座する操縦座席108、エンジン107の 力回転数を設定保持するスロットル操作手 としてのスロットルレバー216、作業部操作 段としてのレバー・スイッチ群217~220(旋回 作レバー217、アーム操作レバー218、バケッ 操作スイッチ219及びブーム操作レバー220)、 びに、負荷率設定手段としての負荷率設定 イヤル213等が配置されている(図6参照)。

 作業部110の構成要素であるブーム111は、 端側を前向きに突き出して側面視く字状に 曲した形状に形成されている。ブーム111の 端部は、旋回台104の前部に取り付けられた ームブラケット114に、横向きのブーム軸115 中心にして首振り回動可能に枢着されてい 。ブーム111の内面(前面)側には、これを上 に首振り回動させるための片ロッド複動形 ブームシリンダ116が配置されている。ブー シリンダ116のシリンダ側端部は、ブームブ ケット114の前端部に回動可能に枢支されて る。ブームシリンダ116のロッド側端部は、 ーム111における屈曲部の前面側(凹み側)に固 定された前ブラケット117に回動可能に枢支さ れている。

 ブーム111の先端部には、長手角筒状のア ム112の基端部が、横向きのアーム軸119を中 にして首振り回動可能に枢着されている。 ーム111の上面前部側には、アーム112を首振 回動させるための片ロッド複動形のアーム リンダ120が配置されている。アームシリン 120のシリンダ側端部は、ブーム111における 曲部の背面側(突出側)に固定された後ブラ ット118に回動可能に枢支されている。アー シリンダ120のロッド側端部は、アーム112の 端側外面(前面)に固着されたアームブラケッ ト121に回動可能に枢支されている。

 アーム112の先端部には、掘削用アタッチ ントとしてのバケット113が、横向きのバケ ト軸122を中心にして掬い込み回動可能に枢 されている。アーム112の外面(前面)側には バケット113を掬い込み回動させるための片 ッド複動形のバケットシリンダ123が配置さ ている。バケットシリンダ123のシリンダ側 部は、アームブラケット121に回動可能に枢 されている。バケットシリンダ123のロッド 端部は、連結リンク124及び中継ロッド125を してバケット113に回動可能に枢支されてい 。

 (2-2).バックホウの油圧系統
 次に、図7~図9を参照しながら、バックホウ1 01の油圧系統130構造について説明する。

 図7に示すバックホウ101の油圧系統130は、 第1油圧供給装置としての可変容量形の油圧 ンプモータ131と、第2油圧供給装置としての 変容量形の油圧ポンプ132と、固定容量形の イロットポンプ133とを備えている。これら ンプ131~133群にはエンジン107から突出した出 力軸127が貫通していて、ポンプ131~133群は、 力軸127の回転にて駆動するように構成され いる。すなわち、ポンプ131~133群を駆動させ 回転軸(出力軸127)は共通する1本の軸になっ いる。

 油圧ポンプモータ131は、比較的大きな駆 力が必要な第1油圧アクチュエータとしての ブームシリンダ116に作動油を供給するための ものである。油圧ポンプ132は、第2油圧アク ュエータとしての旋回モータ109、アームシ ンダ120及びバケットシリンダ123に作動油を 給するためのものである。パイロットポン 133は後述する油圧調整機構175にパイロット を付加するためのものである。

 (2-2-1).閉ループ油圧回路の構造
 まず、第1油圧アクチュエータとしてのブー ムシリンダ116を駆動させる閉ループ油圧回路 134について説明する。閉ループ油圧回路134は 、前述した片ロッド複動形のブームシリンダ 116と、斜板式のアキシャルピストンポンプモ ータである油圧ポンプモータ131とを備えてい る。ブームシリンダ116と油圧ポンプモータ131 とは、ボトム側油路135及びロッド側油路136に て閉ループ状に接続されている。この場合、 ブームシリンダ116のボトム油室137がボトム側 油路135を介して油圧ポンプモータ131に接続さ れ、ブームシリンダ116のロッド油室138がロッ ド側油路136を介して油圧ポンプモータ131に接 続されている。

 このため、油圧ポンプモータ131には、ブ ム111降下時に、ブームシリンダ116からの作 油がボトム側油路135を経由して供給され、 の結果、油圧ポンプモータ131がモータとし の作用を発揮し、共通の出力軸127上にある 圧ポンプ132及びパイロットポンプ133の駆動 一部又は全部負担することになる。すなわ 、油圧ポンプモータ131のモータ的な動作に って、油圧ポンプ132及びパイロットポンプ1 33の駆動負荷が軽減されるから、エンジン107 体としての仕事量を軽減でき、燃費の改善 効果が高い。

 閉ループ油圧回路134は、油圧ポンプモー 131における可動斜板131aの傾斜角度(斜板角 )を制御する第1流量調節装置としての油圧サ ーボ機構140を備えている。油圧サーボ機構140 は、可動斜板131aの傾斜角度を変更させる片 ッド形の複動調整シリンダ141と、調整シリ ダ141に作動油を供給する調整ポンプ142と、 整ポンプ142からの作動油の供給方向及び供 量を調節するための4ポート3位置切換形の電 磁サーボ弁143とを有している。

 電磁サーボ弁143の入口ポート143aは調整ポ ンプ142を介して作動油タンク144に接続され、 出口ポート143dは直接作動油タンク144に接続 れている。電磁サーボ弁143のボトム側ポー 143bは、複動調整シリンダ141のボトム油室145 接続され、ロッド側ポート143cは複動調整シ リンダ141のロッド油室146に接続されている。 複動調整シリンダ141におけるピストンロッド 147の先端は、油圧ポンプモータ131の可動斜板 131aに連動連結されている。

 電磁サーボ弁143は、キャビン106内に配置 れたブーム操作レバー220の操作量に対応し 電磁ソレノイドの励磁によって、中立状態 、複動調整シリンダ141のボトム油室145への 動油供給状態と、複動調整シリンダ141のロ ド油室146への作動油供給状態とに切換駆動 るように構成されている。ブーム操作レバ 220の操作にて電磁サーボ弁143を切換駆動さ ると、複動調整シリンダ141が伸縮動して、 圧ポンプモータ131における可動斜板131aの傾 斜角度(斜板角度)が変更・調節され、油圧ポ プモータ131からブームシリンダ116への作動 の供給方向及び供給量が調節される。その 果、ブームシリンダ116の伸縮方向及び伸縮 が無段階に変更されて、ブーム111が上下に 振り回動することになる。

 ボトム側油路135とロッド側油路136との間 は、3ポート3位置切換形の方向切換弁150が 置されている。方向切換弁150は、ブームシ ンダ116における両油室137,138の受圧面積差等 起因して、一方の油室137から流出する作動 量が他方の油室138に流入する作動油量より い場合の余剰分を排出するためのものであ 。

 方向切換弁150の第1入口ポート150aは第1入 油路151を介してボトム側油路135に接続され 第2入口ポート150bは第2入口油路152を介して ッド側油路136に接続されている。方向切換 150の出口ポート150cはドレイン油路153を介し て作動油タンク144に接続されている。

 また、方向切換弁150は、ボトム側パイロ ト油路154を介してボトム側油路135に接続さ ている一方、ロッド側パイロット油路155を してロッド側油路136に接続されている。こ ため、ボトム側パイロット油路154の圧力は ボトム側油路135の圧力、ひいてはブームシ ンダ116におけるボトム油室137の圧力と略同 になっており、ロッド側パイロット油路155 圧力は、ロッド側油路136の圧力、ひいては ームシリンダ116におけるロッド油室138の圧 と略同じになっている。

 この場合、方向切換弁150は、両パイロッ 油路154,155の圧力差に応じて、中立状態と、 ボトム側油路135からドレイン油路153への作動 油排出状態と、ロッド側油路136からドレイン 油路153への作動油排出状態とに切換駆動する ように構成されている。当該方向切換弁150の 作用にて、ボトム側及びロッド側油路135,136 を流通する作動油量の不均衡が是正され、 ームシリンダ116がスムーズに伸縮動するこ になる。

 ボトム側油路135とロッド側油路136との間 は、2つのリリーフ弁163,164と2つの逆止弁165, 166とを有するチャージリリーフ回路160が配置 されている。チャージリリーフ回路160は基本 的に、一方の油路135(136)内の圧力が高くなり ぎると、作動油をブームシリンダ116におけ 一方の油室137(138)に供給せずに、他方の油 136(135)や作動油タンク144に逃がすことによっ て、閉ループ油圧回路134の過負荷を防止する ものである。また、閉ループ油圧回路134中の 作動油量が少ない場合は、油圧ポンプモータ 131の自吸力にて、作動油タンク144からチャー ジリリーフ回路161を介して不足分の作動油が 補給される。

 参考例では、ボトム側油路135とロッド側 路136とに、一対のバイパス油路161,162が並列 状に接続されている。シリンダ側バイパス油 路161中には、ボトム側油路135内の圧力を逃が すための第1リリーフ弁163と、ロッド側油路13 6内の圧力を逃がすための第2リリーフ弁164と 設けられている。ポンプ側バイパス油路162 には、ボトム側油路135の方向にのみ開く第1 逆止弁165と、ロッド側油路136の方向にのみ開 く第2逆止弁166とが設けられている。

 シリンダ側バイパス油路162における両リ ーフ弁164,165の間と、ポンプ側バイパス油路 163における両逆止弁166,167の間とは、排出油 167にてつながっている。排出油路167の先端 、ドレイン油路153の中途部に接続されてい 。従って、排出油路167はドレイン油路153を して作動油タンク144に連通している。

 (2-2-2).チャージ油圧回路の構造
 次に、第2油圧アクチュエータ(旋回モータ10 9、アームシリンダ120及びバケットシリンダ12 3)を駆動させるチャージ油圧回路174について 明する。チャージ油圧回路174は、前述した 回モータ109と、片ロッド複動形のアームシ ンダ120と、片ロッド複動形のバケットシリ ダ123と、斜板式のアキシャルピストンポン である油圧ポンプ132と、固定容量形のパイ ットポンプ133と、第2流量調節装置としての 油圧調整機構175とを備えている。

 油圧ポンプ132の吸入側は吸入油路176を介 て作動油タンク144に連通している。油圧ポ プ132の吐出側から延びるチャージ油路177に 、それぞれ対応する流量制御弁ユニット178, 179,180を介して、旋回モータ109とアームシリ ダ120とバケットシリンダ123とが分岐接続さ ている。

 旋回用の流量制御弁ユニット178は、キャ ン106内に配置された旋回操作レバー217の操 量に対応して、中立状態と、旋回モータ109 対する一方のモータ油路181への作動油供給 態と、他方のモータ油路182への作動油供給 態とに切換駆動するように構成されている 旋回操作レバー217の操作にて旋回用の流量 御弁ユニット178を切換駆動させると、油圧 ンプ132から旋回モータ109への作動油の供給 向及び供給量が調節される。その結果、旋 モータ109の回転方向及び回転量が無段階に 更されて、旋回台104が水平旋回することに る。

 アーム用の流量制御弁ユニット179は、キ ビン106内に配置されたアーム操作レバー218 操作量に対応して、中立状態と、アームシ ンダ120に対するボトム側油路183への作動油 給状態と、ロッド側油路184への作動油供給 態とに切換駆動するように構成されている アーム操作レバー218の操作にてアーム用の 量制御弁ユニット179を切換駆動させると、 圧ポンプ132からアームシリンダ120への作動 の供給方向及び供給量が調節される。その 果、アームシリンダ120の伸縮方向及び伸縮 が無段階に変更されて、アーム112が上下に 振り回動することになる。

 バケット用の流量制御弁ユニット180は、 ライド式のバケット操作スイッチ219の操作 に対応して、中立状態と、バケットシリン 123に対するボトム側油路185への作動油供給 態と、ロッド側油路186への作動油供給状態 に切換駆動するように構成されている。バ ット操作スイッチ219の操作にてバケット用 流量制御弁ユニット180を切換駆動させると 油圧ポンプ132からバケットシリンダ123への 動油の供給方向及び供給量が調節される。 の結果、バケットシリンダ123の伸縮方向及 伸縮量が無段階に変更されて、アーム112の 端部にあるバケット113が、横向きのバケッ 軸122回りに掬い込み回動することになる。

 第2流量調節装置としての油圧調整機構175 は、油圧ポンプ132における可動斜板132aの傾 角度(斜板角度)を制御するためのものであり 、可動斜板132aの傾斜角度を変更させる片ロ ド形の単動調整シリンダ190と、油圧ポンプ13 2から単動調整シリンダ190への作動油の供給 向及び供給量を調節するための3ポート2位置 切換形の圧力サーボ弁191と、パイロットポン プ133からのパイロット圧を圧力サーボ弁191に 付加するための圧力調整電磁弁192とを備えて いる。

 圧力サーボ弁191の油路側第1ポート191aは チャージ油路177のうち油圧ポンプ132と各流 制御弁ユニット178~180への分岐部187との間に 続され、油路側第2ポート191bは直接作動油 ンク144に接続されている。圧力サーボ弁191 シリンダ側ポート191cは単動調整シリンダ190 ボトム油室193に接続されている。単動調整 リンダ190のロッド室には、ピストンロッド1 94を短縮動させる方向に付勢する戻しバネ195 内装されている。単動調整シリンダ190にお るピストンロッド194の先端は、油圧ポンプ1 32の可動斜板132aに連動連結されている。

 圧力サーボ弁191は、第1パイロット油路196 を介して、チャージ油路177のうち油圧ポンプ 132と分岐部187との間に接続されている一方、 第2パイロット油路197を介して各流量制御弁 ニット178~180に接続されている。このため、 1パイロット油路196の圧力は油圧ポンプ132の 吐出側の圧力と略同じになっており、第2パ ロット油路197の圧力は、旋回モータ109、ア ムシリンダ120及びバケットシリンダ123にお る吸入側の圧力のうち最も高圧なものと略 じになっている。

 また、圧力サーボ弁191は、強制パイロッ 油路198を介して、圧力調整電磁弁192の吐出 にも接続されている。圧力調整電磁弁192の 入側はパイロットポンプ133の吐出側に接続 れている。パイロットポンプ133の吸入側は 入油路176の中途部に接続されている。

 この場合、圧力サーボ弁191は基本的に、 1及び第2パイロット油路196,197の圧力差に応 て、単動調整シリンダ191のボトム油室193へ 作動油供給状態と、ボトム油室193からの作 油排出状態とに切換駆動するように構成さ ている。

 第1及び第2パイロット油路196,197の圧力差 予め設定された所定範囲から外れて、圧力 ーボ弁191が切換駆動すると、単動調整シリ ダ190が伸縮動して、油圧ポンプ132における 動斜板132aの傾斜角度(斜板角度)が変更・調 され、油圧ポンプ132から各第2油圧アクチュ エータ(旋回モータ109、アームシリンダ120及 バケットシリンダ123)への作動油の供給量が 節される。

 その結果、油圧ポンプ132の吐出側の圧力 各第2油圧アクチュエータ109,120,123の吸入側 圧力との差が所定範囲内に調整され、各第2 油圧アクチュエータ109,120,123に掛かる負荷の 小に拘らず、各第2油圧アクチュエータ109,12 0,123に供給される作動油量が略一定に保持さ ることになる。すなわち、各第2油圧アクチ ュエータ109,120,123の作動速度を略一定に保持 るロードセンシング機能が働くことになる

 圧力調整電磁弁192は、後述するコントロ ラ201からの制御情報に基づいた電磁ソレノ ドの励磁にて、第1パイロット油路196経由で 圧力サーボ弁191に付加されるパイロット圧を 調節するように構成されている。当該圧力調 整電磁弁192の作用にて、圧力サーボ弁191が作 動油供給状態に切換駆動して、単動調整シリ ンダ190が油圧ポンプ132における可動斜板132a 傾斜角度を変更・調節する結果、油圧ポン 132からの作動油量が強制的に低減すること なる。なお、圧力調整電磁弁192は通常(コン ローラ201からの制御情報がないとき)、圧力 サーボ弁191にパイロット圧を付加しないよう に設定されている。

 (2-3).負荷制御を実行するための構成
 次に、図10を参照しながら、バックホウの 荷制御を実行するための構成について説明 る。

 バックホウ101に搭載された制御手段とし のコントローラ201及び電子ガバナコントロ ラ202は、各種演算処理や制御を実行するCPU 他、制御プログラムやデータを記憶させる めのROM、制御プログラムやデータを一時的 記憶させるためのRAM、及び入出力インター ェイス等を備えている。コントローラ201は 電源印加用のキースイッチ203を介してバッ リ204に接続されている。

 キースイッチ203は、鍵穴に差し込んだ所 の鍵にて回転操作可能なロータリ式スイッ であり、図示は省略するが、キャビン106内 配置されている。また、キースイッチ203は ンジン107を始動させるためのスタータ205に 接続されている。

 コントローラ201には、エンジン回転数Rを 制御する電子ガバナコントローラ202が接続さ れている。電子ガバナコントローラ202には、 燃料供給装置としての電子ガバナ207付き燃料 噴射ポンプ206と、エンジン回転数を検出する 回転数検出手段としてのエンジン回転センサ 208と、燃料噴射ポンプ206のラック位置から燃 料噴射量を検出する負荷検出手段としてのラ ック位置センサ209と、スロットルレバー216の 操作位置を検出するスロットルポテンショ210 と、燃料噴射ポンプ206のラック位置を調節す るスロットルソレノイド211とが接続されてい る。

 スロットルレバー216を手動操作すると、 子ガバナコントローラ202は、エンジン回転 Rがスロットルレバー216の設定回転数Rs(目標 回転数)となるように、スロットルポテンシ 210の検出情報に基づいてスロットルソレノ ド211を駆動させ、燃料噴射ポンプ206のラッ 位置を調節する。このため、エンジン回転 Rはスロットルレバー216の位置に応じた値に 持される。

 コントローラ201には、出力関連の機器と て、調整ポンプ142からの作動油の供給方向 び供給量を調節するための電磁サーボ弁143 、パイロットポンプ133からのパイロット圧 圧力サーボ弁191に付加するための圧力調整 磁弁192とが接続されている。また、コント ーラ201には、入力関連の機器として、ブー 操作レバー220の操作位置を検出するブーム テンショ212と、負荷制御時におけるエンジ の設定負荷率Zsを手動設定するための負荷 設定ダイヤル213とが接続されている。

 参考例では、エンジン負荷率Z及び設定負 荷率Zsの検出結果に基づいてエンジン回転数R が設定回転数Rsと一致するように、油圧ポン モータ131及び油圧ポンプ132から吐出する作 油量を抑制する負荷制御が採用されている ここで、エンジン負荷率Zとは、ラック位置 センサ209にて検出されたエンジン負荷が最高 のときを100%として、作業中のエンジン負荷 比率を算出したものであり、アイドリング 態のエンジン負荷率Zが0(零)になる。負荷率 定ダイヤル213は、設定負荷率Zsを70~100%の範 で任意に調節し得るように構成されている

 コントローラ201のROMには、エンジン負荷 Zと設定負荷率Zsとの差、及び、設定回転数R sとエンジン回転数Rとの差に基づく比例積分 御(PI制御)を実行するための関係式が予め記 憶されている。この場合の関係式としては下 記の式1が採用されている。

 ここで、k1~k4は比例定数であり、右辺第1項 び第3項は比例項、右辺第2項及び第4項は積 項である。制御演算値PIが0未満(PI<0)であ ば0に置き換え、積分項の状態変数(Z-Zs、Rs-R )をリセットする。制御演算値PIが所定値A以 (PI>A)であればそのままAに置き換える。す わち、制御演算値PIの制御範囲は0≦PI≦Aに 定されている。

 (2-4).負荷制御の説明
 次に、図11及び図12のフローチャートを参照 しながら、負荷制御の一例について説明する 。

 制御手段としてのコントローラ201は、エ ジン回転数Rが設定回転数Rsと一致するよう 、油圧ポンプモータ131及び油圧ポンプ132か 吐出する作動油量を抑制することにより、 ンジン107の過負荷によるエンジンスト-ルを 回避する負荷制御を実行する。ここで、設定 回転数Rsはスロットルレバー216にて、設定負 率Zsは負荷率設定ダイヤル213にて予め設定 れているものとする。

 まず、負荷制御のスタートに続いて、負 率設定ダイヤル213の設定値である設定負荷 Zsと、ラック位置センサ209の検出値(エンジ 負荷)と、スロットルレバー216の設定値であ る設定回転数Rsと、エンジン回転センサ208の 出値Rとを読み込み(ステップS1)、ラック位 センサ209の検出値に基づいて現在のエンジ 負荷率Zを演算する(ステップS2)。

 次いで、設定負荷率Zs及び現在のエンジ 負荷率Zと、設定回転数Rs及び現在のエンジ 回転数Rとから、前述の式1に従って制御演算 値PIを演算したのち(ステップS3)、制御演算値 PIに基づいて、圧力調整電磁弁192への指令電 値Ipと電磁サーボ弁143への指令電流値Irとを 演算する(ステップS4)。ステップS4で採用され る演算式としては、例えば下記の式2及び式3 挙げられる。ここで、L1及びL2は比例定数で ある。

 圧力調整電磁弁192への指令電流値Ipが比例 数と制御演算値PIの累乗根との積になってい るのは、圧力調整電磁弁192を介して間接的に 圧力サーボ弁191を制御する構成を採っている ためである。

 そして、コントローラ201からの指令電流 Ip(制御情報)に基づいて圧力調整電磁弁192の 電磁ソレノイドを励磁させ、第1パイロット 路196経由で圧力サーボ弁191にパイロット圧 付加すると共に、同じくコントローラ201か の指令電流値Ir(制御情報)に基づいて電磁サ ボ弁143の電磁ソレノイドを励磁させ、電磁 ーボ弁143を直接、複動調整シリンダ141のボ ム油室145への作動油供給状態に切換駆動さ る(ステップS5)。

 そうすると、圧力サーボ弁191が作動油供 状態に切換駆動して、単動調整シリンダ190 油圧ポンプ132における可動斜板132aの傾斜角 度を変更・調節し、油圧ポンプ132からの作動 油量が適宜低減する。これと同時に、電磁サ ーボ弁143の切換駆動にて、複動調整シリンダ 141が油圧ポンプモータ131における可動斜板131 aの傾斜角度を変更・調節し、油圧ポンプモ タ131からの作動油量も適宜低減する。その 果、エンジン負荷が軽減され、エンジンス ールを回避できるのである。

 参考例では、以上のような負荷制御が時 刻々実行されていて、実際のエンジン負荷 設定負荷を超えた場合にその負荷を軽減し エンジン回転数Rが設定回転数Rsと一致する うに、油圧ポンプモータ131及び油圧ポンプ1 32から吐出する作動油量を制御しているから 上限である設定負荷率Zs付近の値にエンジ 負荷率Zを維持しつつ、エンジン107を駆動で る。このため、エンジンストールを確実に 制できるものでありながら、エネルギー損 を低減してエンジン107の出力を効率よく利 できる。

 参考例では、電磁弁143,192によるフィード バック制御を採用しているから、特開2006-1773 97号公報に記載の構成よりも応答速度が速い また、電磁弁143,192の制御に関して油圧を利 用しないから、油圧ポンプ132に負担がかから ない(フィードバック制御のために油圧ポン 132の容量を大きくしなくてもよい)。

 しかも、キャビン106内に負荷率設定ダイ ル213も配置されているので、負荷率設定ダ ヤル213の設定操作により、エンジン107が過 荷状態か否かの基準値を任意(実施形態では 70~100%の範囲)に調節できる。このため、負荷 御を実行する際に、作業状況やオペレータ 好み等に合わせた適切な設定を簡単に採用 き、負荷制御の適正化を図れるという利点 ある。

 ところで、かかる負荷制御の実行中に、 ペレータがエンジン回転数Rを低下させる方 向にスロットルレバー216を手動操作して、エ ンジン回転数Rが元の設定回転数Rs未満になっ た場合(ステップS6:YES)は、微調節制御サブル チンが実行される(ステップS7)。

 図12に示すように、微調節制御サブルー ンでは、スタートに続いて、設定負荷率Zsと 、ラック位置センサ209の検出値(エンジン負 )と、新たな設定回転数Rs″と、エンジン回 センサ208の検出値R″とを読み込み(ステップ T1)、ラック位置センサ209の検出値に基づいて 現在のエンジン負荷率Z″を演算する(ステッ T2)。

 次いで、設定負荷率Zs及び現在のエンジ 負荷率Z″と、新たな設定回転数Rs″及び現 のエンジン回転数R″とから、前述の式1に従 って制御演算値PI″を演算したのち(ステップ T3)、新たな設定回転数Rs″及び現在のエンジ 回転数R″と、コントローラ201のROMに予め記 憶された関係式又は制御マップとから、補正 ゲインGを求める(ステップT4)。この場合の補 ゲインGは、新たな設定回転数Rs″と現在の ンジン回転数R″との差(Rs-R)が大きくなるに 連れて小さな値となる。

 ステップT4で補正ゲインGを算出した後は 補正ゲインGと制御演算値PI″とに基づいて 圧力調整電磁弁192への指令電流値Ip″と電 サーボ弁143への指令電流値Ir″とを演算する (ステップT5)。ステップT5で採用される演算式 としては、例えば下記の式4及び式5が挙げら る。ここで、L1″及びL2″は比例定数である 。

 そして、コントローラ201からの指令電流値I p″(制御情報)に基づいて圧力調整電磁弁192の 電磁ソレノイドを励磁させ、第1パイロット 路196経由で圧力サーボ弁191にパイロット圧 付加すると共に、同じくコントローラ201か の指令電流値Ir″(制御情報)に基づいて電磁 ーボ弁143の電磁ソレノイドを励磁させ、電 サーボ弁143を直接、複動調整シリンダ141の トム油室145への作動油供給状態に切換駆動 せる(ステップT6)。

 そうすると、圧力サーボ弁191が作動油供 状態に切換駆動して、単動調整シリンダ190 油圧ポンプ132における可動斜板132aの傾斜角 度を変更・調節し、油圧ポンプ132からの作動 油量が適宜低減する。これと同時に、電磁サ ーボ弁143の切換駆動にて、複動調整シリンダ 141が油圧ポンプモータ131における可動斜板131 aの傾斜角度を変更・調節し、油圧ポンプモ タ131からの作動油量も適宜低減する。

 その結果、各作業部操作手段217~220(旋回 作レバー217、アーム操作レバー218、バケッ 操作スイッチ219及びブーム操作レバー220)の 作量に対する油圧ポンプモータ131及び油圧 ンプ132からの作動油量は、エンジン回転数R ″の低下に比例して低減することになる。

 従って、各作業部操作手段217~220の操作に よる油圧アクチュエータ109,116,120,123の微量動 作が可能になるから、旋回台104や各作業部110 を微調節操作でき、操作性がよくなると共に 、作業効率の向上にも寄与するのである。

 (2-5).油圧系統の別例
 図13及び図14には油圧系統の別例を示してい る。図13は参考例における油圧系統の別例を す説明図、図14は別例における制御手段の 能ブロック図である。当該別例では、第2斜 調節装置としての油圧調整機構275が前述の 考例のものと異なっている。すなわち、圧 調整電磁弁192を省略すると共に、圧力サー 弁191を3ポート2位置切換形のチャージ用電 サーボ弁291に変更した点において、前述の 考例と相違している。このため、コントロ ラ201には、圧力調整電磁弁192に変えてチャ ジ用電磁サーボ弁291が接続されている。そ 他の構成は前述の参考例と同様である。

 別例における負荷制御の態様は、基本的 前述の参考例と同様である。この場合、チ ージ用電磁サーボ弁291への指令電流値Ip,Ip は、比例定数と制御演算値PI,PI″との積にな っている。すなわち、下記の式2″及び式4″ 、前述の式3及び式5と同様に、一次関数で されることになる。これは、圧力調整電磁 192をなくして直接、チャージ用電磁サーボ 291を制御する構成を採っているためである

 かかる制御を採用した場合も、前述の実施 態と同様の作用効果を奏する。特に、圧力 整電磁弁192を省略すると共に、圧力サーボ 191を3ポート2位置切換形のチャージ用電磁 ーボ弁291に変更しているので、応答速度は 述の参考例よりも速くなる。その上、部品 数が少なくて済むから、コストの抑制にも 献するのである。

 (3).その他
 本願発明は、前述の実施形態に限らず、様 な態様に具体化できる。例えば本願発明は ックホウに限らず、コンバイン等の農作業 や、ホイルローダ等の特殊作業用車両にも 用可能である。また、アキシャルピストン 置は、斜板式のアキシャルピストンポンプ ータ31に限らず、斜軸式やラジアル式のも でもよい。単なるアキシャルピストンポン でもよい。

 なお、作業機械における負荷制御の参考例 内容が独立した発明として成立し得るもの あることは言うまでもない。その他、各部 構成は図示の実施形態に限定されるもので なく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で 々変更が可能である。


                                                                                  




 
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