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Patent Searching and Data


Title:
BALLOON CATHETER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/133614
Kind Code:
A1
Abstract:
A balloon catheter characterized in that two guide wire lumens, into which guide wires are to be inserted, are provided in a balloon inflation lumen having an uninflated balloon attached to the outer periphery at the tip thereof. By feeding the two guide wire lumens and balloon inflation lumen as described above toward the branching of tube along the two guide wires that have been preliminarily passed from the branching of tube into the respective branches, the lumen tip can be highly accurately placed at the position immediately before the branching of tube. Thus, the stent at the outer periphery of the balloon can be placed at the optimum target position.

Inventors:
KAWAJIRI KENJI (JP)
KANAZAWA TETSUYA (JP)
NAKAMARU SHUNICHI (JP)
KAMI SHIGEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058327
Publication Date:
November 05, 2009
Filing Date:
May 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAWAJIRI KENJI (JP)
TORAY MEDICAL CO LTD (JP)
KANAZAWA TETSUYA (JP)
NAKAMARU SHUNICHI (JP)
KAMI SHIGEO (JP)
International Classes:
A61M25/00
Foreign References:
JP2006223338A2006-08-31
JP2007082707A2007-04-05
Attorney, Agent or Firm:
BAN, Toshimitsu (JP)
Toshimitsu Ban (JP)
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Claims:
 先端部外周に未膨張のバルーンが装着されたバルーンインフレートルーメン内に、ガイドワイヤーが内挿されるガイドワイヤールーメンを2本設けたことを特徴とするバルーンカテーテル。
 前記バルーンインフレートルーメンのバルーン先端側部分が、実質的にバルーン封止用にバルーンを接合するための糊代部分のみから成っている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
 前記2本のガイドワイヤールーメンが、バルーンインフレートルーメン先端からバルーンインフレートルーメン後端のコネクタ接合部分までバルーンインフレートルーメン内に延設されている、請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
 前記2本のガイドワイヤールーメンが、バルーンインフレートルーメン先端からバルーンインフレートルーメン内を延設されており、かつ、バルーンインフレートルーメン後端のコネクタ接合部分までの区間の途中で、バルーンインフレートルーメン外へ導出されている、請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
 前記2本のガイドワイヤールーメンのうちの一方が、バルーンインフレートルーメン先端からバルーンインフレートルーメン後端のコネクタ接合部分までバルーンインフレートルーメン内に延設されており、他方が、バルーンインフレートルーメン先端からバルーンインフレートルーメン内を延設されており、かつ、バルーンインフレートルーメン後端のコネクタ接合部分までの区間の途中で、バルーンインフレートルーメン外へ導出されている、請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
 前記バルーンインフレートルーメンの先端側部分におけるバルーン接合用糊代部分のルーメン延在方向長さが1mm~5mmの範囲内にある、請求項2~5のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
Description:
バルーンカテーテル

 本発明は、医療用バルーンカテーテルに し、特に、血管、食道、気管、尿道、胆管 の分岐管部に形成された狭窄部の拡張治療 好適な医療用バルーンカテーテルに関する

 バルーンカテーテルを用いたカテーテル ステム、ステント送達システム及びそれら 関連するステントは、血管内及び他の体内 腔内の狭窄症、動脈瘤、病変及び他の異常 治療に幅広く使用されている。バルーンカ ーテルを用いた治療では、一般に、ステン と呼ばれる医療器具を所定の狭窄部または 塞部まで送った後、バルーンを拡張し、バ ーンの拡張力によりステントを塑性変形さ ることで狭窄部の内面に密着させて患部を 張する。ステントを所望の狭窄部へ留置す ためには、まず、あらかじめ患部の血管等 1本のガイドワイヤーを通した後、先端にス テントが付いたバルーンカテーテルをガイド ワイヤーに従わせて所望の位置まで送る方法 が一般的に実施されている。

 しかしながら、上記の方法では分岐管部 おける目標とする位置へのステントの留置 、適切に行うことが困難である。バルーン テーテルによる分岐管部の治療においては テントを分岐管部の適切な場所に正確に留 する必要があるが、上記手法では、後述の 4(A)に示すようにステント先端が一方の分枝 へ入り込んでしまうことや、目標とする分岐 部位の手前に留置されてしまうことを防ぐこ とが難しい。従来の手法でこれを防ぐために は、まず分岐管部のそれぞれの分枝に1本ず ガイドワイヤーを通しておき、バルーンカ ーテルを一方のガイドワイヤーに従わせて 置した後、ステントと血管内壁との間に挟 れたもう一方のガイドワイヤーを一度抜去 、改めてガイドワイヤーをカテーテル内に して前記抜去した分枝内にまで延在させる クロスと呼ばれる作業を行っており、治療 おいて操作手順が煩雑なものとなっている

  そこで本発明の課題は、分岐管部の目 位置により精度良く正確にステントを留置 るのに適したバルーンカテーテルを提供す ことにより、血管、食道、気管、尿道、胆 等の分岐管部に形成された狭窄部をより容 にかつ適切に拡張治療できるようにするこ にある。

 上記課題を解決するために、本発明に係 バルーンカテーテルは、先端部外周に未膨 のバルーンが装着されたバルーンインフレ トルーメン内に、ガイドワイヤーが内挿さ るガイドワイヤールーメンを2本設けたこと を特徴とするものからなる。

 すなわち、本発明のバルーンカテーテル おいては、分岐管部にステントを送って留 させる操作を行う際、分岐管の各分枝内へ 分岐挿入された2本のガイドワイヤーをそれ ぞれ別々のガイドワイヤールーメンに内挿し た状態でバルーンカテーテルの先端部を分岐 管部に送ることになるため、バルーンインフ レートルーメンのバルーン装着部は、各分枝 内へと分岐挿入されている2本のガイドワイ ーの分岐形状部で係止される状態となり、 ルーンインフレートルーメンおよびバルー の先端部は、分岐管部又はその直前の目標 する位置に停止される状態となる。その結 、バルーン外周に装着されたステントも、 も望ましい目標位置に位置決めされること なり、バルーン膨張後にはその目標位置に 度良く正確に留置されることが可能になる

 また、上記バルーンカテーテルは、バル ンインフレートルーメンのバルーン先端側 分が、実質的にバルーン封止用にバルーン 接合する糊代部分のみから成っている構造 することも可能である。バルーン接合用糊 部分のルーメン延在方向長さは、特に限定 れないが、たとえば1mm~5mmの範囲内にあるこ とが好ましい。これによりバルーン封止のた めに最小限必要な糊代を確保しつつバルーン 先端を分岐管部の奥まで、つまり分岐管部の 分岐部に当たる位置またはその直前位置まで 送ることが可能となり、ステントが分岐管部 から離れた手前の位置に留置されてしまうこ とを防ぐことができる。

 上記バルーンカテーテルの2本のガイドワ イヤールーメンは、バルーンインフレートル ーメン先端からバルーンインフレートルーメ ン後端のコネクタ接合部分までバルーンイン フレートルーメン内に延設されていてもよい (この構造は、オーバーザワイヤ(OTW)タイプと 呼ばれることもある)。あるいは、2本のガイ ワイヤールーメンは、バルーンインフレー ルーメン先端からバルーンインフレートル メン内を延設されており、かつ、バルーン ンフレートルーメン後端のコネクタ接合部 までの区間の途中で、バルーンインフレー ルーメン外へ導出されていてもよい(この構 造は、ラピッドエクスチェンジ(RX)タイプと ばれることもある)。さらには、上記両形態 組み合わせた構造、つまり、2本のガイドワ イヤールーメンのうちの一方が、バルーンイ ンフレートルーメン先端からバルーンインフ レートルーメン後端のコネクタ接合部分まで バルーンインフレートルーメン内に延設され ており、他方が、バルーンインフレートルー メン先端からバルーンインフレートルーメン 内を延設されており、かつ、バルーンインフ レートルーメン後端のコネクタ接合部分まで の区間の途中で、バルーンインフレートルー メン外へ導出されている構造とすることも可 能である。

 本発明に係るバルーンカテーテルによれ 、バルーンインフレートルーメン内にガイ ワイヤールーメンを2本同時に設け、あらか じめ分岐管部の各分枝に各ガイドワイヤーを 1本ずつ挿入した状態で、バルーンインフレ トルーメンおよびバルーン、さらにはバル ン外周のステントの先端部を分岐管部に対 て最適な目標位置に停止させることができ ようにしたので、カテーテルやステントが ずれかの分枝へ入り込んでしまうことを防 ことができ、最終的にステントを分岐管部 対してその直前の最適な目標位置に留置す ことが可能となる。また、バルーンインフ ートルーメンのバルーン先端側部分が、実 的にバルーン封止用にバルーンを接合する 代部分のみから成っている構造にすること 、バルーン先端を分岐管部の直前の位置ま 送ることが可能となり、ステントが分岐管 の手前に留置されてしまうことを防ぐこと できる。

 また、本発明に係るバルーンカテーテル 使用すると、分岐管のそれぞれの分枝に挿 したいずれのガイドワイヤーもステントと 管内壁に挟まれることがないため、ガイド イヤーのリクロスを行わずに治療準備が完 することになり、作業手順の簡略化および 業時間の短縮を実現することができる。

本発明の一実施態様に係るバルーンカ ーテルの概略構成図である。 本発明に係るバルーンカテーテルにお る、ガイドワイヤールーメンの配置例を示 た概略構成図である。 本発明の一実施態様に係るバルーンカ ーテルの全体概略構成図である。 バルーンカテーテルによるステント配 方法における、従来手法と本発明との比較 明図である。 本発明における分岐管部でのステント 置手順の一例を説明するための概略構成図 ある。

符号の説明

1:バルーンカテーテル
2:バルーンインフレートルーメン
3:ガイドワイヤールーメン
4:バルーン
5:バルーン接合糊代
6:ガイドワイヤー
7:コネクタ
8:コネクタ接合部分
10:ステント
11:分枝
12:分枝用ステント

 以下に、本発明に係るバルーンカテーテル 望ましい実施の形態について、図面を参照 ながら説明する。
 図1は、本発明の一実施態様に係るバルーン カテーテルを示し、とくに、バルーンインフ レートルーメンのバルーン先端側部分が、実 質的にバルーン封止用にバルーンを接合する 糊代部分のみから成っている構造を示してい る。図1において、バルーンカテーテル1はバ ーンインフレートルーメン2を有しており、 バルーンインフレートルーメン2内にはガイ ワイヤールーメン3が2本設けられている。バ ルーンカテーテル1は先端部にバルーン接合 代5を有しており、バルーン接合糊代5を介し てバルーンカテーテル1の先端部外周にバル ン4が膨張可能に接着されている。2本のガイ ドワイヤー6は、相対的に、それぞれのガイ ワイヤールーメン3の中に挿入される。なお 本実施態様においては、バルーンインフレ トルーメン2の先端は封止構造になっており 、ガイドワイヤールーメン3の設置部のみ、 イドワイヤールーメン3の内部が上記封止端 開口されているとともに、ガイドワイヤー ーメン3内にガイドワイヤー6が挿通可能に っている。

 本発明に係るバルーンカテーテルにおけ バルーン接合構造は、特に限定されるもの はないが、バルーンインフレートルーメン バルーン先端側部分が、実質的にバルーン 止用にバルーンを接合するための糊代部分 みから成っていることが好ましく、バルー を接合する糊代部分5が1mm~5mmの範囲内にあ ことがより好ましい。バルーン先端側部分 実質的に糊代部分のみから成っていること 、バルーン先端に装着したステントを分岐 部の直前の位置に留置することがより容易 なる。

 また、本発明において、ガイドワイヤー ーメンのバルーンインフレートルーメン内 おける延在形態については、各種形態を採 得る。とくに、図3に示す全体構成における 、バルーンインフレートルーメン2の後端に 続されるコネクタ7とその接合部分8に対する ガイドワイヤールーメン3の延在構成につい 、各種形態を採り得る。例えば、図2(A)に示 ように、2本のガイドワイヤールーメン3が 方ともバルーンインフレートルーメン2先端 らバルーンインフレートルーメン2後端のコ ネクタ接合部分8(図3に図示)までバルーンイ フレートルーメン内に延設される形態とす ことができる。あるいは、図2(B)および図3に 示すように、2本のガイドワイヤールーメン3 両方ともバルーンインフレートルーメン2先 端からバルーンインフレートルーメン2内を 設されており、かつ、バルーンインフレー ルーメン2後端のコネクタ接合部分8までの区 間の途中で、バルーンインフレートルーメン 2外へ導出されている形態とすることもでき 。さらには、上記両形態を組み合わせた構 、つまり、2本のガイドワイヤールーメン3の うちの一方が、バルーンインフレートルーメ ン2先端からバルーンインフレートルーメン2 端のコネクタ接合部分までバルーンインフ ートルーメン2内に延設されており、他方が 、バルーンインフレートルーメン2先端から ルーンインフレートルーメン2内を延設され おり、かつ、バルーンインフレートルーメ 2後端のコネクタ接合部分までの区間の途中 で、バルーンインフレートルーメン2外へ導 されている形態とすることも可能である。

 次に、上記のようなバルーンカテーテル1の 使用例について、とくに、分岐管部へのステ ント留置方法の一例としての、心臓の冠動脈 の分岐管狭窄部へステントを留置する方法の 例について、一般的な方法も含めた形態にて 説明する。
 最初に、シースイントロデューサー(図示略 )と呼ばれる導入管を分岐管狭窄部へ繋がる 管に挿入する。挿入部位としては、例えば 上腕部や大腿部が選ばれることが多い。次 、ガイディングカテーテル(図示略)を前記導 入管経由で血管へ挿入し、ガイディングカテ ーテルの先端を分岐管狭窄部の近傍まで配置 する。続いて、2本のガイドワイヤー6を、ガ ディングカテーテルを通して分岐管狭窄部 で挿入し、ガイディングカテーテルから分 管狭窄部を経由してそれぞれの分枝にガイ ワイヤー6が1本ずつ通るよう配置する。そ 後、バルーンカテーテル1のバルーン4に未膨 張のステントを装着し、2本のガイドワイヤ 6を、バルーンカテーテル1のバルーン先端側 部分からそれぞれのガイドワイヤールーメン 3に通す。そして、バルーンカテーテル1をガ ドワイヤー6に従わせて分岐管狭窄部へ送り 、2本のガイドワイヤー6の分岐形状によりバ ーンインフレートルーメン2の先端が係止さ れるようにバルーンインフレートルーメンを 送ることで、バルーンインフレートルーメン 2の先端を分岐管部直前の所望位置に位置決 し、それによってバルーン4に装着した未膨 のステントを分岐管狭窄部の所望の位置へ 置する。ステントを所望の位置へ配置した 、バルーンインフレートルーメン2に液体( えば、希釈造影剤など)を注入し圧力を加え ことでそれをバルーン4内に注入してバルー ン4を膨張させ、分岐管狭窄部の所望の位置 配置したステントを塑性変形させて管内に 着させる。最後に、バルーンインフレート ーメン2に注入した液体の圧力を減少させる とによりバルーン4を収縮させた後、バルー ンカテーテル1をガイドワイヤー6に沿って分 狭窄部から取り外すことで、ステントを管 に密着させた状態で所望の位置に留置する

 図4は、上記のようなバルーンカテーテル によるステント留置方法の概略を従来方法と 比較して示している。図4(A)は従来の手法に るステントの留置方法を図示したもので、 ルーン先端にステント10を装着したバルーン カテーテル1を1本のガイドワイヤー6に沿わせ て分岐管部の目標位置に配置する様子を示し ている。図4(A)から分かるとおり、従来の手 ではステント10が分枝11へ入り込むことを防 ことが難しい。一方、本発明に係るバルー カテーテルを使用してステント留置を行っ 場合は、図4(B)に示すとおり、バルーン先端 にステント10を装着したバルーンカテーテル1 が、各分枝内へと分岐挿入されている2本の イドワイヤー6の分岐形状に係止されるため バルーン先端が分枝11へ入り込むことなく バルーンに装着したステント10を分岐管部の 直前の目標とする位置に留置することが可能 となる。

 図5(A)は、図4(B)の状態からステント10を塑 性変形させて管内に密着させ、バルーン4を 縮させた後にバルーンカテーテル1を分岐管 から取り外した状態を示したものである。 5(A)では2本のガイドワイヤー6がいずれもス ント10の内腔を通って各分枝11へと配置され ているため、図5(B)に示すように、必要に応 てステント10の内腔を通過できる大きさの分 枝用ステント12を用いることにより、各分枝1 1へ分枝用ステント12を容易に配置することが できる。

 本発明に係るバルーンカテーテルは、分 管部へのステント留置を伴うあらゆる利用 野に適用でき、特に、心臓冠動脈の分岐狭 部へのステントの留置を適切に行うのに好 なものである。




 
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