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Title:
BASE STATION DEVICE AND COMMUNICATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116497
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station device for performing communication with a user device by using a shared channel includes: congestion level estimation means for estimating a congestion level in a cell; priority modification means for modifying priority or a target value of the lowest transfer rate of the data transmitted by the user device or the base station device, according to the congestion level in the cell; and selection means which selects a user device that allocates a radio resource according to the modified data priority or the modified target value of the lowest transfer rate.

Inventors:
ISHII HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055069
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 16, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
ISHII HIROYUKI (JP)
International Classes:
H04W72/04; H04J1/00; H04J11/00; H04W72/08; H04W72/10
Foreign References:
JP2004135180A2004-04-30
JP2003229894A2003-08-15
JPH1117607A1999-01-22
JP2008071637A2008-03-27
Other References:
"Physical Layer Aspects for Evolved UTRA", 3GPP TR 25.814 (V7.0.0), June 2006 (2006-06-01)
"E-UTRA and E-UTRAN Overall description", 3GPP TS 36.300 (V8.2.0), September 2007 (2007-09-01)
See also references of EP 2268092A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, TADAHIKO (JP)
Tadahiko Ito (JP)
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Claims:
 ユーザ装置と共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置であって:
 セル内の混雑度を推定する混雑度推定手段;
 ユーザ装置または基地局装置が送信するデータの優先度または最低速度の目標値を前記セル内の混雑度に基づいて変更する優先度/目標値変更手段;及び
 前記変更されたデータの優先度または最低速度の目標値に基づいて、無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択する選択手段;
 を有する基地局装置。
 前記選択手段は、ユーザ装置から報告される無線品質情報と、ユーザ装置に対する平均伝送速度とのうち少なくとも1つに更に基づいて、下りリンクの無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択する、請求項1に記載の基地局装置。
 前記選択手段は、ユーザ装置から送信されるリファレンス信号の無線品質と、ユーザ装置に対する平均伝送速度とのうち少なくとも1つに更に基づいて、上りリンクの無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択する、請求項1に記載の基地局装置。
 前記混雑度推定手段は、
 前記セル内の混雑度を、
 下りリンクの送信バッファの中に送信すべきデータが存在するユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 上りリンクの送信バッファの中に送信すべきデータが存在するユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 共有チャネルによる通信の頻度が高いユーザ装置の数;
 共有チャネルによる通信の頻度が低いユーザ装置の数;
 セル内で接続状態にあるユーザ装置の数;
 下りリンクの伝送速度が所定の閾値よりも小さいユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 上りリンクの伝送速度が所定の閾値よりも小さいユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 下りリンクにおけるデータの滞留時間が所定の閾値よりも大きいユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 上りリンクにおけるデータの滞留時間が所定の閾値よりも大きいユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 下りリンクにおける遅延によるデータの廃棄が生じたユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数;
 上りリンクにおける遅延によるデータの廃棄が生じたユーザ装置の数または前記ユーザ装置の論理チャネルの数; 
 基地局装置内の処理負荷;及び
 他ノードの処理負荷;
 の少なくとも1つに基づいて、推定する請求項1に記載の基地局装置。
 前記伝送速度は、送信バッファの中に送信すべきデータが存在する時間における伝送速度である請求項4に記載の基地局装置。
 ユーザ装置と共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置における通信制御方法であって:
 セル内の混雑度を推定するステップ;
 ユーザ装置または基地局装置が送信するデータの優先度または最低速度の目標値を前記セル内の混雑度に基づいて変更するステップ;及び
 前記変更されたデータの優先度または最低速度の目標値に基づいて、無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択するステップ;
 を有する通信制御方法。
Description:
基地局装置及び通信制御方法

 本発明は、移動通信システムに関し、特 基地局装置及び通信制御方法に関する。

 W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やHS DPA(High Speed Downlink Packet Access)の後継となる 通信方式、すなわちLTE(Long Term Evolution)が、W -CDMAの標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Pr oject)により検討され、無線アクセス方式とし て、下りリンクについてはOFDMA(Orthogonal Freque ncy Division Multipexing Access)、上りリンクにつ てはSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multipl e Access)が検討されている(例えば、非特許文 1及び2参照)。

 OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数 域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上に データを載せて伝送を行う方式であり、サブ キャリアを周波数上に、一部重なりあいなが らも互いに干渉することなく密に並べること で、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を 上げることができる。

 SC-FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端 末間で異なる周波数帯域を用いて伝送するこ とで、端末間の干渉を低減することができる 伝送方式である。SC-FDMAでは、送信電力の変 が小さくなる特徴を持つことから、端末の 消費電力化及び広いカバレッジを実現でき 。

 上述したLTEは、下りリンク及び上りリン において共有チャネルを用いた通信システ である。

 例えば、下りリンクにおいては、基地局 置は、サブフレーム毎(1ms毎)に、上記共有 ャネルを用いて通信を行うユーザ装置を選 し、選別したユーザ装置に対して、上記共 チャネルを送信する。尚、基地局装置は、 記共有チャネルに加えて、下りリンクの制 チャネルを送信し、当該サブフレームにお て上記ユーザ装置に対して共有チャネルを 信したことを通知する。

 例えば、上りリンクにおいては、基地局 置は、サブフレーム毎(1ms毎)に、上記共有 ャネルを用いて通信を行うユーザ装置を選 し、選別したユーザ装置に対して、下りリ クの制御チャネルを用いて、所定のサブフ ームにおいて、上記共有チャネルを用いて 信を行うことを指示し、ユーザ装置は、上 下りリンクの制御チャネルに基づいて、上 共有チャネルを送信する。基地局装置は、 ーザ装置から送信された上記共有チャネル 受信し、復号を行う。

 ここで、上述したような、共有チャネル 用いて通信を行うユーザ装置を選別する処 は、スケジューリング処理と呼ばれる。

 上述したスケジューリング処理のアルゴ ズムとしては、一般に、Round RobinやProportion al Fairnessが知られている。

 Round Robinは、セル内のユーザ装置に対し 、共有チャネルの無線リソースを順番に割 当てるアルゴリズムである。

 以下に、Proportional Fairnessに関して説明を行 う。Proportional Fairnessにおいては、例えば、 れぞれのユーザ装置に対して、以下の係数C n (n:ユーザ装置のIndex)を計算し、係数が最も大 きいユーザ装置に対して、共有チャネルのた めの無線リソースを割り当てるといった処理 が行われる:

 ここで、Q n は、下りリンクの場合には、例えば、当該ユ ーザ装置から報告される下りリンクの無線品 質情報(CQI:Channel Quality Indicator)から算出され てもよく、また、上りリンクの場合には、例 えば、当該ユーザ装置から送信されるリファ レンス信号の無線品質、例えば、SIR(Signal-to-I nterference Ratio)から算出されてもよい。

 また、一般に、移動通信システムにおいて 、優先度の高いデータと優先度の低いデー が存在する。例えば、制御信号であるDCCH(De dicated Control Channel)、すなわち、C-planeのデー タは優先度が高く、ベストエフォート型のサ ービスが適用されるDTCH(Dedicated Traffic Channel) は、優先度が低い。あるいは、料金の高い契 約を行っているユーザのデータは優先度が高 く、料金の低い契約を行っているユーザのデ ータは優先度が低い。あるいは、VoIPやStreamin gなど、遅延要求の高いデータは優先度が高 、ベストエフォート型のパケットデータは 先度が低い。このような優先度を考慮して 上述したスケジューリング処理を行うため 、例えば、上述した係数C n は、以下のように定義されてもよい:

 このように、スケジューリングに用いる係 C n に優先度の項A n を導入することにより、優先度を考慮したス ケジューリングを行うことが可能となる。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects  for Evolved UTRA," June 2006 3GPP TS 36.300 (V8.2.0), "E-UTRA and E-UTRAN Ov erall description," September 2007

 上述したような優先度を考慮したスケジ ーリング処理は、優先度を考慮しすぎると 優先度の低いユーザ装置に対して、共有チ ネルのための無線リソースが全く割り当て れなくなるため、そのユーザ装置の通信品 を著しく劣化させる恐れがある。逆に、優 度をあまり考慮せずにスケジューリング処 を行うと、優先度の高いユーザ装置に対し 、共有チャネルのための無線リソースを適 に割り当てることができなくなり、優先度 高いユーザ装置の通信品質を劣化させる恐 がある。

 すなわち、上述した優先度を考慮したスケ ューリング処理を行う場合には、上述したA n の値を適切に設定する必要があると考えられ る。

 ところで、移動通信システムは、有限の ソース(周波数や電力)を用いて通信を行う ステムであり、その通信容量には上限が存 する。よって、上記移動通信システム内に いて通信を行うユーザ数(ユーザ装置の数)が 増加した場合に、すでに行われている通信の 品質が劣化する、あるいは、新規に通信を開 始することができないといった問題が発生す る。このような状態を一般に、輻輳状態と呼 ぶ。

 この輻輳状態においては、無線リソース 逼迫している状況であるため、上述した優 度を考慮したスケジューリング処理を、よ 厳密に行う必要があると言える。一方、輻 状態ではない場合には、上記無線リソース 余裕が存在すると考えられるため、優先度 考慮したスケジューリング処理の厳密性を 和してもよいと考えられる。

 このような混雑度を考慮せずにA n の値を設定した場合、優先度の低いユーザ装 置または優先度の高いユーザ装置の通信品質 を劣化させる可能性があるという問題が存在 する。例えば、輻輳状態である場合を考慮し てA n の値を設定した場合、輻輳状態ではない場合 に、優先度の低いユーザ装置に対して割り当 てられる無線リソースが不当に小さくなると いう問題が発生する。一方、輻輳状態でない 場合を考慮してA n の値を設定した場合、輻輳状態である場合に 、優先度の高いユーザ装置に対して、適切に 優遇することができない、すなわち、必要な だけの無線リソースを割り当てることができ ないという問題が発生する。

 そこで、本発明は、上述した問題点に鑑 、その目的は、下りリンク及び上りリンク 無線リソースを割り当てるときに、混雑度 応じたスケジューリング処理を行うことの きる基地局装置及び通信制御方法を提供す ことにある。

 本発明の前記の目的を解決するために、本 明の基地局装置は、
 ユーザ装置と共有チャネルを用いて通信を う基地局装置であって:
 セル内の混雑度を推定する混雑度推定手段;
 ユーザ装置または基地局装置が送信するデ タの優先度または最低速度の目標値を前記 ル内の混雑度に基づいて変更する優先度/目 標値変更手段;及び
 前記変更されたデータの優先度または最低 度の目標値に基づいて、無線リソースを割 当てるユーザ装置を選択する選択手段;
 を有することを特徴の1つとする。

 また、本発明の通信制御方法は、
ユーザ装置と共有チャネルを用いて通信を行 う基地局装置における通信制御方法であって :
 セル内の混雑度を推定するステップ;
 ユーザ装置または基地局装置が送信するデ タの優先度または最低速度の目標値を前記 ル内の混雑度に基づいて変更するステップ; 及び
 前記変更されたデータの優先度または最低 度の目標値に基づいて、無線リソースを割 当てるユーザ装置を選択するステップ;
 を有することを特徴の1つとする。

 本発明の実施例によれば、混雑度に応じ スケジューリング処理を行うことのできる 地局装置及び通信制御方法を提供すること 可能になる。

本発明の一実施例に係る無線通信シス ムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る基地局装置を す部分ブロック図である。 本発明の一実施例に係る13個の判定式 示す説明図である。 本発明の一実施例に係る基地局装置の ースバンド信号処理部を示す部分ブロック である。 論理チャネルと優先度クラスの関係を 示する図である。 本発明に係る伝送速度の平均化のため 平均化区間を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る通信制御方法 示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る下りリンクの 信制御方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る上りリンクの 信制御方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る基地局装置を 示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例に係る基地局装置を 示す部分ブロック図である。

符号の説明

50 セル
100 1 、100 2 、100 3 、100 n  移動局(ユーザ装置)
200 基地局装置
202 送受信アンテナ
204 アンプ部
206 送受信部
208 ベースバンド処理部
210 呼処理部
212 伝送路インターフェース
2081 レイヤー1処理部
2082 MAC処理部
2083 RLC/PDCP処理部
2084 混雑度推定部
252 レイヤー1処理部
254 ユーザ装置状態管理部
256 混雑度推定部
258 優先度設定部
260 スケジューリング係数計算部
262 UE選択部
264 周波数リソース管理部
268 TFR選択部
270(270 1 、270 2 、・・・、270 n ) HARQ制御部
272 RLC/PDCP処理部
2721 n,k  RLC Buf
280 UE Buffer推定部
2801 n,k  UE Buf
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク

 次に、本発明を実施するための最良の形 を、以下の実施例に基づき図面を参照しつ 説明する。

 なお、実施例を説明するための全図にお て、同一機能を有するものは同一符号を用 、繰り返しの説明は省略する。

 本発明の実施例に係る基地局装置が適用 れる無線通信システムについて、図1を参照 して説明する。

 無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA  and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super 3G) が適用されるシステムであり、基地局装置(eN B: eNode B)200と複数の移動局(ユーザ装置(UE: U ser Equipment)とも呼ばれる)100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n 、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200 、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装 300と接続され、アクセスゲートウェイ装置3 00は、コアネットワーク400と接続される。こ で、移動局100 n はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA a nd UTRANにより通信を行う。アクセスゲートウ ェイ装置は、MME/SGW(Mobility Management Entity/Servi ng Gateway)と呼ばれてもよい。

 以下、移動局100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n )については、同一の構成、機能、状態を有 るので、以下では特段の断りがない限り移 局100 n として説明を進める。

 無線通信システム1000は、無線アクセス方 式として、下りリンクについてはOFDMA(周波数 分割多元接続)、上りリンクについてはSC-FDMA( シングルキャリア-周波数分割多元接続)が適 される。上述したように、OFDMAは、周波数 域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に 分割し、各周波数帯上にデータを載せて伝送 を行う方式である。SC-FDMAは、周波数帯域を 割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を いて伝送することで、端末間の干渉を低減 ることができる伝送方式である。

 ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信 チャネルについて説明する。

 下りリンクについては、各移動局100 n で共有して使用される物理下りリンク共有チ ャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、 LTE用の下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink  Control Channel)とが用いられる。下りリンクで 、LTE用の下り制御チャネルにより、物理下 リンク共有チャネルにマッピングされるユ ザの情報やトランスポートフォーマットの 報、物理上りリンク共有チャネルにマッピ グされるユーザの情報やトランスポートフ ーマットの情報、物理上りリンク共有チャ ルの送達確認情報などが通知され、物理下 リンク共有チャネルによりユーザデータが 送される。尚、前記物理上りリンク共有チ ネルの送達確認情報は、前記LTE用の下り制 チャネルではなく、物理HARQインディケータ チャネル(PHICH)により伝送されてもよい。尚 上述したユーザデータとは、例えば、ウェ ブラウジング、ファイル転送(FTP)、音声パケ ット(VoIP)等によるIPパケットや、無線リソー 制御(RRC:Radio Resource Control)の処理のための 御信号などである。前記ユーザデータは、 理チャネルとしては物理下りリンク共有チ ネルに、トランスポートチャネルとしては りリンクの共有チャネルDL-SCHにマッピング れる。

 上りリンクについては、各移動局100 n で共有して使用される物理上りリンク共有チ ャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)と、LTE の上り制御チャネルとが用いられる。尚、 り制御チャネルには、物理上りリンク共有 ャネルと時間多重されるチャネルと、周波 多重されるチャネルの2種類がある。前記周 波数多重されるチャネルは、物理上りリンク 制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel) と呼ばれてもよい。また、前記時間多重され るチャネルは、具体的には、LTE用の上り制御 チャネルにマッピングされる制御信号、例え ば、後述するCQIやHARQ ACK informationが、前記PU SCHに多重されることにより、移動局100 n から基地局装置200に伝送されてもよい。

 上りリンクでは、LTE用の上り制御チャネ により、下りリンクにおける共有物理チャ ルのスケジューリング、適応変復調・符号 (AMCS: Adaptive Modulation and Coding Scheme)に用 るための下りリンクの品質情報(CQI: Channel Q uality Indicator)及び下りリンクの共有物理チャ ネルの送達確認情報(HARQ ACK information)が伝送 される。また、物理上りリンク共有チャネル によりユーザデータが伝送される。尚、上述 したユーザデータとは、例えば、ウェブブラ ウジング、ファイル転送(FTP)、音声パケット( VoIP)等によるIPパケットや、無線リソース制 (RRC:Radio Resource Control)の処理のための制御 号などである。前記ユーザデータは、物理 ャネルとしては物理上りリンク共有チャネ に、トランスポートチャネルとしては上り ンクの共有チャネルUL-SCHにマッピングされ 。

 <混雑度の推定処理>
 まず、基地局装置200においてセル内の混雑 を推定する実施例について、図2を参照して 説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、送受信 ンテナ202と、アンプ部204と、送受信部206と ベースバンド信号処理部208と、呼処理部210 、伝送路インターフェース212とを備える。

 下りリンクにより基地局装置200から移動局1 00 n に送信されるパケットデータは、基地局装置 200の上位に位置する上位局、例えばアクセス ゲートウェイ装置300から伝送路インターフェ ース212を介してベースバンド信号処理部208に 入力される。

 ベースバンド信号処理部208では、PDCPレイ ヤの送信処理や、パケットデータの分割・結 合、RLC(radio link control)再送制御の送信処理 どのRLCレイヤの送信処理、MAC再送制御、例 ばHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理 スケジューリング、伝送フォーマット選択 チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)処理等が行われて 送受信部206に転送される。

 送受信部206では、ベースバンド信号処理 208から出力されたベースバンド信号を無線 波数帯に変換する周波数変換処理が施され その後、アンプ部204で増幅されて送受信ア テナ202より送信される。

 一方、上りリンクにより移動局100 n から基地局装置200に送信されるデータについ ては、送受信アンテナ202で受信された無線周 波数信号がアンプ部204で増幅され、送受信部 206で周波数変換されてベースバンド信号に変 換され、ベースバンド信号処理部208に入力さ れる。

 ベースバンド信号処理部208では、入力さ たベースバンド信号に対して、FFT処理、IDFT 処理、誤り訂正復号、MAC再送制御等の受信処 理、RLCレイヤの受信処理、PDCPレイヤの受信 理等がなされ、伝送路インターフェース212 介してアクセスゲートウェイ装置300に転送 れる。

 また、ベースバンド信号処理部208は、後述 るように、セル50内の混雑度を推定する。 えば、ベースバンド信号処理部208は、以下 ようなパラメータのうち少なくとも1つを算 する:
(1)下りリンクの送信バッファの中にPDSCHによ 送信すべきデータが存在する移動局の数(以 下、第1の移動局数と呼ぶ)または論理チャネ の数
(2)上りリンクの送信バッファの中にPUSCHによ 送信すべきデータが存在する移動局の数(以 下、第2の移動局数と呼ぶ)または論理チャネ の数
(3)共有チャネルであるPDSCHやPUSCHによる通信 頻度が高い移動局の数(以下、第3の移動局数 と呼ぶ)
(4)共有チャネルであるPDSCHやPUSCHによる通信 頻度が低い移動局の数(以下、第4の移動局数 と呼ぶ)
(5)セル内で接続状態にある移動局(すなわち LTE Activeである移動局)の数(以下、第5の移動 局数と呼ぶ)
(6)LTE Activeである移動局の内で、下りリンク 伝送速度が所定の伝送速度を満たしていな 移動局の数(以下、第6の移動局数と呼ぶ)ま は論理チャネルの数
(7)LTE Activeである移動局の内で、上りリンク 伝送速度が所定の伝送速度を満たしていな 移動局の数(以下、第7の移動局数と呼ぶ)ま は論理チャネルの数
(8)下りリンクにおけるデータの滞留時間が所 定の閾値よりも大きい移動局の数(以下、第8 移動局数と呼ぶ)または論理チャネルの数( りリンクにおけるデータの平均遅延が許容 延よりも大きい移動局の数または論理チャ ルの数)
(9)上りリンクにおけるデータの滞留時間が所 定の閾値よりも大きい移動局の数(以下、第9 移動局数と呼ぶ)または論理チャネルの数( りリンクにおけるデータの平均遅延が許容 延よりも大きい移動局の数または論理チャ ルの数)
(10)下りリンクにおける遅延によるデータの 棄が生じた移動局の数(以下、第10の移動局 と呼ぶ)または論理チャネルの数
(11)上りリンクにおける遅延によるデータの 棄が生じた移動局の数(以下、第11の移動局 と呼ぶ)または論理チャネルの数
 ベースバンド信号処理部208は、自基地局装 の処理負荷として、自基地局装置のCentral P rocessing Unit(CPU)の使用率や、メモリの使用率 バッファの使用率等を取得する。ここでバ ファとは、例えば、PDCPレイヤにおけるデー タのためのバッファでもよく、RLCレイヤにお けるデータのためのバッファでもよく、MACレ イヤにおけるデータのためのバッファでもよ い。あるいは、前記バッファとは、前記PDCP イヤにおけるデータのためのバッファと、RL Cレイヤにおけるデータのためのバッファと MACレイヤにおけるデータのためのバッファ を合わせたものであってもよい。また、上 自基地局装置の処理負荷、すなわち、自基 局装置のCentral Processing Unit(CPU)の使用率や メモリの使用率、バッファの使用率等は、 数のキャリアを合計した値を取得してもよ 、あるいは、キャリア毎に取得してもよい また、基地局装置200が複数のセクタを有す 場合に、上記自基地局装置の処理負荷は、 クタ毎に取得されてもよい。

 さらに、ベースバンド信号処理部208は、 アネットワーク400内のノードやアクセスゲ トウェイ装置300等の他のノードの処理負荷 取得してもよい。ここで、処理負荷とは例 ば、CPU使用率やメモリ使用率である。

 そして、ベースバンド信号処理部208は、 記第1の移動局数~第11の移動局数、上記自基 地局装置の処理負荷、上記他ノードの処理負 荷の少なくとも1つに基づいて、セル50内の混 雑度を推定する。推定された混雑度は、後述 するように、データの優先度を変更するため に使用される。

 例えば、ベースバンド信号処理部208は、 1の閾値TH1~第11の閾値TH11を定義し、第1の移 局数~第11の移動局数と、第1の閾値TH1~第11の 閾値TH11との関係により、混雑度を推定して よい。さらに、第12の閾値TH11及び第13の閾値 TH13を定義し、基地局装置内の処理負荷及び ノードの処理負荷と、第12の閾値TH12及び第13 の閾値TH13との関係により、混雑度を推定し もよい。

 例えば、図3に示す13個の判定式の少なく も1つが真である場合に、ベースバンド信号 処理部208は、セルが混雑していると判定し、 図3に示す13個の判定式の全てが偽である場合 に、セルが混雑していると判定してもよい。

 あるいは、図3に示す13個の判定式の全て 真である場合に、セルが混雑していないと 定し、図3に示す13個の判定式の少なくとも1 つが偽である場合に、セルが混雑していると 判定してもよい。

 また、上述した例では、図3に示す13個の 定式を全て用いているが、上記13個の判定 の内の一部を用いて、同様の判定を行って よい。

 また、上述した例では、各判定式におい 、1つの閾値を用いた混雑度の判定を行って いるため、算出される混雑度は2段階(混雑し いる場合及び混雑していない場合)である。 しかしながら、2つ以上の閾値を用いること より、3段階以上の混雑度を算出してもよい

 また、セル内の混雑度を、サービス種別 、あるいは、契約種別毎、あるいは、端末 別毎、無線ベアラ(Radio Bearer)毎、論理チャ ル毎、優先度クラス毎に行ってもよい。こ 場合、サービス種別毎、あるいは、契約種 毎、あるいは、端末種別毎に、あるいは、R adio Bearer毎、あるいは、論理チャネル毎、優 先度クラス毎に上記第1の移動局数~第11の移 局数を算出し、また、サービス種別毎、あ いは、契約種別毎、あるいは、端末種別毎 、あるいは、論理チャネル毎、あるいは、Ra dio Bearer毎、優先度クラス毎に上記第1の閾値 TH1~第11の閾値TH11を定義して、上述したよう 判定を行う。

 例えば、サービス種別は、下りパケット 伝送するサービスの種別を示すものであり 例えば、VoIPサービスや音声サービスやスト リーミングサービスやFTP(File Transfer Protocol) ービス等を含む。

 また、契約種別は、ユーザ装置のユーザ 加入している契約の種別を示すものであり 例えば、Low Class契約やHigh Class契約、定額 金契約や従量課金契約等を含む。

 また、端末種別は、下りリンクの信号の り先であるユーザ装置の性能をクラス分け るものであり、ユーザ装置の識別情報に基 くクラスや、受信可能な変調方式やビット 等の端末能力等を含む。

 論理チャネル種別とは、Dedicated Control Ch annel (DCCH)やDedicated Traffic Channel(DTCH)といっ 論理チャネルの種別である。前記DCCH、DTCHの 中に、さらに複数の論理チャネルが定義され てもよい。

 Radio Bearerとは、データを伝送するベアラ を意味し、伝送する論理チャネルに対して1 1で定義される。結果として、論理チャネル ほぼ同義である。

 優先度クラスとは、下りリンク及び上り ンクのデータの送信に関わる優先度をクラ 分けするためのクラスであり、例えば、第1 の優先度クラスのデータは、第2の優先度ク スのデータよりも優先的に送信される。前 優先度クラスは、前記Logical Channelに括り付 られ、Logical Channel Priorityと呼ばれてもよ 。あるいは、前記優先度は、Priority Classと 義されてもよい。

 なお、第1の移動局数~第11の移動局数、自 基地局装置内の処理負荷及び他ノードの処理 負荷として、瞬時値を用いてもよいし、所定 の平均化区間で平均した値を用いてもよい。

 呼処理部210は、通信チャネルの設定や解 等の呼処理や、無線基地局200の状態管理や 無線リソースの管理を行う。

 次に、ベースバンド信号処理部208の構成 ついて、図4を参照して説明する。

 ベースバンド信号処理部208は、レイヤー1 処理部2081と、MAC(Medium Access Control)処理部2082 と、RLC/PDCP処理部2083と、混雑度推定部2084と 備える。

 ベースバンド信号処理部208におけるレイ ー1処理部2081とMAC処理部2082とRLC/PDCP処理部20 83と混雑度推定部2084と呼処理部210は、互いに 接続されている。

 レイヤー1処理部2081では、下りリンクで 信されるデータのチャネル符号化やIFFT処理 上りリンクで送信されるデータのチャネル 号化やIDFT処理、FFT処理などが行われる。

 MAC処理部2082は、下りデータのMAC再送制御 、例えばHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送 処理や、スケジューリング、伝送フォーマ トの選択等を行う。また、MAC処理部2082は、 りデータのMAC再送制御の受信処理等を行う

 また、MAC処理部2082は、移動局100 n から報告される、移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態を示す 情報を取得し、上記移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態を、混 雑度推定部2084に報告する。ここで、上記移 局100 n から報告される、移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態を示す 情報とは、例えば、Buffer Status Reportと呼ば 、その情報要素として、移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ内のバッフ ァ滞留量の絶対値、あるいは、所定の値から の相対値を含む。そして、上記MAC処理部2082 ら混雑度推定部2084に報告される、移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態は、上 記移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ内のバッフ ァ滞留量の絶対値、あるいは、所定の値から の相対値のことである。

 また、例えば、上記Buffer Status Reportは、2 以上の、優先度付けがなされたグループ毎 バッファ滞留量の絶対値、あるいは、所定 値からの相対値を含んでもよい。あるいは 上記Buffer Status Reportは、1つ以上の優先度付 けがなされたグループ毎のバッファ滞留量の 絶対値、あるいは、所定の値からの相対値と 、全てのデータに関するバッファ滞留量の絶 対値、あるいは、所定の値からの相対値とを 含んでもよい。また、上記Buffer Status Report 、例えば、MACレイヤにおける制御情報とし 、移動局100 n から基地局装置200に報告される。前記MACレイ ヤにおける制御情報は、MAC control elementと呼 ばれてもよい。

 また、MAC処理部2082は、移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るMACレイヤの伝送速度を測定し、上記移動局 100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るMACレイヤの伝送速度を混雑度推定部2084に 知する。

 尚、上記移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るMACレイヤの伝送速度は、測定タイミングに おける瞬時値でもよいし、測定タイミングよ り以前の、所定の平均化区間で平均した値で もよい。また、その平均の方法は、単純な算 術平均でもよいし、忘却係数を用いた平均で もよい。さらには、所定のサンプリング周期 でサンプリングした瞬時値としてもよいし、 上記サンプリングした瞬時値を平均化した値 としてもよい。

 より具体的には、上記MACレイヤの伝送速度 して、所定の時間間隔、例えば、100ms間の 均値または合計値を測定し、かつ、上記平 値または合計値を以下の式を用いてフィル リングを行った後の値(F n )を測定してもよい。

 式:F n =(1-a)F n-1 +aM n
 F n : アップデートされたフィルタリング後の値
 F n-1 : 古いフィルタリング後の値
 a: フィルタリング係数
 M n : 所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均値 たは合計値
 尚、aの値として、例えば、1/2(k/2) (k = 0,  1, 2, …, )といった値を設定することができ る。また、上記所定の時間間隔は100ms以外の でもよく、200msであったり、80msであったり 様々な値を設定することができる。

 一般に、移動局100 n と基地局装置200との通信には、複数の論理チ ャネルが用いられる。また、上記複数の論理 チャネルには、優先度クラスが定義される。 図5に、論理チャネルと優先度クラスの関係 一例を示す。図においては、下りリンクに いて、M個の論理チャネルとL個の優先度クラ スが設定されている。尚、上りリンクにおい ても同様の設定を行うことができる。尚、上 記優先度クラスは、論理チャネルプライオリ ティ(Logical Channel Priority)と呼ばれてもよい

 ここで、MAC処理部2082は、移動局100 n のMACレイヤにおける伝送速度を測定する代わ りに、移動局100 n との通信に用いられる論理チャネルのMACレイ ヤにおける伝送速度、あるいは、移動局100 n との通信に用いられる論理チャネルのMACレイ ヤにおける伝送速度を、同一の優先度クラス を持つ論理チャネル内で平均、あるいは、合 計した値を測定してもよい。そして、上記論 理チャネルの伝送速度、あるいは、論理チャ ネルの伝送速度を、同一の優先度クラスを持 つ論理チャネル内で平均、あるいは、合計し た値を混雑度推定部2084に通知する。上記値 、上りリンクと下りリンクの両方において 定される。

 また、MAC処理部2082は、移動局100 n がDRX状態にあるか否かを管理し、上記移動局 100 n がDRX状態にあるか否かの情報を、混雑度推定 部2084に通知する。尚、DRX状態とは、間欠受 を行っている状態である。上記間欠受信は 移動局100 n と基地局装置との間に接続が確立されている が、送受信を行うべきデータが存在しない場 合に、移動局100 n の消費電力を低減することを目的として行わ れる。よって、DRX状態にある移動局は、共有 チャネルによる通信の頻度が低い移動局とみ なしてもよい。あるいは、DRX状態にない移動 局は、共有チャネルによる通信の頻度が高い 移動局とみなしてもよい。

 また、MAC処理部2082は、RLC/PDCP処理部2083より 、上位局から基地局装置200に送られてきた下 りリンクのパケットデータの到来時刻を受け 取る。そして、MAC処理部2082は、移動局100 n に関する下りリンクのパケットデータの滞留 時間を測定する。ここで、下りリンクのパケ ットデータの滞留時間とは、例えば、基地局 装置200におけるデータの滞留時間のことであ り、より具体的には、前記下りリンクのパケ ットデータの到来時刻から、基地局装置200が 移動局100 n に対して、下りリンクの共有チャネルを用い て、前記下りリンクのパケットデータを送信 した時刻までの時間のことを指す。あるいは 、実際に移動局100 n が前記パケットデータを正しく受信したこと を確認するまでの時間を測定するために、下 りリンクのパケットデータの滞留時間の定義 を、前記下りリンクのパケットデータの到来 時刻から、基地局装置200が移動局100 n に対して、下りリンクの共有チャネルを用い て、前記下りリンクのパケットデータを送信 し、該当する送達確認情報としてACKを受信し た時刻までの時間としてもよい。尚、上記送 達確認情報は、MACレイヤであってもよいし、 RLCレイヤであってもよい。あるいは、上記送 達確認情報は、PDCPレイヤであってもよい。 、MAC処理部2082は、下りリンクのパケットデ タの滞留時間として、各パケットデータに する滞留時間を平均した値を算出してもよ 。そして、MAC処理部2082は、移動局100 n に関する、前記下りリンクのパケットデータ の滞留時間を、混雑度推定部2084に通知する

 また、MAC処理部2082は、移動局100 n における上りリンクのパケットデータの滞留 時間を測定する。ここで、移動局100 n における上りリンクのパケットデータの滞留 時間とは、移動局100 n におけるデータの滞留時間のことである。MAC 処理部2082は、移動局100 n 内のバッファの状態を正確に把握することは 困難であるため、データの滞留時間を、例え ば、移動局100 n からBuffer Status Reportを受信した時刻から、 際に移動局100 n に対して、UL Scheduling Grantにより、上りリン クの共有チャネルの送信を指示した時刻まで の時間と定義してもよい。あるいは、実際に 基地局装置200が前記パケットデータを正しく 受信したことを確認するまでの時間を測定す るために、上りリンクのパケットデータの滞 留時間の定義を、前記移動局100 n からBuffer Status Reportを受信した時刻から、 地局装置200が移動局100 n に対して、UL Scheduling Grantにより上りリンク の共有チャネルの送信を指示し、前記上りリ ンクの共有チャネルを正しく受信した時刻ま での時間としてもよい。尚、MAC処理部2082は 上りリンクのパケットデータの滞留時間と て、各パケットデータに関する滞留時間を 均した値を算出してもよい。そして、MAC処 部2082は、移動局100 n における前記上りリンクのパケットデータの 滞留時間を、混雑度推定部2084に通知する。

 RLC/PDCP処理部2083では、下りリンクのパケ トデータに関する、PDCPレイヤの処理や、分 割・結合、RLC再送制御の送信処理等のRLCレイ ヤの送信処理が行われる。また、RLC/PDCP処理 2083では、上りリンクのデータに関する、PDC Pレイヤの分割・結合、RLC再送制御の受信処 等のRLCレイヤの受信処理が行われる。

 また、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るRLCレイヤの伝送速度を測定し、上記移動局 100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るRLCレイヤの伝送速度を混雑度推定部2084に 知する。

 尚、上記移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るRLCレイヤの伝送速度は、測定タイミングに おける瞬時値でもよいし、測定タイミングよ り以前の、所定の平均化区間で平均した値で もよい。また、その平均の方法は、単純な算 術平均でもよいし、忘却係数を用いた平均で もよい。さらには、所定のサンプリング周期 でサンプリングした瞬時値としてもよいし、 上記サンプリングした瞬時値を平均化した値 としてもよい。

 より具体的には、上記RLCレイヤの伝送速度 して、所定の時間間隔、例えば、100ms間の 均値または合計値を測定し、かつ、上記平 値または合計値を以下の式を用いてフィル リングを行った後の値(F n )を測定してもよい。

 式:F n =(1-a)F n-1 +aM n
 F n : アップデートされたフィルタリング後の値
 F n-1 : 古いフィルタリング後の値
 a: フィルタリング係数
 M n : 所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均値 たは合計値
 尚、aの値として、例えば、1/2(k/2) (k = 0,  1, 2, …, )といった値を設定することができ る。また、上記所定の時間間隔は100ms以外の でもよく、200msであったり、80msであったり 様々な値を設定することができる。

 ここで、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n のRLCレイヤにおける伝送速度を測定する代わ りに、移動局100 n との通信に用いられる論理チャネルのRLCレイ ヤにおける伝送速度、あるいは、移動局100 n との通信に用いられる論理チャネルのRLCレイ ヤにおける伝送速度を、同一の優先度クラス を持つ論理チャネル内で平均、あるいは、合 計した値を測定してもよい。そして、上記論 理チャネルの伝送速度、あるいは、論理チャ ネルの伝送速度を、同一の優先度クラスを持 つ論理チャネル内で平均、あるいは、合計し た値を混雑度推定部2084に通知する。上記値 、上りリンクと下りリンクの両方において 定される。

 さらに、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤの送信バッフ ァ状態を、混雑度推定部2084に通知する。こ で、上記移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤの送信バッフ ァ状態とは、RLCレイヤでのパケットデータの バッファ滞留量やバッファ滞留時間のことで ある。

 ここで、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤの送信バッフ ァ状態を通知する際に、移動局100 n との通信に用いられる論理チャネル毎のRLCレ イヤの送信バッファ状態を通知してもよい。

 さらに、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n に関する、上位局から基地局装置200に送られ てきた下りリンクのパケットデータの到来時 刻を監視し、その各パケットデータの到来時 刻をMAC処理部2082に通知する。

 ところで、RLC/PDCP処理部2083は、RLCレイヤ 送信バッファにおいて所定の許容遅延を超 て滞留している下りリンクのパケットデー を破棄する機能を持っていてもよい。この 合、RLC/PDCP処理部2083は、RLCレイヤの送信バ ファにおいて所定の許容遅延を超えて滞留 ている下りリンクのパケットデータを破棄 るとともに、その破棄したパケットデータ 送信先である移動局の情報を、混雑度推定 2084に通知してもよい。

 尚、上述した例において、RLC/PDCP処理部20 83は、RLCレイヤの伝送速度や、送信バッファ 態、パケットデータの破棄を測定し、その 定結果を混雑度推定部2084に通知する処理を 行っているが、それに加えて、PDCPレイヤの 理を行ってもよい。

 例えば、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n に関する、または、移動局100 n との通信に用いられる論理チャネルに関する 、RLCレイヤの伝送速度に加えて、PDCPレイヤ 伝送速度を測定し、その伝送速度を混雑度 定部2084に通知してもよい。

 あるいは、RLC/PDCP処理部2083は、移動局100 n または移動局100 n との通信に用いられる論理チャネルに関する 、下りリンクのRLCレイヤの送信バッファ状態 に加えて、下りリンクのPDCPレイヤの送信バ ファの状態を、混雑度推定部2084に通知して よい。

 あるいは、RLC/PDCP処理部2083は、RLCレイヤ 送信バッファにおいて所定の許容遅延を超 て滞留している下りリンクのパケットデー を破棄する代わりに、PDCPレイヤの送信バッ ファにおいて所定の許容遅延を超えて滞留し ている下りリンクのパケットデータを破棄し てもよい。この場合、RLC/PDCP処理部2083は、PDC Pレイヤの送信バッファにおいて所定の許容 延を超えて滞留している下りリンクのパケ トデータを破棄するとともに、その破棄し パケットデータの送信先である移動局の情 を、混雑度推定部2084に通知してもよい。あ いは、RLC/PDCP処理部2083は、PDCPレイヤまたは RLCレイヤの送信バッファにおいて所定の許容 遅延を超えて滞留している下りリンクのパケ ットデータを破棄するとともに、その破棄し たパケットデータの送信先である移動局の情 報を、混雑度推定部2084に通知してもよい。

 また、RLC/PDCP処理部2083は、上りリンクのP DCPレイヤのシーケンス番号を監視し、前記シ ーケンス番号に不連続が生じた場合に、その シーケンス番号の不連続を混雑度推定部2084 通知してもよい。

 混雑度推定部2084は、MAC処理部2082より、上 移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態と、上 記移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るMACレイヤの伝送速度と、上記移動局100 n がDRX状態にあるか否かの情報とを受け取り、 RLC/PDCP処理部2083より、上記移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るRLCレイヤの伝送速度またはPDCPレイヤの伝 速度と、上記移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤまたはPDCPレ ヤの送信バッファ状態とを受け取る。

 また、混雑度推定部2084は、MAC処理部2082よ 、移動局100 n に関する下りリンク及び上りリンクのパケッ トデータの滞留時間を受け取る。さらに、混 雑度推定部2084は、RLC/PDCP処理部2083より、RLC イヤまたはPDCPレイヤの送信バッファにおい 破棄されたパケットデータの送信先である 動局の情報を受け取る。

 混雑度推定部2084は、上記移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態と、上 記移動局100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るMACレイヤの伝送速度と、上記移動局100 n がDRX状態にあるか否かの情報と、上記移動局 100 n に関する下りリンクおよび上りリンクにおけ るRLCレイヤまたはPDCPレイヤの伝送速度と、 記移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤまたはPDCPレ ヤの送信バッファ状態とに基づき、第1の移 局数~第7の移動局数を算出する。また、混 度推定部2084は、移動局100 n に関する下りリンク及び上りリンクのパケッ トデータの滞留時間に基づき、第8の移動局 及び第9の移動局数を算出する。さらに、混 度推定部2084は、RLCレイヤまたはPDCPレイヤ 送信バッファにおいて破棄されたパケット ータの送信先である移動局の情報に基づき 第10の移動局数及び第11の移動局数を算出す 。

 例えば、混雑度推定部2084は、第1の移動局 である、下りリンクの送信バッファの中に PDSCHにより送信すべきデータが存在する移動 局の数として、上記移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤまたはPDCPレ ヤの送信バッファ状態に基づき、そのRLCレ ヤまたはPDCPレイヤにおけるバッファ滞留量 所定の閾値以上である移動局の数を算出し もよい。ここで、上記閾値は、例えば、0KBy teでもよいし、10KByteのような0以外の値でも い。また、上記バッファ滞留量は、測定タ ミングにおける瞬時値でもよいし、測定タ ミングより以前の、所定の平均化区間で平 した値でもよい。また、その平均の方法は 単純な算術平均でもよいし、忘却係数を用 た平均でもよい。さらには、所定のサンプ ング周期でサンプリングした瞬時値として よいし、上記サンプリングした瞬時値を平 化した値としてもよい。

 より具体的には、上記バッファ滞留量とし 、所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均 または合計値を測定し、かつ、上記平均値 たは合計値を以下の式を用いてフィルタリ グを行った後の値(F n )を測定してもよい。

 式:F n =(1-a)F n-1 +aM n
 F n : アップデートされたフィルタリング後の値
 F n-1 : 古いフィルタリング後の値
 a: フィルタリング係数
 M n : 所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均値 たは合計値
 尚、aの値として、例えば、1/2(k/2) (k = 0,  1, 2, …, )といった値を設定することができ る。また、上記所定の時間間隔は100ms以外の でもよく、200msであったり、80msであったり 様々な値を設定することができる。

 あるいは、混雑度推定部2084は、第1の移動 数である、下りリンクの送信バッファの中 、PDSCHにより送信すべきデータが存在する移 動局の数として、上記移動局100 n に関する下りリンクのRLCレイヤまたはPDCPレ ヤの送信バッファ状態に基づき、そのRLCレ ヤまたはPDCPレイヤにおけるバッファ滞留時 が所定の閾値以上である移動局の数を算出 てもよい。ここで、上記閾値は、例えば、0 msでもよいし、10msのような0以外の値でもよ 。また、上記バッファ滞留時間は、測定タ ミングにおける瞬時値でもよいし、測定タ ミングより以前の、所定の平均化区間で平 した値でもよい。また、その平均の方法は 単純な算術平均でもよいし、忘却係数を用 た平均でもよい。さらには、所定のサンプ ング周期でサンプリングした瞬時値として よいし、上記サンプリングした瞬時値を平 化した値としてもよい。

 より具体的には、上記バッファ滞留時間と て、所定の時間間隔、例えば、100ms間の平 値または合計値を測定し、かつ、上記平均 または合計値を以下の式を用いてフィルタ ングを行った後の値(F n )を測定してもよい。

 式:F n =(1-a)F n-1 +aM n  
 F n : アップデートされたフィルタリング後の値
 F n-1 : 古いフィルタリング後の値
 a: フィルタリング係数
 M n : 所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均値 たは合計値
 尚、aの値として、例えば、1/2(k/2) (k = 0,  1, 2, …, )といった値を設定することができ る。また、上記所定の時間間隔は100ms以外の でもよく、200msであったり、80msであったり 様々な値を設定することができる。

 また、上述した平均化のための平均化区 や忘却係数、閾値等は、パラメータとして 定することができる。

 ここで、混雑度推定部2084は、下りリンク の送信バッファの中に、PDSCHにより送信すべ データが存在する移動局の数を、RLCレイヤ おけるバッファ滞留量とMACレイヤにおける ッファ滞留量の和に基づいて算出してもよ 。あるいは、混雑度推定部2084は、下りリン クの送信バッファの中に、PDSCHにより送信す きデータが存在する移動局の数を、PDCPレイ ヤにおけるバッファ滞留量とRLCレイヤにおけ るバッファ滞留量とMACレイヤにおけるバッフ ァ滞留量の和に基づいて算出してもよい。こ こで、MACレイヤにおけるバッファ滞留量とは 、例えば、MACレイヤにおけるHARQの再送待ち データのことである。

 また、上記第1の移動局数である、下りリ ンクの送信バッファの中に、PDSCHにより送信 べきデータが存在する移動局の数として、M AC処理部2082のスケジューリング処理における ユーザ選択の対象となった移動局の数を算出 してもよい。

 ここで、前記スケジューリング処理におけ ユーザ選択の対象となった移動局とは、例 ば、以下の条件を全て満たす移動局である:
 (条件1)PDSCHにより送信すべきデータが存在 る
 (条件2)下りリンクの共有チャネルを送信す タイムフレームまたは前記共有チャネルに する送達確認情報を受信するタイムフレー が、当該移動局における異なる周波数のセ の測定を行う時間間隔と重なっていない
 (条件3)間欠受信のスリープ状態にない
 (条件4)RLCレイヤの送信ウィンドウがStall状 になっていない
 但し、上記条件1~4を満たしたとしても、ハ ドオーバより当該セル50に遷移してきた直 の移動局に関しては、ハンドオーバ元の基 局装置からのデータ転送が完了し、かつ、PD CPレイヤのStatus Reportを受信するまでは、ス ジューリングにおけるユーザ選択の対象と った移動局とみなさないという処理を行っ もよい。

 あるいは、上記条件1を満たすか否かの判 断において、当該移動局に異なる基地局装置 へのハンドオーバを指示する、あるいは、し ている場合には、制御信号(DCCH)のみを送信す べきデータとみなし、それ以外の信号、例え ば、ユーザデータ(DTCH)を送信すべきデータと みなさないという処理を行ってもよい。

 あるいは、上記条件1を満たすか否かの判 断において、当該移動局の上りリンクの同期 が確立されていない場合には、制御信号(DCCH) またはMACレイヤの制御情報のみを送信すべき データとみなし、それ以外の信号、例えば、 ユーザデータ(DTCH)を送信すべきデータとみな さないという処理を行ってもよい。

 また、混雑度推定部2084は、上記第1の移 局数を、論理チャネル毎に算出してもよい この場合、上述した移動局の数の算出は、 理チャネルに対して行われる。すなわち、 雑度推定部2084は、論理チャネルの数を算出 ることになる。

 あるいは、混雑度推定部2084は、上記第1 移動局数を、優先度クラス毎に算出しても い。この場合、上述した移動局の数の算出 、各優先度クラスに属する論理チャネルに して行われる。すなわち、混雑度推定部2084 、各優先度クラスに属する論理チャネルの を算出することになる。

 例えば、混雑度推定部2084は、第2の移動局 である、上りリンクの送信バッファの中に PUSCHにより送信すべきデータが存在する移動 局の数として、上記移動局100 n の中の上りリンクの送信バッファ状態に基づ き、その上りリンクの送信バッファ内のバッ ファ滞留量の絶対値が所定の閾値以上である 移動局の数を算出してもよい。ここで、上記 閾値は、例えば、0KByteでもよいし、10KByteの うな0以外の値でもよい。また、上記バッフ 滞留量は、測定タイミングにおける瞬時値 もよいし、測定タイミングより以前の、所 の平均化区間で平均した値でもよい。また その平均の方法は、単純な算術平均でもよ し、忘却係数を用いた平均でもよい。さら は、所定のサンプリング周期でサンプリン した瞬時値としてもよいし、上記サンプリ グした瞬時値を平均化した値としてもよい

 より具体的には、上記バッファ滞留量とし 、所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均 または合計値を測定し、かつ、上記平均値 たは合計値を以下の式を用いてフィルタリ グを行った後の値(F n )を測定してもよい。

 式:F n =(1-a)F n-1 +aM n  
 F n : アップデートされたフィルタリング後の値
 F n-1 : 古いフィルタリング後の値
 a: フィルタリング係数
 M n : 所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均値 たは合計値
 尚、aの値として、例えば、1/2(k/2) (k = 0,  1, 2, …, )といった値を設定することができ る。また、上記所定の時間間隔は100ms以外の でもよく、200msであったり、80msであったり 様々な値を設定することができる。

 また、上述した平均化のための平均化区 や忘却係数、閾値等は、パラメータとして 定することができる。

 また、上記バッファ滞留量は、移動局よ 間欠的に報告される値であるため、報告タ ミングと当該タイミングとの間で、当該移 局によりPUSCHの送信が行われた場合、その は実際の値と異なることになる。よって、 雑度推定部2084は、上記バッファ滞留量を、 動局から報告された値と、上記報告タイミ グと当該タイミングとの間に受信した、当 移動局からのPUSCHのデータ量に基づいて算 してもよい。

 また、上記第2の移動局数である、上りリ ンクの送信バッファの中に、PUSCHにより送信 べきデータが存在する移動局の数として、M AC処理部2082のスケジューリング処理における ユーザ選択の対象となった移動局の数を算出 してもよい。

 ここで、前記スケジューリング処理におけ ユーザ選択の対象となった移動局とは、例 ば、以下の条件の全てを満たす移動局であ :
 (条件1)「PUSCHにより送信すべきデータが存 する(当該移動局からのScheduling Requestまたは Buffer Status Reportにより、移動局内のバッフ 内に送信すべきデータが存在することが通 されている)」
 (条件2)下りリンクの制御チャネル(UL Scheduli ng Grant)を送信するタイムフレームまたは上 リンクの共有チャネルを受信するタイムフ ームまたは前記上りリンクの共有チャネル 対する送達確認情報を送信するタイムフレ ムが、当該移動局における異なる周波数の ルの測定を行う時間間隔と重なっていない
 (条件3)間欠受信状態にない
 (条件4)上りリンクの同期が確立されている
 (条件5)基地局間のハンドオーバを指示して ない
 また、混雑度推定部2084は、上記第2の移動 数を、論理チャネル毎に算出してもよい。 の場合、上述した移動局の数の算出は、論 チャネルに対して行われる。すなわち、混 度推定部2084は、論理チャネルの数を算出す ことになる。あるいは、混雑度推定部2084は 、上記第2の移動局数を、優先度クラス毎に 出してもよい。この場合、上述した移動局 数の算出は、各優先度クラスに属する論理 ャネルに対して行われる。すなわち、混雑 推定部2084は、各優先度クラスに属する論理 ャネルの数を算出することになる。

 上りリンクまたは下りリンクの送信バッ ァに送信すべきデータがある移動局は、無 リソースを消費して通信を行っていると考 られるため、その数を測定することにより 無線リソースの消費量にリンクした移動局 数を測定することが可能となる。

 例えば、混雑度推定部2084は、第3の移動局 である、共有チャネルであるPDSCHやPUSCHによ 通信の頻度が高い移動局の数として、移動 100 n がDRX状態にあるか否かの情報に基づき、LTE a ctiveであって、DRX状態にない移動局の数を算 してもよい。

 DRX状態にない移動局は、無線リソースを 費して通信を行っていると考えられるため その数を測定することにより、無線リソー の消費量にリンクした移動局の数を測定す ことが可能となる。

 例えば、混雑度推定部2084は、第4の移動局 である、共有チャネルであるPDSCHやPUSCHによ 通信の頻度が低い移動局の数として、移動 100 n がDRX状態にあるか否かの情報に基づき、LTE a ctiveであり、かつ、DRX状態にある移動局の数 算出してもよい。

 DRX状態にある移動局は、消費する無線リ ースの量は小さいと考えられるが、その数 算出することにより、より精度良く無線リ ースの消費量を推定することが可能となる

 例えば、混雑度推定部2084は、LTE Activeで る移動局の数を、第5の移動局数とする。LTE  Activeである移動局の数は、基地局装置200と ネクションを確立している移動局の数であ 、基地局はその数を容易に知ることができ と考えられる。

 例えば、混雑度推定部2084は、第6の移動局 または第7の移動局数である、LTE Activeであ 移動局の内で、所定の伝送速度を満たして ない移動局の数を、移動局100 n の上りリンクまたは下りリンクに関する、PDC PレイヤまたはRLCレイヤまたはMACレイヤにお る伝送速度に基づき、算出してもよい。例 ば、上りリンクまたは下りリンクに関するRL Cレイヤの伝送速度が、64kbps以下の移動局の を、第6の移動局数または第7の移動局数であ る、LTE Activeである移動局の内で、所定の伝 速度を満たしていない移動局の数としても い。

 ここで、上記移動局100 n の上りリンクまたは下りリンクに関する、PDC PレイヤまたはRLCレイヤまたはMACレイヤにお る伝送速度は、平均化を行うための平均化 間を、上りリンクまたは下りリンクの送信 ッファ内に送信すべきデータが存在した時 としてもよい。例えば、図6に示すように、 定区間が500msで、かつ、上記測定区間の中 300msの間だけ送信バッファ内に送信すべきデ ータが存在したとすると、上記伝送速度は、 上記300msの中で平均を行うことにより算出さ る。また、残りの区間においては、伝送速 の平均は行われない。

 あるいは、上記移動局100 n の上りリンクまたは下りリンクに関する、PDC PレイヤまたはRLCレイヤまたはMACレイヤにお る伝送速度は、上りリンクまたは下りリン の送信バッファ内に送信すべきデータが存 する/しないに係らず、測定区間の全ての時 としてもよい。

 また、混雑度推定部2084は、上記第6の移 局数または第7の移動局数を、論理チャネル に算出してもよい。この場合、上述した移 局の数の算出は、論理チャネルに対して行 れる。また、上記伝送速度は、該当する論 チャネルに対する伝送速度となる。すなわ 、混雑度推定部2084は、所定の伝送速度を満 たしていない論理チャネルの数を算出するこ とになる。

 あるいは、混雑度推定部2084は、上記第6 移動局数または第7の移動局数を、優先度ク ス毎に算出してもよい。この場合、上述し 移動局の数の算出は、各優先度クラスに属 る論理チャネルに対して行われる。また、 記伝送速度は、該当する優先度クラスに属 る論理チャネルに対する伝送速度の平均値 たは合計値となる。すなわち、混雑度推定 2084は、各優先度クラスに属する、所定の伝 送速度を満たしていない論理チャネルの数を 算出することになる。

 例えば、混雑度推定部2084は、第8の移動局 または第9の移動局数である、データの平均 延が許容遅延を上回った移動局の数を、移 局100 n に関する下りリンク及び上りリンクのパケッ トデータの滞留時間に基づき、算出してもよ い。例えば、上記パケットデータの滞留時間 の閾値を200msと定義し、移動局100 n に関する下りリンク及び上りリンクのパケッ トデータの滞留時間が、200ms以上の移動局の を、第8の移動局数または第9の移動局数で る、データの平均遅延が許容遅延を上回っ 移動局の数としてもよい。

 例えば、前記データの平均遅延の算出方 の一例を以下に示す。まず、1つのパケット のバッファ滞留時間を、「RLCレイヤのパケッ トがRLCレイヤのバッファに格納された時点か ら、バッファ内から削除された時点までの時 間」と定義する。ここで、バッファ内から削 除されるという事象は、送達確認情報を受信 することによる前記パケットの破棄やタイマ ーによる破棄など、全てのケースを含んでも よい。そして、前記1つのパケットのバッフ 滞留時間を、所定の平均化区間のバッファ の全てのパケットに関して平均化すること より、前記データの平均遅延を算出しても い。ここで、前記パケットとは、例えば、RL C SDUである。また、上述した処理は、RLCレイ ヤのパケットに関して行っているが、PDCPレ ヤのパケットで行ってもよい。

 また、混雑度推定部2084は、上記第8の移 局数または第9の移動局数を、論理チャネル に算出してもよい。この場合、上述した移 局の数の算出は、論理チャネルに対して行 れる。すなわち、混雑度推定部2084は、平均 遅延が許容遅延を上回った論理チャネルの数 を算出することになる。

 あるいは、混雑度推定部2084は、上記第8 移動局数または第9の移動局数を、優先度ク ス毎に算出してもよい。この場合、上述し 移動局の数の算出は、各優先度クラスに属 る論理チャネルに対して行われる。すなわ 、混雑度推定部2084は、各優先度クラスに属 する、平均遅延が許容遅延を上回った論理チ ャネルの数を算出することになる。

 例えば、混雑度推定部2084は、第10の移動 数である、遅延によるデータの廃棄が発生 た移動局の数を、RLCレイヤの送信バッファ おいて破棄されたパケットデータの送信先 ある移動局の情報に基づき、算出してもよ 。例えば、所定の監視区間において、RLCレ ヤの送信バッファにおいてパケットデータ 破棄されたことのある移動局の数を測定し その移動局の数を第10の移動局数としても い。

 あるいは、混雑度推定部2084は、所定の監 視区間において、RLCレイヤの送信バッファに おいてパケットデータが破棄された回数が所 定の閾値以上である移動局の数を測定し、そ の移動局の数を第10の移動局数としてもよい

 あるいは、混雑度推定部2084は、所定の監 視区間において、RLCレイヤの送信バッファに おいてパケットデータが破棄されたデータ量 が所定の閾値以上である移動局の数を測定し 、その移動局の数を第10の移動局数としても い。

 あるいは、混雑度推定部2084は、所定の監 視区間において、RLCレイヤの送信バッファに おいてパケットデータが破棄されたデータ量 の全体のデータ量に対する割合が所定の閾値 以上である移動局の数を測定し、その移動局 の数を第10の移動局数としてもよい。

 尚、RLC/PDCP処理部2083より、RLCレイヤの送 バッファにおいて破棄されたパケットデー の送信先である移動局ではなく、PDCPレイヤ の送信バッファにおいて破棄されたパケット データの送信先である移動局の情報を受信し た場合には、混雑度推定部2084は、第10の移動 局数である、遅延によるデータの廃棄が発生 した移動局の数を、PDCPレイヤの送信バッフ において破棄されたパケットデータの送信 である移動局の情報に基づき、算出しても い。例えば、所定の監視区間において、PDCP イヤの送信バッファにおいてパケットデー が破棄されたことのある移動局の数を測定 、その移動局の数を第10の移動局数として よい。

 あるいは、混雑度推定部2084は、第10の移 局数である、遅延によるデータの廃棄が発 した移動局の数を、PDCPレイヤまたはRLCレイ ヤの送信バッファにおいて破棄されたパケッ トデータの送信先である移動局の情報に基づ き、算出してもよい。例えば、所定の監視区 間において、PDCPレイヤまたはRLCレイヤの送 バッファにおいてパケットデータが破棄さ たことのある移動局の数を測定し、その移 局の数を第10の移動局数としてもよい。

 また、混雑度推定部2084は、上記第10の移 局数を、論理チャネル毎に算出してもよい この場合、上述した移動局の数の算出は、 理チャネルに対して行われる。すなわち、 雑度推定部2084は、遅延によるデータの廃棄 が発生した論理チャネルの数を算出すること になる。

 あるいは、混雑度推定部2084は、上記第10 移動局数を、優先度クラス毎に算出しても い。この場合、上述した移動局の数の算出 、各優先度クラスに属する論理チャネルに して行われる。すなわち、混雑度推定部2084 は、遅延によるデータの廃棄が発生した論理 チャネルの数を算出することになる。

 尚、上述した例では、下りリンクにおけ 、第10の移動局数である、遅延によるデー の廃棄が発生した移動局の数を算出する場 を示した。しかしながら、上りリンクに関 ても同様に第11の移動局数である、遅延によ るデータの廃棄が発生した移動局の数を算出 してもよい。

 例えば、混雑度推定部2084は、RLC/PDCP処理 2083より、上りリンクのPDCPレイヤのシーケ ス番号の不連続に関する情報を受信し、前 上りリンクのPDCPレイヤのシーケンス番号の 連続に基づいて、上りリンクにおける遅延 よるデータの廃棄が発生した移動局の数を 出してもよい。すなわち、混雑度推定部2084 は、前記シーケンス番号の不連続が、移動局 における遅延によるデータの廃棄により発生 したと推定し、そのシーケンス番号の不連続 に基づいて、遅延によるデータの廃棄が発生 した移動局の数を算出する。

 より具体的には、混雑度推定部2084は、所 定の監視区間において、上りリンクのPDCPレ ヤのシーケンス番号の不連続が所定の閾値 上である移動局の数を測定し、その移動局 数を第11の移動局数としてもよい。

 あるいは、混雑度推定部2084は、所定の監 視区間において、上りリンクのPDCPレイヤの ーケンス番号の不連続から推定される、破 されたデータ量が所定の閾値以上である移 局の数を測定し、その移動局の数を第11の移 動局数としてもよい。

 あるいは、混雑度推定部2084は、所定の監 視区間において、上りリンクのPDCPレイヤの ーケンス番号の不連続から推定される、破 されたデータ量の全体のデータ量に対する 合が所定の閾値以上である移動局の数を測 し、その移動局の数を第11の移動局数として もよい。

 また、混雑度推定部2084は、上記上りリン クにおける第11の移動局数を、論理チャネル に算出してもよい。この場合、上述した移 局の数の算出は、論理チャネルに対して行 れる。すなわち、混雑度推定部2084は、遅延 によるデータの廃棄が発生した論理チャネル の数を算出することになる。

 上述した、第1の移動局数~第11の移動局数 は、TTI(あるいは、「サブフレーム(Sub-frame)」 とも呼ぶ)毎の値を算出してもよいし、所定 時間間隔でサンプリングした値を算出して よい。また、TTI毎の値を所定の平均化区間 平均化した値を算出してもよいし、所定の 間間隔でサンプリングした値を、所定の平 化区間で平均化した値を算出してもよい。 た、上記平均化区間や上記サンプリングの 期は、パラメータとして設定可能な構成と てもよい。

 より具体的には、上記第1の移動局数~第11の 移動局数として、所定の時間間隔、例えば、 100ms間の平均値または合計値を測定し、かつ 上記平均値または合計値を以下の式を用い フィルタリングを行った後の値(F n )を測定してもよい。

 式:F n =(1-a)F n-1 +aM n
 F n : アップデートされたフィルタリング後の値
 F n-1 : 古いフィルタリング後の値
 a: フィルタリング係数
 M n : 所定の時間間隔、例えば、100ms間の平均値 たは合計値
 尚、aの値として、例えば、1/2(k/2) (k = 0,  1, 2, …, )といった値を設定することができ る。また、上記所定の時間間隔は100ms以外の でもよく、200msであったり、80msであったり 様々な値を設定することができる。

 <混雑度に応じたスケジューリング処理> ;
 次に、推定された混雑度に応じてスケジュ リング処理を行う手順について説明する。

 本発明の一実施例では、推定された混雑度 応じて、データの優先度を変更する。すな ち、基地局装置200がスケジューリングを行 ために、それぞれのユーザ装置に対して、 下の係数C n (n:ユーザ装置のIndex)を計算し、係数が最も大 きいユーザ装置に対して、共有チャネルのた めの無線リソースを割り当てる:

 ここで、Q n は、下りリンクの場合には、例えば、当該ユ ーザ装置から報告される下りリンクの無線品 質情報(CQI:Channel Quality Indicator)から算出され てもよく、また、上りリンクの場合には、例 えば、当該ユーザ装置から送信されるリファ レンス信号の無線品質、例えば、SIR(Signal-to-I nterference Ratio)から算出されてもよい。ある は、上りリンクにおけるQ n は、リファレンス信号の無線品質と、リファ レンス信号と上りリンクの共有チャネルとの 間の電力オフセットとに基づいて算出されて もよい。この場合、前記リファレンス信号の 無線品質と、リファレンス信号と上りリンク の共有チャネルとの間の電力オフセットとに より、上りリンクの共有チャネルの無線品質 の推定値が算出されることに等しい。

 また、

は、当該ユーザ装置に関する平均伝送速度で ある。前記平均伝送速度は、例えば、送信バ ッファ内に送信すべきデータが存在する時間 を分母として、算出されてもよい。あるいは 、前記平均伝送速度は、送信バッファ内に送 信すべきデータが存在する時間としない時間 の両方を分母として、算出されてもよい。

 尚、

の値として、該ユーザ装置に関する平均伝送 速度ではなく、Q n の平均値が用いられてもよい。

 また、A priorityn は、優先度を示す指標であり、この指標は、 上述のように算出された混雑度に応じて変更 される。

 例えば、混雑していない場合(flag congestion =0の場合)、低優先度のデータに対して、A priorityn (0)=A low (0)=1に設定され、高優先度のデータに対して A priorityn (0)=A high (0)=1に設定される。すなわち、混雑していな 場合には、無線リソースに余裕が存在する 考えられるため、低優先度のデータと高優 度のデータとを同じ優先度でスケジューリ グを行う。一方、混雑している場合(flag congestion =1の場合)、低優先度のデータに対して、A priorityn (1)=A low (1)=1に設定され、高優先度のデータに対して A priorityn (1)=A high (1)=10に設定される。すなわち、混雑している 場合には、無線リソースが逼迫している状態 であると考えられるため、低優先度のデータ と高優先度のデータとを明確に区別してスケ ジューリングを行う。

 別の例として、混雑していない場合(flag congestion =0の場合)、低優先度のデータに対して、A priorityn (0)=A low (0)=1に設定され、高優先度のデータに対して A priorityn (0)=A high (0)=2に設定されてもよい。すなわち、混雑し いない場合には、低優先度のデータと高優 度のデータとの間に緩やかな優先度の差を 定してスケジューリングを行う。一方、混 している場合(flag congestion =1の場合)、低優先度のデータに対して、A priorityn (1)=A low (1)=1に設定され、高優先度のデータに対して A priorityn (1)=A high (1)=10に設定されてもよい。すなわち、混雑し ている場合には、低優先度のデータと高優先 度のデータとの間に厳密な優先度の差を設定 してスケジューリングを行う。

 上述のA priorityn の値は、本発明の実施例を説明する一例であ り、混雑度が大きいほど、高優先度のデータ に対するA priorityn の値が大きくなる値であれば、如何なる値が 用いられてもよい。また、上述した例では混 雑度を2段階(混雑している場合及び混雑して ない場合)で示しているが、混雑度が3段階 上の場合についても同様のスケジューリン を行うことができる。更に、上述した例で 優先度を2段階(低優先度及び高優先度)で示 ているが、優先度が3段階以上の場合につい も同様のスケジューリングを行うことがで る。

 あるいは、推定された混雑度に応じたスケ ューリング処理に関して、以下の係数C n (n:ユーザ装置のIndex)を計算し、係数が最も大 きいユーザ装置に対して、共有チャネルのた めの無線リソースを割り当てるという処理を 行ってもよい:

 ここで、Q n 及び

及びflag congestion の説明は、上記と同様であるため、省略する 。R target,priority,n (flag congestion )は、目標とすべき伝送速度であり、例えば 優先度に基づいて設定される。以下にR target,priority,n (flag congestion )の効果を示す。例えば、R target,priority,n  (flag congestion )の値として、64kbpsが設定された場合、

の値が64kbpsより大きい値から、64kbpsに近づい た場合、C n の分母の値が0に近づき、結果として、C n の値が増大する。すなわち、当該ユーザ装置 に対して無線リソースが割り当てられやすく なる。一方、R target,priority,n (flag congestion )の値として、640kbpsが設定された場合、

の値が640kbpsより大きい値から、640kbpsに近づ た場合、C n の分母の値が0に近づき、結果として、C n の値が増大する。すなわち、当該ユーザ装置 に対して無線リソースが割り当てられやすく なる。この場合、前者の例では、その平均伝 送速度が64kbpsに近づくまで、当該ユーザ装置 に対して無線リソースが割り当てられやすく ならなかったのに対して、後者の例では、平 均伝送速度が640kbpsに近づいた時点で、当該 ーザ装置に対して無線リソースが割り当て れやすくなる。すなわち、前者の場合に比 て、後者の場合の方が優先されていること なる。よって、R target,priority,n (flag congestion )も、上述した係数A Priorityn と同様に、優先度を示す指標と言える。A Priorityn と比べると、R target,priority,n (flag congestion )は、上述したように、目標となる最低の伝 速度に近づいた場合に、割り当てられやす なるといった振る舞いを示す点が異なる。

 例えば、混雑していない場合(flag congestion =0の場合)、低優先度のデータに対して、R target,priority,n (0)=R target,low,n (0)=64kbpsに設定され、高優先度のデータに対 て、R target,priority,n  (0)=R target, high,n (0)=64kbpsに設定される。すなわち、混雑して ない場合には、無線リソースに余裕が存在 ると考えられるため、低優先度のデータと 優先度のデータとを同じ優先度でスケジュ リングを行う。一方、混雑している場合(flag congestion =1の場合)、低優先度のデータに対して、R target,priority,n (1)=R target,low,n (1)=0kbpsに設定され、高優先度のデータに対し て、R target,priority,n (1)=R target,high,n (1)=100kbpsに設定される。すなわち、混雑して る場合には、無線リソースが逼迫している 態であると考えられるため、低優先度のデ タと高優先度のデータとを明確に区別して ケジューリングを行う。

 別の例として、混雑していない場合(flag congestion =0の場合)、低優先度のデータに対して、R target,priority,n (0)=R target,low,n (0)=64kbpsに設定され、高優先度のデータに対 て、R target,priority,n (0)=R target,high,n (0)=128kbpsに設定されてもよい。すなわち、混 していない場合には、低優先度のデータと 優先度のデータとの間に緩やかな優先度の を設定してスケジューリングを行う。一方 混雑している場合(flag congestion =1の場合)、低優先度のデータに対して、R target,priority,n (0)=R target,low,n (0)=0kbpsに設定され、高優先度のデータに対し て、R target (0)=R target,high (0)=384kbpsに設定されてもよい。すなわち、混 している場合には、低優先度のデータと高 先度のデータとの間に厳密な優先度の差を 定してスケジューリングを行う。

 上述のR target,priority の値は、本発明の実施例を説明する一例であ り、混雑度が大きいほど、高優先度のデータ に対するR target,priority の値が大きくなる値であれば、如何なる値が 用いられてもよい。また、上述した例では混 雑度を2段階(混雑している場合及び混雑して ない場合)で示しているが、混雑度が3段階 上の場合についても同様のスケジューリン を行うことができる。更に、上述した例で 優先度を2段階(低優先度及び高優先度)で示 ているが、優先度が3段階以上の場合につい も同様のスケジューリングを行うことがで る。

 あるいは、推定された混雑度に応じたスケ ューリング処理に関して、以下の係数C n (n:ユーザ装置のIndex)を計算し、係数が最も大 きいユーザ装置に対して、共有チャネルのた めの無線リソースを割り当てるという処理を 行ってもよい:

 尚、上述したC n の計算は、ユーザ装置毎に行われてもよいし 、ユーザ装置の論理チャネル毎に行われても よい。論理チャネル毎に行われる場合には、 論理チャネル毎に、Q n

の算出が行われ、また、A priorityn やR target,priorityn も、論理チャネル毎に設定される。

 図7は、本発明の一実施例に係る通信制御 方法を示すフローチャートである。

 基地局装置200は、無線品質情報Q n を取得する(ステップS101)。上記のように、Q n は、下りリンクの場合には、例えば、当該ユ ーザ装置から報告される下りリンクの無線品 質情報(CQI:Channel Quality Indicator)から算出され てもよく、また、上りリンクの場合には、例 えば、当該ユーザ装置から送信されるリファ レンス信号の無線品質、例えば、SIR(Signal-to-I nterference Ratio)から算出されてもよい。ある は、上りリンクの場合には、リファレンス 号の無線品質と、リファレンス信号と上り ンクの共有チャネルとの間の電力オフセッ とに基づいて算出されてもよい。次に、基 局装置200は、平均伝送速度を取得する(ステ プS103)。更に、基地局装置200は、図2~図6を 照して説明したように、セル内の混雑度を 得する(ステップS105)。基地局装置200が取得 た混雑度と閾値とを比較して混雑していな と判断すると(ステップS107:No)、低優先度の ータと高優先度のデータとの間に緩やかな 先度の差が設定される(ステップS109)。ある は、低優先度のデータと高優先度のデータ に同じ優先度が設定される。基地局装置200 取得した混雑度と閾値とを比較して混雑し いると判断すると(ステップS107:Yes)、低優先 のデータと高優先度のデータとの間に厳密 優先度の差が設定される(ステップS111)。次 、基地局装置200は、設定された優先度を用 てスケジューリング係数を計算する(ステッ プS113)。スケジューリング係数C n は、上記の数3で計算することができ、この 数C n は、ユーザ装置に無線リソースを割り当てる ために用いられる。

 図7の通信制御方法を下りリンクのスケジ ューリングに適用したときのフローチャート を図8に示す。

 基地局装置200は、LTE アクティブ(LTE activ e)状態、例えばRRC(Radio Resource Control)接続状 にある全てのUEに対して以下の処理を実行す る。

 n=1、N scheduling =0に設定される(ステップS201)。ここで、nはユ ーザ装置100 n のインデックスであり、n=1,・・・,N(N>0の 数)である。

 次に、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)エン ティティステータスの更新(Renewal of HARQ Enti ty Status)が行われる(ステップS203)。ここでは 当該UEの、下りリンク共有チャネルに対す 送達確認情報としてACKを受信したプロセス 解放する。また、最大再送回数に達したプ セスも解放し、プロセス内のユーザデータ 廃棄する。

 ステップS205~S215において、図7のステップ S101~S111と同じ処理が行われる。図8は下りリ クのスケジューリングを示しているため、 線品質情報は、ユーザ装置から報告される りリンクの無線品質情報(CQI)から算出される (ステップS205)。

 次に、バッファ状態のチェック(Buffer Stat us Check)が行われる(ステップS217)。当該UEの有 する論理チャネルに関して、当該Sub-frameにお いて送信可能なデータが存在するか否かを判 定する。すなわち、基地局装置200は、当該UE 各論理チャネルに関して、データバッファ に、送信可能なデータが存在するか否かを 定する。全ての論理チャネルに関して、送 可能なデータが存在しない場合にはNGを返 、少なくとも1つの論理チャネルに関して、 信可能なデータが存在する場合にはOKを返 。ここで、送信可能なデータとは、新規に 信可能なデータまたは再送可能なデータの とである。

 Buffer Status Checkの結果がNGの場合(ステッ S217:NG)、当該UEをスケジューリングの対象か ら除外する。Buffer Status Checkの結果がOKの場 (ステップS217:OK)、Scheduling Coefficient Calculati onの処理に進む(ステップS219)。

 ステップS219では、以下の評価式を用いて スケジューリング係数を算出する。

 次に、スケジューリング係数の計算が行わ たUE数を示すN Scheduling を1だけ増加させ(ステップS221)、UEインデック スを示すnを1だけ増加させる(ステップS223)。

 次に、nがN Scheduling 以下であるか否か判定する(ステップS225)。n N Scheduling 以下であると判定した場合(ステップS225:YES) ステップS203に戻る。

 一方、nがN Scheduling よりも大きいと判定した場合(ステップS225:NO) 、ステップS227において、ユーザ装置の選択(U E Selection)が行われる。すなわち、当該Sub-fram eにおいてDynamic schedulingによる無線リソース 割り当てが行われるUEを選択する。具体的 は、ステップS219において算出されたスケジ ーリング係数の大きい順から、Dynamic schedul ingによる無線リソースの割り当てが行われる UEを選択する。すなわち、Dynamic schedulingが適 用される下りリンクの共有チャネルの送信先 となるUEを選択する。

 図7の通信制御方法を上りリンクのスケジ ューリングに適用したときのフローチャート を図9に示す。

 基地局装置200は、LTEアクティブ(LTE active) 状態(RRC connected状態)にある全てのUEに対して 以下の処理を実行する。

 まず、n=1、N Scheduling =0に設定される(ステップS301)。ここで、nはユ ーザ装置100 n のインデックスであり、n=1,・・・,N(N>0の 数)である。

 次に、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)エン ティティステータスの更新(Renewal of HARQ Enti ty Status)が行われる(ステップS303)。ここでは 当該UEに関する、UL-SCHのCRC check結果がOKで ったプロセスを解放する。また、最大再送 数に達したプロセスを解放し、プロセス内 ユーザデータを廃棄する。ここで、最大再 回数とは、UE毎に個別に設定される値とする 。

 ステップS305~S315において、図7のステップ S101~S111と同じ処理が行われる。図9は上りリ クのスケジューリングを示しているため、 線品質情報は、当該ユーザ装置から送信さ るリファレンス信号の無線品質、例えば、SI R(Signal-to-Interference Ratio)から算出される(ステ ップS305)。

 次に、バッファ状態のチェック(Buffer Stat us Check)が行われる(ステップS317)。すなわち UEが送信すべきデータを持たない場合に、上 りリンク共有チャネルを当該UEに割り当てな 。具体的には、当該UEの有する論理チャネ グループ(論理チャネルグループ#1、論理チ ネルグループ#2、論理チャネルグループ#3、 理チャネルグループ#4)に関して、当該Sub-fra meにおいて送信可能なデータが存在するか否 を判定する。全ての論理チャネルグループ 関して送信可能なデータが存在しない場合 はNGを返し、送信可能なデータが存在する 理チャネルグループが1つでもが存在する場 にはOKを返す。ここで、送信可能なデータ は、新規に送信可能なデータのことである

 Buffer Status Checkの結果がNGの場合(ステッ S317:NG)、当該UEを初回送信のためのスケジュ ーリングの対象から除外する。尚、初回送信 のためのスケジューリングの対象から除外す るとは、後述するステップS319におけるスケ ューリング係数の計算を行わないことに相 し、結果として、初回送信のためのスケジ ーリングが行われないということを意味す 。

 Buffer Status Checkの結果がOKの場合(ステッ S317:OK)、スケジューリング係数の計算(Schedul ing Coefficient Calculation)の処理に進む(ステッ S319)。

 ステップS319では、以下の評価式を用いて スケジューリング係数を算出する。

 次に、スケジューリング係数の計算が行わ たUE数を示すN Scheduling を1だけ増加させ(ステップS321)、UEインデック スを示すnを1だけ増加させる(ステップS323)。

 次に、nがN Scheduling 以下であるか否かを判定する(ステップS325)。 nがN Scheduling 以下である場合(ステップS325:YES)、ステップS3 03に戻る。

 一方、nがN Scheduling よりも大きい場合(ステップS325:NO)、ステップ S327において、UEの選択(UE Selection)が行われる 。当該Sub-frameにおいてDynamic schedulingによる 線リソースの割り当てが行われるUEを選択す る。具体的には、ステップS319において算出 れたスケジューリング係数の大きい順から Dynamic schedulingによる無線リソースの割り当 が行われるUEを選択する。すなわち、Dynamic schedulingが適用される上りリンクの共有チャ ルの送信先となるUEを選択する。

 <基地局装置の構成図>
 次に、本発明の一実施例に係る下りリンク スケジューリングを行う基地局装置200につ て、図10を参照して説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、レイヤー1 処理部252と、ユーザ装置状態管理部254と、混 雑度推定部256と、優先度設定部258と、スケジ ューリング係数計算部260と、UE選択部262と、 波数リソース管理部264と、TFR(トランスポー トフォーマット・リソースブロック)選択部26 8と、HARQ制御部270(270 1 、270 2 、・・・、270 n )と、RLC/PDCP処理部272とを備える。HARQ制御部27 0は、UE#1、#2、…、UE#nに関するHARQ制御部270 1 、HARQ制御部270 2 、…、HARQ制御部270 n から構成される。RLC/PDCP処理部272は、UE#1の論 理チャネル#1、UE #1の論理チャネル2、…、UE #1の論理チャネル#k、UE #2の論理チャネル#1 …、UE #nの論理チャネル#kに関するRLC Buf2721 1,1 、RLC Buf2721 1,2 、RLC Buf2721 1,k 、RLC Buf2721 2,1 、…、RLC Buf2721 n,k から構成される。

 なお、図10の周波数リソース管理部264は 図3の呼処理部210に対応する。また、図10の ーザ装置状態管理部254、優先度設定部258、 ケジューリング係数計算部260、UE選択部262、 TFR選択部268およびHARQ制御部270は、図4のMAC処 部2082に対応する。また、図10のRLC/PDPC処理 272は、図4のRLC/PDCP処理部2083に対応する。

 尚、図10においては、UE #nのHARQ制御部 n を、UE毎に備えているが、UE毎に備える必要 なく、全UEに関して1つのHARQ制御部を備えて てもよいし、複数のUEに関して1つのHARQ制御 部を備えていてもよい。RLC Buff n,k に関しても、1UEに対して1つのRLC Bufとし、論 理チャネル毎にRLC Bufを備えなくてもよいし あるいは、全UEに関して1つのRLC Bufを備え いてもよい。

 レイヤー1処理部252は、レイヤー1に関す 処理を行う。具体的には、レイヤー1処理部2 52では、下りリンクで送信される共有チャネ のチャネル符号化やIFFT処理、上りリンクで 送信される共有チャネルのFFT処理やIDFT処理 チャネル復号化等の受信処理などが行われ 。

 また、レイヤー1処理部252は、下りリンク の共有チャネルのための制御情報であるDownli nk Scheduling Informationや、上りリンクの共有チ ャネルのための制御情報であるUL Schedulin Gra ntの送信処理を行う。

 また、レイヤー1処理部252は、上りリンク で送信される制御情報、すなわち、Channel Qua lity Indicator(CQI)や下りリンクの共有チャネル 関する送達確認情報の受信処理を行う。上 CQIや送達確認情報は、ユーザ装置状態管理 254に送信される。

 また、レイヤー1処理部252は、上りリンク で送信されるサウンディング用のリファレン ス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンク の同期状態を判定し、上記判定結果をユーザ 装置状態管理部254に通知する。

 また、レイヤー1処理部252は、上りリンク で送信されるサウンディング用のリファレン ス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンク の受信タイミングを推定してもよい。

 尚、レイヤー1処理部252は無線インタフェ ースに接続されている。より具体的には、下 りリンクに関しては、レイヤー1処理部252で 成されたベースバンド信号が無線周波数帯 変換され、その後、アンプにおいて増幅さ 、アンテナを介して、UEに信号が送信される 。一方、上りリンクに関しては、アンテナで 受信された無線周波数信号がアンプで増幅さ れた後に、周波数変換されてベースバンド信 号として、レイヤー1処理部252に入力される

 ユーザ装置状態管理部254は、各UEの状態 理を行う。例えば、ユーザ装置状態管理部25 4は、HARQ Entityの状態の管理や、UEのMobilityの 理及び制御や、DRX状態の管理、上り同期状 の管理、パーシステントスケジューリング 適用するか否かの管理、MAC Control Blockの送 信の有無の管理、下りリンク送信状態の管理 、バッファ状態の管理を行い、かつ、図8の テップS219でスケジューリング係数の計算を うための各メトリックの算出、及び、スケ ューリング係数を計算するべきか否かの判 を行う。すなわち、ユーザ装置状態管理部2 54は、図8におけるステップS203~S217の処理を行 う。

 混雑度推定部256は、図2~図6を参照して説 したように、セル内の混雑度を推定する。

 優先度設定部258は、混雑度推定部256で推 された混雑度に応じて下りリンクのデータ 優先度を設定する。具体的には、混雑して ない場合には、低優先度のデータと高優先 のデータとの間に緩やかな優先度の差を設 し、混雑している場合には、低優先度のデ タと高優先度のデータとの間に厳密な優先 の差を設定する。

 スケジューリング係数計算部260は、図8に おけるステップS219~S227の処理を行う。具体的 には、スケジューリング係数計算部260は、当 該Sub-frameにおいて各ユーザ装置のスケジュー リング係数を計算する(数6参照)。そして、UE 択部262は、前記スケジューリング係数に基 き、ダイナミックスケジューリングによる 線リソースの割り当てが行われるユーザ装 を選択する。UE選択部262は、ダイナミック ケジューリングによる無線リソースの割り てが行われるUEの数をTFR選択部268に入力する 。

 TFR選択部268は、Dynamic schedulingが適用され るDL-SCHに関する送信フォーマットの決定と無 線リソースの割り当てを行う。TFR選択部268で 決定されたDynamic schedulingが適用されるDL-SCH 関する送信フォーマットや無線リソースに する情報は、レイヤー1処理部252に送られ、 イヤー1処理部252において、DL Scheduling Infor mationの送信処理や、下りリンクの共有チャネ ルの送信処理に用いられる。

 周波数リソース管理部264は、TFR選択部268 接続され、周波数リソースの管理を行う。 り具体的には、Dynamic Schedulingが適用される 下りリンクの共有チャネルに利用可能な残り の周波数リソースを監視し、TFR選択部268にお ける処理に必要な情報をTFR選択部268に提供す る。

 HARQ制御部270は、各UEのHARQの制御を行う。

 RLC/PDCP処理部272は、各UEのRLCレイヤ及びPDCP イヤの制御を行う。さらに、RLC/PDCP処理部272 は、UE#nの論理チャネル#kに関するRLC Buffer、 なわち、RLC Buf2721 n,k を備え、下りリンクにおいて送信すべきRLCレ イヤのデータのバッファリングを行う。

 尚、RLC Buf2721 n,k は、上述した例では、RLCレイヤのデータのバ ッファリングを行っているが、代わりに、RLC レイヤとPDCPレイヤのデータのバッファリン を行ってもよい。

 すなわち、当該Sub-frameにおいて下りリンク 共有チャネルにより送信されるデータは、R LC/PDCP処理部272において、そのバッファRLC Buf 2721 n,k より切り出され、HARQ制御部270においてHARQの 理が行われ、UE選択部262、TFR選択部268を介 て、レイヤー1処理部252に送られ、レイヤー1 処理部252において、符号化やIFFT等の送信処 が行われる。

 次に、本実施例に係る上りリンクのスケ ューリングを行う基地局装置200について、 11を参照して説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、レイヤー1 処理部252と、ユーザ装置状態管理部254と、混 雑度推定部256と、優先度設定部258と、スケジ ューリング係数計算部260と、UE選択部262と、 波数リソース管理部264と、TFR選択部268と、U E Buffer推定部280とから構成される。UE Buffer 定部280は、UE#1の論理チャネルグループ#1、UE  #1の論理チャネルグループ2、…、UE #1の論 チャネルグループ#k、UE #2の論理チャネル ループ#1、…、UE #nの論理チャネルグループ #kに関するUE Buf2801 1,1 、UE Buf2801 1,2 、UE Buf2801 1,k 、UE Buf2801 2,1 、…、UE Buf2801 n,k から構成される。尚、UE_Buf n,k は、実際にデータのバッファリングを行うの ではなく、UEから報告されるBuffer Status Report に基づいて、UEのバッファ内に滞留している ータ量を推定する。

 なお、図11の周波数リソース管理部264は 図3の呼処理部210に対応する。また、図11の ーザ装置状態管理部254、優先度設定部258、 ケジューリング係数計算部260、UE選択部262お よびTFR選択部268は、図4のMAC処理部2082に対応 る。また、図11のUE Buffer推定部280は、図4の 混雑度推定部256に対応する。

 尚、図11においては、UE #nの論理チャネル ループ#kのUE_Buf n,k を、UE毎及び論理チャネル毎に備えているが UE毎または論理チャネル毎に備える必要は く、全UEに関して1つのUE_Buf推定部を備えて てもよいし、複数のUEに関して1つのUE_Buf推 部を備えていてもよい。あるいは、1UEに対 て1つのUE Buf推定部を備え、論理チャネル毎 にUE Buf推定部を備えなくてもよい。

 レイヤー1処理部252は、レイヤー1に関す 処理を行う。具体的には、レイヤー1処理部2 52では、下りリンクで送信される共有チャネ のチャネル符号化やIFFT処理、上りリンクで 送信される共有チャネルのFFT処理やIDFT処理 チャネル復号化等の受信処理などが行われ 。

 また、レイヤー1処理部252は、下りリンク の共有チャネルのための制御情報であるDownli nk Scheduling Informationや、上りリンクの共有チ ャネルのための制御情報であるUL Schedulin Gra ntの送信処理を行う。

 また、レイヤー1処理部252は、上りリンク で送信される制御情報、すなわち、Channel Qua lity Indicator(CQI)や下りリンクの共有チャネル 関する送達確認情報の受信処理を行う。上 CQIや送達確認情報は、ユーザ装置状態管理 254に送信される。

 また、レイヤー1処理部252は、上りリンク で送信されるサウンディング用のリファレン ス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンク の同期状態を判定し、上記判定結果をユーザ 装置状態管理部254に通知する。また、レイヤ ー1処理部252は、上りリンクで送信されるサ ンディング用のリファレンス信号のSIRを測 し、その測定結果をユーザ装置状態管理部25 4に通知する。上記サウンディング用のリフ レンス信号のSIRは、例えば、図9のステップS 319の処理に使用される。

 また、レイヤー1処理部252は、上りリンク で送信されるサウンディング用のリファレン ス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンク の受信タイミングを推定してもよい。

 尚、レイヤー1処理部252は無線インタフェ ースに接続されている。より具体的には、下 りリンクに関しては、レイヤー1処理部252で 成されたベースバンド信号が無線周波数帯 変換され、その後、アンプにおいて増幅さ 、アンテナを介して、UEに信号が送信される 。一方、上りリンクに関しては、アンテナで 受信された無線周波数信号がアンプで増幅さ れた後に、周波数変換されてベースバンド信 号として、レイヤー1処理部252に入力される

 ユーザ状態管理部254は、各UEの状態管理 行う。例えば、ユーザ状態管理部254は、上 リンクにおけるHARQ Entityの状態の管理や、UE のMobilityの管理及び制御や、DRX状態の管理、 り同期状態の管理、パーシステントスケジ ーリングを適用するか否かの管理、MAC Contr ol Blockの送信の有無の管理、伝送状態の管理 、UE内のバッファ状態の推定を行い、かつ、 9のステップS319でスケジューリング係数の 算を行うための各メトリックの算出、及び スケジューリング係数を計算するべきか否 の判定を行う。すなわち、ユーザ状態管理 254は、図9におけるステップS303~S317の処理を う。

 混雑度推定部256は、図2~図6を参照して説 したように、セル内の混雑度を推定する。

 優先度設定部258は、混雑度推定部256で推 された混雑度に応じて上りリンクのデータ 優先度を設定する。具体的には、混雑して ない場合には、低優先度のデータと高優先 のデータとの間に緩やかな優先度の差を設 し、混雑している場合には、低優先度のデ タと高優先度のデータとの間に厳密な優先 の差を設定する。

 スケジューリング係数計算部260は、図9に おけるステップS319~S327の処理を行う。具体的 には、スケジューリング係数計算部260は、当 該Sub-frameにおいて各ユーザ装置のスケジュー リング係数を計算する(数10参照)。そして、UE 選択部262は、前記スケジューリング係数に基 づき、ダイナミックスケジューリングによる 無線リソースの割り当てが行われるユーザ装 置を選択する。UE選択部262は、ダイナミック ケジューリングによる無線リソースの割り てが行われるUEの数をTFR選択部268に入力す 。

 TFR選択部268は、Dynamic schedulingが適用され るUL-SCHに関する送信フォーマットの決定と無 線リソースの割り当て、ULの送信電力制御等 行う。TFR選択部268で決定されたDynamic schedul ingが適用されるUL-SCHに関する送信フォーマッ トや無線リソースに関する情報は、レイヤー 1処理部252に送られ、レイヤー1処理部252にお て、UL Scheduling Grantの送信処理や、上りリ クの共有チャネルの受信処理に用いられる

 周波数リソース管理部264は、TFR選択部268 接続され、周波数リソースの管理を行う。 り具体的には、Dynamic Schedulingが適用される 上りリンクの共有チャネルに利用可能な残り の周波数リソースを監視し、TFR選択部268にお ける処理に必要な情報をTFR選択部268に提供す る。

 UE_Buffer推定部280は、UEから報告されるBuffe r Status Reportに基づき、UE内の各論理チャネ グループのバッファ状態、すなわち、バッ ァの滞留量を推定する。

 尚、上述した実施例においては、Evolved U TRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super  3G)が適用されるシステムにおける例を記載 たが、本発明に係る基地局装置及び通信制 方法は、共有チャネルを用いて通信を行う てのシステムにおいて適用することが可能 ある。

 また、上述した実施例においては、論理 ャネルの数を算出しているが、代わりに、 数の論理チャネルをグループ化し(以下、論 理チャネルグループと呼ぶ)、論理チャネル ループの数を算出してもよい。

 以上本発明は特定の実施例を参照しなが 説明されてきたが、実施例は単なる例示に ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代 例、置換例等を理解するであろう。発明の 解を促すため具体的な数値例を用いて説明 なされたが、特に断りのない限り、それら 数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる が使用されてもよい。説明の便宜上、本発 の実施例に係る装置は機能的なブロック図 用いて説明されたが、そのような装置はハ ドウエアで、ソフトウエアでまたはそれら 組み合わせで実現されてもよい。本発明は 記実施例に限定されず、本発明の精神から 脱することなく、様々な変形例、修正例、 替例、置換例等が本発明に包含される。

 本国際出願は2008年3月19日に出願した日本 国特許出願2008-071637号に基づく優先権を主張 るものであり、2008-071637号の全内容を本国 出願に援用する。