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Patent Searching and Data


Title:
BLADE FIXING JIG SET AND FIXING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/101760
Kind Code:
A1
Abstract:
A blade fixing jig set comprising, at least, two guide pins each fixed coaxially with a shaft of a pulley to the lower end of the shaft of the pulley, a jib body having plural supporting members for supporting the side surface of a blade to be fixed and having two guides provided with holes into which the guide pins are inserted to mount the blade thereon, and two stoppers engaged with the guide pins is characterized in that the blade is mounted on the jib body with the side surface thereof supported by the supporting members, the guide pins are inserted into the holes of the guides of the jib body, the jib body is lifted to a position at which the blade is fixed to the pulleys, and the stoppers are engaged with the guide pins to fix the jib body at a predetermined height position. Thus, a blade fixing jig set and fixing method capable of easily fixing a blade to a band saw cutting device without damage are provided, even if the blade is very large-sized and thinned.

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Inventors:
NISHINO HIDEHIKO (JP)
UCHIDA JUNICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000203
Publication Date:
August 20, 2009
Filing Date:
January 21, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHINETSU HANDOTAI KK (JP)
NISHINO HIDEHIKO (JP)
UCHIDA JUNICHI (JP)
International Classes:
B23D55/00; B23D53/04; B23D61/12; B26D1/46; B28D5/04; H01L21/304
Foreign References:
JPH01199719A1989-08-11
JPH04105817A1992-04-07
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIMIYA, Mikio (6-11Ueno 7-chome, Taito-ku, Tokyo 05, JP)
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Claims:
 少なくとも、軸回りに回転する2つのプーリーと前記プーリー間に張設されるブレードを有し、前記プーリーは前記軸間の距離を伸縮する方向に移動可能なものであるバンドソーに前記ブレードを取り付けるためのブレード取り付け治具セットであって、少なくとも、前記プーリーの軸と同軸に前記プーリーの軸の下端に取り付ける2つのガイドピンと、前記取り付けるブレードの側面を支持する複数の支持部材を有し、前記ガイドピンを挿入する穴を設けた2つのガイドを有する前記ブレードを載置するための治具本体と、前記ガイドピンに係合する2つの止め具から成り、前記ブレードを前記治具本体に載置して側面を前記支持部材で支え、前記治具本体のガイドの穴に前記ガイドピンを挿入して、前記ブレードを前記プーリーに取り付ける位置となるように前記治具本体を持ち上げ、前記止め具を前記ガイドピンに係合して前記治具本体を所定高さ位置で固定するものであることを特徴とするブレード取り付け治具セット。
 
 前記2つのガイドのうち、少なくとも1つは前記治具本体に対して前記プーリーの軸間距離の伸縮移動に追従してスライド可能なものであることを特徴とする請求項1に記載のブレード取り付け治具セット。
 
 前記治具本体のガイドの穴の形状は、前記ガイドピンおよび前記止め具の最大外径より大きい穴と前記ガイドピンおよび前記止め具の最大外径より小さい穴を連設した形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレード取り付け治具セット。
 
 前記ガイドピンは、前記止め具と嵌合し、前記治具本体を固定する高さ位置を変更可能とするための複数の溝を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のブレード取り付け治具セット。
 
 少なくとも、軸回りに回転する2つのプーリーと前記プーリー間に張設されるブレードを有し、前記プーリーは前記軸間の距離を伸縮する方向に移動可能なものであるバンドソーに、前記プーリーの軸間の距離を縮めて前記ブレードを前記プーリーに取り付け、前記プーリーの軸間の距離を伸ばして前記ブレードを張設するブレードの取り付け方法であって、少なくとも、前記プーリーの軸と同軸に前記プーリーの軸の下端に取り付ける2つのガイドピンと、前記取り付けるブレードの側面を支持する複数の支持部材を有し、前記ガイドピンを挿入する穴を設けた2つのガイドを有する前記ブレードを載置するための治具本体と、前記ガイドピンに係合する2つの止め具から成るブレード取り付け治具セットを用いて、前記ブレードを前記治具本体に載置して側面を前記支持部材で支え、前記治具本体のガイドの穴に前記ガイドピンを挿入して、前記ブレードを前記プーリーに取り付ける位置となるように前記治具本体を持ち上げ、前記止め具を前記ガイドピンに係合して前記治具本体を所定高さ位置で固定して前記ブレードを取り付けることを特徴とするブレードの取り付け方法。
 
 前記2つのガイドのうち、少なくとも1つを前記治具本体に対して前記プーリーの軸間距離の伸縮移動に追従してスライドさせることを特徴とする請求項5に記載のブレードの取り付け方法。
 
 前記治具本体のガイドの穴の形状を、前記ガイドピンおよび止め具の最大外径より大きい穴と前記ガイドピンおよび前記止め具の最大外径より小さい穴を連設した形状とし、前記ガイドピンを前記ガイドの前記ガイドピンおよび止め具の最大外径より大きい穴に挿入してから、前記治具本体を前記最大外径より小さい穴側へ水平移動させ、前記止め具を前記ガイドピンに係合することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のブレードの取り付け方法。
 
 前記ガイドピンとして、前記止め具と嵌合し、前記治具本体を固定する高さ位置を変更可能とするための複数の溝を有するものを用い、前記治具本体を前記いずれか1つの溝の位置で固定してから、前記ブレードを前記プーリーに取り付ける位置となるように前記治具本体を持ち上げて固定することを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のブレードの取り付け方法。
 
Description:
ブレード取り付け治具セットお び取り付け方法

 本発明は、チョクラルスキー法(CZ法)等によ り引き上げられたシリコンインゴット等を切 断するバンドソー切断装置のブレードの取り 付け治具セットおよび取り付け方法に関する 。
 

 CZ法等によって製造されたシリコンインゴ トは円柱状の胴体部にコーン状の端部(トッ 部およびテイル部)を有している。シリコン インゴットの加工においては、これらコーン 状の端部を切り離し円柱状の胴体部のみとし 、胴体部を必要に応じて複数のブロックに切 断する。次いで前記ブロックをウェーハとす るためのスライス加工を行うことになる。
 前記コーン状の端部の切断加工や胴体部を 数のブロックに切断加工する場合には、内 刃スライサー、外周刃スライサーなどが多 用いられてきた。近年のウェーハの大口径 に伴ってバンドソーも多く使用されるよう なってきた。

 ここで、図6に従来の一般的なバンドソー切 断装置の一例の概要を示す。
 図6に示すように、バンドソー切断装置111は 、薄いブレード台金109の端部にダイヤモンド の砥粒を糊着してなるブレード砥粒部110で構 成されるエンドレスベルト状のブレード106が プーリー107、107’間に張設されている(特開 9-85530号公報参照)。ブレード106はプーリー107 、107’の回転により周回駆動され、該ブレー ド106のブレード砥粒部110でインゴット120を切 断する。

 近年のウェーハの大型化に伴い、使用す バンドソー切断装置も大型化している。例 ば、直径300mmのインゴットを前記のように 断する場合、前記プーリーは外径が例えば 600~700mmという大型のものが使用される。こ ようなバンドソー切断装置にブレードを取 付ける際には、一般的に作業者がブレード10 6を支えながらプーリー107、107’間に張設す 作業を行っている。

 また、インゴットの切断時における取り代 少なくすることによって、製品歩留りを向 させるため、薄型化されたブレードが使用 れるようになってきている。
 このような大型化および薄型化されたブレ ドをバンドソー切断装置に取り付ける際に 、ブレード自体に形状を維持するための剛 がないため、数名の作業者でブレードの数 所を支えながら取り付けを行う必要があり 作業が煩雑であった。さらに、ブレードを ーリーに取り付けた際に、ブレードが取り け位置から僅かながらにもずれていたりす と、プーリー間でブレードに張力を加えた に、ブレード台金が曲がったりしてブレー を痛めてしまうことがあった。
 

 本発明は上記のような問題に鑑みてなさ たもので、非常に大型かつ薄型化されたブ ードでも、痛めることなくバンドソー切断 置に簡単に取り付けることができるブレー 取り付け治具セットおよび取り付け方法を 供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、 なくとも、軸回りに回転する2つのプーリー と前記プーリー間に張設されるブレードを有 し、前記プーリーは前記軸間の距離を伸縮す る方向に移動可能なものであるバンドソーに 前記ブレードを取り付けるためのブレード取 り付け治具セットであって、少なくとも、前 記プーリーの軸と同軸に前記プーリーの軸の 下端に取り付ける2つのガイドピンと、前記 り付けるブレードの側面を支持する複数の 持部材を有し、前記ガイドピンを挿入する を設けた2つのガイドを有する前記ブレード 載置するための治具本体と、前記ガイドピ に係合する2つの止め具から成り、前記ブレ ードを前記治具本体に載置して側面を前記支 持部材で支え、前記治具本体のガイドの穴に 前記ガイドピンを挿入して、前記ブレードを 前記プーリーに取り付ける位置となるように 前記治具本体を持ち上げ、前記止め具を前記 ガイドピンに係合して前記治具本体を所定高 さ位置で固定するものであることを特徴とす るブレード取り付け治具セットを提供する。

 このように、本発明のブレード取り付け 具セットは、少なくとも、前記プーリーの と同軸に前記プーリーの軸の下端に取り付 る2つのガイドピンと、前記取り付けるブレ ードの側面を支持する複数の支持部材を有し 、前記ガイドピンを挿入する穴を設けた2つ ガイドを有する前記ブレードを載置するた の治具本体と、前記ガイドピンに係合する2 の止め具から成り、前記ブレードを前記治 本体に載置して側面を前記支持部材で支え 前記治具本体のガイドの穴に前記ガイドピ を挿入して、前記ブレードを前記プーリー 取り付ける位置となるように前記治具本体 持ち上げ、前記止め具を前記ガイドピンに 合して前記治具本体を所定高さ位置で固定 るので、ブレードの取り付け位置がずれて まうのを抑制することができ、非常に大型 つ薄型化されたブレードでも、痛めること く簡単に取り付けることができるものとな ている。

 このとき、前記2つのガイドのうち、少なく とも1つは前記治具本体に対して前記プーリ の軸間距離の伸縮移動に追従してスライド 能なものであることが好ましい。
 このように、前記2つのガイドのうち、少な くとも1つは前記治具本体に対して前記プー ーの軸間距離の伸縮移動に追従してスライ 可能なものであれば、前記プーリーが前記 間の距離を伸縮する方向に移動した際に、 記ガイドピンや前記プーリーの軸が破損す のを防ぐことができる。

 またこのとき、前記治具本体のガイドの穴 形状は、前記ガイドピンおよび前記止め具 最大外径より大きい穴と前記ガイドピンお び前記止め具の最大外径より小さい穴を連 した形状とすることができる。
 このように、前記治具本体のガイドの穴の 状は、前記ガイドピンおよび前記止め具の 大外径より大きい穴と前記ガイドピンおよ 前記止め具の最大外径より小さい穴を連設 た形状とすることで、前記治具本体を所定 さ位置で固定する際、前記ガイドピンを前 ガイドの前記ガイドピンおよび前記止め具 最大外径より大きい穴に挿入してから、前 治具本体を前記最大外径より小さい穴側へ 平移動させれば良く、簡単な構造で前記治 本体を所定高さ位置で固定してブレードを り付け位置に配置することができる。

 またこのとき、前記ガイドピンは、前記止 具と嵌合し、前記治具本体を固定する高さ 置を変更可能とするための複数の溝を有す ことができる。
 このように、前記ガイドピンは、前記止め と嵌合し、前記治具本体を固定する高さ位 を変更可能とするための複数の溝を有する とで、前記治具本体を前記いずれか1つの溝 の位置で固定してから、前記ブレードを前記 プーリーに取り付ける位置となるように前記 治具本体を持ち上げて固定することができる 。こうすることで、前記治具本体を持ち上げ る距離を小さくすることができ、前記治具本 体を所定高さ位置へ固定してブレードを取り 付け位置に配置するのを簡単に行うことがで きる。

 また、本発明は、少なくとも、軸回りに 転する2つのプーリーと前記プーリー間に張 設されるブレードを有し、前記プーリーは前 記軸間の距離を伸縮する方向に移動可能なも のであるバンドソーに、前記プーリーの軸間 の距離を縮めて前記ブレードを前記プーリー に取り付け、前記プーリーの軸間の距離を伸 ばして前記ブレードを張設するブレードの取 り付け方法であって、少なくとも、前記プー リーの軸と同軸に前記プーリーの軸の下端に 取り付ける2つのガイドピンと、前記取り付 るブレードの側面を支持する複数の支持部 を有し、前記ガイドピンを挿入する穴を設 た2つのガイドを有する前記ブレードを載置 るための治具本体と、前記ガイドピンに係 する2つの止め具から成るブレード取り付け 治具セットを用いて、前記ブレードを前記治 具本体に載置して側面を前記支持部材で支え 、前記治具本体のガイドの穴に前記ガイドピ ンを挿入して、前記ブレードを前記プーリー に取り付ける位置となるように前記治具本体 を持ち上げ、前記止め具を前記ガイドピンに 係合して前記治具本体を所定高さ位置で固定 して前記ブレードを取り付けることを特徴と するブレードの取り付け方法を提供する。

 このように、少なくとも、前記プーリー 軸と同軸に前記プーリーの軸の下端に取り ける2つのガイドピンと、前記取り付けるブ レードの側面を支持する複数の支持部材を有 し、前記ガイドピンを挿入する穴を設けた2 のガイドを有する前記ブレードを載置する めの治具本体と、前記ガイドピンに係合す 2つの止め具から成るブレード取り付け治具 ットを用いて、前記ブレードを前記治具本 に載置して側面を前記支持部材で支え、前 治具本体のガイドの穴に前記ガイドピンを 入して、前記ブレードを前記プーリーに取 付ける位置となるように前記治具本体を持 上げ、前記止め具を前記ガイドピンに係合 て前記治具本体を所定高さ位置で固定して 記ブレードを前記プーリーに取り付けるこ で、ブレードの取り付け位置がずれてしま のを抑制することができ、非常に大型かつ 型化されたブレードでも、痛めることなく 単に取り付けることができる。

 このとき、前記2つのガイドのうち、少なく とも1つを前記治具本体に対して前記プーリ の軸間距離の伸縮移動に追従してスライド せることが好ましい。
 このように、前記2つのガイドのうち、少な くとも1つを前記治具本体に対して前記プー ーの軸間距離の伸縮移動に追従してスライ させれば、前記プーリーが前記軸間の距離 伸縮する方向に移動した際に、前記ガイド ンや前記プーリーの軸が破損するのを防ぐ とができる。

 またこのとき、前記治具本体のガイドの穴 形状を、前記ガイドピンおよび止め具の最 外径より大きい穴と前記ガイドピンおよび 記止め具の最大外径より小さい穴を連設し 形状とし、前記ガイドピンを前記ガイドの 記ガイドピンおよび止め具の最大外径より きい穴に挿入してから、前記治具本体を前 最大外径より小さい穴側へ水平移動させ、 記止め具を前記ガイドピンに係合すること できる。
 このように、前記治具本体のガイドの穴の 状を、前記ガイドピンおよび止め具の最大 径より大きい穴と前記ガイドピンおよび前 止め具の最大外径より小さい穴を連設した 状とし、前記ガイドピンを前記ガイドの前 ガイドピンおよび止め具の最大外径より大 い穴に挿入してから、前記治具本体を前記 大外径より小さい穴側へ水平移動させ、前 止め具を前記ガイドピンに係合することで 簡単な構造で前記治具本体を所定高さ位置 固定してブレードを取り付け位置に配置す ことができる。

 またこのとき、前記ガイドピンとして、前 止め具と嵌合し、前記治具本体を固定する さ位置を変更可能とするための複数の溝を するものを用い、前記治具本体を前記いず か1つの溝の位置で固定してから、前記ブレ ードを前記プーリーに取り付ける位置となる ように前記治具本体を持ち上げて固定するこ とができる。
 このように、前記ガイドピンとして、前記 め具と嵌合し、前記治具本体を固定する高 位置を変更可能とするための複数の溝を有 るものを用い、前記治具本体を前記いずれ 1つの溝の位置で固定してから、前記ブレー ドを前記プーリーに取り付ける位置となるよ うに前記治具本体を持ち上げて固定すること で、前記治具本体を持ち上げる距離を小さく することができ、前記治具本体を所定高さ位 置へ固定してブレードを取り付け位置に配置 するのを簡単に行うことができる。

 本発明では、バンドソー切断装置へのブレ ドの取り付けにおいて、ブレード取り付け 具セットを、少なくとも、前記プーリーの と同軸に前記プーリーの軸の下端に取り付 る2つのガイドピンと、前記取り付けるブレ ードの側面を支持する複数の支持部材を有し 、前記ガイドピンを挿入する穴を設けた2つ ガイドを有する前記ブレードを載置するた の治具本体と、前記ガイドピンに係合する2 の止め具から構成し、該ブレード取り付け 具セットを用いて、前記ブレードを前記治 本体に載置して側面を前記支持部材で支え 前記治具本体のガイドの穴に前記ガイドピ を挿入して、前記ブレードを前記プーリー 取り付ける位置となるように前記治具本体 持ち上げ、前記止め具を前記ガイドピンに 合して前記治具本体を所定高さ位置で固定 て前記ブレードを取り付けるので、ブレー の取り付け位置がずれてしまうのを抑制す ことができ、非常に大型かつ薄型化された レードでも痛めることなく、簡単に取り付 ることができる。
 

本発明のブレード取り付け治具セット 一例を示す概略図である。 本発明のブレード取り付け治具セット 用いて、ブレードを取付けることができる ンドソー切断装置の一例を示す概略図であ 。 本発明のブレード取り付け治具セット 用いて、ブレードをバンドソー切断装置に り付ける位置に移動して固定する様子を示 た概略図である。(A)治具本体の持ち上げ前 の状態を表した概略図。(B)本発明で使用す ことができる止め具の一例。(C)本発明で使 することができるガイドピンの溝の一例。 本発明で使用することができるスライ 可能なガイドの一例を示す概略図である。 本発明で使用することができるガイド 穴の一例を示す概略図である。 従来のバンドソー切断装置の一例を示 概略図である。

 以下では、本発明の実施の形態について説 するが、本発明はこれに限定されるもので ない。
 従来、大型のバンドソー切断装置にブレー 台金の厚さが、例えば0.7mm以下といった薄 ブレードを取り付ける際、数名の作業者で レードの数箇所を支えながら取り付けを行 必要があった。しかも、ブレードの取り付 位置が僅かながらにもずれていたりすると プーリー間でブレードに張力を加えた際に ブレード台金が曲がったりしてブレードを めてしまうことがあった。また、ブレード 金の厚さが0.3mmという非常に薄いブレードは 従来の作業者による手作業では取り付けが非 常に難しかった。
 このような問題を解決すべく、本発明者は 意検討を重ねた。その結果、非常に大型か 薄型化されたブレードでも痛めることなく り付けるためには、ブレードを載置したブ ード取り付け治具セットを用いて、ブレー が変形しないように支持しながらブレード 取り付け位置に移動させて取り付ければ良 ことに想到し、本発明を完成させた。

 図1は本発明のブレード取り付け治具セット の一例を示す概略図である。
 図1に示すように、ブレード取り付け治具セ ットは、少なくとも、プーリー7、7’の軸8、 8’と同軸に軸8、8’の下端に取り付ける2つ ガイドピン2、2’と、取り付けるブレード6 側面を支持する複数の支持部材5を有し、ガ ドピン2、2’を挿入する穴16、16’を設けた2 つのガイド3、3’を有し、ブレード6を載置す る治具本体1と、ガイドピン2、2’に係合する 2つの止め具4、4’から構成されている。

 図2は本発明のブレード取り付け治具セット を用いてブレードを取り付けるバンドソー切 断装置の概略図である。
 図2に示すように、バンドソー切断装置11は 薄いブレード台金9の端部にダイヤモンドの 砥粒を糊着してなるブレード砥粒部10で構成 れるエンドレスベルト状のブレード6がプー リー7、7’間に張設されている。ブレード6は プーリー7、7’の回転により周回駆動され、 ブレード6のブレード砥粒部10でインゴット 切断する。
 また、前記プーリー7、7’はプーリーの軸8 8’間の距離を伸縮する方向に移動可能とな っており、前記プーリーの軸8、8’間の距離 縮めることによって、ブレード6を前記プー リー7、7’に取り付けることができ、前記プ リーの軸8、8’間の距離を伸ばすことによ て前記ブレード6を張設することができるよ になっている。
 本発明のブレード取り付け治具セットを用 てブレードを取り付けるバンドソー切断装 は、基本的な構成は、前記のような従来の ンドソー切断装置と同様であるが、プーリ 7、7’の軸8、8’には前記ガイドピン2、2’ 取り付けるための穴が設けられてる。

 前記2つのガイドピンを前記2つのプーリー それぞれの軸と同軸に取り付けるために、 えば、プーリーの軸8、8’の下面からタップ 等により前記プーリーの穴にネジを切ってお き、図1に示したようなガイドピン上部に設 たネジにより固定するようにすることがで る。
 しかし、本発明はガイドピンとプーリーの 定方法は特に限定されることはなく、前記 イドピン2、2’がブレードの取り付け時に れることなくプーリー7、7’の軸8、8’の下 に取り付けられていれば良い。

 また、図1に示すように、治具本体1には複 の支持部材5が設けられ、取り付けるブレー 6の側面を支持するようになっている。
 このように、治具本体1に複数の支持部材5 設けられ、取り付けるブレード6の側面を支 すれば、治具本体1をブレード6の取り付け 置に移動する際に、ブレード6が治具本体1か ら外れて落ちたり、プーリー7、7’に取り付 るまでの間にブレード6のブレード台金9が 形してしまうのを抑制することができる。
 ここで、図1に示すブレード取り付け治具セ ットの例では、治具本体1の6箇所に支持部材5 が設けられている。これらの支持部材の数は 、特にこれに限定されず、取り付けるブレー ドの大きさに応じ、側面を安定して支持でき る数の支持部材を適宜設置すれば良い。

 また、図1に示すように、前記治具本体1に 、2つのガイド3、3’が設けられており、そ ガイド3、3’にはそれぞれ前記ガイドピンを 挿入する穴16、16’を有している。
 ここで、前記ガイド3、3’が治具本体1に設 されている位置は、前記ガイドの穴16、16’ に前記プーリー7、7’の軸8、8’の下端に取 付けた2つのガイドピン2、2’をそれぞれ挿 し、止め具4、4’をガイドピン2、2’と係合 せた際に、治具本体1に載置されたブレード 6の位置が丁度取り付け位置となるような位 となっている。

 図3(A)に示すように、本発明のブレード取 り付け治具セットは、治具本体1に載置した レード6が変形しないように治具本体1及び支 持部材5で支持しながら、治具本体1を持ち上 、ブレード6をプーリー7、7’に取り付ける 置に固定することができるものとなってい 。こうすることで、ブレード6の取り付けの 際、ブレード6の取り付け位置がずれてしま のを抑制することができ、例えばブレード 金9の厚さが0.7~0.3mmといった非常に薄型化さ たブレードでも、痛めることなく簡単に取 付けることができるものとすることができ 。

 ここで、治具本体1の形状は、ブレードを安 定して載置して支持できれば板状でもパイプ 状でも特に限定されない。
 また、治具本体1の材質は、ブレード6を保 する強度があり、かつ、治具本体の移動が 易にできるように軽量であれば特に限定さ ないが、例えばアルミニウムとすることが きる。

 図3(B)は本発明で使用することができる止め 具の一例を示す概略図である。
 止め具4の形状は、例えば、図3(B)に示すよ な、ガイドピン2に挿入可能なリング形状と ることができる。また、止め具4にはガイド ピン2と係合して固定させるためのネジ状の 定ピン17があり、該固定ピン17がガイドピン2 に圧接して止め具を固定するようになってい る。そして、止め具4によって治具本体1を下 ら支持するようにして前記治具本体1を所定 高さ位置で固定することができるようになっ ている。
 ここで、前記固定ピンはネジ状でなくても く、例えば、バネによって固定ピン17をガ ドピン2に圧接するようにしても良い。さら 、ガイドピン2側にも穴を設け、前記固定ピ ンを前記ガイドピン2の穴に貫通させるよう することもできる。
 このようにして、止め具4、4’をガイドピ 2、2’に係合して治具本体1を固定すること できるようになっている。

 このとき、前記2つのガイド3、3’のうち、 なくとも1つは前記治具本体1に対して前記 ーリーの軸間距離の伸縮移動に追従してス イド可能なものであることが好ましい。
 このように、前記2つのガイド3、3’のうち 少なくとも1つは前記治具本体1に対して前 プーリーの軸間距離の伸縮移動に追従して ライド可能なものであれば、プーリー7、7’ の軸間の距離を伸ばしてブレード6を張設す 等のように前記プーリー7、7’が前記軸間の 距離を伸縮する方向に移動した際に、前記ガ イドピン2、2’や前記プーリーの軸8、8’が 損するのを防ぐことができる。
 図4にプーリー7、7’の軸間距離の伸縮移動 追従してスライド可能なガイドの一例を示 。
 図4に示すように、ガイド3には4箇所に長穴1 4が設けられており、治具本体1に固定された ルト15が前記長穴14にそれぞれ挿入されてい る。そして、前記ボルト15の位置が前記長穴1 4内で移動することにより、ガイド3は治具本 1に対して前記プーリー7、7’の軸間距離の 縮移動に追従してスライド可能となってい 。
 あるいは、治具本体1側に長穴を設け、ガイ ド3に固定されたボルトを治具本体1の長穴に 入するようにしても良い。さらに、治具本 1が伸縮可能なようにすることも可能である 。

 またこのとき、図5に示すように、前記治具 本体1の2つのガイドの穴16、16’の形状は、前 記ガイドピン2、2’および前記止め具4、4’ 最大外径より大きい穴と前記ガイドピン2、2 ’および前記止め具4、4’の最大外径より小 い穴を連設した形状とすることができる。 して、前記2つのガイド3、3’の大きい穴が いている方向がそれぞれ同一となるような きにガイド3、3’を設置することができる
 このように、治具本体1のガイドの穴16、16 の形状を、前記ガイドピン2、2’および前記 止め具4、4’の最大外径より大きい穴と前記 イドピン2、2’および前記止め具4、4’の最 大外径より小さい穴を連設した形状とするこ とで、治具本体1を所定高さ位置で固定する 、前記ガイドピン2、2’を前記ガイド3、3’ 前記ガイドピン2、2’および前記止め具4、4 ’の最大外径より大きい穴に挿入してから、 前記治具本体1を前記小さい方の穴側へ水平 動させて、前記ガイドピン2、2’に前記止め 具4、4’を係合させれば良く、簡単な構造で 記治具本体1を所定高さ位置で固定してブレ ード6を取り付け位置に配置することができ 。

 あるいはここで、図1に示すように、前記ガ イド3、3’の大きい穴の方向がそれぞれ反対 なるような向きにガイドを設置しても良い この場合、前記ガイドピン2、2’を前記ガ ド3、3’の大きい穴に挿入してから、治具本 体1を水平に回転移動させて、前記ガイドピ 2、2’に、例えば図3(B)に示すような止め具4 4’を係合させれば、治具本体1を所定高さ 置で固定することができる。
 このように、ガイド3、3’の大きい穴の方 がそれぞれ反対となるような向きにガイド3 3’を設置すれば、ガイドピン2、2’および め具4、4’がガイド3、3’の大きい穴から抜 け出て治具本体1が落下するのを起こりにく することができる。

 またこのとき、前記ガイドピン2、2’は、 め具4、4’と嵌合し、治具本体1を固定する さ位置を変更可能とするための複数の溝を するものとすることができる。
 例えば、前記ガイドピン2、2’の溝は、図3( C)に示すように、少なくとも、ブレード6の位 置がプーリー7、7’に取り付けて張力を掛け 位置となるような溝(ブレード張上げ位置の ガイドピンの溝12)の位置と、ブレードの上端 がプーリーの下端より下となり、ブレード6 プーリー7、7’に接触しないような溝(初期 イド取り付け位置のガイドピンの溝13)の位 の2箇所に設けることができる。そして、前 初期ガイド取り付け位置のガイドピンの溝1 3に、例えば図3(B)に示すような止め具4、4’ 嵌合させ治具本体1を固定してから、前記ブ ード張上げ位置のガイドピンの溝12の位置 前記治具本体1を固定する高さ位置を変更し ブレード6を取り付け位置に配置することが できる。
 このように、前記ガイドピン2、2’の溝を レード張上げ位置のガイドピンの溝12と初期 ガイド取り付け位置のガイドピンの溝13の2箇 所に設ければ、ブレード6の位置がプーリー7 7’に取り付ける位置となるように、治具本 体1を持ち上げる距離を小さくすることがで 、また、治具本体1を固定する位置の位置決 も容易となるので、前記治具本体1を所定高 さ位置へ固定してブレード6を取り付け位置 配置するのを簡単に行うことができる。

 次に、本発明のブレードの取り付け方法に いて説明する。
 本発明のブレードの取り付け方法では、前 のようなブレード取り付け治具セットを用 て、取り付けるブレード6を治具本体1に載 し、該ブレード6の側面を治具本体の支持部 5で支持させる。
 このように取り付けるブレード6を治具本体 1に載置し、該ブレード6の側面を治具本体1の 支持部材5で支持させることで、例えブレー が大型で台金が薄いものだとしても、治具 体1をブレード6の取り付け位置に移動する際 に、ブレード6が治具本体1から外れて落ちた 、プーリー7、7’に取り付けるまでにブレ ド6のブレード台金9が変形してしまうのを抑 制することができる。
 そして、治具本体1を移動して、治具本体1 ガイドの穴16、16’に前記プーリー7、7’の 8、8’に取り付けた2つのガイドピン2、2’を それぞれ挿入する。さらに、プーリー7、7’ 軸間の距離を縮めた状態でブレード6を前記 プーリー7、7’に取り付ける位置となるよう 治具本体1を持ち上げ、止め具4、4’を前記 イドピン2、2’に係合して治具本体1を所定 さ位置で固定する。

 前記のようにして、ブレード6の位置がプー リー7、7’に取り付ける位置となるように治 本体1を固定して、ブレード6をプーリー7、7 ’に取り付けた後、プーリーの軸8、8’を移 してプーリー7、7’の軸間の距離を伸ばし ブレード6を張設する。
 このように、ブレード6の位置がプーリー7 7’に取り付ける位置となるように治具本体1 を固定して、ブレード6をプーリー7、7’に取 り付けた後、プーリーの軸8、8’を移動して ーリー7、7’の軸間の距離を伸ばし、ブレ ド6を張設することによって、ブレード6の取 り付け位置がずれてしまうのを抑制すること ができ、例えばブレード台金9の厚さが0.7~0.3m mといった非常に薄型化されたブレードでも 痛めることなく簡単に取り付けることがで る。

 このとき、前記2つのガイド3、3’のうち、 なくとも1つを前記治具本体1に対して前記 ーリー7、7’の軸間距離の伸縮移動に追従し てスライドさせることが好ましい。
 このように、前記2つのガイド3、3’のうち 少なくとも1つを前記治具本体1に対して前 プーリー7、7’の軸間距離の伸縮移動に追従 してスライドさせれば、プーリー7、7’の軸 の距離を伸ばしてブレード6を張設する等の ように前記プーリー7、7’が軸間の距離を伸 する方向に移動した際に、前記ガイドピン2 、2’や前記プーリーの軸8、8’が破損するの を防ぐことができる。

 またこのとき、図5に示すように、治具本体 1の2つのガイドの穴16、16’の形状を、前記ガ イドピン2、2’および止め具4、4’の最大外 より大きい穴と前記ガイドピン2、2’および 前記止め具4、4’の最大外径より小さい穴を 設した形状とし、前記2つのガイド3、3’の きい穴が向いている方向がそれぞれ同一と るような向きにガイド3、3’を設置するこ ができる。そして、前記ガイドピン2、2’を 前記ガイド3、3’の前記ガイドピン2、2’お び止め具4、4’の最大外径より大きい穴に挿 入してから、前記小さい方の穴側へ水平移動 させて、前記止め具4、4’を前記ガイドピン2 、2’に係合することができる。
 このように、治具本体1の2つのガイドの穴16 、16’の形状を、前記ガイドピン2、2’およ 止め具4、4’の最大外径より大きい穴と前記 ガイドピン2、2’および前記止め具4、4’の 大外径より小さい穴を連設した形状とし、 記ガイドピン2、2’を前記ガイド3、3’の前 ガイドピン2、2’および止め具4、4’の最大 外径より大きい穴に挿入してから、前記小さ い方の穴側へ水平移動させて、前記止め具4 4’を前記ガイドピン2、2’に係合させれば 簡単な構造で前記治具本体1を所定高さ位置 固定してブレード6を取り付け位置に配置す ることができる。

 ここで、前記止め具4、4’として、図3(B)に すような、止め具4の形状が、例えば、ガイ ドピン2に挿入可能なリング状のものとを使 することができる。このような止め具4を用 れば、ネジ状の固定ピン17でガイドピン2に 接して止め具4を固定し、止め具4によって 具本体1を下から支持するようにして治具本 を所定高さ位置で固定することができる。 た、前記固定ピン17として、ネジ状のもの はなく、例えば、バネによって固定ピン17を ガイドピン2に圧接するようなものを使用し も良い。あるいは、ガイドピン2側にも穴を け、前記固定ピン17を前記ガイドピン2の穴 貫通させるようなものを使用することもで る。
 このような止め具4、4’を用いて、ガイド ン2、2’に係合して治具本体1を固定するこ ができる。

 あるいはここで、図1に示すように、前記ガ イド3、3’の大きい穴の方向がそれぞれ反対 なるような向きにガイドを設置しても良い この場合、前記ガイドピン2、2’を前記ガ ド3、3’の大きい穴に挿入してから、治具本 体1を水平に回転移動させて、前記ガイドピ 2、2’に、例えば図3(B)に示すような止め具4 4’を係合させれば、治具本体1を所定高さ 置で固定することができる。
 このように、ガイド3、3’の大きい穴の方 がそれぞれ反対となるような向きにガイド3 3’を設置すれば、ガイドピン2、2’および め具4、4’がガイド3、3’の大きい穴から抜 け出て治具本体1が落下するのを起こりにく することができる。

 またこのとき、ガイドピン2、2’として、 め具4、4’と嵌合し、治具本体1を固定する さ位置を変更可能とするための複数の溝を するものを用い、前記治具本体1を前記いず か1つの溝の位置で固定してから、ブレード 6をプーリー7、7’に取り付ける位置となるよ うに前記治具本体1を持ち上げて固定するこ ができる。
 例えば、前記治具本体1を取り付け位置に持 ち上げる前に、前記初期ガイド取り付け位置 のガイドピンの溝13に止め具4、4’を嵌合し 、治具本体1を固定しておくことができる。 して、前記ブレード張上げ位置のガイドピ の溝12の位置に前記治具本体1を固定する高 位置を変更してブレード6を取り付け位置に 配置することができる。
 このように、前記治具本体1を持ち上げる前 に、前記初期ガイド取り付け位置のガイドピ ンの溝13に止め具4、4’を嵌合して、治具本 1を固定しておくことによって、ブレード6の 位置がプーリー7、7’に取り付ける位置とな ように、治具本体1を持ち上げる距離を小さ くすることができ、また、治具本体1を固定 る位置の位置決めも容易となる上、前記溝 止め具4、4’の嵌合を片側ずつ行うことがで きるので、作業者の人数を削減することがで きる。そのことによって、前記治具本体1を 定してブレード6を取り付け位置に配置する を簡単に行うことができる。

 以上説明したように、本発明では、バンド ー切断装置へのブレードの取り付けにおい 、ブレード取り付け治具セットを、少なく も、前記プーリーの軸と同軸に前記プーリ の軸の下端に取り付ける2つのガイドピンと 、前記取り付けるブレードの側面を支持する 複数の支持部材を有し、前記ガイドピンを挿 入する穴を設けた2つのガイドを有する前記 レードを載置するための治具本体と、前記 イドピンに係合する2つの止め具から構成し 該ブレード取り付け治具セットを用いて、 記ブレードを前記治具本体に載置して側面 前記支持部材で支え、前記治具本体のガイ の穴に前記ガイドピンを挿入して、前記ブ ードを前記プーリーに取り付ける位置とな ように前記治具本体を持ち上げ、前記止め を前記ガイドピンに係合して前記治具本体 所定高さ位置で固定して前記ブレードを取 付けるので、ブレード6の取り付け位置がず れてしまうのを抑制することができ、非常に 大型かつ薄型化されたブレードでも痛めるこ となく、簡単に取り付けることができる。
 

 以下、本発明を実施例によりさらに具体的 説明するが、本発明はこれに限定されない
(実施例)
 図1に示すようなブレード取り付け治具セッ トを用い、ブレード台金の厚さ0.7mm、0.5mm、0. 3mmのブレードをバンドソー切断装置に取り付 けた。バンドソー切断装置のプーリーは直径 が700mmのものを使用した。
 その結果、全ての厚さのブレードを曲げる となく、いずれも1名の作業者で簡単にバン ドソー切断装置に取り付けることができた。
 このことによって、本発明のブレード取り け治具を用いたブレード取り付け方法は、 レードの取り付け位置がずれてしまうのを 制することができ、0.3mmといった非常に大 かつ薄型化されたブレードでも、痛めるこ なく、簡単に取り付けることができること 確認できた。また、厚さが0.7mm、0.5mmのブレ ドの取り付けは従来に比べ極めて短時間で うことができた。
 

(比較例)
 従来の作業による手作業で、ブレード台金 厚さ0.7mm、0.5mm、0.3mmのブレードをバンドソ 切断装置に取り付けた。バンドソー切断装 のプーリーは直径が700mmのものを使用した また、厚さが0.7mmのブレードでは1名の作業 、厚さが0.5mmのブレードでは2名の作業者、 さが0.3mmのブレードでは3名の作業者で取り けを行った。
 その結果、厚さが0.7mmと0.5mmのブレードは曲 がることなく取り付けることができたが、取 り付けに時間がかかり、しかも熟練が必要で あった。厚さが0.3mmのブレードはブレードを り付け、プーリー間で張設した際に、ブレ ド台金が曲がってしまったため、新しいブ ードに交換し、ブレードの取り付け作業を 度やり直す必要があった。
 

 なお、本発明は、上記実施形態に限定さ るものではない。上記実施形態は例示であ 、本発明の特許請求の範囲に記載された技 的思想と実質的に同一な構成を有し、同様 作用効果を奏するものは、いかなるもので っても本発明の技術的範囲に包含される。