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Patent Searching and Data


Title:
BREATHER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/050913
Kind Code:
A1
Abstract:
There is provided a breather capable of performing pressure regulation in a case by surely recovering liquid in a case without draining the same and performing only exhaust to the outside even when the pressure in the case rises rapidly. To attain this, a breather for regulating the internal pressure in a case by performing exhaust to the outside when the internal pressure in the case exceeds a predetermined pressure thereby reducing the internal pressure, includes an exhaust passage leading from the inside of the case to the outside; a liquid recovering passage for recovering the liquid drained from the inside of the case to the inside of the case; and discharge valve means which opens when the internal pressure of the case exceeds a predetermined one wherein the fluid recovery passage is provided on the atmosphere side beyond the discharge valve means, and recovery valve means is provided in the fluid recovery passage.

Inventors:
SHINBO NORIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059898
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
May 29, 2008
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Assignee:
NOK CORP (JP)
SHINBO NORIYUKI (JP)
International Classes:
F16H57/027
Foreign References:
JPS59113573U1984-07-31
JPH06117521A1994-04-26
JPS5676772A1981-06-24
JPS6320562U1988-02-10
JP2007127139A2007-05-24
JP2001355713A2001-12-26
JPH0410170U1992-01-28
Attorney, Agent or Firm:
TAKATSUKA, Ichiro (4-3-1 Tsujido-shinmachi, Fujisawa-shi Kanagawa 42, JP)
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Claims:
 ケース(6)内部(Y)の内部圧力が所定圧を超えて高くなると、外部へ排気を行って内部圧力を減圧し、前記ケース(6)内部(Y)の内部圧力の調整を行うブリーザであって、前記ケース(6)内部(Y)から外部へ通じる排気経路(4)と、前記ケース(6)内部(Y)から排出された液体を前記ケース(6)内部(Y)に回収させる液体回収経路(5)と、前記ケース(6)内部(Y)の内部圧力が所定圧を超えると開弁する排出弁手段(1)とを備えたブリーザにおいて、前記排出弁手段(1)を越えた大気(X)側に前記流体回収通路(5)を設け、この流体回収通路(5)に回収弁手段(3)を設けたことを特徴とするブリーザ。
 前記ケース(6)表面上に固定保持されたカバー体(7)と、前記カバー体(7)により囲まれる空間(13)を排気室(8)と回収室(9)とに仕切る仕切り部材(14)とを有し、前記排出弁手段(1)は、大気(X)側に向って伸びる前記仕切り部材(14)側に一体的に設けられたゴム状弾性材製の排気リップ(1)が、前記カバー体(7)側に弾性接触しており、前記回収弁手段(3)は、前記内部(Y)側に向って伸びる前記仕切り部材(14)側に一体的に設けられたゴム状弾性材製の回収リップ(3)が、前記ケース(6)側に弾性接触していることを特徴とする請求の範囲1記載のブリーザ。
 前記回収リップ(3)が、前記ケース(6)の上面(63)に弾性接触していることを特徴とする請求の範囲2記載のブリーザ。
 前記回収リップ(3)が、前記ケース(6)の上面に設けた環状溝(62)の内周面(621)に弾性接触していることを特徴とする請求の範囲2記載のブリーザ。
 前記流体回収通路(5)を越えた大気(X)側に、ラビリンス通路(2)を設けたことを特徴とする請求の範囲1~4のいずれかに記載のブリーザ。
 前記排気経路(4)の内部(Y)側にじゃま板(11)を設けたことを特徴とする請求の範囲1~5のいずれかに記載のブリーザ。
 前記回収室(9)の底面(12)が、前記回収リップ(3)側に向って収斂する傾斜面となっていることを特徴とする請求の範囲1~6のいずれかに記載のブリーザ。
Description:
ブリーザ

本発明は、ブリーザに関する。
また、本発明は、例えば自動車等の自動変速 機等の装置に装着され、装置内部圧力が変化 した際に減圧等をして装置内圧の調整を行う ブリーザに関するものである。
更にまた、本発明は、密封空間に液体が封入 された密封装置の上部に取り付けて好適なブ リーザに関する。

従来、特開2007-127139号公報に示すようなブリ ザが知られている。
この種ブリーザは、コイルスプリングにより バルブ板を開閉する構造であるため、構造が 複雑になるだけでなく、バルブ板が必要以上 に開口して、装置内の燃料や作動油が流出し 易く、外部から泥水等が侵入し易い問題を惹 起した。

そこで、これらの問題点を改良したブリーザ として、図2に示す様な構造のものが提案さ た。(特開2001-355713号公報)
すなわち、ブリーザは、ケース600に設けられ た排気路401からケース600内部の内部圧力の排 気を行い、排気路401に混入した油等の液体は ケース600に設けられた流体回収路501へ回収さ せるものである。
ブリーザは、ケース600のねじ穴601に締結され る六角ボルト200と、六角ボルト200の周りを覆 い、囲まれた空間を設けるカバー700と、カバ ー700によって形成された空間に装着された仕 切り部材140とから成っている。
六角ボルト200は、軸心にねじ部先端から空け られた連通孔201と、連通孔201と直交して連通 し、軸部外周面に開口する第1,第2通路と202,20 3が設けられている。

カバー700は、円板部701と、円板部701の外径端 に下向きに延びる円筒部702とを備えている。
円板部701には、六角ボルト200を挿通する挿通 孔703が設けられている。
また、円筒部702には、外部へ排気する排気孔 704が設けられている。
仕切り部材140は、金属環101と、その金属環101 の周りに一体的に焼き付けられたアクリル系 ゴム等の材質から成るゴム状弾性体102とで構 成されている。
金属環101は、円環部103と、円環部103の内径端 から上向きに折り曲がって上方へ延びる第1 筒部104と、円環部103の外径端から下向きに り曲がって下方へ延びる第2円筒部105とから 成されている。
そして、仕切り部材140は、円環部103の上面か ら上方向且つ外径方向に向かって延びるリッ プ部106を備えている。
仕切り部材140は、カバー700内の空間を、排気 室800と、回収室900とに仕切っている。

この様な構成のブリーザは、ケース100内の圧 力が所定圧を超えると、仕切り部材140のリッ プ部106がカバー700の円板部701との当接状態か ら離間して開弁し、排気室704から排気孔704を 通じ外部へ排気が行われ、内部圧力を減圧す る。
また、ケース600内部にオイル等の液体が多い 場合に、オイル等の液体は排気路401から連通 孔201に導かれ、連通孔201内のオイル等の液体 は内部圧力の上昇に伴って連通孔201内を上方 に移動していく。

ここで、連通孔201には、第1通路202が設けら ており、オイル等の液体はこの第1通路202に れ込む。
これにより、オイル等の液体は、第1通路202 経て回収室900へ導かれ、回収室900から流体 収路501を通ってケース600内部へ回収される
しかし、第1通路202を越え、第2通路203から流 したオイル等の液体は、回収することが困 で、リップ部106を通過して外部に排出され 危険性が高かった。
特に、ケース6内の内部圧力が急激に上昇し 場合は、この傾向が顕著であった。

特開2007-127139号公報

特開2001-355713号公報

本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ たものであり、急激にケース内の圧力が上昇 した場合においても、ケース内部の液体は排 出せずに確実に回収し、外部への排気だけを 行い、ケース内部の圧力調整を行えるブリー ザを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明にあって は、ケース内部の内部圧力が所定圧を超えて 高くなると、外部へ排気を行って内部圧力を 減圧し、前記ケース内部の内部圧力の調整を 行うブリーザであって、前記ケース内部から 外部へ通じる排気経路と、前記ケース内部か ら排出された液体を前記ケース内部に回収さ せる液体回収経路と、前記ケース内部の内部 圧力が所定圧を超えると開弁する排出弁手段 とを備えたブリーザにおいて、前記排出弁手 段を越えた大気側に前記流体回収通路を設け 、この流体回収通路に回収弁手段を設けたこ とを特徴とする。

本発明は、以下に記載されるような効果を奏 する。
請求の範囲1記載の発明のブリーザによれば 急激にケース内の圧力が上昇した場合にい も、ケース内部の液体は排出せずに確実に 収し、外部への排気だけを行うことが出来 。
請求の範囲2記載の発明のブリーザによれば 構造が簡単で、確実に内部圧力が所定圧に ると、開弁して、内部圧力を外部に放出で る。

請求の範囲3記載の発明のブリーザによれば 径方向の取付け誤差が生じても、回収リッ の接触圧力が変化することがない。
請求の範囲4記載の発明のブリーザによれば 軸方向の取付け誤差が生じても、回収リッ の接触圧力が変化することがない。

請求の範囲5記載の発明のブリーザによれば 外部からの泥水の浸入を確実に阻止すると に、流体のケース外への流失を、より確実 防止出来る。
請求の範囲6記載の発明のブリーザによれば ケース内の流体が突沸する事態においても 流体の流出を阻止できる。

また、請求の範囲7記載の発明のブリーザ よれば、流体回収経路内の流体の回収が円 に行える。

ブリーザにかかる発明の実施の形態を す断面図である。 ブリーザにかかる発明の他の実施の形 を示す断面図である。 従来技術に係るブリーザを示した断面 である。

符号の説明

1  排気リップ
2  ラビリンス通路
3  回収リップ
4  排気経路
5  流体回収経路
6  ケース
7  カバー体
8  排気室
9  回収室
10 ラビリンス突起
11 じゃま板
12 底面
13 空間
14 仕切り部材
15 六角ボルト
16 金属環
17 ゴム状弾性体
18 排気孔
19 回収孔
61 通路
62 環状溝
63 上面

以下、本発明を実施するための最良の形態に ついて、図1及び図2に基づき説明する。
図1は、ブリーザにかかる発明の実施の形態 示す断面図である。
図2は、ブリーザにかかる発明の他の実施の 態を示す断面図である。

図1において、本発明に係るブリーザは、 ース6内部Yの内部圧力が所定圧を超えて高く なると、外部へ排気を行って内部圧力を減圧 し、ケース6内部Yの内部圧力の調整を行うも である。

このブリーザは、ケース6内部Yから外部へ通 る排気経路4と、ケース6内部Yから排出され 液体をケース6内部Yに回収させる液体回収 路5と、ケース6内部Yの内部圧力が所定圧を えると開弁する排出弁手段1と、この排出弁 段1を越えた大気X側に流体回収通路5を設け この流体回収通路5に回収弁手段3を設けた 成としている。
そして、このケース6表面上には、カバー体7 固定保持されている。
更に、このカバー体7により囲まれる空間13は 、仕切り部材14により、排気室8と、回収室9 に仕切られている。
また、排出弁手段1は、大気X側に向って伸び 仕切り部材14側に一体的に設けられた、ア リル系ゴム等の材質から成るゴム状弾性材 の排気リップ1がカバー体7側に弾性接触して いる。

また、回収弁手段3は、内部Y側に向って伸び 仕切り部材14側に一体的に設けられた、ゴ 状弾性材製の回収リップ3がケース6側に弾性 接触している。
更に、流体回収通路5を越えた大気X側に、ラ リンス通路2が設けられている。
また、排気経路4の内部Y側には、じゃま板11 配置されている。
更にまた、回収室9の底面12は、回収リップ3 に向って収斂する傾斜面となっている。
カバー体7は、ポリアミド樹脂等の樹脂材、 属材等から成り、円板部71と、この円板部71 外径端に下向きに延びる円筒部72とを備え いる。

そして、円板部71には、六角ボルト15を挿通 る挿通孔が設けられている。
円筒部72は、ケース6に設けた段部62に近接し 、狭間隙を形成して、外部からの泥水の浸 を阻止する働きをしている。
仕切り部材14は、金属環16と、その金属環16の 周りに一体的に焼き付けられたアクリル系ゴ ム等の材質から成るゴム状弾性体17とで構成 れている。
金属環16は、円環部161と、円環部161の内径端 ら下向きに折り曲がって下方へ延びる第1円 筒部162と、円環部161の外径端から下向きに折 り曲がって下方へ延びる第2円筒部163とから 成されている。

そして、仕切り部材14は、円環部161の上面か 上方向且つ外径方向に向かって延びる排気 ップ1と、円環部161の下面から下方向且つ内 径方向に向かって延びる回収リップ3と、円 部161の外周端部上面から上方向に略真直ぐ カバー体7の円板部7に向かって近接する形で 延びるラビリンス突起10とを備えている。
仕切り部材14には、排気リップ1の内側に通路 61と排気室8とを連通するための排気孔18と、 気リップ1の外側に排気室8と回収室9とを連 するための回収孔19とが設けられている。

そして、これらのカバー体7、仕切り部材14、 じゃま板11は、六角ボルト15をケース6に設け ネジ溝に螺合させることにより一体化して る。
また、六角ボルト15の外周には、過大な締付 回避するために、筒状のスリーブ151とワッ ャ152が配置されている。

この様な構成のブリーザは、ケース6内の圧 が所定圧を超えると、排気リップ1がカバー 7の円板部71との当接状態から離間して開弁 、排気室8からラビリンス通路2を通じ大気X へ排気が行われ、内部圧力を減圧する。
また、ケース6内部にオイル等の液体が多い 合に、オイル等の液体は、まず、じゃま板11 により排気経路4への侵入を阻止される。
そして、排気リップ1に到達したオイル等の 体は排気孔18からケース6内部に戻される。

更に、排気リップ1を超えたオイル等の液体 、回収孔19を通って回収室9に溜められる。
そして、回収室9に溜まった液体は、回収室9 の圧力が内部Y側より高くなった時点で、回 収リップ3がケース6の上面から離間して、通 61側に流れ込む。
特に、回収室9の底面が、回収リップ3側に向 て収斂する傾斜面となっているため、この 体の回収は円滑に行われる。
更に、ゴム状弾性体17の径方向内周側の、ス ーブ151外周面と接する内周面、及びカバー 7の円板部71内周側と接する軸方向端面には 々環状リップが設けられ、密封性を維持し いる。

ついで、図2に基づき、他の実施の形態を説 する。
図1に示した実施の形態と相違する点は、回 リップ3がケース6側と弾性接触する態様であ る。
すなわち、図1に示した回収リップ3は、ケー 6の平坦な上面63に弾性接触しているのに対 、図2に示した回収リップ3は、ケース6に設 た環状溝62の内周面621に弾性接触している である。

また、本発明は上述の発明を実施するための 最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱する ことなくその他種々の構成を採り得ることは もちろんである。
産業上の利用可能性
本発明は、自動車等の自動変速機等の装置に 利用することができる。