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Patent Searching and Data


Title:
CAMERA DEVICE AND DRIVE MECHANISM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004787
Kind Code:
A1
Abstract:
A drive mechanism (1) of a camera device has a worm gear (4) to which rotational driving force of a drive motor (2) is transmitted, a worm wheel (6) having on its outer peripheral surface a helical gear (5) meshing with the worm gear (4), and a support frame (7) for supporting the worm wheel (6) such that the worm wheel (6) can rotate and can move in the direction of the rotation axis of the worm wheel (6). Rotational driving force of the worm gear (4) is transmitted to the worm wheel (6) at a reduced speed. A thread ridge section (10) of a shaft (8) of the worm wheel (6) and a thread groove section of a support hole (14) of the support frame (7) are engaged with each other, and the worm wheel (6) moves in the direction of its rotation axis as it rotates. In this way, rotational driving force transmitted to the worm wheel (6) is converted into linear propelling force in the direction of the rotation axis. In the camera device, greater propelling force can be obtained and the amount of movement of a member to be driven can more finely adjusted.

Inventors:
WADA JYOUJI
KAJINO TETSUROU
UCHIDA TAMOTSU
Application Number:
PCT/JP2008/001709
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
June 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
WADA JYOUJI
KAJINO TETSUROU
UCHIDA TAMOTSU
International Classes:
F16H1/16; F16H25/20; G02B7/04; G02B7/28; G03B13/36; G03B17/00; H04N5/225; H04N5/232
Foreign References:
JP2005077601A2005-03-24
JPH1026215A1998-01-27
JPH0587356U1993-11-26
JP2004081444A2004-03-18
JP2003274229A2003-09-26
Other References:
See also references of EP 2169262A4
Attorney, Agent or Firm:
OHNO, Seiji et al. (Kasumigaseki Building 36F2-5, Kasumigaseki,3-chome, Chiyoda-k, Tokyo 36, JP)
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Claims:
 駆動源の回転駆動力を直線的な推進力に変換する駆動機構を備えたカメラ装置であって、
 前記駆動源の回転駆動力が伝達される駆動ギアと、
 前記駆動ギアに噛み合う斜歯ギアを外周面に有し、前記駆動ギアの回転駆動力が減速して伝達される被駆動部材と、
 前記被駆動部材を、前記被駆動部材の回転軸を中心として回転可能かつ前記回転軸方向に沿って移動可能に支持する支持部と、
 前記被駆動部材が回転するのに応じて前記被駆動部材が前記回転軸方向に沿って移動するように、前記被駆動部材に伝達された回転駆動力を前記回転軸方向への直線的な推進力に変換する変換部と、
を備えたことを特徴とするカメラ装置。
 前記変換部は、
 前記被駆動部材に設けられた第1のねじ部と、
 前記支持部に設けられ、前記第1のねじ部と噛み合う第2のねじ部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 前記第2のねじ部に対する前記第1のねじ部のねじ方向は、
 前記被駆動部材に前記駆動ギアから回転駆動力が伝達されるときに前記斜歯ギアを介して前記被駆動部材が前記駆動ギアから受ける回転軸方向への補助的な推進力の向きと、前記被駆動部材が回転したときに前記変換部によって変換された前記回転軸方向への直線的な推進力の向きとが揃うように、設定されていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ装置。
 前記被駆動部材の斜歯ギアは、前記被駆動部材の回転軸方向の移動量に応じたギア幅を有し、前記被駆動部材の被支持部であるシャフト部は、前記被駆動部材の回転軸方向の移動量に応じたシャフト長を有することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 カメラ装置に備えられ、駆動源の回転駆動力を直線的な推進力に変換する駆動機構であって、
 前記駆動源の回転駆動力が伝達される駆動ギアと、
 前記駆動ギアに噛み合う斜歯ギアを外周面に有し、前記駆動ギアの回転駆動力が減速して伝達される被駆動部材と、
 前記被駆動部材を、回転軸を中心として回転可能かつ回転軸方向に沿って移動可能に支持する支持部と、
 前記被駆動部材が回転するのに応じて前記被駆動部材が前記回転軸方向に沿って移動するように、前記被駆動部材に伝達された回転駆動力を前記回転軸方向への直線的な推進力に変換する変換部と、
を備えたことを特徴とする駆動機構。
Description:
カメラ装置および駆動機構

 本発明は、駆動源の回転駆動力を直線的 推進力に変換する駆動機構を備えたカメラ 置に関するものである。

 近年、昼夜を問わず監視映像の撮影を行 監視用のカメラ装置が知られている。この うなカメラ装置では、昼間の撮影時にはIR ットフィルタ(カラー用フィルタ)が使用され 、夜間の撮影時にはIRカットフィルタの代わ にIRカットフィルタの光路長に合わせた光 ガラスが使用される。夜間では照明や赤外 (IR)を含む光のためにレンズの軸上色収差が きい場合、IRカットフィルタの有無を切り えたときに映像にぼけが発生してしまう。 こで、従来のカメラ装置では、IRカットフィ ルタを使用するか否かに応じて、撮像素子を 光軸方向に沿って移動させ、自動的にフォー カスを調整するABF(Auto Back Focus)機構が備え れている。

 従来の監視カメラ装置のABF機構では、リ ドスクリューとステッピングモータが用い れており、リードスクリューに回転可能に けられたナット部に撮像素子が取り付けら ている。そして、ステッピングモータの回 駆動力でリードスクリューを回転させるこ により、撮像素子を光軸方向に沿って前後 移動させる。例えば、特開2003-274229号公報( 3-5頁、第1-3図)には、このようなABF機構が開 示されている。

 撮像素子のサイズを大きくした場合など は、より大きな推進力が必要になる。しか ながら、従来のカメラ装置のABF機構におい は、ステッピングモータの回転駆動力を光 方向の推進力に変換したときに、得られる 進力が大きくない。そのため、撮像素子を 軸方向へ移動させるために大きな推進力を るためには、回転駆動力の大きい大型のス ッピングモータを用いる必要があり、装置 小型化や低コスト化を図るのが困難であっ 。また、従来のカメラ装置のABF機構におい は、光軸方向の移動量を微調整するときに ステッピングモータの回転量を微調整する 、ステッピングモータで微調整できる量に 限界があり、より細かく移動量を微調整す のは困難であった。

 本発明は、上記背景の下でなされたもの ある。本発明の目的は、大きな推進力を得 ことができ、移動量の微調整を行うことの きる駆動機構を備えたカメラ装置を提供す ことにある。

 本発明の一の態様は、カメラ装置であり このカメラ装置は、駆動源の回転駆動力を 線的な推進力に変換する駆動機構を備えた メラ装置であって、駆動源の回転駆動力が 達される駆動ギアと、駆動ギアに噛み合う 歯ギアを外周面に有し、駆動ギアの回転駆 力が減速して伝達される被駆動部材と、被 動部材を、被駆動部材の回転軸を中心とし 回転可能かつ回転軸方向に沿って移動可能 支持する支持部と、被駆動部材が回転する に応じて被駆動部材が回転軸方向に沿って 動するように、被駆動部材に伝達された回 駆動力を回転軸方向への直線的な推進力に 換する変換部と、を備えている。

 本発明の別の態様は、駆動機構であり、 の駆動機構は、カメラ装置に備えられ、駆 源の回転駆動力を直線的な推進力に変換す 駆動機構であって、駆動源の回転駆動力が 達される駆動ギアと、駆動ギアに噛み合う 歯ギアを外周面に有し、駆動ギアの回転駆 力が減速して伝達される被駆動部材と、被 動部材を、回転軸を中心として回転可能か 回転軸方向に沿って移動可能に支持する支 部と、被駆動部材が回転するのに応じて被 動部材が回転軸方向に沿って移動するよう 、被駆動部材に伝達された回転駆動力を回 軸方向への直線的な推進力に変換する変換 と、を備えている。

 以下に説明するように、本発明には他の 様が存在する。したがって、この発明の開 は、本発明の一部の態様の提供を意図して り、ここで記述され請求される発明の範囲 制限することは意図していない。

図1は、本発明の実施の形態におけるカ メラ装置の駆動機構の斜視図 図2は、本発明の実施の形態における駆 動機構の分解斜視図 図3は、本発明の実施の形態における駆 動機構を説明するための側面図 図4は、本発明の実施の形態における駆 動機構を説明するための平面図 図5は、本発明の実施の形態における駆 動機構(ウォームホイールを左向きへ移動さ た状態)を説明するための側面図 図6は、本発明の実施の形態における駆 動機構(ウォームホイールを左向きへ移動さ た状態)を説明するための平面図 図7は、本発明の実施の形態における駆 動機構(ウォームホイールを右向きへ移動さ た状態)を説明するための側面図 図8は、本発明の実施の形態における駆 動機構(ウォームホイールを右向きへ移動さ た状態)を説明するための平面図 図9は、本発明の実施の形態におけるカ メラ装置のABF機構を説明するための側面図 図10は、本発明の実施の形態における メラ装置のABF機構(撮像素子を前側に移動さ せた状態)を説明するための側面図 図11は、本発明の実施の形態における メラ装置のABF機構(撮像素子を後側に移動さ せた状態)を説明するための側面図

符号の説明

 1 駆動機構
 2 駆動モータ
 4 ウォームギア
 5 斜歯ギア
 6 ウォームホイール
 7 支持フレーム
 8、9 シャフト部
 10 ねじ山部
 14、15 支持穴
 16 ねじ溝部
 18 ABF機構

 以下に本発明の詳細な説明を述べる。た し、以下の詳細な説明と添付の図面は発明 限定するものではない。代わりに、発明の 囲は添付の請求の範囲により規定される。

 本発明のカメラ装置は、駆動源の回転駆 力を直線的な推進力に変換する駆動機構を えたカメラ装置であって、駆動源の回転駆 力が伝達される駆動ギアと、駆動ギアに噛 合う斜歯ギアを外周面に有し、駆動ギアの 転駆動力が減速して伝達される被駆動部材 、被駆動部材を、被駆動部材の回転軸を中 として回転可能かつ回転軸方向に沿って移 可能に支持する支持部と、被駆動部材が回 するのに応じて被駆動部材が回転軸方向に って移動するように、被駆動部材に伝達さ た回転駆動力を回転軸方向への直線的な推 力に変換する変換部と、を備えた構成を有 ている。

 この構成により、駆動ギアから被駆動部 へ回転駆動力を伝達されると、被駆動部材 回転しながら回転軸方向に沿って移動する このとき、駆動ギアの回転駆動力は、被駆 部材へ斜歯ギアを介して大きく減速して伝 される。このように、大きく減速された回 駆動力が推進力に変換されるので、従来に べてより大きな推進力を得ることができる また、光軸方向の移動量を微調整するとき 、駆動ギアの回転駆動力が大きく減速して 駆動部材に伝達される。したがって、駆動 (例えばステッピングモータ)の回転量を微 整したときに、従来に比べてより細かく移 量を微調整することができる。

 また、本発明のカメラ装置では、変換部 、被駆動部材に設けられた第1のねじ部と、 支持部に設けられ、第1のねじ部と噛み合う 2のねじ部と、を備えた構成を有してよい。

 この構成により、被駆動部材の第1のねじ 部と支持部の第2のねじ部が噛み合っている で、被駆動部材が回転したときに回転軸方 へ移動するように案内される。このように て、被駆動部材に伝達された回転駆動力が 転軸方向の直線的な推進力に変換される。

 また、本発明のカメラ装置では、第2のね じ部に対する第1のねじ部のねじ方向は、被 動部材に駆動ギアから回転駆動力が伝達さ るときに斜歯ギアを介して被駆動部材が駆 ギアから受ける回転軸方向への補助的な推 力の向きと、被駆動部材が回転したときに 換部によって変換された回転軸方向への直 的な推進力の向きとが揃うように、設定さ ている構成を有してよい。

 この構成により、被駆動部材が回転した きに変換部により変換された推進力に、被 動部材が駆動ギアから受ける補助的な推進 が加えられる。これにより、駆動ギアから 達される力を利用して、より大きな推進力 得ることができる。

 また、本発明のカメラ装置では、被駆動 材の斜歯ギアは、被駆動部材の回転軸方向 移動量に応じたギア幅を有し、被駆動部材 被支持部であるシャフト部は、被駆動部材 回転軸方向の移動量に応じたシャフト長を する構成を有してよい。

 この構成により、斜歯ギアが十分なギア を有しているので、被駆動部材が回転して 転軸方向に移動したときでも、駆動ギアと 歯ギアが噛み合う。また、被駆動部材のシ フト部が十分なシャフト長を有しているの 、被駆動部材が回転して回転軸方向に移動 たときでも、被駆動部材が支持部に支持さ る。

 本発明の駆動機構は、カメラ装置に備え れ、駆動源の回転駆動力を直線的な推進力 変換する駆動機構であって、駆動源の回転 動力が伝達される駆動ギアと、駆動ギアに み合う斜歯ギアを外周面に有し、駆動ギア 回転駆動力が伝達される被駆動部材と、被 動部材を、回転軸を中心として回転可能か 回転軸方向に沿って移動可能に支持する支 部と、被駆動部材が回転するのに応じて被 動部材が回転軸方向に沿って移動するよう 、被駆動部材に伝達された回転駆動力を回 軸方向への直線的な推進力に変換する変換 と、を備えた構成を有してよい。

 この構成によっても、上記と同様、駆動 アから被駆動部材へ回転駆動力を伝達され と、被駆動部材は回転しながら回転軸方向 沿って移動する。このとき、駆動ギアの回 駆動力は、被駆動部材へ斜歯ギアを介して きく減速して伝達される。このように、大 く減速された回転駆動力が推進力に変換さ るので、従来に比べてより大きな推進力を ることができる。また、光軸方向の移動量 微調整するときに、駆動ギアの回転駆動力 大きく減速して被駆動部材に伝達される。 たがって、駆動源(例えばステッピングモー タ)の回転量を微調整したときに、従来に比 てより細かく移動量を微調整することがで る。

 本発明は、駆動ギアの回転駆動力が減速 て伝達される被駆動部材と、被駆動部材を 転可能かつ回転軸方向に移動可能に支持す 支持部と、被駆動部材に伝達された回転駆 力を回転軸方向の推進力に変換する変換部 備えた駆動機構を設けることにより、より きな推進力を得ることができ、より細かく 動量の微調整を行うことができる。

 以下、本発明の実施の形態のカメラ装置 よび駆動機構について、図面を用いて説明 る。本実施の形態では、監視カメラ装置のA BF用の駆動機構の場合を例示して説明する。

(駆動機構)
 まず、本発明の実施の形態のカメラ装置の 動機構を図1~図8を用いて説明する。図1は、 本実施の形態の駆動機構の全体構成を示す斜 視図であり、図2は、駆動機構の各構成の分 斜視図である。図3は、駆動機構の構成を説 するための側面図であり、図4は、駆動機構 の構成を説明するための平面図である。

 図1~図4に示すように、本実施の形態の駆 機構1は、駆動モータ2(例えばステッピング ータ)と、駆動モータ2のモータ軸3に取り付 られるウォームギア4と、ウォームギア4に み合う斜歯ギア5を外周面に有するウォーム イール6と、ウォームホイール6を回転可能 つ回転軸方向に移動可能に支持する支持フ ーム7を備えている。ここでは、駆動モータ2 が、本発明の駆動源に相当する。また、ウォ ームギア4が、本発明の駆動ギアに相当し、 ォームホイール6が、本発明の被駆動部材に 当する。また、支持フレーム7が、本発明の 支持部に相当する。

 図1および図2に示すように、ウォームホ ール6は略円筒状であり、ウォームホイール6 の両側からは一対のシャフト部8、9がそれぞ 延びている。一方のシャフト部8の外周面に は、ねじ山部10が形成されている。また、他 のシャフト部9の先端は、駆動機構1の推進 を加える対象物11(以下、単に対象物11ともい う)に当接している。ここでは、一方のシャ ト部8のねじ山部10が、本発明の第1のねじ部 相当する。

 支持フレーム7は、略コの字状であり、水 平板12と二つの垂直板13から構成されている 各垂直板13には、ウォームホイール6のシャ ト部8、9が挿通される支持穴14、15がそれぞ 設けられている。一方の支持穴14(一方のシ フト部8が挿通される支持穴14)の内周面には シャフト部8のねじ山部10に噛み合うねじ溝 16が形成されている。ここでは、支持穴14の ねじ溝部16が、本発明の第2のねじ部に相当す る。

 また、支持フレーム7の他方の垂直板13(他 方のシャフト部9が挿通される支持穴15が設け られた垂直板13)には、ばね部材17の一端が取 付けられている。ばね部材17の他端は、移 対象部に取り付けられている。このばね部 17の復元力によって、他方のシャフト部9へ けて移動対象部が引っ張られている。この うにして、他方のシャフト部9の先端は、対 物11に常に当接している。

 上記のように一方の支持穴14のねじ溝部16 にシャフト部8のねじ山部10が噛み合っており 、ウォームホイール6が回転すると、それに じてウォームホイール6が回転軸方向(図3に ける左右方向)へ移動する。つまり、ウォー ホイール6に伝達された回転駆動力が、シャ フト部8のねじ山部10と支持穴14のねじ溝部16 よって回転軸方向の直線的な推進力に変換 れる。ここでは、ねじ山部10とねじ溝部16が 本発明の変換部に相当する。

 ここで、シャフト部8のねじ山部10のねじ 向について説明する。支持穴14のねじ溝部16 に対するシャフト部8のねじ山部10のねじ方向 は、ウォームホイール6にウォームギア4から 転駆動力が伝達されるときに斜歯ギア5を介 してウォームホイール6がウォームギア4から ける回転軸方向への推進力(補助的な推進力 )の向きと、ウォームホイール6が回転したと にシャフト部8のねじ山部10と支持穴14のね 溝部16によって変換された回転軸方向への推 進力の向きが、同じ向きに揃うように、設定 されている。

 例えば、図3を用いて説明すると、ウォー ムギア4が一方向(例えば図3における反時計回 り)に回転すると、それに伴ってウォームホ ール6が一方向(例えば左回り)に回転する。 のとき、ウォームホイール6がウォームギア4 から回転軸方向(例えば左向き)の補助的な推 力を受ける。この場合、シャフト部8のねじ 山部10のねじ方向は、ウォームホイール6が左 回りに回転したときに、ウォームホイール6 同じ方向(左向き)の推進力を受けるように設 定されている。つまり、シャフト部8のねじ 部10のねじ方向は、いわゆる左ねじ方向に設 定されている。

 なお、支持穴14のねじ溝部16に対するシャ フト部8のねじ山部10のねじ方向は、斜歯ギア 5を介してウォームホイール6がウォームギア4 から受ける回転軸方向への推進力(補助的な 進力)の向きと、シャフト部8のねじ山部10と 持穴14のねじ溝部16によって変換された回転 軸方向への推進力の向きが、反対の向きであ っても実施可能である。

 すなわち、上記のように、ウォームホイ ル6はウォームギア4から補助的な推進力を けるが、この補助的な推進力よりも大きな 力(反対向きの力)を受けると、ウォームホイ ール6は回転しながら補助的な推進力に抗し 反対方向へ移動する。この場合、シャフト 8のねじ山部10と支持穴14のねじ溝部16によっ 変換された回転軸方向への推進力は、補助 な推進力より大きいため、補助的な推進力 向きが反対向きであっても実施可能である しかし、このように、シャフト部8のねじ山 部10と支持穴14のねじ溝部16によって変換され た回転軸方向への推進力と補助的な推進力が 反対の向きの場合には、全体として得られる 推進力が小さくなる。

 なお、この補助的な推進力と同じ大きさ 抗力(反対向きの力)を受けると、ウォーム イール6は回転軸方向へ移動することなく、 の場で滑りながら回転する。

 また、ウォームホイール6の斜歯ギア5は ウォームホイール6の移動量に応じたギア幅 有している。つまり、上述のようにウォー ホイール6が回転軸方向に沿って移動した場 合であっても、斜歯ギア5とウォームギア4と 常に噛み合うように、斜歯ギア5は十分な幅 を有している(図5~図8参照)。

 例えば、ウォームホイール6が他方のシャ フト部9の方向(例えば左向き)に移動した場合 でも、斜歯ギア5とウォームギア4とが噛み合 ように、斜歯ギア5は十分な幅を有している (図5および図6参照)。また、ウォームホイー 6が一方のシャフト部8の方向(例えば右向き) 移動した場合でも、斜歯ギア5とウォームギ ア4とが噛み合うように、斜歯ギア5は十分な を有している(図7および図8参照)。

 また、ウォームホイール6のシャフト部8 9は、ウォームホイール6の移動量に応じたシ ャフト長を有している。つまり、上述のよう にウォームホイール6が回転軸方向に沿って 動した場合であっても、ウォームホイール6 シャフト部8、9が常に支持穴14、15に支持さ るように、シャフト部8、9は十分な長さを している(図5~図8参照)。

 例えば、ウォームホイール6が他方のシャ フト部9の方向(例えば左向き)に移動した場合 でも、一方のシャフト部8が支持穴14から抜け ることのないように、一方のシャフト部8は 分な長さを有している(図5および図6参照)。 た、ウォームホイール6が一方のシャフト部 8の方向(例えば右向き)に移動した場合でも、 他方のシャフト部9が支持穴15から抜けること のないように、他方のシャフト部9は十分な さを有している(図7および図8参照)。

 以上のように構成された駆動機構1につい て、図5~図8を用いてその動作を説明する。

 ここでは、まず、他方のシャフト部9を押 し出すときの動作、すなわちウォームホイー ル6を左向きへ移動させるときの動作につい 説明する。図5は、ウォームホイール6を左向 きへ移動させたときの駆動機構1の側面図で る。図6は、ウォームホイール6を左向きへ移 動させたときの駆動機構1の平面図である。

 図5および図6に示すように、本実施の形 の駆動機構1を用いて、他方のシャフト部9を 押し出すときには、駆動モータ2を作動させ 、ウォームギア4を一方向(例えば図5におけ 反時計回り)に回転させる。そうすると、斜 ギア5を介して回転駆動力が伝達され、ウォ ームホイール6が一方向(例えば左回り)に回転 する。そして、シャフト部8のねじ山部10と支 持穴14のねじ溝部16によって回転駆動力が回 軸方向(例えば左向き)の推進力に変換され、 ウォームホイール6は左向きの推進力を受け 。また、ウォームホイール6は、ウォームギ 4から同じ方向(左向き)の補助的な推進力も ける。なお、ウォームホイール6は、ばね部 材17から反対方向(右向き)の復元力を受ける 、この復元力は上記の推進力に比べて小さ 。したがって、ウォームホイール6は、ばね 材17の復元力に抗して左向きへ移動し、他 のシャフト部9が押し出される。

 つぎに、他方のシャフト部9を引き入れる ときの動作、すなわちウォームホイール6を 向きへ移動させるときの動作について説明 る。図7は、ウォームホイール6を右向きへ移 動させたときの駆動機構1の側面図である。 8は、ウォームホイール6を右向きへ移動させ たときの駆動機構1の平面図である。

 図7および図8に示すように、本発明の実 の形態の駆動機構1を用いて、他方のシャフ 部9を引き入れるときには、駆動モータ2を 動させて、ウォームギア4を反対方向(例えば 図7における時計回り)に回転させる。そうす と、斜歯ギア5を介して回転駆動力が伝達さ れ、ウォームホイール6が反対方向(例えば右 り)に回転する。そして、シャフト部8のね 山部10と支持穴14のねじ溝部16によって回転 動力が反対の回転軸方向(例えば右向き)の推 進力に変換され、ウォームホイール6は右向 の推進力を受ける。また、ウォームホイー 6は、ウォームギア4から同じ方向(右向き)の 助的な推進力も受ける。なお、ウォームホ ール6は、ばね部材17からも同じ方向(右向き )の復元力を受ける。このようにして、ウォ ムホイール6は、右向きへ移動し、他方のシ フト部9が引き入れられる。

(ABF機構)
 以上のような本実施の形態の駆動機構1は、 例えばABF用の駆動機構1として使用される。 下、本実施の形態のABF機構18を、図9~図11を いて説明する。

 図9は、本実施の形態のABF機構18の構成を 明するための側面図である。図9に示すよう に、カメラ装置の内部には、レンズ光路上に 配置された撮像素子19(例えばCCD)と、撮像素 19が取り付けられるABFフレーム20と、ABFフレ ム20を変形させて撮像素子19を光軸方向に移 動させる上述の駆動機構1が設けられている

 ABFフレーム20は、下面フレーム21と、下面 フレーム21の上面に立設された前後一対の縦 レーム22と、縦フレーム22に支持される上面 フレーム23を備えている。上面フレーム23の 面には、撮像素子19などが実装された実装基 板24が取付けられる取付けフレーム25が垂設 れている。

 図9に示すように、縦フレーム22の一つに 、駆動機構1のウォームホイール6のシャフ 部9の先端が当接している。例えば、図9に示 した例では、前側(図9における左側)の縦フレ ーム22に、ウォームホイール6の他方のシャフ ト部9の先端が当接している。ここでは、こ 縦フレーム22が、駆動機構1の推進力を加え 対象物11である。

 ABFフレーム20は、駆動機構1の推進力を受 ると、縦フレーム22が前後方向に傾いて、 面フレーム23が前後方向(光軸方向)に移動す ように構成されている(図10および図11参照) つまり、このABFフレーム20は、駆動機構1の 進力によって、撮像素子19を前後方向に移 できるように構成されている。

 以上のように構成されたABF機構18につい 、図10および図11を用いてその動作を説明す 。図10は、撮像素子19を前側へ移動させたと きのABF機構18の側面図である。また、図11は 撮像素子19を後側へ移動させたときのABF機構 18の側面図である。

 図10に示すように、本実施の形態のABF機 18を用いて、撮像素子19を前側へ移動させる きには、上述のようにして駆動モータ2を作 動させ、ウォームホイール6を左向き(図10に ける左向き)へ移動させて、ウォームホイー 6の他方のシャフト部9を押し出す。そして 他方のシャフト部9で縦フレーム22を押して ABFフレーム20を変形させ、撮像素子19を前側( 図10における左側)に移動させる。

 一方、図11に示すように、本実施の形態 ABF機構18を用いて、撮像素子19を前側へ移動 せるときには、上述のようにして駆動モー 2を作動させ、ウォームホイール6を右向き( 11における右向き)へ移動させて、ウォーム イール6の他方のシャフト部9を引き入れる そして、縦フレーム22をばね部材17の復元力 より引っ張って、ABFフレーム20を変形させ 撮像素子19を後側(図11における右側)に移動 せる。

 このような本発明の実施の形態のカメラ 置によれば、ウォームギア4の回転駆動力が 減速して伝達されるウォームホイール6と、 ォームホイール6を回転可能かつ回転軸方向 移動可能に支持する支持フレーム7と、ウォ ームホイール6に伝達された回転駆動力を回 軸方向の推進力に変換するシャフト部8のね 山部10と支持穴14のねじ溝部16を備えた駆動 構1を設けることにより、より大きな推進力 を得ることができ、より細かく移動量の微調 整を行うことができる。

 すなわち、本実施の形態では、ウォーム ア4からウォームホイール6へ回転駆動力を 達されると、ウォームホイール6は回転しな ら回転軸方向に沿って移動する。このとき ウォームギア4の回転駆動力は、ウォームホ イール6へ斜歯ギア5を介して大きく減速して 達される。このように、大きく減速された 転駆動力が推進力に変換されるので、従来 比べてより大きな推進力を得ることができ 。また、光軸方向の移動量を微調整すると に、ウォームギア4の回転駆動力が大きく減 速してウォームホイール6に伝達される。し がって、駆動モータ2(例えばステッピングモ ータ)の回転量を微調整したときに、従来に べてより細かく移動量を微調整することが きる。

 また、本実施の形態では、ウォームホイ ル6のシャフト部8のねじ山部10(第1のねじ部) と支持フレーム7の支持穴14のねじ溝部16(第2 ねじ部)が噛み合っており、ウォームホイー 6が回転したときに回転軸方向へ移動するよ うに案内される。このようにして、ウォーム ホイール6に伝達された回転駆動力が回転軸 向の直線的な推進力に変換される。これは ウォームホイール6の回転軸を中心とした回 運動が、回転軸方向に沿った方向への直進 動に変換されているともいえる。

 また、本実施の形態では、ウォームホイ ル6が回転したときにシャフト部8のねじ山 10と支持穴14のねじ溝部16により変換された 進力に、ウォームホイール6がウォームギア4 から受ける補助的な推進力が加えられる。こ れにより、ウォームギア4から伝達される力 無駄なく利用して、より大きな推進力を得 ことができる。

 また、本実施の形態では、斜歯ギア5が十 分なギア幅を有しているので、ウォームホイ ール6が回転して回転軸方向に移動したとき も、ウォームギア4と斜歯ギア5が常に噛み合 う。また、ウォームホイール6のシャフト部8 9が十分なシャフト長を有しているので、ウ ォームホイール6が回転して回転軸方向に移 したときでも、ウォームホイール6が支持フ ーム7にしっかりと支持される。

 以上、本発明の実施の形態を例示により 明したが、本発明の範囲はこれらに限定さ るものではなく、請求項に記載された範囲 において目的に応じて変更・変形すること 可能である。

 例えば、以上の説明では、ウォームホイ ル6の他方のシャフト部9が対象物11(ABFフレ ム20の縦フレーム22)に当接しているだけの構 成を例示した。つまり、ばね部材17で対象物1 1を引っ張ることにより、対象物11の動きをウ ォームホイール6に追従させる例について説 した。しかし、本発明の範囲はこれに限定 れるものではなく、ウォームホイール6の他 のシャフト部9の先端に対象物11を固定し、 象物11の動きをウォームホイール6に追従さ てもよい。

 また、以上の説明では、ウォームホイー 6の一方のシャフト部8にねじ山部10を形成し 、支持フレーム7の一方の支持穴14にねじ溝部 16を形成した例について説明したが、本発明 範囲はこれに限定されるものではない。ウ ームホイール6の他方のシャフト部9にねじ 部を形成し、支持フレーム7の他方の支持穴1 5にねじ溝部を形成してもよく、また、ウォ ムホイール6の両方のシャフト部8、9にねじ 部を形成し、支持フレーム7の両方の支持穴1 4、15にねじ溝部を形成してもよい。

 以上に現時点で考えられる本発明の好適 実施の形態を説明したが、本実施の形態に して多様な変形が可能なことが理解され、 して、本発明の真実の精神と範囲内にある のようなすべての変形を添付の請求の範囲 含むことが意図されている。

 以上のように、本発明にかかるカメラ装 は、より大きな推進力を得ることができ、 り細かく移動量の微調整を行うことができ という効果を有し、ABF機構を備えた監視用 カメラ装置等として有用である。