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Title:
CAPACITOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090783
Kind Code:
A1
Abstract:
A capacitor is formed by winding a multilayer film (160) wherein an insulating film (114), a cathode electrode (124), an insulating film (115) and an anode electrode (125) are laminated in sequence. At last the insulating film (114) or the insulating film (115) is formed to have a thickness larger at an end portion on the capacitor inner side of the insulating film (115) than the thickness at an end portion on the external side of the capacitor.

Inventors:
YOSHINAGA FUMITAKA (JP)
TAKAMATSU NAOYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068827
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
October 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
YOSHINAGA FUMITAKA (JP)
TAKAMATSU NAOYOSHI (JP)
International Classes:
H01G4/32
Foreign References:
JP2004303942A2004-10-28
JPS5445946U1979-03-30
JPS62189711A1987-08-19
Attorney, Agent or Firm:
FUKAMI, Hisao et al. (Nakanoshima Central Tower 22nd Floor, 2-7, Nakanoshima 2-chome, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 05, JP)
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Claims:
 第1絶縁膜(114)、第1電極(124)、第2絶縁膜(115)および第2電極(125)が順次積層された積層フィルムを巻回して形成されたコンデンサ(110)であって、
 前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との少なくとも一方が、前記コンデンサの外方側の端部の厚みより前記コンデンサ内方側の端部の厚みの方が厚く形成された、コンデンサ。
 前記第1絶縁膜の前記コンデンサの内方側の端部側の厚みは、前記第1絶縁膜の前記コンデンサ外方側の端部の厚みよりも厚く形成され、
 前記第2絶縁膜の前記コンデンサの内方側の端部側の厚みは、前記第2絶縁膜の前記コンデンサ外方側の端部の厚みよりも厚く形成された、請求の範囲第1項に記載のコンデンサ。
 前記第1絶縁膜の厚みは、前記コンデンサの外方側の端部から内方側の端部に向かうにしたがって、厚くなるように形成され、
 前記第2絶縁膜の厚みは、前記コンデンサの外方側の端部から内方側の端部に向かうにしたがって、厚くなるように形成された、請求の範囲第2項に記載のコンデンサ。
 前記第1絶縁膜は、前記コンデンサの外方側に配置された第1分割絶縁膜(144)と、前記第1分割絶縁膜に対して前記コンデンサの内方側に配置され、前記第1分割絶縁膜より厚く形成された第2分割絶縁膜(145)とを含み、
 前記第2絶縁膜は、前記コンデンサの外方側に配置された第3分割絶縁膜(146)と、前記第3分割絶縁膜に対して前記コンデンサの内方側に配置され、前記第3分割絶縁膜より厚く形成された第4分割絶縁膜(147)とを含む、請求の範囲第2項に記載のコンデンサ。
 前記第1電極は、前記第1分割絶縁膜上に形成され、前記コンデンサの内方側の端部が、前記第1分割絶縁膜の前記コンデンサの内方側の端部より、前記コンデンサの外方側に位置する第1分割電極と、前記第2分割絶縁膜上に形成され、前記コンデンサの外方側の端部が、前記第2分割絶縁膜の前記コンデンサの外方側の端部より、前記コンデンサの内方側に位置する第2分割電極とを含み、
 前記第2電極は、前記第3分割絶縁膜上に形成され、前記コンデンサの内方側の端部が、前記第3分割絶縁膜の前記コンデンサの内方側の端部より、前記コンデンサの外方側に位置する第3分割電極と、前記第4分割絶縁膜上に形成され、前記コンデンサの外方側の端部が、前記第4分割絶縁膜の前記コンデンサの外方側の端部より、前記コンデンサの内方側に位置する第4分割電極とを含む、請求の範囲第4項に記載のコンデンサ。
 前記第1絶縁膜の前記コンデンサの外方側の端部側と、前記第2絶縁膜の前記コンデンサの外方側の端部とに、前記第1および第2絶縁膜よりも誘電率の高い高誘電体材料が添加された、請求の範囲第1項に記載のコンデンサ。
Description:
コンデンサ

 本発明は、コンデンサに関する。

 従来から各種のコンデンサが提案されて る。たとえば、特開2005-160058号公報(特許文 1)に記載されたフィルタ素子は、帯状絶縁 と、帯状絶縁体の一方の面側において帯状 縁体の幅方向で互いに離間して並設された 号用帯状導電体と、帯状絶縁体の他方の面 に配置された接地用帯状導電体とを巻回す ことによって全体として筒状に形成された イル部を備えている。

 また、特開2006-269652号公報(特許文献2)に 載されたコンデンサ装置は、耐熱性の高い ィルムを有する第1コンデンサと、第1コンデ ンサよりも耐熱性の低い第2コンデンサと、 1および第2コンデンサを収納する外装ケース とを備える。そして、第1コンデンサおよび 2コンデンサが耐熱性を考慮して外装ケース に配置されている。

 さらに、特開2003-282353号公報(特許文献3)に 載された積層コンデンサは、2枚の誘電体シ ト上に、静電容量を形成する内部電極、外 電極引き出し部及び電波吸収部を配置して ンデンサ素片を形成し、この2枚のコンデン サ素片を積層して端から巻き取ることで円筒 形状とし、最後に円筒形状の両端に外部電極 を取り付けることで構成されている。

特開2005-160058号公報

特開2006-269652号公報

特開2003-282353号公報

 しかし、従来のフィルタ素子、コンデン 装置および積層コンデンサにおいては、コ デンサ内部の温度が上昇して、コンデンサ の絶縁膜のうち、内部側に位置する部分が 部側に位置する部分よりも早期に劣化する いう問題があった。

 本発明は、上記のような課題に鑑みてな れたものであって、その目的は、コンデン の内部側に位置する絶縁膜の早期劣化が抑 されたコンデンサを提供することである。

 本発明に係るコンデンサは、第1絶縁膜、 第1電極、第2絶縁膜および第2電極が順次積層 された積層フィルムを巻回して形成されたコ ンデンサであって、第1絶縁膜と第2絶縁膜と 少なくとも一方が、コンデンサの外方側の 部の厚みよりコンデンサ内方側の端部の厚 の方が厚く形成される。好ましくは、第1絶 縁膜、第1電極、第2絶縁膜および第2電極が順 次積層された積層フィルムを巻回して形成さ れたコンデンサであって、第1絶縁膜のコン ンサの内方側の端部側の厚みは、第1絶縁膜 コンデンサ外方側の端部の厚みよりも厚く 成され、第2絶縁膜のコンデンサの内方側の 端部側の厚みは、第2絶縁膜のコンデンサ外 側の端部の厚みよりも厚く形成される。

 好ましくは、上記第1絶縁膜の厚みは、コ ンデンサの外方側の端部から内方側の端部に 向かうにしたがって、厚くなるように形成さ れ、第2絶縁膜の厚みは、コンデンサの外方 の端部から内方側の端部に向かうにしたが て、厚くなるように形成される。好ましく 、上記第1絶縁膜は、コンデンサの外方側に 置された第1分割絶縁膜と、第1分割絶縁膜 対してコンデンサの内方側に配置され、第1 割絶縁膜より厚く形成された第2分割絶縁膜 とを含む。そして、上記第2絶縁膜は、コン ンサの外方側に配置された第3分割絶縁膜と 第3分割絶縁膜に対してコンデンサの内方側 に配置され、第3分割絶縁膜より厚く形成さ た第4分割絶縁膜とを含む。

 好ましくは、上記第1絶縁膜の厚みは、コ ンデンサの外方側の端部から内方側の端部に 向かうにしたがって、厚くなるように形成さ れ、第2絶縁膜の厚みは、コンデンサの外方 の端部から内方側の端部に向かうにしたが て、厚くなるように形成する。

 好ましくは、第1絶縁膜は、コンデンサの 外方側に配置された第1分割絶縁膜と、第1分 絶縁膜に対してコンデンサの内方側に配置 れ、第1分割絶縁膜より厚く形成された第2 割絶縁膜とを含む。そして、上記第2絶縁膜 、コンデンサの外方側に配置された第3分割 絶縁膜と、第3分割絶縁膜に対してコンデン の内方側に配置され、第3分割絶縁膜より厚 形成された第4分割絶縁膜とを含む。好まし くは、上記第1電極は、第1分割絶縁膜上に形 され、コンデンサの内方側の端部が、第1分 割絶縁膜のコンデンサの内方側の端部より、 コンデンサの外方側に位置する第1分割電極 、第2分割絶縁膜上に形成され、コンデンサ 外方側の端部が、第2分割絶縁膜のコンデン サの外方側の端部より、コンデンサの内方側 に位置する第2分割電極とを含む。さらに、 記第2電極は、第3分割絶縁膜上に形成され、 コンデンサの内方側の端部が、第3分割絶縁 のコンデンサの内方側の端部より、コンデ サの外方側に位置する第3分割電極と、第4分 割絶縁膜上に形成され、コンデンサの外方側 の端部が、第4分割絶縁膜のコンデンサの外 側の端部より、コンデンサの内方側に位置 る第4分割電極とを含む。好ましくは、上記 1絶縁膜のコンデンサの外方側の端部側と、 第2絶縁膜のコンデンサの外方側の端部とに 第1および第2絶縁膜よりも誘電率の高い高誘 電体材料が添加される。

 本発明に係るコンデンサによれば、コン ンサ内部の温度が上昇しても、コンデンサ 内部側に位置する絶縁膜が早期に劣化する とを抑制することができる。

この発明に従ったコンデンサ装置を有 る負荷駆動装置の主要部の構成を示す電気 路図である。 図1で示すコンデンサ装置の平面図であ る。 図2中のIII-III線に沿った断面図である コンデンサの斜視図である。 図4に示されたコンデンサの断面図であ る。 コンデンサの外方側に位置する積層フ ルムの一部を示す斜視図である。 コンデンサの内方側に位置する積層フ ルムの一部を示す斜視図である。 分割積層フィルムと分割積層フィルム の接合部を示す斜視図である。 本実施の形態のコンデンサを構成する 層フィルムの断面図である。 コンデンサの内部温度を示すグラフで ある。 本発明の実施の形態2に係るコンデン を構成する積層フィルムの変形例を示す断 図である。 本発明の実施の形態3に係るコンデン の積層フィルムを示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るコンデン を構成する積層フィルムの変形例を示す断 図である。

符号の説明

 100 コンデンサ装置、101 外装ケース、110  コンデンサ、111,112 極端子、114,115 絶縁フ ルム、124 カソード電極、125 アノード電極 、134,135 分割カソード電極、136,137 分割アノ ード電極、144,145,146,147 分割絶縁膜、160 積 フィルム、161,162 分割積層フィルム、163 接 合部、165 高誘電体粉末、410 負荷駆動装置

 本実施の形態に係るコンデンサ、図1から 図13を用いて説明する。なお、以下に説明す 実施の形態において、個数、量などに言及 る場合、特に記載がある場合を除き、本発 の範囲は必ずしもその個数、量などに限定 れない。また、以下の実施の形態において 各々の構成要素は、特に記載がある場合を き、本発明にとって必ずしも必須のもので ない。また、以下に複数の実施の形態が存 する場合、特に記載がある場合を除き、各 の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせる とは、当初から予定されている。

 (実施の形態1)
 図1は、この発明に従ったコンデンサ装置を 有する負荷駆動装置の主要部の構成を示す電 気回路図である。

 図1を参照して、負荷駆動装置410は、コン バータ420と、インバータ430と、制御装置440と 、コンデンサC1,C2と、電源ラインPL1~PL3と、出 力ライン462,464,466とを備える。コンバータ420 、電源ラインPL1,PL3を介してバッテリBと接 され、インバータ430は、電源ラインPL2,PL3を してコンバータ420と接続される。また、イ バータ430は、出力ライン462,464,466を介して 気負荷としてのモータジェネレータMGと接続 される。

 バッテリBは、直流電源であって、たとえ ば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次 電池である。バッテリBは、発生した直流電 をコンバータ420に供給し、また、コンバー 420から受取る直流電力によって充電される

 モータジェネレータMGは、たとえば3相交 同期電動発電機であって、負荷駆動装置410 ら受ける交流電力によって駆動力を発生す 。また、モータジェネレータMGは、発電機 しても使用され、減速時の発電作用(回生発 )により交流電力を発生し、その発生した交 流電力を負荷駆動装置410に供給する。

 コンバータ420は、各々が半導体モジュー からなる上アームおよび下アームと、リア トルLとを含む。上アームおよび下アームは 、電源ラインPL2,PL3間に直列に接続され、電 ラインPL2に接続される上アームは、パワー ランジスタQ1と、パワートランジスタQ1に逆 列に接続されるダイオードD1とからなり、 源ラインPL3に接続される下アームは、パワ トランジスタQ2と、パワートランジスタQ2に 並列に接続されるダイオードD2とからなる そして、リアクトルLは、電源ラインPL1とパ ートランジスタQ1,Q2の接続点との間に接続 れる。

 このコンバータ420は、バッテリBから受け る直流電圧をリアクトルLを用いて昇圧し、 の昇圧した昇圧電圧を電源ラインPL2に供給 る。また、コンバータ420は、インバータ430 ら受ける直流電圧を降圧してバッテリBを充 する。

 インバータ430は、U相アーム452と、V相ア ム454と、W相アーム456とを含む。U相アーム452 、V相アーム454およびW相アーム456の各々は、 源ラインPL2,PL3間に並列に接続され、半導体 モジュールからなる上アームおよび下アーム からなる。各相アームにおける上アームおよ び下アームは、電源ラインPL2,PL3間に直列に 続される。

 U相アーム452の上アームは、パワートラン ジスタQ3と、パワートランジスタQ3に逆並列 接続されるダイオードD3とからなり、U相ア ム452の下アームは、パワートランジスタQ4と 、パワートランジスタQ4に逆並列に接続され ダイオードD4とからなる。V相アーム454の上 ームは、パワートランジスタQ5と、パワー ランジスタQ5に逆並列に接続されるダイオー ドD5とからなり、V相アーム454の下アームは、 パワートランジスタQ6と、パワートランジス Q6に逆並列に接続されるダイオードD6とから なる。W相アーム456の上アームは、パワート ンジスタQ7と、パワートランジスタQ7に逆並 に接続されるダイオードD7とからなり、W相 ーム456の下アームは、パワートランジスタQ 8と、パワートランジスタQ8に逆並列に接続さ れるダイオードD8とからなる。そして、各相 ームにおける各パワートランジスタの接続 は、対応する出力ラインを介してモータジ ネレータMGの対応する相のコイルの反中性 側に接続されている。

 インバータ430は、制御装置440からの制御 号に基づいて、電源ラインPL2から受ける直 電圧を交流電圧に変換してモータジェネレ タMGへ出力する。また、インバータ430は、 ータジェネレータMGによって発電された交流 電圧を直流電圧に整流して電源ラインPL2に供 給する。

 コンデンサC1は、電源ラインPL1,PL3間に接 され、電源ラインPL1の電圧レベルを平滑化 る。また、コンデンサC2は、電源ラインPL2,P L3間に接続され、電源ラインPL2の電圧レベル 平滑化する。

 制御装置440は、モータジェネレータMGの ルク指令値、各相電流値、およびインバー 430の入力電圧に基づいてモータジェネレー MGの各相コイル電圧を演算し、その演算結果 に基づいてパワートランジスタQ3~Q8をオン/オ フするPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成して ンバータ430へ出力する。ここで、モータジ ネレータMGの各相電流値は、インバータ430 各アームを構成する半導体モジュールに組 まれた電流センサによって検出される。こ 電流センサは、S/N比が向上するように半導 モジュール内に配設されている。また、制 装置440は、上述したトルク指令値およびモ タ回転数に基づいてインバータ430の入力電 を最適にするためのパワートランジスタQ1,Q2 のデューティ比を演算し、その演算結果に基 づいてパワートランジスタQ1,Q2をオン/オフす るPWM信号を生成してコンバータ420へ出力する 。

 さらに、制御装置440は、モータジェネレ タMGによって発電された交流電力を直流電 に変換してバッテリBを充電するため、コン ータ420およびインバータ430におけるパワー ランジスタQ1~Q8のスイッチング動作を制御 る。

 この負荷駆動装置410においては、コンバ タ420は、制御装置440からの制御信号に基づ て、バッテリBから受ける直流電圧を昇圧し て電源ラインPL2に供給する。そして、インバ ータ430は、コンデンサC2によって平滑化され 直流電圧を電源ラインPL2から受け、その受 た直流電圧を交流電圧に変換してモータジ ネレータMGへ出力する。

 また、インバータ430は、モータジェネレ タMGの回生動作によって発電された交流電 を直流電圧に変換して電源ラインPL2へ出力 る。そして、コンバータ420は、コンデンサC2 によって平滑化された直流電圧を電源ライン PL2から受け、その受けた直流電圧を降圧して バッテリBを充電する。

 コンデンサ装置100はコンデンサC1,C2を含 、コンデンサC1,C2を同一のケースに収納する ことで構成される。コンデンサC1の正極(P極) 電源ラインPL1に接続され、負極(N極)は電源 インPL3に接続される。コンデンサC2の正極(P 極)は電源ラインPL2に接続され、コンデンサC2 の負極(N極)は電源ラインPL3に接続される。

 図2は、図1で示すコンデンサ装置の平面 である。図2を参照して、コンデンサ装置100 、複数のコンデンサを収容可能な外装ケー 101と、この外装ケース101内に収容された複 のコンデンサ110とを備えている。

 コンデンサ110はポリエチレンテレフタレ ト(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレー (PEN)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム 使用したコンデンサである。

 図2では、外装ケース101は四角形状である が、この形状に限られず、円形状または多角 形状とされてもよい。

 外装ケース101の中央領域を境として、外 ケース101内にコンデンサC1,C2が収納される コンデンサC1,C2は同一数のコンデンサから構 成されているが、これに限られるものではな く、コンデンサC1,C2のいずれか一方では、他 よりコンデンサが多く含まれていてもよい

 また、この実施の形態では、コンデンサC 1,C2の境界領域は外装ケース101の短辺方向に びるが、これに限られず、外装ケース101の 辺方向にコンデンサC1,C2の境界領域が延びて もよい。

 コンデンサ110は扁平した円柱形状であり 互いに接触するように配列されている。コ デンサ110は電極の間に絶縁フィルムを挟み み、この絶縁フィルム間の正極および負極 で電荷を蓄積するキャパシタであり、絶縁 ィルムの材質によって誘電率が異なる。こ により容量が異なる。また、絶縁フィルム 材質を変化させることで、耐熱性も変化す 。

 外装ケース101には、N極バスバー152、第一 P極バスバー153および第二P極バスバー154が設 られている。N極バスバー152は電源ラインPL3 に接続されて、第一およびコンデンサ110のN 端子と接続される。N極バスバー152は電源ラ ンPL3に電気的に接続される。N極バスバー152 は平板形状であり、導電部材として作用する 。N極バスバー152上には第一P極バスバー153お び第二P極バスバー154がそれぞれ配置される 。第一P極バスバー153はコンデンサC1側に配置 され、第二P極バスバー154はコンデンサC2側に 配置される。

 図3は、図2中のIII-III線に沿った断面図で る。図3を参照して、コンデンサ装置100は、 窪んだ形状の外装ケース101と、外装ケース101 の底面に配置されるN極バスバー152と、N極バ バー152上に載置されるコンデンサ110と、コ デンサ110の上面に接触する第一P極バスバー 153および第二P極バスバー154とを有する。N極 スバー152はすべてのコンデンサのN極と接続 されており、外装ケース101の内表面に沿った 形状とされる。コンデンサ110の上面がP極端 111であり、下面がN極端子112である。すべて N極端子112はN極バスバー152に接続されてい 。外装ケース101内にはコンデンサ110が規則 しく配列されている。コンデンサ110の上面 P極端子111は第一P極バスバー153および第二P バスバー154と接触している。なお、図3で示 断面では、コンデンサ110の高さはすべて一 であるが、コンデンサ110の高さは必ずしも べてが一定でなくてもよい。また、コンデ サ110の大きさはすべて均等であるが、これ 限られず、大きいコンデンサと小さいコン ンサが設けられていてもよい。

 図4はコンデンサの斜視図である。図4を 照して、コンデンサは柱状に形成されてお 、一方の軸方向端面にP極端子111が設けられ 他方の軸方向端面にN極端子112が設けられる 。コンデンサ110の形状としては、円柱だけで なく、角柱、楕円柱形状などとしてもよい。 さらに、隙間なく充填するために六角柱形状 、四角柱形状または三角柱形状などの形状と されてもよい。

 図5は、図4に示されたコンデンサ110の断 図である。この図5に示すように、コンデン 110は、絶縁フィルム114、カソード電極124、 縁フィルム115、アノード電極125を順次積層 て構成された積層フィルム160を巻回して構 されている。

 なお、本実施の形態1に係るコンデンサ110 においては、絶縁フィルム114の上面上に、カ ソード電極124が蒸着されており、このカソー ド電極124の上面側に、絶縁フィルム115が配置 され、この絶縁フィルム115の上面上に、アノ ード電極125が蒸着されている。

 絶縁フィルム114のうち、コンデンサ110の 方側の厚みは、コンデンサ110の外方側の厚 よりも、厚くなるように形成されている。 た、絶縁フィルム115のコンデンサ110の内方 の厚さは、コンデンサ110の外方側の厚さよ も厚くなるように形成されている。

 ここで、コンデンサ110が駆動すると、コ デンサ110のうち内部側の温度は、コンデン 110の外表面側の温度よりも高くなる。その 方で、上記のように、絶縁フィルム114およ 絶縁フィルム115の厚さは、コンデンサ110の 方側の方が厚く形成されているので、結果 して、コンデンサ110の内方側と外方側にお る絶縁フィルム114および絶縁フィルム115の 圧寿命(絶縁寿命)に差が生じることを抑制 ることができる。

 図6は、コンデンサ110の外方側に位置する 積層フィルム160の一部を示す斜視図であり、 図7は、コンデンサ110の内方側に位置する積 フィルム160の一部を示す斜視図である。

 これら、図6および図7に示すように、積 フィルム160は、コンデンサ110の外方側に配 された分割積層フィルム161と、この分割積 フィルム161に対して、コンデンサ110の内方 に配置された分割積層フィルム162とを備え いる。

 分割積層フィルム161は、分割絶縁膜144と この分割絶縁膜144の上面上に蒸着された分 カソード電極134と、この分割カソード電極1 34の上面上に配置された分割絶縁膜146と、こ 分割絶縁膜146の上面上に形成された分割ア ード電極136とを備えている。

 分割積層フィルム162は、分割絶縁膜145と この分割絶縁膜145の上面上に蒸着された分 カソード電極135と、この分割カソード電極1 35の上面上に配置された分割絶縁膜147と、こ 分割絶縁膜147の上面上に蒸着された分割ア ード電極137とを備えている。

 そして、絶縁フィルム114は、分割絶縁膜1 44と、この分割絶縁膜144に対して、コンデン 110の内方側に配置され、分割絶縁膜144の厚 よりも厚く形成された分割絶縁膜145とを備 ている。絶縁フィルム115は、分割絶縁膜146 、この分割絶縁膜146に対して、コンデンサ1 10の内方側に配置され、分割絶縁膜146よりも く形成された分割絶縁膜147とを備えている

 さらに、カソード電極124は、分割カソー 電極134と、分割カソード電極135とを含み、 ノード電極125は、分割アノード電極136と分 アノード電極137とを含む。

 ここで、分割積層フィルム161の分割絶縁 144の厚さt1と、分割絶縁膜146の厚さt2とは、 略等しく、また、分割絶縁膜145の厚さt3と分 絶縁膜147の厚さt4は、略等しくなっており 厚さt3,t4は、厚さt1,t2よりも厚く形成されて る。

 すなわち、分割積層フィルム162の分割絶 膜145,147の厚さは、分割積層フィルム161の分 割絶縁膜144,146の厚さよりも厚く形成されて る。これにより、分割積層フィルム162は、 割積層フィルム161よりも耐熱寿命が長くな ように形成されている。そして、分割積層 ィルム162をコンデンサ110の内方側に配置す ことで、コンデンサ110の内方側の温度が高 なったとしても、内部側と外部側とで寿命 差が生じることを抑制することができる。

 なお、分割絶縁膜144、分割絶縁膜145、分 絶縁膜146および分割絶縁膜147は、いずれも ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ レンナフタレート(PEN)または、ポリプロピレ ン(PP)等により構成されており、いずれも、 質材料から構成されている。そして、分割 縁膜144および146の厚みt1,t2は、たとえば、数 μm程度とされており、分割絶縁膜145および147 の厚みt3,t4は、十数μm程度とされている。

 さらに、分割カソード電極134、分割カソ ド電極135、分割アノード電極136および分割 ノード電極137は、たとえば、アルミニウム の金属によって構成されている。

 図8は、分割積層フィルム161と分割積層フ ィルム162との接合部163を示す斜視図である。 この図8に示すように、接合部163においては 分割積層フィルム162のコンデンサ110の外方 の端部と、分割積層フィルム161のコンデン 110の内方側の端部が接合されて、積層フィ ム160が構成されている。ここで、接合部163 おいては、コンデンサ110の径方向外方側か 順次分割絶縁膜144、分割絶縁膜146、分割絶 膜145、分割絶縁膜147が順次配列されている そして、この図8に示す例においては、分割 縁膜146の上面と分割絶縁膜145の下面とが接 材等によって接着されたり、溶着等されて る。

 ここで、分割カソード電極135の接合部163 (コンデンサ110の外方側)端部は、分割絶縁 145の接合部163側(コンデンサ110の外方側)端部 よりも、コンデンサ110の内方側に位置してい る。分割アノード電極137の接合部163側(コン ンサ110の外方側)端部は、分割絶縁膜147の接 部163側(コンデンサ110の外方側)端部よりも コンデンサ110の内方側に位置している。

 そして、分割カソード電極134の接合部163 (コンデンサ110の内方側)の端部は、分割絶 膜144の接合部163側の端部よりも、コンデン 110の外方側に位置している。さらに、分割 ノード電極136の接合部163側(コンデンサ110の 方側)の端部は、分割絶縁膜146の接合部163側 (コンデンサ110の内方側)の端部よりも、コン ンサ110の外方側に位置している。

 ここで、分割カソード電極135のコンデン 110の外周側の端部と、分割アノード電極136 コンデンサ110の内方側の端部とが互いに離 しているため、積層フィルム160を巻回した に、分割カソード電極135と分割アノード電 136とが接触することを抑制することができ 。そして、分割カソード電極135と分割アノ ド電極136との沿面距離を所定長以上とする とができ、分割カソード電極135と分割アノ ド電極136との短絡を抑制することができる

 (実施の形態2)
 図9および図11を用いて、本実施の形態2に係 るコンデンサ110について説明する。なお、こ の図9から図11において、上記図1から図8に示 構成と同一または相当する構成については 同一の符号を付してその説明を省略する場 がある。

 図9は、本実施の形態のコンデンサ110を構 成する積層フィルム160の断面図である。この 図9に示すように、積層フィルム160の絶縁フ ルム114および絶縁フィルム115の厚さは、コ デンサ110の外方側から内方側に向かうにし がって、厚くなるように形成されている。

 これにより、コンデンサ110が駆動して、 ンデンサ110の内方側の温度が外方側の温度 りも、高くなったとしても、絶縁フィルム1 14,115のうち、コンデンサ110内方側とコンデン サ110の外方側とで、耐熱寿命が大きく異なる ことを抑制することができ、コンデンサ110の 一部が早期に劣化することを抑制することが できる。さらに、各絶縁フィルム114および絶 縁フィルム115をそれぞれ、1つの絶縁フィル で構成することができ、製造コストの低減 図ることができる。

 図10は、コンデンサ110の内部温度を示す ラフである。この図10において、横軸は、コ ンデンサ110の中心軸を基準として、径方向の 距離Rを示す。さらに、縦軸は、温度Tを示す この図10に示すように、コンデンサ110内の 度は、コンデンサ110の外周(R=R1)からコンデ サ110の中心(R=0)に向かうにしたがって、急激 に温度が上昇することが分かる。ここで、絶 縁フィルム114,115を構成する絶縁膜は、温度 上昇する急激にその耐圧寿命が低下する。

 図11は、本発明の実施の形態2に係るコン ンサ110を構成する積層フィルム160の変形例 示す断面図である。

 この図11に示すように、積層フィルム160 厚さは、コンデンサ110の外周側において、 周側に向けて厚くなる厚みの増加率よりも コンデンサ110の内方側において、内方側に けて厚くなる厚みの増加率の方が大きくな ている。

 これにより、コンデンサ110が駆動するこ で、コンデンサ110内の温度が上昇したとし も、コンデンサ110の内部側と外部側とで、 圧寿命に差が生じることを抑制することが きる。なお、各絶縁フィルム114および絶縁 ィルム115のコンデンサ110の外周側の先端部 においては、薄膜に形成されており、たと ば、数μm程度とすることができ、コンデン 110のコンパクト化を図ることができる。な 、本実施の形態2においては、絶縁フィルム 114および絶縁フィルム115のいずれもが、コン デンサ110の内方側の端部の厚みが、コンデン サ110の外方側の端部の厚みよりも厚くなるよ うに形成されているが、これに限られない。 すなわち、絶縁フィルム114と絶縁フィルム115 との少なくとも一方が、コンデンサ110の内方 側の端部の厚みが、コンデンサ110の外方側の 端部の厚みよりも厚くなるように形成しても よい。これにより、少なくとも、内側の厚み が外側の厚みよりも厚い絶縁フィルムにおい ては、耐圧寿命の向上および劣化の抑制を図 ることができる。

 (実施の形態3)
 図12および図13を用いて、本発明の実施の形 態3について説明する。なお、上記図1から図1 1に示された構成と同一または相当する構成 ついては、同一の符号を付しその説明を省 する。

 図12は、本発明の実施の形態3に係るコン ンサ110の積層フィルム160を示す斜視図であ 。この図12に示すように、分割絶縁膜144お び分割絶縁膜146内には、セラミックス等の 誘電体粉末(高誘電体)165が混入されている。

 このように、高誘電体粉末165を混入する とで、絶縁フィルム114および絶縁フィルム1 15の誘電率を向上させることができ、コンデ サ110のコンパクト化を図ることができる。

 さらに、コンデンサ110内において、コン ンサ110の外周側に位置する分割絶縁膜144お び分割絶縁膜146は、分割絶縁膜145および分 絶縁膜147よりも、曲率半径が大きい。この め、上記のように、分割絶縁膜144および分 絶縁膜146内に高誘電体粉末165を混入したと ても、分割絶縁膜144および分割絶縁膜146を 好に巻回することができ、分割絶縁膜144お び分割絶縁膜146内にひび割れ等が生じ難く っている。

 ここで、内部に高誘電体粉末165が混入さ た分割絶縁膜144および分割絶縁膜146は、高 電体粉末165が混入されていない分割絶縁膜1 44および分割絶縁膜146と比較して、誘電体損 が小さくなり、分割絶縁膜144および分割絶 膜146自体が発熱し難くなる。このため、高 電体粉末165を混入することで、分割絶縁膜1 44および分割絶縁膜146の温度上昇を抑制する とができ、分割絶縁膜144および分割絶縁膜1 46の耐圧寿命の向上を図ることができる。

 なお、図13は、本発明の実施の形態3に係 コンデンサ110を構成する積層フィルム160の 形例を示す断面図である。

 この図13に示すように、絶縁フィルム114 よび絶縁フィルム115の厚みをコンデンサ110 外方側から内方側に向かうにしたがって、 くなるように形成した場合においても、高 電体粉末165を混入させてもよい。なお、こ 図13に示す例においては、絶縁フィルム114お よび絶縁フィルム115のうち、積層フィルム160 の延在方向の中央部からコンデンサ110の外方 側に位置する部分に高誘電体粉末165を混入す る。

 以上のように本発明の実施の形態につい 説明を行なったが、今回開示された実施の 態はすべての点で例示であって制限的なも ではないと考えられるべきである。本発明 範囲は請求の範囲によって示され、請求の 囲と均等の意味および範囲内でのすべての 更が含まれることが意図される。さらに、 記数値などは、例示であり、上記数値およ 範囲にかぎられない。

 本発明は、コンデンサに好適である。




 
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