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Patent Searching and Data


Title:
CETANE NUMBER ESTIMATING DEVICE AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146852
Kind Code:
A1
Abstract:
A cetane number estimating device (1) comprises cylinders which are provided to an internal combustion engine where a part of the exhaust gas can be fed back from the exhaust system to the intake system, injection means (30) for injecting fuel into the cylinders, measuring means (40) for measuring the ignition timings in the cylinders, and estimating means (20) for estimating the cetane number of the fuel according to the measured ignition timing as well as any one of a first correlation between the ignition timing corresponding to the stage at which when one cylinder is in the intake stroke, another cylinder in the exhaust stroke exhausts non-burned gas and the cetane number and a second correlation between the ignition timing corresponding to the stage at which when one cylinder is in the intake stroke, another cylinder exhausts burned gas and the cetane number.

Inventors:
YOEDA KEIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059831
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
YOEDA KEIJI (JP)
International Classes:
F02D45/00
Foreign References:
JP2007064033A2007-03-15
JP2006016994A2006-01-19
JP2005344557A2005-12-15
JP2005344557A2005-12-15
JP2006226188A2006-08-31
JP2006016994A2006-01-19
JP2005320872A2005-11-17
JP2006183581A2006-07-13
JPH11107771A1999-04-20
Other References:
See also references of EP 2151567A4
Attorney, Agent or Firm:
EGAMI, Tatsuo et al. (3rd Floor Oak Building Kyobashi, 16-10,Kyobashi 1-chome, Chuou-ku, Tokyo 31, JP)
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Claims:
 排気系から吸気系に排気ガスの一部を還流可能な内燃機関に有される複数の気筒と、
 前記気筒内へ燃料を噴射する噴射手段と、
 前記気筒内の圧力変化に基づいて、前記気筒内における着火時期を測定する測定手段と、
 一の気筒が吸気行程である際に、排気行程である他の気筒が、前記燃料が燃焼しない非燃焼ガスを排気する場合に対応した着火時期とセタン価との第1相関関係、及び、前記一の気筒が吸気行程である際に、前記他の気筒が、前記燃料が燃焼した燃焼ガスを排気する場合に対応した着火時期とセタン価との第2相関関係のうちいずれか一方に加えて、前記測定された着火時期に基づいて前記噴射された燃料のセタン価を推定する推定手段と、
 を備えることを特徴とするセタン価推定装置。
 前記第1相関関係は、一のセタン価に対して、相対的に早い着火時期を規定し、
 前記第2相関関係は、前記一のセタン価に対して、相対的に遅い着火時期を規定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のセタン価推定装置。
 前記推定手段は、前記一の気筒における第1圧縮行程のタイミングから、前記一の気筒の次に第2圧縮行程を行う前記他の気筒における前記第2圧縮行程のタイミングまでの時間間隔である第1期間において、フューエルカットが行なわれる場合、前記第1相関関係に基づいて、前記セタン価を推定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のセタン価推定装置。
 前記推定手段は、前記一の気筒における第1圧縮行程の次に第2圧縮行程を行う前記他の気筒における前記第2圧縮行程のタイミングから、前記一の気筒において前記第1圧縮行程の次に行う第3圧縮行程までの時間間隔である第2期間において、フューエルカットが行なわれる場合、前記第2相関関係に基づいて、前記セタン価を推定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のセタン価推定装置。
 前記推定手段は、更に、前記複数の気筒において、前記燃料が燃焼しない非燃焼ガスを排気する頻度と、着火時期と、セタン価との第3相関関係に基づいて、前記セタン価を推定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のセタン価推定装置。
 前記第3相関関係は、前記非燃焼ガスを排気する頻度が多くなるに従って、着火時期が遅くなるように規定することを特徴とする請求の範囲第5項に記載のセタン価推定装置。
 内燃機関に有される複数の気筒と、
 前記気筒内へ燃料を噴射する噴射手段と、
 前記気筒内の圧力変化に基づいて、前記気筒内における着火時期を測定する測定手段と、
 前記複数の気筒において前記燃料が燃焼しない非燃焼ガスを排気する頻度と、着火時期と、セタン価との第3相関関係に加えて、前記測定された着火時期に基づいて、前記噴射された燃料のセタン価を推定する推定手段と、
 を備えることを特徴とするセタン価推定装置。
 排気系から吸気系に排気ガスの一部を還流可能な内燃機関に有される複数の気筒内へ燃料を夫々噴射する噴射工程と、
 前記気筒内の圧力変化に基づいて、前記気筒内における着火時期を測定する測定工程と、
 一の気筒が吸気行程である際に、排気行程である他の気筒が、前記燃料が燃焼した燃焼ガスを排気する場合に対応した着火時期とセタン価との第1相関関係、及び、前記一の気筒が吸気行程である際に、前記他の気筒が、前記燃料が燃焼しない非燃焼ガスを排気する場合に対応した着火時期とセタン価との第2相関関係のうちいずれか一方に加えて、前記測定された着火時期に基づいて前記噴射された燃料のセタン価を推定する推定工程と、
 を備えることを特徴とするセタン価推定方法。
 内燃機関に有される複数の気筒内へ燃料を夫々噴射する噴射工程と、
 前記気筒内の圧力変化に基づいて、前記気筒内における着火時期を測定する測定工程と、
 前記複数の気筒において前記燃料が燃焼しない非燃焼ガスを排気する頻度と、着火時期と、セタン価との第3相関関係に加えて、前記測定された着火時期に基づいて、前記噴射された燃料のセタン価を推定する推定工程と、
 を備えることを特徴とするセタン価推定方法。
Description:
セタン価推定装置及び方法

 本発明は、例えばディーゼルエンジン等 内燃機関において燃料のセタン価を推定す セタン価推定装置及び方法の技術分野に関 る。

 この種の装置に係るセタン価の検出する 法として、特許文献1等では、燃料の着火時 期を利用したものが提案されている。詳細に は、特許文献1等では、内燃機関がフューエ カット(以下適宜、F/Cと称す)の状態になった 後、所定時間だけ経過してから、セタン価検 出用の燃料を、特定の噴射パターンで噴射す る。そして、この所定時間だけ経過後におい て、測定された着火時期によって、セタン価 を検出する手法について提案されている。

特開2005-344557号公報

特開2006-226188号公報

特開2006-16994号公報

特開2005-320872号公報

特開2006-183581号公報

特開平11-107771号公報

 しかしながら、前述した特許文献1等で提 案されている手法では、AT車(Automatic Transmissi on Vehicle)のように、減速時のF/Cの時間が、通 常の車と比較して極端に短く設定されている 場合、F/Cの直後から所定時間だけ経過するま ではセタン価の検出を実施しないと、燃料の 通常の噴射制御に戻ってしまう。よって、前 述した特許文献1等で提案されている手法で 、セタン価を検出する機会を失うことが頻 に発生してしまい、セタン価を検出する頻 が減少してしまうという技術的な問題点が じてしまう。

 そこで本発明は、例えば上記の問題点に みなされたものであり、燃料のセタン価を 切に推定することが可能なセタン価推定装 を提供することを課題とする。

 上記課題を解決するために、本発明に係 セタン価推定装置は、排気系から吸気系に 気ガスの一部を還流可能な内燃機関に有さ る複数の気筒と、前記気筒内へ燃料を噴射 る噴射手段と、前記気筒内の圧力変化に基 いて、前記気筒内における着火時期を測定 る測定手段と、一の気筒が吸気行程である に、排気行程である他の気筒が、前記燃料 燃焼した燃焼ガスを排気する場合に対応し 着火時期とセタン価との第1相関関係、及び 、前記一の気筒が吸気行程である際に、前記 他の気筒が、前記燃料が燃焼しない非燃焼ガ スを排気する場合に対応した着火時期とセタ ン価との第2相関関係のうちいずれか一方に えて、前記測定された着火時期に基づいて 記噴射された燃料のセタン価を推定する推 手段と、を備える。

 本発明に係る「内燃機関」とは、一又は 数の気筒を有し、当該各々の燃焼室におい 、例えば軽油等の、少なくともセタン価が 定され得る各種燃料を含む混合気が燃焼し 際に発生する爆発力を、例えばピストン、 ネクティングロッド及びクランク軸等を適 介して動力として取り出すことが可能に構 された機関を包括する概念であり、例えば2 サイクル或いは4サイクル型のディーゼルエ ジン等を指す。本発明に係る内燃機関には このような燃料を貯留する、例えば燃料タ ク等の貯留手段が備わる。加えて、内燃機 は、当該内燃機関の排気系から吸気系へ連 し、複数の気筒から排気される排気ガスの 部を、排気系から吸気系に還流させるEGR(Exha ust Gas Re-circulation)通路を、排気エミッショ の良好にさせるために備えてよい。加えて 噴射手段は、複数のインジェクタを有し、 れらの複数のインジェクタは、複数の気筒 夫々圧縮行程である場合、複数の気筒内へ 料を夫々噴射してよい。ここに、本発明に る「燃料が燃焼した」又は「燃料が燃焼し い」に係る判定は、少なくとも燃料が完全 燃焼したのか否かの二値的な状態を判定し よいし、或いは、例えば、燃料が所定状態 燃焼したのか否かといった、燃料が燃焼さ る程度や度合いを判定してよい。

 本発明に係るセタン価推定装置において 、測定される着火時期がばらつく大きな要 となる、運転状態としての気筒内の酸素を 量的又は定性的に把握して、これに伴って セタン価の推定するための着火時期とセタ 価との相関関係を示したマップを変化させ 。ここに本発明に係る「運転状態」とは、 燃機関の駆動状態や走行状態を包括する概 である。この運転状態の具体例としては、 えば内燃機関の回転数、内燃機関の温度(例 えばエンジン水温)、気筒内の圧力(過給圧)、 燃料の温度、燃料を噴射する際の噴射圧力、 空燃比(や酸素の量)、及び、等を挙げること できる。特に、気筒内の圧力や、内燃機関 温度や、空燃比(や酸素の量)は、燃料の着 時期に与える影響が大きいので運転状態に めることが好ましい。また、本発明に係る 推定」とは、典型的には、セタン価を示す らかの物理量やパラメータの所定範囲を、 接的に「推定」、「特定」等することを意 する。更に、セタン価を示す何らかの物理 やパラメータを、間接的に「検出」、「測 」、「計測」等することを含んでいてもよ 。

 この結果、例えばF/Cが行なわれた直後の 各種の行程(や各種のサイクル)において、 燃機関の運転状態の変化を考慮しつつ、セ ン価を高精度且つ迅速に推定することが可 である。特に、AT車(Automatic Transmission Vehicle )のように、減速時のF/Cの時間が、通常の車 比較して極端に短く設定されている場合に いて、内燃機関の運転状態の変化を考慮し つ、セタン価を高精度且つ迅速に推定する とが可能である。特に、一の気筒は、セタ 価の推定を開始する以前に燃料を燃焼した 筒であることが、第1相関関係及び第2相関関 係を高精度且つ簡便に規定する観点において 、好ましい。

 また、特に、推定手段は、所定のフュー ルカットの状態で、セタン価を推定してよ 。詳細には、噴射手段によって、セタン価 推定用の燃料が噴射される。具体的には、 常の運転状態から、例えばアクセル開度が 下した所定のフューエルカットの状態にお て、通常の噴射量と比較して微小な量であ セタン価を推定するための燃料が所定のタ ミングにおいて噴射されてよい。ここに、 発明に係る、「所定のフューエルカットの 態」とは、車両が走行状態にあって、且つ 燃機関における動力の発生に供すべき燃料 噴射が停止された状態を包括する概念であ 、典型的な一例としては車両が減速期間に る状態を指す。従って、気筒内の圧力の変 を通常運転と比較して小さなレベルの変化 させることができると共に、例えば内燃機 の温度を示すエンジン水温等の運転状態の 化を通常運転と比較して小さなレベルの変 にさせることができる。この結果、第1相関 関係及び第2相関関係を高精度且つ簡便に規 することが可能である。

 このようなフューエルカット状態におい なされるセタン価の推定処理とは、予め実 的に、経験的に、理論的に又はシミュレー ョン等に基づいて、少なくとも実践上不具 が生じない程度の精度でセタン価を推定し るものとして定められてなるプロセス、ア ゴリズム又は演算式等に従った、物理的、 械的、電気的若しくは化学的な制御又は論 演算若しくは数値演算を包括する概念であ て、特にセタン価の推定に供し得る燃料の 射、好適には微小量の燃料噴射を伴う処理 包括する概念である。例えば、好適な一形 として、セタン価の推定手段は、フューエ カット状態における微小量の燃料噴射、及 機関回転数の変動又は燃焼圧の変動等に基 いた、当該噴射された燃料においてセタン の差が顕著に現れ得る着火遅れ期間の測定 の各種プロセスを含むセタン価の推定処理 実行し、例えばこの着火遅れ期間や着火時 に基づいてセタン価を推定する。

 従って、セタン価の推定手段とは、例え 燃料噴射装置、着火遅れや着火時期の測定 供し得る燃焼圧センサ、機関回転数の特定 供し得る機関回転数センサ又はクランクポ ションセンサ、及びそれらを然るべきアル リズムや動作プロセスに従って物理的に、 械的に又は電気的に制御可能なECU(Electronic  Control Unit:電子制御ユニット)の各種処理ユニ ット、各種コントローラ或いはマイコン装置 等各種コンピュータシステム等を適宜に含み 得るシステム全体として規定されてもよいし 、セタン価の推定に特化して設けられる訳で はないこれら噴射装置等既存のユニットを然 るべき制御プログラムに従って電気的に制御 するECUや各種コントローラのみとして規定さ れてもよい。

 本発明に係るセタン価推定装置の一の態 では、前記第1相関関係は、一のセタン価に 対して、相対的に早い着火時期を規定し、前 記第2相関関係は、前記一のセタン価に対し 、相対的に遅い着火時期を規定する。

 この態様によれば、他の気筒が非燃焼ガ を排気する場合、一のセタン価の燃料に対 て着火時期が相対的に早くなる第1相関関係 を規定したマップを、セタン価を推定するた めに使用する。これは、一の気筒が吸気行程 である際に、排気行程である他の気筒におい て、セタン価の推定処理を開始する直前の運 転状態としての気筒内の酸素量は、非燃焼ガ スに起因して相対的に多くなり、着火時期は 、相対的に早くなるからである。

 他方、他の気筒が燃焼ガスを排気する場 、上述した一のセタン価の燃料に対して着 時期が相対的に遅くなる第2相関関係を規定 したマップを、セタン価を推定するために使 用する。これは、一の気筒が吸気行程である 際に、排気行程である他の気筒において、セ タン価の推定処理を開始する直前の運転状態 としての気筒内の酸素量は、燃焼ガスに起因 して相対的に少なくなるため、着火時期は、 相対的に遅くなるからである。

 本発明に係るセタン価推定装置の他の態 では、前記推定手段は、前記一の気筒にお る第1圧縮行程のタイミングから、前記一の 気筒の次に第2圧縮行程を行う前記他の気筒 おける前記第2圧縮行程のタイミングまでの 間間隔である第1期間において、フューエル カットが行なわれる場合、前記第1相関関係 基づいて、前記セタン価を推定する。

 この態様によれば、フューエルカットが 1期間で行なわれるか否かによって、第1素 関係及び第2相関関係のうち第1相関関係を簡 便に選択し、選択された第1相関関係に基づ て、セタン価を推定することが可能である

 本発明に係るセタン価推定装置の他の態 では、前記推定手段は、前記一の気筒にお る第1圧縮行程の次に第2圧縮行程を行う前 他の気筒における前記第2圧縮行程のタイミ グから、前記一の気筒において前記第1圧縮 行程の次に行う第3圧縮行程までの時間間隔 ある第2期間において、フューエルカットが なわれる場合、前記第2相関関係に基づいて 、前記セタン価を推定する。

 この態様によれば、フューエルカットが 2期間で行なわれるか否かによって、第1素 関係及び第2相関関係のうち第2相関関係を簡 便に選択し、選択された第2相関関係に基づ て、セタン価を推定することが可能である

 本発明に係るセタン価推定装置の他の態 では、前記推定手段は、更に、前記複数の 筒において、前記燃料が燃焼しない非燃焼 スを排気する頻度と、着火時期と、セタン との第3相関関係に基づいて、前記セタン価 を推定する。

 この態様によれば、非燃焼ガスを排気す 頻度(即ち、非燃焼サイクルの頻度)と、セ ン価と、着火時期との第3相関関係を規定し マップに基づいて、セタン価を高精度に推 することが可能である。何故ならば、セタ 価の推定の際に、例えばシリンダヘッド等 内燃機関が受熱する受熱量に着目すること できるので、測定される着火時期がばらつ 大きな要因となる、運転状態としての内燃 関が受熱する熱エネルギーを定量的又は定 的に把握することが可能なためである。

 上述した第3相関関係に係る態様では、前 記第3相関関係は、前記非燃焼ガスを排気す 頻度が多くなるに従って、着火時期が遅く るように規定してよい。

 このように構成すれば、非燃焼ガスの排 の頻度が多くなるに従って、言い換えると 燃焼ガスの排出の頻度が少なくなるに従っ 、着火時期が遅くなるように高精度に規定 れた第3相関関係に基づいて、セタン価をよ り高精度に推定することが可能である。この ように第3相関関係が規定されるのは、非燃 ガスの排出の頻度が多くなるに従って、言 換えると、燃焼ガスの排出の頻度が少なく るに従って、セタン価の推定処理を開始す 直前の運転状態としての、例えばシリンダ ッド等が受熱する受熱量は、相対的に少な 頻度の燃焼ガスの排出に起因して少なくな ため、着火時期は遅くなるからである。

 上記課題を解決するために、本発明に係る のセタン価推定装置は、内燃機関に有され 複数の気筒と、前記気筒内へ燃料を噴射す 噴射手段と、前記気筒内の圧力変化に基づ て、前記気筒内における着火時期を測定す 測定手段と、前記複数の気筒において前記 料が燃焼しない非燃焼ガスを排気する頻度 、着火時期と、セタン価との第3相関関係に 加えて、前記測定された着火時期に基づいて 、前記噴射された燃料のセタン価を推定する 推定手段と、を備える
 本発明に係る他のセタン価推定装置によれ 、非燃焼ガスを排気する頻度(即ち、非燃焼 サイクルの頻度)と、セタン価と、着火時期 の第3相関関係を規定したマップに基づいて セタン価を高精度に推定することが可能で る。何故ならば、セタン価の推定の際に、 えばシリンダヘッド等の内燃機関が受熱す 受熱量に着目することができるので、測定 れる着火時期がばらつく大きな要因となる 運転状態としての内燃機関が受熱する熱エ ルギーを定量的又は定性的に把握すること 可能なためである。

 この結果、例えばF/Cが行なわれた直後の 各種の行程(や各種のサイクル)において、 燃機関の運転状態の変化を考慮しつつ、セ ン価を高精度且つ迅速に推定することが可 である。特に、AT車のように、減速時のF/Cの 時間が、通常の車と比較して極端に短く設定 されている場合において、内燃機関の運転状 態の変化を考慮しつつ、セタン価を高精度且 つ迅速に推定することが可能である。

 上記課題を解決するために、本発明に係 第1のセタン価推定方法は、排気系から吸気 系に排気ガスの一部を還流可能な内燃機関に 有される複数の気筒内へ燃料を夫々噴射する 噴射工程と、前記気筒内の圧力変化に基づい て、前記気筒内における着火時期を測定する 測定工程と、一の気筒が吸気行程である際に 、排気行程である他の気筒が、前記燃料が燃 焼した燃焼ガスを排気する場合に対応した着 火時期とセタン価との第1相関関係、及び、 記一の気筒が吸気行程である際に、前記他 気筒が、前記燃料が燃焼しない非燃焼ガス 排気する場合に対応した着火時期とセタン との第2相関関係のうちいずれか一方に加え 、前記測定された着火時期に基づいて前記 射された燃料のセタン価を推定する推定工 と、を備える。

 本発明に係る第1のセタン価推定方法によ れば、上述した本発明のセタン価推定装置に 係る実施形態が有する各種利益を享受するこ とが可能となる。

 尚、上述した本発明のセタン価推定装置 係る実施形態が有する各種態様に対応して 本発明の第1のセタン価推定方法に係る実施 形態も各種態様を採ることが可能である。

 上記課題を解決するために、本発明に係 第2のセタン価推定方法は、内燃機関に有さ れる複数の気筒内へ燃料を夫々噴射する噴射 工程と、前記気筒内の圧力変化に基づいて、 前記気筒内における着火時期を測定する測定 工程と、前記複数の気筒において前記燃料が 燃焼しない非燃焼ガスを排気する頻度と、着 火時期と、セタン価との第3相関関係に加え 、前記測定された着火時期に基づいて、前 噴射された燃料のセタン価を推定する推定 程と、を備える。

 本発明に係る第2のセタン価推定方法によ れば、上述した本発明の他のセタン価推定装 置に係る実施形態が有する各種利益を享受す ることが可能となる。

 尚、上述した本発明の他のセタン価推定 置に係る実施形態が有する各種態様に対応 て、本発明の第2のセタン価推定方法に係る 実施形態も各種態様を採ることが可能である 。

本実施形態に係る内燃機関の排気浄化 置を搭載した車両の基本構成を図式的に示 た模式図である。 本実施形態に係るセタン価の推定処理 流れを示したフローチャートである。 本実施形態に係る、期間T1でF/Cが開始 れる場合に対応されるセタン価と着火時期 の第1相関関係と、期間T2でF/Cが開始される 合に対応されるセタン価と着火時期との第2 関関係とを示すグラフである。 本実施形態に係る、期間T1でF/Cが開始 れる場合における、4つの気筒の行程のタイ ングを図式的に示した模式図である。 本実施形態に係る、期間T2でF/Cが開始 れる場合における、4つの気筒の行程のタイ ングを図式的に示した模式図である。 他の実施形態に係るセタン価の推定処 の流れを示したフローチャートである。 他の実施形態に係る、非燃焼サイクル 頻度と、セタン価と、着火時期との第3相関 関係を規定したマップである。 他の実施形態に係る、非燃焼ガスの排 の頻度が相対的に少ない場合における、4つ の気筒の行程のタイミングを図式的に示した 模式図(図8(a))、及び他の実施形態に係る、非 燃焼ガスの排出の頻度が相対的に多い場合に おける、4つの気筒の行程のタイミングを図 的に示した模式図(図8(b))である。

符号の説明

1  エンジン
2  電子スロットル弁
2a AFM(Air Flow Meter)
#1から#4 シリンダ
3  吸気通路
4  排気通路
5  吸気濾過用のエアフィルタ
6  ターボ過給機
6a コンプレッサ
6b タービン
7  吸気量調節用の絞り弁
7a 過給圧センサ
8  DPNR触媒
9  排気浄化ユニット
10 燃料添加弁
11 EGR通路
12 EGR触媒
13 EGRクーラ
14 EGR弁
15 排気絞り弁
16 マフラー
20 ECU
30 インジェクタ
31 コモンレール
32 燃料ポンプ
33 クランク角センサ
40 圧力センサー

 以下、図面を参照して本発明の好適な実 形態について説明する。

 (1)車両の基本構成
 先ず、図1を参照して、本実施形態に係る内 燃機関の排気浄化装置を搭載した車両の基本 構成について説明する。ここに、図1は、本 施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を搭 した車両の基本構成を図式的に示した模式 である。尚、本実施形態に係る内燃機関の 気浄化装置を搭載した車両は、#1気筒「1a」 ら#4気筒までの四つの気筒が一列に並べら た、いわゆる直列四気筒のレシプロ式内燃 関(所謂、「ディーゼルエンジン」:以下、適 宜、「エンジン1」と称す)に適用した一形態 示している。エンジン1は例えば自動車の走 行用駆動源として使用され、エンジン1で発 した駆動力が、図示しない、クラッチや変 機やディフェレンシャルギヤやドライブシ フトを介して車輪に伝達される。

 図1に示されるように、エンジン1は、電 スロットル弁2、AFM(Air Flow Meter)2a、シリン #1から#4、吸気通路3、排気通路4、吸気濾過 のエアフィルタ5、ターボ過給機6、コンプレ ッサ6a、タービン6b、吸気量調節用の絞り弁7 吸気系の過給圧を測定する過給圧センサ7a DPNR(Diesel Particulate-NOx active Reduction system)触 媒8、排気浄化ユニット9、燃料添加弁10、EGR 路11、EGR触媒12、EGRクーラ13、EGR弁14、排気絞 り弁15、マフラー16、ECU20、インジェクタ30、 モンレール31、燃料ポンプ32、内燃機関の回 転数を測定するためのクランク角センサ33、 び、圧力センサー40を備えて構成されてい 。尚、ECU20によって、本発明に係る「推定手 段」の一具体例が構成されている。特に、ECU 20に有される記憶部では、検出されたセタン 等の各種の入力されるデータを格納可能で ると共に、ECU20が推定手段として機能する に使用する、所定のプログラムや所定のマ プが格納されている。

 また、シリンダ内の圧力を測定する圧力 ンサー40によって、本発明に係る「測定手 」の一具体例が構成されている。また、イ ジェクタ30によって、本発明に係る「噴射手 段」の一具体例が構成されている。

 図1に示されるように、エンジン1は、車 に走行用動力源として搭載されるもので、 ンジン1の還流系、所謂、EGR(Exhaust Gas Recircu lation)系は、そのシリンダ#1から#4には、吸気 路3及び排気通路4が接続され、吸気通路3に 吸気濾過用のエアフィルタ5、ターボ過給機 6のコンプレッサ6a、吸気量を調節するための 絞り弁7が、排気通路4にはターボチャージャ6 のタービン6bがそれぞれ設けられている。排 通路4のタービン6bよりも下流側には排気浄 手段としての吸蔵還元型NOx触媒の一例であ DPNR触媒8を含んだ排気浄化ユニット9と、そ DPNR触媒8の上流に還元剤としての燃料を添 する燃料添加手段としての燃料添加弁10とが 設けられている。排気通路4と吸気通路3とはE GR通路11で接続され、EGR通路11には、還流ガス の流れる方向を基準として、上流側から下流 側へ向かって、EGR触媒12、EGRクーラ13、及びEG R弁14が設けられている。

 ターボ過給機6は、それぞれ可変ノズル6n 備えた可変ノズル式ターボ過給機であり、 れぞれに設けられた可変ノズル6nの開度を 更することによってタービン6bの入口部分の 流路断面積を変更することができる。

 また、エンジン1の吸気系は、図示しない 外気を取り込むためのエアダクトから、AFM(Ai r Flow Meter)2a、電子スロットル弁2、吸気通路 3へ流れ、更に吸気ポートを経由して、シリ ダ#1から#4内の燃焼室へ吸気されるように構 されている。吸気ポートには、吸気ポート 開閉する吸気弁が設けられている。他方、 ンジン1の排気系は、排気ガスが、気筒#1か #4内の燃焼室から排気ポート、図示しない 気通路4、DPNR触媒8、及びマフラー16を経由し て、大気中へ排出されるように構成されてい る。

 燃料添加弁10は、DPNR8の上流に燃料を添加 してDPNR8に吸収されたNOxの放出やDPNR8のS再生 ために必要な還元雰囲気を生成するために けられている。燃料添加弁10の燃料添加動 はエンジンコントロールユニット(ECU)20にて 御される。ECU20はシリンダ#1から#4に燃料を 射するためのインジェクタ30、燃料ポンプ32 からインジェクタ30へ供給される燃料圧力を えるコモンレール31の圧力調整弁といった 種の装置を操作してエジン1の運転状態を制 する周知のコンピュータユニットである。E CU20はエンジン1に吸入される空気とインジェ タ30から添加される燃料との質量比として えられる空燃比が理論空燃比よりもリーン に制御されるようにインジェクタ30の燃料噴 射動作を制御する。

 DPNR触媒8は、排気空燃比が理論空燃比よ もリーンの時は窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、排 気空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりも リッチのときは吸蔵していたNOxを放出して窒 素(N2)に還元する性質を有している。DPNR触媒8 に吸蔵可能なNOx量には上限があるため、吸蔵 されているNOx量がこの上限に達しないように 触媒14からNOxを放出させてN2に還元させるNOx 元を所定の間隔で行い、DPNR触媒8の排気浄化 性能を高い状態に維持する。また、DPNR触媒8 、排気中に含まれる硫黄酸化物(SOx)により 毒される。そのため、DPNR触媒8をNOx触媒から 硫黄(S)が放出される温度域に昇温させるとと もに排気空燃比を理論空燃比又は理論空燃比 よりもリッチにして硫黄被毒を回復させてDPN R触媒8の機能を再生させるS再生を所定の間隔 で行う。以降、NOx還元及びS再生をまとめて 能再生処理と呼ぶこともある。これら機能 生処理は、燃料添加弁10からDPNR触媒8の上流 排気通路4内に燃料を添加して行う。

 尚、本発明において吸蔵還元型NOx触媒は NOxを触媒にて保持できるものであればよく 吸収又は吸着いずれの態様でNOxが保持され かは吸蔵の用語によって制限されない。ま 、SOxの被毒についてもその態様を問わない のである。更に、NOxやSOxの放出についても の態様を問わない。

 各種のアクチュエータの動作は、エンジ コントロールユニット(ECU)20によって制御さ れる。ECU20は、マイクロプロセッサ及びその 作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコ ピュータとして構成され、各種センサから 力される信号に基づいて可変ノズル6nなど 各種の装置を操作してエンジン1の運転状態 制御する周知のコンピュータユニットであ 。ECU20には例えばエンジン1のクランク軸の 度に対応した信号を出力するクランク角セ サ33、排気浄化ユニット9を通過した排気の 度に対応した信号を出力する排気温センサ 及びAFM2a、などが接続され、ECU20はこれらの 出力信号を参照してエンジン1の運転状態を 御する。また、ECUは、図2及び図6に示したル ーチンを実行することにより本発明の制御手 段として機能する。尚、これらのルーチンの 詳細は後述する。ECU20による制御対象はその にも種々存在するが、ここでは図示を省略 る。

 (2)燃料のセタン価の推定処理
 次に、図2及び図3を参照して、本実施形態 係るセタン価の推定処理について説明する ここに、図2は、本実施形態に係るセタン価 推定処理の流れを示したフローチャートで る。尚、このセタン価の推定処理は、ECU20 よって、例えば、数十ミリ秒、又は数ミリ 等の所定の周期で繰り返し実行される。図3 、本実施形態に係る、期間T1でF/Cが開始さ る場合に対応されるセタン価と着火時期と 第1相関関係と、期間T2でF/Cが開始される場 に対応されるセタン価と着火時期との第2相 関係とを示すグラフである。

 図2に示されるように、先ず、ECU20の制御 で、例えばクランク角センサ33によって内 機関の回転数が検知されるなどして、内燃 関の運転状態を示す各種の変数やパラメー が検知される(ステップS10)。

 次に、ECU20の制御下で、フューエルカッ (F/C)が要求されたか否かが判定される(ステ プS101)。ここで、フューエルカットが要求さ れたと判定される場合(ステップS101:Yes)、ECU20 の制御下で、セタン価の推定は、未実施であ るか否かが判定される、言い換えると、セタ ン価の推定は、未だ実施されておらず、実施 が必要であるか否かが判定される(ステップS1 02)。ここで、セタン価の推定は、未実施であ る場合、言い換えると、セタン価の推定は、 未だ実施されておらず、実施が必要である場 合(ステップS102:Yes)、更に、F/Cの開始時期は 期間T1に含まれるか否かが判定される(ステ プS103)。ここに、本実施形態に係る期間T1と 、注目気筒に対応される第1気筒の圧縮行程 で燃料の噴射パターンが設定されるタイミン グSET_1aの直後から、第1気筒の次に圧縮行程 行なわれる第2気筒の当該圧縮行程で燃料の 射パターンが設定されるタイミングSET_2aの 前までの間を意味する。また、ここに、本 施形態に係る注目気筒とは、圧力センサー4 0を有し、セタン価の推定処理を実施する気 を意味する。

 ステップS103の判定の結果、F/Cの開始時期は 、期間T1に含まれる場合(ステップS103:Yes)、ECU 20の制御下で、フラグ変数xT1に「ON」が入力 れる(ステップS104)。他方、ステップS103の判 の結果、F/Cの開始時期は、期間T1に含まれ い場合(ステップS103:No)、ECU20の制御下で、フ ラグ変数xT1に「OFF」が入力される(ステップS1 05)
 次に、ECU20の制御下で、インジェクタ30によ って、セタン価の推定用の燃料が噴射される (ステップS106)。

 次に、ECU20の制御下で、圧力センサー40に よって、燃料の着火時期が実際に測定され、 この測定値が変数IGTに代入される(ステップS1 07)。

 次に、ECU20の制御下で、フラグ変数xT1は 「ON」であるか否かが判定される(ステップS1 08)。ここで、フラグ変数xT1は、「ON」である 判定される場合(ステップS108:Yes)、ECU20の制 下で、セタン価は、期間T1でF/Cが開始した 合に対応されるセタン価と着火時期との第1 関関係を規定するマップmap_a(IGT)に基づいて 、推定される(ステップS109)。

 具体的には、期間T1でF/Cが開始した場合 前述の図3中の曲線(a)に示されるように、同 のセタン価CN1の燃料に対して着火時期IGT1が 相対的に早くなる第1相関関係を規定したマ プを、セタン価を推定するために使用する これは、期間T1でF/Cが開始した場合、セタン 価の推定処理を開始する直前の運転状態とし ての気筒内の酸素量は、非燃焼ガスに起因し て相対的に多くなり、着火時期は、相対的に 早くなるからである。

 他方、ステップS108の判定の結果、フラグ 変数xT1は、「ON」でないと判定される場合(ス テップS108:No)、ECU20の制御下で、セタン価は 期間T2でF/Cが開始した場合に対応されるセタ ン価と着火時期との第2相関関係を規定する ップmap_b(IGT)に基づいて、推定される(ステッ プS110)。

 具体的には、期間T2でF/Cが開始した場合 前述の図3中の曲線(b)に示されるように、同 のセタン価CN1の燃料に対して着火時期IGT2が 相対的に遅くなる第2相関関係を規定したマ プを、セタン価を推定するために使用する これは、上述したように期間T2でF/Cが開始し た場合、セタン価の推定処理を開始する直前 の運転状態としての気筒内の酸素量は、燃焼 ガスに起因して相対的に少なくなるため、着 火時期は、相対的に遅くなるからである。

 このように、本実施形態に係る、酸素の に着目したセタン価の推定手法においては 測定される着火時期がばらつく大きな要因 なる、運転状態としての気筒内の酸素を定 的又は定性的に把握して、これに伴って、 タン価の推定するための着火時期とセタン との相関関係を示したマップを変化させる

 この結果、F/Cが行なわれた直後の、各種 行程(や各種のサイクル)において、内燃機 の運転状態の変化を考慮しつつ、セタン価 高精度且つ迅速に推定することが可能であ 。特に、AT車(Automatic Transmission Vehicle)のよ に、減速時のF/Cの時間が、通常の車と比較 て極端に短く設定されている場合において 内燃機関の運転状態の変化を考慮しつつ、 タン価を高精度且つ迅速に推定することが 能である。

 他方、ステップS101の判定の結果、フュー エルカットが要求されたと判定されない場合 (ステップS101:No)、ECU20の制御下で、通常の燃 の噴射制御が行われる(ステップS111)。或い 、他方、ステップS102の判定の結果、セタン 価の推定は、未実施でない場合、言い換える と、セタン価の推定は、実施が完了しており 、実施が必要でない場合(ステップS102:No)、燃 料の消費を抑制するために、セタン価を推定 する必要のない通常のF/Cが行なわれる(ステ プS112)。

 (3)本実施形態の作用と効果との検討
 次に、図4及び図5に加えて、上述した図3を 宜参照して、本実施形態に係るセタン価の 定処理の作用と効果とについて検討する。

 (3-1) 一般的な問題点
 一般的なディーゼルエンジン等の内燃機関 おいて、例えば軽油等の燃料の着火時期は 燃料が噴射されるタイミングや時期、燃料 噴射量などの燃料の噴射パターンによって 変化する。仮に、このような燃料の噴射パ ーンを固定した場合でも、例えば、内燃機 の回転数、内燃機関の温度(所謂、エンジン 水温)、気筒内の圧力(所謂、過給圧)、燃料の 温度、及び、燃料を噴射する際の噴射圧力な どの内燃機関の運転状態の影響により、燃料 の着火時期は変化する。

 特に、ドライバーによるアクセル操作、 謂、アクセル開度の調節によって、内燃機 の運転状態が通常の燃焼を行なっている状 からフューエルカット(以下、適宜「F/C」と 称す)に切り替えられた場合、例えば内燃機 の回転数や空燃比や気筒内の温度等の複数 類の運転状態を示す状態量は急激に変化す 。このため、セタン価を推定するために所 の噴射パターンで燃料の噴射を行なった場 、言い換えると、燃料の噴射量を所定の噴 量にしたり、燃料の噴射タイミングを所定 噴射タイミングで行なった場合であっても 測定される着火時期には、ばらつきが発生 てしまう。よって、測定された着火時期に づいて、セタン価を一義的に特定すること 技術的に困難となってしまう。

 そこで、比較例に係るセタン価の検出手 においては、F/C開始の直後から所定時間だ 経過するまではセタン価の検出を実施しな 。しかしながら、AT車(Automatic Transmission Veh icle)のように、減速時のF/Cの時間が、通常の と比較して極端に短く設定されている場合 F/C開始の直後から所定時間だけ経過するま はセタン価の検出を実施しないと、燃料の 常の噴射制御に戻ってしまい、セタン価を 出する機会を失うことが頻繁に発生してし い、セタン価を検出する頻度が減少してし うという技術的な問題点が生じてしまう。

 (3-2) 酸素の量に着目したセタン価の推定手 法
 次に、図4及び図5に加えて、上述した図3を 宜参照して、本実施形態に係る、酸素の量 着目したセタン価の推定手法について説明 る。ここに、図4は、本実施形態に係る、期 間T1でF/Cを開始した場合における、4つの気筒 の行程のタイミングを図式的に示した模式図 である。図5は、本実施形態に係る、期間T2で F/Cを開始した場合における、4つの気筒の行 のタイミングを図式的に示した模式図であ 。

 本実施形態に係る、酸素の量に着目した タン価の推定手法は、言い換えると、注目 れる一の気筒が吸気行程の時に、排気行程 割り当てられている他の気筒が、燃料が燃 した燃焼ガスを排気する、或いは、燃料が 焼しない非燃焼ガスを排気することに基づ て、定性的又は定量的に決定される酸素の に基づいて、セタン価を推定する手法であ 。

 以下、具体的に説明する。一般的に、例 ば4気筒を備えた4サイクルの内燃機関を想 する場合、図4及び図5に示されるように、4 の気筒は、気筒#1、気筒#3、気筒#4、気筒#2の 順に、クランク角度にして180度だけ夫々ずれ て、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行 程の4種類の行程が行なわれる。通常の燃料 噴射については、図4及び図5中の、黒塗りの 星型で示されたタイミングで、次回、噴射さ れる燃料の噴射パターンが設定(セット)され 白抜きの星型で示されたタイミングで、そ 噴射パターンによる燃料の噴射が実行され ことを示している。一方で、セタン価を推 するための燃料の一般的な噴射制御につい は、図4及び図5中の期間T0で示された時間間 隔においてF/Cが開始される場合、最速のケー ス(場合)では、SET_1bのタイミングでセタン価 出用の所定の噴射パターンがセットされ、I NJ_1bのタイミングでセタン価検出用の噴射パ ーンが実施される。ここに、期間T0とは、 目気筒に対応される第1気筒での、あるサイ ルの圧縮行程で燃料の噴射パターンが設定( セット)されるタイミングSET_1aの直後から、 一気筒での次のサイクルの圧縮行程で燃料 噴射パターンが設定されるタイミングSET_1b 直前までの間を意味する。

 これに対して、本実施形態に係る、酸素 量に着目したセタン価の推定手法は、期間T 0を、期間T1と期間T2との2つに分割して、F/Cが いずれの期間において開始されたかに基づい て、セタン価の推定手法を異ならせる。ここ に、本実施形態に係る期間T1とは、注目気筒 対応される第1気筒における、あるサイクル の圧縮行程で燃料の噴射パターンが設定され るタイミングSET_1aの直後から、第1気筒の次 圧縮行程が行なわれる第2気筒の当該圧縮行 で燃料の噴射パターンが設定されるタイミ グSET_2aの直前までの間を意味する。また、 こに、本実施形態に係る注目気筒とは、圧 センサー40を有し、セタン価の推定処理を 施する気筒を意味する。また、本実施形態 係る期間T2とは、注目気筒に対応される第1 筒の次に圧縮行程が行なわれる第2気筒の当 圧縮行程で燃料の噴射パターンが設定され タイミングSET_2aの直後から、第1気筒での次 のサイクルの圧縮行程で燃料の噴射パターン が設定されるタイミングSET_1bの直前までの間 を意味する。

 (3-3) 期間T1でF/Cが開始された場合のセタン の推定原理
 ここで、図4を参照して、期間T1でF/Cが開始 れた場合におけるセタン価の推定原理につ て説明する。

 通常は、F/Cが開始されれば、それ以降に 常噴射の要求が回復するまでの間、セタン 推定用の特別な噴射をセットしない限り、 射パターンはセットされない。つまり図4の 例では、期間T1中にF/Cが開始されており、第2 気筒のためのSET_2aのタイミングはF/C開始より 後になるため噴射はセットされない。

 従って、第2気筒における、(B)で示された 排気行程で、期間T1でF/Cが開始された直後、 めて燃料が燃焼していない非燃焼ガスが排 される。この(B)で示された排気行程におけ 非燃焼ガスの排気は、第1気筒における、(A) で示された吸気行程と略同時に行なわれるた め、EGR通路(EGR配管)を経由して大部分が、第1 気筒に吸気されることになる。

 この結果、期間T1でF/Cが開始された場合 後述される期間T2でF/Cが開始された場合と比 較して、セタン価の推定処理を開始する直前 の運転状態としての気筒内の酸素量は、非燃 焼ガスに起因して相対的に多くなるため、着 火時期は、相対的に早くなることが判明して いる。

 (3-4) 期間T2でF/Cが開始された場合のセタン の推定原理
 次に、図5を参照して、期間T2でF/Cが開始さ た場合におけるセタン価の推定原理につい 説明する。

 通常は、F/Cの要求中であっても、そのF/C 要求の開始以前にセットされた通常噴射は そのまま燃料噴射が実施されてしまう。つ り図5の例では、期間T2中にF/Cが開始されて るが、それ以前のSET_2aのタイミングでセッ された第2気筒の通常噴射はINJ_2aのタイミン グで実施される。

 従って、第2気筒における、(B)で示された 排気行程で、燃料が燃焼した燃焼ガスが排気 される。この(B)で示された排気行程における 燃焼ガスの排気は、第1気筒における、(A)で された吸気行程と略同時に行なわれるため EGR通路(EGR配管)を経由して大部分が、第1気 に吸気されることになる。言い換えると、 1気筒において、(A)で示された吸気行程で、 燃焼ガスがEGR通路(EGR配管)を経由して吸気 れることは殆ど又は完全にないとことにな 。

 この結果、期間T2でF/Cが開始された場合 前述した期間T1でF/Cが開始された場合と比較 して、セタン価の推定処理を開始する直前の 運転状態としての気筒内の酸素量は、燃焼ガ スに起因して相対的に少なくなるため、着火 時期は、相対的に遅くなることが判明してい る。

 (3-5) F/Cが開始された期間に基づく推定処理
 本実施形態に係る、酸素の量に着目したセ ン価の推定手法においては、F/Cが、期間T1 期間T2との、いずれの期間において開始され たかに基づいて、セタン価の推定するための 着火時期とセタン価との相関関係を示したマ ップを変化させる。

 具体的には、期間T1でF/Cを開始した場合 前述の図3中の曲線(a)に示されるように、同 のセタン価CN1の燃料に対して着火時期IGT1が 相対的に早くなる第1相関関係を規定したマ プを、セタン価を推定するために使用する これは、上述したように期間T1でF/Cを開始し た場合、セタン価の推定処理を開始する直前 の運転状態としての気筒内の酸素量は、非燃 焼ガスに起因して相対的に多くなり、着火時 期は、相対的に早くなるからである。

 他方、期間T2でF/Cを開始した場合、前述 図3中の曲線(b)に示されるように、同一のセ ン価CN1の燃料に対して着火時期IGT2が相対的 に遅くなる第2相関関係を規定したマップを セタン価を推定するために使用する。これ 、上述したように期間T2でF/Cを開始した場合 、セタン価の推定処理を開始する直前の運転 状態としての気筒内の酸素量は、燃焼ガスに 起因して相対的に少なくなるため、着火時期 は、相対的に遅くなるからである。

 このように、本実施形態に係る、酸素の に着目したセタン価の推定手法においては 測定される着火時期がばらつく大きな要因 なる、運転状態としての気筒内の酸素を定 的又は定性的に把握して、これに伴って、 タン価の推定するための着火時期とセタン との相関関係を示したマップを変化させる

 この結果、F/Cが開始された直後の、各種 行程(や各種のサイクル)において、内燃機 の運転状態の変化を考慮しつつ、セタン価 高精度且つ迅速に推定することが可能であ 。特に、AT車(Automatic Transmission Vehicle)のよ に、減速時のF/Cの時間が、通常の車と比較 て極端に短く設定されている場合において 内燃機関の運転状態の変化を考慮しつつ、 タン価を高精度且つ迅速に推定することが 能である。

 (4)他の実施形態 
 次に、他の実施形態に係るセタン価の推定 理について説明する。尚、他の実施形態に る構成要素において、上述した実施形態と ね同一の構成要素については、同一の符号 号を付しそれらの説明については、適宜省 する。

 (4-1)燃料のセタン価の推定処理
 次に、図6を参照して、他の本実施形態に係 るセタン価の推定処理について説明する。こ こに、図6は、他の実施形態に係るセタン価 推定処理の流れを示したフローチャートで る。尚、このセタン価の推定処理は、ECU20に よって、例えば、数十ミリ秒、又は数ミリ秒 等の所定の周期で繰り返し実行される。尚、 他の実施形態に係る推定処理において、上述 した実施形態と概ね同一の動作や処理につい ては、同一の符号番号を付しそれらの説明に ついては、適宜省略する。

 図6に示されるように、上述したステップ S101及びS102を経て、セタン価の推定は、未実 である場合、言い換えると、セタン価の推 は、未だ実施されておらず、実施が必要で る場合(ステップS102:Yes)、更に、ECU20の制御 で、現在対象としている気筒は、注目気筒 あるか否かが判定される(ステップS201)。他 実施形態に係る注目気筒とは、上述したよ に、圧力センサー40を有し、セタン価の推 処理を実施する気筒を意味する。

 ステップS201の判定の結果、現在対象とし ている気筒は、注目気筒である場合(ステッ S201:Yes)、ECU20の制御下で、インジェクタ30に って、セタン価の推定用の燃料が噴射され (ステップS202)。

 次に、ECU20の制御下で、圧力センサー40に よって、燃料の着火時期が実際に測定され、 この測定値が変数IGTに代入される(ステップS2 03)。

 次に、ECU20の制御下で、セタン価は、非 焼ガスの排出の頻度に対応されるカウントco untが、多くなるにつれて着火時期IGT3が遅く る第3相関関係を規定したマップmap_(IGT、count )に基づいて、推定される(ステップS204)。尚 このセタン価を推定するためのマップmap_(IGT 、count)の詳細については、後述される。

 他方、ステップS201の判定の結果、現在対 象としている気筒は、注目気筒でない場合( テップS201:No)、ECU20の制御下で、カウンタ変 が「1」だけインクリメントされる(ステッ S205)。

 続いて、ECU20の制御下で、燃料の消費を 制するために、セタン価を推定する必要の い通常のF/Cが行なわれる(ステップS206)。

 (4-2) 受熱量に着目したセタン価の推定原理
 次に、図7及び図8を参照して、他の実施形 に係る、受熱量に着目したセタン価の推定 るためのマップについて説明する。ここに 図7は、他の実施形態に係る、非燃焼サイク の頻度と、セタン価と、着火時期との第3相 関関係を規定したマップである。図8は、他 実施形態に係る、非燃焼ガスの排出の頻度 相対的に少ない場合における、4つの気筒の 程のタイミングを図式的に示した模式図(図 8(a))、及び他の実施形態に係る、非燃焼ガス 排出の頻度が相対的に多い場合における、4 つの気筒の行程のタイミングを図式的に示し た模式図(図8(b))である。

 他の実施形態に係る、例えばシリンダヘ ド等の内燃機関が受熱する受熱量に着目し セタン価の推定手法は、言い換えると、セ ン価推定用の燃料が、所定の噴射パターン 噴射されるまでの間に、全ての気筒におい 、燃焼が行なわれない非燃焼サイクル(即ち 、非燃焼行程)の頻度の多少に基づいて、セ ン価を推定する手法である。即ち、セタン 推定用の燃料が、所定の噴射パターンで噴 されるまでの間に、全ての気筒において、 焼が行なわれない非燃焼サイクル(即ち、非 焼行程)の頻度と、セタン価と、着火時期と の第3相関関係を規定したマップに基づいて セタン価が推定される。

 この第3相関関係を規定したマップは、具 体的には、図7に示されるように、非燃焼サ クル(即ち、非燃焼行程)の頻度が少頻度にな るに従って(即ち、非燃焼ガスの排出の頻度 少頻度になるに従って)、セタン価が大きく るに従って、着火時期が早くなる相関関係 示している。尚、図7中の円の大きさは、着 火時期の度合いを示し、円の大きさが大きい ほど着火時期の遅れ時間は大きい、即ち、着 火時期は遅いことを示す。他方、図7中の円 大きさが小さいほど着火時期の遅れ時間は さい、即ち、着火時期は早いことを示す。 れは、上述したように非燃焼ガスの排出の 度が少なくなるに従って、言い換えると、 焼ガスの排出の頻度が多くなるに従って、 タン価の推定処理を開始する直前の運転状 としての、例えばシリンダヘッド等が受熱 る受熱量は、相対的に多い頻度の燃焼ガス 排出に起因して多くなり、着火時期は早く るからである。

 より具体的には、図8(a)に示されるように 、期間T3においてF/Cが開始された場合、SET_1b タイミングで第1気筒にセタン価推定用の噴 射パターンがセットされるまでに非燃焼ガス が排気されるのは1サイクルとなり、非燃焼 スの排出頻度は相対的に少ない。ここで期 T3とは、注目気筒を第1気筒とし、以下、圧 行程が行なわれる順に第2、第3、第4気筒と たときに、第3気筒の噴射セットタイミングS ET_3aから第4気筒の噴射セットタイミングSET_4a までの期間をしめす。言い換えると、燃焼ガ スの排出の頻度が相対的に多くなるので、例 えばシリンダヘッド等が受熱する受熱量は、 相対的に多い頻度の燃焼ガスの排出に起因し て多くなり、着火時期は早くなることが予想 される。従って、上述した、非燃焼ガスの排 出の頻度が相対的に少ない場合に対応される セタン価と着火時期との第3相関関係を規定 たマップの一部を使用して、セタン価が推 される。

 言い換えると、この第3相関関係を規定し たマップは、具体的には、図7に示されるよ に、非燃焼サイクル(即ち、非燃焼行程)の頻 度が多頻度になるに従って(即ち、非燃焼ガ の排出の頻度が多頻度になるに従って)、セ ン価が小さくなるに従って、着火時期が遅 なる相関関係を示している。これは、上述 たように非燃焼ガスの排出の頻度が多くな に従って、言い換えると、燃焼ガスの排出 頻度が少なくなるに従って、セタン価の推 処理を開始する直前の運転状態としての、 えばシリンダヘッド等が受熱する受熱量は 相対的に少ない頻度の燃焼ガスの排出に起 して少なくなるため、着火時期は遅くなる らである。

 より具体的には、図8(b)に示されるように 、期間T1においてF/Cが開始された場合、SET_1b タイミングで第1気筒にセタン価推定用の噴 射パターンがセットされるまでに非燃焼ガス が排気されるのは3サイクルとなり、非燃焼 スの排出頻度は相対的に多い。ここで期間T1 とは、注目気筒を第1気筒とし、以下、圧縮 程が行なわれる順に第2、第3、第4気筒とし ときに、第1気筒の噴射セットタイミングSET_ 1aから第2気筒の噴射セットタイミングSET_2aま での期間をしめす。言い換えると、燃焼ガス の排出の頻度が少なくなるので、例えばシリ ンダヘッド等が受熱する受熱量は、相対的に 少ない頻度の燃焼ガスの排出に起因して少な くなるため、着火時期は遅くなることが予想 される。従って、上述した、非燃焼ガスの排 出の頻度が相対的に多い場合に対応されるセ タン価と着火時期との第3相関関係を規定し マップの他部を使用してセタン価が推定さ る。

 このように、他の実施形態に係る、例え シリンダヘッド等の内燃機関が受熱する受 量に着目したセタン価の推定手法において 、測定される着火時期がばらつく大きな要 となる、運転状態としての内燃機関が受熱 る熱エネルギーを定量的又は定性的に把握 るために、非燃焼サイクル(即ち、非燃焼行 程)の頻度と、セタン価と、着火時期との第3 関関係を規定したマップに基づいて、セタ 価が推定される。

 この結果、F/Cが行なわれた直後の、各種 行程(や各種のサイクル)において、内燃機 の運転状態の変化を考慮しつつ、セタン価 高精度且つ迅速に推定することが可能であ 。特に、AT車(Automatic Transmission Vehicle)のよ に、減速時のF/Cの時間が、通常の車と比較 て極端に短く設定されている場合において 内燃機関の運転状態の変化を考慮しつつ、 タン価を高精度且つ迅速に推定することが 能である。

 尚、他の実施形態に係る、例えばシリン ヘッド等の内燃機関が受熱する受熱量に着 したセタン価の推定手法においては、上述 た実施形態に係る、気筒内の酸素量に着目 たセタン価を推定するためのマップを考慮 ると、内燃機関の運転状態の変化を考慮し つ、セタン価をより高精度に推定すること 可能である。

 上述した実施形態では、運転状態を考慮 つつ、セタン価を推定するための手段とし 、内燃機関の運転状態に対応したセタン価 、着火時期との相関関係を規定した複数種 のマップに加えて、非燃焼サイクルの頻度 、セタン価と、着火時期との相関関係を規 したマップについて説明したが、理論的、 験的、経験的、又はシミュレーション的に 運転状態を定量的又は定性的に考慮する関 や数式モデルを適用してよい。

 本発明は、上述した実施形態に限られる のではなく、請求の範囲及び明細書全体か 読み取れる発明の要旨或いは思想に反しな 範囲で適宜変更可能であり、そのような変 を伴うセタン価推定装置及び方法もまた本 明の技術的範囲に含まれるものである。

 本発明に係るセタン価推定装置及び方法 、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関 おいて燃料のセタン価を推定するセタン価 定装置及び方法に利用可能である。